JP4597871B2

JP4597871B2 - デジタルカメラ

Info

Publication number: JP4597871B2
Application number: JP2006000873A
Authority: JP
Inventors: 有一藤村
Original assignee: Fujifilm Corp
Current assignee: Fujifilm Corp
Priority date: 2006-01-05
Filing date: 2006-01-05
Publication date: 2010-12-15
Anticipated expiration: 2026-01-05
Also published as: JP2007184734A; US20070153110A1; US7782382B2

Description

本発明は、撮影画像をデジタルな画像データとして記録するデジタルカメラに関するものである。

被写体像をデジタルな画像データとして記録するデジタルカメラが広く普及している。デジタルカメラには、各種画面を表示するために、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）などの表示装置が設けられている。表示装置には、被写体のスルー画が表示される他、このスルー画に重ねて電池残量、残り撮影枚数、撮影条件などデジタルカメラに関するカメラ情報が表示される。しかし、スルー画に重ねてカメラ情報を表示した場合、スルー画の一部がカメラ情報により覆われてしまうため、スルー画の視認性が低下してしまうといった問題があった。

この問題は、下記特許文献１に記載されているように、メインの表示装置に加え、サブの表示装置を設け、サブの表示装置にカメラ情報を表示することで解決できる。また、下記特許文献２に記載されているように、操作ボタンが操作された際など、必要に応じてスルー画に重ねてカメラ情報を表示することで解決できる。
特開２００１−６９３９７特開２００１−２１１３６８

しかしながら、上記特許文献１記載の装置では、２つの表示手段を設けるためにコストがかかってしまうといった問題があった。また、上記特許文献２記載の装置では、カメラ情報の表示、非表示を切り替える操作が煩わしいといった問題があった。

本発明は、手軽にカメラ情報を確認でき、スルー画の視認性もよいデジタルカメラを低コストで提供することを目的としている。

上記目的を達成するために、本発明のデジタルカメラは、撮影画像をデジタルな画像データとして記録するデジタルカメラにおいて、第１画像を形成するための第１画素と、第２画像を形成するための第２画素とがそれぞれ複数配列された表示手段と、前記表示手段に、前記第１画像として撮影画像を表示し、前記第２画像としてデジタルカメラに関するカメラ情報を表示する表示制御手段とを備えるとともに、前記表示手段は、前記第１画素からの画像光を、前記表示手段の上下方向に拡散して出射させるとともに、前記第２画素からの画像光を、前記第１画像からの画像光の照射範囲内でありかつ前記表示手段の上方向または下方向のいずれか一方へのみ出射させるための光学板を備えていることを特徴としている。

前記第１画像として表示する画像と、前記第２画像として表示する画像とを切り替える表示切り替え手段を備えていることが好ましい。

本発明によれば、表示手段を観察する角度を上下に変えることで撮影画像とカメラ情報とを視認できる。このため、カメラ情報の確認が手軽である。また、観察角度に応じ撮影画像のみを視認させることで、撮影画像がカメラ情報に覆われて視認性が低下してしまうといったこともない。さらに、１つの表示手段に撮影画像とカメラ情報とを表示するので、表示手段を複数設ける場合と比較してコストを抑えることができる。

図１において、本発明を実施したデジタルカメラ１０のカメラ本体１２は略直方体形状に形成され、その前面には撮影レンズ１４を保持したレンズ鏡胴１６が設けられている。また、カメラ本体１２の上面には、シャッタボタン１８が設けられ、側面には、メモリカード２０（図３参照）が着脱自在に装填されるメモリカードスロットを塞ぐ蓋２２が設けられている。デジタルカメラ１０を撮影モードにセットして、シャッタボタン１８を押下すると、撮影処理が行われ、撮影された画像がメモリカード２０に記録される。

図２において、カメラ本体１２の背面には、操作部２４と、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）２６とが設けられている。操作部２４には、撮影モード、撮影済みの画像を再生する再生モード、各種設定を行うためのメニューモードの各動作モードを切り替えるためのモード選択ボタン、ズーム倍率を変倍するためのズームボタン、カーソルを移動させるためのカーソルキーなどが設けられている。

ＬＣＤ２６には、撮影モードでは被写体のスルー画が表示され、再生モードではメモリカードに記録された撮影済みの画像が表示され、メニューモードにおいては各種設定を行うための設定画面が表示される。また、撮影モードにおいて、ＬＣＤ２６には電池残量、残り撮影枚数、撮影条件などからなるカメラ情報が表示される。詳しくは後述するが、デジタルカメラ１０では、撮影モードにおいてＬＣＤ２６の観察角度を変えることによって、スルー画を観察したり、カメラ情報を観察できる。

図３において、デジタルカメラ１０の内部には、制御部２８が設けられ、デジタルカメラ１０の各部に接続されている。制御部２８は、メモリ３０に記録された制御プログラムに基づいて接続された各部を駆動制御する。また。メモリ３０には、制御プログラムに加え、画像処理プログラムや、現在の撮影条件、設定情報などの各種データが記憶される。

撮影レンズ１４は、光学撮影倍率を変倍するためのズームレンズと、焦点調節を行うためのフォーカスレンズとからなり、モータを含むレンズ駆動機構３２によって駆動される。絞り３４は、モータを含む絞り駆動機構３６によって駆動されて絞り径を切り換える。レンズ駆動機構３２及び絞り駆動機構３６は、制御部２８に制御されるモータドライバ３８、４０によって駆動される。

撮影レンズ１４の背後には、ＣＣＤ４２が配置されている。ＣＣＤ４２は、周知のように、受光量に応じた電荷を蓄積する複数の光電変換素子を備え、被写体光を光電変換した撮像信号を出力する。ＣＣＤ４２は、デジタルカメラ１０が撮影モードにセットされるとスルー画の撮像を開始する。また、ＣＣＤ４２は、スルー画の撮像中にシャッタボタン１８が押下されると、スルー画の撮像を一旦中止して記録用の本画像の撮像を行う。

ＣＣＤ４２から出力された撮像信号は、アナログ信号処理回路４４に入力される。アナログ信号処理回路４４には、図示しない相関二重サンプリング回路（ＣＤＳ）、増幅器（ＡＭＰ）、Ａ／Ｄ変換器（Ａ／Ｄ）が設けられ、入力された撮像信号は、ノイズの除去及び信号の増幅が行われた後、デジタルな画像データに変換され、データバス４６を介してフレームメモリ４８に出力される。

フレームメモリ４８は、デジタル信号処理回路５０が画像データに対して各種画像処理を施すための作業用メモリであり、出力された画像データが一時的に記録される。デジタル信号処理回路５０は、フレームメモリ４８に記憶された画像データに対して、階調変換、ホワイトバランス補正、γ補正などの各種画像処理を施す。処理済みの画像データは、スルー画として取得されたものはＬＣＤドライバ５２を介してＬＣＤ２６に表示され、本画像として取得されたものはメディアコントローラ５４を介してメモリカード２０に記録される。

図４に示すように、ＬＣＤ２６は、液晶の封入された液晶パネル６０を備え、この液晶パネル６０には、第１画素６２と第２画素６４とがそれぞれ複数配列されている。各画素６２、６４は、ＬＣＤドライバ５２からの駆動信号により駆動され、液晶の配列方向を変えることで光の透過率を変化させる。なお、本実施形態では、第１画素６２と第２画素６４との比率を２：１としているが、各画素６２、６４の比率はこれに限定されず適宜設定できる。また、各画素６２、６４の配列パターンも上記に限定されず適宜設定できる。

図４のＡ−ａにおける断面を示す図５において、各画素６２、６４の背後にはＲ，Ｇ，Ｂいずれかに対応するカラーフィルタ６６が配置され、さらにカラーフィルタ６６の背後にはバックライト６８が配置されている。バックライト６８からの光は、カラーフィルタ６６によりＲＧＢ各色の光に変換されて各画素６２、６４に入射する。そして、各画素６２、６４により透過率が調節されることによって、ＲＧＢ各色の濃度階調を有する画像光が生成される。

また、各画素６２、６４の前方には、拡散フィルタ７０と、プリズム７２とが設けられている。拡散フィルタ７０は、第１画素６２の前方に配置され、第１画素６２を透過することで生成される画像の画像光が入射される。拡散フィルタ７０は、入射した画像光を、ＬＣＤ２６の画像表示面に垂直な方向を中心とした所定の角度範囲に拡散させて出射させる。拡散フィルタ７０から出射される画像光の強度は、ＬＣＤ２６の画像表示面に垂直な方向が最も強く、この方向からのズレが大きくなるほど弱まるようになっている。

他方、プリズム７２は、第２画素６４の前方に配置され、第２画素６４を透過することで生成される画像の画像光が入射される。プリズム７２は、入射した画像光を、ＬＣＤ２６の画像表示面に垂直な方向に対して重力方向下方へ屈折させて出射させる。

このように、第１画素６２の前方に拡散フィルタ７０を設け、第２画素６４の前方にプリズム７２を設けることによって、ＬＣＤ２６の画像表示面と垂直な方向（カメラ本体１２の背面側）から、ＬＣＤ２６を観察することによって、第１画素６２により生成された画像を視認できる。また、カメラ本体１２の背面下方側からＬＣＤ２６を観察することによって、第２画素６４により生成された画像を視認できる。

さらに、第１画素６２により生成された画像の画像光は、強度は弱まるもののカメラ本体１２の背面下方側にも拡散されて出射されるので、カメラ本体１２の背面下方側からＬＣＤ２６を観察することによって、第２画素６４により生成された画像に加え、第１画素６２により生成された画像も視認できる。このとき、第１画素６２により生成された画像は、第２画素６４により生成された画像よりも薄い半透明状の画像として視認される。

制御部２８は、ＬＣＤドライバ５２を介して第１画素６２、第２画素６４を駆動して画像を生成する。制御部２８は、各第１画素６２を駆動し、撮影モードにおいてはスルー画を、再生モードにおいてはメモリカード２０に記録された撮影済み画像を、設定モードにおいては設定画面に表示する画像をそれぞれ生成する。また、制御部２８は、撮影モードにおいて電源電圧値を調べて電池残量を検出し、メモリカード２０にアクセスして残り撮影枚数を検出し、メモリ３０を参照して撮影条件を検出する。そして、制御部２８は、各第２画素６４を駆動し、検出したカメラ情報を示す画像を生成する。

これにより、図６（Ａ）に示すように、撮影モードにおいてＬＣＤ２６をカメラ本体１２の背面側から観察することで、スルー画を視認できる。また、ＬＣＤ２６をカメラ本体１２の背面側から観察することで、再生モードにおいては撮影済み画像を、設定モードにおいては設定画面を視認できる。また、同図（Ｂ）に示すように、撮影モードにおいてＬＣＤ２６をカメラ本体１２の背面下方側から観察することで、カメラ情報と半透明状のスルー画を視認できる。

このように、本発明によれば、ＬＣＤの観察角度によりスルー画のみを観察できるためスルー画の視認性がよい。また、ＬＣＤの観察角度を変えるだけで簡単にカメラ情報を観察できるため便利である。さらに、スルー画に重ねてカメラ情報を表示する場合は、スルー画の視認性低下を避けるために、カメラ情報を画面の端に小さく表示する必要があるが、本発明ではこの必要が無く、カメラ情報として表示する画像や文字を大型化できるといった効果や、カメラ情報としてより多くの情報を表示できるといった効果も得られる。また、ＬＣＤを複数設け、スルー画とカメラ情報とを分けて表示する場合と比較してコストを削減できる。

上記実施形態では、プリズムを用いて第２画素からの画像をカメラ本体の背面下方側へ出射させる例で説明をしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図７に示すＬＣＤ８０のように、遮光板８２を用いて第２画素６４からの画像光をカメラ本体の背面下方側へ出射させてもよい。なお、図７以降の図面においては、前述した部材と同様の部材については同様の符号を付して説明を省略している。

図７において、ＬＣＤ８０には、液晶パネル６０の前方に拡散フィルタ８４が配置されている。拡散フィルタ８４は、液晶パネル６０の前面側全体を覆うように配置され、第１、第２の各画素６２、６４からの画像光をＬＣＤ８０の画像表示面に垂直な方向を中心とした所定の角度範囲に拡散させて出射させる。

遮光板８２は、各第２画素６４の前方にそれぞれ配置される。遮光板８２は、重力方向の長さが第２画素６４に対して若干短く形成され、上端部を各第２画素６４の上端部に揃えるように、上方に寄せた状態で配置される。そして、遮光板８２は、第２画素６４からの画像光のうち、ＬＣＤ８０の画像表示面に垂直な方向、及びこれよりも上方へ向けて照射される光をカットする。これにより、第２画素６４からの画像光がカメラ本体１２の背面下方側へ向けて出射される。このように、プリズムに代えて遮光板を用いても上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。

また、上記例では遮光板を用いる例で説明をしたが、例えば、図８（Ａ）、（Ｂ）に示すＬＣＤ９０のように遮光板に代えて、スイッチング液晶９２を用いるといったことも考えられる。このスイッチング液晶９２は、遮光板と同様に、重力方向の長さが第２画素６４に対して若干短く形成され、上端部を各第２画素６４の上端部に揃えるように、上方に寄せた状態で第２画素６４の前方に配置される。

そして、スイッチング液晶９２は、図８（Ａ）に示すように、第２画素６４からの画像光のうち、ＬＣＤ９０の画像表示面に垂直な方向、及びこれよりも上方へ向けて照射される光をカットするオン状態と、同図（Ｂ）に示すように、第２画素６４からの画像光をそのまま通過させるオフ状態との間で制御部２８により切り替え制御される。このＬＣＤ９０では、スイッチング液晶９２をオン状態に切り替えることで上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。

さらにこのＬＣＤ９０では、スイッチング液晶９２をオフ状態に切り替えることで、第２画素６４からの画像光がカットされず、第１画素６２からの画像光と同様に、ＬＣＤ９０の画像表示面に垂直な方向を中心とした所定の角度範囲に拡散されて出射される。このため、第１画素６２と第２画素６４との全部を区別無く用いて解像度の高い画像を生成するといったことも可能である。

なお、撮影モードにおいて、第１画素によりスルー画を生成し、第２画素によりカメラ情報を示す画像を生成する例で説明をしたが、これに限定されず、第１画素によりカメラ情報を示す画像を生成し、第２画素によりスルー画を生成してもよい。また、例えば、図９に示すデジタルカメラ１００のように、表示切り替えボタン１０２を設け、この表示切り替えボタン１０２を押下する毎に、制御部１０４が第１画素６２により生成する画像と第２画素６４により生成する画像とを切り替え制御するようにしてもよい。

また、上記実施形態では、撮影モードにおいてＬＣＤの観察角度を変えることで、スルー画とカメラ情報とを視認できる例で説明をしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、再生モードにおいてＬＣＤの観察角度を変えることで、メモリカードに記録済みの撮影画像とカメラ情報とを視認できるようにしてもよい。

なお、第２画素からの画像光をカメラ本体の背面下方側へ出射させる例で説明をしたが、第２画素からの画像光を、例えば、カメラ本体の背面上方側へ出射させてもよい。また、第１画素からの画像光を拡散させて出射させる例で説明をしたが、各第１画素の前方にプリズムや遮光板、スイッチング液晶を設け、第１画素からの画像光の出射方向を調節してもよい。

また、カメラ情報を視認する際に半透明状のスルー画も同時に視認される例で説明をしたが、例えば、第１画素からの画像光をカメラ本体の背面上方側へ出射させ、第２画素からの画像光をカメラ本体の背面下方側へ出射させることによって、カメラ情報とスルー画とを選択的に視認させてもよい。

なお、ＬＣＤを備えたデジタルカメラに本発明を適用する例で説明をしたが、例えば、有機ＥＬディスプレイなどＬＣＤ以外の表示手段を備えたデジタルカメラに本発明を適用してもよい。また、本発明は、例えば、カメラ付き携帯電話などの各種機器に内蔵されたデジタルカメラに対しても適用可能である。

デジタルカメラの前面側外観図である。デジタルカメラの背面側外観図である。デジタルカメラの構成図である。ＬＣＤの平面図である。ＬＣＤの断面および第１、第２の各画素からの画像光が照射される様子を表す説明図である。撮影モードにおいてＬＣＤを観察した様子を表す説明図である。ＬＣＤの断面および第１、第２の各画素からの画像光が照射される様子を表す説明図である。ＬＣＤの断面および第１、第２の各画素からの画像光が照射される様子を表す説明図である。デジタルカメラの構成図である。

符号の説明

１０、１００デジタルカメラ
１２カメラ本体
２６、８０、９０ＬＣＤ
２８、１０４制御部
５２ＬＣＤドライバ
６０液晶パネル
６２第１画素
６４第２画素
６６カラーフィルタ
６８バックライト
７０、８４拡散フィルタ
７２プリズム
８２遮光板
９２スイッチング液晶
１０２表示切り替えボタン

Claims

撮影画像をデジタルな画像データとして記録するデジタルカメラにおいて、
第１画像を形成するための第１画素と、第２画像を形成するための第２画素とがそれぞれ複数配列された表示手段と、
前記表示手段に、前記第１画像として撮影画像を表示し、前記第２画像としてデジタルカメラに関するカメラ情報を表示する表示制御手段とを備えるとともに、
前記表示手段は、前記第１画素からの画像光を、前記表示手段の上下方向に拡散して出射させるとともに、前記第２画素からの画像光を、前記第１画像からの画像光の照射範囲内でありかつ前記表示手段の上方向または下方向のいずれか一方へのみ出射させるための光学板を備えていることを特徴とするデジタルカメラ。
前記第１画像として表示する画像と、前記第２画像として表示する画像とを切り替える表示切り替え手段を備えていることを特徴とする請求項１記載のデジタルカメラ。