JP6920719B2 - 電子透かし装置および方法 - Google Patents
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図1は本発明の情報埋め込みと抽出のための電子透かしシステムの構成図である。透かしを埋め込みたい情報提供者のコンピュータ3 には,デジタルカメラ18などで撮影された画像データが,例えばハードディスクなどのデータメモリ7に保管されている。画像データは,プログラムメモリ6にある画像処理プログラムにより,CPU11,ROM 4,RAM5などを用いて画像処理され,モニター8に表示される。コンピュータ3にはスキャナ1,プリンタ2が接続され,処理された画像はモニター8に表示されたりプリンタから出力されたりし,またスキャナ1から画像読み取りができる。かかる画像処理は負荷の高い処理が多いため,GPUなどの高速化を図るための処理ボードが入っている場合もある。
今,求めるドットプロファイルのサイズをR×R ( R=2^m,^はべき乗を表す)として,まず,疑似乱数発生器により,R^2/2個のランダムドット(初期状態はホワイトノイズ)を発生させ,p(x,y)とする。この時,疑似乱数発生器の初期値(SEED値)を変えることにより初期状態のドットプロファイルを変更可能である。
STEP1:p(x,y)ドットプロファイルの二次元フーリエ変換を行い,P(u,v)を得る。
STEP2:P(u,v)にフィルタD(u,v)を掛けて,新たなP'(u,v)を得る。
STEP3:P'(u,v)に逆フーリエ変換を行い,多値の点プロファイルp'(x,y)を得る。
STEP4: 誤差関数e(x,y)=p'(x,y)-p(x,y)を求め,各画素位置での誤差の大きい順に白,黒反転する。
STEP5: 上記操作を誤差が許容量以内になるまで繰り返す。
以上の操作を行い最終的に目的とするドットプロファイルを得る。
a=(fmax-f0)/fn
b=(fmin-f0)/fn
とすると,Rに非依存のドットプロファイルが得られる。ここで,fnはナイキスト周波数を示す。 ここで、aが無限大あるいはそれに近い値の場合、低域のみをカットするブルーノイズ特性、fmax,fminが有限の場合は、低域と高域をカットするグリーンノイズ特性となる。
透かし情報の埋め込みは,カラー画像データをY,Cb,Crに変換し,輝度Yに透かし情報を埋め込む。Blue(印刷時はイエロー)に埋め込むんだ場合は、視覚的に最も目立たないが、読み取り時に,精度よく色分離することが必要である。
W(u,v)=I(u,v)+gain・Pi (u,v) ---------- (1)
となる。ここでgainは埋め込み強度を表す。
w(x,y)=i(x,y)+gain・pi (x,y) ---------- (2)
となる。今、透かし情報の1ビットの情報を1ブロックに埋め込むとする。透かし情報は,かかる異なるグリーンノイズ特性を示す2つのドットパターンp0(x,y), p1(x,y)を用意し,埋め込むビット情報(0,1)に対して,
埋め込みビット=0の時 → p0(x,y)
埋め込みビット=1の時 → p1(x,y)
として埋め込む。ここで,p0およびp1は(1,0)の二値であるが,平均輝度を保存するため(1/2,-1/2)とする。
N=int(W/R)×int(H/R) ---------- (3)
で与えられる。ここで,int()は少数以下切り捨てを表す。埋め込み可能文字数は,ASCII文字の場合は,int(N/8)となる。ブロックサイズR=32の場合,512画素×512画素の場合,N=256ビット=32バイトの情報量が埋め込み可能である。これは通常のURLやホームページのアドレスを埋め込むためにはあまり余裕がない。より多くの情報を埋め込むためには、画像サイズを大きくするか、後で説明する多値の埋め込みを行う。
以上のように、画像データに平滑化処理を行うことと、強いgainで埋め込むことで、耐性を高め、透かし抽出で正確で高い信頼度の抽出が可能となる。
同図(a)は埋め込まれた画像を示す。同図(b)は後述の抽出結果である。図中、縦長の楕円はビットが”0”を表し、横長の楕円は”1”を表す。四角のパターンは文字列の先頭のヘッダーパターンで、繰り返しパターンの区切りとして用いられる。gainが大きいため、印刷前のデータでは、埋め込み情報が正確に抽出される。印刷や表示画像からの読み取りで画質が劣化することを見越して、信頼度に余裕を持たせている。
F{w(x,y)}=F{i(x,y)} + gain・F{pi (x,y)} ---------- (4)
となる。ただし,F{ }はフーリエ変換を表す。通常,F{i(x,y)}は原画像のスペクトルで,0周波数付近に局在し,F{pi (x,y)}は埋め込みに用いたドットパターンのスペクトルP0,P1で、楕円リング状で、画像スペクトルを内部に閉じ込める。このため,両者の重なりは少なく,両者を分離することは容易である。
Q0=M0◎W=1/ZΣM0(i,j)・W(i,j)
Q1=M1◎W=1/ZΣM1(i,j)・W(i,j)
ここで◎は重なり部分の積分輝度値を求めるためのマスク演算を、Zはマスクの値が1の画素数を表す。したがって、マスク領域の1画素あたりの輝度値をあらわす。かかる出力から,
Q0>Q1 の時, 抽出ビット=wm’(i,j)=0
Q1>Q0 の時, 抽出ビット=wm’(i,j)=1
となる(41)。同時に,以下のように信頼度を得る(42)。
wmrel’(i,j)=|Q0-Q1|
かかる信頼度はその値が大きいほど抽出ビットの信頼度が高い。
wmrel’(i,j)>wmrel(k,j) の時、
wm(k,j)=wm’(i,j)
wmrel(k,j)=wmrel’(i,j)
として(52),透かし情報を信頼度の高いものに置き換える。これをiがNまで,すなわち全埋め込みビット数が終了するまで行う。
Claims (6)
- デジタル画像データi(x,y)にnビットの情報を埋め込む電子透かし方法において,
透かし情報の埋め込みは,デジタル画像データをR画素×R画素 (Rは2のべき乗)のN個のブロックに分割し(N≧n),それぞれのブロックに対して埋め込む透かし情報のビット情報に対応して,フーリエスペクトルが低域で低減した複数の異なるドットパターンpi(x,y) (i=0,1,2,…)、および埋め込み強度(gain)を用いて、
w(x,y)=i(x,y) + gain ・ pi(x,y)
として透かし埋め込み画像w(x,y)を生成し,
透かし情報の抽出は,かかる透かしの埋め込まれた画像を補正処理を行った後、ブロックに分割し,それぞれのブロックのスペクトル分布から,埋め込まれた情報を抽出するとき、
前記埋め込み強度gainが、
0.75≧gain≧0.25
であり、埋め込む前に画像データi(x,y) を平滑化処理を行うことを特徴とする電子透かし方法。
- 前記フーリエスペクトルが低域で低減した複数の異なるドットパターンは、R^2/2個のランダムドットを,空間周波数の低域で0となるフィルタD(u,v)(但し,u,vは二次元空間周波数)によるフィルタリング操作を行うことによって得られ、かかる操作においてフィルタD(u,v)は、u軸およびv軸に対して軸対称であることを特徴とする請求項1に記載の電子透かし方法。
- 前記複数のドットパターンは、そのスペクトルが高域においても低減したグリーンノイズ特性を呈し、かつ、スペクトル分布が互いに直交する2つの楕円形状のパターンp0(x,y),p1(x,y)からなり、埋め込まれるビット情報(0,1)に対応してパターンを選択し透かし情報を埋め込むことを特徴とする請求項2に記載の電子透かし方法。
- 前記複数のドットパターンは、4つの互いにスペクトル分布が異なるパターンp0(x,y),p1(x,y), p2(x,y),p3(x,y)からなり、埋め込まれるビット情報の2ビット(00,01,10,11)に対応して、パターンを選択し、情報を埋め込むことを特徴とする請求項2に記載の電子透かし方法。
- 前記電子透かしの抽出は,2つの埋め込みドットパターンのスペクトル特性に対応したマスクM0,M1があり,マスクとブロック単位での抽出スペクトル分布との積分輝度値Q0,Q1から,
Q0>Q1 の時, 抽出ビット=0
Q1>Q0 の時, 抽出ビット=1
であり,また,信頼度を
信頼度=|Q0-Q1|
として求め,透かし情報を重複して埋め込んだ場合,重複したビットからかかる信頼度が最も高いものを透かし情報として抽出することを特徴とする請求項3に記載の電子透かし方法。
- 前記透かし情報の埋め込みは、まず、最小サイズの平滑化フィルタと、最小のgainにより、画像の平滑化と埋め込みを行い、続いて透かし情報の抽出を行い,全ビットが正しく抽出されない場合,あるいは各ビットの信頼度が一定の閾値以下である場合は,gainおよび平滑化フィルタのサイズを増大させ、全ビットが正しく抽出され,かつ,各ビットの信頼度が一定の閾値以上となるまで上記操作を自動で行うことを特徴とする請求項5に記載の電子透かし方法。
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