JP5662102B2 - 空調システム - Google Patents

空調システム Download PDF

Info

Publication number
JP5662102B2
JP5662102B2 JP2010238729A JP2010238729A JP5662102B2 JP 5662102 B2 JP5662102 B2 JP 5662102B2 JP 2010238729 A JP2010238729 A JP 2010238729A JP 2010238729 A JP2010238729 A JP 2010238729A JP 5662102 B2 JP5662102 B2 JP 5662102B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
air conditioner
amount
cooling
discharged
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010238729A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012092999A (ja
Inventor
雄次 大庭
雄次 大庭
潤一 石峰
潤一 石峰
知明 羽根田
知明 羽根田
武田 純
純 武田
岩崎 正道
正道 岩崎
信次 水村
信次 水村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd, Fujitsu Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2010238729A priority Critical patent/JP5662102B2/ja
Priority to US13/317,510 priority patent/US9433122B2/en
Priority to CN201110328951.8A priority patent/CN102455021B/zh
Priority to SG2011078342A priority patent/SG180139A1/en
Priority to EP11186567.1A priority patent/EP2445327A3/en
Priority to AU2011239321A priority patent/AU2011239321B2/en
Publication of JP2012092999A publication Critical patent/JP2012092999A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5662102B2 publication Critical patent/JP5662102B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K7/00Constructional details common to different types of electric apparatus
    • H05K7/20Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K7/00Constructional details common to different types of electric apparatus
    • H05K7/20Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating
    • H05K7/20709Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating for server racks or cabinets; for data centers, e.g. 19-inch computer racks
    • H05K7/20718Forced ventilation of a gaseous coolant
    • H05K7/20745Forced ventilation of a gaseous coolant within rooms for removing heat from cabinets, e.g. by air conditioning device
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Description

本発明は、空調装置及び空調システムに関する。
従来、データセンターには、サーバ等の情報処理装置を搭載したIT(Information Technology)ラックが設置されている。このITラックに搭載された情報処理装置は、電力を消費し、消費した電力に相当する熱を発生する。このような熱を放置した場合、情報処理装置の異常を招くことになるので、データセンターでは、空調装置によって情報処理装置を冷却している。
例えば、ITラックに搭載された情報処理装置は、ベース空調装置によって床下から送風された冷たい空気を吸入し、吸入した冷たい空気によって自装置を冷却する。そして、情報処理装置は、自装置から熱を奪うことで暖められた空気を排出する。続いて、空調装置は、情報処理装置から排出された暖められた空気を吸入し、吸入した空気を冷却して再び床下から冷たい空気を送風する。
近年、データセンターでは、処理能力が向上したブレードサーバ等を複数台搭載したITラックを設置する機会が増えている。ブレードサーバの発熱量は、処理能力向上に伴って高くなり、ベース空調装置だけではブレードサーバを充分に冷却しきれない場合がある。このようなブレードサーバ等を搭載したITラックの上部や側部などの近傍にタスク空調装置を設けることで発熱量の高い情報処理装置を冷却するデータセンターが開示されている。
図9を用いて、タスク空調装置による情報処理装置の冷却について説明する。図9は、従来技術に係る空調システムの構成を説明する図である。タスク空調装置は、ITラックから排出された空気を吸入し、吸入した空気を冷却する。そして、タスク空調装置は、冷却した空気を再びITラックに送風することで局所的に循環する空気流領域を形成する。このようにして、タスク空調装置は、ベース空調装置が送風する冷たい空気を補うことで、発熱量の高い情報処理装置を冷却する。
特表2006−526205号公報 特表2008−502082号公報 特開2006−114669号公報
しかしながら、従来の技術では、情報処理装置を効率的に冷却することができないという課題があった。具体的には、タスク空調装置は、吸入する空気の温度と排出する空気の温度差である吸排気温度差(ΔTlac)が10〜15℃になるような固定風量で運転されているので、吸入する空気の熱負荷が高い場合にはタスク空調装置の冷却能力を超える場合がある。
例えば、情報処理装置を搭載するITラックの吸排気温度差(ΔTit)は、7〜15℃で設計されているが、低騒音化や低消費電力化を意図して設計された情報処理装置を搭載するITラックの吸排気温度差(ΔTit)は15℃を超える場合がある。このようにΔTit>ΔTlacとなる場合、タスク空調装置が吸入する熱負荷は、タスク空調装置の冷却能力を超えてしまう。この結果、タスク空調装置は、吸入した空気を充分に冷却できず、排出する熱を局所的に滞留させるホットスポットを生じる。そして、ITラックは、通常よりも温度の高い空気を吸入することになり、情報処理装置を充分に冷却できない。
また、タスク空調装置の台数を増やし、発熱量が大きいITラックを冷却することで、ホットスポットの発生を回避することができる。しかし、この方法は、ベース空調装置の冷却能力に余力がある場合に、ベース空調装置の負荷率を下げてしまい、結果的に空調効率を悪化させることになる。すなわち、情報処理装置を効率的に冷却することができるとは言いがたい。
1つの側面では、情報処理装置を効率的に冷却することができる空調装置及び空調システムを提供することを目的とする。
第1の案では、空調装置は、情報処理装置から排出された空気を吸入し、吸入された空気を冷却して排出する。また、空調装置は、冷却状況を取得し、取得した冷却状況に基づいて冷却能力が上限値を超えているか否かを判定し、冷却能力が上限値を超えていると判定された場合に、排出する空気量を減少させる。
情報処理装置を効率的に冷却することができる。
図1は、実施例1に係る空調システムの構成を説明する図である。 図2は、実施例1に係るタスク空調装置の構成を示すブロック図である。 図3は、実施例1に係るタスク空調装置による処理の処理手順を示すフローチャートである。 図4は、実施例2に係る空調システムの構成を説明する図である。 図5は、実施例2に係るタスク空調装置の構成を示すブロック図である。 図6は、実施例2に係るタスク空調装置による処理の処理手順を示すフローチャートである。 図7は、実施例3に係る空調システムの構成を説明する図である。 図8は、空調制御プログラムを実行するコンピュータシステムを示す図である。 図9は、従来技術に係る空調システムの構成を説明する図である。
以下に、本願の開示する空調装置及び空調システムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
[空調システムの構成]
まず、図1を用いて、実施例1に係る空調システムの構成を説明する。図1は、実施例1に係る空調システムの構成を説明する図である。図1に示すように、空調システム1は、床下フロア2と床上フロア3と天井フロア4とを有する。
床下フロア2には、床下フロア2から床上フロア3への通気口である床下開口部2aが設けられる。また、天井フロア4には、床上フロア3から天井フロア4への通気口である天井開口部4aと開口部4bとが設けられる。そして、床上フロア3には、ITラック5と、高発熱型ITラック6と、ベース空調装置7と、タスク空調装置10とが配置される。
ITラック5は、内部に複数のサーバ5a〜5eを搭載する装置である。サーバ5aはベース空調装置7によって、送風された冷たい空気Aを吸入し、自装置が有する電子回路等を冷却する。そして、サーバ5aは、自装置から熱を奪うことで暖められた空気Bを排出する。なお、サーバ5b〜5eについては、サーバ5aと同様であるので説明を省略する。
高発熱型ITラック6は、内部に複数のブレードサーバ6a〜6cを搭載する装置である。ブレードサーバ6aは、筐体内に薄型のサーバを高密度に配置したサーバであり、サーバ5a〜5eよりも処理性能が高く、高い熱を発生する。このブレードサーバ6aは、ベース空調装置7によって冷却されるだけでなく、タスク空調装置10によっても冷却される。具体的には、ブレードサーバ6aは、ベース空調装置7によって送風された冷たい空気Cとタスク空調装置10によって形成された、局所的に循環する空気流領域から冷たい空気Dとを吸入し、自装置が有する電子回路等を冷却する。そして、ブレードサーバ6aは、自装置から熱を奪うことで暖められた空気Eを排出する。なお、ブレードサーバ6b〜6cについては、ブレードサーバ6aと同様であるので説明を省略する。
ベース空調装置7は、天井フロア4から送風された空気F及びGを吸入して冷却し、冷却した空気Hを床下フロア2に送風する。例えば、ベース空調装置7は、冷却能力の上限値以下の熱負荷で運転しており、熱負荷の増加に応じて冷却能力の上限値まで吸入した空気を冷却する。ベース空調装置7によって送風された空気Hは、床下開口部2aを通じて、床上フロア3に送風され、ITラック5及び高発熱型ITラック6へ送風される。また、ITラック5及び高発熱型ITラック6から排出された空気は、天井開口部4a及び4bを通じて天井フロア4からベース空調装置7へ吸入され、冷却される。このようにして、ベース空調装置7は、ITラック5が搭載するサーバ5a〜5eや高発熱型ITラック6が搭載するブレードサーバ6a〜6cを冷却する。ここで、ベース空調装置7は、請求項7における、複数のITラックに共通に設けられた第二の空調装置の一例である。
タスク空調装置10は、高発熱型ITラック6から排出される空気Eを吸入し、吸入した空気を冷却する。そして、タスク空調装置10は、冷却した空気Dを高発熱型ITラック6に送風することで局所的に循環する空気流領域を形成する。タスク空調装置10は、このよう局所的に循環する空気流領域を形成することで、ブレードサーバ6a〜6cを冷却する。
このような空調システム1において、タスク空調装置10は、ブレードサーバ6a〜6cから排出された空気を吸入し、吸入された空気を冷却して排出する。また、タスク空調装置10は、冷却状況を取得し、取得した冷却状況に基づいて冷却能力が上限値を超えているか否かを判定する。ここで、冷却能力が上限値を超えている場合とは、タスク空調装置10が吸入した空気から奪う熱量が冷却能力を超えた場合である。言い換えると、熱負荷が冷却能力を超えた場合である。そして、タスク空調装置10は、冷却能力が上限値を超えていると判定された場合に、排出する空気Dの量を減少させることで、ホットスポットの発生を抑止し、効率的にサーバやブレードサーバ等の情報処理装置を冷却する。
具体的には、タスク空調装置10によって排出される空気量が減少させられた場合、ベース空調装置7が吸入する空気Fの温度が上昇することになる。ここで、ベース空調装置7は、冷却能力に余剰があるので、余剰の冷却能力を用いて吸入した空気Fを冷却する。すなわち、ベース空調装置7の熱負荷は増加する。そして、ベース空調装置7は、冷却した空気Hを排出し、床下開口部2aを通じて、ITラック5及び高発熱型ITラック6へ送風する。
そして、高発熱型ITラック6に搭載されたブレードサーバ6a〜6cは、ベース空調装置7から送風された空気Cとタスク空調装置10から送風された空気Dとを吸入する。ここで、空気Dの量が減少しているので、ブレードサーバ6a〜6cが吸入する空気C及び空気Dの温度は、冷却能力が上限値を超えていると判定された時よりも低下するので、ブレードサーバ6a〜6cが排出する空気Eの温度も低下する。したがって、タスク空調装置10が吸入する空気Eの温度も低下するので、タスク空調装置10は、熱負荷を軽減することができる。これによって、タスク空調装置10は、排出する空気の温度を低下させるので、ホットスポットの発生を抑止できる。
このようにして、空調システム1は、タスク空調装置10の冷却能力が上限値を超えた場合、すなわち、熱負荷が所定の閾値を超えると、排出する空気Dの量を減少させることで、タスク空調装置10が排出する空気の温度を低下させる。この結果、タスク空調装置10は、ホットスポットの発生を抑止するので、効率的にサーバやブレードサーバ等の情報処理装置を冷却することができる。
[実施例1に係るタスク空調装置の構成]
次に、図2を用いて、実施例1に係るタスク空調装置の構成を説明する。図2は、実施例1に係るタスク空調装置10の構成を示すブロック図である。実施例1に係るタスク空調装置10は、吸入部11と冷却部12と排出部13と熱負荷設定受付部14と記憶部20と制御部30とを有する。
吸入部11は、所定の圧力で空気を吸引し、吸引した空気を冷却部12へ送入する。冷却部12は、吸入部11によって送入された空気を冷却し、冷却した空気を排出部13へ送入する。排出部13は、冷却部12によって冷却された空気を所定の圧力によって排出する。例えば、排出部13は、25.7m/minで空気を排出する。また、排出部13は、図示していない温度センサと風速計を有する。温度センサは、排出部13が排出する空気の温度を計測し、風速計は、排出部13が排出する単位時間当たりの空気量を計測する。同様に、吸入部11は、温度センサを有し、吸入部11が吸入する空気の温度を計測する。
熱負荷設定受付部14は、タスク空調装置10の運転開始と終了の受付ける。例えば、熱負荷設定受付部14は、運転の開始を利用者から受付けた場合、制御部30に通知してタスク空調装置10の運転を開始させる。同様に、熱負荷設定受付部14は、運転の終了を利用者から受付けた場合、制御部30に通知してタスク空調装置10の運転を終了させる。
また、また、熱負荷設定受付部14は、タスク空調装置10の冷却能力が上限値を超えているか否かを判定する値の設定を受付ける。例えば、熱負荷設定受付部14は、冷却能力が上限値を超えているか否かを判定する値として熱負荷を判定する所定の閾値の設定を利用者から受付ける。また、この場合、設定受付部14は、制御部30に所定の閾値の設定を受付けた旨を通知して、記憶部20に受付けた値を記憶させる。また、熱負荷設定受付部14は、熱負荷を判定する所定の閾値の設定を受付けたことを負荷判定部31へ通知する。ここで、熱負荷設定受付部14は、タスク空調装置10の熱負荷を判定する閾値として冷却能力(kW)の最大値を受付ける。
記憶部20は、例えば、半導体メモリ素子、又はハードディスクなどの記憶装置であり、タスク空調装置10の熱負荷を判定する所定の閾値として冷却能力(kW)の最大値を記憶する。例えば、記憶部20は、閾値として「7.5kW」を記憶する。なお、この閾値の値は利用者によって任意に変更可能である。例えば、記憶部20は、最大の冷却能力に80%を乗じた値を閾値として設定してもよい。
また、記憶部20は、空調システム1において排出される空気量についての情報を記憶する。例えば、記憶部20は、ベース空調装置7の熱負荷(kW)及び最大の冷却能力(kW)を記憶する。具体的には、記憶部20は、ベース空調装置7の熱負荷が「12.5kW」であり、最大の冷却能力が「15kW」であることを記憶する。
制御部30は、制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有する。制御部30は、負荷判定部31と排出空気量制御部32とを有する。例えば、制御部30は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路、又は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの電子回路である。
負荷判定部31は、冷却部12の冷却状況を取得し、取得した冷却状況に基づいて冷却部12の冷却能力が上限値を超えているか否かを判定する。例えば、負荷判定部31は、冷却状況として、排出部12が排出する空気量と、排出部12が排出する空気の温度と、吸入部11が吸入する空気の温度の差とを用いて熱負荷を算出する。そして、負荷判定部31は、算出した熱負荷が所定の閾値を超えた場合に、冷却部12の冷却能力が上限値を超えていると判定する。以下では、(1)負荷判定部31による熱負荷の算出、(2)負荷判定部31により算出した熱負荷が所定の閾値を超えたか否かの判定について順番に説明する。
(1)負荷判定部31による熱負荷の算出
例えば、負荷判定部31は、熱負荷を判定する所定の閾値の設定を受付けたことを熱負荷設定受付部14から通知された場合、熱負荷(Plac(W))を以下の式(1)にしたがって算出する。ここで、式(1)は、「Plac=ρ・Cp・Qlac・(Tlac_in−Tlac_out)」である。式(1)において、Qlac(m/s)は、タスク空調装置10が排出する空気量である。Tlac_out(℃)は、タスク空調装置10が排出する空気の温度である。Tlac_in(℃)は、タスク空調装置10が吸入する空気の温度である。また、ρ(kg/m)は、空気の密度である。また、Cp(J/kg・℃)は、空気の低圧比熱である。
式(1)において、ρ及びCpは定数であるので、タスク空調装置10は、QlacとTlac_outとTlac_inを計測することによって熱負荷を算出することができる。すなわち、タスク空調装置10は、排出する空気量と排出する空気の温度と吸入する空気の温度とを計測することによって熱負荷を算出する。
すなわち、負荷判定部31は、吸入部11が有する温度センサからTlac_inを計測し、排出部13が有する温度センサからTlac_outを計測する。また、負荷判定部31は、排出部13が有する風速計から、排出する空気量を計測する。負荷判定部31は、これらの計測値と式(1)とから熱負荷を算出する。
(2)負荷判定部31による算出した熱負荷が所定の閾値を超えたか否かの判定
続いて、負荷判定部31は、算出した熱負荷が所定の閾値を超えたか否かを判定する。例えば、負荷判定部31は、記憶部20に格納された所定の閾値を読み出し、算出した熱負荷と比較する。ここで、負荷判定部31は、算出した熱負荷が所定の閾値よりも大きい場合には、冷却能力が上限値を超えていると判定し、排出空気量制御部32に通知する。一方、負荷判定部31は、算出した熱負荷が所定の閾値よりも小さい場合には、冷却能力が上限値を超えていないと判定し、引き続き、熱負荷の算出を実行する。
また、負荷判定部31は、排出空気量制御部32によって排出する空気量を減少させた場合、所定の時間が経過したか否かを判定する。そして、負荷判定部31は、所定の時間が経過したと判定した場合、熱負荷が所定の閾値を超えたか否かを判定する処理を実行する。一方、負荷判定部31は、所定の時間が経過していないと判定した場合、所定の時間が経過するまで待機する。
排出空気量制御部32は、負荷判定部31によって冷却部12の冷却能力が上限値を超えていると判定された場合に、排出部13が排出する空気量を減少させる。例えば、排出空気量制御部32は、ベース空調装置7の熱負荷の余剰分に相当する空気量を減少させる。具体的には、排出空気量制御部32は、ベース空調装置7の熱負荷に2.5kWの余剰があった場合には、排出する空気量を2.5kWに相当する量だけ減少させる。
[実施例1に係る空調装置による処理の処理手順]
次に図3を用いて、実施例1に係るタスク空調装置による処理の処理手順を説明する。図3は、実施例1に係るタスク空調装置10による処理の処理手順を説明するフローチャートである。
熱負荷設定受付部14は、運転開始を受付けた場合(ステップS101、Yes)、熱負荷を判定する閾値の設定を受付けたか否かを判定する(ステップS102)。そして、熱負荷設定受付部14によって熱負荷を判定する閾値の設定を受付けたと判定された場合(ステップS102、Yes)、負荷判定部31は、熱負荷を算出する(ステップS103)。すなわち、負荷判定部31は、吸入温度と排出温度と排出する空気量とを計測して式(1)から熱負荷を算出する。一方、熱負荷設定受付部14は、熱負荷を判定する閾値の設定を受付けていないと判定した場合(ステップS102、No)、熱負荷を判定する閾値の設定を受付けるまで待機する。
続いて、負荷判定部31は、算出した熱負荷が所定の閾値を超えたか否かを判定する(ステップS104)。なお、負荷判定部31は、熱負荷を判定する閾値の設定を受付けた後には、常時、熱負荷を算出する。ここで、負荷判定部31によって、熱負荷が所定の閾値を超えたと判定された場合(ステップS104、Yes)、排出空気量制御部32は、排出する空気量を所定量に減少させる(ステップS105)。
続いて、負荷判定部31は、所定の時間が経過したか否かを判定する(ステップS106)。そして、負荷判定部31は、所定の時間が経過したと判定した場合(ステップS106、Yes)、ステップS103に戻り熱負荷を算出する処理を実行する。一方、負荷判定部31は、所定の時間が経過していないと判定した場合(ステップS106、No)、所定の時間が経過するまで待機する。
また、負荷判定部31は、ステップS104の処理で、熱負荷が所定の閾値を超えていないと判定した場合(ステップS104、No)、運転終了を受付けたか否かを判定する(ステップS107)。ここで、負荷判定部31は、運転終了を受付けたと判定した場合(ステップS107、Yes)、処理を終了する。一方、負荷判定部31は、運転終了を受付けていないと判定した場合(ステップS107、No)、ステップS103の処理へ移行し、以降の処理を実行する。
[実施例1の効果]
上述してきたように、本実施例1では、空調システム1において、タスク空調装置10は、自装置で冷却できる熱負荷を超えた場合、ベース空調装置7が有する余剰の冷却能力に基づいて空気量の排出を減少する。これによって、タスク空調装置10は、自装置の熱負荷を軽減することができる。
また、ベース空調装置7は、タスク空調装置10が軽減した熱負荷を負担する。すなわち、タスク空調装置10が熱負荷を軽減させても、空調システム1の冷却能力は変化せず一定である。この結果、タスク空調装置10は、空調システムとしての空調効率を悪化させることなく、タスク空調装置10の熱負荷を軽減することができる。
実施例1では、ベース空調装置7に熱負荷の制限がなく、冷却能力の上限値までの熱負荷を処理できる場合について説明した。ところで、ベース空調装置は、省エネを理由に、冷却能力が上限値を超えないように制限されている場合がある。すなわち、ベース空調装置は、余剰な熱負荷を有さないように排出する空気量を制限されている場合がある。そこで、実施例2では、ベース空調装置に余剰な熱負荷を有さないように排出する空気量の制限されている状況下で、タスク空調装置の熱負荷が所定の閾値を超えた場合を説明する。
[実施例2に係る空調システムの構成]
まず、図4を用いて、実施例2に係る空調システムの構成を説明する。図4は、実施例2に係る空調システム40の構成を説明する図である。図4に示すように、空調システム40は、床下フロア2と床上フロア3と天井フロア4とを有する。なお、ここでは、図1に示した各部と同様の役割を果たす機能部については、同一符号を付すことにしてその詳細な説明を省略する。
床上フロア3には、ITラック5と、高発熱型ITラック6と、ベース空調装置47と、タスク空調装置50とが配置される。ここで、ベース空調装置47とタスク空調装置50とは、ネットワーク49を介して通信可能に接続されている。ここで、ネットワーク49は、例えば、LAN(Local Area Network)である。
ベース空調装置47は、実施例1に係るベース空調装置7の機能に加えて、排出空気量制御部47aを有する。排出空気量制御部47aは、タスク空調装置50から通知を受信した場合、熱負荷の制限を解除することで排出する空気量を増加させる。ここで、ベース空調装置47は、請求項7における、複数のITラックに共通に設けられた第二の空調装置の一例である。
タスク空調装置50は、実施例1に係るタスク空調装置10の機能に加えて、減少させた排出する空気量についての情報をベース空調装置47に通知する機能を有する。なお、タスク空調装置50が有する機能については、後述するタスク空調装置の構成において説明する。
このような空調システム40において、タスク空調装置50は、ブレードサーバ6a〜6cから排出された空気を吸入し、吸入された空気を冷却して排出する。また、タスク空調装置50は、冷却状況を取得し、取得した冷却状況に基づいて冷却能力が上限値を超えているか否かを判定する。そして、タスク空調装置50は、冷却能力が上限値を超えていると判定された場合に、排出する空気Dの量を減少させる。さらにタスク空調装置50は、排出する空気Dの量を減少させたことをベース空調装置47の排出空気量制御部47aに通知し、熱負荷の制限を解除させる。このようにして、タスク空調装置50は、ホットスポットの発生を抑止するので、効率的にサーバやブレードサーバ等の情報処理装置を冷却することができる。
具体的には、タスク空調装置50によって排出される空気Dの量を減少させられた場合、空調システム40の風量が不足し、別の場所にホットスポットが発生する。ここで、ベース空調装置47は、タスク空調装置50から排出する空気量を所定量に減少させた通知を受付けることで、減少された空気量に基づいて、排出する空気量を冷却能力の上限値まで増加させる。すなわち、ベース空調装置47は、余剰分の熱負荷に相当する空気量を排出する。そして、ベース空調装置47は、冷却した空気Hを排出し、床下開口部2aを通じて、ITラック5及び高発熱型ITラック6へ送風する。
高発熱型ITラック6に搭載されたブレードサーバ6a〜6cは、ベース空調装置47から送風された空気Cとタスク空調装置50から送風された空気Dとを吸入する。ここで、空気Dの量が減少しているので、ブレードサーバ6a〜6cが吸入する空気C及び空気Dの温度は、冷却能力が上限値を超えていると判定された時よりも低下するので、ブレードサーバ6a〜6cが排出する空気Eの温度も低下する。したがって、タスク空調装置50が吸入する空気Eの温度も低下するので、タスク空調装置50は、熱負荷を軽減することができる。これによって、タスク空調装置50は、排出する空気Dの温度も低下させるので、ホットスポットの発生を抑止できる。
このようにして、空調システム40は、タスク空調装置50の熱負荷が所定の閾値を超えた場合、排出する空気Dの量を減少させることで、タスク空調装置50が排出する空気の温度は低下する。この結果、タスク空調装置50は、ホットスポットの発生を抑止するので、効率的にサーバやブレードサーバ等の情報処理装置を冷却することができる。
[タスク空調装置の構成]
次に、図5を用いて、実施例2に係るタスク空調装置の構成を説明する。図5は、実施例2に係るタスク空調装置50の構成を示すブロック図である。実施例2に係るタスク空調装置50は、吸入部11と冷却部12と排出部13と熱負荷設定受付部54と通信制御I/F部55と記憶部60と制御部70とを有する。なお、ここでは、図2に示した各部と同様の役割を果たす機能部については、同一符号を付すことにしてその詳細な説明を省略する。
熱負荷設定受付部54は、実施例1で説明した熱負荷設定受付部14が有する機能に加えて、以下の機能を有する。熱負荷設定受付部54は、タスク空調装置50の冷却能力が上限値を超えているか否かを判定する値として、温度閾値の設定を利用者から受付ける。そして、熱負荷設定受付部54は、温度閾値の設定を利用者から受付けた場合、制御部70に温度閾値の設定を受付けた旨を通知して受付けた値を記憶部60に記憶させる。そして、熱負荷設定受付部54は、負荷判定部71へ温度閾値の設定を受付けたことを通知する。
通信制御I/F部55は、少なくとも1つの通信ポートを有するインターフェースであり、タスク空調装置50とベース空調装置47との間でやり取りされる情報を制御する。例えば、通信制御I/F部55は、排出空気量制御部72から排出する空気量を減少させたことを示す通知を受信し、ネットワーク49で接続されたベース空調装置47に送信する。
記憶部60は、例えば、半導体メモリ素子、又はハードディスクなどの記憶装置であり、排出部13が排出する空気の温度の上限値として設定される設定値である温度閾値を記憶する。例えば、記憶部60は、温度閾値として「33℃」を記憶する。なお、この温度閾値の値は利用者によって任意に変更可能である。
また、記憶部60は、空調システム40において排出される空気量についての情報を記憶する。例えば、記憶部60は、ベース空調装置47の熱負荷(kW)と最大の冷却能力(kW)と排出する空気量(m/min)とを記憶する。
具体的には、記憶部60は、ベース空調装置47の熱負荷が「12.5kW」であり、最大の冷却能力が「15kW」であり、排出する空気量が「29.9m/min」であることを記憶する。
制御部70は、制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有する。制御部70は、負荷判定部71と排出空気量制御部72とを有する。例えば、制御部70は、ASICやFPGAなどの集積回路、又は、CPUやMPUなどの電子回路である。
負荷判定部71は、冷却部12の冷却状況を取得し、取得した冷却状況に基づいて冷却部12の冷却能力が上限値を超えているか否かを判定する。例えば、実施例1において、負荷判定部31は、冷却状況として、熱負荷を算出し、算出した値が所定の閾値を超えたか否かを判定した。ここで、タスク空調装置の熱負荷が所定の閾値を超えた場合には、タスク空調装置によって吸入される空気の温度が、冷却能力を超える温度にまで上昇する。この結果、タスク空調装置は、設定した温度まで空気を冷却することができないので、設定よりも高い温度の空気を排出する。したがって、タスク空調装置は、熱負荷を算出しなくても、排出する空気の温度が設定値よりも高いか否かを判定することによって、冷却状況が上限値を超えたか否かを判定することができる。
すなわち、負荷判定部71は、冷却状況として、排出部13が排出する空気の温度を計測し、計測した温度が設定値を超えた場合に、冷却部12の冷却能力が上限値を超えていると判定する。例えば、負荷判定部71は、熱負荷設定受付部54から通知を受付けた場合、排出部13が有する温度センサによって排出部13が排出する空気の温度を常時計測し、記憶部60に記憶された温度閾値を超えたか否かを判定する。
具体的には、負荷判定部71は、温度センサによって計測した温度の値が記憶部60に格納された温度閾値「33℃」よりも高い場合には、冷却能力が上限値を超えていると判定する。そして、負荷判定部71は、冷却能力が上限値を超えている旨を排出空気量制御部72へ通知する。一方、負荷判定部71は、計測した温度の値が記憶部60に格納された温度閾値「33℃」よりも小さい場合には、冷却能力が上限値を超えていないと判定し、引き続き、計測した温度が設定値を超えたか否かの判定を実行する。
排出空気量制御部72は、実施例1で説明した排出空気量制御部32が有する機能に加えて以下の機能を有する。排出空気量制御部72は、負荷判定部71によって、計測した温度が所定の温度閾値を超えたと判定された場合に、排出部13が排出する空気量を所定量に減少させる。
例えば、排出空気量制御部72は、記憶部60に記憶されたベース空調装置47の制限されている余剰分の冷却能力を読み出し、読み出した制限されている余剰分の冷却能力に相当する空気量を減少させる。具体的には、排出空気量制御部72は、ベース空調装置47に2.5kWの冷却能力の余剰分が制限されている場合には、排出する空気量を2.5kWに相当する量だけ減少させる。
また、排出空気量制御部72は、排出する空気量を減少させた場合、ネットワーク49で接続されたベース空調装置47に排出する空気量を減少させたことを通知する。この結果、ベース空調装置47は、余剰な冷却能力を有さないように排出する空気量の制限を解除し、冷却能力の上限値までの熱負荷を処理できる。
[実施例2に係るタスク空調装置による処理の処理手順]
次に図6を用いて、実施例2に係るタスク空調装置50による処理の処理手順を説明する。図6は、実施例2に係るタスク空調装置50による処理の処理手順を説明するフローチャートである。
熱負荷設定受付部54は、運転開始を受付けた場合(ステップS201、Yes)、温度閾値の設定を受付けたか否かを判定する(ステップS202)。すなわち、熱負荷設定受付部54は、温度閾値を受付けたか否かを判定する。そして、熱負荷設定受付部54によって温度閾値の設定を受付けたと判定された場合(ステップS202、Yes)、負荷判定部71は、排出される空気の温度を計測する(ステップS203)。なお、負荷判定部71は、実施例1と同様に、吸入温度と排出温度と排出する空気量とを計測して式(1)から熱負荷を算出してもよい。
一方、熱負荷設定受付部54は、温度閾値の設定を受付けていないと判定した場合(ステップS202、No)、温度閾値の設定を受付けるまで待機する。
続いて、負荷判定部71は、計測した排出温度が所定の閾値を超えたか否かを判定する(ステップS204)。ここで、負荷判定部71は、温度閾値の設定を受付けた後には、常時、排出される空気の温度を計測する。ここで、負荷判定部71によって、閾値を超えたと判定された場合(ステップS204、Yes)、排出空気量制御部72は、排出する空気量を減少させる(ステップS205)。そして、排出空気量制御部72は、排出する空気量を減少したことをネットワーク49で接続されたベース空調装置47へ通知する(ステップS206)。
続いて、負荷判定部71は、所定の時間が経過したか否かを判定する(ステップS207)。そして、負荷判定部71は、所定の時間が経過したと判定した場合(ステップS207、Yes)、ステップS203に戻り排出される空気の温度を計測する処理を実行する。一方、負荷判定部71は、所定の時間が経過していないと判定した場合(ステップS207、No)、所定の時間が経過するまで待機する。
また、負荷判定部71は、ステップS204の処理で、閾値を超えていないと判定した場合(ステップS204、No)、運転終了を受付けたか否かを判定する(ステップS208)。ここで、負荷判定部71は、運転終了を受付けたと判定した場合(ステップS208、Yes)、処理を終了する。一方、負荷判定部71は、運転終了を受付けていないと判定した場合(ステップS207、No)、ステップS203の処理へ移行し、以降の処理を実行する。
[実施例2の効果]
上述したように、実施例2に係る空調システム40において、タスク空調装置50は、冷却能力の上限値を超えた場合、排出する空気量を減少させることで、熱負荷を軽減する。また、タスク空調装置50は、余剰な熱負荷を有さないように制限されたベース空調装置47の排出する空気量の制限を解除することで、空調システムとして不足する空気量をベース空調装置47に負担させる。この結果、タスク空調装置50は、冷却能力を超えた熱負荷を解消することができる。
また、タスク空調装置50は、排出する空気の温度を計測し、計測した温度が所定の設定値を超えたか否かを判定するだけで、熱負荷を算出することなく、冷却能力の上限値を超えたか否かを判定することができる。
実施例1及び2では、ベース空調装置とタスク空調装置によってITラックが搭載するサーバや高発熱型ITラックが搭載するブレードサーバを冷却する例について説明した。ところが、データセンターにおいて、タスク空調装置だけでITラックが搭載するサーバや高発熱型ITラックが搭載するブレードサーバを冷却する場合がある。そこで、実施例3では、データセンターにおいて、ベース空調装置を設けずに、タスク空調装置だけでITラックが搭載するサーバや高発熱型ITラックが搭載するブレードサーバを冷却する場合について説明する。
[実施例3に係る空調システムの構成]
次に、図7を用いて、実施例3に係る空調システムの構成を説明する。図7は、実施例3に係る空調システム80の構成を説明する図である。実施例3に係る空調システム80は、ITラック5と高発熱型ITラック6とタスク空調装置90とタスク空調装置100とを有する。なお、ここでは、図1に示した各部と同様の役割を果たす機能部については、同一符号を付すことにしてその詳細な説明を省略する。
タスク空調装置90は、高発熱型ITラック6から排出される空気Aを吸入し、吸入した空気を冷却する。そして、タスク空調装置90は、冷却した空気Bを高発熱型ITラック6に送風することで局所的に循環する空気流領域を形成する。タスク空調装置90は、このよう局所的に循環する空気流領域を形成することで、ブレードサーバ6a〜6cを冷却する。
タスク空調装置100は、ITラック5から排出される空気Cを吸入し、吸入した空気を冷却する。そして、タスク空調装置100は、冷却した空気DをITラック5に送風することで局所的に循環する空気流領域を形成する。タスク空調装置100は、このよう局所的に循環する空気流領域を形成することで、サーバ5a〜5eを冷却する。なお、タスク空調装置100は、冷却能力の余剰分を制限して運転しており、タスク空調装置90から通知を受信した場合に、冷却能力の余剰分の制限を解除して排出する空気量を増加させる。
また、タスク空調装置90とタスク空調装置100とは、ネットワーク89を介して通信可能に接続される。ここで、ネットワーク89は、例えば、LAN(Local Area Network)である。なお、タスク空調装置90及び100の構成については、タスク空調装置50と同様であるので説明を省略する。
このような空調システム80において、タスク空調装置90は、冷却状況を取得し、取得した冷却状況に基づいて冷却能力が上限値を超えているか否かを判定する。そして、タスク空調装置90は、冷却能力が上限値を超えていると判定した場合に、排出する空気Bの量を所定量に減少させる。さらにタスク空調装置90は、排出する空気Bの量を減少させたことをタスク空調装置100に通知し、排出空気量を冷却能力の上限値まで増加させる。このようにして、タスク空調装置90は、ホットスポットの発生を抑止するので、効率的にサーバやブレードサーバ等の情報処理装置を冷却することができる。
具体的には、タスク空調装置90によって排出される空気Bの量を減少させられた場合、空調システム80の風量が不足し、別の場所にホットスポットが発生する。ここで、タスク空調装置100は、タスク空調装置90から排出する空気量を所定量に減少させた通知を受付けることで、減少された空気量に基づいて、排出する空気量を冷却能力の上限値まで増加させる。すなわち、タスク空調装置100は、余剰分の熱負荷に相当する空気量を排出する。そして、タスク空調装置100は、冷却した空気Dを排出し、ITラック5及び高発熱型ITラック6へ送風する。
高発熱型ITラック6に搭載されたブレードサーバ6a〜6cは、タスク空調装置900から送風された空気Bとタスク空調装置100から送風された空気Dとを吸入する。ここで、空気Bの量が減少しているので、ブレードサーバ6a〜6cが吸入する空気B及び空気Dの温度は、冷却能力が上限値を超えていると判定された時よりも低下するので、ブレードサーバ6a〜6cが排出する空気Aの温度も低下する。したがって、タスク空調装置90が吸入する空気Aの温度も低下するので、タスク空調装置90は、熱負荷を軽減することができる。これによって、タスク空調装置90は、排出する空気Bの温度も低下するので、ホットスポットの発生を抑止できる。
このような空調システム80において、タスク空調装置90は、冷却状況を取得し、取得した冷却状況に基づいて冷却能力が上限値を超えている場合、排出する空気Aの量を減少させることで、タスク空調装置90が排出する空気Aの温度は低下する。この結果、タスク空調装置90は、ホットスポットの発生を抑止するので、効率的にサーバやブレードサーバ等の情報処理装置を冷却することができる。
[実施例3の効果]
上述してきたように、本実施例3では、タスク空調装置は、熱負荷が冷却能力を超えた場合に、排出する空気量を減少させることで、熱負荷を軽減することができる。また、タスク空調装置は、熱負荷が冷却能力を超えた場合に、排出する空気量を減少させても、他のタスク空調装置の熱負荷を増加させることで、新たなホットスポットの発生を抑止できる。このようにして、タスク空調装置は、ベース空調装置を設けずに、タスク空調装置だけでサーバやブレードサーバ等の情報処理装置を効率的に冷却することができる。
ところで、本願の開示する空調装置は、上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、実施例3では、本願の開示する空調装置の他の実施例について説明する。
(システム構成等)
本実施例において説明した各処理のうち自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともできる。あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文章中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した記憶部が記憶する情報は一例に過ぎず、必ずしも説明のごとく情報が格納される必要はない。また、記憶部が記憶する情報は、制御部が有する内部メモリに格納されてもよい。
また、タスク空調装置は、冷却能力が上限値を超えた場合に、排出する空気量を所定量に減少させるものとして説明したが、これに限定されない。例えば、タスク空調装置は、段階的に排出する空気量を減少するように設計、構築されてもよい。具体的には、タスク空調装置は、2.5kWの冷却能力の余剰がある場合、一度の処理で2.5kWの冷却能力に相当する空気量を減少させるのではなく、0.5kWの冷却能力に相当する空気量を減少させる処理を繰り返し実行してもよい。
また、空調装置は、排出部が排出する空気量を所定量に減少させた後に、冷却部の冷却能力が上限値を下回った場合には、排出する空気量を増加させるように設計、構築されてもよい。例えば、タスク空調装置は、2.5kWの冷却能力に相当する空気量を減少させた後に、熱負荷が所定の閾値を下回った場合、2.5kWの冷却能力に相当する空気量を増加させてもよい。また、タスク空調装置が増加させる空気量は、一度の処理で増加させてもよく、また、減少させた冷却能力に相当する空気量の範囲内で段階的に増加するように設定することも可能である。
また、図示した各構成部は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示のごとく構成されていることを要しない。例えば、タスク空調装置10は、負荷判定部31と排出空気量制御部32とは統合されてもよい。さらに、各装置にて行われる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
(プログラム)
ところで、上記実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、上記実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータシステムの一例を説明する。
図8は、空調制御プログラムを実行するコンピュータシステムを示す図である。図8に示すように、コンピュータシステム200は、RAM210とCPU220とHDD230と入出力インターフェース240とを有する。また、これらは、バス250を介して互いに接続される。入出力インターフェース240は、図2に示した熱負荷設定受付部14に対応する。
ここで、HDD230には、上記実施例と同様の機能を発揮するプログラムを予め記憶されている。つまり、図8に示すように、HDD230には、負荷判定プログラム231と排出空気量制御プログラム232とが予め記憶されている。
そして、CPU220は、負荷判定プログラム231と排出空気量制御プログラム232とを読み出してRAM210に展開し、負荷判定プログラム231を負荷判定プロセス221として実行する。またCPU220は、排出空気量制御プログラム232を排出空気量制御プロセス222として実行する。なお、負荷判定プロセス221は、図2に示した負荷判定部31に対応し、排出空気量制御プロセス222は、排出空気量制御部32に対応する。
ところで、上記したプログラム231〜232は、必ずしもHDD230に記憶させておく必要はない。例えば、コンピュータシステム200に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MOディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させておくようにしてもよい。また、コンピュータシステム200の外に備えられるHDDなどの「固定用の物理媒体」に各プログラムを記憶させておいてもよい。さらに、公衆回線、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などを介してコンピュータシステム200に接続される「他のコンピュータシステム」に各プログラムを記憶させておいてもよい。そして、コンピュータシステム200がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
すなわち、このプログラムは、上記した「可搬用の物理媒体」、「固定用の物理媒体」、「通信媒体」などの記録媒体に、コンピュータ読み取り可能に記憶されるものである。そして、コンピュータシステム200は、このような記録媒体からプログラムを読み出して実行することで上記した実施例と同様の機能を実現する。なお、この他の実施例でいうプログラムは、コンピュータシステム200によって実行されることに限定されるものではない。例えば、他のコンピュータシステムまたはサーバがプログラムを実行する場合や、これらが協働してプログラムを実行するような場合にも、本発明を同様に適用することができる。
1 空調システム
2 床下フロア
2a 床下開口部
3 床上フロア
4 天井フロア
4a〜4b 天井開口部
5 ITラック
5a〜5e サーバ
6 高発熱型ITラック
6a〜6c ブレードサーバ
7 ベース空調装置
10 タスク空調装置
11 吸入部
12 冷却部
13 排気部
14 熱負荷設定受付部
20 記憶部
30 制御部
31 負荷判定部
32 排出空気量制御部
40 空調システム
47 ベース空調装置
47a 排出空気量制御部
49 ネットワーク
50 タスク空調装置
54 熱負荷設定受付部
55 通信制御I/F部
60 記憶部
70 制御部
71 負荷判定部
72 排出空気量制御部
80 空調システム
89 ネットワーク
90、100 タスク空調装置
200 コンピュータシステム
210 RAM
220 CPU
221 負荷判定プロセス
222 排出空気量制御プロセス
230 HDD
231 負荷判定プログラム
232 排出空気量制御プログラム
240 入出力インターフェース
250 バス

Claims (9)

  1. 情報処理装置を冷却する、第一の空調装置と第二の空調装置とを通信可能に接続した空調システムであって、
    前記第一の空調装置は、前記第一の空調装置が排出する空気量が減少した場合には、減少したことを前記第二の空調装置へ通知し、
    前記第二の空調装置は、前記第一の空調装置から排出される空気量が減少したことを示す通知を受付けた場合には、前記第二の空調装置が排出する空気量を増加させ、
    前記第一の空調装置は、
    前記情報処理装置から排出された空気を吸入する吸入部と、
    前記吸入部によって吸入された空気を冷却する冷却部と、
    前記冷却部によって冷却された空気を排出する排出部と、
    前記冷却部の冷却状況を取得し、取得した冷却状況に基づいて前記冷却部の冷却能力が上限値を超えているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって前記冷却部の冷却能力が上限値を超えていると判定された場合に、前記排出部が排出する空気量を減少させる制御部と、を有し、
    前記判定部は、前記冷却状況として、前記排出部が排出する空気量と、前記排出部が排出する空気の温度と、前記吸入部が吸入する空気の温度の差とを用いて熱負荷を算出し、算出した熱負荷が所定の閾値を超えた場合に、前記冷却部の冷却能力が上限値を超えていると判定し、または、前記冷却状況として、前記排出部が排出する空気の温度を計測し、計測した温度が設定値を超えた場合に、前記冷却部の冷却能力が上限値を超えていると判定する、
    とを特徴とする空調システム。
  2. 前記制御部は、前記排出部が排出する空気量が所定量に減少した後に、前記冷却部の冷却能力が上限値を下回った場合には、前記排出部が排出する空気量を所定量増加させることを特徴とする請求項に記載の空調システム。
  3. 前記制御部は、前記排出部が排出する空気量が減少した場合には、減少した空気量を前記第二の空調装置へ通知する、ことを特徴とする請求項またはに記載の空調システム。
  4. 前記第二の空調装置は、前記第一の空調装置から排出される空気量が減少したことを示す通知を受付けた場合には、減少された空気量に基づいて、前記第二の空調装置が排出する空気量を前記第二の空調装置の冷却能力の上限値まで増加させることを特徴とする請求項に記載の空調システム。
  5. 情報処理装置を格納する複数のITラックと前記ITラックの各々に設けられ、前記ITラックから排出された空気を吸い入れ、吸い入れた空気を冷却してから前記ITラックへ排出する第一の空調装置と前記複数のITラックに共通に設けられた第二の空調装置とからなる空調システムであって、
    前記第一の空調装置は、
    冷却状況を取得し、取得した冷却状況に基づいて冷却能力が上限値を超えているか否かを判定する判定部と、
    前記冷却能力が上限値を超えていると判定された場合に、前記ITラックへ排出する空気量を減少させる第一の制御部と
    を含み、
    前記第二の空調装置は、
    前記第一の空調装置から排出される空気量が減少した場合には、排出する空気量を増加させる第二の制御部と、
    を含んだことを特徴とする空調システム。
  6. 前記第一の空調装置は、
    前記情報処理装置から排出された空気を吸入する吸入部と、
    前記吸入部によって吸入された空気を冷却する冷却部と、
    前記冷却部によって冷却された空気を排出する排出部とを備え、
    前記判定部は、前記冷却状況として、前記排出部が排出する空気量と、前記排出部が排出する空気の温度と、前記吸入部が吸入する空気の温度の差とを用いて熱負荷を算出し、算出した熱負荷が所定の閾値を超えた場合に、前記冷却部の冷却能力が上限値を超えていると判定し、または、前記冷却状況として、前記排出部が排出する空気の温度を計測し、計測した温度が設定値を超えた場合に、前記冷却部の冷却能力が上限値を超えていると判定することを特徴とする請求項に記載の空調システム。
  7. 前記第一の制御部は、前記排出部が排出する空気量を所定量に減少させた後に、前記冷却部の冷却能力が上限値を下回った場合には、前記排出部が排出する空気量を所定量増加させることを特徴とする請求項に記載の空調システム。
  8. 前記第一の制御部は、前記排出部が排出する空気量を減少させた場合には、減少させた空気量を前記第二の空調装置へ通知することを特徴とする請求項またはに記載の空調システム。
  9. 前記第二の制御部は、前記第一の空調装置から排出される空気量が減少したことを示す通知を受付けた場合には、減少された空気量に基づいて、排出する空気量を冷却能力の上限値まで増加させることを特徴とする請求項に記載の空調システム。
JP2010238729A 2010-10-25 2010-10-25 空調システム Expired - Fee Related JP5662102B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010238729A JP5662102B2 (ja) 2010-10-25 2010-10-25 空調システム
US13/317,510 US9433122B2 (en) 2010-10-25 2011-10-20 Air conditioning system
CN201110328951.8A CN102455021B (zh) 2010-10-25 2011-10-24 空调装置和空调系统
SG2011078342A SG180139A1 (en) 2010-10-25 2011-10-25 Air conditioner and air conditioning system
EP11186567.1A EP2445327A3 (en) 2010-10-25 2011-10-25 Air conditioner and air conditioning system
AU2011239321A AU2011239321B2 (en) 2010-10-25 2011-10-25 Air conditioner and air conditioning system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010238729A JP5662102B2 (ja) 2010-10-25 2010-10-25 空調システム

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014149202A Division JP5870167B2 (ja) 2014-07-22 2014-07-22 空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012092999A JP2012092999A (ja) 2012-05-17
JP5662102B2 true JP5662102B2 (ja) 2015-01-28

Family

ID=44862694

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010238729A Expired - Fee Related JP5662102B2 (ja) 2010-10-25 2010-10-25 空調システム

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9433122B2 (ja)
EP (1) EP2445327A3 (ja)
JP (1) JP5662102B2 (ja)
CN (1) CN102455021B (ja)
AU (1) AU2011239321B2 (ja)
SG (1) SG180139A1 (ja)

Families Citing this family (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5959336B2 (ja) * 2012-06-21 2016-08-02 三菱電機株式会社 タスク用空調装置
JP6021657B2 (ja) * 2013-01-23 2016-11-09 三菱電機株式会社 空気調和システム、局所空気調和装置、及び、空気調和システムの制御方法
GB2513147A (en) 2013-04-17 2014-10-22 Ibm Energy efficient data center
WO2014203311A1 (ja) * 2013-06-17 2014-12-24 三菱電機株式会社 空調システム制御装置及び空調システム制御方法
US9851726B2 (en) * 2013-09-04 2017-12-26 Panduit Corp. Thermal capacity management
CN103438544B (zh) * 2013-09-04 2015-11-11 深圳麦克维尔空调有限公司 一种空调设备的过热度控制方法及系统
JP6235849B2 (ja) * 2013-09-30 2017-11-22 パナホーム株式会社 建物の空調システム
CN103615782B (zh) * 2013-11-12 2017-02-08 曙光节能技术(北京)股份有限公司 制冷装置集群的调控方法和装置
CN104501352A (zh) * 2014-11-24 2015-04-08 广东美的制冷设备有限公司 检测方法及系统、空调
EP3421897B1 (en) * 2016-02-25 2019-12-25 Mitsubishi Electric Corporation Air-conditioning system
US10426057B2 (en) 2016-05-04 2019-09-24 International Business Machines Corporation Integrated cooling in automated tape libraries
US10736231B2 (en) * 2016-06-14 2020-08-04 Dell Products L.P. Modular data center with passively-cooled utility module
US10794605B2 (en) * 2017-03-10 2020-10-06 Siemens Schweiz Ag Laboratory ventilation integration
US10417851B2 (en) 2017-03-16 2019-09-17 International Business Machines Corporation Data storage library with service mode
US10890955B2 (en) 2017-03-16 2021-01-12 International Business Machines Corporation System for controlling environmental conditions within an automated data storage library
US10509421B2 (en) 2017-03-16 2019-12-17 International Business Machines Corproation Method for controlling environmental conditions within an automated data storage library
US10660240B2 (en) 2017-03-16 2020-05-19 International Business Machines Corporation Method for providing an access area for a data storage library
US9916871B1 (en) 2017-03-16 2018-03-13 International Business Machines Corporation Data storage library with acclimation chamber
US10026445B1 (en) 2017-03-16 2018-07-17 International Business Machines Corporation Data storage library with interior access regulation
US10026455B1 (en) 2017-03-16 2018-07-17 International Business Machines Corporation System and method for controlling environmental conditions within an automated data storage library
US10303376B2 (en) 2017-03-16 2019-05-28 International Business Machines Corporation Data storage library with pass-through connected media acclimation chamber
US10395695B2 (en) 2017-03-16 2019-08-27 International Business Machines Corporation Data storage library with media acclimation device and methods of acclimating data storage media
US11500430B2 (en) 2017-03-16 2022-11-15 International Business Machines Corporation Data storage library with service mode for protecting data storage drives
US10431254B2 (en) 2017-03-16 2019-10-01 International Business Machines Corporation System for providing an acclimation enclosure for a data storage library
US10551806B2 (en) 2017-03-16 2020-02-04 International Business Machines Corporation System for providing an access area for a data storage library
US10566023B2 (en) 2017-03-16 2020-02-18 International Business Machines Corporation Data storage library with service mode for protecting data storage drives
US9916869B1 (en) 2017-03-16 2018-03-13 International Business Machines Corporation Method for servicing a self-cooled data storage library
US10418071B2 (en) 2017-03-16 2019-09-17 International Business Machines Corporation Data storage library with positive pressure system
US9940976B1 (en) 2017-03-16 2018-04-10 International Business Machines Corporation Data storage library with component locker for environmental acclimation
US10045457B1 (en) 2017-03-16 2018-08-07 International Business Machines Corporation System for maintaining the environment of a self-cooled data storage library
CN108061359B (zh) * 2017-11-08 2021-01-29 珠海格力电器股份有限公司 空调控制方法及装置
US11985803B1 (en) * 2021-05-21 2024-05-14 Core Scientific Operating Company Thermal management for container-based data centers

Family Cites Families (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU568801B1 (en) 1986-05-21 1988-01-07 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Control system for room air conditioner
US4667480A (en) * 1986-09-22 1987-05-26 General Electric Company Method and apparatus for controlling an electrically driven automotive air conditioner
JPH0231911A (ja) * 1988-07-20 1990-02-01 Calsonic Corp 自動車用空気調和装置における風量制御方法
US5040377A (en) 1989-11-21 1991-08-20 Johnson Service Company Cooling system with improved fan control and method
CN1055400C (zh) 1995-05-08 2000-08-16 朱蔚蕃 保健食品“秦宝”的生产方法
JPH09236332A (ja) * 1996-02-29 1997-09-09 Sanyo Electric Co Ltd 空調用ヒートポンプ装置
JPH1019337A (ja) 1996-07-03 1998-01-23 Daikin Ind Ltd 空気調和装置の運転制御装置
JPH1038358A (ja) * 1996-07-22 1998-02-13 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和機
KR100323541B1 (ko) * 1998-06-11 2002-06-22 구자홍 공기조화기제어방법
US6539736B1 (en) * 1999-08-03 2003-04-01 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Method for controlling to cool a communication station
JP2002235959A (ja) * 2001-02-08 2002-08-23 Mitsubishi Electric Corp コンピュータ室用空気調和装置
JP3842631B2 (ja) * 2001-11-30 2006-11-08 高砂熱学工業株式会社 通信・情報処理機器室等の空調システム
US7752858B2 (en) * 2002-11-25 2010-07-13 American Power Conversion Corporation Exhaust air removal system
US6859366B2 (en) 2003-03-19 2005-02-22 American Power Conversion Data center cooling system
US7046514B2 (en) 2003-03-19 2006-05-16 American Power Conversion Corporation Data center cooling
US6896612B1 (en) * 2004-01-26 2005-05-24 Sun Microsystems, Inc. Self-cooled electronic equipment enclosure with failure tolerant cooling system and method of operation
US7209351B2 (en) * 2004-06-30 2007-04-24 Intel Corporation Telecom equipment chassis using modular air cooling system
JP4641171B2 (ja) 2004-10-14 2011-03-02 三菱電機株式会社 ラックマウント式冷却装置
KR20060081810A (ko) 2005-01-10 2006-07-13 삼성전자주식회사 공기조화기 및 그 제어방법
US7426453B2 (en) 2005-01-14 2008-09-16 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Workload placement based upon CRAC unit capacity utilizations
US8596079B2 (en) * 2005-02-02 2013-12-03 American Power Conversion Corporation Intelligent venting
CN101253826B (zh) 2005-08-05 2013-06-05 Wrd公司 用于计算机架外壳的自适应冷却方法
CN101501599B (zh) * 2006-06-01 2011-12-21 谷歌公司 模块化计算环境
WO2008127344A1 (en) * 2006-06-15 2008-10-23 Martini Valan R Energy saving system and method for cooling computer data center and telecom equipment
US8327656B2 (en) * 2006-08-15 2012-12-11 American Power Conversion Corporation Method and apparatus for cooling
JP2008105659A (ja) * 2006-09-28 2008-05-08 Denso Corp 空気調和装置およびその風量補正方法
GB2450098B (en) * 2007-06-12 2012-06-20 Jca Technology Cooling system
US7878007B2 (en) * 2008-02-15 2011-02-01 International Business Machines Corporation Monitoring method and system for determining airflow rate through and heat removal rate of an air-conditioning unit
JP5243092B2 (ja) 2008-04-21 2013-07-24 株式会社Nttファシリティーズ ラック型空調機
JP5341383B2 (ja) * 2008-04-21 2013-11-13 株式会社Nttファシリティーズ ラック空調システム
JP5183291B2 (ja) 2008-04-22 2013-04-17 株式会社Nttファシリティーズ ラック空調システム及びその運転方法、ラック型空調機
JP4951596B2 (ja) 2008-07-31 2012-06-13 株式会社日立製作所 冷却システム及び電子装置
JP5176840B2 (ja) * 2008-09-30 2013-04-03 株式会社日立プラントテクノロジー 空調制御システム及び空調制御方法
JP5318519B2 (ja) 2008-10-16 2013-10-16 中部電力株式会社 空調機の運転制御装置及び空調機の運転制御方法
JP5204702B2 (ja) * 2009-03-23 2013-06-05 大成建設株式会社 多数の発熱機器を設置した建物における空調システム
JP5290044B2 (ja) * 2009-05-11 2013-09-18 株式会社Nttファシリティーズ 空調機監視システム、および空調機監視方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20120097360A1 (en) 2012-04-26
EP2445327A2 (en) 2012-04-25
SG180139A1 (en) 2012-05-30
CN102455021B (zh) 2015-11-25
JP2012092999A (ja) 2012-05-17
AU2011239321A1 (en) 2012-05-10
EP2445327A3 (en) 2014-08-06
AU2011239321B2 (en) 2013-06-27
US9433122B2 (en) 2016-08-30
CN102455021A (zh) 2012-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5662102B2 (ja) 空調システム
JP5617250B2 (ja) 冷却制御装置、電子装置及び冷却制御方法
JP4685105B2 (ja) 再循環指標に基づくcracユニット制御
JP5474030B2 (ja) 冷却装置及びファン制御のための動作方法
JP5402306B2 (ja) 空調システム、空調制御方法および空調制御プログラム
JP4639192B2 (ja) 空気再循環指標
US9811129B2 (en) Method of controlling air conditioning, air-conditioning control system and air-conditioning control apparatus
US9078377B2 (en) Air volume control device and air volume control method
JP5736302B2 (ja) 情報処理システム、情報処理システムの運用管理方法、およびデータセンタ
JP5835465B2 (ja) 情報処理装置、制御方法、及びプログラム
JP6123806B2 (ja) モジュール型データセンタとその制御方法
US20110103008A1 (en) Fan Control System and Method for a Computer System Available at Different Altitudes
JP2011069525A (ja) 空調制御装置、空調制御方法および空調制御プログラム
JP2012159213A (ja) 空調機運転制御装置および方法
JP5870167B2 (ja) 空調装置
JP6287434B2 (ja) 温度制御装置、温度制御方法、及び温度制御プログラム
JP6885626B2 (ja) サーバ装置、制御方法及びプログラム
JP2016031634A (ja) 空調システム、送風量予測装置、送風量予測方法およびプログラム
JPWO2013136443A1 (ja) 電子装置の冷却装置及び電子装置
JP5928199B2 (ja) 情報処理装置とその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130606

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140527

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141125

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5662102

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees