JP5527122B2 - 負荷騒音予測プログラム、負荷騒音予測装置及び負荷騒音予測方法 - Google Patents

負荷騒音予測プログラム、負荷騒音予測装置及び負荷騒音予測方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5527122B2
JP5527122B2 JP2010202377A JP2010202377A JP5527122B2 JP 5527122 B2 JP5527122 B2 JP 5527122B2 JP 2010202377 A JP2010202377 A JP 2010202377A JP 2010202377 A JP2010202377 A JP 2010202377A JP 5527122 B2 JP5527122 B2 JP 5527122B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fan
sound pressure
pressure level
load noise
prediction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010202377A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012058108A (ja
Inventor
浩幸 古屋
敦 山口
和弘 新夕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2010202377A priority Critical patent/JP5527122B2/ja
Priority to US13/227,175 priority patent/US9207113B2/en
Publication of JP2012058108A publication Critical patent/JP2012058108A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5527122B2 publication Critical patent/JP5527122B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01HMEASUREMENT OF MECHANICAL VIBRATIONS OR ULTRASONIC, SONIC OR INFRASONIC WAVES
    • G01H3/00Measuring characteristics of vibrations by using a detector in a fluid
    • G01H3/10Amplitude; Power
    • G01H3/14Measuring mean amplitude; Measuring mean power; Measuring time integral of power

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

本発明は、負荷騒音予測プログラム、負荷騒音予測装置及び負荷騒音予測方法に関する。
従来、電子機器には、該電子機器に含まれる電子部品を冷却するファンが実装されることが多い。電子機器に実装されるファンは、該電子機器の動作や周囲環境等に起因して発生する電子部品の発熱を抑制するので、発熱による電子機器の故障や高温となった電子機器に利用者が触れることによる火傷等を防止することができる。
近年では、電子機器が種々の機能を有することにより電子部品数が増加することや、電子機器の小型化に伴い圧力損失が増大することで、ファンをより一層回転させることとなり、ファンの動作音による騒音が問題となっている。このため、静音化が要求される電子機器に対しては、該電子機器の設計段階において適切な冷却設計、ファンの選択及びファン回転数の制御等を検討することが好ましい。
電子機器に実装されるファンによる騒音の予測については、一つの態様として、ファンのメーカ等から提供される無負荷時及び定格時の回転数において、吸気側正面から1メートル離れた位置の音圧レベル値に基づいて予測する方法がある。また、電子機器に実装されるファンによる騒音の予測については、他の態様として、動作点での負荷騒音に基づいて予測する手法もある。また、電子機器に実装されるファンの騒音予測をより高い精度で行なうためには、複数の位置における音圧レベル、音響インテンシティ等の値を要する。
最近では、熱解析により動作点でのファン前後の圧力差を予測し、ファンの負荷騒音やPQ特性等から動作点での負荷騒音や風量を予測する技術がある。負荷騒音とは、ファンの通風流路に負荷をかけた状態における音のレベルを指す。
特開2001−108642号公報
しかしながら、従来技術では、複数の位置における負荷騒音に関するデータを得るための工数やコストが増大するという課題がある。例えば、ファンメーカから複数の位置における負荷騒音に関するデータを得る場合に、ファンメーカは、負荷騒音に関するデータの測定において、複数のマイクロホンや該マイクロホンを移動させる装置の設備を要することになる。
また、例えば、負荷騒音やPQ特性を測定する技術では、設備コストを抑える目的でファンの吸気側の音圧レベルのみを測定する場合が多い。このため、ファンの排気側のみにチャンバー(chamber)を設置している場合には、ファンの排気側の音圧レベルの測定時に、チャンバー内のノズルの向き、及び補助ブロアの吸排気方向を反転させる工数を要する。また、負荷騒音やPQ特性を測定する技術において、ファンの吸気側及び排気側の各々の負荷騒音を測定するために2系統のチャンバーを設置している場合には、設備コストが増大する。これらの結果、従来技術では、複数の位置における負荷騒音に関するデータを得るための測定設備や測定工数の負担が増大する。
そこで、本願に開示する技術は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の位置における負荷騒音に関するデータを得るための工数やコストを低減することが可能な負荷騒音予測プログラム、負荷騒音予測装置及び負荷騒音予測方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本願に開示する負荷騒音予測プログラムは、ファンの通風流路に負荷をかけた状態で測定された音圧レベルを示す負荷騒音を測定する測定装置により、任意のファンに対して複数の位置で測定された音圧レベルと、任意のファンとは異なる、負荷騒音の予測対象であるファンに対して、任意のファンに対する音圧レベルの測定位置と同一の位置で測定された少なくとも一つの音圧レベルとを取得し、取得された任意のファンに関する音圧レベルと、予測対象であるファンに関する音圧レベルとに基づいて、該予測対象であるファンに対する未測定の位置における音圧レベルを予測する処理をコンピュータに実行させる。
本願に開示する負荷騒音予測プログラム、負荷騒音予測装置及び負荷騒音予測方法の一つの様態は、負荷騒音に関するデータを得るための工数やコストを低減することができるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係る負荷騒音予測装置の構成例を示す図である。 図2は、実施例1に係る負荷騒音を測定する測定装置による音圧レベルの測定について説明する図である。 図3は、実施例1に係る負荷騒音予測処理の流れの例を示すフローチャートである。 図4は、実施例2に係る負荷騒音を測定する測定装置による音圧レベルの測定について説明する図である。 図5は、実施例2に係る負荷騒音予測処理の流れの例を示すフローチャートである。 図6は、負荷騒音予測プログラムを実行するコンピュータの例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、本願に開示する負荷騒音予測プログラム、負荷騒音予測装置及び負荷騒音予測方法の実施例を説明する。なお、以下の実施例により本発明が限定されるものではない。
[負荷騒音予測装置の構成]
図1を用いて、実施例1に係る負荷騒音予測装置の構成を説明する。図1は、実施例1に係る負荷騒音予測装置の構成例を示す図である。例えば、図1に示すように、負荷騒音予測装置100は、記憶部110と、制御部120とを有する。
記憶部110は、制御部120による各種処理に要するデータや、制御部120による各種処理結果を記憶する。また、記憶部110は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置である。
制御部120は、制御プログラム、各種の処理手順等を規定したプログラム及び所要データを格納するための内部メモリを有し、負荷騒音予測装置100全体を制御する。また、制御部120は、取得部121と、予測部122とを有する。また、制御部120は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路、又は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等の電子回路である。
取得部121は、ファンの通風流路に負荷をかけた状態で測定された音圧レベルを示す負荷騒音を測定する測定装置によって測定された音圧レベルを取得する。例えば、取得部121は、任意のファンに対して複数の位置で測定された音圧レベルを取得する。加えて、取得部121は、任意のファンとは異なる、負荷騒音の予測対象であるファンに対して、任意のファンに対する音圧レベルの測定位置と同一の位置で測定された少なくとも一つの音圧レベルを取得する。
なお、取得部121による音圧レベルの取得タイミングは、例えば、負荷騒音予測装置100の利用者によって負荷騒音の予測開始の所定操作が行われたり、外部の装置から各音圧レベルが入力されたりしたタイミングである。また、取得部121によって取得される音圧レベルは、外部の記憶装置や記憶部110等が予め記憶していても良いし、ネットワークを介して接続された装置から入力されても良い。
ここで、図2を用いて、実施例1に係る負荷騒音を測定する測定装置による音圧レベルの測定について説明する。図2は、実施例1に係る負荷騒音を測定する測定装置による音圧レベルの測定について説明する図である。なお、図2では、ファンの吸気側における負荷騒音を測定する測定装置の例を示している。
例えば、図2に示すように、測定装置は、任意の位置に整流格子を備えた複数のチャンバーを有する。また、測定装置は、チャンバー仕切で仕切られたチャンバー間を接続してチャンバー間の風の流れを滑らかにするノズルと、チャンバーにおける風量や負荷を調整する補助ブロア及びダンパとを有する。加えて、測定装置は、チャンバー間での風量の測定に用いられる風量測定用差圧計と、チャンバーでの静圧の測定に用いられる静圧測定用差圧計と、補助ブロアやダンパ等が配置された位置とは異なるチャンバーの一端に配置された測定対象のファンとを有する。
また、例えば、ファンから1メートル離れた半球上の位置には、ファンの回転によって発生する音(音圧レベル)を測定するマイクが配置され、ファンとチャンバーとの間には、板或いは該音を吸音する吸音材等が設置される。また、図2に示す「LP_front」は、ファンの正面1メートルの位置に配置されたマイクで測定された音圧レベルである。
上記構成において、測定装置は、例えば、ファンAの正面1メートルにおける音圧レベル「LP_front_A」と、各マイクの位置における音圧レベルとを測定する。また、測定装置は、例えば、ファンAとは異なる、負荷騒音の予測対象であるファンBに対して、正面1メートルにおける音圧レベル、すなわち音圧レベル「LP_front_A」を測定したマイクの位置における音圧レベル「LP_front_B」を測定する。つまり、取得部121は、例えば、ファンAに関する音圧レベル「LP_front_A」及び各マイクの位置における音圧レベルと、ファンBに関する音圧レベル「LP_front_B」とを取得することになる。
予測部122は、取得部121によって取得された任意のファンに関する音圧レベルと、負荷騒音の予測対象であるファンに関する音圧レベルとに基づいて、該予測対象であるファンに対する未測定の位置における音圧レベルを予測する。以下に、例を挙げて予測部122による予測処理を説明する。
ファンBに対する予測値の音圧レベルを「LP_optional_B」とし、これと同位置のファンAに対する実測値の音圧レベルを「LP_optional_A」とする。これらにより、予測部122は、(式1)によりファンAに関する音圧レベルの差分「LP_diff1」を周波数バンド毎に求める。
P_diff1=LP_front_A−LP_optional_A ・・・(式1)
そして、予測部122は、求めた「LP_diff1」と、ファンBに関する音圧レベル「LP_front_B」とを用いて、ファンBに対する予測値の音圧レベル「LP_optional_B」を(式2)により求める。
P_optional_B=LP_front_B−LP_diff1 ・・・(式2)
要するに、負荷騒音予測装置100は、ファンAの複数の音圧レベルと、該ファンAと同位置で測定された、ファンBの少なくとも一つの音圧レベルとに基づいて、ファンBに対する未測定の位置における音圧レベルを予測する。
ところで、図2に示した測定装置によって測定された音圧レベルを用いて、単位時間に音源の放射する音の全エネルギーのレベルを示す音響パワーレベルも同様に予測することができる。かかる音響パワーレベルは、商品としてのファンやファンを搭載した電子機器の騒音(音量)の比較時に用いられるパラメタである。ここで、図2に示すファンから1メートル離れた半球の表面積を「S」とする。
例えば、負荷騒音予測装置100は、各マイクの位置におけるファンAに関する音圧レベルのエネルギー平均値「LP_avg_A」を求め、該平均値と正面1メートルにおける音圧レベル「LP_front_A」との差分「LP_diff2」を(式3)により周波数バンド毎に求める。
P_diff2=LP_front_A−LP_avg_A ・・・(式3)
そして、負荷騒音予測装置100は、ファンBの正面1メートルにおける音圧レベル「LP_front_B」と、求めた差分「LP_diff2」とを用いて、(式4)によりファンBに関する音圧レベルの予測平均値「LP_avg_B」を求める。
P_avg_B=LP_front_B−LP_diff2 ・・・(式4)
続いて、負荷騒音予測装置100は、表面積「S」と、求めたファンBの予測平均値「LP_avg_B」とを用いて、(式5)によりファンBの音響パワーレベル「LW_B」を求める。
W_B=10logS+LP_avg_B ・・・(式5)
なお、負荷騒音予測装置100は、ファンAに関する音圧レベルのエネルギー平均値を求めるとともに、正面1メートルにおける音圧レベルとの差分を求めることとして説明したが、予め求められた差分値(LP_diff2)を取得して用いることにしても良い。
また、音響パワーレベルの予測では、例えば、複数のファンについて測定された音響パワーレベルと、正面1メートルの音圧レベルとの差分データを有するデータベースを用いて予測することもできる。詳細には、音響パワーレベルを予測したファンの特徴を示すパラメタを入力として、データベースから近い特徴を持ったデータを取得し、最も近いデータとの差分をパラメタの差分影響で補間補正する。ファンの特徴を示すパラメタとしては、例えば、ファンのサイズ、羽根枚数、羽根形状及び回転数等が挙げられる。
[実施例1に係る負荷騒音予測処理]
次に、図3を用いて、実施例1に係る負荷騒音予測処理を説明する。図3は、実施例1に係る負荷騒音予測処理の流れの例を示すフローチャートである。
例えば、図3に示すように、取得部121は、負荷騒音の予測を開始する場合に(ステップS101肯定)、任意のファンに関する複数の音圧レベルと、負荷騒音の予測対象であるファンに関する音圧レベルとを取得する(ステップS102)。負荷騒音の予測対象であるファンに関する音圧レベルは、任意のファンに関する複数の音圧レベルのいずれかのものと同位置で測定された音圧レベルであれば良い。なお、取得部121は、負荷騒音の予測を開始しない、すなわち負荷騒音の予測開始のタイミングでない場合に(ステップS101否定)、該負荷騒音の予測の開始待ちの状態となる。
予測部122は、取得部121により取得された任意のファンに関する音圧レベルと、予測対象であるファンに関する音圧レベルとに基づいて、該予測対象であるファンに対する未測定の位置における音圧レベルを予測する(ステップS103)。なお、負荷騒音の予測対象であるファンに対する未測定の位置は、任意のファンの音圧レベルが測定された任意の位置である。
[実施例1による効果]
上述したように、負荷騒音予測装置100は、任意のファンに関する複数の音圧レベルと、予測対象であるファンの少なくとも一つの音圧レベルとに基づいて、該予測対象であるファンに対する未測定の位置における音圧レベルを予測する。この結果、負荷騒音予測装置100は、負荷騒音の予測に要するデータを得るための設備や作業工数等が増大する従来技術と比較して、負荷騒音に関するデータを得るための工数やコストを低減することができる。
上記実施例1では、任意のファンの吸気側の音圧レベルと、予測対象のファンの吸気側の少なくとも一つの音圧レベルとに基づいて、予測対象のファンの音圧レベルを予測する場合を説明した。負荷騒音予測装置100は、任意のファンの吸気側及び排気側の音圧レベルと、予測対象のファンの少なくとも一つの音圧レベルとに基づいて、任意のファンで測定した位置における予測対象のファンの音圧レベルを予測することもできる。そこで、実施例2では、任意のファンの吸気側及び排気側の音圧レベルと、予測対象のファンの少なくとも一つの音圧レベルとに基づいて、任意のファンで測定した位置における予測対象のファンの音圧レベルを予測する場合を説明する。なお、負荷騒音予測装置100の構成については実施例1と同様であるためその説明を省略する。
[実施例2に係る測定装置による測定]
図4を用いて、実施例2に係る負荷騒音を測定する測定装置による音圧レベルの測定について説明する。図4は、実施例2に係る負荷騒音を測定する測定装置による音圧レベルの測定について説明する図である。なお、図4に示す測定装置の構成は、図2に示した実施例1に係る測定装置の構成と同様であるためその説明を省略する。
例えば、図4に示すように、測定装置は、ファンAの吸気側正面1メートルにおける音圧レベル「LP_front_A」を測定する。加えて、測定装置は、図4に示すチャンバー等を反転させる等して、ファンAの排気側正面1メートルにおける音圧レベル「LP_back_A」を測定する。また、測定装置は、例えば、ファンAとは異なる、負荷騒音の予測対象であるファンBに対して、吸気側正面1メートルにおける音圧レベル、すなわち音圧レベル「LP_front_A」を測定したマイクの位置における音圧レベル「LP_front_B」を測定する。
つまり、取得部121は、例えば、ファンAに関する音圧レベル「LP_front_A」及び「LP_back_A」と、ファンBに関する音圧レベル「LP_front_B」とを取得することになる。以下に、例を挙げて予測部122による予測処理を説明する。
予測部122は、取得部121によって取得されたファンAに関する吸気側及び排気側の音圧レベル「LP_front_A」、「LP_back_A」の差分「LP_diff3」を(式6)により周波数バンド毎に求める。
P_diff3=LP_front_A−LP_back_A ・・・(式6)
そして、予測部122は、求めた「LP_diff3」と、ファンBの吸気側の音圧レベル「LP_front_B」とを用いて、ファンBに対する排気側の予測値の音圧レベル「LP_back_B」を(式7)により求める。
P_back_B=LP_front_B−LP_diff3 ・・・(式7)
要するに、負荷騒音予測装置100は、ファンAの吸気側及び排気側の複数の音圧レベルと、該ファンAの吸気側の同位置で測定された、ファンBの少なくとも一つの音圧レベルとに基づいて、ファンBに対する未測定の位置における排気側の音圧レベルを予測する。なお、実施例2における音響パワーレベルの予測は、実施例1と同様の処理で求めることができるのでその説明を省略する。
[実施例2に係る負荷騒音予測処理]
次に、図5を用いて、実施例2に係る負荷騒音予測処理を説明する。図5は、実施例2に係る負荷騒音予測処理の流れの例を示すフローチャートである。
例えば、図5に示すように、取得部121は、負荷騒音の予測を開始する場合に(ステップS201肯定)、任意のファンに関する吸気側及び排気側の複数の音圧レベルと、負荷騒音の予測対象であるファンに関する音圧レベルとを取得する(ステップS202)。負荷騒音の予測対象であるファンに関する音圧レベルは、任意のファンに関する複数の音圧レベルのいずれかのものと同位置で測定された音圧レベルであれば良い。なお、取得部121は、負荷騒音の予測を開始しない、すなわち負荷騒音の予測開始のタイミングでない場合に(ステップS201否定)、該負荷騒音の予測の開始待ちの状態となる。
予測部122は、取得部121により取得された任意のファンに関する吸気側及び排気側の音圧レベルと、予測対象であるファンに関する音圧レベルとに基づいて、該予測対象であるファンに対する未測定の位置における音圧レベルを予測する(ステップS203)。なお、負荷騒音の予測対象であるファンに対する未測定の位置は、任意のファンの音圧レベルが測定された任意の位置である。上記の例では、未測定の位置は、予測対象であるファンの排気側正面1メートルの位置である。
[実施例2による効果]
上述したように、負荷騒音予測装置100は、任意のファンに関する吸気側及び排気側の複数の音圧レベルと、予測対象であるファンの少なくとも一つの音圧レベルとに基づいて、該予測対象であるファンに対する未測定の位置における音圧レベルを予測する。この結果、負荷騒音予測装置100は、負荷騒音の予測に要するデータを得るための設備や作業工数等が増大する従来技術と比較して、負荷騒音に関するデータを得るための工数やコストを低減することができる。
さて、これまで本願に開示する負荷騒音予測装置の実施例について説明したが、上述した実施例以外にも種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、(1)排気側での予測、(2)排気側から吸気側を予測、(3)装置の構成、(4)プログラム、において異なる実施例を説明する。
(1)排気側での予測
上記実施例1では、任意のファンの吸気側における複数の音圧レベルと、予測対象であるファンの吸気側における音圧レベルとに基づいて、該予測対象であるファンの吸気側における未測定の音圧レベルを予測する場合を説明した。負荷騒音予測装置100は、上記の吸気側だけでなく、排気側においても音圧レベルを予測することができる。
例えば、測定装置は、ファンAの排気側における正面1メートルの音圧レベルと、該排気側における各マイクの位置における音圧レベルとを測定する。また、測定装置は、例えば、ファンAとは異なる、負荷騒音の予測対象であるファンBの排気側における正面1メートルにおける音圧レベルを測定する。つまり、負荷騒音予測装置100は、例えば、ファンAに関する排気側における複数の音圧レベルと、ファンBに関する排気側における少なくとも一つの音圧レベルとを取得することになる。その後、負荷騒音予測装置100は、ファンAに対する実測値の音圧レベルの差分を周波数バンド毎に求め、求めた差分とファンBに対する実測値の音圧レベルとに基づいて、該ファンBに対する排気側の未測定の位置における音圧レベルを予測する。
(2)排気側から吸気側を予測
また、上記実施例2では、任意のファンに対する吸気側及び排気側の音圧レベルと、予測対象であるファンに対する吸気側の音圧レベルとに基づいて、該予測対象であるファンに対する排気側の未測定の音圧レベルを予測する場合を説明した。負荷騒音予測装置100は、上記の排気側の未測定の音圧レベルを予測するだけでなく、吸気側の未測定の音圧レベルを予測することもできる。
例えば、測定装置は、ファンAの吸気側正面1メートルにおける音圧レベルと、該吸気側における各マイクの位置における音圧レベルとを測定する。加えて、測定装置は、ファンAの排気側正面1メートルにおける音圧レベルを測定する。また、測定装置は、例えば、ファンAとは異なる、負荷騒音の予測対象であるファンBに対して、排気側正面1メートルにおける音圧レベルを測定する。つまり、負荷騒音予測装置100は、例えば、ファンAに関する排気側及び吸気側における複数の音圧レベルと、ファンBに関する排気側における少なくとも一つの音圧レベルとを取得することになる。その後、負荷騒音予測装置100は、ファンAに対する実測値の音圧レベルの差分を周波数バンド毎に求め、求めた差分とファンBに対する実測値の音圧レベルとに基づいて、該ファンBに対する吸気側の未測定の位置における音圧レベルを予測する。
(3)装置の構成
また、上記文書中や図面中等で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメタ等を含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、測定装置におけるチャンバーや該チャンバーに含まれる各構成要素等は、形状、数量、配置される位置について図示されたものに限定するわけではなく、任意に変更可能であるとともに、マイクの数等も図示のものに限定するわけではない。また、マイクについては、一例としてファンから正面1メートル離れた位置に配置することとして説明したが、ファンからの距離についても任意に変更可能である。また、任意のファンと予測対象のファンとについては、誤差を考慮して、同類のファン同士を利用し上記各実施例を実施することで、より高精度な予測が可能となる。
また、図示した負荷騒音予測装置100の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は、図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負担や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合することができる。
(4)プログラム
ところで、上記実施例では、ハードウェアロジックによって各種の処理を実現する場合を説明したが、予め用意されたプログラムをコンピュータで実行することによって実現するようにしても良い。そこで、以下では、図6を用いて、上記実施例に示した負荷騒音予測装置100と同様の機能を有する負荷騒音予測プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図6は、負荷騒音予測プログラムを実行するコンピュータの例を示す図である。
図6に示すように、負荷騒音予測装置100としてのコンピュータ11は、HDD(Hard Disk Drive)13、CPU(Central Processing Unit)14、ROM(Read Only Memory)15及びRAM(Random Access Memory)16等を有する。また、HDD13、CPU14、ROM15及びRAM16は、バス18で接続される。
ROM15には、上記実施例に示した負荷騒音予測装置100と同様の機能を発揮する負荷騒音予測プログラムが予め記憶されている。つまり、ROM15には、図6に示すように、取得プログラム15aと、予測プログラム15bとが予め記憶されている。なお、これらのプログラム15a〜プログラム15bについては、図1に示した負荷騒音予測装置100の各構成要素と同様、適宜統合または分散しても良い。
そして、CPU14がこれらのプログラム15a〜プログラム15bをROM15から読み出して実行する。これにより、図6に示すように、プログラム15a〜プログラム15bは、取得プロセス14aと、予測プロセス14bとして機能するようになる。なお、プロセス14a〜プロセス14bは、図1に示した、取得部121と、予測部122とに対応する。そして、CPU14は、RAM16に記録されたデータに基づいて負荷騒音予測プログラムを実行する。
なお、上記各プログラム15a〜プログラム15bについては、必ずしも最初からROM15に記憶させておく必要はない。例えば、コンピュータ11に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVD(Digital Versatile Disk)ディスク、光磁気ディスク、IC(Integrated Circuit)カード等の「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させておいても良い。また、例えば、コンピュータ11の内外に備えられるHDD等の「固定用の物理媒体」に各プログラムを記憶させておいても良い。また、例えば、公衆回線、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などを介してコンピュータ11に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」等に各プログラムを記憶させておいても良い。そして、コンピュータ11がこれから各プログラムを読み出して実行するようにしても良い。
100 負荷騒音予測装置
110 記憶部
120 制御部
121 取得部
122 予測部

Claims (4)

  1. ファンの通風流路に負荷をかけた状態で測定された音圧レベルを示す負荷騒音を測定する測定装置により、任意のファンに対して複数の位置で測定された音圧レベルと、前記任意のファンとは異なる、前記負荷騒音の予測対象であるファンに対して、前記任意のファンに対する音圧レベルの測定位置と同一の位置で測定された少なくとも一つの音圧レベルとを取得し、
    前記取得された前記任意のファンに関する音圧レベルと、前記予測対象であるファンに関する音圧レベルとに基づいて、該予測対象であるファンに対する未測定の位置における音圧レベルを予測する
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする負荷騒音予測プログラム。
  2. 前記測定装置により、前記任意のファンに対して吸気側及び排気側の位置で測定された音圧レベルと、前記負荷騒音の予測対象であるファンに対して、前記任意のファンに対する吸気側又は排気側の音圧レベルの測定位置と同一の位置で測定された少なくとも一つの音圧レベルとを取得し、
    前記取得された前記任意のファンに関する音圧レベルと、前記予測対象であるファンに関する音圧レベルとに基づいて、該予測対象であるファンに対する吸気側又は排気側の未測定の位置における音圧レベルを予測する
    処理をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1に記載の負荷騒音予測プログラム。
  3. ファンの通風流路に負荷をかけた状態で測定された音圧レベルを示す負荷騒音を測定する測定装置により、任意のファンに対して複数の位置で測定された音圧レベルと、前記任意のファンとは異なる、前記負荷騒音の予測対象であるファンに対して、前記任意のファンに対する音圧レベルの測定位置と同一の位置で測定された少なくとも一つの音圧レベルとを取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された前記任意のファンに関する音圧レベルと、前記予測対象であるファンに関する音圧レベルとに基づいて、該予測対象であるファンに対する未測定の位置における音圧レベルを予測する予測部と
    を有することを特徴とする負荷騒音予測装置。
  4. ファンの通風流路に負荷をかけた状態で測定された音圧レベルを示す負荷騒音を測定する測定装置により、任意のファンに対して複数の位置で測定された音圧レベルと、前記任意のファンとは異なる、前記負荷騒音の予測対象であるファンに対して、前記任意のファンに対する音圧レベルの測定位置と同一の位置で測定された少なくとも一つの音圧レベルとを取得し、
    前記取得された前記任意のファンに関する音圧レベルと、前記予測対象であるファンに関する音圧レベルとに基づいて、該予測対象であるファンに対する未測定の位置における音圧レベルを予測する処理をコンピュータが実行することを特徴とする負荷騒音予測方法。
JP2010202377A 2010-09-09 2010-09-09 負荷騒音予測プログラム、負荷騒音予測装置及び負荷騒音予測方法 Expired - Fee Related JP5527122B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010202377A JP5527122B2 (ja) 2010-09-09 2010-09-09 負荷騒音予測プログラム、負荷騒音予測装置及び負荷騒音予測方法
US13/227,175 US9207113B2 (en) 2010-09-09 2011-09-07 Sound pressure prediction apparatus, sound pressure prediction method, and information storage medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010202377A JP5527122B2 (ja) 2010-09-09 2010-09-09 負荷騒音予測プログラム、負荷騒音予測装置及び負荷騒音予測方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012058108A JP2012058108A (ja) 2012-03-22
JP5527122B2 true JP5527122B2 (ja) 2014-06-18

Family

ID=45806748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010202377A Expired - Fee Related JP5527122B2 (ja) 2010-09-09 2010-09-09 負荷騒音予測プログラム、負荷騒音予測装置及び負荷騒音予測方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9207113B2 (ja)
JP (1) JP5527122B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110749375B (zh) * 2019-10-22 2022-03-15 国网湖南省电力有限公司 一种建筑物房间内变压器结构传声预测方法及装置
US11859848B2 (en) * 2020-06-30 2024-01-02 Johnson Controls Tyco IP Holdings LLP Building control system using a control device position as a proxy for static pressure in a conduit

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001108642A (ja) 1999-10-07 2001-04-20 Oki Electric Ind Co Ltd 電子機器用熱解析装置
US20090002939A1 (en) * 2007-06-29 2009-01-01 Eric Baugh Systems and methods for fan speed optimization
US8515095B2 (en) * 2007-10-04 2013-08-20 Apple Inc. Reducing annoyance by managing the acoustic noise produced by a device

Also Published As

Publication number Publication date
US20120063606A1 (en) 2012-03-15
US9207113B2 (en) 2015-12-08
JP2012058108A (ja) 2012-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5662102B2 (ja) 空調システム
JP5029428B2 (ja) 温度制御装置、温度制御プログラムおよび情報処理装置
JP5175622B2 (ja) 電子機器
Ye et al. Effect of blade tip pattern on performance of a twin-stage variable-pitch axial fan
TW201341668A (zh) 送風機控制裝置、及送風機控制方法
Darvish et al. Numerical and experimental study on the tonal noise generation of a radial fan
JP5527122B2 (ja) 負荷騒音予測プログラム、負荷騒音予測装置及び負荷騒音予測方法
JP5428810B2 (ja) 余寿命推定方法及び余寿命推定システム
Lucius et al. Aeroacoustic simulation and experimental validation of sound emission of an axial fan applied in a heat pump
TW201813279A (zh) 電子裝置的風扇控制方法
JP5527125B2 (ja) 音量予測プログラム、音量予測装置及び音量予測方法
TWI806260B (zh) 具散熱和具風壓補償的前饋式主動噪音控制功能之電子系統
JP5500019B2 (ja) 予測プログラム、予測装置及び予測方法
Gurav et al. Mechanical and aerodynamic noise prediction for electric vehicle traction motor and its validation
TWI790737B (zh) 具散熱和前饋式主動噪音控制功能之電子系統
JP6439474B2 (ja) 解析モデル調整プログラム、情報処理装置、及び解析モデル調整方法
Walsh et al. Acoustic emissions from active cooling solutions for portable devices
Dogan et al. A hybrid CFD/BEM method for the calculation of aeroacoustic noise from a radial fan
JP6536062B2 (ja) 騒音低減装置、電子機器、騒音低減方法、および、騒音低減プログラム
Gorny et al. Axial fan blade tone cancellation using optimally tuned quarter wavelength resonators
Ramakrishna et al. CFD and CAA analysis of centrifugal fan for noise reduction
TW201812181A (zh) 電子裝置的風扇控制方法
JP2011155206A (ja) 電子機器制御システム及び制御方法
TW202407683A (zh) 具散熱和前饋式主動噪音控制功能之電子系統
JP5870167B2 (ja) 空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130702

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140331

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5527122

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees