JP4584044B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
実施の形態1では、IPベンダまたはプログラム製作者がエンドユーザに対するプロテクトを目的とするプロテクト機能について説明する。
図1を参照して、半導体装置101は、データバス98と、演算部(CPU:Central Processing Unit;以下、CPUと称す)90と、不揮発性メモリ1と、読出部12と、制御部10と、電源部97とからなる。
図2(a)は、マイコン内蔵メモリプログラム起動モードである。
図2(c)は、CPU非動作起動モードである。
データ領域1.1のいずれのブロックに対してもプロテクトが設定されていない状態において、CPU90または外部からプロテクト対象のデータが転送されると、制御回路11は、転送されたデータを所定のブロックに書込む。さらに、CPU90または外部から当該データに対するプロテクトの設定が要求されると、制御回路11は、データを格納したブロックに対応するプロテクト情報領域1.2の全体保護フラグの値を変更し、プロテクト設定を行なう。以下、同様の処理により、不揮発性メモリ1に格納されるすべてのデータをプロテクトすることができる。
CPU90または外部からデータ領域1.1のいずれかのブロックに対するプロテクトの設定解除が要求されると、制御回路11は、指定されたブロックに格納されているデータを消去する。そして、制御回路11は、消去ベリファイ動作などにより、格納されているデータの消去が完了したことを確認した後、そのブロックに対応するプロテクト情報領域1.2の全体保護フラグの値を変更し、当該ブロックのプロテクト設定を解除する。
実施の形態1においては、IPベンダまたはプログラム製作者がエンドユーザに対するプロテクトを目的としたプロテクト機能を備える半導体装置について説明した。
図3を参照して、半導体装置102は、データバス98と、CPU92と、不揮発性メモリ2と、読出部22と、制御部20と、電源部97とからなる。
アクセスモード判断部24は、読出レジスタ28に格納される部分保護フラグMbに基づいて、ブロックMに対するプロテクトの設定がされている場合には、データ領域2.1のブロックMに対するアクセスを禁止させるプロテクト制御信号を制御回路21へ出力する。そして、アクセスモード判断部24は、例外的に、CPU92からモード信号を受けている場合で、かつ、CPU92からブロックMに対する命令フェッチによる命令コードの読出しである場合に限り、そのアクセスを禁止させるプロテクト制御信号をマスクする。これは、CPU92においてプログラム製作者により製作されたプログラムが実行される際に、サブルーチンコールだけを許可するためである。
(プロテクト設定)
データ領域2.1のブロックMに対してプロテクト設定がなされていない状態において、CPU92または外部からプロテクト対象のデータが転送されると、制御回路21は、転送されたデータをブロックMに書込む。さらに、CPU92または外部から当該データに対するプロテクトの設定が要求されると、制御回路21は、データを格納したブロックMに対応する部分保護フラグMbの値を変更し、プロテクトを設定する。
CPU92または外部からデータ領域2.1のブロックMに対するプロテクトの設定解除が要求されると、制御回路21は、ブロックMに格納されているデータを消去する。そして、制御回路21は、消去ベリファイ動作などにより、格納されているデータの消去が完了したことを確認した後、プロテクト情報領域2.2の部分保護フラグMbの値を変更し、ブロックMのプロテクト設定を解除する。
実施の形態1および2においては、それぞれ目的とする対象が異なるプロテクト機能について説明した。
図4を参照して、半導体装置103は、データバス98と、CPU92と、不揮発性メモリ3と、読出部32と、制御部30と、電源部97とからなる。
(プロテクト設定)
データ領域3.1に対して全体プロテクトおよび部分プロテクトのいずれも設定されていない状態において、CPU92または外部からプロテクト対象のデータが転送されると、制御回路31は、転送されたデータを所定のブロックに書込む。さらに、CPU92または外部から当該データに対する全体プロテクトまたは部分プロテクトの設定が要求されると、制御回路31は、データを格納したブロックに対応する全体保護フラグ1a,2a,・・・,Ma,・・・,Naまたは部分保護フラグMbの値を変更し、プロテクト設定を行なう。なお、制御回路31は、全体プロテクト要求または部分プロテクト要求を受けて、互いに独立にプロテクトを設定する。
CPU92または外部からデータ領域3.1のいずれかのブロックに対する全体プロテクトまたは部分プロテクトの設定解除が要求されると、制御回路31は、指定されたブロックに格納されているデータを消去する。そして、制御回路31は、消去ベリファイ動作などにより、格納されているデータの消去が完了したことを確認した後、そのブロックに対応する全体保護フラグまたは部分保護フラグの値を変更し、当該ブロックのプロテクト設定を解除する。なお、制御回路31は、全体プロテクトの解除要求または部分プロテクトの解除要求を受けて、互いに独立にプロテクト設定を解除する。
上述したように、全体プロテクトは、IPベンダまたはプログラム製作者がエンドユーザに対するプロテクトを設定するための機能である。一方、部分プロテクトは、IPベンダがプログラム製作者およびエンドユーザに対するプロテクトを設定するための機能である。すなわち、通常の流通過程においては、IPベンダが、自身のライブラリソフトウェアに対して部分プロテクトを設定し、その後、プログラム製作者が、自身の製作したプログラムに対して全体プロテクトを設定する。そして、エンドユーザへ提供されることになる。
実施の形態1〜3においては、それぞれ1ビットからなる全体保護フラグまたは部分保護フラグによりプロテクトを設定する場合について説明した。
図5を参照して、半導体装置104は、データバス98と、CPU92と、不揮発性メモリ4と、読出部42と、制御部40と、電源部97とからなる。
不揮発性メモリ4は、複数のブロックに分割されたデータ領域4.1とプロテクト情報領域4.2および4.3とを含む。
上述のように、制御回路41は、フラグを構成する複数のビットを同値に変更して、プロテクトを設定する。そのため、フラグを構成するビットが何らかの原因で揮発した場合にも、プロテクト設定を維持できる。
実施の形態2〜4においては、データ領域を構成する複数ブロックのうち1つのブロックに対して部分プロテクトを設定する場合について説明した。
図6を参照して、半導体装置105は、データバス98と、CPU92と、不揮発性メモリ5と、読出部52と、制御部50と、電源部97とからなる。
不揮発性メモリ5は、複数のブロックに分割されたデータ領域5.1とプロテクト情報領域5.2および5.3とを含む。
上述のように、OR回路54は、部分保護フラグLb’またはMb’のいずれかが設定されていれば、ブロックLおよびMに対する部分プロテクトが設定されていると出力する。そのため、制御回路41は、ブロックLまたはMに対して部分プロテクトが設定されている場合には、CPU92からの命令フェッチによるアクセスを除き、ブロックLおよびブロックMに対するアクセスを禁止する。さらに、ブロックLまたはMに対する部分プロテクトを解除するためには、ブロックLおよびMに格納されているデータをすべて消去する必要がある。
実施の形態5においては、複数のブロックに対して、一体的に部分プロテクトを設定する場合について説明した。
図7を参照して、半導体装置106は、データバス98と、CPU92と、不揮発性メモリ5と、読出部52と、制御部60と、電源部97とからなる。
不揮発性メモリ5および読出部52は、実施の形態5と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
上述のように、アクセスモード判断部65および24は、それぞれ部分保護フラグLb’およびMb’の値に応じて、ブロックLおよびMに対する部分プロテクトが設定されているか否かを判断する。また、優先回路62および34は、それぞれ部分保護フラグLb’およびMb’の値に応じて、全体保護フラグLa’およびMa’の設定が有効であるか否かを判断する。
実施の形態1においては、不揮発性メモリを構成するすべてのブロックに対して、全体プロテクトを設定する場合について説明した。
図8を参照して、半導体装置107は、データバス98と、CPU90と、不揮発性メモリ7と、読出部72と、制御部10と、電源部97とからなる。
不揮発性メモリ7は、複数のブロックに分割されたデータ領域7.1とプロテクト情報領域7.2とを含む。
実施の形態1〜7においては、不揮発性メモリ内にデータ領域とプロテクト情報領域とを配置する場合について説明した。
図9を参照して、半導体装置108は、データバス98と、CPU92と、不揮発性メモリ8と、読出部82と、制御部80と、電源部97とからなる。
不揮発性メモリ8は、複数のブロックに分割されたデータ領域からなる。そして、不揮発性メモリ8は、ブロック1,2,・・・,M,・・・,Nに分割されており、それぞれデータ1,2,・・・,M,・・・,Nおよび各ブロックに対する全体保護フラグ1a,2a,・・・,Ma,・・・,Naが格納される。さらに、ブロックMには、ブロックMに対する部分保護フラグMbが格納される。
上述のように、不揮発性メモリ8のそれぞれのブロックには、通常のデータに加えて、各ブロックのプロテクトを設定するための全体保護フラグおよび部分保護フラグが格納される。そのため、全体プロテクトおよび部分プロテクトを設定する対象のブロックを比較的自由に設定することができる。
Claims (14)
- 複数のブロックに分割されたデータ領域と、ブロック毎にアクセスを禁止するための保護情報が格納される保護情報領域とを含む不揮発性記憶部と、
前記保護情報領域に格納された前記保護情報を読出す読出部と、
いずれかのブロックに対するアクセスの禁止を解除する前に、当該ブロックに格納されているデータを消去する制御部とを備え、
前記制御部は、前記読出部から前記保護情報を受け、前記保護情報によりアクセスを禁止され得るいずれかのブロックにおいてアクセスが禁止されていれば、前記保護情報によりアクセスを禁止され得るすべてのブロックへのアクセスを禁止する、半導体装置。 - 演算部をさらに備え、
前記制御部は、起動時における前記演算部からのアクセスであれば、前記保護情報にかかわらず、アクセスを許可する、請求項1に記載の半導体装置。 - 前記保護情報は、ブロック毎にそれぞれ複数のフラグを含み、
前記複数のフラグに含まれる各々のフラグは、対応のブロックに対するアクセスを禁止するため互いに同値に設定され、
前記制御部は、いずれかのブロックに対する前記保護情報を前記読出部から受け、前記保護情報に含まれる前記複数のフラグのうちいずれか1つでもアクセスを禁止する値に設定されていれば、前記保護情報により当該ブロックに対するアクセスが禁止されていると判断する、請求項1または2に記載の半導体装置。 - 前記保護情報は、前記データ領域に含まれる複数のブロックのうち、少なくとも1以上のブロックに対してアクセスを禁止する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記データ領域は、前記保護情報領域を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 複数のブロックに分割されたデータ領域と、ブロック毎にそれぞれアクセスを禁止する
ための第1および第2の保護情報が格納される保護情報領域とを含む不揮発性記憶部と、
前記保護情報領域に格納された前記第1および第2の保護情報を読出す読出部と、
いずれかのブロックに対するアクセスの禁止を解除する前に、当該ブロックに格納されているデータを消去する制御部と、
前記データ領域に格納された命令コードを読出して処理を実行する演算部とを備え、
前記制御部は、
前記読出部から前記第1の保護情報を受け、前記第1の保護情報によりアクセスを禁止され得るいずれかのブロックにおいてアクセスが禁止されていれば、前記第1の保護情報によりアクセスを禁止され得るすべてのブロックへのアクセスを禁止し、かつ、
前記読出部から受けた前記第2の保護情報に基づいて、前記第2の保護情報によりアクセスを禁止され得るブロックへのアクセスを許可するか否かを決定し、かつ、
前記演算部から前記命令コードの読出しを行なうためのアクセス要求を受けると、前記第2の保護情報にかかわらず当該アクセスを許可する、半導体装置。 - 前記制御部は、起動時における前記演算部からのアクセスであれば、前記第1の保護情報にかかわらず、アクセスを許可する、請求項6に記載の半導体装置。
- 前記第1の保護情報は、ブロック毎にそれぞれ複数のフラグを含み、
前記複数のフラグに含まれる各々のフラグは、対応のブロックに対するアクセスを禁止するため互いに同値に設定され、
前記制御部は、いずれかのブロックに対する前記第1の保護情報を前記読出部から受け、前記第1の保護情報に含まれる前記複数のフラグのうちいずれか1つでもアクセスを禁止する値に設定されていれば、前記第1の保護情報により当該ブロックに対するアクセスが禁止されていると判断する、請求項6または7に記載の半導体装置。 - 前記第2の保護情報は、ブロック毎にそれぞれ複数のフラグを含み、
前記複数のフラグに含まれる各々のフラグは、対応のブロックに対するアクセスを禁止するため互いに同値に設定され、
前記制御部は、いずれかのブロックに対する前記第2の保護情報を前記読出部から受け、前記第2の保護情報に含まれる前記複数のフラグのうちいずれか1つでもアクセスを禁止する値に設定されていれば、前記第2の保護情報により当該ブロックに対するアクセスが禁止されていると判断する、請求項6〜8のいずれか1項に記載の半導体装置。 - 前記制御部は、前記第1および第2の保護情報により同一のブロックに対するアクセスが禁止されている場合には、前記第1の保護情報を無視する、請求項6〜9のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記制御部は、さらに、前記読出部から前記第2の保護情報を受け、前記第2の保護情報によりアクセスを禁止され得るいずれかのブロックにおいてアクセスが禁止されていれば、前記第2の保護情報によりアクセスを禁止され得るすべてのブロックに対するアクセスが禁止されていると判断する、請求項6〜10のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記第2の保護情報は、少なくとも2以上のブロックに対するアクセスを禁止し、
前記制御部は、前記第2の保護情報がアクセスを禁止し得るブロックのそれぞれに対して、互いに独立にアクセスを許可するか否かを決定する、請求項6〜10のいずれか1項に記載の半導体装置。 - 前記第1の保護情報は、前記データ領域に含まれる複数のブロックのうち、少なくとも1以上のブロックに対してアクセスを禁止する、請求項6〜12のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記データ領域は、前記保護情報領域を含む、請求項6〜13のいずれか1項に記載の半導体装置。
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