JPH0454419B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の属する技術分野〕 この発明は、電話伝言サービス方式に係わり、
特に伝言をうけた相手がその伝言に対する返答等
を発呼者の番号をダイヤルすることなくできるよ
うにした電話伝言サービス方式に関する。

〔従来技術とその問題点〕

従来、伝言を行う方法としては、伝言板や留守
番電話、あるいは、電話より共有の蓄積装置に伝
言を登録しておき伝言通知を行う伝言サービスが
ある。伝言板は伝言を記入する者、それを見る者
ともに伝言板の設置場所にいかなければならず、
又伝言内容を秘密にすることができない。又留守
番電話は利用者単位に装置を設置する必要があり
保守に難点がある。これに対し、伝言サービスは
電話のある所なら、どこからでも、だれもが伝言
の通知を行えるという利点があるものの、伝言通
知が一方向のものであつて、伝言を受けた相手が
伝言内容によつてそれに返答をしたい場合、伝言
を登録した相手をダイヤルし、呼び出し返答をし
なければならず、面倒であるという欠点がある。

〔発明の目的〕

この発明は、上述の如き欠点を改善するもの
で、その目的は、伝言に対する返答等を行う際、
簡単な操作で、伝言を登録せしめた相手を呼び出
すことができる電話伝言サービス方式を提供する
ことにある。

〔発明の概要〕

電話をかけた相手が話中や不在の場合、発呼者
が話中音、あるいは呼び出し音を一定時間聴いて
いるか、又はフツキングあるいはダイヤリングし
た場合に、交換機は電話伝言サービスとし、蓄積
装置を接続せしめ、相手先番号（着呼者番号）と
発呼者からの伝言内容を記憶する。

又、発呼者が電話伝言サービスを要求する特殊
番号をダイヤルした場合も交換機は蓄積装置を接
続し、引続き送られて来る着呼者番号と、伝言内
容を記憶する。この時交換機は同時にこの伝言が
どの端末から発呼されたものかを検出し、この端
末番号（発呼者番号）を着呼者番号、伝言内容と
ともに記憶しておく。伝言を通知する場合には、
交換機が蓄積されている着呼者番号により相手先
を自動的に呼び出し相手先に通知する場合と、自
分宛の伝言があるか交換機を呼び出し、交換機に
着呼者番号の検索を行わせ、自分宛の伝言の取り
出しを行う場合とがある。このいづれかの方法で
記憶されていた伝言の内容を知ることができる。
ここで伝言の内容によつては、その伝言を記憶せ
しめた相手に返答を行いたい場合がある。

そこでこの発明では、伝言の再生中にこの伝言
を聴いている者が、例えばフツキングするか、ダ
イヤリングした場合、交換機はこの信号を検出し
先に記憶せしめた発呼者番号をとり出し、この番
号の端末を呼び出し、伝言を登録した者と、その
伝言を聴いている者との通話を可能とする。

〔発明の効果〕

この発明によれば、伝言を受けた相手が、その
伝言に対する返答を行いたい場合、簡単な操作で
交換機が発呼者番号をもとに自動的に接続してく
れるので、相手先の番号をダイヤルする必要がな
く、又相手が識別できない場合でも呼び出すこと
が可能となる。

〔発明の実施例〕

以下、図面を参照し、この発明の実施例を詳細
に説明する。

図は本発明の方式を構内交換機（以下PBXと
呼ぶ）に適用した場合のもので、１ａ，１ｂは電
話器、２はPBXネツトワーク、３はPBX制御
部、４は制御インタフエース、５ａ，５ｂは音声
インタフエース、６は蓄積制御部、７は音声信号
送受信部、８は蓄積装置である。

今電話器１ａより電話器１ｂをダイヤルしたと
する。この時電話器１ｂが他の電話器と接続され
ており話中の場合PBX制御部３は電話器１ａに
話中音をかえす。また電話器１ｂが話中でない時
は電話器１ｂを呼び出す。話中の場合で電話器１
ａの発呼者が、話中音を一定時間聴いている場
合、又は電話器１ａよりフツキング信号、あるい
はダイヤル信号が送られて来た場合にPBX制御
部３はそれを検出し、制御インタフエース４を介
し、蓄積制御部６に伝言蓄積の旨を指示する。又
電話器１ｂの加入者が不在等で、呼び出しに応じ
ず、一定時間経過した場合や、話中の時のように
フツキングあるいはダイヤリングした場合にも同
様にPBX制御部３は蓄積制御部６にその旨の指
示をする。PBX制御部３は電話器１ａからの電
話器１ｂの着呼者番号を一時記憶しておき、又、
電話器１ａの収容位置情報等から発呼者番号を得
て、制御インタフエース４を介し、蓄積制御部６
に送る。

蓄積制御部６は伝言識別の為、発呼者番号、着
呼者番号、蓄積装置８の蓄積位置情報等を含む伝
言単位のカタログを作成し、同時に蓄積装置８の
特定位置に蓄積してある操作手順等のガイダンス
を音声信号送受信部７より、音声インタフエース
５ａ，５ｂいづれかのチヤンネルを用いて電話器
１ａの発呼者にアナウンスする。発呼者はそれに
従い、伝言の内容を話し、その伝言内容は先に選
択された音声インタフエース５ａ，５ｂのいづれ
かのチヤンネルを介し、音声信号送受部７より、
蓄積装置８に記憶される。発呼者のオンフツク等
で伝言の終了を検出し、伝言の登録を終了する。

伝言の通知は、蓄積制御部６が前述のカタログ
を参照し、制御インタフエース４よりPBX制御
部３に伝言再生の指示を行い、着呼者番号を伝え
PBX制御部３に対応する電話器１ｂを呼び出し
接続された時にする、電話器１ｂからの問い合せ
によりPBX制御部３が蓄積制御部６に電話器１
ｂ宛の伝言があるかを検索させ、電話器１ｂ宛の
伝言がある場合にするかのいづれかの方法をと
る。電話器１ｂとの回線が接続確保されている状
態で伝言を再生する場合、蓄積制御部６はその伝
言のカタログを参照し、蓄積装置８から伝言を読
み出し音声信号送受信部７、音声インタフエース
５ａ，５ｂいづれかの空チヤンネルを介して電話
器１ｂの加入者に伝言を通知する。電話器１ｂの
加入者が、電話器１ａの加入者の登録した伝言を
聴取し、その伝言を例えば「○月○日○時○分よ
り会議を行なう」というものであつたとする。し
かしその時間に都合がつかず出席できない旨の返
答を行いたいとする。

その場合伝言を聴取している電話器１ｂの加入
者は、例えばフツキング、あるいはダイヤリング
を行なう。このフツキング信号、あるいはダイヤ
ル信号を検出したPBX制御部３は制御インタフ
エース４を介し、蓄積制御部６に、再生中の伝言
の発呼者番号の送出を要求する。要求をうけた蓄
積制御装置６はその伝言のカタログより発呼者番
号を取り出し、PBX制御部３に送出する。蓄積
制御部６からの発呼者番号をもとにPBX制御部
３は電話器１ａを呼び出し、電話器１ａの加入者
のオフフツクにより、電話器１ａ，１ｂの回線接
続を行ない、両者の通話を可能にする。

以上説明したように、本発明は、伝言をうけた
相手が、その伝言に対する返事を行なう場合や、
伝言者と通話したい場合に、簡単な操作で交換機
が伝言の登録時に記憶した発呼者番号をもとに自
動的に呼び出してくれるので、相手番号をダイヤ
ルするという面倒な操作がいらず、又、相手が識
別できない場合でも呼び出すことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の説明図である。 １ａ，１ｂ……電話器、２……PBXネツトワ
ーク、３……PBX制御部、４……制御インタフ
エース、５ａ，５ｂ……音声インタフエース、６
……蓄積制御部、７……音声信号送受信部、８…
…蓄積装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数の端末が接続された交換機に付加されて
   いる蓄積装置に、発呼者の端末によつて蓄積した
   伝言を着呼者の端末に通知する電話伝言サービス
   方式において、 前記蓄積装置は、前記発呼者に対して返事を要
   する伝言内容とこれに対応する発呼者番号及び着
   呼者番号を伝言内容毎に蓄積しており、前記着呼
   者の端末で前記蓄積装置から前記伝言内容を読み
   出している時に前記着呼者の端末から前記交換機
   に所定の信号を出力させた場合、前記交換機が前
   記蓄積装置に蓄積している前記読み出している伝
   言内容に対応した発呼者番号に基づいて前記発呼
   者の端末を呼び出すことを特徴とする電話伝言サ
   ービス方式。