JP6378180B2 - 露光装置 - Google Patents

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Description

本開示は、露光装置に関する。
半導体集積回路の微細化、高集積化につれて、半導体露光装置(以下、「露光装置」という)においては解像力の向上が要請されている。このため露光用光源から出射される光の短波長化が進められている。露光用光源には、従来の水銀ランプに代わってガスレーザ装置が用いられている。現在、露光用のガスレーザ装置としては、波長248nmの紫外線を出射するKrFエキシマレーザ装置ならびに、波長193nmの紫外線を出射するArFエキシマレーザ装置が用いられている。
現在の露光技術としては、露光装置側の露光用レンズとウェハ間を液体で満たして、屈折率を変えることによって、露光用光源の見かけの波長を短波長化する液浸露光が実用化されている。ArFエキシマレーザ装置を露光用光源として液侵露光が行われた場合は、ウェハには水中における波長134nmに相当する紫外光が照射される。この技術をArF液浸露光(又はArF液浸リソグラフィー)という。
KrF、ArFエキシマレーザ装置の自然発振幅は、約350〜400pmと広いため、これらの投影レンズが使用されると色収差が発生して解像力が低下する。そこで色収差が無視できる程度となるまでガスレーザ装置から出射されるレーザビームのスペクトル線幅(スペクトル幅)を狭帯域化する必要がある。このためガスレーザ装置のレーザ共振器内には狭帯域化素子(エタロンやグレーティング等)を有する狭帯域化モジュール(Line Narrow Module)が設けられ、スペクトル幅の狭帯域化が実現されている。このようにスペクトル幅が狭帯域化されるレーザ装置を狭帯域化レーザ装置という。
このようなKrF、ArFエキシマレーザ装置を用いて微細なパターンを露光する方法としてタルボ効果を用いて露光を行う露光装置が提案されている。
特開2013−51292号公報 米国特許出願公開第2007/0274633号公報 米国特許出願公開第2012/0009525号公報
Harun H. Solak, Christian Dais, and Francis Clube , Displacement Talbot lithography: a new method for high-resolution patterning of large areas , 23 May 2011 / Vol. 19, No. 11 / OPTICS EXPRESS 10686 Takashi Sato , Talbot effect immersion lithography by self-imaging of very fine grating patterns , 06FG02-1 J. Vac. Sci. Technol. B 30(6), Nov/Dec 2012
概要
本開示の露光装置は、出射されるレーザ光の波長を変化させることのできるレーザ光源と、前記レーザ光が照射されることにより回折光を発生させるパターンが形成されているマスクと、前記マスクと基板との距離に対応して、前記レーザ光源より出射されるレーザ光の波長の制御を行う制御部と、を備え、前記レーザ光源より出射された前記レーザ光を前記マスクに照射し、前記基板の表面においてプロキシミティ露光してもよい。
本開示のいくつかの実施形態を、単なる例として、添付の図面を参照して以下に説明する。
本開示の一態様における例示的な露光装置の概略構成図 タルボ効果による露光の説明図 タルボ効果による露光におけるパルスレーザ光の波長と結像距離との相関図 タルボ効果による露光におけるマスクの周期パターンのピッチとタルボ距離との相関図 タルボ効果による露光におけるマスクの周期パターンのピッチとタルボ距離との関係図(1) タルボ効果による露光における結像位置を変化させることのできる範囲の説明図 タルボ効果による露光におけるマスクの周期パターンのピッチとmの値との相関図 タルボ効果による露光におけるマスクの周期パターンのピッチとタルボ距離との関係図(2) タルボ効果による露光における焦点深度とスペクトル線幅との相関図 タルボ効果による露光におけるパルスレーザ光の偏光方向の説明図(1) タルボ効果による露光におけるパルスレーザ光の偏光方向の説明図(2) タルボ効果による露光におけるパルスレーザ光の偏光方向の説明図(3) 本開示の露光装置におけるレーザ光源の説明図 本開示の露光装置におけるレーザ光源の第1の制御方法のフローチャート 本開示の露光装置におけるレーザ光源の第2の制御方法の説明図(1) 本開示の露光装置におけるレーザ光源の第2の制御方法の説明図(2) 本開示の露光装置におけるレーザ光源の第2の制御方法のフローチャート 本開示の露光装置におけるレーザ光源の第3の制御方法のフローチャート 本開示の露光装置におけるレーザ光源の第4の制御方法のフローチャート 本開示の露光装置におけるレーザ光源の第5の制御方法のフローチャート 本開示の露光装置におけるレーザ制御部における制御のフローチャート 本開示の露光装置における波長制御部における制御のフローチャート 本開示の露光装置に用いられるレーザ装置のバリエーション1の構造図 本開示の露光装置に用いられるレーザ装置のバリエーション2の構造図 本開示の露光装置に用いられるレーザ装置のバリエーション3の構造図 本開示の露光装置に用いられるレーザ装置のバリエーション4の構造図 ビーム整形部の例1の説明図 ビーム整形部の例2の説明図 制御部の説明図
実施形態
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。以下に説明される実施形態は、本開示の一例を示し、本開示の内容を限定するものではない。また、各実施形態で説明される構成及び動作の全てが本開示の構成及び動作として必須であるとは限らない。尚、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
目次
1.用語の説明
2.露光装置
2.1 課題
2.2 構成
2.3 動作
2.4 作用
2.5 タルボ効果による露光
2.5.1 ArFエキシマレーザ
2.5.2 KrFエキシマレーザ
2.5.3 パルスレーザ光のスペクトル線幅Δλと焦点深度DOFとの関係
2.5.4 パルスレーザ光の偏光方向
3. レーザ光源
3.1 構成
3.2 動作
3.3 作用
3.4 その他
4. レーザ光源の制御
4.1 レーザ光源の制御方法1
4.2 レーザ光源の制御方法2
4.3 レーザ光源の制御方法3
4.4 レーザ光源の制御方法4
4.5 レーザ光源の制御方法5
4.6 レーザ制御部における制御
4.7 波長制御部における制御
5.レーザ光源のバリエーション
5.1 レーザ光源のバリエーション1
5.2 レーザ光源のバリエーション2
5.3 レーザ光源のバリエーション3
5.4 レーザ光源のバリエーション4
6.ビーム整形部
6.1 ビーム整形部の例1
6.2 ビーム整形部の例2
7. 制御部
1.用語の説明
本開示において使用される用語を、以下のように定義する。「光路」とは、レーザ光が通過する経路である。「光路長」とは、実際に光が通過する距離と、光が通過した媒質の屈折率の積である。「増幅波長領域」とは、増幅領域をレーザ光が通過したときに増幅可能な波長帯域である。
「上流」とは、レーザ光の光路に沿って光源に近い側をいう。また、「下流」とは、レーザ光の光路に沿って露光面に近い側をいう。「光路軸」とは、レーザ光の進行方向に沿ってレーザ光のビーム断面の略中心を通る軸であってもよい。
2.露光装置
2.1 課題
タルボ効果を用いて露光を行う露光装置は、光源の高コヒーレンスの光を所定のマスクパターンに照射することによって、所定の距離の整数倍の位置に設置されたウェハの表面に、干渉パターンを形成することによって露光する装置である。本願においては、この所定の距離をタルボ距離と記載する場合がある。
このようなタルボ効果を用いて露光を行う露光装置は、マスクとウェハ間の距離がタルボ距離の整数倍となるように調整することにより干渉パターンを結像させることができる。このため、ウェハの高さ(Z軸)方向に関して、高精度な位置調整を行うウェハステージを制御することが求められていた。また、焦点深度を自由に制御することも求められていた。更に、照射するレーザの偏光状態によって、結像性能が変化してしまう場合があった。
2.2 構成
図1に、本開示の一態様である露光装置を示す。尚、本願においては、露光装置に用いられる「エキシマレーザ光源」を単に「レーザ光源」と記載する場合がある。
図1に示す露光装置は、基板であるウェハ10の表面に塗布されたフォトレジストをタルボ効果による干渉により露光する露光装置であってもよい。露光装置は、レーザ光源100、光路管20、フレーム30、光学系40、マスクステージ50、ウェハステージ60、制御部70を含んでいてもよい。マスク51はマスクステージ50に固定されてもよい。以下の説明において、光路管20、フレーム30、光学系40、マスクステージ50、ウェハステージ60及び制御部70をまとめて「露光部」と記載することがある。
尚、本開示の露光装置は、マスク51とウェハ10との間に光学系を配置せずに両者を近接させて露光する、プロキシミティ露光装置であってもよい。具体的には、マスク51とウェハ10との距離は、例えば0.28mm〜数mm程度の近さとし、マスク51にパルスレーザ光を照射し、ウェハ10の表面に塗布されたフォトレジストを露光するものであってもよい。
レーザ光源100は、例えば、波長193nmのパルスレーザ光を出力するArFレーザ光源であってもよい。光路管20は、レーザ光源100とフレーム30とを接続してもよい。
光学系40は、第1の高反射ミラー41、第2の高反射ミラー42、第3の高反射ミラー43、ビーム整形部44を含んでもよい。
ビーム整形部44は、例えば、ガウシアンビームのプロファイルで、かつ、平面波のパルスレーザ光を、平面波を維持しつつ、トップハット形状のビームプロファイルに変換する光学素子であってもよい。ビーム整形部44は、例えば、非球面の凹レンズと非球面の凸レンズを組み合わせた光学素子であってもよい。
第1の高反射ミラー41、第2の高反射ミラー42、第3の高反射ミラー43及びビーム整形部44は、レーザ光源100より出射されたパルスレーザ光が、ウェハ10の表面において、均一に照射されるように、フレーム30の内に配置されてもよい。
マスク51に形成されるマスクパターンは、回折光を生じさせるものであって、回折光の干渉によりタルボ効果による露光を行うためのものであってもよい。よって、図2に示されるように、マスク51には、所定の周期で、ライン&スペース(L&S)の周期構造を有する周期パターン51aが形成されていてもよい。また、マスク51は、石英基板に所定周期で溝が加工された位相格子であってもよい。
ウェハ10は、ウェハステージ60に固定されてもよい。ウェハ10の表面には、フォトレジストが塗布されていてもよい。
マスク51とウェハ10は、それらの間の距離が、タルボ距離Ztの整数倍となるように配置されてもよい。マスクステージ50には、マスク51とウェハ10との間の距離を測定する距離センサ52が設けられていてもよい。距離センサ52は、レーザ光の干渉を利用して距離を測定するものであってもよい。
レーザ光源100は、出射されるパルスレーザ光の光学パラメータとして、波長、スペクトル線幅のうちのいずれか一方、または、双方を変更できるレーザ光源であってもよい。更に、レーザ光源100は、偏光状態を変更できるレーザ光源であってもよい。レーザ光源100には、レーザ制御部130が設けられていてもよい。
2.3 動作
フォトレジストが塗布されたウェハ10がウェハステージ60の上に設置されると、距離センサ52は、制御部70による制御により、マスク51とウェハ10との間の距離MDを測定し、測定した距離の情報を制御部70に送信してもよい。
制御部70は、距離センサ52において測定されたマスク51とウェハ10との間の距離MDに対応して、距離MDがタルボ距離Ztの整数倍となるような目標波長λtを算出してもよい。算出された目標波長λtは、制御部70よりレーザ光源100におけるレーザ制御部130に送信されてもよい。
制御部70は、所定の焦点深度が得られるように、パルスレーザ光の目標スペクトル線幅Δλtを算出してもよい。算出された目標スペクトル線幅Δλtは、制御部70よりレーザ光源100におけるレーザ制御部130に送信されてもよい。尚、スペクトル線幅は、例えば、出射されるパルスレーザ光のスペクトルの半値幅や全エネルギの95%のエネルギが入る範囲の線幅であってもよい。
また、制御部70は、所定の解像度が得られるように、目標偏光面角度(偏光方向の目標角度)θt及び/又は目標位相差φtを算出してもよい。制御部70は、レーザ光源100におけるレーザ制御部130に、目標偏光面角度θt及び/又は目標位相差φtの情報を送信してもよい。
制御部70は、レーザ光源100が所定のパルスエネルギPと繰り返し周波数fでレーザ発振するように、レーザ制御部130に信号を送信してもよい。
レーザ光源100から出射されたパルスレーザ光は、略平面波であって、第1の高反射ミラー41、第2の高反射ミラー42及び第3の高反射ミラー43において高反射され、ビーム整形部44に入射してもよい。
ビーム整形部44に入射したパルスレーザ光は、ビーム整形部44において、平面波を維持した状態で、ビームプロファイルがトップハット形状となるように変換されてもよい。このトップハットのパルスレーザ光により、マスク51は均一に照射されてもよい。マスク51を透過した光は、タルボ距離Ztの整数倍離れた位置に設置されているウェハ10の表面において、干渉縞を生成し、フォトレジストを露光して感光させてもよい。
2.4 作用
本開示の露光装置では、パルスレーザ光の波長を制御することによって、パルスレーザ光による結像位置が、所望の位置となるように、高精度に変化させられ得る。また、スペクトル線幅を制御することによって、パルスレーザ光の結像位置における焦点深度を自由に変化させ得る。さらに、マスク51における周期パターン51aに応じて、パルスレーザ光の偏光を制御することによって、高解像力を維持し得る。
2.5 タルボ効果による露光
2.5.1 ArFエキシマレーザ
次に、図2に基づき本開示の露光装置におけるタルボ効果による干渉について説明する。尚、レーザ光源100については、一例として、ArFエキシマレーザを用いた場合について説明する。
マスク51に形成された周期パターン51aにより、±1次光等の回折光が発生し、発生した回折光により、マスク51よりタルボ距離Ztの整数倍離れた位置に干渉縞が生じ得る。即ち、マスク51からの距離MDをn×Ztとした場合に、n=mであって、mが整数となる位置において、干渉縞が生じ得る。
また、マスク51よりタルボ距離Ztの半整数倍離れた位置に干渉縞が生じ得る。即ち、マスク51からの距離MDをn×Ztとした場合に、n=m+0.5であって、mが整数となる位置において、干渉縞が生じ得る。
タルボ距離Ztは、レーザ光源100より出射されるパルスレーザ光の波長をλ、マスク51に形成された周期パターン51aのピッチをpとした場合、数1に示される式により算出されてもよい。
Figure 0006378180
図3に基づき、レーザ光源100より出射されるパルスレーザ光の波長を193.31nm〜193.48nmの範囲で変化させた場合において、出射されるパルスレーザ光の波長と結像距離FDとの関係について説明する。尚、図3は、マスク51に形成された周期パターン51aのピッチpを200nmとし、結像距離FDが約1mmとなる場合のものであり、この場合、結像距離FDがタルボ距離何個分かを示す整数mは、約3000となる。
ここで、例えばm=nの場合を考える。すなわち、マスク51よりタルボ距離Ztの整数倍離れた位置に生じる干渉縞について考える。図3に示されるように、パルスレーザ光の波長λを193.31nm〜193.48nmの範囲で変化させることにより、結像距離FDを、約1.0004mmから約0.9993mmまで、約0.001mm(1μm)変化させることができる。ここで、タルボ距離Ztは、約0.0003(300nm)であるため、結像距離FDの変化量>タルボ距離Ztとなる。よって、上述した193.31nm〜193.48nmの波長範囲で、パルスレーザ光の波長を変化させることにより、所望の結像距離において結像させ得る。
次に、所定の波長範囲で波長を変化させることにより、タルボ距離Ztだけ結像距離FDを変化させるために必要なマスク51からの距離Dについて説明する。タルボ距離Ztは、数1の式に示されるように、ピッチpの値に依存し得る。パルスレーザ光の波長をλ、パルスレーザ光の波長の変化量をδλとした場合、タルボ距離Ztだけ結像距離FDを変化させるために必要な距離Dと、タルボ距離Zt、波長λ、波長の変化量δλとは、数2に示す関係にある。
Figure 0006378180
ここで、λ=193.395nmとし、δλ=0.17nm(=193.48nm−193.31nm)とすると、ピッチpと距離Dとの関係は、図4及び図5に示されるような関係になる。即ち、ピッチpが広くなると、タルボ距離Ztだけ結像距離FDを連続的に変化させるために必要となるマスク51からの距離Dは長くなる。
ここで、マスク51からm番目となるタルボ効果による結像面までの距離をZmとすると、Zm=m×Ztとなる。
パルスレーザ光の波長λをδλ変化させた場合の、マスク51からm番目の結像面までの距離Zmの変化量をδZmとすると、変化量δZmは数3に示す式であらわされる。
Figure 0006378180
波長λを変化させた場合のマスク51からm番目の結像面までの距離の変化量δZmが、タルボ距離Zt以上であれば、即ち、δZm≧Ztであれば、パルスレーザ光の波長λを変化させることのみによって、連続的に結像距離FDを変化させることができる。よって、数3に示す式より、数4に示す式が導かれ、数5に示される式となる。
Figure 0006378180
Figure 0006378180
ここで、ピッチp=200nm、波長λ=193.31nm、δλ=0.17nmの場合、m>824.793となる。よって、マスク51からの距離がタルボ距離において825番目(0.28mm)以上、即ち、マスク51とウェハ10との距離がタルボ距離Ztの825倍以上であれば、パルスレーザ光の波長λを調整するだけで、結像距離FDを連続的に変化させることができる。尚、図6は、数3に示す式における整数mとマスク51からm番目の結像面までの距離の変化量δZmとの関係を示すものである。また、図7は、ピッチpと整数mとの関係を示すものである。
波長λを変化させたときのマスク51からm番目の結像面までの距離の変化量δZmが、タルボ距離Zt未満の場合、即ち、δZm<Ztである場合には、パルスレーザ光の波長λを変化させることのみでは、結像距離FDをウェハ10までの距離MDに合わせ込めないことがあり得る。結像距離FDをウェハ10までの距離MDに合わせ込めない場合には、ウェハステージ60をδZm以下の距離だけ移動させてもよい。これにより距離MDをずらしたならば、その後パルスレーザ光の波長λを変化させることによって、結像距離FDを距離MDに合わせ込めるようになり得る。仮に、ウェハステージ60の位置調整精度が、後述の焦点深度より粗いとしても、パルスレーザ光の波長λを変化させることによって、結像距離FDを精度よく調整できる。
2.5.2 KrFエキシマレーザ
上述した内容は、レーザ光源100として、ArFエキシマレーザを用いた場合におけるものであるが、レーザ光源100としてKrFエキシマレーザを用いてもよい。レーザ光源100としてKrFエキシマレーザを用いた場合では、マスク51における周期パターン51aにおけるピッチpと、タルボ距離Ztだけ結像距離FDを変化させるために必要なマスク51からの距離Dとの関係は、ArFエキシマレーザの場合と異なる。具体的には、ピッチpを250nmとし、波長を248.185nm〜248.535nmの範囲で変化させた場合、即ち、δλ=0.35nmとし、波長λ=248.36nmとした場合、数5に示す式より、m>508.19となる。よって、マスク51からの距離がタルボ距離において509番目(0.20mm)以上、即ち、マスク51とウェハ10との距離がタルボ距離Ztの509倍以上であれば、パルスレーザ光の波長λを調整するだけで、結像距離FDを連続的に変化させることができる。
尚、λ=248.36nmとし、δλ=0.35nm(=248.185nm−248.535nm)とすると、ピッチpと距離Dとの関係は、図8に示されるような関係になる。即ち、レーザ光源100に、KrFエキシマレーザを用いた場合も、ArFエキシマレーザの場合と同様に、ピッチpが広くなると、タルボ距離Ztだけ結像距離FDを変化させるために必要なマスク51からの距離Dは長くなる。
レーザ光源100は、上述したArFエキシマレーザ及びKrFエキシマレーザに限られず、波長352nmの紫外線を出射するXeFエキシマレーザ装置や、波長157nmの紫外線を出射するFエキシマレーザ装置であってもよい。また、レーザ光源100は、後述のように固体レーザを用いたものであってもよい。
2.5.3 パルスレーザ光のスペクトル線幅Δλと焦点深度DOFとの関係
次に、レーザ光源100より出射されるパルスレーザ光のスペクトル線幅Δλと焦点深度DOFとの関係について説明する。上述したように、パルスレーザ光の波長λを変化させることにより、結像距離FDを変化させることができるため、スペクトル線幅Δλが広ければ焦点深度(DOF)を深くすることができる。具体的には、図9に示されるように、スペクトル線幅Δλを広くすることにより、焦点深度(DOF)を深くすることができる。
このため、制御部70における不図示の記憶部に、焦点深度DOFとスペクトル線幅Δλとの関係を示す近似式や数値データを記憶させておいてもよい。制御部70は、不図示の記憶部に記憶されている焦点深度DOFとスペクトル線幅Δλとの関係を示す近似式または数値データより、目標スペクトル線幅Δλtを算出し、レーザ光源100に送信してもよい。レーザ光源100は、目標スペクトル線幅Δλtとなるように、出射されるパルスレーザ光を調整してもよい。
2.5.4 パルスレーザ光の偏光方向
次に、レーザ光源100から出射されるパルスレーザ光の偏光方向とマスク51における周期パターン51aの配列方向との関係について図10及び図11に基づき説明する。図10及び図11に示されるように、マスク51の周期パターン51aを構成する1つ1つのライン又はスペースが紙面に対し垂直に延びており、周期パターン51aの配列方向が紙面に対し平行であってもよい。マスク51に入射するパルスレーザ光が直線偏光であってもよい。
図10は、マスク51に入射するパルスレーザ光の偏光方向が紙面に対して垂直である場合、即ち、マスク51における周期パターン51aを構成する1つ1つのライン又はスペースの延びる方向とパルスレーザ光の偏光方向が平行である場合を示すものである。言い換えるならば、マスク51における周期パターン51aの配列方向(ピッチ方向)とパルスレーザ光の偏光方向が垂直である場合を示すものである。この場合、マスク51における周期パターン51aの配列方向に対し、垂直方向の直線偏光であるパルスレーザ光は、干渉性が高くなるため、タルボ距離Ztにおいて、コントラストの高い干渉縞が生成され得る。
図11は、マスク51に入射するパルスレーザ光の偏光方向が紙面に対して平行である場合、即ち、マスク51における周期パターン51aを構成する1つ1つのライン又はスペースの延びる方向とパルスレーザ光の偏光方向が垂直である場合を示すものである。言い換えるならば、マスク51における周期パターン51aの配列方向(ピッチ方向)とパルスレーザ光の偏光方向が平行である場合を示すものである。この場合、マスク51における周期パターン51aの配列方向に対し、平行方向の直線偏光であるパルスレーザ光は、干渉性が低いため、タルボ距離Ztにおいて、コントラストの低い干渉縞が生成され得る。
以上のことから、マスク51における周期パターン51aを構成する1つ1つのライン又はスペースの延びる方向に対して、パルスレーザ光の偏光方向が略垂直となるように、マスク51にパルスレーザ光を入射させるのが好ましい。これによって、コントラストの高い干渉縞が生成され得る。
また、マスク51において、四角形、または、円形のパターンを2次元的に配列した周期パターン51aの場合には、円偏光のパルスレーザ光を入射させることによって、図12に示すような、2次元方向に周期的な干渉縞を生じさせ得る。
3. レーザ光源
次に、図13に基づき、レーザ光源100について説明する。
3.1 構成
レーザ光源100は、部分反射ミラー115、波面制御部121、波長可変モジュール114、レーザチャンバ110、第1のビームスプリッタ116、偏光制御部122、エネルギモニタ117、分光器118、出射口シャッタ119、電源113、波長制御部140、レーザ制御部130を含んでいてもよい。
部分反射ミラー115と波長可変モジュール114により、レーザ共振器が構成されてもよい。
波長可変モジュール114は、第1のプリズム114a、第2のプリズム114b、グレーティング114c、回転ステージ114dを含んでいてもよい。第1のプリズム114a及び第2のプリズム114bは、レーザチャンバ110から出射されたパルスレーザ光のビームが拡大するように配置されていてもよい。グレーティング114cの配置は、入射角度と回折角度が同じとなるようなリトロー配置であってもよい。
第2のプリズム114bは回転ステージ114dに設置されていてもよい。回転ステージ114dにより第2のプリズム114bを回転させることにより、グレーティング114cに入射するパルスレーザ光の入射角度(=回折角度)を変化させてもよい。
第1のプリズム114a及び第2のプリズム114bにおいて、パルスレーザ光が入射及び出射する面には、P偏光を高透過し、S偏光を高反射する膜が成膜されていてもよい。
レーザチャンバ110は、レーザ共振器の光路上に配置されていてもよい。レーザチャンバ110は、ウインド110a、110b、1対の放電電極111a、111bを含んでいてもよい。ウインド110a及び110bは、ブリュースタ角で配置されてもよい。レーザチャンバ110には、レーザゲイン媒質となるArFレーザガスが封入されていてもよい。電源113には、1対の放電電極111a、111b間にパルス状の高電圧を印加するための制御を行うスイッチ113aが設けられていてもよい。
波面制御部121は、レーザ共振器の光路上に配置されてもよい。波面制御部121は、シリンドリカル凹レンズ121a、シリンドリカル凸レンズ121b、シリンドリカル凹レンズ121aを動かす1軸ステージ121cを含んでいてもよい。
第1のビームスプリッタ116は、部分反射ミラー115から出射されたパルスレーザ光の光路上に配置されていてもよい。第1のビームスプリッタ116は、入射したパルスレーザ光を反射光と透過光とに分離してもよい。エネルギモニタ117及び分光器118は、第1のビームスプリッタ116における反射光が入射する位置に配置されてもよい。第1のビームスプリッタ116は、表面にP偏光とS偏光の反射率が略同じとなる膜が成膜されていてもよい。
偏光制御部122は、第1のビームスプリッタ116における透過光が入射する位置に設置されていてもよい。偏光制御部122は、λ/2板122a、λ/4板122b、回転ステージ122c、回転ステージ122dを含んでもよい。λ/2板122a及びλ/4板122bは、MgF結晶により形成されていてもよい。
λ/2板122aは、回転ステージ122cの上に設置されており、回転ステージ122cにより、パルスレーザ光の光路軸を中心に回転させられてもよい。λ/4板122bは、回転ステージ122dの上に設置されており、回転ステージ122dにより、パルスレーザ光の光路軸を中心に回転させられてもよい。λ/2板122a及びλ/4板122bにおける光学軸と、出射されたパルスレーザ光の偏光方向との角度が、それぞれ所定の角度となるように、λ/2板122a及びλ/4板122bが回転させられてもよい。偏光制御部122から出射されたパルスレーザ光の光路上には、出射口シャッタ119が設けられてもよい。
エネルギモニタ117は、第2のビームスプリッタ117a、パルスエネルギセンサ117bを含んでもよい。第2のビームスプリッタ117aは、表面にP偏光とS偏光の反射率が略同じとなる膜が成膜されていてもよい。
第1のビームスプリッタ116における反射光は、第2のビームスプリッタ117aに入射し、第2のビームスプリッタ117aにおいて、反射光と透過光とに分離されてもよい。第2のビームスプリッタ117aにおける反射光は、パルスエネルギセンサ117bに入射してもよい。また、第2のビームスプリッタ117aにおける透過光は、分光器118に入射してもよい。
分光器118は、拡散板等の拡散素子118a、エタロン118b、集光レンズ118c、ラインセンサ118dを含んでいてもよい。拡散素子118a、エタロン118b、集光レンズ118c、ラインセンサ118dは、この順で配置され、集光レンズ118cの焦点面にラインセンサ118dが位置するように配置されてもよい。
3.2 動作
レーザ制御部130は、露光部における制御部70からパルスレーザ光の目標の光学パラメータの情報を受信してもよい。目標の光学パラメータには、例えば、目標波長λt、目標スペクトル線幅Δλt、目標偏光面角度θt及び目標位相差φtを含んでいてもよい。
レーザ制御部130は、制御部70に露光停止信号を出力し、出射口シャッタ119を閉じるように制御してもよい。
レーザ制御部130は、波長制御部140に目標波長λtと、目標スペクトル線幅Δλtを送信してもよい。
レーザ制御部130の制御により、電源113は、所定の印加電圧と所定の繰り返し周波数で、1対の放電電極111a、111b間にパルス状の高電圧を印加することにより、レーザチャンバ110内において放電を生じさせてもよい。
レーザチャンバ110内における1対の放電電極111a、111b間において放電が生じると、ArFレーザガスが励起され、部分反射ミラー115と波長可変モジュール114により構成されるレーザ共振器によってレーザ発振が行われ得る。レーザ発振により生じたパルスレーザ光は、部分反射ミラー115より出射され得る。例えば、部分反射ミラー115からは、紙面に対して平行な偏光方向のパルスレーザ光が出力され得る。
部分反射ミラー115から出射されたパルスレーザ光は、第1のビームスプリッタ116において一部は反射され、エネルギモニタ117に入射してもよい。エネルギモニタ117に入射したパルスレーザ光は、エネルギモニタ117における第2のビームスプリッタ117aによって一部反射され、パルスエネルギセンサ117bに入射し得る。パルスエネルギセンサ117bでは、入射したパルスレーザ光のパルスエネルギを計測し、パルスエネルギセンサ117bにおいて計測されたパルスエネルギの情報は、レーザ制御部130に送信されてもよい。
第2のビームスプリッタ117aを透過した光は、分光器118に入射してもよい。分光器118に入射したパルスレーザ光は、拡散素子118aによって拡散された後、エタロン118bに入射し得る。
エタロン118bに入射したパルスレーザ光は、エタロン118bを透過し、集光レンズ118cによって集光された後、ラインセンサ118dの計測面において干渉縞を生成し得る。生成された干渉縞は、ラインセンサ118dにおいて計測され、ラインセンサ118dにおいて計測された情報は、波長制御部140に送信されてもよい。
波長制御部140は、ラインセンサ118dにおいて計測された干渉縞の直径から、パルスレーザ光の発振波長λを算出し、干渉縞の幅からスペクトル線幅Δλを算出してもよい。波長制御部140は、目標波長λtと発振波長λとの差δλ(=λ−λt)と、目標スペクトル線幅Δλtと計測されたスペクトル線幅Δλとの差δΔλ(=Δλ−Δλt)を算出してもよい。
波長制御部140は、δλだけパルスレーザ光の発振波長がシフトするように、回転ステージ114dに信号を送信してもよい。回転ステージ114dによって第2のプリズム114bを回転させることにより、グレーティング114cにおけるパルスレーザ光の入射角度(=回折角度)が変化し、パルスレーザ光の発振波長が変化し得る。
波長制御部140は、δΔλだけパルスレーザ光のスペクトル線幅が変化するように、1軸ステージ121cに信号を送信してもよい。波長制御部140は、1軸ステージ121cによりシリンドリカル凹レンズ121aを動かし、シリンドリカル凹レンズ121aとシリンドリカル凸レンズ121bとの間隔を調整することにより、レーザ共振器内におけるパルスレーザ光の波面を変化させてもよい。これにより、波長可変モジュール114におけるグレーティング114cに入射するパルスレーザ光の波面が変化するため、パルスレーザ光のスペクトル線幅を変化させ得る。以上により、パルスレーザ光の発振波長λは目標波長λtに近づき、スペクトル線幅Δλは目標スペクトル線幅Δλtに近づき得る。
波長制御部140は、|δλ|及び|δΔλ|の情報をレーザ制御部130に送信してもよい。
レーザ制御部130は、紙面に対して略平行な直線偏光のレーザ光が目標の偏光パラメータ(目標偏光面角度θtと目標位相差φt)を有するレーザ光に変換されるように、回転ステージ122c及び122dにそれぞれ制御信号を送信してもよい。
レーザ制御部130は、|δλ|及び|δΔλ|が許容範囲に入ったと判断すると、レーザ発振を停止し、制御部70に露光開始信号を送信し、また、出射口シャッタ119に出射口シャッタ119を開く信号を送信してもよい。
露光装置の制御部70は、目標パルスエネルギと発光トリガをレーザ制御部130に送信してもよい。これにより、レーザ発振させてもよい。
以上により、目標波長λt、目標スペクトル線幅Δλt、目標の偏光パラメータ(目標偏光面角度θtと目標位相差φt)を有するパルスレーザ光が露光装置に入射し得る。
3.3 作用
分光器118によって、発振したパルスレーザ光の発振波長λを検出して、波長可変モジュール114における第2のプリズム114bの回転角度を制御しているので、出力されるパルスレーザ光の波長を目標値にフィードバック制御することができる。また、分光器118によって、発振したパルスレーザ光のスペクトル線幅Δλを検出して、波面制御部121を制御しているので、出射されるパルスレーザ光のスペクトル線幅を目標値にフィードバック制御することができる。
また、偏光制御部122において、λ/4板122aとλ/2板122bの回転角度を制御することによって、パルスレーザ光を目標偏光面角度θtと目標位相差φtに変換することができる。
3.4 その他
上記においては、パルスレーザ光の波長λを変化させるために、波長可変モジュール114における第2のプリズム114bを回転させた。しかしながら、他の方法として、第1のプリズム114aまたはグレーティング114cを回転させてパルスレーザ光の波長を変化させてもよい。
また、上記においては、パルスレーザ光のスペクトル線幅Δλを変化させるために、レーザ共振器内に波面制御部121を設けた。しかしながら、他の方法として、波長可変モジュール114の第1のプリズム114a及び第2のプリズム114bをプリズムビームエキスパンダとして用い倍率を制御してもよい。
また、上記においては、偏光制御部122における偏光を制御する素子として、λ/4板122aとλ/2板122bとを用いた。しかしながら、他の方法として、反射型のλ/2位相がずれるリターダと、λ/4位相がずれるリターダとを用いてもよい。
また、マスク51の周期パターン51aが、ライン&スペースのみの場合は、λ/2板122bのみを配置して、直線偏光の偏光方向のみを制御してもよい。
また、偏光制御部122は、部分反射ミラー115とマスク51と間の光路上であればどこに配置されてもよい。偏光制御部122が、光路管20、光学系40等を含む露光部に配置される場合、偏光制御部122は制御部70によって制御されてもよい。
4. レーザ光源の制御
4.1 レーザ光源の制御方法1
次に、図14に基づき本開示の露光装置におけるレーザ光源の第1の制御方法について説明する。尚、図14は、主に制御部70における制御を示すものである。
最初に、ステップ102(S102)において、マスク51をマスクステージ50に設置してもよい。
次に、ステップ104(S104)において、ウェハ10をウェハステージ60に設置してもよい。
次に、ステップ106(S106)において、距離センサ52により、マスク51とウェハ10との距離MDを測定してもよい。この後、距離センサ52により測定された距離MDの情報は、制御部70に送信されてもよい。
次に、ステップ108(S108)において、制御部70は、距離MDがタルボ距離Ztのm倍になるように、レーザ光源100より出射されるパルスレーザ光の目標波長λtを算出してもよい。
次に、ステップ110(S110)において、制御部70は、ウェハ10の表面において、所定の焦点深度を得ることができるように、レーザ光源100より出射されるパルスレーザ光の目標スペクトル線幅Δλtを算出してもよい。
次に、ステップ112(S112)において、制御部70は、マスク51における周期パターン51aに応じて、所定の解像力が得られるように、パルスレーザ光の目標偏光面角度θt及び目標位相差φtを算出してもよい。
次に、ステップ114(S114)において、制御部70は、レーザ光源100より出射されるパルスレーザ光の目標の光学パラメータをレーザ制御部130に送信してもよい。目標の光学パラメータは、パルスレーザ光の目標波長λt、目標スペクトル線幅Δλt、目標偏光面角度θt及び目標位相差φtを含んでいてもよい。
次に、ステップ116(S116)において、制御部70は、レーザ制御部130から受信した波長及びスペクトル線幅を含む光学パラメータが許容範囲内であるか否かを判断してもよい。光学パラメータが許容範囲内である場合には、ステップ118に移行してもよい。また、光学パラメータが許容範囲内ではない場合には、ステップ116を繰り返してもよい。
ステップ118(S118)において、制御部70は、レーザ制御部130に目標パルスエネルギと発光トリガを送信してもよい。
次に、ステップ120(S120)において、制御部70は、露光量が所定の露光量になったか否かを判断してもよい。所定の露光量になっていない場合には、ステップ118に移行してもよい。所定の露光量になった場合には、露光を終了し、この制御方法を終了してもよい。尚、露光量は、ウェハ10の近傍に設置した不図示の露光量センサ等により測定してもよい。
4.2 レーザ光源の制御方法2
次に、本開示の露光装置におけるレーザ光源の第2の制御方法について説明する。この実施の形態では、波長λ1と波長λ2のパルスレーザ光を用いることにより、マスク51における周期パターン51aのピッチpの半分のパターンを露光するものであってもよい。
最初に、制御部70は、図15に示すように、マスク51からのウェハ10(露光面)までの距離MDがタルボ距離Ztのm倍となるように第1の目標波長λ1tを算出し、この波長のパルスレーザ光により露光を行ってもよい。
次に、制御部70は、図16に示すように、マスク51からのウェハ10(露光面)までの距離MDがタルボ距離Ztの(m+0.5)倍となるように第2の目標波長λ2tを算出し、この波長のパルスレーザ光により露光を行ってもよい。
このように2回露光を行うことにより、マスク51における周期パターン51aのピッチpの半分のピッチ(p/2)のパターンを露光することができる。
次に、上述した露光方法におけるレーザ光源の制御方法について、図17に基づき説明する。尚、図17は、主に制御部70における制御を示すものである。
図17に示されるステップ202(S202)からステップ220(S220)までの処理は、それぞれ、図14を参照しながら説明したステップ102(S102)からステップ120(S120)までの処理とほぼ同様でもよい。
但し、ステップ208(S208)において、目標波長λt(図14参照)の代わりに、距離MDがタルボ距離Ztのm倍になるような第1の目標波長λ1tが算出されてもよい。また、ステップ214(S214)において、目標波長λt(図14参照)の代わりに第1の目標波長λ1tがレーザ制御部130に送信されてもよい。ステップ220(S220)において、所定の露光量になった場合には、ステップ222に移行してもよい。
図17に示されるステップ222(S222)からステップ230(S230)までの処理は、それぞれ、図14を参照しながら説明したステップ108(S108)及びステップ114(S114)からステップ120(S120)までの処理とほぼ同様でもよい。
但し、ステップ222(S222)において、目標波長λt(図14参照)の代わりに、距離MDがタルボ距離Ztの(m+0.5)倍になるような第2の目標波長λ2tが算出されてもよい。また、ステップ224(S224)において、目標波長λt(図14参照)の代わりに第2の目標波長λ2tがレーザ制御部130に送信されてもよい。
4.3 レーザ光源の制御方法3
次に、本開示の露光装置におけるレーザ光源の第3の制御方法について、図18に基づき説明する。この実施の形態では、マスクのピッチpの値を受信するステップが加えられていてもよい。尚、図18は、主に制御部70における制御を示すものである。
最初に、ステップ500(S500)において、制御部70は、マスク51における周期パターン51aのピッチpの値を受信してもよい。
例えば、ピッチpの情報を含むバーコード(図示せず)がマスク51に印刷されている場合に、そのバーコードをバーコードリーダー(図示せず)で読み取ることにより、ピッチpの値を受信してもよい。
あるいは、マスク51を特定する情報を含むバーコードがマスク51に印刷されている場合に、そのバーコードを読み取ってもよい。マスク51が特定された後、当該マスク51に対応するピッチpの情報を、図示しないデータベースで検索し、検索された情報を受信してもよい。
あるいはまた、図示しないキーボード等を用いてオペレータが入力するピッチpの情報を、制御部70が受け付けてもよい。
その後のステップ502(S502)からステップ520(S520)までの処理は、それぞれ、図14を参照しながら説明したステップ102(S102)からステップ120(S120)までの処理とほぼ同様でもよい。但し、ステップ508(S508)においては、ステップ500(S500)で受信されたピッチpの値と、ステップ506(S506)で測定された距離MDの値とに基づいて、目標波長λtが算出されてもよい。
4.4 レーザ光源の制御方法4
次に、本開示の露光装置におけるレーザ光源の第4の制御方法について、図19に基づき説明する。この実施の形態では、マスク51からウェハ10までの目標距離Dtを設定して、この目標距離Dtに基づいてウェハステージ60が制御されてもよい。尚、図19は、主に制御部70における制御を示すものである。
最初に、ステップ600(S600)において、制御部70は、マスク51からウェハ10までの目標距離Dtを受信してもよい。
例えば、マスク51にバーコード(図示せず)が印刷され、そのバーコードに、目標距離Dtの情報とパルスレーザ光の目標波長λtの情報とが含まれている場合に、そのバーコードをバーコードリーダー(図示せず)で読み取り、目標距離Dtの値を受信してもよい。
あるいは、マスク51を特定する情報を含むバーコードがマスク51に印刷されている場合に、そのバーコードを読み取ってもよい。マスク51が特定された後、当該マスク51に対応する目標距離Dtの情報を、図示しないデータベースで検索し、検索された情報を受信してもよい。
あるいはまた、図示しないキーボード等を用いてオペレータが入力する目標距離Dtの情報を、制御部70が受け付けてもよい。
目標距離Dtは、マスク51のピッチpとパルスレーザ光の目標波長λtとに基づいて、上述の数1に示されるタルボ距離Ztの整数倍の値として算出されるものでもよい。
次に、ステップ601(S601)において、制御部70は、パルスレーザ光の目標波長λtを一定値λ0に設定してもよい。一定値λ0は、たとえば、上述のステップ600(S600)においてバーコードから読み取られた目標波長λtの値と同じでもよい。
その後のステップ602(S602)及びステップ604(S604)の処理は、それぞれ、図14を参照しながら説明したステップ102(S102)及びステップ104(S104)の処理とほぼ同様でもよい。
ステップ604(S604)の次に、ステップ608(S608)において、制御部70は、マスクとウェハの距離MDが目標距離Dtに近づくように、ウェハステージ60を制御してもよい。パルスレーザ光の目標波長λtは、上述のλ0のまま変更されなくてもよい。
その後のステップ610(S610)からステップ620(S620)までの処理は、それぞれ、図14を参照しながら説明したステップ110(S110)からステップ120(S120)までの処理とほぼ同様でもよい。
4.5 レーザ光源の制御方法5
次に、本開示の露光装置におけるレーザ光源の第5の制御方法について、図20に基づき説明する。この実施の形態では、マスク51における周期パターン51aのピッチ方向の角度αを受信し、このピッチ方向の角度αに基づいて、パルスレーザ光の目標偏光面角度θtが算出されてもよい。尚、図20は、主に制御部70における制御を示すものである。
最初に、ステップ700(S700)において、制御部70は、マスク51における周期パターン51aのピッチ方向の角度αを受信してもよい。
例えば、マスク51にバーコード(図示せず)が印刷され、そのバーコードに、ピッチ方向の角度αの情報が含まれている場合に、そのバーコードをバーコードリーダー(図示せず)で読み取ることにより、ピッチ方向の角度αの値を受信してもよい。
あるいは、マスク51を特定する情報を含むバーコードがマスク51に印刷されている場合に、そのバーコードを読み取ってもよい。マスク51が特定された後、当該マスク51に対応するピッチ方向の角度αの情報を、図示しないデータベースで検索し、検索された情報を受信してもよい。
あるいはまた、図示しないキーボード等を用いてオペレータが入力するピッチ方向の角度αの情報を、制御部70が受け付けてもよい。
次に、ステップ701(S701)において、ピッチ方向の角度αに90[deg]を加算した値を算出し、目標偏光面角度θtとしてもよい。ピッチ方向の角度αと目標偏光面角度θtとをほぼ垂直とすることにより、高いコントラストの干渉パターンを形成することができる。
その後のステップ702(S702)〜ステップ720(S720)の処理は、それぞれ、図14を参照しながら説明したステップ102(S102)〜ステップ120(S104)の処理とほぼ同様でもよい。
但し、ステップ712(S712)において、制御部70は、目標偏光面角度θtを算出せず、目標位相差φtのみを算出してもよい。目標偏光面角度θtとしては、ステップ701(S701)において算出されたものが用いられてもよい。
4.6 レーザ制御部における制御
次に、図21に基づきレーザ光源100のレーザ制御部130における制御について説明する。
最初に、ステップ302(S302)において、レーザ制御部130による制御により、出射口シャッタ119を閉じ、制御部70に露光禁止信号を送信してもよい。
次に、ステップ304(S304)において、レーザ制御部130は、制御部70より目標の光学パラメータを受信してもよい。目標の光学パラメータは、パルスレーザ光の目標波長λt、目標スペクトル線幅Δλt、目標偏光面角度θt及び目標位相差φtを含んでいてもよい。
次に、ステップ306(S306)において、レーザ制御部130による制御により、偏光制御部122におけるλ/4板122a及びλ/2板122bを回転させてもよい。λ/4板122a及びλ/2板122bの回転は、レーザ光源100から出力されるパルスレーザ光の偏光面及び位相差が、それぞれ目標偏光面角度θt及び目標位相差φtに近づくように行われてもよい。
次に、ステップ308(S308)において、レーザ制御部130は、波長制御部140に、目標波長λtと目標スペクトル線幅Δλtを送信してもよい。
次に、ステップ310(S310)において、レーザ光源100は、調整発振を開始してもよい。
次に、ステップ312(S312)において、レーザ制御部130は、|δλ|≦δλtr、かつ、|δΔλ|≦δΔλtrであるか否か判断してもよい。|δλ|≦δλtr、かつ、|δΔλ|≦δΔλtrである場合には、ステップ314に移行してもよい。|δλ|≦δλtr、かつ、|δΔλ|≦δΔλtrではない場合には、ステップ312を繰り返してもよい。尚、δλtrは波長λと目標波長λtとの偏差の許容値であり、δΔλtrは、スペクトル線幅Δλと目標スペクトル線幅Δλtとの偏差の許容値である。
ステップ314(S314)において、レーザ光源100は、調整発振を停止してもよい。
次に、ステップ316(S316)において、レーザ制御部130は、制御部70に調整発振終了信号を送信してもよい。
次に、ステップ318(S318)において、レーザ制御部130による制御により、出射口シャッタ119を開き、制御部70に露光準備完了信号を送信してもよい。
次に、ステップ320(S320)において、レーザ制御部130は、出射されるパルスレーザ光のパルスエネルギが目標パルスエネルギに近づくように、電源113における1対の放電電極111a、111b間に印加する電圧を制御してもよい。
次に、ステップ322(S322)において、レーザ光源100は、制御部70からの発光トリガ信号に同期してレーザ発振してもよい。
次に、ステップ324(S324)において、レーザ制御部130は、制御部70によって算出される目標の光学パラメータが変更されたか否かを判断してもよい。目標の光学パラメータが変更された場合には、ステップ302に移行してもよい。目標の光学パラメータが変更されていない場合には、ステップ326に移行してもよい。
ステップ326(S326)において、レーザ制御部130は、|δλ|≦δλtr、かつ、|δΔλ|≦δΔλtrであるか否か判断してもよい。|δλ|≦δλtr、かつ、|δΔλ|≦δΔλtrである場合には、ステップ318に移行してもよい。|δλ|≦δλtr、かつ、|δΔλ|≦δΔλtrではない場合には、ステップ328に移行してもよい。
ステップ328(S328)において、レーザ制御部130による制御により、出射口シャッタ119を閉じ、制御部70に露光禁止信号を送信してもよい。その後、ステップ310に移行してもよい。
4.7 波長制御部における制御
次に、図22に基づきレーザ光源100の波長制御部140における制御について説明する。
最初に、ステップ402(S402)において、波長制御部140は、レーザ制御部130から目標波長λtと目標スペクトル線幅Δλtとを受信してもよい。
次に、ステップ404(S404)において、波長制御部140は、レーザ光源100がレーザ発振したか否かを判断してもよい。レーザ発振した場合には、ステップ406に移行してもよい。レーザ発振していない場合には、ステップ404を繰り返してもよい。
ステップ406(S406)において、分光器118におけるラインセンサ118dにおいて干渉縞のパターンを検出してもよい。
次に、ステップ408(S408)において、波長制御部140は、検出した干渉縞のパターンより、出射されたパルスレーザ光の発振波長λとスペクトル線幅Δλを算出してもよい。
次に、ステップ410(S410)において、波長制御部140は、パルスレーザ光の波長λと目標波長λtとの差δλ、及び、パルスレーザ光のスペクトル線幅Δλと目標スペクトル線幅Δλtとの差δΔλtを算出してもよい。具体的には、差δλはδλ=λ−λtより算出し、差δΔλはδΔλ=Δλ−Δλtより算出してもよい。
次に、ステップ412(S412)において、波長制御部140は、レーザ制御部130を介して制御部70に、差δλ及び差δΔλの値を送信してもよい。
次に、ステップ414(S414)において、波長制御部140による制御により、パルスレーザ光の波長λが差δλだけ変化するように、波長可変モジュール114において、第2のプリズム114bを回転ステージ114dにより回転させてもよい。
次に、ステップ416(S416)において、波長制御部140による制御により、パルスレーザ光のスペクトル線幅Δλが差δΔλだけ変化するように、シリンドリカル凹レンズ121aを1軸ステージ121cにより動かしてもよい。
次に、ステップ418(S418)において、波長制御部140は、目標波長λt及び目標スペクトル線幅Δλtが変更されたか否かを判断してもよい。目標波長λt及び目標スペクトル線幅Δλtが変更された場合には、ステップ402に移行してもよい。目標波長λt及び目標スペクトル線幅Δλtが変更されていない場合には、ステップ404に移行してもよい。
5.レーザ光源のバリエーション
本開示の露光装置においては、上記以外の構造のレーザ光源を用いてもよい。
5.1 レーザ光源のバリエーション1
本開示の露光装置においては、図23に示すMOPO(Master Oscillator Power Oscillator)方式のレーザ光源を用いてもよい。図23に示すレーザ光源は、MO200とPO300とを含んでいてもよい。レーザ光源100は、PO300を含まない構成としてもよい。図23(a)は、このレーザ光源の側面図であり、図23(b)はPO300の上面図である。尚、本願においては、MOを発振器、POを増幅器と記載する場合がある。増幅器は、発振器から出射されたレーザ光のパワーを増幅するものであってもよい。
MO200は、部分反射ミラー215、波長可変モジュール214、MOレーザチャンバ210、不図示のエネルギモニタ、電源、波長制御部、レーザ制御部等を含んでいてもよい。
部分反射ミラー215と波長可変モジュール214により、レーザ共振器が構成されてもよい。波長可変モジュール214は、第1のプリズム214a、第2のプリズム214b、グレーティング214cを含んでいてもよい。
MOレーザチャンバ210は、レーザ共振器の光路上に配置されていてもよい。MOレーザチャンバ210は、ウインド210a、210b、1対の放電電極211a、211bを含んでいてもよい。ウインド210a及び210bは、ブリュースタ角で配置されてもよい。MOレーザチャンバ210には、レーザゲイン媒質となるArFレーザガスが封入されていてもよい。また、横モードを減らすために、中央部分に開口を有するアパーチャ板251、252がMO200の共振器内に配置されてもよい。
MO200から出射されたパルスレーザ光は、MO200とPO300との間に設けられた第1の高反射ミラー261で反射され、ビームエキスパンダ260を介し、第2の高反射ミラー262で反射され、PO300に入射してもよい。
PO300は、部分反射ミラー315、POレーザチャンバ310、第3の高反射ミラー363、第4の高反射ミラー364、第5の高反射ミラー365、第6の高反射ミラー366、不図示のエネルギモニタ、分光器、電源、レーザ制御部等を含んでいてもよい。
PO300に入射したパルスレーザ光は、第3の高反射ミラー363において反射され、部分反射ミラー315を透過し、第4の高反射ミラー364に入射してもよい。PO300においては、部分反射ミラー315、第4の高反射ミラー364、第5の高反射ミラー365、第6の高反射ミラー366により、リング型のレーザ共振器が構成されてもよい。
POレーザチャンバ310は、レーザ共振器の光路上に配置されていてもよい。POレーザチャンバ310は、ウインド310a、310b、1対の放電電極311a、311bを含んでいてもよい。ウインド310a及び310bは、略ブリュースタ角で配置されてもよい。POレーザチャンバ310には、レーザゲイン媒質となるArFレーザガスが封入されていてもよい。
ビームエキスパンダ260をMO200とPO300との間のパルスレーザ光の光路上に配置することにより、PO300のPOレーザチャンバ310における放電空間をパルスレーザ光のビームにより満たすようにしてもよい。
図13に示されるような偏光制御部122は、PO300から出射されたパルスレーザ光の光路上に配置されてもよい。ただし、ウインド310a及び310bは、約0度の入射角で配置された場合においては、偏光制御部122はMO200とPO300との間におけるパルスレーザ光の光路上に配置されてもよい。
図13に示されるような波面制御部121は、MO200における部分反射ミラー215とMOレーザチャンバ210との間に配置されてもよい。
5.2 レーザ光源のバリエーション2
MOPO方式のレーザ光源は、例えば、図24に示されるように、中央部に貫通孔331aを有する凹面高反射ミラー331と、凸面高反射ミラー332を含んでもよい。凹面高反射ミラー331はPO300の共振器のリアミラーとして、凸面高反射ミラー332はPO300のフロントミラーとして機能し、これらが不安定共振器を構成してもよい。このように、不安定共振器を備えた場合には、時間的コヒーレンスおよび偏光方向は、MO200と同等となり得るが、空間的コヒーレンスはMO200よりも高くなり得る。レーザ光源100は、PO300を含まない構成としてもよい。
また、MO200の共振器内に、中央部分に開口を有するアパーチャ板251、252を配置してもよい。これにより、MO200の横モード数を減らし、X方向だけでなくY方向における空間コヒーレンスを高くしてもよい。
MO200より出射されたパルスレーザ光は、第1の高反射ミラー261、第2の高反射ミラー262において反射され、PO300に入射してもよい。PO300に入射したパルスレーザ光は、凹面高反射ミラー331の貫通孔331aから入射し、ウインド310bを介して、POレーザチャンバ310内の放電領域を通過することにより増幅されてもよい。増幅されたパルスレーザ光は、ウインド310aを介して、凸面高反射ミラー332に入射し、凸面高反射ミラー332において反射する際に、パルスレーザ光のビームが広げられてもよい。凸面高反射ミラー332において反射されてビームの広げられたパルスレーザ光は、ウインド310aを介して、POレーザチャンバ310内に入射し、POレーザチャンバ310における放電領域で増幅され得る。POレーザチャンバ310における放電領域で増幅されたパルスレーザ光は、ウインド310bを介し、凹面高反射ミラー331で反射されることにより、コリメート光に変換されてもよい。このようにコリメート光に変換されたパルスレーザ光は、再び、ウインド310bを介し、POレーザチャンバ310における放電領域において増幅され、ウインド310aを介し、パルスレーザ光として出射され得る。
この方式では、PO300がパルスレーザ光のビームを拡大する不安定共振器が配置されているため、図13に示される構造のものと比べて、空間的コヒーレンスは高くなり得る。このため、露光装置により、タルボ効果によって生じる干渉縞のコントラストが高くなり得る。
上記においては、貫通孔331aを有する凹面高反射ミラー331と凸面高反射ミラー332により共振器が形成される場合について説明した。しかしながら、部分反射膜がコートされた第1のミラーと部分反射膜がコートされた第2のミラーにより共振器を形成し、部分反射膜が形成されている面におけるそれぞれの曲率が不安定共振器となるような構造のものであってもよい。
5.3 レーザ光源のバリエーション3
レーザ光源100は、MO200に固体レーザ光源を用いてもよい。MO200に固体レーザ光源を用いた場合には、空間的横モードが1に近いパルスレーザ光を出射させることができるが、スペックルパターンが生成されやすく、露光装置におけるタルボ効果による干渉縞にも、影響を与える場合がある。よって、図25に示すように、レーザ光源100は、タルボ効果による干渉露光に最適な空間コヒーレンスのパルスレーザ光に変換するための空間コヒーレンス調整器321及びコヒーレンス計測器380を備えてもよい。出射されるパルスレーザ光の光路上にビームスプリッタ381を設け、ビームスプリッタ381において反射されたパルスレーザ光をコヒーレンス計測器380に入射させてもよい。レーザ光源100は、PO300を含まない構成としてもよい。
MOPO方式のレーザ光源において、PO300に共振器を備えている場合、時間的コヒーレンスおよび偏光方向はMO200と同等となり得るが、空間的コヒーレンスはPO300の共振器のタイプによって依存する。
PO300には、部分反射ミラー371及び372が設けられており、部分反射ミラー371及び372により共振器が構成されてもよい。ここで、共振器の光路長2L(Lは共振器長)と時間的コヒーレンスLcとの関係は、2L>Lc、Lc=λ/Δλ を満たしていてもよい。尚、Δλ はMO200におけるレーザ光のスペクトル線幅である。
例えば、PO300の共振器内に、空間コヒーレンス調整器321として波面を調節する波面調節器を設置して共振器内における波面を制御することで、PO300の共振器を安定共振器から不安定共振器に連続的に変化させることができる。これにより、PO300から出射されるパルスレーザ光の空間的コヒーレンスを連続的に変化させてもよい。
空間コヒーレンス調整器321は、凹レンズ321aと凸レンズ321bとを含んでもよい。空間コヒーレンス調整器321における凹レンズ321aと凸レンズ321bは、PO300の共振器内の光路上に設置してもよい。空間コヒーレンス調整器321において波面を調節する際には、不図示の1軸自動ステージにより凹レンズ321aを光軸方向に移動させることによって調節してもよい。
コヒーレンス計測器380は、例えば、固定間隔の2つのピンホールが設けられたピンホール板(図示せず)を含んでもよい。上記2つのピンホールを透過したパルスレーザ光の干渉縞を、イメージセンサで計測することにより、干渉縞のコントラストを計測してもよい。
レーザ制御部130は、露光装置から目標空間的コヒーレンスLctを受信してもよい。レーザ制御部130は、パルスレーザ光のコヒーレンスが目標空間的コヒーレンスLctに近づくように、コヒーレンス計測器380における計測結果に基づいて、空間コヒーレンス調整器321を制御してもよい。
5.4 レーザ光源のバリエーション4
レーザ光源は、図26に示されるような固体レーザ光源を用いたものであってもよい。このレーザ光源においては、MO410は、波面制御部411、チタンサファイア結晶412、ビームエキスパンダ413、グレーティング414、グレーティング414を回転させる回転ステージ415、部分反射ミラー416を含んでいてもよい。波面制御部411はシリンドリカル凹レンズとシリンドリカル凸レンズと図示しない1軸ステージを含んでいてもよい。また、PA420(Power Amplifier)は、チタンサファイア結晶421を含んでいてもよい。尚、このレーザ光源においては、PA420に代えてチタンサファイア結晶421と共振器を含むPO(Power Oscillator)であってもよい。また、波長変換機構430として、LBO結晶431、KBBF結晶432を含み、LBO結晶431を回転させる回転ステージ433、KBBF結晶432を回転させる回転ステージ434を備えていてもよい。更に、ビームスプリッタ441、分光器442、ビームエキスパンダ443を含んでいてもよい。また、チタンサファイア結晶412においてレーザ発振させるためのポンピングレーザ450を含んでいてもよい。MO410より出射されたレーザ光は、第1の高反射ミラー461及び第2の高反射ミラー462により反射され、PA420に入射してもよい。この固体レーザ光源は、ArFエキシマレーザのMOにも適用可能である。
図26に示されるレーザ光源では、ポンピングレーザ450より、チタンサファイア結晶412に光を照射することにより、MO410より波長773.6nmのレーザ光を出射してもよい。MO410より出射されたレーザ光は第1の高反射ミラー461及び第2の高反射ミラー262により反射され、PA420に入射してもよい。PA420においては、PA420におけるチタンサファイア結晶421をポンピングレーザ450により光を照射することにより、チタンサファイア結晶421を通過する波長773.6nmのレーザ光を増幅しPA420より出射してもよい。
PA420より出射された波長773.6nmのレーザ光は、波長変換機構430におけるLBO結晶431に入射し、LBO結晶431において第2高調波光(386.8nm)に変換されて出射されてもよい。LBO結晶431より出射された第2高調波光(386.8nm)は、KBBF結晶432に入射し、KBBF結晶432において第4高調波光(193.4nm)に変換されて出射されてもよい。
出射された第4光調波光は、ビームスプリッタ441において一部反射され、分光器442に入射してもよい。分光器442は、入射した第4光調波光の波長とスペクトル線幅等を測定し、測定された波長とスペクトル線幅の情報は、レーザ制御部130に送信されてもよい。レーザ制御部130では、送信された波長とスペクトル線幅の情報に基づき、それぞれ、MO410の回転ステージ415によりグレーティング414を回転と波面制御部411の1軸ステージによって、シリンドリカルレンズ間の距離を制御してもよい。
出射される第4高調波光は、ビームエキスパンダ443によってビームを広げて、不図示のPOまたは露光装置に入射してもよい。尚、ビームエキスパンダ443はなくてもよい場合がある。
6.ビーム整形部
次に、本開示の露光装置に用いられるビーム整形部44について、具体的に説明する。
6.1 ビーム整形部の例1
本開示の露光装置に用いられるビーム整形部44は、図27に示されるように2つのアキシコンレンズ440a、440bを組み合わせたものであってもよい。
2つのアキシコンレンズ440a、440bを組み合わせることによって、円形状の断面を有するガウシアンビームを円形状の断面を有するトップハットビームに変換し、かつ、波面も入射ビームと同様の波面として出射させることができる。ビーム整形部44から出射するパルスレーザ光のビーム径が、干渉縞の生成領域において求められるビーム径よりも小さい場合は、この光学系の後に、ビームエキスパンダが組み合わせられてもよい。レーザ光源がシングル横モードのレーザビームを出力する場合は、上記のようなビーム整形部によって、波面をほぼ維持しながらビームの光強度分布をトップハット形状に変換してもよい。
トップハット形状にすることによって、ウェハ10の表面に生じる干渉縞の各ピーク強度の強度分布が均一化されてもよい。その結果、露光されるエネルギが均一化され、ライン&スペースの形成が均一化されてもよい。
6.2 ビーム整形部の例2
本開示の露光装置に用いられるビーム整形部44は、図28に示されるように2つのシリンドリカル凸レンズ440c、440dを用いたものであってもよい。
放電励起式エキシマレーザ光源から出射されるビーム断面の光強度分布は、放電方向に対して直行する方向(X方向)は、ガウシアン分布の形状に近く、放電方向に対して垂直な方向(Y方向)は、トップハット型分布の形状に近くなる場合がある。よって、X方向のビームプロファイルに関しては、第1のシリンドリカル凸レンズ440cにより、X方向の光強度分布を変換し、第2のシリンドリカル凸レンズ440dによって、第1のシリンドリカル凸レンズ440cによって歪んだ波面を補正してもよい。その結果、X方向の光強度分布はトップハット型分布に近い形状となり波面が平面波となり得る。
尚、Y方向のビームプロファイルに関しては、第1のシリンドリカル凸レンズ440cと第2のシリンドリカル凸レンズ440dはビーム形状と波面は入射ビームと同等であってもよい。
以上のように、2つのシリンドリカル凸レンズ440c、440dを組合せることによって、放電励起式エキシマレーザ光源より出射されるレーザ光において、ビームプロファイルをX方向のトップハット形状に変換し、かつ、平面波に近い波面に変換すてもよい。
7. 制御部
次に、図29に基づき本開示のレーザ光源100におけるレーザ制御部130等の各制御部について説明する。
レーザ制御部130等の各制御部は、コンピュータやプログラマブルコントローラ等汎用の制御機器によって構成されてもよい。例えば、以下のように構成されてもよい。
制御部は、処理部700、処理部700に接続されるストレージメモリ705、ユーザインターフェイス710、パラレルI/Oコントローラ720、シリアルI/Oコントローラ730、A/D、D/Aコンバータ740を含んでいてもよい。処理部700は、CPU701、CPU701に接続されたメモリ702、タイマ703、GPU704を含んでいてもよい。
処理部700は、ストレージメモリ705に記憶されたプログラムを読み出してもよい。また、処理部700は、読み出したプログラムを実行したり、プログラムの実行に従ってストレージメモリ705からデータを読み出したり、ストレージメモリ705にデータを記憶させたりしてもよい。
パラレルI/Oコントローラ720は、パラレルI/Oポートを介して通信可能な機器に接続されてもよい。パラレルI/Oコントローラ720は、処理部700がプログラムを実行する過程で行うパラレルI/Oポートを介した、デジタル信号による通信を制御してもよい。
シリアルI/Oコントローラ730は、シリアルI/Oポートを介して通信可能な機器に接続されてもよい。シリアルI/Oコントローラ730は、処理部700がプログラムを実行する過程で行うシリアルI/Oポートを介した、デジタル信号による通信を制御してもよい。
A/D、D/Aコンバータ740は、アナログポートを介して通信可能な機器に接続されてもよい。A/D、D/Aコンバータ740は、処理部700がプログラムを実行する過程で行うアナログポートを介した、アナログ信号による通信を制御してもよい。
ユーザインターフェイス710は、オペレータが処理部700によるプログラムの実行過程を表示したり、オペレータによるプログラム実行の中止や割り込み処理を処理部700に行わせるよう構成されてもよい。
処理部700のCPU701はプログラムの演算処理を行ってもよい。メモリ702は、CPU701がプログラムを実行する過程で、プログラムの一時記憶や、演算過程でのデータの一時記憶を行ってもよい。タイマ703は、時刻や経過時間を計測し、プログラムの実行に従ってCPU701に時刻や経過時間を出力してもよい。GPU704は、処理部700に画像データが入力された際、プログラムの実行に従って画像データを処理し、その結果をCPU701に出力してもよい。
パラレルI/Oコントローラ720に接続されるパラレルI/Oポートを介して通信可能な機器は、各種装置や、他の制御部等であってもよい。
シリアルI/Oコントローラ730に接続されるシリアルI/Oポートを介して通信可能な機器は、各種装置や、他の制御部等であってもよい。
A/D、D/Aコンバータ740接続される、アナログポートを介して通信可能な機器は、各種センサであってもよい。
上記の説明は、制限ではなく単なる例示を意図したものである。従って、添付の特許請求の範囲を逸脱することなく本開示の実施形態に変更を加えることができることは、当業者には明らかであろう。
本明細書及び添付の特許請求の範囲全体で使用される用語は、「限定的でない」用語と解釈されるべきである。例えば、「含む」又は「含まれる」という用語は、「含まれるものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「有する」という用語は、「有するものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。また、本明細書、及び添付の特許請求の範囲に記載される不定冠詞「1つの」は、「少なくとも1つ」又は「1又はそれ以上」を意味すると解釈されるべきである。
10 ウェハ
20 光路管
30 フレーム
40 光学系
41 第1の高反射ミラー
42 第2の高反射ミラー
43 第3の高反射ミラー
44 ビーム整形部
50 マスクステージ
51 マスク
51a 周期パターン
52 距離センサ
60 ウェハステージ
70 制御部
100 レーザ光源
110 レーザチャンバ
110a ウインド
110b ウインド
111a 放電電極
111b 放電電極
113 電源
113a スイッチ
114 波長可変モジュール
114a 第1のプリズム
114b 第2のプリズム
114c グレーティング
114d 回転ステージ
115 部分反射ミラー
116 第1のビームスプリッタ
117 エネルギモニタ
117a 第2のビームスプリッタ
117b パルスエネルギセンサ
118 分光器
118a 拡散素子
118b エタロン
118c 集光レンズ
118d ラインセンサ
119 出射口シャッタ
121 波面制御部
121a シリンドリカル凹レンズ
121b シリンドリカル凸レンズ
121c 1軸ステージ
122 偏光制御部
122a λ/2板
122b λ/4板
122c 回転ステージ
122d 回転ステージ
130 レーザ制御部
140 波長制御部
Zt タルボ距離

Claims (15)

  1. 出射されるレーザ光の波長を変化させることのできるレーザ光源と、
    前記レーザ光が照射されることにより回折光を発生させるパターンが形成されているマスクと、
    前記マスクと基板との距離に対応して、前記レーザ光源より出射されるレーザ光の波長の制御を行う制御部と、
    を備え、
    前記レーザ光源より出射された前記レーザ光を前記マスクに照射し、前記基板の表面においてプロキシミティ露光する露光装置。
  2. 前記マスクに形成されているパターンは、周期構造を有するパターンである請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記露光はタルボ効果による干渉により生じた光により行われるものであって、
    前記制御部は、前記マスクと前記基板との距離が前記タルボ効果におけるタルボ距離の整数倍となるように、前記レーザ光源より出射されるレーザ光の波長を制御する請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記制御部は、前記マスクに形成されているパターンのピッチを受信し、当該受信したパターンのピッチに基づいてレーザ光の波長を制御する、請求項3に記載の露光装置。
  5. 前記露光はタルボ効果による干渉により生じた光により行われるものであって、
    前記制御部は、所望の焦点深度を得ることができるように、前記レーザ光源より出射されるレーザ光のスペクトル線幅を制御する請求項2に記載の露光装置。
  6. 前記レーザ光の偏光方向を変化させる偏光制御部を備える請求項2に記載の露光装置。
  7. 前記制御部は、前記マスクに形成されているパターンの方向を受信し、当該受信したパターンの方向に基づいて前記偏光制御部を制御する、請求項6に記載の露光装置。
  8. 前記レーザ光源より出射されるレーザ光の波長が、157〜352nmの範囲の波長である請求項3に記載の露光装置。
  9. 前記レーザ光源は、エキシマレーザである請求項8に記載の露光装置。
  10. 前記レーザ光源は、ArFエキシマレーザである請求項9に記載の露光装置。
  11. 前記マスクと前記基板との距離は、前記タルボ距離の825倍以上である請求項10に記載の露光装置。
  12. 前記レーザ光源は、KrFエキシマレーザである請求項9に記載の露光装置。
  13. 前記マスクと前記基板との距離は、前記タルボ距離の509倍以上である請求項12に記載の露光装置。
  14. 前記レーザ光の空間的コヒーレンスを計測するコヒーレンス計測器と、
    前記コヒーレンス計測器において得られた情報に基づき前記レーザ光における空間的コヒーレンスを調整する空間コヒーレンス調整器と、
    を含む請求項1に記載の露光装置。
  15. 前記レーザ光源は、発振器と、
    前記発振器より出射されたレーザ光のパワーを増幅する増幅器と、
    を含む請求項1に記載の露光装置。
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