以下、図面を参照してこの発明の実施の形態を詳細に説明する。まずこの発明が適用された記録再生装置の概要を図1に示して説明する。
図1では、記録媒体としてDVDなどの光ディスクとハードディスクの双方を取り扱うことができる装置として示しているが、ハードディスクあるいはDVDなどの光ディスクは例えば半導体メモリによる記録媒体などに置換されてもよい。
図1において、各ブロックを大きく分けると、左側には記録部の主なブロックを示し,右側には再生部の主なブロックを示している。
図1の記録再生装置は、ディスクドライブ部1002と、ハードディスクドライブ部2001の2種類のディスクドライブ部を有する。まず、ディスクドライブ部1002は、ビデオファイルを構築できる情報記録媒体である第1のメディアとしての光ディスク1001を回転駆動し、情報の読み書きを実行する。ディスクドライブ部1002は、光ディスク1001に対する回転制御系、レーザ駆動系、光学系などを有する。また、ハードディスクドライブ部2001は、第2のメディアとしてのハードディスクを駆動する。
データプロセッサ部1003は、ディスクドライブ部1002及びハードディスクドライブ部2001に記録データを供給することができ、また、再生された信号を受け取ることができる。ディスクドライブ部1002は、光ディスク1001に対する回転制御系、レーザ駆動系、光学系などを有する。
データプロセッサ部1003は、記録または再生単位のデータを取り扱うもので、バッファ回路、変調・復調回路、エラー訂正部などを含む。
また図1の記録再生装置は、録画側を構成するエンコーダ部50と、再生側を構成するデコーダ部60と、装置本体の動作を制御するマイクロコンピュータブロック30とを主たる構成要素としている。エンコーダ部50は、トランスポートストリーム処理部及び複数のエンコーダを含む。
エンコーダ部50は、基本的には入力されたアナログビデオ信号やアナログオーディオ信号をデジタル化するビデオ用及びオーディオ用のアナログデジタルコンバータと、ビデオエンコーダと、オーディオエンコーダとを有する。さらに、副映像エンコーダも含む。
エンコーダ部50からのエンコード出力は、バッファメモリを含むフォーマッタ51にて所定のDVD-RAMのフォーマットに変換され、先のデータプロセッサ部1003に供給される。
なおトランスポートストリームから抽出したパケットエレメンタリーストリームがエンコーダ部50から直接ハードディスクドライブ部2001のハードディスクに記録される場合もある。
エンコーダ部50には、スイッチ53を介して、AV入力部41aからの外部アナログビデオ信号と外部アナログオーディオ信号が入力することができる。またエンコーダ部50には、地上波アナログチューナ41c、地上波デジタルチューナ41c、衛星BS/CSチューナ41e,衛星アナログチューナ41eからの受信信号が選択的に入力することができる。また、エンコーダ部50で複数のデコーダが活用される場合、地上波デジタルチューナ41cで受信した番組がハードディスクドライブ部2001で録画され、同時に、衛星BS/CSチューナ41dで受信した番組を視聴することも可能である。
なお、エンコーダ部50は、圧縮されたデジタルビデオ信号やデジタルオーディオ信号が直接入力されるときは、圧縮デジタルビデオ信号やデジタルオーディオ信号を直接フォーマッタ51に供給することもできる。またエンコーダ部50は、アナログデジタル変換されたデジタルビデオ信号やオーディオ信号を、ビデオミキシング部71やオーディオセレクタ76に直接供給することもできる。
エンコーダ部50に含まれるMPEGビデオエンコーダでは、デジタルビデオ信号はMPEG2またはMPEG1規格に基づいた可変ビットレートで圧縮されたデジタルビデオ信号に変換される。デジタルオーディオ信号は、MPEGまたはAC−3規格に基づいて固定ビットレートで圧縮されたデジタルオーディオ信号、あるいはリニアPCMのデジタルオーディオ信号に変換される。
副映像信号がAV入力部41から入力された場合(例えば副映像信号の独立出力端子付DVDビデオプレーヤからの信号など)、あるいはこのようなデータ構成のDVDビデオ信号が放送されてそれがTVチューナ部42で受信された場合は、DVDビデオ信号中の副映像信号が副映像エンコーダでエンコード(ランレングス符号化)されて副映像のビットマップとなる。
エンコードされたデジタルビデオ信号、デジタルオーディオ信号、副映像データは、フォーマッタ51にてパック化され、ビデオパック、オーディオパック、副映像パックとなり、さらにこれらが集合されて、DVD-ビデオ規格で規定されたフォーマット(DVD Videoフォーマット)や、DVD-レコーディング規格で規定されたフォーマット(DVD VRフォーマット)に変換される。フォーマッタ51は、上記の変換処理のとき、バッファメモリ52も利用している。
図1の装置は、フォーマッタ51でフォーマット化された情報(ビデオ、オーディオ、副映像データなどのパック)及び作成された管理情報を、データプロセッサ部1003を介してハードディスクドライブ部2001あるいはデータディスクドライブ部1002に供給し、ハードディスクあるいは光ディスク1001に記録することができる。またハードディスクあるいは光ディスク1001に記録された情報を、データプロセッサ部1003、ディスクドライブ部1002を介して光ディスク1001あるいはハードディスクに記録することもできる。
またハードディスクあるいは光ディスク1001に記録されている複数番組のビデオオブジェクトを、一部削除したり、異なる番組のオブジェクトをつなげたり、といった編集処理を行うこともできる。
マイクロコンピュータブロック30は、MPU(マイクロプロセッシングユニット)、またはCPU(セントラルプロセッシングユニット)と、制御プログラム等が書きこまれたROMと、プログラム実行に必要なワークエリアを提供するためのRAMとを含んでいる。マイクロコンピュータブロック30は、ネットワークインターフェース30aを介して、外部ネットワークに接続することが可能である。これにより、外部のサーバーから電子番組案内情報(DEPG:Dynamic Electronic Program Guide)を取り込むことも可能である。
さらにマイクロコンピュータブロック30のMPUは、そのROMに格納された制御プログラムに従い、RAMをワークエリアとして用いて、欠陥場所検出、未記録領域検出、録画情報記録位置設定、UDF記録、AVアドレス設定などを実行する。
またマイクロコンピュータブロック30は、装置の各ブロックを統括して制御するために必要な情報処理部を有するもので、ワークRAM31、ディレクトリ検出部32、VMG(全体のビデオ管理情報)情報作成部、コピー関連情報検知部、コピー及びスクランブリング情報処理部(RDI処理部)、パケットヘッダ処理部、シーケンスヘッダ処理部、アスペクト比情報処理部などを備える。
またマイクロコンピュータブロック30は、録画を実行する際の管理情報の制御部34と、編集を実行する際の管理情報の制御部33をも備える。
さらに、マイクロコンピュータブロック30には、シリーズ番組予約・録画制御部35、GUI(グラフィックユーザインターフェース)画面制御部36が設けられている。このシリーズ番組予約・録画制御部35、GUI(グラフィックユーザインターフェース)画面制御部36の動作については、さらにあとで詳しく説明することにする。
MPUの実行結果のうち、ユーザに通知すべき内容は、映像データ記録再生装置の表示部43に表示されるか、またはモニターディスプレイにOSD(オンスクリーンディスプレイ)表示される。
またマイクロコンピュータブロック30は、この装置を操作するための操作信号を与えるキー入力部44を有する。このキー入力部44は、例えば記録再生装置の本体上に設けた操作スイッチ類や、あるいはリモートコントローラなどに相当する。また、記録再生装置と有線通信あるいは無線通信あるいは光通信や赤外線通信などの手段を用いて接続されたパーソナルコンピューターであってもよい。いずれの形態であるにせよ、ユーザがこのキー入力部44を操作することにより、入力された映像音声信号の録画処理や、録画されたコンテンツの再生処理、あるいは録画されたコンテンツに対する編集処理などを施すことができる。
なお、マイクロコンピュータブロック30が、ディスクドライブ部1002、ハードディスクドライブ部2001、データプロセッサ部1003、エンコーダ部50及び/またはデコーダ部60などを制御するタイミングは、STC(システムタイムクロック)38からの時間データに基づいて実行することができる。録画や再生の動作は、通常はSTC38からのタイムクロックに同期して実行されるが、それ以外の処理はSTC38とは独立したタイミングで実行されてもよい。
デコーダ部60は、パック構造を持つDVDフォーマットの信号から各パックを分離して取り出すセパレータと、パック分離やその他の信号処理実行時に使用するメモリと、セパレータで分離された主映像データ(ビデオパックの内容)をデコードするVデコーダと、セパレータで分離された副映像データ(副映像パックの内容)をデコードするSPデコーダと、セパレータで分離されたオーディオデータ(オーディオパックの内容)をデコードするAデコーダとを有する。またデコードされた主映像にデコードされた副映像を適宜合成し、主映像にメニュー、ハイライトボタン、字幕やその他の副映像を重ねて出力するビデオプロセッサを備えている。
デコーダ部60の出力ビデオ信号は、ビデオミキシング部71に入力される。ビデオミキシング部71では、例えばテキストデータの合成が行われる。またビデオミキシング部71には、TVチューナやAV入力部41aからの信号を直接取り込むラインもまた接続されている。ビデオミキシング部71には、バッファとして用いるフレームメモリ72が接続されている。ビデオミキシング部71の出力がアナログ出力の場合はI/F(インタフェース)73を介して外部出力され、デジタル出力の場合はデジタルアナログ変換器74を介して外部へ出力される。
デコーダ部60の出力オーディオ信号は、セレクタ76を介してデジタルアナログ変換器77でアナログ変換され外部に出力される。セレクタ76は、マイクロコンピュータブロック30からのセレクト信号により制御される。これによりセレクタ76は、TVチューナやAV入力部41aからのデジタル信号を直接モニタする時、エンコーダ部50をスルーした信号を直接選択することも可能である。
なお、エンコーダ部50のフォーマッタでは、録画中、各切り分け情報を作成し、定期的にマイクロコンピュータブロック30のMPUへ送る(GOP先頭割り込み時などの情報)。切り分け情報としては、VOBUのパック数、VOBU先頭からのIピクチャのエンドアドレス、VOBUの再生時間などである。
同時に、アスペクト情報処理部からの情報を録画開始時にMPUへ送り、MPUはVOBストリーム情報(STI)を作成する。ここでSTIは、解像度データ、アスペクトデータなどを保存し、再生時、各デコーダ部ではこの情報を元に初期設定が行われる。
また本装置では、DVDに記録するビデオファイルは1ディスクに1ファイルとしている。またデータをアクセス(シーク)している間に、途切れないで再生を続けるために、最低限連続する情報単位(サイズ)を決めている。この単位をCDA(コンティギュアス・データ・エリア)という。CDAサイズは、ECC(エラー訂正コード)ブロック(16セクタ)の倍数であり、ファイルシステムではこのCDA単位で記録を行っている。
データプロセッサ部1003は、エンコーダ部50のフォーマッタからVOBU単位のデータを受け取り、CDA単位のデータをディスクドライブ部1002あるいはハードディスクドライブ部2001に供給している。またマイクロコンピュータブロック30のMPUは、記録したデータを再生するのに必要な管理情報を作成し、データ記録終了のコマンドを認識すると、作成した管理情報をデータプロセッサ部1003に送る。これにより、管理情報がディスクに記録される。従って、エンコードが行われているとき、エンコーダ部50からマイクロコンピュータブロック30のMPUは、データ単位の情報(切り分け情報など)を受け取る。また、マイクロコンピュータブロック30のMPUは、記録開始時には光ディスク及びハードディスクから読み取った管理情報(ファイルシステム)を認識し、各ディスクの未記録エリアを認識し、データ上の記録エリアをデータプロセッサ部1003を介してディスクに設定している。
図2には、リモートコントローラ20の概観を示している。主な操作キーを説明する。20aは、電源をオンオフするための電源キーであり、20bは、トップメニュー画面を表示させるためのトップメニューキーである。メニューキー20cは、例えばDVDなどの媒体に記録されているメニューを表示させときに操作する操作キーである。20DEは、決定キーであり、20UP,20DW,20R,20Lは、カーソルをそれぞれ上、下、右、左に移動させるためのカーソル操作キーである。
次に本装置におけるシリーズ予約に関する特徴的な構成及び動作について説明する。トップメニューキー20bが操作されると、画面制御部36の制御の元で、図3に示すような案内画面80がモニタ3001に表示される。
図3の画面80には、項目として「番組表」、「録画予約一覧」、「Myジャンル番組リスト、」、「おすすめサービス」、「お気に入り番組リスト」、「シリーズ番組リスト」などが表示される。
図3の画面80において、リモートコントローラ20のカーソルキーを操作して、例えば、「番組表」を選択し、決定キー20DEを押すと、図4に示すような画面80となる。図4の画面では、放送日、時間帯、番組が放送される放送方式及びチャンネル、各時間帯の番組名のリストが表示される。
図4の画面80からさらに移行できる画面について説明する。図4の画面80において、今、リモートコントローラ20のカーソルキーを操作して、例えば、「世界の社食からスペシャル」と言う番組題名を選択し、決定キー20DEを押したとする。すると、図5に示すような録画予約画面80に移行する。
図5の録画予約画面80では、予約番組に関する番組名、放送時間などが表示される。ここで録画予約画面80では、「シリーズ予約」を設定するかどうかの項目80a、「予約キャンセル」の項目80b、が表示される。
ここでユーザが、リモートコントローラ20のカーソルキーを操作して、例えば、「シリーズ予約」と言う項目80aを選択し、決定キー20DEを押したとする。すると、図6に示すような、録画予約の「命名」を行なうための画面80に移行する。ここでは、未設定の領域と、すでに命名されている予約名称が表示される。この画面80では、「お気に入りセット1」、「お気に入りセット2」、「お気に入りセット3」、シリーズ予約として「シリーズ予約3」、「シリーズ予約2」がある。
ここで、ユーザが、例えば、未設定部をカーソルにより選択して、決定キー20DEを押したとする。すると、図7に示すように、番組名の情報がそのまま転送されてくる。自動的に設定される部分上の1つの空欄である。例だと「世界の社食からスペシャル」が第1キーワードとして入る。第2キーワード(または)と第3キーワード(含まれない)は空欄のままである。ユーザは第2キーワードと第3キーワードを手動で追加することができる。
つまり、時間帯及びチャンネルなどの設定情報が表示される。また、キーワードとしては、番組名の中に“含まる”キーワード、“含まない”キーワードを設定することができる。一例としては、第2キーワード「日本の社食から」(または)、第3キーワード「番宣」(含まない)と設定すると、例えば、『日本の社食から「大分県」』が録れても『番宣 日本の社食から』は録らないことになる。
図3の画面80に戻る。ここで、リモートコントローラ20のカーソルキーを操作して、例えば、「録画予約一覧」を選択し、決定キー20DEを押すと、図8に示すような画面80となる。図8の画面では、いままでに録画予約している番組の録画予約テーブルの情報が表示される。ここでは、「番組名」、「シリーズ予約」しているか否か、放送方式及びチャンネル、予約日時などが記載されている。
図3の画面80に再度戻る。ここで、リモートコントローラ20のカーソルキーを操作して、例えば、「シリーズ番組リスト」を選択し、決定キー20DEを押すと、図9に示すような画面80となる。図9の画面では、シリーズ予約1、シリーズ予約2などのように、シリーズ予約が幾つあるのかを示す画面80となる。この図9の画面80では、シリーズ予約が3つ存在することが分かる。ここで、例えば「シリーズ予約1」の位置に、リモートコントローラ20を操作してカーソルを合わせて、決定キー20DEを押すと、図10に示すような画面80となる。この画面では、シリーズ予約1の番組名、放送日時、曜日、記録媒体などがテーブル情報として表示される。ここでは、シリーズ1のキーワードに対応したものがテーブルとして表示される。この一覧はシリーズの条件設定で検索した結果であり、その“一部”が予約として登録される。また、予約登録された番組は、同一覧に[シリーズ]マークが付加される。
録画予約を行う場合には、放送波に重畳されてくるデジタルデータあるいはインターネットを介して送られてくるデータから抽出された電子番組情報が利用される。
ここで、番組内容は、「番組名」+「番組説明/番組概要」、或いは、「予約名」+「番組説明」、或いは「タイトル名」+「番組説明」を含む。「番組名」+「番組説明/番組概要」は、番組表から得ることができる。また「予約名」+「番組説明」は、予約一覧の情報に含まれている。また、「タイトル名」+「番組説明」は、録画結果の情報に含まれている。
「番組名」は、「予約名」、「タイトル名」に対応する。「番組名」の情報は、さらに「マーク」+「シリーズ名」+「和数」+「題名」を含む。「マーク」は、本放送であるのか、再放送であるのかを示す。またシリーズ名は、大抵の場合は、常に同じ名称(例えば世界の社食からスペシャル)が用いられる。また「和数」は、第1話、第2話、第3話、…(或いは第1弾、第2弾、…)である。また「題名」としては、例えばヨーロッパ編、アジア編、アフリカ編、南アメリカ編などである。
図11には、上記したシリーズ番組予約・録画制御部35に含まれる動作例を示している。
太い線で囲む部分のステップS1,S3,S7は、画面制御部36を介してモニタ3001に表示される内容が処理されるステップである。また点線で囲むステップS5,S9は、ユーザは画面上で見ることはできないが、制御部35の制御のもとで、メモリに記憶されている内容が参照されて処理されるステップである。また四角で囲むステップS4,S6,S8は、装置内部でデータ処理が行われるステップである。ステップS1は、図4の画面に対応する。ステップS3は、図10の画面に対応する。又ステップS7は、図8の画面に対応する。
ステップ2は、シリーズ予約がされたときに、予約条件(キーワード等)に合致する番組を検索するステップである。ステップ4は、予約一覧のテーブルに記載されている番組情報に無く、また過去の予約録画成功した番組情報にも無い、番組情報を検索し、判定するステップである。つまり、ここでは、同一シリーズの番組であるが、第1話、第2話、第3話、…と続くような番組であり、最も新しくて、番組内容が異なる番組を判定することになる。
ここでは、ユーザにとって新規であるとして判定された番組が検索されたとき、その既に予約されている番組の内容と内容の重複がないかどうかを判断している。つまり、再放送の番組であるかどうかを判定できることになる。放送時間帯が異なっても、既に録画されているドラマの第2話が再放送されることもあるので、このような番組は予約されない。上記の処理結果のデータ(ステップS5)が一時的に保持される。
このように、本放送の番組が予約されているのに、再放送の番組をシリーズ予約しては、無駄になるので、内容的に重複が無いように予約情報を設定する。
ステップS5における結果データには、既に予約や録画済みのものと番組“内容”が重ならないものがある。つまり、予約や録画済みの再放送番組もS5のデータには含まれない。例えば、録画済みドラマ第1話、予約済みドラマ第2話の場合、S5のデータにはドラマ第3話、ドラマ第3話[再]、ドラマ第4話、ドラマ第4話[再]、…、が入ることになる。
次にステップS6にてS5の同内容番組の重複予約をしないように予約を入れる。例えば、ドラマ第3話、ドラマ第4話[再]を予約登録する。ドラマ第4話が[再]の方を登録するのは、ドラマ第4話(本放送)の放送時間帯に別のチャンネルの手動予約が既に入っていたためである。
ステップS8においては、予約録画が成功したかどうかが判定され、成功した場合には、ステップS9において、過去の予約録画成功番組の情報がメモリ或いはディスクに保存される。この情報は、できるだけ多いほうがよいが、無制限ではなく、ある程度の保存容量になった場合には、過去の情報から削除される。
この発明に係る装置では、シリーズ予約している番組情報の一部あるいは全部を削除することが可能である。
図12には、シリーズ予約している番組情報を削除、つまり予約キャンセルを行なう場合の表示画面80の例を示している。まず、図8、図12で示した録画予約画面を表示した状態では、シリーズ予約されている番組情報の表示領域には、「シリーズ」という識別情報が表示される。したがって、ユーザは、シリーズ予約されている番組を容易に判別することができる。
ここでユーザは、リモートコントローラ20のカーソルキーを操作して、同一シリーズの番組情報の1つを選択したとき、同予約のみに影響を及ぼすのか、あるいは同一シリーズ予約の全部に影響を及ぼすのかの“問い合わせのコメント”を得ることができる。
図12の例では、シリーズ予約を削除する操作を行なったときの例を示している。ここでは、シリーズ予約であること、同予約のみを削除するのか、同一シリーズ予約の全てを削除するのかのコメントが表示されている。例えば図12の画面において、カーソルにより番組情報の領域(行)を選択し、リモートコントローラのクリアキー或いは削除キーを操作することにより、“問い合わせのコメント”が得られる。
図12の例は、削除に関するコメントであるが、設定変更に関しても“問い合わせコメント”が表示される。設定変更が行われる場合には、図8或いは図12の画面において、カーソルにより所望の番組情報の領域(行)を選択し、リモートコントローラの決定キーを押すことにより、問い合わせコメントが表示される、ここで、“同予約のみの変更”なのか、“同シリーズ全体での変更”なのか、を選択し、図5の画面に戻ることができる。
ここで、ユーザは、キーワードの変更、録画優先度の変更、画質などの変更を行なうことができる。変更を行なった後、カーソルにより「設定完了」のボタンを選択し、決定キーを押す。
録画優先度の情報としては、「非優先」、「優先」、「ふつう」、「最優先」などを設定することができる。優先度の情報は、例えば、シリーズ予約の番組と同一時間帯に録画する別の番組が録画予約された場合、優先度の高いほうを優先して録画するために判定要素として利用される。
さらにまた次のような機能も得ることができる。図5に示すような設定変更画面において、ユーザの設定変更項目に対して制限を与えることができる。この場合は、設定変更可能な入力領域と、設定不可能な入力領域とは、例えば色により識別される。
例えば、キーワードの入力領域は、輝度が明るくなるが、番組の放送時間帯が示されている領域は、グレーとなり、自由な入力変更ができないことがわかるようになっている。また、放送チャンネルの領域も同様に、入力変更できないように、トーンダウンして表示される。
例えば、「同一シリーズの全て」を選択した場合は予約時間帯や放送チャンネル(CH)が示されている領域は、グレーとなり、自由な入力変更が出来ない。
図13には、予約情報として構築される番組固有情報の例を示している。予約情報の項目としては、例えば予約名、放送開始日時、録画時間、予約ID、シリーズID,予約無効フラグ、画質、優先順位などがある。予約IDは、予約が行なわれる毎に順番に自動的に割り当てられる番号である。ここで、シリーズ予約IDも、シリーズ予約された番組に対して付されるIDであり、非シリーズ予約の番組には0が付される。
図14には、シリーズ予約が行なわれるときの処理フローを示している。この動作は、シリーズ番組予約・録画制御部35内における各制御ユニットの結合で実現される。ユーザは、シリーズ予約のために図3の項目「番組表」を選択し、リモコンの決定キーを押す(ステップSA1)。すると、電子番組案内情報から作成された番組表(図4)が表示されるので、ユーザは、所望の番組の領域をカーソルで選択する。そして決定キーを押す(ステップSA2)。すると、図5に示した画面80(予約設定画面)が現れる(ステップSA3)。
ここで、画面上の「登録」の位置にカーソルを合わせて、決定キーを押すと、選択した番組の番組情報が登録され、録画予約が行なわれる(ステップSA6)。しかし、ここで、画面上の「シリーズ予約」の位置にカーソルを合わせて、決定キーを押すと、まず、表示上の番組情報(番組表上で選択した番組に対応する情報)がまず自動的に登録される(ステップSA5、SA7)。これは、ユーザが自ら選択した番組は、重要であり、シリーズ番組であることが明白であるからである。
次に録画設定一覧の画面80(図6)が表示され条件を設定するための1行を選択する。そしてシリーズの条件を設定する条件セット番号を選択した後、(ステップSA8)、図7に示したような画面80に移行する。ここでは、シリーズ予約を行なう番組情報をサーチする条件(キーワード、画質、優先度など)が入力される(ステップSA9)。
次に「設定完了」の位置にカーソルがあわせられ、決定キーが押されると、シリーズ予約情報が登録される(ステップSA10、SA11)。このシリーズ予約情報は、番組表の番組情報と比較され、条件に合致する番組(同シリーズの番組)が検索される。そして、優先順位に従って、予約登録が実行される(ステップSA12)。
図15には、定期的あるいは不定期に番組表を検索し、シリーズ予約している番組情報を追加登録する場合の動作を示すフローチャートである。定期的とは、例えば1日に1回であり、不定期とは、例えば、図8に示したような番組録画予約テーブルに空きが生じた場合である。この装置は、例えば、30の番組を録画予約することが可能である。そこで、予約取消しなどが有った場合、予約不要などで予約情報の削除が有った場合、予約録画が完了しその予約情報が消去された場合、余裕が生じる。このような場合にシリーズ予約のための番組情報を検索し、将来放送されるシリーズ番組の録画予約を行なうことができる。
番組表更新時間になると、番組表を取得する。番組表は、放送波、或いはネットワークを介して取り込むことができる(ステップSB1、SAB2、SB3)。番組表の中にシリーズ予約に該当する番組があるかどうかを検索する。番組表にシリーズ予約に該当する番組の番組情報が存在した場合、すでにその番組情報は登録されているかどうかを判断する(ステップSB4、SB5)。未登録である場合には、当該番組情報が、信頼できるものであるかどうかを判定する。この判定結果データは、図11で説明したS5に該当する。
図15において、つまり、ユーザにとって新規な番組であるかどうかを判定する。新規な番組であることが判明したとき、既に予約されている番組の内容と内容の重複がないかどうかを判断する(ステップSB6)。つまりステップSB6はこれから登録しようとする新規の番組の放送時間帯が、既存他チャンネル(CH)予約の時間帯と重なっているかどうか、を見る。従ってステップSB6での処理内容は、内容重複検査(ステップSB5))ではなく、時間重複かどうかをみている。ここで、重複している場合には、優先度情報が参照され、優先度の高いほうの番組情報が予約登録される(ステップSB7,SB8)。番組表の全番組ついて、番組表の中にシリーズ予約に該当する番組があるかどうかを検索する。全番組について検索が終了した場合には、処理が終了する(ステップSB9)。
図16には、図12で説明したような“問い合わせコメント”が出力されるときの動作を説明するためのフローチャートである。録画予約一覧表が表示された状態で特定の番組の表示領域(行)が選択され、削除操作が行われると、この番組はシリーズ予約されたものであるかどうかの判定が行なわれる(ステップSC1,SC2、SC3)。シリーズ予約でない番組であった場合には、同予約情報を削除する(ステップSC5)。シリーズ予約の番組であった場合には、選択した番組だけの予約削除なのか、選択した番組のシリーズ全体の予約削除なのかを問い合わせる“問い合わせコメント”が表示される。ここで、選択した番組だけの予約削除が選択された場合には、同予約番組の予約無効フラグを無効に設定する(ステップSC7)。選択した番組のシリーズ全体の予約削除が選択された場合には、この番組の番組情報に付随しているシリーズIDと同じシリーズIDを含む予約番組情報を全て削除する(ステップSC8)。そして、予約一覧の画面80(図10)が表示される。
次に上記した装置が有する特徴的な技術をまとめて記載することにする。図17は、マイクロコンピュータブロック30内の制御部をさらに詳しく示している。このブロック30内には、シリーズ番組予約・録画制御部35、GUI画面制御部36、及び操作入力判別部27が含まれる。シリーズ番組予約・録画制御部35、GUI画面制御部36に含まれる代表的な制御ブロックをさらに説明すると以下のようになる。
即ち、リーズ番組予約・録画制御部35は、番組表取得部35a,自動登録部35b,予約追加処理部35cを含む。またGUI画面制御部36は、番組表出力処理部36a,個別番組情報出力部、録画予約テーブル表示処理部、録画予約一覧出力部、コメント出力部、番組検索条件出力部36f、トップメニュー処理部36gを含む。
ここで、各部は主として以下に述べるような機能を司る。番組表取得部35aは、放送波あるいはネットワークを介して送られてくる番組表を取得する。番組表出力処理部36aは、前記番組表を画面に表示する。個別番組情報出力部36bは、番組表の任意の番組名が選択され決定されたとき、当該番組に関するチャンネル、放送時間帯を含む番組情報と、シリーズ予約を行なうための「シリーズ予約」選択項目、通常録画予約を行なうための「登録」選択項目を画面に表示する。自動登録部35bは、前記「シリーズ予約」選択項目が選択されて決定されたとき、前記番組情報をシリーズ予約の情報として自動的に録画予約テーブルに登録する。
また、最新の前記番組表に、前記シリーズ予約のための新しい番組情報が存在するか否かを定期的或いは不定期に検索し、前記新しい番組情報が存在した場合、予約追加処理部35cは、この情報を前記録画予約テーブルに登録することができる。さらに録画予約テーブル表示処理部36cは、前記録画予約テーブルを画面に表示するとき、録画予約された番組がシリーズ予約されているかどうかを示す識別情報を表示することができる。
また録画予約一覧出力部36dは、録画予約テーブルを画面に表示する。ここで、コメント出力部36eは、録画予約テーブルの表示状態でシリーズ予約されている番組が選択されて削除設定されたとき、同選択された番組の予約のみをキャンセルするのかシリーズ予約の全体をキャンセルするのかの問い合わせコメントを表示する。
さらに番組検索条件情報表示部36fは、先の録画予約テーブルで選択されたシリーズ番組を番組検索した条件を画面に表示することができる。そして、コメント出力部36eは,前記条件を変更したしたときに、同選択された番組の予約のみをキャンセルするのかシリーズ予約の全体をキャンセルするのかの問い合わせコメントを表示する。また録画予約情報表示部36h(図5相当)は、前記条件の中でも変更可能な条件と変更を禁止する条件とを識別させて表示することができる。さらに又この発明は、上記した処理を行う方法としても特徴を有するものである。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
30…マイクロコンピュータブロック、35…シリーズ番組予約・録画制御部、36…GUIが面制御部、41a,41b,41c,41d,41e…チューナ,3001…モニタ。