JP6410760B2 - 係留気球 - Google Patents

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本発明は、係留気球に関する。
災害等で基地局の動作が停止した場合に、基地局の機能を代替する中継局を搭載した気球を係留することにより、動作を停止した基地局がカバーしていたエリアの通信障害を解消することが知られている(例えば、特許文献1及び2を参照)。
特開2016−002973号公報 特開2016−007899号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載される係留気球は、気球を係留する係留索を巻き取って気球を降下させるときに、係留索を所望の長さ巻き取って、所望の収納位置に収納することは容易ではない。
本発明は、このような課題を解決するものであり、係留索を巻き取って気球を降下させるときに、係留索の巻き取り長さが所定の長さになったときに係留索の巻き取りを停止し、所望の収納位置に収納することが可能な係留気球を提供することを目的とする。
上記目的を実現するため、本発明に係る係留気球は、気球と、一端が気球の表面に接続された係留索と、係留索を巻き出し又は巻き取る巻取装置と、巻取装置が係留索を巻き取ることにより気球が下降して、気球が収納位置に収納されたことを検出したときに、収納信号を出力する収納検出センサとを有することを特徴とする。
また、本発明に係る係留気球では、収納検出センサは、係留索に係合された被検出部と、被検出部を検出したときに収納信号を出力する第1検出部とを有することが好ましい。
また、本発明に係る係留気球では、被検出部は、磁石を含むことが好ましい。
また、本発明に係る係留気球では、被検出部は、係留索が貫通する貫通孔が形成された複数の円筒状部材を含むことが好ましい。
また、本発明に係る係留気球では、複数の円筒状部材は、磁石を含むことが好ましい。
また、本発明に係る係留気球では、被検出部は、複数の円筒状部材の移動範囲を制限する移動範囲制限部材を更に有することが好ましい。
また、本発明に係る係留気球では、収納検出センサは、被検出部を検出したときに、気球と巻取装置との間の係留索の長さが、気球が収納位置に収納されるときの収納長さよりも短いことを示す過巻取信号を出力する第2検出部を更に有することが好ましい。
本発明によれば、係留索を巻き取って気球を降下させるときに、係留索の巻き取り長さが所定の長さになったときに係留索の巻き取りを停止し、所望の収納位置に収納することが可能になった。
実施形態に係る係留気球の気球が降下している状態を示す斜視図である。 実施形態に係る係留気球の気球が降下した状態を示す正面図である。 (a)は不使用状態の被検出部の側面図であり、(b)は使用状態の被検出部の側面図であり、(c)は(a)に示す磁石の斜視図である。 図1に示す第1検出部の内部回路を示す図であり、(a)は被検出部が第1検出部に近接していない状態を示し、(b)は被検出部が第1検出部に近接している状態を示す。 図1に示す巻取装置、収納検出センサ及び制御装置の電気的な接続関係を示す図である。 (a)は図1に示す係留気球による気球係留処理のフローチャートであり、(b)は図1に示す係留気球による気球収納処理のフローチャートである。 図1に示す被検出部が四面ローラの1つのローラを通過する状態を示す図である。 (a)は実施例に係る被検出部を示す図であり、(b)は(a)に示す実施例に係る被検出部が四面ローラを通過させた試験を示す図であり、(c)は(a)に示す実施例に係る被検出部を検出部で検出した試験を示す図である。
以下の図面を参照して、本発明に係る係留気球について説明する。但し、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明との均等物に及ぶ点に留意されたい。
実施形態に係る係留気球は、係留索を巻き取って気球を降下させるときに、気球が収納位置に収納されたことを検出したときに、係留索の巻き取りを停止することで、気球を所望の収納位置に収納することができる。
(実施形態に係る係留気球の構成及び機能)
図1は実施形態に係る係留気球の気球が降下している状態を示す斜視図であり、図2は、実施形態に係る係留気球の気球が降下した状態を示す正面図である。図1及び2において、一点鎖線は電気信号を通信可能なケーブルを示す。
係留気球1は、気球10と、係留索11と、着陸台13と、四面ローラ14と、第1ローラ15と、第2ローラ16と、巻取装置20と、収納検出センサ30と、制御装置40とを有する。
気球10は、本体部101と、ペイロード用ドーム102と、スクープ103とを有する。本体部101は、合成繊維等の堅固、軽量且つ風を通さない材料で形成される外袋と、外袋に内包され、ヘリウムガスが充填されるヘリウム収容袋とを有し、ヘリウム収容袋にヘリウムガスが充填されると扁平球状の形状を有する。ペイロード用ドーム102は、有底の円筒状の部材であり、底部が本体部101に接するように配置される。ペイロード用ドーム102の凹部には、中継局等が配置される。中継局は、不図示の中継用アンテナ及び対移動局用アンテナを有し、通信可能なエリア内に位置する携帯端末との間の通信網を形成する。スクープ103は、姿勢安定膜とも称され、一方の面から他方の面に空気を透過するように編み込まれたポリエステルにより形成される可撓性の面を有する膜材であり、本体部101の外袋に接合される。
係留索11は、主係留索110と、第1副係留索111と、第2副係留索112と、第3副係留索113と、結節部114を有する。一例では、係留索11の全長は100m程度である。主係留索110の一端は、第1副係留索111、第2副係留索112及び第3副係留索113と結節部114を介して接合され、第1副係留索111、第2副係留索112及び第3副係留索113の他端は気球10の本体部101の表面に接合される。
着陸台13は、架台131と、固定部材132とを有する。架台131は、気球10の収納時に気球10を支持する内径4m程度のリング状の受け部と、受け部を支持する脚部とを有するエアチューブである。気球10は、収納位置に収納されるときに、着陸台13に着陸する。架台131の重量は30kg程度である。固定部材132は、一端が架台131の脚部に接続され、他端が地表等の固定面に接続され、架台131を固定面に固定する。
四面ローラ14は、内側に索通過口が形成され、気球10の上昇に伴って係留索11が巻取装置20から巻き出されるとき、及び気球10の下降に伴って係留索11が巻取装置20に巻き取られるときに、索通過口を通る係留索11を摺動自在に案内する。
第1ローラ15及び第2ローラ16は、回転可能な円柱状の案内部を有し、気球10の上昇に伴って係留索11が巻取装置20から巻き出されるとき、及び気球10の下降に伴って係留索11が巻取装置20に巻き取られるときに、案内部が回転する。第1ローラ15及び第2ローラ16は、四面ローラ14と巻取装置20との間に配置され、係留索11を所望の方向に案内する。
巻取装置20は、筐体21と、モータ22と、減速機23と、ドラム24と、係留索長センサ25とを有する。筐体21は、鋼材で形成された直方体形状の枠状部材であり、モータ22、減速機23、ドラム24及び係留索長センサ25のそれぞれを所定の位置に固定する。モータ22は、電気信号を通信可能なケーブル26を介して制御装置40に接続され、制御装置40から送信される制御信号に応じて、第1方向又は第1方向と反対の第2方向に回転する。減速機23は、モータ22とドラム24との間に配置され、モータ22の回転を減速しながらドラム24に伝達する。ドラム24は、モータ22が第1方向に回転することに応じて係留索11を巻き出し、モータ22が第2方向に回転することに応じて係留索11を巻き取る。係留索長センサ25は、係留索11の巻き出し及び巻き取りに応じて回転する不図示の回転部材251を有し、巻取装置20が巻き出した係留索11の巻出長及び巻取装置20が巻き取った係留索11の巻取長を測定する。係留索長センサ25は、測定した巻出長を示す気球高度信号を、ケーブル26を介して制御装置40に出力する。
収納検出センサ30は、被検出部31と、第1検出部32と、第2検出部33とを有する。収納検出センサ30は、気球10と巻取装置20との間の係留索11の長さが所定の収納長さになったことを検出する。収納長さは、気球10が着陸台13に着陸して、収納位置に収納されたときの気球10と巻取装置20との間の係留索11の長さである。収納検出センサ30は、係留索11の長さが収納長さになったことを検出したときに、気球10が収納位置に収納されたことを示す収納信号を出力する。被検出部31は、主係留索110に接合された複数の磁石を含む。第1検出部32は、支持部材34を介して巻取装置20の筐体21に支持され、被検出部31を検出したときに、収納信号を出力する。第2検出部33は、巻取装置20の筐体21の内部に配置され、被検出部31を検出したときに、気球10と巻取装置20との間の係留索11の長さが、気球10が収納位置に収納されるときの長さよりも短いことを示す過巻取信号を出力する。
図3(a)は不使用状態の被検出部31の側面図であり、図3(b)は使用状態の被検出部31の側面図であり、図3(c)は図3(a)に示す磁石の斜視図である。
被検出部31は、不使用状態では、複数の磁石311と、移動範囲制限部材312とを有する。被検出部31は、一例では気球10から6m程度離れた主係留索110に係合される。複数の磁石311は、係留索11が貫通する貫通孔が形成された円筒状の部材であり、一例ではネオジムで形成される永久磁石である。複数の磁石311のそれぞれの高さHは、2mm以上であり且つ主係留索110の口径の半分以下である。主係留索110の口径が6mmであるとき、複数の磁石311のそれぞれの高さHは3mm以下であり、主係留索110の口径が8mmであるとき、複数の磁石311のそれぞれの高さHは4mm以下である。複数の磁石311のそれぞれの高さHが2mm未満であると、複数の磁石311のそれぞれが四面ローラ14を通過するとき等に、磁石311が破損するおそれがある。また、複数の磁石311のそれぞれの高さHが主係留索110の口径の半分より大きいと、複数の磁石311が配置された主係留索110の可撓性が低下して、複数の磁石311のそれぞれが四面ローラ14を通過し難くなるおそれがある。移動範囲制限部材312は、一端が第1固定部313で固定され且つ他端が第2固定部314で固定された紐状の部材であり、複数の磁石311の移動範囲を第1固定部313と第2固定部314との間に制限する。
被検出部31は、使用状態では、複数の磁石311及び移動範囲制限部材312に加えて、固着部材315を有する。固着部材315は、一例では接着テープであり、複数の磁石311を移動範囲制限部材312と共に主係留索110の所望の位置に固定的に接着する。複数の磁石311は、第1検出部32に近接したときの気球10と巻取装置20との間の係留索11の長さが、気球10が収納されるときの収納長さになる位置に固着部材315によって固着される。
図4は第1検出部32の内部回路を示す図であり、図4(a)は被検出部31が第1検出部32に近接していない状態を示し、図4(b)は被検出部31が第1検出部32に近接している状態を示す。
第1検出部32は、近接スイッチ321と、フォトカプラ322とを有する。近接スイッチ321は、電源電圧VDDと接地GNDの間にフォトカプラ322を介して接続される。近接スイッチ321は、通常状態では「開」であり、電源電圧VDDと接地GNDの間に電流を流さない。近接スイッチ321は、磁石311の検知に応じて「閉」になり、電源電圧VDDと接地GNDの間に電流を流す。フォトカプラ322は、近接スイッチ321が「閉」になり、電源電圧VDDと接地GNDの間に電流が流れると制御装置40に収納信号を出力する。第1検出部32は、近接スイッチ321が磁石311の検知したとき、すなわち、気球10と巻取装置20との間の係留索11の長さが所定の収納長さになったときに、収納信号を出力する。
第2検出部33は、第1検出部32と同様の構成を有するので、ここでは詳細な説明は省略する。第2検出部33は、気球10と巻取装置20との間の係留索11の長さが、収納長さよりも短い過巻取長さになったときに、過巻取信号を出力する。
図5は、巻取装置20、収納検出センサ30及び制御装置40の電気的な接続関係を示す図である。図5において、一点鎖線は電気信号を通信可能なケーブル26を示す。
制御装置40は、通信部41と、記憶部42と、入力部43と、出力部44と、処理部50とを有し、巻取装置20を制御して、係留索11を巻き出して気球10を所定の高度で係留する共に、係留索11を巻き取って気球10を着陸台13上の収納位置に収納する。
通信部41は、ケーブル26を介してモータ22及び係留索長センサ25に接続されると共に、第1検出部32及び第2検出部33に接続される。通信部41は、イーサネット(登録商標)等の通信方式に従った有線通信を行うためのインターフェース回路を有し、モータ22、係留索長センサ25、第1検出部32及び第2検出部33との間で有線通信を行う。通信部41は、係留索長センサ25から入力された気球高度信号を処理部50に供給する。また、通信部41は、第1検出部32から入力された収納信号を処理部50に供給すると共に、第2検出部33から入力された過巻取信号を処理部50に供給する。また、処理部50から取得した制御信号をモータ22に出力する。
記憶部42は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置及び光ディスク装置の内の少なくとも一つを有する。記憶部42は、処理部50による処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、記憶部42は、ドライバプログラムとして、通信部41を制御する通信デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、記憶部42は、気球10を所定の高度で係留する気球係留処理を実行する気球係留プログラムを記憶する。さらに、記憶部42は、所定の高度に係留されていた気球10を収納する気球収納処理を実行する気球収納プログラムを記憶する。コンピュータプログラムは、例えばCD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて記憶部42にインストールされてもよい。
入力部43は、データの入力が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネル、キーボード等である。オペレータは、入力部43を用いて、文字、数字、記号等を入力することができる。入力部43は、オペレータにより操作されると、その操作に対応する信号を生成する。そして、生成された信号は、オペレータの指示として、処理部50に供給される。例えば、入力部43は、気球10を所定の高度に係留するためのオペレータによる操作に応じて、気球10を係留することを示す気球係留指示信号を生成し、処理部50に出力する。また、入力部43は、気球10を収納するためのオペレータによる操作に応じて、気球10を収納することを示す気球収納指示信号を生成し、処理部50に出力する。
出力部44は、映像や画像等の表示が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等である。出力部44は、処理部50から供給された映像データに応じた映像や、画像データに応じた画像等を表示する。
処理部50は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。処理部50は、制御装置40の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えばCPUである。処理部50は、制御装置40の各種処理が記憶部42に記憶されているプログラム等に基づいて適切な手順で実行されるように、通信部41等の動作を制御する。処理部50は、記憶部42に記憶されているオペレーティングシステムプログラムやドライバプログラム、アプリケーションプログラム等のプログラムに基づいて処理を実行する。また、処理部50は、アプリケーションプログラム等の複数のプログラムを並列に実行することができる。
処理部50は、指示取得部51と、気球昇降指示部52と、巻出停止指示部53と、巻取停止指示部54と、警報信号出力部55とを有する。処理部50が有するこれらの各部は、処理部50が有するプロセッサ上で実行されるプログラムによって実装される機能モジュールである。あるいは、処理部50が有するこれらの各部は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、又はファームウェアとして制御装置40に実装されてもよい。
(実施形態に係る係留気球による気球係留処理及び気球収納処理)
図6(a)は係留気球1による気球係留処理のフローチャートであり、図6(b)は係留気球1による気球収納処理のフローチャートである。図6(a)に示す気球係留処理及び図6(b)に示す気球収納処理は、予め記憶部42に記憶されているプログラムに基づいて、主に処理部50により、係留気球1の各要素と協働して実行される。
(係留気球1による気球係留処理)
まず、指示取得部51は、気球10を所定の高度に係留するためのオペレータによる操作に応じて入力部43から入力される気球係留指示信号に対応する気球係留指示を取得する(S101)。次いで、気球昇降指示部52は、気球10を上昇させるために、モータ22を第1方向に回転させる指示を示す制御信号をモータ22に出力する(S102)。モータ22は、第1方向に回転させる指示を示す制御信号の入力に応じて第1方向に回転し、モータ22が第1方向に回転することに応じて、係留索11がドラム24から巻き出される。係留索11がドラム24から巻き出されることに応じて、気球10は上昇する。
そして、巻出停止指示部53は、係留索長センサ25から入力される気球高度信号に対応する気球10の高度が所定の高度に達したときに、係留索11の巻き出しを停止する指示を示す巻出停止指示信号をモータ22に出力する(S103)。モータ22は、巻出停止指示信号が入力されると、係留索11の巻き出しを停止する。
(係留気球1による気球収納処理)
まず、指示取得部51は、気球10を収納するためのオペレータによる操作に応じて入力部43から入力される気球収納指示信号に対応する気球係留指示を取得する(S201)。次いで、気球昇降指示部52は、気球10を下降させるために、モータ22を第2方向に回転させる指示を示す制御信号をモータ22に出力する(S202)。モータ22は、第2方向に回転させる指示を示す制御信号の入力に応じて第2方向に回転し、モータ22が第2方向に回転することに応じて、係留索11がドラム24に巻き取られる。係留索11がドラム24に巻き取られることに応じて、気球10は下降して架台131に密着する。
次いで、巻取停止指示部54は、第1検出部32から収納信号が入力されているか否かを判定する(S203)。巻取停止指示部54は、第1検出部32から収納信号が入力されていると判定する(S203−YES)と、係留索11の巻き取りを停止する指示を示す巻取停止指示信号をモータ22に出力する(S204)。モータ22は、巻取停止指示信号が入力されると、係留索11の巻き取りを停止する。
第1検出部32から収納信号が入力されていないと判定される(S203−NO)と、警報信号出力部55は、第2検出部33から過巻取信号が入力されているか否かを判定する(S205)。第2検出部33から過巻取信号が入力されていないと判定される(S205−NO)と、処理はS203に戻る。以降、第1検出部32から収納信号が入力されていると判定される(S203−YES)、又は第2検出部33から過巻取信号が入力されていると判定される(S205−YES)まで、S203及びS205の処理が繰り返される。
第2検出部33から過巻取信号が入力されていると判定される(S205−YES)と、巻取停止指示部54は、係留索11の巻き取りを停止する指示を示す巻取停止指示信号をモータ22に出力する(S206)。そして、警報信号出力部55は、巻取装置20が係留索11を巻き取り過ぎている警報を示す過巻取警報信号を出力部44に出力する(S207)。出力部44は、過巻取警報信号が入力されると、巻取装置20が係留索11を巻き取り過ぎていることを示す画像を表示する。
(実施形態に係る係留気球の作用効果)
係留気球1は、気球10が収納位置に収納されたことを収納検出センサ30が検出するので、気球10を所定の収納位置に収納できる。具体的には、係留気球1は、収納検出センサ30が気球10と巻取装置20との間の係留索11の長さが所定の収納長さになったことを検出したときに、係留索11の巻き取りを停止するので、気球10が架台131にちょうど密着した所定の収納位置に収納できる。係留気球1は、気球10を収納位置に収容したときに気球10及び架台131を互いに密着させることで、気球10及び架台131が密着する密着部に生じる摩擦力により気球10及び架台131が一体化し、地上での風に対する耐風性が向上する。
また、係留気球1では、気球10を収納するときに、係留索11に係合された被検出部31の検出に応じて巻取装置20による係留索11の巻き取りを停止するので、気球10の係留中における係留索11の伸びの影響を最小限に抑えることができる。気球10が係留されるとき、及び気球10を収納するために係留索11を巻き取るときに、気球10が受ける風圧に応じた張力により係留索11は1〜2%伸びる。係留索11の全長が100mのときは、係留索11の巻き出し時と巻き取り時の間で、係留索11の伸びにより係留索11の長さに1〜2mの誤差が生じる。一方、被検出部31は、気球10から6m程度離れた位置に係合されるので、係留索11の伸びによる生じる誤差は6〜12cm程度と非常に小さいため、係留索11の伸びの影響は小さい。
また、係留気球1では、被検出部31は磁石311を含むので、第1検出部32及び第2検出部33のそれぞれは、光センサ等の光学センサを使用せずに、被検出部31を検出可能なので、降雨等の天候の影響を受けるおそれが低い。
また、係留気球1では、複数の磁石311のそれぞれは、係留索11が貫通する貫通孔が形成された複数の円筒状部材であるので、係留索11の可撓性を低下させるおそれが低く、複数の磁石311のそれぞれが四面ローラ14を通過し難くなるおそれが低い。
図7は、被検出部31が四面ローラ14の1つのローラ701を通過する状態を示す図である。
固着部材315が複数の磁石311を接着する接着強度は、ローラ701を通過するときに複数の磁石311のそれぞれがローラ701から受ける力に応じて移動可能な強度である。主係留索110がローラ701の外周に沿って湾曲するときに、複数の磁石311のそれぞれは、ローラ701から受ける力に応じて移動して、ローラ701に対向する面に側面が接するように互いに離隔する。係留索11がローラ701の外周に沿って湾曲するときに複数の磁石311のそれぞれが互いに離隔することで、被検出部31は、ローラ701を通過することができる。
また、係留気球1では、被検出部31は、複数の円筒状部材の移動範囲を制限する移動範囲制限部材312を更に含むので、複数の磁石311の何れかが、他の磁石311とする移動範囲制限部材312が制限する移動範囲を外れて離隔するおそれはない。
また、係留気球1では、移動範囲制限部材312は、紐状の部材であり、主係留索110の湾曲に応じて湾曲するので、移動範囲制限部材312を配置することにより、主係留索110の可撓性を低下させるおそれは低い。また、移動範囲制限部材312は、一例では接着テープである固着部材315によって複数の磁石311と移動範囲制限部材312と巻き回すことで、複数の磁石311を、気球10が架台131に密着する所望の位置に容易に固定できる。
また、係留気球1は、第1検出部32に加えて、気球10と巻取装置20との間の係留索11の長さが、第1検出部32が検出した収納長さよりも短い過巻取長さになったことを示す過巻取信号を出力する第2検出部33を更に有する。係留気球1は、第2検出部33を有するので、第1検出部32が被検出部31を検出できなかった場合でも、第2検出部33が被検出部31を検出することで、巻取装置20が係留索11の巻き取り過ぎることにより気球10が破損することを防止することができる。
(実施形態に係る係留気球の変形例)
係留気球1では、複数の磁石311を含む被検出部31と、複数の磁石311を検出する第1検出部32及び第2検出部33を有する収納検出センサ30を使用して、気球10を収納するときに巻取装置20を停止する。しかしながら、実施形態に係る係留気球では、気球10が収納位置に収納されたことを検出する他の形態の収納検出センサを採用してもよい。例えば、実施形態に係る係留気球は、着陸台13の表面に配置されて、気球10が着陸台13に収納されたときの圧力を検出する圧力センサを収納検出センサとして採用してもよい。また、実施形態に係る係留気球は、巻取装置20が巻き出した係留索11の巻出長及び巻取装置20が巻き取った係留索11の巻取長を測定する係留索長センサ25を収納検出センサとして採用してもよい。
また、係留気球1では、被検出部31は、係留索11が貫通する貫通孔が形成された複数の円筒状部材である磁石311を有するが、係留索11が貫通する貫通孔が形成された複数の円筒状部材は、磁石でなくてもよい。例えば、係留索11が貫通する貫通孔が形成された複数の円筒状部材は、係留索11の色と異なる色で着色されもよい。複数の円筒状部材が係留索11の色と異なる色で着色される場合、検出部は、円筒状部材に着色された色を検出したときに、収納信号を出力する。さらに、実施形態に係る係留気球では、被検出部は、係留索11に塗布された係留索11と色が異なる塗料としてもよい。
また、係留気球1では、被検出部31は、主係留索110に係合されるが、実施形態に係る係留気球では、被検出部31は、第1副係留索111〜第3副係留索113の何れかに係合されてもよい。例えば、巻取装置20が着陸台13に近接して配置される場合、被検出部31は、第1副係留索111〜第3副係留索113の何れかに係合される。
(実施例1)
図8(a)は実施例に係る被検出部を示す図であり、図8(b)は図8(a)に示す実施例に係る被検出部が四面ローラを通過させた試験を示す図であり、図8(c)は図8(a)に示す実施例に係る被検出部を検出部で検出した試験を示す図である。
実施例に係る被検出部61は、不使用状態では、15個の円筒形状の磁石611と、15個の磁石611の両端の磁石611から離隔した第1固定部613及び第2個飛ぶ614で両端が結ばれた紐状の移動範囲制限部材612とを有する。磁石611は、ネオジムで形成された永久磁石である。
実施例に係る被検出部61は、使用状態では、磁石611及び移動範囲制限部材612を接着テープである固着部材615で係留索に固着される。実施例に係る被検出部61は、固着部材615で係留索に固着された状態で、四面ローラ801を通過した。固着部材615で係留索に固着された被検出部61は、十分に湾曲して、四面ローラ801を通過することが確認された。
また、実施例に係る被検出部61は、磁石611及び移動範囲制限部材612を固着部材615で固着されて、第1検出部32と同様な構成を有する検出器62によって検出可能であるか否かを試験された。実施例に係る被検出部61は、実施例に係る被検出部61は、第1検出部32と同様な構成を有する検出器62によって検出されることが確認された。
1 係留気球
10 気球
11 係留索
13 着陸台
20 巻取装置
30 収納検出センサ
31 被検出部
32 第1検出部
33 第2検出部
40 制御装置

Claims (7)

  1. 気球と、
    一端が前記気球の表面に接続された係留索と、
    前記係留索を巻き出し又は巻き取る巻取装置と、
    前記巻取装置が前記係留索を巻き取ることにより前記気球が下降して、前記気球が収納位置に収納されたことを検出したときに、収納信号を出力する収納検出センサと、を有し、
    前記収納検出センサは、前記係留索が貫通する貫通孔が形成された被検出部材を有する、ことを特徴とする係留気球。
  2. 前記収納検出センサは、前記被検出部材を検出したときに前記収納信号を出力する第1検出部を更に有する、請求項1に記載の係留気球。
  3. 前記被検出部材は、磁石を含む、請求項1又は2に記載の係留気球。
  4. 前記被検出部材は、複数の部材である、請求項1〜3の何れか一項に記載の係留気球。
  5. 前記被検出部材は、円筒状の部材である、請求項4に記載の係留気球。
  6. 前記被検出部材は、前記複数の円筒状部材の移動範囲を制限する移動範囲制限部材を更に有する、請求項に記載の係留気球。
  7. 前記収納検出センサは、前記被検出部材を検出したときに、前記気球と前記巻取装置との間の係留索の長さが、前記気球が収納位置に収納されるときの収納長さよりも短いことを示す過巻取信号を出力する第2検出部を更に有する、請求項2〜6の何れか一項に記載の係留気球。
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