JPH0425649Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0425649Y2
JPH0425649Y2 JP1985097385U JP9738585U JPH0425649Y2 JP H0425649 Y2 JPH0425649 Y2 JP H0425649Y2 JP 1985097385 U JP1985097385 U JP 1985097385U JP 9738585 U JP9738585 U JP 9738585U JP H0425649 Y2 JPH0425649 Y2 JP H0425649Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion
lid
electrode
selective
sample liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1985097385U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS625259U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1985097385U priority Critical patent/JPH0425649Y2/ja
Publication of JPS625259U publication Critical patent/JPS625259U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0425649Y2 publication Critical patent/JPH0425649Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、溶液中の特定のイオン濃度、たとえ
ば、食品中の塩化ナトリウムなどの可溶性塩また
は血清のような体液その他の溶液のイオン濃度を
測定するための使い捨てイオン選択性電極に関す
るものである。
〔従来の技術〕
各種の溶液中のイオン濃度を測定するイオン選
択性電極はすでに公知で、たとえば試料液中に、
電極を挿入するものがあるが、これは試料液の量
が多い場合に限られる。
比較的少量の試料液で測定ができるイオン選択
性電極として、たとえば特開昭54−142584号公報
に開示されたものがある。これはイオン選択性膜
に通じる一対の孔を有し、これらの孔のそれぞれ
に参照液体と試験液体を少量ずつ入れ、かつ前記
一対の孔間に設けたみぞで、前記両液間にブリツ
ジを形成してイオン濃度を測定するものである。
また、特開昭55−20499号公報に開示されたも
のもある。これはイオン選択性膜に通じる一対の
孔を有し、かつこれらの孔間に多孔性紙が配置さ
れたもので、前記一対の各孔内に溶液を入れ、こ
れらの溶液を前記多孔性紙に含浸させることで、
両液間にブリツジを構成してイオン濃度を測定す
るものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記従来のイオン選択性電極において、試料液
中に挿入するものは、試料液が比較的多量に必要
で、試料液が少ないときは使用できない問題があ
る。
また、特開昭54−142584号公報に開示されたも
のは、一対の孔間をみぞで連通させているから、
表面張力のために液体がみぞ内に流入しにくく、
みぞを表面活性剤でコーテイングするなどの処理
が必要となる問題がある。
特開昭55−20499号公報に開示されたものは、
一対の孔間に多孔性紙を介在させているから溶液
の移動は確実であるが、溶液の移動に時間が必要
であり、かつ構造が複雑になる問題がある。
本考案は、微量の試料液で迅速かつ確実に測定
することができる構造が簡単なイオン選択性電極
を得ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、前記目的を達成するための手段を以
下のように構成している。すなわち、本考案のイ
オン選択性電極は、基板上に複数の電極が被着形
成され、その各電極に対応する開孔を有する支持
体が前記基板上に一体的に重ね合わされ、前記各
開孔には前記基板上の各電極との間に間隙を有し
てイオン選択性感応膜が張設され、その間隙に電
解質溶液が充填されて各イオン選択性感応膜が各
電極と電気的に導通接続される一方、試料液を入
れるための浅底の測定凹部が前記各開孔を含む支
持体の上面側に形成されるとともに、その支持体
の端部に一端を枢着された開閉自在な蓋体が設け
られ、もつて前記測定凹部に少量の試料液を入れ
てその蓋体を閉じると試料液がその測定凹部内で
拡充されてイオン選択性感応膜と密に接するよう
にしたことを特徴とする。
〔作用〕
浅底に形成された測定凹部に少量の試料液を入
れて蓋体を閉じると、その試料液が測定凹部内で
強制的に拡充されてイオン選択性感応膜と密に接
する。一方、そのイオン選択性感応膜が電解質溶
液を介して電極と電気的に導通接続されているの
で、その電極から取り出した電気信号により直ち
にイオン濃度を確実に測定することができる。
〔実施例〕
本考案のイオン選択性電極の第1実施例を、第
1〜2図について説明する。
第1図において、1は基板で、塩化ビニルなど
の合成樹脂その他の電気絶縁材料で形成され、そ
の表面に複数個の電極2がプリントなどの手段で
被着形成されている。3は各電極2に対して、そ
れとほぼ重なる位置に設けられたイオン選択性感
応膜(以下感応膜という)で、これらは紫外線硬
化型の塩化ビニル系の合成樹脂などの絶縁材で板
状に形成された支持体4で基板1に固定されると
ともに、この支持体4で互いに電気的に絶縁さ
れ、かつ、支持体4で支持されて、電極2との間
に空隙部5が形成され、この空隙部5に電解質溶
液が封入されている。
すなわち、各電極2と各感応膜3とを、前記電
解質溶液が電気的に接続するとともに、その電解
質溶液が感応膜3の乾燥を防いでいる。
6は支持体4の表面に、各感応膜3を収容しう
る大きさに形成された浅底の測定凹部(第2図参
照)で、これに試料液が注入される。7は測定凹
部6の蓋体(蓋)で、塩化ビニルやシリコンなど
の合成樹脂の板で形成されて、その一端が支持体
4の端部に高周波などで溶着され、折目8によつ
て開閉可能になつている。9は支持体4の表面に
塗布された粘着剤層で、これによつて蓋7を閉状
態で固定可能にしている。そして、その粘着剤層
9は、少なくとも測定凹部6の全周に設けて、蓋
7を固定したときに測定凹部6をシールできるよ
うに構成されている。
第2図において、10は基板1に設けられたタ
ーミナルで、これらはリード11(第1図参照)
で電極2に接続されている。そして、そのターミ
ナル10を介して各電極2が信号処理部、表示部
(図示省略)に接続される。
使用前の蓋7は、粘着剤層9に固着しておい
て、使用時に剥離し再接着するか、または、使用
前には粘着剤層9に保護シート(図示省略)を接
着しておき、使用時に前記保護シートを剥離して
蓋7を固着するようにする。
このイオン選択性電極によるイオン濃度の測定
は、少量の試料液、たとえば一滴程度(0.2〜0.3
c.c.)を測定凹部6に注入した後に、蓋7で測定凹
部6を閉鎖し、その蓋7を粘着剤層9で支持体4
に固定する。したがつて、測定凹部6に注入され
た試料液は、蓋7で押さえられる状態となり、測
定凹部6内で強制的に拡充され、各感応膜3を電
気的に接続して、試料液のイオン濃度を迅速かつ
確実に測定することができるのである。つまり、
このイオン選択性電極は、上記のように、浅底に
形成された測定凹部6に注入した試料液を、蓋7
で押さえて強制的に拡充させることにより各感応
膜3を電気的に確実に接続するようにしたので、
微量の試料液でもそれを測定凹部6内の各感応膜
3に迅速かつ確実に密接させることができ、イオ
ン濃度の測定開始までに要する時間を短かくする
ことができ、かつ安定確実に測定することができ
る。
そして、この実施例では、粘着剤層9で蓋7を
固定することにより測定凹部6のシールを可能に
しているから、試料液を注入したのちの取り扱い
が容易となる。また、この電極を製造後から使用
されるまでの間も、粘着剤層9に蓋7を固着して
おけば、測定凹部6が密閉状態になるから、感応
膜3が乾燥すること、及び測定凹部6にちりなど
がはいることをより確実に防ぐことができ、感応
膜3の乾燥による測定時の感度低下などの難点を
解消することもできる。
しかし、製造後から使用されるまでの間、支持
体4に蓋7を重ねておくのみでも、感応膜3の乾
燥及びちりなどの侵入を十分に防ぎうるから、使
用前における粘着剤層9による蓋7の固定につい
ては任意になしうる。そして、測定凹部6に試料
液を注入したのちにおいても、支持体4から蓋7
が分離しないようにすれば、試料液による各感応
膜3の接続状態を維持させうるから、粘着剤層9
を省くこともできる。粘着剤層9を省いたとき
は、蓋7上に他の物を載せたり、またはクリツプ
その他で基板1と蓋7を挟持するなどすればよ
い。なお、粘着剤層9は、蓋7に設けてもよく、
また、支持体4と蓋7の両方に設けることも可能
である。
各感応膜3の配置状態は任意になしうるが、そ
の数が比較的多いときには、実施例のように縦横
などに並べておけば、測定凹部6に注入した試料
液を蓋7で押えたときの試料液の流動距離を短く
することができ、微量の試料液を効率よく使用す
ることに対して適する。
また、蓋7の端縁を支持体4に固着する場合、
この実施例のように、ターミナル10と測定凹部
6間に固着しておけば、測定凹部6を溢出した試
料液がターミナル10の方に流動することを蓋7
が防ぐから、試料液による絶縁低下を解消するこ
とができる。しかし、蓋7の固着位置は任意にで
きるとともに、蓋7は支持体4に固着することな
く、支持体4に重ねておくようにするのみでもよ
く、かつ、この実施例のように、粘着剤層9を設
けたときは、粘着剤層9で蓋7を固定できるか
ら、蓋7を支持体4に固定することをより任意に
なしうる。
蓋7の端部を固定するとき、この実施例では支
持体4を介して基板1に固着したが、基板1に直
接に固着してもよい。感応膜3は用途に対応した
構成のものを使用すればよく、たとえば、塩化ビ
ニルや塩化ビニリデンまたはシリコンラバーなど
に、感応物質としてビス(12−クラウン−4)化
合物、トリオクチルメチルアンモニウムクロライ
ド、バリノマイシンなどを混入したものを用いる
ことができる。
支持体4の形成手段は任意であるが、たとえ
ば、塩化ビニルのペーストを、スクリーン印刷法
等によつて複数回塗り重ねて所要の厚さにする過
程で感応膜3を間装固定すればよい。
第3図は第2実施例の要部を示す断面図であ
る。この実施例は、前記第1実施例における空隙
5に、不織布または織布、多孔質体などの吸液体
12を入れ、かつこれに電解質溶液を含浸させ
て、電極2と感応膜3とを電気的に接続するとと
もに、感応膜3の乾燥を防ぐものである。他の構
成は、前記第1実施例と同じであるから、同じ符
号を付して説明を省略する。
このイオン選択性電極によるイオン濃度の測定
も第1実施例と同じである。この実施例では、電
解質溶液を吸液体12に含浸させているから、こ
れの空隙5に対する収納が容易である。
第4図は、第3実施例の要部を示す断面図であ
る。図において、基板1に設けた電極2に対し
て、炭素系接着剤のように、導電性を有する接着
剤で感応膜3が固着されたものであり、他の構成
は前記第1実施例と同じであるから、同じ符号を
付して説明を省略する。
この実施例では、第1〜2実施例よりも構成が
簡単で、コストの引き下げが容易である。
この実施例は上記のように、電極2と感応膜3
とを互いに接着し、電解質溶液を除いたが、測定
凹部6を閉鎖する蓋7を備えており、これが感応
膜3の乾燥を防ぐから、感応膜3の乾燥などによ
る感度の低下の問題は生じない。そして、この実
施例のように、支持体4に粘着剤層9を設け、か
つ製造から使用されるまでの間は、蓋7を粘着剤
層9に接着しておけば、測定凹部6を蓋7が密閉
するから、感応膜3の乾燥を防ぐことに対してよ
り有利である。
第5図は第4実施例を示すもので、基板1側に
感応膜3を設けるとともに、蓋7にも感応膜3を
設けている。この場合、測定凹部6は、基板1側
と蓋7のいずれか一方のみに設けることもでき
る。
イオン濃度の測定は、感応膜3,3が相対して
試料液を挟持する状態で行われる。
〔考案の効果〕
本考案は上記のように、基板に取り付けたイオ
ン選択性感応膜に連通させて浅底の測定凹部を設
け、かつこの測定凹部を覆う蓋を備えている。そ
して、その測定凹部に注入した試料液を蓋で押え
て広げるから、微量の試料液も必要な範囲に確実
にかつ迅速に広げることが可能である。したがつ
て微量の試料液でイオン濃度を確実に測定できる
とともに、試料液を測定凹部に入れてから測定開
始までの時間を短縮できる。
また、測定凹部を蓋で閉鎖しておくことで、未
使用時において測定凹部にちりなどがはいつて、
それが感応膜に付着したり、または乾燥をきらう
感応膜の場合にも、それの乾燥を防止しうるか
ら、使用時における感度低下の問題をなくしう
る。そして、測定凹部とそれの蓋を設けるのみで
構成が簡単であるから、使い捨てのイオン選択性
電極として安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のイオン選択性電極の第1実施
例を示す蓋を開いた断面図、第2図は同斜視図、
第3図は第2実施例の要部を示す断面図、第4図
は第3実施例の要部を示す断面図、第5図は第4
実施例を示す蓋を開いた斜視図である。 1……基板、3……感応膜、6……測定凹部、
7……蓋。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 基板上に複数の電極が被着形成され、その各電
    極に対応する開孔を有する支持体が前記基板上に
    一体的に重ね合わされ、前記各開孔には前記基板
    上の各電極との間に間隙を有してイオン選択性感
    応膜が張設され、その間隙に電解質溶液が充填さ
    れて各イオン選択性感応膜が各電極と電気的に導
    通接続される一方、試料液を入れるための浅底の
    測定凹部が前記各開孔を含む支持体の上面側に形
    成されるとともに、その支持体の端部に一端を枢
    着された開閉自在な蓋体が設けられ、もつて前記
    測定凹部に少量の試料液を入れてその蓋体を閉じ
    ると試料液がその測定凹部内で拡充されてイオン
    選択性感応膜と密に接するようにしたことを特徴
    とするイオン選択性電極。
JP1985097385U 1985-06-25 1985-06-25 Expired JPH0425649Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985097385U JPH0425649Y2 (ja) 1985-06-25 1985-06-25

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985097385U JPH0425649Y2 (ja) 1985-06-25 1985-06-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS625259U JPS625259U (ja) 1987-01-13
JPH0425649Y2 true JPH0425649Y2 (ja) 1992-06-19

Family

ID=30964253

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985097385U Expired JPH0425649Y2 (ja) 1985-06-25 1985-06-25

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0425649Y2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS594659A (ja) * 1982-06-30 1984-01-11 Shin Etsu Chem Co Ltd シリコ−ン系コ−テイング剤
JPS59190653A (ja) * 1983-04-11 1984-10-29 ベ−リンガ−・マンハイム・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング 液体の電解質成分を電気化学的に分析するための電極装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS594659A (ja) * 1982-06-30 1984-01-11 Shin Etsu Chem Co Ltd シリコ−ン系コ−テイング剤
JPS59190653A (ja) * 1983-04-11 1984-10-29 ベ−リンガ−・マンハイム・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング 液体の電解質成分を電気化学的に分析するための電極装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS625259U (ja) 1987-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1126815A (en) Device for determining ionic activity
US5522980A (en) Gas sensor and sensing device
US4454007A (en) Ion-selective layered sensor and methods of making and using the same
CA1071305A (en) Device and method for determining ionic activity of components of liquid drops
US4812221A (en) Fast response time microsensors for gaseous and vaporous species
US4889612A (en) Ion-selective electrode having a non-metal sensing element
JPS62116252A (ja) 電気化学分析の方法及び装置
Mroz Disposable reference electrode
JPH0425649Y2 (ja)
WO1990015323A1 (en) Surface type microelectronic gas and vapor sensor
JP3283125B2 (ja) シート型イオンセンサ及びこれを含むセンサ装置
JP3164255B2 (ja) 電気化学式ガス検出器
EP0682247A1 (en) Improvements in or relating to reference electrodes
JPS6212285Y2 (ja)
JPH0476064B2 (ja)
JPS5930055A (ja) イオン活量測定器具
JPH09127045A (ja) 溶存酸素センサ
JPH0570787B2 (ja)
JPS6039806Y2 (ja) 泳動拡散用支持体
JP3099250B2 (ja) 化学センサプレート
CA1093641A (en) Ion-selective electrode
GB1495670A (en) Electrical method and apparatus for testing membranous articles
JPS60155960A (ja) イオン活量測定器具
JP2538206Y2 (ja) 化学センサー及びセンサープレート
JP2554354Y2 (ja) 化学センサープレート及び化学センサー