JP4392153B2 - 波形等化装置 - Google Patents

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  • Picture Signal Circuits (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル放送に用いられるディジタル信号の伝送路歪みを低減する波形等化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以前から、ディジタル放送は主に衛生放送に用いられてきたが、近年では地上波放送においてもディジタル化の流れが押し寄せている。この地上波ディジタル放送においては、伝送路歪を低減する波形等化技術は必須である。波形等化装置は、反射波などの影響によってマルチパス妨害の歪みが重畳された入力信号を受けて、その歪みが低減された出力信号を生成するものである。
【0003】
以下に、従来の地上波ディジタル放送における波形等化装置について、図2および図8を参照しながら説明する。ここでは、米国で採用されている8値VSB(Vestigial Side Band:残留側波帯)変調方式を用いたDTV(Digital Television)方式を例として用いる。
【0004】
図8は従来の波形等化装置の一部であるフィルタの構成を示す回路図である。また、図2は、本発明の実施形態における波形等化装置の構成を示す概略図であるが、本発明は、波形等化装置の構成要素のうちフィルタ内の構成以外は従来と同様であるので、従来における波形等化装置の説明にも図2を用いる。
【0005】
図2に示すように、従来の波形等化装置は、波形等化装置に入力された信号を受けるフィルタ201と、フィルタ201とフィルタ202との信号を加算して出力信号を生成する加算器203と、加算器203からの信号を受けてさらに加算器203へ信号を出力するフィルタ202と、出力信号を受けて誤差を検出し,その信号をフィルタ201およびフィルタ202に出力する誤差検出器204とから構成されている。
【0006】
この波形等化装置におけるフィルタ201およびフィルタ202は、図8に示すようにタップ1からタップnまでのn個のタップを備えている。タップ1は、入力信号をデータFF用クロックの立上りエッジに同期して取り込み,記憶するデータ格納用フリップフロップ(データ格納用FF)801と、タップ係数演算器用クロックの立上りエッジに同期してタップ係数を計算するタップ係数演算器804と、タップ係数をタップ係数FF用クロックの立上りエッジに同期して取り込み,記憶するタップ係数格納用フリップフロップ(タップ係数格納用FF)802と、データ格納用FF801の出力信号とタップ係数格納用FF802の出力信号とを乗算器用クロックの立上りエッジに同期して取り込み,これら2つの出力信号を乗算する乗算器803とを備える。タップ2からタップnもタップ1と同様の構成を備えており、各タップ1〜nの乗算器において乗算された信号は、加算機808において加算されて出力信号が生成される。
【0007】
各タップ係数演算器においては、LMS(Least Mean Square)アルゴリズムに基づき各タップのタップ係数が適応的に更新される。タップ係数の更新は、下記の式1に基づいて行われる。
【0008】
Ci(m+1)=Ci(m)−α×em×di …式1
iはタップ番号をあらわしており、Ci(m)はm回目の更新が完了した時点のタップ係数Ciを、Ci(m+1)はm+1回目の更新が完了した時点のタップ係数Ciを示す。そして、αはステップサイズと呼ばれる固定の定数を、emはタップ係数のm回目の更新が完了した時点において波形等化装置の出力信号に含まれる誤差を、diはタップ係数のm回目の更新が完了した時点においてデータ格納用FFに保持されているデータを示す。
【0009】
つまり、タップ係数Ci(m+1)は、タップ係数演算器804を例とすると、タップ係数格納用FF802から出力されたタップ係数Ci(m)から、あらかじめ求められている固有の定数であるステップサイズαと、誤差検出器803(図2に示す)から出力された誤差emと、データ格納用FF801から出力されたデータdiとを乗じた数を減ずることにより計算される。なお、各タップ係数演算器へのこれらの値の入力は図示を省略する。
【0010】
このように、LMSアルゴリズムに基づいて各タップのタップ係数を逐次更新することにより、入力信号のマルチパス妨害が低減された出力信号を得ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような波形等化装置を用いた場合には、マルチパス妨害が低減されたDTV信号を得ることができるが、以下のような不具合が生じてしまう。
【0012】
一般に、各タップにおいて、タップ係数は収束速度および追従速度向上のために頻繁に更新される。タップ係数が頻繁に更新されると、その更新間隔に合わせてタップ係数格納用FFやタップ係数演算器、乗算器も頻繁に動作するため、消費電力が大きくなってしまうのである。
【0013】
本発明の目的は、フィルタの構成要素に入力されるデータあるいはクロックを、タップ係数の値に応じてマスクする手段を講ずることにより、消費電力の少ない波形等化装置およびシフトレジスタを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の波形等化装置は、入力信号を受けるための入力部,タップ係数を更新して記憶するためのタップ係数更新記憶部および上記タップ係数と上記入力信号とを乗じた乗算値を演算するための乗算部を有する複数のタップと、上記乗算値の総和を演算するための加算部とを構成部材として有する少なくとも1つのシフトレジスタを備える波形等化装置であって、上記シフトレジスタは、上記タップ係数の絶対値としきい値とを比較して比較結果信号を生成する比較部と、上記比較結果信号を受けて、上記絶対値が上記しきい値よりも小さい場合には、上記構成部材のうち上記総和を演算するためのデータが入力される部材のうちの少なくとも1つに入力される上記総和を演算するためのデータを固定値に置き換えるマスク部とを備える。
【0015】
これにより、タップ係数の絶対値がしきい値よりも小さい場合には、マスク部により、構成部材に入力されるデータをあらかじめ固定値に置き換えることができる。したがって、構成部材では入力されるデータが変化しないので、消費電力の少ない波形等化装置を得ることができる。
【0016】
上記波形等化装置は、ディジタル放送に用いられてもよい。
【0017】
上記入力部は上記入力信号を保持する機能を有しており、上記絶対値が算出される絶対値演算部をさらに備えていてもよい。
【0018】
通常の動作時において、上記比較部は、上記絶対値が上記しきい値より小さい場合にはオン信号を生成し、上記絶対値が上記しきい値より大きい場合にはオフ信号を生成し、上記マスク部は、上記オン信号を受けた場合には上記総和を演算するためのデータを上記固定値に置き換え、上記オフ信号を受けた場合には上記総和を演算するためのデータを置き換えないことが好ましい。
【0019】
上記比較部は、2つ以上の上記タップにおいて共有されており、上記比較部において上記しきい値と比較される上記絶対値は、2つ以上の上記タップにおける上記タップ係数の絶対値の和の値であることにより、より回路構成を簡素にすることができ,より小型化が可能になる。
【0020】
上記マスク部は、上記絶対値が上記しきい値よりも小さい場合には、上記乗算部に入力される上記入力信号を上記固定値に置き換えることにより、乗算器の消費電力を低減することができる。
【0021】
上記マスク部は、上記絶対値が上記しきい値よりも小さい場合には、上記加算部に入力される上記乗算値を上記固定値に置き換えることにより、加算器の消費電力を低減することができる。
【0022】
本発明の第1のシフトレジスタは、入力信号を受けるための入力部,タップ係数を更新して記憶するためのタップ係数更新記憶部および上記タップ係数と上記入力信号とを乗じた乗算値を演算するための乗算部を有する複数のタップと、上記乗算値の総和を演算するための加算部とを構成部材として有するシフトレジスタであって、上記タップ係数の絶対値としきい値とを比較して比較結果信号を生成する比較部と、上記比較結果信号を受けて、上記絶対値が上記しきい値よりも小さい場合には、上記構成部材のうち上記総和を演算するためのデータが入力される部材のうちの少なくとも1つに入力される上記データを固定値に置き換えるマスク部とを備える。
【0023】
これにより、タップ係数の絶対値がしきい値よりも小さい場合には、マスク部により、構成部材に入力されるデータをあらかじめ固定値に置き換えることができる。したがって、構成部材では入力されるデータが変化しないので、消費電力の少ないシフトレジスタを得ることができる。
【0024】
本発明の第2の波形等化装置は、入力信号を受けるための入力部,タップ係数を更新して記憶するためのタップ係数更新記憶部および上記タップ係数と上記入力信号とを乗じた乗算値を演算するための乗算部を備える複数のタップと、上記乗算値の総和を演算するための加算部とを構成部材として有する少なくとも1つのシフトレジスタを備える波形等化装置であって、上記シフトレジスタは、上記タップ係数の絶対値としきい値とを比較して比較結果信号を生成する比較部と、上記比較結果信号を受けて、上記絶対値が上記しきい値よりも小さい場合には、上記構成部材のうち上記タップ係数が入力される部材のうちの少なくとも1つに入力されるクロック信号の少なくとも一部を止めるマスク部とを備える。
【0025】
これにより、タップ係数の絶対値がしきい値よりも小さい場合には、マスク部により、構成部材に入力されるクロック信号の少なくとも一部を止めることができる。したがって、構成部材では入力されるクロックが変化しないので、消費電力の少ない波形等化装置を得ることができる。
【0026】
上記波形等化装置は、ディジタル放送に用いられてもよい。
【0027】
上記入力部は上記入力信号を保持する機能を有しており、上記絶対値が算出される絶対値演算部をさらに備えていてもよい。
【0028】
通常の動作時において、上記比較部は、上記絶対値が上記しきい値より小さい場合にはオン信号を生成し、上記絶対値が上記しきい値より大きい場合にはオフ信号を生成し、上記マスク部は、上記オン信号を受けた場合には上記クロック信号の少なくとも一部を止め、上記オフ信号を受けた場合には上記クロック信号を止めないことが好ましい。
【0029】
上記マスク部には、少なくともテスト時にはテストモードオン信号となるテストモード信号が入力され、上記テストモードオン信号が入力された場合には、上記マスク部は上記クロック信号を止めないことにより、特定のテスト時などには、マスクが行われないので、より正確にテスト等を行うことができる。
【0030】
上記比較部は、2つ以上の上記タップにおいて共有されており、上記比較部において上記しきい値と比較される上記絶対値は、2つ以上の上記タップにおける上記タップ係数の絶対値の和の値であることにより、より回路構成を簡素にすることができ,より小型化が可能になる。
【0031】
上記マスク部は、上記比較結果信号に基づいて、上記乗算部に入力されるクロック信号の少なくとも一部を止めることにより、乗算部の消費電力を低減することができる。
【0032】
上記タップ係数更新記憶部は、上記タップ係数を算出するタップ係数更新部と上記タップ係数を部分タップ係数に分けて記憶する複数のタップ係数記憶部とを備えており、複数の上記タップ係数記憶部のうちの少なくとも1つは、常に上記クロック信号が入力される第1タップ係数記憶部であり、複数の上記タップ係数記憶部のうちで上記第1タップ係数記憶部をのぞく第2タップ係数記憶部においては、上記比較結果信号を受けた上記マスク部によりクロック信号の少なくとも一部の入力が止められうることにより、タップ係数記憶部へ入力されるクロック信号を、完全に止めることなく低減することができるので、消費電力の低減を図ることができる。
【0033】
上記比較部および上記マスク部は、それぞれ上記第2タップ係数記憶部の数と同じ数だけ設けられており、上記比較部,上記マスク部および上記第2タップ係数記憶部は対応関係にあり、上記比較部は、おのおの上記タップ係数の絶対値と上記しきい値とを比較し、上記マスク部は、上記第2タップ係数記憶部のうち上記対応関係にあるものに入力されるクロック信号を止めてもよい。
【0034】
上記タップ係数更新記憶部は、上記タップ係数が部分タップ係数に分けられて算出されるタップ係数更新部と上記タップ係数が記録されるタップ係数記憶部とを備えており、複数の上記タップ係数更新部のうちの少なくとも1つは、常にクロック信号が入力される第1タップ係数更新部であり、複数の上記タップ係数更新部のうちで上記第1タップ係数更新部をのぞく第2タップ係数更新部においては、上記比較結果信号を受けた上記マスク部によりクロック信号の少なくとも一部の入力が止められうることにより、タップ係数記憶部へ入力されるクロック信号を、完全に止めることなく低減することができるので、消費電力の低減を図ることができる。
【0035】
上記比較部および上記マスク部は、それぞれ上記第2タップ係数更新部の数と同じ数だけ設けられており、上記比較部,上記マスク部および上記第2タップ係数更新部は対応関係にあり、上記比較部は、おのおの上記タップ係数の絶対値と上記しきい値とを比較し、上記マスク部は、上記第2タップ係数記憶部のうち上記対応関係にあるものに入力されるクロック信号を止めてもよい。
【0036】
本発明の第2のシフトレジスタは、入力信号を受けるための入力部およびタップ係数を更新して記憶するためのタップ係数更新記憶部を備える複数のタップと、上記タップ係数と上記入力信号とを乗じた乗算値を演算するための乗算部と、上記乗算値の総和を演算するための加算部とを構成要素として備えるシフトレジスタであって、上記絶対値としきい値とを比較して比較結果信号を生成する比較部と、上記比較結果信号を受けて、上記絶対値が上記しきい値よりも小さい場合には、上記構成要素のうち上記タップ係数が入力されるものの少なくとも1つに入力されるクロック信号の少なくとも一部を止めるマスク部とをさらに備える。
【0037】
これにより、タップ係数の絶対値がしきい値よりも小さい場合には、マスク部により、構成部材に入力されるクロックをあらかじめ固定値に置き換えることができる。したがって、構成部材では入力されるクロックが変化しないので、消費電力の少ないシフトレジスタを得ることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
−波形等化装置の構成−
図2は、実施の形態における波形等化装置の構成を示す概略図である。図2に示すように、実施の形態における波形等化装置は、波形等化装置へ入力された信号を受けるフィルタ201と、フィルタ201およびフィルタ202からの出力信号を加算して出力信号を生成する加算器203と、加算器203からの信号を受けて加算器203に信号を出力するフィルタ202と、加算器203からの出力を受けて検出した誤差をフィルタ201およびフィルタ202に出力する誤差検出器204とから構成されている。
【0039】
以下に示す第1から第6までの実施形態においては、上述の波形等化装置の構成要素の1つであるフィルタの構成について説明する。
【0040】
(第1の実施形態)
以下に、第1の実施形態のフィルタ(シフトレジスタ)について図1を参照しながら説明する。図1は第1の実施形態におけるフィルタの構成を示す回路図である。
【0041】
本実施形態のフィルタは、図2におけるフィルタ201およびフィルタ202に相当するものであり、図1に示すように、タップ1からタップnまでの,互いにほぼ同一の構成を有するn個のタップと加算器108とを備えている。ここで、本明細書中では、説明を簡単にするために主にタップ1あるいはタップ2の構成要素の符号を例に用いて説明を行なうが、その説明の内容はタップ1,タップ2以外のタップの構成要素にも適用することができるものとする。
【0042】
本実施形態のフィルタにおけるタップ1は、入力信号を記録するデータ格納用フリップフロップ(データ格納用FF)101と、タップ係数Ciを算出するタップ係数演算器104と、タップ係数Ciを保持するタップ係数格納用FF102と、タップ係数Ciの絶対値を求めるための絶対値演算器105と、タップ係数Ciの絶対値としきい値とを比較する比較器106と、比較器106からの出力信号に応じてデータ格納用FF101からの出力信号をマスクするマスク器107と、マスク器107からの出力信号とタップ係数Ciとを乗算する乗算器103とを備えている。タップ2〜タップnもタップ1と同様の構成を有しており、各タップの乗算器103〜133で乗算された信号は、加算器108において加算されてフィルタ外に出力される。
【0043】
次に、本実施形態のフィルタの動作について、図1および図2を参照しながら説明する。
【0044】
図1に示すように、本実施形態のフィルタに到達した入力信号はタップ1〜タップnに入力されて同様に処理される。タップ1を例として説明すると、入力信号は、データ格納用フリップフロップ(データ格納用FF)101において、データFF用クロックの立上りエッジに同期して取り込まれて記憶される。
【0045】
一方、タップ係数演算器104においては、タップ係数演算器用クロックの立ち上がりエッジに同期して、LMSのアルゴリズムに基づくタップ係数Ciが計算される。算出されたタップ係数Ciは、タップ係数格納用フリップフロップ(タップ係数格納用FF)102において、タップ係数FF用クロックの立ち上がりエッジに同期して取り込まれて記録される。
【0046】
タップ係数演算器104では、タップ係数Ciは下記1式に基づいて計算され,適応的に更新される。
【0047】
Ci(m+1)=Ci(m)−α×em×di …式1
Ci(m)はm回目の更新が完了した時点のタップ係数Ciを、Ci(m+1)はm+1回目の更新が完了した時点のタップ係数Ciを示す。そして、αはステップサイズと呼ばれる固定の定数を、emはタップ係数Ciのm回目の更新が完了した時点において波形等化装置の出力信号に含まれる誤差を、diはタップ係数Ciのm回目の更新が完了した時点においてデータ格納用FFに保持されているデータを示す。
【0048】
式1から分かるように、タップ係数Ci(m+1)は、タップ係数格納用FFに記録されているタップ係数Ci(m)を用いて計算される。具体的には、タップ係数格納用FF102から出力されたタップ係数Ci(m)から、外部から入力される固有の定数のステップサイズαと、誤差検出器204(図2に示す)から出力された誤差emと、データ格納用FF101から出力されたデータdiとを乗じた数を減ずることにより計算される。なお、各タップ1〜nにおける各係数演算器104〜134へのこれらの値の入力は図示を省略する。
【0049】
なお、ステップサイズαはタップ係数演算器にあらかじめ保持されていてもよい。また、このタップ係数演算器104におけるタップ係数Ciの算出方法は、上記の方法には限られない。
【0050】
タップ係数格納用FF102に記録されたタップ係数Ciは、絶対値演算器105および乗算器103に出力される。絶対値演算器105では、タップ係数Ciの絶対値が算出されて、この絶対値は比較器106に出力される。比較器106では、絶対値演算器105から出力されたタップ係数Ciの絶対値としきい値とが比較され、絶対値がしきい値以上の場合には1の信号が、絶対値がしきい値未満の場合には0の信号が出力される。ここで、絶対値がしきい値より大きいときには1の信号が出力され、絶対値がしきい値以下のときには0の信号が出力されるとしてもよい。
【0051】
比較器106からの出力信号はマスク器107に入力される。マスク器107は、データ格納用FF101から受けた信号を比較器106からの出力信号の値に応じてマスクして、乗算器103に出力する。具体的にいうと、マスク器107では、比較器106からの出力信号の値が1である場合にはデータ格納用FF101からの信号がそのまま出力され、比較器106からの出力信号の値が0である場合には、データ格納用FF101からの信号が0に置き換えられて出力される。
【0052】
乗算器103では、乗算器用クロックの立ち上がりエッジに同期して、マスク器107からの出力信号とタップ係数格納用FF102からの出力信号とが乗算され、その値が加算器108に出力される。このとき、タップ係数Ciの絶対値がしきい値未満の場合には、マスク器107から乗算器103への出力信号は0となり、乗算器103は動作しない。
【0053】
一方、タップ係数Ciの絶対値がしきい値以上の場合には、マスク器107から乗算器103へデータ格納用FFのデータ信号が出力されて、タップ係数Ciとデータ信号とが乗算される。以上に述べた一連の動作は、タップ2〜タップnにおいても同様に行われる。
【0054】
従来では、乗算器にタップ係数Ciが入力されると一様にデータが変化していた。それに対し、本実施形態では、加算器108に影響を与えないような小さな絶対値を有するタップ係数Ciが算出された場合には、各タップにおけるマスク器107であらかじめデータがマスクされるため、乗算器103のデータは変化しない。一般的に、波形等化装置では算出されるタップ係数Ciのうちの大部分の絶対値は小さいため、本発明では、乗算器103の消費電力を大幅に削減することができる。
【0055】
なお、本実施形態では比較器106の極性を0でマスクとしたが、この極性に限るものではない。また、乗算器の入力を置き換える値として0を用いたが、固定の定数であれば他の値を用いてもよい。
【0056】
なお、本実施形態では、タップ係数がタップ係数格納用FF102から絶対値演算器105に入力される場合について述べたが、本発明では、タップ係数はタップ係数演算器104から絶対値演算器105に入力されてもよい。また、本実施形態では、タップ係数がタップ係数格納用FF102から乗算器103に入力されるとしたが、本発明では、タップ係数はタップ係数演算器104から乗算器103に入力されてもよい。
【0057】
(第2の実施形態)
以下に、第2の実施形態のフィルタについて図3を参照しながら説明する。図3は、本実施形態のフィルタの構成を示す回路図である。
【0058】
図3に示すように、本実施形態のフィルタのうちで第1の実施形態と異なるのは、各タップごとに比較器が設けられているのではなく、比較器306が2つのタップで共有されており、比較器306に入力される2つのタップのタップ係数を加算するための加算器307が設けられている点である。
【0059】
本実施形態のフィルタが動作するときには、絶対値演算器105からの出力信号が、各タップごとに設けられている比較器においてしきい値と比較されるのではなく、タップ1とタップ2とで共有されている加算器307で加算された後に比較器306においてしきい値と比較される。ここで、比較器306では、加算器307において加算された複数のタップ係数Ciにおける絶対値の和の値をしきい値と比較して、その和の値がしきい値以上の場合には1の信号が、絶対値がしきい値未満の場合には0の信号が出力される。
【0060】
比較器306からの出力信号は、その比較器306を共有しているタップ1,2のマスク器107,117に入力される。そして、マスク器107では、比較器306からの出力信号の値が1である場合にはデータ格納用FF101からの信号がそのまま乗算器103に出力され、比較器306からの出力信号の値が0である場合には、データ格納用FF101からの信号が0に置き換えられて乗算器103に出力される。また、タップ2におけるマスク器117でも、比較器306からの出力信号に応じて同様の動作が行われて信号が乗算器113に出力される。その他の構成および動作は第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。また、以上に述べた一連の動作は、タップ3〜タップnにおいても同様に行われる。
【0061】
本実施形態では、上述のような制御を行うことにより、タップ1とタップ2のタップ係数Ciの絶対値の和がしきい値未満の間には、乗算器103,113への出力信号は0となり、乗算器103,113は動作しない。すなわち、タップ1において加算器108に影響を与えないような小さな絶対値を有するタップ係数Ciが算出され、かつタップ2において加算器108に影響を与えないような小さな絶対値を有するタップ係数Ciが算出された場合には、マスク器107,117においてあらかじめデータがマスクされるため、乗算器103,113への入力が変化しないようにすることができる。
【0062】
一般的に、波形等化装置では算出されるタップ係数Ciのうちの大部分の絶対値は小さいため、本発明では、乗算器103の消費電力を大幅に削減することができる。また、複数のタップで加算器307と比較器306とを共有するため、回路構成をより簡素にすることができ、装置の小型化も図ることができる。
【0063】
なお、本実施形態では比較器306の極性を0でマスクとしたが、この極性に限るものではない。また、乗算器の入力を置き換える値として0を用いたが、固定の定数であれば他の値を用いてもよい。
【0064】
また、本実施形態では、2つのタップで一組の加算器と比較器を共有したが、本発明においては、3つ以上のタップで一組の加算器と比較器とを共有してもよい。
【0065】
また、本実施形態では、比較器を2つ以上のタップで共用するために、比較器に入力されるタップ係数Ciを加算する加算器を設けたが、本発明では、この加算器は必須のものではない。
【0066】
(第3の実施形態)
以下に、第3の実施形態のフィルタについて図4を参照しながら説明する。図4は、第3の実施形態におけるフィルタの構成を示す回路図である。
【0067】
図4に示すように、本実施形態のフィルタのうちで第1の実施形態と異なるのは、マスク器407が、データ格納用FF101から乗算器103に入力されるデータをマスクするために設けられているのではなく、乗算器103に入力される乗算器用クロックをマスクするために設けられている点である。
【0068】
本実施形態のフィルタが動作するときには、マスク器407において、乗算器用クロックが、タップ外から入力されるテストモード信号と、比較器106から入力される0または1の信号とに応じてマスクされる。具体的にいうと、テストモード信号の値が通常動作時を示す1である場合であって、比較器106からの入力信号が1の場合には、乗算器用クロックはそのまま乗算器103に出力される。テストモード信号の値が1であって、比較器106からの入力信号が0の場合には、乗算器用クロックは0に置き換えられて乗算器103に入力される。一方、テストモード信号が特定のテストモード時を示す0である場合には、比較器106の出力に関わらず、乗算器用クロックがそのまま乗算器103に入力される。その他の構成,動作および効果は第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。また、以上に述べた一連の動作はタップ2〜タップnにおいても同様に行われる。
【0069】
本実施形態では、テストモード信号を外部から入力することにより、通常の動作時にはタップ係数Ciの絶対値に応じてマスクを行い、性能テスト,回路テストなどの特定のテスト時にはマスクを行わないようにすることができる。つまり、通常の動作時において、タップ1において加算器108に影響を与えないような小さな絶対値を有するタップ係数Ciが算出された場合には、マスク器407においてあらかじめ乗算器用クロックがマスクされるため、乗算器103への入力が変化しないようにすることができる。そして、テスト時には、算出されたタップ係数Ciの絶対値の値にかかわらず、マスクされないままの乗算器クロックが乗算器103に入力されるために、より正確にテストを行うことができる。したがって、消費電力の低減を図ると同時に、回路の故障検査などのテストの効率を向上させることができる。
【0070】
一般的に、波形等化装置では、算出されるタップ係数Ciのうちの大部分の絶対値は小さいため、本発明では大幅な消費電力の削減を達成することができる。乗算器のような演算器は、入力データの変化の如何に関わらず、クロック信号が変化しているだけで電力を消費してしまう。したがって、本発明では、乗算器において常にクロックが変化していた従来の場合と比較して、乗算器103の消費電力を大幅に削減することができる。
【0071】
なお、本実施形態では比較器106の極性を0でマスクしたが、この極性に限られるものではない。また、乗算器へ入力するクロックを置き換える値として0を用いたが、固定の定数であれば他の値を用いてもよい。
【0072】
また、テストモード信号の極性が1であるときが通常動作時であるとしたが、この極性に限るものではない。
【0073】
また、第2の実施形態において示したように、比較器106を2つ以上のタップで共用してもよい。
【0074】
(第4の実施形態)
以下に、第4の実施形態のフィルタについて図5を参照しながら説明する。図5は、第4の実施形態におけるフィルタの構成を示す回路図である。
【0075】
図5に示すように、本実施形態のフィルタのうちで第1の実施形態と異なるのは、マスク器507が、乗算器103から出力される信号をマスクするために設けられている点である。
【0076】
本実施形態のフィルタが動作するときには、乗算器103において、データ格納用FF101からの出力信号とタップ係数格納用FF102からの出力信号とが乗算されて、その結果がマスク器507に入力される。マスク器507は、乗算器103からの信号を比較器106からの出力信号の値に応じてマスクした後、その結果をタップ1からタップnにおいて共用されている加算器108に出力する。具体的にいうと、マスク器507では、比較器106からの出力信号の値が1の場合には乗算器103からの信号がそのまま出力され、比較器106からの出力信号の値が0の場合には乗算器103からの信号が0に置き換えられて出力される。その他の構成および動作は第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。また、以上に述べた一連の動作は、タップ2〜タップnにおいても同様に行われる。
【0077】
本実施形態では、タップ1において加算器108に影響を与えないような小さな絶対値を有するタップ係数Ciが算出された場合には、乗算器103からの出力がマスク器507においてマスクされるため、タップ1から加算器108への入力が変化しないようにすることができる。
【0078】
一般的に、波形等化装置では、算出されるタップ係数Ciのうちの大部分の絶対値は小さいため、本発明では、加算器108へ入力される信号のうちの大部分をマスクすることができるので、加算器108の消費電力を大幅に削減することができる。
【0079】
なお、本実施形態では、比較器106の極性を0でマスクしたが、この極性に限られるものではない。また、加算器へ入力する信号を置き換える値として0を用いたが、固定の定数であれば他の値を用いてもよい。
【0080】
また、第2の実施形態において示したように、比較器106を2つ以上のタップで共用してもよい。
【0081】
(第5の実施形態)
以下に、第5の実施形態のフィルタについて図6を参照しながら説明する。図6は、本実施形態におけるフィルタの構成を示す回路図である。
【0082】
本実施形態のフィルタは、図2におけるフィルタ201およびフィルタ202に相当するものであり、図6に示すように、タップ1からタップnまでの,互いにほぼ同一の構成を有するn個のタップと加算器を備えている。
【0083】
本実施形態のフィルタにおけるタップ1は、入力信号を記録するデータ格納用フリップフロップ101と、タップ係数Ciを算出するタップ係数演算器104と、タップ係数Ciを保持するためのフリップフロップA(FFA),フリップフロップB(FFB)およびフリップフロップC(FFC)からなるタップ係数格納用FF102と、タップ係数格納用FF102からの出力とデータ格納用FF101からの出力とを乗算する乗算器103と、タップ係数Ciの絶対値を求めるための絶対値演算器603と、タップ係数Ciの絶対値としきい値とを比較する比較器601,比較器602と、比較器601からの比較結果に基づいてタップ係数FF用クロックをマスクして,FFAに出力するマスク器607と、比較器602からの比較結果に基づいてタップ係数FF用クロックをマスクして、FFBに出力するマスク器608とを備えている。タップ2〜タップnもタップ1と同様の構成を有しており、各タップの乗算器103〜133で乗算された信号は、加算器108において加算されてフィルタ外に出力される。
【0084】
次に、本実施形態のフィルタの動作について、図6を参照しながら説明する。
【0085】
図6に示すように、本実施形態のフィルタに到達した入力信号はタップ1からタップnに入力されて同様に処理される。タップ1を例として説明すると、入力信号は、データ格納用FF101において、データFF用クロックの立ち上がりエッジに同期して取り込まれて記憶される。
【0086】
一方、タップ係数演算器104においては、タップ係数演算器用クロックの立ち上がりエッジに同期して、LMSのアルゴリズムに基づくタップ係数Ciが計算される。
【0087】
タップ係数演算器104では、タップ係数Ciが第1の実施形態と同様の式1を用いて計算され、適応的に更新される。ここで、iはタップ番号をあらわしており、Ci(m)はm回目の更新が完了した時点のタップ係数Ciを、Ci(m+1)はm+1回目の更新が完了した時点のタップ係数Ciを示す。タップ係数Ci(m+1)はタップ係数Ci(m)に基づいて計算される。
【0088】
m+1回目の更新におけるタップ係数Ci(m+1)が算出される時点では、タップ係数Ci(m)はFFA,FFBおよびFFCからなるタップ係数格納用FF102に記録されている。タップ係数Ci(m)は、FFA〜FFCのそれぞれに分割されて記録されており、タップ係数CiのうちのMSB(Most Significant Bit)側はFFAに、タップ係数CiのうちのLSB(Least Significant Bit)側がFFCに、タップ係数CiのうちMSB側およびLSB側をのぞく部分はFFBに記録されている。
【0089】
ここで、タップ係数Ci(m)は、その値(絶対値)の大きさにより、タップ係数格納用FF102のうちどのフリップフロップに保持されるかが異なる。つまり、タップ係数Ci(m)がタップ係数格納用FF102を構成するFFA〜FFCに3分割されて記録される場合と、タップ係数Ci(m)がFFCのみに記録される場合と、タップ係数Ci(m)がFFCおよびFFBに記録されている場合とがある。このような場合において、タップ係数格納用FF102のFFA〜FFCのうちでタップ係数Ciが記録されないものは、データが入力されない。
【0090】
FFA〜FFCに保持されているタップ係数Ci(m)は、タップ係数Ci(m+1)の計算のためにタップ係数演算器104に出力されると共に、絶対値演算器603にも出力される。絶対値演算器603では、タップ係数Ci(m)の絶対値が算出されて、この絶対値の値は比較器601および比較器602に出力される。
【0091】
比較器601および比較器602では、それぞれにおいて、絶対値演算器603で算出された絶対値としきい値とが比較されて、絶対値がしきい値以上の値である場合には1が出力され、絶対値がしきい値未満である場合には0が出力される。比較器601の信号はマスク器607に入力され、比較器602の信号はマスク器608に入力される。
【0092】
マスク器607では、タップ係数FF用クロックが、タップ外から入力されるテストモード信号と、比較器601から入力される0または1の信号とに応じてマスクされる。
【0093】
具体的にいうと、マスク器607では、テストモード信号の値が通常動作時を示す1である場合であって、比較器601からの入力信号が1の場合には、タップ係数FF用クロックはそのままFFAに出力される。テストモード信号の値が1であって、比較器601からの入力信号が0の場合には、タップ係数FF用クロックは0に置き換えられて出力される。一方、テストモード信号が特定のテストモード時を示す0である場合には、比較器601の出力に関わらず、タップ係数FF用クロックがそのまま出力される。
【0094】
マスク器608でも、マスク器607の動作と同様に、タップ係数FF用クロックが、タップ外から入力されるテストモード信号と、比較器602から入力される0または1の信号とに応じてマスクされて、FFBにむけて出力される。
【0095】
つまり、タップ係数格納用FF102を構成するFFA〜FFCのうちで、FFAでは、マスク器607を介して入力されたタップ係数FF用クロックの立ち上がりエッジに同期してタップ係数演算器104で算出されたタップ係数Ci(m+1)が取り込まれて保持される。
【0096】
同様に、FFBには、マスク器608を介してタップ係数FF用クロックが入力され、FFCでは、常にタップ係数FF用クロックがそのまま入力されることになる。
【0097】
ここで、タップ係数Ci(m+1)は、その値(絶対値)の大きさによりFFA〜FFCのうちのどこで保持されるかが異なる。つまり、タップ係数Ci(m+1)がFFA〜FFCにわけて保持される場合と、FFCにのみ保持される場合と、FFB,FFCにわけて保持される場合とがある。
【0098】
通常の動作時において、タップ係数Ci(m+1)がFFA〜FFCに分けられて保持される場合には、タップ係数FF用クロックはFFA〜FFCに入力される。タップ係数Ci(m+1)がFFCにのみ保持される場合には、タップ係数FF用クロックは、マスク器608およびマスク器607によりマスクされてFFAおよびFFBには入力されずFFCにのみ入力される。一方、タップ係数Ci(m+1)がFFBおよびFFCに分けて保持される場合には、タップ係数FF用クロックはマスク器607によりマスクされてFFAには入力されずFFBおよびFFCに入力されることになる。
【0099】
そして、タップ係数格納用FF102を構成するFFA〜FFCに保持されたタップ係数Ciは、乗算器103に入力される。乗算器103では、乗算器用クロックの立ち上がりエッジに同期して、タップ係数Ciとデータ格納用FF101からの出力信号とが乗算され、その値が加算器108に出力される。以上に述べた一連の動作は、タップ2〜タップnにおいても同様に行われる。
【0100】
ここで、比較器601および比較器602におけるしきい値の設定について説明する。
【0101】
本実施形態では、m+1回目の更新完了時のタップ係数Ci(m+1)がタップ係数格納用FF102に入力されるときに、FFA〜FFCのそれぞれにタップ係数FF用クロックが入力されるかどうかは、m回目の更新完了時のタップ係数Ci(m)としきい値とが比較された結果に依存している。このため、比較器601および比較器602においてCi(m)と比較されるしきい値は、Ci(m)とCi(m+1)との間で生じうる差の上限の値を考慮して設定する必要がある。一般に、タップ係数Ciは、更新を重ねるにしたがって徐々に変化していくことが多く、m回目の更新時とm+1回目の更新においては大きな変化は起こりにくいことから、このようなしきい値の設定が可能となる。
【0102】
つまり、例えばCi(m)がLSBの範囲を超えず、Ci(m+1)がLSBの範囲を超えるような値である場合であっても、比較器602では1の信号が出力されるようにしきい値を設定する。これにより、FFBには、タップ係数FF用クロックがマスク器608においてマスクされずに入力されるため、Ci(m+1)のうちLSBの範囲を越える部分も保持される。
【0103】
以上のようにしきい値を設定すると、タップ係数格納用FF102におけるFFA〜FFCのうちでCi(m+1)のデータが入力されるフリップフロップには、常にタップ係数FF用クロックが入力されるようになる。
【0104】
言い換えると、比較器601では、Ci(m)としきい値とが比較されることにより、Ci(m+1)がMSBの範囲に相当する値よりも小さいと判断できうる場合には0が出力され、それ以外の場合には1が出力される。一方、比較器602では、タップ係数Ci(m)としきい値とを比較することにより、Ci(m+1)がLSBの範囲を越えない値であると判断できうる場合には0が出力され、それ以外の場合には1が出力される。
【0105】
本実施形態では、テストモード信号を外部から入力することにより、通常の動作時にはタップ係数Ciの絶対値に応じてマスクを行い、性能テストなどの特定のテスト時にはマスクを行わないようにすることができる。つまり、通常の動作時においては、タップ係数Ciの値に応じてタップ係数格納用FFを構成するFFA〜FFCに入力されるタップ係数FF用クロックがマスクされ、テスト時には、タップ係数Ciの値にかかわらず、マスクされないままのタップ係数FF用クロックがFFA〜FFCに入力される。
【0106】
従来では、通常の動作時には、算出されるタップ係数Ciの値にかかわらず常にタップ係数格納用FFにタップ係数FF用クロックが入力されていた。それに対し、本実施形態では、比較器601,602において、タップ係数Ciがタップ係数格納用FF102を構成するFFA〜FFCのうちのいずれに保持されるかどうかをあらかじめ比較して、マスク器607,608において、その比較に基づいてタップ係数FF用クロックをマスクする。これにより、タップ係数格納用FF102のうちタップ係数Ciが保持されない(タップ係数Ciの入力によってもデータの変化しない)フリップフロップにはクロックが入力しないようにすることができるため、タップ係数格納用FF102の消費電力の低減を図ることができる。同時に、特定のテスト時には、マスクされないままのタップ係数Ciがタップ係数格納用FF102に入力されるため、回路の故障検査などのテストの効率を向上させることができる。
【0107】
一般的に、波形等化装置では算出されるタップ係数Ciのうちの大部分の絶対値は小さい。また、タップ係数格納用FFのような記憶素子は、タップ係数Ciなどの入力データの変化の有無に関わらず、クロック信号が入力されるだけである程度の電力を消費してしまう。このため、本発明では、常にクロック信号がタップ係数格納用FFに入力されていた従来と比較して、大幅な低消費電力化を達成することが可能となる。
【0108】
なお、本実施形態では比較器606,607の極性を0でマスクとしたが、この極性に限るものではない。また、FFA,FFBへの入力を置き換える値として0を用いたが、固定の定数であれば他の値を用いてもよい。
【0109】
また、テストモード信号の極性が1であるときが通常動作時であるとしたが、この極性に限るものではない。
【0110】
また、第2の実施形態において示したように、比較器606,607を2つ以上のタップで共用してもよい。
【0111】
また、本実施形態では、タップ係数格納用FF102としてFFA〜FFCの3つのフリップフロップを用いたが、本発明では、タップ係数格納用FF102として、2つのフリップフロップを設けてもよいし、4つ以上のフリップフロップを設けてもよい。この場合には、そのタップ係数格納用FF102を構成するフリップフロップの数に応じて比較器とマスク器の数を加減する。
【0112】
なお、本実施形態では、タップ係数がタップ係数格納用FF102から絶対値演算器603に入力される場合について述べたが、本発明では、タップ係数はタップ係数演算器104から絶対値演算器603に入力されてもよい。また、本実施形態では、タップ係数がタップ係数格納用FF102から乗算器103に入力されるとしたが、本発明では、タップ係数はタップ係数演算器104から乗算器103に入力されてもよい。
【0113】
(第6の実施形態)
以下に、第6の実施形態のフィルタについて図7を参照しながら説明する。図7は、第6の実施形態におけるフィルタの構成を示す回路図である。
【0114】
本実施形態のフィルタは、図2におけるフィルタ201およびフィルタ202に相当するものであり、図7に示すように、タップ1からタップnまでの,互いにほぼ同一の構成を有するn個のタップと加算器を備えている。
【0115】
本実施形態のフィルタにおけるタップ1は、入力信号を記録するデータ格納用フリップフロップ101と、タップ係数Ciを算出するタップ係数演算器を構成する演算器A〜Cと、タップ係数Ciを保持するためのタップ係数格納用FF102と、タップ係数格納用FF102からの出力とデータ格納用FF101からの出力とを乗算する乗算器103と、タップ係数Ciの絶対値を求めるための絶対値演算器703と、タップ係数Ciの絶対値としきい値とを比較する比較器701,702と、比較器701からの比較結果に基づいてタップ係数演算器用クロックをマスクして,演算器Aに出力するマスク器707と、比較器702からの比較結果に基づいてタップ係数演算器用クロックをマスクして、演算器Bに出力するマスク器708とを備えている。タップ2〜タップnもタップ1と同様の構成を有しており、各タップの乗算器103〜113で乗算された信号は、加算器108において加算されてフィルタ外に出力される。
【0116】
次に、本実施形態のフィルタの動作について、図7を参照しながら説明する。
【0117】
図7に示すように、本実施形態のフィルタに到達した入力信号はタップ1からタップnに入力されて同様に処理される。タップ1を例として説明すると、入力信号は、データ格納用FF101において、データFF用クロックの立ち上がりエッジに同期して取り込まれて記憶される。
【0118】
一方、演算器A,演算器B,演算器Cから構成されるタップ係数演算器104においては、第1の実施形態と同様の式1を用いて計算され、適応的に更新される。ここで、係数演算器用クロックの立ち上がりエッジに同期して、LMSのアルゴリズムに基づくタップ係数Ci(m)が計算される。ただし、本実施形態では、タップ係数演算器104として3つの演算器A〜Cが設けられているため、各演算器A〜Cにタップ係数Ciが分けられて計算される。このとき、演算器Aではタップ係数Ci(m)のうちMSB(Most Significant Bit )側の範囲であるCia(m)が、演算器Cではタップ係数Ci(m)のうちLSB(Least Significant Bit)側の範囲であるCic(m)が、演算器Bではタップ係数Ci(m)のうちMSB側およびLSB側の範囲を除く範囲であるCib(m)が取り扱われる。なお、演算器Cから演算器Bにかけて、あるいは、演算器Bから演算器Aにかけて、キャリーアウト(桁上がり)のための情報を伝えるデータが出力される場合がある。
【0119】
そして、各演算器A〜Cにおいて算出されたタップ係数Cia(m)〜Cic(m)は、タップ係数格納用FF102に入力されて保持される。そして、タップ係数格納用FF102に保持されているタップ係数Ciは絶対値演算器703に入力されて、絶対値の値が算出される。そして、比較器701および比較器702においてそれぞれに設定されたしきい値と比較されて、絶対値がしきい値以上の値である場合には1が出力され、絶対値がしきい値未満である場合には0が出力される。比較器701の信号はマスク器707に入力され、比較器702の信号はマスク器708に入力される。
【0120】
マスク器707では、タップ係数演算器用クロックが、タップ外から入力されるテストモード信号と、比較器701から入力される0または1の信号とに応じてマスクされる。
【0121】
具体的にいうと、マスク器707では、テストモード信号の値が通常動作時を示す1である場合であって、比較器701からの入力信号が1の場合には、タップ係数演算器用クロックはそのまま演算器Aに出力される。テストモード信号の値が1であって、比較器701からの入力信号が0の場合には、タップ係数演算器用クロックは0に置き換えられて出力される。一方、テストモード信号が特定のテストモード時を示す0である場合には、比較器701の出力に関わらず、タップ係数演算器用クロックがそのまま出力される。
【0122】
マスク器708でも、マスク器707の動作と同様に、タップ係数演算器用クロックが、タップ外から入力されるテストモード信号と、比較器702から入力される0または1の信号とに応じてマスクされて、演算器Bにむけて出力される。
【0123】
つまり、タップ係数演算器104を構成する演算器A〜Cのうちで、演算器Aでは、マスク器707を介して入力されるタップ係数演算器用クロックの立ち上がりエッジに同期して、タップ係数格納用FF102に保持されているタップ係数Cia(m)が取り込まれてタップ係数Cia(m+1)が算出される。
【0124】
同様に、演算器Bでは、マスク器708を介して入力されるタップ係数演算器用クロックの立ち上がりエッジに同期して、タップ係数Cib(m)がとりこまれてタップ係数Cib(m+1)が算出される。演算器Cでは、マスク器を介さずに直接入力されるタップ係数演算器用クロックの立ち上がりエッジに同期して、タップ係数Cic(m)がとりこまれてタップ係数Cic(m+1)が算出される。
【0125】
ここで、タップ係数Ci(m)は、その値(絶対値)の大きさにより、演算器A〜Cのうちのどこで算出されるかが異なる。つまり、タップ係数Ci(m)が、Cic(m),Cib(m),Cia(m)に分けられて演算器A〜Cに入力されてCic(m+1),Cib(m+1),Cia(m+1)が算出される場合と、タップ係数Ci(m)がCic(m)となって演算器Cにのみ入力されてCic(m+1)が算出される場合と、あるいは、タップ係数Ci(m)がCic(m),Cib(m)に分けられて演算器B,Cに入力されてCic(m+1),Cib(m+1)が算出される場合とがある。
【0126】
通常の動作時において、タップ係数Ci(m)がCic(m),Cib(m),Cia(m)に分けられて演算器A〜Cに入力される場合には、タップ係数演算器用クロックは、演算器A〜Cに入力される。タップ係数Ci(m)がCic(m)となって演算器Cにのみ入力される場合には、タップ係数演算器用クロックは、マスク器707およびマスク器708によりマスクされて演算器A,Bには入力されず、演算器Cにのみ入力される。一方、タップ係数Ci(m)がCic(m),Cib(m)に分けられて演算器B,Cに入力される場合には、タップ係数演算器用クロックは、マスク器707によりマスクされて演算器Aには入力されず、演算器B,Cに入力されることになる。
【0127】
そして、演算器A〜Cにおいて算出されたタップ係数Cia(m+1)〜Cic(m+1)は、タップ係数格納用FF102において保持され、タップ係数格納用FF102から乗算器103に出力される。乗算器103では、乗算器用クロックの立ち上がりエッジに同期して、タップ係数Ciとデータ格納用FF101からの出力信号とが乗算され、その値が加算器108に出力される。以上に述べた一連の動作は、タップ1〜タップnにおいても同様に行われる。
【0128】
ここで、比較器701および比較器702におけるしきい値の設定について説明する。
【0129】
本実施形態では、タップ係数演算器104において、m+1回目のタップ係数Ci(m+1)が算出されるときに、演算器A〜Cのそれぞれにタップ係数演算器用クロックが入力されるかどうかは、m回目のタップ係数Ci(m)としきい値とが比較された結果に依存している。このため、比較器701および比較器702においてCi(m)と比較されるしきい値は、Ci(m)とCi(m+1)との間で生じうる差の上限の値を考慮して設定する必要がある。一般に、タップ係数は、更新を重ねるにしたがって徐々に変化していくことが多く、m回目の更新時とm+1回目の更新においては大きな変化は起こりにくいことから、このようなしきい値の設定が可能となる。
【0130】
つまり、例えばCi(m)がLSBの範囲を超えず、Ci(m+1)がLSBの範囲を超えるような値である場合であっても、比較器702では1の信号が出力されるようにしきい値を設定する。これにより、演算器Bにおいては、タップ係数FF用クロックがマスク器708においてマスクされずに入力されるため、Ci(m+1)のうちLSBの範囲を越える部分であるCib(m+1)も算出される。
【0131】
以上のようにしきい値を設定すると、タップ係数演算器104における演算器A〜演算器CのうちでCi(m+1)のデータが入力されるフリップフロップには、常にタップ係数FF用クロックが入力されるようになる。
【0132】
言い換えると、比較器701では、Ci(m)としきい値とが比較されることにより、Ci(m+1)がMSBの範囲に相当する値よりも小さいと判断できうる場合には0が出力され、それ以外の場合には1が出力される。一方、比較器702では、タップ係数Ci(m)としきい値とを比較することにより、Ci(m+1)がLSBの範囲を越えない値であると判断できうる場合には0が出力され、それ以外の場合には1が出力される。
【0133】
本実施形態では、テストモード信号を外部から入力することにより、通常の動作時にはタップ係数Ciの絶対値に応じてマスクを行い、性能テストなどの特定のテスト時にはマスクを行わないようにすることができる。つまり、通常の動作時においては、タップ係数Ciの値に応じてタップ係数演算器104を構成する演算器A〜演算器Cに入力されるタップ係数演算器用クロックがマスクされ、テスト時には、タップ係数Ciの値にかかわらず、マスクされないままのタップ係数演算器用クロックが演算器A〜演算器Cに入力される。
【0134】
従来では、通常の動作時には、算出されるタップ係数Ciの値にかかわらず常にタップ係数演算器にタップ係数演算器用クロックが入力されていた。それに対し、本実施形態では、比較器701,702において、タップ係数Ciがタップ係数演算器104を構成する演算器A〜演算器Cのうちのいずれに保持されるかどうかをあらかじめ比較して、マスク器707,708において、その比較に基づいてタップ係数演算器用クロックをマスクする。これにより、タップ係数演算器104のうちタップ係数Ciが算出されない(タップ係数の入力によってもデータの変化しない)演算器にはクロックが入力しないようにすることができるため、タップ係数演算器104の消費電力の低減を図ることができる。同時に、特定のテスト時には、マスクされないままのタップ係数Ciがタップ係数演算器104に入力されるため、回路の故障検査などのテストの効率を向上させることができる。
【0135】
一般的に、波形等化装置では算出されるタップ係数Ciのうちの大部分の絶対値は小さい。また、タップ係数演算器は、タップ係数Ciなどの入力データの変化の有無に関わらず、クロック信号が入力されるだけである程度の電力を消費してしまう。このため、本発明では、常にクロック信号がタップ係数演算器に入力されていた従来と比較して、大幅な低消費電力化を達成することが可能となる。
【0136】
なお、本実施形態では比較器701,702の極性を0でマスクとしたが、この極性に限るものではない。また、演算器A,演算器Bへの入力を置き換える値として0を用いたが、固定の定数であれば他の値を用いてもよい。
【0137】
また、テストモード信号の極性が1であるときが通常動作時であるとしたが、この極性に限るものではない。
【0138】
また、第2の実施形態において示したように、比較器701,702を2つ以上のタップで共用してもよい。
【0139】
また、本実施形態では、タップ係数演算器104として演算器A〜演算器Cの3つのフリップフロップを用いたが、本発明では、タップ係数演算器104として、2つの演算器を設けてもよいし、4つ以上の演算器を設けてもよい。この場合には、そのタップ係数演算器104を構成する演算器の数に応じて比較器とマスク器の数を加減する。
【0140】
また、テストモード信号を用いてこの動作を制御してタップ係数演算器のクロック入力が常に変化する事ができるようにもする事で、回路の故障検査なども容易に行う事ができる。
【0141】
なお、本実施形態では、タップ係数がタップ係数格納用FF102から絶対値演算器703に入力される場合について述べたが、本発明では、タップ係数はタップ係数演算器104から絶対値演算器703に入力されてもよい。また、本実施形態では、タップ係数がタップ係数格納用FF102から乗算器103に入力されるとしたが、本発明では、タップ係数はタップ係数演算器104から乗算器103に入力されてもよい。
【0142】
【発明の効果】
本発明の波形等化装置においては、フィルタの構成要素のうちのいずれかに入力されるデータあるいはクロックをタップ係数の値に応じてマスクすることにより、消費電力を低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態におけるフィルタの構成を示す回路図である。
【図2】実施の形態における波形等化装置の構成を示す概略図である。
【図3】第2の実施形態のフィルタの構成を示す回路図である。
【図4】第3の実施形態におけるフィルタの構成を示す回路図である。
【図5】第4の実施形態におけるフィルタの構成を示す回路図である。
【図6】第5の実施形態におけるフィルタの構成を示す回路図である。
【図7】第6の実施形態におけるフィルタの構成を示す回路図である。
【図8】従来のフィルタの構成を示す回路図である。
【符号の説明】
101 データ格納用フリップフロップ
102 タップ係数格納用フリップフロップ
103 乗算器
104 タップ係数演算器
105 絶対値演算器
106 比較器
107 マスク器
108 加算器
201 フィルタ
202 フィルタ
203 加算器
204 誤差検出器
306 比較器
307 比較器
407 マスク器
507 マスク器
601 比較器
602 比較器
603 絶対値演算器
607 マスク器
608 マスク器
701 比較器
702 比較器
703 絶対値演算器
707 マスク器
708 マスク器

Claims (4)

  1. 入力信号を受けるための入力部,タップ係数を更新して記憶するためのタップ係数更新記憶部および上記タップ係数と上記入力信号とを乗じた乗算値を演算するための乗算部を備える複数のタップと、上記乗算値の総和を演算するための加算部とを構成部材として有する少なくとも1つのフィルタを備える波形等化装置であって、
    上記タップ係数更新記憶部は、上記タップ係数を算出するタップ係数更新部と上記タップ係数を部分タップ係数に分けて記憶する複数のタップ係数記憶部とを備えており、
    上記フィルタは、上記タップ係数の絶対値としきい値とを比較して比較結果信号を生成する比較部と、上記比較結果信号を受けて、上記絶対値が上記しきい値よりも小さい場合には、上記構成部材のうち上記タップ係数が入力される上記乗算器、上記タップ係数更新部および上記タップ係数記憶部のうちの少なくとも1つに入力されるクロック信号の少なくとも一部を止めるマスク部とを備えており、
    上記クロック信号の少なくとも一部の入力が止められた上記乗算器、上記タップ係数更新部および上記タップ係数記憶部のうちの少なくとも1つは、上記クロック信号が止められる以前の出力を出力し続け、
    複数の上記タップ係数記憶部のうちの少なくとも1つは、常に上記クロック信号が入力される第1タップ係数記憶部であり、
    複数の上記タップ係数記憶部のうちで上記第1タップ係数記憶部をのぞく第2タップ係数記憶部においては、上記比較結果信号を受けた上記マスク部により上記クロック信号の少なくとも一部の入力が止められうることを特徴とする波形等化装置。
  2. 請求項に記載の波形等化装置において、
    上記比較部および上記マスク部は、それぞれ上記第2タップ係数記憶部の数と同じ数だけ設けられており、上記比較部,上記マスク部および上記第2タップ係数記憶部は対応関係にあり、
    上記比較部は、おのおの上記タップ係数の絶対値と上記しきい値とを比較し、
    上記マスク部は、上記第2タップ係数記憶部のうち上記対応関係にあるものに入力されるクロック信号を止めうることを特徴とする波形等化装置。
  3. 入力信号を受けるための入力部,タップ係数を更新して記憶するためのタップ係数更新記憶部および上記タップ係数と上記入力信号とを乗じた乗算値を演算するための乗算部を備える複数のタップと、上記乗算値の総和を演算するための加算部とを構成部材として有する少なくとも1つのフィルタを備える波形等化装置であって、
    上記タップ係数更新記憶部は、上記タップ係数が部分タップ係数に分けられて算出されるタップ係数更新部と上記タップ係数が記録されるタップ係数記憶部とを備えており、
    上記フィルタは、上記タップ係数の絶対値としきい値とを比較して比較結果信号を生成する比較部と、上記比較結果信号を受けて、上記絶対値が上記しきい値よりも小さい場合には、上記構成部材のうち上記タップ係数が入力される上記乗算器、上記タップ係数更新部および上記タップ係数記憶部のうちの少なくとも1つに入力されるクロック信号の少なくとも一部を止めるマスク部とを備えており、
    上記クロック信号の少なくとも一部の入力が止められた上記乗算器、上記タップ係数更新部および上記タップ係数記憶部のうちの少なくとも1つは、上記クロック信号が止められる以前の出力を出力し続け、
    複数の上記タップ係数更新部のうちの少なくとも1つは、常にクロック信号が入力される第1タップ係数更新部であり、
    複数の上記タップ係数更新部のうちで上記第1タップ係数更新部をのぞく第2タップ係数更新部においては、上記比較結果信号を受けた上記マスク部によりクロック信号の少なくとも一部の入力が止められうることを特徴とする波形等化装置。
  4. 請求項に記載の波形等化装置において、
    上記比較部および上記マスク部は、それぞれ上記第2タップ係数更新部の数と同じ数だけ設けられており、上記比較部,上記マスク部および上記第2タップ係数更新部は対応関係にあり、
    上記比較部は、おのおの上記タップ係数の絶対値と上記しきい値とを比較し、
    上記マスク部は、上記第2タップ係数記憶部のうち上記対応関係にあるものに入力されるクロック信号を止めることを特徴とする波形等化装置。
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