JP4818142B2 - 光受信装置およびその制御方法、並びに、光伝送システム - Google Patents

光受信装置およびその制御方法、並びに、光伝送システム Download PDF

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Description

本発明は、光伝送システムに用いられる光受信装置およびその制御方法に関し、特に、差分M値位相変調方式に対応した光受信装置における分散補償量および位相制御量を最適化するための制御技術に関する。
近年、例えば40Gb/s(ギガビット毎秒)の伝送速度に対応した次世代の光伝送システム導入の要求が高まっており、しかも、当該光伝送システムに対しては10Gb/s対応のシステムと同等の伝送距離や周波数利用効率が求められている。このような要求の実現手段として、従来10Gb/s以下のシステムで適用されてきたNRZ(Non Return to Zero)変調方式に比べて、光信号対雑音比(Optical Signal-to-Noise Ratio;OSNR)耐力、非線形性耐力に優れたRZ−DPSK(Return to Zero-Differential Phase Shift Keying)またはCS(Carrier-suppressed)RZ−DPSK変調方式の研究開発が活発になっている。更には、上述の変調方式に加えて、狭スペクトルで周波数利用効率が高いという特長を持ったRZ−DQPSK(Differential Quadrature Phase-Shift Keying)またはCSRZ−DQPSK変調方式といった位相変調方式の研究開発も活発になっている(例えば、下記の特許文献1,2参照)。
図16は、43Gb/sの(CS)RZ−DPSK変調方式を採用して光信号を送信する従来の光送信装置の構成例を示すブロック図である。また、図17は、図16の光送信装置より送信された光信号について復調等の受信処理を行う従来の光受信装置の構成例を示すブロック図である。
図16に示す光送信装置110は、例えば、送信データ処理回路111,CW(Continuous Wave)光源112,位相変調器113およびRZパルス化用強度変調器114を備えている。
具体的に、送信データ処理回路111は、入力されるデータについてフレーム化するフレーマとしての機能およびエラー訂正符号を付与するFEC(Forward Error Correction)エンコーダとしての機能を備えると共に、1ビット前の符号と現在の符号との差情報が反映された符号化処理を行うDPSKプリコーダとしての機能を備えている。位相変調器113は、CW光源112からの連続光について、送信データ処理回路111からの符号化データで変調し、光強度は一定であるが2値の光位相に情報が乗った光信号、即ちDPSK変調された光信号を出力するようになっている。更に、RZパルス化用強度変調器114は、位相変調器113からの光信号についてRZパルス化するものであり、特にビットレートと同一の周波数(43GHz)かつ消光電圧(Vπ)の1倍の振幅のクロック駆動信号を用いてRZパルス化された光信号をRZ−DPSK信号といい、ビットレートの半分の周波数(21.5GHz)かつ消光電圧(Vπ)の2倍の振幅のクロック駆動信号を用いてRZパルス化された光信号をCSRZ−DPSK信号という。上記のような光送信装置110から送信される(CS)RZ−DPSK信号は、光強度としては43GHzクロック波形となり、2値の光位相に情報を乗せるようになっている。
また、図17に示す光受信装置120は、光送信装置110に伝送路101を介して接続されて、伝送路101から入力される(CS)RZ−DPSK信号の受信処理を行うものであり、例えば、可変分散補償器121、光アンプ122、遅延干渉計123、光電変換部124、再生回路125、受信データ処理回路126および制御回路127を備えている。この光受信装置120では、43Gb/s伝送における波長分散トレランスが10Gb/s伝送の場合と比べて1/16程度に厳しくなるため、入力端に可変分散補償器121を配置して高精度な波長分散補償が行われる。
具体的に、可変分散補償器121は、伝送路101を通じて伝送されてきた(CS)RZ−DPSK信号の波長分散補償を行う。光アンプ122は、可変分散補償器121での光の損失を補償するために、可変分散補償器121から出力される光信号のパワーを所要のレベルまで増幅し、該増幅した光信号を遅延干渉計123に出力する。遅延干渉計123は、例えばマッハツェンダ干渉計により構成され、入力信号を1ビット時間(この場合には23.3ps)の遅延成分と0radの位相制御がなされた成分とを干渉(遅延干渉)させて、干渉結果を2出力としている。即ち、マッハツェンダ干渉計をなす一方の分岐導波路を、他方の分岐導波路よりも1ビット時間に相当する伝搬長だけ長くなるように形成する。光電変換部124は、遅延干渉計123からの2出力をそれぞれ受光することにより差動光電変換検出(balanced detection)を行うデュアルピンフォトダイオードにより構成される。再生回路125は、光電変換部124において差動光電変換検出された受信信号から、データ信号およびクロック信号を抽出するものである。受信データ処理回路126は、再生回路125で抽出されたデータ信号およびクロック信号を基に、エラー訂正等の信号処理を実行する。制御回路127は、受信データ処理回路126でのエラー訂正処理の際に検出されるエラー発生数をモニタし、該エラー発生数が最も少なくなるように可変分散補償器121および遅延干渉計123をフィードバック制御する。
上記のような(CS)RZ−DPSK等の光変調方式を適用した光伝送システムにおける可変分散補償器等の制御に関連した従来の技術として、例えば、下記の特許文献3には、受信した光信号の復調処理を行うことなく当該光信号の品質をモニタする技術が提案されている。また、例えば下記の特許文献4,5には、受信端で測定した伝送特性に基づいて、送信部や中継器、受信部に設けられた可変分散補償器等をフィードバック制御して最適化する技術が開示されている。
特開2003−60580号公報 特表2004−516743号公報 米国特許出願公開第2004−0223769号明細書 特開平8−321805号公報 特開2000−115077号公報
上記のように従来の光受信装置においては、例えば40Gb/s等の超高速のビットレートを有し(CS)RZ−D(Q)PSK変調方式が採用された光信号を受信処理するために、遅延干渉計における位相制御量のみならず、可変分散補償器における分散補償量の両方を、復調された電気信号についてモニタしたエラー発生数等に応じて最適化制御する必要がある。しかしながら、受信信号のエラー発生数等に対しての、波長分散補償量の特性と位相制御量の特性とは性質上相違するものであり、初期設定の段階では、可変分散補償器および遅延干渉計の両デバイスともに制御量が最適値からずれているため双方の最適な制御量を探索する必要があるが、この探索には比較的長時間を要し、遅延干渉計および可変分散補償器の制御量の安定化を迅速に行うのに支障を来すという課題がある。
図18は、従来の光受信装置における可変分散補償器および遅延干渉計の最適な制御量の探索の様子を示した一例である。この一例では、可変分散補償器の分散補償量と遅延干渉計の光位相制御量とが交互に調整されることで、図中の破線円形領域に示す双方に最適な制御量が探索される。また、図19は、可変分散補償器の分散補償量と、遅延干渉計の光位相制御量と、受信信号のエラー発生数との関係を示した一例である。このように受信信号のエラー発生数が最も少なくなる最適なポイントは、分散補償量および光位相制御量にそれぞれ依存して変化するため、分散補償量および光位相制御量の両方について最適なポイントを探索しなければならない。各々の探索が、通常の運用時におけるOSNRが良い状態の受信信号を用いて行われる場合、図20に示すように所要のエラーレートに対応したエラー発生数をカウントするには長い時間を要することになり(例えば、40Gb/sの受信信号の場合、10-12レベルのエラーをカウントするのに25秒かかる)、十分なエラーをカウントできない状態で探索された最適点P’は、本来の最適点Pとは異なってしまう可能性もある。
本発明は上記の点に着目してなされたもので、受信信号のエラー情報を基に可変分散補償器および遅延干渉計を短時間で最適化制御できる光受信装置およびその制御方法、並びに光伝送システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため本発明は、nを自然数とした場合におけるM=2nである差分M値位相変調方式の光信号が入力され、該光信号の波長分散を補償する可変分散補償部と、該可変分散補償部で分散補償された光信号について、1ビット分遅延された分岐成分と光位相制御がなされた分岐成分とを干渉させる遅延干渉処理を行う遅延干渉部と、該遅延干渉部からの光信号について光電変換検出を行うことにより、前記差分M値位相変調方式に対応した復調電気信号を出力する光電変換部と、該光電変換部から出力される電気信号のエラーレートに関する情報をモニタするエラーモニタ部と、該エラーモニタ部のモニタ結果に基づいて、前記可変分散補償部における分散補償量および前記遅延干渉部における光位相制御量を制御する制御部と、を含んだ光受信装置について、前記光電変換部に入力される光信号の信号対雑音比を調整可能にする信号品質調整部を備え、前記制御部は、前記信号品質調整部を制御して前記光電変換部に入力される光信号の信号対雑音比を悪くすることにより、前記エラーモニタ部でモニタされる情報が予め設定した目標のエラーレートに対応したものになる状態を実現した後に、前記可変分散補償部および前記遅延干渉部の制御を開始することを特徴とする。
上記のような構成の光受信装置では、制御部により可変分散補償部の分散補償量および遅延干渉部の光位相制御量の最適化を行う際に、信号品質調整部を制御して光電変換部に入力される光信号の信号対雑音比を悪くすることで通常の運用時よりもエラーの発生し易い状態が実現され、このような状態の下で可変分散補償部および光位相制御量の最適化を開始することにより、エラーモニタ部におけるエラーの監視時間を短くすることが可能になる。最適化を行う分散補償量および光位相制御量は、光受信装置に接続される伝送路等の特性に依存するパラメータであり、光受信装置内の光電変換部に入力される光信号の信号対雑音比を悪くしても各々の最適値は変わらないので、可変分散補償部および光位相制御量の最適化制御が短時間で確実に行われるようになる。
上記のような本発明の光受信装置によれば、短い時間に多くのエラーを効率良く監視しながら可変分散補償部および光位相制御量の最適化制御を行うことができ、各々の最適化に要する時間を効果的に短縮することが可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、全図を通して同一の符号は同一または相当部分を示すものとする。
図1は、本発明の第1実施形態による光受信装置の構成を示すブロック図である。
図1において、第1実施形態の光受信装置10Aは、例えば、可変分散補償部としての可変分散補償器11、光増幅部としての光アンプ12、遅延干渉部としての遅延干渉計13、光電変換部としての光電変換回路14、再生部としての再生回路15、エラー訂正部としての受信データ処理回路16および制御部としての制御回路17を備えて構成される。上述の図17に示した従来の光受信装置120の構成と比較すると、本光受信装置10Aは、制御回路17から光アンプ12への制御が加わっている点が相違している。
可変分散補償器11は、図示を省略した光送信装置から伝送路1を通じて伝送されてきた光信号が入力され、該光信号に累積した波長分散を補償する周知の光デバイスであり、その分散補償量は制御回路17によって可変制御される。伝送路1から可変分散補償器11に入力される光信号は、nを自然数とした場合におけるM=2nである差分M値位相変調がなされた光信号である。また、差分M値位相変調に加えて強度変調が施されパルス化された光信号であっても構わない。具体的には、例えば、M=2に対応したDPSK若しくは(CS)RZ−DPSK変調方式、または、M=4に対応したDQPSK若しくは(CS)RZ−DQPSK変調方式などの光信号が、可変分散補償器11に入力される。
光アンプ12は、可変分散補償器11から出力される光信号が入力され、通常の運用時には、該入力された光信号を増幅して可変分散補償器11での光の損失を補償し、該増幅した光信号を遅延干渉計13に出力する。また、装置の起動時等には、後段の受信データ処理回路16で検出されるエラー発生数が予め設定した目標のエラーレートに対応した値になるように、制御回路17によって出力レベル(増幅利得)が調整される。ここでは、光アンプ12が信号品質調整部としての機能も備えることになる。
遅延干渉計13は、例えばマッハツェンダ干渉計により構成され、光アンプ12から出力される光信号を分岐し、分岐した一方を1ビット分遅延させると共に、他方を光位相制御量Δφの位相を与えて、1ビット分遅延された光成分と光位相制御量Δφ分だけ位相シフトされた光成分とを干渉させる。正常な光信号の受信には、この光位相制御量を最適な値に設定する必要がある。
光電変換回路14は、遅延干渉計13から出力される光信号をデュアルピンフォトダイオードにより受光することで差動光電変換検出を行う。また、再生回路15は、光電変換回路14において差動光電変換検出された受信信号から、データ信号およびクロック信号を抽出する。さらに、受信データ処理回路16は、再生回路15で抽出されたデータ信号およびクロック信号を基にエラー訂正等の信号処理を実行して受信データDATAを出力すると共に、エラー訂正処理の際に検出されるエラー発生数をエラーレートに関する情報として制御回路17に出力する。
制御回路17は、装置の起動時等において、可変分散補償器11の分散補償量および遅延干渉計13の光位相制御量の最適化を行う際に、受信データ処理回路16からの情報(エラー発生数)が予め設定した目標の該エラーレートに対応したものとなるように、ここでは光アンプ12の出力レベルを低下させ、光電変換回路14に入力される光信号のOSNRを悪くすることでエラーが発生し易い状態を実現した後に、可変分散補償器11および遅延干渉計13の最適化制御を開始する。
ここで、上記の制御回路17による具体的な制御の一例について、図2および図3のフローチャートを参照しながら詳しく説明する。
上記のような構成の光受信装置10Aでは、まず、電源の投入により装置が起動されると、図2のステップ11(図中S11で示し、以下同様とする)において、光アンプ12の出力レベルが通常の運用時のレベルよりも低くなるように、光アンプ12の増幅利得が制御回路17により調整される。具体的には、例えば光受信装置10Aに入力される光信号のOSNRが十分に高い状態において光アンプ12の出力レベルを−20dBmとした時に受信信号のエラーレートが1×10-8(1E−8)となり、光アンプ12の出力レベルを−15dBmとした時に受信信号のエラーレートが1×10-12(1E−12)となるような場合、光アンプ12の出力レベルを通常の運用時には−15dBmに設定しているところを−20dBmに低下させることにより、10000倍のエラーが発生することになる。これは、40Gb/sの光信号の場合を想定すると、通常の運用時には25s(秒)に1つエラーが発生したものが、光アンプ12の出力レベルの低下により2.5ms(ミリ秒)に1つのエラーが発生することなり、一定時間にカウントできるエラーの発生数を増加させることがきる。つまり、エラーの発生数をカウントする際の受信信号の監視時間を100msから50msにすれば、単純には可変分散補償器11および遅延干渉計13の最適化制御中にエラーの監視に要する時間を1/5000に短縮することが可能となる。上記のような設定例において制御回路17は、受信データ処理回路16で検出されるエラー発生数が目標のエラーレートである1×10-8に対応した値となるように光アンプ12の出力レベルを−20dBm付近に調整することになる。
次に、ステップ12では、制御回路17によって、エラーの発生状態を監視しながら可変分散補償器11の分散補償量と遅延干渉計13の光位相制御量との粗調整および微調整が順番に実行される。図3は、このステップ12における具体的な制御の一例を示したフローチャートである。
図3のステップ121では、可変分散補償器11の分散補償量が0ps/nmに設定される。そして、ステップ122では、可変分散補償器11の粗調整が開始される。この粗調整は、例えば、まず可変分散補償器11の分散補償量が0ps/nmおよび±400ps/nmの3ポイントに設定され、各々におけるエラー発生数を比較してエラー発生数が最小になる分散補償量が次の測定の中心ポイントに設定にされる。今度は前の半分の±200ps/nm分散補償量を振った3ポイントが設定され、各々におけるエラー発生数エラー発生数を比較してエラー発生数が最小になる分散補償量がさらに次の測定の中心ポイントに設定される。以降同様にして、前の半分の±100ps/nm分散補償量を振った3ポイントにおけるエラー発生数を比較し、最後にその半分の±50ps/nm分散補償量を振った3ポイントにおけるエラー発生数を比較して、エラー発生数が最小になる分散補償量が粗調整における最適ポイントに設定される。
次に、ステップ123では、可変分散補償器11の粗調整によりエラーレートが目標値(ここでは、1×10-8)よりも比較的大きく改善されエラーが発生し難い状態になっている場合に、エラーレートが目標値付近になるように光アンプ12の出力レベルが再調整される。この光アンプ12の出力レベルの再調整により、次のステップ124における遅延干渉計13の粗調整をより短時間で行うことが可能になる。なお、このステップ123を省略して次のステップ124に進むことも可能である。
ステップ124では、遅延干渉計13の粗調整が開始される。この粗調整は、前述した可変分散補償器11の粗調整の場合と同様に、まず遅延干渉計13の光位相制御量が初期値および初期値±πの3ポイントに設定され、各々におけるエラー発生数を比較してエラー発生数が最小になる光位相制御量が次の測定の中心ポイントに設定される。次に±π/2光位相制御量を振った3ポイントにおけるエラー発生数を比較し、エラー発生数が最小になる光位相制御量がさらに次の測定の中心ポイントに設定される。最後に±π/4光位相制御量を振った3ポイントにおけるエラー発生数を比較し、エラー発生数が最小になる光位相制御量が粗調整における最適ポイントに設定される。
次に、ステップ125では、前述したステップ123の場合と同様に、遅延干渉計13の粗調整によりエラーレートが目標値よりも比較的大きく改善されエラーが発生し難い状態になっている場合に、エラーレートが目標値付近になるように光アンプ12の出力レベルが再々調整される。この光アンプ12の出力レベルの再々調整により、次のステップ126およびステップ127における可変分散補償器11および遅延干渉計13の微調整をより短時間で行うことが可能になる。なお、このステップ125を省略して次のステップ126に進むことも可能である。
ステップ126では、可変分散補償器11の微調整が開始される。この微調整では、ステップ122の粗調整で設定された最適ポイントから5ps/nmずつ分散補償量を振ってゆきエラー発生数が最小になるポイントまで分散補償量が調整される。
ステップ127では、遅延干渉計13の微調整が開始される。この微調整では、ステップ124の粗調整で設定された最適ポイントから数°ずつ光位相制御量を振ってゆきエラー発生数が最小になるポイントまで光位相制御量が調整される。遅延干渉計13の微調整が完了すると、図2に戻ってステップ13に進むことになる。
ステップ13では、光アンプ12の出力レベルが通常の運用時の規定値(前述した一例では−15dBm)に戻るように、光アンプ12の増幅利得が制御回路17により調整される。これにより装置の起動時における可変分散補償器11および遅延干渉計13の最適化制御が終了する。
上記のような第1実施形態の光受信装置10Aによれば、起動時に光アンプ12の出力レベルを調整して短い時間に多くのエラーを効率良く監視できるようにしたことにより、可変分散補償器11および遅延干渉計13の最適化に要する時間を短縮することが可能になる。例えば、従来、起動時における分散補償量および光位相制御量の最適化に10程度の時間を要していたものが、本発明によりサンプリング時間を短くすることで5分程度まで短縮することができるようになる。また、差分M値位相変調方式の超高速光信号を受信処理する光受信装置では、可変分散補償器および光アンプは構成上不可欠なデバイスであり、この光アンプを利用することで他に高価なデバイス等を追加することなく最適化制御の時間短縮を実現できるという利点もある。
さらに、受信データ処理回路16におけるエラー訂正処理の際に検出されるエラー発生数を制御部に伝えるようにしたことで、主信号の受信処理に実質的な影響を与えることなく、可変分散補償器11および遅延干渉計13の最適化制御の時間短縮を図ることができるという効果もある。
上記の効果について簡単に説明すると、受信データ処理回路16は、公知のエラー訂正技術によって6〜8桁のエラーを訂正することができる。上述の図20で説明したように、受信した光信号のOSNRが比較的良い状態では、分散補償量および光位相制御量が必ずしも最適値に調整されていなくても(図20のP’参照)当該光信号を正常に受信処理できてしまい、OSNRに変化があったときに分散補償量および光位相制御量が最適化されていなかったために受信処理エラーが発生してしまうことがある。
そこで、受信データ処理回路16におけるエラー訂正処理の際に検出されるエラー発生数がエラー訂正能力の範囲内にあることを確認しながら光アンプ12の出力レベルを調整してエラーを増やすことで、主信号の受信処理に影響を与えずに最適点へ調整が可能となる。例えば、受信データ処理回路16でエラー訂正可能な受信信号のエラーレートが10-8である場合、前述した図2のステップ12で可変分散補償器11および遅延干渉計13の調整を行っている時に、受信データ処理回路16のエラー訂正能力を超えてしまいそうなエラー発生数が確認された場合は、光アンプ12の出力レベルを調整してエラーの発生を抑えるようにすることで、そのまま可変分散補償器11および遅延干渉計13の最適化を続けることができる。
前述の図3に示した制御フローの場合には、可変分散補償器11および遅延干渉計13の粗調整を行う際に、設定ポイントがずれることによりエラー発生数が1桁程度増える可能性があるため、受信データ処理回路16のエラー訂正能力に対して1桁以上のマージンを確保するのがよい。この場合、粗調整が終わり微調整が始まるタイミング(ステップ125)において、監視するエラー発生数の上限を、例えば、粗調整時の4千個/s(10-7のエラーレートのときに1秒間に発生するエラー数)から、微調整時の40万個/s(10-8のエラーレートのときに1秒間に発生するエラー数)に切り替えるようにすることが可能である。また、図3の制御フローとは別の方法として、可変分散補償器11および遅延干渉計13の微調整のみを行う場合には、受信データ処理回路16のエラー訂正能力一杯までOSNRを悪くすることができるので効果的な時間短縮が可能である。このように、エラー訂正能力を考慮した光アンプ12の調整は、比較的狭い範囲の最適化制御における時間短縮に特に有効である。
なお、上記の第1実施形態では、可変分散補償器11および遅延干渉計13の最適化制御が装置の起動時に実行される場合について説明したが、最適化制御が実行されるタイミングは起動時には限定されない。例えば、図4に示すような複数の端局A,B,C間を接続する経路がスイッチにより切り替わるような構成のネットワークでは、経路が切り替わることによって伝送路ファイバーの長さや温度、湿度等の条件が変わるため、受信端における可変分散補償器11および遅延干渉計13の設定ポイントを再調整する必要が生じる。そこで、例えば経路が切り替わるタイミングで生成されるLOL(LOSS OF LIGHT)情報の発生および回復(光受信装置への光信号の入力断とその回復を意味する)を監視し、それを可変分散補償器および遅延干渉計の再調整のトリガーにして、自動的に光アンプ12の出力レベルを落とし分散補償量および光位相制御量の最適化を再度行うようにしてもよい。このような機能を光受信装置に具備させることで、経路の切り替えを行う際にはスイッチを切り替えるだけで光受信装置の設定を自動的に最適化することができるようになる。図5は、上記の場合における図2に対応したフローチャートの一例であり、前述したステップ11〜ステップ13で起動時の制御が終了した後に、ステップ14でLOLの発生および回復の判定が行われ、YESの場合にはステップ11に戻って再調整が開始されるようになっている。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
上述した第1実施形態においては、光アンプ12の出力レベルを調整することによって光電変換回路14に入力される光信号のOSNRを悪くしたが、公知の光受信装置における光アンプの制御には、出力レベルを一定にするALC(Auto Level Controller)や利得を一定にするAGC(Auto Gain Controller)が適用される場合も多く、運用中は光アンプのALCまたはAGCに対して外部から制御をかることが困難な構成もある。そこで、第2実施形態以降では、光アンプの出力レベルの調整以外の方法により第1実施形態と同様の作用効果が得られるようにした変形例について説明する。
図6は、本発明の第2実施形態による光受信装置の構成を示すブロック図である。
図6において、第2実施形態の光受信装置10Bは、前述の図1に示した第1実施形態の構成について、例えば、遅延干渉計13および光電変換回路14の間の光路上に可変光減衰器18を追加し、装置の起動時等に光アンプ12の出力レベル(増幅利得)を調整するのに代えて、可変光減衰器18の減衰量を制御回路17によって調整するようにしたものである。可変光減衰器18の減衰量は、外部からの電圧または電流によって比較的容易に制御することが可能である。光アンプ12の制御に関しては、ここでは図示しないALCにより出力レベルが一定にされているものとする。なお、上記以外の光受信装置10Bの構成は、第1実施形態の場合と同様であるため、ここでの説明を省略する。
図7は、上記光受信装置10Bの制御回路17による具体的な制御の一例を示したフローチャートである。この制御フローは、基本的に、上述の図2に示した第1実施形態の場合と同様であり、光アンプ12の出力レベルを低下させるのに代えて可変光減衰器18の減衰量を増加させることにより、光信号のOSNRを悪くするようにしている。また、図7のステップ22における可変分散補償器11および遅延干渉計13の最適化についても、上述の図3に示した具体的な制御方法を適用することが可能である。さらに、上述の図5に示したような経路切り替え時の最適化調整に対応した制御フローを適用することも勿論可能である。
上記のような第2実施形態の光受信装置10Bによれば、運用中に光アンプ12に対して外部から制御をかけることが難しい場合でも、エラーレートの目標値に応じて可変光減衰器18の減衰量を増加させて短い時間に多くのエラーを効率良く監視できるようにしたことにより、可変分散補償器11および遅延干渉計13の最適化に要する時間を短縮することが可能になる。
なお、上記の第2実施形態では、可変光減衰器18が遅延干渉計13および光電変換回路14の間に配置される構成例を示したが、光アンプ12および遅延干渉計13の間に可変光減衰器18を設けるようにしてもよい。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図8は、本発明の第3実施形態による光受信装置の構成を示すブロック図である。
図8において、第3実施形態の光受信装置10Cは、前述の図1に示した第1実施形態の構成について、例えば、遅延干渉計13から出力される光信号が入力される光スイッチ(SW)19と、該光スイッチ19の2つの出力ポートのうちの一方の出力ポートおよび光電変換回路14の間を接続する第1光路20Aと、光スイッチ19の他方の出力ポートおよび光電変換回路14の間を接続する第2光路20Bと、該第2光路20B上に配置された固定光減衰器(ATT)21とを設けたものである。なお、上記以外の光受信装置10Cの構成は、第1実施形態の場合と同様であるため、ここでの説明を省略する。
光スイッチ19は、制御回路17によって制御され、装置の起動時等に可変分散補償器11および遅延干渉計13の最適化制御を行う際に、遅延干渉計13からの光信号が第2光路20B側に伝えられるように切り替えられる。固定光減衰器21は、最適化制御時の目標のエラーレートに応じた固定の減衰量を有している。光アンプ12の制御に関しては、ここでは図示しないALCにより出力レベルが一定にされているものとする。固定光減衰器21の減衰量の一例を挙げておくと、目標のエラーレートが10-8程度の場合に、光受信装置10Dへの入力として必要な光信号パワーが−20dBm、光アンプ12の出力レベルが−8dBmであれば、固定光減衰器21の減衰量は12dBに決めればよい。ただし、実際には遅延干渉計13および光スイッチ19SWにおける損失を加味する必要がある。
図9は、上記光受信装置10Cの制御回路17による具体的な制御の一例を示したフローチャートである。光受信装置10Cが起動されると、図9のステップ31において、制御回路17により光スイッチ19が制御され、固定光減衰器21が設けられた第2光路20Bが選択される。これにより、遅延干渉計13から出力される光信号が固定光減衰器21で減衰された後に光電変換回路14に入力されるようになり、OSNRが悪くなってエラーが発生し易い状態となる。そして、ステップ32では、可変分散補償器11および遅延干渉計13の最適化が、第1実施形態の場合と基本的に同様にして制御回路17により実行される。可変分散補償器11および遅延干渉計13の最適化が終了すると、ステップ33において、制御回路17により光スイッチ19が制御され、固定光減衰器21が設けられていない第1光路20Aに切り替えられる。
上記のような第3実施形態の光受信装置10Bによれば、運用中に光アンプ12に対して外部から制御をかけることが難しい場合でも、可変分散補償器11および遅延干渉計13の最適化制御を行う際に光スイッチ19を切り替えて短い時間に多くのエラーを効率良く監視できるようにしたことにより、最適化に要する時間を短縮することが可能になる。ただし、第3実施形態では固定光減衰器21を用いているため、上述した第1,2実施形態の場合のように可変分散補償器11および遅延干渉計13の粗調整や微調整の途中でエラーレートの変化に応じて信号レベルを調整することはできないが、その分安価に装置を構成することが可能である。
なお、上記の第3実施形態では、光スイッチ19と固定光減衰器21が遅延干渉計13および光電変換回路14の間に配置される構成例を示したが、光アンプ12および遅延干渉計13の間に光スイッチ19と固定光減衰器21を設けるようにしてもよい。また、上述の図5に示したような経路切り替え時の最適化調整に対応した制御フローを第3実施形態に適用することも可能である。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図10は、本発明の第4実施形態による光受信装置の構成を示すブロック図である。
図10において、第4実施形態の光受信装置10Dの構成が前述の図1に示した第1実施形態の場合と異なる点は、エラーレートの目標値に応じて光アンプ12の出力レベル(増幅利得)を調整するのに代えて、再生回路15における0,1判定の閾値レベルを調整するようにしたものである。なお、上記以外の光受信装置10Dの構成は、第1実施形態の場合と同様であるため、ここでの説明を省略する。
再生回路15における0,1判定の閾値レベルは、例えば図11に示すように、通常、信号波形の「0」レベルと「1」レベルを最も良く判定できるように最適化されているが、この閾値レベルを意図的にずらすことで再生データについてのエラー発生数を増やすことができる。
図12は、上記光受信装置10Dの制御回路17による具体的な制御の一例を示したフローチャートである。光受信装置10Dが起動されると、図12のステップ41において、制御回路17により再生回路15の閾値レベルが目標のエラーレートに応じてずらされることにより、エラーの発生し易い状態となる。具体的には、再生回路15の閾値レベルは電圧で与えられるので、その電圧値を上下どちらかにずらせばよい。例えば、通常の閾値レベルの最適値が1.7Vの場合、起動時のエラー発生数を見ながら閾値レベルを1.3Vにずらすことで103個程度のエラーが発生するようになる。そして、ステップ42では、可変分散補償器11および遅延干渉計13の最適化が、第1実施形態の場合と同様にして制御回路17により実行される。可変分散補償器11および遅延干渉計13の最適化が終了すると、ステップ43において、制御回路17により再生回路15の閾値レベルは通常の電圧値(上記の一例では1.7V)に戻される。
上記のような第4実施形態の光受信装置10Dによれば、運用中に光アンプ12に対して外部から制御をかけることが難しい場合でも、エラーレートの目標値に応じて再生回路15の閾値レベルをずらして短い時間に多くのエラーを効率良く監視できるようにしたことにより、可変分散補償器11および遅延干渉計13の最適化に要する時間を短縮することが可能になる。
なお、上記の第4実施形態についても、上述の図5に示したような経路切り替え時の最適化調整に対応した制御フローを適用することが可能である。
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
上述した第1〜第4実施形態では、起動時等において光受信装置内の構成要素を制御することにより受信信号のOSNRを悪くしてエラーの発生し易い状態が実現されるようにしたが、光伝送システム上の光受信装置以外の装置を制御することによっても上記のようなエラーの発生し易い状態を実現することが可能である。そこで、第5実施形態では、光伝送システム上の光送信装置における送信出力レベルを調整するようにした応用例について説明する。
図13は、本発明の第5実施形態による光伝送システムの構成を示すブロック図である。
図13において、第5実施形態の光伝送システムは、差分M値位相変調方式の光信号を伝送路1に送信する光送信装置30と、伝送路1を伝搬した光信号を受信処理する光受信装置10Eとを備える。なお、伝送路1上には、ここでは図示しないが光中継器等が配置されていてもよい。この光伝送システムの特徴は、光受信装置10Eにおいて起動時等に可変分散補償器11および遅延干渉計13の最適化制御を行う際に、光受信装置10Eから光送信装置30に対し、図示しない対向回線を用いて伝送されるシステム監視制御用のOSC(Optical Supervisory Channel)信号を利用して、光送信装置30の光出力レベルを低下させる制御情報を送ることにより、光受信装置10Eで受信される光信号のOSNRを悪くしてエラーが発生し易い状態を実現している点である。
具体的に、光受信装置10Eの構成は、上述の図17に示した従来の構成と基本的に同様であり、光送信装置30の光出力レベルを調整する制御情報をOSC信号を利用して光送信装置30に伝える機能を制御回路17が備えている。光送信装置30では、光受信装置10EからのOSC信号によって伝えられる制御情報に従って、例えば図示しない信号光源の出力パワーまたはポストアンプの利得などが調整される。
図14は、上記の光伝送システムにおける具体的な制御の一例を示したフローチャートである。光受信装置10Eが起動されると、図14のステップ51において、光送信装置30から伝送路1に送信される光信号パワーを目標のエラーレートに応じて決められたレベルまで低下させる制御情報を含んだOSC信号が生成され、該OSC信号が光受信装置10Eから対向回線を介して光送信装置30に伝送される。光送信装置30では、OSC信号の制御情報に従って伝送路1への光出力レベルが落とされる。このように光受信装置10Eの起動時に送信側で光信号のパワーを低下させるようにしたことで、図15の概念図に示すように、受信側の光アンプ12等の光信号のパワーを低下させる場合に比べて、光信号のOSNRを効率的に悪くすることができる。すなわち、図15の上段に示すように受信側で光信号パワーを調整する場合、受信した光信号に含まれる信号成分およびノイズ成分の双方が減衰される。これに対して、図15の下段に示すように送信側で光信号パワーを調整する場合には、信号成分のみが送信側で減衰され、その信号成分に対して伝送路1上でノイズが乗る。このため、受信側で検出される光信号の波形は、送信側で調整を行ったときの方がノイズ成分の割合が高くなるので、OSNRを効率的に悪くすることができるようになる。
そして、ステップ52では、可変分散補償器11および遅延干渉計13の最適化が、第1実施形態の場合と同様にして制御回路17により実行される。このとき、受信側で検出されるエラー発生数をOSC信号等を利用して送信側に伝えるようにすれば、受信側での最適化制御の途中で生じるエラー発生数の変化に応じて送信側の出力レベルを調整することも可能である。可変分散補償器11および遅延干渉計13の最適化が終了すると、ステップ53において、光送信装置30から出力される光信号パワーを通常の運用時のレベルにする制御情報を含んだOSC信号が生成され、該OSC信号が光受信装置10Eから対向回線を介して光送信装置30に伝送されることにより、光送信装置30の光出力レベルが元に戻される。
上記のような第5実施形態の光伝送システムによれば、光受信装置10Eの起動時等に光送信装置30の光出力レベルを低下させて短い時間に多くのエラーを効率良く監視できるようにしたことにより、可変分散補償器11および遅延干渉計13の最適化に要する時間を短縮することが可能になる。
なお、上記の第5実施形態では、OSC信号を利用して送信側の光出力レベルを制御する一例を示したが、OSC信号の他にも、例えば光伝送システム全体を監視しているサーバを利用して光受信装置が光送信装置に光出力レベルを調整する指示を送ることも可能である。また、上記の第5実施形態についても、上述の図5に示したような経路切り替え時の最適化調整に対応した制御フローを適用することが可能である。
以上、本明細書で開示した主な発明について以下にまとめる。
(付記1) nを自然数とした場合におけるM=2nである差分M値位相変調方式の光信号が入力され、該光信号の波長分散を補償する可変分散補償部と、
該可変分散補償部で分散補償された光信号について、1ビット分遅延された分岐成分と光位相制御がなされた分岐成分とを干渉させる遅延干渉処理を行う遅延干渉部と、
該遅延干渉部からの光信号について光電変換検出を行うことにより、前記差分M値位相変調方式に対応した復調電気信号を出力する光電変換部と、
該光電変換部から出力される電気信号のエラーレートに関する情報をモニタするエラーモニタ部と、
該エラーモニタ部のモニタ結果に基づいて、前記可変分散補償部における分散補償量および前記遅延干渉部における光位相制御量を制御する制御部と、を含んだ光受信装置であって、
前記光電変換部に入力される光信号の信号対雑音比を調整可能にする信号品質調整部を備え、
前記制御部は、前記信号品質調整部を制御して前記光電変換部に入力される光信号の信号対雑音比を悪くすることにより、前記エラーモニタ部でモニタされる情報が予め設定した目標のエラーレートに対応したものになる状態を実現した後に、前記可変分散補償部および前記遅延干渉部の制御を開始することを特徴とする光受信装置。
(付記2) 付記1に記載の光受信装置であって、
前記可変分散補償部から出力される光信号を増幅し、前記可変分散補償部での光の損失を補う光増幅部を備え、
前記信号品質調整部は、前記光増幅部の出力レベルを変化させることにより、前記光電変換部に入力される光信号の信号対雑音比を調整可能にし、
前記制御部は、前記光増幅部の出力レベルを前記目標のエラーレートに応じて設定したレベルまで低下させた後に、前記可変分散補償部および前記遅延干渉部の制御を開始し、当該制御の終了により前記光増幅部の出力レベルを元に戻すことを特徴とする光受信装置。
(付記3) 付記1に記載の光受信装置であって、
前記信号品質調整部は、前記可変分散補償部および前記光電変換部の間の光路上に配置された可変光減衰器を有し、該可変光減衰器の減衰量を変化させることにより、前記光電変換部に入力される光信号の信号対雑音比を調整可能にし、
前記制御部は、前記可変光減衰器の減衰量を前記目標のエラーレートに応じて設定した値まで増加させた後に、前記可変分散補償部および前記遅延干渉部の制御を開始し、当該制御の終了により前記可変光減衰器の減衰量を元に戻すことを特徴とする光受信装置。
(付記4) 付記1に記載の光受信装置であって、
前記信号品質調整部は、前記可変分散補償部および前記光電変換部の間の光路上に配置され、入力される光信号を第1光路および第2光路のいずれかに出力する光スイッチと、前記第2光路上に配置された固定光減衰器と、を有し、前記光スイッチを切り替えることにより、前記光電変換部に入力される光信号の信号対雑音比を調整可能にし、
前記制御部は、前記光スイッチを前記第2光路側に設定した後に、前記可変分散補償部および前記遅延干渉部の制御を開始し、当該制御の終了により前記光スイッチを前記第1光路側に切り替えることを特徴とする光受信装置。
(付記5) 付記1に記載の光受信装置であって、
前記光電変換部から出力される電気信号よりクロックを抽出してデータを再生する再生部を含み、
前記信号品質調整部は、前記光電変換部に入力される光信号の信号対雑音比を調整可能にするのに代えて、前記再生部におけるデータの識別処理の閾値レベルを変化させることで再生データについてのエラー発生数を調整可能にし、
前記制御部は、前記再生部の閾値レベルを前記目標のエラーレートに応じて設定したレベルまでずらした後に、前記可変分散補償部および前記遅延干渉部の制御を開始し、当該制御の終了により前記再生部の閾値レベルを元に戻すことを特徴とする光受信装置。
(付記6) 付記1に記載の光受信装置であって、
前記制御部は、光受信装置の起動時に、前記可変分散補償部および前記遅延干渉部の制御を行うことを特徴とする光受信装置。
(付記7) 付記1に記載の光受信装置であって、
前記制御部は、入力される光信号の伝送経路が切り替えられた時に、前記可変分散補償部および前記遅延干渉部の制御を行うことを特徴とする光受信装置。
(付記8) 付記1に記載の光受信装置であって、
前記制御部は、前記可変分散補償部および前記遅延干渉部の制御を開始した後、当該制御が終了するまでの間にも、前記信号品質調整部を制御して、前記目標のエラーレートに対応した情報が前記エラーモニタ部でモニタされる状態を実現することを特徴とする光受信装置。
(付記9) 付記1に記載の光受信装置であって、
前記光電変換部から出力される電気信号についてエラー訂正処理を行うエラー訂正部を備え、
前記エラーモニタ部は、前記エラー訂正部で検出されるエラー発生数を前記制御部に伝え、
前記制御部は、前記エラーモニタ部から伝えられるエラー発生数が前記エラー訂正部のエラー訂正能力の範囲内の値となるように、前記信号品質調整部を制御することを特徴とする光受信装置。
(付記10) nを自然数とした場合におけるM=2nである差分M値位相変調方式の光信号が入力され、該光信号の波長分散を補償する可変分散補償部と、該可変分散補償部で分散補償された光信号について、1ビット分遅延された分岐成分と光位相制御がなされた分岐成分とを干渉させる遅延干渉処理を行う遅延干渉部と、該遅延干渉部からの光信号について光電変換検出を行うことにより、前記差分M値位相変調方式に対応した復調電気信号を出力する光電変換部と、を含んだ光受信装置について、前記光電変換部から出力される電気信号のエラーレートに関する情報をモニタし、当該モニタ情報に基づいて、前記可変分散補償部における分散補償量および前記遅延干渉部における光位相制御量を制御する方法であって、
前記光電変換部に入力される光信号の信号対雑音比を悪くすることにより、前記モニタ情報が予め設定した目標のエラーレートに対応したものになる状態を実現した後に、前記可変分散補償部および前記遅延干渉部の制御を開始することを特徴とする制御方法。
(付記11) nを自然数とした場合におけるM=2nである差分M値位相変調方式の光信号を生成して伝送路に出力する光送信装置と、前記伝送路を伝送された光信号を受信処理する光受信装置とを備えた光伝送システムであって、
前記光受信装置は、
前記伝送路を伝送された光信号が入力され、該光信号の波長分散を補償する可変分散補償部と、
該可変分散補償部で分散補償された光信号について、1ビット分遅延された分岐成分と光位相制御がなされた分岐成分とを干渉させる遅延干渉処理を行う遅延干渉部と、
該遅延干渉部からの光信号について光電変換検出を行うことにより、前記差分M値位相変調方式に対応した復調電気信号を出力する光電変換部と、
該光電変換部から出力される電気信号のエラーレートに関する情報をモニタするエラーモニタ部と、
該エラーモニタ部のモニタ結果に基づいて、前記可変分散補償部における分散補償量および前記遅延干渉部における光位相制御量を制御する制御部と、を含み、
さらに、前記制御部は、前記光送信装置の光出力レベルを低下させる制御情報を前記光送信装置に送ることにより、前記エラーモニタ部でモニタされる情報が予め設定した目標のエラーレートに対応したものになる状態を実現した後に、前記可変分散補償部および前記遅延干渉部の制御を開始し、当該制御の終了により前記光送信装置の光出力レベルを元に戻す制御情報を前記光送信装置に送ることを特徴とする光伝送システム。
(付記12) 付記11に記載の光伝送システムであって、
前記光受信装置は、システム監視制御用の信号を利用して前記制御情報を前記光送信装置に送ることを特徴とする光伝送システム。
(付記13) 付記11に記載の光伝送システムであって、
前記光受信装置は、システム全体を監視するサーバを利用して前記制御情報を前記光送信装置に送ることを特徴とする光伝送システム。
本発明の第1実施形態による光受信装置の構成を示すブロック図である。 上記第1実施形態における具体的な制御方法の一例を示すフローチャートである。 上記第1実施形態における可変分散補償器および遅延干渉計の具体的な調整方法の一例を示すフローチャートである。 上記第1実施形態に関連したネットワークの構成例を示す図である。 図4のネットワーク構成に対応した他の制御方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態による光受信装置の構成を示すブロック図である。 上記第2実施形態における具体的な制御方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態による光受信装置の構成を示すブロック図である。 上記第3実施形態における具体的な制御方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態による光受信装置の構成を示すブロック図である。 上記第4実施形態の再生回路における閾値レベルを説明するための図である。 上記第4実施形態における具体的な制御方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の第5実施形態による光伝送システムの構成を示すブロック図である。 上記第5実施形態における具体的な制御方法の一例を示すフローチャートであ 上記第5実施形態において光信号のOSNRが効率的に悪くされる様子を説明するための概念図である。 従来の光送信装置の構成例を示すブロック図である。 従来の光受信装置の構成例を示すブロック図である。 従来の光受信装置における可変分散補償器および遅延干渉計の最適化制御の一例を示した図である。 従来の光受信装置における分散補償量、光位相制御量およびエラー発生数の関係の一例を示した図である。 従来の光受信装置における最適化制御の問題点を説明するための図である。
符号の説明
1…伝送路
10A〜10E…光受信装置
11…可変分散補償器
12…光アンプ
13…遅延干渉計
14…光電変換回路
15…再生回路
16…受信データ処理回路
17…制御回路
18…可変光減衰器
19…光スイッチ
20A…第1光路
20B…第2光路
21…固定光減衰器
30…光送信装置

Claims (7)

  1. nを自然数とした場合におけるM=2nである差分M値位相変調方式の光信号が入力され、該光信号の波長分散を補償する可変分散補償部と、
    該可変分散補償部で分散補償された光信号について、1ビット分遅延された分岐成分と光位相制御がなされた分岐成分とを干渉させる遅延干渉処理を行う遅延干渉部と、
    該遅延干渉部からの光信号について光電変換検出を行うことにより、前記差分M値位相変調方式に対応した復調電気信号を出力する光電変換部と、
    該光電変換部から出力される電気信号のエラーレートに関する情報をモニタするエラーモニタ部と、
    該エラーモニタ部のモニタ結果に基づいて、前記可変分散補償部における分散補償量および前記遅延干渉部における光位相制御量を制御する制御部と、を含んだ光受信装置であって、
    前記光電変換部に入力される光信号の信号対雑音比を調整可能にする信号品質調整部を備え、
    前記制御部は、前記信号品質調整部を制御して前記光電変換部に入力される光信号の信号対雑音比を悪くすることにより、前記エラーモニタ部でモニタされる情報が予め設定した目標のエラーレートに対応したものになる状態を実現した後に、前記可変分散補償部および前記遅延干渉部の制御を開始することを特徴とする光受信装置。
  2. 請求項1に記載の光受信装置であって、
    前記可変分散補償部から出力される光信号を増幅し、前記可変分散補償部での光の損失を補う光増幅部を備え、
    前記信号品質調整部は、前記光増幅部の出力レベルを変化させることにより、前記光電変換部に入力される光信号の信号対雑音比を調整可能にし、
    前記制御部は、前記光増幅部の出力レベルを前記目標のエラーレートに応じて設定したレベルまで低下させた後に、前記可変分散補償部および前記遅延干渉部の制御を開始し、当該制御の終了により前記光増幅部の出力レベルを元に戻すことを特徴とする光受信装置。
  3. 請求項1に記載の光受信装置であって、
    前記信号品質調整部は、前記可変分散補償部および前記光電変換部の間の光路上に配置された可変光減衰器を有し、該可変光減衰器の減衰量を変化させることにより、前記光電変換部に入力される光信号の信号対雑音比を調整可能にし、
    前記制御部は、前記可変光減衰器の減衰量を前記目標のエラーレートに応じて設定した値まで増加させた後に、前記可変分散補償部および前記遅延干渉部の制御を開始し、当該制御の終了により前記可変光減衰器の減衰量を元に戻すことを特徴とする光受信装置。
  4. 請求項1に記載の光受信装置であって、
    前記制御部は、前記可変分散補償部および前記遅延干渉部の制御を開始した後、当該制御が終了するまでの間にも、前記信号品質調整部を制御して、前記目標のエラーレートに対応した情報が前記エラーモニタ部でモニタされる状態を実現することを特徴とする光受信装置。
  5. 請求項1に記載の光受信装置であって、
    前記光電変換部から出力される電気信号についてエラー訂正処理を行うエラー訂正部を備え、
    前記エラーモニタ部は、前記エラー訂正部で検出されるエラー発生数を前記制御部に伝え、
    前記制御部は、前記エラーモニタ部から伝えられるエラー発生数が前記エラー訂正部のエラー訂正能力の範囲内の値となるように、前記信号品質調整部を制御することを特徴とする光受信装置。
  6. nを自然数とした場合におけるM=2nである差分M値位相変調方式の光信号が入力され、該光信号の波長分散を補償する可変分散補償部と、該可変分散補償部で分散補償された光信号について、1ビット分遅延された分岐成分と光位相制御がなされた分岐成分とを干渉させる遅延干渉処理を行う遅延干渉部と、該遅延干渉部からの光信号について光電変換検出を行うことにより、前記差分M値位相変調方式に対応した復調電気信号を出力する光電変換部と、を含んだ光受信装置について、前記光電変換部から出力される電気信号のエラーレートに関する情報をモニタし、当該モニタ情報に基づいて、前記可変分散補償部における分散補償量および前記遅延干渉部における光位相制御量を制御する方法であって、
    前記光電変換部に入力される光信号の信号対雑音比を悪くすることにより、前記モニタ情報が予め設定した目標のエラーレートに対応したものになる状態を実現した後に、前記可変分散補償部および前記遅延干渉部の制御を開始することを特徴とする制御方法。
  7. nを自然数とした場合におけるM=2nである差分M値位相変調方式の光信号を生成して伝送路に出力する光送信装置と、前記伝送路を伝送された光信号を受信処理する光受信装置とを備えた光伝送システムであって、
    前記光受信装置は、
    前記伝送路を伝送された光信号が入力され、該光信号の波長分散を補償する可変分散補償部と、
    該可変分散補償部で分散補償された光信号について、1ビット分遅延された分岐成分と光位相制御がなされた分岐成分とを干渉させる遅延干渉処理を行う遅延干渉部と、
    該遅延干渉部からの光信号について光電変換検出を行うことにより、前記差分M値位相変調方式に対応した復調電気信号を出力する光電変換部と、
    該光電変換部から出力される電気信号のエラーレートに関する情報をモニタするエラーモニタ部と、
    該エラーモニタ部のモニタ結果に基づいて、前記可変分散補償部における分散補償量および前記遅延干渉部における光位相制御量を制御する制御部と、を含み、
    さらに、前記制御部は、前記光送信装置の光出力レベルを低下させる制御情報を前記光送信装置に送ることにより、前記エラーモニタ部でモニタされる情報が予め設定した目標のエラーレートに対応したものになる状態を実現した後に、前記可変分散補償部および前記遅延干渉部の制御を開始し、当該制御の終了により前記光送信装置の光出力レベルを元に戻す制御情報を前記光送信装置に送ることを特徴とする光伝送システム。
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