JP6371515B2 - X線画像処理装置、x線画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

X線画像処理装置、x線画像処理方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、X線画像処理装置、X線画像処理方法、及びプログラムに関する。
近年のディジタル技術の進歩により、医療の分野でも画像にディジタル処理を施すことが一般的になっている。ディジタル画像処理の好適な適用例としては、デジタル・サブトラクション・アンギオグラフィー(以下、DSA)を取得するDSA処理が挙げられる。DSA像は、被写体への造影剤流入の前後で画像を取得し、造影剤流入後の画像(ライブ像)から造影剤流入前の画像(マスク像)を画像間差分して得られる画像である。ライブ像からマスク像の差分をとる画像間の差分処理は、診断上の関心領域である血管領域を、造影剤流入による画像間の変化領域として取得するものである。また、画像間差分処理は、関心領域である血管領域以外の領域を背景領域として取り除く。これにより生成されるDSA像は、被写体構造の影響を受けることなく関心領域である血管領域の観察行うことができるため、診断上有用な画像である。
DSA像の診断上の利用目的は造影された血管像の明瞭な描出にある。この目的は、ライブ像からマスク像を減算することによって果たされるが、一般に被写体には動きが生じるため、DSA像にモーションアーチファクトとして現れてしまう。理想的には造影剤が流入した血管領域だけを描出することが期待されるDSA像において、モーションアーチファクトは血管像の明瞭な描出の妨げとなる。特に血管領域内にモーションアーチファクトが生じた場合は血管の狭窄などが非常に見辛いものとなる。
この問題に対し、特許文献1では、ライブ像からマスク像を差分したサブトラクション像内に特にモーションアーチファクトに基づいて関心領域を定め、関心領域に限局してピクセルシフトによる位置合わせを行う手法が開示されている。ピクセルシフトによる位置合わせは、ライブ像とマスク像との間で画像間差分を行う際、差分する画素を上下左右のいずれかにずらすことでモーションアーチファクトを低減する手法である。ここでピクセルシフト量を、モーションアーチファクトに基づいて定めた関心領域から算出することにより、効果的なモーションアーチファクトの低減を自動で行っている。
特開2007−215930号公報
DSA像において完全な位置合わせ処理を行うことは困難なものとなる。被写体は3次元的な動きを伴うため、ピクセルシフトのような2次元的な処理では原理的に位置合わせを行うことはできない。また、3次元的な動きにも対応するため、非剛体レジストレーションを用いる手法も考えられるが、アルゴリズムが複雑になるため非常に計算コストが高くなる他、場合によっては実際の被写体には存在しない偽像を生じる可能性もある。
そこで、特許文献1のようにモーションアーチファクトに基づいて定めた領域に限局した位置合わせなどを行うことで部分最適化を行う手法が考えられる。部分最適化を行う場合、画像全体の位置合わせを行うのではなく、特に必要な部分において位置合わせを行うことで計算コストを抑えることができる。
DSA像では臨床上興味のある領域である造影血管領域において位置合わせを行うことが望ましい。しかし、特許文献1に示される手法はモーションアーチファクトの低減に主眼が置かれており、臨床上興味のある領域を関心領域とすることは述べられていない。
本発明は、DSA像における位置合わせ処理において、臨床上の関心のある造影血管領域およびその周辺領域を用いて、ライブ像およびマスク像の位置合わせを行うことが可能なX線画像処理技術を提供する。
本発明の一つの側面にかかるX線画像処理装置は、造影剤流入前の被写体を撮像したマスク像と造影剤流入後のライブ像との間で差分処理を行うことで差分画像を生成する差分処理手段と、
記差分画像における画素値の分布を用いて、造影剤が流入した領域を取得する第一の取得処理手段と、
前記造影剤が流入した領域に隣接する画素の画素値を用いて、前記造影剤が流入した領域の周辺領域を前記差分画像から取得する第二の取得処理手段と、
前記造影剤が流入した領域と前記周辺領域とを用いた位置の比較により、前記ライブ像と前記マスク像における画素間の位置ずれを最小にする補正量を求め、前記補正量に基づいて前記ライブ像および前記マスク像の画素間の位置合わせを行う位置合わせ処理手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、DSA像における位置合わせ処理において、臨床上の関心のある造影血管領域およびその周辺領域を用いて、ライブ像およびマスク像の位置合わせを行うことが可能になる。DSA像におけるモーションアーチファクトの影響を低減して、ライブ像およびマスク像の位置合わせを行うことが可能になる。
第1及び第2実施形態にかかるX線画像処理装置を説明する図。 第1実施形態にかかる処理の流れを説明する図。 第1実施形態にかかる領域取得処理の一例の流れを説明する図。 第2実施形態にかかる処理の流れを説明する図。 第2実施形態にかかる領域取得処理の一例の流れを説明する図。 実施形態のX線画像処理装置を用いたシステムの一例を示す図。 第一の画像間差分処理部による画像間差分を例示的に示す図。 位置合わせ処理を例示的に示す図。 第二の画像間差分処理部による画像間差分を例示的に示す図。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
(第1実施形態)
図1は実施形態に係る画像処理装置(以下、「X線画像処理装置100」)の概略構成を示す図である。X線画像処理装置100は、X線発生部101、2次元X線センサ104、前処理部105、画像記憶部106、操作部107、画像処理部108および表示部109を有する。
X線発生部101は、毎秒3〜30パルスのX線パルスを発生することが可能である。2次元X線センサ104は被写体102を透過したX線103を受けてX線パルスに同期した動画像をX線画像として撮像する。2次元X線センサ104は、X線照射された被写体102の動画像を撮像する撮像部として機能する。前処理部105は2次元X線センサ104が異なるタイミングで撮像した動画像の各フレームに対して前処理を行う。
画像処理部108は撮像したX線画像に画像処理を行う。操作部107はユーザからの操作指示を入力し、表示部109はX線画像の表示を行う。画像記憶部106は前処理部105により前処理された動画像や画像処理部108により画像処理されたX線画像を記憶する。
画像処理部108は、更に、マスク像生成部110、第一の画像間差分処理部111、第二の画像間差分処理部112、第一の領域取得処理部113、第二の領域取得処理部114、位置合わせ処理部115を有する。
X線発生部101、2次元X線センサ104、前処理部105、画像記憶部106、画像処理部108、操作部107および表示部109は、バス116を介して接続されているものとする。
本実施形態では、上述のX線画像処理装置100により、血管内部の造影剤の流れを撮影する(以下、X線動画撮影)場合について説明する。X線画像処理装置100は操作部107を介したユーザからの撮影開始指示により、X線動画撮影を開始する。ユーザは操作部107を介して所望の画質が得られるよう撮影条件を設定する。操作部107から出力される撮影開始指示には、操作部107で設定された撮影条件が反映される。
撮影開始指示が入力されると、X線発生部101は、ユーザにより設定された撮影条件に従うX線パルスを発生する。
2次元X線センサ104はX線パルスに同期してX線画像を1フレームずつ生成し、生成したフレームを前処理部105に出力する。前処理部105は、X線画像の各フレームに対し2次元X線センサ104の特性を考慮した所定の前処理を行う。
撮影後に再生する必要がある場合、操作部107を介したユーザからの保存指示し従って、画像記憶部106はX線画像を保存する。
X線動画撮影においてデジタル・サブトラクション・アンギオグラフィー(DSA処理)を行う場合、前処理部105は、前処理を行ったX線画像をマスク像生成部110に入力する。造影剤流入前の画像(以下、マスク像)は、一般にX線動画撮影の開始直後の数フレームであり、より好ましくは、造影剤流入後の画像(以下、ライブ像)との位置ずれが小さい造影剤流入の直前フレームである。X線動画撮影の開始後の数フレームはマスク像の生成に用いられる。操作部107を介して、ユーザが予めマスク像として使うフレーム番号(例えば、X線動画撮影の開始後のフレーム番号などの条件)を設定すれば、設定に応じて、マスク像生成部110は条件を満たすフレームをマスク像として画像記憶部106に出力する。
あるいは、マスク像生成部110がX線動画撮影によるフレームを解析することで造影剤の流入を検知し、マスク像生成部110が造影剤流入の直前のフレームを自動的に選択するように構成しても良い。
また、次の式1のようにマスク像生成部110において複数のフレームの画素値Iを加算して一枚のマスク像Mとして出力しても良い。
ここで、nを2次元X線センサ104が出力する画像のフレーム番号とし、nフレーム目の画像をInとする。式1中のパラメータであるstartNoとendNoはユーザが予め指定するフレーム加算の開始フレーム番号と終了フレーム番号を示す。また(x,y)は画像の画素インデックスとし、In(x,y)はnフレーム目の画像Iの座標(x,y)における画素値、M(x,y)はマスク像Mの座標(x,y)における画素値である。
マスク像生成部110は生成したマスク像を出力し、画像記憶部106はマスク像生成部110において生成されたマスク像を保存する。マスク像の作成前、及び作成中に撮影されたフレームは、図示しない所定の表示用の画像処理がなされた後、表示部109にリアルタイムに表示可能である。
X線画像処理装置100は、マスク像作成後に撮影した造影剤流入後の画像(ライブ像)の各フレームに対し、画像記憶部106に保存されているマスク像を用いた画像間差分により、DSA像を生成するための処理としてDSA像生成処理を行なう。DSA像生成処理の流れを以下に説明する。
(DSA像生成処理)
図2はDSA像の生成処理の流れを説明するフローチャートである。 ステップS201で、第一の画像間差分処理部111は、前処理部105によって前処理された画像であるライブ像と、画像記憶部106に保存されているマスク像とを、以下の式2に従って画像間差分した第一のサブトラクション像(差分画像)を生成する。
ここで、S1は第一のサブトラクション像(差分画像)、Lはライブ像、Mはマスク像を表す。(x,y)は画像の画素インデックス、S1(x,y)、L(x,y)、M(x,y)はそれぞれ第一のサブトラクション像、ライブ像、マスク像の画素値を表す。図7(a)は第一の画像間差分処理部111による画像間差分を例示的に示す図であり、ライブ像701は式2のLに対応し(以下、ライブ像Lとも表記する)、マスク像702は式2のM(以下、マスク像Mとも表記する)に対応する。画像間差分により得られたサブトラクション像703(差分画像)は式2のS1に対応する。
ステップS202において、第一の領域取得処理部113は、第一のサブトラクション像S1(差分画像)における画素値の分布を用いて、造影剤が流入した血管領域(造影血管領域)を取得する。血管領域(造影血管領域)は、線状の領域として、第一のサブトラクション像S1(差分画像)から取得される。図7(b)は、血管領域(造影血管領域)として、造影剤が流入した領域を示す線状領域を例示的に示す図であり、第一の領域取得処理部113は、第一のサブトラクション像であるサブトラクション像703(差分画像)内において、線状領域704を取得する。本ステップにおける線状領域704の取得処理の具体的な内容については、後に図3で説明する。
ステップS203において、第二の領域取得処理部114は、第一のサブトラクション像S1と、造影剤が流入した領域を示す線状領域704(造影血管領域)に隣接する画素の画素値とを用いて線状領域の周辺領域(造影血管周辺領域)を取得する。本ステップにおける取得処理の具体的な内容については、後に図3で説明する。
ステップS204において、位置合わせ処理部115は、線状領域(造影血管領域)と線状領域の周辺領域(造影血管周辺領域)とを用いた位置の比較を行う。位置合わせ処理部115は、位置の比較により、ライブ像Lおよびマスク像Mにおける画素間(画素集合間)の位置ずれを最小にする補正量を求め、ライブ像Lおよびマスク像Mの位置合わせを行う。
図8(a)は、位置合わせ処理部115による補正量算出処理を例示的に示す図である。位置合わせ処理部115は、取得した線状領域(造影血管領域)と周辺領域(造影血管周辺領域)とを用いた位置の比較により、ライブ像Lおよびマスク像Mにおける対応する画素間の位置ずれが最小となるような補正量を取得する。そして、位置合わせ処理部115は、取得した補正量を用いて、ライブ像Lおよびマスク像Mの位置合わせを行う。
位置合わせ処理部115は、位置合わせ処理として、例えば、マスク像を基準として、ライブ像をマスク像に対して位置合わせする。あるいは、位置合わせ処理部115は、位置合わせ処理として、例えば、ライブ像を基準として、マスク像をライブ像に対して位置合わせする。あるいは、位置合わせ処理部115は、ライブ像およびマスク像の両方を変形し、両者の位置合わせを行うものであってもよい。 本実施形態では、説明を簡単にするために、ライブ像Lを基準として、マスク像Mをライブ像Lに対して位置合わせすることで位置合わせ済みマスク像M’を取得し、位置合わせ処理部115の出力とする場合を説明する。図8(b)は、位置合わせ処理部115による位置合わせ処理を例示的に示す図であり、マスク像Lは補正量算出処理により算出された補正量に従い、線状領域および周辺領域における位置の比較に従った位置合わせが施される。
ステップS205において、第二の画像間差分処理部112は、ライブ像Lから位置合わせ済みマスク像M’を差分することで第二のサブトラクション像を生成し、出力する。X線画像処理装置100は、この第二のサブトラクション像をDSA像として表示部109に入力し、表示部109はDSA像の表示を行う。図9(a)は、第二の画像間差分処理部112による画像間差分を例示的に示す図であり、ライブ像Lから位置合わせ済みマスク像M’を差分して、第二のサブトラクション像(S2)が生成される様子が示されている。図9(b)は、第二の画像間差分処理部112による画像間差分により取得された第二のサブトラクション像(DSA像:S2)を例示する図である。
(造影血管領域および造影血管周辺領域の取得)
次に、造影血管領域および造影血管周辺領域の取得処理を具体的に説明する。ステップS202における造影血管領域の取得、及び、ステップS203における造影血管周辺領域の取得は、様々な手法を用いることができる。本実施形態では、閾値処理とモルフォロジ演算とを用いる手法を図3に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップS301において、第一の領域取得処理部113は、第一のサブトラクション像における背景領域の画素値Tbgを算出する。ライブ像Lとマスク像Mとが同じX線量で取得された理想的な状態では背景領域の画素値Tbg=0(ゼロ)である。しかしながら、実際には照射X線のばらつきによりライブ像Lの撮影時のX線量とマスク像Mの撮影時のX線量とは異なるため背景領域の画素値Tbgはゼロではない場合がある。第一のサブトラクション像の全体の面積に対して背景領域が大きな面積を占めることを利用して、第一の領域取得処理部113は、第一のサブトラクション像の画素値をヒストグラムに変換する。そして、第一の領域取得処理部113は、最頻値となる画素値を背景領域の画素値(背景画素値)Tbgとして算出する。
ステップS302において、第一の領域取得処理部113は、第一のサブトラクション像に対して背景領域の画素値Tbgを閾値とした閾値処理を行い、造影血管領域を「1」、それ以外の背景領域を「0」で表した二値画像を出力する。第一のサブトラクション像では、一般に造影血管領域が背景領域の画素値Tbgよりも小さな画素値を取る領域であることを利用し、次の式3で示される閾値処理にて造影血管領域の取得(粗取得)を行う。
ここで、S1は第一のサブトラクション像、B0は閾値処理の結果である二値画像であり、(x,y)は画像の座標を表す。さらに、S1(x,y)は第一のサブトラクション像S1の画素(x,y)における画素値を表す。B0(x,y)は二値画像B0の画素(x,y)における画素値を表す。従って、第一の領域取得処理部113は、式3に従って、第一のサブトラクション像S1の画素値S1(x,y)と背景領域の画素値Tbg(閾値)とを比較する比較処理を全画素について行い、二値画像B0を得る。ただし、一般にX線画像にはノイズが存在するため、造影血管領域(線状領域)は、上述の閾値で明確に切り分けられない場合がある。そこでノイズの影響を避け、造影剤の濃い血管領域のみを取得するために、第一の領域取得処理部113は、ゼロより大きな値であるオフセットoffsetを用いて次の式4の閾値処理を行うことも可能である。
ステップS303において、第一の領域取得処理部113は、二値画像B0に対してモルフォロジ演算の収縮処理を所定回数適用し、収縮済み二値画像B1を出力する。この処理は二値画像B0上の孤立している「1」を示す画素(1−画素)を、「0」を示す画素(0−画素)に置き換えるため、ノイズの低減の効果がある。収縮処理の適用回数は、画像解像度や撮影条件、背景領域の画素値Tbg(閾値)に依存するため、実験的に定めた適当な回数を設定すれば良い。またノイズ低減が不要な場合はこのステップは省略できる。
ステップS304において、第一の領域取得処理部113は、二値画像B0または収縮済み二値画像B1に対してモルフォロジ演算の膨張処理を所定回数適用し、膨張処理済みの二値画像B2を出力する。この処理はB1において1−画素(造影血管領域(線状領域)を示す画素)に隣接する0−画素(背景を示す画素)を1−画素で置き換える処理である。これにより、上述した閾値処理や収縮処理あるいはライブ像Lとマスク像Mとの間の位置ずれによって生じた、本来ならば、つながっている造影血管領域をつなげる効果がある。膨張処理の適用回数は、画像解像度や撮影条件、背景領域の画素値Tbg(閾値)、上述した収縮処理の適用回数に依存する。また所望の造影血管領域が、太い血管の中央部あるいは造影剤の濃い領域のみとする場合は膨張処理の適用回数を少なくするか、省略しても良い。以上の処理が第一の領域取得処理部113で行われる処理であり、得られた二値画像B2の1−画素が造影血管領域(線状領域)である。
ステップS305において、第二の領域取得処理部114は、造影血管領域である二値画像B2を初期画像として膨張処理を行うことで、さらに造影血管周辺領域を1―画素とした二値画像B3を取得する。この膨張処理の適用回数は、画像解像度や所望する造影血管周辺領域の大きさを考慮して適当な回数を定める。
ステップS306において、第二の領域取得処理部114は、以下の式5により、二値画像B3から二値画像B2を差分することで造影血管領域を除き、造影血管周辺領域のみを1−画素とした二値画像B4を取得する。
以上が第二の領域取得処理部114で行われる処理であり、得られた二値画像B4の1−画素が造影血管周辺領域である。
上述した手法の他にも、造影血管領域を連結した領域と定義し、閾値処理にて得られた二値画像をラベリングし、最も面積の大きな領域や線状構造を持つ領域を造影血管領域として取得しても良い。また、領域取得の対象であるサブトラクション像(差分画像)が動画であることを利用し、1フレーム目に関しては上述の閾値処理とモルフォロジ演算で造影血管領域を求め、2フレーム目以降は前フレームの取得結果に基づいて取得処理を行っても良い。具体的には前フレームで取得した造影血管領域を開始領域とし、近傍領域で造影血管らしい領域を閾値処理や膨張処理で取得する方法を用いることができる。
(位置合わせ処理)
次に、図2のステップS204の位置合わせ処理について説明する。本実施形態では、ステップS204における位置合わせ処理は、様々な手法を用いることができる。ここでは、上述の造影血管領域を表す二値画像B2、及び造影血管周辺領域を表す二値画像B4に基づいて、マスク像Mの画素をずらすことで(ピクセルシフト)、ライブ像Lとの間で位置合わせをする方法を説明する。
マスク像Mをピクセルシフトした画像M’は、x軸方向のシフト量をi、y軸方向のシフト量をjとすると次の式6で表すことができる。
WとHはマスク像Mおよび画像M’の横サイズと縦サイズである。座標(x−i,y−j)がマスク像Mの外側となる場合は画素値が存在しないため、予め定めた任意の値dummyをM’(x,y)の値とする。
画素をずらすピクセルシフトによる位置合わせ処理は、シフト量i,jを予め定めたシフト範囲内で動かしながら画像M’を生成し、ライブ像Lと順次比較することで位置ずれが最小となる補正量として、シフト量i,jを求める処理である。最大のシフト量をsmaxとし、シフト範囲を(−smax≦i≦smax,−smax≦j≦smax)とする。シフト量がi,jの場合のライブ像Lと、ピクセルシフトした画像M’との間の位置ずれの評価値をE(i,j)とすれば、評価値E(評価関数)は、例えば次の式7で求めることができる。
評価値Eが最小となるシフト量(i,j)によりマスク像Mをピクセルシフトした画像M’が、ステップS204において位置合わせ処理部115が出力する位置合わせ済みのマスク像である。式7は、ライブ像Lとピクセルシフトしたマスク像M’との間の画素値の差を二乗した値に対して、二値画像B2,B4が表す領域内で所定の重みづけを示す係数として、係数a,bを乗じて総和することを意味している。また、最大シフト量smaxを考慮した範囲で総和をとることにより、シフト量による総和画素数の変動及びdummy値が評価値Eに影響しないようにしている。
ここでa,bは、それぞれ二値画像B2,B4が表す領域の評価値への寄与度を決める係数である。二値画像B2,B4に対し異なる重みづけとして、寄与度a,bを設定しているのは、二値画像B2で表す造影血管領域と、二値画像B4で表す造影血管領域周辺領域と、は異なる特性を持つと考えられるためである。すなわち、二値画像B4で表す造影血管周辺領域は、ライブ像では造影血管領域が存在せず、マスク像でも造影血管領域が存在しないため、理想的な位置合わせが行われたシフト量では評価値はゼロになる。一方、二値画像B2で表す造影血管領域は、ライブ像では造影血管領域が存在し、マスク像では造影血管領域が存在しないため、式7のような画素値の比較に基づく評価値では値はゼロにはならない。このため、寄与度をa<bのように設定することでより好ましい評価値を得ることができる。
また、式8のように、二値画像B2,B4にそれぞれ関数f,gを用いて評価値を求めても良い。例えば、二値画像B4で表される造影血管周辺領域に関しては、式7と同様に画素値に基づく評価値を算出するように関数gを定義する。一方、二値画像B2で表される造影血管領域に関しては、造影剤の有無を考慮した画素値ではなく血管内の構造を比較するために、エッジを比較するような関数fを定義すれば良い。位置合わせ処理部115は、ライブ像Lおよびマスク像Mに対してエッジ検出処理を施し、得られたエッジ情報に比較によりライブ像Lおよびマスク像Mの位置合わせを行うことができる。関数fは例えば、次の式9で表すことができる。
式9は、マスク像M’とライブ像Lの注目画素(x,y)における横方向、及び縦方向の微分値を求め、評価値とするものである。
(第二のサブトラクション像の生成)
次に、ステップS205で説明した第二のサブトラクション像の生成処理を説明する。第二の画像間差分処理部112は、ライブ像Lからこの位置合わせ済みマスク像M’を差分して第二のサブトラクション像S2を生成する(式10)。このとき、位置合わせ済みマスク像M’においてdummy値とした画素(x−i<0,x−i≧W,y−j<0,y−j≧H)は、第二のサブトラクション像においてもdummy値とする。
以上の説明では、位置合わせ手法として、ピクセルシフトを用いる場合について説明したが、位置合わせ手法はピクセルシフトを用いる手法に限定されるものではない。例えば、マスク像生成とライブ像撮影の間に生じた被写体の動きによっては、回転、拡大または縮小等、パラメトリックな画像変形を用いても良い。また、マスク像とライブ像にそれぞれメッシュ状に制御点を配置し、各制御点においてマスク像とライブ像との間で対応関係を求め、制御点の移動と制御点間の画素値の補間を行うワーピングなどの非剛体レジストレーションを用いても良い。位置合わせ処理部115は、マスク像Mおよびライブ像Lを、それぞれ複数のメッシュに分割し、メッシュの節点を示す制御点をマスク像Mとライブ像Lとの間で対応づける。そして、位置合わせ処理部115は、制御点の移動量と、制御点以外のメッシュの位置については制御点間の移動量から補間した値と、を用いた非剛体レジストレーション処理により、マスク像およびライブ像の位置合わせを行うことも可能である。位置合わせ処理部115は、線状領域と周辺領域の位置の比較結果を用いた非剛体レジストレーション処理により、マスク像およびライブ像の間で対応する位置の移動量と、対応する位置の間を補間した移動量と、を補正量として取得する。取得した補正量に基づき、位置合わせ処理部115は、ライブ像およびマスク像の位置合わせを行うことが可能である。
また、上記の説明では、マスク像生成部110においてマスク像を一枚生成し、ライブ像との位置合わせを行う方法を説明した。しかし、マスク像を予め複数枚生成し、ライブ像との位置合わせの代わりに最も位置ずれの少ないマスク像を選択しても良い。すなわち、異なる画像から生成したN枚のマスクMn(n=1,...,N)が画像記憶部106に保存されている時、最適なマスク像を選択するための評価値は、式8と同様の関数f,gを用いて次の式11で表すことができる。
このとき、評価値E(n)を最小にするマスクMnが、第二の画像間差分処理部112への入力となる。
さらに、マスク像の選択と位置合わせの両方を行うことで最適な位置合わせを行うものとしても良く、このとき、評価値は次の式12で表すことができる。
式12においては、評価値E(i,j,n)を最小にするマスクMn、及びシフト量i,jで位置合わせされた画像が、第二の画像間差分処理部112への入力となる。
本実施形態では、ライブ像とマスク像との間の位置合わせを、第一のサブトラクション像から取得した造影血管領域とその周辺の画素に基づいて行う。これにより、特に臨床上興味のある造影血管領域においてモーションアーチファクトの低減が可能となる。
(第2実施形態)
本実施形態では、X線画像処理装置100において、画像記憶部106に保存したX線動画像に対し、再度のモーションアーチファクトの低減を行う場合について説明する。X線画像処理装置100は、第1実施形態で説明したX線動画撮影により得られたX線画像とマスク像とを画像記憶部106に保存しているものとする。
X線画像処理装置100は、操作部107を介したユーザからの指示により、保存されているX線動画の再生、停止、コマ送り、コマ戻しなどの表示フレームの変更指定が可能である。また、X線画像処理装置100は、操作部107を介したユーザからの指示により、マスク像として使うフレーム番号などの条件を変更することが可能である。X線画像処理装置100は、変更された条件に従い、画像記憶部106に保存されているX線画像をマスク像生成部110に入力する。マスク像生成部110は入力されたX線画像から新たな条件に従ってマスク像Mを生成し、画像記憶部106にマスク像Mとして出力する。
X線画像処理装置100は、操作部107を介したユーザからの表示フレームあるいはマスク像Mの変更指示に従い、表示するDSA像の更新を行う。すなわち、ユーザにより指示された新しいフレームをライブ像Lとし、新しいマスク像Mと合わせて第一の画像間差分処理部111への入力とする。
第一の画像間差分処理部111は、この新しいライブ像Lからマスク像Mを画像間差分した第一のサブトラクション像を生成し、表示部109に表示する。あるいは、X線画像処理装置100は、この新しい入力に対して図2に示すフローチャートで説明したDSA像生成処理を適用し、生成したDSA像(第二のサブトラクション像)を表示部109に表示しても良い。
また、X線画像処理装置100は、操作部107を介したユーザからの指示により、表示しているDSA像の関心領域の設定が可能である。ここで、ユーザからの指示は様々な方法が考えられる。ここでは、表示部109に表示しているサブトラクション像上で、操作部107のマウスポインタにより画素を座標指定するものとする。
操作部107を介したユーザからの指示により再度のモーションアーチファクト低減を行う処理を、図4に示すフローチャートを用いてさらに説明する。
ステップS401において、X線画像処理装置100は、操作部107を介したユーザからの指示に基づいて再度のモーションアーチファクト低減を行うサブトラクション像を生成するためのライブ像Lとマスク像Mとの組を画像記憶部106から読み出す。
ステップS402において、X線画像処理装置100は読み出されたライブ像Lとマスク像Mからサブトラクション像を生成し、表示部109にて表示する。このサブトラクション像は、第一の画像間差分処理部111の出力である第一のサブトラクション像でも良いし、図2に示すDSA像生成処理を経た第二のサブトラクション像でも良い。以降の説明では、単にサブトラクション像と呼ぶ。
ステップS403において、X線画像処理装置100は、操作部107を介したユーザからの指示に基づいてサブトラクション像で座標指定された画素を取得する。ここで座標指定される画素はサブトラクション像の造影血管領域内の一画素単位とする。
ステップS404において、X線画像処理装置100は、サブトラクション像と座標指定された画素を、第一の領域取得処理部113に入力し、第一の領域取得処理部113は造影血管領域を取得して出力する。
ステップS405において、X線画像処理装置100は、サブトラクション像と第一の領域取得処理部113が出力する造影血管領域を、第二の領域取得処理部114に入力し、第二の領域取得処理部114は造影血管周辺領域を取得して出力する。
ステップS406において、X線画像処理装置100は、造影血管領域、造影血管周辺領域、ステップS401にて読み出されたライブ像Lとマスク像Mを、位置合わせ処理部115に入力する。位置合わせ処理部115は、造影血管領域と造影血管周辺領域において、ライブ像Lとマスク像Mにおける画素間(画素集合間)の位置ずれを最小にする補正量を求め、ライブ像Lおよびマスク像Mの位置合わせを行う。位置合わせ処理部115は、位置合わせ処理として、例えば、マスク像を基準として、ライブ像をマスク像に対して位置合わせする。あるいは、位置合わせ処理部115は、位置合わせ処理として、例えば、ライブ像を基準として、マスク像をライブ像に対して位置合わせする。あるいは、位置合わせ処理部115は、ライブ像およびマスク像の両方を変形し、両者の位置合わせを行うものであってもよい。本実施形態では、説明を簡単にするために、ライブ像Lを基準として、マスク像Mをライブ像Lに対して位置合わせすることで位置合わせ済みマスク像M’’を取得し、位置合わせ処理部115の出力とする場合を説明する。
ステップS407において、X線画像処理装置100は、ライブ像と位置合わせ済みマスク像の組を第二の画像間差分処理部112に入力する。第二の画像間差分処理部112は、ライブ像Lから位置合わせ済みマスク像M’’を差分することで第三のサブトラクション像を生成し、出力する。
X線画像処理装置100は、この第三のサブトラクション像をDSA像として、表示部109に入力し、表示部109はDSA像の表示を行う。
(造影血管領域の取得)
本実施形態のステップS404における、ユーザから指定された座標に基づく造影血管領域の取得は、様々な手法を用いることができる。ここでは、座標指定された画素を開始点とした領域拡張法により、取得対象の二値画像B5を取得する手法を、図5に示すフローチャートを用いてさらに説明する。取得対象の二値画像B5において、造影血管領域には1が設定され、それ以外の背景領域には0が設定される。
ステップS501において、第一の領域取得処理部113は、サブトラクション像Sにおいて座標指定された画素(x0,y0)の画素値S(x0,y0)を参照画素値V0として取得する。第一の領域取得処理部113は、参照画素値V0として、画素値S(x0,y0)をそのまま用いることが可能である。また、第一の領域取得処理部113は、以下の式13に従って、ノイズを考慮して画素(x0,y0)の周辺画素(x−W〜x+W,y−W〜y+W)の画素値の平均値を算出して用いることも可能である。
ステップS502において、第一の領域取得処理部113は、二値画像B5において、画素(x0,y0)の画素値を1、それ以外の背景領域を0で初期化する。さらに、第一の領域取得処理部113は、画素(x0、y0)を、先入れ先出しを行うデータ構造であるキューに入れる。
ステップS503において、第一の領域取得処理部113は、キューから画素を一つ取り出し、注目画素Pt=(xt,yt)とする。
ステップS504において、第一の領域取得処理部113は、座標指定された画素を始点とした注目画素Ptの近傍画素Pnを取得する。ここでは説明を簡単にするために近傍画素は上下左右の4近傍Pn(1≦n≦4)、P1=(xt、yt−1),P2=(xt、yt+1),P3=(xt−1、yt),P4=(xt+1、yt)とする。
ステップS505において、第一の領域取得処理部113は、近傍画素Pnの二値画像上B5での画素値B5n=B5(Pn)と、近傍画素Pnに対応するサブトラクション像Sの画素の画素値Vn(第一の差分画像上の画素の画素値)を取得する。第一の領域取得処理部113は、サブトラクション像Sの画素値Vnとして、画素の値をそのまま用いて、Vn=S(Pn)として用いることが可能である。また、第一の領域取得処理部113は、サブトラクション像Sの画素値Vnとして、式13に従い、ノイズを考慮して近傍画素Pnの周辺画素の画素値の平均値を用いることも可能である。
ステップS506において、第一の領域取得処理部113は、B5nとVn(1≦n≦4)の値に基づき、二値画像B5の値の更新を行う。第一の領域取得処理部113は、例えば、次の式14のように二値画像B5の値の更新を行う。
ここで、| |は絶対値記号であり、Trangeは撮影条件や使用する造影剤濃度を考慮して定められる閾値である。式14を用いれば、二値画像B5の値が0から1に更新されるのは、更新前の値であるB5nが0であり、かつVnの値が、画素Pnが取得対象である造影血管領域らしい特徴を持つと判定される画素である。更に、式14において二値画像B5の値が0から1に更新された画素Pnは、新しくキューに追加される。すなわち、本実施形態では、第一の領域取得処理部113は、ステップS501で求めた参照画素値V0との差の絶対値が所定の閾値Trangeに収まる場合、造影血管領域らしい特徴を持つと判定する。第一の領域取得処理部113は二値画像B5の値の更新、及びキューへの画素の追加を行う。
ステップS506において、第一の領域取得処理部113は、キューに画素が入っているか、空になっているかを判定する。キューに画素がある場合(S507−Yes)、第一の領域取得処理部113は処理をステップS503に戻し、ステップS503以降の同様の処理を繰り返す。ステップS507の判定で、キューが空であれば(S507−No)、処理を終了する。
領域拡張処理を用いる手法によれば、第一の領域取得処理部113はユーザが座標指定した画素に連結し、かつ造影血管領域らしい画素値を持つ画素の集合を取得し、二値画像B5として出力する。
以上の説明では、ユーザが座標指定した画像上の一画素を開始点とした領域拡張法による方法を述べたが、本実施形態が意図する造影血管領域の取得手法はこれに限られるものではない。例えば、ユーザが特に位置合わせをしたい造影血管領域の始点と終点の二点を座標指定し、第一の領域取得処理部113は指定された二点に基づいてその間に存在する造影血管領域を取得しても良い。具体的には二点間を結ぶ帯状の領域を領域取得の対象範囲として限定し、上述した閾値処理とモルフォロジ演算に基づく手法や領域拡張法を用いて造影血管領域を取得することが可能である。
また、本実施形態では対象がすでに撮影され画像記憶部106に保存された画像であることから時間的に前後するライブ像を画像記憶部106から読み出して利用することで領域取得処理の取得精度を高めることもできる。具体的には、領域取得の対象フレームの時間的に前後するフレームでは造影血管領域が大きく変動しないことから、各フレームの取得結果がフレーム間で連続することを考慮した領域取得が適用可能である。
本実施形態では、ライブ像とマスク像との間の位置合わせを、ユーザによる簡単な指示に基づいて取得した造影血管領域を用いて行う。これにより、特にユーザが興味のある造影血管領域においてモーションアーチファクトの低減が可能となる。
(第3実施形態)
図1に示した各部は専用のハードウェアにより構成しても良いが、ハードウェアの機能構成をソフトウェアにより実現することも可能である。この場合、図1に示す各部の機能は、情報処理装置にソフトウェアをインストールし、ソフトウェアの実行による画像処理方法を情報処理装置の演算機能を利用して実現することができる。ソフトウェアの実行により、例えば、2次元X線センサ104が出力する動画像の各フレームに対して前処理を行って造影剤流入前後のマスク像M及びライブ像Lを取得する。画像間差分処理工程にてサブトラクション像が取得される。
図6は、情報処理装置のハードウェア構成、及びその周辺機器の構成を示すブロック図である。情報処理装置1000は、撮像装置2000と接続しており、互いにデータ通信が可能な構成となっている。
CPU1010は、RAM1020やROM1030に格納されているプログラムやデータを用いて情報処理装置1000の全体的な制御を行うとともに、プログラムの実行により予め定められた画像処理に関する演算処理を実行することが可能である。
RAM1020は、光磁気ディスク1060やハードディスク1050からロードされたプログラムやデータを一時的に記憶するためのエリアを備える。更にRAM1020は、撮像装置2000から取得したマスク像及びライブ像、サブトラクション像等の画像データを一時的に記憶するためのエリアを備える。また、RAM1020は、CPU1010が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアも備える。ROM1030は、情報処理装置1000の設定データや、ブートプログラムなどを格納する。
ハードディスク1050は、OS(オペレーティングシステム)や、図1に示した各部が行う各処理をコンピュータが備えるCPU1010に実行させるためのプログラムやデータを保持している。そして、これらはCPU1010による制御に従って適宜、RAM1020にロードされ、CPU1010(コンピュータ)による処理対象となる。また、マスク像及びライブ像、サブトラクション像のデータをこのハードディスク1050に保存することも可能である。
光磁気ディスク1060は、情報記憶媒体としての一例であり、ハードディスク1050に保存されているプログラムやデータの一部若しくは全部をこの光磁気ディスク1060に格納することが可能である。
マウス1070、キーボード1080は、情報処理装置1000の操作者が操作することで、操作部107による関心領域の座標指定など、各種の指示をCPU1010に対して入力することができる。
プリンタ1090は、表示部109に表示された画像を記録媒体上に印刷出力することが可能である。表示装置1100は、CRTや液晶画面などにより構成されており、CPU1010による処理結果を画像や文字などでもって表示することが可能である。例えば、図1に示した各部により処理され、最終的に表示部109から出力された画像を表示することが可能である。この場合、表示部109は、表示装置1100に画像を表示するための表示制御部として機能する。バス1040は、情報処理装置1000内の各部を繋ぎ、各部の間でデータの送受信を行うことを可能にする。
(撮像装置2000)
次に、撮像装置2000について説明する。撮像装置2000は、例えば、X線透視装置のような、造影剤流入中の動画像を撮像することが可能であり、撮像された画像データは情報処理装置1000に送信される。なお、画像データは複数をまとめて情報処理装置1000に送信するようにしても良いし、撮像の都度、順次、画像データの送信を行うようにしてもよい。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (26)

  1. 造影剤流入前の被写体を撮像したマスク像と造影剤流入後のライブ像との間で差分処理を行うことで差分画像を生成する差分処理手段と、
    記差分画像における画素値の分布を用いて、造影剤が流入した領域を取得する第一の取得処理手段と、
    前記造影剤が流入した領域に隣接する画素の画素値を用いて、前記造影剤が流入した領域の周辺領域を前記差分画像から取得する第二の取得処理手段と、
    前記造影剤が流入した領域と前記周辺領域とを用いた位置の比較により、前記ライブ像と前記マスク像における画素間の位置ずれを最小にする補正量を求め、前記補正量に基づいて前記ライブ像および前記マスク像の画素間の位置合わせを行う位置合わせ処理手段と、
    を備えることを特徴とするX線画像処理装置。
  2. 前記位置合わせがなされた、前記ライブ像および前記マスク像の間で差分処理を行うことで第二の差分画像を生成する第二の差分処理手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のX線画像処理装置。
  3. 前記位置合わせ処理手段は、
    前記ライブ像と、画素をずらしたマスク像との間の画素値の差を示す項と、前記造影剤が流入した領域および前記周辺領域に対して異なる重みづけを設定した係数の項と、を有する評価関数を最小にする画素のずらし量を、前記補正量として取得することを特徴とする請求項に記載のX線画像処理装置。
  4. 前記位置合わせ処理手段は、
    前記補正量に応じて、前記ライブ像およびマスク像の間で対応する画素の位置をずらして、前記ライブ像およびマスク像の位置合わせを行うことを特徴とする請求項またはに記載のX線画像処理装置。
  5. 前記位置合わせ処理手段は、
    前記補正量に応じて、回転、拡大、または縮小による画像変形により、前記ライブ像およびマスク像の位置合わせを行うことを特徴とする請求項1、3、4のいずれか1項に記載のX線画像処理装置。
  6. 前記位置合わせ処理手段は、
    前記位置の比較結果を用いた非剛体レジストレーション処理により、前記マスク像および前記ライブ像の間で対応する位置の移動量と、前記対応する位置の間を補間した移動量と、を前記補正量として取得して、前記ライブ像およびマスク像の位置合わせを行うことを特徴とする請求項1、3乃至のいずれか1項に記載のX線画像処理装置。
  7. 前記位置合わせ処理手段は、
    前記ライブ像および前記マスク像に対してエッジ検出処理を施し、得られたエッジ情報の比較により前記ライブ像および前記マスク像の位置合わせを行うことを特徴とする請求項1、3乃至のいずれか1項に記載のX線画像処理装置。
  8. 前記位置合わせ処理手段は、
    前記補正量を用いた位置合わせ処理として、前記マスク像を基準として、前記ライブ像を前記マスク像に対して位置合わせすることを特徴とする請求項1、3乃至のいずれか1項に記載のX線画像処理装置。
  9. 前記位置合わせ処理手段は、
    前記補正量を用いた位置合わせ処理として、前記ライブ像を基準として、前記マスク像を前記ライブ像に対して位置合わせすることを特徴とする請求項1、3乃至のいずれか1項に記載のX線画像処理装置。
  10. 前記位置合わせ処理手段は、前記補正量を用いた位置合わせ処理として、前記ライブ像および前記マスク像を変形し、前記ライブ像および前記マスク像の位置合わせを行うことを特徴とする請求項1、3乃至のいずれか1項に記載のX線画像処理装置。
  11. 前記位置合わせ処理手段は、
    前記造影剤が流入した領域と前記周辺領域とを用いた位置の比較により、前記ライブ像と前記マスク像における画素間の位置ずれを最小にする補正量を求め、前記補正量に基づいて、複数のマスク像の中から、前記ライブ像との間の位置ずれが最も小さくなるマスク像を選択し、
    前記第二の差分処理手段は、
    前記ライブ像および前記選択されたマスク像の間で差分処理を行うことで前記第二の差分画像を生成する
    ことを特徴とする請求項2に記載のX線画像処理装置。
  12. 前記第一の取得処理手段は、
    記差分画像における画素値の分布から最頻値となる画素値を、前記差分画像の背景領域の画素値として算出する算出手段と、
    前記背景領域の画素値を閾値とした閾値処理により、前記造影剤が流入した領域および前記周辺領域を表す二値画像を取得する閾値処理手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のX線画像処理装置。
  13. 前記第一の取得処理手段は、
    前記二値画像において孤立した造影剤が流入した領域を示す画素を、前記背景領域を示す画素に置き換える収縮処理を行う収縮処理手段を更に有することを特徴とする請求項12に記載のX線画像処理装置。
  14. 前記第一の取得処理手段は、
    前記閾値処理手段により取得された前記二値画像、または、前記収縮処理が行われた前記二値画像に対して、前記造影剤が流入した領域に隣接する背景領域を示す画素を、前記造影剤が流入した領域を示す画素に置き換える膨張処理を行う膨張処理手段を更に有することを特徴とする請求項13に記載のX線画像処理装置。
  15. 前記第一の取得処理手段は、
    記差分画像において座標指定された画素の画素値を参照画素値として取得する取得手段と、
    取得対象の二値画像の画素値を初期化する初期化手段と、
    前記座標指定された画素を始点とした注目画素を取得する取得手段と、
    前記注目画素の近傍画素を取得する取得手段と、
    前記近傍画素の二値画像上の画素値と、前記近傍画素に対応する前記差分画像上の画素の画素値とを取得する取得手段と、
    記差分画像上の画素の画素値と参照画素値との比較結果、および前記二値画像上の画素値、を用いて、前記二値画像上の画素値の値を更新する更新手段と、
    を有することを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載のX線画像処理装置。
  16. 前記参照画素値は、前記座標指定された画素の周辺画素の画素値の平均値として取得されることを特徴とする請求項15に記載のX線画像処理装置。
  17. 前記近傍画素の周辺画素の画素値の平均値を用いて、前記差分画像上の画素の画素値は取得されることを特徴とする請求項15に記載のX線画像処理装置。
  18. 前記第二の取得処理手段は、
    前記膨張処理手段から出力された二値画像に対して、前記膨張処理を行う第二の膨張処理手段と、
    前記第二の膨張処理手段で前記膨張処理された二値画像から、前記膨張処理手段で前記膨張処理された二値画像を差分することで、前記周辺領域を取得する差分処理手段と、
    を更に有することを特徴とする請求項14に記載のX線画像処理装置。
  19. 記差分画像あるいは前記第二の差分画像を表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示された画像上の一部の画素を指定する指定手段と、
    を更に備え、
    前記第一の取得処理手段は、前記差分画像における画素値の分布および前記指定された画素を用いて、前記造影剤が流入した領域を取得し、
    前記第二の取得処理手段は、前記造影剤が流入した領域に隣接する画素の画素値および前記指定された画素の画素値を用いて、前記造影剤が流入した領域の周辺領域を前記差分画像から取得し、
    前記位置合わせ処理手段は、前記造影剤が流入した領域と前記周辺領域とを用いた位置の比較により、前記ライブ像と前記マスク像における画素間の位置ずれを最小にする補正量を求め、前記補正量に基づいて前記ライブ像および前記マスク像の画素間の位置合わせを行い、
    前記第二の差分処理手段は、前記位置合わせがなされた、前記ライブ像および前記マスク像の間で差分処理を行うことで前記第二の差分画像を生成することを特徴とする請求項2に記載のX線画像処理装置。
  20. 造影剤流入前の被写体を撮像したマスク像と造影剤流入後の前記被写体を撮像したライブ像との間で差分処理を行うことで差分画像を生成する差分処理手段と、
    前記差分画像における画素値の分布を用いて、造影剤が流入した領域を示す造影領域を取得する第一の取得処理手段と、
    前記造影領域に隣接する画素の画素値を用いて、前記造影領域の周辺領域を前記差分画像から取得する第二の取得処理手段と、
    前記造影領域に対する重みづけとして設定された第1の寄与度と前記周辺領域に対する異なる重みづけとして設定された第2の寄与度とから取得した位置ずれの評価値に基づいて、前記ライブ像および前記マスク像の画素間の位置合わせを行う位置合わせ処理手段と、
    を備えることを特徴とするX線画像処理装置。
  21. 前記造影領域に対して設定された前記第1の寄与度は前記周辺領域に対して設定された前記第2の寄与度よりも小さいことを特徴とする請求項20に記載のX線画像処理装置。
  22. 前記位置合わせ処理手段は、前記評価値を最小にする補正量を求め、前記補正量に基づいて前記ライブ像および前記マスク像の画素間の位置合わせを行うことを特徴とする請求項20に記載のX線画像処理装置。
  23. 前記位置合わせ処理手段は、
    前記ライブ像およびマスク像の間で対応する画素の位置をずらして取得した画素値の差分を含む前記評価値に基づいて、前記ライブ像およびマスク像の位置合わせを行うことを特徴とする請求項20に記載のX線画像処理装置。
  24. X線画像処理方法であって、
    造影剤流入前の被写体を撮像したマスク像と造影剤流入後のライブ像との間で差分処理を行うことで差分画像を生成する差分処理工程と、
    記差分画像における画素値の分布を用いて、造影剤が流入した領域を取得する第一の取得処理工程と、
    前記造影剤が流入した領域に隣接する画素の画素値を用いて、前記造影剤が流入した領域の周辺領域を前記差分画像から取得する第二の取得処理工程と、
    前記造影剤が流入した領域と前記周辺領域とを用いた位置の比較により、前記ライブ像と前記マスク像における画素間の位置ずれを最小にする補正量を求め、前記補正量に基づいて前記ライブ像および前記マスク像の画素間の位置合わせを行う位置合わせ処理工程と、
    を有することを特徴とするX線画像処理方法。
  25. 前記位置合わせがなされた、前記ライブ像および前記マスク像の間で差分処理を行うことで第二の差分画像を生成する第二の差分処理工程を更に有することを特徴とする請求項24に記載のX線画像処理方法。
  26. コンピュータを、請求項1乃至23のいずれか1項に記載のX線画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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