JP7262217B2 - 光共振器 - Google Patents

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Description

本発明は、光共振器に関する。
光共振器のフロントミラーの外側を向く表面を光共振器の光軸に対して傾斜させることにより、外側を向く表面での反射による不要な共振を抑制する光共振器が公知である(例えば、下記の特許文献1の段落[0054])。また、高次横モードの発生を抑止してモード安定性を高めるために、光共振器のリアミラーとして、相互に直交する2枚の反射面を含むルーフミラーを用いた光共振器が公知である。
国際公開第2014/046161号
リアミラーが平面鏡である場合、フロントミラーの外側を向く面が傾斜していると、フロントミラーの外側を向く面とリアミラーとの間を往復する光は、少ない往復回数で、光共振器内に配置されたアイリスによって遮光される。このため、フロントミラーの外側を向く面とリアミラーとの間に閉じ込められた光はレーザ光まで成長しない。
ところが、リアミラーとしてルーフミラーを用いた場合には、平面ミラーを用いた場合と比べて、フロントミラーの外側を向く面とリアミラーとの間を往復する回数が増加する場合がある。往復回数が増加すると、本来発振すべきレーザビームの他に、光共振器の光軸に対して傾いた方向に伝搬する光がレーザ光まで成長する場合がある。光軸に対して傾いた方向に伝搬するレーザビームは、本来発振すべきレーザビームの横断面における強度分布(横モード)に影響を与える。
光共振器の光軸に対して傾いた方向に伝搬するレーザビームを本来発振すべきレーザビームから光共振器の外部で分離するためには、数メートル程度の距離が必要になる。このため、両者を分離するための光学系が長くなり、光学装置が高価になる。
本発明の目的は、フロントミラーの外側を向く面を傾斜させ、リアミラーにルーフミラーを用いても、フロントミラーの外側を向く面に起因する不要な発振を抑制することができる光共振器を提供することである。
本発明の一観点によると、
フロントミラーとリアミラーとを有し、レーザガスを励起させる放電領域を通って光を往復させる光共振器であって、
前記フロントミラーの外側を向く面が、前記光共振器の光軸に垂直な仮想平面に対して傾斜しており、
前記リアミラーは、相互に交差する位置関係にある平面状の2つの反射領域を持ち、
前記光共振器の光軸が1本の直線であるか、または前記光共振器が折り返しミラーを含み、
前記光共振器の光軸が1本の直線である場合、前記リアミラーの前記2つの反射領域をそれぞれ含む2つの仮想平面の交線と、前記フロントミラーの外側を向く面の傾斜方向とが、直交の関係からずれており、
前記光共振器が折り返しミラーを含む場合、前記フロントミラーが配置された位置における光軸に垂直な仮想平面に、前記リアミラーの前記2つの反射領域をそれぞれ含む2つの仮想平面の交線を、前記折り返しミラーを経由して投影した線像と、前記フロントミラーの外側を向く面の傾斜方向とが、直交の関係からずれている姿勢で固定されている光共振器が提供される。
リアミラーの2つの反射領域をそれぞれ含む2つの仮想平面の交線と、フロントミラーの外側を向く面の傾斜方向とを直交の関係からずらすと、フロントミラーの外側を向く面で反射した光が、光共振器内を往復できる回数が少なくなる。その結果、フロントミラーの外側を向く面に起因する不要な発振を抑制することができる。
図1は、実施例による光共振器が搭載されたガスレーザ装置の光軸を含む断面図である。 図2は、実施例による光共振器が搭載されたガスレーザ装置の光軸に垂直な断面図である。 図3A、図3B、及び図3Cは、それぞれ実施例による光共振器の斜視図、y軸に垂直な断面図、及びx軸に垂直な断面図である。 図4A及び図4Bは、それぞれ実施例及び比較例による光共振器のフロントミラーの外側を向く面で垂直反射した光の、xz断面における伝搬の様子を示す図である。 図5は、フロントアイリス、リアアイリス、及び両者の間を光共振器の光軸に対して斜め方向伝搬する光の模式図である。 図6は、実施例による光共振器を搭載したレーザ発振器を用いたレーザ加工装置の概略図である。
図1~図3Cを参照して、実施例による光共振器、及びこの光共振器が搭載されたガスレーザ装置について説明する。
図1は、実施例による光共振器が搭載されたガスレーザ装置の光軸を含む断面図である。光共振器の光軸方向をz軸方向とし、鉛直上方をx軸方向とするxyz直交座標系を定義する。
チェンバ10にレーザガスが収容される。チェンバ10の内部空間が、相対的に鉛直方向上側に位置する光学室11と、相対的に鉛直方向下側に位置するブロワ室12と区分されている。光学室11とブロワ室12とは、上下仕切り板13で仕切られている。なお、上下仕切り板13には、レーザガスを光学室11とブロワ室12との間で流通させる開口が設けられている。ブロワ室12の側壁から光学室11の底板14がz軸方向の両側に張り出しており、光学室11のz軸方向の長さが、ブロワ室12のz軸方向の長さより長くなっている。チェンバ10は、光学室11の底板14においてチェンバ支持部材16により光学ベースに支持される。
光学室11内に、一対の放電電極21が配置されている。一対の放電電極21は、それぞれ放電電極支持部材22、23を介して底板14に支持されている。一対の放電電極21は、x軸方向に間隔を隔てて配置され、両者の間に放電領域24が画定される。放電電極21は放電領域24に放電を生じさせることにより、レーザガスを励起させる。後に図2を参照して説明するように、放電領域24を図1の紙面に垂直な方向にレーザガスが流れる。
光学室11内に配置された共通支持部材26に光共振器25が支持されている。光共振器25は、フロントミラー25F及びリアミラー25Rで構成される。光共振器25の光軸が放電領域24内を通過している。共通支持部材26は、光共振器支持部材27を介して底板14に支持されている。光共振器25の光軸をフロントミラー25F側(図1において左側)に延伸させた延長線と光学室11の壁面との交差箇所に、レーザビームを透過させる光透過窓28が取り付けられている。光共振器25内で励振されたレーザビームが光透過窓28を透過して外部に放射される。
ブロワ室12にブロワ50が配置されている。ブロワ50は、光学室11とブロワ室12との間でレーザガスを循環させる。
図2は、本実施例による光共振器25(図1)が搭載されたガスレーザ装置のz軸に垂直な断面図である。チェンバ10の内部空間が上下仕切り板13により、上方の光学室11と下方のブロワ室12とに区分されている。光学室11内に、一対の放電電極21、光共振器25(図1)を支持する共通支持部材26が配置されている。放電電極21の間に放電領域24が画定される。
光学室11内に仕切り板15が配置されている。仕切り板15は、上下仕切り板13に設けられた開口13Aから放電領域24までの第1ガス流路51、放電領域24から上下仕切り板13に設けられた他の開口13Bまでの第2ガス流路52を画定する。レーザガスは、放電領域24を、光軸に対して直交する方向(y軸方向)に流れる。放電方向(x軸方向)は、レーザガスが流れる方向(y軸方向)、及び光軸方向(z軸方向)の両方に対して直交する。ブロワ室12、第1ガス流路51、放電領域24、及び第2ガス流路52によって、レーザガスが循環する循環路が構成される。ブロワ50は、この循環路をレーザガスが循環するように、レーザガスの流れを発生させる。
ブロワ室12内の循環路に、熱交換器56が収容されている。放電領域24で加熱されたレーザガスが、熱交換器56を通過することによって冷却され、冷却されたレーザガスが放電領域24に再供給される。
上下仕切り板13に、ブロワ室12から光学室11にレーザガスを流出させる流出穴58が設けられている。ブロワ50によって第1ガス流路51に向かうレーザガスの流れに含まれる一部のレーザガスは、流出穴58を通過して光学室11に流出する。流出穴58には、パーティクルを除去するフィルタ59が設けられている。例えば、フィルタ59は流出穴58を塞いでおり、ブロワ室12から光学室11に流出するレーザガスは、フィルタ59を通過することによりろ過される。
図3A、図3B、及び図3Cは、それぞれ本実施例による光共振器25の斜視図、y軸に垂直な断面図(垂直断面図)、及びx軸に垂直な断面図(水平断面図)である。
リアミラー25Rは、相互に交差する2枚の反射面を有するルーフミラーで構成されている。2枚の反射面のなす角度はほぼ直角である。ほぼ直交する2枚の反射面を有するリアミラー25Rは、横方向のビームの変動を抑制し、ビーム強度分布の安定性を高める機能を持つ。放電領域24とフロントミラー25Fとの間にフロントアイリス29Fが配置されており、放電領域24とリアミラー25Rとの間にリアアイリス29Rが配置されている。なお、図3Aの斜視図においては、フロントアイリス29F及びリアアイリス29Rの記載を省略している。フロントアイリス29F及びリアアイリス29Rは、光共振器25の光軸から離れた領域を伝搬する不要な光を遮光する機能を持つ。
リアミラー25Rは、2枚の反射面の谷線251がx軸に平行になる姿勢で固定されている。フロントミラー25Fは、光共振器25の内側を向く面255及び外側を向く面256を有する。内側を向く面255は部分反射コーティングされており、外側を向く面256は無反射コーティングされている。内側を向く面255は、光共振器25の光軸(z軸)に対して直交しており、外側を向く面256は、光軸に直交する仮想平面(xy面に平行な面)に対して傾斜している。なお、内側を向く面255を、光軸上に焦点を持つ凹面としてもよい。光軸に直交する仮想平面(xy面に平行な面)に対して、フロントミラー25Fの外側を向く面256が傾斜している角度を、単に「外側を向く面の傾斜角」という場合がある。
光軸に垂直な仮想平面(xy面)に対して外側を向く面256が傾斜する方向は、x軸の正または負の方向である。ここで、「傾斜する方向」とは、外側を向く面256に含まれる直線のうち、xy面に対する傾斜角が最大となる直線の下り方向を意味する。言い換えると、フロントミラー25Fの外側を向く面256の傾斜方向及び光共振器25の光軸(z軸)に平行な平面(xz面)と、リアミラー25Rの谷線251とが平行の関係になる。光共振器25として、折返しミラー等を含む折り返し光共振器を採用してもよい。この場合、フロントミラー25Fが配置された位置における光軸に垂直な仮想平面に、光共振器25を構成する折り返しミラー等の光学部品を経由して谷線251を投影した線像と、外側を向く面256の傾斜方向とが平行になる。「平行の関係」は、谷線251を投影した線像と、外側を向く面256の傾斜方向とが平行である関係を含む。
次に、図4A及び図4Bを参照して、本実施例の優れた効果について説明する。
図4Aは、本実施例による光共振器25のフロントミラー25Fの外側の面256で垂直反射した光の、xz断面における伝搬の様子を示す図である。リアミラー25Rの2枚の反射面とxz面に平行な平面との交線は、x軸に平行な直線になる。このため、xz断面においては、リアミラー25Rは光軸(z軸)に垂直な平面ミラーと考えることができる。図4Aでは、リアミラー25Rを平面ミラーとして表している。フロントミラー25Fの外側を向く面256が傾斜する方向はx軸の負の方向とする。
発振すべきレーザビームは、フロントミラー25Fの内側を向く面255とリアミラー25Rとの間に閉じ込められる。このレーザビームの伝搬方向は光共振器25の光軸(z軸)に対して平行である。フロントミラー25Fの外側を向く面256には無反射コーティングが施されているが、反射率が完全にゼロであるわけではなく、フロントミラー25Fの外側を向く面256は1%以下の反射率を持つ。放電領域24内で自然発光した光が外側を向く面256で垂直反射されることにより、光共振器25の光軸に対してxz面内で斜め方向に伝搬する光40が発生する。光40の伝搬方向のx成分は正である。
斜め方向に伝搬する光40がリアミラー25Rで斜め方向に反射し、フロントミラー25Fの外側を向く面256に再入射する。リアミラー25Rで斜め方向に反射された光41の伝搬方向のx成分は、入射する光40の伝搬方向のx成分と同様に正である。このため、反射された光41が再入射する位置は、光40の起点よりもx軸の正の側にずれている。再入射した光41は、光共振器25の光軸に対する傾斜角がより大きな斜めの方向に反射する。このように、フロントミラー25Fの外側を向く面256で垂直反射した光は、光共振器25内を伝搬するに従って、光共振器25の光軸から遠ざかる。このため、フロントミラー25Fの外側を向く面256で反射した光は、少ない往復回数でフロントアイリス29Fまたはリアアイリス29Rによって遮光される。従って、フロントミラー25Fの外側を向く面256で垂直反射した光は、レーザ光まで成長しにくい。
図4Bは、比較例による光共振器25のフロントミラー25Fの外側を向く面256で反射した光の、xz断面における伝搬の様子を示す図である。比較例においては、リアミラー25Rの2枚の反射面の谷線251がy軸に平行に配置されている。すなわち、リアミラー25Rの谷線251と、フロントミラー25Fの外側を向く面の傾斜方向とが、直交の関係にある。ここで、「直交の関係」は、2本の直線が三次元空間において直角に交わっている場合のみならず、一方の直線を光共振器25の光軸に沿って平行移動すると他方の直線と直角に交わるような関係を含んでいる。光共振器25の光軸が折り返されている場合には、折り返し前の光軸に沿って移動する直線と折り返し後の光軸に沿って移動する直線とが物体と像の関係になるように直線を光軸に沿って平行移動させる。フロントミラー25Fの外側を向く面256で垂直反射して光共振器25の光軸に対して斜め方向に伝搬する光43は、リアミラー25Rの2枚の反射面で2回反射した後、フロントミラー25Fに向かって伝搬する。
リアミラー25Rに入射する光43の伝搬方向と、反射した光44の伝搬方向とは、反平行の関係を持つ。光43の伝搬方向が、外側を向く面256に対して垂直であるため、リアミラー25Rからフロントミラー25Fに向かう光44は、外側を向く面256に垂直入射する。外側を向く面256に垂直入射した光44の一部の成分は、外側を向く面256で反射され、反射光は、光43、44の経路を逆方向に伝搬して、外側を向く面256に再入射する。その結果、光共振器25内に、光軸に対して斜め方向に向かう光が閉じ込められ、レーザ光まで成長する場合がある。光共振器25の光軸に対して斜めに伝搬するレーザビームは、本来発振すべきレーザビームの横方向の強度分布に影響を与えるため、ビームの横断面における強度分布の安定性が低下する。
本実施例では、フロントミラー25Fの外側を向く面256での反射に起因するレーザ発振が抑制されるため、発振すべきレーザビームの横断面における強度分布の安定性の低下を抑制することができる。
次に、上記実施例の変形例について説明する。
上記実施例では、図3A~図3Cに示したように、フロントミラー25Fとリアミラー25Rとの2組のミラーを用いているが、両者の間に折返しミラー等を配置して折返し光共振器を構成してもよい。
また、上記実施例では、リアミラー25Rの谷線251と、フロントミラー25Fの外側を向く面256の傾斜方向とを平行の関係にしているが、必ずしも両者を平行の関係にしなくてもよい。両者が直交の関係からずれていれば、直交の関係を有する場合と比べて、フロントミラー25Fの外側を向く面256で反射した光が光共振器25を往復できる回数が少なくなる。その結果、図4Bに示した比較例と比べて、レーザビームの強度分布の安定性の低下を抑制することができる。
また、上記実施例では、リアミラー25Rとしてルーフミラーを用いたが、その他に、相互に交差する位置関係にある平面状の2つの反射領域を持つミラーを用いてもよい。この場合、2つの反射領域をそれぞれ含む2つの仮想平面の交線方向が、ルーフミラーの谷線251の方向に相当する。
次に、図5を参照して、フロントアイリス29Fとリアアイリス29Rとの間隔L、フロントアイリス29Fとリアアイリス29Rとの開口の直径D、及びフロントミラー25Fの外側を向く面256の傾斜角θとの好ましい関係について説明する。
図5は、フロントアイリス29F、リアアイリス29R、及び両者の間を光共振器25の光軸に対して斜め方向に伝搬する光の模式図である。フロントミラー25Fの外側を向く面256が、z軸に垂直な仮想平面に対してx軸方向に傾斜角θだけ傾いている。フロントミラー25Fの外側を向く面256に対して垂直方向に反射した光46は、z軸に対して傾斜角θだけ傾いた方向に伝搬する。リアアイリス29Rの位置に平面のリアミラーが配置されていると仮定する。このリアミラーで反射した光47は、フロントアイリス29Fの位置において、当初の光46の通過位置からx軸方向にずれた位置を通過する。このずれ量Δdは以下の式で表される。
Δd=2L×tanθ・・・(1)
フロントアイリス29Fの開口の直径Dがずれ量Δd以下であれば、フロントミラー25Fの外側を向く面256で垂直反射した光は、光共振器25内を1往復する間に、フロントアイリス29Fで遮光される。光共振器25内を往復する光が2往復するまでに遮光されれば、その光はレーザ光まで成長することはないと考えられる。光共振器25内を往復する光が2往復するまでに遮光されるようにするために、傾斜角θ、アイリスの間隔L、アイリスの開口の直径Dが以下の関係を満たすようにするとよい。
θ≧tan-1(D/4L)・・・(2)
実際には、リアミラー25Rはリアアイリス29Rよりも外側に配置されている。従って、ずれ量Δdは、式(1)で示された値より大きくなる。さらに、図4Aを参照して説明したように、光47がフロントミラー25Fの外側を向く面256で反射した光の伝搬方向の光軸(z軸)に対する傾斜角は、傾斜角θより大きくなる。このため、光共振器25内を往復する光が2往復するまでに遮光される条件は、上述の条件式(2)よりも緩くなる。上述の条件式(2)が満足されれば、実際のガスレーザ装置において、フロントミラー25Fの外側を向く面256に起因して不要なレーザ発振が生じることを抑制する効果が得られる。
次に、図6を参照して、上記実施例による光共振器25を搭載したレーザ加工装置について説明する。
図6は、レーザ加工装置の概略図である。レーザ発振器70が制御装置73からの指令に基づいてパルスレーザビームを出力する。レーザ発振器70から出力されたパルスレーザビームは、ビーム整形走査光学系71を通って加工対象物75に入射する。ビーム整形走査光学系71は、レーザビームのビーム断面形状を整形するとともに、レーザビームを二次元方向に走査する。
加工対象物75は、例えばプリント基板であり、ステージ72に保持されている。ステージ72は、制御装置73からの指令により、加工対象物75をその被加工面に平行な二方向に移動させることができる。このレーザ加工装置は、パルスレーザビームによって加工対象物75の穴明け加工に用いられる。
レーザ発振器70には、上記実施例による光共振器25が用いられている。このため、レーザ発振器70から出力されるパルスレーザビームの強度分布の安定性を高めることができる。その結果、パルスレーザビームのビーム断面の真円度が向上し、穴明け加工の加工品質を高めることが可能になる。
上述の各実施例は例示であり、本発明は上述の実施例に制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
10 チェンバ
11 光学室
12 ブロワ室
13 上下仕切り板
13A、13B 開口
14 底板
15 仕切り板
16 チェンバ支持部材
21 放電電極
22、23 放電電極支持部材
24 放電領域
25 折返し光共振器
25F フロントミラー
25R リアミラー
26 共通支持部材
27 共振器支持部材
28 光透過窓
29F フロントアイリス
29R リアアイリス
40、41、43、44、46、47 光共振器内を伝搬する光
50 ブロワ
51 第1ガス流路
52 第2ガス流路
56 熱交換器
58 流出穴
59 フィルタ
70 レーザ発振器
71 ビーム整形走査光学系
72 ステージ
73 制御装置
75 加工対象物
251 リアミラーの谷線
255 フロントミラーの内側を向く面
256 フロントミラーの外側を向く面

Claims (3)

  1. フロントミラーとリアミラーとを有し、レーザガスを励起させる放電領域を通って光を往復させる光共振器であって、
    前記フロントミラーの外側を向く面が、前記光共振器の光軸に垂直な仮想平面に対して傾斜しており、
    前記リアミラーは、相互に交差する位置関係にある平面状の2つの反射領域を持ち、
    前記光共振器の光軸が1本の直線であるか、または前記光共振器が折り返しミラーを含み、
    前記光共振器の光軸が1本の直線である場合、前記リアミラーの前記2つの反射領域をそれぞれ含む2つの仮想平面の交線と、前記フロントミラーの外側を向く面の傾斜方向とが、直交の関係からずれており、
    前記光共振器が折り返しミラーを含む場合、前記フロントミラーが配置された位置における光軸に垂直な仮想平面に、前記リアミラーの前記2つの反射領域をそれぞれ含む2つの仮想平面の交線を、前記折り返しミラーを経由して投影した線像と、前記フロントミラーの外側を向く面の傾斜方向とが、直交の関係からずれている姿勢で固定されている光共振器。
  2. 前記リアミラーの前記2つの反射領域をそれぞれ含む2つの仮想平面の交線と、前記フロントミラーの外側を向く面の傾斜方向及び前記光共振器の光軸に平行な平面とが、平行の関係を持つ請求項1に記載の光共振器。
  3. さらに、前記光共振器の光軸方向に関して前記放電領域の両側にそれぞれ、開口を持つアイリスが配置されており、
    一対の前記アイリスの間隔をLで表し、前記アイリスの開口の直径をDで表したとき、前記光共振器の光軸に対して直交する仮想平面に対して前記フロントミラーの外側を向く面が傾斜している角度がtan-1(D/4L)以上である請求項1または2に記載の光共振器。
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