JP7423049B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、スロットマシンなどの遊技機に関する。
この種のスロットマシンは、リールの表面に表示された図柄が予め定められた所定の図柄組合せとなったときに入賞が発生するように構成されている。こうしたスロットマシンにおいて、いわゆる押し順小役と呼ばれるものが知られている。押し順小役は所定の押し順でストップスイッチが操作されたときに入賞図柄が揃うように制御される小役である。このような押し順小役に当せんすると、正解の押し順で各ストップスイッチが操作された場合には、当該押し順小役に係る図柄を有効ライン上に引き込んで、押し順小役が入賞するようになっている。一方、正解の押し順で各ストップスイッチが操作されなかった場合には、当該押し順小役に係る図柄が有効ライン上に揃わないようにして、押し順小役が入賞しないようになっている。
このような押し順小役は、正解の押し順を遊技者に報知するか否かにより、入賞を管理することが可能である。例えば、押し順を遊技者に報知するように制御した場合、遊技者はこの報知に従ってストップスイッチを操作することで容易に押し順小役を入賞させることができる。一方、押し順が報知されない場合、どの押し順小役に当せんしたかが分からず、正解の押し順も分からないため、遊技者は押し順小役を狙って入賞させることは困難となる。
ここで特許文献1には、このような押し順報知を使用して、遊技媒体の実純増数を調整する遊技機が開示されている。具体的には、特許文献1には、AT状態中に適用する適用純増数と、AT状態となってから現在までの1遊技あたりの実純増数とを比較して、実純増数が適用純増数未満の状態で押し順小役が内部当選した場合にのみ、押し順小役の入賞を補助する(押し順を報知する)遊技機が開示されている。
特開2015-160095号公報
しかし、上記した特許文献1記載の遊技機では、実純増数が適用純増数を超えると押し順が報知されなくなるため、遊技者の期待感がそがれるという問題があった。
そこで、本発明は、遊技者の期待感を維持しつつも、遊技媒体の純増枚数を調整することができる遊技機を提供することを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
すなわち、複数の図柄を変動表示又は停止表示するための回転リールと、前記回転リールの図柄を変動表示させるためのスタートスイッチと、前記回転リールに対応して設けられ、対応する回転リールの図柄を停止表示させるためのストップスイッチと、複数の当せん役のいずれかに当せんしたか又はハズレかの抽せんを行う当せん抽せん手段と、前記複数の当せん役に対応する当せん領域を記憶した役抽せんテーブルと、前記当せん抽せん手段の抽せん結果と前記ストップスイッチの操作とに基づいて前記回転リールの図柄の停止表示に係る制御を行うリール制御手段と、前記回転リールが図柄を停止表示した際の前記回転リールの停止位置に基づいて前記複数の当せん役のいずれかに入賞したか又は入賞しなかったかの判定を行う入賞判定手段と、前記ストップスイッチの操作順に関する情報を報知する押し順報知制御手段と、を備え、前記複数の当せん役として、前記ストップスイッチが所定の押し順で操作された場合に入賞して遊技媒体が払い出される押し順小役を備え、前記押し順小役として、通常の押し順小役と、前記通常の押し順小役よりも遊技媒体の払い出し枚数が多い特別な押し順小役と、を備え、前記通常の押し順小役と前記特別な押し順小役とが同時当せんした遊技において、前記押し順報知制御手段の報知内容を変化させることで遊技媒体の払い出し枚数を制御可能としたことを特徴とする。
本発明は上記の通りであり、押し順小役として、通常の押し順小役と、通常の押し順小役よりも遊技媒体の払い出し枚数が多い特別な押し順小役と、を備え、通常の押し順小役と特別な押し順小役とが同時当せんした遊技において、押し順報知制御手段の報知内容を変化させることで遊技媒体の払い出し枚数を制御可能とした。よって、押し順報知を実行しつつ、純増枚数を抑制することが可能となる。すなわち、純増枚数を向上させたい場合には特別な押し順小役への入賞を補助するような報知を行えばよいし、純増枚数をある程度まで抑制したい場合には通常の押し順小役への入賞を補助するような報知を行えばよいし、純増枚数を更に抑制したい場合には押し順報知を行わなければよい。このような構成によれば、純増枚数をある程度まで抑制した場合でも、押し順報知が実行されるので、遊技者の期待感を維持することができる。
スロットマシンの外観図である。 スロットマシンの構成を概略的に示すブロック図である。 スロットマシンの有効ラインを示す説明図である。 各リールの図柄配列を示す図である。 押し順小役に係る配当と入賞条件を示す図である。 押し順報知の例を示す図であって、(a)通常押し順ベルの押し順報知を示す図、(b)特殊押し順ベルの押し順報知を示す図である。 押し順小役に係る当せん領域(ベル1~ベル18)を説明する図である。 押し順小役に係る当せん領域(ベル19~ベル36)を説明する図である。 当せん領域「ベル1」が成立したときの入賞図柄の組み合わせを説明する図である。 当せん領域「ベル1」が成立した遊技において、左-中-右の順番にストップボタンを操作した場合の停止制御を説明する図である。 当せん領域「ベル1」が成立した遊技において、第1停止で「赤7」を狙って中-左-右の順番にストップボタンを操作した場合の停止制御を説明する図である。 当せん領域「ベル1」が成立した遊技において、第1停止で「赤7」を狙わずに中-左-右の順番にストップボタンを操作した場合の停止制御を説明する図である。 当せん領域「ベル1」が成立した遊技において、第1停止で「赤7」を狙って中-右-左の順番にストップボタンを操作した場合の停止制御を説明する図である。 当せん領域「ベル1」が成立した遊技において、第1停止で「赤7」を狙わずに中-右-左の順番にストップボタンを操作した場合の停止制御を説明する図である。 当せん領域「ベル1」が成立した遊技において、左-右-中の順番にストップボタンを操作した場合の停止制御を説明する図である。 当せん領域「ベル1」が成立した遊技において、右-左-中の順番にストップボタンを操作した場合の停止制御を説明する図である。 当せん領域「ベル1」が成立した遊技において、右-中-左の順番にストップボタンを操作した場合の停止制御を説明する図である。 変形例1に係る図であって、押し順小役に係る配当と入賞条件を示す図である。 変形例1に係る図であって、押し順小役に係る当せん領域を説明する図である。 変形例2に係る図であって、押し順小役に係る配当と入賞条件を示す図である。 変形例2に係る図であって、押し順小役に係る当せん領域を説明する図である。 変形例2に係る図であって、第1停止ボタンのみの押し順報知の例を示す図である。 変形例2に係る図であって、遊技者に付与される利益の数が指示種別によってどのように変化するかを示す図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を、遊技機としてスロットマシン10を例に説明する。このスロットマシン10は、遊技媒体としてメダルを使用する。
(スロットマシン10)
スロットマシン10は、図1に示すように、四角箱状の筐体11と、筐体11の正面側に開閉自在に取り付けられる前扉31を有する。この前扉31には、遊技者側に向かって臨む表示窓12が形成されている。
また、前扉31の高さ方向略中央部には、スロットマシン10を作動させるための操作部31Aおよびメダル投入口14が設けられている。操作部31Aには、ベットスイッチ16、精算スイッチ17、スタートスイッチ30、ストップスイッチ50などが設けられている。
また、操作部31Aの下方には、下パネル31Bを挟んで、メダルを払い出すためのメダル払い出し口18と、メダル払い出し口18から払い出されたメダルを貯留可能な下皿31Cが設けられている。
上記した前扉31の表示窓12には、背後の回転リール40の図柄を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。回転リール40は、図柄表示窓13の裏側に配置されて、回転可能にスロットマシン10に取り付けられており、外周表面に表示された複数の図柄を変動表示又は停止表示するためのものである。本実施形態においては、左リール41、中リール42、右リール43の3個の回転リール40が設けられており、それぞれの回転リール40が個別に回転可能となっている。
上記した図柄表示窓13からは、3個の回転リール40のそれぞれについて、上段、中段、下段の3段の図柄が表示されるようになっており、計9個の図柄が図柄表示窓13を通して表示されるようになっている。そして、この計9個の図柄の表示位置の組合せによって有効ラインが設定されている。有効ラインとは、3個の回転リール40のそれぞれについて表示位置にある図柄を1個ずつ繋いでできるラインのうち、入賞するために有効となる図柄組合せの並びを規定したラインである。本実施の形態においては、図3に示すように、左リール41の中段の図柄と、中リール42の中段の図柄と、右リール43の中段の図柄と、を繋ぐラインLが有効ラインとして設定されている。この有効ラインに沿って役に対応付けられた図柄組合せが表示されると、当該役に入賞となる。
また、本実施形態では、1回のゲームを行うために、メダルを1~3枚ベットする(掛ける)ことが可能となっており、1枚のメダルをベットした場合も、2枚のメダルをベットした場合も、3枚のメダルをベットした場合も、上記したラインLが有効ラインとなるように構成されている。
このスロットマシン10の内部には、図示しないが、スロットマシン10の全体の動作を制御するための制御装置20(図2参照)が内蔵されている。
(入力段)
上記制御装置20の入力段には、図2に示すように、投入スイッチ15、ベットスイッチ16、精算スイッチ17、スタートスイッチ30、左ストップスイッチ51、中ストップスイッチ52、右ストップスイッチ53が接続されている。
なお、入力段に接続されるのは上記した各入力装置に限定されるものではない。
(投入スイッチ15)
投入スイッチ15は、図1に示すように、メダル投入口14の下方に内蔵されたスイッチであって、投入された遊技メダルを検知するためのものである。投入スイッチ15が遊技メダルを検知すると、最大50枚まで遊技メダルを遊技機内部に貯留(クレジット)することができるようになっている。このようにクレジットされた遊技メダルは、クレジット表示部32に数値として表示され、次ゲーム以降に使用することができる。
(ベットスイッチ16)
ベットスイッチ16は、図1に示すように、操作部31Aの上面に位置するスイッチである。ベットスイッチ16を押下することで、クレジットをメダル投入に代えることができる。クレジットをメダル投入に代えることで、ゲームを開始可能な状態となる。
(精算スイッチ17)
精算スイッチ17は、図1に示すように、操作部31Aの上面左端に位置するスイッチであって、クレジットされているメダルを払い戻すためのものである。
(スタートスイッチ30)
スタートスイッチ30は、図1に示すように、操作部31Aの正面左側に位置するレバーである。ゲームを開始可能な状態でスタートスイッチ30を操作すると、後述するリールユニット60の駆動が開始し、回転リール40の図柄が変動表示される。
(ストップスイッチ50)
ストップスイッチ50は、後述するリールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図1に示すように、各回転リール40(左リール41,中リール42,右リール43)に対応した3個のスイッチ(左ストップスイッチ51、中ストップスイッチ52、右ストップスイッチ53)から構成され、各回転リール40の下方に一個ずつ配置されている。回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止し、回転リール40の図柄が停止表示されるようになっている。
(出力段)
前記制御装置20の出力段には、図2に示すように、リールユニット60、ホッパーユニット65、演出部66(画像表示部67、ランプ68、スピーカ69)、の各パーツが接続されている。
なお、出力段上記した各パーツに限定されるものではない。
(リールユニット60)
リールユニット60は、特に図示しないが枠体に固定あるいは支持された3個のステッピングモータと、各々のステッピングモータの出力軸に固定された3個の回転リール40(左リール41,中リール42,右リール43)とから構成されている。各回転リール40は、短円筒状の回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープとを備えている。このリールテープの外周面には、図4に示すような配列で、それぞれ20個の図柄が等間隔で表示されている。
具体的には、左リール41には、回転方向に見て「ベル」「Replay」「スイカ」「チェリー」「黄7」「ベル」「Replay」「スイカ」「チェリー」「青7」「ベル」「Replay」「スイカ」「チェリー」「赤7」「ベル」「Replay」「スイカ」「チェリー」「赤7」の順に図柄が表示されている。
また、中リール42には、回転方向に見て「Replay」「ベル」「スイカ」「チェリー」「黄7」「Replay」「ベル」「スイカ」「チェリー」「青7」「Replay」「ベル」「スイカ」「チェリー」「赤7」「Replay」「ベル」「スイカ」「チェリー」「赤7」の順に図柄が表示されている。
また、右リール43には、回転方向に見て「Replay」「ベル」「スイカ」「チェリー」「黄7」「Replay」「ベル」「スイカ」「チェリー」「青7」「Replay」「ベル」「スイカ」「チェリー」「赤7」「Replay」「ベル」「スイカ」「チェリー」「赤7」の順に図柄が表示されている。
(ホッパーユニット65)
ホッパーユニット65は、図1に示すように、筐体11の内部に配置されており、ゲームの結果等に基づいてメダルを払い出すためのものである。
(演出部66)
演出部66は、制御装置20の制御により、入賞等の報知など、種々の演出を行うものである。具体的には、演出部66は、画像表示部67と、ランプ68と、スピーカ69と、から構成されている。
画像表示部67は、回転リール40の上方に設けられた窓部の背後に配置され、LED、ドットマトリックス、液晶画面等を用いて、入賞の報知その他の演出を表示するためのものである。なお、画像表示部67としては上記のものに限らず、例えば演出専用の回転リール40を設け、リールの図柄や文字等により演出を表示するようにしても良い。
ランプ68は、発光体の点灯又は点滅により入賞等を報知するためのものである。
スピーカ69は、入賞音の発生により入賞等を報知するためのものである。
(制御装置20)
制御装置20は、スロットマシン10の作動を制御するためのものである。この制御装置20は、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、各種の制御を実行するように構成されている。
本実施形態に係る制御装置20は、図2に示すように、遊技状態制御手段100、当せん抽せん手段110、役抽せんテーブル120、リール制御手段130、入賞判定手段140、ホッパー制御手段150、演出制御手段200、押し順報知制御手段210、設定手段220、特定遊技制御手段230、遊技区間制御手段240、の各手段として機能する。なお、制御装置20としては、上記した各手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
(遊技状態制御手段100)
遊技状態制御手段100は、遊技状態の管理を行うためのものである。本実施形態に係るスロットマシン10は複数の遊技状態を備えており、遊技状態制御手段100は現在の遊技状態を記憶するとともに、遊技状態の移行契機となる所定の事象が発生したときに遊技状態を切り替える処理を実行する。
なお、遊技状態は、リプレイ役の当せん確率等によって規定されるRT状態を含んでいる。例えば、工場出荷時又は設定変更時に設定される「初期状態」や、初期状態よりも相対的にリプレイ役の当せん確率が向上した「リプレイ高確率状態」を含んでいてもよい。また、ボーナス役に係る当せんフラグが成立した「ボーナス内部中状態」や、ボーナス役に入賞してボーナスゲームが行われている「ボーナス中状態」を含んでいてもよい。
(当せん抽せん手段110)
当せん抽せん手段110は、複数の当せん役のいずれかに当せんしたか又はハズレかの抽せんを行うためのものである。すなわち、予め定めた抽せん確率に基づいて当せん役に係る抽せんを行うものである。そして、当せん抽せん手段110による抽せんの結果、所定の当せん役に当せんした場合に当せんフラグが成立し、この当せんフラグの成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた当せん図柄と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
具体的には、当せん抽せん手段110は、乱数を所定の範囲内で発生させる乱数発生手段を備え、この乱数発生手段が発生する乱数をスタートスイッチ30の操作タイミングで抽出し、抽出した乱数を役抽せんテーブル120に照合することにより抽せんを行う。本実施形態に係る当せん抽せん手段110は、16bitで乱数を発生させるため、0~65535までの65536通りの乱数を発生させるようになっている。後述する役抽せんテーブル120には、この65536通りの乱数のそれぞれに当せん領域が割り当てられており、この役抽せんテーブル120に乱数を照合することにより当せん役またはハズレを特定することができる。
本実施形態に係るスロットマシン10は、当せん役として、入賞により遊技メダルを新たに投入することなく再度のゲームを行うことができるリプレイ役と、入賞により遊技メダルを払い出す小役と、を備えている。また、本実施形態においては特に説明しないが、これらの当せん役に加え、入賞によりボーナスゲームを開始するボーナス役を備えていてもよい。
(役抽せんテーブル120)
役抽せんテーブル120は、当せん抽せん手段110が抽出した乱数がいずれかの当せん役またはハズレに対応するかを定めたものである。この役抽せんテーブル120は、複数の当せん役に対応する当せん領域を記憶しており、具体的には、当せん抽せん手段110において発生する乱数と当せん役との対応表として設けられている。当せん抽せん手段110は、遊技状態や設定値等に応じてこれらの役抽せんテーブル120を切り替えて使用する。これにより、遊技状態ごとに当せん確率が変動するように構成されている。
(リール制御手段130)
リール制御手段130は、有効なスタートスイッチ30の操作信号に基づいて回転リール40を回転させるとともに、特に図示しないがリール回転検知センサの検知信号に基づいて図柄の現在位置を認識しつつ、当せん抽せん手段110の抽せん結果および有効なストップスイッチ50の操作タイミングに基づいて、回転リール40の停止を制御するためのものである。
このリール制御手段130は、メダルがベットされ、前ゲーム開始から所定時間(いわゆるウエイト時間)が経過しているなど、所定のゲーム開始条件を満たしている場合には、スタートスイッチ30の操作信号に基づいて全ての回転リール40の回転を開始させる。
また、回転リール40が回転中にいずれかのストップスイッチ50が操作されると、ストップスイッチ50の操作信号に基づきストップ信号を出力し、操作されたストップスイッチ50に対応する回転リール40の回転を停止させる。
なお、リール制御手段130は回転リール40を停止させる際、停止操作がされたときの図柄表示位置を基準として、最大4コマのスベリコマ数で図柄を回転方向に移動させて停止させることができる。このような制御により、当せん抽せん手段110の抽せん結果が「ハズレ」の場合には、3個の回転リール40の図柄が如何なる入賞の態様にも揃わないように蹴飛ばし制御を行う。また、抽せん結果が所定の当せん役に当せんの場合には、3個の回転リール40の図柄が極力当該当せんに係る入賞の態様となるように引き込み制御を行う。
このような蹴飛ばし制御及び引き込み制御は、当せん抽せん手段110による役抽せんの結果や、ストップスイッチ50の操作タイミング、停止位置の優先順位などに基づいて計算されて実行される。
例えば、2種類以上の役に同時当せんしている場合、各役に対応付けられた優先順位に従って、優先順位の高い役に対応する図柄組合せを有効ライン上に表示できるように引き込み制御が行われる。このときリール制御手段130は、最大枚数優先制御または最大表示数優先制御のいずれかを選択して、図柄を有効ライン上に表示する。なお、最大枚数優先制御は、最も多くのメダル獲得が期待できる入賞態様を構成する図柄を引き込む制御である。また、最大表示数優先制御は、最も多くの図柄組み合わせを表示可能な図柄を引き込む制御である。これらの制御については後ほど詳しく説明する。
また、後述する押し順小役に当せんしている遊技において、正解の押し順で各ストップスイッチ50が操作された場合には、停止操作のタイミングに関わらず、当該押し順小役に係る図柄を有効ライン上に引き込んで、押し順小役を入賞させる。一方、その正解の押し順以外の押し順で各ストップスイッチ50が操作された場合には、当該押し順小役に係る図柄が有効ライン上に揃わないようにして、押し順小役が入賞しないように制御する。
(入賞判定手段140)
入賞判定手段140は、ストップスイッチ50の操作により3個の回転リール40が停止したときに、その表示態様に基づいて、入賞したか又は入賞なしかの判定を行うためのものである。具体的には、すべての回転リール40の回転が停止した際に、いずれかの有効入賞ライン上に所定の図柄配列が揃うことを条件として、当該図柄配列に対応した当せん役に入賞したと判定する。そして、入賞がメダル払い出しを伴う場合には、ホッパーユニット65に払い出し入賞信号を出力する(もしくはメダルを払い出す代わりにクレジットに加算する)。また、入賞が遊技状態を移行させるものであれば、遊技状態制御手段100に通知して遊技状態を移行させる。また、リプレイ役が入賞した場合には、自動ベット処理を行い、遊技メダルを新たに投入することなく次ゲームを開始できるようにする。
(ホッパー制御手段150)
ホッパー制御手段150は、入賞判定手段140からの払い出し入賞信号、精算スイッチ17の操作信号などに基づいて、ホッパーユニット65を作動させ、メダルの払い出しを制御するためのものである。なお、入賞がメダル払い出しを伴う場合に、この払い出しメダルを自動的にクレジットとして電子的に貯留し、クレジットの許容枚数を超過する払い出し分だけをホッパーユニット65から払い出させるようにしてもよい。
(演出制御手段200)
演出制御手段200は、画像表示部67、ランプ68やスピーカ69等の演出部66の作動を制御するためのものである。この演出制御手段200は、ROMに記憶されている演出データをもとに、入賞の報知や押し順報知などの演出を行わせる。
また、この演出制御手段200は、複数回のゲームにわたって連続演出を行わせることができる。所定の条件下においてストーリー性のある連続演出を行わせることで、遊技者に有利な状況を示唆し、ゲームを盛り上げることができるようになっている。
(押し順報知制御手段210)
押し順報知制御手段210は、後述する有利区間において押し順報知を制御するためのものである。具体的には、この押し順報知制御手段210は、押し順小役に当せんしたときに、当該押し順小役を入賞させるための正解の押し順(ストップスイッチ50の操作順)を取得し、その正解の押し順を報知するための演出を選択する。押し順報知制御手段210が選択した演出は、演出制御手段200に通知されて実行され、これにより押し順報知が実行される。本実施形態に係る押し順報知は、画像表示部67に操作順(場合によっては操作順に加えて図柄)を表示することで実行される。なお、押し順報知の態様はこれに限らず、操作すべきストップスイッチ50をスピーカ69から音声で報知したり、操作すべきストップスイッチ50を光らせたりすることで行われるようにしてもよい。
なお、押し順小役は所定の押し順でストップスイッチ50が操作されたときに入賞図柄が揃うように制御される小役やリプレイ役である。押し順が報知されない場合、どの押し順小役に当せんしたかが分からず、正解の押し順も分からないため、押し順小役を狙って入賞させることは困難となっている。一方で、正解の押し順が報知される場合には、押し順報知に従ってストップスイッチ50を操作することで容易に押し順小役を入賞させることができるようになっている。
押し順報知制御手段210は、一部または全部の押し順小役に関して、特定遊技(ARTまたはAT)中にのみ押し順報知が行われるように制御する。このため、特定遊技中は押し順小役が入賞しやすくなっており、一方、非特定遊技中は押し順小役が入賞しにくくなっている。
(設定手段220)
設定手段220は、遊技者への有利度が異なる複数段階の設定値の中から設定値を設定するためのものである。この設定値は、鍵のかけられた筐体11の内部に設けられたスイッチを操作することで変更可能であり、スロットマシン10が設置されたホールの管理者によって、ホールの営業開始前あるいは営業終了後に予め設定される。図示しないが、この設定値ごとに異なる役抽せんテーブル120が設けられており、役抽せんにおいて設定値に応じた役抽せんテーブル120が用いられることにより、設定値に応じてメダルの払出率が変わるようになっている。本実施形態においては、設定値は1~6の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど払出率が低くなる。払出率の点からでは、設定値として6が設定されているときが遊技者にとって最も遊技に関する有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど遊技に関する有利度が段階的に低くなる。なお、本実施形態においては設定値を6段階としているが、これに限らず、設定値は5段階以下であってもよい。
(特定遊技制御手段230)
特定遊技制御手段230は、特定遊技の実行を制御するためのものである。特定遊技とは、押し順報知制御手段210を作動させることで、遊技者に有利な操作態様を表示する指示機能を発動させた遊技であり、ART(アシストリプレイタイム)やAT(アシストタイム)と呼ばれる遊技である。
この特定遊技制御手段230は、後述する有利区間中のゲームにおいて特定遊技抽せんを実行し、特定遊技抽せんに当せんしたときに特定遊技を開始する制御を実行する。なお、本実施形態においては特定遊技抽せんに当せんしたときに特定遊技を開始するようにしているが、これに限らず、特定遊技抽せんを介さずに特定遊技を開始するようにしてもよい。例えば、所定の条件下において有利区間に移行すると、有利区間に移行すると同時に特定遊技を開始するようにしてもよい。
特定遊技制御手段230による特定遊技抽せんは、例えば、乱数発生手段が発生する乱数をスタートスイッチ30の操作タイミングで抽出し、抽出した乱数を特定遊技抽せんテーブルに照合することにより行われる。特定遊技抽せんテーブルにおいては、抽出可能なすべての乱数にそれぞれ「当たり」か「ハズレ」が割り当てられているため、乱数を特定遊技抽せんテーブルに照合することにより「当たり」か「ハズレ」を特定することができる。
このように開始した特定遊技は、付与された特定遊技ゲーム数を消化するまで継続する。なお、特定遊技ゲーム数は、特定遊技の開始時に加算されるとともに、後述する上乗せ抽せんに当せんしたときにも加算される。そして付与された特定遊技ゲーム数を消化したら、特定遊技制御手段230は特定遊技を終了させる。
(遊技区間制御手段240)
遊技区間制御手段240は、遊技区間を制御するためのものである。本実施形態に係るスロットマシン10は、遊技区間として、ストップスイッチ50の押し順が報知されない通常区間と、ストップスイッチ50の押し順を報知可能な有利区間と、を備えている。
通常区間とは、当せん役の入賞をアシストできない遊技区間である。具体的には、押し順報知制御手段210による押し順報知ができない遊技区間である。この遊技区間では上記した特定遊技を実行することができない。
また、有利区間とは、当せん役の入賞をアシスト可能な遊技区間である。具体的には、押し順報知制御手段210による押し順報知が可能な遊技区間である。この遊技区間では上記した特定遊技を実行可能である(逆に言えば、特定遊技中は必ず有利区間である。ただし、非特定遊技中は有利区間の場合もあるし通常区間の場合もある)。
この遊技区間制御手段240は、通常区間のゲーム中(例えばゲームの開始時)に有利区間抽せんを実行し、有利区間抽せんに当せんしたときに遊技区間を有利区間に移行する制御を実行する。遊技区間制御手段240による有利区間抽せんは、例えば、乱数発生手段が発生する乱数をスタートスイッチ30の操作タイミングで抽出し、抽出した乱数を有利区間抽せんテーブルに照合することにより行われる。有利区間抽せんテーブルにおいては、抽出可能なすべての乱数にそれぞれ「当たり」か「ハズレ」が割り当てられているため、乱数を有利区間抽せんテーブルに照合することにより「当たり」か「ハズレ」を特定することができる。
この有利区間は、予め定められた所定の有利区間ゲーム数(例えば1500ゲーム)を消化するか、または、予め定められた増加枚数(例えば2400枚)を超えるまで継続する。所定の有利区間ゲーム数を消化したか、または所定の増加枚数を超えたら、遊技区間は通常区間に移行する。なお、このような処理に加え、特定遊技が終了したときに有利区間が終了するようにしてもよい。
(当せん役について)
本実施形態に係る当せん抽せん手段110は、抽せんの結果を内部フラグとしてRAMに記憶している。具体的には、当せん抽せん手段110による抽せんの結果、いずれかの役に当せんとなった場合、その当せんに対応した当せんフラグが成立する。そして、成立した当せんフラグに係る当せん役が入賞可能な状態として認識される。
本実施形態に係るスロットマシン10は、図5に示すように、当せん役として「通常押し順ベル」「特殊押し順ベル」「1枚役」を備えている。これらの当せん役は、特定遊技中に当せんするように設定されており、これらは必ず同時に当せんする(個別には当せんしない)ように構成されている。なお、本実施形態においては特に説明しないが、これら以外の当せん役を備えていてもよいことは言うまでもない。
「通常押し順ベル」は、通常の押し順小役である。この「通常押し順ベル」には、ストップスイッチ50の正解の押し順が設定されており、この正解の押し順でストップスイッチ50が操作されると、ストップスイッチ50の操作タイミングにかかわらず必ず「通常押し順ベル」に対応する入賞態様をなすように回転リール40の停止制御が実行される。「通常押し順ベル」に対応する入賞態様が表示されて「通常押し順ベル」に入賞すると、所定枚数(6枚)のメダルが払い出される。
「特殊押し順ベル」は、通常の押し順小役(通常押し順ベル)よりも遊技媒体の払い出し枚数が多い特別な押し順小役である。この「特殊押し順ベル」には、ストップスイッチ50の正解の押し順と第1停止図柄が設定されている。第1停止図柄とは、最初に停止した回転リール40において、有効ラインL上に表示される図柄である。遊技者は、この第1停止図柄を狙ってストップスイッチ50を操作する(いわゆる「目押し」を行う)ことで、第1停止図柄を停止表示させることが可能となっている。「特殊押し順ベル」に当せんした遊技においては、正解の押し順でストップスイッチ50が操作され、かつ、第1停止図柄を引き込めるタイミングでストップスイッチ50が操作された場合に、「特殊押し順ベル」に対応する入賞態様をなすように回転リール40の停止制御が実行される。「特殊押し順ベル」に対応する入賞態様が表示されて「特殊押し順ベル」に入賞すると、所定枚数(15枚)のメダルが払い出される。
「1枚役」は、上記した「通常押し順ベル」および「特殊押し順ベル」と同時当せんする小役である。上記した「通常押し順ベル」および「特殊押し順ベル」の入賞条件を達成できなったとき(「通常押し順ベル」の押し順に正解せず、かつ、「特殊押し順ベル」の押し順または第1停止図柄に正解しなかったとき)に、「1枚役」に対応する入賞態様をなすように回転リール40の停止制御が実行される。「1枚役」に対応する入賞態様が表示されて「1枚役」に入賞すると、「通常押し順ベル」および「特殊押し順ベル」よりも少ない枚数(遊技媒体の最小単位である1枚)のメダルが払い出される。
ここで、上記したように、本実施形態においては「通常押し順ベル」「特殊押し順ベル」「1枚役」が同時に当せんするようになっている。このとき、押し順報知制御手段210は、報知内容を変化させることにより、遊技媒体の払い出し枚数(純増枚数)を制御することができる。具体的には、押し順報知制御手段210は、「通常押し順ベル」「特殊押し順ベル」「1枚役」が同時に当せんした遊技において、(1)「通常押し順ベル」の押し順を指示する報知内容、(2)「特殊押し順ベル」の押し順を指示する報知内容、(3)報知なし、のいずれかを選択して実行することで、遊技媒体の払い出し枚数を制御できるようになっている。
(1)「通常押し順ベル」の押し順を指示する報知内容は、例えば、図6(a)に示すように、「通常押し順ベル」の正解の押し順を画像表示部67に表示することで行われる。この報知が実行された場合、遊技者は報知に従ってストップスイッチ50を順番に操作するだけで容易に6枚のメダルを獲得することができる。
(2)「特殊押し順ベル」の押し順を指示する報知内容は、例えば、図6(b)に示すように、「特殊押し順ベル」の正解の押し順と第1停止図柄を画像表示部67に表示することで行われる。本実施形態に係る第1停止図柄は、「赤7」「青7」「黄7」のいずれかとなっており、この3つのうちのいずれかが、最初に停止操作されるべきストップスイッチ50の上方に表示される。この報知が実行された場合、遊技者は報知に従ってストップスイッチ50を順番に操作し、かつ、「目押し」を行うことで第1停止図柄を有効ラインLに停止表示できれば、15枚のメダルを獲得することができる。
なお、本実施形態においては、「特殊押し順ベル」の正解の押し順は、「通常押し順ベル」の正解の押し順とは異なるように設定されている。このため、「特殊押し順ベル」の正解の押し順で操作したとしても、第1停止図柄を有効ラインLに停止表示できなければ、「特殊押し順ベル」にも「通常押し順ベル」にも入賞せず、「1枚役」に入賞することになる。
また、(3)報知なしの場合、遊技者は正解の押し順が分からないため、「通常押し順ベル」または「特殊押し順ベル」に狙って当せんさせることは困難となっている。
(当せん領域について)
上記したように、当せん抽せん手段110による抽せんは、抽出した乱数を役抽せんテーブル120に照合し、乱数に対応した当せん領域を特定することで実行される。
特定遊技中に使用される役抽せんテーブル120は、少なくとも、図7および図8に示すような「ベル1」~「ベル36」の36の当せん領域を含んでいる。なお、ここでは押し順小役に係る当せん領域についてのみ説明するが、ここで示した以外の当せん領域を備えていてもよいことは言うまでもない。これらの当せん領域は、「通常押し順ベル」「特殊押し順ベル」「1枚役」に同時当せんするものであり、当せん抽せん手段110が抽出した乱数がこの当せん領域に含まれていれば、「通常押し順ベル」「特殊押し順ベル」「1枚役」に対応する当せんフラグが成立し、これらの当せん役に対応する入賞態様をなすように回転リール40の停止制御が許容される。
「ベル1」~「ベル36」は、それぞれ「通常押し順ベル」の正解の押し順、「特殊押し順ベル」の正解の押し順、「特殊押し順ベル」の正解の第1停止図柄、が互いに異なるように設定されている。すなわち、36通りの正解の組み合わせが設定されており、「ベル1」~「ベル36」のどれに当せんしたかによって入賞条件が決まるようになっている。
なお、図7および図8において、例えば「1-2-3」という表記は、左から順に、左ストップスイッチ51の操作順、中ストップスイッチ52の操作順、右ストップスイッチ51の操作順を示している。すなわち、1-2-3の表記は、左ストップスイッチ51を1番目に操作し、中ストップスイッチ52を2番目に操作し、右ストップスイッチ51を3番目に操作することを示している。
また、図7および図8において、例えば「2-1赤-3」という表記は、ストップスイッチ50の操作順を示すとともに、正解の第1停止図柄を示している。すなわち、「赤」を除いた「2-1-3」が操作順を示す部分であり、左ストップスイッチ51を2番目に操作し、中ストップスイッチ52を1番目に操作し、右ストップスイッチ51を3番目に操作することを示している。また、「赤」の表記は、「赤7」が正解の第1停止図柄であることを示している。なお、「青」の表記がある場合は、「青7」が正解の第1停止図柄であり、「黄」の表記がある場合は、「黄7」が正解の第1停止図柄であることを示している。
例えば、当せん領域「ベル1」に当せんした場合、「1-2-3」が正解の押し順である「通常押し順ベル」と、「2-1-3」が正解の押し順であり、かつ「赤7」が正解の第一停止図である「特殊押し順ベル」と、「1枚役」と、に係る当せんフラグが内部成立する。このため、「1-2-3」の順にストップスイッチ50が操作されれば、「通常押し順ベル」に入賞する。また、「2-1-3」の順にストップスイッチ50が操作され、かつ、「赤7」が第一停止図となれば、「特殊押し順ベル」に入賞する。それ以外の場合は、「1枚役」に入賞する。
また、この当せん領域「ベル1」に当せんした場合の入賞態様に係る図柄組み合わせは、図9に示す通り、「通常押し順ベル」の図柄組み合わせが1通り、「特殊押し順ベル」の図柄組み合わせが1通り、「1枚役」の図柄組み合わせが13通り、の計15通りとなっている。
すなわち、「通常押し順ベル」に入賞する図柄組み合わせは、「ベル-ベル-ベル」である。
また、「特殊押し順ベル」に入賞する図柄組み合わせは、「ベル-赤7-ベル」である。
また、「1枚役」に入賞する図柄組み合わせは、「ベル-ベル-青7」「ベル-ベル-黄7」「ベル-青7-Replay」「ベル-黄7-Replay」「Replay-赤7-Replay」「Replay-青7-Replay」「Replay-黄7-Replay」「スイカ-赤7-Replay」「スイカ-青7-Replay」「スイカ-黄7-Replay」「スイカ-赤7-スイカ」「スイカ-青7-スイカ」「スイカ-黄7-スイカ」の13通りである。
以下、この当せん領域「ベル1」に当せんした場合に、リール制御手段130がどのような引き込み制御を行うのかについて、ストップスイッチ50の操作順、および、ストップスイッチ50の操作タイミングごとに場合分けして説明する。本実施形態に係るリール制御手段130は、最大表示数優先制御と最大表示数優先制御とを使い分けることによって引き込み制御を行う。
(図10の説明)
上記した当せん領域「ベル1」に当せんした遊技において、「1-2-3」でストップスイッチ50が操作された場合(すなわち「通常押し順ベル」の正解の押し順でストップスイッチ50が操作された場合)、リール制御手段130は、以下のような停止制御を実行する。
まず、図10(a)に示すように、左ストップスイッチ51が操作されると、最大表示数優先制御に従って「ベル」を左リール41に停止する(図9に示すように左リール41の「ベル」は7通りの図柄組み合わせを表示可能な図柄であり、最も多くの図柄組み合わせを表示可能な図柄である)。
次に、図10(b)に示すように、中ストップスイッチ52が操作されると、最大表示数優先制御に従って「ベル」を中リール42に停止する(図9に示すように、左リール41に「ベル」が表示された状態では、中リール42の「ベル」は3通りの図柄組み合わせを表示可能な図柄であり、最も多くの図柄組み合わせを表示可能な図柄である)。
最後に、図10(c)に示すように、右ストップスイッチ53が操作されると、最大枚数優先制御に従って「ベル」を右リール43に停止する(図9に示すように、左リール41と中リール42に「ベル」が表示された状態では、右リール43に「ベル」を表示して「通常押し順ベル」に入賞させることで最も多くのメダルを獲得できる)。このような制御により、「通常押し順ベル」に入賞させることができる。
(図11の説明)
上記した当せん領域「ベル1」に当せんした遊技において、第1停止図柄の目押しに成功し、かつ、「2-1-3」でストップスイッチ50が操作された場合(すなわち「特殊押し順ベル」の正解の押し順かつ正解の第1停止図柄でストップスイッチ50が操作された場合)、リール制御手段130は、以下のような停止制御を実行する。
まず、図11(a)に示すように、中ストップスイッチ52が操作されると、最大表示数優先制御に従って「赤7」を中リール41に停止する(図9に示すように中リール42の「赤7」は4通りの図柄組み合わせを表示可能な図柄であり、最も多くの図柄組み合わせを表示可能な図柄である)。
次に、図11(b)に示すように、左ストップスイッチ51が操作されると、最大枚数優先制御に従って「ベル」を左リール41に停止する(図9に示すように、中リール42に「赤7」が表示された状態では、左リール41に「ベル」を表示して「特殊押し順ベル」に入賞させることで最も多くのメダルを獲得できる)。
最後に、図11(c)に示すように、右ストップスイッチ53が操作されると、最大枚数優先制御に従って「ベル」を右リール43に停止する(「特殊押し順ベル」に入賞させることで最も多くのメダルを獲得できる)。このような制御により、「特殊押し順ベル」に入賞させることができる。
(図12の説明)
上記した当せん領域「ベル1」に当せんした遊技において、第1停止図柄の目押しに失敗し、かつ、「2-1-3」でストップスイッチ50が操作された場合(すなわち「特殊押し順ベル」の正解の押し順であるが、不正解の第1停止図柄でストップスイッチ50が操作された場合)、リール制御手段130は、以下のような停止制御を実行する。
まず、図12(a)に示すように、中ストップスイッチ52が操作されると、最大表示数優先制御に従って「青7」または「黄7」を中リール41に停止する(図9に示すように中リール42の「青7」および「黄7」は4通りの図柄組み合わせを表示可能な図柄であり、最も多くの図柄組み合わせを表示可能な図柄である)。
次に、図12(b)に示すように、左ストップスイッチ51が操作されると、最大表示数優先制御に従って「スイカ」を左リール41に停止する(図9に示すように、中リール42に「青7」または「黄7」が表示された状態では、左リール41の「スイカ」は2通りの図柄組み合わせを表示可能な図柄であり、最も多くの図柄組み合わせを表示可能な図柄である)。
最後に、図12(c)に示すように、右ストップスイッチ53が操作されると、「Replay」または「スイカ」を右リール43に停止する(右ストップスイッチ53が操作される前の状態で「1枚役」にしか入賞できないため、「1枚役」の図柄組み合わせを引き込む)。このような制御により、「1枚役」に入賞させることができる。
(図13の説明)
上記した当せん領域「ベル1」に当せんした遊技において、第1停止図柄の目押しに成功し、かつ、「3-1-2」でストップスイッチ50が操作された場合(すなわち「特殊押し順ベル」の不正解の押し順であるが、正解の第1停止図柄でストップスイッチ50が操作された場合)、リール制御手段130は、以下のような停止制御を実行する。
まず、図13(a)に示すように、中ストップスイッチ52が操作されると、最大表示数優先制御に従って「赤7」を中リール41に停止する。
次に、図13(b)に示すように、右ストップスイッチ53が操作されると、最大表示数優先制御に従って「Replay」を右リール43に停止する(図9に示すように、中リール42に「赤7」が表示された状態では、右リール43の「Replay」は2通りの図柄組み合わせを表示可能な図柄であり、最も多くの図柄組み合わせを表示可能な図柄である)。
最後に、図13(c)に示すように、左ストップスイッチ51が操作されると、「Replay」「スイカ」のいずれかを左リール41に停止する(左ストップスイッチ51が操作される前の状態で「1枚役」にしか入賞できないため、「1枚役」の図柄組み合わせを引き込む)。このような制御により、「1枚役」に入賞させることができる。
(図14の説明)
上記した当せん領域「ベル1」に当せんした遊技において、第1停止図柄の目押しに失敗し、かつ、「3-1-2」でストップスイッチ50が操作された場合、リール制御手段130は、以下のような停止制御を実行する。
まず、図14(a)に示すように、中ストップスイッチ52が操作されると、最大表示数優先制御に従って「青7」または「黄7」を中リール42に停止する。
次に、図14(b)に示すように、右ストップスイッチ53が操作されると、最大表示数優先制御に従って「Replay」を右リール43に停止する。
最後に、図14(c)に示すように、左ストップスイッチ51が操作されると、「ベル」「Replay」「スイカ」のいずれかを左リール41に停止する(左ストップスイッチ51が操作される前の状態で「1枚役」にしか入賞できないため、「1枚役」の図柄組み合わせを引き込む)。このような制御により、「1枚役」に入賞させることができる。
(図15の説明)
上記した当せん領域「ベル1」に当せんした遊技において、「1-3-2」でストップスイッチ50が操作された場合、リール制御手段130は、以下のような停止制御を実行する。
まず、図15(a)に示すように、左ストップスイッチ51が操作されると、最大表示数優先制御に従って「ベル」を左リール41に停止する。
次に、図15(b)に示すように、右ストップスイッチ53が操作されると、最大表示数優先制御に従って「Replay」を右リール43に停止する。
最後に、図15(c)に示すように、中ストップスイッチ52が操作されると、「青7」「黄7」のいずれかを中リール42に停止する(中ストップスイッチ52が操作される前の状態で「1枚役」にしか入賞できないため、「1枚役」の図柄組み合わせを引き込む)。このような制御により、「1枚役」に入賞させることができる。
(図16の説明)
上記した当せん領域「ベル1」に当せんした遊技において、「2-3-1」でストップスイッチ50が操作された場合、リール制御手段130は、以下のような停止制御を実行する。
まず、図16(a)に示すように、右ストップスイッチ53が操作されると、最大表示数優先制御に従って「Replay」を右リール43に停止する。
次に、図16(b)に示すように、左ストップスイッチ51が操作されると、「Replay」または「スイカ」を左リール41に停止する(左ストップスイッチ51が操作される前の状態で「1枚役」にしか入賞できないため、「1枚役」の図柄組み合わせを引き込む)。
最後に、図16(c)に示すように、中ストップスイッチ52が操作されると、「青7」「黄7」のいずれかを中リール42に停止する(「1枚役」の図柄組み合わせを引き込む)。このような制御により、「1枚役」に入賞させることができる。
(図17の説明)
上記した当せん領域「ベル1」に当せんした遊技において、「3-2-1」でストップスイッチ50が操作された場合、リール制御手段130は、以下のような停止制御を実行する。
まず、図17(a)に示すように、右ストップスイッチ53が操作されると、最大表示数優先制御に従って「Replay」を右リール43に停止する。
次に、図17(b)に示すように、中ストップスイッチ52が操作されると、「赤7」「青7」「黄7」のいずれかを中リール42に停止する(中ストップスイッチ52が操作される前の状態で「1枚役」にしか入賞できないため、「1枚役」の図柄組み合わせを引き込む)。
最後に、図17(c)に示すように、左ストップスイッチ51が操作されると、「ベル」「Replay」「スイカ」のいずれかを左リール41に停止する(「1枚役」の図柄組み合わせを引き込む)。このような制御により、「1枚役」に入賞させることができる。
(当せん領域についてのまとめ)
上記で説明したように、当せん領域「ベル1」に当せんした遊技においては、「通常押し順ベル」「特殊押し順ベル」「1枚役」に同時当せんし、これらのいずれの当せん役に入賞するかは、遊技者によるストップスイッチ50の操作態様によって決定される。このとき、押し順報知制御手段210は、報知内容を変化させることで、「通常押し順ベル」への入賞を補助することもできるし、「特殊押し順ベル」への入賞を補助することもできるし、押し順小役への入賞を補助しない(「1枚役」に入賞させる)こともできる。よって、押し順報知制御手段210の報知内容によって、実質的にメダルの払い出し枚数を制御することができる。
言い換えると、本実施形態に係る押し順報知制御手段210は、最大枚数優先制御を可能とする報知を行うことにより「特殊押し順ベル」への入賞を補助することも可能であるし、最大表示数優先制御を可能とする報知を行うことにより「通常押し順ベル」への入賞を補助することも可能である。このように報知内容を変化させることで遊技媒体の払い出し枚数を制御することができる。
なお、上記した説明においては、当せん領域「ベル1」に当せんした遊技についてのみ説明したが、当せん領域「ベル2」~「ベル36」に当せんした遊技においても、上記と同様の制御を行えばよい。すなわち、各当せん領域ごとに固有の入賞図柄の組み合わせを予め設定しておき、どの入賞図柄の組み合わせを引き込み制御するかを予め設定しておけばよい。
(まとめ)
以上説明したように、本実施形態は、押し順小役として、通常押し順ベル(通常の押し順小役)と、通常押し順ベルよりもメダルの払い出し枚数が多い特殊押し順ベル(特別な押し順小役)と、を備える。そして、通常押し順ベルと特殊押し順ベルとが同時当せんした遊技において、押し順報知制御手段210の報知内容を変化させることでメダルの払い出し枚数を制御可能としている。よって、押し順報知を実行しつつ、純増枚数を抑制することが可能となる。すなわち、純増枚数を向上させたい場合には特殊押し順ベルへの入賞を補助するような報知を行えばよいし、純増枚数をある程度まで抑制したい場合には通常押し順ベルへの入賞を補助するような報知を行えばよいし、純増枚数を更に抑制したい場合には押し順報知を行わなければよい。このような構成によれば、純増枚数をある程度まで抑制した場合でも、押し順報知が実行されるので、遊技者の期待感を維持することができる。
また、通常押し順ベルは、ストップスイッチ50が所定の押し順で操作された場合に、ストップスイッチ50の操作タイミングにかかわらずに入賞するように構成され、特殊押し順ベルは、ストップスイッチ50が所定の押し順で操作され、かつ、ストップスイッチ50が所定のタイミングで操作された場合(第1停止図柄が目押しで停止表示された場合)に入賞するように構成されている。このような構成によれば、特殊押し順ベルを入賞させるため条件が増えるため、押し順報知なしで特殊押し順ベルに入賞してしまう可能性が低減する。また、遊技者の技術によって入賞の可否が決まるので、新たなゲーム性を生じさせることができる。
また、通常押し順ベルと特殊押し順ベルとが同時当せんしたときに、通常押し順ベルに入賞可能なストップスイッチ50の押し順と、特殊押し順ベルに入賞可能なストップスイッチ50の押し順と、が異なるように設定されている。このような構成によれば、通常押し順ベルに係る押し順報知がされたときに、この押し順報知の内容から特殊押し順ベルの正解の押し順を推測することができないので、遊技者は押し順報知に従ってストップスイッチ50を操作することになる。よって、押し順報知制御手段210の報知内容によって、いずれの押し順小役に入賞させるかを確実に制御することができる。
(変形例1)
上記実施形態においては、特別な押し順小役(特殊押し順ベル)は、ストップスイッチ50が所定のタイミングで操作された場合(目押しに成功した場合)に入賞するように構成されているが、これに限らず、特別な押し順小役(特殊押し順ベル)は、ストップスイッチ50が所定の押し順で操作された場合に、ストップスイッチ50の操作タイミングにかかわらずに入賞するように構成されていてもよい。
以下、目押しを必要とせずに特別な押し順小役(特殊押し順ベル)に入賞可能な変形例について、図18~19を参照しながら説明する。なお、本変形例の基本的構成は上記した実施形態と相違しないため、重複する記載を避けて、相違する箇所のみを説明する。
本変形例に係るスロットマシン10は、図18に示すように、当せん役として「通常押し順ベル」「特殊押し順ベル」「1枚役」を備えている。これらの当せん役は、特定遊技中に当せんするように設定されており、これらは必ず同時に当せんする(個別には当せんしない)ように構成されている。なお、これら以外の当せん役を備えていてもよいことは言うまでもない。
「通常押し順ベル」は、通常の押し順小役である。この「通常押し順ベル」には、ストップスイッチ50の正解の押し順が設定されており、この正解の押し順でストップスイッチ50が操作されると、ストップスイッチ50の操作タイミングにかかわらず必ず「通常押し順ベル」に対応する入賞態様をなすように回転リール40の停止制御が実行される。「通常押し順ベル」に対応する入賞態様が表示されて「通常押し順ベル」に入賞すると、所定枚数(6枚)のメダルが払い出される。
「特殊押し順ベル」は、通常の押し順小役(通常押し順ベル)よりも遊技媒体の払い出し枚数が多い特別な押し順小役である。この「特殊押し順ベル」には、ストップスイッチ50の正解の押し順が設定されており、この正解の押し順でストップスイッチ50が操作されると、ストップスイッチ50の操作タイミングにかかわらず必ず「特殊押し順ベル」に対応する入賞態様をなすように回転リール40の停止制御が実行される。「特殊押し順ベル」に対応する入賞態様が表示されて「特殊押し順ベル」に入賞すると、所定枚数(15枚)のメダルが払い出される。
「1枚役」は、上記した「通常押し順ベル」および「特殊押し順ベル」と同時当せんする小役である。上記した「通常押し順ベル」および「特殊押し順ベル」の入賞条件を達成できなったとき(「通常押し順ベル」の押し順に正解せず、かつ、「特殊押し順ベル」の押し順に正解しなかったとき)に、「1枚役」に対応する入賞態様をなすように回転リール40の停止制御が実行される。「1枚役」に対応する入賞態様が表示されて「1枚役」に入賞すると、「通常押し順ベル」および「特殊押し順ベル」よりも少ない枚数(遊技媒体の最小単位である1枚)のメダルが払い出される。
なお、本変形例においては、上記した「通常押し順ベル」「特殊押し順ベル」「1枚役」が特定遊技中に同時に当せんするようになっている。このとき、押し順報知制御手段210は、報知内容を変化させることにより、遊技媒体の払い出し枚数(純増枚数)が適切な範囲におさまるように制御を行う。具体的には、押し順報知制御手段210は、「通常押し順ベル」「特殊押し順ベル」「1枚役」が同時に当せんした遊技において、(1)「通常押し順ベル」の押し順を指示する報知内容、(2)「特殊押し順ベル」の押し順を指示する報知内容、(3)報知なし、のいずれかを選択して実行することで、遊技媒体の払い出し枚数を制御できるようになっている。なお、図19に示すように、「特殊押し順ベル」の正解の押し順は、「通常押し順ベル」の正解の押し順とは異なるように設定されている。
このため、「通常押し順ベル」の正解の押し順が報知された場合、遊技者は報知に従ってストップスイッチ50を順番に操作するだけで容易に6枚のメダルを獲得することができる。また、「特殊押し順ベル」の正解の押し順が報知された場合、遊技者は報知に従ってストップスイッチ50を順番に操作するだけで容易に15枚のメダルを獲得することができる。また、報知なしの場合、遊技者は正解の押し順が分からないため、「通常押し順ベル」または「特殊押し順ベル」に狙って当せんさせることは困難となっている。
このように構成した場合でも、押し順報知を実行しつつ、純増枚数を抑制することが可能となる。すなわち、純増枚数を向上させたい場合には特殊押し順ベルへの入賞を補助するような報知を行えばよいし、純増枚数をある程度まで抑制したい場合には通常押し順ベルへの入賞を補助するような報知を行えばよいし、純増枚数を更に抑制したい場合には押し順報知を行わなければよい。このような構成によれば、純増枚数をある程度まで抑制した場合でも、押し順報知が実行されるので、遊技者の期待感を維持することができる。
(変形例2)
上記実施形態においては、特別な押し順小役(特殊押し順ベル)の押し順を報知する場合には、必ずストップスイッチ50を操作するタイミングを示唆する報知(第1停止図柄の報知)を併せて行うようにした。しかしながら、これに限らず、ストップスイッチ50を操作するタイミングを示唆する報知を選択的に行う(報知を行うか否かを選択する)ようにしてもよい。
以下、ストップスイッチ50を操作するタイミングを示唆する報知を選択的に行う変形例について、図20~23を参照しながら説明する。なお、本変形例の基本的構成は上記した実施形態と相違しないため、重複する記載を避けて、相違する箇所のみを説明する。
本変形例に係るスロットマシン10は、図20に示すように、当せん役として「通常押し順ベル」「特殊押し順ベル」「1枚役」を備えている。これらの当せん役は、特定遊技中に当せんするように設定されており、これらは必ず同時に当せんする(個別には当せんしない)ように構成されている。なお、これら以外の当せん役を備えていてもよいことは言うまでもない。
「通常押し順ベル」は、通常の押し順小役である。この「通常押し順ベル」には、ストップスイッチ50の正解の押し順が設定されており、この正解の押し順でストップスイッチ50が操作されると、「通常押し順ベル」の入賞態様を構成する図柄組み合わせを引き込む停止制御が実行される。ただし、この「通常押し順ベル」は「特殊押し順ベル」よりも引き込みの優先順位が低いため、「特殊押し順ベル」を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ50が操作された場合には、「通常押し順ベル」ではなく「特殊押し順ベル」を引き込む停止制御が実行される。この「通常押し順ベル」に対応する入賞態様が表示されて「通常押し順ベル」に入賞すると、所定枚数(6枚)のメダルが払い出される。
「特殊押し順ベル」は、通常の押し順小役(通常押し順ベル)よりも遊技媒体の払い出し枚数が多い特別な押し順小役である。この「特殊押し順ベル」には、正解の押し順と正解の第1停止図柄とが設定されている。本変形例にかかる第1停止図柄は、図21に示すように「赤7」または「青7」のいずれかである。この「特殊押し順ベル」に当せんした遊技においては、正解の押し順でストップスイッチ50が操作され、かつ、第1停止図柄を引き込めるタイミングでストップスイッチ50が操作された場合に、「特殊押し順ベル」に対応する入賞態様をなすように回転リール40の停止制御が実行される。「特殊押し順ベル」に対応する入賞態様が表示されて「特殊押し順ベル」に入賞すると、所定枚数(12枚)のメダルが払い出される。
「1枚役」は、上記した「通常押し順ベル」および「特殊押し順ベル」と同時当せんする小役である。上記した「通常押し順ベル」および「特殊押し順ベル」の入賞条件を達成できなったとき(「通常押し順ベル」の押し順に正解せず、かつ、「特殊押し順ベル」の押し順または第1停止図柄に正解しなかったとき)に、「1枚役」に対応する入賞態様をなすように回転リール40の停止制御が実行される。「1枚役」に対応する入賞態様が表示されて「1枚役」に入賞すると、「通常押し順ベル」および「特殊押し順ベル」よりも少ない枚数(遊技媒体の最小単位である1枚)のメダルが払い出される。
なお、図21に示すように、本変形例に係る「特殊押し順ベル」の正解の押し順は、「通常押し順ベル」の正解の押し順と同じに設定されている。このため、「通常押し順ベル」「特殊押し順ベル」「1枚役」に同時に当せんした遊技において押し順に正解した場合、第1停止図柄に正解したときには「特殊押し順ベル」に入賞し、第1停止図柄に正解しなかったときには「通常押し順ベル」に入賞するようになっている。また、押し順に正解しなかった場合には、「1枚役」に入賞するようになっている。
そして、押し順報知制御手段210は、報知内容を変化させることにより、遊技媒体の払い出し枚数(純増枚数)の制御を実行する。具体的には、押し順報知制御手段210は、「通常押し順ベル」「特殊押し順ベル」「1枚役」が同時に当せんした遊技において、(1)図22(a)に示すように正解の押し順に加えて操作タイミングを示唆する報知(正解の第1停止図柄の報知)を行うか、(2)図22(b)に示すように正解の押し順のみを報知するか、(3)図22(c)に示すように正解の押し順の一部のみを報知するか、(4)報知を行わないか、を選択することができる。これにより、遊技者が期待できる遊技媒体の獲得枚数が変化するので、遊技媒体の払い出し枚数を制御できるようになっている。
図23は、報知内容による獲得枚数の違いを説明する表である。この図が示すように、(1)正解の押し順と第1停止図柄が報知された場合には、遊技者が指示に従って目押しを成功できれば、必ず「特殊押し順ベル」に入賞する。すなわち、遊技者は報知に従ってストップスイッチ50を順番に操作するだけで1/1の確率で12枚のメダルを獲得することができる。このとき遊技者が期待できる遊技媒体の平均獲得枚数は12枚である。
また、(2)正解の押し順のみが報知された場合には、遊技者は、正解の第1停止図柄が分からないため、第1停止図柄として「赤7」または「青7」のいずれかをあてずっぽうで停止させることになる。よって、「特殊押し順ベル」に入賞して12枚のメダルを獲得できるのは、「赤7」または「青7」の2択に成功した場合であり、1/2の確率である。「赤7」または「青7」の2択に成功しなかった場合には、「通常押し順ベル」に入賞して6枚のメダルを獲得する。このとき遊技者が期待できる遊技媒体の平均獲得枚数は9枚(1/2の確率で12枚、1/2の確率で6枚)である。
また、(3)正解の押し順の一部のみ(本変形例においては第1停止ボタンのみ)が報知された場合には、遊技者は、正解の第1停止ボタンおよび第1停止図柄が分からないため、第1停止図柄として「赤7」または「青7」のいずれかをあてずっぽうで停止させるとともに、第2停止ボタンもあてずっぽうで停止させることになる。よって、「特殊押し順ベル」に入賞して12枚のメダルを獲得できるのは、第1停止図柄の2択に成功し、かつ、第2停止ボタンの2択に成功した場合であり、1/4の確率である。なお、「赤7」または「青7」の2択に成功しなかったが、第2停止ボタンに正解した場合には、「通常押し順ベル」に入賞して6枚のメダルを獲得する。また、第2停止ボタンに正解しなかった場合には、「1枚役」に入賞して1枚のメダルを獲得する。このとき遊技者が期待できる遊技媒体の平均獲得枚数は5枚(1/4の確率で12枚、1/4の確率で6枚、1/2の確率で1枚)である。
また、(4)報知なしの場合には、遊技者は、正解の押し順および第1停止図柄が分からないため、第1停止図柄として「赤7」または「青7」のいずれかをあてずっぽうで停止させるとともに、押し順もあてずっぽうで停止させることになる。よって、「特殊押し順ベル」に入賞して12枚のメダルを獲得できるのは、第1停止図柄の2択に成功し、かつ、押し順の6択に成功した場合であり、1/12の確率である。なお、「赤7」または「青7」の2択に成功しなかったが、押し順に正解した場合には、「通常押し順ベル」に入賞して6枚のメダルを獲得する。また、押し順に正解しなかった場合には、「1枚役」に入賞して1枚のメダルを獲得する。このとき遊技者が期待できる遊技媒体の平均獲得枚数は約2.33枚(1/12の確率で12枚、1/12の確率で6枚、1/6の確率で1枚)である。
このように本変形例においては、報知の内容として、(1)正解の押し順および正解の第1停止図柄→(2)正解の押し順→(3)正解の押し順の一部→(4)報知なし、と段階的に情報量が変化する複数段階の報知内容を設定し、この段階的な報知内容のいずれかを選択して実行することで、遊技者が期待できる遊技媒体の獲得枚数を変化させるようにしている。
このように構成した場合でも、押し順報知を実行しつつ、純増枚数を抑制することが可能となる。すなわち、純増枚数を増やしたい場合には情報量の多い報知を行えばよいし、純増枚数を抑制したい場合には情報量の少ない報知を行うか、報知を行わなければよい。このような構成によれば、純増枚数をある程度まで抑制した場合でも、押し順報知が実行されるので、遊技者の期待感を維持することができる。
なお、本変形例においては、「通常押し順ベル」の正解の押し順と「特殊押し順ベル」の正解の押し順とが同じに設定されているが、これに限らず、「通常押し順ベル」の正解の押し順と「特殊押し順ベル」の正解の押し順とが異なるように設定してもよい。
また、本変形例においては、図22(c)に示すように正解の押し順の一部を報知する報知内容を設けたが、これに限らず、正解の押し順の一部を報知する報知内容を設けなくてもよい。すなわち、図22(a)に示す正解の押し順および正解の第1停止図柄を報知する報知内容と、図22(b)に示す正解の押し順のみを報知する報知内容と、を選択的に切り替えることで、遊技媒体の払い出し枚数を制御するようにしてもよい。
10 スロットマシン
11 筐体
12 表示窓
13 図柄表示窓
14 メダル投入口
15 投入スイッチ
16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ
18 メダル払い出し口
20 制御装置
30 スタートスイッチ
31 前扉
31A 操作部
31B 下パネル
31C 下皿
32 クレジット表示部
40 回転リール
41 左リール
42 中リール
43 右リール
50 ストップスイッチ
51 左ストップスイッチ
52 中ストップスイッチ
53 右ストップスイッチ
60 リールユニット
65 ホッパーユニット
66 演出部
67 画像表示部
68 ランプ
69 スピーカ
100 遊技状態制御手段
110 当せん抽せん手段
120 役抽せんテーブル
130 リール制御手段
140 入賞判定手段
150 ホッパー制御手段
200 演出制御手段
210 押し順報知制御手段
220 設定手段
230 特定遊技制御手段
240 遊技区間制御手段

Claims (2)

  1. 複数の図柄を変動表示又は停止表示するための回転リールと、
    前記回転リールの図柄を変動表示させるためのスタートスイッチと、
    前記回転リールに対応して設けられ、対応する回転リールの図柄を停止表示させるためのストップスイッチと、
    複数の当せん役のいずれかに当せんしたか又はハズレかの抽せんを行う当せん抽せん手段と、
    前記複数の当せん役に対応する当せん領域を記憶した役抽せんテーブルと、
    前記当せん抽せん手段の抽せん結果と前記ストップスイッチの操作とに基づいて前記回転リールの図柄の停止表示に係る制御を行うリール制御手段と、
    前記回転リールが図柄を停止表示した際の前記回転リールの停止位置に基づいて前記複数の当せん役のいずれかに入賞したか又は入賞しなかったかの判定を行う入賞判定手段と、
    前記ストップスイッチの操作順に関する情報を報知する押し順報知制御手段と、
    を備え、
    前記複数の当せん役として、前記ストップスイッチが所定の押し順で操作された場合に入賞して遊技媒体が払い出される押し順小役を備え、
    前記押し順小役として、通常の押し順小役と、前記通常の押し順小役よりも遊技媒体の払い出し枚数が多い特別な押し順小役と、を備え、
    前記通常の押し順小役は、前記ストップスイッチが所定の押し順で操作された場合に、前記ストップスイッチの操作タイミングにかかわらずに入賞するように構成され、
    前記特別な押し順小役は、前記ストップスイッチが所定の押し順で操作され、かつ、前記ストップスイッチが所定のタイミングで操作された場合に入賞するように構成され、
    前記当せん役として、入賞となる正解の押し順が異なる複数の前記通常の押し順小役と、入賞となる正解の押し順が異なる複数の前記特別な押し順小役と、を備え、
    前記通常の押し順小役と前記特別な押し順小役とが同時当せんした遊技において、前記押し順報知制御手段は、前記通常押し順小役の正解の押し順に係る情報を報知するか、前記特別な押し順小役の正解の押し順に係る情報と停止させるべき図柄との組み合わせを報知するか、いずれも報知しないか、を選択することで遊技媒体の払い出し枚数を制御可能としたことを特徴とする、遊技機。
  2. 前記通常の押し順小役と前記特別な押し順小役とが同時当せんしたときに、前記通常の押し順小役に入賞可能な前記ストップスイッチの押し順と、前記特別な押し順小役に入賞可能な前記ストップスイッチの押し順と、が異なるように設定されていることを特徴とする、請求項記載の遊技機。
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