JP5111326B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、ファイル記憶装置(補助記憶装置)を備えた電子機器に係わり、特に当該ファイル記憶装置に対して2以上のファイルアクセスが競合する電子機器に関する。
オペレーティングシステムが提供する既存のファイルシステムは、アプリケーションから同一の記憶手段に対する2以上のファイルアクセス要求が競合した場合、一般的に、当該記憶手段に対するアクセス操作を時分割して処理する。図12は、アプリケーションから2以上のファイルアクセス要求が競合した場合におけるファイルシステムのファイルアクセス操作の状態を示している。なお、同図において、アクセス要求が競合している部分を両者共に同時にアクセス操作しているように示しているが、実際には時分割処理を行っている。
この場合、見かけ上ではあるが2以上のファイルアクセス要求が並列処理されるのでマルチアプリケーションには好適と言えるが、この並列処理の問題としてそれらのアクセス速度が低下し、期待通りのパフォーマンスを発揮できないおそれがある。
ここで、以上のような構成を画像形成装置が備えている場合、実時間性が求められる例えばプリントジョブなどに係るファイルアクセス要求については、その帯域をある程度以上保証(「帯域保証」と称する)して処理することが好ましく、また実時間性が求められていない例えば設定値変更などに係るファイルアクセス要求を、上記実時間性が求められるファイルアクセス要求と同時に処理したい場合がある。なお、ファイルアクセスの帯域とは、記憶装置に対する単位時間当たりのアクセス量(転送データ量)を示したものであり、例えば1.5Gbpsと表現される。
特許文献1では、上記2以上のファイルアクセス要求が競合した場合には、優先度の高いファイルアクセス要求を優先的に処理することでその帯域を保証し、かつ、優先度の低いファイルアクセス要求も同時に処理することが可能なファイルシステムが開示されている。
特開2004−104212号公報
しかしながら、画像形成装置のコンピュータシステムの根幹を成すファイルシステムを開発することは、アプリケーションベンダにとって負担が大きい。この問題は、画像形成装置に限らず、ファイル記憶装置を備えた他の電子機器においても生ずる。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、ファイルシステムを一切変更せず、同一の記憶装置に対する2以上のファイルアクセス要求が競合した場合に、優先度の高いファイルアクセス要求と、優先度の低いファイルアクセス要求を同時に処理しつつ、優先度の高いファイルアクセスの帯域を保証することが可能な電子機器を提供することにある。
本発明による電子機器の第1態様は、複数のファイルを格納する記憶手段と、該複数のファイルのうちいずれかをアクセスするために発行された第1ファイルアクセスコマンドの優先度を特定する優先度特定手段と、前記第1ファイルアクセスコマンドの優先度が高い場合、この第1ファイルアクセスコマンドに基づくファイルアクセスの開始情報を保持し、かつ、この第1ファイルアクセスコマンドに対応した第2ファイルアクセスコマンドを発行する第1帯域制御手段と、前記第1ファイルアクセスコマンドの優先度が低い場合、前記開始情報が保持されているか否かを判定し、前記開始情報が保持されていない場合には、該第1ファイルアクセスコマンドに対応した第2ファイルアクセスコマンドを発行して連続的にファイルアクセスを実行させ、前記開始情報が保持されている場合には、前記記憶手段の最大帯域から前記優先度の高いファイルアクセスの保証帯域を差し引いた余剰帯域の範囲内で、1または複数の第1ファイルアクセスコマンドに対応するファイルアクセスを周期的に所定の一部期間のみにおいてさせる第2ファイルアクセスコマンドを発行し、前記ファイルアクセスを、前記所定の一部期間において、各第1ファイルアクセスコマンドの優先度に応じたファイルアクセス時間だけ間欠的に行わせる第2帯域制御手段と、前記第2ファイルアクセスコマンドを受け付け、該記憶手段に対するファイルアクセスを行うファイルシステムと、を備える。
本発明によれば、既存のファイルシステムを一切変更せず、同一の記憶装置に対する2以上ファイルアクセス要求が競合した場合に、優先度の高いファイルアクセス要求と、優先度の低いファイルアクセス要求を同時に処理しつつ、優先度の高いファイルアクセスの帯域を保証することができる。また、上述の所定の一部期間以外の期間は優先度の高いファイルアクセスが帯域を占有できるため、優先度の高いファイルアクセスが帯域を占有できる期間が長くなる。
本発明の他の目的、構成及び効果は以下の説明から明らかになる。
<1>ハードウェア構成
図3は、本発明の実施例1に係る画像形成装置10のハードウェア構成を示す概略ブロック図である。画像形成装置10は、電子機器の一例である。
画像形成装置10は、コンピュータを内蔵している。この画像形成装置10では、MPU11にインタフェース12を介してEEPROM13E1、EEPROM13E2、DRAM13D、HDD14、操作パネル15、スキャナ16S、プリンタ16P、NIC17、ファクシミリモデム18及び圧縮・伸張ASIC19が結合されている。図3では、簡単化のため、複数のインタフェースを1つのブロックで示している。なお、実施例1における画像形成装置10は、複合機であるが、スキャナ、プリンタ、ファクシミリ送受信装置などといった単機能の画像形成装置であってもよい。
MPU11は、各種プログラムに従って処理を実行する演算処理装置である。EEPROM13E1及び13E2は、書換可能な不揮発性のメモリであって、例えばフラッシュメモリである。EEPROM13E1には、BIOS(Basic Input Output System)が格納されている。EEPROM13E2には、後述のソフトウェアが格納されている。DRAM13Dはワークエリア用であり、HDD14はデータ格納用である。
スキャナ16Sは、スキャン、コピー及びファックス送信での画像入力に用いられる。画像出力手段としてのプリンタ16Pは、プリントエンジン、定着器並びに用紙の給紙部、搬送部及び排紙部を備え、供給されるビットマップデータに基づいてプリントエンジンの感光ドラムに静電潜像を形成し、これをトナーで現像し、用紙に転写し定着させた後に排紙する。
ネットワークインタフェースカード(NIC)17は、ケーブル又は無線の通信媒体を介してネットワーク上のホストコンピュータ(不図示)に結合され、プリントジョブ、電子メール送受信及びインターネットファクシミリ送信に用いられる。ファクシミリモデム18は、ファクシミリ送受信用である。
圧縮・伸張ASIC19は、MPU11のコプロセッサとして用いられ、例えば画像の圧縮及び伸張にそれぞれ2ポートを有し、最大4並列実行可能である。
<2>ソフトウェア構成
図2は、本発明の実施例1に係る画像形成装置10のソフトウェア階層構造を示す概略ブロック図である。
画像形成装置10はソフトウェア(つまり、コンピュータプログラム)として、デバイスドライバ群20と、OS21と、ミドルウェア22と、アプリケーション群23と、を備えている。
デバイスドライバ群20は、OS21の下層に位置し、各種ハードウェアのそれぞれに対応した複数のデバイスドライバからなる。
OS21は、例えば汎用のLinux(登録商標)などのオペレーティングシステムであり、アプリケーション23に基本的な機能を提供する。
ミドルウェア22は、アプリケーション23とOS21の中間に位置するソフトウェアであり、関数の集合体である第2API(Application Programming Interface)24を介してOS21の各種基本機能を使用し、アプリケーション23にOS21よりも応用的な機能を提供する。
アプリケーション群23は、例えばプリントアプリやコピーアプリなどから構成されており、第2API24を介してOS21の各種基本機能を使用し、また、第1API25を介してミドルウェア22の各種応用機能を使用する。
<3>主要部構成
図1は、本発明の実施例1に係る画像形成装置10の主要部構成を示す図である。
本発明の帯域制御を実現するために、画像形成装置10はソフトウェアとして、デバイスドライバ群20内にHDD14を制御するためのHDD用デバイスドライバ20aと、OS21内にHDD用ファイルシステム21aと、ミドルウェア22内にアクセスコマンド振り分け部22a、高優先帯域制御部22b、低優先帯域制御部22c及びアクセス状態管理部22dと、アプリケーション群23内に高優先アプリ23a及び低優先アプリ23bと、を有する。
また、画像形成装置10は、呼出し可能な関数として、第2API24の関数群内にファイルアクセス第2API24aと、第1API25の関数群内にファイルアクセス第1API25aと、を有する。
HDD用デバイスドライバ20aは、HDD14を制御するためのデバイスドライバである。
HDD用ファイルシステム21aは、HDD14内のファイルを管理するものであって、ミドルウェア22からファイルの入出力又は生成若しくは削除するファイルアクセスコマンドを受け付け、HDD用デバイスドライバ20aに対して、コマンドに応じた機能を要求するための機能を有している。また、ファイルにアクセスする際に「読み書き可」、「書き込み不可」といったアクセス属性によるファイル保護機能、ユーザに応じたアクセス権限のチェック機能なども提供する。
上記ミドルウェア22からHDD用ファイルシステム21aに対するファイルアクセスコマンドとして、例えばANSI−C規格のファイルインターフェイスを持つもの(fopen /fread /fwrite) などが挙げられ、これらはファイルアクセス第2API24aに含まれる。
アクセスコマンド振り分け部22aは、アプリケーション群23からミドルウェア22に対するファイルアクセスコマンドを受け付け、この優先度に応じてファイルアクセスコマンドを高優先帯域制御部22bに渡すか低優先帯域制御部22cに渡すかを決定する。
上記アプリケーション群23からミドルウェア22に対するファイルアクセスコマンドとして、例えばファイル読み込みをミドルウェア22に要求するfread_Middleや、ファイル書き込みをミドルウェア22に要求するfwrite_Middleなどのコマンドが挙げられ、これらはファイルアクセス第1API24aに含まれる。
ここで、アプリケーション群23からミドルウェア22に対するファイルアクセスコマンドと、ミドルウェア22からHDD用ファイルシステム21aに対するファイルアクセスコマンドとを区別するために、以下では、前者を第1ファイルアクセスコマンドとし、後者を第2ファイルアクセスコマンドとする。
上記振り分けの決定方法としては、例えば上記ミドルウェア22に対する第1ファイルアクセスコマンドのオプションに優先度が付加され、アクセスコマンド振り分け部22aは、このオプションを参照することにより、振り分けを決定する(オプションの例としては、高優先するオプションを「p」とし、「fread_Middle―p Tarou.jpg」のように使われる。)。
高優先帯域制御部22bは、アクセスコマンド振り分け部22aによって呼び出されると、アクセス状態管理部22dにファイルアクセス開始の旨を通知し、ファイルアクセス第2API24aのコマンドを利用してHDD用ファイルシステム21aに読み書き等のファイルアクセスを要求する。また、ファイルアクセスが終了した旨をHDD用ファイルシステム21aから受け取ると、アクセス状態管理部22dにファイルアクセスの終了を通知する。
低優先帯域制御部22cは、アクセスコマンド振り分け部22aによって呼び出されると、高優先帯域制御部22bのアクセス状態をアクセス状態管理部22dにより取得し、これを後述のように考慮しながらファイルアクセス第2API24aのコマンドを利用してHDD用ファイルシステム21aに読み書き等のファイルアクセス要求を与える。
アクセス状態管理部22dは、高優先帯域制御部22bのアクセス状態を管理しており、上記ファイルアクセス開始通知を受け取ると、OS21やデバイスドライバ群20aを介して、DRAM13Dの共有メモリ領域内に例えばF=1という値を格納する。また上記ファイルアクセス終了通知を受け取ると、この領域内に例えばF=0という値を格納する。
最大帯域測定部22eは、HDD14の最大帯域を繰り返し測定し最大帯域データを更新する。最大帯域データは、EEPROM13E1,13E2、DRAM13D、HDD14などに適宜格納される。
この実施例1では、最大帯域測定部22eは、定期的にHDD14の最大帯域を測定する。例えば、最大帯域測定部22eは、1日のうちの所定の時間帯において、HDD14の最大帯域を測定する。
また、この実施例1では、最大帯域測定部22eは、所定のアプリケーションからの第1ファイルアクセスコマンドに基づくファイルアクセス時に、HDD14の最大帯域を測定する。
また、この実施例1では、最大帯域測定部22eは、優先度が高い第1ファイルアクセスコマンドに基づくファイルアクセス時に、HDD14の最大帯域を測定する。最大帯域測定部22eは、ファイルアクセス時に書き込まれた(または読み出された)データ量とそのファイルアクセスに要した時間から、最大帯域を計算する。
この実施例1では、所定の時間帯において、スキャナからのデータ書き込みについての第1ファイルアクセスコマンドが発生すると、振り分け部22aによりそのファイルアクセスコマンドが、優先度が高い第1ファイルアクセスコマンドである特定され、最大帯域測定部22eは、スキャナからのデータ書き込みについての第1ファイルアクセスコマンドに基づくファイルアクセス時に、HDD14の最大帯域を測定する。
高優先アプリ23aは、例えばスキャンアプリであり、このアプリは、スキャナ16Sによりスキャンされ生成された画像データをHDD14内のファイルとして書き込むものである。このアプリ23aは、優先して実行するように予め決められており、このアプリが発行する第1ファイルアクセスコマンドには、上記優先オプション(p)が付される。
低優先アプリ23bは、例えば設定変更アプリである。このアプリはHDD14内の設定ファイルを読み込んで、この設定内容を変更するジョブを実行するものである。なお、設定変更に係るプログラムは、アプリごとや操作パネルアプリ等に含まれる場合もあるが、本実施例1ではこれらアプリとは独立した別個のアプリケーションとして存在することとする。
<4>高優先の第1ファイルアクセスコマンド発行による主要部構成の動作
図4は、高優先アプリ23aからミドルウェア22に対し優先された第1ファイルアクセスコマンドを発行した場合における各主要部構成22a〜22dの動作の流れを示す図である。以下、括弧内は図4中のステップ識別符号である。
(ステップS1)アクセスコマンド振り分け部22aは、第1ファイルアクセスコマンドを受け付け、このコマンドにコマンドオプション「p」が付されていると判定すると、高優先帯域制御部22bにこのコマンドを渡す。
(ステップS2)高優先帯域制御部22bは、これに応答して、ファイルアクセス開始の旨をアクセス状態管理部22dに通知する(コールする)。
(ステップS3)アクセス状態管理部22dは、この通知に応答して、OS21及びデバイスドライバ群20を介して、DRAM13Dの共有メモリ領域内にフラグF=1という値を格納し、その旨を高優先帯域制御部22bに通知する(リターンする)。
(ステップS4)高優先帯域制御部22bは、これに応答して、HDD用ファイルシステム21aに対し、ファイルアクセス要求をする。即ち、上記高優先アプリ23aからの第1ファイルアクセスコマンドに対応する第2ファイルアクセスコマンドを発行する。
(ステップS5)HDD用ファイルシステム21aは、発行された第2ファイルアクセスコマンドに応答し、HDD用デバイスドライバ20aを介しコマンドに応じたファイルアクセス操作を行う。
(ステップS6)HDD用ファイルシステム21aは、第2ファイルアクセスコマンドによる処理を終えると、高優先帯域制御部22bにその旨を通知する。
(ステップS7)高優先帯域制御部22bは、これに応答して、アクセス状態管理部22dにファイルアクセスの終了を通知する。
(ステップS8)アクセス状態管理部22dは、これに応答して、OS21及びデバイスドライバ群20を介して、DRAM13Dの共有メモリ領域内のフラグFに0(F=0)の値を格納し、その旨を優先帯域制御部に通知する。
<5>低優先の第1ファイルアクセスコマンド発行による主要部構成の動作
図5は、低優先アプリ23bからミドルウェア22に対し低優先の第1ファイルアクセスコマンドを発行した場合における各主要部構成の動作の流れを示す図である。以下、括弧内は図5中のステップ識別符号である。
(ステップS10)アクセスコマンド振り分け部22aは、第1ファイルアクセスコマンドを受け付け、このコマンドにコマンドオプション「p」が付されていないと判定すると、低優先帯域制御部22cにこのコマンドを渡す。
(ステップS11)低優先帯域制御部22cは、これに応答して、第1ファイルアクセスコマンドが例えばファイルの読み込み要求の場合には、当該ファイルの終端(EOF)に到達するまで、以下のように読み込みを繰り返す。また、例えば書き込みの場合には、このコマンドにより指定されるファイルサイズに到達するまで、以下のように書き込みを繰り返す。
(ステップS12)低優先帯域制御部22cは、アクセス状態管理部22dにF値を返すよう要求する。
(ステップS13)アクセス状態管理部22dは、これに応答して、OS21及びデバイスドライバ群20を介して、DRAM13Dの共有メモリ領域内のF値を読み出し、その値を低優先帯域制御部22cに返す。
(ステップS14)低優先帯域制御部22cは、この通知されたF値が1か否か、即ち上記高優先度帯域制御部22bがファイルアクセスをファイルシステム21aに要求しているか否かを判定する。肯定判定した場合には、次のステップS15に進む。否定判定した場合には、ステップS16に進む。
(ステップS15)低優先帯域制御部22cは、T1ミリ秒間待機する。
(ステップS16)低優先帯域制御部22cは、第1ファイルアクセスコマンドにより指定されたファイル内の例えば256バイト分のデータだけ、HDD用ファイルシステム21aに対し、ファイルアクセス要求する。即ち、第1ファイルアクセスコマンドに対応する第2ファイルアクセスコマンドを発行する。
ここで、上記待機時間“T1”及び上記ファイルアクセス量(アクセス時間“T2”に対応)は、その帯域がHDD14の最大帯域“Smax”から高優先アプリ23aに係るファイルアクセスを保証する帯域“Sa”(以下、保証帯域と称す)を差し引いた余剰帯域“Smax−Sa”内になるように決定される。最大帯域“Smax”は、最大帯域測定部22eにより得られた最大帯域データの値である。なお、高優先アプリ23aに係るファイルアクセス帯域Sは、これらの値を用いて、S=Smax×T1/(T1+T2)≧Saと表すことができ、S≧Saが成立する。
(ステップS17)HDD用ファイルシステム21aは、発行された第2ファイルアクセスコマンドに応答し、HDD用デバイスドライバ20aを介しコマンドに応じたファイルアクセス操作を行う。
(ステップS18)HDD用ファイルシステム21aは、第2ファイルアクセスコマンドによる処理を終えると、低優先帯域制御部22cにその旨を通知する。
(ステップS19)低優先帯域制御部22cは、S11の繰り返し条件を満たす限り、以上のステップS12からステップS16までの処理を繰り返し、この条件を満たさなくなった場合には、処理を終える。
図6は、以上の動作ステップS5及びステップS17におけるHDD用ファイルシステム21aのファイルアクセス操作の状態を示す図である。この図において、上段は高優先帯域制御部22bによるHDD用ファイルシステム21aのファイルアクセス操作の状態であり、下段は低優先帯域制御部22cによるHDD用ファイルシステム21aのファイルアクセス操作の状態である。矩形はHDDアクセス操作中であることを示す。
この図では、低優先帯域制御部22cは、先にファイルアクセスを開始し、開始後に定期的にフラグFの値をチェックしており、途中で高優先帯域制御部22bによるファイルアクセスが開始されると、上記F値が1であると判定してファイルアクセスを一旦中断し、T1ミリ秒間の待機とT2ミリ秒間のファイルアクセスとを繰り返し行うことを示している。なお、図中の高優先帯域制御部22bと低優先帯域制御部22cによるファイルアクセスが重畳している時点では、実際にはHDD用ファイルシステム21aが時分割並列処理を行っている。これにより、高優先帯域制御部22bによるファイルアクセスの保証帯域を侵さない範囲内で、低優先帯域制御部22cによるファイルアクセスも実行されることになる。
次に、低優先の第1ファイルアクセスコマンドが複数並行して発行された場合について説明する。
図7は、低優先の第1ファイルアクセスコマンドが複数並行して発行された場合における各主要部構成の動作の流れを示す図である。
この場合、低優先帯域制御部22cは、各第1ファイルアクセスコマンドについて、上述のステップS16と同様の処理を行う(ステップS16−1〜S16−N)。したがって、N個の第1ファイルアクセスコマンドが発行されている場合には、N個のファイルアクセス要求がファイルシステム21aに対して送信される。したがって、N個の第1ファイルアクセスコマンドに基づくファイルアクセスは、ファイルシステム21aにより時分割で並列に実行される(ステップS17−1〜S17−N)。そして、要求されたファイルアクセスが完了すると、ファイルシステム21aは、低優先帯域制御部22cにその旨をそれぞれ通知する(ステップS18−1〜S18−N)。
図8は、以上の動作ステップS5及びステップS17−1〜S17−NにおけるHDD用ファイルシステム21aのファイルアクセス操作の状態を示す図である。なお、図8では、N=2の場合のファイルアクセス操作の状態を示している。
図8に示すように、低優先帯域制御部22cは、余剰帯域の範囲内で、複数の第1ファイルアクセスコマンドに対応するファイルアクセス操作を周期的に所定の一部期間のみにおいてさせる第2ファイルアクセスコマンドをファイルシステム21aに発行する。図8では、優先度が同一である2つのファイルアクセスが実行されるため、各周期における2つのファイルアクセスのファイルアクセス時間(=T2)は、同一である。
なお、低優先帯域制御部22cは、並行して実行される低優先度のファイルアクセスの数を保持し、その数に応じて、各周期のファイルアクセス時間を短くするようにしてもよい。そのようにすることで、並列されるファイルアクセスの数が増えても、余剰帯域の範囲内で、ファイルアクセスを実行することができる。図9は、並行して実行される低優先度のファイルアクセスの数に応じて、各周期のファイルアクセス時間を短くする場合の、ファイルアクセス操作の状態を示す図である。
<6>効果
以上のように、本実施例1では、優先度特定手段としてのアクセスコマンド振分部22aが、第1ファイルアクセスコマンドの優先度を特定する。そして、第1帯域制御手段としての帯域制御部22bが、第1ファイルアクセスコマンドの優先度が高い場合、この第1ファイルアクセスコマンドに基づくファイルアクセスの開始情報を保持し、かつ、この第1ファイルアクセスコマンドに対応した第2ファイルアクセスコマンドをファイルシステム21aへ発行し、第2帯域制御手段としての帯域制御部22cが、第1ファイルアクセスコマンドの優先度が低い場合、開始情報が保持されているか否かを判定し、開始情報が保持されていない場合には、第1ファイルアクセスコマンドに対応した第2ファイルアクセスコマンドをファイルシステム21aへ発行して連続的にファイルアクセスを実行させ、開始情報が保持されている場合には、実行中の優先度の高いファイルアクセスの保証帯域以外の余剰帯域の範囲内で、1または複数の第1ファイルアクセスコマンドに対応するファイルアクセスを周期的に所定の一部期間のみにおいてさせる第2ファイルアクセスコマンドをファイルシステム21aへ発行する。その際、ファイルアクセスは、上述の所定の一部期間において、各第1ファイルアクセスコマンドの優先度に応じたファイルアクセス時間だけ間欠的に行われる。
アプリケーション群23からの2以上のファイルアクセスが競合した場合、ミドルウェア22中の低優先帯域制御部22cが上記のような帯域制御を行うので、既存のファイルシステムを変更することなく、高優先のファイルアクセスと、低優先のファイルアクセスを同時に処理し、かつ高優先のファイルアクセス帯域を保証することができるという効果を奏する。
一般的な画像形成装置では、スキャナによるスキャン中に設定値変更等は不可能であったが、上記のことから、スキャナによるスキャン中に当該ジョブの処理を遅延させることなく、設定値変更等をすることが可能である。
また、上述の所定の一部期間以外の期間は優先度の高いファイルアクセスが帯域を占有できるため、優先度の高いファイルアクセスが帯域を占有できる期間が長くなる。
本発明の実施例2に係る画像形成装置では、3レベルの優先度「高」、「中」及び「低」のファイルアクセスコマンドが処理される。なお、実施例2に係る画像形成装置のその他の構成および動作については実施の形態1のものと同様である。以下に、実施例2に係る画像形成装置における帯域制御について説明する。
実施例2に係る画像形成装置では、振り分け部22aは、アプリケーションの種類または上述のコマンドオプションに基づいて、第1ファイルアクセスコマンドが、優先度「高」、優先度「中」及び優先度「低」のうちのどのファイルアクセスコマンドであるかを特定し、優先度「高」の第1ファイルアクセスコマンドを帯域制御部22bに渡し、優先度「中」および「低」の第1ファイルアクセスコマンドを帯域制御部22cに渡す。
実施例2に係る画像形成装置では、
(a)スキャナ16Sからのデータ書き込みのときに、優先度「高」のファイルアクセスコマンドが発行され、
(b)プリンタ16Pへのデータ読み出しのとき及びファクシミリ受信時のファクシミリモデム18からのデータ書き込みのときに、優先度「中」のファイルアクセスコマンドが発行され、
(c)その他のファイルアクセス時(例えば、操作パネル15、NIC17などの処理で要求されるデータ読み書き)に、優先度「低」のファイルアクセスコマンドが発行される。
例えば、コピー処理の場合、スキャナからのデータ書き込みは、優先度「高」のファイルアクセスコマンドで行われ、プリンタへのデータ読み出しは、優先度「高」のファイルアクセスコマンドで行われる。このため、スキャナからのデータ書き込みが優先的に実行される。
図10および図11は、実施例2における、3つの優先度に従った場合のHDD用ファイルシステム21aのファイルアクセス操作の状態を示す図である。図10に示す場合では、最初に「中」優先度のファイルアクセスコマンドによるファイルアクセスが開始され、その後、「高」優先度のファイルアクセスコマンドによるファイルアクセスが開始され、さらにその後、「低」優先度のファイルアクセスコマンドによるファイルアクセスが開始されている。図11に示す場合では、最初に「低」優先度のファイルアクセスコマンドによるファイルアクセスが開始され、その後、「高」優先度のファイルアクセスコマンドによるファイルアクセスが開始され、さらにその後、「中」優先度のファイルアクセスコマンドによるファイルアクセスが開始されている。
「高」優先度のファイルアクセスコマンドによるミドルウェア22の制御は、図4に示す処理と同一である。つまり、帯域制御部22bがこのコマンドを処理する。フラグFの値は、このファイルアクセスコマンドに基づくファイルアクセスの開始から完了までの期間のみ、継続して、1とされる。それ以外の期間は、フラグFの値は、0とされる。
「中」優先度のファイルアクセスコマンドによるミドルウェア22の制御は、図5に示す処理と同一である。つまり、帯域制御部22cがこのコマンドを処理する。ただし、ステップS11の前に、図4に示すステップS2と同様にして、アクセス状態管理部22dにアクセス開始を通知する。アクセス状態管理部22dは、これに応答して例えば上記フラグFとは別のフラグFFに1をセットする。なお、フラグFFの値は、このファイルアクセスコマンドに基づくファイルアクセスの開始から完了までの期間のみ、継続して、1とされる。それ以外の期間は、フラグFFの値は、0とされる。
「低」優先度のファイルアクセスコマンドによるミドルウェア22の制御については、帯域制御部22cが、フラグF,FFの値に応じた処理を行う。
(a)F=0且つFF=0の場合
F=0且つFF=0であれば、帯域制御部22cは、帯域制御せずアクセス要求をそのままHDD用ファイルシステム21aに渡す。したがって、ファイルシステム21aにより、ファイルアクセスが連続的に実行される。
(b)F=1且つFF=0、又はF=0且つFF=1の場合
F=1且つFF=0、又はF=0且つFF=1であれば、帯域制御部22cは、図5に示す処理と同様の処理を行う。ただし、ステップS14においてさらにFF=1か否か判定する。F=1且つFF=0、又はF=0且つFF=1であれば、ステップS15に進む。したがって、この場合、ファイルシステム21aにより、ファイルアクセスが間欠的に実行される。このときの、各周期Tでのファイルアクセス時間T3の長さは、上述のT2と同一としてもよいし、後述のF=1且つFF=1の場合と同一としてもよい。なお、この場合のファイルアクセス時間T3は、各周期Tにおける所定の所定の一部期間(図中のT2)の範囲内に設定される。
(c)F=1且つFF=1の場合
F=1且つFF=1であれば、帯域制御部22cは、図5に示す処理と同様の処理を行う。したがって、この場合、ファイルシステム21aにより、ファイルアクセスが間欠的に実行される。ただし、この場合のファイルアクセス時間T3は、優先度「中」のファイルアクセスについてのファイルアクセス時間T2より短く設定される。また、この場合のファイルアクセス時間T3は、各周期Tにおける所定の所定の一部期間(図中のT2)の範囲内に設定される。これにより、「高」及び「中」優先度のファイルアクセスの帯域が保証される。
実施例2では、優先度が「中」または「低」である複数のファイルアクセスが競合している場合、図7のステップS16−1〜S16−Nに示すように、複数のアクセス要求がファイルシステム21aへ送信される。その際、各ファイルアクセスコマンドについて、ファイルアクセス時間が優先度に応じて決定され、そのファイルアクセス時間に応じたデータ量が設定される。なお、実施例2においても、同一優先度の複数のファイルアクセスが競合した場合、同一優先度のファイルアクセスの数に応じて、それらのファイルアクセスについての各周期におけるファイルアクセス時間を短くしてもよい。
以上のように、実施例2では、振り分け部22aは、第1ファイルアクセスコマンドの優先度を、少なくとも3レベルのいずれかの優先度と特定する。そして、帯域制御部22bは、最高レベルの優先度の第1ファイルアクセスコマンドに対応した第2ファイルアクセスコマンドをファイルシステム21aへ発行し、帯域制御部22cは、最高レベル以外の優先度の第1ファイルアクセスコマンドに対応した第2ファイルアクセスコマンドをファイルシステム21aへ発行する。
これにより、優先度が3レベル以上であっても、上述の所定の一部期間以外の期間は優先度の高いファイルアクセスが帯域を占有できるため、優先度の高いファイルアクセスが帯域を占有できる期間が長くなる。
また、実施例2では、帯域制御部22cは、(a)優先度「中」の第1ファイルアクセスコマンドについて、第1開始情報(F=1)が保持されていない場合には、連続的にファイルアクセスを実行させ、第1開始情報が保持されている場合には、間欠的にファイルアクセスを実行させ、(b)優先度「低」の第1ファイルアクセスコマンドについて、第1開始情報(F=1)および第2開始情報(FF=1)がいずれも保持されていない場合には、連続的にファイルアクセスを実行させ、第1開始情報および第2開始情報の少なくとも一方が保持されている場合には、間欠的にファイルアクセスを実行させる。
これにより、2番目に高いレベルの優先度のファイルアクセスのファイルアクセス時間が、それより低い優先度のファイルアクセスのファイルアクセス時間より長くなる。
また、実施例2では、帯域制御部22cは、優先度が異なる複数の第1ファイルアクセスコマンドのファイルアクセスをそれぞれ間欠的に実行させる場合、優先度が低い第1ファイルアクセスコマンドのファイルアクセス時間(例えば、T3)を、優先度が高い第1ファイルアクセスコマンドのファイルアクセス時間(例えば、T2)に重畳させる。
これにより、優先度が異なるファイルアクセスが競合した場合、優先度の高いファイルアクセスの帯域が大きくなりやすくなる。
なお、上述した本発明の各実施例は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施例にのみ限定する趣旨ではない。本発明の要旨を逸脱しない様々な変更が可能である。
例えば、本発明は、画像形成装置以外の電子機器にも適用可能である。つまり、電子機器に、上述のアプリケーション群23と、ミドルウェア22と、ファイルシステム21aと、デバイスドライバ20aと、HDD14とを設けることで、本発明を適用することができる。
さらに、本発明に係る帯域制御の対象(ファイルアクセスの対象)は、HDD14に限定されず、例えばMOやフラッシュメモリなどの補助記憶装置にも適用可能である。
さらに、上記実施例1,2では、アプリケーションごとに優先度が付加されている場合を説明したが、ジョブごとに優先度を付加するようにしてもよい。
また、上記実施例1,2に係る画像形成装置はマルチアプリケーションを搭載したものであるが、複数のジョブを1つのアプリで実行可能な統合アプリケーションを搭載したものであってもよい。
さらに、上記実施例1,2に係るミドルウェア22の各機能をアプリケーション自体に備える構成であってもよい。
さらに、上記実施例1,2において、画像形成装置の使用開始時にユーザ認証を行い、使用中のユーザ、あるいはそのユーザの属するユーザグループに応じて、ファイルアクセスコマンドの優先度を変化させるようにしてもよい。
さらに、上記実施例2において、優先度「高」のファイルアクセスが実行されている場合、優先度「中」のファイルアクセスと優先度「低」のファイルアクセスが略同時に開始されているが、各周期Tにおける所定の所定の一部期間内で、優先度「低」のファイルアクセスを遅れて開始させて実行するようにしてもよい。
本発明の実施例1に係る画像形成装置の主要部構成を示す図である。 本発明の実施例1に係る画像形成装置のソフトウェア階層構造を示す概略ブロック図である。 本発明の実施例1に係る画像形成装置のハードウェア構成を示す概略ブロック図である。 高優先の第1ファイルアクセスコマンドが発行された場合における各主要部構成の動作の流れを示す図である。 低優先の第1ファイルアクセスコマンドが発行された場合における各主要部構成の動作の流れを示す図である。 図5に対応する、「高」及び「低」の優先度に従ったHDD用ファイルシステムのファイルアクセス操作の状態を示す図である。 低優先の第1ファイルアクセスコマンドが複数並行して発行された場合における各主要部構成の動作の流れを示す図である。 図7に対応する、「高」及び「低」の優先度に従ったHDD用ファイルシステムのファイルアクセス操作の状態を示す図である。 並行して実行される低優先度のファイルアクセスの数に応じて、各周期のファイルアクセス時間を短くする場合の、ファイルアクセス操作の状態を示す図である。 実施例2における、「高」、「中」及び「低」の優先度に従ったHDD用ファイルシステムのファイルアクセス操作の状態の一例を示す図である。 実施例2における、「高」、「中」及び「低」の優先度に従ったHDD用ファイルシステムのファイルアクセス操作の状態の一例を示す図である。 アプリケーションから2以上のファイルアクセス要求が競合した場合におけるファイルシステムのファイルアクセス操作の状態を示す図である。
符号の説明
10 画像形成装置(電子機器)
11 MPU(プロセッサ)
13E2 EEPROM(プログラム記憶装置)
14 HDD(ファイル記憶装置,記憶手段)
21a ファイルシステム
22 ミドルウェア
22a アクセスコマンド振り分け部(優先度特定手段)
22b 高優先帯域制御部(第1帯域制御手段)
22c 低優先帯域制御部(第2帯域制御手段)
23 アプリケーション群(アプリケーション)

Claims (8)

  1. 複数のファイルを格納する記憶手段と、
    該複数のファイルのうちいずれかをアクセスするために発行された第1ファイルアクセスコマンドの優先度を特定する優先度特定手段と、
    前記第1ファイルアクセスコマンドの優先度が高い場合、この第1ファイルアクセスコマンドに基づくファイルアクセスの開始情報を保持し、かつ、この第1ファイルアクセスコマンドに対応した第2ファイルアクセスコマンドを発行する第1帯域制御手段と、
    前記第1ファイルアクセスコマンドの優先度が低い場合、前記開始情報が保持されているか否かを判定し、前記開始情報が保持されていない場合には、該第1ファイルアクセスコマンドに対応した第2ファイルアクセスコマンドを発行して連続的にファイルアクセスを実行させ、前記開始情報が保持されている場合には、前記記憶手段の最大帯域から前記優先度の高いファイルアクセスの保証帯域を差し引いた余剰帯域の範囲内で、1または複数の第1ファイルアクセスコマンドに対応するファイルアクセスを周期的に所定の一部期間のみにおいてさせる第2ファイルアクセスコマンドを発行し、前記ファイルアクセスを、前記所定の一部期間において、各第1ファイルアクセスコマンドの優先度に応じたファイルアクセス時間だけ間欠的に行わせる第2帯域制御手段と、
    前記第2ファイルアクセスコマンドを受け付け、該記憶手段に対するファイルアクセスを行うファイルシステムと、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  2. 前記優先度特定手段は、前記第1ファイルアクセスコマンドの優先度を、少なくとも3レベルのいずれかの優先度と特定し、
    前記第1帯域制御手段は、最高レベルの優先度の前記第1ファイルアクセスコマンドに対応した第2ファイルアクセスコマンドを発行し、
    前記第2帯域制御手段は、前記最高レベル以外の優先度の前記第1ファイルアクセスコマンドに対応した第2ファイルアクセスコマンドを発行すること、
    を特徴とする請求項記載の電子機器。
  3. 前記第1帯域制御手段は、最高レベルの優先度の前記第1ファイルアクセスコマンドに基づくファイルアクセスの開始情報を、第1開始情報として、そのファイルアクセスの開始から終了まで保持し、
    前記第2帯域制御手段は、2番目に高いレベルの優先度の前記第1ファイルアクセスコマンドに基づくファイルアクセスの開始情報を、第2開始情報として、そのファイルアクセスの開始から終了まで保持し、
    前記第2帯域制御手段は、2番目に高いレベルの優先度の前記第1ファイルアクセスコマンドについて、前記第1開始情報が保持されていない場合には、連続的にファイルアクセスを実行させ、前記第1開始情報が保持されている場合には、間欠的にファイルアクセスを実行させ、2番目に高いレベル以外の優先度の前記第1ファイルアクセスコマンドについて、前記第1開始情報および前記第2開始情報がいずれも保持されていない場合には、連続的にファイルアクセスを実行させ、前記第1開始情報および前記第2開始情報の少なくとも一方が保持されている場合には、間欠的にファイルアクセスを実行させること、
    を特徴とする請求項記載の電子機器。
  4. 前記第2帯域制御手段は、前記第1開始情報および前記第2開始情報が保持されているか否かを継続的に判定し、随時、各ファイルアクセスを連続的に実行させるか、間欠的に実行させるかを決定することを特徴とする請求項記載の電子機器。
  5. 前記所定の一部期間は、2番目に高いレベルの優先度の前記第1ファイルアクセスコマンドについての前記ファイルアクセス時間と同一の長さであることを特徴とする請求項記載の電子機器。
  6. 前記第2帯域制御手段は、前記開始情報が保持されているか否かを継続的に判定し、随時、前記ファイルアクセスを連続的に実行させるか、間欠的に実行させるかを決定することを特徴とする請求項記載の電子機器。
  7. 前記第2帯域制御手段は、間欠的にファイルアクセスを実行させる場合、前記第1ファイルアクセスコマンドの優先度が低いほど前記ファイルアクセス時間を短くすることを特徴とする請求項から請求項のうちのいずれか1項記載の電子機器。
  8. 前記第2帯域制御手段は、優先度が異なる複数の前記第1ファイルアクセスコマンドのファイルアクセスをそれぞれ間欠的に実行させる場合、優先度が低い前記第1ファイルアクセスコマンドのファイルアクセス時間を、優先度が高い前記第1ファイルアクセスコマンドのファイルアクセス時間に重畳させることを特徴とする請求項記載の電子機器。
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