JP4567861B2 - 患者情報管理方法及び病院情報システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、病院における各患者に対する診療を円滑に実施するための患者情報管理方法および病院情報システムに係り、特に投薬や放射線検査等の依頼を始めとする様々な患者情報を入力し保管し、薬局システムや放射線検査システム等の関連する部門システム(サブシステム)からの患者情報提供要求に対して適切な患者情報を提供する患者情報管理方法および病院情報システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に病院情報システムでは、病院内業務(タスク)の全てを、患者識別情報に従って管理している。したがって、患者識別情報が与えられていない又は与えられているがその時点では確認できない患者に対しては、原則的に、投薬、治療、検査等のタスクを開始することができない。このような不具合を解決するために、運用上、仮の患者識別情報を発番し、暫定的にタスクを開始することが従来から行われていた。
【0003】
この場合、後日、既に患者識別番号が存在することが判明した場合には、重複して割り当られている複数の患者識別番号の中から正規の患者識別情報を人為的に1つ選択し、通常運用で用いる患者識別番号に統一化を図っていた。仮の患者識別情報で登録された患者情報は、紙のカルテにて一元管理する運用が行われており、一般にシステム的な情報のリンクは行われていなかった。
【0004】
病院情報システムの構成としては、複数の部門システムを病院内LANで相互に接続し、オーダリングシステムを経由して患者情報の授受が行われる形態が普通である。一般に部門システムでの情報更新は部門システム側の運用次第であり、発生タイミングも判らず、オーダリングシステム側の都合に合わせられない。
また一般に、オーダリングシステムで部門システムからの情報更新依頼を受けた場合、更新前に患者識別番号と指示の識別子(オーダ番号)の組み合わせによるチェックを行っている。また、部門システムと同様に、病院情報システムにて複数の患者識別番号について正規の患者識別情報への付け替え(更新)処理を行うことも考えられる。
【0005】
しかし、正規の患者識別番号への更新後に、部門システムから当該情報の変更情報が送信された場合、前述の組み合わせでは更新すべき情報が整合せず更新処理が正しく行われない。その結果、情報の伝達が妨げられ整合性が保てなくなるという不具合が生じ。
【0006】
もちろん、部門システムを含め病院内全体で患者識別番号を一斉に更新する処理を行えば、上記の問題を解決できる可能性があるが、全てのシステムで患者識別番号を更新する機能を持たせる、更新のタイミングを一致させる等の制約が必要となる。この条件を満たすことは事実上困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、患者情報管理方法及び病院情報システムにおいて、1人の患者に対して複数の患者識別番号が重複して割り当てられている場合、仮の患者識別情報から正規の患者更新情報への更新エラー等の発生の防止及び更新エラーに伴う不整合の解消を実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の部門システムと、少なくとも仮の患者識別番号に対応して正規の患者識別番号、および前記仮の患者識別番号を前記正規の患者識別番号に変更することの可又は不可を示す患者識別番号更新可/不可フラグを記憶する患者識別番号リンクテーブルと、少なくともタスク名と削除フラグとを有し、前記患者識別番号を更新してもよいタスクがレコードとして登録されている患者識別番号更新タスクテーブルとを有し、複数の患者に関する患者情報を保管及び管理するオーダリングシステムとから構成される病院情報システムに用いられ、前記部門システムからの要求に応じて前記オーダリングシステムから前記患者情報を提供する患者情報管理方法であって前記オーダリングシステムは、少なくとも仮の患者識別番号に対応して正規の患者識別番号、および前記仮の患者識別番号を前記正規の患者識別番号に変更することの可又は不可を示す患者識別番号更新可/不可フラグを記憶する患者識別番号リンクテーブルと、少なくともタスク名と削除フラグとを有し、前記患者識別番号を更新してもよいタスクがレコードとして登録されている患者識別番号更新タスクテーブルと、を備え、前記部門システムから患者情報の提供が要求されたとき、その要求とともに入力された患者識別番号が、前記仮の患者識別番号であるか又は前記正規の患者識別番号であるかを前記患者識別番号リンクテーブルを参照して判別し、前記入力された患者識別番号が前記仮の患者識別番号であると判別し、且つ対応する前記患者識別番号更新可/不可フラグが患者識別番号更新可フラグを示す場合、前記患者識別番号更新タスクテーブルにタスクとして登録されているか否かを判別し、前記患者識別番号更新タスクテーブルにタスクとして登録され、且つ前記削除フラグが設定されていない場合、前記仮の患者識別番号を前記正規の患者識別番号に更新し、その正規の患者識別番号に関連付けられている患者情報とともに、前記部門システムに送信することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明による患者情報管理方法及び病院情報システムを好ましい実施形態により説明する。
図1には、本実施形態に係る病院情報システムの全体構成を概略的に示している。ここでは部門システムとして、医事会計システム2,薬局システム3,検体検査システム4,放射線検査システム5を例示しているが、実際には、心電図検査等を担当する臨床検査システム、病歴管理システム、入院管理システム、救急医療システム等の多くのシステムが設けられている。これら医事会計システム2,薬局システム3,検体検査システム4,放射線検査システム5は病院内LAN6に接続され、その各々で発生した患者情報はオーダリングシステム1に集められ、そこで統括的に管理されるとともに、医事会計システム2,薬局システム3,検体検査システム4,放射線検査システム5からの患者情報提供要求に呼応して、要求された患者情報をオーダリングシステム1から医事会計システム2,薬局システム3,検体検査システム4,放射線検査システム5に提供するようになっている。
【0010】
上記患者情報としては、例えば、診察医師から薬局に依頼される医薬処方依頼情報、診察医師から放射線検査室や検体検査室等に依頼される検査依頼情報等のオーダ情報をはじめ、カルテ情報等の様々な種類を多岐にわたって含んでいる。
これら患者情報を、一元的に管理して、部門システムからの要求に応じて適切に提供するのがオーダリングシステム1の主な役割であり、例えば放射線検査システム5からある患者に関する検査依頼情報の提供が要求されたとき、オーダリングシステム1は、その患者に対して医師から出されている検査依頼情報を放射線検査システム5に送信する。
【0011】
オーダリングシステム1は、磁気ディスク装置、光磁気ディスク装置、DVD−RAM、DVD−RW等の大容量の情報記憶装置を備えており、ここに部門システム2〜5で発生した患者情報が保管され、要求に応じて該当する患者情報を読み出して送信する。これら患者情報は、患者識別番号に関連付けられて記憶されていて、患者情報の検索は患者識別番号をキーワードとして行われる。従って患者識別番号が誤っていると適切な患者情報を取り出すことはできない。ここで、従来技術でも説明したように、同一患者に対して複数の患者識別番号が重複して割り当てられるケースがある。
【0012】
本実施形態のオーダリングシステム1は、この同一患者に対して複数の患者識別番号が重複して割り当てられるケースに対して、適切に対処する新規な機能を備えている。以下、この新規な機能について説明する。
【0013】
オーダリングシステム1は、新規な機能を実現するために、新規なテーブルを情報記憶装置内に保有している。このテーブルには2種類存在し、図2に示している患者識別番号リンクテーブルと、図3に示している患者識別番号更新タスクテーブルとである。これら2種類のテーブルのレコードの作成、書き換え、追加、削除、および正規の患者識別番号の選定当の運用上の管理は、一人又は若干名の特定の管理者のみに託される。
【0014】
まず、上述したように、同一患者に対して複数の患者識別番号が重複して割り当てられるケースでは、そのいずれかの患者識別番号が「正規の患者識別番号(正ID)」として特定の管理者により選定され、他の患者識別番号は「仮の患者識別番号(仮ID)」とされる。正規の患者識別番号を選定する条件としては、例えば初診時に発番された番号を正規の患者識別番号とする、最も患者情報量の多い番号を正規の患者識別番号とする等様々であり、基本的には、各病院の運用に任されるべき事項である。
【0015】
患者識別番号リンクテーブルは、同一患者に関して重複して割り当られている複数の患者識別番号を相互に対応付けている表であり、具体的には仮の患者識別番号各々について1レコードが割り当てられ、そのレコードには、当該仮の患者識別番号に対応する正規の患者識別番号、つまり当該仮の患者識別番号と同じ患者に対して発番されている患者識別番号のうちから選定された正規の患者識別番号、患者識別番号更新の可/不可を表すフラグ(更新フラグ)、レコードの削除フラグ(削除フラグ)の各項目が記述されている。
【0016】
更新フラグは、ここでは、仮の患者識別情報を正規の患者識別情報に更新することが可であることを表す“1”と、仮の患者識別情報を正規の患者識別情報に更新することが不可であることを表す“0”との2値で用意されている。この更新フラグが“1”のとき、要求された患者識別番号(仮)に関連付けられている患者情報とともに、要求された患者識別番号(仮)から更新した正規の患者識別番号を要求元に送信する。一方、更新フラグが“0”のとき、要求された患者識別番号(仮)に関連付けられている患者情報とともに、要求された患者識別番号(仮)を、正規の患者識別番号に更新することなく、そのまま送信する。
【0017】
また、削除フラグは、ここでは、削除を表す“1”と、未削除を表す“0”との2値で用意されている。削除フラグが“1”のとき、当該レコードが削除されたものとして取り扱うが、実際的にはレコードそのものは削除しないで、保存し、必要時に参照することができるようになっている。
【0018】
さらにレコードには、当該レコードをリンクテーブルに登録した登録者のコード、当該レコードの登録日時、これらの2種のフラグ情報は専用の登録業務から登録し、1つの仮の患者識別情報に対し正規の患者識別情報及びフラグを登録する。フラグは、仮の患者識別情報での情報の更新時に更新操作を正規の患者識別情報で行っても良いかを決定するものである。この操作を行った操作者及び登録(変更)の日時も記録される。
【0019】
ここで、患者識別番号の「更新」とは、従来のような患者情報に関連付ける患者識別番号を仮の患者識別番号から正規の患者識別番号に置き換えるという意味合いではない点に注意すべきである。オーダリングシステム1の情報記憶装置に保管されている患者情報に関連付けられる患者識別番号は、部門システム2〜5からオーダリングシステム1への患者情報登録時のまま、つまり情報登録時に患者情報に関連付けられている患者識別番号が「正規」であろうと「仮」であろうとそのとき提供されていた患者識別番号がそのまま維持されていて、従って同一患者に関する患者情報であっても、ある患者情報には正規の患者識別番号が関連付けられており、他の患者情報には仮の患者識別番号が関連付けられている。このように患者識別番号の関連付けを登録時の状態で維持していることで、もしも仮の患者識別番号で情報提供要求がなされた場合であっても、その要求に対して適切な患者情報を特定することができ、従来のように更新後に仮の患者識別番号で情報提供要求がなされた場合にその仮の患者識別番号に関連付けられている患者情報が存在しないというエラーを防止することができる。
【0020】
ここで言う更新とは、上述したように、患者情報を読み出して部門システム2〜5に送信するに際して、仮の患者識別番号で情報提供要求がなされた場合には、その患者情報に添付する又はそれとともに送信する患者識別番号を、仮の患者識別番号から正規の患者識別番号に置き換えるという意味合いである。
【0021】
しかし、仮の患者識別番号で情報提供要求がなされた場合であっても、常に正規の患者識別番号に更新することは、不都合が生じる場合がある。その場合には、更新フラグを“0”に設定しておくことで、患者情報を、仮の患者識別情報のままで送信することができる。
【0022】
このように患者識別番号の更新の可否は、仮の患者識別番号の各レコードごとに更新フラグで管理することができるが、それとともに、病院内業務(タスク)によって患者識別番号の更新の可否を区別することが有効である。このために図3に示した患者識別番号更新タスクテーブルが用いられる。患者識別番号更新タスクテーブルには、タスク名、当該タスクを当該テーブルに登録した登録者コード、登録日時、レコードの削除フラグ(“1”は削除、“0”は非削除を表す)、削除者コード、削除日時の各項目が含まれていて、基本的に、患者識別番号を更新してもよいタスクがレコードとして登録されている。つまり、部門システムから依頼があったとき、その患者識別番号が“仮ID”であって、図2のリンクテーブルで更新フラグが“1(更新可)”になっていたとしても、その依頼のタスクが当該患者識別番号更新タスクテーブルに登録されていない又は登録されていても削除フラグが“1”になっている場合には、患者識別番号の更新は行わない。
【0023】
なお、患者単位及びタスク単位で更新可/不可の情報を持たせる理由は、病院情報システムの参照時は情報を統合管理したいが、患者単位、部門システムとのタスクの2つのパターンで制御したいという要請に応えるためである。例えば医事会計の変換タスクのデータの発信の場合、同一患者は一つの患者識別番号の方が都合がよいが、検査システムからの結果受信タスクはデータの整合性の観点から患者識別番号は変更しないことが要求される。特定患者については、医事会計情報を患者識別番号別のままにしたい場合も発生し得る。
【0024】
次に本実施形態の動作の流れを図4を参照して説明する。まず、ある部門システム2〜5からオーダリングシステム1に患者情報リクエストが出された時(S1)、オーダリングシステム1では、患者情報リクエストに含まれる患者識別番号が“仮ID”なのか、あるいは“正ID”であるのかを、その入力された患者識別番号が図2の患者識別番号リンクテーブルの“仮ID項目”に登録されているか否かに基づいて判別する(S2)。ここで入力された患者識別番号が図2の患者識別番号リンクテーブルの“仮ID項目”に登録されていない場合、当該患者識別番号は正IDとして認識し、当該入力された患者識別番号(正ID)に関連付けられている患者情報を、当該入力された患者識別番号(正ID)とともにリクエスト元の部門システムに送信する(S3)。このステップS3においては、また、オーダリングシステム1は、入力された患者識別番号(正ID)に、仮の患者識別番号が対応付けられているか否かを、図2の患者識別番号リンクテーブルの“正ID項目”を参照して認識し、仮の患者識別番号が対応付けられている場合には、当該仮の患者識別番号も、リクエスト元の部門システムに送信する。
【0025】
図5には、オーダリングシステム1からの送信データに応じた部門システムで表示画面例を示している。患者識別番号として正ID(1234)が、その患者情報とともに表示されている。また、正IDの隣には“仮ID”のグラフィックボタンが表示される。この“仮ID”ボタンは、当該正IDに対して、少なくとも1つの仮IDが対応付けられている場合に、アクティブになる。一方、この“仮ID”ボタンは、当該正IDに対して、1つも仮IDが対応付けられていない場合には、非アクティブ又は非表示になる。アクティブになっている“仮ID”ボタンには、仮ID情報がリンク付けられており、この“仮ID”ボタンをクリックすることで、図6に示すように、仮IDの一覧(3456,5678)がポップアップで表示される。さらに、この一覧の中から任意の仮ID(5678)をクリックすると、そのクリックした仮IDに関連付けられている患者情報が、オーダリングシステム1からとうがい部門システムに送信され、表示されるようになっている。
【0026】
なお、図7に示すように、部門システムにおいて、正IDの患者情報とともに、それに対応する仮IDの患者情報も一覧で表示されるように、ステップS3において、正IDの患者情報とともに、対応する仮IDの患者情報も一括して部門システムに送信するようにしてもよい。また、図5の送信方法と、図7の送信方法とのいずれかを部門システムから選択できるようにしてもよい。
【0027】
図4に戻り、ステップS2で、入力された患者識別番号がリンクテーブルの仮ID項目に登録されている場合、当該患者識別番号は仮IDとして判別され、次に、そのレコードの更新フラグが参照される(S4)。ここで当該仮IDの更新フラグが“1(更新可)”であった場合、次に、図3のタスクテーブルが参照され、当該タスク(例えば医事変換タスク)が当該患者識別番号更新タスクテーブルに登録されていない又は登録されていても削除フラグが“1”になっているか否かが判別される(S5)。ここで登録されており、且つ削除もされていない場合には、患者識別番号の更新が行われる。つまり、入力された患者識別番号(仮ID)に関連付けられている患者情報が、入力された患者識別番号(仮ID)から更新された正規の患者識別番号とともに、リクエスト元の部門システムに送信される(S6)。これにより、図8に示すように、入力された患者識別番号(仮ID)に関連付けられている患者情報が、正規の患者識別番号とともに表示される。また、患者識別番号を正規の患者識別番号に更新したことを報知するためのメッセージもオーダリングシステム1から送られ、表示される。
【0028】
図4のステップS4で更新フラグが“0(更新不可)”である、及び/またはステップS5で更新タスクに登録されていない又は削除フラグが1になっている場合には、仮の患者識別番号から正規の患者識別番号への更新は行われない。つまり、入力された患者識別番号(仮ID)に関連付けられている患者情報が、正規ではなく、入力された仮の患者識別番号(仮ID)とともに、リクエスト元の部門システムに送信される(S7)。これにより、図9に示すように、入力された患者識別番号(仮ID)に関連付けられている患者情報が、仮の患者識別番号のままで表示される。なお、仮ID(4567)の隣には“正ID”のグラフィックボタンが表示される。この“正ID”ボタンには、正IDの患者情報がリンク付けられており、この“正ID”ボタンをクリックすることで、正IDに関連付けられている患者情報が表示される。
【0029】
このように本実施形態によれば、患者情報の関連付け(患者識別情報)を、正規の患者識別情報に更新するのではなく、その患者識別情報が仮であろうと正規であろうとに関わらず、患者情報ともとの患者識別情報との関連付けを維持したままで、要求された患者情報を送信するに際して、患者識別番号を他(正規)の患者識別番号に付け替えるようにしたので、仮の患者識別情報から正規の患者更新情報への更新エラー等の発生を防止し、しかも更新エラーに伴う不整合を解消することができる。
【0030】
また、患者情報を、正規の患者識別番号として表示し、それに対応する仮の患者識別番号が存在する場合には、その仮の患者識別番号が存在することを提示し、さらにその仮の患者識別番号に関連付けられている患者情報も簡単に表示させることもできる。
【0031】
なお、上述では、患者情報の要求時について主に述べてきたが、部門システムからオーダリングシステム1への患者情報をアップロードする場合にも適用可能で、つまり、部門システムからオーダリングシステム1への患者情報の登録要求がきた場合には、その患者識別番号の正/仮をリンクテーブルで識別し、それが仮であった場合には、さらにそのタスクが更新タスクテーブルに登録されているか否かを判断して、登録されているなら、リンクテーブルの当該レコードの更新フラグを“1(更新可)”に設定し、一方、登録されていないなら、リンクテーブルの当該レコードの更新フラグを“0(更新不可)”に設定する。
【0032】
上述した患者識別番号の更新管理手法は、一病院内の病院情報システムにとどまらず、図10に示すように公衆/専用回線17を経由した病院情報システム12〜16の間の直接的な連携、及び図11に示すように患者情報管理サービスシステム11による病院情報システム12〜16の間の間接的で統括的な連携に発展させることができる。この場合、各病院情報システム12〜16のオーダリングシステム又はサービスシステム11が管理する患者識別番号リンクテーブルには、図12に示すように、患者識別番号項目に、その患者識別番号がどの病院で発番したかを識別するために病院コードが追加される。病院情報システム間でのデータの通信では、タスクの性質、患者の病院内での扱いにより患者識別番号を他病院の患者識別番号に置き換える必要があるものとないものが発生する。例えば、薬局システム、検査システム等は相手側にて任意にデータが発生するため、医療過誤防止のため患者識別番号をデータ更新の際にチェックする必要がある。
故に患者識別番号を更新することは行ってはならない。また医事会計システムへの会計情報の伝達は、会計情報の抜けの防止、データが一方向のみで返送がない、等の観点から患者識別番号を付け替えたほうが運用上都合が良い。
【0033】
このため、図13に示すような処理を行う。まず、患者情報更新タスクテーブルに、実行しようとしているタスクが登録されているか(削除フラグがないかを含め)確認する。登録されていれば、患者識別番号に関する以後の処理を行う。
【0034】
データ処理を行う場合、入出力するデータの患者識別番号を抽出する。次に患者識別番号にて、患者識別番号リンクテーブルの患者識別番号(仮の患者識別情報)を検索する。検索結果が存在すれば、患者識別番号更新可・不可フラグ=1かつ削除フラグ=0であるか確認する。そして当該患者の患者識別番号を患者識別番号リンクテーブルの正規の患者識別情報に更新する。更新は処理タスク内のみで行い、送受信データ、インタフェースとなるファイルへの更新は行わない。
以後は、上述した手順と同じである。
【0035】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されてもよい。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、患者情報に関連付けられている患者識別情報を、正規の患者識別情報に更新するのではなく、その患者識別情報が仮であろうと正規であろうとに関わらず、患者情報ともとの患者識別情報との関連付けを維持したままで、要求された患者情報を送信するに際して、患者識別番号を他(正規)の患者識別番号に付け替える処理を行う。従って、仮の患者識別情報から正規の患者更新情報への更新エラー等の発生の防止及び更新エラーに伴う不整合の解消を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による病院情報システムの概略構成を示す図。
【図2】図1のオーダリングシステムで管理されている患者識別番号リンクテーブルの例を示す図。
【図3】図1のオーダリングシステムで管理されている患者識別番号更新タスクテーブルの例を示す図。
【図4】図1のオーダリングシステムの動作を示すフローチャート。
【図5】図4のステップS3で送信データに対応する部門システムの表示画面例を示す図。
【図6】図5の仮IDボタンのリンク機能を示す図。
【図7】図4のステップS3で送信データに対応する部門システムの表示画面の他の例を示す図。
【図8】図4のステップS6で送信データに対応する部門システムの表示画面例を示す図。
【図9】図4のステップS7で送信データに対応する部門システムの表示画面例を示す図。
【図10】変形された患者識別番号リンクテーブルを利用した病院情報システム間の接続例を示す図。
【図11】変形された患者識別番号リンクテーブルを利用した病院情報システム間の他の接続例を示す図。
【図12】図2の患者識別番号リンクテーブルの変形例を示す図。
【図13】通信タスク単位での患者識別番号の更新処理の説明図。
【符号の説明】
1…オーダリングシステム、
2…部門システム(医事会計システム)、
3…部門システム(薬局システム)、
4…部門システム(検体検査システム)、
5…部門システム(放射線検査システム)、
6…病院内ローカルエリアネットワーク(LAN)。

Claims (5)

  1. 複数の部門システムと、
    少なくとも仮の患者識別番号に対応して正規の患者識別番号、および前記仮の患者識別番号を前記正規の患者識別番号に変更することの可又は不可を示す患者識別番号更新可/不可フラグを記憶する患者識別番号リンクテーブルと、少なくともタスク名と削除フラグとを有し、前記患者識別番号を更新してもよいタスクがレコードとして登録されている患者識別番号更新タスクテーブルとを有し、複数の患者に関する患者情報を保管及び管理するオーダリングシステムとから構成される病院情報システムに用いられ、
    前記部門システムからの要求に応じて前記オーダリングシステムから前記患者情報を提供する患者情報管理方法であって
    前記オーダリングシステムは、
    前記部門システムから患者情報の提供が要求されたとき、その要求とともに入力された患者識別番号が、前記仮の患者識別番号であるか又は前記正規の患者識別番号であるかを前記患者識別番号リンクテーブルを参照して判別し、
    前記入力された患者識別番号が前記仮の患者識別番号であると判別し、且つ対応する前記患者識別番号更新可/不可フラグが患者識別番号更新可フラグを示す場合、前記患者識別番号更新タスクテーブルにタスクとして登録されているか否かを判別し、
    前記患者識別番号更新タスクテーブルにタスクとして登録され、且つ前記削除フラグが設定されていない場合、前記仮の患者識別番号を前記正規の患者識別番号に更新し、その正規の患者識別番号に関連付けられている患者情報とともに、前記部門システムに送信する
    ことを特徴とする患者情報管理方法。
  2. 前記入力された患者識別番号が前記仮の患者識別番号であると判別し、且つ対応する前記患者識別番号更新可/不可フラグが患者識別番号更新不可フラグを示す場合又は前記患者識別番号更新タスクテーブルにタスクとして登録されていない、又は前記削除フラグが削除を示す場合、前記仮の患者識別番号を前記正規の患者識別番号に更新せず、前記患者情報を前記仮の患者識別番号とともに、前記部門システムに送信することを特徴とする請求項1に記載の患者情報管理方法。
  3. 複数の部門システムと、複数の患者に関する患者情報を保管及び管理するとともに前記部門システムからの患者情報提供の要求に呼応して要求された患者情報を前記部門システムに提供するオーダリングシステムとからなり、
    前記オーダリングシステムは、
    少なくとも仮の患者識別番号に対応して正規の患者識別番号、および前記仮の患者識別番号を前記正規の患者識別番号に変更することの可又は不可を示す患者識別番号更新可/不可フラグを記憶する患者識別番号リンクテーブルと、
    少なくともタスク名と削除フラグとを有し、前記患者識別番号を更新してもよいタスクがレコードとして登録されている患者識別番号更新タスクテーブルと、
    を備え、
    前記部門システムから患者情報の提供が要求されたとき、その要求とともに入力された患者識別番号が、前記仮の患者識別番号であるか又は前記正規の患者識別番号であるかを前記患者識別番号リンクテーブルを参照して判別し、
    前記入力された患者識別番号が前記仮の患者識別番号であると判別し、且つ対応する前記患者識別番号更新可/不可フラグが患者識別番号更新可フラグを示す場合、前記患者識別番号更新タスクテーブルにタスクとして登録されているか否かを判別し、
    前記患者識別番号更新タスクテーブルにタスクとして登録され、且つ前記削除フラグが設定されていない場合、前記仮の患者識別番号を前記正規の患者識別番号に更新し、その正規の患者識別番号に関連付けられている前記患者情報とともに、前記部門システムに送信する
    ことを特徴とする病院情報システム。
  4. 前記部門システムの表示画面には、前記患者識別番号の入力表示に隣接して前記仮の患者識別番号の表示ボタンが設けられ、
    前記入力された患者識別番号が前記正規の患者識別番号であって、前記オーダリングシステムによって前記正規の患者識別番号に対して少なくとも1つの前記仮の患者識別番号が対応付けられている場合、前記表示ボタンがアクティブ表示され、
    前記アクティブ表示された前記表示ボタンをクリックすると対応する前記仮の患者識別番号が前記オーダリングシステムに入力可能に表示される
    ることを特徴とする請求項3に記載の病院情報システム。
  5. 前記入力された患者識別番号が前記仮の患者識別番号であると判別し、且つ対応する前記患者識別番号更新可/不可フラグが患者識別番号更新不可フラグを示す場合又は前記患者識別番号更新タスクテーブルにタスクとして登録されていない、又は前記削除フラグが削除を示す場合、前記仮の患者識別番号を前記正規の患者識別番号に更新せず、前記患者情報を前記仮の患者識別番号とともに、前記部門システムに送信することを請求項3に記載の病院情報システム。
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