JP6495664B2 - 方位算出装置、方位算出方法、方位算出プログラム、および、移動体 - Google Patents

方位算出装置、方位算出方法、方位算出プログラム、および、移動体 Download PDF

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Description

本発明は、測位信号を用いて物体の方位を算出する方位算出装置、方位算出方法、および方位算出プログラムに関する。
現在、自動車等の移動体の方位を算出する方位算出装置が各種実用化されている。方位算出装置には、GPS信号等の測位信号を用いて方位を算出する装置、地磁気センサを用いて方位を算出する装置等がある。
測位信号を用いて方位を算出する方位算出装置として、特許文献1には、次に示す構成が記載されている。
特許文献1の方位算出装置は、無指向性アンテナ、指向性アンテナ、位置情報算出部、および、方位算出用の回路部を備える。位置情報算出部は、無指向性アンテナで受信したGPS信号に基づいて、方位算出装置の位置、および、各GPS衛星の位置を算出する。方位算出用の回路部は、方位算出装置の位置および各GPS衛星の位置から各GPS衛星の絶対方位を算出する。
指向性アンテナは、回動しながら、各GPS信号を受信する。方位算出用の回路部は、指向性アンテナで受信した各GPS信号の受信強度の回転方向の分布から指向性アンテナの向いている方向を算出する。方位算出用の回路部は、GPS信号の受信強度が最大となる指向性アンテナの回転角と、受信強度が最大となるGPS信号を送信したGPS衛星の方位とから、移動体の方位を算出する。
特開平11−231038号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方位算出装置では、無指向性アンテナと指向性アンテナを用いており、さらに、指向性アンテナを回動させる機構を備える。このため、方位算出装置を簡素で小型に構成することができない。
また、装置の位置およびGPS衛星の位置を算出するためのGPS信号と、特定方向(受信感度が最大となる方向)を算出するためのGPS信号が異なるアンテナから供給されるため、信号経路が複雑になってしまう。
したがって、本発明の目的は、簡素な構成で且つ小型の方位算出装置を提供することにある。
この発明の方位算出装置は、アンテナ、受信部、衛星振り分け部、指標算出部、および、方位算出部を備える。アンテナは、測位信号を送信する測位衛星の位置によって測位信号の受信環境が変化する位置に配置されている。アンテナは、複数の測位衛星からの測位信号を受信する。受信部は、測位信号を用いて、アンテナの位置および複数の測位衛星の位置を算出する。衛星振り分け部は、アンテナ位置を基準とした第1領域と第2領域とのいずれかに複数の測位衛星をそれぞれ割り当てる。指標算出部は、第1領域に割り当てられた測位衛星からの測位信号の信号強度から得られる第1指標値と第2領域に割り当てられた測位衛星からの測位信号の信号強度から得られる第2指標値とを算出する。方位算出部は、第1指標値と第2指標値との差から方位を算出する。
また、この発明の方位算出装置では、衛星振り分け部は、アンテナの位置を基準とした座標系において複数の測位衛星の方位を算出する。衛星振り分け部は、アンテナの位置を基準とした座標系での方位を用いて、第1領域と第2の領域のいずれかに複数の測位衛星を割り当てる。
この構成では、1基のアンテナで受信した複数の測位衛星の測位信号で方位が算出される。
また、この発明の方位算出装置では、衛星振り分け部は、アンテナの位置を基準にして第1領域と第2領域を回転させる。方位算出部は、回転の角度毎に第1指標値と第2指標値との差を算出する。方位算出部は、角度による差の変化特性から方位を算出する。
この構成では、アンテナを機構的に回転させる必要が無い。
また、この発明の方位算出装置では、方位算出部は、差の変化特性を周期関数でフィッティングした結果を用いて方位を算出する。
この構成では、差の変化特性にバラツキがあっても、方位を正確に算出できる。
また、この発明の方位算出装置では、指標算出部は、第1領域に割り当てられた複数の測位信号の信号強度の平均値によって第1指標値を算出する。指標算出部は、第2領域に割り当てられた複数の測位信号の信号強度の平均値によって第2指標値を算出する。
この構成では、各測位信号の信号強度にバラツキあっても、方位を正確に算出できる。
この発明によれば、簡素な構成で小型の方位算出装置を実現できる。
本発明の実施形態に係る方位算出装置の構成を示すブロック図 本発明の実施形態に係る方位算出装置のアンテナの設置態様を示す図 本発明の実施形態に係る各領域へのGPS衛星の割り当て(第1振り分け態様)を示す図 本発明の実施形態に係る各領域へのGPS衛星の割り当て(第2振り分け態様)を示す図 本発明の実施形態に係る基準方位AZ毎の差DiffC/Noの値を示す散布図 本発明の実施形態に係る基準方位AZ毎の差DiffC/Noの値を示すグラフ 本発明の実施形態に係る方位算出方法のフローチャート
本発明の実施形態に係る方位算出装置、方位算出方法、および方位算出プログラムについて、図を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係る方位算出装置の構成を示すブロック図である。図2は、本発明の実施形態に係る方位算出装置のアンテナの設置態様を示す図である。なお、本実施形態では、測位衛星としてGPS(Grobal Positioning System)衛星、測位信号としてGPS信号を用いる態様を示すが、他のGNSS(Grobal Navigation Satellite System)の測位衛星および測位信号を用いてもよい。
方位算出装置10は、アンテナ11、受信部12、C/No測定部13、衛星振り分け部14、指標算出部15、および、方位算出部16を備える。
アンテナ11は、無指向性アンテナである。したがって、アンテナ11は、受波面側の略全域でほぼ同じ受信感度で、GPS信号を受信できる。アンテナ11は、各GPS衛星から送信されたGPS信号を受信して、受信部12に出力する。
アンテナ11は、車両(本発明の方位算出対象の物体に相当する。)90に配置されている。より具体的には、アンテナ11は、車両90のダッシュボード91上に配置されている。アンテナ11は、受波面が天頂側を向き、且つ天頂方向に対して受波面が直交するように配置されている。すなわち、アンテナ11の受波面は、地表面座標系における鉛直方向に直交するように配置されている。
このように配置することによって、図2に示すように、アンテナ11の受波面の天頂側の領域は、方位によって受信環境が異なる。具体的には、図2の例であれば、車両90のフロント側に存在するGPS衛星SAT,SAT,SATから送信されたGPS信号は、フロントガラス92に対して略直交するように入射して、アンテナ11で受信される。したがって、GPS衛星SAT,SAT,SATから送信されたGPS信号は、車両90による損失が殆ど生じることなく、アンテナ11で受信される。一方、車両90のリア側に存在するGPS衛星SAT,SAT,SATから送信されたGPS信号は、車両90のボディ等が電波障害物として作用し、また、フロントガラス92に対する入射角が小さくなることにより、減衰されてアンテナ11で受信される。すなわち、本実施形態の構成では、車両90のフロント側のGPS衛星からのGPS信号に対するアンテナ11の受信環境は、車両90のリア側のGPS衛星からのGPS信号に対するアンテナ11の受信環境よりも良好である。
受信部12は、GPS信号を捕捉して追尾する。受信部12は、GPS信号から航法メッセージを復調して、アルマナックおよびエフェメリスを取得する。受信部12は、アルマナックおよびエフェメリスから各GPS衛星の位置を算出する。各GPS衛星の位置は、地球固定座標系(地球基準座標系)によって取得する。
受信部12は、追尾したGPS信号を用いて、アンテナ11の位置(車両90の位置)を算出(測位)する。なお、GPS信号の捕捉方法、追尾方法、および測位方法は、既知のGNSS信号の受信装置やGNSSの測位装置と同じである。アンテナ11の位置は、地球固定座標系(地球基準座標系)によって取得する。
受信部12は、アンテナ11の位置および各GPS衛星の位置を、衛星振り分け部14に出力する。
C/No測定部13は、追尾しているGPS信号毎にC/No(Carrier To Noise Power Density)を算出する。GPS信号のC/Noの測定方法も、既知のGNSS信号の受信装置と同じである。C/No算出部13は、C/Noを、GPS衛星に関連付けした状態で、指標算出部15に出力する。
衛星振り分け部14は、アンテナ11の位置および各GPS衛星の位置から、アンテナ11を基準とした各GPS衛星の方位を算出する。この方位は、アンテナ11の位置を原点とする地表面座標系によって現される。したがって、衛星振り分け部14は、地球固定座標系と地表面座標系との座標変換を利用して、アンテナ11の位置を基準とした各GPS衛星の方位を算出する。
図3、図4は、本発明の実施形態に係るGPS衛星の各領域への割り当てを示す図である。図3、図4は、アンテナ11の位置を基準とした地表面座標系によって表されている。図3と図4では、GPS衛星を割り当てる領域の設定が異なる。
図3、図4において、(A)の記号の付いていない角度は、アンテナ11の位置を含む受波面に平行な面における角度(GPS衛星の位置を受波面に平行な面に投影した角度)を示す。なお、図3、図4では説明の便宜上、0°の方位が北を示し、角度は北から東を通って南に回転する方向の角度を正の角度としている。
図3、図4において、(A)の記号の付いている角度は、アンテナ11から各GPS衛星を視た仰角を示す。図3、図4では、円の中心に近づくほど仰角が高く、円の中心から遠ざかるほど仰角が低くなるように設定されている。
衛星振り分け部14は、地表面座標系の原点であるアンテナ11の位置(座標)を中心位置(座標)とする球体を設定する。衛星振り分け部14は、アンテナ11の受波面側の半球の領域を、図3に示すように第1領域と第2領域とに分割する。第1領域と第2領域は同じ形状である。したがって、第1領域および第2領域は、アンテナ11の位置を中心位置とした球体における1/4の領域である。
衛星振り分け部14は、図3、図4に示すように、地表面座標系においてアンテナ11の位置を通る鉛直方向の直線を回転軸として、第1領域と第2領域を回転させる。具体的には、図3、図4に示すように、アンテナ11の位置を基準にして回転角の設定用の基準方位AZを設定する。第1領域と第2領域は、基準方位AZに直交し且つアンテナ11の位置を含む平面で半球の領域を半分に分割することによって設定されている。衛星振り分け部14は、このように設定した基準方位AZを前記回転軸の周りで回転させる。
例えば、図3に示すように、第1の振り分け態様では、基準方位AZは、地表面座標系の受波面に平行な面内において0°の方向である。第1領域(REA1)は、受波面に平行な面において0°を含む270°から90°までの範囲に対応する半球の領域である。第2領域(REB1)は、受波面に平行な面において180°を含む90°から270°までの範囲に対応する半球の領域である。
一方、図4に示すように、第2の振り分け態様では、基準方位AZは、地表面座標系の受波面に平行な面内において45°の方向である。第1領域(REA2)は、受波面に平行な面において45°を含む315°から135°までの範囲に対応する半球の領域である。第2領域(REB2)は、受波面に平行な面において225°を含む135°から315°までの範囲に対応する半球の領域である。
衛星振り分け部14は、このような回転によって第1領域と第2領域を設定する処理を、所定の回転角ピッチ(例えば、5°ピッチ等)で行う。衛星振り分け部14は、受波面に平行な面おける360°分(全周分)に亘って第1領域と第2領域を回転させる。なお、衛星振り分け部14は、少なくとも受波面における180°分(半周分)に亘って第1領域と第2領域を回転させればよい。
衛星振り分け部14は、地表面座標系での各GPS衛星の方位を用いて、各GPS衛星を第1領域と第2領域のいずれかに割り当てる。具体的な例として、図3に示す第1の振り分け態様では、衛星振り分け部14は、基準方位AZに対して、GPS衛星SAT,SAT,SATを第1領域(REA1)に割り当て、GPS衛星SAT,SAT,SATを第2領域(REB1)に割り当てる。図4に示す第2の振り分け態様では、衛星振り分け部14は、基準方位AZに対して、GPS衛星SAT,SAT,SATを第1領域(REA2)に割り当て、GPS衛星SAT,SAT,SATを第2領域(REB2)に割り当てる。衛星振り分け部14はこのGPS衛星の割り当てを、各基準方位AZ(AZ,AZ,・・・)に対して行う。
衛星振り分け部14は、基準方位AZ、第1領域に割り当てられたGPS衛星、および、第2領域に割り当てられたGPS衛星の組み合わせを、指標算出部15に出力する。
指標算出部15は、領域毎に、当該領域に割り当てられた複数のGPS衛星のGPS信号のC/Noの平均値を算出する。この平均値が本発明の指標値に相当する。具体的には、指標算出部15は、第1領域に割り当てられたGPS衛星のGPS信号のC/Noの平均値を算出して、第1指標値とする。指標算出部15は、第2領域に割り当てられたGPS衛星のGPS信号のC/Noの平均値を算出して、第2指標値とする。この処理は、振り分け態様毎に行われる。
例えば、図3に示すように、第1振り分け態様では、指標算出部15は、第1指標値である第1領域(REA1)に対応するC/Noの平均値C/No(A1)を、GPS衛星SAT,SAT,SATのGPS信号のC/Noの平均値から算出する。指標算出部15は、第2指標値である第2領域(REB1)に対応するC/Noの平均値C/No(B1)を、GPS衛星SAT,SAT,SATのGPS信号のC/Noの平均値から算出する。
また、図4に示すように、第2振り分け態様では、指標算出部15は、第1指標値である第1領域(REA2)に対応するC/Noの平均値C/No(A2)を、GPS衛星SAT,SAT,SATのGPS信号のC/Noの平均値から算出する。指標算出部15は、第2指標値である第2領域(REB2)に対応するC/Noの平均値C/No(B2)を、GPS衛星SAT,SAT,SATのGPS信号のC/Noの平均値から算出する。
指標算出部15は、基準方位AZ、第1指標値、および第2指標値の組合せを、方位算出部16に出力する。
方位算出部16は、振り分け態様毎に、第1指標値と第2指標値の差を算出する。具体的に、図3に示す第1振り分け態様に対して、方位算出部16は、平均値C/No(A1)から平均値C/No(B1)を減算して、差DiffC/No(1)を算出する。図4に示す第2振り分け態様に対して、方位算出部16は、平均値C/No(A2)から平均値C/No(B2)を減算して、差DiffC/No(2)を算出する。
図5は、基準方位AZ毎の差DiffC/Noの値を示す散布図である。図5において、円の中心に近づくほどDiffC/Noが低く、円の中心から放射方向に沿って遠くなるほどDiffC/Noが高くなる。
図6は、基準方位AZ毎の差DiffC/Noの値を示すグラフである。図6において、横軸は基準方位AZであり、縦軸は差DiffC/Noである。なお、図6には、オープンスカイの場合の差DiffC/Noも示している(図6の破線参照)。図6の破線に示すように、オープンスカイの場合には、差DiffC/Noは、基準方位AZに影響されることなく、「0」となる。
方位算出部16は、基準方位AZによる差DiffC/Noの変化の特性を取得する。方位算出部16は、基準方位AZによる差DiffC/Noの変化の特性から、地表面座標系における方位(例えば、車両90の前方を示す方位)を算出する。
例えば、方位算出部16は、次の方法で方位を算出する。方位算出部16は、基準方位AZによる差DiffC/Noの変化特性を関数化する。この際、方位算出部16は、関数として周期関数、より具体的にはcos関数を用い、当該周期関数によって変化特性をフィッティング処理する。
cos関数は、例えば、次の式によって設定される。
DiffC/No=A×cos(AZ+ψ) −(式1)
なお、Aは振幅、ψは初期位相である。
そして、方位算出部16は、各基準方位AZ、および、この基準方位AZに対応する差DiffC/Noを(式1)に代入して、最小二乗法等を適用することで、振幅A、および初期位相ψを算出する。
ここで、初期位相ψは、差DiffC/Noの最大値を示す基準方位に対応する。差DiffC/Noが最大値を示す方位は、受信強度が最も高い方向から受信強度が最も低い方向を引いた態様に相当する。図2に示すように、車両90のダッシュボード91にアンテナ11が配置された場合、前述のように、車両90の前方の受信環境が後方の受信環境よりも良好である。したがって、DiffC/Noの最大値を示す基準方位は、車両90の前方となる。これにより、初期位相ψを算出することによって、車両90の前方方向を示す方位を算出できる。例えば、図5、図6の例では、絶対方位で225°付近の方向が車両90の前方方向(車両90の方位)であると判定できる。
このように、本実施形態の構成を用いることによって、方位算出装置10のアンテナ11が配置される車両90の方位を正確且つ確実に算出できる。この際、1基のアンテナ11の出力を1つの信号経路で取得した結果のみによって、方位を算出できる。したがって、より簡素な構成で正確且つ確実に方位を算出できる。また、アンテナ11を回動させる機構を必要とせず、より簡素な構成で方位を算出できる。また、本実施形態の構成では、車両90が静止していても、1基のアンテナ11の受信信号だけで、方位を算出できる。
また、方位の算出にフィッティング関数を用いることによって、観測誤差等によって差DiffC/Noにバラツキが生じても、当該バラツキの影響を抑制し、方位をより正確に算出できる。
上述の説明では、受信部12、C/No測定部13、衛星振り分け部14、指標算出部15、および、方位算出部16を個別に構成する態様を説明したが、これらの機能部の処理をプログラミング化して、コンピュータ等の演算処理装置で実行するようにしてもよい。この場合、演算処理装置は、次のフローに示す処理を実行する。図7は、本発明の実施形態に係る方位算出方法のフローチャートである。
演算処理装置は、アンテナ11で受信したGPS信号のC/Noを算出する(S101)。演算処理装置は、GPS信号を受信したGPS衛星の位置を算出する(S102)。このGPS衛星の位置は、地球固定座標系で得られる。
演算処理装置は、受信して捕捉追尾したGPS信号の追尾結果を用いて、アンテナ11の位置を算出(測位)する(S103)。このアンテナ11の位置は、地球固定座標系で得られる。
演算処理装置は、地球固定座標系とアンテナ11の位置を基準位置とする地表面座標系との座標変換を用いて、アンテナ11の位置を基準としたGPS衛星の方位(地表面座標系における方位)を算出する。演算処理装置は、アンテナ11の位置を基準にして、地表面座標系で設定されたアンテナ11の受波面側の半球の領域を第1領域と第2領域とに分割して設定する(S104)。
演算処理装置は、地表面座標系におけるGPS衛星の方位を用いて、各GPS衛星を第1領域と第2領域のいずれかに割り当てる(S105)。
演算処理装置は、第1領域に割り当てられた複数のGPS衛星のGPS信号のC/Noの平均値C/No(A)を算出する(S106)。演算処理装置は、第2領域に割り当てられた複数のGPS衛星のGPS信号のC/Noの平均値C/No(B)を算出する(S107)。
演算処理装置は、第1領域の平均値C/No(A)と第2領域の平均値C/No(B)との差DiffC/Noを算出する(S108)。
演算処理装置は、地表面座標系において、アンテナ11の位置を基準にして第1領域と第2領域の設定を回転させる。演算処理装置は、第1領域と第2領域の設定を360°に亘って回転させていなければ(S109:No)、予め設定した角度ピッチで第1領域および第2領域を回転させる(S110)。そして、回転させた新たな第1領域と第2領域の設定において、第1領域の平均値C/No(A)、第2領域の平均値C/No(B)、およびこれらの平均値の差DiffC/Noを算出する。
演算処理装置は、第1領域と第2領域の設定を360°に亘って回転させていれば(S109:Yes)、回転角度(基準方位AZ)による差DiffC/Noの変化の特性から方位ψを算出する(S111)。
このような方法を用いることによって、アンテナ11を動かすことなく、方位を容易に算出できる。
なお、上述の説明では、フィッティング用の関数として、cos関数を用いる態様を示したが、sin関数等を用いてもよい。この場合、フィッティング用の関数の初期位相と、算出したい方位との関係を予め取得しておけばよい。
また、上述の説明では、基準方位AZによる差DiffC/Noの変化の特性を関数化して方位を算出する例を示した。しかしながら、差DiffC/Noの値を比較して、例えば最大値、最小値等を用いて、方位を算出することも可能である。例えば、図2に示すアンテナ11の設置態様であれば、最大値の方位、または最小値の方位に180°加算した方位を、算出すべき方位とすればよい。
また、上述の説明では、アンテナ11を車両90のダッシュボード91上に配置して、車両90の前方側が略オープンスカイに近く、車両90の後方側が大きく減衰される態様を示した。しかしながら、アンテナ11の配置位置をアンテナ11の受波面において均一な受信環境とならないようにすれば、アンテナ11を他の位置に配置しても同様の作用効果を得ることができる。
また、上述の説明では、アンテナ11の受波面が天頂方向に対して直交する場合を示した。しかしながら、アンテナ11の受波面を天頂方向に対して直交以外の角度をなすように、アンテナ11を配置することもできる。この場合、車両90の筐体等、アンテナ11によるGPS信号の受波に影響を与えるものが無くても、車両90の方位を算出できる。この場合、アンテナ11が傾き、受波面が直交する方向の方位と、算出すべき方位との関係を予め取得しておけばよい。そして、受信強度から受波面が直交する方位を算出し、受波面が直交する方位から算出すべき方位を算出すればよい。また、アンテナ11の受波面において均一な受信環境とならないように、アンテナ11に対して遮蔽物を設置してもよい。この場合には、受波面における遮蔽物によって受信強度が劣化する方位を予め記憶しておけばよい。
また、上述の説明では、受信環境が最も良い方向を、算出すべき方位に設定した。しかしながら、受信環境が最も悪い方向等の他の方向を、算出すべき方位に設定してもよい。この場合、受信環境が最も悪い方向と算出すべき方位との関係に基づいて、フィッティング関数や初期位相を設定すればよい。例えば、算出すべき方位として受信環境が最も悪い方向を設定する場合、上述のcos関数を用いたフィッティング関数では、初期位相として、(ψ+180°)または(ψ−180°)を設定すればよい。
また、上述の説明では、指標値にC/Noを用いる例を示したが、GPS信号の受信強度に関係する数値データであれば、これを適用できる。
なお、上述の説明では、方位算出装置が車両に設置される例を示したが、移動体(停止中も含む)等の方位の算出が必要である物体に方位算出装置を設置してもよい。
10:方位算出装置
11:アンテナ
12:受信部
13:C/No測定部
14:衛星振り分け部
15:指標算出部
16:方位算出部
90:車両
91:ダッシュボード
92:フロントガラス

Claims (10)

  1. 測位信号を送信する測位衛星の位置によって前記測位信号の受信強度が変化する位置に配置され、複数の測位衛星からの測位信号を受信するアンテナと、
    前記測位信号を用いて、前記アンテナの位置および前記複数の測位衛星の位置を算出する受信部と、
    前記アンテナ位置を中心とした前記アンテナの受波面側の半球の領域を分割してなる第1領域と第2領域とのいずれかに前記複数の測位衛星をそれぞれ割り当てる衛星振り分け部と、
    前記第1領域に割り当てられた測位衛星からの測位信号の受信強度から得られる第1指標値と前記第2領域に割り当てられた測位衛星からの測位信号の受信強度から得られる第2指標値とを算出する指標算出部と、
    前記第1指標値と前記第2指標値との差から、方位を算出する方位算出部と、
    を備える、方位算出装置。
  2. 請求項1に記載の方位算出装置であって、
    前記衛星振り分け部は、
    前記アンテナの位置を中心とした座標系において前記複数の測位衛星の方位を算出し、
    前記アンテナの位置を中心とした座標系での方位を用いて、前記第1領域と前記第2領域のいずれかに前記複数の測位衛星を割り当てる、
    方位算出装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の方位算出装置であって、
    前記衛星振り分け部は、
    前記アンテナの位置を中心にして前記第1領域と前記第2領域を回転させ、
    前記方位算出部は、
    前記回転の角度毎に前記第1指標値と前記第2指標値との差を算出し、
    前記角度による前記差の変化特性から前記方位を算出する、
    方位算出装置。
  4. 請求項3に記載の方位算出装置であって、
    前記方位算出部は、
    前記差の変化特性を周期関数でフィッティングした結果を用いて前記方位を算出する、
    方位算出装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の方位算出装置であって、
    指標算出部は、
    前記第1領域に振り分けられた複数の測位信号の受信強度の平均値から前記第1指標値を算出し、
    前記第2領域に振り分けられた複数の測位信号の受信強度の平均値から前記第2指標値を算出する、
    方位算出装置。
  6. 測位信号を送信する測位衛星の位置によって前記測位信号の受信強度が変化する位置に配置され、複数の測位衛星からの測位信号を受信する工程と、
    前記測位信号を用いて、アンテナの位置および前記複数の測位衛星の位置を算出する工程と、
    前記アンテナ位置を中心とした前記アンテナの受波面側の半球の領域を分割してなる第1領域と第2領域とのいずれかに前記複数の測位衛星をそれぞれ割り当てる工程と、
    前記第1領域に割り当てられた測位衛星からの測位信号の受信強度から得られる第1指標値と前記第2領域に割り当てられた測位衛星からの測位信号の受信強度から得られる第2指標値とを算出する工程と、
    前記第1指標値と前記第2指標値との差から、方位を算出する工程と、
    を有する、方位算出方法。
  7. 請求項6に記載の方位算出方法であって、
    前記複数の測位衛星を割り当てる工程は、
    前記アンテナの位置を中心とした座標系において前記複数の測位衛星の方位を算出し、
    前記アンテナの位置を中心とした座標系での方位を用いて、前記第1領域と前記第2領域のいずれかに前記複数の測位衛星を割り当てる、
    方位算出方法。
  8. 方位を算出する処理を演算処理装置に実行させる方位算出プログラムであって、
    前記演算処理装置は、
    測位信号を送信する測位衛星の位置によって前記測位信号の受信強度が変化する位置に配置され、複数の測位衛星からの測位信号を受信する処理と、
    前記測位信号を用いて、アンテナの位置および前記複数の測位衛星の位置を算出する処理と、
    前記アンテナ位置を中心とした前記アンテナの受波面側の半球の領域を分割してなる第1領域と第2領域とのいずれかに前記複数の測位衛星をそれぞれ割り当てる処理と、
    前記第1領域に割り当てられた測位衛星からの測位信号の受信強度から得られる第1指標値と前記第2領域に割り当てられた測位衛星からの測位信号の受信強度から得られる第2指標値とを算出する処理と、
    前記第1指標値と前記第2指標値との差から、方位を算出する処理と、
    を実行する、方位算出プログラム。
  9. 請求項8に記載の方位算出プログラムであって、
    前記演算処理装置は、
    前記複数の測位衛星を割り当てる処理において、
    前記アンテナの位置を中心とした座標系において前記複数の測位衛星の方位を算出する処理と、
    前記アンテナの位置を中心とした座標系での方位を用いて、前記第1領域と前記第2領域のいずれかに前記複数の測位衛星を割り当てる処理と、
    を実行する、方位算出プログラム。
  10. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の方位算出装置と、
    前記アンテナが配置され、該アンテナの配置態様によって該アンテナの受信環境が変化する筐体と、を備えた移動体。
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