JP6393986B2 - 頭部装着型表示装置、画像表示システム、および、頭部装着型表示装置の制御方法 - Google Patents

頭部装着型表示装置、画像表示システム、および、頭部装着型表示装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、頭部装着型表示装置に関する。
頭部に装着する表示装置である頭部装着型表示装置(ヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display)、HMD)が知られている。頭部装着型表示装置は、例えば、液晶ディスプレイおよび光源を利用して画像を表わす画像光を生成し、生成された画像光を投写光学系や導光板を利用して使用者の眼に導くことにより、使用者に虚像を視認させる。また、バーコード等を利用したピッキングシステムにおいて、頭部装着型表示装置による虚像によって情報を使用者に視認させることで、ピッキング作業の効率化が行なわれている。
特許文献1には、頭部装着型表示装置を装着した使用者が陳列棚に収納された商品を取得するピッキング作業を行なう場合に、使用者に視認される陳列棚の棚番号に加えて、棚番号に対応する商品の画像を頭部装着型表示装置によって使用者に視認させる技術が開示されている。また、特許文献2には、商品の関連情報を提供するシステムにおいて、複数の商品名が記載された目次の所定の商品名を、使用者が一定時間以上視認した場合に、視認した商品名に関連する情報を画像として使用者に視認させる技術について開示されている。また、特許文献3には、使用者の視線方向を撮像するカメラによって、物品の収納場所に配置された複数のコードが撮像された場合に、予め記憶された情報に基づいて、複数のコードの内から選択された1つのコードに基づく画像を使用者に視認させる物品のピッキング作業の支援システムについて開示されている。
特開平10−147411号公報 特開2008−15634号公報 特許第5334145号公報
しかし、特許文献1に記載された技術では、陳列棚に配置された棚番号が小さく、使用者と棚番号とが離れている場合には、棚番号が認識されずに商品の画像を使用者に視認させることができないという課題があった。また、商品の画像だけでは、効率的なピッキング作業を行なうことができないという課題があった。また、特許文献2に記載された技術では、使用者は、商品名に関連する画像を視認したい場合に、目次の商品名を一定時間以上視認する必要があり、画像を視認するのに時間がかかってしまうという課題があった。また、特許文献3に記載された技術では、コードに基づく画像を使用者が視認するためには、事前の情報の登録が必要であり、使い勝手の向上の余地があった。なお、上記課題は、ピッキングシステムの分野に限られず、例えば、目的場所への経路案内等、その他の分野において共通する課題であった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
[形態1]
頭部装着型表示装置であって、
使用者の頭部に装着された状態において、画像データに基づいて画像光を虚像として使用者に視認させると共に外景を使用者に視認させる画像表示部と、
前記外景を撮像する撮像部と、
撮像された撮像画像に特定の印の画像である印画像が含まれる場合に、前記印画像の種類と前記印画像の形状との組み合わせに対応付けられた特定の前記虚像を、前記画像表示部を用いて使用者に視認させる制御部と、を備え、
前記特定の虚像は、前記印画像の種類と前記印画像の形状との組み合わせに対応付けられており、
前記制御部は、
第1の所定の時間、前記印画像が前記撮像画像内に撮像され続けた場合に、前記特定の虚像を、前記画像表示部を用いて使用者に視認させ、
前記画像表示部を用いて使用者に前記特定の虚像を視認させることを開始した後に、前記画像表示部と前記印画像との位置関係が変化しない場合には、前記開始した時点から第2の所定の時間が経過した場合に、使用者に前記特定の虚像を視認させることを終了する、頭部装着型表示装置。
この形態の頭部装着型表示装置によれば、撮像された印画像の形状に応じて特定された使用者と撮像された特定の印との位置関係に対応する特定の虚像が使用者に視認されるため、使用者は、撮像される特定の印の種類や位置関係に応じて最適な虚像を視認でき、視認する虚像に基づく各種作業を効率的に行なうことができる。またこの形態の頭部装着型表示装置によれば、撮像画像に特定の印が含まれるだけでは、特定の虚像を使用者に視認させる印画像として検出されないため、頭部装着型表示装置の処理の負荷を軽減できる。また、使用者が意図しない印画像の検出が抑制されるため、精度の高い各種作業に対応する特定の虚像を使用者に視認させることができる。
(1)本発明の一形態によれば、頭部装着型表示装置が提供される。この頭部装着型表示装置は、使用者の頭部に装着された状態において、画像データに基づいて画像光を虚像として使用者に視認させると共に外景を使用者に視認させる画像表示部と;前記外景を撮像する撮像部と;撮像された撮像画像に特定の印の画像である印画像が含まれる場合に、前記印画像の種類と前記印画像の形状との組み合わせに対応付けられた特定の前記虚像を、前記画像表示部を用いて使用者に視認させる制御部と、を備える。この形態の頭部装着型表示装置によれば、撮像された印画像の形状に応じて特定された使用者と撮像された特定の印との位置関係に対応する特定の虚像が使用者に視認されるため、使用者は、撮像される特定の印の種類や位置関係に応じて最適な虚像を視認でき、視認する虚像に基づく各種作業を効率的に行なうことができる。
(2)上記形態の頭部装着型表示装置において、前記特定の虚像は、前記印画像の種類と、前記印画像の形状としての前記印画像の大きさと、の組み合わせに対応付けられていてもよい。この形態の頭部装着型表示装置によれば、同じ特定の印が撮像された場合でも、特定された距離に応じて複数の特定の虚像を使用者に視認させることができ、1つの特定の印でも、使用者との位置関係に適したより多くの情報を使用者に提供できる。
(3)上記形態の頭部装着型表示装置において、前記制御部は、前記画像表示部から前記特定の虚像が結像される位置までの距離が前記印画像の種類と前記印画像の大きさとの組み合わせに基づいて特定される前記画像表示部から前記特定の印までの距離と同じになるように設定してもよい。この形態の頭部装着型表示装置によれば、使用者が虚像を視認しやすい位置に特定の虚像を結像できるため、迅速に使用者に特定の虚像を認識させることができる。
(4)上記形態の頭部装着型表示装置において、前記特定の虚像は、複数の前記撮像画像ごとに含まれる1つの前記印画像が撮像された順番と前記印画像の種類と前記印画像の形状との組み合わせに対応付けられていてもよい。この形態の頭部装着型表示装置によれば、複数の印画像の内から、撮像された順番に沿った特定の印に対応する特定の虚像のみを使用者に視認させるため、順番の異なる各種作業に関連する虚像を使用者に視認させることがなく、使用者に効率的な作業を行なわせることができる。
(5)上記形態の頭部装着型表示装置において、前記制御部は、前記撮像画像における所定の領域に対応する領域虚像を、前記画像表示部を用いて使用者に視認させ、前記所定の領域に含まれる前記印画像の前記組み合わせに対応付けられた前記特定の虚像を、前記画像表示部を用いて使用者に視認させてもよい。この形態の頭部装着型表示装置によれば、撮像画像に特定の印が含まれるだけでは、特定の虚像を使用者に視認させる印画像として検出されないため、頭部装着型表示装置の処理の負荷を軽減できる。また、使用者が意図しない印画像の検出が抑制されるため、精度の高い各種作業に対応する特定の虚像を使用者に視認させることができる。
(6)上記形態の頭部装着型表示装置において、前記制御部は、前記撮像画像に複数の前記印画像が含まれる場合に、複数の前記印画像の内で大きさが最大の前記印画像の前記組み合わせに対応付けられた前記特定の虚像を、前記画像表示部を用いて使用者に視認させてもよい。この形態の頭部装着型表示装置によれば、複数の印画像の内から最大の印画像を自動的に検出するため、使用者に最も近い特定の印を自動的に検出でき、使用者の利便性を向上させることができる。
(7)上記形態の頭部装着型表示装置において、前記制御部は、前記撮像画像に複数の前記印画像が含まれる場合に、前記特定の印に設定された優先度に基づいて選択された1つの前記印画像の前記組み合わせに対応付けられた前記特定の虚像を、前記画像表示部を用いて使用者に視認させてもよい。この形態の頭部装着型表示装置によれば、撮像範囲に含まれる複数の印画像から、予め記憶された印画像に対応する特定の虚像が自動的に使用者に視認されるため、使用者に誤った各種作業の特定の虚像を視認させることを低減し、使用者に効率的な作業を行なわせることができる。
(8)上記形態の頭部装着型表示装置において、前記特定の虚像は、前記印画像が前記撮像画像に含まれている時間と前記印画像の種類と前記印画像の形状との組み合わせに対応付けられていてもよい。この形態の頭部装着型表示装置によれば、撮像画像に特定の印が含まれるだけでは、特定の虚像を使用者に視認させる印画像として検出されないため、頭部装着型表示装置の処理の負荷を軽減できる。また、使用者が意図しない印画像の検出が抑制されるため、精度の高い各種作業に対応する特定の虚像を使用者に視認させることができる。
(9)上記形態の頭部装着型表示装置において、前記特定の印は、形状と色との組み合わせによって構成されてもよい。この形態の頭部装着型表示装置によれば、複数の色が用いられた特定の印が作成されるため、より小さい特定の印によって、より多くの情報を使用者に提供できる。
(10)上記形態の頭部装着型表示装置において、前記特定の印は、正方形の外枠の内部が白色と黒色とに色分けされている複数の領域で構成される2次元の印であってもよい。この形態の頭部装着型表示装置によれば、作成される特定の印が複雑でないため、撮像された印画像によって対応する画像を表示させる制御を簡便に行なうことができる。また、特定の印が黒色と白色のみから構成されるため、誤検出の少ない制御が行なわれる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行なうことが可能である。また、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部または全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部または全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
例えば、本発明の一形態は、画像表示部と、撮像部と、制御部と、の3つの要素の内の一つまたは二つ以上を備えた装置として実現可能である。すなわち、この装置は、画像表示部を有していてもよく、有していなくてもよい。また、装置は、撮像部を有していてもよく、有していなくてもよい。また、装置は、制御部を有していてもよく、有していなくてもよい。画像表示部は、例えば、使用者の頭部に装着された状態において、画像データに基づいて画像光を虚像として使用者に視認させると共に外景を使用者に視認させてもよい。撮像部は、例えば、前記外景を撮像してもよい。制御部は、例えば、撮像された撮像画像に特定の印の画像である印画像が含まれる場合に、前記印画像の種類と前記印画像の形状との組み合わせに対応付けられた特定の前記虚像を、前記画像表示部を用いて使用者に視認させてもよい。こうした装置は、例えば、頭部装着型表示装置として実現できるが、頭部装着型表示装置以外の他の装置としても実現可能である。このような形態によれば、装置の操作性の向上および簡易化、装置の一体化や、装置を使用する使用者の利便性の向上、等の種々の課題の少なくとも1つを解決することができる。前述した頭部装着型表示装置の各形態の技術的特徴の一部または全部は、いずれもこの装置に適用することが可能である。
本発明は、頭部装着型表示装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、頭部装着型表示装置の制御方法、画像表示システムおよび頭部装着型表示システム、画像表示システムおよび頭部装着型表示システムを実現するためのコンピュータープログラム、そのコンピュータープログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータープログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号等の形態で実現できる。
頭部装着型表示装置の外観構成を示す説明図である。 頭部装着型表示装置の構成を機能的に示すブロック図である。 画像光生成部によって画像光が射出される様子を示す説明図である。 指示画像表示処理の流れを示す説明図である。 マーカーの一例を示す説明図である。 物流センターにおいて使用者が通る通路についての概略図である。 出発地点においてマーカーが検出された場合の使用者の視野を示す説明図である。 出発地点において指示画像が表示された場合の使用者の視野を示す説明図である。 中継地点において指示画像が表示された場合の使用者の視野を示す説明図である。 棚の正面にいる使用者の視野を示す説明図である。 変形例におけるマーカーの一例を示す説明図である。 変形例におけるマーカーの一例を示す説明図である。 変形例におけるマーカーの一例を示す説明図である。 変形例における頭部装着型表示装置の外観構成を示す説明図である。
A.実施形態:
A−1.頭部装着型表示装置の構成:
図1は、頭部装着型表示装置100の外観構成を示す説明図である。頭部装着型表示装置100は、頭部に装着する表示装置であり、ヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display、HMD)とも呼ばれる。本実施形態の頭部装着型表示装置100は、使用者が、虚像を視認すると同時に外景も直接視認可能な光学透過型の頭部装着型表示装置である。なお、本明細書では、頭部装着型表示装置100によって使用者が視認する虚像を便宜的に「表示画像」とも呼ぶ。また、画像データに基づいて生成された画像光を射出することを「画像を表示する」ともいう。
頭部装着型表示装置100は、使用者の頭部に装着された状態において使用者に虚像を視認させる画像表示部20と、画像表示部20を制御する制御部10(コントローラー10)と、を備えている。
画像表示部20は、使用者の頭部に装着される装着体であり、本実施形態では眼鏡形状を有している。画像表示部20は、右保持部21と、右表示駆動部22と、左保持部23と、左表示駆動部24と、右光学像表示部26と、左光学像表示部28と、カメラ61と、を含んでいる。右光学像表示部26および左光学像表示部28は、それぞれ、使用者が画像表示部20を装着した際に使用者の右および左の眼前に位置するように配置されている。右光学像表示部26の一端と左光学像表示部28の一端とは、使用者が画像表示部20を装着した際の使用者の眉間に対応する位置で、互いに接続されている。
右保持部21は、右光学像表示部26の他端である端部ERから、使用者が画像表示部20を装着した際の使用者の側頭部に対応する位置にかけて、延伸して設けられた部材である。同様に、左保持部23は、左光学像表示部28の他端である端部ELから、使用者が画像表示部20を装着した際の使用者の側頭部に対応する位置にかけて、延伸して設けられた部材である。右保持部21および左保持部23は、眼鏡のテンプル(つる)のようにして、使用者の頭部に画像表示部20を保持する。
右表示駆動部22と左表示駆動部24とは、使用者が画像表示部20を装着した際の使用者の頭部に対向する側に配置されている。なお、以降では、右保持部21および左保持部23を総称して単に「保持部」とも呼び、右表示駆動部22および左表示駆動部24を総称して単に「表示駆動部」とも呼び、右光学像表示部26および左光学像表示部28を総称して単に「光学像表示部」とも呼ぶ。
表示駆動部22,24は、液晶ディスプレイ241,242(Liquid Crystal Display、以下「LCD241,242」とも呼ぶ)や投写光学系251,252等を含む(図2参照)。表示駆動部22,24の構成の詳細は後述する。光学部材としての光学像表示部26,28は、導光板261,262(図2参照)と調光板とを含んでいる。導光板261,262は、光透過性の樹脂材料等によって形成され、表示駆動部22,24から出力された画像光を使用者の眼に導く。調光板は、薄板状の光学素子であり、使用者の眼の側とは反対の側である画像表示部20の表側を覆うように配置されている。調光板は、導光板261,262を保護し、導光板261,262の損傷や汚れの付着等を抑制する。また、調光板の光透過率を調整することによって、使用者の眼に入る外光量を調整して虚像の視認のしやすさを調整できる。なお、調光板は省略可能である。
カメラ61は、使用者が画像表示部20を装着した際の使用者の眉間に対応する位置に配置されている。そのため、カメラ61は、使用者が画像表示部20を頭部に装着した状態において、使用者の視線方向の外部の景色である外景を撮像し、撮像画像を取得する。カメラ61は、単眼カメラであるが、ステレオカメラであってもよい。カメラ61は、請求項における撮像部に相当する。
画像表示部20は、さらに、画像表示部20を制御部10に接続するための接続部40を有している。接続部40は、制御部10に接続される本体コード48と、右コード42と、左コード44と、連結部材46と、を含んでいる。右コード42と左コード44とは、本体コード48が2本に分岐したコードである。右コード42は、右保持部21の延伸方向の先端部APから右保持部21の筐体内に挿入され、右表示駆動部22に接続されている。同様に、左コード44は、左保持部23の延伸方向の先端部APから左保持部23の筐体内に挿入され、左表示駆動部24に接続されている。連結部材46は、本体コード48と、右コード42および左コード44と、の分岐点に設けられ、イヤホンプラグ30を接続するためのジャックを有している。イヤホンプラグ30からは、右イヤホン32および左イヤホン34が延伸している。
画像表示部20と制御部10とは、接続部40を介して各種信号の伝送を行なう。本体コード48における連結部材46とは反対側の端部と、制御部10と、のそれぞれには、互いに嵌合するコネクター(図示しない)が設けられている。本体コード48のコネクターと制御部10のコネクターとの嵌合/嵌合解除により、制御部10と画像表示部20とが接続されたり切り離されたりする。右コード42と、左コード44と、本体コード48とには、例えば、金属ケーブルや光ファイバーを採用できる。
制御部10は、頭部装着型表示装置100を制御するための装置である。制御部10は、決定キー11と、点灯部12と、表示切替キー13と、輝度切替キー15と、方向キー16と、メニューキー17と、電源スイッチ18と、トラックパッド14と、を含んでいる。決定キー11は、押下操作を検出して、制御部10で操作された内容を決定する信号を出力する。点灯部12は、頭部装着型表示装置100の動作状態を、その発光状態によって通知する。頭部装着型表示装置100の動作状態としては、例えば、電源のON/OFF等がある。点灯部12としては、例えば、LED(Light Emitting Diode)が用いられる。表示切替キー13は、押下操作を検出して、例えば、コンテンツ動画の表示モードを3Dと2Dとに切り替える信号を出力する。輝度切替キー15は、押下操作を検出して、画像表示部20の輝度を増減する信号を出力する。方向キー16は、上下左右方向に対応するキーへの押下操作を検出して、検出内容に応じた信号を出力する。電源スイッチ18は、スイッチのスライド操作を検出することで、頭部装着型表示装置100の電源投入状態を切り替える。
トラックパッド14は、操作面上における使用者の指の接触操作を検出して、検出内容に応じた信号を出力する。トラックパッド14としては、静電式や圧力検出式、光学式といった種々のトラックパッドを採用できる。
図2は、頭部装着型表示装置100の構成を機能的に示すブロック図である。図2に示すように、制御部10は、操作部135と、電源130と、記憶部120と、CPU140と、インターフェイス180と、送信部51(Tx51)および送信部52(Tx52)と、を有している。操作部135は、使用者による操作を受け付け、決定キー11、表示切替キー13、トラックパッド14、輝度切替キー15、方向キー16、メニューキー17、および、電源スイッチ18から構成されている。
電源130は、頭部装着型表示装置100の各部に電力を供給する。電源130としては、例えば二次電池を用いることができる。記憶部120は、種々のコンピュータープログラムを格納している。記憶部120は、ROMやRAM等によって構成されている。記憶部120は、後述するマーカー判定部165によって検出されるマーカーと、マーカーのそれぞれに対応付けられた画像表示部20に表示させる画像を表す画像データと、を予め記憶している。記憶部120は、後述する指示画像表示処理の作業指示に関連するマーカーについて記憶している。CPU140は、記憶部120に格納されているコンピュータープログラムを読み出して実行することにより、オペレーティングシステム150(OS150)、表示制御部190、画像処理部160、音声処理部170、および、マーカー判定部165として機能する。
表示制御部190は、右表示駆動部22および左表示駆動部24を制御する制御信号を生成する。具体的には、表示制御部190は、制御信号により、右LCD制御部211による右LCD241の駆動ON/OFF、右バックライト制御部201による右バックライト221の駆動ON/OFF、左LCD制御部212による左LCD242の駆動ON/OFF、左バックライト制御部202による左バックライト222の駆動ON/OFFなど、を個別に制御する。これにより、表示制御部190は、右表示駆動部22および左表示駆動部24のそれぞれによる画像光の生成および射出を制御する。例えば、表示制御部190は、右表示駆動部22および左表示駆動部24の両方に画像光を生成させたり、一方のみに画像光を生成させたり、両方共に画像光を生成させなかったりする。表示制御部190は、右LCD制御部211と左LCD制御部212とに対する制御信号のそれぞれを、送信部51および52を介して送信する。また、表示制御部190は、右バックライト制御部201と左バックライト制御部202とに対する制御信号のそれぞれを送信する。
画像処理部160は、コンテンツに含まれる画像信号を取得する。画像処理部160は、取得した画像信号から、垂直同期信号VSyncや水平同期信号HSync等の同期信号を分離する。また、画像処理部160は、分離した垂直同期信号VSyncや水平同期信号HSyncの周期に応じて、PLL(Phase Locked Loop)回路等(図示しない)を利用してクロック信号PCLKを生成する。画像処理部160は、同期信号が分離されたアナログ画像信号を、A/D変換回路等(図示しない)を用いてディジタル画像信号に変換する。その後、画像処理部160は、変換後のディジタル画像信号を、対象画像の画像データ(RGBデータ)として、1フレームごとに記憶部120内のDRAMに格納する。なお、画像処理部160は、必要に応じて、画像データに対して、解像度変換処理、輝度、彩度の調整といった種々の色調補正処理、キーストーン補正処理等の画像処理を実行してもよい。
画像処理部160は、生成されたクロック信号PCLK、垂直同期信号VSync、水平同期信号HSync、記憶部120内のDRAMに格納された画像データ、のそれぞれを、送信部51、52を介して送信する。なお、送信部51を介して送信される画像データを「右眼用画像データ」とも呼び、送信部52を介して送信される画像データを「左眼用画像データ」とも呼ぶ。送信部51、52は、制御部10と画像表示部20との間におけるシリアル伝送のためのトランシーバーとして機能する。
マーカー判定部165は、画像表示部20の光学像表示部26,28において使用者に虚像を視認させることができる画像表示最大領域PN(以下、単に「表示領域PN」とも呼ぶ)に、一定の領域を示す領域画像を表示させる。なお、領域画像は、請求項における領域虚像に相当する。マーカー判定部165は、カメラ61の撮像画像において領域画像内に対応する範囲に、記憶部120に記憶されたマーカーの画像があるか否かを判定する。なお、マーカー判定部165は、撮像画像にマーカーの画像が含まれていても、領域画像内にマーカー全体の画像が含まれていない場合には、撮像画像にマーカーの画像が含まれていないと判定する。また、マーカー判定部165は、領域画像内にマーカーが含まれると判定した場合に、記憶部120に記憶されたマーカーと照合することで、撮像されたマーカーが後述する指示画像表示処理の作業指示に関連するマーカーであるか否かを判定する。なお、マーカーとしては、1次元や2次元で表されるバーコードやQRコード(登録商標)といった識別子である。マーカーとして、例えば、ARマーカー、IDマーカー、NyIDマーカー、DataMatrixマーカー、フレームマーカー、分割マーカー、これらの識別子に色を加えて情報量を増やしたマーカー、および、多次元コードよって作成されたマーカー、OCR等で読み取ることができる文字が用いられる。マーカーは、請求項における特定の印に相当する。
マーカー判定部165は、領域画像の範囲に撮像画像にマーカーの画像が含まれると判定した場合には、撮像画像に含まれるマーカーの種類を特定し、マーカーの画像の形状を特定する。撮像されるマーカーが同じ種類の場合でも、マーカーの画像は、カメラ61との位置関係によって、画像の大小が異なる場合や、画像の外枠の形状が異なる場合がある。例えば、撮像されるマーカーとカメラ61との距離が離れている場合には、離れていない場合に比べて、撮像されるマーカーの画像の大きさが小さくなる。また、撮像されるマーカーがカメラ61の斜め前方に位置する場合には、奥行きを伴った画像として撮像されるため、例えば、マーカーの外枠が正方形である場合には、マーカーの画像の外枠が台形の画像として撮像される。このように、撮像されるマーカーとカメラ61との位置関係によって、マーカーの画像の形状が異なるため、マーカー判定部165は、マーカーの画像によって、使用者と撮像されるマーカーとの距離や使用者の視線方向に対する撮像されるマーカーの位置などを特定できる。マーカー判定部165は、特定したマーカーの種類とマーカーの画像の形状との組み合わせに対応する画像を表示領域PNに表示させる。使用者は、表示領域PNに表示された画像によって、情報を得たりして、種々の判断を行なうことができる。なお、撮像されるマーカーの画像は、請求項における印画像に相当する。
また、マーカー判定部165は、輻輳角を制御することにより、使用者に視認させる虚像を結像する位置を設定する。すなわち、マーカー判定部165は、使用者に視認させる虚像を、使用者から所定の距離だけ離れた位置に存在するように視認させる。本実施形態では、マーカー判定部165は、画像表示部20から虚像が結像される位置までの距離を、カメラ61から撮像されるマーカーまでの距離に同じになるように設定する。なお、請求項において、画像表示部から特定の虚像が結像されるまでの位置が画像表示部から特定の印までの距離と同じであるとは、各距離が全く同じという意味に限定されず、撮像部と特定の印との距離を中心値としてプラスマイナス10%内の範囲の距離も含む。例えば、カメラ61から撮像されるマーカーまでの距離が5メートル(m)だった場合には、光学像表示部26,28から虚像が結像される位置までの距離が4.5m以上5.5m以下までであれば、請求項における同じ距離に相当する。
音声処理部170は、コンテンツに含まれる音声信号を取得し、取得した音声信号を増幅して、連結部材46に接続された右イヤホン32内のスピーカー(図示しない)および左イヤホン34内のスピーカー(図示しない)に対して供給する。なお、例えば、Dolby(登録商標)システムを採用した場合、音声信号に対する処理がなされ、右イヤホン32および左イヤホン34のそれぞれからは、例えば周波数等が変えられた異なる音が出力される。
インターフェイス180(図2)は、制御部10に対して、コンテンツの供給元となる種々の外部機器OAを接続するためのインターフェイスである。外部機器OAとしては、例えば、パーソナルコンピューター(PC)や携帯電話端末、ゲーム端末等、がある。インターフェイス180としては、例えば、USBインターフェイス、マイクロUSBインターフェイス、メモリーカード用インターフェイス等、を用いることができる。
画像表示部20は、右表示駆動部22と、左表示駆動部24と、右光学像表示部26としての右導光板261と、左光学像表示部28としての左導光板262と、を備えている。
右表示駆動部22は、受信部53(Rx53)と、光源として機能する右バックライト制御部201(右BL制御部201)および右バックライト221(右BL221)と、表示素子として機能する右LCD制御部211および右LCD241と、右投写光学系251と、を含んでいる。右バックライト制御部201と右バックライト221とは、光源として機能する。右LCD制御部211と右LCD241とは、表示素子として機能する。なお、右バックライト制御部201と、右LCD制御部211と、右バックライト221と、右LCD241と、を総称して「画像光生成部」とも呼ぶ。
受信部53は、制御部10と画像表示部20との間におけるシリアル伝送のためのレシーバーとして機能する。右バックライト制御部201は、入力された制御信号に基づいて、右バックライト221を駆動する。右バックライト221は、例えば、LEDやエレクトロルミネセンス(EL)等の発光体である。右LCD制御部211は、受信部53を介して入力されたクロック信号PCLKと、垂直同期信号VSyncと、水平同期信号HSyncと、右眼用画像データと、に基づいて、右LCD241を駆動する。右LCD241は、複数の画素をマトリクス状に配置した透過型液晶パネルである。
右投写光学系251は、右LCD241から射出された画像光を並行状態の光束にするコリメートレンズによって構成される。右光学像表示部26としての右導光板261は、右投写光学系251から出力された画像光を、所定の光路に沿って反射させつつ使用者の右眼REに導く。なお、右投写光学系251と右導光板261とを総称して「導光部」とも呼ぶ。
左表示駆動部24は、右表示駆動部22と同様の構成を有している。左表示駆動部24は、受信部54(Rx54)と、光源として機能する左バックライト制御部202(左BL制御部202)および左バックライト222(左BL222)と、表示素子として機能する左LCD制御部212および左LCD242と、左投写光学系252と、を含んでいる。左バックライト制御部202と左バックライト222とは、光源として機能する。左LCD制御部212と左LCD242とは、表示素子として機能する。なお、左バックライト制御部202と、左LCD制御部212と、左バックライト222と、左LCD242と、を総称して「画像光生成部」とも呼ぶ。また、左投写光学系252は、左LCD242から射出された画像光を並行状態の光束にするコリメートレンズによって構成される。左光学像表示部28としての左導光板262は、左投写光学系252から出力された画像光を、所定の光路に沿って反射させつつ使用者の左眼LEに導く。なお、左投写光学系252と左導光板262とを総称して「導光部」とも呼ぶ。
図3は、画像光生成部によって画像光が射出される様子を示す説明図である。右LCD241は、マトリクス状に配置された各画素位置の液晶を駆動することによって、右LCD241を透過する光の透過率を変化させることにより、右バックライト221から照射される照明光ILを、画像を表わす有効な画像光PLへと変調する。左側についても同様である。なお、図3のように、本実施形態ではバックライト方式を採用したが、フロントライト方式や、反射方式を用いて画像光を射出する構成としてもよい。
A−2.指示画像表示処理:
図4は、指示画像表示処理の流れを示す説明図である。指示画像表示処理は、検出されたマーカーに対応し、予め設定された作業指示に沿って、画像表示部20の表示領域PNに作業指示を示す指示画像が順番に表示される処理である。本実施形態では、多数の工業製品が保管されている物流センターに配置された複数の異なるマーカーが検出されることにより、マーカーの画像に対応した作業指示の画像が表示領域PNに表示される。図5は、マーカーの一例を示す説明図である。図5に示すように、本実施形態で用いられるマーカーMK1は、正方形の外枠の中に、マーカーごとに異なる画像が形成されている。マーカーMK1において、正方形の中に形成される画像は、白色の領域と黒色の領域とによって構成されている。なお、記憶部120に記憶されているマーカーの画像データにおける外枠の大きさは、マーカーごとに異なる。
図6は、物流センター300において使用者が通る通路についての概略図である。図6には、物流センター300の全体の概略が示されている。初めに、使用者は、物流センター300の入り口の近くである出発地点STにいて、物流センター300内の方向DR1を向いている。使用者は、物流センター300の各所に配置されたマーカーが検出されることで、検出されたマーカーの画像に対応して表示される指示画像に従い、図6に示す矢印の方向に進行して、目的地である棚SHまで移動する。棚SHまで移動すると、作業指示として予め記憶された通りに、棚SHに保管されている部品を取得する。なお、図6に示す、中継地点LCと方向DR2との詳細については後述する。
指示画像表示処理では、初めに、カメラ61が外景の撮像を開始する(図4のステップS10)。次に、マーカー判定部165は、表示領域PNに領域画像を表示させる(ステップS12)。次に、マーカー判定部165は、領域画像内におけるマーカーの画像の検出を監視する(ステップS14)。領域画像内にマーカーの画像が検出されない場合には(ステップS14:NO)、マーカー判定部165は、引き続き、マーカーの画像の検出を監視する(ステップS14)。本実施形態では、マーカー判定部165は、所定の時間、領域画像内にマーカーが撮像され続けた場合に、マーカーとして検出する。そのため、瞬間的に領域画像内に含まれるマーカーは、マーカーとしては検出されない。ステップS14の処理において、領域画像内にマーカーの画像が検出された場合には(ステップS14:YES)、マーカー判定部165は、検出されたマーカーの種類を特定する(ステップS16)。
図7は、出発地点STにおいてマーカーが検出された場合の使用者の視野VRを示す説明図である。図7には、出発地点STにいる使用者が方向DR1を向いているときに、使用者に視認される視野VRが示されている。この場合に、使用者の視野VRには、画像表示部20の光学像表示部26,28を透過した外景SCと、画像表示部20によって表示された領域画像AIと、が含まれている。外景SCには、物流センター300内に配置されたマーカーMK1が含まれている。領域画像AI内にマーカーとしてのマーカーMK1が検出されているため、マーカー判定部165は、マーカーMK1のマーカーの種類を特定する。なお、画像表示部20は、図5に示す表示領域PNの内側の範囲に画像を表示させることができる。図5では、便宜上、表示領域PNを示す範囲を破線で表したが、表示領域PNを示す破線は、表示されないため、使用者には視認されない。
マーカーとしてのマーカーMK1の種類が特定されると(図4のステップS16)、マーカー判定部165は、マーカーMK1が予め頭部装着型表示装置100に記憶された作業指示に関連するマーカーであるか否かを判定する(ステップS18)。本実施形態では、予め記憶された作業指示の順序に沿って関連するマーカーが検出された場合に、マーカー判定部165は、検出されたマーカーに対応する画像を表示させる。そのため、検出されたマーカーが、作業指示と関連がない場合や、作業指示と関連していても作業指示の順序に則していない場合には、検出されたマーカーを作業指示とは関連しないマーカーであると判定する。また、マーカー判定部165は、領域画像AIに複数のマーカーの画像が含まれる場合には、作業指示の順序に沿って関連するマーカーのみを検出する。ステップS18の処理において、マーカーMK1が記憶された作業指示に関連するマーカーではないと判定されると(ステップS18:NO)、マーカー判定部165は、再び、マーカーMK1とは異なるマーカーの画像を検出する(ステップS14)。
ステップS18の処理において、マーカーMK1が作業指示に関連するマーカーであると判定された場合には(ステップS18:YES)、マーカー判定部165は、マーカーMK1の形状を特定することで、画像表示部20と物流センター300に配置されたマーカーMK1との位置関係を特定する(ステップS20)。次に、マーカー判定部165は、特定した位置関係に対応する作業指示の指示画像を画像表示部20に表示させる(図4のステップS22)。
図8は、出発地点STにおいて指示画像IM1が表示された場合の使用者の視野VRを示す説明図である。図8には、マーカーMK1に対応する指示画像IM1が表示され、出発地点STにいる使用者が方向DR1を向いているときに、使用者に視認される視野VRが示されている。この場合に、図7に示す視野VRと異なり、使用者は、指示画像IM1を視認する。マーカー判定部165は、予め記憶されているマーカーMK1の画像データと、撮像されたマーカーMK1の画像と、における外枠の形状を比較する。図5および図8に示すように、マーカーMK1の画像データおよび撮像されたマーカーMK1の画像の外枠は、正方形である。そのため、マーカー判定部165は、画像表示部20のマーカーMK1との位置関係として、カメラ61の真正面にマーカーMK1が存在すると特定する。また、マーカー判定部165は、マーカーMK1の画像データと撮像されたマーカーMK1の画像との大きさを比較することで、画像表示部20とマーカーMK1との位置関係として、画像表示部20と物流センター300に配置されたマーカーMK1との距離を特定する。次に、マーカー判定部165は、特定した位置関係に応じて、予め記憶された指示画像IM1を画像表示部20に表示させる。出発地点STにいる使用者が方向DR1を向いているときには(図6)、マーカー判定部165は、指示画像IM1として、「左に曲がれ」という文字画像と左を向いている矢印とを、マーカーMK1と同じ距離だけ離れた位置に視認されるように表示させる。なお、指示画像IM1,および,後述する指示画像IM2,指示画像IM3は、請求項における特定の画像に相当する。
指示画像IM1が表示されると(図4のステップS22)、マーカー判定部165は、使用者の位置や向きが変更されることにより、検出していたマーカーMK1を検出していない非検出の状態に変化するかを監視する(ステップS24)。引き続き、マーカーMK1が検出されている場合には(ステップS24:NO)、マーカー判定部165は、画像表示部20と物流センター300に配置されたマーカーMK1との位置関係が変化した否かを判定する(ステップS26)。例えば、使用者が方向DR1を向いたままで、出発地点STよりももっと方向DR1に沿ってマーカーMK1に近い位置に移動して、画像表示部20とマーカーMK1との位置関係が変化していると判定される場合には(ステップS26:YES)、マーカー判定部165は、画像表示部20とマーカーMK1との位置関係を特定する(ステップS20)。特定された位置関係として、画像表示部20とマーカーMK1との距離が所定の値よりも小さくなった場合には、マーカー判定部165は、指示画像IM1の画像を非表示にして、予め記憶された別の指示画像として、新たに「戻れ」の文字画像を表示させる(ステップS22)。マーカー判定部165は、新たな文字画像である「戻れ」を表示させることで、使用者に対して、後退を促す。使用者が新たに表示された文字画像に従い、棚SHに向かって物流センター300内を通行し、マーカーが検出されていた状態から検出されていない状態へと変化した場合には(ステップS24:YES)、マーカー判定部165は、指示画像を非表示にする。その後、再度、マーカー判定部165は、領域画像AI内におけるマーカーの検出を監視する(ステップS14)。
次に、ステップS14からステップS24までの処理が繰り返されることによって、図6に示す中継地点LCにいる使用者が方向DR2を向いている場合について説明する。図9は、中継地点LCにおいて指示画像IM2が表示された場合の使用者の視野VRを示す説明図である。図9には、マーカーMK2に対応する指示画像IM2が表示され、中継地点LCにいる使用者が方向DR2を向いているときに、使用者に視認される視野VRが示されている。指示画像IM2は、マーカー判定部165によって特定された画像表示部20とマーカーMK2とに応じて表示された指示画像である。図9に示すように、指示画像IM2は、使用者が取得すべき部品が保管された棚SHを指す矢印の画像と「この棚」という文字画像とによって構成されている。マーカー判定部165は、指示画像IM2を、マーカーMK2と同じ距離だけ離れた位置に視認されるように表示させる。使用者は、指示画像IM2や指示画像IM1を含む指示画像によって、物流センター300の棚SHまで導かれる。
図10は、棚SHの正面にいる使用者の視野VRを示す説明図である。図10に示すように、使用者は、棚SHに置かれているケースCAに保管された複数のボルトBOと、マーカーMK3と、指示画像IM3と、を視認する。指示画像IM3は、撮像されたマーカーMK3の画像と予め記憶されたマーカーMK3の画像データとに基づいて特定された画像表示部20とマーカーMK3との位置関係に応じて表示される画像である。マーカー判定部165は、指示画像IM3として「ボルトを3個取れ」の文字画像を表示させる。マーカー判定部165は、指示画像IM3を、マーカーMK3と同じ距離だけ離れた位置に視認されるように表示させる。
図4のステップS22の処理において、指示画像IM3が表示され、引き続き、マーカーMK3が検出されている場合には(ステップS24:YES)、マーカー判定部165は、画像表示部20とマーカーMK3との位置関係の変化を監視する(ステップS26)。位置関係が変化しない場合には(ステップS26:NO)、マーカー判定部165は、指示画像IM3が表示された状態で予め定められた所定の時間の経過を監視する(ステップS28)。所定の時間が経過した場合には(ステップS28:YES)、マーカー判定部165は、指示画像IM3を非表示にする(ステップS30)。本実施形態では、所定の時間が経過した後に、指示画像IM3を非表示にすることで、使用者がより広い外景SCを視認できるようにする。ステップS28の処理において所定の時間が経過していない場合(ステップS28:NO)、または、指示画像IM3が非表示になった場合には(ステップS30)、マーカー判定部165は、指示画像表示処理を終了するか否かの判定を行なう(ステップS32)。指示画像表示処理が終了されない場合には(ステップS32:NO)、ステップS26以降の処理が行なわれる。操作部135が指示画像表示処理を終了する所定の操作を受け付ける、または、予め記憶された作業指示が終了した場合には、マーカー判定部165は、指示画像表示処理を終了する(ステップS32:YES)。
以上説明したように、本実施形態における頭部装着型表示装置100では、カメラ61が外景を撮像して撮像画像を取得し、マーカー判定部165は、撮像画像にマーカーが含まれる場合には、検出されたマーカーの種類との画像の形状との組み合わせに対応する画像を画像表示部20の表示領域PNに表示させる。そのため、本実施形態の頭部装着型表示装置100では、検出されたマーカーの形状に応じて特定された使用者と検出されたマーカーとの位置関係に対応する画像が表示されるため、使用者は、検出されるマーカーの種類や位置関係に応じて最適な指示画像を視認でき、ピッキング作業等を効率的に行なうことができる。
また、本実施形態における頭部装着型表示装置100では、マーカー判定部165は、マーカーMK1の画像データと検出されたマーカーMK1の画像との大きさを比較することで、画像表示部20とマーカーMK1との位置関係として、画像表示部20と物流センター300に配置されたマーカーMK1との距離を特定する。マーカー判定部165は、特定したマーカーの種類とマーカーの画像の大きさとの組み合わせに対応する画像を表示領域PNに表示させる。そのため、本実施形態の頭部装着型表示装置100では、同じマーカーMK1が撮像された場合でも、特定された距離に応じて複数の画像を使用者に視認させることができ、1つのマーカーでも、使用者との位置関係に適したより多くの情報を使用者に提供できる。
また、本実施形態における頭部装着型表示装置100では、マーカー判定部165は、光学像表示部26,28から虚像が結像される位置までの距離を、カメラ61から撮像されるマーカーまでの距離に同じになるように設定する。そのため、本実施形態の頭部装着型表示装置100では、使用者が虚像を視認しやすい位置に虚像を結像できるため、表示領域PNに表示される画像を迅速に使用者に認識させることができる。
また、本実施形態における頭部装着型表示装置100では、予め記憶された作業指示の流れの順序に沿って関連するマーカーが検出された場合に、マーカー判定部165は、検出されたマーカーに対応する画像を表示させる。そのため、本実施形態の頭部装着型表示装置100では、物流センター300に配置された複数のマーカーの内から、作業指示の順序に沿った関連するマーカーのみが検出されるため、順序が異なるような使用者に誤った作業指示を行なうことを低減し、使用者に効率的な作業を行なわせることができる。
また、本実施形態における頭部装着型表示装置100では、マーカー判定部165は、カメラ61の撮像画像において領域画像内に対応する範囲に、記憶部120に記憶されたマーカーの画像があるか否かを判定する。マーカー判定部165は、撮像画像にマーカーの画像が含まれていても、領域画像内にマーカー全体の画像が含まれていない場合には、撮像画像にマーカーの画像が含まれていないと判定する。また、本実施形態における頭部装着型表示装置100では、マーカー判定部165は、所定の時間、領域画像内にマーカーが撮像され続けた場合に、マーカーとして検出し、瞬間的に領域画像内に含まれるマーカーをマーカーとして検出しない。そのため、本実施形態の頭部装着型表示装置100では、撮像画像にマーカーが含まれるだけでは、対応した画像を表示するマーカーとして検出されないため、頭部装着型表示装置100の処理の負荷を軽減できる。また、本実施形態の頭部装着型表示装置100では、使用者が意図しないマーカーの検出が抑制されるため、精度の高い作業指示を使用者に促すことができる。
また、本実施形態における頭部装着型表示装置100では、マーカー判定部165は、撮像範囲における領域画像AIに複数のマーカーの画像が含まれる場合には、予め記憶された作業指示の順序に沿った関連するマーカーのみを検出する。そのため、本実施形態の頭部装着型表示装置100では、撮像範囲に含まれる複数のマーカーから、予め記憶された作業指示に適したマーカーに対応する画像が自動的に表示されるため、使用者に誤った作業指示を行うことを低減し、使用者に効率的な作業を行なわせることができる。
また、本実施形態における頭部装着型表示装置100では、マーカーMK1において、正方形の中に形成される画像は、白色の領域と黒色の領域とによって構成されているため、検出されるマーカーMK1が複雑ではなく、マーカーMK1の検出によって対応する画像を表示させる制御を簡便に行なうことができる。また、マーカーMK1が黒色と白色とのみから構成されるため、誤検出の少ない制御が行なわれる。
B.変形例:
なお、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
B1.変形例1:
上記実施形態では、物流センター300に配置されたマーカーが使用者の正面に位置して、マーカーの外枠の形状が正方形として検出される場合を例に挙げて説明したが、必ずしも、マーカーが使用者の正面に位置しなくてもよい。例えば、カメラ61の斜め前方にマーカーが検出され、使用者に向きの変更を促す画像を表示させ、使用者が向きを変えてマーカーの正面に位置した場合に、作業指示の画像が表示されてもよい。また、使用者の正面に位置しないマーカーが検出されない設定であってもよい。
上記実施形態では、図4のステップS25およびステップS32の処理において、検出されたマーカーに対応する指示画像が表示された後に非表示にされたが、必ずしも指示画像が非表示にされる必要はない。例えば、上記実施形態における指示画像表示処理において、作業指示の順序に沿って表示された指示画像が非表示にされるのではなく、表示領域PNの隅に縮小した指示画像が残されていてもよい。この変形例では、既に表示された指示画像を常に使用者に視認させることができ、使用者が行なう作業指示における誤りを少なくできる。また、指示画像を非表示にする際に、あと何秒で画像が非表示になるのかを示すカウントダウンの数字を合わせて表示させてもよい。また、指示画像の表示と非表示との切替や、表示された指示画像が非表示になるまでの時間が使用者によって設定されてもよい。
上記実施形態では、画像表示部20から虚像が結像される位置までの距離がカメラ61から検出されるマーカーまでの距離と同じになるように設定されたが、画像表示部20から虚像が結像される位置までの距離の設定については、種々変形可能である。例えば、検出されるマーカーにかかわらず、マーカーに対応する虚像が結像される位置が画像表示部20から無限遠の位置に設定されてもよい。また、マーカーに対応する虚像が結像される位置は、使用者が操作部135を操作することによって自由に設定されてもよい。また、カメラ61とは異なるカメラによって使用者の視線方向が撮像されて、視線方向に基づいて特定された使用者の視線の輻輳角に基づいて、マーカーに対応する虚像が結像される位置が設定されてもよい。また、検出されたマーカーの種類とマーカーの画像の外枠の形状によって、画像表示部20と使用者との距離が特定されずに、マーカーと使用者の視線方向との向きに関する位置関係のみが特定されて、検出されたマーカーに対応する画像が表示されてもよい。画像表示部20からマーカーまでの距離や、マーカーと使用者の視線方向との向きに関する位置関係の設定が使用者によって設定されてもよい。
上記実施形態では、作業指示の順序に沿っていないマーカーが検出された場合には、検出されたマーカーに対応する画像は表示されなかったが、マーカーに対応する画像の表示と非表示との設定については、種々変形可能である。例えば、作業指示に関連するマーカーと関連しないマーカーとが区別されておらず、予め記憶された作業指示の内容にかかわらず、検出されたマーカーに対応する画像が表示されてもよい。この変形例では、予め作業指示が記憶部120に記憶されていなくても、使用者にマーカーに対応する画像を視認させることができる。また、指示画像表示処理において、マーカー判定部165によって作業指示に関連するマーカーであるか否かの判定が行なわれなくてもよいため、頭部装着型表示装置100の処理の負荷を軽減できる。また、対応する画像が表示されるマーカーは、作業指示の順序以外の条件によって設定されてもよい。例えば、検出されるマーカーとして、予め料金を支払った頭部装着型表示装置100の使用者のみに対応する画像を表示させるマーカーであってもよい。
また、上記実施形態では、マーカーに対応する画像が表示されることによって、使用者の作業指示が行なわれる物流センター300を例に挙げて説明したが、マーカーを用いた画像を表示するシステムは、これに限られず、種々変形可能である。例えば、博物館において、絵画や彫刻を閲覧するための順路が予め定められており、通路に配置されたマーカーが検出されることで、使用者の順路が示されてもよい。また、これらのシステムは、博物館ではなく、遊園地といったレジャー施設やショッピングモールにおいて、用いられてもよい。
上記実施形態では、マーカーの画像に対応して表示領域PNに表示される作業指示の画像として、マーカーMK1に対応する指示画像IM1の「左に曲がれ」や「戻れ」などを例に挙げて説明したが、撮像されたマーカーの画像に対応する画像については、種々変形可能である。例えば、博物館の順路におけるT字路に配置され、右への順路を頭部装着型表示装置100の使用者に促すマーカーの画像が撮像されたときに、マーカーの画像が検出される検出範囲におけるマーカーの画像の位置とマーカーの画像の外枠の形状とによって、画像表示最大領域PNに表示される画像が異なっていてもよい。この場合に、検出範囲においてマーカーの画像が右側に検出され、正方形の外枠のマーカーの画像の外枠が台形の画像で検出された場合には、使用者がT字路を左折して進もうとしているため、マーカーの画像に対応する文字画像として「逆です」が表示領域PNに表示されてもよい。また、逆に、検出範囲においてマーカーの画像が左側に検出され、マーカーの画像の外枠が台形の画像で検出された場合には、使用者が右折して進もうとしているため、文字画像として「その順路で合っています」が表示領域PNに表示されてもよい。
B2.変形例2:
上記実施形態では、領域画像AIにマーカー全体の画像が含まれる場合に、マーカーが検出されたが、マーカーの検出の方法については、種々変形可能である。例えば、領域画像AIが表示されずに、カメラ61によって撮像された撮像画像に含まれているマーカーが検出されてもよい。また、撮像画像にマーカーが含まれた後に、領域画像AIが表示されてもよい。また、領域画像AI内の範囲の形状は、使用者によって設定されてもよい。
また、マーカー判定部165は、撮像画像に複数のマーカーが含まれている場合に、マーカーの画像の外枠の大きさが最大のマーカーを検出して、最大のマーカーに対応する画像を表示し、その他のマーカーに対応する画像を表示しない態様であってもよい。この変形例では、複数のマーカーの内から最大のマーカーの画像を自動的に検出するため、使用者に最も近いマーカーを自動的に検出でき、使用者の利便性を向上させることができる。
図11ないし図13は、変形例におけるマーカーの一例を示す説明図である。図11には、マーカーとして検出されるバーコードの一例が示されている。図12には、マーカーとして検出されるQRコード(登録商標)の一例が示されている。図13には、マーカーとして検出されるIDマーカーの一例が示されている。マーカー判定部165は、図11ないし図13に示されたマーカーを検出してもよいし、また、物流センターごとに独自に作成されたマーカーを検出してもよい。
また、上記実施形態では、マーカーMK1は、正方形の中に白色の領域と黒色の領域とで構成される画像としたが、マーカーについては、これに限られず、種々変形可能である。例えば、マーカーの外枠は、長方形や円であってもよい。また、マーカーとして、白色と黒色以外の色(例えば、赤)などが用いられてもよい。この変形例では、白色と黒色以外の色が用いられたマーカーが作成されるため、白色と黒色のみで構成されるマーカーと比較して、小さいマーカーであっても、より多くの情報を使用者に提供できる。
B3.変形例3:
上記実施形態では、制御部10に操作部135が形成されたが、操作部135の態様については種々変形可能である。例えば、制御部10とは別体で操作部135であるユーザーインターフェースがある態様でもよい。この場合に、操作部135は、電源130等が形成された制御部10とは別体であるため、小型化でき、使用者の操作性が向上する。また、カメラ61が画像表示部20に形成されたが、カメラ61が画像表示部20とは別体に形成され、外景を撮像できてもよい。
例えば、画像光生成部は、有機EL(有機エレクトロルミネッセンス、Organic Electro-Luminescence)のディスプレイと、有機EL制御部とを備える構成としてもよい。また、例えば、画像生成部は、LCDに代えて、LCOS(Liquid crystal on silicon, LCoS は登録商標)や、デジタル・マイクロミラー・デバイス等を用いることもできる。また、例えば、レーザー網膜投影型の頭部装着型表示装置100に対して本発明を適用することも可能である。
また、例えば、頭部装着型表示装置100は、光学像表示部が使用者の眼の一部分のみを覆う態様、換言すれば、光学像表示部が使用者の眼を完全に覆わない態様のヘッドマウントディスプレイとしてもよい。また、頭部装着型表示装置100は、いわゆる単眼タイプのヘッドマウントディスプレイであるとしてもよい。また、頭部装着型表示装置100は、両眼タイプの光学透過型であるとしているが、本発明は、例えば、ビデオ透過型といった他の形式の頭部装着型表示装置にも同様に適用可能である。
また、イヤホンは耳掛け型やヘッドバンド型が採用されてもよく、省略してもよい。また、例えば、自動車や飛行機等の車両に搭載される頭部装着型表示装置として構成されてもよい。また、例えば、ヘルメット等の身体防護具に内蔵された頭部装着型表示装置として構成されてもよい。
B4.変形例4:
上記実施形態における頭部装着型表示装置100の構成は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、制御部10に設けられた方向キー16を省略したり、方向キー16やトラックパッド14に加えて、操作用スティック等の他の操作用インターフェイスを設けたりしてもよい。また、制御部10は、キーボードやマウス等の入力デバイスを接続可能な構成であり、キーボードやマウスから入力を受け付けるものとしてもよい。
また、画像表示部として、眼鏡のように装着する画像表示部20に代えて、例えば帽子のように装着する画像表示部といった他の方式の画像表示部を採用してもよい。また、イヤホン32,34は、適宜省略可能である。また、上記実施形態では、画像光を生成する構成として、LCDと光源とを利用しているが、これらに代えて、有機ELディスプレイといった他の表示素子を採用してもよい。
図14は、変形例における頭部装着型表示装置の外観構成を示す説明図である。図14(A)の例の場合、図1に示した頭部装着型表示装置100との違いは、画像表示部20aが、右光学像表示部26に代えて右光学像表示部26aを備える点と、左光学像表示部28に代えて左光学像表示部28aを備える点とである。右光学像表示部26aは、上記実施形態の光学部材よりも小さく形成され、頭部装着型表示装置100aの装着時における使用者の右眼の斜め上に配置されている。同様に、左光学像表示部28bは、上記実施形態の光学部材よりも小さく形成され、頭部装着型表示装置100aの装着時における使用者の左眼の斜め上に配置されている。図14(B)の例の場合、図1に示した頭部装着型表示装置100との違いは、画像表示部20bが、右光学像表示部26に代えて右光学像表示部26bを備える点と、左光学像表示部28に代えて左光学像表示部28bを備える点とである。右光学像表示部26bは、上記実施形態の光学部材よりも小さく形成され、ヘッドマウントディスプレイの装着時における使用者の右眼の斜め下に配置されている。左光学像表示部28bは、上記実施形態の光学部材よりも小さく形成され、ヘッドマウントディスプレイの装着時における使用者の左眼の斜め下に配置されている。このように、光学像表示部は使用者の眼の近傍に配置されていれば足りる。また、光学像表示部を形成する光学部材の大きさも任意であり、光学像表示部が使用者の眼の一部分のみを覆う態様、換言すれば、光学像表示部が使用者の眼を完全に覆わない態様の頭部装着型表示装置100として実現できる。
また、上記実施形態において、頭部装着型表示装置100は、使用者の左右の眼に同じ画像を表わす画像光を導いて使用者に二次元画像を視認させるとしてもよいし、使用者の左右の眼に異なる画像を表わす画像光を導いて使用者に三次元画像を視認させるとしてもよい。
また、上記実施形態において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、上記実施形態では、画像処理部160や音声処理部170は、CPU140がコンピュータープログラムを読み出して実行することにより実現されるとしているが、これらの機能部はハードウェア回路により実現されるとしてもよい。
また、本発明の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータープログラム)は、コンピューター読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。この発明において、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピューター内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピューターに固定されている外部記憶装置も含んでいる。
また、上記実施形態では、図1および図2に示すように、制御部10と画像表示部20とが別々の構成として形成されているが、制御部10と画像表示部20との構成については、これに限られず、種々変形可能である。例えば、画像表示部20の内部に、制御部10に形成された構成の全てが形成されてもよいし、一部が形成されてもよい。また、上記実施形態における電源130が単独で形成されて、交換可能な構成であってもよいし、制御部10に形成された構成が重複して画像表示部20に形成されていてもよい。例えば、図2に示すCPU140が制御部10と画像表示部20との両方に形成されていてもよいし、制御部10に形成されたCPU140と画像表示部20に形成されたCPUとが行なう機能が別々に分けられている構成としてもよい。
本発明は、上記実施形態や変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行なうことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…制御部
11…決定キー
12…点灯部
13…表示切替キー
14…トラックパッド
15…輝度切替キー
16…方向キー
17…メニューキー
18…電源スイッチ
20…画像表示部
21…右保持部
22…右表示駆動部
23…左保持部
24…左表示駆動部
26…右光学像表示部
28…左光学像表示部
30…イヤホンプラグ
32…右イヤホン
34…左イヤホン
40…接続部
42…右コード
44…左コード
46…連結部材
48…本体コード
51,52…送信部
53,54…受信部
61…カメラ(撮像部)
100…頭部装着型表示装置
120…記憶部
130…電源
135…操作部
140…CPU
150…オペレーティングシステム
160…画像処理部
165…マーカー判定部(制御部)
170…音声処理部
180…インターフェイス
190…表示制御部
201…右バックライト制御部
202…左バックライト制御部
211…右LCD制御部
212…左LCD制御部
221…右バックライト
222…左バックライト
241…右LCD
242…左LCD
251…右投写光学系
252…左投写光学系
261…右導光板
262…左導光板
300…物流センター
VSync…垂直同期信号
HSync…水平同期信号
PCLK…クロック信号
IL…照明光
PL…画像光
AP…先端部
EL…端部
ER…端部
RE…右眼
LE…左眼
OA…外部機器
VR…視野
SC…外景
ST…出発地点
LC…中継地点
SH…棚
AI…領域画像(領域虚像)
PN…表示領域
CA…ケース
BO…ボルト
MK1,MK2,MK3,MK20,MK30,MK40…マーカー(特定の印)
IM1,IM2,IM3…指示画像(特定の虚像)
DR1,DR2…方向

Claims (13)

  1. 頭部装着型表示装置であって、
    使用者の頭部に装着された状態において、画像データに基づいて画像光を虚像として使用者に視認させると共に外景を使用者に視認させる画像表示部と、
    前記外景を撮像する撮像部と、
    撮像された撮像画像に特定の印の画像である印画像が含まれる場合に、前記印画像の種類と前記印画像の形状との組み合わせに対応付けられた特定の前記虚像を、前記画像表示部を用いて使用者に視認させる制御部と、を備え、
    前記特定の虚像は、前記印画像の種類と前記印画像の形状との組み合わせに対応付けられており、
    前記制御部は、
    第1の所定の時間、前記印画像が前記撮像画像内に撮像され続けた場合に、前記特定の虚像を、前記画像表示部を用いて使用者に視認させ、
    前記画像表示部を用いて使用者に前記特定の虚像を視認させることを開始した後に、前記画像表示部と前記印画像との位置関係が変化しない場合には、前記開始した時点から第2の所定の時間が経過した場合に、使用者に前記特定の虚像を視認させることを終了する、頭部装着型表示装置。
  2. 請求項1に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記特定の虚像は、前記印画像の種類と、前記印画像の形状としての前記印画像の大きさと、の組み合わせに対応付けられている、頭部装着型表示装置。
  3. 請求項2に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記制御部は、前記画像表示部から前記特定の虚像が結像される位置までの距離が前記印画像の種類と前記印画像の大きさとの組み合わせに基づいて特定される前記画像表示部から前記特定の印までの距離と同じになるように設定する、頭部装着型表示装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記特定の虚像は、複数の前記撮像画像ごとに含まれる1つの前記印画像が撮像された順番と前記印画像の種類と前記印画像の形状との組み合わせに対応付けられている、頭部装着型表示装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記制御部は、前記撮像画像における所定の領域に対応する領域虚像を、前記画像表示部を用いて使用者に視認させ、前記所定の領域に含まれる前記印画像の前記組み合わせに対応付けられた前記特定の虚像を、前記画像表示部を用いて使用者に視認させる、頭部装着型表示装置。
  6. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記制御部は、前記撮像画像に複数の前記印画像が含まれる場合に、複数の前記印画像の内で大きさが最大の前記印画像の前記組み合わせに対応付けられた前記特定の虚像を、前記画像表示部を用いて使用者に視認させる、頭部装着型表示装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記制御部は、前記撮像画像に複数の前記印画像が含まれる場合に、前記特定の印に設定された優先度に基づいて選択された1つの前記印画像の前記組み合わせに対応付けられた前記特定の虚像を、前記画像表示部を用いて使用者に視認させる、頭部装着型表示装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記特定の印は、形状と色との組み合わせによって構成される、頭部装着型表示装置。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記特定の印は、正方形の外枠の内部が白色と黒色とに色分けされている複数の領域で構成される2次元の印である、頭部装着型表示装置。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記制御部は、前記虚像を視認させることを終了するまでの時間を表す数字を、前記画像表示部を用いて使用者に視認させる、頭部装着型表示装置。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記制御部は、
    前記画像表示部と前記印画像との距離が所定の値よりも小さくなった場合に、前記印画像に対応付けられた前記特定の虚像を使用者に視認させることを終了し、予め定められた別の虚像を、前記画像表示部を用いて使用者に視認させ、
    前記別の虚像は、使用者に後退を促すための文字画像である、頭部装着型表示装置。
  12. 画像表示システムであって、
    複数の特定の印と、
    使用者の頭部に装着された状態において、画像データに基づいて画像光を虚像として使用者に視認させると共に外景を使用者に視認させる画像表示部と、
    前記外景を撮像する撮像部と、
    撮像された撮像画像に前記特定の印である印画像が含まれる場合に、前記特定の印の種類と撮像された前記特定の印の画像の形状とに基づいて決定される前記虚像を、前記画像表示部を用いて使用者に視認させる制御部と、を備え、
    前記特定の虚像は、前記印画像の種類と前記印画像の形状との組み合わせに対応付けられており、
    前記制御部は、
    第1の所定の時間、前記印画像が前記撮像画像内に撮像され続けた場合に、前記特定の虚像を、前記画像表示部を用いて使用者に視認させ、
    前記画像表示部を用いて使用者に前記特定の虚像を視認させることを開始した後に、前記画像表示部と前記印画像との位置関係が変化しない場合には、前記開始した時点から第2の所定の時間が経過した場合に、使用者に前記特定の虚像を視認させることを終了する、画像表示システム。
  13. 使用者の頭部に装着された状態において、画像データに基づいて画像光を虚像として使用者に視認させると共に外景を使用者に視認させる画像表示部と、前記外景を撮像する撮像部と、を備える、頭部装着型表示装置の制御方法であって、
    撮像された撮像画像に特定の印の画像である印画像が含まれる場合に、前記印画像の種類と前記印画像の形状との組み合わせに対応付けられた特定の前記虚像を、前記画像表示部を用いて使用者に視認させる工程を備え、
    前記特定の虚像は、前記印画像の種類と前記印画像の形状との組み合わせに対応付けられており、
    前記視認させる工程は、
    第1の所定の時間、前記印画像が前記撮像画像内に撮像され続けた場合に、前記特定の虚像を、前記画像表示部を用いて使用者に視認させる工程と、
    前記画像表示部を用いて使用者に前記特定の虚像を視認させることを開始した後に、前記画像表示部と前記印画像との位置関係が変化しない場合には、前記開始した時点から第2の所定の時間が経過した場合に、使用者に前記特定の虚像を視認させることを終了する工程とを含む、制御方法。
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