JP6846894B2 - ネットワークシステム - Google Patents
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Description
前記設備機器が、初期状態において所定の送信頻度で前記サーバ装置に取得情報を送信するように構成され、
前記サーバ装置が、前記設備機器から送信される前記取得情報を受信するように構成されたネットワークシステムであって、
前記設備機器が、
前記初期状態の前記送信頻度を変更するときの第1条件を満たすか否かを判定する第1条件判定部と、
前記送信頻度を変更する送信頻度設定部と、を備え、
前記第1条件判定部が前記第1条件が満たされていると判定した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態と異なる頻度に設定し、
その後、前記第1条件判定部が前記第1条件が満たされていないと判定した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態に設定し、
前記設備機器が複数設けられ、
前記サーバ装置が、
所定の第1時間内に第1規定数以上の前記設備機器から前記初期状態よりも高頻度で前記取得情報を受信したことを検知する高頻度通信検知部と、
前記高頻度通信検知部により高頻度での前記取得情報の受信を検知した場合に前記設備機器に低頻度指令を送信する低頻度指令送信部とを備え、
前記設備機器が、
前記低頻度指令を受信した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態以下に設定するように構成される点にある。
上記特徴構成によれば、設備機器は第1条件判定部により自律的に第1条件を満たすか否かを判定し、判定結果に応じて送信頻度設定部により送信頻度を変更できる。具体的には、例えば、第1条件として設備機器にエラーが発生したときに、送信頻度を初期状態よりも高頻度に変更するといったことが可能となる。すなわち、少なくとも状況に応じて機器が自律的に送信頻度を変更可能なネットワークシステムを実現できる。
加えて、サーバ装置の高頻度通信検知部により、第1規定数以上の設備機器から初期状態より高頻度で通信が行われることが検知でき、さらに低頻度指令送信部により設備機器に対して低頻度指令を送信することができる。これにより、設備機器からサーバ装置に高頻度で通信が行われることを抑えられる。よって、例えば、集合住宅に複数の設備機器が導入されている場合に、集合住宅の断水や一斉停電、冬期の配管凍結などの災害に起因して発生する広範囲でのエラーの発生により各設備機器が一斉に高頻度で通信し始めた場合でも、サーバ装置に高負荷がかかることを未然に防ぐことができるネットワークシステムを実現できる。
前記設備機器が、初期状態において所定の送信頻度で前記サーバ装置に取得情報を送信するように構成され、
前記サーバ装置が、前記設備機器から送信される前記取得情報を受信するように構成されたネットワークシステムであって、
前記設備機器が、
前記初期状態の前記送信頻度を変更するときの第1条件を満たすか否かを判定する第1条件判定部と、
前記送信頻度を変更する送信頻度設定部と、を備え、
前記第1条件判定部が前記第1条件が満たされていると判定した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態と異なる頻度に設定し、
その後、前記第1条件判定部が前記第1条件が満たされていないと判定した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態に設定し、
複数の前記設備機器が、相互に通信可能に構成されるとともに、前記送信頻度の設定情報を相互に送受信可能に構成され、
前記設備機器が、
所定の第2時間内に一定の空間的範囲内において第2規定数以上の前記設備機器が前記初期状態より高頻度で前記取得情報を送信していることを検知した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態以下に設定するように構成される点にある。
上記特徴構成によれば、設備機器は第1条件判定部により自律的に第1条件を満たすか否かを判定し、判定結果に応じて送信頻度設定部により送信頻度を変更できる。具体的には、例えば、第1条件として設備機器にエラーが発生したときに、送信頻度を初期状態よりも高頻度に変更するといったことが可能となる。すなわち、少なくとも状況に応じて機器が自律的に送信頻度を変更可能なネットワークシステムを実現できる。
加えて、設備機器自身が自律的に、第2時間内に一定の空間的範囲内で高頻度での通信が第2規定数以上生じたことを検知し、高頻度での通信を抑制することができる。よって、例えば、集合住宅に複数の設備機器が導入されている場合に、集合住宅の断水や一斉停電、冬期の配管凍結などの災害に起因して発生する広範囲でのエラーの発生によって各設備機器が一斉に高頻度で通信をし始めようとすれば、設備機器自身が高頻度通信数確認部によって自律的に高頻度での通信が複数生じたことを検知し、高頻度での通信を抑制することができる。すなわち、サーバ装置に高負荷がかかることを未然に防ぐことができるネットワークシステムを実現できる。
前記設備機器が、初期状態において所定の送信頻度で前記サーバ装置に取得情報を送信するように構成され、
前記サーバ装置が、前記設備機器から送信される前記取得情報を受信するように構成されたネットワークシステムであって、
前記設備機器が、
前記送信頻度を変更する送信頻度設定部と、
所定の手動操作を行うことで前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態と異なる頻度に設定するように構成された手動切替手段と、
前記送信頻度を前記初期状態に変更するときの第2条件を満たすか否かを判定する第2条件判定部と、を備え、
前記手動切替手段により前記送信頻度が前記初期状態と異なる頻度に設定された後、前記第2条件判定部が前記第2条件が満たされていると判定した場合には、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態に設定し、
前記設備機器が複数設けられ、
前記サーバ装置が、
所定の第1時間内に第1規定数以上の前記設備機器から前記初期状態よりも高頻度で前記取得情報を受信したことを検知する高頻度通信検知部と、
前記高頻度通信検知部により高頻度での前記取得情報の受信を検知した場合に前記設備機器に低頻度指令を送信する低頻度指令送信部とを備え、
前記設備機器が、
前記低頻度指令を受信した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態以下に設定するように構成される点にある。
上記特徴構成によれば、設備機器が設置された現場に人がいる場合は、その人の判断で手動切替手段を用いて送信頻度を変更できる。これにより、例えば、サーバと通信を行う機器として燃料電池システムを考えた場合、燃料電池システムは設置やメンテナンス直後などには発電開始まで一定の時間がかかるという特徴があるため、設置またはメンテンス完了後においては、一時的に高頻度の通信を行い、現場を離れてからも燃料電池システムの状態をサーバ側で細かく把握することができると、発電開始までに問題が発生したか否かを確認することができるため、発電開始を待つことなく設置又はメンテナンス完了後にその場を離れることが可能となる。すなわち、人の判断により送信頻度を変更可能なネットワークシステムを実現できる。
加えて、サーバ装置の高頻度通信検知部により、第1規定数以上の設備機器から初期状態より高頻度で通信が行われることが検知でき、さらに低頻度指令送信部により設備機器に対して低頻度指令を送信することができる。これにより、設備機器からサーバ装置に高頻度で通信が行われることを抑えられる。よって、例えば、集合住宅に複数の設備機器が導入されている場合に、集合住宅の断水や一斉停電、冬期の配管凍結などの災害に起因して発生する広範囲でのエラーの発生により各設備機器が一斉に高頻度で通信し始めた場合でも、サーバ装置に高負荷がかかることを未然に防ぐことができるネットワークシステムを実現できる。
前記設備機器が、初期状態において所定の送信頻度で前記サーバ装置に取得情報を送信するように構成され、
前記サーバ装置が、前記設備機器から送信される前記取得情報を受信するように構成されたネットワークシステムであって、
前記設備機器が、
前記送信頻度を変更する送信頻度設定部と、
所定の手動操作を行うことで前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態と異なる頻度に設定するように構成された手動切替手段と、
前記送信頻度を前記初期状態に変更するときの第2条件を満たすか否かを判定する第2条件判定部と、を備え、
前記手動切替手段により前記送信頻度が前記初期状態と異なる頻度に設定された後、前記第2条件判定部が前記第2条件が満たされていると判定した場合には、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態に設定し、
複数の前記設備機器が、相互に通信可能に構成されるとともに、前記送信頻度の設定情報を相互に送受信可能に構成され、
前記設備機器が、
所定の第2時間内に一定の空間的範囲内において第2規定数以上の前記設備機器が前記初期状態より高頻度で前記取得情報を送信していることを検知した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態以下に設定するように構成される点にある。
上記特徴構成によれば、設備機器が設置された現場に人がいる場合は、その人の判断で手動切替手段を用いて送信頻度を変更できる。これにより、例えば、サーバと通信を行う機器として燃料電池システムを考えた場合、燃料電池システムは設置やメンテナンス直後などには発電開始まで一定の時間がかかるという特徴があるため、設置またはメンテンス完了後においては、一時的に高頻度の通信を行い、現場を離れてからも燃料電池システムの状態をサーバ側で細かく把握することができると、発電開始までに問題が発生したか否かを確認することができるため、発電開始を待つことなく設置又はメンテナンス完了後にその場を離れることが可能となる。すなわち、人の判断により送信頻度を変更可能なネットワークシステムを実現できる。
加えて、設備機器自身が自律的に、第2時間内に一定の空間的範囲内で高頻度での通信が第2規定数以上生じたことを検知し、高頻度での通信を抑制することができる。よって、例えば、集合住宅に複数の設備機器が導入されている場合に、集合住宅の断水や一斉停電、冬期の配管凍結などの災害に起因して発生する広範囲でのエラーの発生によって各設備機器が一斉に高頻度で通信をし始めようとすれば、設備機器自身が高頻度通信数確認部によって自律的に高頻度での通信が複数生じたことを検知し、高頻度での通信を抑制することができる。すなわち、サーバ装置に高負荷がかかることを未然に防ぐことができるネットワークシステムを実現できる。
前記設備機器が、初期状態において所定の送信頻度で前記サーバ装置に取得情報を送信するように構成され、
前記サーバ装置が、前記設備機器から送信される前記取得情報を受信するように構成されたネットワークシステムであって、
前記設備機器が、
前記初期状態の前記送信頻度を変更するときの第1条件を満たすか否かを判定する第1条件判定部と、
前記送信頻度を変更する送信頻度設定部と、
所定の手動操作を行うことで前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態と異なる頻度に設定するように構成された手動切替手段と、
前記送信頻度を前記初期状態に変更するときの第2条件を満たすか否かを判定する第2条件判定部と、を備え、
前記第1条件判定部が前記第1条件が満たされていると判定した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態と異なる頻度に設定し、その後、前記第1条件判定部が前記第1条件が満たされていないと判定した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態に設定するとともに、
前記手動切替手段により前記送信頻度が前記初期状態と異なる頻度に設定された後、前記第2条件判定部が前記第2条件が満たされていると判定した場合には、前記送信頻度を前記初期状態に設定し、
前記設備機器が複数設けられ、
前記サーバ装置が、
所定の第1時間内に第1規定数以上の前記設備機器から前記初期状態よりも高頻度で前記取得情報を受信したことを検知する高頻度通信検知部と、
前記高頻度通信検知部により高頻度での前記取得情報の受信を検知した場合に前記設備機器に低頻度指令を送信する低頻度指令送信部とを備え、
前記設備機器が、
前記低頻度指令を受信した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態以下に設定するように構成される点にある。
上記特徴構成によれば、設備機器は第1条件判定部により自律的に第1条件を満たすか否かを判定し、判定結果に応じて送信頻度設定部により送信頻度を変更できる。具体的には、例えば、第1条件として設備機器にエラーが発生したときに、送信頻度を初期状態よりも高頻度に変更するといったことが可能となる。すなわち、少なくとも状況に応じて機器が自律的に送信頻度を変更可能なネットワークシステムを実現できる。
加えて、設備機器が設置された現場に人がいる場合は、その人の判断で手動切替手段を用いて送信頻度を変更できる。これにより、例えば、サーバと通信を行う機器として燃料電池システムを考えた場合、燃料電池システムは設置やメンテナンス直後などには発電開始まで一定の時間がかかるという特徴があるため、設置またはメンテンス完了後においては、一時的に高頻度の通信を行い、現場を離れてからも燃料電池システムの状態をサーバ側で細かく把握することができると、発電開始までに問題が発生したか否かを確認することができるため、発電開始を待つことなく設置又はメンテナンス完了後にその場を離れることが可能となる。すなわち、少なくとも状況に応じて機器が自律的に送信頻度を変更可能でありつつ、人の判断により送信頻度を変更可能なネットワークシステムを実現できる。
加えて、サーバ装置の高頻度通信検知部により、第1規定数以上の設備機器から初期状態より高頻度で通信が行われることが検知でき、さらに低頻度指令送信部により設備機器に対して低頻度指令を送信することができる。これにより、設備機器からサーバ装置に高頻度で通信が行われることを抑えられる。よって、例えば、集合住宅に複数の設備機器が導入されている場合に、集合住宅の断水や一斉停電、冬期の配管凍結などの災害に起因して発生する広範囲でのエラーの発生により各設備機器が一斉に高頻度で通信し始めた場合でも、サーバ装置に高負荷がかかることを未然に防ぐことができるネットワークシステムを実現できる。
前記設備機器が、初期状態において所定の送信頻度で前記サーバ装置に取得情報を送信するように構成され、
前記サーバ装置が、前記設備機器から送信される前記取得情報を受信するように構成されたネットワークシステムであって、
前記設備機器が、
前記初期状態の前記送信頻度を変更するときの第1条件を満たすか否かを判定する第1条件判定部と、
前記送信頻度を変更する送信頻度設定部と、
所定の手動操作を行うことで前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態と異なる頻度に設定するように構成された手動切替手段と、
前記送信頻度を前記初期状態に変更するときの第2条件を満たすか否かを判定する第2条件判定部と、を備え、
前記第1条件判定部が前記第1条件が満たされていると判定した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態と異なる頻度に設定し、その後、前記第1条件判定部が前記第1条件が満たされていないと判定した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態に設定するとともに、
前記手動切替手段により前記送信頻度が前記初期状態と異なる頻度に設定された後、前記第2条件判定部が前記第2条件が満たされていると判定した場合には、前記送信頻度を前記初期状態に設定し、
複数の前記設備機器が、相互に通信可能に構成されるとともに、前記送信頻度の設定情報を相互に送受信可能に構成され、
前記設備機器が、
所定の第2時間内に一定の空間的範囲内において第2規定数以上の前記設備機器が前記初期状態より高頻度で前記取得情報を送信していることを検知した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態以下に設定するように構成される点にある。
上記特徴構成によれば、設備機器は第1条件判定部により自律的に第1条件を満たすか否かを判定し、判定結果に応じて送信頻度設定部により送信頻度を変更できる。具体的には、例えば、第1条件として設備機器にエラーが発生したときに、送信頻度を初期状態よりも高頻度に変更するといったことが可能となる。すなわち、少なくとも状況に応じて機器が自律的に送信頻度を変更可能なネットワークシステムを実現できる。
加えて、設備機器が設置された現場に人がいる場合は、その人の判断で手動切替手段を用いて送信頻度を変更できる。これにより、例えば、サーバと通信を行う機器として燃料電池システムを考えた場合、燃料電池システムは設置やメンテナンス直後などには発電開始まで一定の時間がかかるという特徴があるため、設置またはメンテンス完了後においては、一時的に高頻度の通信を行い、現場を離れてからも燃料電池システムの状態をサーバ側で細かく把握することができると、発電開始までに問題が発生したか否かを確認することができるため、発電開始を待つことなく設置又はメンテナンス完了後にその場を離れることが可能となる。すなわち、少なくとも状況に応じて機器が自律的に送信頻度を変更可能でありつつ、人の判断により送信頻度を変更可能なネットワークシステムを実現できる。
加えて、設備機器自身が自律的に、第2時間内に一定の空間的範囲内で高頻度での通信が第2規定数以上生じたことを検知し、高頻度での通信を抑制することができる。よって、例えば、集合住宅に複数の設備機器が導入されている場合に、集合住宅の断水や一斉停電、冬期の配管凍結などの災害に起因して発生する広範囲でのエラーの発生によって各設備機器が一斉に高頻度で通信をし始めようとすれば、設備機器自身が高頻度通信数確認部によって自律的に高頻度での通信が複数生じたことを検知し、高頻度での通信を抑制することができる。すなわち、サーバ装置に高負荷がかかることを未然に防ぐことができるネットワークシステムを実現できる。
前記送信頻度設定部は、前記第1条件判定部が、エラーが発生したこと又はエラーが発生する予兆が存在することによって前記第1条件が満たされていると判定したとき、前記送信頻度を前記初期状態よりも高頻度に設定する点にある。
前記燃料電池システムの起動回数又は停止回数が所定の回数を超えたとき、エラーが発生する予兆が存在すると判定される点にある。
前記燃料電池システムの定格運転時の発電電力が所定の電力を下回ったとき、エラーが発生する予兆が存在すると判定される点にある。
前記燃料電池システムの発電効率が所定の発電効率を下回ったとき、エラーが発生する予兆が存在すると判定される点にある。
前記表示手段は、前記燃料電池システムの起動回数又は停止回数が前記所定の回数を超えたとき、当該起動回数又は停止回数が多いことに注意を促すための情報を表示する点にある。
前記サーバ装置は、特定の前記設備機器から受信した前記燃料電池システムの起動回数又は停止回数が前記所定の回数を超えたとき、当該設備機器のユーザが使用する前記ユーザ通信機器に対して、当該起動回数又は停止回数が多いことに注意を促すための情報を通知する点にある。
前記空間的範囲が、当該近距離無線通信手段により通信できる範囲に対応する点にある。
1.ネットワークシステムの概略構成
図1に本実施形態にかかるネットワークシステムの構成を示す。ネットワークシステムは、1台のサーバ装置sと、サーバ装置sと通信可能な設備機器dとを備える。本実施形態においては、設備機器dは1台のサーバ装置sに対して複数設けられる。
2−1.設備機器の構成
設備機器dは、制御装置dcと通信手段dn1と手動切替手段SWとを備える。制御装置dcは、演算処理装置と記憶装置ならびに当該演算処理装置上で動作するソフトウェアから構成される。通信手段dn1は、サーバ装置sと通信するための手段であり、具体的には有線LANまたは無線LANが用いられる。設備機器dとサーバ装置sとは、ルーターやロードバランサなどの中継機器を経由しインターネットを介して接続される。
サーバ装置sは制御装置scと通信手段snとを備える。制御装置scは、演算処理装置と記憶装置ならびに当該演算処理装置上で動作するソフトウェアから構成される。通信手段snは、設備機器dと通信するための手段であり、具体的には有線LANまたは無線LANが用いられる。
以下では、図3及び図4を用いて、本実施形態におけるネットワークシステムの動作を説明する。以下では、図3では、第1条件判定部d1を用いた設備機器dの送信頻度の制御について説明し、図4では、サーバ装置sの高頻度通信検知部s1を用いた設備機器dの送信頻度の制御について説明する。
1.各装置の詳細構成
第1実施形態においてはサーバ装置s側で、複数の設備機器dから高頻度で取得情報iが送信されてくることを検知し、サーバ装置sに高負荷が発生することを未然に防ぐ構成であったのに対し、本実施形態においては、設備機器d側で自律的にサーバ装置sに高負荷が発生することを未然に防ぐ構成となっている。以下では、第1実施形態の構成と同様の部分については説明を省略し、本実施形態にかかる特徴部分のみを説明する。
図6を用いて、本実施形態におけるネットワークシステムの動作を説明する。図示するように、設備機器dはイベント(エラー)が発生するとサーバ装置sに取得情報iを送信するとともに、周辺の設備機器d(d’、d’’)に高頻度通信フラグflagHを送信する。
上記実施形態においては、第1条件判定部d1が用いる第1条件として『設備機器dの計測対象機器にエラーが発生していること』を用い、第1条件が満たされた時に送信頻度設定部d4により初期状態の送信間隔(int1の時間に1回の頻度)に対して初期状態よりも高頻度(int2の時間に1回の頻度)で取得情報iを送信する場合の例を示した。
燃料電池システムFCの燃料電池本体は、起動及び停止が繰り返されると劣化に伴って性能が低下し、電池電圧低下などのエラーが発生することがある。また、燃料電池システムFCの燃料改質装置も、起動及び停止による温度変化に伴って各種触媒の劣化が進行し、改質処理により得られる燃料ガス中の一酸化炭素濃度が上昇することなどがある。そして、燃料ガス中の一酸化炭素濃度が上昇すると、燃料電池本体のアノードの電極触媒が一酸化炭素により被毒されて、電池電圧低下などのエラーが発生することがある。つまり、燃料電池システムFCを設置した後の、積算した起動回数又は停止回数(燃料電池本体及び燃料改質装置の起動回数又は停止回数)が増加すると、上述のようなエラー発生の可能性が高まる。
或いは、設備機器dは、燃料電池システムFCの発電効率を導出するために利用できる、上記原燃料ガス量及び上記発電電力の情報を取得すると共に取得情報iの一つとしてサーバ装置sに送信してもよい。サーバ装置sは、それらの情報を受信すると、燃料改質装置に供給される原燃料ガス量に対する燃料電池本体の発電電力の比から、燃料電池システムFCの発電効率を導出できる。
上記実施形態において、サーバ装置sが、設備機器dから受信した取得情報iにエラー情報が存在する及びエラーが発生する予兆が存在すると判定したとき、その設備機器dに対して送信頻度を初期状態よりも高頻度に設定するように指令してもよい。
(1)第1条件が満たされた場合の送信頻度設定部d4による送信頻度の変更は、必ずしも初期状態より高頻度にする場合に限定されず、初期状態より低頻度にしても構わない。具体的には、例えば、第1条件を『設備機器d自身にエラーが発生していないこと』といった条件とする場合は、第1条件を満たす場合に送信頻度を初期状態より低頻度にすると良い。
T1 :第1時間
T2 :第2時間
d :設備機器
d1 :第1条件判定部
d2 :第2条件判定部
d4 :送信頻度設定部
dn1 :通信手段
dn2 :近距離無線通信手段
dd :表示手段
i :取得情報
iX :低頻度指令
s :サーバ装置
s1 :高頻度通信検知部
s2 :低頻度指令送信部
sn :通信手段
FC :燃料電池システム(計測対象機器)
t :ユーザ通信機器
Claims (15)
- サーバ装置と、当該サーバ装置と通信可能な設備機器とを備え、
前記設備機器が、初期状態において所定の送信頻度で前記サーバ装置に取得情報を送信するように構成され、
前記サーバ装置が、前記設備機器から送信される前記取得情報を受信するように構成されたネットワークシステムであって、
前記設備機器が、
前記初期状態の前記送信頻度を変更するときの第1条件を満たすか否かを判定する第1条件判定部と、
前記送信頻度を変更する送信頻度設定部と、を備え、
前記第1条件判定部が前記第1条件が満たされていると判定した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態と異なる頻度に設定し、
その後、前記第1条件判定部が前記第1条件が満たされていないと判定した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態に設定し、
前記設備機器が複数設けられ、
前記サーバ装置が、
所定の第1時間内に第1規定数以上の前記設備機器から前記初期状態よりも高頻度で前記取得情報を受信したことを検知する高頻度通信検知部と、
前記高頻度通信検知部により高頻度での前記取得情報の受信を検知した場合に前記設備機器に低頻度指令を送信する低頻度指令送信部とを備え、
前記設備機器が、
前記低頻度指令を受信した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態以下に設定するように構成されるネットワークシステム。 - サーバ装置と、当該サーバ装置と通信可能な設備機器とを備え、
前記設備機器が、初期状態において所定の送信頻度で前記サーバ装置に取得情報を送信するように構成され、
前記サーバ装置が、前記設備機器から送信される前記取得情報を受信するように構成されたネットワークシステムであって、
前記設備機器が、
前記初期状態の前記送信頻度を変更するときの第1条件を満たすか否かを判定する第1条件判定部と、
前記送信頻度を変更する送信頻度設定部と、を備え、
前記第1条件判定部が前記第1条件が満たされていると判定した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態と異なる頻度に設定し、
その後、前記第1条件判定部が前記第1条件が満たされていないと判定した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態に設定し、
複数の前記設備機器が、相互に通信可能に構成されるとともに、前記送信頻度の設定情報を相互に送受信可能に構成され、
前記設備機器が、
所定の第2時間内に一定の空間的範囲内において第2規定数以上の前記設備機器が前記初期状態より高頻度で前記取得情報を送信していることを検知した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態以下に設定するように構成されるネットワークシステム。 - サーバ装置と、当該サーバ装置と通信可能な設備機器とを備え、
前記設備機器が、初期状態において所定の送信頻度で前記サーバ装置に取得情報を送信するように構成され、
前記サーバ装置が、前記設備機器から送信される前記取得情報を受信するように構成されたネットワークシステムであって、
前記設備機器が、
前記送信頻度を変更する送信頻度設定部と、
所定の手動操作を行うことで前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態と異なる頻度に設定するように構成された手動切替手段と、
前記送信頻度を前記初期状態に変更するときの第2条件を満たすか否かを判定する第2条件判定部と、を備え、
前記手動切替手段により前記送信頻度が前記初期状態と異なる頻度に設定された後、前記第2条件判定部が前記第2条件が満たされていると判定した場合には、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態に設定し、
前記設備機器が複数設けられ、
前記サーバ装置が、
所定の第1時間内に第1規定数以上の前記設備機器から前記初期状態よりも高頻度で前記取得情報を受信したことを検知する高頻度通信検知部と、
前記高頻度通信検知部により高頻度での前記取得情報の受信を検知した場合に前記設備機器に低頻度指令を送信する低頻度指令送信部とを備え、
前記設備機器が、
前記低頻度指令を受信した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態以下に設定するように構成されるネットワークシステム。 - サーバ装置と、当該サーバ装置と通信可能な設備機器とを備え、
前記設備機器が、初期状態において所定の送信頻度で前記サーバ装置に取得情報を送信するように構成され、
前記サーバ装置が、前記設備機器から送信される前記取得情報を受信するように構成されたネットワークシステムであって、
前記設備機器が、
前記送信頻度を変更する送信頻度設定部と、
所定の手動操作を行うことで前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態と異なる頻度に設定するように構成された手動切替手段と、
前記送信頻度を前記初期状態に変更するときの第2条件を満たすか否かを判定する第2条件判定部と、を備え、
前記手動切替手段により前記送信頻度が前記初期状態と異なる頻度に設定された後、前記第2条件判定部が前記第2条件が満たされていると判定した場合には、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態に設定し、
複数の前記設備機器が、相互に通信可能に構成されるとともに、前記送信頻度の設定情報を相互に送受信可能に構成され、
前記設備機器が、
所定の第2時間内に一定の空間的範囲内において第2規定数以上の前記設備機器が前記初期状態より高頻度で前記取得情報を送信していることを検知した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態以下に設定するように構成されるネットワークシステム。 - サーバ装置と、当該サーバ装置と通信可能な設備機器とを備え、
前記設備機器が、初期状態において所定の送信頻度で前記サーバ装置に取得情報を送信するように構成され、
前記サーバ装置が、前記設備機器から送信される前記取得情報を受信するように構成されたネットワークシステムであって、
前記設備機器が、
前記初期状態の前記送信頻度を変更するときの第1条件を満たすか否かを判定する第1条件判定部と、
前記送信頻度を変更する送信頻度設定部と、
所定の手動操作を行うことで前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態と異なる頻度に設定するように構成された手動切替手段と、
前記送信頻度を前記初期状態に変更するときの第2条件を満たすか否かを判定する第2条件判定部と、を備え、
前記第1条件判定部が前記第1条件が満たされていると判定した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態と異なる頻度に設定し、その後、前記第1条件判定部が前記第1条件が満たされていないと判定した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態に設定するとともに、
前記手動切替手段により前記送信頻度が前記初期状態と異なる頻度に設定された後、前記第2条件判定部が前記第2条件が満たされていると判定した場合には、前記送信頻度を前記初期状態に設定し、
前記設備機器が複数設けられ、
前記サーバ装置が、
所定の第1時間内に第1規定数以上の前記設備機器から前記初期状態よりも高頻度で前記取得情報を受信したことを検知する高頻度通信検知部と、
前記高頻度通信検知部により高頻度での前記取得情報の受信を検知した場合に前記設備機器に低頻度指令を送信する低頻度指令送信部とを備え、
前記設備機器が、
前記低頻度指令を受信した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態以下に設定するように構成されるネットワークシステム。 - サーバ装置と、当該サーバ装置と通信可能な設備機器とを備え、
前記設備機器が、初期状態において所定の送信頻度で前記サーバ装置に取得情報を送信するように構成され、
前記サーバ装置が、前記設備機器から送信される前記取得情報を受信するように構成されたネットワークシステムであって、
前記設備機器が、
前記初期状態の前記送信頻度を変更するときの第1条件を満たすか否かを判定する第1条件判定部と、
前記送信頻度を変更する送信頻度設定部と、
所定の手動操作を行うことで前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態と異なる頻度に設定するように構成された手動切替手段と、
前記送信頻度を前記初期状態に変更するときの第2条件を満たすか否かを判定する第2条件判定部と、を備え、
前記第1条件判定部が前記第1条件が満たされていると判定した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態と異なる頻度に設定し、その後、前記第1条件判定部が前記第1条件が満たされていないと判定した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態に設定するとともに、
前記手動切替手段により前記送信頻度が前記初期状態と異なる頻度に設定された後、前記第2条件判定部が前記第2条件が満たされていると判定した場合には、前記送信頻度を前記初期状態に設定し、
複数の前記設備機器が、相互に通信可能に構成されるとともに、前記送信頻度の設定情報を相互に送受信可能に構成され、
前記設備機器が、
所定の第2時間内に一定の空間的範囲内において第2規定数以上の前記設備機器が前記初期状態より高頻度で前記取得情報を送信していることを検知した場合に、前記送信頻度設定部が前記送信頻度を前記初期状態以下に設定するように構成されるネットワークシステム。 - 前記設備機器が近距離無線通信手段を備え、当該近距離無線通信手段を用いて相互に通信可能に構成され、
前記空間的範囲が、当該近距離無線通信手段により通信できる範囲に対応する請求項2又は6に記載のネットワークシステム。 - 前記設備機器が近距離無線通信手段を備え、当該近距離無線通信手段を用いて相互に通信可能に構成され、
前記空間的範囲が、当該近距離無線通信手段により通信できる範囲に対応する請求項4に記載のネットワークシステム。 - 前記第1条件判定部は、エラーが発生したとき及びエラーが発生する予兆が存在するときに前記第1条件が満たされたと判定し、
前記送信頻度設定部は、前記第1条件判定部が、エラーが発生したこと又はエラーが発生する予兆が存在することによって前記第1条件が満たされていると判定したとき、前記送信頻度を前記初期状態よりも高頻度に設定する請求項1又は2又は5又は6又は7に記載のネットワークシステム。 - 前記サーバ装置が、前記設備機器から受信した前記取得情報に、エラーが発生する予兆が存在すると判定したとき、当該設備機器に対して前記送信頻度を前記初期状態よりも高頻度に設定するように指令する請求項1又は2又は5又は6又は7に記載のネットワークシステム。
- 前記設備機器は、起動及び停止が繰り返し行われる燃料電池システムの起動回数又は停止回数の情報を取得すると共に前記取得情報の一つとして前記サーバ装置に送信し、
前記燃料電池システムの起動回数又は停止回数が所定の回数を超えたとき、エラーが発生する予兆が存在すると判定される請求項9又は10に記載のネットワークシステム。 - 前記設備機器は、燃料電池システムの定格運転時の発電電力の情報を取得すると共に前記取得情報の一つとして前記サーバ装置に送信し、
前記燃料電池システムの定格運転時の発電電力が所定の電力を下回ったとき、エラーが発生する予兆が存在すると判定される請求項9〜11のいずれか一項に記載のネットワークシステム。 - 前記設備機器は、燃料電池システムの発電効率の情報、或いは、当該発電効率を導出するために利用できる、前記燃料電池システムに対して供給される原燃料ガス量及び前記燃料電池システムの発電電力の情報を取得すると共に前記取得情報の一つとして前記サーバ装置に送信し、
前記燃料電池システムの発電効率が所定の発電効率を下回ったとき、エラーが発生する予兆が存在すると判定される請求項9〜12のいずれか一項に記載のネットワークシステム。 - 前記設備機器は、当該設備機器で取り扱う情報をユーザに対して表示する表示手段を有し、
前記表示手段は、前記燃料電池システムの起動回数又は停止回数が前記所定の回数を超えたとき、当該起動回数又は停止回数が多いことに注意を促すための情報を表示する請求項11に記載のネットワークシステム。 - 前記サーバ装置と通信可能な、前記設備機器のユーザが使用するユーザ通信機器を備え、
前記サーバ装置は、特定の前記設備機器から受信した前記燃料電池システムの起動回数又は停止回数が前記所定の回数を超えたとき、当該設備機器のユーザが使用する前記ユーザ通信機器に対して、当該起動回数又は停止回数が多いことに注意を促すための情報を通知する請求項11に記載のネットワークシステム。
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