JP6508277B2 - プロジェクター - Google Patents

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Description

本発明は、フィールドシーケンシャル駆動に関する。
フィールドシーケンシャル駆動で画像を形成する場合、典型的には、1コマの画像を表示するフレームを、赤(R)色、緑(G)色及び青(B)色の3原色のいずれかにそれぞれ対応させた複数フィールドに分割し、フィールド毎に対応する色成分の画像信号を画素に書き込み、当該画像信号の書き込みに同期して、画素に照射する光の色を切り替える(例えば特許文献1,2参照)。なお、特許文献2は、フィールドシーケンシャル駆動で白黒階調を表現する際に、複数色の光源を点灯させることを開示している。
特開2005−17492号公報 特開2011−232743号公報
フィールドシーケンシャル駆動の画像形成では、カラーブレークアップ(色割れともいう。)の発生が問題となることがある。カラーブレークアップは、画面上を移動する対象物に人間の視線が追従した場合に、人間の目の網膜上のそれぞれ異なる位置に3原色の各色の光が結像されることによって発生する。例えば図10に示すように、黒色を背景として、白色のオブジェクト(ウィンドウ)がNフレームからN+1フレームにわたって移動した場合、当該オブジェクトと背景との境界に、RGBの各色が観察者に視認されることがある。カラーブレークアップは、3原色以外の光を用いて各フィールドの画像を生成することにより目立ちにくくなるが、代わりに、当該フィールドの画像の色の変化が、画質の低下として観察者に知覚される可能性がある。
また、光源に射出させる光の色の切り替えの周波数を高くすることによって、カラーブレークアップは目立ちにくくなる。例えば、1フレームにおいて、R,G及びB色の切り替えを1セット行う(RGB×1)場合と、2セット行う(RGB×2)場合と、4セット行う(RGB×4)場合とを対比すると、RGB×4、RGB×2、RGB×1の順で、カラーブレークアップは目立ちにくくなる。
しかし、画像信号の書き込みに同期しない光を画素に照射する期間が長くなるほど、フィールドの画像の色の変化が大きくなり、この色の変化が画質の低下として観察者に知覚されやすくなる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、その目的の一つは、画質の低下を観察者に知覚させにくくしつつ、カラーブレークアップを目立ちにくくすることである。
本発明の電気光学装置の駆動装置は、複数色の各色の光を独立に射出する光源と、前記光源が射出した光を画像信号に基づいて変調する画素、を含む光変調器とを備える電気光学装置の駆動装置であって、前記画素の駆動の単位フレームを複数フィールドに分割し、前記フィールド毎に、前記複数色のいずれかの色成分の画像信号を前記画素に書き込む駆動部と、前記単位フレームでカラー画像を含む第1の画像を形成する場合、前記フィールド毎の前記画像信号の書き込みに同期して、前記複数色の光のいずかの色の光を、前記光源に射出させ、前記単位フレームで白黒画像を含む第2の画像を形成する場合、一の色成分の画像信号が前記画素に書き込まれる期間において、前記複数色の各色の光を、前記光源に射出させる光源制御部とを備える。
本発明によれば、カラー画像を含む第1の画像を形成する場合に、各色成分の画像信号の書き込みに同期する光を光源に射出させ、白黒画像を含む第2の画像を形成する場合に、一の色成分の画像信号が書き込まれる期間において、複数色の各色の光を光源に射出させることにより、画質の低下を観察者に知覚させにくくしつつ、カラーブレークアップを目立ちにくくすることができる。
本発明の電気光学装置の駆動装置において、前記光源制御部は、前記第2の画像を形成する場合、前記複数色の各色の光を時分割で前記光源に射出させてもよい。
この発明によれば、カラー画像を含む第1の画像を形成する場合よりも、白黒画像を含む第2の画像を形成する場合に、光源に射出させる色の切り替えの周波数を高くすることにより、画質の低下を観察者に知覚させにくくしつつ、カラーブレークアップを目立ちにくくすることができる。
この電気光学装置の駆動装置において、前記光源制御部は、前記白黒画像が形成される領域に応じて、前記期間における前記各色の光の射出時間を変化させてもよい。
この発明によれば、白黒画像の領域に応じたカラーブレークアップの目立ちやすさを加味した射出時間で、光源に各色の光を射出させることができる。
この電気光学装置の駆動装置において、前記光源制御部は、前記領域が大きいほど、前記一の色成分に対応する色の光の射出時間を短くしてもよい。
この発明によれば、白黒画像の領域に応じたカラーブレークアップの目立ちやすさを加味した射出時間で、光源に各色の光を射出させることにより、画質の低下を観察者に知覚させにくくすることができる。
本発明の電気光学装置の駆動装置において、前記画素毎に前記複数色の階調を指定した入力画像データに対し、前記各色の光の射出時間に応じた色変換処理を施す画像データ処理部を備え、前記駆動部は、前記色変換処理後の画像データに応じた階調の画像信号を、前記画素に書き込んでもよい。
この発明によれば、各色の光の射出時間に応じた色変換処理を施した画像データに基づいて、白黒画像を含む第2の画像を形成することにより、画像信号の書き込みに同期しない光を射出することによる画質の低下を低減させることができる。
本発明の電気光学装置の駆動装置において、前記光源制御部は、決められた条件を満たす前記第2の画像を形成する場合、前記複数色の光を同時に、前記光源に射出させてもよい。
この発明によれば、複数色の光を同時に射出することにより、高輝度の画像を形成しやすくなる。
本発明の電気光学装置の駆動装置において、前記画素毎に前記複数色の階調値を指定した入力画像データを解析して、当該複数色の階調差のヒストグラムを求める解析部を備え、前記光源制御部は、前記解析部が求めたヒストグラムに基づいて、前記白黒画像が形成される領域を判定してもよい。
この発明によれば、画素毎の複数色の階調差のヒストグラムに基づいて、白黒画像の領域を簡易的に判定することができる。
なお、本発明は、電気光学装置の駆動装置のほか、電気光学装置の駆動方法、電気光学装置及び電子機器としても観念することが可能である。
本発明の一実施形態に係るプロジェクターの構成を示す平面図。 同実施形態に係るプロジェクターの電気的構成を示すブロック図。 同実施形態に係るパネル駆動部及び電気光学パネルの構成を示す図。 同実施形態に係る電気光学パネルにおける等価回路を示す図。 同実施形態に係るプロジェクターの動作を示すタイミングチャート。 同実施形態における射出パターンの選択の手順を示すフローチャート。 同実施形態に係る解析部が求めたヒストグラムの一例を示す図。 同実施形態における色変換処理の説明図。 第2実施形態に係るプロジェクターの動作を示すタイミングチャート。 カラーブレークアップが発生する原理の説明図。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。この実施形態では、本発明の電気光学装置をプロジェクターに適用した例を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るプロジェクターの構成を示す平面図である。プロジェクター1は、単板式の液晶プロジェクター(電子機器の一例)であり、フィールドシーケンシャル駆動で電気光学パネル100に画像を形成して、反射型のスクリーンSに画像光を投射する。
図1に示すように、プロジェクター1は、第1の色である赤(R)色、第2の色である緑(G)色、及び、第3の色である青(B)色の3原色に対応した光源として、光源11R,11G及び11Bを備える。光源11Rは、R色のレーザー光を射出する発光ダイオード(LED;Light Emitting Diode)である。光源11Gは、G色のレーザー光を射出する発光ダイオードである。光源11Bは、B色のレーザー光を射出する発光ダイオードである。光源11R,11G,11Bが射出したレーザー光は、各々角度調整用光学素子12R,12G,12Bにより射出角度が調整されて、クロスプリズム13に入射する。クロスプリズム13において、R色及びB色のレーザー光は90度に屈折する一方、G色のレーザー光は直進する。クロスプリズム13は、光源11R,11G,11Bの各々から入射したレーザー光を、フライアイレンズ14へ射出する。
フライアイレンズ14は、基板上に複数のレンズが2次元配置された光学部材(インテグレータ)であり、クロスプリズム13から入射したレーザー光の入射光束を空間的に分割して、射出する。PBS(Polarization Beam Splitter)15は、偏光ビームスプリッタであり、フライアイレンズ14から入射したレーザー光の特定の偏光(例えばs偏光)を選択的に透過させ、他方の偏光(例えばp偏光)を選択的に反射させる光学部材である。PBS15を透過したレーザー光は、レンズ及び絞りを含むテレセン光学系16を介して、電気光学パネル100に入射する。
電気光学パネル100は、ここでは透過型の液晶ライトバルブであり、テレセン光学系16から入射したレーザー光を画像信号に基づいて変調する画素、を含む光変調器である。電気光学パネル100は、画素で変調したレーザー光を画像光として、投射部17へ射出する。投射部17は、電気光学パネル100が射出した画像光を、スクリーンS上に拡大投射する。
図2は、プロジェクター1の電気的構成を示すブロック図である。
プロジェクター1のコントローラー20は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の論理演算回路を備え、プロジェクター1の各部を制御する。コントローラー20には、水平同期信号HS、垂直同期信号VS及びドットクロックCLKの各種制御信号、並びに、R、G及びBの各色に対応した入力画像データR−DATA,G−DATA及びB−DATAが、パラレルに入力される。コントローラー20に入力される各制御信号及び入力画像データは、例えば、プロジェクター1外の映像信号源(例えば、DVD再生装置やパーソナルコンピューター等の映像再生装置)で生成されて、コントローラー20に入力される。
入力画像データR−DATA,G−DATA及びB−DATAは、単位フレームとしての1フレームの画像を、電気光学パネル100上に形成するための画像データである。入力画像データR−DATA,G−DATA及びB−DATAは、周期16.7ミリ秒(つまり、フレーム周波数が60Hz)で、1フレーム分(つまり、電気光学パネル100の全画素分)が入力される。ここにおいて、フレームとは、電気光学パネル100の画素を駆動することによって、1コマ分の画像を形成させるのに要する期間をいう。
詳しくは後述するが、プロジェクター1は、1フレームを複数のフィールドに分割(時分割)し、フィールド毎に、R,G及びBのいずれかの色成分の画像(以下、「フィールド画像」という。)を生成し表示することにより、フィールドシーケンシャル駆動の画像形成を行う。入力画像データR−DATAは、R色に対応したフィールド画像(以下、「Rフィールド画像」という。)を生成するための入力画像データで、画素毎にR色の階調値を指定したデータである。入力画像データG−DATAは、G色に対応したフィールド画像(以下、「Gフィールド画像」という。)を生成するための入力画像データで、画素毎にG色の階調値を指定したデータである。入力画像データB−DATAは、B色に対応したフィールド画像(以下、「Bフィールド画像」という。)を生成するための入力画像データで、画素毎にB色の階調値を指定したデータである。本実施形態では、R、G及びBの各色の階調値が、8ビット(すなわち256階調)のデータで表される。すなわち、階調値は「0」〜「255」のいずれかの値をとり、その値が大きいほど明るい(つまり高輝度の)階調に対応し、反対に、その値が小さいほど暗い(つまり低輝度の)階調に対応する。
コントローラー20は、画像データ処理部21と、タイミング制御部22と、解析部23と、光源制御部24とを備える。
画像データ処理部21は、パラレルに入力された入力画像データR−DATA,G−DATA及びB−DATAを、図示せぬフレームメモリーに蓄え、パラレル−シリアル変換を施してパネル駆動部30へ出力する処理回路である。画像データ処理部21は、R、G及びBの各色のフィールド画像を時分割で表示するための画像データDATAwを生成して、パネル駆動部30へ出力する。
タイミング制御部22は、各種タイミング信号を生成してパネル駆動部30へ出力する回路である。具体的には、タイミング制御部22は、水平同期信号HS、垂直同期信号VS及びドットクロックCLKに基づいて、スタートパルスDy及びクロック信号Clyを生成して、走査線駆動回路130へ出力する。また、タイミング制御部22は、水平同期信号HS、垂直同期信号VS及びドットクロックCLKに基づいて、スタートパルスDx及びクロック信号Clxを生成して、データ線駆動回路140へ出力する。
解析部23は、入力画像データR−DATA,G−DATA及びB−DATAを解析して、画素毎にR,G及びB色の階調差ΔVを算出し、階調差ΔVのヒストグラム(つまり度数分布)を求める回路である。解析部23は、R,G及びB色の階調値のうち、最大の階調差となる組み合わせに基づいて、階調差ΔVを算出する。階調差ΔVのヒストグラムは、電気光学パネル100において形成される画像において、カラー画像及び白黒画像が含まれる領域を簡易的に判定するために使用される。
光源制御部24は、光源11R,11G,11Bに光を射出させる制御(つまり光源制御)を行う回路である。具体的には、光源制御部24は、点灯又は消灯を指示する光源制御信号を、R色LEDドライバ40R、G色LEDドライバ40G及びB色LEDドライバ40Bの各々へ独立に出力する。R色LEDドライバ40Rは、供給された光源制御信号に応じて、光源11Rを点灯又は消灯させる。G色LEDドライバ40Gは、供給された光源制御信号に応じて、光源11Gを点灯又は消灯させる。R色LEDドライバ40Bは、供給された光源制御信号に応じて、光源11Bを点灯又は消灯させる。光源11R,11G,11Bは、点灯期間においてレーザー光を射出する。
なお、光源制御部24は、解析部23が求めた階調差ΔVのヒストグラムに応じた光源制御を行う。この光源制御の詳細については後で説明する。
図3は、パネル駆動部30及び電気光学パネル100の構成を示す図である。
電気光学パネル100は、複数の画素110がマトリクス状に配列した構成である。詳細には、電気光学パネル100では、m本の走査線112が図1においてX(水平)方向に延在する一方、n本のデータ線114が走査線112と電気的な絶縁を保ちつつ、図3においてY(垂直)方向に延在している(m、nはいずれも2以上の自然数)。また、複数本の走査線112と複数本のデータ線114との各交差に対応して、画素110がそれぞれ設けられている。本実施形態において、画素110は、縦m行×横n列のマトリクス状に配列する。
図4は、電気光学パネル100における等価回路を示す図である。
図4に示すように、電気光学パネル100は、走査線112とデータ線114との交差に対応して、画素電極118とコモン電極108とで液晶105を挟持した液晶素子120が配列した構成である。電気光学パネル100における等価回路では、図4に示すように、液晶素子120に対して並列に補助容量(蓄積容量)125が設けられる。補助容量125は、一端が画素電極118に接続され、他端が容量線115に共通接続されている。容量線115は時間的に一定の電圧に保たれている。
ここで、走査線112がHレベルになると、その走査線にゲート電極が接続されたTFT116がオンとなり、画素電極118がデータ線114に接続される。このため、走査線112がHレベルであるときに、データ線114に階調に応じた電圧のデータ信号を供給すると、そのデータ信号は、オンしたTFT116を介して画素電極118に印加される。走査線112がLレベルになると、TFT116はオフするが、画素電極118に印加された電圧は、液晶素子120の容量及び補助容量125によって保持される。
液晶素子120では、画素電極118及びコモン電極108によって生じる電界に応じて液晶105の分子配向状態が変化する。このため、液晶素子120は、透過型であれば、印加・保持電圧に応じた透過率となる。電気光学パネル100では、液晶素子120毎に透過率が変化するので、液晶素子120が画素に相当する。
なお、本実施形態においては、液晶105をVA(Vertical Alignment)方式の液晶とし、液晶素子120が電圧無印加時において黒状態となるノーマリーブラックモードとする。
図3に戻って説明する。
走査線駆動回路130は、スタートパルスDyをクロック信号Clyにしたがって順次シフトし、1,2,3,4,…,m行目の走査線112に、走査信号SC1,SC2,SC3,SC4,…,SCmとして供給する。
データ線駆動回路140は、スタートパルスDx及びクロック信号Clxに基づいて、1,2,3,…,n列目のデータ線114に、それぞれ画像信号(データ信号)d1,d2,d3,d4,d5,…,dnを供給して、画素110に画像信号を書き込む。画像信号d1,d2,d3,d4,d5,…,dnは、指定された階調値で画素110に階調表現するための電圧信号である。データ線駆動回路140が供給した画像信号d1,d2,d3,d4,d5,…,dnの各々は、走査線駆動回路130により選択された走査線112に対応する画素110に供給される。
以上説明した構成の下、パネル駆動部30は、電気光学パネル100を線順次で駆動して、画像データDATAwに基づいて、R、G及びB色の各色に対応した画像信号を画素110に書き込む。
なお、パネル駆動部30は、液晶105に直流成分が印加されるのを防止するために、液晶素子120を交流駆動することが望ましい。かかる交流駆動は周知であるから、この実施形態では説明を省略する。
図5は、プロジェクター1の動作を示すタイミングチャートである。図5には、1フレームの画像形成に関する動作が示されている。
コントローラー20は、入力された垂直同期信号VSに従って、1フレームの画像を形成するための動作を開始する。また、コントローラー20は、1フレームを構成する各フィールドの駆動を開始するタイミングで、スタートパルスDyをパネル駆動部30へ出力する。図5の「DATAw」と記した欄には、コントローラー20が供給する画像データDATAwの時間的変化が示されている。図5の「フィールド画像」と記した欄には、電気光学パネル100が表示するフィールド画像の時間的変化が示されている。コントローラー20は、1フレームを16個のフィールドに分割する。そして、コントローラー20は、先頭から1番目〜4番目のフィールドをR色に対応させ、5番目〜8番目のフィールドをG色に対応させ、9番目〜12番目のフィールドをB色に対応させ、13番目〜16番目のフィールドをG色に対応させて、画像データDATAwを出力する。以下の説明では、これらの16個のフィールドを、先頭から順に「R1」、「R2」、「R3」、「R4」、「G1」、「G2」、「G3」、「G4」、「B1」、「B2」、「B4」、「B4」、「G1」、「G2」、「G3」、「G4」という名称とする。
また、コントローラー20は、階調差ΔVのヒストグラムに基づいて、1フレームで形成する画像のパターンを判定する。この判定に関する処理については後で説明するが、コントローラー20は、カラー画像を主としたカラーパターン(第1の画像の一例)と判定した場合には、射出パターンAに従った光源制御を行う。コントローラー20は、カラー画像及び白黒画像が適度に混在したカラー+白黒パターン(第2の画像の一例)と判定した場合には、射出パターンBに従った光源制御を行う。白黒画像を主とした白黒パターン(第2の画像の一例)と判定した場合には、射出パターンCに従った光源制御を行う。カラー+白黒パターンは、例えば白色又は黒色の背景に、カラーのオブジェクトを配置した画像を示す。白黒パターンは、図10に例示されるような、例えば白色又は黒色の一方を背景とし、他方の色のオブジェクトを配置した画像を示す。射出パターンA,B及びCの各々では、光源11R,11G,11Bの各々が射出する光の時間的変化が異なる。
続いて、射出パターンAに従って光源制御を行う場合のプロジェクター1の動作を、図5を参照して説明する。
まず、コントローラー20は、1番目のフィールドであるR1フィールドを開始させると、Rフィールド画像を表示するための画像信号dr1を電気光学パネル100に書き込むように、パネル駆動部30を制御する。パネル駆動部30は、コントローラー20の制御に応じて、電気光学パネル100の画面最上部から下方向(Y方向)に向かって、線順次で各画素110に画像信号を書き込む。よって、R1フィールドでは、電気光学パネル100の少なくとも一部に、前フレーム(前フィールド)の画像が残っている。このため、R1フィールドでは、電気光学パネル100に表示した画像を観察者に視認させないように、コントローラー20は、R1フィールドの全体にわたって、光源11R,11G,11Bを消灯させておく。
次に、コントローラー20は、2番目のフィールドであるR2フィールドを開始させると、Rフィールド画像を表示するための画像信号dr2を電気光学パネル100に書き込むように、パネル駆動部30を制御する。ここにおいて、コントローラー20は、R1フィールドと同じRフィールド画像を表示するための画像信号を書き込むように、パネル駆動部30を制御する。R2フィールドでは、電気光学パネル100に表示した画像を観察者に視認させるために、コントローラー20は、R2フィールドの全体にわたって、光源11RにR色の光を射出させ、光源11G,11Bを消灯させる。
コントローラー20は、R2フィールドに続く3,4番目のフィールドであるR3,R4フィールドにおいて、Rフィールド画像を表示するための画像信号dr3,dr4を順次画素に書き込むように、パネル駆動部30を制御する。コントローラー20は、R3フィールド及びR4フィールドにおいても、R2フィールドと同じフィールド画像を表示させるように、電気光学パネル100を制御する。コントローラー20は、R3フィールド及びR4フィールドの全体にわたって、光源11RにR色の光を射出させ、光源11G,11Bを消灯させる。
続いて、5番目〜8番目のフィールドのG1〜G4フィールドに関する動作を説明するが、R1〜R4フィールドでのR色に関する動作を、G色に置き換えた動作と概ね同じである。
すなわち、コントローラー20は、Gフィールド画像を表示するために、G1〜G4フィールドにおいて、画像信号dg1,dg2,dg3,dg4を順次電気光学パネル100に書き込む。また、コントローラー20は、G1フィールドでは光源11R,11G,11Bを消灯させ、G2〜G4フィールドの全体にわたって、光源11GにG色の光を射出させ、光源11R,11Bを消灯させる。
続いて、9番目〜12番目のフィールドであるB1〜B4フィールドに関する動作を説明するが、G1〜G4フィールドでのG色に関する動作を、B色に置き換えた動作と概ね同じである。
すなわち、コントローラー20は、Bフィールド画像を表示するために、B1〜B4フィールドにおいて、画像信号db1,db2,db3,db4を順次電気光学パネル100に書き込む。また、コントローラー20は、B1フィールドでは光源11R,11G,11Bを消灯させ、B2〜B4フィールドの全体にわたって、光源11BにB色の光を射出させ、光源11R,11Gを消灯させる。
コントローラー20は、13番目〜16番目のフィールドのG1〜G4フィールドでは、5番目〜8番目のフィールドのG1〜G4フィールドと同じ制御を行う。
以上のとおり、コントローラー20は、射出パターンAを選択した場合には、1フレームでR,G,B及びG色の色順で、各色成分の画像信号を画素110に書き込み、且つ、当該画像信号の書き込みに同期して、光源11R,11G,11Bに光を射出させる。ここでいう同期とは、画素110に書き込まれる画像信号の色成分と、画素110に照射される光の色とが同じであることをいう。このため、1フレームにおいて、R,G,B及びG色の色順でフィールドを配列した場合、コントローラー20は、これと同じくR,G,B及びG色の色順で、光源11R,11G,11Bに光を射出させる。また、前述したようにフレーム周波数は60Hzであるから、コントローラー20は、光源11R,11G,11Bのそれぞれに、周波数240Hz(=60Hz×4)の周期で光を射出させることとなる。
続いて、射出パターンBに従って光源制御を行う場合のプロジェクター1の動作を説明する。
射出パターンBを選択した場合にも、コントローラー20は、射出パターンAを選択した場合と同じ方法で、パネル駆動部30を制御する。射出パターンBに従う光源制御について説明すると、図5に示すように、コントローラー20は、同一色に対応した連続する4フィールドのうち、2フィールド分の期間において、画像信号の書き込みに同期した色の光を射出させ、1フィールド分の期間においては、画像信号の書き込みに同期しない光を射出させる。
具体的には、コントローラー20は、R1フィールドでは光源11R,11G,11Bの全てを消灯させ、R2,R3フィールドの全体にわたって、光源11RにR色の光を射出させる。そして、コントローラー20は、R4フィールドの前半期間に光源11GにG色の光を射出させ、R4フィールドの後半期間に光源11BにB色の光を射出させる。また、コントローラー20は、G1フィールドでは光源11R,11G,11Bの全てを消灯させ、G2フィールドの前半期間では、光源11RにR色の光を射出させる。そして、コントローラー20は、G2フィールドの後半期間からG4フィールドの前半期間までの全体にわたって光源11GにG色の光を射出させ、G4フィールドの後半期間では光源11BにB色の光を射出させる。また、コントローラー20は、B1フィールドでは光源11R,11G,11Bの全てを消灯させ、B2フィールドの前半期間では光源11RにR色の光を射出させ、B2フィールドの後半期間では光源11GにG色の光を射出させる。そして、コントローラー20は、B3フィールド及びB4フィールドの全体にわたって光源11BにB色の光を射出させる。
すなわち、コントローラー20は、R1〜R4フィールドからなる期間、G1〜G4フィールドからなる期間、及び、B1〜B4フィールドからなる期間の各々で、R,G及びB色のすべての光を、時分割で光源11R,11G,11Bに射出させる。このため、同一色に対応する連続4フィールドでみたとき、3原色であるR,G及びB色からやや変化した色のフィールド画像が表示される。よって、射出パターンAが選択された場合よりも、カラーブレークアップは目立ちにくくなる。
ただし、射出パターンBに従う光源制御が行われた場合、フィールド画像の色(色相)の変化が、画質の低下として観察者に知覚される可能性がある。このため、コントローラー20の画像データ処理部21は、後述する色変換処理を施した画像データDATAwに基づいて、電気光学パネル100に画像を形成する。色変換処理の詳細には、後で説明する。
続いて、射出パターンCに従って光源制御を行う場合のプロジェクター1の動作を説明する。
射出パターンCを選択した場合にも、コントローラー20は、射出パターンA,Bを選択した場合と同じ方法で、パネル駆動部30を制御する。射出パターンCに従う光源制御について説明すると、図5に示すように、コントローラー20は、同一色に対応した4フィールドのうちの1フィールド分の期間において、画像信号の書き込みに同期した色の光を射出させる一方で、2フィールド分の期間においては、画像信号の書き込みに同期しない光を射出させる。すなわち、射出パターンCを選択した場合には、コントローラー20は、画像信号の書き込みに同期しない光を射出させる時間を、射出パターンBの場合よりも長くする。
具体的には、コントローラー20は、R1フィールドでは光源11R,11G,11Bの全てを消灯させ、R2フィールドでは、光源11RにR色の光を射出させる。そして、コントローラー20は、R3フィールドでは光源11GにG色の光を射出させ、R4フィールドでは光源11BにB色の光を射出させる。また、コントローラー20は、G1フィールドでは光源11R,11G,11Bの全てを消灯させ、G2フィールドでは、光源11RにR色の光を射出させる。そして、コントローラー20は、G3フィールドでは光源11GにG色の光を射出させ、G4フィールドでは光源11BにB色の光を射出させる。コントローラー20は、B1フィールドでは光源11R,11G,11Bの全てを消灯させ、B2フィールドでは、光源11RにR色の光を射出させる。そして、コントローラー20は、B3フィールドでは光源11GにG色の光を射出させ、B4フィールドでは光源11BにB色の光を射出させる。
すなわち、コントローラー20は、R1〜R4フィールドからなる期間、G1〜G4フィールドからなる期間、及び、B1〜B4フィールドからなる期間の各々で、R、G及びBの各色の光の射出時間を同一(つまり均等)として、各光を時分割で射出させる。射出パターンCが選択されるのは、白黒パターンの形成時であるから、R、G及びBの各色の光の時分割による混色が生じた場合であっても、画質の低下として観察者に知覚されにくい。また、射出パターンCが選択され場合には、同一色に対応する連続4フィールドでみたとき、3原色であるR,G及びB色からやや変化した色のフィールド画像が表示され、且つ、色の切り替え周波数が射出パターンBの場合よりも更に高くなっている。このことから、白黒パターンの形成時に、カラー+白黒パターンの場合よりもカラーブレークアップが目立ちやすいという事情があったとしても、カラーブレークアップは目立ちにくい。
以上のとおり、コントローラー20は、白黒画像を含むカラー+白黒パターン又は白黒パターンの画像を形成する場合、一の色成分の画像信号を書き込む期間において、R、G及びBの各色の各色の光を光源に射出させる。また、コントローラー20は、白黒画像の領域が大きいほど、フィールド毎に同期する光の射出時間を相対的に短くして、各色の光の射出時間の比を、R:G:B=1:1:1に近づける。この光源制御により、フィールドシーケンシャル駆動で形成する画像の画質の低下を抑えつつ、カラーブレークアップが目立ちにくくなる。
ところで、射出パターンBに従う光源制御を行う場合、画像信号の書き込みに同期しない光が射出される期間が存在することにより、カラー画像の色相が変化することがある。そこで、コントローラー20では、画像データ処理部21は、この色相の変化を抑えるための色変換処理を施した画像データDATAwを、パネル駆動部30へ出力する。
図6は、色変換処理を説明する図である。
図6(a)には、射出パターンAの場合に表現可能な色域と、射出パターンBの場合に表現可能な色域とを色度図(CIE1931)上に表したグラフである。このグラフにおいて、横軸はx値を表し、縦軸はy値を表す。
射出パターンAの選択時においては、図6に実線で示した色域内でRGBの階調を表現可能であるのに対し、射出パターンBの選択時においては、図6に破線で示した色域内でRGBの階調を表現することになる。ただし、LEDの色域はsRGBの色域よりも広いので、色域の範囲が縮小すること自体は、階調表現においてさほど問題とならない。しかし、或る階調を表現しようとする場合に、射出パターンAの選択時と射出パターンBの選択時とで同一の画像信号を画素に書き込むと、射出パターン毎に当該階調の色域内での位置が異なり、これが画質の低下として観察者に知覚される可能性がある。そこで、画像データ処理部21は、射出パターンAから射出パターンBへの光源制御の変化によって、例えば図6(a)の点Pから点Pcに色相の変化が生じる場合であっても、点Pに対応する色相で階調表現できるように色変換処理を行う。すなわち、画像データ処理部21は、色変換処理を行うことにより、射出パターンAの選択時と、射出パターンBの選択時とのカラー画像の色相の差異を小さくする色変換処理を行う。
図6(b)には、色変換処理の一例が示されている。例えば、射出パターンAの場合に、R色について液晶素子120の相対透過率を20%とし、G色について液晶素子120の相対透過率を90%とし、B色について液晶素子120の相対透過率を20%として階調表現する場合を考える。これと同じ階調を、射出パターンBで表現しようとした場合、G色及びB色の光の射出時間が増加する分、G色及びB色についての相対透過率を低くする色変換処理が行われればよい。この例では、射出パターンBの選択時には、R色について液晶素子120の相対透過率を0%とし、G色について液晶素子120の相対透過率を100%とし、B色について液晶素子120の相対透過率を0%とする。
画像データ処理部21は、図6(b)で例示されるような、選択した射出パターンに応じて液晶素子120の相対透過率(つまり色相)を変化させるための色変換パラメーターを、予め記憶しておく。例えば、画像データ処理部21は、入力画像データR−DATA,G−DATA及びB−DATAで指定される階調値の組み合わせに対応付けて、この色変換パラメーターを記憶する。そして、画像データ処理部21は、光源制御で使用する射出パターンに応じた変換パラメーターを用いて、入力画像データR−DATA,G−DATA及びB−DATAに色変換処理を施し、画像データDATAwを生成し出力する。色変換パラメーターは、典型的には、入力画像データR−DATA,G−DATA及びB−DATAで指定された階調値を変化させるパラメーターである。色変換処理の一例を挙げると、画像データ処理部21は、光源が射出する色と同期しない画像信号を、相対透過率を低くする(例えば0%とする)方向に変化させる色変換処理を施す。また、画像信号の書き込みに同期しない光の射出時間が長くなるほど、画像データ処理部21は、相対透過率を低くする度合いを大きくする色変換処理を施してもよい。
図7は、射出パターンを選択する処理の流れを示すフローチャートである。
まず、コントローラー20は、入力画像データR−DATA,G−DATA及びB−DATAを解析して、画素毎の階調差ΔVのヒストグラムを求める(ステップS1)。ここにおいて、コントローラー20は、入力画像データR−DATA,G−DATA及びB−DATAで指定されたR,G及びB色の階調値同士の差分に基づいて、階調差ΔVを算出し、階調差ΔVの分布を示すヒストグラムを求める。
階調差ΔVは、カラー画像を表示する画素において比較的大きな値となり、反対に、白黒を表示する画素において比較的小さな値となる。例えば、R色を表示する画素では、R成分の階調値が「255」で、G成分及びB成分の階調値が「0」であるから、階調差ΔVは最大の「255」である。G色やB色を表示する画素においても、階調差ΔVは「255」である。また、Y色を表示する画素では、R成分及びG成分の階調値が「255」で、B成分の階調値が「0」であるから、階調差ΔVは「255」である。他方、白色を表示する画素では、R成分、G成分及びB成分の階調値がすべて「255」であるため、階調差ΔVは最小の「0」である。また、黒色を表示する画素では、R成分、G成分及びB成分の階調値がすべて「0」であるため、階調差ΔVは最小の「0」である。
図8は、ステップS1の処理で求められるヒストグラムの一例を示す図である。
カラーパターンが形成される場合、階調差ΔVが相対的に大きい画素の出現頻度が突出して高くなり、例えば、図8(a)に示すヒストグラムが得られる。この場合、階調差ΔVの最大頻度が高階調範囲a内に存在する。カラー+白黒パターンが形成される場合、階調差ΔVが相対的に小さい画素の出現頻度が増加し、例えば、図8(b)に示すヒストグラムが得られる。この場合、高階調範囲a及び低階調範囲b内の各々で、階調差ΔVの出現頻度が高くなっている。白黒パターンが形成される場合、ΔVが相対的に小さい画素の出現頻度が突出して高くなり、例えば、図8(c)に示すヒストグラムが得られる。この場合、階調差ΔVの最大頻度が低階調範囲b内に存在する。
このため、コントローラー20は、ヒストグラムに基づいてΔVの出現分布を参照することにより、電気光学パネル100に形成する画像に、カラー画像及び白黒画像がどの程度含まれるかを簡易的に判定することができる。
コントローラー20は、1フレームの入力画像データR−DATA,G−DATA及びB−DATAのヒストグラムの解析が終了したかどうかを判定し(ステップS2)、「YES」と判定すると、ステップS3の処理に進む。そして、コントローラー20は、階調差ΔVのヒストグラムに基づいて、画像パターンを判定する(ステップS3)。例えば、コントローラー20は、階調差ΔVの最大頻度が高階調範囲aに含まれ、且つ、最大頻度の値が設定値以上である場合には、カラーパターンと判定し(ステップS3;カラーパターン)、射出パターンAを選択する(ステップS4)。例えば、コントローラー20は、階調差ΔVの最大頻度が低階調範囲bに含まれ、且つ、最大頻度の値が設定値以上である場合には、白黒パターンと判定し(ステップS3;白黒パターン)、射出パターンCを選択する(ステップS5)。例えば、コントローラー20は、カラーパターン及び白黒パターンのいずれでもない場合には、カラー+白黒パターンと判定し(ステップS3;カラー+白黒パターン)、射出パターンBを選択する(ステップS6)。ここで説明した階調差ΔVのヒストグラムと、画像のパターンとの関係はあくまで一例であり、コントローラー20は、階調差ΔVのヒストグラムに基づく他のアルゴリズムにより、画像パターンを判定してもよい。
コントローラー20は、図7で説明した処理を実行して射出パターンA,B又はCのどちらかを選択すると、選択した射出パターンに従って、図5で説明した制御を行う。
なお、コントローラー20は、全てのフレームの画像について画像パターンを判定してもよいし、複数フレームにつき1度だけ画像パターンを判定してもよい。
本発明は、上述した実施形態と異なる形態で実施することが可能である。また、以下に示す変形例は、各々を適宜に組み合わせてもよい。
上述した実施形態では、コントローラー20は、白黒パターンを形成する場合において、一の色成分の画像信号が書き込まれる期間において、R、G及びBの各色の光を時分割で、光源に射出させていた。これに代えて、コントローラー20は、一の色成分の画像信号が書き込まれる期間において、R、G及びBの各色の光を同時に射出させてもよい。
図9は、プロジェクター1の動作を示すタイミングチャートである。図9には、プロジェクター1の1フレームの画像形成に関する動作が示されており、各欄の説明は図5で説明したものと同じである。
コントローラー20は、射出パターンA及びBに従う光源制御については、上述した実施形態と同じ方法で行う。また、コントローラー20は、射出パターンCに代えて射出パターンDで光源制御を行う。図9に示されるように、射出パターンDの選択時には、コントローラー20は、1フレームの全期間にわたってR、G及びBの各色の光を同時に射出させる。このような光の射出をした場合であっても、形成する画像は白黒画像が主であるから、色の変化は観察者に知覚されにくい。
この射出パターンDを採用する場合には、白色の表示が明るくなりすぎないように、コントローラー20は、射出パターンA,Bの選択時よりも光源11R,11G,11Bに供給する電流を減じて、輝度を低下させてもよい。
また、コントローラー20は、射出パターンC及びDを併用した光源制御を行ってもよい。例えば、コントローラー20は、階調差ΔVのヒストグラムの最大頻度の値が、階調範囲C内の閾値未満の場合には射出パターンCを選択し、当該閾値以上の場合には射出パターンDを選択する。すなわち、コントローラー20は、予め決められた条件を満たす白黒画像を含む画像を形成する場合に、射出パターンDを選択する。
上述した実施形態では、コントローラー20は、入力画像データR−DATA,G−DATA及びB−DATAを解析してヒストグラムを求め、当該ヒストグラムに基づいて、画像パターンを判定していた。画像パターンの判定は別の判定方法で行われてもよく、例えば、コントローラー20は、階調差ΔVの最大頻度の値や平均値、中央値等の分布に基づいて画像パターンを判定してもよい。また、コントローラー20は、電気光学パネル100上に形成する画像を複数のブロックに分割し、ブロック毎に階調差ΔVを算出して、画像パターンを判定してもよい。また、コントローラー20は、1フレームの入力画像データの全画素ではなく、一部の画素(例えば画面中央部の領域)に基づいて、画像パターンを判定してもよい。
上述した実施形態では、コントローラー20は、射出パターンA,B及びCの3種類の光源制御を行っていたが、2種類又は4種類以上の光源制御を行ってもよい。射出パターンの種類数に関わらず、コントローラー20は、白黒画像が形成される領域に応じて、R、G及びBの各色の光の射出時間を変化させる。特に、白黒画像の領域が大きいほど、コントローラー20は、画像信号の書き込みに同期させた光の射出時間を短くし、且つ、色の切り替えの周波数を高くするとよい。例えば、コントローラー20は、白黒画像の領域が大きいほど、一の色成分の画像信号が書き込まれる期間における、R、G及びBの各色の射出時間の比を、R:G:B=1:1:1に近づける。
上述した実施形態では、コントローラー20は、R、G及びBの各色について、同一色のフィールドを4フィールド連続させて画像信号を書き込んでいたが、同一色のフィールドを3フィールド以下又は5フィールド以上で連続させてもよい。
この場合においても、コントローラー20は、白黒画像を含む画像を形成する場合には、一の色成分の画像信号を書き込む期間において、R、G及びBの各色の光を射出させるとよい。
また、プロジェクター1では、R,G及びBの3色に限られず、イエロー、シアン及びマゼンタの各色に対応した画像信号を画素110に書き込んでもよい。この場合であっても、プロジェクター1は、R,G及びB色の光の混色によって画像信号の書き込みに同期する光を用いて、フィールド画像を生成し表示することができる。
上述した実施形態では、R、G及びBの各色で、光源が独立していた。例えば、発光体(例えば白色光源)と、R、G及びBの各色に対応したフィルター円板との組み合わせでプロジェクター1の光源を構成して、上述した各実施形態の光源制御を行ってもよい。すなわち、本発明は、光源が色毎に物理的に独立していることを必須とするものではない。
液晶105は、VA液晶に限定されない。TN(Twisted Nematic)液晶等、VA液晶以外の液晶が用いられてもよい。また、液晶105は、ノーマリーホワイトモードの液晶であってもよい。
また、画素110を構成する液晶素子120は、透過型に限られず反射型であってもよい。
本発明は、電圧変調方式に従って液晶素子に電圧を印加する装置に限られず、サブフィールド駆動方式で液晶素子に電圧を印加する装置に適用することもできる。
プロジェクター1は、反射型の液晶パネル、又は、有機EL(Electro-Luminescence)パネル等の液晶以外の電気光学素子、若しくはデジタルミラーデバイス等を用いたものであってもよい。また、光源は、LEDに限られず、半導体レーザー等の固体光源であってもよい。
本発明の電子機器は、プロジェクターに限定されない。本発明の電子機器は、テレビジョンや、ビューファインダー型・モニター直視型のビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳、電卓、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、デジタルスチルカメラ、携帯電話機、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。
1…プロジェクター、11R,11G,11B…光源、100…電気光学パネル、130…走査線駆動回路、140…データ線駆動回路、20…コントローラー、21…画像データ処理部、22…タイミング制御部、23…解析部、24…発光制御部、30…パネル駆動部、40R…R色LEDドライバ、40G…G色LEDドライバ、40B…B色LEDドライバ

Claims (4)

  1. 第1の色と第2の色との光を射出する光源と、
    前記光源が射出した光を画像信号に基づいて変調する画素を含む光変調器と、
    単位フレームを第1のフィールドと第2のフィールドとを含む複数のフィールドに分割し、前記第1のフィールドで前記第1の色の画像信号を前記画素に書き込み、前記第2のフィールドで前記第2の色の画像信号を前記画素に書き込む駆動部と、
    前記光源に光を射出させる制御を行う光源制御部と、を有し、
    前記光源制御部は、
    前記単位フレームでカラー画像である第1の画像を形成する期間において、
    前記第1のフィールドにて、前記第1の色の光を前記光源に射出させ、前記第2の色の光を前記光源に射出させず、
    前記第2のフィールドにて、前記第2の色の光を前記光源に射出させ、前記第1の色の光を前記光源に射出させず、
    前記単位フレームで白黒画像である第2の画像を形成する期間において、
    前記第1のフィールド及び前記第2のフィールドにて、前記第1の色の光と前記第2の色の光とを時分割で前記光源に射出させることを特徴とするプロジェクター。
  2. 前記第1の色は緑色であり、前記第2の色は赤色又は青色であることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクター。
  3. 前記第1の色は赤色であり、前記第2の色は緑色又は青色であることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクター。
  4. 前記第1の色は青色であり、前記第2の色は緑色又は赤色であることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクター。
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