JP5419378B2 - 火炎検出器の取付構造 - Google Patents

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本発明は、火炎検出器の取付構造、特に、ガスタービンの燃焼器における火炎検出に用いて好適な火炎検出器の取付構造に関する。
一般に、タービンに用いられる燃焼器には、起動時の着火の確認や、運転時の消炎の検出を行う火炎検出器が設置され、燃焼器内の燃焼状態が監視されている(例えば、特許文献1参照。)。
このような火炎検出器は、車室ケーシングに設けた取付座を介して車室に固定されている。
特開平10−318540号公報
上述のような火炎検出器を車室に固定する取付座は、車室側つまり燃焼器から伝わる熱により高温(例えば250℃程度)となるため、取付座と接触する火炎検出器にも熱が伝わり高温となる。
そのため、火炎検出器に用いるセンサとして、高温に耐えられるセンサを選定した上で、火炎検出器の温度を下げる冷却構造を採用する必要があった。
しかしながら、高温に耐えられるセンサは、高温に耐えられないセンサと比較して価格が高く、火炎検出器の製造コストが増加するという問題があった。
一方、冷却構造として水冷構造を採用すると、火炎検出器の近傍に水冷配管を取り回しする必要があるため、火炎検出器を含む火炎検出装置の構造が複雑となり、製造コストが増大するという問題があった。
さらに、冷却構造として空冷構造を採用すると、冷却用の空気を供給する空冷設備が必要となり、火炎検出装置の製造コストが増大するという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、火炎検出器の耐熱温度を低下させ、火炎検出装置の製造コストの低減を図ることができる火炎検出器の取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の火炎検出器の取付構造は、燃焼器の内部と連通された取付管に接続され、内部の中心軸に沿って配置された石英ガラスを有するフランジ部と、前記フランジ部における前記取付管と反対側の端部に接続される放熱部と、該放熱部よりも伝熱性の低い材料から形成され、前記放熱部の端部に接続される断熱部と、前記放熱部と前記断熱部とを締結する第1締結部と、該第1締結部から離間して配置され、前記断熱部と火炎検出器とを締結する第2締結部と、が設けられ前記第1締結部は、前記断熱部の中心軸線に対して周方向に等間隔に配置され、前記第2締結部は、前記中心軸線に対して周方向に等間隔に配置されるとともに、前記第1締結部とは異なる位相に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、取付管と火炎検出器との間に放熱部および断熱部が配置されているとともに、第1締結部と第2締結部とが離間して配置されているため、燃焼器で発生した熱は火炎検出器に伝わりにくくなる。
つまり、取付管と火炎検出器との間に放熱部を配置することにより、燃焼器から取付管に伝達した熱の一部は外部に放熱されるため、火炎検出器に伝達される熱量が少なくなる。そして、放熱部と火炎検出器との間に断熱部を配置することにより、燃焼器から取付管に伝わった熱は、火炎検出器に伝わりにくくなる。さらに、放熱部と接触する第1締結部と、火炎検出器と接触する第2締結部とが離間しているため、第1締結部から第2締結部へ熱が伝達されにくくなる
本発明の火炎検出器の取付構造は、燃焼器の内部と連通された取付管よりも伝熱性の低い材料から形成され、前記取付管と火炎検出器との間に配置される断熱部と、前記取付管と前記断熱部とを締結する第1締結部と、該第1締結部から離間して配置され、前記断熱部と前記火炎検出器とを締結する第2締結部と、が設けられ、前記第1締結部は、前記断熱部の中心軸線に対して周方向に等間隔に配置され、前記第2締結部は、前記中心軸線に対して周方向に等間隔に配置されるとともに、前記第1締結部とは異なる位相に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、取付管と火炎検出器との間に断熱部が配置されているとともに、第1締結部と第2締結部とが離間して配置されているため、燃焼器で発生した熱は火炎検出器に伝わりにくくなる。
つまり、取付管と火炎検出器との間に断熱部が配置することにより、燃焼器から取付管に伝わった熱は、火炎検出器に伝わりにくくなる。さらに、取付管と接触する第1締結部と、火炎検出器と接触する第2締結部とが離間しているため、第1締結部から第2締結部へ熱が伝達されにくくなる。また、第1締結部および第2締結部の配置位相を異なる位相とすることにより、取付管の中心軸線に沿う方向に離間させる方法と比較して、第1締結部と第2締結部との離間距離を容易に確保することができる。
さらに、前記放熱部は、前記中心軸線と同軸に延在する円筒形状とされた中央円筒部と、前記中央円筒部に対して周方向に等間隔に配置される側方円筒部と、を備え、前記中央円筒部と前記側方円筒部との間には、板状の放熱板が設けられていることを特徴とする。
本発明の火炎検出装置によれば、取付管と火炎検出器との間に放熱部および断熱部が配置されているとともに、第1締結部と第2締結部とが離間して配置されているため、燃焼器で発生した熱は火炎検出器に伝わりにくくなるため、火炎検出装置の製造コストの低減を図ることができるという効果を奏する。
この発明の一実施形態に係る火炎検出装置について、図1から図8を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る火炎検出装置が取り付けられたガスタービンの燃焼器の構成を説明する模式図である。
本実施形態では、本発明をガスタービンにおける燃焼器100内の火炎を検出する火炎検出装置1に適用して説明する。
燃焼器100は、図1および図2に示すように、周方向に等間隔に並んで配置され、各燃焼器100は火炎の伝播経路である連結管101により略C字状に接続されている。
火炎検出装置1は、略C字状に接続された燃焼器100のうちの両端部に配置された各燃焼器100に一対が配置されている。言い換えると、点火装置102が備えられた燃焼器100と対向する位置に配置された燃焼器100に設けられている。
図2は、図1の火炎検出装置が取り付けられた燃焼器の構成を説明する部分拡大図である。
燃焼器100には、図2に示すように、燃料を噴射するノズル部111と、内部で燃料が燃焼する内筒112と、生成された燃焼ガスを希釈しつつ下流に導く尾筒113と、が設けられている。
ノズル部111は、外部から供給された燃料を内筒112の内部に噴射するものである。
内筒112は、内部でノズル部111から噴射された燃料と空気との混合気を安定して燃焼させるものであって、筒状に形成されたものである。
内筒112には、図1および図2に示すように、隣接する燃焼器100に火炎を伝達させる連結管101と、内筒112内の火炎を検出する一対の火炎検出装置1と、が設けられている。
尾筒113は、内筒112で生成された高温の燃焼ガスに希釈空気を混合させて所定の温度まで冷却した後に、下流側に配置されたタービン(図示せず)に燃焼ガスを供給するものである。
図3は、図2の火炎検出器の構成を説明する模式図である。
火炎検出装置1には、図3に示すように、燃焼器100と火炎検出器3との間に配置され、火炎検出器3が取り付けられる取付部(取付構造)2と、燃焼器100内の火炎を検出する火炎検出器3と、が設けられている。
取付部2は、図2に示すように、燃焼器100と火炎検出器3との間を、火炎検出を可能に繋ぐとともに、燃焼器100から火炎検出器3への熱の伝達を抑制するものである。
取付部2には、図2および図3に示すように、燃焼器100の内筒112と接続される取付管11およびフランジ部12と、取付管11等から伝わってきた熱を外部に放熱する放熱スペーサ(放熱部)13と、放熱スペーサ13と火炎検出器3との間に熱の伝達を遮断する断熱アダプタ(断熱部)14と、が設けられている。
取付管11は、図2に示すように、内筒112から延びるとともに、内筒112と連通された検出用孔71Aを有する管状の部材である。取付管11における火炎検出器3側の端部には、図3に示すように、フランジ部12に取り付けられるフランジが設けられている。
取付管11とフランジ部12とは、ボルト81により締結されている。ボルト81としては、例えば六角穴付きボルトであってロックワイヤ付きのボルトを用いることができるが、これに限定するものではない。
フランジ部12は、図3に示すように、取付管11と放熱スペーサ13との間を接続するものである。さらに、フランジ部12は、火炎の検出に用いる紫外線などの光を火炎検出器3に向けて透過させるとともに、燃焼ガスなどの物質の流入を遮断するものでもある。
フランジ部12と取付管11との間にはガスケット15が配置され、燃焼器100から取付管11内に流入した燃焼ガスなどの流出が防止されている。
フランジ部12には、フランジ部12の外形を構成するフランジ本体21と、フランジ本体21の内部に配置される石英ガラス22と、石英ガラス22をフランジ本体21に固定させるガラス押え23と、石英ガラス22とガラス押え23との間に配置されたガスケット24と、が設けられている。
フランジ本体21は、図3に示すように、略円柱状に形成された部材であって、中心軸線にそって火炎検出に用いられる紫外線などの光を通過させるとともに、石英ガラス22等が配置される検出用孔71Bが設けられた部材である。
石英ガラス22は、図3に示すように、火炎の検出に用いる紫外線などの光を火炎検出器3に向けて透過させるとともに、燃焼ガスなどの物質の流入を遮断する部材である。
ガラス押え23は、図3に示すように、石英ガラス22が配置される凹部が形成された略円柱状の部材であって、外周面には、フランジ本体21と噛み合わされるネジが形成されたものである。そのため、ガラス押え23を中心軸線まわりに回転させることにより、フランジ本体21との間で石英ガラス22を挟み込み、固定することができる。
ガスケット24は、図3に示すように、石英ガラス22とガラス押え23との間に配置され、燃焼器100から取付管11内に流入した燃焼ガスなどが、火炎検出器3に向かって流入することを防止するものである。
放熱スペーサ13は、図3に示すように、フランジ部12と断熱アダプタ14との間を接続するものである。さらに、放熱スペーサ13は、取付管11やフランジ部12から伝達されてきた熱の一部を周囲に放熱するものでもある。
放熱スペーサ13とフランジ部12との間には、燃焼器100の周囲の雰囲気と、火炎検出器3の周囲の雰囲気とを仕切るとともに、両雰囲気の間の伝熱ならびに燃焼器100からの輻射熱を遮断する遮熱板31と、両雰囲気の流通を遮断するパッキン32と、が配置されている。
図4は、図3の放熱スペーサの構成を説明する部分拡大図である。図5は、図4の放熱スペーサの構成を説明するA−A断面視図である。
放熱スペーサ13には、図4および図5に示すように、フランジ部12側に配置された第1円板部41と、断熱アダプタ14側に配置された第2円板部42と、両円板部41,42の間に配置された放熱部43と、が設けられている。
第1円板部41および第2円板部42は、図4および図5に示すように、それぞれフランジ部12および断熱アダプタ14に接続される接続部であって、火炎検出に用いられる紫外線などが通過する検出用孔71Cが設けられた円板状の部材である。
さらに、第1円板部41には、フランジ部12との締結に用いられるボルト82が挿通されるボルト孔44が設けられている。一方、第2円板部42には、断熱アダプタ14との締結に用いられるボルト83が噛み合わされるネジ孔45が設けられている。
放熱部43は、図4および図5に示すように、取付管11やフランジ部12から伝達されてきた熱の一部を周囲に放熱するものでもある。
放熱部43には、第1円板部41および第2円板部42に形成された検出用孔71Cを繋ぐ中央円筒部43Aと、中央円筒部43Aの周囲に等間隔に配置された側方円筒部43Bと、中央円筒部43Aおよび側方円筒部43Bとの間を繋ぐ放熱板43Cと、が設けられている。
中央円筒部43Aは、図4および図5に示すように、燃焼器100から火炎検出器3に向かって、言い換えると、放熱部43の中心軸線に延びる円筒部材であって、火炎検出に用いられる紫外線などが内部を通過するものである。
側方円筒部43Bは、第1円板部41から第2円板部42に向かって、言い換えると、放熱部43の中心軸線に延びる円筒部材であって、中央円筒部43Aを中心とした円周上に等間隔に配置されたものである。
本実施形態では、4つの側方円筒部43Bが配置されている例に適用して説明するが、側方円筒部43Bの数は、4つよりも多くても少なくてもよく、特に限定するものではない。
放熱板43Cは、図4および図5に示すように、第1円板部41から第2円板部42に向かって、言い換えると、放熱部43の中心軸線に延びる板状の部材であって、さらに、中央円筒部43Aから側方円筒部43Bに向かって延びるものである。
断熱アダプタ14は、図3に示すように、放熱スペーサ13と火炎検出器3との間を接続するものである。さらに、断熱アダプタ14は、放熱スペーサ13から火炎検出器3への熱の伝達を遮断するものでもある。
断熱アダプタ14としては、伝熱性の低い材料、言い換えると熱伝導率の低い断熱材料などを用いることができる。
図6は、図3の断熱アダプタの構成を説明する上面視図である。図7は、図6の断熱アダプタの構成を説明するB−B断面視図である。
断熱アダプタ14には、図6および図7に示すように、火炎検出に用いられる紫外線が通過する検出用孔71Dと、検出用孔71Dを中心として周方向に等間隔に配置されたボルト孔(第1締結部)51と、検出用孔71Dを中心として周方向に等間隔に配置されるとともにボルト孔51とは異なる位相で配置された挿入孔(第2締結部)52と、が設けられている。
ボルト孔51は、放熱スペーサ13との締結に用いられるボルト(第1締結部)83(図3参照)が挿通される孔であって、火炎検出器3から放熱スペーサ13に向かって(図7の上から下に向かって)径が狭くなる段差が設けられた貫通孔である。
本実施形態では、4つのボルト孔51が形成された例に適用して説明するが、ボルト孔51の数は、4つよりも多くても少なくてもよく、特に限定するものではない。
挿入孔52は、火炎検出器3との締結に用いられるボルト(第2締結部)84(図3参照)が噛み合わされるインサートナット(第2締結部)53が挿入される孔であって、放熱スペーサ13から火炎検出器3に向かって(図7の下から上に向かって)径が狭くなる段差が設けられた貫通孔である。
さらに、挿入孔52は、隣接するボルト孔51に対して略中央となる位相に配置されている。
インサートナット53は、挿入孔52の内部に配置されるとともに、ボルト84と噛み合わされる部材であって、断熱アダプタ14とは異なり金属材料から形成されたものである。インサートナット53は、内部に雌ネジが形成された略筒状の部材であって、一方に端部に鍔部54が形成されたものである。
図8は、図3の火炎検出器の構成を説明する断面視図である。
火炎検出器3は、図2に示すように、燃焼器100内の火炎を検出するものであって、本実施形態では火炎から発せられる紫外線を検出して火炎の有無を検出するものに適用して説明する。
火炎検出器3には、図8に示すように、火炎の検出を行うセンサ部61と、センサ部61を内部に収納するケーシング62と、が設けられている。
センサ部61は、図8に示すように、ケーシング62内に配置され、燃焼器100内の火炎で発生した紫外線を検出するセンサである。
本実施形態では、火炎で発生した紫外線を検出することにより火炎の有無を検出するセンサに適用して説明するが、他の形式のセンサを用いてもよく、特に限定するものではない。
ケーシング62は、図3および図8に示すように、断熱アダプタ14に取り付けられるとともに、内部にセンサ部61が収納されるものである。
ケーシング62には、センサ部61を収納する空間を形成するケーシング本体63およびケーシングフランジ64と、センサ部61と接続される電線などが挿通される引出し口65と、紫外線をセンサ部61に導く凸レンズ66と、が設けられている。
ケーシング本体63は、図8に示すように、略円筒状に形成された部材であり、断熱アダプタ14側の端部(図8の下側の端部)にケーシングフランジ64が取り付けられるものである。
ケーシング本体63の円周面には径方向に突出する引出し口65が設けられ、内部に配置されたセンサ部61に接続される電線などが挿通されている。
ケーシングフランジ64は、図8に示すように、略円板状に形成された部材であり、センサ部61が固定されるとともに、センサ部61との間に凸レンズ66が配置されるものである。ケーシングフランジ64とケーシング本体63とは、ボルト85により締結されている。
ケーシング本体63およびケーシングフランジ64には、断熱アダプタ14との締結に用いられるボルト84が挿通されるボルト孔67が設けられている。
凸レンズ66は、図8に示すように、センサ部61とケーシングフランジ64との間に配置され、火炎から発生した紫外線をセンサ部61に集光させるものである。
次に、上記の構成からなる火炎検出装置1における火炎の検出について説明する。
まず、燃焼器100における着火および火炎の伝播について図1を用いて説明する。
ガスタービンに備えられた複数の燃焼器100のうち、点火装置102が設けられた燃焼器100は、図1に示すように、略C字状に配置された燃焼器100のうちの略中央に配置された一対の燃焼器100のみである。
そのため、最初は点火装置102が設けられた燃焼器100について着火され、図2に示すように、内筒112内に火炎が形成される。
内筒112の内部の火炎は、図1および図2に示すように、連結管101を介して隣接する燃焼器100の内筒112に伝播する(図1の矢印)ため、隣接する燃焼器100の内筒112にも火炎が形成される。
このような、火炎の伝播が繰り返され、略C字状配置の端部に配置された燃焼器100においても火炎が形成される。
上述の端部に配置された燃焼器100には、図1に示すように、火炎検出装置1が配置されているため、火炎検出装置1により内筒112の内部に火炎が存在するか否かを検出することにより、全ての燃焼器100において着火されたか否かが検出できる。
言い換えると、全ての燃焼器100は連結管101で接続されているため、火炎検出装置1により一部の燃焼器100における火炎の有無を検出することにより、全ての燃焼器100における火炎の有無を検出することになる。
次に、火炎検出装置1による火炎の検出方法について説明する。
燃焼器100の内筒112において火炎が形成されると、火炎によって熱や可視光の他に、紫外線も発せられる。火炎から発せられた紫外線は、図3に示すように、内筒112から取付管11の検出用穴71A、フランジ部12の検出用孔71Bおよび石英ガラス22、放熱スペーサ13の検出用孔71C、断熱アダプタ14の検出用孔71Dを介して火炎検出器3に入射する。
火炎検出器3に入射した紫外線は、図8に示すように、凸レンズ66に入射し、センサ部61に集光される。センサ部61は入射された紫外線の強度などに基づき検出信号を引出し口65に挿通された電線などを介して、例えば、ガスタービンの制御部などに出力する。
次に、本実施形態の特徴である火炎検出装置1の断熱方法について説明する。
内筒112は火炎から発せられた熱により加熱され温度が上昇する。図2に示すように、内筒112の熱は、内筒112に接続された取付管11に伝達され取付管11も加熱される。
また、取付管11は、火炎に近接して配置されているため、火炎により直接加熱される場合もある。
取付管11の熱は、取付管11からフランジ部12に伝わりフランジ部12が加熱される。熱の伝達は、ガスケット15を介して取付管11からフランジ部12に直接伝わる経路と、取付管11とフランジ部12とを締結するボルト81を介して伝わる経路と、により行われる。
フランジ部12の熱は、フランジ部12から放熱スペーサ13に伝わり、その熱の一部は周囲の雰囲気に放熱される。
つまり、図4および図5に示すように、フランジ部12から第1円板部41に伝達された熱は、さらに中央円筒部43A、側方円筒部43Bおよび放熱板43Cに伝達され、その熱の一部が両円筒部43A,43Bおよび放熱板43Cから雰囲気に放熱される。
このように、放熱スペーサ13に両円筒部43A,43Bおよび放熱板43Cを設けることにより、例えば、円柱状のスペーサと比較して、表面積が広くなり放熱性が高くなる。
両円筒部43A,43Bおよび放熱板43Cから第2円板部42に伝達された熱は、図3に示すように、断熱アダプタ14との締結に用いられるボルト83に伝達される。
断熱アダプタ14は、断熱性を有する材料から形成されているため、放熱スペーサ13との接触部や、ボルト83との接触部から断熱アダプタ14に熱が伝達されにくく、放熱スペーサ13から火炎検出器3への熱伝達が遮断される。
具体的には、放熱スペーサ13と火炎検出器3との間に、断熱アダプタ14を配置したことにより、放熱スペーサ13から火炎検出器3への直接的な熱伝達が遮断されている。さらに、放熱スペーサ13と熱伝達可能に接触しているボルト83と、火炎検出器3と熱伝達可能に接触しているボルト84とが、断熱アダプタ14を介して離間して配置されているため、ボルト83およびボルト84を介した熱伝達も遮断されている。
そのため、燃焼器100から火炎検出器3へ伝達される熱量が大幅に低減される。
上記の構成によれば、取付管11と火炎検出器3との間に放熱スペーサ13および断熱アダプタ14が配置されているとともに、ボルト83とボルト84とが離間して配置されているため、燃焼器100で発生した熱を火炎検出器3に伝わりにくくできる。
そのため、燃焼器100から火炎検出器3への伝熱を大幅に低減することができ、火炎検出器3の温度を下げることができる。これにより、火炎検出器3に求められる耐熱温度が低くなり、熱に比較的弱い安価なセンサ部61を用いて火炎検出器3の製造コストの低減ならびに半導体センサの採用等、適用センサの種類に多様性を持たせることができる。
さらに、火炎検出器3を冷却する設備が不要になるため、設備の設置費用が不要になる。
つまり、取付管11と火炎検出器3との間に放熱スペーサ13を配置することにより、燃焼器100から取付管11に伝達した熱の一部は周囲の雰囲気に放熱されるため、火炎検出器3に伝達される熱量が少なくなる。そして、放熱スペーサ13と火炎検出器3との間に断熱アダプタ14を配置することにより、燃焼器100からの熱は、火炎検出器3に伝わりにくくなる。さらに、放熱スペーサ13と接触するボルト83と、火炎検出器3と接触するボルト84とが離間しているため、ボルト83からボルト84へ熱が伝達されにくくなる。
特に、ボルト83およびボルト84の配置位相を異なる位相とすることにより、取付管11の中心軸線に沿う方向に離間させる方法と比較して、ボルト83とボルト84との離間距離を容易に確保することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、取付部2に放熱スペーサ13と断熱アダプタ14とが含まれる例に適用して説明したが、放熱スペーサ13および断熱アダプタ14の両者が含まれるものに限られることなく、取付管11とフランジ部12と断熱アダプタ14とが含まれるもの、言い換えると、放熱スペーサ13が含まれない取付部2に適用してもよく、特に限定するものではない。
本発明の一実施形態に係る火炎検出装置が取り付けられたガスタービンの燃焼器の構成を説明する模式図である。 図1の火炎検出装置が取り付けられた燃焼器の構成を説明する部分拡大図である。 図2の火炎検出器の構成を説明する模式図である。 図3の放熱スペーサの構成を説明する部分拡大図である。 図4の放熱スペーサの構成を説明するA−A断面視図である。 図3の断熱アダプタの構成を説明する上面視図である。 図6の断熱アダプタの構成を説明するB−B断面視図である。 図3の火炎検出器の構成を説明する断面視図である。
符号の説明
1 火炎検出装置
2 取付部(取付構造)
3 火炎検出器
11 取付管
13 放熱スペーサ(放熱部)
14 断熱アダプタ(断熱部)
51 ボルト孔(第1締結部)
52 挿入孔(第2締結部)
53 インサートナット(第2締結部)
83 ボルト(第1締結部)
84 ボルト(第2締結部)
100 燃焼器

Claims (2)

  1. 燃焼器の内部と連通された取付管に接続され、内部の中心軸に沿って配置された石英ガラスを有するフランジ部と、
    前記フランジ部における前記取付管と反対側の端部に接続される放熱部と、
    該放熱部よりも伝熱性の低い材料から形成され、前記放熱部の端部に接続される断熱部と、
    前記放熱部と前記断熱部とを締結する第1締結部と、
    該第1締結部から離間して配置され、前記断熱部と火炎検出器とを締結する第2締結部と、が設けられ、
    前記第1締結部は、前記断熱部の中心軸線に対して周方向に等間隔に配置され、
    前記第2締結部は、前記中心軸線に対して周方向に等間隔に配置されるとともに、前記第1締結部とは異なる位相に配置されていることを特徴とする火炎検出器の取付構造
  2. 前記放熱部は、前記中心軸線と同軸に延在する円筒形状とされた中央円筒部と、
    前記中央円筒部に対して周方向に等間隔に配置される側方円筒部と、を備え、
    前記中央円筒部と前記側方円筒部との間には、板状の放熱板が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の火炎検出器の取付構造。
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