JP5040956B2 - コピー制御装置および方法 - Google Patents

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本発明は、複数の記憶装置を有するストレージシステムにおいて、ホスト装置を介さずに記憶装置間でデータをコピーするための制御を行う装置および方法に関する。
ストレージシステムは1つ以上のストレージ装置からなり、ストレージ装置は、磁気ディスク装置等の記憶装置と、1つ以上のホスト装置と記憶装置の間のデータ転送を制御するストレージ制御装置からなる。ホスト装置は、例えば、記憶装置のデータのリード/ライトを行う情報処理装置(コンピュータ)であり、記憶装置に格納されたデータは、複数のホスト装置により共用されることが多い。
このようなストレージシステムにおいて、磁気ディスク装置のデータをバックアップする従来の方法としては、次の2通りの方法がある。
(1)ホスト装置を介してコピーする方法
この方法では、図9に示すように、基幹業務用ホスト装置11がストレージ装置13の磁気ディスク装置15からバックアップ対象となるデータを読み取り、通信ネットワークを介してバックアップ用ホスト装置12に転送する。バックアップ用ホスト装置12は、受信したデータをストレージ装置14のバックアップ用磁気ディスク装置16に書き込む。ストレージ装置14が基幹業務用ホスト装置11に直接接続されている場合は、基幹業務用ホスト装置11が、読み取ったデータを磁気ディスク装置16に書き込む。
(2)ホスト装置を介さずにコピーする方法(例えば、特許文献1、2、3、4、および5参照)
この方法では、図10に示すように、基幹業務用ホスト装置11がストレージ装置13に対してコピー指示を与える。これを受けて、ストレージ装置13は、磁気ディスク装置15からバックアップ対象となるデータを取り出し、通信ネットワークを介してストレージ装置14に転送する。そして、ストレージ装置14は、受信したデータをバックアップ用磁気ディスク装置16に書き込む。
上記(2)の方法の1つとして、REC(Remote Equivalent Copy)という機能が知られており、この機能では大きく分けて次の2つの動作が行われる。
1.指定された論理ユニットのデータをコピーする。論理ユニットは、メインフレーム系ではボリュームに相当し、オープン系ではスライスやパーティションに相当する。
2.コピー完了後はコピー元とコピー先の論理ユニットを等価に保つ。つまり、コピー元の論理ユニットに対するデータ更新をコピー先の論理ユニットへ反映し、両者のデータを同値に保つ。
図11は、このようなRECにおける一連の動作を示している。まず、時刻T1におけるホスト装置からのコピー指示により、コピー元(Src.)およびコピー先(Dest.)の論理ユニットのペアが指定され、時刻T2においてペアが確立してコピーが開始される。論理ユニットのペアを指定している間は、コピー先の論理ユニットへの書き込み(Writeアクセス)は禁止される。
時刻T4においてコピーが完了した後、データ等価性が維持されている時刻T5におけるコピー元への更新(ライト)はコピー先へ反映され、コピー実行中の時刻T3におけるコピー元への更新についても、随時コピー先へ反映される。そして、時刻T6におけるホスト装置からのペア解消指示により、コピー元およびコピー先の論理ユニットはそれぞれ独立した論理ユニットとして扱われるようになり、コピー先への書き込みが可能となる。
このように、コピー処理には、論理ユニットの全データをコピーする処理(以下では、初期コピーと記す)と、ホストからの更新に応じてコピーする処理(以下では、ライト延長のコピーと記す)が存在する。
コピー先およびコピー元のストレージ装置が近接している場合は、データ転送に伴う遅延は無視できるため、問題は発生しない。しかし、2つのストレージ装置間が遠距離となるリモートコピーにおいては、データ転送に伴う遅延がコピー性能に大きく影響を与える。初期コピーのみであれば、この転送遅延はリモートコピーの性能の問題としてのみ現れるが、ライト延長のコピーの場合は、これがストレージ装置そのもののライト性能として見えてくる。
この問題を解決するために、ライト延長のコピーに対しては、コピー元の論理ユニットへのライトが完了した段階でホスト装置に対してライト完了を応答し、その後にコピー先へのコピー処理を行う非同期転送方式が設けられる。
しかし、データベースシステムのディザスタリカバリ等においては、コピー元およびコピー先の完全なデータ等価性が要求されることが多く、コピー先へのライトが完了してからホスト装置へ応答を返す同期転送方式を採用せざるを得ないのが現状である。この場合、ストレージ装置のライト性能は、ストレージ装置間のデータ転送の性能に大きく依存することになる。
ここで問題となるのは、限られた転送能力の中で初期コピーとライト延長のコピーの両方を行わなければならないという点である。初期コピーが動作している間はその処理にストレージ装置の資源が使用されるため、ライト延長のコピーに使用できる資源が減少し、その結果、ストレージ装置のライト性能が低下してしまう。
従来は、予め同時に実行されるコピー指示の数から計算した「コピー間隔時間」を設定しておき、ライト延長のコピーが影響を受けない時間間隔で初期コピーを動作させることで、この問題を回避していた。
図12は、このような初期コピーに用いられる制御用データを示している。この例では、n個のコピー指示に対して、コピー元のデータを指定する制御情報としてn個の初期コピー制御ブロックB1〜Bnがストレージ装置内に用意され、コピー間隔時間Tが設定される。各初期コピー制御ブロックには、図13に示すように、コピー元のデータのコピー開始位置、コピー終了位置、およびコピー済み領域管理用ビットマップが含まれており、コピー間隔時間Tは、予想されるコピー指示の数から予め計算される。
図14は、ストレージ装置が行う初期コピーのフローチャートである。ストレージ装置は、まず、初期コピー制御ブロックB1からBnまでについて、Lバイトのデータのコピーを実行し(ステップ21)、初期コピー制御ブロックB1〜Bnを参照して、すべての初期コピーが完了したか否かをチェックする(ステップ22)。初期コピーが完了していなければ、次に、間隔時間Tが経過したか否かをチェックし(ステップ23)、間隔時間Tの経過を待ち合わせる。そして、間隔時間Tが経過すると、ステップ21以降の処理を繰り返し、ステップ22においてすべての初期コピーが完了すれば、処理を終了する。
このような制御によれば、Lバイトのデータのコピーを実行した後、間隔時間Tが経過するまでの間はデータ転送が停止するので、ストレージ装置の資源をライト延長のコピーに使用することが可能となる。
特許文献6は、記憶装置に格納されたデータを再配置する際に、データ転送によるホスト装置およびチャネルの負荷を軽減する方法に関する。
特許文献7は、低速記憶装置から高速記憶装置にデータをコピーしてデータアクセスを高速化するシステムにおいて、コピーデータに対して同時に複数の更新アクセスが発生した場合、先行する更新アクセスに続く更新アクセスを待たせることなく行うとともに、コピーデータとオリジナルデータを一致させる方法に関する。
特開2003−099309号公報 特開2002−189570号公報 米国特許出願公開第2003/0014534号明細書(US2003/0014534 A1) 欧州特許出願公開第1217523号明細書(EP1217523 A1) 米国特許出願公開第2002/0078296号明細書(US2002/0078296 A1) 特開2002−259172号公報 特開平03−111952号公報
上述した従来のストレージ装置における初期コピーによれば、実際にはデータの転送能力に余裕がある状態でも、設定された間隔時間Tの間はコピー動作が停止されるため、初期コピーの性能が低下するという問題がある。初期コピーを実行しない時間帯ではライト性能が保証されるが、間隔時間Tを長く設定すると、ライト延長のコピーがなくても初期コピーが実行されなくなり、コピー指示に対するレスポンスが悪化する。
本発明の課題は、ストレージ装置間でデータ等価性を維持するリモートコピーにおいて、ホスト装置からコピー元のデータに対するライトを同期転送方式により行う場合に、ストレージ装置の転送能力を有効に活用してライト性能と初期コピーの性能の両方を確保するコピー制御装置および方法を提供することである。
図1は、本発明の第1および第2のコピー制御装置の原理図である。図1のコピー制御装置は、格納手段101、受信手段102、処理手段103、および送信手段104を備え、コピー元の記憶装置111のデータをコピー先の記憶装置112にコピーする初期コピーを実行し、コピー元のデータとコピー先のデータを等価に保つ制御を行う。
格納手段101は、同時に実行可能な初期コピーの数を示す多重度の情報を格納し、受信手段102は、コピー元のデータに対するライト要求を受信する。
本発明の第1のコピー制御装置において、処理手段103は、コピー元のデータに対する更新がまだコピー先のデータに反映されていないライト要求の数が所定値より小さいとき、多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行し、ライト要求の数が所定値より大きいとき、多重度をより小さな値に変更して、変更された多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行する。送信手段104は、それらの初期コピーが実行されたとき、コピー先の記憶装置112を転送先としてコピー元のデータを転送する。
受信手段102がライト要求を受信していないとき、または受信したライト要求の数が所定値より小さいときは、処理手段103は、格納手段101に格納された多重度を超えない数の初期コピーを同時に実行する。そして、受信したライト要求の数が所定値より大きくなると、処理手段103は、多重度をより小さな値に変更して、その値を超えない数の初期コピーを同時に実行する。
このような制御によれば、ホスト装置からコピー元のデータに対するライト要求が発生しないときは、最大数の初期コピーが同時に実行される。また、所定値を超える数のライト要求が発生したときは、同時に実行される初期コピーの数が制限され、ライト要求に伴って発生するライト延長のコピーを優先的に実行することが可能になる。
格納手段101および処理手段103は、例えば、後述する図3のメモリ302およびプロセッサ301にそれぞれ対応し、受信手段102および送信手段104は、例えば、後述する図2のホストアダプタ221およびリモートアダプタ223にそれぞれ対応する。また、格納手段101に格納される多重度は、例えば、後述する初期コピー多重度Mに対応する。
本発明の第2のコピー制御装置において、処理手段103は、コピー元のデータに対する更新がコピー先のデータに反映されていないライト要求の数が増加するに従って多重度を削減し、削減された多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行する。送信手段104は、それらの初期コピーが実行されたとき、コピー先の記憶装置112を転送先としてコピー元のデータを転送する。
このような制御によれば、コピー元のデータに対するライト要求が発生しないときは、最大数の初期コピーが同時に実行される。また、発生するライト要求の数が増加するにつれて、同時に実行される初期コピーの数が減少していき、ライト要求に伴って発生するライト延長のコピーを優先的に実行することが可能になる。
本発明の第3のコピー制御装置は、格納手段101、第1の受信手段102、処理手段103、および送信手段104に加えて、図示しない第2の受信手段と制御手段を備え、コピー元の記憶装置111のデータをコピー先の記憶装置112にコピーする初期コピーを実行し、コピー元のデータとコピー先のデータを等価に保つ制御を行う。
格納手段101は、同時に実行可能な初期コピーの数を示す多重度の情報を格納し、第1の受信手段102は、コピー元のデータに対するライト要求を受信する。処理手段103は、コピー元のデータに対する更新がまだコピー先のデータに反映されていないライト要求の数が所定値より小さいとき、多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行し、ライト要求の数が所定値より大きいとき、多重度をより小さな値に変更して、変更された多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行する。送信手段104は、それらの初期コピーが実行されたとき、コピー先の記憶装置112を転送先としてコピー元のデータを転送する。
第2の受信手段は、送信手段104から転送されたデータを受信し、制御手段は、受信したデータをコピー先の記憶装置112に格納する。
このような制御によれば、第1のコピー制御装置による制御と同様に、所定値を超える数のライト要求が発生したとき、ライト延長のコピーを優先的に実行することが可能になる。
第2の受信手段および制御手段は、例えば、図2の接続先ストレージ装置203内のリモートアダプタおよびコントローラにそれぞれ対応する。
本発明によれば、ライト延長のコピーが発生しないときは、より多くの転送能力が初期コピーに割り当てられる。そして、ライト延長のコピーの数が増加するにつれて、初期コピーに割り当てられる転送能力が削減され、ライト延長のコピーが優先的に実行されるようになる。したがって、ライト性能と初期コピーの性能の両方をバランスよく確保することができる。
本発明のコピー制御装置の原理図である。 ストレージ装置の構成図である。 コントローラの構成図である。 本発明の制御用データを示す図である。 初期コピー実行ブロックを示す図である。 本発明の初期コピーのフローチャートである。 初期コピー多重度のテーブルを示す図である。 プログラムおよびデータの提供方法を示す図である。 ホスト装置を介したコピーを示す図である。 ホスト装置を介さないコピーを示す図である。 RECを示す図である。 従来の制御用データを示す図である。 初期コピー制御ブロックを示す図である。 従来の初期コピーのフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
本実施形態では、初期コピーを管理するために、ストレージ装置内のコントローラ毎に同時に実行可能な初期コピーの数を決定し、これを初期コピー多重度と定義する。また、ライト延長のコピーを管理するために、ホスト装置からのライト要求を発行順に管理する待ちキューを設ける。
各コントローラは、待ちキューにつながれているライト要求の数を監視し、その数に応じて初期コピー多重度を変更しながら、初期コピーを決定された多重度の範囲内で実行する。ライト要求がないときは初期コピー多重度を大きな値に設定して、初期コピーを優先的に実行し、ライト要求の数が増えたときは初期コピー多重度を小さな値に変更して、ライト延長のコピーを優先的に実行する。これにより、ライト性能と初期コピーの性能の両方をバランスよく確保することができる。
図2は、このようなストレージ装置の構成図である。図2のストレージ装置202は、ストレージ制御装置211および複数の磁気ディスク装置212−1〜212−Iから構成され、ストレージ制御装置211は、ホストアダプタ221、I個のコントローラ222−1〜222−I、およびリモートアダプタ223を備える。
ホスト装置201は、図10の基幹業務用ホスト装置11に対応し、ホストアダプタ221を介して、各コントローラ222−i(i=1,2,...,I)に対してコピー指示およびライト要求を発行する。
コントローラ222−iは、図3に示すように、プロセッサ301およびメモリ302を備え、磁気ディスク装置212−iに対するアクセスを制御する。メモリ302は、プロセッサ301が用いるプログラムおよびデータを格納し、プロセッサ301は、メモリ302を利用してプログラムを実行することにより、必要な処理を行う。なお、コントローラ222−iに接続される磁気ディスク装置の数は1つに限られず、一般には、1つまたは複数の磁気ディスク装置が接続される。
ホストアダプタ221は、ホスト装置201から受信したコピー指示およびライト要求の対象となる磁気ディスク装置を特定し、その磁気ディスク装置の制御を担当するコントローラにコピー指示およびライト要求を転送する。
コントローラ222−iは、リモートアダプタ223を介して接続先ストレージ装置203と通信することができる。リモートアダプタ223は、ストレージ装置203と通信ネットワークを介して接続されており、I個のコントローラ222−1〜222−Iのそれぞれとストレージ装置203の間のデータ転送を行う。
ストレージ装置203もストレージ装置202と同様の構成を有する。ストレージ装置202がコピー指示に従って初期コピーを実行し、コピー元のデータがリモートアダプタ223からストレージ装置203へ転送されると、ストレージ装置203内のリモートアダプタがそのデータを受信し、受信したデータをコントローラがコピー先の磁気ディスク装置に格納する。
また、ストレージ装置202がライト要求に応じてライト延長のコピーを実行し、更新データがリモートアダプタ223からストレージ装置203へ転送されると、ストレージ装置203内のリモートアダプタがその更新データを受信し、受信した更新データをコントローラが磁気ディスク装置内のコピー先のデータに上書きする。
図4は、各コントローラ222−iのメモリ302に保持される、初期コピーのための制御用データを示している。この例では、コントローラ222−iに対するコピー指示の数をnとして、n個の初期コピー制御ブロックB1〜Bnが用意され、コントローラ222−i内で同時に実行される初期コピーの最大数をmとして、m個の初期コピー実行ブロックE1〜Emが用意される。さらに、上述したコントローラ毎の初期コピー多重度M(M≦m)も設定される。
各初期コピー制御ブロックには、図12の場合と同様に、コピー開始位置、コピー終了位置、およびコピー済み領域管理用ビットマップが含まれており、各初期コピー実行ブロックには、図5に示すように、アクティブかインアクティブかを示すフラグと、実行対象の初期コピー制御ブロックを示す識別子が含まれている。
コントローラ222−1〜222−Iのうちの1つはマスターコントローラとして動作し、各コントローラに対するコピー指示の数を管理する。マスターコントローラのメモリ302には、各コントローラに対するコピー指示の数nと、ストレージ装置全体の初期コピー多重度の最大値Mmaxが格納される。Mmaxの値は、搭載されているコントローラの数Iと、リモートアダプタ223が同時に受け付け可能な転送要求の数Jを用いて、例えば、次式により予め計算される。

Mmax=c×I×J

ここで、cは、シミュレーション等により決められる定数である。マスターコントローラは、コピー指示の数nに応じて、多重度Mmaxを各コントローラに分配する。分配方法としては、例えば、比例配分が用いられる。各コントローラに分配された多重度の値は、そのコントローラにおける初期コピー多重度Mの最大値を表し、上述した最大数mとしてメモリ302に格納される。
例えば、I=2およびMmax=15のストレージ装置において、コントローラ222−1および222−2が受信したコピー指示の数nをそれぞれ16および32とすると、比例配分により、コントローラ222−1および222−2に分配される最大値mはそれぞれ5および10となる。
各コントローラの初期コピー多重度Mは、ライト延長のコピーに影響を与えない初期コピーの数を表し、分配された最大値mの範囲内で、現在のライト要求の数に応じて決定される。また、図4には示されていないが、各コントローラが受信したライト要求を管理する待ちキューが、ライト延長のコピーのための制御用データとして、メモリ302内に保持される。
図6は、各コントローラのプロセッサ301がコピー指示を受信した場合に行う初期コピーのフローチャートである。プロセッサ301は、まず、ライト要求の待ちキューを参照して現在のライト要求の数を取得し、1からmの範囲内で、ライト要求の数に応じて初期コピー多重度Mを決定する(ステップ601)。この多重度Mの決定には、例えば、次の2つの方法のいずれかが用いられる。
(1)所定の閾値THと大小2つの多重度M1およびM2(M1>M2)をメモリ302内に用意しておき、ライト要求の数をTHと比較する。そして、ライト要求の数がTH以下であれば、大きい方の多重度M1を多重度Mとして採用し、ライト要求の数がTHより大きければ、小さい方の多重度M2を多重度Mとして採用する。通常は、M1をデフォルト値としてM=M1に設定しておき、ライト要求の数がTHを超えた場合に、M=M2に変更する。ただし、多重度Mがmより大きくなる場合は、その値の代わりにmの値を採用する。
(2)ライト要求の数が増加するにしたがって多重度Mが減少するような多重度Mの計算式をメモリ302内に用意しておき、その計算式を用いて多重度Mを計算する。ただし、得られた多重度Mがmより大きくなる場合は、その値の代わりにmの値を採用する。
なお、上記(1)の方法において、図7に示すように、k個の閾値T1〜Tk(T1<T2<・・・<Tk)で区切られたライト要求の数の範囲と、k+1個の多重度の値M1〜Mk+1(M1>M2>・・・>Mk>Mk+1)の対応関係を登録したテーブルをメモリ302内に用意しておき、ライト要求の数を各閾値と比較して適切な多重度を選択するようにしてもよい。この場合も、得られた多重度Mがmより大きくなるときは、その値の代わりにmの値を採用する。
こうして多重度Mが決定されると、プロセッサ301は、M個の初期コピー実行ブロックE1〜EM(M≦m)のフラグをアクティブに設定し、それらの初期コピー実行ブロックに初期コピー制御ブロックを1つずつ割り当てる(ステップ602)。これにより、初期コピー実行ブロックE1〜EMには、割り当てられた初期コピー制御ブロックの識別子がそれぞれ格納される。
次に、アクティブな初期コピー実行ブロックのそれぞれについて、Lバイトのデータのコピーを実行する(ステップ603)。この場合、アクティブなフラグを有する初期コピー実行ブロックが参照され、続いて、その初期コピー実行ブロックに含まれる識別子を有する初期コピー制御ブロックが参照される。そして、その初期コピー制御ブロックに格納された制御情報に従って、コピー対象のデータの転送要求がリモートアダプタ223に送られ、データ転送が実行される。
次に、初期コピー制御ブロックB1〜Bnを参照して、すべての初期コピーが完了したか否かをチェックする(ステップ604)。初期コピーが完了していなければ、ステップ601以降の処理を繰り返し、ステップ604においてすべての初期コピーが完了すれば、処理を終了する。
初期コピーの完了および/または新たなコピー指示の受信によりコピー指示の総数が変化すると、マスターコントローラは、多重度Mmaxを再度分配しなおす処理を行う。
初期コピーの実行中、または実行後のデータ等価性が維持されている期間内にホスト装置201からライト要求を受信すると、プロセッサ301は、ライト対象の磁気ディスク装置のデータを更新するとともに、ライト延長のコピーを実行する。
ライト延長のコピー処理では、プロセッサ301は、ライト要求の待ちキューを参照して、ライト要求のエントリがつながれているか否かをチェックする。待ちキューにエントリがつながれていれば、受信したライト要求を待ちキューの末尾に接続し、待ちキューにエントリがつながれていなければ、リモートアダプタ223に対して転送要求を送る。
リモートアダプタ223は、現在の転送要求の総数が受け付け可能な数Jに達していなければ、コントローラから送られた転送要求を受け付けてデータ転送を実行し、転送要求の総数がJに達していれば、送られた転送要求を拒否する。例えば、初期コピーの実行に伴って多数の転送要求がリモートアダプタ223に送られ、その転送能力に余裕がない場合は、送られた転送要求は受け付けられない。転送要求が受け付けられなければ、プロセッサ301は、受信したライト要求を待ちキューの末尾に接続する。
また、プロセッサ301は、待ちキューにライト要求のエントリがつながれていれば、先頭のエントリを待ちキューから取り出して、リモートアダプタ223に対して転送要求を送る。そして、転送要求が受け付けられれば、次のエントリを取り出して転送要求を送る処理を繰り返し、転送要求が受け付けられなければ、取り出したエントリを待ちキューの末尾に接続する。こうして、待ちキューのすべてのエントリについて順番にデータ転送が実行される。
上述した通り、待ちキュー内のライト要求の数が増加すれば、それに伴って初期コピー多重度Mが減少するため、アクティブな初期コピー実行ブロックの数も減少する。したがって、リモートアダプタ223に送られる初期コピーのための転送要求が減少し、ライト延長のコピーが初期コピーより優先されて実行されることになる。これにより、ホスト装置201から見たリモートコピー実行中のストレージ装置202の性能低下を抑えることができる。
また、待ちキュー内のライト要求の数が減少すれば、それに伴って初期コピー多重度Mが増加するため、アクティブな初期コピー実行ブロックの数も増加する。したがって、リモートアダプタ223の転送能力をより多く初期コピーのために使用することができる。特に、ライト要求の数が0になった場合は、初期コピーの性能を最大限にまで引き上げることが可能になる。
図8は、プロセッサ301が処理に用いるプログラムおよびデータの提供方法を示している。情報処理装置等の外部装置801や可搬記録媒体802に格納されたプログラムおよびデータは、ストレージ制御装置211のメモリ302にロードされる。
外部装置801は、そのプログラムおよびデータを搬送する搬送信号を生成し、通信ネットワーク上の任意の伝送媒体を介してストレージ制御装置211に送信する。可搬記録媒体802は、メモリカード、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の任意のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。プロセッサ301は、そのデータを用いてそのプログラムを実行し、必要な処理を行う。
図2のストレージ装置では磁気ディスク装置がストレージ制御装置に接続されているが、本発明は、光ディスク装置、光磁気ディスク装置等の他のディスク装置や、テープ装置のような他の記憶装置が接続されたストレージ制御装置に対しても、適用可能である。
(付記1) コピー元の記憶装置のデータをコピー先の記憶装置にコピーする初期コピーを実行し、コピー元のデータとコピー先のデータを等価に保つ制御を行うコピー制御装置であって、
同時に実行可能な初期コピーの数を示す多重度の情報を格納する格納手段と、
前記コピー元のデータに対するライト要求を受信する受信手段と、
前記コピー元のデータに対する更新がまだ前記コピー先のデータに反映されていないライト要求の数が所定値より小さいとき、前記多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行し、該ライト要求の数が該所定値より大きいとき、前記多重度をより小さな値に変更して、変更された多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行する処理手段と、
前記複数の初期コピーが実行されたとき、前記コピー先の記憶装置を転送先として前記コピー元のデータを転送する送信手段と
を備えることを特徴とするコピー制御装置。
(付記2) コピー元の記憶装置のデータをコピー先の記憶装置にコピーする初期コピーを実行し、コピー元のデータとコピー先のデータを等価に保つ制御を行うコピー制御装置であって、
同時に実行可能な初期コピーの数を示す多重度の情報を格納する格納手段と、
前記コピー元のデータに対するライト要求を受信する受信手段と、
前記コピー元のデータに対する更新が前記コピー先のデータに反映されていないライト要求の数が増加するに従って前記多重度を削減し、削減された多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行する処理手段と、
前記複数の初期コピーが実行されたとき、前記コピー先の記憶装置を転送先として前記コピー元のデータを転送する送信手段と
を備えることを特徴とするコピー制御装置。
(付記3) 前記格納手段は、前記ライト要求を管理する待ちキューを格納し、前記処理手段は、該待ちキューにつながれているライト要求のエントリを参照して前記ライト要求の数を取得することを特徴とする付記1または2記載のコピー制御装置。
(付記4) 前記受信手段は、前記コピー元のデータに対するコピー指示を受信し、前記格納手段は、受信したコピー指示の数をnとして、前記コピー元のデータを指定する制御情報をそれぞれ含むn個の初期コピー制御情報を格納し、前記多重度の情報として多重度Mを格納し、前記処理手段は、n個のうちM個の初期コピー制御情報を選択してM個の初期コピーを同時に実行することを特徴とする付記1または2記載のコピー制御装置。
(付記5) 前記格納手段は、それぞれフラグを含むm個の初期コピー実行情報を格納し、前記処理手段は、m個のうちM個の初期コピー実行情報のフラグをアクティブに設定し、M個の初期コピー実行情報にそれぞれ1つの初期コピー制御情報を示す識別子を設定し、アクティブなフラグを有する初期コピー実行情報の識別子が示す初期コピー制御情報を選択することで、M個の初期コピーを同時に実行することを特徴とする付記4記載のコピー制御装置。
(付記6) コピー元のデータをコピー先の記憶装置にコピーする初期コピーを実行し、該コピー元のデータとコピー先のデータを等価に保つ制御を行うストレージ装置であって、
前記コピー元のデータを格納する記憶装置と、
同時に実行可能な初期コピーの数を示す多重度の情報を格納する格納手段と、
前記コピー元のデータに対するライト要求を受信する受信手段と、
前記コピー元のデータに対する更新がまだ前記コピー先のデータに反映されていないライト要求の数が所定値より小さいとき、前記多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行し、該ライト要求の数が該所定値より大きいとき、前記多重度をより小さな値に変更して、変更された多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行する処理手段と、
前記複数の初期コピーが実行されたとき、前記コピー先の記憶装置を転送先として前記コピー元のデータを転送する送信手段と
を備えることを特徴とするストレージ装置。
(付記7) コピー元の記憶装置のデータをコピー先の記憶装置にコピーする初期コピーを実行し、コピー元のデータとコピー先のデータを等価に保つ制御を行うコピー制御装置であって、
同時に実行可能な初期コピーの数を示す多重度の情報を格納する格納手段と、
前記コピー元のデータに対するライト要求を受信する第1の受信手段と、
前記コピー元のデータに対する更新がまだ前記コピー先のデータに反映されていないライト要求の数が所定値より小さいとき、前記多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行し、該ライト要求の数が該所定値より大きいとき、前記多重度をより小さな値に変更して、変更された多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行する処理手段と、
前記複数の初期コピーが実行されたとき、前記コピー先の記憶装置を転送先として前記コピー元のデータを転送する送信手段と、
前記送信手段から転送されたデータを受信する第2の受信手段と、
受信したデータを前記コピー先の記憶装置に格納する制御手段と
を備えることを特徴とするコピー制御装置。
(付記8) コピー元のデータをコピー先にコピーする初期コピーを実行し、コピー元のデータとコピー先のデータを等価に保つ制御を行うストレージシステムであって、
前記コピー元のデータを格納する記憶装置と、
コピー先の記憶装置と、
同時に実行可能な初期コピーの数を示す多重度の情報を格納する格納手段と、
前記コピー元のデータに対するライト要求を受信する第1の受信手段と、
前記コピー元のデータに対する更新がまだ前記コピー先のデータに反映されていないライト要求の数が所定値より小さいとき、前記多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行し、該ライト要求の数が該所定値より大きいとき、前記多重度をより小さな値に変更して、変更された多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行する処理手段と、
前記複数の初期コピーが実行されたとき、前記コピー先の記憶装置を転送先として前記コピー元のデータを転送する送信手段と、
前記送信手段から転送されたデータを受信する第2の受信手段と、
受信したデータを前記コピー先の記憶装置に格納する制御手段と
を備えることを特徴とするストレージシステム。
(付記9) コピー元の記憶装置のデータをコピー先の記憶装置にコピーする初期コピーを実行し、コピー元のデータとコピー先のデータを等価に保つ制御を行うプロセッサのためのプログラムであって、
前記コピー元のデータに対するライト要求のうち、該コピー元のデータに対する更新がまだ前記コピー先のデータに反映されていないライト要求の数を、格納手段に格納された所定値と比較し、
前記ライト要求の数が前記所定値より小さいとき、前記格納手段に格納された、同時に実行可能な初期コピーの数を示す多重度の範囲内で、複数の初期コピーを実行し、該ライト要求の数が該所定値より大きいとき、該多重度をより小さな値に変更して、変更された多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行する
処理を前記プロセッサに実行させることを特徴とするプログラム。
(付記10) コピー元の記憶装置のデータをコピー先の記憶装置にコピーする初期コピーを実行し、コピー元のデータとコピー先のデータを等価に保つ制御を行うプロセッサのためのプログラムを記録した記録媒体であって、
前記プログラムは、
前記コピー元のデータに対するライト要求のうち、該コピー元のデータに対する更新がまだ前記コピー先のデータに反映されていないライト要求の数を、格納手段に格納された所定値と比較し、
前記ライト要求の数が前記所定値より小さいとき、前記格納手段に格納された、同時に実行可能な初期コピーの数を示す多重度の範囲内で、複数の初期コピーを実行し、該ライト要求の数が該所定値より大きいとき、該多重度をより小さな値に変更して、変更された多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行する
処理を前記プロセッサに実行させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記11) コピー元の記憶装置のデータをコピー先の記憶装置にコピーする初期コピーを実行し、コピー元のデータとコピー先のデータを等価に保つ制御を行うプロセッサのためのプログラムを搬送する搬送信号であって、
前記プログラムは、
前記コピー元のデータに対するライト要求のうち、該コピー元のデータに対する更新がまだ前記コピー先のデータに反映されていないライト要求の数を、格納手段に格納された所定値と比較し、
前記ライト要求の数が前記所定値より小さいとき、前記格納手段に格納された、同時に実行可能な初期コピーの数を示す多重度の範囲内で、複数の初期コピーを実行し、該ライト要求の数が該所定値より大きいとき、該多重度をより小さな値に変更して、変更された多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行する
処理を前記プロセッサに実行させることを特徴とする搬送信号。
(付記12) コピー元の記憶装置のデータをコピー先の記憶装置にコピーする初期コピーを実行し、コピー元のデータとコピー先のデータを等価に保つ制御を行うコピー制御方法であって、
処理手段が、前記コピー元のデータに対するライト要求のうち、該コピー元のデータに対する更新がまだ前記コピー先のデータに反映されていないライト要求の数を、格納手段に格納された所定値と比較し、
前記処理手段が、前記ライト要求の数が前記所定値より小さいとき、前記格納手段に格納された、同時に実行可能な初期コピーの数を示す多重度の範囲内で、複数の初期コピーを実行し、該ライト要求の数が該所定値より大きいとき、該多重度をより小さな値に変更して、変更された多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行する
ことを特徴とするコピー制御方法。
11 基幹業務用ホスト装置
12 バックアップ用ホスト装置
13、14、202 ストレージ装置
15、16、212−1、212−2、212−I 磁気ディスク装置
101 格納手段
102 受信手段
103 処理手段
104 送信手段
111 コピー元の記憶装置
112 コピー先の記憶装置
201 ホスト装置
203 接続先ストレージ装置
211 ストレージ制御装置
221 ホストアダプタ
222−1、222−2、222−I コントローラ
223 リモートアダプタ
301 プロセッサ
302 メモリ
801 外部装置
802 可搬記録媒体

Claims (12)

  1. コピー元の記憶装置のデータをコピー先の記憶装置にコピーする制御を行うコピー制御装置であって、
    前記コピー元のデータに対するライト要求を受信する受信手段と、
    前記ライト要求に応じて前記コピー元のデータに対する更新を前記コピー先のデータに反映させる反映処理と、初期コピーとを実行する複数の処理手段と、
    同時に実行可能な初期コピーの数を示す多重度の情報を前記複数の処理手段ごとに格納する格納手段と、を備え、
    各処理手段は、
    前記コピー元のデータに対する更新がまだ前記コピー先のデータに反映されていないライト要求の数が所定値より小さいとき、前記多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行し、該ライト要求の数が該所定値より大きいとき、前記多重度をより小さな値に変更して、変更された多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行することを特徴とするコピー制御装置。
  2. コピー元の記憶装置のデータをコピー先の記憶装置にコピーする制御を行うコピー制御装置であって、
    前記コピー元のデータに対するライト要求を受信する受信手段と、
    前記ライト要求に応じて前記コピー元のデータに対する更新を前記コピー先のデータに反映させる反映処理と、初期コピーとを実行する複数の処理手段と、
    同時に実行可能な初期コピーの数を示す多重度の情報を前記複数の処理手段ごとに格納する格納手段と、を備え、
    各処理手段は、
    前記コピー元のデータに対する更新が前記コピー先のデータに反映されていないライト要求の数が増加するに従って前記多重度を削減し、削減された多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行することを特徴とするコピー制御装置。
  3. 前記複数の初期コピーが実行されたとき、前記コピー先の記憶装置を転送先として前記コピー元のデータを転送する送信手段をさらに備え、
    前記受信手段は、前記コピー元のデータに対するコピー指示を受信し、前記多重度は、前記複数の処理手段の数と前記送信手段の同時受付可能な転送要求数とに基づいて決定された最大多重度と、前記各処理手段に対して受信したコピー指示の数とに基づいて前記各処理手段に対して決定されることを特徴とする請求項1または2記載のコピー制御装置。
  4. 前記格納手段は、前記複数の処理手段ごとに前記ライト要求を管理する待ちキューを格納し、前記各処理手段は、該待ちキューにつながれているライト要求のエントリを参照して前記ライト要求の数を取得することを特徴とする請求項1または2記載のコピー制御装置。
  5. 前記受信手段は、前記コピー元のデータに対するコピー指示を受信し、前記格納手段は、前記各処理手段に対して受信したコピー指示の数をnとして、前記コピー元のデータを指定する制御情報をそれぞれ含むn個の初期コピー制御情報を格納し、前記多重度の情報として多重度Mを格納し、前記各処理手段は、n個のうちM個の初期コピー制御情報を選択してM個の初期コピーを同時に実行することを特徴とする請求項1または2記載のコピー制御装置。
  6. 前記格納手段は、それぞれフラグを含むm個の初期コピー実行情報を前記複数の処理手段ごとに格納し、前記各処理手段は、m個のうちM個の初期コピー実行情報のフラグをアクティブに設定し、M個の初期コピー実行情報にそれぞれ1つの初期コピー制御情報を示す識別子を設定し、アクティブなフラグを有する初期コピー実行情報の識別子が示す初期コピー制御情報を選択することで、M個の初期コピーを同時に実行することを特徴とする請求項5記載のコピー制御装置。
  7. コピー元のデータをコピー先の記憶装置にコピーする制御を行うストレージ装置であって、
    前記コピー元のデータを格納する記憶装置と、
    前記コピー元のデータに対するライト要求を受信する受信手段と、
    前記ライト要求に応じて前記コピー元のデータに対する更新を前記コピー先のデータに反映させる反映処理と、初期コピーとを実行する複数の処理手段と、
    同時に実行可能な初期コピーの数を示す多重度の情報を前記複数の処理手段ごとに格納する格納手段と、を備え、
    各処理手段は、
    前記コピー元のデータに対する更新がまだ前記コピー先のデータに反映されていないライト要求の数が所定値より小さいとき、前記多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行し、該ライト要求の数が該所定値より大きいとき、前記多重度をより小さな値に変更して、変更された多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行することを特徴とするストレージ装置。
  8. コピー元の記憶装置のデータをコピー先の記憶装置にコピーする制御を行うコピー制御装置であって、
    前記コピー元のデータに対するライト要求を受信する第1の受信手段と、
    前記ライト要求に応じて前記コピー元のデータに対する更新を前記コピー先のデータに反映させる反映処理と、初期コピーとを実行する複数の処理手段と、
    同時に実行可能な初期コピーの数を示す多重度の情報を前記複数の処理手段ごとに格納する格納手段と、
    複数の初期コピーが実行されたとき、前記コピー先の記憶装置を転送先として前記コピー元のデータを転送する送信手段と、
    前記送信手段から転送されたデータを受信する第2の受信手段と、
    受信したデータを前記コピー先の記憶装置に格納する制御手段とを備え、
    各処理手段は、
    前記コピー元のデータに対する更新がまだ前記コピー先のデータに反映されていないライト要求の数が所定値より小さいとき、前記多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行し、該ライト要求の数が該所定値より大きいとき、前記多重度をより小さな値に変更して、変更された多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行することを特徴とするコピー制御装置。
  9. コピー元のデータをコピー先にコピーする制御を行うストレージシステムであって、
    前記コピー元のデータを格納する記憶装置と、
    コピー先の記憶装置と、
    前記コピー元のデータに対するライト要求を受信する第1の受信手段と、
    前記ライト要求に応じて前記コピー元のデータに対する更新を前記コピー先のデータに反映させる反映処理と、初期コピーとを実行する複数の処理手段と、
    同時に実行可能な初期コピーの数を示す多重度の情報を前記複数の処理手段ごとに格納する格納手段と、
    複数の初期コピーが実行されたとき、前記コピー先の記憶装置を転送先として前記コピー元のデータを転送する送信手段と、
    前記送信手段から転送されたデータを受信する第2の受信手段と、
    受信したデータを前記コピー先の記憶装置に格納する制御手段とを備え、
    各処理手段は、
    前記コピー元のデータに対する更新がまだ前記コピー先のデータに反映されていないライト要求の数が所定値より小さいとき、前記多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行し、該ライト要求の数が該所定値より大きいとき、前記多重度をより小さな値に変更して、変更された多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行することを特徴とするストレージシステム。
  10. コピー元の記憶装置のデータをコピー先の記憶装置にコピーする制御を行う複数のプロセッサのためのプログラムであって、
    前記コピー元のデータに対するライト要求に応じて前記コピー元のデータに対する更新を前記コピー先のデータに反映させる反映処理と、初期コピーとを実行し、
    前記コピー元のデータに対するライト要求のうち、該コピー元のデータに対する更新がまだ前記コピー先のデータに反映されていないライト要求の数を、格納手段に格納された所定値と比較し、
    前記ライト要求の数が前記所定値より小さいとき、前記複数のプロセッサごとに前記格納手段に格納された、同時に実行可能な初期コピーの数を示す多重度の範囲内で、複数の初期コピーを実行し、該ライト要求の数が該所定値より大きいとき、該多重度をより小さな値に変更して、変更された多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行する
    処理を各プロセッサに実行させることを特徴とするプログラム。
  11. コピー元の記憶装置のデータをコピー先の記憶装置にコピーする制御を行うコピー制御方法であって、
    前記コピー元のデータに対するライト要求に応じて前記コピー元のデータに対する更新を前記コピー先のデータに反映させる反映処理と、初期コピーとを実行する複数の処理手段の各々が、該コピー元のデータに対するライト要求のうち、該コピー元のデータに対する更新がまだ前記コピー先のデータに反映されていないライト要求の数を、格納手段に格納された所定値と比較し、
    各処理手段が、前記ライト要求の数が前記所定値より小さいとき、前記複数の処理手段ごとに前記格納手段に格納された、同時に実行可能な初期コピーの数を示す多重度の範囲内で、複数の初期コピーを実行し、該ライト要求の数が該所定値より大きいとき、該多重度をより小さな値に変更して、変更された多重度の範囲内で複数の初期コピーを実行する
    ことを特徴とするコピー制御方法。
  12. コピー元の記憶装置のデータをコピー先の記憶装置にコピーする制御を行うコピー制御装置であって、
    前記コピー元のデータに対するライト要求を受信する受信手段と、
    前記ライト要求に応じて前記コピー元のデータに対する更新を前記コピー先のデータに反映させる反映処理を実行する処理手段と、を備え、
    前記処理手段は、
    前記コピー元のデータに対する更新が前記コピー先のデータに反映されていないライト要求の数が増加するに従って、複数回にわたって行われる初期コピーの数を削減し、非初期コピー期間における前記ライト要求に応じた反映処理の実行処理量を制御することを特徴とするコピー制御装置。
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