JP4418334B2 - 移動局装置および上り回線送信電力制御方法 - Google Patents

移動局装置および上り回線送信電力制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、移動局装置および上り回線送信電力制御方法に関し、特に、セル間を移動する際にソフトハンドオーバを実行する移動局装置および上り回線送信電力制御方法に関する。
近年、W−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)における上り回線のパケット通信を高速化する伝送規格として、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)が検討されている。HSUPAにおいては、上り回線パケットを伝送する専用のチャネルとしてE−DCH(Enhanced-Dedicated CHannel)が設けられる。
移動局装置は、このE−DCHにて基地局装置へパケットを送信するが、一般に、移動局装置と基地局装置の距離に応じて移動局装置のパケット送信に適正な送信電力が異なるため、E−DCHにおいても従来の上り回線と同様に送信電力制御(TPC:Transmission Power Control)が行われる。送信電力制御方法の一例としては、例えばクローズドループ型の送信電力制御がある。上り回線におけるクローズドループ型の送信電力制御では、基地局装置は、移動局装置からの受信信号を用いて回線品質を測定し、測定された回線品質を目標とする回線品質と比較し、測定回線品質が目標回線品質に近づくように送信電力の増減を指示するTPCコマンドを移動局装置へ送信する。そして、移動局装置は、基地局装置から送信されたTPCコマンドに応じて送信電力を増減する。
ところで、移動局装置は、基地局装置がカバーするセル間を移動する際に、ソフトハンドオーバを行って複数の基地局装置と通信を行うことがある。すなわち、例えば図14に示すように、移動局装置MがセルC1とセルC2との境界付近に位置する際、移動局装置Mは、セルC1をカバーする基地局装置B1およびセルC2をカバーする基地局装置B2の双方と通信する。このとき、上述したクローズドループ型の送信電力制御が行われていると、移動局装置Mは、基地局装置B1および基地局装置B2の双方からTPCコマンドを受信することになる。このような場合、それぞれのセルにおける伝搬環境の差によって、基地局装置B1および基地局装置B2からそれぞれ送信されるTPCコマンドの内容が相反することがある。
そこで、例えば特許文献1に開示された技術では、ソフトハンドオーバ中に複数の基地局装置からTPCコマンドが送信された場合、少なくとも1つの基地局装置が送信電力の減少を指示すれば、移動局装置はその基地局装置のTPCコマンドを選択して送信電力を減少させている。すなわち、上述した例では、図15に示すように、基地局装置B1または基地局装置B2の少なくともいずれか一方が送信電力の減少を指示するTPCコマンド「Down」を送信した場合、移動局装置Mの送信電力が減少する。そして、基地局装置B1および基地局装置B2の双方が送信電力の増加を指示するTPCコマンド「Up」を送信した場合にのみ、移動局装置Mの送信電力が増加する。
このように、複数の基地局装置からTPCコマンドが送信された場合、少なくとも1つの基地局装置から「Down」が送信されれば、移動局装置がその基地局装置のTPCコマンドを選択して送信電力を減少させる方式を、オアオブダウン(or of down)方式と呼ぶ。オアオブダウン方式によれば、移動局装置が通信相手のいずれかの基地局装置(すなわち「Down」を送信した基地局装置)にとって過剰な送信電力を有しているにも拘わらず、さらに送信電力を増加させることがないため、システム全体における干渉の増大を防止することができるとともに、加入者容量を増加させることができる。
また、特許文献2においては、移動局装置が下り回線の回線品質を測定し、回線品質が劣悪な下り回線で伝送されたTPCコマンドを無視した上でオアオブダウン方式を適用することが開示されている。
特開平8−18503号公報 特開平9−312609号公報
しかしながら、上述した従来の技術においては、ソフトハンドオーバ中に伝送される複数のTPCコマンドから、移動局装置が実際の送信電力制御の際に採用するTPCコマンドを選択するのに、上り回線の伝搬環境が十分に考慮されていないという問題がある。すなわち、上記従来の技術においては、上り回線の回線品質のみが反映されたTPCコマンドの内容やTPCコマンドが伝送される下り回線の回線品質に基づいて、実際の送信電力制御に用いられるTPCコマンドが選択される。
基地局装置が送信するTPCコマンドは、上り回線の回線品質を測定して生成されるものの、測定回線品質と基地局装置によってあらかじめ保持されている所定の目標回線品質との比較結果を反映しているのみであって、上り回線のパケットの伝送品質を直接的に反映したものではない。したがって、TPCコマンドの内容に基づくオアオブダウン方式のみでは、必ずしも上り回線のパケットの伝送品質が改善されるとは限らない。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、上り回線のパケットの伝送品質をより確実に改善するTPCコマンドを選択することができ、結果として、上り回線における再送を低減してセクタースループットを向上させることができる移動局装置および上り回線送信電力制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係る移動局装置は、上り回線の信号に対する受信確認応答および送信電力制御コマンドを複数の基地局装置から受信する受信手段と、受信された複数の受信確認応答を用いて、受信された複数の送信電力制御コマンドのうち優先度が最大の送信電力制御コマンドを選択する選択手段と、選択された送信電力制御コマンドに従って送信電力を制御する制御手段と、を有する構成を採る。
本発明に係る上り回線送信電力制御方法は、上り回線の信号に対する受信確認応答および送信電力制御コマンドを複数の基地局装置から受信するステップと、受信された複数の受信確認応答を用いて、受信された複数の送信電力制御コマンドのうち優先度が最大の送信電力制御コマンドを選択するステップと、選択された送信電力制御コマンドに従って送信電力を制御するステップと、を有するようにした。
これらによれば、複数の基地局装置からそれぞれ受信された受信確認応答を用いて、各基地局装置に対応するTPCコマンドのうち優先度が最大のものを選択して送信電力制御を行う。このため、上り回線を伝送された信号が基地局装置によって誤りなく受信されたか否かの情報をTPCコマンドの選択に反映して、上り回線のパケットの伝送品質をより確実に改善するTPCコマンドを選択することができ、結果として、上り回線における再送を低減してセクタースループットを向上させることができる。
本発明によれば、上り回線のパケットの伝送品質をより確実に改善するTPCコマンドを選択することができ、結果として、上り回線における再送を低減してセクタースループットを向上させることができる。
本発明者らは、HSUPAにおける上り回線の再送制御として、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)と同様にHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest:ハイブリッド自動再送制御)が有効であることに着目した。さらに、HSUPAにおけるHARQでは、上り回線を伝送されたパケットの受信確認応答であるACK/NACKを基地局装置が移動局装置へ返送することに着目した。
そして、本発明者らは、基地局装置が移動局装置へ返送するACK/NACKは、直接的に上り回線のパケットの伝送品質の指標となることを見出すとともに、上り回線のパケットの伝送品質が良好である基地局装置からのTPCコマンドに従った送信電力制御により、パケット再送の低減が可能であることを見出し、本発明をするに至った。
すなわち本発明の骨子は、上り回線のパケットに対して基地局装置から返送されるACK/NACKを移動局装置が参照し、パケットが誤りなく受信されたことを示すACKを返送する基地局装置から送信されたTPCコマンドを優先して、実際の上り回線における送信電力制御に採用することである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る基地局装置の要部構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施の形態に係る基地局装置は、RF(Radio Frequency:無線周波数)受信部100、復調部110、誤り訂正復号部120、回線品質測定部130、TPCコマンド生成部140、ACK/NACK生成部150、誤り訂正符号化部160、変調部170、およびRF送信部180を有している。
RF受信部100は、移動局装置から送信された上り回線のパケットをアンテナを介して受信し、受信パケットに対して所定の無線受信処理(ダウンコンバート、A/D変換など)を施す。
復調部110は、受信パケットを復調し、誤り訂正復号部120および回線品質測定部130へ出力する。
誤り訂正復号部120は、復調後の受信パケットに対して、例えばCRC(Cyclic Redundancy Check:巡回冗長検査)符号などによる誤り検出・誤り訂正を行い、誤り訂正後の受信パケットから受信データを出力するとともに、誤り検出結果をACK/NACK生成部150へ出力する。
回線品質測定部130は、復調後の受信パケットを用いて、例えばSIR(Signal to Interference Ratio:信号対干渉比)などの上り回線の回線品質を測定する。
TPCコマンド生成部140は、回線品質測定部130によって測定された測定回線品質とあらかじめ保持している目標回線品質とを比較し、比較結果に応じたTPCコマンドを生成する。具体的には、TPCコマンド生成部140は、測定回線品質が目標回線品質に満たなければ、送信電力の増加を指示するTPCコマンド「Up」を生成する一方、測定回線品質が目標回線品質を超過していれば、送信電力の減少を指示するTPCコマンド「Down」を生成する。
ACK/NACK生成部150は、誤り訂正復号部120から出力される誤り検出結果に応じて受信確認応答であるACKまたはNACKを生成する。具体的には、ACK/NACK生成部150は、誤り検出の結果、受信データに誤りがなければACKを生成し、受信データに誤りがあればNACKを生成する。
誤り訂正符号化部160は、送信データ、TPCコマンド、およびACK/NACKがマッピングされて得られた送信信号に対して、例えばCRC符号などを用いて誤り訂正符号化する。
変調部170は、誤り訂正符号化後の送信信号を変調し、RF送信部180へ出力する。
RF送信部180は、送信信号に対して所定の無線送信処理(D/A変換、アップコンバートなど)を施し、アンテナを介して移動局装置へ送信する。
図2は、実施の形態1に係る移動局装置の要部構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施の形態に係る移動局装置は、RF受信部200、復調部210、誤り訂正復号部220、データ再送制御部230、TPCコマンド選択部240、送信データバッファ部250、誤り訂正符号化部260、変調部270、送信電力制御部280、およびRF送信部290を有している。
RF受信部200は、基地局装置から送信された信号をアンテナを介して受信し、受信信号に対して所定の無線受信処理(ダウンコンバート、A/D変換など)を施す。なお、RF受信部200は、移動局装置のソフトハンドオーバ中には、複数の基地局装置から送信された信号を受信する。
復調部210は、受信信号を復調し、誤り訂正復号部220およびTPCコマンド選択部240へ出力する。なお、復調部210は、移動局装置のソフトハンドオーバ中には、複数の基地局装置それぞれに対応する基地局装置ごとの受信信号を誤り訂正復号部220およびTPCコマンド選択部240へ出力する。
誤り訂正復号部220は、復調後の受信信号に対して、例えばCRC符号などによる誤り検出・誤り訂正を行い、誤り訂正後の受信信号から受信データを出力するともに、受信データ中に含まれるACK/NACKをデータ再送制御部230およびTPCコマンド選択部240へ出力する。なお、誤り訂正復号部220は、移動局装置のハンドオーバ中には、複数の基地局装置それぞれに対応する基地局装置ごとのACK/NACKをデータ再送制御部230およびTPCコマンド選択部240へ出力する。
データ再送制御部230は、誤り訂正復号部220から出力されるACK/NACKに従って、パケットを再送するか否かを決定し、再送の有無を送信データバッファ部250へ通知する。具体的には、データ再送制御部230は、誤り訂正復号部220からACKが出力された場合は、移動局装置から送信したパケットが基地局装置へ誤らずに伝送されたものとして、次のパケットを送信する旨を送信データバッファ部250へ通知する。一方、誤り訂正復号部220からNACKのみが出力された場合は、移動局装置から送信したパケットがすべての基地局装置へ誤って伝送されたものとして、このパケットを再送する旨を送信データバッファ部250へ通知する。
TPCコマンド選択部240は、受信信号に含まれるTPCコマンドを抽出して、送信電力制御部280へ出力する。また、移動局装置のソフトハンドオーバ中、TPCコマンド選択部240は、複数の基地局装置から送信されるTPCコマンドのうち、実際の送信電力制御を行う際に優先して採用すべき、優先度が最大のTPCコマンドをACK/NACKの情報に基づいて選択する。TPCコマンド選択部240の内部構成および動作は、後に詳述する。
送信データバッファ部250は、既に送信した送信データを一時的に記憶するとともに、送信データを誤り訂正符号化部260へ出力する。また、送信データバッファ部250は、データ再送制御部230から次のパケットを送信する旨が通知された場合は、記憶している送信データを破棄する一方、パケット再送の旨が通知された場合は、記憶している送信データを再度誤り訂正符号化部260へ出力する。
誤り訂正符号化部260は、送信データバッファ部250から出力された送信データに対して、例えばCRC符号などを用いて誤り訂正符号化する。なお、誤り訂正符号化部260は、パケット再送の場合は符号化率を変更するなどして、再送するパケットが伝送中に誤る可能性を低減するようにしても良い。
変調部270は、誤り訂正符号化後の送信データを変調し、RF送信部290へ出力する。なお、変調部270は、パケット再送の場合は変調方式を変更するなどして、再送するパケットが伝送中に誤る可能性を低減するようにしても良い。
送信電力制御部280は、TPCコマンド選択部240から出力される優先度が最大のTPCコマンドの内容に応じて送信電力を決定し、送信データの送信電力を制御する。具体的には、送信電力制御部280は、TPCコマンドが「Up」であった場合は現在の送信電力を増加させ、TPCコマンドが「Down」であった場合は現在の送信電力を減少させる。また、送信電力制御部280は、TPCコマンド選択部240から複数の優先度が最大のTPCコマンドが出力された場合、オアオブダウン方式によって送信電力を決定する。すなわち、送信電力制御部280は、複数のTPCコマンドに1つでも「Down」が含まれていた場合は現在の送信電力を減少させる。
RF送信部290は、送信電力が制御された送信データに対して所定の無線送信処理(D/A変換、アップコンバートなど)を施し、パケット化した上でアンテナを介して基地局装置へ送信する。
次に、図3を参照して、本実施の形態に係る移動局装置のTPCコマンド選択部240の内部構成について説明する。
図3に示すように、TPCコマンド選択部240は、ACK/NACK判定部242およびTPCコマンド抽出部244を有している。これらのACK/NACK判定部242およびTPCコマンド抽出部244は、主に移動局装置がソフトハンドオーバ中(すなわち、複数の基地局装置から信号を受信する場合)に動作する。
ACK/NACK判定部242は、誤り訂正復号部220から出力された基地局装置ごとのACK/NACKについて、それぞれの基地局装置からACKが送信されたか、またはNACKが送信されたかを判定する。このとき、ACK/NACK判定部242は、最も新しく受信されたACK/NACKを判定する。このように、直近のACK/NACKを判定することにより、例えばデータ再送制御と送信電力制御の処理のタイミングがずれているような場合でも、確実に最新の上り回線の伝搬環境の指標としてACK/NACKを用いることができる。
そして、ACK/NACK判定部242は、ACKを送信した基地局装置については、上り回線におけるパケットの伝送品質が良好であると判断し、ACKを送信した基地局装置のTPCコマンドを優先度が最大のTPCコマンドとして、このTPCコマンドの抽出をTPCコマンド抽出部244に指示する。
TPCコマンド抽出部244は、基地局装置ごとの受信信号に含まれるTPCコマンドのうち、抽出を指示された基地局装置のTPCコマンドを抽出して、送信電力制御部280へ出力する。
次いで、上述のように構成された移動局装置のソフトハンドオーバ中におけるTPCコマンド選択動作について、図4および図5を参照して具体的に説明する。
まず、基地局装置から移動局装置へTPCコマンドおよびACK/NACKが送信されるまでの動作について説明する。
図1に示した基地局装置において、移動局装置から送信されたパケットがRF受信部100によって受信されると、所定の無線受信処理が行われた後、復調部110によって復調される。復調された受信パケットは、誤り訂正復号部120によって誤り検出・誤り訂正され、受信データが出力されるとともに、誤り検出結果がACK/NACK生成部150へ出力される。そして、ACK/NACK生成部150によって、受信パケットに誤りがなければACKが生成され、受信パケットに誤りがあればNACKが生成される。生成されたACK/NACKは、誤り訂正符号化部160へ出力される。
一方、回線品質測定部130によって、復調された受信パケットから上り回線の回線品質が測定される。測定された測定回線品質は、TPCコマンド生成部140によって所定の目標回線品質と比較され、測定回線品質の方が小さければTPCコマンド「Up」が生成され、測定回線品質の方が大きければTPCコマンド「Down」が生成される。生成されたTPCコマンドは、誤り訂正符号化部160へ出力される。
そして、送信データ、ACK/NACK、およびTPCコマンドからなる送信信号は、誤り訂正符号化部160によって誤り訂正符号化が施され、変調部170によって変調され、RF送信部180によって所定の無線送信処理が行われた上で、アンテナを介して移動局装置へ送信される。
ここでは、移動局装置がソフトハンドオーバ中であるため、1つの移動局装置から送信されたパケットが複数の基地局装置によって受信される。そこで、以下の説明においては、ソフトハンドオーバ中の移動局装置が、例えば基地局装置#1、基地局装置#2、および基地局装置#3の3つの基地局装置と通信を行っているものとする。これらの基地局装置#1〜#3は、上述の動作によってそれぞれACK/NACKおよびTPCコマンドを生成し、移動局装置へ送信する。このとき、移動局装置と基地局装置#1〜#3との間の上り回線の伝搬環境は、基地局装置ごとに異なっているため、基地局装置#1〜#3が同一のACK/NACKおよびTPCコマンドを送信するとは限らない。
次に、このような状況の下で、移動局装置がTPCコマンドを選択して送信電力制御を行う動作について説明する。
基地局装置#1〜#3によって送信された信号は、図2に示す移動局装置によって受信される。具体的には、RF受信部200によって信号が受信されると、所定の無線受信処理が行われた後、復調部210によって、それぞれの基地局装置#1〜#3に対応する受信信号が復調される。復調された基地局装置ごとの受信信号は、誤り訂正復号部220およびTPCコマンド選択部240のTPCコマンド抽出部244(図3)へ出力される。
復調された基地局装置ごとの受信信号は、誤り訂正復号部220によって誤り検出・誤り訂正され、受信データが出力されるとともに、基地局装置ごとのACKまたはNACKがデータ再送制御部230およびTPCコマンド選択部240のACK/NACK判定部242へ出力される。そして、データ再送制御部230によって、基地局装置#1〜#3すべての基地局装置からNACKが送信されている場合は、パケットを再送する旨が送信データバッファ部250へ通知され、いずれか1つの基地局装置からでもACKが送信されている場合は、次のパケットを送信する旨が送信データバッファ部250へ通知される。
一方、TPCコマンド選択部240においては、図4に示すフローに従って、実際の送信電力制御に採用されるTPCコマンドが選択される。
すなわち、まず、ACK/NACK判定部242によって、基地局装置#1〜#3のそれぞれからACKまたはNACKのどちらが送信されたかが判定される(ST1000)。このとき、ACK/NACK判定部242によって判定されるACK/NACKは、最も新しく受信された基地局装置ごとのACK/NACKである。つまり、例えば送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)ごとのACK/NACKの履歴が図5に示すもののような場合、ACK/NACK判定部242は、破線300で囲まれた直近のTTI#0に対するACKまたはNACKを対象にして判定を行う。これにより、常に最新の上り回線の状態を反映したACK/NACKをTPCコマンドの選択に用いることができる。
図5において、ACKを送信した基地局装置#1および基地局装置#3に関しては、基地局装置#2よりも上り回線の伝搬環境が良好で、移動局装置から送信されたパケットが誤りなく伝送されると判断される。したがって、このような基地局装置からのTPCコマンドに従って送信電力制御を行うことにより、上り回線のパケットの伝送品質が良好に保たれ、再送が発生する回数を低減することができると考えられる。
そこで、ACK/NACK判定部242によって、基地局装置#1〜#3のうち、ACKを送信した基地局装置#1および基地局装置#3からのTPCコマンドの優先度が最大であると決定される。さらに、ACK/NACK判定部242によって、これらの基地局装置から送信されたTPCコマンドを抽出する旨の指示がTPCコマンド抽出部244へ通知される。そして、TPCコマンド抽出部244によって、基地局装置#1および基地局装置#3のTPCコマンドが抽出され(ST1100)、送信電力制御部280へ出力される。
そして、送信電力制御部280によって、優先度が最大のTPCコマンドが1つのみ抽出されたか否かが判定される(ST1200)。この結果、抽出されたTPCコマンドが1つである場合、換言すれば、1つの基地局装置のみからACKが送信された場合は、この基地局装置のTPCコマンドに従って送信電力制御が行われる(ST1300)。
一方、図5に示したように、基地局装置#1および基地局装置#3の2つの基地局装置からACKが送信され、対応する2つのTPCコマンドが抽出された場合は、これらの基地局装置のTPCコマンドについてオアオブダウン方式が適用される(ST1400)。すなわち、基地局装置#1または基地局装置#3のいずれか一方でもTPCコマンドとして「Down」を送信していれば、送信電力制御部280は現在の送信電力を減少させる。また、基地局装置#1および基地局装置#3の双方がTPCコマンドとして「Up」を送信していれば、送信電力制御部280は現在の送信電力を増加させる。
そして、送信データバッファ部250、誤り訂正符号化部260、および変調部270を経た送信データまたは再送データは、上述のように制御された送信電力で、RF送信部290から、パケット化された上でアンテナを介して送信される。
以上のように、本実施の形態によれば、複数の基地局装置それぞれから送信された直近のACK/NACKを判定し、ACKを送信した基地局装置から送信されたTPCコマンドの優先度を最大にして、移動局装置が実際の送信電力制御を行うため、最新の上り回線の伝搬環境を反映して、上り回線のパケットの伝送品質をより確実に改善するTPCコマンドを選択することができ、結果として、上り回線における再送を低減してセクタースループットを向上させることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の特徴は、所定の時間内に送信したACKの数を基地局装置の得点とし、最も多くのACKを送信した基地局装置からのTPCコマンドの優先度を最大にして、移動局装置が送信電力制御を行う点である。
本実施の形態に係る基地局装置の構成は、実施の形態1に係る基地局装置(図1)と同様であるため、その説明を省略する。また、本実施の形態に係る移動局装置の構成は、実施の形態1に係る移動局装置(図2)と同様であるが、TPCコマンド選択部240の内部構成のみが実施の形態1とは異なっている。
そこで、図6を参照して、本実施の形態に係る移動局装置のTPCコマンド選択部240の内部構成について説明する。なお、図6において、図3と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図6に示すように、本実施の形態に係るTPCコマンド選択部240は、バッファ部402、ACK計数部404、およびTPCコマンド抽出部244を有している。これらのバッファ部402、ACK計数部404、およびTPCコマンド抽出部244は、主に移動局装置がソフトハンドオーバ中に動作する。
バッファ部402は、誤り訂正復号部220から出力された基地局装置ごとのACK/NACKを一時的に記憶する。このとき、バッファ部402は、基地局装置ごとかつTTIごとにACKまたはNACKのどちらが返送されてきたかを記憶する。
ACK計数部404は、フェージング変動の速さの指標となる最大ドップラー周波数に応じてACKを計数する対象のTTI区間(TTIの数)を設定し、このTTI区間に対応するACKの数を計数する。
具体的には、ACK計数部404は、最大ドップラー周波数が大きくフェージング変動が速い場合は、伝搬環境が短期間で変化すると考えられるため、最新のTTIから比較的新しいTTIまでをTTI区間として設定する。一方、ACK計数部404は、最大ドップラー周波数が小さくフェージング変動が遅い場合は、伝搬環境が長時間にわたってあまり変化しないと考えられるため、最新のTTIから比較的古いTTIまでをTTI区間として設定する。
そして、ACK計数部404は、TTI区間において最も多くACKを送信した基地局装置については、上り回線におけるパケットの伝送品質が安定して良好であると判断し、ACK数が最大の基地局装置のTPCコマンドを優先度が最大のTPCコマンドとして、このTPCコマンドの抽出をTPCコマンド抽出部244に指示する。
次いで、上述のように構成された移動局装置のソフトハンドオーバ中におけるTPCコマンド選択動作について、図7および図8を参照して具体的に説明する。なお、本実施の形態において、基地局装置から移動局装置へTPCコマンドおよびACK/NACKが送信されるまでの動作、ならびに移動局装置によって受信信号の復調・誤り訂正が行われるまでの動作は、実施の形態1と同様であるため、その説明を省略する。
したがって、以下では、主に、移動局装置のTPCコマンド選択部240におけるTPCコマンド選択動作について説明する。
本実施の形態においては、誤り訂正復号部220によって、基地局装置ごとのACK/NACKがTPCコマンド選択部240のバッファ部402へ出力される。これらのACK/NACKは、履歴としてバッファ部402によって記憶される。具体的には、例えば図8に示すように、基地局装置#1〜#3それぞれのTTIごとのACK/NACKが記憶される。
そして、TPCコマンド選択部240においては、図7に示すフローに従って、実際の送信電力制御に採用されるTPCコマンドが選択される。
すなわち、まず、ACK計数部404によって、最大ドップラー周波数に応じたTTI区間が設定される(ST2000)。本実施の形態におけるTTI区間は、ACKを計数する対象のTTIの数であり、伝搬環境が頻繁に変化する場合は比較的新しいTTIのみを対象とし、伝搬環境があまり変化しない場合は比較的古いTTIまでを対象とするように設定される。したがって、最大ドップラー周波数が大きい場合は、比較的短いTTI区間が設定され、最大ドップラー周波数が小さい場合は、比較的長いTTI区間が設定される。
そして、ACK計数部404によって、TTI区間における基地局装置ごとのACKの数が計数され(ST2100)、すべての基地局装置に関してACKの計数が終了するまで繰り返される(ST2200)。図8に示す例では、破線によって囲まれるTTI#0〜#3の4つのTTIがTTI区間500に設定され、まず基地局装置#1のACKが計数されて3という結果が得られ、次に基地局装置#2のACKが計数されて1が得られ、最後に基地局装置#3のACKが計数されて2が得られる。これらのACKの数は、それぞれの基地局装置の得点となる。
図8において、得点が高い(すなわち、TTI区間500におけるACKの送信回数が最も多い)基地局装置#1に関しては、他の基地局装置#2、#3よりも上り回線の伝搬環境が安定して良好で、移動局装置から送信されたパケットが誤りなく伝送されると判断される。したがって、このような基地局装置からのTPCコマンドに従って送信電力制御を行うことにより、上り回線のパケットの伝送品質が良好に保たれ、再送が発生する回数を低減することができると考えられる。
そこで、ACK計数部404によって、基地局装置#1〜#3のうち、TTI区間500にACKを最も多く送信した基地局装置#1からのTPCコマンドの優先度が最大であると決定される。さらに、ACK計数部404によって、基地局装置#1から送信されたTPCコマンドを抽出する旨の指示がTPCコマンド抽出部244へ通知される。そして、TPCコマンド抽出部244によって、基地局装置#1のTPCコマンドが抽出され(ST2300)、送信電力制御部280へ出力される。
そして、送信電力制御部280によって、優先度が最大のTPCコマンドが1つのみ抽出されたか否かが判定される(ST2400)。この結果、図8に示したように、最も多くのACKを送信した基地局装置が基地局装置#1のみである場合(すなわち、優先度が最大のTPCコマンドが1つのみ抽出された場合)は、対応する1つのTPCコマンドが採用されて送信電力制御が行われる(ST2500)。
一方、優先度が最大のTPCコマンドが2つ以上である場合、換言すれば、複数の基地局装置から最多かつ同数のACKが送信された場合は、これらの基地局装置のTPCコマンドについてオアオブダウン方式が適用される(ST2600)。すなわち、いずれか1つの基地局装置でもTPCコマンドとして「Down」を送信していれば、送信電力制御部280は現在の送信電力を減少させる。また、すべての基地局装置がTPCコマンドとして「Up」を送信していれば、送信電力制御部280は現在の送信電力を増加させる。
そして、送信データバッファ部250、誤り訂正符号化部260、および変調部270を経た送信データまたは再送データは、上述のように制御された送信電力で、RF送信部290から、パケット化された上でアンテナを介して送信される。
以上のように、本実施の形態によれば、最大ドップラー周波数に応じて設定されたTTI区間のパケットに対し、最も多くのACKを送信した基地局装置から送信されたTPCコマンドの優先度を最大にするため、TPCコマンドの選択において、上り回線の伝搬環境が安定して良好であるか否かを反映させることができる。
なお、本実施の形態においては、単純にACKを計数するものとしたが、初めて送信されたパケットに対するACKのみを計数するようにしても良い。同じACKでも、NACKが送信された直後のACKは、再送されたパケットに対するACKであることを意味しており、再送が発生しているということは上り回線の伝送品質が良好ではないことになる。したがって、2回以上連続して送信されたACKは、初回送信のパケットに対するACKであると判断され、このようなACKのみを計数することにより、さらに正確に上り回線の伝搬環境を反映することができる。
同様に考えて、例えば、初回送信のパケットに対するACKを1回と計数するのに対し、再送のパケットに対するACKを0.5回と計数するようにして、再送回数に応じた重み付けを行ってACKを計数しても良い。
また、本実施の形態においては、TTI区間において新しいTTIに対するACKほど重みを高くするようにしても良い。すなわち、例えば、直近のTTIに対するACKを1回と計数するのに対し、1つ前のTTIに対するACKを0.5回と計数するようにして、対応するTTIの新旧に応じた重み付けを行ってACKを計数しても良い。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3の特徴は、所定の時間内におけるACKおよびNACKに数値を割り当てて点数化し、点数の加算平均を基地局装置の得点とし、得点が最も高い基地局装置からのTPCコマンドの優先度を最大にして、移動局装置が送信電力制御を行う点である。
本実施の形態に係る基地局装置の構成は、実施の形態1に係る基地局装置(図1)と同様であるため、その説明を省略する。また、本実施の形態に係る移動局装置の構成は、実施の形態1に係る移動局装置(図2)と同様であるが、TPCコマンド選択部240の内部構成のみが実施の形態1とは異なっている。
そこで、図9を参照して、本実施の形態に係る移動局装置のTPCコマンド選択部240の内部構成について説明する。なお、図9において、図3および図6と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図9に示すように、本実施の形態に係るTPCコマンド選択部240は、バッファ部402、点数化部602、加算平均算出部604、およびTPCコマンド抽出部244を有している。これらのバッファ部402、点数化部602、加算平均算出部604、およびTPCコマンド抽出部244は、主に移動局装置がソフトハンドオーバ中に動作する。
点数化部602は、最大ドップラー周波数に応じてACK/NACKを点数化する対象のTTI区間を設定し、このTTI区間における基地局措置ごとのACK/NACKに点数を付与する。
具体的には、点数化部602は、最大ドップラー周波数が大きい場合は、最新のTTIから比較的新しいTTIまでをTTI区間として設定する一方、最大ドップラー周波数が小さい場合は、最新のTTIから比較的古いTTIまでをTTI区間として設定する。
そして、点数化部602は、基地局装置ごとに、例えばTTI区間におけるACKには1点、NACKには0点などのように数値化して点数を付与し、基地局装置ごとの点数を加算平均算出部604へ出力する。
加算平均算出部604は、基地局装置ごとの点数の加算平均を算出し、加算平均が最も高い基地局装置については、上り回線におけるパケットの伝送品質が安定して良好であると判断し、加算平均が最大の基地局装置のTPCコマンドを優先度が最大のTPCコマンドとして、このTPCコマンドの抽出をTPCコマンド抽出部244に指示する。
次いで、上述のように構成された移動局装置のソフトハンドオーバ中におけるTPCコマンド選択動作について、図10および図11を参照して具体的に説明する。なお、本実施の形態において、基地局装置から移動局装置へTPCコマンドおよびACK/NACKが送信されるまでの動作、ならびに移動局装置によって受信信号の復調・誤り訂正が行われるまでの動作は、実施の形態1と同様であるため、その説明を省略する。
したがって、以下では、主に、移動局装置のTPCコマンド選択部240におけるTPCコマンド選択動作について説明する。
本実施の形態においては、実施の形態2と同様に、基地局装置ごとのACK/NACKが誤り訂正復号部220からバッファ部402へ出力される。これらのACK/NACKは、履歴としてバッファ部402によって記憶される。具体的には、例えば図11に示すように、基地局装置#1〜#3それぞれのTTIごとのACK/NACKが記憶される。
そして、TPCコマンド選択部240においては、図10に示すフローに従って、実際の送信電力制御に採用されるTPCコマンドが選択される。
すなわち、まず、点数化部602によって、最大ドップラー周波数に応じたTTI区間が設定される(ST3000)。本実施の形態におけるTTI区間は、ACK/NACKを点数化する対象のTTIの数であり、伝搬環境が頻繁に変化する場合は比較的新しいTTIのみを対象とし、伝搬環境があまり変化しない場合は比較的古いTTIまでを対象とするように設定される。したがって、最大ドップラー周波数が大きい場合は、比較的短いTTI区間が設定され、最大ドップラー周波数が小さい場合は、比較的長いTTI区間が設定される。
そして、点数化部602によって、TTI区間における基地局装置ごとのACK/NACKが点数化される(ST3100)。ここでは、例えばACKが1点、NACKが0点として点数化されるものとする。基地局装置ごとの点数は、加算平均算出部604へ出力され、加算平均算出部604によって、基地局装置ごとの点数の加算平均が算出され(ST3200)、すべての基地局装置に関して点数の加算平均が算出されるまで処理が繰り返される(ST3300)。図11に示す例では、破線によって囲まれるTTI#0〜#3の4つのTTIがTTI区間700に設定され、まず基地局装置#1の加算平均が0.75(=3/4)と算出され、次に基地局装置#2の加算平均が0.25(=1/4)と算出され、最後に基地局装置#3の加算平均が0.5(=2/4)と算出される。これらの点数の加算平均は、それぞれの基地局装置の得点となる。
なお、ここでは、基地局装置#1〜#3すべてのTTI区間を4としたため、加算平均を算出する際の分母がすべての基地局装置#1〜#3で等しいが、最大ドップラー周波数に応じて各基地局装置におけるTTI区間が異なる場合は、加算平均算出の分母も異なる。このようにTTI区間が基地局装置によって異なる場合は、TTI区間のACKの数のみでは上り回線の伝送品質の比較はできないが、本実施の形態によれば、単純に基地局装置#1〜#3の得点を比較することで、上り回線の伝送品質を比較することができる。
図11において、得点が高い(すなわち、TTI区間における点数の加算平均が最も高い)基地局装置#1に関しては、他の基地局装置#2、#3よりも上り回線の伝搬環境が安定して良好で、移動局装置から送信されたパケットが誤りなく伝送されると判断される。したがって、このような基地局装置からのTPCコマンドに従って送信電力制御を行うことにより、上り回線のパケットの伝送品質が良好に保たれ、再送が発生する回数を低減することができると考えられる。
そこで、加算平均算出部604によって、基地局装置#1〜#3のうち、TTI区間700における点数の加算平均が最も高い基地局装置#1からのTPCコマンドの優先度が最大であると決定される。さらに、加算平均算出部604によって、基地局装置#1から送信されたTPCコマンドを抽出する旨がTPCコマンド抽出部244へ通知される。そして、TPCコマンド抽出部244によって、基地局装置#1のTPCコマンドが抽出され(ST3400)、送信電力制御部280へ出力される。
そして、送信電力制御部280によって、優先度が最大のTPCコマンドが1つのみ抽出されたか否かが判定される(ST3500)。この結果、図11に示したように、点数の加算平均が最大の基地局装置が基地局装置#1のみである場合(すなわち、優先度が最大のTPCコマンドが1つのみ抽出された場合)は、対応する1つのTPCコマンドが採用されて送信電力制御が行われる(ST3600)。
一方、優先度が最大のTPCコマンドが2つ以上である場合、換言すれば、複数の基地局装置の点数の加算平均が最大かつ等しい場合は、これらの基地局装置のTPCコマンドについてオアオブダウン方式が適用される(ST3700)。すなわち、いずれか1つの基地局装置でもTPCコマンドとして「Down」を送信していれば、送信電力制御部280は現在の送信電力を減少させる。また、すべての基地局装置がTPCコマンドとして「Up」を送信していれば、送信電力制御部280は現在の送信電力を増加させる。
そして、送信データバッファ部250、誤り訂正符号化部260、および変調部270を経た送信データまたは再送データは、上述のように制御された送信電力で、RF送信部290から、パケット化された上でアンテナを介して送信される。
以上のように、本実施の形態によれば、最大ドップラー周波数に応じて設定されたTTI区間のパケットに対するACK/NACKに点数を付与し、点数の加算平均が最大である基地局装置から送信されたTPCコマンドの優先度を最大にするため、TPCコマンドの選択において、上り回線の伝搬環境が安定して良好であるか否かを反映させることができる。
なお、本実施の形態においては、算出された基地局装置ごとの加算平均を所定の閾値と比較し、加算平均が所定の閾値以上である基地局装置に対してオアオブダウン方式を適用するようにしても良い。本実施の形態においては、TTI区間におけるACK/NACKに点数を付与することにより、実施の形態2とは異なり、TTI区間におけるACKとNACKの割合まで考慮したことになる。このため、点数の加算平均に対して閾値判定を行うことにより、ACKとNACKの割合に絶対的な基準を設けて、上り回線の伝送品質が劣悪な基地局装置を確実に排除することができる。したがって、閾値判定を行うことにより、基地局装置間の相対的な比較のみではなく、絶対的な上り回線の伝送品質の良否を反映することができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4の特徴は、過去に算出された基地局装置ごとの得点に忘却係数を乗じた上で、新たに基地局装置から送信されたACKおよびNACKに数値を割り当てた点数を加算した結果を基地局装置の得点とし、得点が最も高い基地局装置からのTPCコマンドの優先度を最大にして、移動局装置が送信電力制御を行う点である。
本実施の形態に係る基地局装置の構成は、実施の形態1に係る基地局装置(図1)と同様であるため、その説明を省略する。また、本実施の形態に係る移動局装置の構成は、実施の形態1に係る移動局装置(図2)と同様であるが、TPCコマンド選択部240の内部構成のみが実施の形態1とは異なっている。
そこで、図12を参照して、本実施の形態に係る移動局装置のTPCコマンド選択部240の内部構成について説明する。なお、図12において、図3および図6と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図12に示すように、本実施の形態に係るTPCコマンド選択部240は、バッファ部402、重み付け点数化部802、およびTPCコマンド抽出部244を有している。これらのバッファ部402、重み付け点数化部802、およびTPCコマンド抽出部244は、主に移動局装置がソフトハンドオーバ中に動作する。
重み付け点数化部802は、前回算出された得点に対する忘却係数を最大ドップラー周波数に応じて決定し、新たなACKまたはNACKに付与される点数を忘却係数が乗じられた前回の得点に加算して今回の得点を算出する。
具体的には、重み付け点数化部802は、最大ドップラー周波数が大きい場合は、前回の得点の重みが比較的小さくなる忘却係数を前回の得点に乗算する一方、最大ドップラー周波数が小さい場合は、前回の得点の重みが比較的大きくなる忘却係数を前回の得点に乗算する。
そして、重み付け点数化部802は、忘却係数が乗算された前回の得点に、前回の得点算出以後に基地局装置から送信されたACK/NACKに対応する点数(例えばACKは1点、NACKは0点)を加算して今回の得点を算出する。さらに、重み付け点数化部802は、算出された今回の得点が最も高い基地局装置については、上り回線におけるパケットの伝送品質が安定して良好であると判断し、今回の得点が最大の基地局装置のTPCコマンドを優先度が最大のTPCコマンドとして、このTPCコマンドの抽出をTPCコマンド抽出部244に指示する。
次いで、上述のように構成された移動局装置のソフトハンドオーバ中におけるTPCコマンド選択動作について、図13を参照して説明する。なお、本実施の形態において、基地局装置から移動局装置へTPCコマンドおよびACK/NACKが送信されるまでの動作、ならびに移動局装置によって受信信号の復調・誤り訂正が行われるまでの動作は、実施の形態1と同様であるため、その説明を省略する。
したがって、以下では、主に、移動局装置のTPCコマンド選択部240におけるTPCコマンド選択動作について説明する。
本実施の形態においては、実施の形態2と同様に、基地局装置ごとのACK/NACKが誤り訂正復号部220からバッファ部402へ出力される。これらのACK/NACKは、履歴としてバッファ部402によって記憶される。
そして、TPCコマンド選択部240においては、図13に示すフローに従って、実際の送信電力制御に採用されるTPCコマンドが選択される。
すなわち、まず、重み付け点数化部802によって、基地局装置ごとの重み付けされた得点が算出される(ST4000)。具体的には、まず、重み付け点数化部802によって、最大ドップラー周波数に応じた忘却係数が決定され、前回算出された得点に忘却係数が乗算される。忘却係数は、伝搬環境が頻繁に変化する場合は前回の得点の重みを比較的小さくする値に決定され、伝搬環境があまり変化しない場合は前回の得点の重みを比較的大きくする値に決定される。したがって、最大ドップラー周波数が大きい場合は、比較的小さい忘却係数が決定され、最大ドップラー周波数が小さい場合は、比較的大きい忘却係数が決定される。
そして、重み付け点数化部802によってバッファ部402が参照されることにより、前回の得点算出以後に基地局装置から送信された新たなACK/NACKに点数が付与される。ACK/NACKに対する点数の付与は、例えばACKを1点、NACKを0点とするように数値化して行われる。さらに、重み付け点数化部802によって、忘却係数を乗算後の前回の得点に新たなACK/NACKの点数が加算され、今回の得点が算出される。なお、重み付け点数化部802は、初回の得点算出時には、忘却係数を0として前回の得点は考慮しない。このように、重み付け点数化部802によって、基地局装置ごとの時間的な重み付けが施された得点が算出され、すべての基地局装置に関して今回の得点が算出されるまで処理が繰り返される(ST4100)。
このように算出された今回の得点が最も高い基地局装置に関しては、前回の点数化までの状況を考慮に入れても上り回線の伝搬環境が良好で、移動局装置から送信されたパケットが誤りなく伝送されると判断される。したがって、このような基地局装置からのTPCコマンドに従って送信電力制御を行うことにより、上り回線のパケットの伝送品質が良好に保たれ、再送が発生する回数を低減することができると考えられる。
そこで、重み付け点数化部802によって、今回の得点が最も高い基地局装置からのTPCコマンドの優先度が最大であると決定される。さらに、重み付け点数化部802によって、優先度が最大のTPCコマンドを抽出する旨の指示がTPCコマンド抽出部244へ通知される。そして、TPCコマンド抽出部244によって、重み付け点数化部802から通知されたTPCコマンドが抽出され(ST4200)、送信電力制御部280へ出力される。
そして、送信電力制御部280によって、優先度が最大のTPCコマンドが1つのみ抽出されたか否かが判定される(ST4300)。この結果、今回の得点が最大の基地局装置が1つのみである場合(すなわち、優先度が最大のTPCコマンドが1つのみ抽出された場合)は、対応する1つのTPCコマンドが採用されて送信電力制御が行われる(ST4400)。
一方、抽出されたTPCコマンドが2つ以上である場合、換言すれば、複数の基地局装置の今回の得点が最大かつ等しい場合は、これらの基地局装置のTPCコマンドについてオアオブダウン方式が適用される(ST4500)。すなわち、いずれか1つの基地局装置でもTPCコマンドとして「Down」を送信していれば、送信電力制御部280は現在の送信電力を減少させる。また、すべての基地局装置がTPCコマンドとして「Up」を送信していれば、送信電力制御部280は現在の送信電力を増加させる。
そして、送信データバッファ部250、誤り訂正符号化部260、および変調部270を経た送信データまたは再送データは、上述のように制御された送信電力で、RF送信部290から、パケット化された上でアンテナを介して送信される。
以上のように、本実施の形態によれば、最大ドップラー周波数に応じて決定された忘却係数を前回の得点に乗算し、忘却係数乗算後の前回の得点に新たなACK/NACKの点数を加算して今回の得点を算出する。そして、今回の得点が最大である基地局装置から送信されたTPCコマンドの優先度を最大にするため、TPCコマンドの選択において、上り回線の伝搬環境が安定して良好であるか否かを反映させることができる。
なお、上記実施の形態2〜4においては、TTI区間の設定および忘却係数の決定に最大ドップラー周波数を用いるが、最大ドップラー周波数は、各基地局装置が上り回線の最大ドップラー周波数を測定し、移動局装置へ通知するようにすれば良い。また、図8および図11に示した例では、最大ドップラー周波数に応じて設定されるTTI区間を全基地局装置#1〜#3に共通のものとしたが、実際には各基地局装置において測定される最大ドップラー周波数が異なっていると考えられるため、それぞれの基地局装置#1〜#3で異なるTTI区間を設定しても良い。同様に、実施の形態4における忘却係数も基地局装置ごとに異なっていても良い。
また、上記実施の形態3、4においては、ACKに1点、NACKに0点を付与して数値化するものとしたが、それぞれに付与される点数は任意で良い。
また、上記実施の形態3、4において、初めて送信されたパケットに対するACKの点数を高くし、再送されたパケットに対するACKの点数を低くするようにしても良い。同じACKでも、NACKが送信された直後のACKは、再送されたパケットに対するACKであることを意味しており、再送が発生しているということは上り回線の伝送品質が良好ではないことになる。したがって、2回以上連続して送信されたACKは、初回送信のパケットに対するACKであると判断され、このようなACKに対して高い点数を付与することにより、さらに正確に上り回線の伝搬環境を反映することができる。
同様に考えて、ACKの前にNACKが連続した回数に応じて、点数に傾斜を設けるようにしても良い。すなわち、例えば、ACKの前にNACKが1回のみであれば、再送が1回のみ発生したことになるため比較的高い点数を付与し、ACKの前にNACKが2回連続していれば、再送が2回発生したことになるため比較的低い点数を付与するようにしても良い。
本発明の第1の態様に係る移動局装置は、上り回線の信号に対する受信確認応答および送信電力制御コマンドを複数の基地局装置から受信する受信手段と、受信された複数の受信確認応答を用いて、受信された複数の送信電力制御コマンドのうち優先度が最大の送信電力制御コマンドを選択する選択手段と、選択された送信電力制御コマンドに従って送信電力を制御する制御手段と、を有する構成を採る。
この構成によれば、複数の基地局装置からそれぞれ受信された受信確認応答を用いて、各基地局装置に対応するTPCコマンドのうち優先度が最大のものを選択して送信電力制御を行う。このため、上り回線を伝送された信号が基地局装置によって誤りなく受信されたか否かの情報をTPCコマンドの選択に反映して、上り回線のパケットの伝送品質をより確実に改善するTPCコマンドを選択することができ、結果として、上り回線における再送を低減してセクタースループットを向上させることができる。
本発明の第2の態様に係る移動局装置は、上記第1の態様において、前記選択手段は、最も新しく受信された基地局装置ごとの受信確認応答が受信成功を示すACKであるか受信失敗を示すNACKであるかを判定する判定部と、判定の結果、受信確認応答がACKである基地局装置から送信された送信電力制御コマンドを抽出する抽出部と、を有する構成を採る。
この構成によれば、最新の受信確認応答としてACKを送信した基地局装置からのTPCコマンドを抽出するため、最新の上り回線の伝送品質を反映してTPCコマンドを選択することができるとともに、簡便な回路構成で適切なTPCコマンド選択を実現することができる。
本発明の第3の態様に係る移動局装置は、上記第1の態様において、前記選択手段は、過去に受信された受信確認応答を用いて、優先度が最大である送信電力制御コマンドを選択する構成を採る。
この構成によれば、過去に受信された受信確認応答を用いてTPCコマンドを選択するため、上り回線の伝送品質が長期にわたって安定して良好な基地局装置からのTPCコマンドを選択することができる。
本発明の第4の態様に係る移動局装置は、上記第3の態様において、前記選択手段は、最大ドップラー周波数に応じて過去の受信確認応答を送信電力制御コマンドの選択に反映する構成を採る。
この構成によれば、最大ドップラー周波数に応じて過去の受信確認応答を用いるため、フェージング変動の速さを考慮して対象とする受信確認応答の区間や過去の受信確認応答に対する重みを決定することができ、上り回線の長期にわたる伝送品質をさらに正確にTPCコマンドの選択に反映することができる。
本発明の第5の態様に係る移動局装置は、上記第3の態様において、前記選択手段は、受信された基地局装置ごとの受信確認応答の履歴を記憶するバッファ手段と、受信された受信確認応答を数値化して基地局装置ごとの得点とする数値化手段と、得点が最も高い基地局装置から送信された送信電力制御コマンドを抽出する抽出手段と、を含む構成を採る。
この構成によれば、基地局装置ごとの受信確認応答の履歴において、ACKおよびNACKを数値化して基地局装置ごとの得点を決定し、得点が最も高い基地局装置から送信されたTPCコマンドを抽出する。このため、過去の受信確認応答をTPCコマンドの選択に確実に反映することができるとともに、ACKおよびNACKの数値化によって処理を容易にすることができる。
本発明の第6の態様に係る移動局装置は、上記第5の態様において、前記数値化手段は、所定の区間内の受信確認応答におけるACKの数を計数して基地局装置ごとの得点とする計数部、を有する構成を採る。
この構成によれば、所定区間内のACKの数を基地局装置ごとの得点とするため、少ない演算量で上り回線の伝送品質が安定して良好な基地局装置を選択することができる。
本発明の第7の態様に係る移動局装置は、上記第5の態様において、前記数値化手段は、所定の区間内の受信確認応答に対して点数を付与する点数化部と、所定の区間内における基地局装置ごとの点数の加算平均を算出して基地局装置ごとの得点とする算出部と、を有する構成を採る。
この構成によれば、所定区間内における受信確認応答の点数を加算平均して基地局装置ごとの得点とするため、所定区間が基地局装置ごとに異なっている場合でも、単純に基地局装置ごとの得点を比較して、上り回線の伝送品質が安定して良好な基地局装置を選択することができる。また、加算平均を所定の閾値と比較することにより、基地局装置間の相対的な比較のみではなく、上り回線の伝送品質に絶対的な基準を設けることができる。
本発明の第8の態様に係る移動局装置は、上記第5の態様において、前記数値化手段は、前回の基地局装置ごとの得点に重み付けをした上で新たに受信された受信確認応答に付与される点数を加算して今回の基地局装置ごとの得点を算出する重み付け点数化部、を有する構成を採る。
この構成によれば、前回の基地局装置ごとの得点に重み付けをした上で、新たな受信確認応答の点数を加算して今回の得点とするため、過去の受信確認応答をすべて考慮に入れて上り回線の伝送品質を比較することができ、より確実に上り回線の伝送品質が良好な基地局装置からのTPCコマンドを選択することができる。
本発明の第9の態様に係る移動局装置は、上記第8の態様において、前記重み付け点数化部は、最大ドップラー周波数に応じて前回の基地局装置ごとの得点に重み付けする構成を採る。
この構成によれば、最大ドップラー周波数に応じて前回の基地局装置ごとの得点に重み付けするため、フェージング変動の速さを考慮して忘却係数を決定することができ、上り回線の長期にわたる伝送品質をさらに正確にTPCコマンドの選択に反映することができる。
本発明の第10の態様に係る移動局装置は、上記第5の態様において、前記数値化手段は、初めて送信された信号に対するACKと再送された信号に対するACKとを異なる値に数値化する構成を採る。
この構成によれば、初回送信の信号に対するACKと再送の信号に対するACKとに異なる点数を付与するため、初回送信の信号に対するACKのみをACKとして計数したり、再送の信号に対するACKに低い点数を付与したりするなど、より厳密に上り回線の伝送品質を評価することができる。
本発明の第11の態様に係る移動局装置は、上記第1の態様において、前記制御手段は、複数の送信電力制御コマンドが選択された場合に、送信電力を下げる旨の送信電力制御コマンドが少なくとも1つ選択されていれば送信電力を減少させる構成を採る。
この構成によれば、複数のTPCコマンドのうち1つでも送信電力を下げる旨のものがあれば、送信電力を減少させるため、システム全体における干渉の増大を防止することができるとともに、加入者容量を増加させることができる。
本発明の第12の態様に係る上り回線送信電力制御方法は、上り回線の信号に対する受信確認応答および送信電力制御コマンドを複数の基地局装置から受信するステップと、受信された複数の受信確認応答を用いて、受信された複数の送信電力制御コマンドのうち優先度が最大の送信電力制御コマンドを選択するステップと、選択された送信電力制御コマンドに従って送信電力を制御するステップと、を有するようにした。
この方法によれば、複数の基地局装置からそれぞれ受信された受信確認応答を用いて、各基地局装置に対応するTPCコマンドのうち優先度が最大のものを選択して送信電力制御を行う。このため、上り回線を伝送された信号が基地局装置によって誤りなく受信されたか否かの情報をTPCコマンドの選択に反映して、上り回線のパケットの伝送品質をより確実に改善するTPCコマンドを選択することができ、結果として、上り回線における再送を低減してセクタースループットを向上させることができる。
本発明に係る移動局装置および上り回線送信電力制御方法は、上り回線のパケットの伝送品質をより確実に改善するTPCコマンドを選択することができ、結果として、上り回線における再送を低減してセクタースループットを向上させることができ、例えばセル間を移動する際にソフトハンドオーバを実行する移動局装置および上り回線送信電力制御方法として有用である。
本発明の実施の形態1に係る基地局装置の要部構成を示すブロック図 実施の形態1に係る移動局装置の要部構成を示すブロック図 実施の形態1に係るTPCコマンド選択部の内部構成を示すブロック図 実施の形態1に係るTPCコマンド選択動作を示すフロー図 実施の形態1に係るACK/NACKの履歴の一例を示す図 本発明の実施の形態2に係るTPCコマンド選択部の内部構成を示すブロック図 実施の形態2に係るTPCコマンド選択動作を示すフロー図 実施の形態2に係るACK/NACKの履歴の一例を示す図 本発明の実施の形態3に係るTPCコマンド選択部の内部構成を示すブロック図 実施の形態3に係るTPCコマンド選択動作を示すフロー図 実施の形態3に係るACK/NACKの履歴の一例を示す図 本発明の実施の形態4に係るTPCコマンド選択部の内部構成を示すブロック図 実施の形態4に係るTPCコマンド選択動作を示すフロー図 移動体通信システムの一例を示す図 送信電力制御におけるオアオブダウン方式の一例を示す図
符号の説明
200 RF受信部
210 復調部
220 誤り訂正復号部
230 データ再送制御部
240 TPCコマンド選択部
242 ACK/NACK判定部
244 TPCコマンド抽出部
250 送信データバッファ部
260 誤り訂正符号化部
270 変調部
280 送信電力制御部
290 RF送信部
402 バッファ部
404 ACK計数部
602 点数化部
604 加算平均算出部
802 重み付け点数化部

Claims (12)

  1. 上り回線の信号に対する受信確認応答および送信電力制御コマンドを複数の基地局装置から受信する受信手段と、
    受信された複数の受信確認応答を用いて、受信された複数の送信電力制御コマンドのうち優先度が最大の送信電力制御コマンドを選択する選択手段と、
    選択された送信電力制御コマンドに従って送信電力を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする移動局装置。
  2. 前記選択手段は、
    最も新しく受信された基地局装置ごとの受信確認応答が受信成功を示すACKであるか受信失敗を示すNACKであるかを判定する判定部と、
    判定の結果、受信確認応答がACKである基地局装置から送信された送信電力制御コマンドを抽出する抽出部と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の移動局装置。
  3. 前記選択手段は、
    過去に受信された受信確認応答を用いて、優先度が最大である送信電力制御コマンドを選択することを特徴とする請求項1記載の移動局装置。
  4. 前記選択手段は、
    最大ドップラー周波数に応じて過去の受信確認応答を送信電力制御コマンドの選択に反映することを特徴とする請求項3記載の移動局装置。
  5. 前記選択手段は、
    受信された基地局装置ごとの受信確認応答の履歴を記憶するバッファ手段と、
    受信された受信確認応答を数値化して基地局装置ごとの得点とする数値化手段と、
    得点が最も高い基地局装置から送信された送信電力制御コマンドを抽出する抽出手段と、
    を含むことを特徴とする請求項3記載の移動局装置。
  6. 前記数値化手段は、
    所定の区間内の受信確認応答におけるACKの数を計数して基地局装置ごとの得点とする計数部、
    を有することを特徴とする請求項5記載の移動局装置。
  7. 前記数値化手段は、
    所定の区間内の受信確認応答に対して点数を付与する点数化部と、
    所定の区間内における基地局装置ごとの点数の加算平均を算出して基地局装置ごとの得点とする算出部と、
    を有することを特徴とする請求項5記載の移動局装置。
  8. 前記数値化手段は、
    前回の基地局装置ごとの得点に重み付けをした上で新たに受信された受信確認応答に付与される点数を加算して今回の基地局装置ごとの得点を算出する重み付け点数化部、
    を有することを特徴とする請求項5記載の移動局装置。
  9. 前記重み付け点数化部は、
    最大ドップラー周波数に応じて前回の基地局装置ごとの得点に重み付けすることを特徴とする請求項8記載の移動局装置。
  10. 前記数値化手段は、
    初めて送信された信号に対するACKと再送された信号に対するACKとを異なる値に数値化することを特徴とする請求項5記載の移動局装置。
  11. 前記制御手段は、
    複数の送信電力制御コマンドが選択された場合に、送信電力を下げる旨の送信電力制御コマンドが少なくとも1つ選択されていれば送信電力を減少させることを特徴とする請求項1記載の移動局装置。
  12. 上り回線の信号に対する受信確認応答および送信電力制御コマンドを複数の基地局装置から受信するステップと、
    受信された複数の受信確認応答を用いて、受信された複数の送信電力制御コマンドのうち優先度が最大の送信電力制御コマンドを選択するステップと、
    選択された送信電力制御コマンドに従って送信電力を制御するステップと、
    を有することを特徴とする上り回線送信電力制御方法。
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