JP5916207B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、冷却用のファンを備えたサーバ装置やパーソナルコンピュータ等の電子機器に関する。
サーバ装置やパーソナルコンピュータなどの電子機器の中には、搭載している電子部品の発熱によって電子機器内部の温度が動作保証温度以上とならないようにするため、冷却用のファンを備えているものがある。このようなファンを備えた電子機器においては、温度センサにより機器内部の温度を検出し、検出した温度に基づいてファンの回転数を制御するということが一般的に行われている。
ところで、昨今、多くのユーザから電子機器の静音性が求められるようになってきており、このようなニーズに応えるために、電子機器内部の温度を動作保証温度以下に保つことができる範囲内で、ファンの回転数をできる限り落とすということが一般的に行われている。しかし、電子機器に搭載されている電子部品の中には、できる限り冷やした方が性能がアップするものや、動作保証温度上限に近い温度だと性能が落ちるものがあるため、ファンの回転数を落とすと、電子機器の性能が低下してしまう。
このような問題点を解決するための技術として、次のような技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載されている電子機器は、電子機器周囲の騒音を電気信号に変換するマイクロフォンと、複数の騒音レベル(設定騒音レベル)のそれぞれに対応付けてファンの回転数が記録された騒音回転数対応記憶部と、ファンの回転数を制御する制御部とを備えている。なお、騒音回転数対応記憶部に記録されている回転数は、大きな設定騒音レベルに対応するものほど、大きな値になっている。
ファンの回転数を制御する制御部は、先ず、マイクロフォンから出力される信号に基づいて電子機器周囲の騒音レベルを求める。その後、求めた騒音レベルと、騒音回転数対応記憶部に記録されている設定騒音レベルとを比較し、比較結果に基づいて、ファンの回転数を決定する。より具体的には、電子機器の周囲の騒音レベルの方が、現在のファン回転数に対応する設定騒音レベルより小さい場合は、ファンの回転数を現在の回転数よりも1ランク下の回転数にすると決定する。また、電子機器の周囲の騒音レベルが、現在のファンの回転数に対応する設定騒音レベル以上で且つ上記設定騒音レベルより1ランク上の設定騒音レベル未満である場合は、現在の回転数を維持すると決定する。また、電子機器の周囲の騒音レベルが、現在の回転数に対応した設定騒音レベルよりも1ランク上の設定騒音レベル以上である場合は、ファンの回転数を現在よりも1ランク上の回転数にすると決定する。
そして、制御部は、上述したようにして決定した回転数でファンを回転させる。
特開2002−196841号公報
上述した特許文献1に記載されている技術によれば、電子機器の周囲の騒音レベルが小さく、ファンの騒音が気になる環境では、ファンの回転数を低くしてファンによる騒音を小さくすることができ、電子機器周囲の騒音レベルが大きく、ファンの騒音があまり気にならない環境では、ファンの回転数を高くし、冷却効果を高いものにすることができる。
しかしながら、特許文献1に記載されている技術では、ファンを停止状態から回転状態に変化させた際の騒音レベルの増加量を、電子機器周囲の騒音レベルにかかわらず、所定レベルにすることができないという課題がある。
[発明の目的]
そこで、本発明の目的は、ファンを停止状態から回転状態に変化させた際の騒音レベルの増加量を、電子機器周囲の騒音レベルにかかわらず、所定レベルにすることができないという課題を解決した電子機器を提供することにある。
本発明にかかる電子機器は、
冷却用のファンを備えた電子機器であって、
前記ファンが停止状態のときの前記電子機器周囲の周囲騒音のレベルを、環境騒音のレベルとして算出する環境騒音レベル算出手段と、
前記ファンが停止状態から回転状態に変化したときに許容する、周囲騒音のレベルの増加量が記録された許容増加量記憶部と、
前記環境騒音レベル算出手段で算出した環境騒音のレベルに対する騒音レベルの増加量を、前記許容増加量記憶部に記録されている増加量と一致させる前記ファンの回転数を算出するファン回転数算出手段とを備える。
本発明にかかるファン制御方法は、
冷却用のファンと、前記ファンが停止状態から回転状態に変化したときに許容する、周囲騒音のレベルの増加量が記録された許容増加量記憶部と、環境騒音レベル算出手段と、ファン回転数算出手段とを備えたコンピュータが実行するファン制御方法であって、
前記環境騒音レベル算出手段が、前記ファンが停止状態のときの前記電子機器周囲の周囲騒音のレベルを、環境騒音のレベルとして算出し、
前記ファン回転数算出手段が、前記環境騒音レベル算出手段で算出した環境騒音のレベルに対する騒音レベルの増加量を、前記許容増加量記憶部に記録されている増加量と一致させる前記ファンの回転数を算出する。
本発明にかかるプログラムは、
冷却用のファンと、前記ファンが停止状態から回転状態に変化したときに許容する、周囲騒音のレベルの増加量が記録された許容増加量記憶部とを備えたコンピュータを、
前記ファンが停止状態のときの前記電子機器周囲の周囲騒音のレベルを、環境騒音のレベルとして算出する環境騒音レベル算出手段、
前記環境騒音レベル算出手段で算出した環境騒音のレベルに対する騒音レベルの増加量を、前記許容増加量記憶部に記録されている増加量と一致させる前記ファンの回転数を算出するファン回転数算出手段として機能させる。
本発明によれば、ファンを停止状態から回転状態に変化させた際の騒音レベルの増加量を、電子機器周囲の騒音レベルにかかわらず、所定レベルにすることができるという効果を得ることができる。
本発明の第1の実施の形態にかかる電子機器1の構成例を示すブロック図である。 マイクロフォン21〜24の設置例を示す図である。 回転数騒音レベル対応記憶部11の内容例を示す図である。 回転数騒音レベル対応記憶部11の内容をグラフ化した図である。 制御手段18の処理例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態にかかる電子機器1aの構成例を示すブロック図である。 周囲騒音レベルの測定方法を説明するための図である。 環境騒音レベル記憶部19の内容例を示す図である。 環境騒音レベル記憶部19の内容をグラフ化した図である。 制御手段18aの処理例を示すフローチャートである。 環境騒音レベル記憶部19の別の内容を説明するための図である。 本発明の第3の実施の形態にかかる電子機器1bの構成例を示すブロック図である。 マイクロフォン21〜24、人感センサ31,32、および、光センサ41,42の設置例を示す図である。 制御手段18bの処理例を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態にかかる電子機器1cの構成例を示すブロック図である。 制御手段18cの処理例を示すフローチャートである。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[本発明の第1の実施の形態]
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態にかかる電子機器1は、回転数騒音レベル対応記憶部11と、ファン騒音レベル算出手段12と、環境騒音レベル算出手段13と、温度センサ14と、許容増加量設定手段15と、許容増加量記憶部16と、冷却用のファン17と、制御手段18と、マイクロフォン21〜24とを備えている。
マイクロフォン21〜24は、それぞれ図2に示すように、電子機器1の前面、右側面、裏面、左側面から所定距離(本実施の形態では1mとする)だけ離れた位置に設置され、電子機器1の周囲の騒音を電気信号に変換する。
回転数騒音レベル対応記憶部11は、ディスク装置などの記憶装置上に設けられ、予め測定しておいたファン17の回転数と騒音レベルとが関連付けて記録される。図3は、回転数騒音レベル対応記憶部11の内容例を示した図であり、同図の例えば第1行目は、ファン17の回転数を2000rpmとしたときに発生した騒音のレベルが30dBであることを示している。図4は、図3に示した回転数騒音レベル対応記憶部11の内容をグラフ化したものであり、縦軸が騒音レベルを、横軸がファンの回転数を示している。なお、騒音レベルは、次式(1)によって表されるものである。式(1)において、pは測定された音圧の実効値、p0は基準となる音圧の実効値である。
騒音レベル=10 log10(p2/p0 2
=20 log10(p/p0) ・・・ (1)
ファン騒音レベル算出手段12は、回転数騒音レベル対応記憶部11を参照し、ファン17が回転することにより発生している騒音(ファン騒音)のレベルを算出する機能を有する。
環境騒音レベル算出手段13は、マイクロフォン21〜24から入力される電気信号に基づいて、ファン騒音が無いときの、電子機器1の周囲の騒音(周囲騒音)のレベルを算出する機能を有する。なお、ファン騒音が無いときの、電子機器1周囲の周囲騒音を環境騒音と呼び、そのレベルを環境騒音レベルと呼ぶ。
温度センサ14は、電子機器1の内部温度を検出する機能を有する。
許容増加量設定手段15は、ユーザが行う設定操作に従って、許容増加量(dB)を許容増加量記憶部16に記録する機能を有する。ここで、許容増加量とは、ファン17が停止状態から回転状態に変化した際に許容する、周囲騒音のレベルの増加量である。
制御手段18は、ファン騒音レベル算出手段12の算出結果、環境騒音レベル算出手段13の算出結果、温度センサ14の検出結果、および、許容増加量記憶部16に記録されている許容増加量に基づいて、ファン17の回転数を決定する機能や、決定した回転数でファン17を回転させる機能を有する。
なお、電子機器1内のファン騒音レベル算出手段12、環境騒音レベル算出手段13、許容増加量設定手段15、及び、制御手段18は、CPU(中央処理装置)によって実現可能であり、その場合には例えば次のようにする。CPUを上記各手段12,13,15,18として機能させるためのプログラムを記録したディスク、半導体メモリ、その他の記録媒体を用意し、CPUに上記プログラムを読み取らせる。CPUは、読み取ったプログラムに従って自身の動作を制御することにより、自CPU上に上記各手段12,13,15,18を実現する。
[第1の実施の形態の動作]
次に、本実施の形態の動作について図面を参照して詳細に説明する。
電子機器1が起動されると、制御手段18は、先ず、通常のファン制御を行う(図5のステップS51)。通常のファン制御とは、温度センサ14によって検出された電子機器1内部の温度に応じた回転数でファン17を回転させるというものである。
次に、制御手段18は、ファン騒音レベル算出手段12に対して、ファン騒音レベルAを算出することを指示する(ステップS52)。その際、制御手段18は、現在のファン17の回転数をファン騒音レベル算出手段12に渡す。なお、ファン騒音レベルAとは、ファン17が回転することにより発生したファン騒音のレベルである。
ファン騒音レベル算出手段12は、上記指示を受けると、制御手段18から渡されたファン回転数と回転数騒音レベル対応記憶部11の内容とに基づいて、ファン騒音レベルを算出し、算出したファン騒音レベルを制御手段18に渡す。より具体的には、補間法や、制御手段18から渡されたファン回転数と最も近いファン回転数と対応付けて記録されている騒音レベルをファン騒音レベルとする方法などにより、ファン騒音レベルを算出する。
次いで、制御手段18は、ファン騒音の影響をできる限り抑えるためにファン17の回転数を予め定められている最小回転数まで落とすか、或いはファン17を停止させた後、環境騒音レベル算出手段13に対して、環境騒音レベルBminを算出することを指示する(ステップS53)。
環境騒音レベル算出手段13は、上記指示を受けると、マイクロフォン21〜24から出力されている電気信号に基づいて、マイクロフォン21〜24の設置場所における環境騒音レベルB1〜B4を算出する。この環境騒音レベルB1〜B4の算出処理は、例えば、1分間隔で、5回行う。その後、マイクロフォン21〜24の設置場所毎に、環境騒音レベルの平均値Bav1〜Bav4を算出し、その中の最小値を電子機器1の設置場所の環境騒音レベルBminとして制御手段18に渡す。
その後、制御手段18は、許容増加量記憶部16から許容増加量Xを入力する(ステップS54)。許容増加量Xは、ファン17が停止状態から回転状態に変化した際に許容する、周囲騒音レベルの増加量であり、ユーザが許容増加量設定手段15を利用して自由に設定できるようになっている。
次に、制御手段18は、次式(2)が満たされるか否かを判定する(ステップS55)。なお、式(2)において、AはステップS52で算出したファン騒音レベル、BminはステップS53で算出した環境騒音レベル、XはステップS54で入力した許容増加量(dB)である。
A≦Bmin−7+X ・・・ (2)
ここで、式(2)の意味を説明する。前述したように、許容増加量Xは、ファン17が停止状態から回転状態に変化した際に許容する、周囲騒音レベルの増加量であるので、ファン騒音レベルAと環境騒音レベルBminとを足し合わせた際の増加量が許容増加量X(dB)以下ならば問題がないといえる。また、ファン騒音レベルAと環境騒音レベルBminとを足し合わせた際の周囲騒音レベルの増加量を許容増加量X以下とするためには、ファン騒音レベルAと環境騒音レベルBminとに(X−7)dB以上の差がなければならない。つまり、式(2)では、ファン17を停止状態から回転状態に変化させた際の周囲騒音レベルの増加量を許容増加量X以下にできるか否かを判断している。
そして、周囲騒音レベルの増加量を許容増加量X以下にできると判断した場合(ステップS55がYes)は、ファン騒音レベルAを「Bmin−7+X」まで増加させても問題ないため、制御手段18は、回転数騒音レベル対応記憶部11を参照して、ファン騒音レベルAを「Bmin−7+X」とするファン回転数を算出し(ステップS56)、算出した回転数でファン17を回転させる(ステップS57)。
そして、電子機器1にエラーが発生することなく(ステップS59がNo)、所定時間が経過した場合(ステップS58がYes)は、ステップS52の処理に戻る。
これに対して、電子機器1にエラーが発生した場合(ステップS59がYes)は、温度センサ14の検出結果に基づいてファン17の回転数を制御する通常のファン制御を所定時間実行し(ステップS60、S61がYes)、その後、ステップS52の処理に戻る。
また、制御手段18は、ステップS55で周囲騒音レベルの増加量を許容増加量X以下にすることができないと判定した場合(ステップS55がNo)は、通常のファン制御を実行する(ステップS60)。
次に、ユーザが許容増加量記憶部16に記録されている許容増加量を変更する場合の動作について説明する。ユーザは、ファン17の騒音がうるさいと感じる場合や、機器内部の温度を低くして電子機器1の性能を高めたい場合には、許容増加量記憶部16に記録されている許容増加量を変更し、ファン17の回転数を変更することができる。
許容増加量を変更する場合、ユーザは、許容増加量設定手段15を起動する。これにより、許容増加量設定手段15は、許容増加量記憶部16に記録されている許容増加量を読み出し、表示部(図示せず)に表示する。ユーザが、ファン17の回転数を低下させてファン騒音を小さくしたい場合には、表示部に表示されている許容増加量よりも小さな値の許容増加量を入力部(図示せず)から入力する。また、反対にファン17の回転数を高めて、電子機器1の性能を高めたい場合は、表示部に表示されている許容増加量よりも大きな値の許容増加量を入力部から入力する。許容増加量設定手段15は、入力部から許容増加量が入力されると、許容増加量記憶部16に記録されている許容増加量を、入力部から入力された許容増加量で置き換える。
[第1の実施の形態の効果]
本実施の形態によれば、ファンを停止状態から回転状態に変化させた際の騒音レベルの増加量を、電子機器周囲の騒音レベルにかかわらず、所定レベルにすることができるという効果を得ることができる。その理由は、環境騒音レベル算出手段13で算出した環境騒音のレベルに対する騒音レベルの増加量を、許容増加量記憶部16に記録されている増加量と一致させるファン17の回転数を算出する制御手段(ファン回転数算出手段)18とを備えているからである。
更に、本実施の形態によれば、ユーザがファン騒音がうるさくないと感じる範囲内で、ファン17の回転数を最も高くすることが可能になるという効果を得ることができる。その理由は、ユーザの指示に従って、許容増加量記憶部16に記録されている許容増加量を書き替える許容増加量設定手段15を備えているからである。
[本発明の第2の実施の形態]
次に、本発明にかかる電子機器の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、電子機器の設置予定位置において、過去一定期間に測定した騒音レベルを記録した環境騒音レベル記憶部を備えることにより、マイクロフォンを不要にしたことを特徴とする。
図6を参照すると、本実施の形態の電子機器1aは、回転数騒音レベル対応記憶部11と、ファン騒音レベル算出手段12と、環境騒音レベル算出手段13aと、温度センサ14と、許容増加量設定手段15と、許容増加量記憶部16と、ファン17と、制御手段18aと、環境騒音レベル記憶部19と、時計20とを備えている。図1に示した第1の実施の形態にかかる電子機器1との相違点は、環境騒音レベル算出手段13の代わりに環境騒音レベル算出手段13aを備えている点、制御手段18の代わりに制御手段18aを備えている点、環境騒音レベル記憶部19が追加されている点、及び、時計20が追加されている点である。
環境騒音レベル記憶部19には、図8に示すように、各時刻「0時、1時、…、24時」に関連付けて、平日と休日の騒音レベルが記録されている。環境騒音レベル記憶部19に記録されている騒音レベルは、電子機器1aを設置する前に、その設置場所で実際に測定した騒音レベルである。より具体的には、図7に示すように、電子機器1aの設置予定場所75から1m離れた4点にマイクロフォン71〜74を配置し、測定タイミングとなる毎(本実施の形態では、0時00分から1時間毎)に、マイクロフォン71〜74から出力される電気信号に基づいて騒音レベルを測定する。そして、所定の期間(例えば、2〜4週間)に亘って騒音レベルを測定し、平日における測定タイミング毎の最小値と、休日における測定タイミング毎の最小値とを求める。このようにして求めらた最小値を環境騒音レベル記憶部19に記録する。図9は、環境騒音レベル記憶部19の内容をグラフ化したものである。
時計20は、現在時刻を表示する。
環境騒音レベル算出手段13aは、時計20が表示している現在時刻と、環境騒音レベル記憶部19の内容とに基づいて、環境騒音レベルを算出する。前述したように、環境騒音レベルとは、ファン騒音が無いときの、電子機器1a周囲の騒音のレベルである。
なお、電子機器1a内のファン騒音レベル算出手段12、環境騒音レベル算出手段13a、許容増加量設定手段15、制御手段18aは、第1の実施の形態の電子機器1と同様に、CPUによって実現することができる。
[第2の実施の形態の動作]
次に、本実施の形態の動作について、図10のフローチャートを参照して説明する。なお、第1の実施の形態の動作を示す図5のフローチャートとの相違点は、ステップS53a、S55a、S56aだけであるので、以下では、これらのステップについて説明する。
ステップS53においては、制御手段18aは、環境騒音レベル算出手段13aに対して環境騒音レベルCを算出することを指示する。
この指示に応答して、環境騒音レベル算出手段13aは、時計20が表示している現在時刻と、環境騒音レベル記憶部19の内容とに基づいて、環境騒音レベルCを算出し、算出した騒音環境レベルCを制御手段18aに渡す。より具体的には、補間法や、現在時刻と最も近い時刻に対応付けて登録されている平日、休日の騒音レベルの内の一方(本日が平日なら平日の騒音レベル、本日が休日なら休日の騒音レベル)を環境騒音レベルCとする方法などにより、環境騒音レベルを算出する。
ステップS55aでは、次式(3)が満たされるか否かを判定する。なお、式(3)において、AはステップS52で算出したファン騒音レベル、CはステップS53aで算出した環境騒音レベル、XはステップS54で入力した許容増加量である。
A≦C−7+X
ステップS56aでは、回転数騒音レベル対応記憶部11を参照して、ファン騒音レベルAを「C−7+X」とするファン回転数を算出する。
以上が第1の実施の形態との相違点である。
なお、前述した説明では、環境騒音レベル記憶部19には、実際に測定した騒音レベルを記録するようにしたが、次のようにしても良い。時間帯によって確実に人がいなくなる場合は、ファン騒音を気にする必要がなくなる。そこで、環境騒音レベル記憶部19に記録されている騒音レベルの内、深夜などのように人がいなくなる時間帯の騒音レベルを実際に測定した騒音レベルではなく、非常に高い騒音レベルに変更するようにしてもよい。図11は、変更後の環境騒音レベル記憶部19の内容をグラフ化したものである。このような変更を加えることにより、人がいなくなる時間帯においてファン回転数を高くし、冷却性能を高めることができる。
[第2の実施の形態の効果]
本実施の形態によれば、第1の実施の形態で得られる効果に加え、マイクロフォンが不要になるという効果を得ることができる。その理由は、電子機器1aの設置予定位置において、過去一定期間に測定した騒音レベルが記録された環境騒音レベル記憶部19を備え、環境騒音レベル算出手段13aが現在時刻と環境騒音レベル記憶部19の内容との基づいて環境騒音レベルを算出するようにしているからである。
[本発明の第3の実施の形態]
次に、本発明にかかる電子機器の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態は、人感センサや、光センサなどの検出結果に基づいて、電子機器の設置環境(例えば、室内)に人がいないと判定した場合は、ファン回転数を高めることを特徴とする。
図12を参照すると、本実施の形態の電子機器1bは、人感センサ31,32を備えている点、光センサ41、42を備えている点、制御手段18の代わりに制御手段18bを備えている点が、図1に示した第1の実施の形態の電子機器1と相違している。
電子機器1bは、図13に示すように室内5に設置される。また、人感センサ31,32は、人がいる確率が高いエリアや、人通りの多いエリアに設置され、光センサ41、42は、照明灯などの光源の近傍に設置される。なお、人感センサや光センサの数はこれに限られるものではない。
なお、本実施の形態のファン騒音レベル算出手段12、環境騒音レベル算出手段13、許容増加量設定手段15、制御手段18bは、第1の実施の形態と同様に、CPUによって実現できる。
[第3の実施の形態の動作]
次に、本実施の形態の動作を、図14のフローチャートを参照して説明する。
電子機器1bが起動されると、制御手段18bは、先ず、温度センサ14の検出結果に応じた回転数でファン17を回転させる(ステップS141)。
その後、制御手段18bは、人感センサ31、32の内の少なくとも1つで人が検出されているか否かを判定する(ステップS142)。そして、全ての人感センサ31、32で人が検出されていない場合(ステップS142がNo)は、室内5に人がいないと判断し、ファン17を予め定められている最大回転数で回転させる(ステップS144)。これに対して、少なくとも1個の人感センサが人を検出している場合(ステップS142がYes)は、光センサ41,42の内の少なくとも1つで光が検出されているか否かを判定する(ステップS143)。
そして、全ての光センサ41,42で光が検出されていない場合(ステップS143がNo)は、室内5に人がいないと判断し、ファン17を最大回転数で回転させる(ステップS144)。これに対して、少なくとも1個の光センサが光を検出している場合(ステップS143がYes)は、前述した図5のステップS52〜S61の処理を行う。なお、図5のステップS58の判断結果がYesとなった場合、および、ステップS61の判断結果がYesとなった場合は、ステップS142の処理を行う。
なお、上述した説明では、全ての人感センサ31、32で人を検出できない場合は、室内5に人がいないと判断するようにしたが、全ての人感センサ31、32で一定時間連続して人を検知できない場合に、室内51に人がいないと判断するようにしても良い。また、上述した説明では、全ての光センサ41、42で光を検出できない場合は、室内5に人がいないと判断するようにしたが、全ての光センサ41、42で一定時間連続して光を検出できなかった場合、室内5に人がいないと判断するようにしてもよい。また、上述した説明では、人感センサと光センサの2種類のセンサを使用するようにしたが、どちらか一方のセンサだけを使用するようにしてもよい。
[第3の実施の形態の効果]
本実施の形態によれば、第1の実施の形態で得られる効果に加えて、電子機器1cの設置環境に人がいない場合、直ちに、ファン17の回転数を高め、高い冷却性能を得ることができるという効果を得ることができる。その理由は、人感センサ31,32や光センサ41,42の検出結果に基づいて、電子機器の設置環境に人がいないと判断した場合、ファンの回転数を最大回転数にしているからである。
[本発明の第4の実施の形態]
次に、本発明にかかる電子機器の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態は、人感センサや、光センサなどの検出結果に基づいて、電子機器の設置環境(例えば、室内)に人がいないと判定した場合は、ファン回転数を高めることを特徴とする。
図15を参照すると、本実施の形態の電子機器1cは、人感センサ31,32を備えている点、光センサ41、42を備えている点、制御手段18の代わりに制御手段18bを備えている点が、図6に示した第2の実施の形態の電子機器1aと相違している。
電子機器1c、人感センサ31,32、及び、光センサ41、42は、前述した第3の実施の形態と同様に室内5に配置される。
なお、本実施の形態のファン騒音レベル算出手段12、環境騒音レベル算出手段13c、許容増加量設定手段15、制御手段18cは、第2の実施の形態と同様に、CPUによって実現できる。
[第4の実施の形態の動作]
次に、本実施の形態の動作を、図16のフローチャートを参照して説明する。
電子機器1cが起動されると、制御手段18cは、先ず、温度センサ14の検出結果に応じた回転数でファン17を回転させる(ステップS161)。
その後、制御手段18cは、人感センサ31、32の内の少なくとも1つで人が検出されているか否かを判定する(ステップS162)。そして、全ての人感センサ31、32で人が検出されていない場合(ステップS162がNo)は、室内5に人がいないと判断し、ファン17を予め定められている最大回転数で回転させる(ステップS164)。これに対して、少なくとも1個の人感センサが人を検出している場合(ステップS162がYes)は、光センサ41,42の内の少なくとも1つで光が検出されているか否かを判定する(ステップS163)。
そして、全ての光センサ41,42で光が検出されていない場合(ステップS163がNo)は、室内5に人がいないと判断し、ファン17を最大回転数で回転させる(ステップS164)。これに対して、少なくとも1個の光センサが光を検出している場合(ステップS163がYes)は、前述した図10のステップS52〜S61の処理を行う。なお、図10のステップS58の判断結果がYesとなった場合、および、ステップS61の判断結果がYesとなった場合は、ステップS162の処理を行う。
[第4の実施の形態の効果]
本実施の形態によれば、第2の実施の形態で得られる効果に加えて、電子機器1cの設置環境に人がいない場合、直ちに、ファン17の回転数を高め、高い冷却性能を得ることができるという効果を得ることができる。その理由は、人感センサ31,32や光センサ41,42の検出結果に基づいて、電子機器の設置環境に人がいないと判断した場合、ファンの回転数を最大回転数にしているからである。
1,1a,1b,1c 電子機器
11 回転数騒音レベル対応記憶部
12 ファン騒音レベル算出手段
13,13a 環境騒音レベル算出手段
14 温度センサ
15 許容増加量設定手段
16 許容増加量記憶部
17 ファン
18,18a,18b,18c 制御手段
19 環境騒音レベル記憶部
20 時計
21〜24 マイクロフォン
31,32 人感センサ
41,42 光センサ

Claims (8)

  1. 冷却用のファンを備えた電子機器であって、
    前記ファンが停止状態のときの前記電子機器周囲の周囲騒音のレベルを、環境騒音のレベルとして算出する環境騒音レベル算出手段と、
    前記ファンが停止状態から回転状態に変化したときに許容する、周囲騒音のレベルの増加量が記録された許容増加量記憶部と、
    前記環境騒音レベル算出手段で算出した環境騒音のレベルに対する騒音レベルの増加量を、前記許容増加量記憶部に記録されている増加量と一致させる前記ファンの回転数を算出するファン回転数算出手段とを備えたことを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1記載の電子機器において、
    前記電子機器の周囲の騒音を電気信号に変換するマイクロフォンを備え、且つ、
    前記環境騒音レベル算出手段は、前記ファンを停止させたときに前記マイクロフォンから出力される電気信号、または、前記ファンの回転数を予め定められている最小回転数にしたときに前記マイクロフォンから出力される電気信号に基づいて環境騒音のレベルを算出することを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1記載の電子機器において、
    前記電子機器の設置予定位置において、過去一定期間に測定した騒音レベルが記録された環境騒音レベル記録部を備え、且つ、
    前記環境騒音レベル算出手段は、現在時刻と前記環境騒音レベル記録部の記録内容とに基づいて環境騒音のレベルを算出することを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の電子機器において、
    人間を検出する人感センサを備え、且つ、
    前記ファン回転数算出手段は、前記人感センサで人間を検出していないときは、前記ファンの回転数として、予め定められている最大回転数を算出することを特徴とする電子機器。
  5. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の電子機器において、
    光を検出する光センサを備え、且つ、
    前記ファン回転数算出手段は、前記光センサで光を検出していないときは、前記ファンの回転数として、予め定められている最大回転数を算出することを特徴とする電子機器。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の電子機器において、
    ユーザが入力した増加量を、前記許容増加量記憶部に記録する許容増加量設定手段を備えたことを特徴とする電子機器。
  7. 冷却用のファンと、前記ファンが停止状態から回転状態に変化したときに許容する、周囲騒音のレベルの増加量が記録された許容増加量記憶部と、環境騒音レベル算出手段と、ファン回転数算出手段とを備えた電子機器を構成するコンピュータが実行するファン制御方法であって、
    前記環境騒音レベル算出手段が、前記ファンが停止状態のときの前記電子機器周囲の周囲騒音のレベルを、環境騒音のレベルとして算出し、
    前記ファン回転数算出手段が、前記環境騒音レベル算出手段で算出した環境騒音のレベルに対する騒音レベルの増加量を、前記許容増加量記憶部に記録されている増加量と一致させる前記ファンの回転数を算出することを特徴とするファン制御方法。
  8. 冷却用のファンと、前記ファンが停止状態から回転状態に変化したときに許容する、周囲騒音のレベルの増加量が記録された許容増加量記憶部とを備えた電子機器を構成するコンピュータを、
    前記ファンが停止状態のときの前記電子機器周囲の周囲騒音のレベルを、環境騒音のレベルとして算出する環境騒音レベル算出手段、
    前記環境騒音レベル算出手段で算出した環境騒音のレベルに対する騒音レベルの増加量を、前記許容増加量記憶部に記録されている増加量と一致させる前記ファンの回転数を算出するファン回転数算出手段として機能させるためのプログラム。
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