JP4910786B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Description

この発明は、画像を複数のブロックに分割し、ブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいてブロックペアに対応付けられたコードをブロックペアごとに抽出し、前記画像に複数回埋め込まれた一連のコードを判定する画像処理装置等に関し、特に、多数決後の誤りを低減させてデコード性能を向上させることができる画像処理装置および画像処理方法に関するものである。
従来より、偽造の防止、不正利用の防止、あるいは付加サービスを提供するために、画像などに任意のコードを埋め込む技術、および、かかる技術によって画像に埋め込まれたコードを抽出する技術が考案され、実用化されている。
例えば、特許文献1では、画像をブロック単位に分割し、2個のブロック(ブロックペア)の平均画素値を調整することによって、任意のコードを画像に埋め込む方法が公開されている。また、同発明では、画像をブロック単位に分割し、ブロックペアの各ブロックの平均画素値に基づいて画像に埋め込まれたコードを抽出する方法も記載されている。
更に、特許文献1では、複数桁からなるコードを繰り返し画像に埋め込み、デコード時に繰り返し埋め込まれたコードを抽出し、複数のコードを基に多数決を実施して画像に埋め込まれたコードを最終的に判定している。
同じコードを画像に繰り返し埋め込んでおき、画像からコードを抽出する場合に多数決を実施してコードを判定する方法の目的は、抽出されたコードの部分的な誤りを補正するためである。すなわち、画像から抽出した複数のコードの中で正しいコードが多ければ、コードの一部が間違っていても多数決により正しいコードを得られることができるという考えに基づいている。
特開2004−349879号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、画像に埋め込まれたデータを正確に抽出することができないという問題があった。図10および図11は、従来の技術にかかる問題点を説明するための図である。
図10に示すように、コードを埋め込んだ画像を紙面に印刷してカメラ等の入力機器で入力すると、印刷および入力機器の入力特性の非線形性により、入力画像におけるブロックペアの平均画素値の差が撮影画像では平坦になってしまう領域(以下、不感領域と表記する)が生じる。なお、画素値が大きくなると、画像は白に近づき、画素値が小さくなると画像は黒に近づく。
ブロックペアの平均画素値が不感領域に入っていると、ブロックペアにおける平均画素値の差が「0」となったり、微小なノイズの影響で大小関係が反転してしまい正しくデコードできない可能性が高くなる。このため、不感領域に含まれるブロックペアが多いと、多数決を実施しても画像に実際に埋め込まれたコードと異なるコードが抽出されてデコードに失敗してしまう。
図11は、3ビットのデータ「110」が5回繰り返して画像に埋め込まれている例を示している。図11の太線で囲んだ部分はブロックペアの画素値が不感領域に入っており、間違った値が抽出された場合を示している。最上位のビットは、正しく1が取得されたブロックペアが2個、間違って取得されたブロックペアが3個であり、多数決の結果、誤った値である0が選択されている。このように、間違った値の出現頻度が多い場合には、従来の多数決方法では必ず間違った値が選択されて正しくデコードできない。
通常は、デコード結果の信頼性を高めるために、多数決と誤り訂正を組合せたコードの埋め込みおよびデコードを行う。誤り訂正を用いる場合には、元のデータに対して誤り訂正用のデータを加えたデータを繰り返し画像に埋め込み、デコード時に多数決を行った後に誤り訂正を行うことで、ある程度までの誤りを訂正できる。
しかしながら、不感領域に含まれるブロックペアが多くなって、多数決後の誤りが誤り訂正可能な範囲を超えるほどに増加すると、誤り訂正ができなくなり、画像に埋め込まれたコードを抽出できなくなる。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、多数決後の誤りを低減させてデコード性能を向上させることができる画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、画像を複数のブロックに分割し、ブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいてブロックペアに対応付けられたコードをブロックペアごとに抽出し、前記画像に複数回埋め込まれた一連のコードを判定する画像処理装置であって、前記ブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいて、当該ブロックペアに対応付けられたコードの正解頻度を示す正解頻度情報を取得する取得手段と、前記正解頻度情報を基にして各ブロックペアに対する重みを判定する重み判定手段と、前記ブロックペアに対応付けられたコードに対して前記重み判定手段によって判定された重みで重み付けをして多数決を行い前記画像に埋め込まれた一連のコードを判定するコード判定手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記画像に埋め込まれた一連のコードは当該一連のコードを訂正する訂正コードを含み、前記コード判定手段によって判定された一連のコードに含まれる訂正コードを基にして、当該一連のコードを訂正可能か否かを判定する訂正可否判定手段と、前記訂正可否判定手段の判定結果に基づいて前記正解頻度情報を更新する更新手段とを更に備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記正解頻度情報の初期値は、元の画像の画素値と自画像処理装置に入力された後の画像の画素値との対応関係に基づいて設定されていることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記コード判定手段は、正解頻度が閾値以上となるブロックペアから得られるコードのみを利用して前記画像に埋め込まれた一連のコードを判定することを特徴とする。
また、本発明は、画像を複数のブロックに分割し、ブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいてブロックペアに対応付けられたコードをブロックペアごとに抽出し、前記画像に複数回埋め込まれた一連のコードを判定する画像処理装置であって、前記一連のコードは、当該コードを訂正する訂正コードを含み、前記ブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいて、当該ブロックペアに対応付けられたコードの正解頻度を示す正解頻度情報を取得する取得手段と、前記正解頻度情報を基にして各ブロックペアに対する重みを判定する重み判定手段と、前記ブロックペアに対応付けられたコードに対して多数決を行い前記画像に埋め込まれた一連のコードを判定するコード判定手段と、前記コード判定手段によって判定された一連のコードに含まれる訂正コードを基にして、当該一連のコードを訂正可能か否かを判定する訂正可否判定手段と、前記訂正可否判定手段の判定結果に基づいて、前記ブロックペアに対応付けられたコードに対して前記重み判定手段によって判定された重みで重み付けをして多数決を行い前記画像に埋め込まれた一連のコードを再度判定するコード再判定手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、画像を複数のブロックに分割し、ブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいてブロックペアに対応付けられたコードをブロックペアごとに抽出し、前記画像に複数回埋め込まれた一連のコードを判定する画像処理装置の画像処理方法であって、前記画像処理装置は、前記ブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいて、当該ブロックペアに対応付けられたコードの正解頻度を示す正解頻度情報を取得する取得工程と、前記正解頻度情報を基にして各ブロックペアに対する重みを判定する重み判定工程と、前記ブロックペアに対応付けられたコードに対して前記重み判定工程によって判定された重みで重み付けをして多数決を行い前記画像に埋め込まれた一連のコードを判定するコード判定工程と、を含んだことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記画像に埋め込まれた一連のコードは当該一連のコードを訂正する訂正コードを含み、前記コード判定工程によって判定された一連のコードに含まれる訂正コードを基にして、当該一連のコードを訂正可能か否かを判定する訂正可否判定工程と、前記訂正可否判定工程の判定結果に基づいて前記正解頻度情報を更新する更新工程とを更に含んだことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記正解頻度情報の初期値は、元の画像の画素値と前記画像処理装置に入力された後の画像の画素値との対応関係に基づいて設定されていることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記コード判定工程は、正解頻度が閾値以上となるブロックペアから得られるコードのみを利用して前記画像に埋め込まれた一連のコードを判定することを特徴とする。
また、本発明は、画像を複数のブロックに分割し、ブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいてブロックペアに対応付けられたコードをブロックペアごとに抽出し、前記画像に複数回埋め込まれた一連のコードを判定する画像処理装置の画像処理方法であって、前記一連のコードは、当該コードを訂正する訂正コードを含み、前記画像処理装置は、前記ブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいて、当該ブロックペアに対応付けられたコードの正解頻度を示す正解頻度情報を取得する取得工程と、前記正解頻度情報を基にして各ブロックペアに対する重みを判定する重み判定工程と、前記ブロックペアに対応付けられたコードに対して多数決を行い前記画像に埋め込まれた一連のコードを判定するコード判定工程と、前記コード判定工程によって判定された一連のコードに含まれる訂正コードを基にして、当該一連のコードを訂正可能か否かを判定する訂正可否判定工程と、前記訂正可否判定工程の判定結果に基づいて、前記ブロックペアに対応付けられたコードに対して前記重み判定工程によって判定された重みで重み付けをして多数決を行い前記画像に埋め込まれた一連のコードを再度判定するコード再判定手段と、を含んだことを特徴とする。
本発明によれば、ブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいて、ブロックペアに対応付けられたコードの正解頻度を示す正解頻度情報を取得し、正解頻度情報を基にして各ブロックペアに対する重みを判定し、ブロックペアに対応付けられたコードに対して重み付けをして多数決を行い画像に埋め込まれた一連のコードを判定するので、多数決後の誤りを低減させてデコード性能を向上させることができる。
また、本発明によれば、画像に埋め込まれた一連のコードはこの一連のコードを訂正する訂正コードを含み、一連のコードに含まれる訂正コードを基にして、一連のコードを訂正可能か否かを判定し、判定結果に基づいて正解頻度情報を更新するので、ブロックペアに対応する正解頻度を学習させることができ、デコード性能を向上させることができる。
また、本発明によれば、正解頻度情報の初期値は、元の画像の画素値と画像処理装置に入力された後の画像の画素値との対応関係に基づいて設定されているので、正解頻度に対する学習を早めることができる。
また、本発明によれば、正解頻度が閾値以上となるブロックペアから得られるコードのみを利用して画像に埋め込まれた一連のコードを判定するので、確からしさの度合いが高いブロックペアを利用して多数決を行うことができる。
また、本発明によれば、一旦、重み付けを行わずに多数決を行い、デコードが失敗した場合に、重み付けによる多数決を実行するので、少なくとも従来と同等のデコード性能を保証した上で、さらにデコード性能を向上させることができる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る画像処理装置および画像処理方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
まず、本実施例1にかかる画像処理装置の概要および特徴について説明する。本実施例1にかかる画像処理装置は、一連のコードが複数回埋め込まれた画像を取得した場合に、画像を複数のブロックに分割し、ブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいて、コードを検出すると共に、ブロックペアに対応付けられたコードの正解頻度を示す正解頻度情報を取得する。
そして、画像処理装置は、正解頻度情報を基にして各ブロックペアに対する重みを決定し、ブロックペアに対応付けられたコードに対して重み付け(ブロックペアに対応する重みでコードに重み付けを行う)をして多数決を行い、画像に埋め込まれた一連のコードを判定する。
このように、本実施例1にかかる画像処理装置は、各ブロックペアの特徴量に対応する正解頻度から各ブロックペアの重みを判定し、判定した重みによってブロックペアに対応付けられたコードに対して重み付けを行うと共に、多数決を行って画像に埋め込まれた一連のコードを判定するので、多数決後の誤りを低減させてデコード性能を向上させることができる。
なお、本実施例1において、ブロック(画像)の特徴量は、平均濃度、平均画素値、粒状度、彩度、濃度重心、分散等、画像から求められる特徴量を示す。各特徴量のいずれか一つを用いてデコードを行っても良いし、各特徴量を複合的に用いてデコードを行っても良い。
また、画像を複数のブロックに分割し、ブロックペアを構成する各ブロックの特徴量を調整して、一連のコードを画像に埋め込む方法は、特許文献1(特開2004−349879号公報)に記載されている方法を用いればよい。特許文献1に記載の方法によって、画像には一連のコードが複数回埋め込むことができる。そして、かかる一連のコードには、コードの誤りを訂正する誤り訂正コード(例えば、BCH(Bose Ray-Chaudhuri Hocquenghem)符号)が含まれているものとする。
次に、本実施例1にかかる画像処理装置の構成について説明する。図1は、本実施例1にかかる画像処理装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この画像処理装置100は、画像切出部110と、ブロック分割部120と、ブロック抽出部130と、平均化部140と、レジスタ150a,150bと、比較部160と、記憶部170と、デコード部180と、更新処理部190とを備えて構成される。
このうち、画像切出部110は、コードが埋め込まれた画像(誤り訂正コードを含んだ一連のコードが繰り返し埋め込まれた画像)のデータ(以下、画像コード化データと表記する)を入力装置(カメラ、スキャナなど;図示略)から取得し、画像コード化データに切り取りデータ(例えば、余白データ)を含む場合に、全体から、有効な画像コード化データを切出す処理部である。画像切出部110は、切出した画像コード化データをブロック分割部120に出力する。
ブロック分割部120は、画像切出部110から画像コード化データを取得した場合に、画像コード化データを複数のブロックに分割したブロック分割画像データを生成する処理部である。ブロック分割部120は、例えば、画像コード化データをN行×M列(NおよびMは自然数)のブロックに分割する。ブロック分割部120は、ブロック分割画像データをブロック抽出部130に出力する。
ブロック抽出部130は、ブロック分割画像データからブロックペア(2つのブロック)を、デコード対象となるコードのビットシフトに追従させて順次抽出し、ブロックペアにおける特徴量(例えば、画素値の分布)をブロック画素値データとして順次平均化部140に出力する処理部である。
ここで、コードのビットシフトとは、一連のコード(ビット)の最左側ビットから右側ビット側へ向けて、ビットのポインタを右側へ1ビットずつシフトさせることをいう。例えば、一連のコードが「101」である場合には、ポインタを「1」から右側に、「0」、「1」とシフトさせる。
平均化部140は、ブロック画素値データから、ブロックペアにおける一方のブロックに対応する画像の平均画素値を示す左側平均濃度データと、他方のブロックに対応する画像の平均画素値を示す右側平均濃度データとを求める処理部である。平均化部140は、コードのビットシフトに追従させて左側平均濃度データをレジスタ150aに順次格納し、右側平均濃度データをレジスタ150bに順次格納する。
比較部160は、レジスタ150aに格納された左側平均濃度データとレジスタ150bに格納された右側平均濃度データとを基にして、ブロックペアに対応付けられたコードを判定する処理部である。具体的に、比較部160は、左側画素値と右側画素値との関係が、
左側画素値<右側画素値・・・(A)
である場合には、ブロックペアに対応付けられたコードを「1」と判定する。
また、比較部160は、左側画素値と右側画素値との関係が、
左側画素値>右側画素値・・・(B)
である場合には、ブロックペアに対応付けられたコードを「0」と判定する。一方、左側画素値と右側画素値との関係が、
左側画素値=右側画素値・・・(C)
である場合には、ブロックペアに対応付けられたコードを「不明」と判定する。
デコード時に使用する特徴量(例えば、平均画素値)と上記(A)、(B)の条件は、コードの埋め込み時と同じにする必要がある。また、比較部160は、ブロックペアを構成する左右のブロックの平均画素値が等しい場合(条件(C)に対応する場合)、「不明」と判定して多数決の対象から除外する方法の他、常に「0」または「1」のどちらかに割り当てたり、「0」と「1」とを交互に割り当てるようにしてもよい。
比較部160は、判定結果となるコードを順次、デコード部180に出力する。また、比較部160は、コードに対応するブロックペアの左側画素値および右側画素値を左右画素値データとしてデコード部180に出力する。すなわち、比較部160は、判定結果となるコードと、かかるコードに対応する左右画素値データとをデコード部180に出力する。
記憶部170は、正解頻度データ170aを記憶する記憶部である。ここで、正解頻度データ170aは、比較部160によって判定されたコードの正解した頻度の情報(あるいはブロックペアの各平均画素値から判定されたコードの正解率)を記憶するデータである。なお、比較部160によって判定されたコードが正解したか否かは、後述するデコード部180によって判定される。図2は、正解頻度データ170aのデータ構造の一例を示す図である。
図2に示すように、この正解頻度データ170aは、正解回数データおよび取得回数データを含んでいる。正解回数データ(図2の左側)についてまず説明する。ブロックペアを構成するブロックをそれぞれブロック1、ブロック2とすると、正解回数データは、ブロック1の平均画素値Li(i=1〜n;nは自然数)と、ブロック2の平均画素値Rj(j=1〜n;nは自然数)と、それぞれの平均画素値に対応する正解回数Cijとを含んでいる(平均画素値Liは、左側画素値に対応し、平均画素値Rjは、右側画素値に対応する)。
平均画素値Liおよび平均画素値Rjに対応する左側画素値および右側画素値を基にして比較部160によって判定されたコードが正解した場合には、平均画素値Liと平均画素値Rjとに対応する正解回数Cijの値に所定値が加算される。一方、平均画素値Liおよび平均画素値Rjに対応する左側画素値および右側画素値を基にして比較部160によって判定されたコードが正解しなかった場合には、平均画素値Liと平均画素値Rjとに対応する正解回数Cijの値はそのままの値となる。
続いて、取得回数データ(図2の右側)について説明する。ブロックペアを構成するブロックをそれぞれブロック1、ブロック2とすると、取得回数データは、ブロック1の平均画素値Li(i=1〜n;nは自然数)と、ブロック2の平均画素値Rj(j=1〜n;nは自然数)と、それぞれの平均画素値に対応する取得回数Nijとを含んでいる(平均画素値Liは、左側画素値に対応し、平均画素値Rjは、右側画素値に対応する)。
取得回数Nijは、デコード部180が比較部160から左右画素値データを取得した回数を示す。デコード部180が左右画素値データを取得する回数に応じて、取得回数Nijの値(左右画素値データの平均画素値Liおよび平均画素値Riに対応する取得回数Nijの値)に所定値が加算される。
平均画素値Liおよび平均画素値Rjに対応する正解頻度は、図2に示す正解回数データと取得回数データとを基にして算出することができる。具体的に、平均画素値Liと平均画素値Rjに対応する正解頻度Sijは、
正解頻度Sij=Cij/Nij
によって算出することができる。
図1の説明に戻ると、デコード部180は、比較部160から取得するコード、左右画素値データ、および、記憶部170の正解頻度データ170aを基にして、画像コード化データに埋め込まれた一連のコードを判定する処理部である。
ここで、デコード部180の処理を具体的に説明する。まず、デコード部180は、比較部160からコードを順次取得し、一連のコードごとに一時記憶部(図示略)に記憶する。例えば、画像コード化データに3ビットのコードが5回繰り返して埋め込まれている場合には、3ビットから構成される5つのコードを一時記憶部に記憶する。デコード部180は、一時記憶部に一連のコードを記憶する場合に、各コードと左右画素値データとを対応付けて記憶しておくものとする。
そして、デコード部180は、各コードに対応付けられた左右画素値データと、正解頻度データ170aの正解回数データおよび取得回数データとを比較して、各コードの正解頻度を算出する。実施例1において、デコード部180は、正解頻度をそのままブロックペアに対応する重みとし、かかる重みによってコードに重み付けを行った後、多数決を行う。
図3は、重み付けを行って多数決を行う場合の処理を説明するための図である。図3に示す例では、不感領域外の重みが「0.7」、不感領域の重みが「0.3」となった場合の例である。同図に示すように、例えば、最上位ビットは、0が3個で重みが0.3なので、3×0.3=0.9となる。一方、1が2個で重みが0.7なので、2×0.7=1.4となり、0.9と1.4とを比較して、値が大きいほうの1.4に対応する「1」が多数決結果となる。他のビットも同様に多数決を行い、最終的な多数決結果となる一連のコードを判定する(図3に示す例では、一連のコードは「110」となる)。
続いて、デコード部180は、一連のコードに含まれる誤り訂正コードを基にして、誤り訂正を実行可能か否かを判定する。デコード部180は、誤り訂正コードによる誤り訂正が実行できないと判定した場合には、エラーを出力装置(図示略)に出力する。
一方、デコード部180は、誤り訂正コードによる誤り訂正が実行可能な場合には、誤り訂正コードに基づいて、誤り訂正を実行し、誤り訂正を行った一連のコードを出力装置に出力する。そして、デコード部180は、一連のコードのうち、誤り訂正を行う必要のなかったコードに対応する左右画素値データと、誤り訂正を行ったコードに対応する左右画素値データとを更新処理部190に出力する。
更新処理部190は、記憶部170に記憶された正解頻度データ170aを更新する処理部である。具体的に、更新処理部190は、デコード部180による誤り訂正を行う必要のなかったコードに対応する左右画素値データを取得した場合には、左右画素値データに対応する正解回数Cijに所定値を加算すると共に、左右画素値データに対応する取得回数Nijに所定値を加算する。
また、更新処理部190は、デコード部180による誤り訂正を行ったコードに対応する左右画素値データを取得した場合には、左右画素値データに対応する取得回数Njiに所定値を加算する。
次に、本実施例1にかかる画像処理装置100の処理手順について説明する。図4は、本実施例1にかかる画像処理装置100の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、画像処理装置100は、画像切出部110が画像コード化データを取得し(ステップS101)、ブロック分割部120、ブロック抽出部130、平均化部140を介してレジスタ150a、150bに格納されたデータ(左側平均濃度データおよび右側平均濃度データ)を基にして、比較部160は、ブロックペアに対応付けられたコードを判定する(ステップS102)。
続いて、デコード部180が、ブロックペアに対応する正解頻度データから重みを判定し(ステップS103)、各コードの重みを反映して多数決を実行し、画像に埋め込まれた一連のコードを判定する(ステップS104)。
そして、デコード部180は、一連のコードに含まれる誤り訂正コードを基にして誤り訂正を実行し、誤り訂正が成功したか否かを判定する(ステップS105)。誤り訂正が失敗した場合には(ステップS106,No)、エラーを出力する(ステップS107)。
一方、誤り訂正が成功した場合には(ステップS106,Yes)、更新処理部190が、ブロックペアの特徴量に対応する正解頻度データを更新し(ステップS108)、デコード部180が画像コード化データから抽出したコードを出力する(ステップS109)。
このように、ブロックペアの正解頻度データを基にしてコードに重み付けを行った後に多数決を行うことで、より正確にデコードを実施することができる。
次に、本実施例1にかかる正解頻度データ170aの初期値の設定方法について説明する。本実施例1にかかる正解頻度データ170aの初期値はどのように設定しても構わないが、例えば、元の画像の画素値と画像処理装置100に入力された画像の画素値との対応関係から設定することができる。図5は、正解頻度データの初期値の設定方法を説明するための図である。
図5に示すように、画像処理装置100に入力された画像の画素値(図5の横軸に対応)が領域Aに含まれる場合には、かかる領域に対応する画素値の正解頻度が0となるように、正解頻度データの正解回数データおよび取得回数データを設定する。例えば、画素値R1(図2参照)が領域Aに含まれている場合には、R1に対応する列C11〜Cn1を0に設定し、N11〜Nn1を1に設定する。
画像処理装置100に入力された画像の画素値が領域Bに含まれる場合には、かかる領域に対応する画素値の正解頻度が0.5となるように、正解頻度データの正解回数データおよび取得回数データを設定する。画像処理装置100に入力された画像の画素値が領域Cに含まれている場合には、かかる領域に対応する画素値の正解頻度が1となるように、正解頻度データの正解回数データおよび取得回数データを設定する。
画像処理装置100に入力された画像の画素値が領域Dに含まれる場合には、かかる領域に対応する画素値の正解頻度が0.5となるように、正解頻度データの正解回数データおよび取得回数データを設定する。画像処理装置100に入力された画像の画素値が領域Eに含まれている場合には、かかる領域に対応する画素値の正解頻度が0となるように、正解頻度データの正解回数データおよび取得回数データを設定する。
このように、元の画像の画素値と画像処理装置100に入力された画像の画素値との対応関係から正解頻度データ170aの初期値を設定することによって、デコード性能を向上させることができる。
上述してきたように、本実施例1にかかる画像処理装置100は、一連のコードが複数回埋め込まれた画像を取得した場合に、画像を複数のブロックに分割し、ブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいて、ブロックペアに対応付けられたコードの正解頻度を示す正解頻度データ170aを記憶部170から取得する。そして、正解頻度データ170aを基にして各ブロックペアに対する重みを決定し、ブロックペアに対応付けられたコードに対して重み付け(ブロックペアに対応する重みでコードに重み付けを行う)をして多数決を行い、画像に埋め込まれた一連のコードを判定するので、多数決後の誤りを低減させてデコード性能を向上させることができる。
また、本実施例1にかかる画像処理装置100は、更新処理部190が、コードの誤り訂正結果を基にして、正解頻度データ170aを更新するので、入力画像のデコード処理に成功するたびに正解頻度の学習が進み、より正しい結果を優先した多数決を実行することができる。
なお、本実施例1では、正解頻度データ170aのデータ構造を図2を用いて説明したが、正解頻度データ170aのデータ構造はこれに限定されるものではない。図6は、正解頻度データのその他のデータ構造を示す図である。
図6に示すように、この正解頻度データは、ブロックペアを構成する各ブロックの平均画素値の差の絶対値Dk(kは自然数)と正解回数Ckと取得回数Nkとを含んでいる。図6に示すようなデータ構造の正解頻度データを基にしてデコード部180がコードに対する重みを判定する場合には、比較部160から取得する左右画素値データから隣接ブロックの平均画素値の差の絶対値を算出し、算出した絶対値に対応する正解頻度をコードに対する重みとして判定する。
すなわち、隣接ブロックの平均画素値の差の絶対値がDkならば、コードの重みは、
重み=Ck/Nk
となる。
入力装置から取得した画像の画素値が図10に示したような不感領域に含まれている場合には、埋め込み時の隣接ブロックの平均画素値の差に対して、入力された画像から取得した平均画素値の差は不感領域やダイナミックレンジの狭まりなどにより狭まって取得され、平均画素値の差がなくなってしまったり、ノイズ等の影響で反転する場合がある。このように平均画素値と正解頻度には相関があることから平均画素値の差に対する正解頻度を用いることができる。
図2に示した正解頻度データは、2個のブロックの平均画素値を使うため、ブロックの平均画素値の差を用いる場合(図6参照)よりも情報量が多く、より高い精度で正解頻度を保持することを期待できる。
一方、図6に示した正解頻度データは、1元のテーブルであり、図2に示した2次元のテーブルよりサイズを小さくできるため、装置への組み込みなど使用できる記憶容量が制約される場合に有効である。
また、本実施例1にかかる画像処理装置100は、デコード部180が正解頻度データ170aを基にしてブロックペアに対応する重みを判定し、判定した重みでコードに重み付けを行い多数決を行っていたが、これに限定されるものではなく、正解頻度が閾値以上となるブロックペアから得られるコードのみを利用して画像コード化データに埋め込まれた一連のコードを判定してもよい。
すなわち、デコード部180は、正解頻度データ170aの正解頻度が閾値未満となるブロックペアのコードを除外し、正解頻度が閾値以上となるブロックペアのコードのみを利用して多数決を行い、画像コード化データに埋め込まれたコードを判定する。このように、正解頻度が閾値以上となるブロックペアのコードのみを用いて多数決を行うことによって、デコード性能を向上させることができる。
次に、本実施例2にかかる画像処理装置の概要および特徴について説明する。本実施例2にかかる画像処理装置は、一連のコードが複数回埋め込まれた画像を取得した場合に、画像を複数のブロックに分割し、ブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいて重み付けを行わない多数決を実施して、一連のコードを検出する。そして、検出したコードが間違ったコードである場合に、ブロックペアに対応付けられたコードの正解頻度情報を取得し、正解頻度情報を基にしてブロックペアに対応付けられたコードに対して重み付けをして多数決を行い、画像に埋め込まれた一連のコードを判定する。
このように、本実施例2にかかる画像処理装置は、先に重み付けによる多数決を行わない従来通りのデコードを行い、従来のデコードが失敗した場合にのみ、正解頻度情報に基づいた多数決を実施してコードを判定するので、少なくもと、従来同等のデコード性能を保持した上で、画像から一連のコードを正確に抽出することができる。
次に、本実施例2にかかる画像処理装置の構成について説明する。図7は、本実施例2にかかる画像処理装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、画像処理装置200は、画像切出部210と、ブロック分割部220と、ブロック抽出部230と、平均化部240と、レジスタ250a,250bと、比較部260と、記憶部270と、デコード部280と、更新処理部290とを備えて構成される。
このうち、画像切出部210、ブロック分割部220、ブロック抽出部230、平均化部240、レジスタ250a,250b、比較部260、記憶部270、更新処理部290に関する説明は、図1において説明した画像切出部110、ブロック分割部120、ブロック抽出部130、平均化部140、レジスタ150a,150b、比較部160、記憶部170、更新処理部190に関する説明と同様であるため説明を省略する。
デコード部280は、比較部260から取得するコード、左右画素値データ、および、記憶部270の正解頻度データ270aを基にして、画像コード化データに埋め込まれた一連のコードを判定する処理部である。なお、デコード部280は、実施例1に示したデコード部180と異なり、一旦、重み付けを行わない多数決を実施して画像コード化データに埋め込まれた一連のコードを判定する。そして、重み付けを行わない多数決によって画像コード化データに埋め込まれたデータを判定することができなかった場合に(デコードに失敗した場合に)、実施例1のデコード部180と同様に、各コードに対応する重みを用いて多数決を実施し、画像コード化データに埋め込まれた一連のコードを判定する。
ここで、デコード部280の処理を具体的に説明する。まず、デコード部280は、比較部260からコードを順次取得し、一連のコードごとに一時記憶部(図示略)に記憶する。例えば、画像コード化データに3ビットのコードが5回繰り返して埋め込まれている場合には、3ビットから構成される5つのコードを一時記憶部に記憶する。デコード部280は、一時記憶部に一連のコードを記憶する場合に、各コードと左右画素値データとを対応付けて記憶しておくものとする。
そして、デコード部280は、各ブロックペアに対応する重みを利用しないで、各一連のコードを基に多数決を実施し、多数決結果となる一連のコードを判定する。デコード部280は、一連のコードに含まれる誤り訂正コードを基にして、誤り訂正を実行可能か否かを判定する。
デコード部280は、誤り訂正コードによる誤り訂正が実行可能な場合には、誤り訂正コードに基づいて、誤り訂正を実行し、誤り訂正を行った一連のコードを出力装置に出力する。そして、デコード部280は、一連のコードのうち、誤り訂正を行う必要のなかったコードに対応する左右画素値データと、誤り訂正を行ったコードに対応する左右画素値データとを更新処理部290に出力する。
一方、デコード部280は、重み付けを行わない多数決結果により、画像コード化データに埋め込まれたデータを判定することができなかった場合には、各コードに対応付けられた左右画素値データと、正解頻度データ270aの正解回数データおよび取得回数データとを比較して、各コードの正解頻度を算出する。実施例2において、デコード部280は、正解頻度をそのままブロックペアに対応する重みとし、かかる重みによってコードに重み付けを行った後、多数決を行う。
続いて、デコード部280は、一連のコードに含まれる誤り訂正コードを基にして、誤り訂正を実行可能か否かを判定する。デコード部280は、誤り訂正コードによる誤り訂正が実行できないと判定した場合には、エラーを出力装置に出力する。
一方、デコード部280は、誤り訂正コードによる誤り訂正が実行可能な場合には、誤り訂正コードに基づいて、誤り訂正を実行し、誤り訂正を行った一連のコードを出力装置に出力する。そして、デコード部280は、一連のコードのうち、誤り訂正を行う必要のなかったコードに対応する左右画素値データと、誤り訂正を行ったコードに対応する左右画素値データとを更新処理部290に出力する。
次に、本実施例2にかかる画像処理装置200の処理手順について説明する。図8は、本実施例2にかかる画像処理装置200の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、画像処理装置200は、画像切出部210が画像コード化データを取得し(ステップS201)、ブロック分割部220、ブロック抽出部230、平均化部240を介してレジスタ250a,250bに格納されたデータ(左側平均濃度データおよび右側平均濃度データ)を基にして、比較部260は、ブロックペアに対応付けられたコードを判定する(ステップS202)。
続いて、デコード部280が多数決を実行し、画像に埋め込まれたコードを判定し(ステップS203)、一連のコードに含まれる誤りコードを基にして誤り訂正を実行し、誤り訂正が成功したか否かを判定する(ステップS204)。そして、誤り訂正に成功した場合には(ステップS205,Yes)、ステップS211に移行する。
一方、誤り訂正が成功しなかった場合には(ステップS205,No)、ブロックペアに対応する正解頻度データから重みを判定し(ステップS206)、各コードの重みを反映して多数決を実行し、画像に埋め込まれた一連のコードを判定する(ステップS207)。
デコード部280は、一連のコードに含まれる誤りコードを基にして誤り訂正を実行し、誤り訂正が成功したか否かを判定する(ステップS208)。誤り訂正が失敗した場合には(ステップS209,No)、エラーを出力する(ステップS210)。
一方、誤り訂正が成功した場合には(ステップS209,Yes)、更新処理部290がブロックペアの特徴量に対応する正解頻度データを更新し(ステップS211)、デコード部280が画像コード化データから抽出したコードを出力する(ステップS212)。
このように、デコード部280は、一旦、重み付けを行わないで多数決を行ってデコードし、デコードに失敗した場合にのみ重み付けを行って多数決を行い一連のコードを判定するので、従来同等のデコード性能を保証することができる。
上述してきたように、本実施例2にかかる画像処理装置200は、一連のコードが複数回埋め込まれた画像を取得した場合に、画像を複数のブロックに分割し、ブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいて重み付けを行わない多数決を実施して、一連のコードを検出する。そして、デコード部280は、検出したコードが間違ったコードである場合に、ブロックペアに対応付けられたコードの正解頻度情報を取得し、正解頻度情報を基にしてブロックペアに対応付けられたコードに対して重み付けをして多数決を行い、画像に埋め込まれた一連のコードを判定するので、少なくもと、従来同等のデコード性能を保持した上で、画像から一連のコードを正確に抽出することができる。
ところで、本実施例1,2において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部あるいは一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図1、7示した画像処理装置100,200の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行われる各処理機能は、その全部または任意の一部がCPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
図9は、図1あるいは図7に示した画像処理装置を構成するコンピュータのハードウェア構成を示す図である。このコンピュータ50は、画像データの入力を受け付ける入力機器(カメラ等)51と、ユーザからのデータの入力を受け付ける入力装置52、モニタ53、RAM(Random Access Memory)54、レジスタ55、各種プログラムを記録した記録媒体からプログラムを読み取る媒体読取装置56、ネットワークを介して他のコンピュータとの間でデータの授受をおこなうネットワークインターフェース57、CPU(Central Processing Unit)58、および、HDD(Hard Disk Drive)59をバス60で接続して構成される。
そして、HDD59には、上述した画像処理装置100(200)の機能と同様の機能を発揮する画像処理プログラム59bが記憶されている。そして、CPU58が画像処理プログラム59bをHDD59から読み出して実行することにより、上述した画像処理装置100(200)の機能部の機能を実現する画像処理プロセス58aが起動される。この画像処理プロセス58aは、図1に示した画像切出部110、ブロック分割部120、ブロック抽出部130、平均化部140、比較部160、デコード部180(あるいは図7の280)、更新処理部190に対応する。
また、HDD59には、上述した画像処理装置100の記憶部170に記憶されるデータに対応する各種データ59aが記憶される。この各種データ59aは、図1,7に示した正解頻度データなどに対応する。
CPU58は、各種データ59aをHDD59に記憶するとともに、各種データ59aをHDD59から読み出してRAM54に格納し、RAM54に格納された各種データ54aを利用して画像コード化データに埋め込まれたコードを判定する。
(付記1)画像を複数のブロックに分割し、ブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいてブロックペアに対応付けられたコードをブロックペアごとに抽出し、前記画像に複数回埋め込まれた一連のコードを判定する画像処理装置であって、
前記ブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいて、当該ブロックペアに対応付けられたコードの正解頻度を示す正解頻度情報を取得する取得手段と、
前記正解頻度情報を基にして各ブロックペアに対する重みを判定する重み判定手段と、
前記ブロックペアに対応付けられたコードに対して前記重み判定手段によって判定された重みで重み付けをして多数決を行い前記画像に埋め込まれた一連のコードを判定するコード判定手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
(付記2)前記画像に埋め込まれた一連のコードは当該一連のコードを訂正する訂正コードを含み、前記コード判定手段によって判定された一連のコードに含まれる訂正コードを基にして、当該一連のコードを訂正可能か否かを判定する訂正可否判定手段と、前記訂正可否判定手段の判定結果に基づいて前記正解頻度情報を更新する更新手段とを更に備えたことを特徴とする付記1に記載の画像処理装置。
(付記3)前記正解頻度情報の初期値は、元の画像の画素値と自画像処理装置に入力された後の画像の画素値との対応関係に基づいて設定されていることを特徴とする付記1または2に記載の画像処理装置。
(付記4)前記コード判定手段は、正解頻度が閾値以上となるブロックペアから得られるコードのみを利用して前記画像に埋め込まれた一連のコードを判定することを特徴とする付記1、2または3に記載の画像処理装置。
(付記5)画像を複数のブロックに分割し、ブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいてブロックペアに対応付けられたコードをブロックペアごとに抽出し、前記画像に複数回埋め込まれた一連のコードを判定する画像処理装置であって、
前記一連のコードは、当該コードを訂正する訂正コードを含み、
前記ブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいて、当該ブロックペアに対応付けられたコードの正解頻度を示す正解頻度情報を取得する取得手段と、
前記正解頻度情報を基にして各ブロックペアに対する重みを判定する重み判定手段と、
前記ブロックペアに対応付けられたコードに対して多数決を行い前記画像に埋め込まれた一連のコードを判定するコード判定手段と、
前記コード判定手段によって判定された一連のコードに含まれる訂正コードを基にして、当該一連のコードを訂正可能か否かを判定する訂正可否判定手段と、
前記訂正可否判定手段の判定結果に基づいて、前記ブロックペアに対応付けられたコードに対して前記重み判定手段によって判定された重みで重み付けをして多数決を行い前記画像に埋め込まれた一連のコードを再度判定するコード再判定手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
(付記6)画像を複数のブロックに分割し、ブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいてブロックペアに対応付けられたコードをブロックペアごとに抽出し、前記画像に複数回埋め込まれた一連のコードを判定する画像処理装置の画像処理方法であって、
前記画像処理装置は、
前記ブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいて、当該ブロックペアに対応付けられたコードの正解頻度を示す正解頻度情報を取得する取得工程と、
前記正解頻度情報を基にして各ブロックペアに対する重みを判定する重み判定工程と、
前記ブロックペアに対応付けられたコードに対して前記重み判定工程によって判定された重みで重み付けをして多数決を行い前記画像に埋め込まれた一連のコードを判定するコード判定工程と、
を含んだことを特徴とする画像処理方法。
(付記7)前記画像に埋め込まれた一連のコードは当該一連のコードを訂正する訂正コードを含み、前記コード判定工程によって判定された一連のコードに含まれる訂正コードを基にして、当該一連のコードを訂正可能か否かを判定する訂正可否判定工程と、前記訂正可否判定工程の判定結果に基づいて前記正解頻度情報を更新する更新工程とを更に含んだことを特徴とする付記6に記載の画像処理方法。
(付記8)前記正解頻度情報の初期値は、元の画像の画素値と前記画像処理装置に入力された後の画像の画素値との対応関係に基づいて設定されていることを特徴とする付記6または7に記載の画像処理方法。
(付記9)前記コード判定工程は、正解頻度が閾値以上となるブロックペアから得られるコードのみを利用して前記画像に埋め込まれた一連のコードを判定することを特徴とする付記6、7または8に記載の画像処理方法。
(付記10)画像を複数のブロックに分割し、ブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいてブロックペアに対応付けられたコードをブロックペアごとに抽出し、前記画像に複数回埋め込まれた一連のコードを判定する画像処理装置の画像処理方法であって、
前記一連のコードは、当該コードを訂正する訂正コードを含み、
前記画像処理装置は、
前記ブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいて、当該ブロックペアに対応付けられたコードの正解頻度を示す正解頻度情報を取得する取得工程と、
前記正解頻度情報を基にして各ブロックペアに対する重みを判定する重み判定工程と、
前記ブロックペアに対応付けられたコードに対して多数決を行い前記画像に埋め込まれた一連のコードを判定するコード判定工程と、
前記コード判定工程によって判定された一連のコードに含まれる訂正コードを基にして、当該一連のコードを訂正可能か否かを判定する訂正可否判定工程と、
前記訂正可否判定工程の判定結果に基づいて、前記ブロックペアに対応付けられたコードに対して前記重み判定工程によって判定された重みで重み付けをして多数決を行い前記画像に埋め込まれた一連のコードを再度判定するコード再判定手段と、
を含んだことを特徴とする画像処理方法。
(付記11)画像を複数のブロックに分割し、ブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいてブロックペアに対応付けられたコードをブロックペアごとに抽出し、前記画像に複数回埋め込まれた一連のコードを判定する画像処理プログラムであって、
コンピュータに、
前記ブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいて、当該ブロックペアに対応付けられたコードの正解頻度を示す正解頻度情報を取得する取得手順と、
前記正解頻度情報を基にして各ブロックペアに対する重みを判定する重み判定手順と、
前記ブロックペアに対応付けられたコードに対して前記重み判定手順によって判定された重みで重み付けをして多数決を行い前記画像に埋め込まれた一連のコードを判定するコード判定手順と、
を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
(付記12)前記画像に埋め込まれた一連のコードは当該一連のコードを訂正する訂正コードを含み、前記コンピュータに、前記コード判定手順によって判定された一連のコードに含まれる訂正コードを基にして、当該一連のコードを訂正可能か否かを判定する訂正可否判定手順と、前記訂正可否判定手順の判定結果に基づいて前記正解頻度情報を更新する更新手順とを更に実行させることを特徴とする付記11に記載の画像処理プログラム。
(付記13)前記正解頻度情報の初期値は、元の画像の画素値と前記コンピュータに入力された後の画像の画素値との対応関係に基づいて設定されていることを特徴とする付記11または12に記載の画像処理プログラム。
(付記14)前記コード判定手順は、正解頻度が閾値以上となるブロックペアから得られるコードのみを利用して前記画像に埋め込まれた一連のコードを判定することを特徴とする付記11、12または13に記載の画像処理プログラム。
(付記15)画像を複数のブロックに分割し、ブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいてブロックペアに対応付けられたコードをブロックペアごとに抽出し、前記画像に複数回埋め込まれた一連のコードを判定する画像処理プログラムであって、
前記一連のコードは、当該コードを訂正する訂正コードを含み、
コンピュータに、
前記ブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいて、当該ブロックペアに対応付けられたコードの正解頻度を示す正解頻度情報を取得する取得手順と、
前記正解頻度情報を基にして各ブロックペアに対する重みを判定する重み判定手順と、
前記ブロックペアに対応付けられたコードに対して多数決を行い前記画像に埋め込まれた一連のコードを判定するコード判定手順と、
前記コード判定手順によって判定された一連のコードに含まれる訂正コードを基にして、当該一連のコードを訂正可能か否かを判定する訂正可否判定手順と、
前記訂正可否判定手順の判定結果に基づいて、前記ブロックペアに対応付けられたコードに対して前記重み判定手順によって判定された重みで重み付けをして多数決を行い前記画像に埋め込まれた一連のコードを再度判定するコード再判定手順と、
を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
以上のように、本発明にかかる画像処理装置および画像処理方法は、画像に埋め込まれたコードを抽出する装置等に有用であり、特に、画像の画素値の影響を受けずにデコード性能を向上させる場合に適している。
本実施例1にかかる画像処理装置の構成を示す機能ブロック図である。 正解頻度データのデータ構造の一例を示す図である。 重み付けを行って多数決を行う場合の処理を説明するための図である。 本実施例1にかかる画像処理装置の処理手順を示すフローチャートである。 正解頻度データの初期値の設定方法を説明するための図である。 正解頻度データのその他のデータ構造を示す図である。 本実施例2にかかる画像処理装置の構成を示す機能ブロック図である。 本実施例2にかかる画像処理装置の処理手順を示すフローチャートである。 図1あるいは図7に示した画像処理装置を構成するコンピュータのハードウェア構成を示す図である。 従来の技術にかかる問題点を説明するための図(1)である。 従来の技術にかかる問題点を説明するための図(2)である。
符号の説明
51 入力機器
52 入力装置
53 モニタ
54 RAM
54a,59a 各種データ
55,150a,150b,250a,250b レジスタ
56 媒体読取装置
57 ネットワークインターフェース
58 CPU
58a 画像処理プロセス
59 HDD
59b 画像処理プログラム
100,200 画像処理装置
110,210 画像切出部
120,220 ブロック分割部
130,230 ブロック抽出部
140,240 平均化部
160,260 比較部
170,270 記憶部
170a,270a 正解頻度データ
180,280 デコード部
190,290 更新処理部

Claims (10)

  1. 画像を複数のブロックに分割し、隣接するブロックに対応するブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいてブロックペアに対応付けられたコードをブロックペアごとに抽出し、前記画像に複数回埋め込まれた一連のコードを判定する画像処理装置であって、
    前記ブロックペアの左右のブロックの特徴量と該左右のブロックの特徴量によりデコードした場合の過去のデコードの正解回数とを対応付けた正解頻度情報と、抽出したブロックペアの左右のブロックの特徴量とを比較して、正解回数を特定し、該正解回数を、ブロックペアの取得回数で除算することで、抽出したブロックペアに対応付けられたコードの正解頻度を取得する取得手段と、
    前記ブロックペアの各ブロックの特徴量の大小関係に基づいて、ブロックペア毎に、第1の情報に属するのか、第2の情報に属するのかを判定し、第1の情報に属するブロックペアの正解頻度の合計値と、第2の情報に属するブロックペアの正解頻度の合計値とを基にして、ブロックペアに対応付けられたコードが第1の情報であるのか、第2の情報であるのかを判定することで、前記画像に埋め込まれた一連のコードを判定するコード判定手段と
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像に埋め込まれた一連のコードは当該一連のコードを訂正する訂正コードを含み、前記コード判定手段によって判定された一連のコードに含まれる訂正コードを基にして、当該一連のコードに含まれる前記ブロックペアから読み出されたコードの訂正を要するか否かを判定する訂正可否判定手段と、前記訂正可否判定手段の判定結果に基づいて、前記ブロックペアから読み出されたコードの訂正が不要の場合には、正解頻度情報において、該ブロックペアの各ブロックの特徴量に対応する正解回数を増やす更新手段とを更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記正解頻度情報の正解回数の初期値は、元の画像の画素値と入力された後の画素値とが第1画素値よりも大きい場合または第2画素値よりも小さい場合に0に設定され、元の画像の画素値と入力された後の画素値とが第1画素値以下の場合または第2画素値以上の場合に、正解回数が所定の値に設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記コード判定手段は、正解頻度が所定値以上となるブロックペアを基にして、該ブロックペアの左右の画素値の大小関係により、第1の情報、第2の情報を割り当てることで、前記画像に埋め込まれた一連のコードを判定することを特徴とする請求項1、2または3に記載の画像処理装置。
  5. 画像を複数のブロックに分割し、隣接するブロックに対応するブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいてブロックペアに対応付けられたコードをブロックペアごとに抽出し、前記画像に複数回埋め込まれた一連のコードを判定する画像処理装置であって、
    前記一連のコードは、当該コードを訂正する訂正コードを含み、
    前記ブロックペアの左右のブロックの特徴量と該左右のブロックの特徴量によりデコードした場合の過去のデコードの正解回数とを対応付けた正解頻度情報と、抽出したブロックペアの左右のブロックの特徴量とを比較して、正解回数を特定し、該正解回数を、ブロックペアの取得回数で除算することで、抽出したブロックペアに対応付けられたコードの正解頻度を取得する取得手段と、
    前記ブロックペアの各ブロックの特徴量の大小関係に基づいて、ブロックペア毎に、第1の情報に属するのか、第2の情報に属するのかを判定し、第1の情報に属するブロックペアの数と、第2の情報に属するブロックペアの数とを基にして、ブロックペアに対応付けられたコードが第1の情報であるのか、第2の情報であるのかを判定することで、前記画像に埋め込まれた一連のコードを判定するコード判定手段と、
    前記コード判定手段によって判定された一連のコードに含まれる訂正コードを基にして、当該一連のコードに含まれる前記ブロックペアから読み出されたコードの訂正を要するか否かを判定する訂正可否判定手段と、
    前記訂正可否判定手段の判定結果に基づいて、前記ブロックペアの各ブロックの特徴量の大小関係に基づいて、ブロックペア毎に、第1の情報に属するのか、第2の情報に属するのかを判定し、第1の情報に属するブロックペアの正解頻度の合計値と、第2の情報に属するブロックペアの正解頻度の合計値とを基にして、ブロックペアに対応付けられたコードが第1の情報であるのか、第2の情報であるのかを判定することで、前記画像に埋め込まれた一連のコードを判定するコード再判定手段と
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  6. 画像を複数のブロックに分割し、隣接するブロックに対応するブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいてブロックペアに対応付けられたコードをブロックペアごとに抽出し、前記画像に複数回埋め込まれた一連のコードを判定する画像処理装置の画像処理方法であって、
    前記画像処理装置
    前記ブロックペアの左右のブロックの特徴量と該左右のブロックの特徴量によりデコードした場合の過去のデコードの正解回数とを対応付けた正解頻度情報と、抽出したブロックペアの左右のブロックの特徴量とを比較して、正解回数を特定し、該正解回数を、ブロックペアの取得回数で除算することで、抽出したブロックペアに対応付けられたコードの正解頻度を取得する取得工程と、
    前記ブロックペアの各ブロックの特徴量の大小関係に基づいて、ブロックペア毎に、第1の情報に属するのか、第2の情報に属するのかを判定し、第1の情報に属するブロックペアの正解頻度の合計値と、第2の情報に属するブロックペアの正解頻度の合計値とを基にして、ブロックペアに対応付けられたコードが第1の情報であるのか、第2の情報であるのかを判定することで、前記画像に埋め込まれた一連のコードを判定するコード判定工程と、
    を実行させることを特徴とする画像処理方法。
  7. 前記画像に埋め込まれた一連のコードは当該一連のコードを訂正する訂正コードを含み、前記コード判定工程によって判定された一連のコードに含まれる訂正コードを基にして、当該一連のコードに含まれる前記ブロックペアから読み出されたコードの訂正が可能か否かを判定する訂正可否判定工程と、前記訂正可否判定工程の判定結果に基づいて、前記ブロックペアから読み出されたコードの訂正が不要の場合には、正解頻度情報において、該ブロックペアの各ブロックの特徴量に対応する正解回数を増やす更新工程とを更に実行させることを特徴とする請求項6に記載の画像処理方法。
  8. 前記正解頻度情報の正解回数の初期値は、元の画像の画素値と入力された後の画素値とが第1画素値よりも大きい場合または第2画素値よりも小さい場合に0に設定され、元の画像の画素値と入力された後の画素値とが第1画素値以下の場合または第2画素値以上の場合に、正解回数が所定の値に設定されていることを特徴とする請求項6または7に記載の画像処理方法。
  9. 前記コード判定工程は、正解頻度が所定値以上となるペアブロックを基にして、該ペアブロックの左右の画素値の大小関係により、第1の情報、第2の情報を割り当てることで、前記画像に埋め込まれた一連のコードを判定することを特徴とする請求項6、7または8に記載の画像処理方法。
  10. 画像を複数のブロックに分割し、隣接するブロックに対応するブロックペアを構成する各ブロックの特徴量に基づいてブロックペアに対応付けられたコードをブロックペアごとに抽出し、前記画像に複数回埋め込まれた一連のコードを判定する画像処理装置の画像処理方法であって、
    前記一連のコードは、当該コードを訂正する訂正コードを含み、
    前記画像処理装置
    前記ブロックペアの左右のブロックの特徴量と該左右のブロックの特徴量によりデコードした場合の過去のデコードの正解回数とを対応付けた正解頻度情報と、抽出したブロックペアの左右のブロックの特徴量とを比較して、正解回数を特定し、該正解回数を、ブロックペアの取得回数で除算することで、抽出したブロックペアに対応付けられたコードの正解頻度を取得する取得工程と、
    前記ブロックペアの各ブロックの特徴量の大小関係に基づいて、ブロックペア毎に、第1の情報に属するのか、第2の情報に属するのかを判定し、第1の情報に属するブロックペアの数と、第2の情報に属するブロックペアの数とを基にして、ブロックペアに対応付けられたコードが第1の情報であるのか、第2の情報であるのかを判定することで、前記画像に埋め込まれた一連のコードを判定するコード判定工程と、
    前記コード判定工程によって判定された一連のコードに含まれる訂正コードを基にして、当該一連のコードに含まれる前記ブロックペアから読み出されたコードの訂正を要するか否かを判定する訂正可否判定工程と、
    前記訂正可否判定工程の判定結果に基づいて、前記ブロックペアの各ブロックの特徴量の大小関係に基づいて、ブロックペア毎に、第1の情報に属するのか、第2の情報に属するのかを判定し、第1の情報に属するブロックペアの正解頻度の合計値と、第2の情報に属するブロックペアの正解頻度の合計値とを基にして、ブロックペアに対応付けられたコードが第1の情報であるのか、第2の情報であるのかを判定することで、前記画像に埋め込まれた一連のコードを判定するコード再判定工程と、
    を実行させることを特徴とする画像処理方法。
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