JP4415386B2 - 画像表示方法、画像表示処理プログラムおよび画像表示装置 - Google Patents

画像表示方法、画像表示処理プログラムおよび画像表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、色順次表示を行なう画像表示方法、画像表示処理プログラム及び画像表示装置に関する。
カラー画像データは少数の色信号の集合として表現される。多くの場合は、赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色のデータを基準色として用いて表現される。また、実際に表示を行う際には、これら基準色としてのRGBの補色であるシアン(C)、マゼンダ(M)、イエロ(Y)なども用いられる場合がある。
これら複数の色信号を用いてカラー画像を表示する方法としては、それらの色信号の全てを同時に表示する色同時表示方法と、各々の色信号を時間的に順次表示する色順次表示方法とがある。
色同時表示方法は、各色を空間的に並べて、あるいは重ねて同時に表示するものである。これは自然な表示が可能な表示方法であるが、表示装置として複雑なものが要求される。たとえば、液晶表示パネルやプラズマディスプレイなどにおいては、非常に細かくRGBの各表示体を並べる必要がある。また、プロジェクタなどの投写型表示装置においては、RGBの各画像を生成するための3つの光変調素子(電気光学変調装置という)と、それら3つの単色画像を一つのフルカラー画像として正確に重ねあわせるための合成部が必要となる。
これに対して、色順次表示方法は、各色を時間的に並べて順次表示するものである。つまり、ある瞬間においては1つの色画像しか表示されないために、電気光学変調装置は1つしか必要ではない。それにより、表示装置を相対的に簡単、かつ、小型化することが可能である。
このような色順次表示方法が実現可能であるのは、人間の視覚が数10ミリ秒程度の時定数の積分特性を持つことによる。つまり、人間の視覚においては、その時定数程度の時間内に順次表示された画像は個別のものとは認識されず、それらが混色したものであるとして認識されると言う特性を利用するものである。したがって、たとえば、RGBの各画像を高速に切り替えて表示すると、それらはRGBの3つの色信号のフルカラー画像として認識されることになる。
このように、色順次表示方法は、色同時表示方法に対して、装置の単純化、小型化、低コスト化が図れるといった有利な点がある。しかし、その代償として、色同時表示方法にはない表示の色割れ、電気光学変調装置の応答性能の問題などを持つことになる。
表示の色割れとは、色順次表示の各画像が、網膜上で正確に重ならない場合に発生するものである。つまり、色順次表示方法は、時間的に並べられた単色画像が、網膜上で正確に重ね合わされることを仮定している。
しかし、この色順次表示の途中で視線が移動した場合、つまり、網膜上の画像が移動した場合は画像の重ね合わせが正確に行われず、元の画像の各色信号が分離して見えることになる。これが色割れと呼ばれる現象であり、大きな画質劣化の原因となる。
また、電気光学変調装置の応答性能の問題は、単色画像を時間的に並べて表示するために、各画像の表示時間が短くなることにより生じる問題である。
具体的には、デジタルミラーデバイス(DMD:登録商標)などのようなデジタル型の電気光学変調装置は、パルス幅変調のような手法により階調を表現するために、ある程度の表示時間が確保される必要がある。DMDにおいて、短い表示時間の間に、より高精度の表示を行うためには、より高速な処理が必要となり、これは消費電力の問題、寿命の問題、不要な電磁輻射の問題などにつながるものである。
また、液晶表示素子のようなアナログ型の電気光学変調装置は、入力に対応した出力を得るために、ある程度の時間が必要となると言う特性がある。
図25は電気光学変調装置の一例である薄膜トランジスタ(TFT)型の液晶表示デバイスを模式的に示した図である。TFT型液晶表示デバイスは、薄膜技術により基板上に作成されたTFT101と、液晶セル102、保持コンデンサ103が各表示素子に対応して設けられ、さらに、それに信号を供給する信号線(ゲート線104、ソース線105)を有している。液晶セル102は電気回路的には図示のようにコンデンサで近似され、それに充電された電圧に依存して液晶の状態が変化し、液晶セル102を通過する光の偏光状態を変化させ、それにより表示が行われる。
このような液晶表示デバイスの光変調出力は、コンデンサ(液晶セル102)に充電された電圧に依存して変化することになる。つまり、このコンデンサの充電の遅れに対応し、表示応答の遅れが発生することになる。具体的には、現在の液晶表示デバイスの応答時間は、高速なものであっても数ミリ秒程度の値である。この値は、たとえば、RGBの3原色で毎秒60フレームの画像を時間順次で表示するとした場合の毎秒180サブフレームの表示時間である6ミリ秒と同程度であり、到底無視できる値ではない。
色割れを緩和し、かつ応答時間についても考慮した従来技術として、特許文献1(特開平8−248381号公報)に記載された技術がある。これは、その明細書に添付された図面の図16などに見られるように、色順次表示を行なう際のRGBの色順序を3フレーム周期で、たとえば、RGB、BRG、GBRなどのように入れ替えて表示するものである。
図26は特許文献1における色順次表示を行なう際の色順序を示す図である。図26に示すように、特許文献1における色の切り替えは、RGBの各光源をON/OFFすることによって実現可能である。また、9分割されたカラーホイールなどによっても実現可能である。この特許文献1における色順序は、図26からも明らかであるように、RGBの各光源の発光が時間的に重なる部分が存在しない。
特許文献1が図26に示すような色順序を採用していることにより、各フレームの境界においては同じ色の表示が並び、その結果、その色の表示時間が2倍となる。このため、電気光学変調装置の応答時間に余裕が生まれることになる。また、この方法では、3フレーム周期に各サブフレームにRGBが均等に配置されることになる。そのため、網膜上の色割れした画像においてもRGBが均等に混ざることになり、色割れによる画質劣化を軽減する効果が期待できると考えられる。
また、特に色割れ対策に注力した従来技術として、特許文献2(特開2003−280614号公報)がある。これは、RGBの3原色にそれらの補色であるシアン(C)、マゼンダ(M)、イエロ(Y)の3色を加えた6色系において表示を行うものである。
図27は特許文献2における色順次表示を行なう際の色順序を示す図である。特許文献2では各フレームを6つのサブフレームに分割し、各サブフレームにYBMGCRを割り当て、これら6色の発光をRGBの3つの光源を用いて実現することを可能としている。この場合、補色であるCMYに対応するサブフレームにおいては、2つの光源が発光するように制御することによりCMYの各補色光を得るようにしている。なお、特許文献2においては、基準色としてのRGBに対応するサブフレームと補色としてのCMYに対応するサブフレームにおいて全体の光強度が等しくなるように、補色の各サブフレームでの各光源の発光強度が1/2となるように制御することを推奨している。
このように、特許文献2においては、6色系を用いた表示により、色割れの幅を小さくするとともに、図27に示すような色順序で表示を行うことにより、原色とその補色を隣接させ、それらの空間的な混色による画質改善効果を期待するものである。
また、特許文献2においては、2フレーム単位に、同じサブフレーム位置に補色を配置するという記述もある。これは、空間的な混色に加え、時間的な混色効果をも期待するものである。
特開平8−248381号公報 特開2003−280614号公報
特許文献1においては、色割れについての効果は小さく、かつ、電気光学変調装置の応答性能(応答遅れ)についての効果も小さいと言う課題がある。つまり、特許文献1においては、3フレーム周期に同じサブフレーム位置にRGBを均等に配置したとしても、人間の視覚特性の時定数から考えて、時間的に長過ぎると言う課題があり、これは、特許文献2の明細書中に特許文献1の課題として述べられている。つまり、毎秒60フレームの画像データの3フレーム周期は、毎秒20周期となり、1周期は50ミリ秒となり、人間の視覚の時定数に比較して長過ぎると言うことである。
また、特許文献1の応答時間の問題についても図26に示したように、同じ色表示が連続するのはフレームの境界のみであり、それ以外の部分においては、同じ色表示が連続することによる効果はないと言う課題がある。
一方、特許文献2においては、色割れについては大きな効果が期待できる。しかし、電気光学変調装置の応答遅れの問題については、特許文献1よりも大きな課題が発生する可能性がある。つまり、特許文献2では、1フレームを6サブフレームで構成するために、1フレームを3サブフレームで構成する特許文献1に比較して、1つのサブフレームの表示時間が1/2となってしまう。電気光学変調装置の応答時間がこれに比較して十分短ければ、これは大きな問題ではないが、前述したように、現時点の電気光学変調装置においてはこの条件は十分には満たされない。
結局、特許文献1及び特許文献2は、特に電気光学変調装置の応答性能の影響について十分に考慮された最適なものでは無いと言う課題がある。
そこで本発明は、色順次表示の画像表示を行なう際に、電気光学変調装置の応答性能を考慮した適切な色信号の色分配を行なうことによって表示精度の改善を可能とする画像表示方法および画像表示処理プログラム及び画像表示装置を提供することを目的とする。
(1)本発明の画像表示方法は、光源からの光を信号に応じて変調する電気光学変調装置に対し、画像データの複数の複数の色信号を用いて所定の色順序での表示を行う画像表示方法であって、前記色信号に対する前記電気光学変調装置の応答遅れに基づく誤差が最小または最小に近い値となるように、前記所定の色順序での表示を行う際に、前記複数の色信号への色分配比を設定することを特徴とする。
このように、電気光学変調装置の応答遅れを考慮した適切な色分配を行うことによって、色信号に対する前記電気光学変調装置の応答遅れに基づく誤差を最小または最小に近い値とすることができる。これにより、電気光学変調装置の応答遅れに基づく表示精度の改善が図れ、相対的に応答速度の遅い表示デバイスを用いても、高精度の表示を行うことが可能となる。
(2)前記(1)に記載の画像表示方法においては、前記複数の色信号はN色(Nは3以上の整数)の基準色またはN色の基準色と該N色の基準色の補色とで構成され、前記N色の基準色と該N色の基準色の補色とで構成される場合の前記色順序は、前記N色の基準色と前記N色の基準色の補色の各々が1つのフレームを構成する2N個のサブフレームの各サブフレームに、前記基準色と補色とが所定の色順序またはその逆順で交互に割り当てられる色順序であることが好ましい。
これにより、本発明は、たとえば、N色の基準色のみを用いた場合にも適用可能であり、また、このN色の基準色にN色の補色を加えた2N色系とした場合にも適用できる。なお、2N色系とした場合には、色割れ対策という点で大きな効果を得ることができる。
(3)前記(1)または(2)に記載の画像表示方法においては、前記色信号に対する前記電気光学変調装置の応答遅れに基づく誤差の大きさを、各フレームにおいて前記色順序での表示を行う際に、前記電気光学変調装置に与える前複数の色信号の変化量に基づいて判断することが好ましい。
これにより、色信号に対する電気光学変調装置の応答遅れによる誤差を定量的に評価することができ、誤差の大きさを適切に判断することができる。
(4)前記(3)に記載の画像表示方法においては、前記複数の色信号の変化量は、個々の色信号の変化量の絶対値を積算して得られたものであることが好ましい。
これにより、単純な計算で複数の色信号の変化量を適切に求めることができ、求められた変化量は、色信号に対する電気光学変調装置の応答遅れによる誤差の大きさを適切に表すものとなる。
(5)前記(3)に記載の画像表示方法においては、前記複数の色信号の変化量は、前記N色の基準色を発光する各々の発光手段の発光によって得られる複数の色を、重複を許して複数の組に分類し、各組に含まれる色に対する色信号の変化量の積算値を各組ごとに求め、該求められた各組みごとの積算値の絶対値和として得られたものであることが好ましい。
これによっても、(4)の画像表示方法と同様、前記複数の色信号の変化量を適切に求めることができ、求められた変化量は、色信号に対する電気光学変調装置の応答遅れによる誤差の大きさを適切に表すものとなる。
(6)前記(5)に記載の画像表示方法においては、前記各組ごとに得られた変化量の積算値に対し、人間の色に対する視感度の高さに応じた重み付けを行なうことが好ましい。
このように、人間の色に対する視感度の高さに応じた重み付けを行なうことによって、求められた変化量は人間の視感度を考慮したものとなり、より適切な色分配をおこなうことができ、より高精度な表示が可能となる。
(7)前記(2)〜(6)のいずれかに記載の画像表示方法においては、N色の基準色をR(赤)、G(緑)、B(青)とし、その補色をC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ)としたとき、前記色順序は、RYGCBM、YGCBMR、GCBMRY、CBMRYG、BMRYGC、MRYGCB、RMBCGY、MBCGYR、BCGYRM、CGYRMB、GYRMBC、YRMBCGのいずれかであることが好ましい。
これらの色順序は、より相関の高い色が連続することになり、このような色順序による色順次表示を行うことによって、電気光学変調装置に与える信号の変化をより小さくすることができる。これにより、色信号に対する電気光学変調装置の応答遅れによる誤差をより小さくすることができ、相対的に応答速度の遅い表示デバイスを用いても高精度の表示を行うことが可能となる。
(8)前記(1)〜(7)のいずれかに記載の画像表示方法においては、前記画像データの連続した2つのフレームを1つの単位とし、該連続した2つのフレームの一方のフレームの前記色順序を反転させることが好ましい。
このように、2つのフレームを1つの単位とし、かつ、一方のフレームの色順序を反転させることにより、連続するフレーム境界で大きな信号変化が生じるような場合であっても、該フレーム境界での色信号の変化量をゼロとすることができる。
(9)前記(8)に記載の画像表示方法においては、前記画像データの各フレームの色分布を判定し、色分布の多い色信号が当該フレームを構成する複数のサブフレームの中央または中央付近のサブフレームに存在する場合には、該色分布の多い色信号のサブフレームが前記2つの連続するフレームのフレーム境界に位置するように前記色順序を変更することが好ましい。
これは(8)を改善したものであり、フレームの中央または中央付近に分布の多い色信号が存在した場合、その色信号をフレーム境界に位置させるようにしたものである。これによって、結果的に(8)と同等の効果が得られる。また、この(9)に記載の画像表示方法においては、各フレームの色分布を判定し、判定された色分布に応じた色順序の設定を行なうというような処理がなされるので、表示するデータに適応して、電気光学変調装置の応答遅れによる誤差を小さくすることができる。
(10)本発明の画像表示処理プログラムは、光源からの光を信号に応じて変調する電気光学変調装置に対し、画像データの複数の色信号を用いて所定の色順序での表示を行う画像表示処理プログラムであって、前記色信号に対する前記電気光学変調装置の応答遅れに基づく誤差が最小または最小に近い値となるように、前記所定の色順序での表示を行う際に、前記複数の色信号への色分配比を設定する処理を実行可能であることを特徴とする。
この(10)に記載の画像表示処理プログラムによれば、(1)の画像表示方法と同様の効果が得られる。なお、この(10)に記載の画像表示処理プログラムにおいても、(2)〜(9)に記載の画像表示方法と同様の特徴を有することが好ましい。
(11)本発明の画像表示装置は、光源からの光を信号に応じて変調する電気光学変調装置に対し、画像データの複数の色信号を用いて所定の色順序での表示を行う画像表示処理プログラムであって、前記色信号に対する前記電気光学変調装置の応答遅れに基づく誤差が最小または最小に近い値となるように、前記所定の色順序での表示を行う際に、前記複数の色信号への色分配比を設定する色分配比設定部を有することを特徴とする。
この(11)に記載の画像表示装置によれば、(1)の画像表示方法と同様の効果が得られる。なお、この(11)に記載の画像表示装置においても、(2)〜(9)に記載の画像表示方法と同様の特徴を有することが好ましい。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
[実施形態1]
図1は本発明の実施形態1に係る画像表示装置の構成を説明する図である。実施形態1に係る画像表示装置は、画像データ入力部1、色信号分配部2、タイミング生成部3、光源制御部4、色信号選択部5、光源としての発光装置6、表示デバイスとしての電気光学変調装置7、色信号の分配比を設定する色分配比設定部8を有している。
なお、本発明の各実施形態では、基準色RGB、その補色をCMYとし、かつ、表示デバイスとしての電気光学変調装置7には透過型の液晶表示デバイスを用いた場合について説明する。また、基準色をRGBとしているので、発光装置6は、赤(R)を発光する赤色発光手段6R、緑(G)を発光する緑色発光手段6G、青(B)を発光する青色発光手段6Bを有し、これら各発光手段としてはLEDなどを用いることができる。
本発明の各実施形態においては、画像データ入力部1により入力された画像データがrgbの信号として出力されるものと仮定する。実際には、rgb以外に、たとえばYUVやYPbPrなどの信号を用いる場合もあるが、本発明の説明において本質的ではないので、ここではrgbとして以下の説明を行う。
また、本説明の各実施形態においては、特許文献2と等しく、基準色としてのRGBにその補色であるCMYを加えた6色系の色順次表示を行うものとして説明する。また、この6色系の表示のために基準色RGBと補色CMYにそれぞれ分配された色信号もRGBCMYの符号をそのまま用いて表すものとする。この色信号RGBCMYは、図1に示すように色信号分配部2により生成されるものとする。この色信号分配部2は、色分配比設定部8により制御される。また、この色分配比設定部8は、色順次表示のための色順序を制御する光源制御部4により制御される。
この光源制御部4は、画像データに含まれる表示の時間制御情報に基づいて動作するタイミング生成部3により生成されるタイミングに同期して、赤色発光手段6R、緑色発光手段6G、青色発光手段6Bを制御する。それにより、6色系の色順次表示のための色順次表示が行われる。また、色信号選択部5は、光源制御部4の制御によりRGBCMYの中から適切な色信号を選択する。
図2は本発明の各実施形態において用いられる色順序とRGBの各光源(赤色発光手段6R、緑色発光手段6G、青色発光手段6B)の点灯タイミングを示す図である。本発明の各実施形態は特許文献2と同様に基準色としてのRGBとその補色としてCMYの6色系を用いるものであるが、各実施形態においては図2に示すように、RGBの各光源に対する制御は単純なON/OFFのみであり、図27に示した特許文献2のように発光強度を変化させることは行わない。
また、各実施形態では図27に示した特許文献2のようなサブフレーム単位でのRGB光源制御ではなく、RGBの各光源において、デューティ比が50%の単純なON/OFFを繰り返すだけである。そして、それの位相をずらすことにより、6つのサブフレームを生成するものである。その結果、それぞれの光源のON/OFF回数は、特許文献2の1/2となる。つまり、スイッチングに起因する電力ロスを半減させることができる。
一般に、光源は大きな電力を消費し、そのスイッチングは制御素子の大きな負担となる。また、これは大きな電磁輻射ノイズを伴う。したがって、光源のスイッチング回数が減ることは、電力消費の面だけでなく、ノイズ対策についても大きな効果が得られる。
また、本発明の効果をより好ましいものとするためには、図2に示すような色順序による色順次表示を行なうことが好ましい。すなわち、図2においては、各フレームにおける色順序はYGCBMRの順となっている。このような色順序の設定方法について説明する。
図3は色度図(xy色度図とする)上のN色(Nは3以上の整数)の基準色とその補色を用いて色順次表示のための色順序を求める方法を示したフローチャート、図4はxy色度図である。
なお、本発明の各実施形態は、前述したように、RGBにその補色であるCMYを加えた6色系の色順次表示を行う例であるが、この図3のフローチャートは、基準色をN色(Nは3以上の整数)とした場合の色順序を求める例についての処理手順が示されている。
図3において、ステップS1〜S8を実行することにより、色順次表示のための色順序を得る(ステップS9)。この、色順次表示のための色順序を、P1,Q1,・・・,Pi,Qi,・・・,PN,QNとし、これをZi(iは1から2N)とする。
図3のステップS1〜S9の処理は、概略的には、図4に示すxy色度図上において、N色の基準色のうちのある基準色を起点に、該起点となる基準色を除く基準色を一度ずつ通って起点となる基準色に戻るときの距離が最小となるように、N色の基準色を色順序として並べる第1のステップと、その色順序として並べられたN色の基準色に対するN色の補色を設定する第2のステップと、第2のステップにより設定された補色の中から、色順序として並べられたN色の基準色のうちの隣接する2つの基準色に最も近い補色を選択し、該選択された補色を色順序として上記隣接する2つの基準色の間に挿入することにより、N色の基準色のうちの個々の基準色とN色の補色のうちの個々の補色とを交互に並べて色順次表示のための色順序として設定する第3のステップとが存在する。
図3のステップS1は、上記第1のステップにほぼ対応する処理である。図3のステップS1において、ある基準色Li(iは1からN)とある基準色Ljの距離を求める関数d(Li,Lj)としては様々なものが考えられるが、たとえば、xy色度図(図4参照)におけるLiの座標(Xi,Yi)とxy色度図上のLjの座標(Xj,Yj)とを用い、
d(Li,Lj)=(Xi−Xj)+(Yi−Yj) ・・・(1)
を用いることができる。このステップS1によって色順序として並べられた基準色をQiとする。
図3のステップS2は、上記第2のステップにほぼ対応する処理であり、このステップS2により設定されたN色の補色をHi(iは1からN)とする。なお、このHiは、Qiの補色を^Qiとしたとき、該^Qiを任意の個数のQiの合成で近似したものである。
また、図3のステップS3〜S9は、上記第3のステップにほぼ対応する処理であり、ステップS3〜S9のうちのステップS3〜S8は、ステップS1により並べられた基準色Ciのうちの各隣接する2つの基準色からもっとも近い補色を選択し、選択した補色を上記隣接した2つの基準色の間に色順序として挿入して行く処理である。なお、各隣接する2つの基準色からもっとも近い補色を選択する際は、隣接する2つの基準色からN色の補色のうちの任意の補色Hkまでの距離を評価する。
この距離の評価としては、d(Ci,Hk)+d(Cj,Hk)が最小となる補色をN色の補色の中から選択し、選択した補色をPiとし、そのPiを隣接する2つの基準色の間に色順序として挿入する。
そして、選択された補色を除外して(ステップS7)、IをI+1とし、そのIをiとして同様の処理を行う。これをIがNとなるまで行なうことにより、ステップS9における色順次表示のための色順序ZiとしてP1,Q1,・・・,Pi,Qi,・・・,PN,QNを得る。
なお、N番目の補色PNはステップS3〜S8をN−1回行なうことによって残った1つの補色をPNとすることができる。
この図3のフローチャートは、基準色をN色としたときの、N色の基準色に対する色表示順序を求める方法を示すものであるが、ここで、1つの具体例として、N=3とし、かつ、光源としての発光装置6から発光される基準色をRGBとしたときの、色順序作成処理を簡単に説明する。
まず、カラー画像を構成するN色Li(iは1からN)を基準色として決める。そして、図4に示すxy色度図上において、任意の1つの基準色を起点とし、残りの(N−1)色を1回ずつ通り、起点の色へ戻る線のうち、積算された距離が最小となるものを選択する。そのときの線分の通過する順番にLiを並べたものをQi(iは1からN)とする。この際、この定義より明らかであるように、これの逆順も同等である。ここでは、基準色をRGBの3色(N=3)としているので、この順番は自明であり、たとえば、Rを起点とすれば、RGBかRBGの何れかとなる。
次に、Qiの補色である^Qiを求める。この^Qiは近似としてQj(jは1からN)からQiを除いた残りで近似され、それをHi(iは1からN)とする。この場合、基準色をRGBの3色としているので、図4のxy色度図からも明らかであるように、HiはC,M,Yである。なお、CはG+B、MはR+B、YはR+Gで表すことができる。
続いて、隣接する2つの基準色からの距離が最小の補色を選択し、選択された補色Piとし、Piを補色の集合から取り除く処理(ステップS6,S7)を行ない、残った補色に対して、ステップS6,S7を繰り返し行なう。その結果、基準色をRGBとした場合、RとGに対する補色としてY、GとBに対する補色としてC、BとRに対する補色としてMが定まる。
なお、ステップS6におけるCiとCjは隣接する2つの基準色であり、これは、ステップS5により、i=Iのとき、jは(I−1)modN+1で求められる。この場合、基準色はRGBの3色(N=3)としているので、iはI=1,2,3のいずれかの値をとる。
ここで、図4のxy色度図上において、R=1、G=2、B=3とすれば、iがI=1である場合は、jは(1−2)mod3+1よりj=3と求められ、これは、隣接する2つの基準色Ci,CjがRとBであることを示している。また、iがI=2である場合は、jは(2−2)mod3+1よりj=1と求められ、これは、隣接する2つの基準色Ci,CjがGとRであることを示している。同様に、iがI=3である場合は、jは(3−2)mod3+1よりj=2と求められ、これは、隣接する2つの基準色Ci,CjがBとGであることを示している。
以上の結果より、この場合、P1,Q1,P2,Q2,P3,Q3が色表示順序として求められる。ここで、Q1,Q2,Q3は、図4のxy色度図上では、RGBの三角形を任意の基準色から右回り(または左回り)したものである。たとえば、Q1をGとし、かつ、回り方向を左回りとすれば、Q1,Q2,Q3はG,B,Rとなる。また、P1,P2,P3は、同様に、Q1をGとし、かつ、回り方向を左回りとした場合、起点をYとすると、Y,C,Mとなる。したがって、色順序P1,Q1,P2,Q2,P3,Q3は、図4に示すxy色度図上ではYGCBMRとなる。
なお、前述したように、この色順序の起点の色は、図4のxy色度図における3角形上の6色(YGCBMR)の何れであってもよい、また、その順序は図4のxy色度図における3角形の左回りの順であっても、右回りの順であってもよい。
以上のようにして本発明の各実施形態で用いられる色順次表示を行なうための色順序を設定することができる。
次に、色信号分配部2の動作を説明する。まず、色信号分配部2の動作を図5、図6、図7を用いて説明する。なお、前述したように、本発明の各実施形態は特許文献2と同様に6色系を用いるものであるが、本発明は、図26に示した特許文献1のようなRGBの3色系による色順次表示を行うことも可能であるので、まずは、図26に示した特許文献1のようなRGBの3色系による色順次表示を行う場合について説明する。
図5(A)は、特許文献1のように、RGBの3色系による色順次表示を行う場合の色分配処理について説明する図である。図5におけるrgbは、画像データ入力部1から出力される信号であり、これは色信号分配部2の入力信号となるので、以下では、入力信号rgbという。
また、図5(A)の入力信号rgbに対応する各矩形領域の幅w1は、1つのフレームを構成する各サブフレームでの表示時間に対応するものとする。ここでは、各サブフレームの表示時間は等しいものとする。このため、入力信号rgbの各矩形領域の幅w1は同じである。
また、各矩形領域の高さは色信号分配部2への入力信号の強度を示すものとする。ただし、ここでは説明を簡単にするために、入力信号の強度と実際の光変調出力(電気光学変調装置7の出力)の強度を同一視しているが、これによって一般性が損なわれることはない。
このように考えると、色信号分配部2への入力信号rgbに対応するRGB3色系の時分割表示が成り立つ条件は、各矩形領域の面積比が、入力信号rgbの比と等しくなることである。つまり、光変調出力の強度である矩形領域の高さと、それを継続時間で積分した値が人間の視覚の刺激値として知覚されるため、各矩形領域の面積比がrgbのときは、RGB3色がrgbの比で混色した色として知覚されることになる。
図5(B)は図5(A)をYGCBMRの6色系の場合として説明する図である。図5(B)の各矩形領域の高さはYGCBMRに対する色分配信号の強度を示し、幅w2はYGCBMRに対応する各サブフレームの表示時間を示すものである。図5(A)と比較すると、個々のサブフレームの表示時間が1/2となるため、各矩形領域の幅w2は、図5(A)の矩形領域の幅w1に対して1/2となっている。
この図5(B)において、図5(A)と同等の表示が行える条件は、図5(B)におけるRGBの各光源の発光時における色分配信号の面積が、図5(A)と等しくなることである。
ここで、各実施形態における色信号の色順序はYGCBMRであるので、この色順序によれば、図2からも明らかであるように、Rの光源が発光しているのはYMRのサブフレームであり、Gの光源が発光しているのはYGCのサブフレームであり、Bの光源が発光しているのはCBMのサブフレームである。
なお、図2に示すように、RGBの各光源の発光区間において、発光強度は変化しないものとする。そうすると、図5(B)の各サブフレームにおいて、
r=1/2×(M+R+Y)
g=1/2×(Y+G+C)
b=1/2×(C+B+M) ・・・(2)
が成り立てば、図5(A)と図5(B)の表示は同等であると言うことになる。(2)の各式における右辺の1/2は、各サブフレームの長さが、RGBの3色系の場合の1/2であることに対応するものである。さらに、当然ではあるが、次の条件も満たす必要がある。
R≧0、G≧0、B≧0、C≧0、M≧0、Y≧0
これは、負の強さの光を発生させることはできないと言う単純なことである。なお、図5において、入力信号bを例にとれば、図5(A)の斜線を施した矩形領域の面積と、図5(B)の同じく斜線を施したCBMの矩形領域の面積が等しければ、bについては同等と言うことになる。
図6は図5の他の例を説明する図である。図6(A)は図5(A)と同様、特許文献1のようにRGBの3色系による色順次表示を行う場合の色分配処理について説明する図であり、図6(B)は図6(A)をYGCBMRの6色系の場合として説明する図である。図6は入力信号gを例にとって説明するもので、図6(A)の斜線を施した矩形領域の面積と、図6(B)の斜線を施したYGCの矩形領域の面積が等しければ、gについては同等であると言うことになる。
しかし、図5及び図6に示したような、ある入力信号を基準色及びその補色に分配する方法は一意ではない。
図7は色信号の分配を説明する図である。ここで、仮に、図7(A)に示すような入力信号が色信号分配部2に入力されたとする。ここでは説明を簡単にするために、入力信号rgbのうちの2つが同じ値であり、残りの一つが0である場合を考える。つまり、0である基準色に対する補色が、ある強度で入力された場合を考える。図7(A)では入力信号gが0である場合を考える。この場合の色信号分配方法としては、たとえば、図7(B)のように、全ての入力信号を基準色に割り当てる方法が考えられる。
図7(B)においては表示時間が図5(A)の1/2となるため、割り当てるべき基準色に対する分配信号は、図7(A)に示す入力信号の2倍となる。それにより、図7(A)の縦線を施した矩形領域の面積及び横線を施した矩形領域の面積と、図7(B)の縦線を施した矩形領域の面積及び横線を施した矩形領域の面積は等しくなり、人間の視覚に同じ刺激値を与えることができる。
また、別の色分配の方法としては、図7(C)のように入力信号の全てを補色Mに割り当てると言う方法も考えられる。この場合、R光源とB光源の両方が発光しているため、分配信号そのものは図7(B)と同じ値であるが、トータルの表示時間は図7(B)の1/2となる。
上述した図7(B)と図7(C)の例は非常に極端な場合である。ここで、より一般的な場合としては、図7(D)に示すように、各補色に対応するサブフレームに対して、入力信号のうちのα(ここで、1≧α≧0)を割り当て、基準色に対してはその残り、つまり、1−αを割り当てると言う方法が考えられる。つまり、図7(B)の場合は、αが0の例であり、図7(C)の場合は、αが1の場合となる。本発明においては、ここで用いられるαを色分配比と呼ぶことにする。
しかし、このαを導入しても、色分配比は一意には決まらない。そこで、さらに付加的な条件として、入力信号rgbの値の全てが等しいとき、つまり、無彩色の信号が入力されたとき、出力であるRGBCMYの値も全て等しくなると言うことを条件として用いる。つまり、無彩色信号入力の場合、1つのフレームを構成する全てのサブフレームにおいて信号レベルが変化しないと言うことを条件として用いる。
この条件により、グレースケールをより正確に表示することが可能となる。これらの条件を用いると、色分配の数式表現として以下が得られる。
C=α×min(g、b)−(α−1/3)×min(r、g、b)
M=α×min(r、b)−(α−1/3)×min(r、g、b)
Y=α×min(r、g)−(α−1/3)×min(r、g、b)
R=r−Y−M
G=g−Y−C
B=b−C−M ・・・(3)
ただし、数式を簡単にするために、表示時間が1/2であることに起因する定数は省略してある。つまり、この(3)式は、この比で表示を行えば、入力信号の比と同等になると言う式であり、以下では(3)式を色分配式という。なお、(3)式において、minと書いた関数は、その引数の内の最小のものを返す関数であるとする。
この色分配式を検討して見る。たとえば、r、g、bの値が全て等しい値Vであるとすると、αを含む項は相殺され、その結果、全ての値は1/3×Vとなる。つまり、無彩色信号が入力された場合においては、全てのサブフレームの出力値が等しくなると言う上記の条件を満たしている。また、仮にrとgの値がVであり、bが0であるとすると、Yがα×V、RとGがそれぞれ(1−α)×V、それ以外は0となり、先の色分配比の条件を満たしていることが分かる。
以上が、色信号分配部2の動作をしたものである。(3)式で示したような色分配式は、たとえば、図8に示すような機能ブロックの組み合わせで実行することが可能である。
図8は本発明の各実施形態で用いられる色信号分配処理を実現するための色信号分配部2の構成を機能ブロックの組み合わせとして示す図である。
図8において、「+」の書かれた5角形51は入力されたものを加算してその加算結果を出力する機能ブロックを示す。また、「MIN」と書かれた5角形52は入力されたものの中から最小値を選択してその選択した値を出力する機能ブロックを示す。また、「−1」といった数字の書き込まれた5角形53は、入力にその数字を乗算してその乗算結果を出力する機能ブロックを示す。同様に、「α」または「α−1/3」の書き込まれた5角形54は、入力にαまたはα−1/3を乗算してその乗算結果を出力するも乗算の機能ブロックを示す。
なお、この図8に示す色信号分配部2が行う機能をハードウェアとして実行することは非常に容易であり、また、これらをソフトウェアとして実行することも可能である。
次に、色分配比設定部8の動作を説明する。これは、表示デバイスとしての電気光学変調装置7の応答遅れ影響を考えて、色分配比αの値を最適化するものである。まず、そのための評価方法について図9を用いて説明する。
図9は色信号に対する電気光学変調装置の応答遅れに基づく誤差を説明する図である。図9において、YGCBMRは本発明の各実施形態において採用された色順序であり、このような色順序に対して黒の太線で示すような入力信号が与えられたとする。この色信号は図5及び図6で説明したように、その強度と表示時間の積が所定の値となるように計算されるものであり、この色信号をここでは期待される表示信号という。
しかし、この期待される表示信号に対する実際の応答は、図25などで説明したように、電気光学変調装置7の応答性能により、ある時定数で遅れることになる。つまり、図9の斜線を施した部分の面積が、期待される表示信号に対する電気光学変調装置7の応答遅れに基づく誤差(以下では単に誤差という)である考えることができる。
この誤差は、システムが線形であると近似すると、各サブフレームに対する各色信号の各サブフレーム間の信号差に比例することになる。たとえば、図9に示すように、Cに対応するサブフレームからBに対応するサブフレームへの遷移の場合の信号差をErrBとすれば、Bに対応するサブフレームでの誤差はErrBに比例することになる。
このとき、もしもErrBが正であれば、誤差としては不足する方向であり、ErrBが負であれば、誤差としては過剰となる方向である。ここで、それぞれのサブフレームでの誤差は、それに先立つサブフレームとの信号差に依存するものであり、これは、色順序に依存することになる。
これらの信号差の値を用いて、前記の(3)式により分配された信号による誤差を定量的に評価することが可能となる。しかし、この誤差を解析的にαの関数として表現できれば簡単であるが、実際にはそれは不可能である。
よって、本発明においては、入力信号rgbがそれぞれ8ビット精度であるとし、それらで表現できる全ての色である約1677万色についての誤差を計算し、それによりαの評価を行うこととする。ただし、各サブフレームの誤差をどのように考えるかによって複数の評価が可能である。
また、参考のため、特許文献2で採用した色順序YBMCGRの場合について同様の評価をしてみる。ただし、特許文献2は本発明とは異なる色分配方法を用いており、本発明で用いるαのような変数を持たない。具体的には、特許文献2の色信号分配方法は固定されたものであり、特許文献2の明細書の段落「0010」にその記載がある。それを数式で表現すると以下のようになる。
C=min(g、b)−7/9×min(r、g、b)
M=min(r、b)−7/9×min(r、g、b)
Y=min(r、g)−7/9×min(r、g、b)
R=r−1/2×(Y+M)
G=g−1/2×(Y+C)
B=b−1/2×(C+M) ・・・(4)
この(4)式におけるR、G、Bを求める式の右辺に1/2があるのは、図27に示したように、特許文献2においては、補色系の表示において、光源の強度を1/2にすることを推奨しているからである。以上の評価の一例を図10に示す。
図10は実施形態1における色分配比αと平均誤差の相対値との関係を示す図(その1)である。なお、図10においては、ある1つのフレームにおける各サブフレーム(YGCBMRに対応する各サブフレーム)の誤差を個々のサブフレームごとに考えた場合であり、誤差の評価式は以下のように表すことができる。
abs(ErrY)+abs(ErrG)+abs(ErrC)+
abs(ErrB)+abs(ErrM)+abs(ErrR) ・・・(5)
この(5)式におけるabsは、その引数の絶対値を返す関数であるとする。
図10の横軸は色分配比αの値を示し、縦軸は誤差(平均誤差の相対値)を示す。また、図10における上部に太い横線A1で示した値は、αに依存しない特許文献2の場合である。また黒丸は特許文献2と同じ色順序YBMCGRを本発明で使用した場合であり、白丸はより好ましい色順序として本発明の各実施形態で採用した色順序YGCBMRの場合である。
図10に示すように、特許文献2と同じ色順序YBMCGRにおいても本発明を適用した場合、αを0.85近辺としたときに誤差が最小(約220)となり、特許文献2の場合(横線A1に対応する誤差)の半分近くまで誤差を小さくすることが可能となることがわかる。一方、本発明の色順序YGCBMRにおいては、αを0.7近辺としたときに誤差が最小(約180)となり、特許文献2の場合(横線A1に対応する誤差)の半分以下にまで誤差を小さくすることが可能となる。
図11は実施形態1における色分配比αと平均誤差の相対値との関係を示す図(その2)であり、この図11は人間の目に対する刺激値が基準色であるRGBであることから、誤差評価をRGBを3色をまとめたものとして行なった場合を示すものである。つまり、たとえば、Rが発光しているサブフレームはMRYであり、この3つのサブフレームでの誤差の正負が相殺されれば結果として誤差の少ない表示が可能となると言う評価方法である。この場合、誤差の評価式としては下のようになる。
abs(ErrM+ErrR+ErrY)+
abs(ErrY+ErrG+ErrC)+
abs(ErrC+ErrB+ErrM) ・・・(6)
この(6)式における「abs(ErrM+ErrR+ErrY)」の項はR成分についての誤差、「abs(ErrY+ErrG+ErrC)」の項はG成分についての誤差、「abs(ErrC+ErrB+ErrM)」の項はB成分についての誤差を表している。
この図11において、図10の場合と同様に、特許文献2と同じ色順序YBMCGRにおいても本発明を適用した場合、αを0.55近辺としたときに、誤差が最小(約165)となり、αに依存しない特許文献2の場合(横線A1に対応する誤差)の半分近くまで誤差を小さくすることが可能となることがわかる。一方、本発明の各実施形態で採用する色順序YGCBMRにおいては、αを1.0近辺としたときに誤差が最小(約130)となり、αに依存しない特許文献2の場合(横線A1に対応する誤差)の半分以下にまで誤差を小さくすることが可能となる。
図12は実施形態1における色分配比αと平均誤差の相対値との関係を示す図(その3)であり、この図12は、図11の場合に加え、R成分についての誤差、G成分についての誤差、B成分についての誤差に、人間の視感度に対する重み付けを行った場合である。人間の視覚はGに対して最も感度が高く、Bについては最も感度が低い。それらを評価式として表すと以下のようになる。
0.299×abs(ErrM+ErrR+ErrY)+
0.587×abs(ErrY+ErrG+ErrC)+
0.114×abs(ErrC+ErrB+ErrM) ・・・(7)
なお、(7)式における「0.299」、「0.588」、「0.114」は重み係数であり、これらの重み係数は、人間の視感度に基づく重み係数として一般的に用いられているものである。
この(7)式からも明らかであるように、RGBのうち最も視感度の高いGについての誤差に対しては最も大きな重み付けがなされ、最も視感度の低いBについての誤差に対しては最も小さな重み付けがなされている。
図12の場合においても図10、図11と同様に、特許文献2と同じ色順序において本発明を適用すると、αが0.65近辺において、特許文献2の場合(横線A1に対応する誤差)の70%近くまで誤差を小さくすることが可能である。さらに本発明の色順序においては、αが1.0近辺において、特許文献2の場合(横線A1に対応する誤差)の半分以下まで誤差を小さくすることが可能である。
図13は誤差を最小とする最適なαを求める処理を示すフローチャートである。図13において、まず、最小積算誤差値を、表現可能な最大値に設定し(ステップS11)、最小誤差値αを任意の値に設定する(ステップS12)。そして、試行するα(以下、試行αという)を全て調べたか否かを判定し(ステップS13)、全て調べていなければ試行αを選択して(ステップS14)、積算誤差値を0とする(ステップS15)。
そして、試行する色を全て調べたか否かを判定し(ステップS16)、試行する色を全て調べていなければ、試行する色を選択して(ステップS17)、色分配を行なう(ステップS18)。この色分配における誤差評価を行い(ステップS19)、その誤差評価により得られた評価誤差を積算する(ステップS20)。
このステップS17〜S20を試行する全ての色について行なったら、ステップS20により得られた評価誤差の積算値(積算誤差値という)が最小積算誤差値よりも小さいか否かを判定し(ステップS21)、小さければ最小積算誤差値を積算誤差値で置換し(ステップS22)、また、最小誤差αを試行αで置換して(ステップS23)、ステップS13に戻る。なお、ステップS21において、積算誤差が最小積算誤差値よりも小さいか否かを判定した結果、積算誤差が最小積算誤差値よりも大きければ、ステップS13に戻る。そして、ステップS13において、試行αについて全て処理が終了していれば、そのときの最小誤差αを色分配のためのα(色分配比α)とする(ステップS24)。
以上に説明したように、実施形態1によれば、光源制御部4により定まる色順序に依存して色分配比設定部8が色分配比αを設定し、その設定された色分配比αに従い、色信号分配部2により各サブフレームへ与える信号を適切に分配することにより、入力信号に対する電気光学変調装置7の応答遅れに基づく誤差を最小とすることが可能となる。
なお、画像表示方法および画像表示装置として色順序が固定されているものであるとすれば、色分配比も固定されたものとすることができる。また、ユーザの主観的な評価などにより、ユーザが色分配比を調整可能とすることも可能である。
この色分配比の調整は、直接に色分配比を指定するものであってもよいし、あるいは、ユーザが色順序を指定し、それにより色分配比設定部が適切な色分配比を算出するものであってもよい。
この色分配比の算出方法は、たとえば、予め考えられる全ての色順序についての分配比を表形式などにより記録したものから選択すると言う方法であってもよい。たとえば、6色系で考えれば、色順序として6の階乗を2で割った数の組合せが考えられる。このとき、6の階乗を2で割るのは、ある順序の逆順は同等であるからである。これは360通りとなる。この全ての組合せの場合を予め算出してROMなどに記録して置くことは容易である。
また、与えられた色順序に対する色分配比αをその都度計算するものであってもよく、その場合の色分配比αは図13に示すフローチャートに示す手順によって求めることができる。
[実施形態2]
図14は本発明の実施形態2に係る画像表示装置の構成を示す図である。前述した実施形態1に係る画像表示装置(図1参照)との差異は、フレーム偶奇判定部11が付加されたことであり、そのほかの構成は図1と同じであるので、同一部分には同一符号が付されている。以下、実施形態2について説明する。
前述した実施形態1は、1つのフレーム内で誤差を最小とすることを実現したものであった。しかし、2つのフレームを1つの単位として考えると、より誤差を小さくすることが可能となる。
図15は、図5(B)に示した各色信号を2フレーム(nフレーム、n+1フレーム)並べた例を示す図である。
一般に、動画においては、各々のフレームはその直前のフレームとの相関が高いと言う特徴があるので、図15に示すような状態は頻繁に発生する。つまり、同じ表示位置には、その直前と同じ色が表示される確率が非常に高いと言うことである。
この図15より明らかであるように、ある1つのフレーム(たとえば、nフレーム)内での誤差、つまり、nフレームを構成する6つのサブフレーム間での信号差は、実施形態1において最適化されているが、隣接する2つのフレームの境界(図15においてはnフレームとn+1フレームとの境界)での信号差については、実施形態1では考慮されていない。したがって、図15の場合、nフレームとn+1フレームとの境界において大きな信号差が生じる。これを考慮したものが実施形態2である。
実施形態2は、連続する2つのフレームを1つの単位として、一方のフレームの色順序を反転させる処理を行う。具体的には、フレーム偶奇判定部11により画像データのフレーム番号が偶数番号のフレームであるか奇数番号のフレームであるかを判定する。そして、2つのフレームのうち、1番目のフレームを奇数フレーム、2番目のフレームを偶数フレームと判定したとすると、偶数フレームと判定されたフレームに対しては、奇数フレームの色順序を反転させた色順序とする。
図16は図15の偶数フレーム(n+1フレーム)の色順序を反転させた例を示す図である。図16に示すように、nフレーム(奇数フレームとする)においては、その色順序はYGCBMRであるが、n+1フレーム(偶数フレームとする)はYGCBMRを反転させたRMBCGYとしている。
これにより、図15において見られたnフレームとn+1フレームとの境界での大きな信号差は解消される。これにより、2つのフレーム間で同じ色が続いて表示されるような状況においては、図16のように、連続する2つのフレーム境界での信号差はゼロとなる。
図17は、実施形態1で説明した図11と同じ評価を実施形態2について行った場合の色分配比αと平均誤差の相対値との関係を示す図である。図17より明らかであるように、実施形態2ではαに対する誤差の変化を実施形態1に比べて小さくすることが可能となる。これは、特にフレーム間で大きな誤差を与える図15のような場合が解消された結果として、定性的には理解可能である。つまり、実施形態2においては、実施形態1よりも、より安定して表示誤差を小さくすることが可能となる。
[実施形態3]
図18は実施形態3に係る画像表示装置の構成を示す図である。実施形態2に係る画像表示装置(図14参照)との差異は、色分布判定部12が付加されたことであり、そのほかの構成は実施形態2に係る画像表示装置と同じであるので、同一部分には同一符号が付されている。以下に実施形態3について説明する。
前述した実施形態2は、フレーム番号の偶奇により、連続する2つのフレームのうちの一方のフレームの色順序を反転させることで、フレーム境界での信号差を実質的にゼロとし、表示精度を改善するものであった。このような単純な方法においても非常に大きな効果は期待できるが、効果の少ない場合もあることは明らかである。
たとえば、図19は図6(B)の場合を実施形態2で説明した処理を行った例を示す図である。この場合、入力信号の強度の高い部分が各フレーム(nフレーム、n+1フレーム)を構成する複数のサブフレームのうちの中央部分のサブフレームに位置している。このため、前述の実施形態2の方法を用いて、n+1フレームの色順序を反転させ、nフレームの色順序はYGCBMR、n+1フレームの色順序はその逆のRMBCGYとしても十分な効果は得られない。これを改善するものが実施形態3である。
実施形態3の動作を説明すると、まず、表示に先立ち、表示するフレーム内の画像データの色分布を色分布判定部12により算出する。この一例を図20に示す。
図20は色分布判定部12により判定されたあるフレームの色分布の一例を示す図である。図20における横軸は信号強度であり、縦軸はその信号強度を持った表示単位の数つまり色分布の度数である。たとえば、図20の例は、海岸の風景であるとか、青空を含む風景であるというようなB(青)が多く分布する場合を示す。これはちょうど図6(B)に対応するものであるといえる。
このとき、前述したように、実施形態2の方法を用い、nフレームとn+1フレームの2つのフレームのうち、n+1フレームの色順序を反転させたとしても、図19に示すように、連続する2つのフレーム境界で大きな信号差が生じたままである。このため、図6(B)のような色分布の画像データに対しては実施形態2では十分な効果を得ることはできない。
しかし、表示すべきフレームの色分布がこのようなものであると言うことが分かれば、色順次示のための色順序を変化させることにより、実施形態2の最適な場合と同等の効果を得ることができる。
たとえば、色分布判定部12により図20のような色分布であることが判定された場合には、nフレームとn+1フレームとの境界での信号差が実質的にゼロとなるように、nフレームとn+1フレームの色順序をそれぞれのフレーム内において変更させるという処理を行う。
図21は、それぞれのフレーム内において色順序を変更した例を示す図である。この場合、色順序の変更は、色順序をローテートさせることが好ましい。
この図21の例では、nフレームにおいては、色分布の多い青(B)がフレーム境界(n+1フレームとの境界)に来るように、YGCBMRの色順序を図示の右方向に2サブフレーム分だけローテートさせ、MRYGCBの色順序としている。一方、n+1フレームの色順序は、それを反転させたBCGYRMとなる。
このような処理を行うことにより、図21に示すように、連続するフレームの境界で信号差が生じないようにすることができる。
この実施形態3の方法は、色分布判定部12により表示すべき画像データのフレーム内の色分布を判定して、その判定結果に応じて色順序を変更するというものであるため、表示する画像データに依存するものである。したがって、実施形態3の方法について一般的な効果を定量的に示すことは困難であるが、大多数が同じ色であると仮定した場合に、図11と同じ評価をした例を図22に示す。図22からも明らかであるように、αが0.25近辺で誤差が最小となる。
この実施形態3により、実施形態2において効果が十分でなかった画像データ、すなわち、1つのフレームを構成する複数のサブフレームのうちの中央部分のサブフレームに色分布の大きい色信号が存在するような画像データにおいても、誤差を小さくすることが可能となる。
[実施形態4]
図23は実施形態4に係る画像表示装置の構成を示す図である。実施形態3に係る画像表示装置(図18参照)との差異は、色分布判定部12の代わりに、色順序抽出部13が付加されたことであり、そのほかの構成は実施形態3に係る画像表示装置と同じであるので、同一部分には同一符号が付されている。以下に実施形態3について説明する。
この実施形態4は、実施形態3のような色順序設定処理、つまり、色分布判定部12による色分布の判定結果に基づく色順序設定処理などは予め行っておき、設定された色順序情報や、設定された色順序の各色に対する色分配比情報などを表示すべき画像データに埋め込んでおくと言うものである。
図24は実施形態4で用いる画像データのフォーマットを示す図である。画像データのフォーマットは一般的には図24(A)に示すような構造をしている。図24(A)に示すように、ヘッダと書かれたブロックには、画像データサイズ、フレームレートなどの表示のための情報、その他の情報がヘッダ情報として書き込まれている。
たとえば、このヘッダ情報の一部として、図24(B)に示すように、色順序情報、色分配比情報を含ませることが可能であり、これらの情報を用いて表示を行うことにより、実施形態3よりも非常に軽い処理で、同等の効果を得ることが可能となる。
また、これら色順序情報、色分配比情報は、図24(C)のように、個々のフレーム単位に埋め込むことも可能である。これにより、その画像データの作成者が、個々のフレームをどのように表示したいか、と言うことを指定することが可能となる。
たとえば、表示中の画素数としては特定の色が多くとも、データ作成者の意図としては、数は少なくとも別の色をより正確に表示したいと言うような場合、それをこの色順序情報、色分配比情報として埋め込むことが可能となる。あるいは、動きの大きな場面において多少の表示精度を劣化は許容しても、色割れの影響を小さくしたいとか、静止画に近いデータであるので、色割れは全く考慮せず、表示の精度向上を重視したい、と言うような指定が可能となる。このような指定は、図23に示す色順序指示抽出部13により抽出され、光源制御部4などへ伝えられる。それにより、データ作成者の主観を考慮した誤差を小さくすることが可能となる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能となるものである。たとえば、前述の各実施形態では、電気光学変調装置7としては透過型の液晶表示デバイスとした例で示されているが、これに限らず、DMD(登録商標)やLCOSと呼ばれる反射型の表示デバイスであってもよい。また、前述の各実施形態では、基準色としてRGBを用いた例が示されているが、これに限られるものではない。また、発光手段もLEDに限られるものではない。
また、本発明は以上説明した本発明を実現するための画像表示処理手順が記述された処理プログラムを作成し、その処理プログラムを各種の記録媒体に記録させておくこともできる。したがって、本発明は、その画像表示処理プログラムの記録された記録媒体をも含むものである。また、ネットワークからその画像表示処理プログラムを得るようにしてもよい。
実施形態1に係る画像表示装置の構成を説明する図。 実施形態1における色順序とRGB光源の点灯タイミングを示すタイムチャート。 色度図(xy色度図とする)上のN色(Nは3以上の整数)の基準色とその補色を用いて色順次表示のための色順序を求める方法を示したフローチャート。 xy色度図を示す図。 色信号分配部の動作の一例を説明する図。 色信号分配部の動作の他の例を説明する図。 色信号の分配を説明する図。 各実施形態で用いられる色信号分配処理を実現するための色分配処理部の構成を機能ブロックの組み合わせとして示す図。 入力信号に対する電気光学変調装置の応答遅れに基づく誤差を説明する図。 実施形態1における色分配比αと平均誤差の相対値との関係を示す図(その1)。 実施形態1における色分配比αと平均誤差の相対値との関係を示す図(その2)。 実施形態1における色分配比αと平均誤差の相対値との関係を示す図(その3)。 誤差を最小とする最適な色分配比αを求める処理を示すフローチャート。 実施形態1に係る画像表示装置の構成を説明する図。 図5(B)に示した各色信号を2フレーム(nフレーム、n+1フレーム)並べた例を示す図。 図15の偶数フレーム(n+1フレーム)の色順序を反転させた例を示す図。 実施形態1で説明した図11と同じ評価を実施形態2について行った場合の色分配比αと平均誤差の相対値との関係を示す図。 実施形態3に係る画像表示装置の構成を示す図。 図6(B)の場合を実施形態2で説明した処理を行った例を示す図。 色分布判定部により判定されたあるフレームの色分布の一例を示す図。 n+1フレームの色順序を反転し、さらに、それぞれのフレーム内において色順序を変更した例を示す図。 実施形態1で説明した図11と同じ評価を実施形態3について行った場合のαと平均誤差の相対値との関係を示す図。 実施形態4に係る画像表示装置の構成を示す図。 実施形態4で用いる画像データのフォーマットを示す図。 電気光学変調装置の一例であるTFT型の液晶表示素子を模式的に示した図。 特許文献1の色順次表示を行なう際の色順序を示す図。 特許文献2の色順次表示を行なう際の色順序を示す図。
符号の説明
1・・・画像データ入力部、2・・・色信号分配部、3・・・タイミング生成部、4・・・光源制御部、5・・・色信号選択部、6・・・発光装置、7・・・表示デバイス(電気光学変調装置)、8・・・色分配比設定部、11・・・フレーム偶奇判定部、12・・・色分布判定部、13・・・色順序指示抽出部、RGB・・・基準色、CMY・・・補色、rgb・・・入力信号

Claims (10)

  1. 入力される画像データを複数の色信号に分配し、電気光学変調装置によって光源からの光を前記複数の色信号に応じて変調して所定の色順序での表示を行う画像表示方法であって、
    前記電気光学変調装置の画素に入力される前記色信号に対する応答遅れに基づく画素応答の誤差が最小となるように、前記画像データを前記複数の色信号へ分配し、
    前記電気光学変調装置によって前記光源からの光を前記複数の色信号に応じて変調し、前記色順序での表示を行い、
    前記誤差の大きさは、各フレームにおいて前記色順序での表示を行う際の前記複数の色信号の変化量に基づいて判断されたものであることを特徴とする画像表示方法。
  2. 請求項1に記載の画像表示方法において、
    前記複数の色信号はN色(Nは3以上の整数)の基準色またはN色の基準色と該N色の基準色の補色とで構成され、前記N色の基準色と該N色の基準色の補色とで構成される場合の前記色順序は、前記N色の基準色と前記N色の基準色の補色の各々が1つのフレームを構成する2N個のサブフレームの各サブフレームに、前記基準色と補色とが所定の色順序またはその逆順で交互に割り当てられる色順序であることを特徴とする画像表示方法。
  3. 請求項1または2に記載の画像表示方法において、
    前記複数の色信号の変化量は、個々の色信号の変化量の絶対値を積算して得られたものであることを特徴とする画像表示方法。
  4. 請求項1または2に記載の画像表示方法において、
    前記複数の色信号の変化量は、前記N色の基準色を発光する各々の発光手段の発光によって得られる複数の色を、重複を許して複数の組に分類し、各組に含まれる色に対する色信号の変化量の積算値を各組ごとに求め、該求められた各組ごとの積算値の絶対値和として得られたものであることを特徴とする画像表示装置。
  5. 請求項4に記載の画像表示方法において、
    前記各組ごとに得られた変化量の積算値に対し、人間の色に対する視感度の高さに応じた重み付けを行なうことを特徴とする画像表示方法。
  6. 請求項2〜5のいずれかに記載の画像表示方法において、
    前記N色の基準色をR(赤)、G(緑)、B(青)とし、その補色をC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ)としたとき、前記色順序は、RYGCBM、YGCBMR、GCBMRY、CBMRYG、BMRYGC、MRYGCB、RMBCGY、MBCGYR、BCGYRM、CGYRMB、GYRMBC、YRMBCGのいずれかであることを特徴とする画像表示方法。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の画像表示方法において、
    前記画像データの連続した2つのフレームを1つの単位とし、該連続した2つのフレームの一方のフレームの前記色順序を反転させることを特徴とする画像表示方法。
  8. 請求項7に記載の画像表示方法において、
    前記画像データの各フレームの色分布を判定し、色分布の多い色信号が当該フレームを構成する複数のサブフレームの中央または中央付近のサブフレームに存在する場合には、該色分布の多い色信号のサブフレームが前記2つの連続するフレームのフレーム境界に位置するように前記色順序を変更することを特徴とする画像表示方法。
  9. 入力される画像データを複数の色信号に分配し、電気光学変調装置によって光源からの光を前記複数の色信号に応じて変調して所定の色順序での表示を行う画像表示処理プログラムであって、
    前記電気光学変調装置の画素に入力される前記色信号に対する応答遅れに基づく画素応答の誤差が最小となるように、前記画像データを前記複数の色信号へ分配する処理と、
    前記電気光学変調装置によって前記光源からの光を前記複数の色信号に応じて変調し、前記色順序での表示を行う処理と、を実行可能であり、
    前記誤差の大きさは、各フレームにおいて前記色順序での表示を行う際の前記複数の色信号の変化量に基づいて判断されたものであることを特徴とする画像表示処理プログラム。
  10. 入力される画像データを複数の色信号に分配し、電気光学変調装置によって光源からの光を前記複数の色信号に応じて変調して所定の色順序での表示を行う画像表示装置であって、
    前記電気光学変調装置の画素に入力される前記色信号に対する応答遅れに基づく画素応答の誤差が最小となるように、前記画像データを前記複数の色信号へ分配する色分配比設定部を有し、
    前記電気光学変調装置によって前記光源からの光を前記複数の色信号に応じて変調し、前記色順序での表示を行い、
    前記誤差の大きさは、各フレームにおいて前記色順序での表示を行う際の前記複数の色信号の変化量に基づいて判断されたものであることを特徴とする画像表示装置。
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