JP5405045B2 - X線撮影装置および画像処理装置 - Google Patents

X線撮影装置および画像処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5405045B2
JP5405045B2 JP2008121516A JP2008121516A JP5405045B2 JP 5405045 B2 JP5405045 B2 JP 5405045B2 JP 2008121516 A JP2008121516 A JP 2008121516A JP 2008121516 A JP2008121516 A JP 2008121516A JP 5405045 B2 JP5405045 B2 JP 5405045B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blood vessel
image
ray
core line
direction information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008121516A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009268693A (ja
Inventor
友寛 川崎
仁 山形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2008121516A priority Critical patent/JP5405045B2/ja
Priority to CN2008101360456A priority patent/CN101342082B/zh
Priority to CN2011100563578A priority patent/CN102172330B/zh
Priority to US12/170,040 priority patent/US8064667B2/en
Publication of JP2009268693A publication Critical patent/JP2009268693A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5405045B2 publication Critical patent/JP5405045B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

この発明は、X線アンギオ装置などのX線撮影装置、画像処理装置および画像処理プログラムに関し、特に、ガイドワイヤなどの線状構造物を血管内へ挿入して行われる治療を支援するための技術に関する。
従来、心臓の冠動脈にガイドワイヤやカテーテルなどの線状構造物を挿入して、冠動脈の狭くなった部分、または、つまっている部分を拡げる治療法がある。この治療法は、「PCI(Percutaneous Coronary Intervention;経皮的冠動脈形成術)治療」と呼ばれている。かかるPCI治療では、X線アンギオ装置などのX線撮影装置が用いられる。X線アンギオ装置は、PCI治療中に、ガイドワイヤを病変部(冠動脈狭窄部)まで挿入する際のガイド画像としてX線透視投影画像(以下、「X線画像」と呼ぶ)を表示する。
さらに、冠動脈を診断するための手段として、「冠動脈解析ソフトウェア」と呼ばれるX線CT装置向けの臨床アプリケーションソフトウェアが知られている(たとえば、特許文献1参照)。この冠動脈解析ソフトウェアには、心臓領域の3次元ボリュームデータを使用して、冠動脈の血管芯線や、血管内壁、推定正常血管内壁などを3次元データとして求める機能がある。
前述したPCI治療において、X線画像をガイド画像として参照するだけでは冠動脈狭窄領域の内腔形状の把握が難しく、それにより術式の精度が落ちてしまうような場合には、上記の冠動脈解析ソフトウェアを用いて得られた冠動脈内壁の画像をX線アンギオ装置とは別の装置に表示したり、フィルムに現像して参照したりすることによって術者への支援が行われていた。
特開2004−283373号公報
しかしながら、PCI治療において上述した冠動脈解析ソフトウェアを用いたとしても、ガイドワイヤを狭窄部まで進める際に、その先端が血管の走行方向に向いていないと、ガイドワイヤの先端が血管壁にぶつかって、血管内でガイドワイヤを進行させることができない場合がある。
図16は、ガイドワイヤの向きと血管の走行方向との関係を説明するための図である。たとえば、同図に示すように、ガイドワイヤの進行先で血管が手前から奥に曲がっているような場合には(同図(a)参照)、ガイドワイヤを回転させることによって(同図(b)参照)、ガイドワイヤを進行させることができる(同図(c)参照)。
しかし、たとえば、同図(a)に示す矢印の投影方向から冠動脈が撮像されていた場合には、術者は、血管の走行方向が手前に向かっているのか奥に向かっているのかを把握することができない。この場合、術者は、ガイドワイヤをどちらの方向に回転させればよいかが分からず、血管内でガイドワイヤを進行させることができない。
本来、このような事態を回避するために、前述した冠動脈解析ソフトウェアが用いられる。しかしながら、従来の方法では、前述したように、冠動脈内壁の画像を、別の装置に表示したり、フィルムに現像したりして参照しているため、X線画像と、血管の位置および向きとの関係が把握しづらい。さらに、治療中、術者はX線画像を見ながらガイドワイヤを操作している状況にあるため別の画像に目を向ける余裕がない。このように、従来の技術では、術者を十分に支援することができない場合がある。
この発明は、上述した従来技術による課題を解決するためになされたものであり、血管の走行方向を示す情報を提供することによって、術者がガイドワイヤの適切な回転方向を容易に判断することができるX線撮影装置、画像処理装置および画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、発明は、被検体にX線を照射するとともに当該被検体を透過したX線を検出してX線画像を撮影するX線撮影装置であって、医用画像診断装置により撮影された画像から得られた3次元ボリュームデータに基づいて、撮影対象の血管の芯線を表す3次元血管芯線を生成する3次元血管芯線生成手段と、前記3次元血管芯線生成手段により生成された3次元血管芯線に係る位置情報に基づいて、血管の走行方向を表すように当該血管の表示を変化させた血管走行方向情報画像を作成する血管走行方向情報画像作成手段と、前記血管走行方向情報画像作成手段により作成された血管走行方向情報画像を前記X線画像に重畳させて表示するX線画像表示手段と、を備えたことを特徴とする。
また、発明は、被検体にX線を照射するとともに当該被検体を透過したX線を検出してX線画像を撮影するX線撮影装置により撮影された画像を処理する画像処理装置であって、医用画像診断装置により撮影された画像から得られた3次元ボリュームデータに基づいて、撮影対象の血管の芯線を表す3次元血管芯線を生成する3次元血管芯線生成手段と、前記3次元血管芯線生成手段により生成された3次元血管芯線に係る位置情報に基づいて、血管の走行方向を表すように当該血管の表示を変化させた血管走行方向情報画像を作成する血管走行方向情報画像作成手段と、前記血管走行方向情報画像作成手段により作成された血管走行方向情報画像を前記X線画像に重畳させて表示するX線画像表示手段と、を備えたことを特徴とする。
また、発明は、被検体にX線を照射するとともに当該被検体を透過したX線を検出してX線画像を撮影するX線撮影装置により撮影された画像を処理する画像処理プログラムであって、医用画像診断装置により撮影された画像から得られた3次元ボリュームデータに基づいて、撮影対象の血管の芯線を表す3次元血管芯線を生成する3次元血管芯線生成手順と、前記3次元血管芯線生成手順により生成された3次元血管芯線に係る位置情報に基づいて、血管の走行方向を表すように当該血管の表示を変化させた血管走行方向情報画像を作成する血管走行方向情報画像作成手順と、前記血管走行方向情報画像作成手順により作成された血管走行方向情報画像を前記X線画像に重畳させて表示部に表示させるX線画像表示制御手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
発明によれば、血管の走行方向を示す情報を提供することによって、術者がガイドワイヤの適切な回転方向を容易に判断することができるようになるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明に係るX線撮影装置、画像処理装置および画像処理プログラムの好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下では、冠動脈など血管のX線撮影を行うX線アンギオ装置に本発明を適用した場合について説明する。
まず、本実施例1に係るX線アンギオ装置による血管走行方向情報表示の概念について説明する。本実施例1に係るX線アンギオ装置は、PCI治療前に、あらかじめX線CT(computed tomography)装置により撮影されたCT画像から得られる3次元ボリュームデータ(3次元画像データ)に基づいて、撮影対象の血管の芯線を表す3次元血管芯線を生成する。そして、PCI治療中には、X線アンギオ装置は、治療前に生成した3次元血管芯線に係る位置情報に基づいて、血管の走行方向を表すように当該血管の表示を変化させた血管走行方向情報画像を作成する。
図1は、本実施例1に係るX線アンギオ装置による血管走行方向情報表示の概念を説明するための図である。同図に示すように、たとえば、X線アンギオ装置は、投影方向に沿って手前側にあるか奥側にあるかに応じて、血管の色を変化させた血管走行情報画像を作成する。そして、X線アンギオ装置は、同図に示すように、作成した血管走行情報画像をX線画像に重畳させて表示する。
このように、本実施例1に係るX線アンギオ装置では、投影方向に沿って手前側に位置するか奥側に位置するかに応じて色を変えた血管の画像がX線画像に重ねて表示されるので、術者は、血管の走行方向を容易に把握することができる。すなわち、本実施例1に係るX線アンギオ装置では、血管の走行方向を示す情報を提供することによって、術者がガイドワイヤの適切な回転方向を容易に判断することができるようにしている。
なお、本実施例1に係るX線アンギオ装置は、さらに、同図に示すように、ガイドワイヤの先端方向を示すグラフィック画像(3次元の矢印)や、ガイドワイヤの先端位置における血管の走行方向を示すグラフィック画像(3次元の矢印)を表示する。また、本実施例1に係るX線アンギオ装置は、ガイドワイヤの先端位置における血管の走行方向とガイドワイヤの先端方向との相対角度の大きさが所定の閾値を越えていた場合には、ガイドワイヤの回転を促す警告表示もX線画像上に表示する。
次に、本実施例1に係るX線アンギオ装置の構成について説明する。図2は、本実施例1に係るX線アンギオ装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このX線アンギオ装置は、X線発生部1と、X線検出部2と、機構部3と、高電圧発生部4と、Cアーム5と、天板6と、画像処理部100と、表示部7と、操作部8と、システム制御部9とを有する。
X線発生部1は、天板6上の被検体に照射するX線を発生する装置であり、高電圧発生部4から供給される高電圧を用いてX線を発生するX線管、X線管が発生したX線の一部を遮蔽することによって照射野を制御するX線絞り器を有する。
X線検出部2は、被検体を透過したX線を検出してX線画像データを生成する装置であり、X線を検出する平面検出器、平面検出器から電荷を取り出すゲートドライバ、ゲートドライバにより取り出された電荷を電圧に変換する電荷・電圧変換器、電荷・電圧変換器により変換された電圧をデジタル値に変換するA/D変換器を有する。
機構部3は、Cアーム5ならびに天板6を移動する装置であり、Cアーム5を回転したり移動したりするCアーム回動・移動機構、天板6を移動する天板移動機構、システム制御部9の指示に基づいてCアーム回動・移動機構および天板移動機構を制御する機構制御部を有する。
高電圧発生部4は、X線発生部1がX線の発生に必要とする高電圧を供給する装置であり、システム制御部9の指示に基づいて高電圧の発生を制御してX線の発生を制御するX線制御部、高電圧を発生する高電圧発生器を有する。Cアーム5は、X線発生部1やX線検出部2を保持するアームであり、天板6は、被検体を載せる板である。
表示部7は、X線画像などの各種画像を表示する装置であり、画像を表示するモニタ、モニタへの表示を制御する表示制御部を有する。操作部8は、マウスやキーボード、ジョイスティックなどから構成され、術者による操作を受け付けるコンソールである。システム制御部9は、術者の操作に基づいてX線診断装置全体を制御する装置である。
画像処理部100は、X線検出部2によって生成されたX線画像データに基づいて、X線画像を生成する処理部である。図3は、本実施例1に係る画像処理部100の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、画像処理部100は、ガイドワイヤ位置センサ110と、警告音出力部120と、記憶部130と、制御部140とを有する。
ガイドワイヤ位置センサ110は、ガイドワイヤの先端に取り付けられた位置センサであり、ガイドワイヤの先端位置および先端方向を検出する。
警告音出力部120は、ガイドワイヤの先端位置における血管走行方向とガイドワイヤ先端方向との相対角度が所定の閾値を超えていた場合に、アラーム音を出力する装置である。
記憶部130は、制御部140による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納する格納手段である。この記憶部130は、X線画像保存部131と、3次元ボリュームデータ保存部132と、ガイドワイヤ位置/方向情報保存部133とを有する。
X線画像保存部131は、X線アンギオ装置により撮像された心臓領域のX線画像を保存する記憶部である。このX線画像保存部131には、PCI治療中に、X線画像が一定の時間間隔でリアルタイムに収集されて保存される。なお、X線画像がI.I.(Image Intensifier;イメージインテンシファイヤ)によって撮像される場合には、I.I.の画像の歪みをリアルタイムに補正する必要がある。
3次元ボリュームデータ保存部132は、X線CT装置により冠動脈造影を行って撮影された心臓領域の画像の3次元ボリュームデータを保存する記憶部である。この3次元ボリュームデータ保存部132には、PCI治療前に、あらかじめX線CT装置により撮影された画像の3次元ボリュームデータが保存されている。
ガイドワイヤ位置/方向情報保存部133は、ガイドワイヤ位置センサ110によって検出されたガイドワイヤの先端位置および先端方向を示す情報を保存する記憶部である。保存された先端位置および先端方向を示す情報は、3次元ボリュームデータ保存部132から得られる3次元ボリュームデータの座標系に変換される。
制御部140は、システム制御部9による制御のもと、X線検出部2から受け取ったX線画像データの処理を制御する制御部である。この制御部140は、位置合せ情報算出部141と、3次元血管芯線抽出部142と、3次元血管内壁抽出部143と、方向差算出/警告判定部144と、血管走行方向情報画像作成部145と、ガイドワイヤ方向情報画像作成部146と、警告表示画像作成部147と、血管走行方向情報表示X線画像作成部148と、血管走行方向情報表示X線画像表示部149とを有する。
位置合せ情報算出部141は、3次元ボリュームデータ保存部132により保存された3次元ボリュームデータから、X線画像保存部131により保存されたX線画像と同じ投影方向、位置および拡大率の画像を作成するために必要となる投影方向、位置および拡大率の位置合せパラメータをそれぞれ取得する処理部である。
ここで、位置合せ情報算出部141は、各位置合せパラメータをシステム制御部9から取得することとする。なお、ここで取得される投影方向、位置、拡大率の各位置パラメータの基準となる座標系は、X線CT画像の付帯情報として得られるこれらのパラメータの基準となる座標系と等しいか、または、1対1に変換できるものとする。
3次元血管芯線抽出部142は、3次元ボリュームデータ保存部132によって保存されている3次元ボリュームデータのCT値に基づいて、PCI治療が行われる冠動脈の芯線を表すデータ(以下、「3次元血管芯線データ」と呼ぶ)を生成する処理部である。
具体的には、3次元血管芯線抽出部142は、3次元の点列データとして3次元血管芯線データを生成する。なお、かかる3次元血管芯線データを生成するためのデータ構造および生成アルゴリズムとしては、たとえば、特許文献1に記載されている技術など、公知の技術におけるデータ構造および生成アルゴリズムが用いられる。
3次元血管内壁抽出部143は、3次元ボリュームデータ保存部132により保存されている3次元ボリュームデータのCT値、および、3次元血管芯線抽出部142により生成された3次元血管芯線に基づいて、血管芯線周りの血管内壁を表すデータ(以下、「3次元血管内壁データ」と呼ぶ)を生成する処理部である。
具体的には、3次元血管内壁抽出部143は、3次元の点列データとして3次元血管内壁データを生成する。なお、かかる3次元血管内壁データを生成するためのデータ構造および生成アルゴリズムとしては、たとえば、特許文献1に記載されている技術など、公知の技術におけるデータ構造および生成アルゴリズムが用いられる。
方向差算出/警告判定部144は、ガイドワイヤの先端位置における血管の走行方向とガイドワイヤの先端方向との相対角度の大きさが所定の閾値を超えているか否かを判定する処理部である。具体的には、方向差算出/警告判定部144は、3次元血管芯線抽出部142によって生成された3次元血管芯線データおよびガイドワイヤ位置センサ110によって検出されたガイドワイヤの先端位置および先端方向に基づいて、ガイドワイヤの先端位置における血管の走行方向とガイドワイヤの先端方向との相対角度を算出する。
そして、方向差算出/警告判定部144は、算出した相対角度の大きさが所定の閾値(たとえば、45度)を越えているか否かを判定し、超えていると判定した場合には、警告音出力部120を制御してアラーム音を出力させる。
ここで、ガイドワイヤの先端位置における血管の走行方向を算出する方法の一例について説明する。図4は、ガイドワイヤの先端位置における血管の走行方向を算出する方法の一例を説明するための図である。同図に示すように、たとえば、方向差算出/警告判定部144は、ガイドワイヤの先端位置から3次元血管芯線に垂線を下ろした場合に、その垂線と3次元血管芯線との交点の位置と、当該交点から所定の距離(たとえば、1cm先)だけ離れた位置とを結ぶ線分で定義されるベクトルの方向を血管の走行方向として算出する。
血管走行方向情報画像作成部145は、3次元血管芯線抽出部142によって生成された3次元血管芯線データ、3次元血管内壁抽出部143によって生成された3次元血管内壁データ、および、位置合せ情報算出部141によって得られた位置合わせパラメータ(投影方向、位置および拡大率)に基づいて、血管の走行方向を表すように当該血管の表示を変化させた血管走行方向情報画像を作成する処理部である。
具体的には、血管走行方向情報画像作成部145は、位置合せ情報算出部141によって得られた位置合せパラメータに基づいて3次元血管芯線を投影した場合に、当該3次元血管芯線上の各点が存在する位置に応じて、2次元血管芯線および2次元血管領域(3次元血管内壁データを投影して得られる血管内壁で囲まれた領域)を色づけし、それ以外の領域は無色とした2次元グラフィック画像を血管走行方向情報画像として作成する。
ここで、血管走行方向情報画像として作成される2次元グラフィック画像は、R値(赤)、G値(緑)、B値(青)、A値(透明度)の組み合わせで色が表される32ビットカラー(RGBA(Red-Green-Blue-Alpha))画像である。そして、血管走行方向情報画像作成部145は、血管走行情報画像において、2次元血管芯線上および2次元血管領域上の画素についてはA値を128(半透明)とし、それ以外の領域の画素についてはA値を0(透明)とする。
また、血管走行方向情報画像作成部145は、3次元血管芯線上の各点が存在する位置に応じて、各点に対応する画素のRGB値を設定することによって、血管走行方向情報画像に投影された2次元血管芯線および2次元血管領域の色づけ処理を行う。ここで用いられる色づけ処理の方法としては、たとえば、以下に示す3つの方法がある。なお、ここでは、2次元血管芯線の色づけについて説明するが、本実施例1では、血管走行方向情報画像作成部145は、3次元血管内壁データを投影して得られる血管内壁で囲まれた領域である2次元血管領域についても2次元血管芯線と同様に色づけを行う。
(A)相対距離に基づく色づけ処理
たとえば、血管走行方向情報画像作成部145は、血管走行方向情報画像において、投影方向に沿った3次元血管芯線の位置に応じて、2次元血管芯線のRGB値を変化させる。この場合、具体的には、血管走行方向情報画像作成部145は、投影方向において手前に存在する画素については赤色、奥に存在する画素については青色とする。
図5は、相対距離に基づく2次元血管芯線の色づけ処理を説明するための図である。同図に示すように、たとえば、血管走行方向情報画像における2次元血管芯線上の画素をn、3次元血管芯線上で、画素nに対応する点をpn、投影方向で最も手前にある点をpmin、投影方向で最も奥にある点をpmaxとし、さらに、投影方向における点pnまでの距離をdn、点pminまでの距離をdmin、点pmaxまでの距離をdmaxとすると、血管走行方向情報画像作成部145は、血管走行方向情報画像における2次元血管芯線上の画素nのRGB値を、以下に示す式(1)に基づいて決定する。
なお、上記の変数のうち、dminおよびdmaxについては、それぞれ操作者が任意の値を設定することができるようにしてもよい。
(B)傾きに基づく色づけ処理
または、たとえば、血管走行方向情報画像作成部145は、血管走行方向情報画像において、投影方向に対する3次元血管芯線の傾きに応じて、2次元血管芯線のRGB値を変化させる。この場合、具体的には、血管走行方向情報画像作成部145は、血管走行方向が投影方向(画面奥方向)に近い画素は青色とし、投影方向の逆方向(画面手前方向)に近い画素は赤色とする。
図6は、傾きに基づく2次元血管芯線の色づけ処理を説明するための図である。同図に示すように、たとえば、3次元血管芯線上で、前述した画素nに対応する点pnから所定の距離(たとえば、1cm)だけ離れた点をpmとし、さらに、点pnと点pmとを結ぶ線分で定義される単位ベクトルをvn、投影方向の単位ベクトルvprojとすると、血管走行方向情報画像作成部145は、血管走行方向情報画像における2次元血管芯線上の画素nのRGB値を、以下に示す式(2)に基づいて決定する。なお、式(2)において、vn・vprojは、ベクトルvnとベクトルvprojとの内積を表す。
(C)屈曲率に基づく色づけ処理
または、たとえば、血管走行方向情報画像作成部145は、血管走行方向情報画像において、3次元血管芯線の屈曲率に応じて、2次元血管芯線のRGB値を変化させる。この場合、具体的には、血管走行方向情報画像作成部145は、血管走行の屈曲率が高い場合は赤色、低い場合は青色とする。
図7は、屈曲率に基づく2次元血管芯線の色づけ処理を説明するための図である。同図に示すように、たとえば、3次元血管芯線上で、前述した画素nに対応する点pnから所定の距離(たとえば、1cm)だけ離れた点をpl、点pnから所定の距離だけ点plと反対の方向へ離れた点をpmとし、さらに、点pnと点plとを結ぶ線分で定義される単位ベクトルをvl、点pnと点pmとを結ぶ線分で定義される単位ベクトルをvnとすると、血管走行方向情報画像作成部145は、血管走行方向情報画像における2次元血管芯線上の画素nのRGB値を、以下に示す式(3)に基づいて決定する。なお、式(3)において、vl・vnは、ベクトルvlとベクトルvnとの内積を表す。
なお、上記の方法では、下限、上限に対応する色を、それぞれ赤、青としたが、下限、上限の色(RGB値)および透明度(A値)は、それぞれ操作者が自由に設定できるようにしてもよい。
また、上記で説明した3つの方法のうち、いずれの方法で血管走行方向情報画像の2次元血管芯線を表示するかは、操作者による指示に応じて表示を切り替えたり、同時に表示したりできるのが望ましい。ここで、同時に表示する方法としては、(A)の方法に基づいて2次元血管芯線の色づけを行ったうえで、(B)、(C)の方法で用いたベクトルを3次元矢印記号の角度で表現するなどの方法が考えられる。
さらに、血管走行方向情報画像作成部145は、3次元血管芯線抽出部142によって生成された3次元血管芯線データおよびガイドワイヤ位置/方向情報保存部133によって保存されたガイドワイヤの先端位置および先端方向に係る情報を用いて、ガイドワイヤの先端位置における血管走行方向を算出する。
ここで、ガイドワイヤの先端位置における血管走行方向を算出する方法は、図4を用いて説明した方法と同じである。そして、血管走行方向情報画像作成部145は、算出した血管走行方向を示す画像を作成し、作成した画像を上記で説明した血管走行方向情報画像に重畳する。
図8は、本実施例1に係る画像処理部100により作成される中間画像を示す図である。血管走行方向情報画像作成部145は、たとえば、同図(a)に示すように、ガイドワイヤの先端位置における血管走行方向を、位置合せ情報算出部141によって得られた位置合せパラメータ(投影方向、位置および拡大率)の条件で投影した3次元の矢印のグラフィック画像10として示し、そのグラフィック画像10を血管走行方向情報画像に重ね合わせる。
なお、たとえば、特許文献1に記載されている技術のように、3次元ボリュームデータから血管芯線や、血管内壁、推定正常血管内壁などを抽出する技術を用いれば、血管内の狭窄領域に関する奥行き情報をX線画像に重ね合わせて表示することも可能である。この場合、たとえば、奥行き情報として、プラークなどの病変部位を表すグラフィック画像を、血管芯線よりも手前側にあるか奥側にあるかに応じて色を変えて、X線画像に重ねて表示することが可能である。
このように、たとえば、血管の狭窄領域に関する奥行き情報を色づけして、上記で説明した血管走行方向の色づけ表示に加えてさらに表示する場合には、それぞれのカラースケールの配色を変えるなどして重ね合わせて表示すればよい(たとえば、血管走行方向情報については赤〜青、狭窄領域奥行き情報については黄〜緑で表示するなど)。
ガイドワイヤ方向情報画像作成部146は、ガイドワイヤ位置センサ110により検出されたガイドワイヤの先端位置および先端方向に基づいて、血管に挿入されているガイドワイヤの先端方向を示す画像(以下、「ガイドワイヤ方向情報画像」と呼ぶ)を作成する処理部である。
たとえば、ガイドワイヤ方向情報画像作成部146は、図8(b)に示すように、位置合せ情報算出部141によって得られた位置合せパラメータ(投影方向、位置および拡大率)の条件で投影した3次元の矢印のグラフィック画像11を、ガイドワイヤ方向情報画像として作成する。
警告表示画像作成部147は、方向差算出/警告判定部144によって、ガイドワイヤの先端位置における血管の走行方向とガイドワイヤの先端方向との相対角度の大きさが所定の閾値を超えていると判定された場合に、ガイドワイヤの進行方向が血管走行方向と異なることを警告する警告表示画像を作成する処理部である。
たとえば、警告表示画像作成部147は、図8(c)に示すように、ガイドワイヤの回転を促すための警告表示12を含んだ警告表示画像を作成する。
血管走行方向情報表示X線画像作成部148は、X線画像保存部131に保存されたX線画像を取得し、そのX線画像に、血管走行方向情報画像作成部145によって作成された血管走行方向情報画像と、ガイドワイヤ方向情報画像作成部146によって作成されたガイドワイヤ方向情報画像と、警告表示画像作成部147によって作成された警告表示画像とをそれぞれ重畳した2次元画像を、血管走行方向情報表示X線画像として作成する処理部である。
たとえば、血管走行方向情報表示X線画像作成部148は、図8(a)〜(c)に示した各画像をX線画像に重畳することによって、同図(d)に示すような血管走行方向情報表示X線画像を作成する。なお、かかる血管走行方向情報表示X線画像を作成する際、血管走行方向情報表示X線画像作成部148は、32ビットのカラー画像である血管走行方向情報画像、ガイドワイヤ方向情報画像および警告表示画像を合成するために、8ビットのX線画像を24ビットカラー(RGB)画像に変換する。
血管走行方向情報表示X線画像表示部149は、血管走行方向情報表示X線画像作成部148によって作成された血管走行方向情報表示X線画像を、表示部7に表示する処理部である。
なお、ここでは、X線画像に血管走行方向情報表示X線画像を重ねて表示することによって、ガイドワイヤの先端位置における血管の走行方向を表示する場合について説明したが、さらに、血管分岐部におけるガイドワイヤ先端位置の血管走行方向を3次元的に可視化する手段として、3次元ボリュームデータのフライスルー画像(仮想内視鏡画像)を用いて血管の走行方向を示してもよい。
図9は、フライスルー画像を用いた場合の血管走行方向情報の表示を説明するための図である。同図に示すように、具体的には、ガイドワイヤ位置/方向情報保存部133によって保存されたガイドワイヤの先端位置および先端方向に係る情報に基づいて、ガイドワイヤ先端に対応する血管芯線上の位置および血管走行方向を視点とした3次元ボリュームデータのフライスルー画像上に、ガイドワイヤの先端位置および先端方向を示す3次元グラフィック(たとえば、3次元の矢印)を描画した画像を表示する。かかるフライスルー画像は、たとえば、血管走行方向情報表示X線画像と並べて表示される。
次に、本実施例1に係る画像処理部100の処理手順について説明する。図10は、本実施例1に係る画像処理部100の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、画像処理部100では、PCI治療前には、まず、3次元ボリュームデータ保存部132により保存されている3次元ボリュームデータのCT値に基づいて、3次元血管芯線抽出部142が、PCI治療が行われる冠動脈の3次元血管芯線データを生成し、3次元血管内壁抽出部143が、血管芯線周りの3次元血管内壁データを生成する(ステップS101)。
そして、PCI治療中には、位置合せ情報算出部141が、3次元ボリュームデータ保存部132により保存された3次元ボリュームデータから、X線画像保存部131により保存されたX線画像と同じ投影方向、位置および拡大率の画像を作成するために必要となる投影方向、位置および拡大率の位置合せパラメータをそれぞれ取得する(ステップS102)。
また、この一方で、方向差算出/警告判定部144が、ガイドワイヤの先端位置における血管の走行方向とガイドワイヤの先端方向との相対角度の大きさが所定の閾値を超えているか否かを判定する(ステップS103)。
続いて、血管走行方向情報画像作成部145が、3次元血管芯線抽出部142によって生成された3次元血管芯線データと、位置合せ情報算出部141によって得られた位置合わせパラメータを用いて血管走行方向情報画像を作成する(ステップS104)。
また、ガイドワイヤ方向情報画像作成部146が、ガイドワイヤ位置センサ110により検出されたガイドワイヤの先端位置および先端方向に基づいて、血管に挿入されているガイドワイヤの先端方向を示すガイドワイヤ方向情報画像を作成する(ステップS105)。
また、警告表示画像作成部147が、方向差算出/警告判定部144によって、ガイドワイヤの先端位置における血管の走行方向とガイドワイヤの先端方向との相対角度の大きさが所定の閾値を超えていると判定された場合に、ガイドワイヤの進行方向が血管走行方向と異なることを警告する警告表示画像を作成し(ステップS106)、さらに、警告音出力部120がアラーム音を出力する(ステップS107)。
続いて、血管走行方向情報表示X線画像作成部148が、X線画像保存部131に保存されたX線画像を取得し、そのX線画像に、血管走行方向情報画像作成部145によって作成された血管走行方向情報画像と、ガイドワイヤ方向情報画像作成部146によって作成されたガイドワイヤ方向情報画像と、警告表示画像作成部147によって作成された警告表示画像とをそれぞれ重畳した血管走行方向情報表示X線画像を作成する(ステップS108)。
そして、血管走行方向情報表示X線画像表示部149が、血管走行方向情報表示X線画像作成部148によって作成された血管走行方向情報表示X線画像を、表示部7に表示する(ステップS109)。
上述してきたように、本実施例1によれば、3次元血管芯線抽出部142が、PCI治療前に、X線CT装置により撮影された画像から得られた3次元ボリュームデータに基づいて、撮影対象の血管の芯線を表す3次元血管芯線を生成する。
また、PCI治療中には、血管走行方向情報画像作成部145が、3次元血管芯線抽出部142によって生成された3次元血管芯線に係る位置情報に基づいて、当該3次元血管芯線を投影した2次元血管芯線の表示を血管の走行方向を表すように変化させた血管走行方向情報画像を作成する。そして、血管走行方向情報表示X線画像表示部149が、血管走行方向情報画像作成部145によって作成された血管走行方向情報画像をX線画像に重畳させて表示部7に表示する。
したがって、本実施例1によれば、血管の走行方向を示す情報を提供することによって、術者がガイドワイヤの適切な回転方向を容易に判断することができるようになる。また、術者が、血管の走行方向に合わせてガイドワイヤを円滑に進行させることができるようになるので、術式の時間短縮や、精度向上を実現することが可能になる。
また、本実施例1によれば、ガイドワイヤ位置センサ110が、血管に挿入されたガイドワイヤの先端位置および先端方向を検出する。そして、血管走行方向情報画像作成部145が、ガイドワイヤ位置センサ110によって検出されたガイドワイヤの先端位置および先端方向および3次元血管芯線に係る位置情報に基づいて、ガイドワイヤの先端位置における血管の走行方向を示すグラフィック画像10を作成し、作成したグラフィック画像10を血管走行方向情報画像に重畳する。したがって、本実施例1によれば、術者は、ガイドワイヤの進行先で血管がどの方向へ曲がっているかを容易に把握することができる。
また、本実施例1によれば、ガイドワイヤ方向情報画像作成部146が、ガイドワイヤ位置センサ110によって検出されたガイドワイヤの先端位置および先端方向に基づいて、ガイドワイヤの先端方向を示すグラフィック画像11を作成する。そして、血管走行方向情報表示X線画像表示部149が、ガイドワイヤ方向情報画像作成部146によって作成されたグラフィック画像11をX線画像にさらに重畳させて表示する。したがって、本実施例1によれば、術者は、血管内でガイドワイヤの先端がどの方向に向かっているかを容易に把握することができる。
また、本実施例1によれば、方向差算出/警告判定部144が、3次元血管芯線抽出部142によって生成された3次元血管芯線に係る位置情報、および、ガイドワイヤ位置センサ110によって検出されたガイドワイヤの先端位置および先端方向に基づいて、ガイドワイヤの先端位置における血管の走行方向とガイドワイヤの先端方向との相対角度を算出し、算出した相対角度の大きさが所定の閾値を越えているか否かを判定する。そして、方向差算出/警告判定部144によって相対角度の大きさが閾値を越えていると判定された場合に、警告表示画像作成部147が警告表示画像を作成し、さらに、警告音出力部120がアラーム音を出力する。したがって、本実施例1によれば、血管の走行方向とガイドワイヤの進行方向とが大きくずれていた場合に、ガイドワイヤを回転させる必要があることを術者に確実に気付かせることができる。
ところで、本実施例1では、位置合せ情報算出部141が、位置合せパラメータ(投影方向、位置および拡大率)をシステム制御部9から取得する場合について説明したが、位置合せパラメータを得る方法はこれに限られず、他の方法を用いてもよい。以下、位置合せパラメータを取得する他の方法を説明するが、ここで示す位置合せのアルゴリズムは一例であり、他の一般的な手法を用いてもかまわない。
たとえば、システム制御部9から位置合せパラメータを取得できないような場合には、所定のユーザインタフェースを用いてユーザに投影方向を設定させ、その投影方向に基づいて、位置および拡大率を算出するようにしてもよい。
図11は、投影方向を設定するためのユーザインタフェースの一例を示す図である。たとえば、位置合せ情報算出部141は、同図に示すように、X線画像13と、3次元ボリュームデータのMIP(Maximum Intensity Projection;最大値投影)画像14とをそれぞれ表示部7に表示し、操作部8のマウスなどを介して、MIP画像14に対する操作をユーザから受け付ける。
そして、ユーザがマウスなどを用いてMIP画像14をドラッグすると、位置合せ情報算出部141は、その操作に応じてレンダリングを行い、MIP画像14を回転させる。これにより、ユーザは、X線画像13と同じ投影方向となるようにMIP画像14を回転させて、MIP画像14の投影方向を設定する。
ユーザによってMIP画像14の投影方向が設定されると、位置合せ情報算出部141は、X線画像13に合わせて、MIP画像14の位置および拡大率を設定する。具体的には、まず、X線画像を、輝度値に基づいて、値「1」で表される造影血管領域と、値「0」で表されるそれ以外の領域とに2値化する。2つの領域に2値化する際の閾値としては、たとえば、輝度値の範囲が0〜255であった場合に、輝度値が128より小さい領域を値「1」(造影血管領域)とし、輝度値が128以上の領域を値「0」(それ以外の領域)とする。
ここで、2値化されたX線画像をf(x,y)とする。図12は、X線画像の2値化を説明するための図である。同図に示すように、X線画像をf(x,y)とした場合に、造影血管領域はf(x,y)=1で表され、それ以外の領域はf(x,y)=0で表される。
続いて、位置合せ情報算出部141は、ユーザによって設定された投影方向で3次元ボリュームデータを投影した場合のMIP画像を作成し、作成したMIP画像をX線画像と同様に2値化する。2つの領域に2値化する際の閾値としては、たとえば、CT値が128以上の領域を値「1」(造影血管領域)とし、CT値が128より小さい領域を値「0」(それ以外の領域)とする。ここで、2値化されたMIP画像をf(x,y)とする。
続いて、位置合せ情報算出部141は、X線画像の2値化画像f(x,y)とMIP画像の2値化画像f(x,y)とを位置合せするための平行移動量および拡大率を算出する。ここで、f(x,y)とf(x,y)との間の相関関数は以下に示す式(4)で表される。
この相関関数においてr(l,m,s)が最大となる(l,m,s)の組(l,m,s)を算出し、(l,m)を原点としてMIP画像の2値化画像f(x,y)をs倍に拡大すれば、X線画像の2値化画像f(x,y)に対して、MIP画像の2値化画像f(x,y)を位置合せすることができる。位置合せ情報算出部141は、この計算を行うことによって、MIP画像の平行移動量および拡大率を算出する。
以上のように、MIP画像の投影方向、平行移動量および拡大率を決定することによって、位置合せ情報算出部141は、X線画像と同じ投影方向、位置および拡大率の画像を作成するために必要となる、投影方向、位置および拡大率の位置合せパラメータをそれぞれ算出することができる。
また、上記の例では、投影方向をユーザが手動で設定する場合について説明したが、式1の変数に投影方向を表す変数を追加することによって、相関関数を拡張するようにしてもよい。その場合、2値化によって投影方向も決まることになり、ユーザが手動で設定する手間を省くことができるようになる。
また、位置合せ情報算出部141が、X線画像から2次元血管芯線データを生成し、生成した2次元血管芯線データと、3次元血管芯線抽出部142によって抽出された3次元血管芯線データの2次元投影データとの非線形位置合せをさらに行って、位置合せパラメータを算出するようにしてもよい。これにより、血管走行方向情報表示X線画像作成部148によって行われるX線画像と血管走行方向情報画像との合成の精度を高めることができる。
また、X線CT装置から時系列の1心拍分の複数ボリュームデータを収集して3次元ボリュームデータ保存部132に保存したうえで、各ボリュームデータに対して、図10に示したステップS101の手順を実施しておき、その中からX線画像収集時の心拍位相と同じ位相のボリュームデータを選んで、位置合せ情報算出部141による位置合せの対象とするようにしてもよい。これにより、血管走行方向情報表示X線画像作成部148によって行われるX線画像と血管走行方向情報画像との合成の精度をさらに高めることができる。
ところで、上記実施例1では、血管走行方向情報画像をX線画像に重畳して表示する場合について説明したが、治療対象の血管が複雑な形状であった場合などには、血管走行方向情報画像によってX線画像が見にくくなってしまうこともある。そこで、以下では実施例2として、血管走行方向情報を3次元ボリュームデータのMIP画像に重畳した画像を作成し、その画像をX線画像に並べて表示する場合について説明する。
まず、本実施例2に係るX線アンギオ装置による血管走行方向情報表示の概念について説明する。図13は、本実施例2に係るX線アンギオ装置による血管走行方向情報表示の概念を説明するための図である。本実施例2に係るX線アンギオ装置は、実施例1に係るX線アンギオ装置が血管走行方向情報画像をX線画像に重畳して表示するのに対し、同図に示すように、CT画像から得られる3次元ボリュームデータのMIP画像上に血管走行方向情報画像を重畳した画像を生成し、その画像を縮小して、X線画像に並べて表示する。
このように、本実施例2に係るX線アンギオ装置は、PCI治療中に、3次元血管芯線を投影した2次元血管芯線の表示を血管の走行方向を表すように変化させた血管走行方向情報画像をMIP画像に重畳した画像をX線画像に並べて表示する。これにより、本実施例2に係るX線アンギオ装置では、X線画像の視認を妨げることなく血管の走行方向を示す情報を提供することによって、治療対象の血管が複雑な形状であった場合でも、術者がガイドワイヤの適切な回転方向を容易に判断することができるようにしている。
次に、本実施例2に係るX線アンギオ装置の構成について説明する。なお、本実施例2に係るX線アンギオ装置の構成は、図2に示したものと同じであり、画像処理部の詳細が異なるのみであるので、ここでは、本実施例2に係る画像処理部200の構成および処理手順について説明する。なお、ここでは説明の便宜上、図3に示した各部と同様の役割を果たす機能部については同一符号を付すこととしてその詳細な説明を省略する。
図14は、本実施例2に係る画像処理部200の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、画像処理部200は、ガイドワイヤ位置センサ110と、警告音出力部120と、記憶部130と、制御部240とを有する。
制御部240は、システム制御部9による制御のもと、X線検出部2から受け取ったX線画像データの処理を制御する制御部である。この制御部240は、位置合せ情報算出およびMIP画像作成部241と、3次元血管芯線抽出部142と、3次元血管内壁抽出部143と、方向差算出/警告判定部144と、血管走行方向情報画像作成部145と、ガイドワイヤ方向情報画像作成部146と、警告表示画像作成部147と、血管走行方向情報表示MIP画像作成部248aと、血管走行方向情報表示MIP画像付きX線画像作成部248bと、血管走行方向情報表示MIP画像付きX線画像表示部249とを有する。
位置合せ情報算出およびMIP画像作成部241は、3次元ボリュームデータ保存部132により保存された3次元ボリュームデータから、X線画像保存部131により保存されたX線画像と同じ投影方向、位置および拡大率の画像を作成するために必要となる投影方向、位置および拡大率の位置合せパラメータをそれぞれ取得し、さらに、取得した位置パラメータに基づいてMIP画像を作成する処理部である。
たとえば、この位置合せ情報算出およびMIP画像作成部241は、実施例1で説明した式(4)で表される相関関数を用いて決定した原点位置および拡大率でMIP画像を作成する。
血管走行方向情報表示MIP画像作成部248aは、位置合せ情報算出およびMIP画像作成部241により作成されたMIP画像に、血管走行方向情報画像作成部145によって作成された血管走行方向情報画像と、ガイドワイヤ方向情報画像作成部146によって作成されたガイドワイヤ方向情報画像と、警告表示画像作成部147によって作成された警告表示画像とをそれぞれ重畳した2次元画像を、血管走行方向情報表示MIP画像として作成する処理部である。
血管走行方向情報表示MIP画像付きX線画像作成部248bは、X線画像保存部131に保存されたX線画像を取得し、そのX線画像に、血管走行方向情報表示MIP画像作成部248aにより作成された血管走行方向情報表示MIP画像を縮小して並べた2次元画像を、血管走行方向情報表示MIP画像付きX線画像として作成する処理部である。
血管走行方向情報表示MIP画像付きX線画像表示部249は、血管走行方向情報表示MIP画像付きX線画像作成部248bにより作成された血管走行方向情報表示MIP画像付きX線画像を表示部7に表示する処理部である。
次に、本実施例2に係る画像処理部200の処理手順について説明する。図15は、本実施例2に係る画像処理部200の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、画像処理部200では、PCI治療前には、まず、図10に示したステップS101と同様の処理が行われる(ステップS201)。
そして、PCI治療中には、図10に示したステップS102〜S104と同様の処理が行われる(ステップS202〜S204)。これらの処理とともに、位置合せ情報算出およびMIP画像作成部241が、3次元ボリュームデータ保存部132により保存された3次元ボリュームデータから取得した位置パラメータに基づいてMIP画像を作成する(ステップS205)。さらに、図10に示したステップS105〜S107と同様の処理が行われる(ステップS206〜S208)。
続いて、血管走行方向情報表示MIP画像作成部248aが、位置合せ情報算出およびMIP画像作成部241により作成されたMIP画像に、血管走行方向情報画像作成部145によって作成された血管走行方向情報画像と、ガイドワイヤ方向情報画像作成部146によって作成されたガイドワイヤ方向情報画像と、警告表示画像作成部147によって作成された警告表示画像とをそれぞれ重畳した血管走行方向情報表示MIP画像を作成する(ステップS209)。
その後、血管走行方向情報表示MIP画像付きX線画像作成部248bが、X線画像保存部131に保存されたX線画像を取得し、そのX線画像に、血管走行方向情報表示MIP画像作成部248aにより作成された血管走行方向情報表示MIP画像を縮小して並べた血管走行方向情報表示MIP画像付きX線画像を作成する(ステップS210)。
そして、血管走行方向情報表示MIP画像付きX線画像表示部249が、血管走行方向情報表示MIP画像付きX線画像作成部248bにより作成された血管走行方向情報表示MIP画像付きX線画像を表示部7に表示する(ステップS211)。
上述してきたように、本実施例2によれば、位置合せ情報算出およびMIP画像作成部241が、3次元ボリュームデータに基づいて、血管のMIP画像を作成する。また、血管走行方向情報表示MIP画像作成部248aが、位置合せ情報算出およびMIP画像作成部241によって作成された3次元レンダリング画像に、血管走行方向情報画像作成部145によって作成された血管走行方向情報画像を重畳した血管走行方向表示MIP画像を作成する。
また、血管走行方向情報表示MIP画像付きX線画像作成部248bが、X線画像に、血管走行方向情報表示MIP画像作成部248aにより作成された血管走行方向情報表示MIP画像を縮小して並べた血管走行方向情報表示MIP画像付きX線画像を作成する。そして、血管走行方向情報表示MIP画像付きX線画像表示部249が、血管走行方向情報表示MIP画像付きX線画像作成部248bにより作成された血管走行方向情報表示MIP画像付きX線画像を表示部7に表示する。
したがって、本実施例2によれば、X線画像の視認を妨げることなく血管の走行方向を示す情報を提供することによって、治療対象の血管が複雑な形状であった場合でも、術者がガイドワイヤの適切な回転方向を容易に判断することができるようになる。
なお、本実施例2では、MIP画像を用いた場合について説明したが、本発明はこれに限られるわけではなく、たとえば、AvIP(Average Intensity Projection;加重平均投影)や、VR(Volume Rendering)画像など他の3次元レンダリング画像を用いてもよい。
また、上記実施例では、X線CT装置によって撮影された心臓領域の画像の3次元ボリュームデータを用いて血管走行情報画像を作成する場合について説明したが、本発明はこれに限られるわけではなく、X線診断装置やMRI(Magnetic Resonance Imaging;磁気共鳴イメージング)装置など、他の医用画像診断装置により撮影された画像の3次元ボリュームデータが用いられてもよい。
以上のように、本発明に係るX線撮影装置、画像処理装置および画像処理プログラムは、X線アンギオ装置など血管を撮影するX線撮影装置に有用であり、特に、冠動脈などのPCI治療に用いられるX線撮影装置に適している。
本実施例1に係るX線アンギオ装置による血管走行方向情報表示の概念を説明するための図である。 本実施例1に係るX線アンギオ装置の構成を示す機能ブロック図である。 本実施例1に係る画像処理部の構成を示す機能ブロック図である。 ガイドワイヤの先端位置における血管の走行方向を算出する方法の一例を説明するための図である。 相対距離に基づく2次元血管芯線の色づけ処理を説明するための図である。 傾きに基づく2次元血管芯線の色づけ処理を説明するための図である。 屈曲率に基づく2次元血管芯線の色づけ処理を説明するための図である。 本実施例1に係る画像処理部により作成される中間画像を示す図である。 フライスルー画像を用いた場合の血管走行方向情報の表示を説明するための図である。 本実施例1に係る画像処理部の処理手順を示すフローチャートである。 投影方向を設定するためのユーザインタフェースの一例を示す図である。 X線画像の2値化を説明するための図である。 本実施例2に係るX線アンギオ装置による血管走行方向情報表示の概念を説明するための図である。 本実施例2に係る画像処理部の構成を示す機能ブロック図である。 本実施例2に係る画像処理部の処理手順を示すフローチャートである。 ガイドワイヤの向きと血管の走行方向との関係を説明するための図である。
符号の説明
1 X線発生部
2 X線検出部
3 機構部
4 高電圧発生部
5 Cアーム
6 天板
7 表示部
8 操作部
9 システム制御部
100,200 画像処理部
110 ガイドワイヤ位置センサ
120 警告音出力部
130 記憶部
131 X線画像保存部
132 3次元ボリュームデータ保存部
133 ガイドワイヤ位置/方向情報保存部
140,240 制御部
141 位置合せ情報算出部
142 3次元血管芯線抽出部
143 3次元血管内壁抽出部
144 方向差算出/警告判定部
145 血管走行方向情報画像作成部
146 ガイドワイヤ方向情報画像作成部
147 警告表示画像作成部
148 血管走行方向情報表示X線画像作成部
149 血管走行方向情報表示X線画像表示部
241 位置合せ情報算出およびMIP画像作成部
248a 血管走行方向情報表示MIP画像作成部
248b 血管走行方向情報表示MIP画像付きX線画像作成部
249 血管走行方向情報表示MIP画像付きX線画像表示部

Claims (12)

  1. 被検体にX線を照射するとともに当該被検体を透過したX線を検出してX線画像を撮影するX線撮影装置であって、
    医用画像診断装置により撮影された画像から得られた3次元ボリュームデータに基づいて、撮影対象の血管の芯線を表す3次元血管芯線を生成する3次元血管芯線生成手段と、
    前記3次元血管芯線生成手段により生成された3次元血管芯線に係る位置情報に基づいて、血管の走行方向を表すように当該血管の表示を変化させた血管走行方向情報画像を作成する血管走行方向情報画像作成手段と、
    前記血管走行方向情報画像作成手段により作成された血管走行方向情報画像を前記X線画像に重畳させて表示するX線画像表示手段と、
    前記3次元血管芯線生成手段により生成された3次元血管芯線に係る位置情報および前記血管に挿入された線状構造物の先端位置および先端方向に基づいて、当該線状構造物の先端位置における前記血管の走行方向と当該線状構造物の先端方向との相対角度を算出し、算出した相対角度の大きさが所定の閾値を越えているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記相対角度の大きさが前記閾値を越えていると判定された場合に警告を出力する警告出力手段と、
    を備えたことを特徴とするX線撮影装置。
  2. 被検体にX線を照射するとともに当該被検体を透過したX線を検出してX線画像を撮影するX線撮影装置であって、
    医用画像診断装置により撮影された画像から得られた3次元ボリュームデータに基づいて、撮影対象の血管の芯線を表す3次元血管芯線を生成する3次元血管芯線生成手段と、
    前記3次元血管芯線生成手段により生成された3次元血管芯線に係る位置情報に基づいて、当該3次元血管芯線の屈曲率に応じた色彩を前記血管に付すことで当該血管の色を変化させた血管走行方向情報画像を作成する血管走行方向情報画像作成手段と、
    前記血管走行方向情報画像作成手段により作成された血管走行方向情報画像を前記X線画像に重畳させて表示するX線画像表示手段と、
    を備えたことを特徴とするX線撮影装置。
  3. 前記血管走行方向情報画像作成手段は、投影方向に沿った前記3次元血管芯線の位置に応じて、前記血管走行方向情報画像における前記血管の表示を変化させることを特徴とする請求項又はに記載のX線撮影装置。
  4. 前記血管走行方向情報画像作成手段は、投影方向に対する前記3次元血管芯線の傾きに応じて、前記血管走行方向情報画像における前記血管の表示を変化させることを特徴とする請求項又はに記載のX線撮影装置。
  5. 前記血管走行方向情報画像作成手段は、前記3次元血管芯線の屈曲率に応じて、前記血管走行方向情報画像における前記血管の表示を変化させることを特徴とする請求項に記載のX線撮影装置。
  6. 前記血管に挿入された線状構造物の先端位置および先端方向を検出する線状構造物位置検出手段をさらに備え、
    前記血管走行方向情報画像作成手段は、前記線状構造物位置検出手段により検出された前記線状構造物の先端位置および先端方向および前記3次元血管芯線に係る位置情報に基づいて、当該線状構造物の先端位置における前記血管の走行方向を示す画像を作成し、作成した画像を前記血管走行方向情報画像に重畳することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のX線撮影装置。
  7. 前記線状構造物位置検出手段により検出された前記線状構造物の先端位置および先端方向に基づいて、当該線状構造物の先端方向を示す画像を作成する線状構造物方向情報画像作成手段をさらに備え、
    前記X線画像表示手段は、前記線状構造物方向情報画像作成手段により作成された画像を前記X線画像にさらに重畳させて表示することを特徴とする請求項に記載のX線撮影装置。
  8. 前記3次元血管芯線生成手段により生成された3次元血管芯線に係る位置情報および前記線状構造物位置検出手段により検出された前記線状構造物の先端位置および先端方向に基づいて、当該線状構造物の先端位置における前記血管の走行方向と当該線状構造物の先端方向との相対角度を算出し、算出した相対角度の大きさが所定の閾値を越えているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記相対角度の大きさが前記閾値を越えていると判定された場合に警告を出力する警告出力手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項又はに記載のX線撮影装置。
  9. 前記3次元ボリュームデータに基づいて生成された2次元画像と前記X線画像とを位置合わせすることによって、前記被検体に対する投影方向、位置および拡大率を算出する位置合わせ情報算出手段をさらに備え、
    前記X線画像表示手段は、前記血管走行方向情報画像を前記X線画像に表示する際に、前記位置合わせ情報算出手段により算出された投影方向、位置および拡大率に基づいて位置合わせを行ったうえで、前記血管走行方向情報画像を前記X線画像に重畳させることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のX線撮影装置。
  10. 前記3次元ボリュームデータに基づいて3次元レンダリング画像を作成するレンダリング画像作成手段と、
    前記レンダリング画像作成手段により作成された3次元レンダリング画像に、前記血管走行方向情報画像作成手段により作成された血管走行方向情報画像を重畳した血管走行方向表示レンダリング画像を作成する血管走行方向表示レンダリング画像作成手段と、をさらに備え、
    前記X線画像表示手段は、前記血管走行方向表示レンダリング画像作成手段により作成された血管走行方向表示レンダリング画像を前記X線画像に並べて表示することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のX線撮影装置。
  11. 被検体にX線を照射するとともに当該被検体を透過したX線を検出してX線画像を撮影するX線撮影装置により撮影された画像を処理する画像処理装置であって、
    医用画像診断装置により撮影された画像から得られた3次元ボリュームデータに基づいて、撮影対象の血管の芯線を表す3次元血管芯線を生成する3次元血管芯線生成手段と、
    前記3次元血管芯線生成手段により生成された3次元血管芯線に係る位置情報に基づいて、血管の走行方向を表すように当該血管の表示を変化させた血管走行方向情報画像を作成する血管走行方向情報画像作成手段と、
    前記血管走行方向情報画像作成手段により作成された血管走行方向情報画像を前記X線画像に重畳させて表示するX線画像表示手段と、
    前記3次元血管芯線生成手段により生成された3次元血管芯線に係る位置情報および前記血管に挿入された線状構造物の先端位置および先端方向に基づいて、当該線状構造物の先端位置における前記血管の走行方向と当該線状構造物の先端方向との相対角度を算出し、算出した相対角度の大きさが所定の閾値を越えているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記相対角度の大きさが前記閾値を越えていると判定された場合に警告を出力する警告出力手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  12. 被検体にX線を照射するとともに当該被検体を透過したX線を検出してX線画像を撮影するX線撮影装置により撮影された画像を処理する画像処理装置であって、
    医用画像診断装置により撮影された画像から得られた3次元ボリュームデータに基づいて、撮影対象の血管の芯線を表す3次元血管芯線を生成する3次元血管芯線生成手段と、
    前記3次元血管芯線生成手段により生成された3次元血管芯線に係る位置情報に基づいて、当該3次元血管芯線の屈曲率に応じた色彩を前記血管に付すことで当該血管の色を変化させた血管走行方向情報画像を作成する血管走行方向情報画像作成手段と、
    前記血管走行方向情報画像作成手段により作成された血管走行方向情報画像を前記X線画像に重畳させて表示するX線画像表示手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
JP2008121516A 2007-07-10 2008-05-07 X線撮影装置および画像処理装置 Active JP5405045B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008121516A JP5405045B2 (ja) 2008-05-07 2008-05-07 X線撮影装置および画像処理装置
CN2008101360456A CN101342082B (zh) 2007-07-10 2008-07-08 X射线摄影装置及图像处理显示装置
CN2011100563578A CN102172330B (zh) 2007-07-10 2008-07-08 X射线摄影装置以及图像处理显示装置
US12/170,040 US8064667B2 (en) 2007-07-10 2008-07-09 X-ray apparatus, image processing display apparatus and computer program product

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008121516A JP5405045B2 (ja) 2008-05-07 2008-05-07 X線撮影装置および画像処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009268693A JP2009268693A (ja) 2009-11-19
JP5405045B2 true JP5405045B2 (ja) 2014-02-05

Family

ID=41435765

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008121516A Active JP5405045B2 (ja) 2007-07-10 2008-05-07 X線撮影装置および画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5405045B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5455512B2 (ja) * 2009-09-08 2014-03-26 株式会社日立メディコ 医療画像表示装置、医療画像表示方法及びそれを実行するプログラム
JP5597399B2 (ja) * 2010-01-08 2014-10-01 株式会社東芝 医用画像診断装置
RU2569011C2 (ru) * 2010-01-12 2015-11-20 Конинклейке Филипс Электроникс Н.В. Навигация интервенционного устройства
CN103687541B (zh) * 2011-03-02 2017-02-15 皇家飞利浦有限公司 用于导航引导的可视化
JP6222807B2 (ja) * 2013-04-01 2017-11-01 東芝メディカルシステムズ株式会社 医用画像処理装置、x線診断装置及び医用画像処理プログラム
JP6494942B2 (ja) * 2014-07-30 2019-04-03 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 画像処理装置、及び、画像処理方法
JP6554335B2 (ja) * 2015-06-11 2019-07-31 株式会社日立製作所 医用画像処理装置、及びそれを用いた医用画像誘導装置
KR101645966B1 (ko) * 2015-06-23 2016-08-08 연세대학교 산학협력단 혈관 검출 장치 및 이의 혈관 검출 방법
JP6794659B2 (ja) * 2016-05-19 2020-12-02 株式会社島津製作所 X線画像処理装置
JP6871007B2 (ja) * 2017-02-13 2021-05-12 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 医用画像処理装置及び医用画像診断システム
EP3406195A1 (en) * 2017-05-24 2018-11-28 Koninklijke Philips N.V. Device and a corresponding method for providing spatial information of an interventional device in a live 2d x-ray image
JP7270331B2 (ja) * 2017-06-15 2023-05-10 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 医用画像診断装置及び画像処理装置
US10639105B2 (en) * 2017-11-29 2020-05-05 Canon Medical Systems Corporation Navigation apparatus and method
JP7037810B2 (ja) * 2018-03-05 2022-03-17 国立大学法人山口大学 画像処理装置と画像処理プログラムと画像処理方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08161520A (ja) * 1994-12-06 1996-06-21 Hitachi Medical Corp 三次元画像の対象部分抽出方法
US7778688B2 (en) * 1999-05-18 2010-08-17 MediGuide, Ltd. System and method for delivering a stent to a selected position within a lumen
JP2002119502A (ja) * 2000-10-17 2002-04-23 Toshiba Corp 医用装置
JP2004209055A (ja) * 2003-01-07 2004-07-29 Toshiba Corp X線画像診断装置
JP4332372B2 (ja) * 2003-05-27 2009-09-16 アロカ株式会社 超音波診断装置
JP4578275B2 (ja) * 2005-03-02 2010-11-10 三機工業株式会社 廃棄物処理方法および廃棄物処理装置
JP4634437B2 (ja) * 2007-12-27 2011-02-16 ザイオソフト株式会社 展開画像投影方法、展開画像投影プログラム、展開画像投影装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009268693A (ja) 2009-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5405045B2 (ja) X線撮影装置および画像処理装置
JP5319180B2 (ja) X線撮影装置、画像処理装置および画像処理プログラム
US8064667B2 (en) X-ray apparatus, image processing display apparatus and computer program product
JP6509906B2 (ja) 医療機器の作動方法
RU2549141C2 (ru) Формирование данных объекта
JP5551957B2 (ja) 投影画像生成装置およびその作動方法、並びに投影画像生成プログラム
JP5685605B2 (ja) インターベンション装置をナビゲートするシステム及びその作動方法、コンピュータプログラムエレメント並びにコンピュータ可読媒体
US20070167706A1 (en) Method and apparatus for visually supporting an electrophysiological catheter application in the heart by means of bidirectional information transfer
JP6707320B2 (ja) 画像処理装置およびx線診断装置
JP2009022733A (ja) 医用診断支援装置、医用診断支援方法、及び放射線診断装置
JP2010148866A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
EP2800516A1 (en) Real-time display of vasculature views for optimal device navigation
JP2012115635A (ja) 画像処理方法、画像処理装置、画像システム及びプログラムコード
WO2013125276A1 (ja) X線ct装置、画像表示装置、画像表示方法
JP2009160205A (ja) 医療支援装置、医療支援プログラム及び放射線撮影装置
TW201919544A (zh) 用於極低劑量電腦斷層螢光攝影之系統及方法
JP5641707B2 (ja) X線診断装置
JP4686279B2 (ja) 医用診断装置及び診断支援装置
JP4996128B2 (ja) 医用画像処理装置及び医用画像処理方法
JP2010154982A (ja) X線コンピュータ断層撮影装置および画像処理装置
JP6750425B2 (ja) 放射線画像処理装置および放射線画像処理方法
JP2006239253A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP5380231B2 (ja) 医用画像表示装置および方法ならびにプログラム
JP5652994B2 (ja) X線診断装置
JP2009082407A (ja) 画像処理装置及び医用画像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130702

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131008

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131030

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5405045

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350