JP6327244B2 - 車両制御装置 - Google Patents

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Description

本開示は、車両制御装置に関する。
特許文献1には、自動速度制御中に自動操縦によって追越しを行う制御装置が記載されている。制御装置は、車両の走行レーンの前方を走行する先行車両(第1先行車両)をターゲットとして車両を追従させる。制御装置は、第1先行車両の追越しを行う際に車両の後側方の隣接レーンに他車両が存在するか否かを判定する。そして、制御装置は、車両の後側方の隣接レーンに他車両が存在する場合には追越しを中止し、車両の後側方の隣接レーンに他車両が存在しない場合には追越しを実行する。
特開2003−63273号公報
ところで、追越し以外の運転シーンとして、第1先行車両をターゲットとした自動速度制御中にレーンチェンジを行う場合がある。レーンチェンジの場合には、車両の前側方の隣接レーンに他車両(第2先行車両)が存在した場合であっても実行できなければ実用的とは言い難い。このため、第2先行車両が存在する場合であってもレーンチェンジを実行するように特許文献1に記載の装置を改良することが考えられる。
上記のように特許文献1に記載の装置を改良した場合、自動速度制御中の車両は第1先行車両をターゲットとして走行しているため、車両の速度が第2先行車両よりも早い場合も想定される。この場合、車両が隣接レーンにレーンチェンジしたときに車両と第2先行車両との車間を確保するために急減速が必要になるおそれがある。
本技術分野においては、車両の走行レーンの前方を走行する先行車両をターゲットとする自動速度制御中の車両が、他の先行車両が存在する隣接レーンにレーンチェンジをしたときに、急減速が発生することを抑制することが望まれている。
本発明の一側面に係る車両制御装置は、レーンチェンジ中の車両の速度を制御する装置であって、第1認識部、第1加速度算出部、取得部、第2認識部、第2加速度算出部、目標選択部及び速度制御部を備える。第1認識部は、車両が走行している走行レーンの車両の前方を走行する第1先行車両を認識する。第1加速度算出部は、第1認識部によって認識された第1先行車両の認識結果に基づいて車両の第1目標加速度を算出する。取得部は、車両の方向指示器のON信号を取得する。第2認識部は、取得部によって方向指示器のON信号が取得された場合、方向指示器によって示された方向に走行レーンと隣接する隣接レーンにおいて車両の前方を走行する第2先行車両を認識する。第2加速度算出部は、第2認識部によって認識された第2先行車両の認識結果に基づいて車両の第2目標加速度を算出する。目標選択部は、第1目標加速度及び第2目標加速度のうち小さい方をレーンチェンジ中の目標加速度として選択する。速度制御部は、目標選択部によって選択された目標加速度を用いてレーンチェンジ中の車両の速度を制御する。
この車両制御装置では、走行レーンを走行する第1先行車両の速度に基づいて車両の第1目標加速度が第1加速度算出部によって算出され、取得部によって方向指示器のON信号が取得された場合、隣接レーンを走行する第2先行車両の速度に基づいて車両の第2目標加速度が第2加速度算出部によって算出される。そして、第1目標加速度及び第2目標加速度のうち小さい方の目標加速度がレーンチェンジ中の目標加速度として目標選択部によって選択される。このため、隣接レーンを走行する第2先行車両が、速度制御のターゲットとなっている第1先行車両より遅い場合には、レーンチェンジ中の目標加速度が隣接レーンを走行する第2先行車両に基づく第2目標加速度に設定されるので、レーンチェンジ中の目標加速度を第1目標加速度としたときと比べて、早い段階から第2先行車両を基準とした走行を開始することができる。よって、車両の走行レーンの前方を走行する第1先行車両をターゲットとする自動速度制御中の車両が、第2先行車両が存在する隣接レーンにレーンチェンジをしたときに、急減速が発生することを抑制することができる。
一実施形態では、車両制御装置は、走行レーンから隣接レーンへの走行軌跡を生成し、走行軌跡に基づいて車両の操舵を制御する操舵制御部を備えてもよい。このように構成することで、車両の走行レーンの前方を走行する先行車両をターゲットとする自動速度制御中の車両が、他の先行車両が存在する隣接レーンに自動操舵制御によってレーンチェンジをしたときに、急減速が発生することを抑制することができる。
本発明の一側面及び実施形態によれば、車両の走行レーンの前方を走行する先行車両をターゲットとする自動速度制御中の車両が、他の先行車両が存在する隣接レーンにレーンチェンジをしたときに、急減速が発生することを抑制することができる。
第1実施形態に係る車両制御装置を備える車両の構成を説明するブロック図である。 車両の走行シーンの一例である。 第1先行車両、第2先行車両及び車両の種々の走行シーンを示す図である。 図1に示された車両制御装置の自動速度制御処理のフローチャートである。 図1に示された車両制御装置の自動操舵制御処理のフローチャートである。 先行車両Aに基づく目標加速度が先行車両Bに基づく目標加速度よりも小さい場合における、車両の走行位置および目標加速度の調停を説明する図である。 先行車両Aに基づく目標加速度が先行車両Bに基づく目標加速度よりも大きい場合における、車両の走行位置および目標加速度の調停を説明する図である。 レーンチェンジ中における車両の速度の時間変化を説明する図である。 第2実施形態に係る車両制御装置を備える車両の構成を説明するブロック図である。 図9に示された車両制御装置の速度制御処理のフローチャートである。 図9に示された車両制御装置の第2目標加速度の算出処理のフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
[車両概要]
図1は、実施形態に係る車両制御装置1を備える車両2の構成を説明するブロック図である。図1に示されるように、車両制御装置1は、乗用車などの車両2に搭載される。車両制御装置1は、後述のとおり、レーンチェンジ中の車両2の速度を制御する。以下では、車両2のレーンチェンジが自動操舵制御で行われる場合を説明する。つまり、車両2は、自動速度制御及び自動操舵制御によって走行する。
車両2は、外部センサ3、内部センサ4、速度制御ECU(Electronic Control Unit)10、操舵制御ECU20、第1アクチュエータ30及び第2アクチュエータ40を備えている。外部センサ3、内部センサ4、速度制御ECU10、操舵制御ECU20、第1アクチュエータ30及び第2アクチュエータ40は、CAN(Controller Area Network)通信回路を用いて通信するネットワークにそれぞれ接続され、相互通信を行うことができる。
[センサ類及び操作部の構成]
最初に車両2のセンサ類及び操作部について説明する。外部センサ3は、車両2の外部状況に関する情報を検出する検出器である。外部状況とは、車両2の周囲の状況であり、例えば車両2の周囲に存在する物体や車両2の走行環境である。物体とは、有体物であり、先行車両、歩行者及び静止物(ガードレールなど)などである。走行環境とは、車両2が走行する道路のレーン幅及びレーン境界線などである。
物体を検出する外部センサ3の一例として、ライダー(LIDAR:Laser Imaging Detection and Ranging)が用いられる。ライダーは、レーザ光を利用して車両2の周囲の物体を検出する。具体的な一例として、ライダーは、車両2の周囲の放射範囲内にレーザ光を送信する。放射範囲内にレーザ光を反射する物体が存在する場合には、ライダーは反射光を取得する。ライダーは、放射したレーザ光が反射光として戻るまでの時間に基づいて、車両2と物体との相対距離を検知する。ライダーは、反射光の周波数変化に基づいて車両2と物体との相対速度を検知する。ライダーは、反射光の角度に基づいて物体の方向を検知する。ライダーは、検出結果を速度制御ECU10及び操舵制御ECU20へ出力する。検出結果とは、ライダーの検出動作により得られる情報であり、上述した相対距離、相対速度及び方向を少なくとも含む。
物体及び走行環境を検出する外部センサ3の一例として、車両2の周囲を撮像する撮像器であるカメラが用いられる。一例として、カメラは、車両2のフロントガラスの裏側に設けられている。カメラは、車両2の周囲の画像情報を速度制御ECU10及び操舵制御ECU20へ出力する。画像情報は、光信号を所定の画像形式で変換した情報である。
内部センサ4は、車両2の走行状態に応じた情報を検出する検出器である。内部センサ4の一例として、速度センサが用いられる。速度センサは、車両2の速度を検出する検出器である。速度センサの一例は、車両2の車輪又は車輪と一体に回転するドライブシャフトなどに対して設けられた、車輪の回転速度を検出する車輪速センサが用いられる。速度センサは、車両2の速度を含む速度情報(車輪速情報)を速度制御ECU10及び操舵制御ECU20へ出力する。
方向指示器操作部5は、方向指示器を操作するための操作部であり、スイッチ又はレバーなどである。方向指示器は、車両2の進路方向を表示する機器である。車両2には、右方向用の方向指示器と左方向用の方向指示器が設けられている。方向指示器操作部5は、右方向用の方向指示器のON/OFF操作、左方向用の方向指示器のON/OFF操作を受け付ける。運転者のON操作とは、運転者が指定する方向に対応した方向指示器を動作させる操作である。運転者のOFF操作とは、方向指示器を消灯させる操作である。方向指示器操作部5は、運転者のON操作/OFF操作を受け付けて、対応する方向指示器に対してON信号/OFF信号を出力する。ON信号とは、方向指示器を点灯又は点滅させるための信号である。OFF信号とは、方向指示器を消灯させるための信号である。ON信号及びOFF信号は、対応する方向指示器(つまり右方向又は左方向)に関連付けられている。方向指示器操作部5は、方向指示器のON/OFF信号を操舵制御ECU20へ出力する。
[ECU概要]
次に、速度制御ECU10及び操舵制御ECU20の構成を説明する。速度制御ECU10及び操舵制御ECU20は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、CAN通信回路などを有する電子制御ユニットである。速度制御ECU10及び操舵制御ECU20は、CPUが出力する信号に基づいてハードウェアを制御し、後述する構成要素の機能を実現する。より具体的な動作の一例としては、速度制御ECU10及び操舵制御ECU20のそれぞれは、CAN通信回路を動作させてデータを入出力し、入力データをRAMに記憶し、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、RAMにロードされたプログラムを実行する。
速度制御ECU10は、車両2の自動速度制御に関する処理を行う。操舵制御ECU20は、方向指示器のON信号を取得した場合、レーンチェンジ中の自動速度制御に関する処理及び自動操舵制御に関する処理を行う。つまり、速度制御ECU10は、レーンチェンジ中においては操舵制御ECU20により算出された結果を入力して、車両2の自動速度制御を行う。
[自動速度制御に関する構成]
最初に、自動速度制御に関する構成について説明する。速度制御ECU10は、外部センサ3及び内部センサ4に接続されている。速度制御ECU10は、第1外部状況認識部(第1認識部)101、第1走行状態認識部102、第1加速度算出部104、目標選択部105及び速度制御部106を備える。
第1外部状況認識部101は、車両2が走行している走行レーンの車両2の前方を走行する第1先行車両を認識する。走行レーンとは、車両2が走行しているレーンである。第1先行車両は、車両2と同一のレーン(走行レーン)を走行している車両であって、車両2の前方を走行する車両である。片側が2レーンの道路において、車両2が右側のレーンを走行している場合には、走行レーンは右側のレーンとなり、第1先行車両は右側のレーンを走行している先行車両となる。片側が2レーンの道路において、車両2が左側のレーンを走行している場合には、走行レーンは左側のレーンとなり、第1先行車両は左側のレーンを走行している先行車両となる。
第1外部状況認識部101は、外部センサ3から外部状況に関する情報を取得する。そして、第1外部状況認識部101は、取得された情報に基づいて第1先行車両を認識する。認識とは、対象を識別すること、対象に関する情報を取得又は算出することである。具体的な一例としては、第1外部状況認識部101は、カメラにより取得された画像情報に基づいて、先行車両及び走行レーンのレーン境界線を認識する。そして、第1外部状況認識部101は、走行レーンに位置する先行車両を第1先行車両と認識する。そして、第1外部状況認識部101は、画像情報及びライダーの検出結果の少なくとも一方に基づいて、車両2と第1先行車両との相対距離及び相対速度を認識する。
図2は、車両2の走行シーンの一例である。図2に示された走行シーンにおいて、道路は、右レーン境界線L1及び中央レーン境界線L2によって区画された右レーンR1、並びに、左レーン境界線L3及び中央レーン境界線L2によって区画された左レーンR2を有する。車両2は右レーンR1を走行している。このため、図2に示された走行シーンにおいては、車両2の走行レーンは右レーンR1である。そして、右レーンR1を走行する先行車両Aが第1先行車両となる。第1外部状況認識部101は、車両2が走行している右レーンR1の車両2の前方を走行する先行車両A(第1先行車両)を認識する。
第1走行状態認識部102は、内部センサ4の検出結果から車両2の走行状態を認識する。一例として、第1走行状態認識部102は、速度センサの検出結果に基づいて車両2の速度Vを認識する。
第1加速度算出部104は、第1外部状況認識部101によって認識された第1先行車両の認識結果に基づいて車両2の第1目標加速度を算出する。認識結果とは、第1先行車両の走行状態に関する情報であり、例えば車両2と第1先行車両との相対距離L及び相対速度VDAである。第1加速度算出部104は、一例として、車両2が相対距離Lを進む間に、車両2の速度が第1先行車両の速度と等しくなるように車両2の第1目標加速度を算出する。車両2と第1先行車両との相対距離(車間距離)をL、相対速度VDAと車両2の速度Vからも求まる第1先行車両の速度をVとすると、第1加速度算出部104は、例えば以下の数式1を用いて第1目標加速度a1を算出する。
a1=(V −V )/2・L (1)
目標選択部105は、第1目標加速度a1と、後述する操舵制御ECU20によって算出された第2目標加速度とを用いて最終的に速度制御で用いる目標加速度を選択する。操舵制御ECU20は、方向指示器のON信号を取得した場合、第2目標加速度を算出する。操舵制御ECU20によって第2目標加速度が算出された場合には、目標選択部105は、第1目標加速度a1と第2目標加速度とを用いて最終的に速度制御で用いる目標加速度を選択する。一方、操舵制御ECU20によって第2目標加速度が算出されない場合には、第1目標加速度a1を最終的に速度制御で用いる目標加速度として選択する。操舵制御ECU20及び目標選択部105の詳細は後述する。
速度制御部106は、目標選択部105によって選択された目標加速度を用いて車両2の速度を制御する。具体的には、速度制御部106は、目標加速度を用いて第1アクチュエータ30を動作させる。第1アクチュエータ30は、車両2の速度制御に関するアクチュエータであり、エンジンアクチュエータ及びブレーキアクチュエータである。
エンジンアクチュエータは、速度制御ECU10からの制御信号に応じてエンジンに対する空気の供給量を変更(例えばスロットル開度を変更)することで、車両2の駆動力を制御する。エンジンアクチュエータは、車両2がハイブリッド車又は電気自動車である場合には、動力源としてのモータの駆動力を制御する。
ブレーキアクチュエータは、速度制御ECU10からの制御信号に応じてブレーキシステムを制御し、車両の車輪へ付与する制動力を制御する。ブレーキシステムは、例えば液圧ブレーキシステムである。ブレーキアクチュエータは、車両2が回生ブレーキシステムをさらに備えている場合、液圧ブレーキシステム及び回生ブレーキシステムの両方を制御する。
なお、第1加速度算出部104は、第1走行状態認識部102によって認識された車両2の速度Vが運転者によって予め定められた設定速度(法令で定まる法定速度を含む)以下か否かを判定する。車両2の速度Vが運転者によって予め定められた設定速度(法令で定まる法定速度を含む)以下でない場合には、第1加速度算出部104は、車両2の速度Vが設定車速と等しくなるように目標加速度(通常目標加速度)を算出する。目標選択部105は、通常目標加速度を最終的に速度制御で用いる目標加速度として選択する。また、第1加速度算出部104は、第1外部状況認識部101の認識結果に基づいて、第1先行車両が存在するか否かを判定する。第1先行車両が存在しない場合には、第1加速度算出部104は、車両2の速度Vが設定車速と等しくなるように目標加速度(通常目標加速度)を算出する。目標選択部105は、通常目標加速度を最終的に速度制御で用いる目標加速度として選択する。
[目標加速度の調停に関する構成]
上述したように、目標選択部105は、操舵制御ECU20が第2目標加速度を算出した場合、レーンチェンジ中の目標加速度の調停を行う。以下では、目標加速度の調停に関する操舵制御ECU20の構成を説明する。
操舵制御ECU20は、外部センサ3、内部センサ4及び方向指示器操作部5に接続されている。操舵制御ECU20は、ON信号取得部(取得部)200、第2外部状況認識部(第2認識部)201、第2走行状態認識部202、パス生成部203、第2加速度算出部204及び操舵制御部206を備える。
ON信号取得部200は、車両2の方向指示器のON信号を取得する。ON信号取得部200は、運転者の操作に応じて方向指示器操作部5から出力された右方向用の方向指示器のON信号、又は、左方向用の方向指示器のON信号を取得する。
第2外部状況認識部201は、ON信号取得部200によって方向指示器のON信号が取得された場合、方向指示器によって示された方向に走行レーンと隣接する隣接レーンにおいて車両2の前方を走行する第2先行車両を認識する。隣接レーンとは、走行レーンに隣接するレーンである。方向指示器によって示された方向とは、ON信号に関連付けされた方向である。方向指示器によって示された方向は、右方向用の方向指示器のON信号が取得された場合には車両2の右方向、左方向用の方向指示器のON信号が取得された場合には車両2の左方向である。第2先行車両は、隣接レーンを走行している車両であって、車両2の前方を走行する車両である。
第2外部状況認識部201は、外部センサ3から外部状況に関する情報を取得する。そして、第2外部状況認識部201は、取得された情報に基づいて第2先行車両を認識する。認識とは、対象を識別すること、対象に関する情報を取得又は算出することである。具体的な一例としては、第2外部状況認識部201は、カメラにより取得された画像情報に基づいて、先行車両及び隣接レーンのレーン境界線を認識する。そして、第2外部状況認識部201は、隣接レーンに位置する先行車両を第2先行車両と認識する。そして、第2外部状況認識部201は、画像情報及びライダーの検出結果の少なくとも一方に基づいて、車両2と第2先行車両との相対距離及び相対速度を認識する。
図2に示された走行シーンでは、車両2の走行中において、左方向用の方向指示器のON信号が取得された場合を示している。この場合、方向指示器によって示された方向に右レーンR1(走行レーン)と隣接する隣接レーンは、左レーンR2である。そして、左レーンR2を走行する先行車両Bが第2先行車両となる。第2外部状況認識部201は、隣接レーンである左レーンR2の車両2の前方を走行する先行車両B(第2先行車両)を認識する。
第2走行状態認識部202は、速度センサの検出結果に基づいて車両2の速度Vを取得する。なお、第2走行状態認識部202は、第1走行状態認識部102から車両2の速度Vを取得してもよい。
第2加速度算出部204は、第2外部状況認識部201によって認識された第2先行車両の認識結果に基づいて車両2の第1目標加速度を算出する。認識結果とは、第2先行車両の走行状態に関する情報であり、例えば車両2と第2先行車両との相対距離L及び相対速度VDBである。第2加速度算出部204は、一例として、車両2が相対距離Lを進む間に、車両2の速度が第2先行車両の速度と等しくなるように車両2の第2目標加速度を算出する。車両2と第2先行車両との相対距離(同一車線としたときの車間距離)をL、相対速度VDBと車両2の速度Vからも求まる第2先行車両の速度をVとすると、第2加速度算出部204は、例えば以下の数式2を用いて第2目標加速度a2を算出する。
a2=(V −V )/2L (2)
なお、第2加速度算出部204は、第2外部状況認識部201の認識結果に基づいて、第2先行車両が存在するか否かを判定する。第2先行車両が存在しない場合には、第2加速度算出部204は、目標加速度の算出は行わない。
次に、上述した速度制御ECU10の目標選択部105の詳細について説明する。操舵制御ECU20の第2加速度算出部204は、算出した第2目標加速度a2を速度制御ECU10の目標選択部105へ出力する。目標選択部105は、第1目標加速度a1及び第2目標加速度a2を比較して、車両2がレーンチェンジをしたときに急減速が発生しにくい目標加速度となるように調停する。具体的には、目標選択部105は、第1目標加速度a1及び第2目標加速度a2のうち小さい方をレーンチェンジ中の目標加速度として選択する。これにより、レーンチェンジ中の目標加速度は、第1目標加速度a1及び第2目標加速度a2のうち小さい方となる。なお、目標選択部105は、第1目標加速度a1と第2目標加速度a2とが等しい場合には、第1目標加速度a1又は第2目標加速度a2をレーンチェンジ中の目標加速度として選択する。
図3は、先行車両A(第1先行車両)、先行車両B(第2先行車両)及び車両2の種々の走行シーンを示す図である。図3では、先行車両A及び先行車両Bの後方に矢印を図示し、矢印の向きで相対速度の正負、矢印の大きさで相対速度の大きさを図示している。
図3の(A)は、車両2と先行車両Aとの相対速度の絶対値と車両2と先行車両Bとの相対速度の絶対値とが同一であり、かつ、両者の相対速度が負である場合を図示している。このような走行シーンでは、第1目標加速度a1と第2目標加速度a2とは等しくなる。目標選択部105は、第1目標加速度a1又は第2目標加速度a2をレーンチェンジ中の目標加速度として選択する。
図3の(B)は、車両2と先行車両Aとの相対速度の絶対値が車両2と先行車両Bとの相対速度の絶対値よりも大きく、かつ、両者の相対速度が負である場合を図示している。このような走行シーンでは、第1目標加速度a1は第2目標加速度a2よりも小さくなる。目標選択部105は、第1目標加速度a1をレーンチェンジ中の目標加速度として選択する。
図3の(C)は、車両2と先行車両Aとの相対速度の絶対値が車両2と先行車両Bとの相対速度の絶対値よりも小さく、かつ、両者の相対速度が負である場合を図示している。このような走行シーンでは、第1目標加速度a1は第2目標加速度a2よりも大きくなる。目標選択部105は、第2目標加速度a2をレーンチェンジ中の目標加速度として選択する。
図3の(D)は、車両2と先行車両Aとの相対速度の絶対値と車両2と先行車両Bとの相対速度の絶対値とが同一であり、かつ、両者の相対速度が正である場合を図示している。このような走行シーンでは、第1目標加速度a1と第2目標加速度a2とは等しくなる。目標選択部105は、第1目標加速度a1又は第2目標加速度a2をレーンチェンジ中の目標加速度として選択する。
図3の(E)は、車両2と先行車両Aとの相対速度の絶対値が車両2と先行車両Bとの相対速度の絶対値よりも大きく、かつ、両者の相対速度が正である場合を図示している。このような走行シーンでは、第1目標加速度a1は第2目標加速度a2よりも大きくなる。目標選択部105は、第2目標加速度a2をレーンチェンジ中の目標加速度として選択する。
図3の(F)は、車両2と先行車両Aとの相対速度の絶対値が車両2と先行車両Bとの相対速度の絶対値よりも小さく、かつ、両者の相対速度が正である場合を図示している。このような走行シーンでは、第1目標加速度a1は第2目標加速度a2よりも小さくなる。目標選択部105は、第1目標加速度a1をレーンチェンジ中の目標加速度として選択する。
図3の(G)は、車両2と先行車両Aとの相対速度が正であり、車両2と先行車両Bとの相対速度が負である場合を図示している。このような走行シーンでは、第1目標加速度a1が第2目標加速度a2よりも大きくなる。目標選択部105は、第2目標加速度a2をレーンチェンジ中の目標加速度として選択する。
図3の(H)は、車両2と先行車両Aとの相対速度が負であり、車両2と先行車両Bとの相対速度が正である場合を図示している。このような走行シーンでは、第1目標加速度a1が第2目標加速度a2よりも小さくなる。目標選択部105は、第1目標加速度a1をレーンチェンジ中の目標加速度として選択する。
以上、目標選択部105は、第1目標加速度a1及び第2目標加速度a2を比較して、車両2がレーンチェンジをしたときにより急減速が発生しにくい目標加速度となるように調停する。このため、速度制御部106は、レーンチェンジ中において急減速が発生しにくい速度制御を実行することができる。
[自動操舵制御に関する構成]
次に、操舵制御ECU20の自動操舵制御に関する構成について説明する。第2外部状況認識部201は、自動操舵制御に必要な情報を外部センサ3から取得する。第2外部状況認識部201は、カメラにより取得された画像情報に基づいて、走行レーン及び隣接レーンのレーン幅などを認識する。さらに、第2外部状況認識部201は、レーンチェンジの可否判定のために、車両2と走行レーンにおける第1先行車両との相対距離L及び相対速度VDAを認識する。第2外部状況認識部201は、第1外部状況認識部101と同一の処理で車両2と第1先行車両との相対距離L及び相対速度VDAを認識する。なお、第2外部状況認識部201は、第1外部状況認識部101から相対距離L及び相対速度VDAを取得してもよい。
第2走行状態認識部202は、自動操舵制御に必要な情報として、内部センサ4から車両2の走行状態に応じた情報を取得する。第2走行状態認識部202は、カメラにより取得された画像情報に基づいて、車両2の横位置を認識する。横位置とは、レーン延在方向に直交した方向の車両2の位置(例えば車両2の重心位置)である。さらに、第2走行状態認識部202は、レーンチェンジの可否判定のために、速度センサの検出結果に基づいて車両2の速度Vを取得する。なお、第2走行状態認識部202は、第1走行状態認識部102から車両2の速度Vを取得してもよい。
パス生成部203は、走行レーンから方向指示器によって示された方向に隣接する隣接レーンへのレーンチェンジのパス(走行軌跡)Pを生成する。最初に、パス生成部203は、第2外部状況認識部201によって認識された走行環境(レーン幅)、第1先行車両及び第2先行車両の認識結果(相対距離及び相対速度)、並びに、第2走行状態認識部202の認識結果(車両2の速度、横位置)に基づいて、レーンチェンジの可否判定を行う。一例として、パス生成部203は、走行レーン及び隣接レーンのレーン幅、車両2、第1先行車両及び第2先行車両の位置関係の時間変化に基づいて、レーンチェンジ可能な状況であるか否かを判定する。より具体的な一例としては、パス生成部203は、レーンチェンジ中に所定閾値以上の車間距離が確保され続けることが予測された場合には、レーンチェンジ可能な状況であると判定する。パス生成部203は、レーンチェンジ可能な状況であると判定された場合、車両2の旋回性能の範囲内において、幾何学的な手法によってレーンチェンジのパスPを生成する。
操舵制御部206は、パス生成部203により生成されたレーンチェンジのパスPを用いて車両2の操舵を制御する。操舵制御部206は、パスPを用いて第2アクチュエータ40を動作させる。第2アクチュエータ40は、車両2の操舵制御に関する操舵アクチュエータである。操舵アクチュエータは、電動パワーステアリングシステムのうち操舵トルクを制御するアシストモータの駆動を、操舵制御ECU20からの制御信号に応じて制御する。これにより、操舵アクチュエータは、車両2の操舵トルクを制御する。以上、操舵制御ECU20は、車両2のレーンチェンジを自動操舵制御によって行う。
[自動速度制御及び自動操舵制御]
次に、車両制御装置1の自動速度制御処理及び自動操舵制御処理について説明する。図4は、車両制御装置1の自動速度制御処理のフローチャートである。図4に示されたフローチャートは、自動速度制御開始の運転者指示を受け付けた場合に開始される。
最初に、速度制御ECU10の第1外部状況認識部101は、外部状況認識処理(S10)として、外部センサ3が出力した情報に基づいて車両2の外部状況を認識する。第1外部状況認識部101は、カメラにより取得された画像情報に基づいて、先行車両及び走行レーンを認識する。走行レーンに先行車両Aが存在する場合には、第1外部状況認識部101は、先行車両Aを第1先行車両と認識する。第1外部状況認識部101は、画像情報及びライダーの検出結果の少なくとも一方に基づいて、車両2と第1先行車両との相対距離L及び相対速度VDAを認識する。
次に、速度制御ECU10の第1走行状態認識部102は、走行状態認識処理(S12)として、内部センサ4が出力した情報に基づいて車両2の走行状態を認識する。第1走行状態認識部102は、速度センサの検出結果に基づいて車両2の速度Vを認識する。
次に、速度制御ECU10の第1加速度算出部104は、速度判定処理(S14)として、走行状態認識処理(S12)にて認識された車両2の速度Vが運転者によって予め定められた設定速度(法令で定まる法定速度を含む)以下か否かを判定する。第1加速度算出部104は、車両2の速度Vが設定速度以下でないと判定された場合、通常目標加速度の算出処理(S30)を実行する。
速度制御ECU10の第1加速度算出部104は、通常目標加速度の算出処理(S30)として、車両2の速度Vが設定車速と等しくなるように目標加速度(通常目標加速度)を算出する。続いて、速度制御ECU10の目標選択部105は、目標加速度設定処理(S32)として、算出処理(S30)にて算出された通常目標加速度を最終的に速度制御で用いる目標加速度として選択する。続いて、速度制御ECU10の速度制御部106は、速度制御処理(S34)として、目標加速度設定処理(S32)にて選択された目標加速度を用いて車両2の速度Vを制御する。これにより、車両2の速度Vは、所定距離走行する間に設定車速となる。速度制御処理(S34)が終了した場合、速度制御ECU10は、図4に示されたフローチャートを終了する。このように、速度制御ECU10は、車両2の速度Vが設定車速以下でないときは、車両2の速度Vを設定車速に合わせる自動速度制御を実行する。
速度判定処理(S14)において、第1加速度算出部104は、車両2の速度Vが設定速度以下であると判定された場合、先行車両判定処理(S16)を実行する。第1加速度算出部104は、外部状況認識処理(S10)にて認識された認識結果に基づいて、第1先行車両が存在するか否かを判定する。第1加速度算出部104は、第1先行車両が存在しないと判定された場合には、上述した算出処理(S30)を実行する。そして、目標選択部105は、上述した目標加速度設定処理(S32)を実行し、速度制御部106は、速度制御処理(S34)を実行する。これにより、車両2の速度Vは、所定距離走行する間に設定車速となる。速度制御処理(S34)が終了すると、速度制御ECU10は、図4に示されたフローチャートを終了する。このように、速度制御ECU10は、車両2の速度Vが設定車速以下であり、かつ、第1先行車両が存在しないときは、車両2の速度Vを設定車速に合わせる自動速度制御を実行する。
先行車両判定処理(S16)において、第1外部状況認識部101は、第1先行車両が存在すると判定された場合には、速度算出処理(S18)を実行する。第1外部状況認識部101は、速度算出処理(S18)として、外部状況認識処理(S10)にて認識された相対速度VDAと走行状態認識処理(S12)にて認識された車両2の速度Vとを用いて、第1先行車両の速度Vを算出する。
次に、第1加速度算出部104は、第1目標加速度の算出処理(S20)として、上述した数式1を用いて第1目標加速度a1を算出する。
続いて、目標選択部105は、取得判定処理(S22)として、操舵制御ECU20から第2目標加速度a2を取得したか否かを判定する。操舵制御ECU20から第2目標加速度a2を取得したと判定された場合、目標選択部105は、比較処理(S24)として、第2目標加速度a2が第1目標加速度a1よりも小さいか否かを判定する。第2目標加速度a2が第1目標加速度a1よりも小さいと判定された場合、目標選択部105は、目標加速度設定処理(S26)として、第2目標加速度a2を最終的に速度制御で用いる目標加速度として選択する。続いて、速度制御ECU10の速度制御部106は、速度制御処理(S34)として、目標加速度設定処理(S26)にて選択された第2目標加速度a2を用いて車両2の速度Vを制御する。これにより、車両2の速度Vは、車両2が相対距離Lを進む間に、第2先行車両の速度Vとなる。速度制御処理(S34)が終了した場合、速度制御ECU10は、図4に示されたフローチャートを終了する。
取得判定処理(S22)において、操舵制御ECU20から第2目標加速度a2を取得していないと判定された場合、及び、比較処理(S24)において、第2目標加速度a2が第1目標加速度a1よりも小さくないと判定された場合には、目標選択部105は、目標加速度設定処理(S28)として、第1目標加速度a1を最終的に速度制御で用いる目標加速度として選択する。続いて、速度制御ECU10の速度制御部106は、速度制御処理(S34)として、目標加速度設定処理(S28)にて選択された第1目標加速度a1を用いて車両2の速度Vを制御する。これにより、車両2の速度Vは、車両2が相対距離Lを進む間に、第1先行車両の速度Vとなる。速度制御処理(S34)が終了した場合、速度制御ECU10は、図4に示されたフローチャートを終了する。
このように、速度制御ECU10は、車両2の速度Vが設定車速以下であり、かつ、第1先行車両が存在するときは、車両2の速度Vを、第1先行車両の速度V及び第2先行車両の速度Vのうち小さい方に合わせる自動速度制御を実行する。
図4に示されたフローチャートが終了した場合、速度制御ECU10は、自動速度制御終了の運転者指示を受け付けているか否かを判定する。速度制御ECU10は、自動速度制御終了の運転者指示を受け付けていないと判定された場合、図4に示されたフローチャートを最初から開始する。速度制御ECU10は、自動速度制御終了の運転者指示を受け付けたと判定された場合、図4に示されたフローチャートを実行することなく、処理を終了する。
次に、自動速度制御中の車両制御装置1の自動操舵制御処理について説明する。図5は、車両制御装置1の自動操舵制御処理のフローチャートである。図5に示されたフローチャートは、自動速度制御中(つまり図4のフローチャートの実行中)において、自動操舵制御開始の運転者指示を受け付けた場合に開始される。
最初に、操舵制御ECU20の第2外部状況認識部201は、信号取得判定処理(S40)として、ON信号取得部200によって車両2の方向指示器のON信号を取得したか否かを判定する。車両2の方向指示器のON信号を取得していないと判定された場合、図5に示すフローチャートが終了する。
車両2の方向指示器のON信号を取得したと判定された場合、操舵制御ECU20の第2外部状況認識部201は、外部状況認識処理(S42)を行う。第2外部状況認識部201は、外部状況認識処理(S42)として、外部センサ3の検出結果を用いて外部状況を認識する。第2外部状況認識部201は、カメラにより取得された画像情報に基づいて、走行レーン及び隣接レーンのレーン境界線、レーン幅を認識する。そして、第2外部状況認識部201は、走行レーンに位置する先行車両Aを第1先行車両、隣接レーンに位置する先行車両Bを第2先行車両と認識する。そして、第2外部状況認識部201は、画像情報及びライダーの検出結果の少なくとも一方に基づいて、第1先行車両との相対距離L及び相対速度VDA、並びに、第2先行車両との相対距離L及び相対速度VDBを認識する。
続いて、第2走行状態認識部202は、走行状態認識処理(S44)として、速度センサの検出結果に基づいて車両2の速度Vを取得する。さらに、第2走行状態認識部202は、カメラにより取得された画像情報に基づいて、車両2の横位置を認識する。
続いて、操舵制御ECU20のパス生成部203は、レーンチェンジ可否判定(S46)として、外部状況認識処理(S42)にて認識されたレーン幅、第1先行車両及び第2先行車両の相対距離及び相対速度、並びに、走行状態認識処理(S44)にて認識された車両2の速度及び横位置に基づいて、レーンチェンジの可否判定を行う。レーンチェンジが可能ではないと判定された場合、操舵制御ECU20は、方向指示器OFF処理(S60)として、方向指示器のOFF信号を出力する。方向指示器OFF処理(S60)が終了した場合、図5に示されたフローチャートを終了する。
レーンチェンジ可否判定(S46)において、レーンチェンジが可能であると判定された場合、パス生成部203は、パス生成処理(S48)として、車両2の旋回性能の範囲内において、幾何学的な手法によってレーンチェンジのパスPを生成する。
続いて、第2加速度算出部204は、先行車両判定処理(S50)として、外部状況認識処理(S42)にて認識された認識結果に基づいて第2先行車両が存在するか否かを判定する。第2先行車両が存在しないと判定された場合には、第2加速度算出部204は、目標加速度の算出は行わない。そして、操舵制御部206は、操舵制御処理(S58)として、パス生成処理(S48)にて生成されたレーンチェンジのパスPを用いて車両2の操舵を制御する。そして、操舵制御ECU20は、方向指示器OFF処理(S60)として、方向指示器のOFF信号を出力する。方向指示器OFF処理(S60)が終了した場合、図5に示されたフローチャートを終了する。
先行車両判定処理(S50)において、第2先行車両が存在しないと判定された場合には、第2外部状況認識部201は、速度算出処理(S52)を実行する。第2外部状況認識部201は、速度算出処理(S52)として、外部状況認識処理(S42)にて認識された相対速度VDBと走行状態認識処理(S44)にて認識された車両2の速度Vとを用いて、第2先行車両の速度Vを算出する。
次に、第2加速度算出部204は、第2目標加速度の算出処理(S54)として、上述した数式2を用いて第2目標加速度a2を算出する。そして、第2加速度算出部204は、第2目標加速度の出力処理(S56)として、算出処理(S54)にて算出された第2目標加速度a2を速度制御ECU10へ出力する。そして、操舵制御部206は、操舵制御処理(S58)として、パス生成処理(S48)にて生成されたレーンチェンジのパスPを用いて車両2の操舵を制御する。そして、操舵制御ECU20は、方向指示器OFF処理(S60)として、方向指示器のOFF信号を出力する。方向指示器OFF処理(S60)が終了した場合、図5に示されたフローチャートを終了する。
図5に示されたフローチャートが終了した場合、操舵制御ECU20は、自動操舵制御終了の運転者指示を受け付けているか否かを判定する。操舵制御ECU20は、自動操舵制御終了の運転者指示を受け付けていないと判定された場合、図5に示されたフローチャートを最初から開始する。操舵制御ECU20は、自動操舵制御終了の運転者指示を受け付けたと判定された場合、図5に示されたフローチャートを実行することなく、処理を終了する。
図4及び図5に示されたフローチャートによって、自動速度制御処理及び自動操舵制御処理が並行して実行される。以下ではフローチャートの実行結果を、図面を用いて説明する。図6は、先行車両Aに基づく目標加速度が先行車両Bに基づく目標加速度よりも小さい場合における、車両2の走行位置および目標加速度の調停を説明する図である。図6に示されるように、車両2は、走行位置(A)〜走行位置(H)を走行する。各走行位置では、速度制御ECU10による自動速度制御が実行されている。また、先行車両A及び先行車両Bは省略している。以下、各走行位置における調停結果について説明する。
走行位置(A)では、方向指示器がONされていない。走行位置(A)において、速度制御ECU10は、先行車両A(第1先行車両)をターゲットとして第1目標加速度a1を算出する。操舵制御ECU20は、未だ方向指示器がONされていないので、第2目標加速度a2を算出しない。このため、速度制御ECU10は調停をすることなく、第1目標加速度a1が自動速度制御に用いる最終的な目標加速度となる。
走行位置(B)において方向指示器がONされる。走行位置(B)において、速度制御ECU10は、先行車両A(第1先行車両)をターゲットとして第1目標加速度a1を算出する。操舵制御ECU20は、先行車両B(第2先行車両)をターゲットとして第2目標加速度a2を算出する。第1目標加速度a1が第2目標加速度a2よりも小さいため、速度制御ECU10で行われる調停により、第1目標加速度a1が自動速度制御に用いる最終的な目標加速度となる。
走行位置(C)〜(F)においても走行位置(B)と同様であり、速度制御ECU10によって第1目標加速度a1を用いて自動速度制御が実行されるとともに、操舵制御ECU20によって自動操舵制御が行われる。これにより、車両2はレーンチェンジを自動で行う。走行位置(G)において、操舵制御ECU20は、車両2が目標とする横位置に到達したと判定して、操舵制御を終了する。このため、走行位置(G)において、操舵制御ECU20は、第2目標加速度a2を算出しない。速度制御ECU10は、車両2の走行レーンが変更されたと判定して、先行車両Bを第1先行車両として認識する(先行車両の切り替わり発生)。これにより、速度制御ECU10は、先行車両Bに基づいて第1目標加速度a1を算出する。このため、速度制御ECU10は調停をすることなく、第1目標加速度a1が自動速度制御に用いる最終的な目標加速度となる。走行位置(H)では、走行位置(A)と同様であり、第1目標加速度a1が自動速度制御に用いる最終的な目標加速度となる。
以上、走行レーンを走行する先行車両Aに基づく目標加速度が隣接レーンを走行する先行車両Bに基づく目標加速度よりも小さい場合、レーンチェンジ前及びレーンチェンジ中においては、走行レーンを走行する先行車両Aに基づく第1目標加速度a1で車両2が制御され、レーンチェンジ完了後においては、走行レーンを走行する先行車両Bに基づく第1目標加速度a1で車両2が制御される。
図7は、先行車両Aに基づく目標加速度が先行車両Bに基づく目標加速度よりも大きい場合における、車両2の走行位置および目標加速度の調停を説明する図である。図7に示されるように、車両2は、走行位置(A)〜走行位置(H)を走行する。各走行位置では、速度制御ECU10による自動速度制御が実行されている。また、先行車両A及び先行車両Bは省略している。以下、各走行位置における調停結果について説明する。
走行位置(A)では、方向指示器がONされていない。走行位置(A)において、速度制御ECU10は、先行車両A(第1先行車両)をターゲットとして第1目標加速度a1を算出する。操舵制御ECU20は、未だ方向指示器がONされていないので、第2目標加速度a2を算出しない。このため、速度制御ECU10は調停をすることなく、第1目標加速度a1が自動速度制御に用いる最終的な目標加速度となる。
走行位置(B)において方向指示器がONされる。走行位置(B)において、速度制御ECU10は、先行車両A(第1先行車両)をターゲットとして第1目標加速度a1を算出する。操舵制御ECU20は、先行車両B(第2先行車両)をターゲットとして第2目標加速度a2を算出する。第1目標加速度a1が第2目標加速度a2よりも大きいため、速度制御ECU10で行われる調停により、第2目標加速度a2が自動速度制御に用いる最終的な目標加速度となる。
走行位置(C)〜(F)においても走行位置(B)と同様であり、速度制御ECU10によって第2目標加速度a2を用いて自動速度制御が実行されるとともに、操舵制御ECU20によって自動操舵制御が行われる。これにより、車両2はレーンチェンジを自動で行う。走行位置(G)において、操舵制御ECU20は、車両2が目標とする横位置に到達したと判定して、操舵制御を終了する。このため、走行位置(G)において、操舵制御ECU20は、第2目標加速度a2を算出しない。速度制御ECU10は、車両2の走行レーンが変更されたと判定して、先行車両Bを第1先行車両として認識する(先行車両の切り替わり発生)。これにより、速度制御ECU10は、先行車両Bに基づいて第1目標加速度a1を算出する。このため、速度制御ECU10は調停をすることなく、第1目標加速度a1が自動速度制御に用いる最終的な目標加速度となる。走行位置(H)では、走行位置(A)と同様であり、第1目標加速度a1が自動速度制御に用いる最終的な目標加速度となる。
以上、走行レーンを走行する先行車両Aに基づく目標加速度が隣接レーンを走行する先行車両Bに基づく目標加速度よりも大きい場合、レーンチェンジ前後においては、走行レーンを走行する先行車両A又は先行車両Bに基づく第1目標加速度a1で車両2が制御され、レーンチェンジ中においては、隣接レーンを走行する先行車両Bに基づく第2目標加速度a2で車両2が制御される。
以上、第1実施形態に係る車両制御装置1では、走行レーンを走行する先行車両A(第1先行車両)の速度Vに基づいて車両2の第1目標加速度a1が第1加速度算出部104によって算出され、ON信号取得部200によって方向指示器のON信号が取得された場合、隣接レーンを走行する先行車両B(第2先行車両)の速度Vに基づいて車両2の第2目標加速度a2が第2加速度算出部204によって算出される。そして、第1目標加速度a1及び第2目標加速度a2のうち小さい方の目標加速度がレーンチェンジ中の目標加速度として目標選択部105によって選択される。
図8は、レーンチェンジ中の車両2の速度の時間変化を説明する図である。図8では、隣接レーンを走行する先行車両B(第2先行車両)が、速度制御のターゲットとなっている先行車両A(第1先行車両)より遅い場合を例にしたグラフであり、横軸が時間、縦軸が車両2の速度である。破線のグラフは、一般的な自動速度制御における速度の時間変化である。破線のグラフで示されるように、一般的な自動速度制御では、常に走行レーンの先行車両に基づいて速度制御が行われる。このため、レーンチェンジが終了したときに先行車両がより速度の遅い先行車両に急に切り替わり、急減速が発生する。これに対して、実線のグラフは、第1目標加速度a1及び第2目標加速度a2のうち小さい方の第2目標加速度a2がレーンチェンジ中の目標加速度として選択されたときの速度の時間変化である。実線のグラフで示されるように、レーンチェンジ中の目標加速度が隣接レーンを走行する先行車両B(第2先行車両)に基づく第2目標加速度a2に設定された場合、第1目標加速度a1(破線のグラフ)としたときと比べて、早い段階から先行車両B(第2先行車両)を基準とした走行を開始することができる。このため、図8の実線のグラフで示されるように、急減速の発生を抑制し、なだらかに減速をすることができる。よって、運転者の乗り心地も向上することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る車両制御装置1Aは、自動操舵制御ではなく手動でレーンチェンジの運転する場合において車両2の自動速度制御をする。第2実施形態に係る車両制御装置1Aは、第1実施形態に係る車両制御装置1と比べて、操舵制御ECU20を備えておらず、速度制御ECU10Aが、速度制御ECU10と比べて、操舵制御ECU20の一部機能が追加されている点が相違する。以下では、第1実施形態に係る車両制御装置1との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
図9は、第2実施形態に係る車両制御装置1Aを備える車両2Aの構成を説明するブロック図である。速度制御ECU10Aは、速度制御ECU10と比べて、方向指示器操作部5に接続され、ON信号取得部200、第2外部状況認識部201及び第2加速度算出部204を備える点が相違し、他の構成は同一である。ON信号取得部200、第2外部状況認識部201及び第2加速度算出部204は、第1実施形態と同一である。
次に、車両制御装置1の自動速度制御処理について説明する。図10は、車両制御装置1Aの自動速度制御処理のフローチャートである。図10に示されたフローチャートは、自動速度制御開始の運転者指示を受け付けた場合に開始される。
図10に示された外部状況認識処理(S100)、走行状態認識処理(S120)、速度判定処理(S140)、先行車両判定処理(S160)、速度算出処理(S180)、第1目標加速度の算出処理(S200)、比較処理(S240)、目標加速度設定処理(S260)、目標加速度設定処理(S280)、通常目標加速度の算出処理(S300)目標加速度設定処理(S320)及び速度制御処理(S340)のそれぞれは、図4に示された外部状況認識処理(S10)、走行状態認識処理(S12)、速度判定処理(S14)、先行車両判定処理(S16)、速度算出処理(S18)、第1目標加速度の算出処理(S20)、比較処理(S24)、目標加速度設定処理(S26)、目標加速度設定処理(S28)、通常目標加速度の算出処理(S30)目標加速度設定処理(S32)及び速度制御処理(S34)と同一である。
図10に示された算出判定処理(S220)は、第1実施形態に係る取得判定処理(S22)と比較し、速度制御ECU10が第2目標加速度を算出し、判定する点が相違する。図11は、車両制御装置1Aの第2目標加速度の算出処理のフローチャートである。
図11に示された信号取得判定処理(S400)、外部状況認識処理(S420)、走行状態認識処理(S440)、先行車両判定処理(S500)、速度算出処理(S520)及び第2目標加速度の算出処理(S540)は、図5に示された外部状況認識処理(S42)、走行状態認識処理(S44)、先行車両判定処理(S50)、速度算出処理(S52)及び第2目標加速度の算出処理(S54)と比べて、動作主体が速度制御ECU10となっている点のみが相違し、その他は同一である。
以上、第2実施形態における車両制御装置1Aでは、走行レーンを走行する先行車両A(第1先行車両)の速度Vに基づいて車両2の第1目標加速度a1が第1加速度算出部104によって算出され、ON信号取得部200によって方向指示器のON信号が取得された場合、隣接レーンを走行する先行車両B(第2先行車両)の速度Vに基づいて車両2の第2目標加速度a2が第2加速度算出部204によって算出される。そして、第1目標加速度a1及び第2目標加速度a2のうち小さい方の目標加速度が手動運転によるレーンチェンジ中の目標加速度として目標選択部105によって選択される。このため、車両2の走行レーンの前方を走行する先行車両A(第1先行車両)をターゲットとする自動速度制御中の車両2が、先行車両B(第2先行車両)が存在する隣接レーンに手動運転によってレーンチェンジをしたときに、急減速が発生することを抑制することができる。
本発明は、上述した実施形態に基づいて、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した様々な形態で実施することができる。
[変形例]
上述した第1実施形態における速度制御ECU10及び操舵制御ECU20は、機能によって分割されている必要はなく、1つのECUであってもよい。あるいは、速度制御ECU10又は操舵制御ECU20の機能が、複数のECUによって実現されてもよい。また、上述した実施形態において、外部センサ3は、ライダーに限定されず、マイクロ波などを出力するレーダーであってもよい。また、車両2は、外部センサ3としてのレーダー、カメラ及びライダーを重複して備えてもよい。
上述した実施形態において、ブレーキアクチュエータは、車両が回生ブレーキシステムを備えている場合、液圧ブレーキシステム及び回生ブレーキシステムの両方を制御してもよい。
上述した実施形態において、第1加速度算出部104が数式1を用いて第1目標加速度a1を算出する例を説明したが、他の方法を用いてもよい。上述した実施形態において、第2加速度算出部204が数式2を用いて第2目標加速度a2を算出する例を説明したが、他の方法を用いてもよい。第1加速度算出部104及び第2加速度算出部204の算出方法は共通でなくてもよい。なお、速度制御ECU10は、目標加速度を用いた場合、目標速度を算出して比較する場合に比べて、相対距離を用いた演算を行うことができる。
また、上述した実施形態では、速度制御部106が減速する場合を中心に例に説明したが、急加速を抑制するようになだらかに加速する場合にも適用することができる。
1,1A…車両制御装置、2,2A…車両、3…外部センサ、4…内部センサ、5…方向指示器操作部、30…第1アクチュエータ、40…第2アクチュエータ、101…第1外部状況認識部(第1認識部)、102…第1走行状態認識部、104…第1加速度算出部、105…目標選択部、106…速度制御部、200…ON信号取得部(取得部)、201…第2外部状況認識部(第2認識部)、202…第2走行状態認識部、203…パス生成部、204…第2加速度算出部、206…操舵制御部。

Claims (2)

  1. レーンチェンジ中の車両の速度を制御する車両制御装置であって、
    前記車両が走行している走行レーンの前記車両の前方を走行する第1先行車両を認識する第1認識部と、
    前記第1認識部によって認識された前記第1先行車両の認識結果に基づいて、前記車両の速度が前記第1先行車両の速度に近づくように前記車両の第1目標加速度を算出する第1加速度算出部と、
    前記車両の方向指示器のON信号を取得する取得部と、
    前記取得部によって前記方向指示器のON信号が取得された場合、前記方向指示器によって示された方向に前記走行レーンと隣接する隣接レーンにおいて前記車両の前方を走行する第2先行車両を認識する第2認識部と、
    前記第2認識部によって認識された前記第2先行車両の認識結果に基づいて、前記車両の速度が前記第2先行車両の速度に近づくように前記車両の第2目標加速度を算出する第2加速度算出部と、
    前記第1目標加速度及び前記第2目標加速度を比較して、小さい方をレーンチェンジ中の目標加速度として選択する目標選択部と、
    前記目標選択部によって選択された前記目標加速度を用いてレーンチェンジ中の前記車両の速度を制御する速度制御部と、
    を備える車両制御装置。
  2. 前記走行レーンから前記隣接レーンへの走行軌跡を生成し、前記走行軌跡に基づいて前記車両の操舵を制御する操舵制御部を備える請求項1に記載の車両制御装置。
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