JP4337874B2 - 課金システム、画像処理装置および課金プログラム - Google Patents

課金システム、画像処理装置および課金プログラム Download PDF

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Description

この発明は課金システム、画像処理装置および課金プログラムに関し、特に画像データに基づく画像処理に対して課金するための課金システム、画像処理装置および課金プログラムに関する。
近年、ユーザ間における画像データの受け渡しを、スキャナ、プリンタ、ファクシミリなどの画像処理装置を用いて行う技術が開発されている。例えば、ハードディスクへの記憶、ファイル転送、電子メールなどで画像データを宛先のユーザに渡し、宛先のユーザが受け取った画像データをプリント出力することができる。しかしながら、画像データをプリント出力すると、プリント料金が発生し、宛先のユーザが課金される。特開2005−85104号公報(特許文献1)には、データの受信者がデータをプリント出力した場合に、送信元のユーザまたは宛先のユーザのいずれか一方に対してプリント料金を課金する技術が記載されている。
しかしながら、データの発信元のユーザが操作する画像処理装置と、データの宛先のユーザが操作する画像処理装置とで、処理能力が異なる場合がある。例えば、発信元のユーザがカラーのデータを送信した場合、宛先のユーザが使用する装置がモノクロの場合には、カラーのデータがモノクロでプリントされてしまい、宛先のユーザが意図したカラーの画像がプリントされない。この場合、宛先のユーザまたは発信元のユーザに対してモノクロのプリントに対する課金がなされるが、宛先のユーザがカラー画像のプリントを指定したにもかかわらず、モノクロの料金しか課金することができないといった問題がある。また、カラーの料金を、発信元のユーザまたは宛先のユーザのいずれかに課金したのでは、発信元のユーザは、意図したカラーの画像が出力されないにもかかわらず高額の料金が課金されることに不満となり、宛先のユーザはモノクロの画像しかプリントしていないにもかかわらず高額の料金が課金されることに不満となるといった問題がある。
特開2005−85104号公報
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の一つは、発信元および宛先それぞれに適切な料金を課金することが可能な課金システムを提供することである。
この発明の他の目的は、発信元および宛先それぞれに料金を分配することが可能な課金システムを提供することである。
この発明のさらに他の目的は、発信元および宛先それぞれに料金を分配することが可能な画像処理装置を提供することである。
上述した目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、課金システムは、発信元のユーザを特定するための発信元特定情報を受け付ける発信元特定情報受付手段と、データの宛先としてのユーザを特定するための宛先特定情報を受け付ける宛先受付手段と、データの指定を受け付けるデータ指定手段と、指定されたデータに実行すべき処理を定義する処理手順を受け付ける処理手順受付手段と、宛先に対応する宛先装置を識別するための装置識別情報を取得する宛先装置決定手段と、宛先装置が実行可能な処理を定義する能力情報を取得する制限情報取得手段と、処理手順受付手段により受け付けられた処理手順と制限情報取得手段により取得された宛先装置の能力情報とに基づいて、処理手順で定義される処理のすべてが能力情報で定義される処理に含まれるか否かを判断する判断手段と、判断手段による判断の結果、処理手順で定義される処理の一部能力情報で定義される処理に含まれない場合、データの処理に係る料金を発信元のユーザと宛先のユーザとに分配して課金するように課金処理を実行する課金手段と、を備える。
この局面に従えば、発信元のユーザを識別するための発信元特定情報と、データの宛先として宛先特定情報と、データに実行する処理を定義する処理手順とを受け付ける。宛先に対応する宛先装置を識別するための装置識別情報が取得され、宛先装置が実行可能な処理を定義する能力情報が取得される。そして、処理手順で定義される処理の一部を能力情報で定義される処理が含まない場合、データの処理に係る料金が発信元のユーザと宛先のユーザとに分配して課金される。宛先装置が処理手順に従って処理できる場合とできない場合とで、発信元および宛先のいずれに課金するかを異ならせることができる。このため、発信元および宛先それぞれに適切な料金を課金することが可能な課金システムを提供することができる。
好ましくは、ユーザを識別するためのユーザ識別情報と該ユーザが使用する装置を識別するための装置識別情報とを関連付けたユーザレコードを含むユーザデータを記憶するユーザデータ記憶手段をさらに備え、発信元特定情報受付手段は、発信元特定情報として、発信元のユーザを識別するためのユーザ識別情報を受け付け、宛先受付手段は、宛先特定情報として、データの宛先としてのユーザを識別するためのユーザ識別情報を受け付け、宛先装置決定手段は、ユーザデータから宛先特定情報を定義するユーザレコードを抽出し、宛先特定情報と関連付けられた装置識別情報を、宛先装置を識別するための装置識別情報として取得する。
好ましくは、宛先特定情報、指定されたデータおよび処理手順を関連付けた関連付データを生成する関連付データ生成手段と、ユーザ識別情報の入力を受付けるユーザ識別情報入力手段と、受け付けられたユーザ識別情報と関連付データにより関連付けられたデータを取得するデータ取得手段と、受け付けられたユーザ識別情報と関連付データにより関連付けられた処理手順に従って、取得されたデータを処理する処理実行手段と、をさらに備え、課金手段は、処理実行手段によりデータが処理された後に、課金処理を実行する。
この局面に従えば、データが処理された後に、課金処理が実行されるので、実際の処理と課金される額とを整合させることができ、正確に課金することができる。
好ましくは、制限情報取得手段は、宛先装置において、宛先特定情報で識別されるユーザに対して処理の実行を制限するための個人別制限情報をさらに取得する。
この局面に従えば、宛先装置が実行可能な処理を定義する能力情報と、宛先特定情報で識別されるユーザに対して処理の実行を制限するための個人別制限情報とが取得されるので、宛先装置で実行可能な処理であって、宛先特定情報で識別されるユーザに対して実行が許可された処理を特定することができる。その結果、実行可能な処理に基づいて料金を算出するので、適切な料金を算出することができる。
好ましくは、取得された能力情報で定義される処理であって、取得された個人別制限情報で実行が制限されていない実行可能処理を決定する実行可能処理決定手段をさらに備え、課金手段は、処理手順で定義される処理のすべてを決定された実行可能処理が含む場合、データの処理に係る料金のすべてを宛先のユーザに課金するように課金処理を実行する。
この局面に従えば、能力情報が定義する実行可能な処理であって、個人別制限情報で実行が制限されていない実行可能処理が決定され、処理手順で定義する処理のすべてを決定された実行可能処理が含む場合、データの処理に係る料金のすべてが宛先のユーザに課金される。このため宛先のみに課金することができる。
好ましくは、取得された能力情報で定義される処理であって、取得された個人別制限情報で実行が制限されていない実行可能処理を決定する実行可能処理決定手段と、判断手段による判断の結果、処理手順で定義される処理の一部決定された実行可能処理に含まれない場合、処理手順を実行可能処理の範囲内に制限した手順に従って、データを処理する場合の料金である制限料金を算出する制限料金算出手段と、処理手順に従って処理を実行する場合のトータル料金と制限料金との差額を算出する差額算出手段と、をさらに備え、課金手段は、処理手順で定義される処理の一部を決定された実行可能処理が含まない場合、差額を発信元のユーザに課金するとともに、制限料金を宛先のユーザに課金するように課金処理を実行する。
この局面に従えば、能力情報が定義する実行可能な処理であって、個人別制限情報で実行が制限されていない実行可能処理が決定され、処理手順で定義する処理のすべてを決定された実行可能処理が含まない場合、処理手順を実行可能処理の範囲内に制限した手順に従って、データを処理する場合の制限料金が算出され、トータル料金と制限料金との差額が発信元に課金され、制限料金が宛先に課金される。このため、発信元および宛先それぞれに料金を分配することが可能な課金システムを提供することができる。
好ましくは、差額を表示する課金情報表示手段をさらに備える。
好ましくは、指定されたデータを宛先装置に送信するデータ送信手段と、差額が表示された後に、送信許可指示を受け付けるための許可受付手段と、をさらに備え、データ送信手段は、送信許可指示が受け付けられることを条件に、データを送信する。
好ましくは、課金システムは、互いに通信可能な少なくとも2つの第1情報処理装置と第2情報処理装置とを含み、課金手段は、第1情報処理装置および第2情報処理装置のいずれか一方が備える。
好ましくは、指定されたデータを宛先装置に送信するデータ送信手段をさらに備え、課金手段は、データ送信手段がデータを送信した後に、課金処理を実行する。
この発明の他の局面によれば、画像処理装置は、発信元のユーザを特定するための発信元特定情報を受け付ける発信元特定情報受付手段と、データの宛先としてのユーザを特定するための宛先特定情報を受け付ける宛先受付手段と、データの指定を受け付けるデータ指定手段と、指定されたデータに実行すべき処理を定義する処理手順を受け付ける処理手順受付手段と、宛先に対応する宛先装置を識別するための装置識別情報を取得する宛先装置決定手段と、宛先装置が実行可能な処理を定義する能力情報を取得する制限情報取得手段と、処理手順受付手段により受け付けられた処理手順と制限情報取得手段により取得された宛先装置の能力情報とに基づいて、処理手順で定義される処理のすべてが能力情報で定義される処理に含まれるか否かを判断する判断手段と、判断手段による判断の結果、処理手順で定義される処理の一部能力情報で定義される処理に含まれない場合、データの処理に係る料金を発信元のユーザと宛先のユーザとに分配して課金するように課金処理を実行する課金手段と、を備える。
この局面に従えば、発信元および宛先それぞれに料金を分配することが可能な画像処理装置を提供することができる。
この発明のさらに他の局面によれば、画像処理装置は、発信元の装置から、データに実行すべき処理を定義する処理手順と、該データの宛先としてのユーザを特定するための宛先特定情報とを受信する処理手順受信手段と、自装置が実行可能な処理を定義する能力情報を取得する制限情報取得手段と、処理手順受信手段により受信された処理手順と制限情報取得手段により取得された自装置の能力情報とに基づいて、処理手順で定義される処理のすべてが能力情報で定義される処理に含まれるか否かを判断する判断手段と、判断手段による判断の結果、処理手順で定義される処理の一部能力情報で定義される処理に含まれない場合、データの処理に係る料金を発信元のユーザと宛先のユーザとに分配して課金するように課金処理を実行する課金手段と、を備える。
この局面に従えば、発信元および宛先それぞれに料金を分配することが可能な画像処理装置を提供することができる。
この発明のさらに他の局面によれば、課金プログラムは、発信元のユーザを特定するための発信元特定情報を受け付けるステップと、データの宛先としてのユーザを特定するための宛先特定情報を受け付けるステップと、データの指定を受け付けるステップと、指定されたデータに実行すべき処理を定義する処理手順を受け付けるステップと、宛先に対応する宛先装置を識別するための装置識別情報を取得するステップと、宛先装置が実行可能な処理を定義する能力情報を取得するステップと、処理手順を受け付けるステップにおいて受け付けられた処理手順と能力情報を取得するステップにおいて取得された宛先装置の能力情報とに基づいて、処理手順で定義される処理のすべてが能力情報で定義される処理に含まれるか否かを判断するステップと、判断するステップにおける判断の結果、処理手順で定義される処理の一部能力情報で定義される処理に含まれない場合、データの処理に係る料金を発信元のユーザと宛先のユーザとに分配して課金するように課金処理を実行するステップと、をコンピュータに実行させる。
この局面に従えば、発信元および宛先それぞれに料金を分配することが可能な課金プログラムを提供することができる。
この発明のさらに他の局面によれば、課金プログラムは、発信元の装置から、データに実行すべき処理を定義する処理手順と、該データの宛先としてのユーザを特定するための宛先特定情報とを受信するステップと、自装置が実行可能な処理を定義する能力情報を取得するステップと、受信するステップにおいて受信された処理手順と能力情報を取得するステップにおいて取得された自装置の能力情報とに基づいて、処理手順で定義される処理のすべてが能力情報で定義される処理に含まれるか否かを判断するステップと、判断するステップにおける判断の結果、処理手順で定義される処理の一部能力情報で定義される処理に含まれない場合、データの処理に係る料金を発信元のユーザと宛先のユーザとに分配して課金するように課金処理を実行するステップと、をコンピュータに実行させる。
この局面に従えば、発信元および宛先それぞれに料金を分配することが可能な課金プログラムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態における課金システムの全体概要を示す図である。図1を参照して、課金システム1は、ネットワーク2にそれぞれ接続された複合機(以下、「MFP」という)100,100A,100B,100Cを含む。MFP100,100A,100B,100Cは、その構成および機能は同じなので、ここでは特に言及しない限りMFP100を例に説明する。
MFP(Multi Function Peripheral)100は、原稿を読取るためのスキャナ、画像データに基づいて紙などの記録媒体に画像を形成するための画像形成部、ファクシミリを含み、画像読取機能、複写機能、ファクシミリ送受信機能を備えている。なお、本実施の形態においては画像処理装置としてMFP100を例に説明するが、MFP100に代えて、たとえば、スキャナ、プリンタ、ファクシミリ、コンピュータ等であってもよい。
ネットワーク2は、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。またネットワーク2は、LANに限らず、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネット等であってもよい。
図2は、本実施の形態におけるMFP100のハード構成の一例を示すブロック図である。図2を参照して、MFP100は、それぞれがバス120に接続された中央演算装置(CPU)101と、CPU101が実行するためのプログラムなどを記録したROM(Read Only Memory)103と、実行されるプログラムをロードするための、およびプログラム実行中のデータを記憶するためのRAM(Random Access Memory)105と、データを不揮発的に記憶するためのハードディスクドライブ(HDD)107と、フラッシュメモリ108が装着されるカードインターフェース(I/F)109と、MFP100をネットワーク2に接続するための通信I/F111と、原稿を読み取り画像データを出力するスキャナ113と、画像形成部115と、ファクシミリ(FAX)117と、ユーザとのインターフェイスとなるオペレーションパネル119とを含む。
CPU101は、カードI/F109に装着されたフラッシュメモリ108に記憶された課金プログラムをRAM105にロードして実行する。なお、CPU101で実行する課金プログラムは、フラッシュメモリ108に記憶された課金プログラムに限られず、CPU101に別に接続されたEEPROM(Electrically Erasable/Programable Read Only Memory)に記憶された課金プログラムをRAM105にロードして実行するようにしてもよい。EEPROMを用いれば、課金プログラムを書き換えるまたは追加して書き込みすることが可能となる。このため、ネットワーク2に接続された他のコンピュータが、MFP100のEEPROMに記憶された課金プログラムを書換える、または、新たな課金プログラムを追加して書き込むようにしてもよい。さらに、MFP100が、ネットワーク2に接続された他のコンピュータから課金プログラムをダウンロードして、その課金プログラムをEEPROMに記憶するようにしてもよい。
また、これらのプログラムはフラッシュメモリ108から読み出されて実行される例に限らず、ROM103に記憶されるプログラムが読み出されても構わないし、CPU101にEEPROMを接続し、フラッシュメモリ108から読み出されたプログラムをEEPROMに記憶し、そのプログラムを読み出して実行する態様であっても構わない。また、フラッシュメモリに記憶された課金プログラムを一旦HDD107に保存することにより、HDD107からRAM105にプログラムをロードして実行するようにしてもよい。
ここでいうプログラムは、CPU101により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
画像形成部115は、レーザプリンタ、または、インクジェットプリンタ等であり、紙などの記録媒体に画像データを可視化する。スキャナ113は、CCD(Charge Coupled Device)等の光電変換素子を含み、原稿を光学的に読取って画像データとしての電子データを出力する。FAX117は、画像データをファクシミリ規格に従って公衆交換電話網(PSTN)を介して送受信する。
オペレーションパネル119は、入力部119Aと表示部119Bとを含む。入力部119Aは、MFP100のユーザによる操作の入力を受け付けるためのタッチパネル、キーボードまたはマウス等の入力装置である。表示部119Bは、液晶表示装置または有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイパネルである。入力部119Aに透明な部材からなるタッチパネルを用いる場合には、表示部119B上にタッチパネルを重ねて設置することで、表示部119Bに表示されたボタンの指示を検出することができる。これにより、種々の操作の入力を受け付けることが可能となる。
通信I/F111は、MFP100をネットワーク2と接続するための通信インターフェイスである。MFP100は、他のMFP100A,100B,100Cとの間で通信することが可能である。MFP100は、他のMFP100A,100B,100Cと、ネットワーク2を介して接続されるが、シリアルインターフェイスまたはパラレルインターフェイスを用いて直接接続されてもよい。通信I/F111は、MFP100が他のMFP100A,100B,100Cと接続される形態に応じたインターフェイスが用いられる。
MFP100へのデータの入力は、(1)スキャナ113で原稿を読み取って、画像データが入力される場合、(2)通信I/Fを介してネットワーク2に接続された他のコンピュータ、または他のMFP100A,100B,100Cから画像データを受信する場合、(3)フラッシュメモリ108に記憶された画像データをカードI/Fを介して読み出す場合、(4)FAX117で、ファクシミリデータを受信する場合である。
MFP100からのデータの出力は、(1)画像形成部115により紙などの記録媒体に画像を形成する場合、(2)通信I/F111を介してネットワークに接続された他のコンピュータ、または他のMFP100A,100B,100Cに送信する場合、(3)フラッシュメモリ108に記憶する場合、(4)FAX117によりファクシミリデータとして出力する場合、(5)表示部119Bに表示する場合がある。
なお、課金プログラムを記憶する記録媒体としては、フラッシュメモリ108に限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード(メモリカードを含む)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROMなどの半導体メモリ等の媒体でもよい。
本実施の形態における課金システム1においては、MFP100、100A,100B,100C各々は、それを主に使用するユーザが固定される。このため、MFP100、100A,100B,100Cそれぞれは、主に使用するユーザを登録するために登録ユーザ情報を記憶している。登録ユーザ情報については後述するが、少なくともユーザを識別するためのユーザ識別情報を含む。ユーザ識別情報は、ユーザの名前を用いてもよい。ここでは、ユーザを基準にして、MFP100,100A,100B,100Cのうちでそのユーザの登録ユーザ情報が記憶されたものを「ホームMFP」という。たとえば、ユーザ「デービッド」の登録ユーザ情報が、MFP100に記憶されていれば、ユーザ「デービッド」のホームMFPはMFP100である。なお、MFP100,100A,100B,100C各々に、登録ユーザ情報を記憶させるのは、主に使用するユーザを定めるものであって、登録ユーザ情報が記憶されていないユーザの使用を禁止するものではない。
ここで、MFP100A,100B,100Cがネットワーク2に既に接続されている状態で、MFP100をネットワークに新たに接続する場合を想定する。MFP100には、MFP100を識別するための装置識別情報と、上述した登録ユーザ情報とが設定される必要がある。そして、MFP100に、装置識別情報と登録ユーザ情報とが設定されると、MFP100により装置識別情報と登録ユーザ情報とが他のMFP100A,100B,100Cに送信される。これにより、MFP100,100A,100B,100Cからなる課金システム1が構成される。
図3(A)は、初期設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。初期設定処理は、MFP100をネットワーク2に新たに接続する際にMFP100で実行される処理である。図3(B)は、接続処理の流れの一例を示すフローチャートである。接続処理は、MFP100をネットワーク2に新たに接続する際に、ネットワーク2に既に接続されているMFP100A,100B,100Cそれぞれで実行される処理である。初期設定処理および接続処理は、フラッシュメモリ108に記憶された初期設定プログラムおよび接続プログラムが、MFP100,100A,100B,100CのRAM105にロードされてCPU101により実行されることにより、CPU101により実行される処理である。初期設定プログラムおよび接続プログラムは、課金プログラムの一部である。
図3(A)を参照して、MFP100は、装置情報が登録される(ステップS01)。表示部119Bに表示された装置登録画面にしたがって、ユーザがオペレーションパネル119に装置情報を入力することにより、装置情報がMFP100により受け付けられて登録される。装置情報は、MFP100を識別するための装置識別情報を少なくとも含む。装置識別情報は、MFP100に割り当てられたネットワーク2における位置情報が好ましく、ここではIP(Internet Protocol)アドレスとしている。装置情報は、MFP100が載置される場所を示す情報を含んでもよい。
次に、MFP100にMFP100をホームMFPとして使用するユーザの登録ユーザ情報が入力される(ステップS02)。表示部119Bに表示された登録ユーザ情報入力画面にしたがって、ユーザがオペレーションパネル119に登録ユーザ情報を入力することにより、登録ユーザ情報がMFP100により受け付けられる。複数のユーザがMFP100をホームMFPとする場合には、複数のユーザそれぞれの登録ユーザ情報が入力される。登録ユーザ情報は、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を少なくとも含む。ユーザ識別情報には、文字または記号からなるユーザID、ユーザの名前などユニークな情報であればよい。ここでは、ユーザ識別情報にユーザの名前を用いている。登録ユーザ情報は、ユーザ識別情報の他に、付随情報と、認証情報とを含んでもよい。
ユーザが装置情報を入力し、ユーザ登録処理が完了した時点で、ユーザが表示部119Bに表示された完了ボタンを入力部119Aに指示することにより、初期設定が完了したことがMFP100において検出される。なお、ステップS01における装置情報の登録と、ステップS02における登録ユーザ情報の入力とは、通常は装置の管理者が行う。
そして初期設定が完了したか否かを判断する(ステップS03)。初期設定が完了した場合には処理をステップS04に進め、完了していない場合には処理をステップS01に戻す。ステップS04では、同一グループのMFPに、初期設定された装置情報と登録ユーザ情報とを送信する。同一グループとは、課金システム1を構成するMFPの集合をいう。ここでは、ネットワーク2に接続されているMFP100,100A,100B,100Cが同一グループとされる。このため、MFP100では、ネットワーク2にブロードキャストで問い合わせを送信して、その問い合わせに応じて同じグループのMFP100A,100B,100Cそれぞれが返信するIPアドレスを受信する。このようにして同一グループを構成するMFP100A,100B,100CのIPアドレスを取得する。また、グループ化することにより、ネットワーク2に接続されている複数のMFP100,100A,100B,100Cを異なるグループに分けることができる。たとえば、MFP100,100Aで1つのグループを構成し、MFP100B,100Cで別のグループを構成する。このグループ化は、ユーザが設定するものである。具体的には、上述したように、MFP100が、ネットワーク2に接続されているMFP100A,100B,100CそれぞれのIPアドレスを受信してMFP100A,100B,100Cを検出し、MFP100A,100B,100CのうちからMFP100と同じグループとなるものをユーザが指定することにより、グループに含める装置が特定される。
MFP100は、同一グループとされたMFP100A,100B,100Cのうちから選ばれた1つのMFPに、装置情報と登録ユーザ情報とを送信する。ここでは、MFP100Aを選択し、MFP100からMFP100の装置情報と登録ユーザ情報とをMFP100Aに送信する場合について説明する。
ここで、図3(B)を参照して、MFP100Aは、MFP100が送信したMFP100の装置情報と登録ユーザ情報とを受信する(ステップS11)。この受信に応じて、MFP100Aは、MFP100AのHDD107に記憶されている登録ユーザ情報と装置情報とをMFP100に送信する(ステップS12)。すなわち、接続処理は、初期設定処理を実行するMFP100から装置情報と登録ユーザ情報を受信することを条件に実行される処理である。次のステップS13では、ステップS11で受信したMFP100の装置情報と登録ユーザ情報とからユーザデータを生成して、生成したユーザデータを、HDD107に既に記憶されているユーザデータに追加する。
図3(A)に戻って、MFP100では、MFP100Aが送信したMFP100Aの装置情報と登録ユーザ情報とを受信する(ステップS05)。そして、同一グループのMFPであって、装置情報と登録ユーザ情報を未だ送信していないMFPが存在するか否かを判断する(ステップS06)。そのようなMFPが存在する場合には、そのMFPを選択して処理をステップS04に戻し、そうでなければ処理をステップS07に進める。ここでは、MFP100B,100Cに対して装置情報と登録ユーザ情報とを未だ送信していないので、これらのうちいずれかを選択して処理をステップS04に戻す。したがって、MFP100は、同一グループのMFPに対して、MFP100の装置情報と登録ユーザ情報とを順に送信し(ステップS04)、そのMFPからそのMFPの装置情報と登録ユーザ情報とを受信する(ステップS05)。なお、ここでは、同一グループのMFPを順に選択して装置情報と登録ユーザ情報とを送信するようにしたが、装置情報と登録ユーザ情報とをブロードキャストで送信して、MFP100A,100B,100CそれぞれからMFP100A,100B,100C各々が記憶する装置情報と登録ユーザ情報とを受信するようにしてもよい。
ステップS07では、MFP100に記憶されている登録ユーザ情報を読み出す。そして、ステップS08では、装置情報および登録ユーザ情報からユーザデータを生成する。MFP100A,100B,100Cから受信した登録ユーザ情報およびMFP100が記憶する登録ユーザ情報とMFP100,100A,100B,100Cの装置情報とからユーザデータをそれぞれ生成する。ユーザデータは、番号と、ユーザ識別情報と、付随情報と、ホームMFPの装置識別情報およびホームMFPの載置場所との項目で構成されるユーザレコードを含む。そして、生成したユーザデータをHDD107に記憶する。MFP100,100A,100B,100Cのすべてでユーザデータが生成されると、MFP100,100A,100B,100Cすべてが同一のユーザデータを記憶する。
なお、ここではMFP100で実行される初期設定処理で、装置情報の登録処理と、登録ユーザ情報の入力処理とを実行するようにしたが、MFP100が既にネットワーク2に接続されており、ユーザを追加する場合にもこの初期設定処理と同様の処理が実行される。しかしながらその場合には、ステップS01の装置情報の登録処理は不要である。
また、初期設定処理を、MFP100,100A,100B,100C各々をネットワーク2に接続する場合に実行するのに限らず、MFP100,100A,100B,100C各々に電源が投入された後に実行する、または、所定の時間間隔で実行するようにしてもよい。たとえば、MFP100に新たにユーザが登録された場合に、新たに登録されたユーザの登録ユーザ情報を他のMFP100A,100B,100Cに送信して、他のMFP100A,100B,100Cに最新のユーザデータを記憶させる。この場合、MFP100は、図3(A)に示した初期設定処理のステップS01およびステップS03を実行することなく、ステップS02の登録ユーザ情報の入力処理を実行する。逆に、MFP100が、他のMFP100A,100B,100Cのいずれかに新たに登録されたユーザの登録ユーザ情報を取得して、MFP100において最新のユーザデータを記憶するようにしてもよい。この場合、MFP100は、図3(A)に示した初期設定処理のステップS01〜ステップS03の処理を実行することなく、他のMFP100A,100B,100Cに対して登録ユーザ情報の送信を要求する処理を実行する。この登録ユーザ情報の送信要求は装置識別情報を少なくとも含む。この送信要求に応じて、他のMFP100A,100B,100C各々は、図3(B)に示した接続処理を実行し、ステップS11で、受信した送信要求に応じて、自身のHDD107に記憶されている登録ユーザ情報を、送信要求を送信してきたMFP100に送信する。これにより、他のMFP100A,100B,100CのHDD107に記憶された登録ユーザ情報が変更されたとしても、変更後の登録ユーザ情報からユーザデータが生成されてHDD107に記憶される。この場合、MFP100A,100B,100C各々は接続処理においてステップS13を実行する必要はない。
図4は、登録ユーザ情報とユーザデータとを説明するための図である。図4(A)は、MFP100に記憶される登録ユーザ情報の一例を示す図であり、図4(B)は、MFP100Aに記憶される登録ユーザ情報の一例を示す図であり、図4(C)は、MFP100Bに記憶される登録ユーザ情報の一例を示す図であり、図4(D)は、MFP100Cに記憶される登録ユーザ情報の一例を示す図である。登録ユーザ情報は、ユーザ識別情報と、付随情報と、認証情報と、個人別制限情報とを含む。付随情報は、ユーザが所属する部署名、そのユーザに割り当てられた電子メールアドレス、そのユーザの顔を撮影して得られる顔画像データなど、そのユーザに関連する情報である。認証情報は、ログイン時のユーザの認証に用いられる情報であり、ここでは、パスワードを用いている。顔画像データを認証情報に用いることも可能である。認証情報は、生体認証が用いられる場合には、指紋、声紋、虹彩、静脈パターンなどが用いられる。
個人別制限情報は、ホーム装置が実行可能な処理のうちで、ユーザに対して実行を制限する処理である。図5は、個人別制限情報の一例を示す図である。図5においては、MFP100Cをホーム装置とするユーザ識別情報「マイケル」と「スーザン」の個人別制限情報を示している。ここでは、個人別制限情報は、モノクロ印刷上限値、カラー印刷上限値、モノクロ印刷枚数および両面使用可否を含む。モノクロ印刷上限値は、モノクロ印刷処理を実行し、モノクロで印刷可能な枚数の上限値を示す。「マイケル」は100枚、「スーザン」は無制限に設定されている。カラー印刷上限値は、カラー印刷処理を実行し、カラーで印刷可能な枚数の上限値を示す。MFP100Cは、カラー印刷処理を実行不可能な装置としているので、「マイケル」および「スーザン」ともにカラー印刷上限値は設定されていない。モノクロ印刷枚数は、モノクロ印刷が実行された枚数を示す。「マイケル」は50枚、「スーザン」は80枚が設定されている。「マイケル」のモノクロ印刷上限値は100枚なので、残り50枚のモノクロ印刷処理を実行することが可能であることがわかる。両面使用可否は、用紙の両面に画像を形成する両面印刷処理の実行可否を示す。マイケルは実行不可に設定され、スーザンは実行可に設定されている。
また、図4(E)は、ユーザデータの一例を示す図であり、ユーザデータは、図3(A)に示した初期設定処理がMFP100で実行され、図3(B)に示した接続処理がMFP100A,100B,100Cそれぞれで実行されることにより、MFP100,100A,100B,100C各々で生成されて記憶される。ユーザデータは、番号と、ユーザ識別情報と、付随情報と、ホームMFPの装置識別情報およびホームMFPの載置場所との項目で構成されるユーザレコードを含む。なお、ユーザレコードは、ユーザ識別情報とホームMFPの装置識別情報の項目とを少なくとも含んでいればよい。
なお、上述の実施の形態において、付随情報としてユーザに割り当てられた電子メールアドレスを保存する例を示したが、これに限られることなく、ファクシミリ送信における電話番号やFTP(File Transfer Protocol)におけるIPアドレス等であってもよい。係る場合は、データの送受信の方法に適した情報が保存されることになる。
このように、MFP100において初期設定処理が実行されると、同一グループのMFP100,100A,100B,100Cにおいて、同一のユーザデータが生成されて記憶される。これにより、MFP100,100A,100B,100Cからなる課金システム1が形成される。課金システム1が形成されると、ユーザデータに基づいてMFP100,100A,100B,100CのいずれかをホームMFPとするユーザを特定することができるため、ユーザデータを用いてユーザ間のデータの送受信を行うことができる。このデータの送受信のためにMFP100,100A,100B,100Cにより実行される処理を、ここではジョブという。また、このジョブを実行することによるデータの送受信をBOX送受信という。
ユーザは、画像データを送信するためにMFP100,100A,100B,100Cのいずれかでジョブを入力する。また、ユーザは自分宛のジョブデータがホームMFPに存在する場合に、そのジョブの実行をホームMFPに指示することにより、画像データを出力させる。以下、MFP100,100A,100B,100Cのうちユーザがジョブを入力するMFPをジョブ入力MFPといい、MFP100,100A,100B,100Cのうちユーザがジョブの出力を指示するMFPをジョブ出力MFPという。ここでは、説明を簡単にするため、ユーザ識別情報「デービッド」のユーザが、MFP100を操作して、ユーザ識別情報「ジュリー」宛に画像データを送信するジョブを入力する場合を例に説明する。この場合、MFP100はジョブ入力MFPであり、ジョブ入力処理を実行する。ジョブ入力処理を実行するMFP100は、ユーザ「デービッド」によるログイン要求に応じてユーザ認証する処理を実行した後、ジョブ設定処理を実行する。なお、ここでは、ジョブ入力処理をホームMFPで実行する例を説明するが、ジョブ入力処理はホームMFP以外の装置で実行することも可能である。
図6は、ジョブ設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。このジョブ設定処理は、フラッシュメモリ108に記憶されたジョブ設定プログラムが、MFP100のRAM105にロードされて、CPU101がジョブ設定プログラムを実行することにより、CPU101により実行される処理である。ジョブ設定プログラムは、課金プログラムの一部である。なお、このジョブ設定プログラムが実行される前の段階で、ユーザ「デービッド」がMFP100にログインしていることが前提とされる。MFP100がそれを操作するユーザを特定するためである。
図6を参照して、MFP100は、ジョブ設定処理では、ジョブ設定画面を表示部119Bに表示する(ステップS21)。ジョブ設定画面は、送信するデータと、宛先のユーザとを設定するための画面である。ジョブ設定画面については後述する。そして、アドレス帳を呼び出すための呼出指示が入力されたか否かを判断する(ステップS22)。呼出指示が入力された場合には処理をステップS23に進め、入力されていない場合には処理をステップS24に進める。アドレス帳は、ログインユーザ、ここではユーザ識別情報「デービッド」に関連付けて予め記憶されたユーザに固有のデータである。アドレス帳は、ユーザ識別情報と、そのユーザのホームMFPの装置識別情報とを少なくとも含む。アドレス帳は、電子メールアドレスを含んでもよい。さらに、アドレス帳は、ファクシミリ番号を含んでもよい。ステップS23では、アドレス帳を読み出して、アドレス帳を宛先リストに設定する。ステップS24では、ユーザデータを読み出して、ユーザデータを宛先リストに設定する。この場合には、宛先リストを新たに生成する必要がなく、アドレス帳が存在しない場合でも宛先リストを表示することができる。そして、宛先リストをジョブ設定画面に表示する(ステップS25)。
さらに、ジョブ設定画面において、送信する画像データと、宛先とが指定されたか否かを判断し(ステップS26)、それらが指定された場合には処理をステップS27に進め、そうでなければ処理をステップS21に戻す。宛先の指定は、ユーザがジョブ設定画面に表示されたユーザ識別情報を指示することにより、受け付けられる。CPU101は、ユーザ識別情報が指示されると、指示されたユーザ識別情報を宛先特定情報として受け付ける。送信する画像データは、MFP100に入力される画像データである。
ステップS27において、宛先特定情報として受け付けられたユーザ識別情報を含むユーザレコードを抽出する。そして、宛先装置を決定する。具体的には、ステップS26で抽出したユーザレコードでユーザ識別情報と関連付けられた装置識別情報を、宛先装置を識別するための装置識別情報として決定する(ステップS27)。
ステップS28では、ステップS26で指定された画像データを、ステップS26で指定された宛先特定情報のユーザに送信する画像データに決定する。そして次のステップS29において、処理手順を受け付ける。MFP100は、処理手順設定画面を表示部119Bに表示し、入力部119Aに入力される処理手順を受け付ける。処理手順設定画面は、送信元のユーザが指定する処理手順を受け付けるための画面である。そして、受け付けた処理手順を送信元の処理手順に決定する。
図7は、ジョブ設定画面の一例を示す図である。図7を参照して、ジョブ設定画面200は、操作主体を特定する情報を表示する領域201と、送信する画像データの入力指示もしくは選択指示を受付ける領域202と、領域202で入力もしくは選択されたデータの加工を指示する領域203と、送信する画像データの指定を受付ける領域204と、送信先および処理手順の指定を受付ける領域205とを含む。
領域201は、操作主体であるログインしているユーザ「デービッド」を特定するための情報として、ユーザ識別情報としての名前「デービッド」と、デービッドの顔画像とが表示される。なお、図では「顔」の文字を便宜的に表示しているが、実際には顔画像が表示される。
領域202は、HDD107の領域を指定するためのボタン202Aと、スキャナ113からの画像データの入力を指示するためのボタン202Bと、他の画像データ入力装置からの画像データの入力を指示するためのボタン202Cとを含む。ボタン202Aが指示されると、そのボタンに対応するHDD107の領域に記憶されている画像データを縮小表示したサムネイルが領域204に表示される。ボタン202Bが指示されると、スキャナ113が能動化されてスキャナ113が出力する画像データのサムネイルが領域204に表示される。ボタン202Cが指示されると他の画像データ入力装置から画像データが入力され、入力された画像データのサムネイルが領域204に表示される。他の画像入力装置とは、たとえば、ネットワーク2に接続されたコンピュータ、外部記憶装置等である。
ユーザが領域204に表示されたサムネイルを指示することにより、指示されたサムネイルに対応する画像データが送信対象としてMFP100により特定される。また、ユーザが領域203に表示されたボタンを指示することにより、領域204において指定された画像データに対して、複数の画像データをまとめるバインド処理、選択の対象から削除する削除処理、順番を変更する移動処理、画像データを拡大する拡大処理、複数の画像データを1つの画像データにまとめるページ展開処理、指示した処理をキャンセルするリセット処理等がMFP100により実行される。
領域205は、宛先と処理手順とを設定するための領域である。領域205は、宛先を指定するための宛先リストを表示する領域206と、宛先リストの表示をスクロールさせるためのボタン206Aと、処理手順を設定するための処理手順設定画面を表示させるためのボタン207とを含む。領域206には、宛先リストの少なくとも一部が表示される。宛先リストは、上述したジョブ設定処理により、アドレス帳またはユーザデータのいずれかが設定される。宛先リストは、ユーザ識別情報を少なくとも含む。したがって、領域206には、ユーザ識別情報が表示される。また、宛先リストが付随情報としての顔画像を含む場合には、その顔画像がユーザ識別情報に隣接して表示される。ここでは、領域206に、宛先リストに含まれる宛先のうち3つが表示されるが、ユーザがボタン206Aを指示することにより、他の宛先の表示に変更される。ユーザがユーザ識別情報を指定することにより、MFP100は指定されたユーザ識別情報を、宛先を識別するための宛先特定情報として受け付ける。ユーザがボタン207を指示することにより、MFP100は、処理手順設定画面を表示する。処理手順設定画面については、後述する。
図8は、処理手順設定画面の一例を示す図である。処理手順設定画面は、ジョブ設定画面が表示されている段階で、ユーザがボタン207を指示することにより、表示部119Bに表示される。処理手順設定画面は、画像データを画像形成するためのパラメータを設定するための画面である。図8を参照して、処理手順設定画面は、色種別のパラメータを設定する領域と、用紙サイズのパラメータを設定する領域と、解像度のパラメータを設定する領域とを含む。色種別のパラメータは、カラー印刷を設定するためのカラーのパラメータと、モノクロ印刷を設定するためのモノクロのパラメータとを含み、2つのうちいずれか1つのパラメータが設定される。ここではカラーのパラメータが設定された例を示している。用紙サイズのパラメータは、画像を形成する用紙のサイズを指定するためのパラメータであり、A3、A4,B4およびB5のパラメータを含む。4つのパラメータのうちいずれか1つのパラメータが設定される。ここではA3のパラメータが設定された例を示している。解像度のパラメータは、画像を形成する解像度を指定するためのパラメータであり、300dpi、600dpiおよび1200dpiのパラメータを含む。3つのパラメータのうちいずれか1つのパラメータが設定される。ここでは、600dpiのパラメータが設定された例を示している。
本実施の形態における課金システム1においては、発信元装置でジョブ入力処理が実行されると、上述したジョブ設定処理が実行される。そして、そのジョブ設定処理により宛先として設定された宛先特定情報で特定されるユーザのホームMFPが宛先装置となる。宛先装置においてはジョブ管理処理が実行される。ここでは、ユーザ識別情報「デービッド」のユーザが、ホームMFP100を操作して、ユーザ識別情報「ジュリー」宛に画像データを送信するので、MFP100が発信元装置となり、MFP100Aが宛先装置となる例を説明する。
図9は、発信元装置で実行されるジョブ入力処理の流れの一例を示す第1のフローチャートである。このジョブ入力処理は、フラッシュメモリ108に記憶されたジョブ入力プログラムが、発信元装置であるMFP100のRAM105にロードされて、CPU101がジョブ入力プログラムを実行することにより、CPU101により実行される処理である。ジョブ入力プログラムは、課金プログラムの一部である。図10は、宛先装置で実行されるジョブ管理処理の流れの一例を示す第1のフローチャートである。このジョブ管理処理は、フラッシュメモリ108に記憶されたジョブ管理プログラムが、宛先装置であるMFP100AのRAM105にロードされて、CPU101がジョブ管理プログラムを実行することにより、CPU101により実行される処理である。ジョブ管理プログラムは、課金プログラムの一部である。
図9および図10を参照して、ジョブ入力装置であるMFP100は、ユーザ識別情報「デービッド」のユーザのユーザ認証を行う(ステップS31)。ユーザ認証の結果、認証が成功すればログインを許可して処理をステップS32に進めるが、認証が失敗すればログインを許可することなく処理をステップS31に戻し、待機状態となる。MFP100は、ユーザにより入力されたユーザ識別情報およびパスワードが、HDD107に記憶されているユーザデータに存在すればログインを許可し、存在しなければログインを許可しない。上述したように、ユーザデータは、MFP100以外のMFP100A,100B,100Cに記憶されている登録ユーザ情報に含まれるユーザ識別情報を含むので、MFP100をホームMFPとしないユーザであっても、MFP100A,100B,100CのいずれかをホームMFPとするユーザであれば、MFP100にログインすることができる。
ステップS32では、図6を用いて説明したジョブ設定処理を実行する。そして、ジョブの設定が終了すると、処理をステップS33に進める。ジョブ設定処理の終了により、送信する画像データと、画像データの送信先である宛先特定情報(ユーザ識別情報)および宛先装置(装置識別情報)と、処理手順とが決定される。
ステップS33では、宛先装置に能力情報の送信を要求するために、能力情報の送信を要求する信号を宛先装置に送信する。能力情報の送信を要求する信号は、ステップS32で決定された宛先装置に送信される。
宛先装置であるMFP100Aは、能力情報の送信を要求する信号を受信したか否かを判断し(ステップS71)、その信号を受信したならば処理をステップS72に進め、そうでなければ処理をステップS80に進める。ステップS72においては、MFP100Aは、自装置のHDD107に予め記憶された能力情報を読出し、発信元装置であるMFP100に送信する(ステップS72)。
発信元装置であるMFP100は、宛先装置であるMFP100Aから能力情報を受信し(ステップS34)、処理をステップS35に進める。ステップS35では、宛先装置に個人別制限情報の送信を要求するために、個人別制限情報の送信を要求する信号を宛先装置に送信する。個人別制限情報の送信を要求する信号は、ステップS32で決定された宛先特定情報を含む。
宛先装置であるMFP100Aは、個人別制限情報の送信を要求する信号を受信するまで待機状態となっており(ステップS73でNO)、その信号を受信したならば処理をステップS74に進める。ステップS74においては、MFP100Aは、自装置のHDD107に予め記憶された個人別制限情報のうちから信号に含まれる宛先特定情報に対応するユーザの個人別制限情報を読出し、発信元装置であるMFP100に送信する。
発信元装置であるMFP100は、宛先装置であるMFP100Aから個人別制限情報を受信し(ステップS36)、処理をステップS37に進める。ステップS37においては、送信処理を実行する。
図11は、能力情報の一例を示す図である。図11は、MFP100Aの能力情報を示している。図11を参照して、能力情報は、カラー印刷またはモノクロ印刷の可否を規定する色種別、プリント可能な用紙のサイズを規定するプリントサイズ、プリント可能な最大解像度を規定する解像度、1分間にプリント可能な最大枚数を規定するプリント速度(枚/分)、両面印刷機能の有無を規定する両面およびステープル機能の有無を規定するステープルの項目を含む。ここでは、MFP100Aは、色種別の項目がモノクロ印刷が可能でカラー印刷が不可能に規定され、プリントサイズの項目がA4,A5およびB5に規定され、解像度の項目が300dpiに規定され、プリント速度の項目が45枚に規定され、両面の項目が両面印刷機能有りに規定され、ステープルの項目がステープル機能無しに規定されている。
図12は、送信処理の流れの一例を示すフローチャートである。送信処理は、図9のステップS37において実行される処理である。図12および図10を参照して、MFP100のCPU101は、処理手順に定義された処理の全てが能力情報で実行可能とされる処理に含まれるか否かを判断する(ステップS41)。換言すれば、処理手順に定義された処理を、宛先装置であるMFP100Aが実行可能か否かを判断する。処理手順に定義された処理の全てが能力情報で実行可能とされる処理に含まれるならば処理をステップS42に進め、そうでなければ処理をステップS45に進める。
ステップS42においては、処理手順に定義された処理が個人別制限情報で制限されるか否かを判断する。換言すれば、処理手順に定義された処理を宛先装置であるMFP100Aが実行可能であるが、宛先特定情報で特定されるユーザの個人別制限情報でその実行が制限されるか否かを判断する。処理手順に定義された処理が個人別制限情報で制限されないならば処理をステップS43に進め、制限されるならば処理をステップS45に進める。
ステップS43においては、宛先特定情報と画像データと処理手順とを、宛先装置に送信する。そして、トータル料金を宛先装置に送信し(ステップS44)、処理をジョブ入力処理に戻す。トータル料金は、処理手順に基づき算出され、画像データを処理手順に従って画像形成した場合の料金である。
宛先装置であるMFP100Aは、宛先特定情報と画像データと処理手順とを受信するまで待機状態となっており(ステップS75でNO)、それらを受信するとそれらを関連付けたジョブデータを生成して、ジョブデータをそれらとともにHDD107に記憶する(ステップS76)。ジョブデータは、宛先特定情報と、画像データと、処理手順とを関連付けた関連付データである。次のステップS77においては、課金情報を受信したか否かを判断する。課金情報を受信するまで待機状態となり(ステップS77でNO)、課金情報を受信すると処理をステップS78に進める。ここでは、課金情報としてトータル料金を受信する。ステップS78においては、受信したトータル料金をステップS76で受信した宛先特定情報とともにHDD107に記憶し、処理をステップS79に進める。宛先特定情報のユーザにトータル料金を課金するためである。
一方、発信元装置のMFP100は、ステップS45において、料金算出処理を実行する。料金算出処理については後述するが、宛先装置が実行可能な処理を実行可能処理として決定し、宛先装置が画像形成する場合の制限料金と、トータル料金と制限料金との差額を算出する処理である。
次のステップS46においては、課金情報を表示する。CPU101は、表示部119Bに、課金情報を含む課金情報表示画面を表示する。課金情報表示画面は、トータル料金と、差額とを含む。制限料金を表示するようにしてもよい。制限料金は、後述する図13のステップS61で決定した実行可能処理を実行して画像形成した場合の料金である。
図13は、料金算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。図13を参照して、処理手順で定義された処理のうち、宛先装置の能力情報と宛先特定情報のユーザの個人別制限情報とを用いて、宛先装置が実行可能な処理を実行可能処理として決定する(ステップS61)。ここでは、処理手順として、色種別にカラーのパラメータが設定され、用紙サイズにA3のパラメータが設定され、解像度に600dpiのパラメータが設定されている。また、宛先装置であるMFP100Aの能力情報は、図11に示したように、色種別の項目がモノクロに設定されており、色種別にカラーのパラメータが設定された処理手順を実行することができない。このため、実行可能処理の色種別は、モノクロに決定される。宛先装置であるMFP100Aの能力情報は、解像度の項目が300dpiに設定されており、解像度に600dpiのパラメータが設定された処理手順を実行することができない。このため、実行可能処理の解像度は、300dpiに決定される。
同様に、処理手順で設定された処理のうち宛先特定情報で特定されるユーザの個人別制限情報で制限される処理については、個人別制限情報で制限される範囲内の処理が宛先装置で実行可能な実行可能処理に決定される。次のステップS62においては、制限料金を算出する。料金は、HDD107に予め記憶された料金テーブルを参照して算出される。実行可能処理を決定することにより、宛先装置で実際に実行可能な処理に基づいて料金を算出することができる。このため、料金を正確に算出することができ、正確に課金することができる。
そして、トータル料金を算出する(ステップS63)。トータル料金は、処理手順で設定された処理を実行して画像形成した場合の料金である。次に、トータル料金と制限料金との差額を算出し(ステップS64)、処理を送信処理に戻す。
図14は、料金テーブルの一例を示す図である。料金テーブルは、A5またはB5の用紙サイズの用紙に、モノクロ印刷する場合に20円、カラー印刷する場合に30円を定義し、A4またはB4の用紙サイズの用紙に、モノクロ印刷する場合に30円、カラー印刷する場合に50円を定義し、A3の用紙サイズの用紙に、モノクロ印刷する場合に50円、カラー印刷する場合に80円を定義する。
図15は、課金情報表示画面の一例を示す図である。図15を参照して、課金情報表示画面は、処理手順を表示するための領域と、実行可能処理を表示するための領域と、トータル料金を表示する領域と、差額を表示する領域と、OKの文字が表されたボタンと、キャンセルの文字が表されたボタンとを含む。処理手順を表示する領域は、推奨条件の見出しで識別され、実行可能処理を表示するための領域は、受信者側の見出しで識別される。トータル料金は、色種別がカラー印刷で、用紙サイズがA3の場合の80円が表示される。制御料金は、色種別がモノクロ印刷で、用紙サイズがA4の場合の30円なので、差額は、50円が表示される。発信元のユーザ、ここではユーザ識別情報「デービッド」は、この課金情報表示画面を見ることにより、処理手順で設定された処理に従って画像データが画像形成されないことを知ることができる。
OKの文字があらわされたボタンは、発信元のユーザ、ここではユーザ識別情報「デービッド」が、処理手順として設定された処理でなく、実行可能処理に従って画像を形成することに承認し、許可する場合に指示するボタンであり、これに対し、キャンセルの文字が表されたボタンは、ユーザが承認せず、実行を許可しない場合に指示するボタンである。OKの文字が表されたボタンが指示されると、CPU101はユーザによる許可を受け付けるが、キャンセルの文字が表されたボタンが指示されると、CPU101はユーザによる不許可を受け付ける。
再度、図12および図10を参照して、ステップS47においては、課金情報表示画面のOKの文字が表されたボタンが指示され、許可を受け付けたか否かを判断する。許可を受け付けたならば処理をステップS48に進め、不許可を受け付けたならば処理をジョブ入力処理(図9)に戻す。不許可を受け付けた場合には、画像データを送信するのを中止することにより、実行可能処理に従って画像データが画像形成されるのを防止することができる。
ステップS48においては、発信元のユーザのユーザ識別情報と差額とを記憶する。差額を発信元のユーザに課金するためである。ステップS49においては、宛先特定情報と、画像データと、処理手順とを宛先装置に送信する。そして、制限料金を宛先装置に送信する(ステップS50)。宛先特定情報のユーザに制限料金を課金するためである。
宛先装置であるMFP100Aは、宛先特定情報と画像データと処理手順とを受信するまで待機状態となっており(ステップS75でNO)、それらを受信するとそれらを関連付けたジョブデータを生成して、ジョブデータをそれらとともにHDD107に記憶する(ステップS76)。ジョブデータは、宛先特定情報と、画像データと、処理手順とを関連つけた関連付データである。
次のステップS77においては、課金情報を受信したか否かを判断する。課金情報を受信するまで待機状態となり(ステップS77でNO)、課金情報を受信すると処理をステップS78に進める。ここでは、課金情報として制限料金を受信する。ステップS78においては、受信した制限料金と宛先特定情報とをHDD107に記憶し、処理をステップS79に進める。宛先特定情報で特定されるユーザに制限料金を課金するためである。
次に、宛先特定情報で特定されるユーザ、ここではユーザ識別情報「ジュリー」が、MFP100Aにログインするための操作をすると、MFP100Aはユーザ認証する(ステップS79)。ユーザ認証の結果、認証が成功すればログインを許可して処理をステップS80に進めるが、認証が失敗すればログインを許可することなくジョブ管理処理を終了する。ステップS80においては、ログインユーザ宛のジョブデータが存在するか否かを判断する。ログインが許可されたユーザ識別情報「ジュリー」を含むジョブデータがHDD107に記憶されているか否かを判断する。そのようなジョブデータが記憶されていれば、処理をステップS81に進め、存在しなければジョブ管理処理を終了する。
ステップS81においては、ユーザ識別情報「ジュリー」を含むジョブデータにより、ログインが許可されたユーザのユーザ識別情報と関連付けられた画像データを処理手順に従って、画像形成する。処理手順に従って実行できない処理が定義されている場合は、実行可能処理に従って画像データを画像形成する。
そして、画像形成が終了すると、ログインが許可されたユーザのユーザ識別情報と関連付けてHDD107に記憶されている課金情報を読み出す。この課金情報は、制限料金またはトータル料金である。ステップS81で処理手順に従って画像形成した場合には、トータル料金であり、実行可能処理に従って画像形成した場合には制限料金である。
次のステップS83においては、ログインが許可されたユーザに課金情報で定義された料金を課金する。実際に画像形成された後に課金するので、実績と課金される額とを整合させることができ、正確に課金することができる。課金は、宛先装置であるMFP100Aがユーザ別に記憶するカウンタをカウントアップする。また、料金情報をMFP100Aとネットワーク2を介して接続された料金管理サーバで管理する場合には、その料金管理サーバにユーザ識別情報と課金情報とを送信し、料金管理サーバがユーザ識別情報に対する料金をカウントアップする。次のステップS84においては、出力完了報告を発信元装置であるMFP100に送信する。
図12を参照して、発信元装置であるMFP100は、出力完了報告を受信するまで待機状態となっており(ステップS51でNO)、出力完了報告を受信すると処理をステップS52に進める。ステップS52においては、先にステップS48においてHDD107に記憶した発信元のユーザ識別情報と差額とを読出し、発信元のユーザ識別情報で特定されるユーザ、ここでは「デービット」に差額を課金し(ステップS52)、処理をジョブ入力処理(図9)に戻す。実際に画像形成された後に受信する出力完了報告を受信した後に課金するので、実績と課金される額とを整合させることができ、正確に課金することができる。
課金は、発信元装置であるMFP100がユーザ別に記憶するカウンタをカウントアップする。また、料金情報をMFP100とネットワーク2を介して接続された料金管理サーバで管理する場合には、その料金管理サーバにユーザ識別情報と差額とを送信し、料金管理サーバがユーザ識別情報に対する料金をカウントアップする。トータル料金のうち差額が発信元のユーザに課金され、制限料金が宛先特定情報で識別されるユーザに課金されるので、発信元のユーザおよび宛先のユーザそれぞれに料金を適切に分配することができる。
なお、第1の実施の形態においては、制限料金を宛先特定情報で特定されるユーザに課金するようにしたが、制限料金を含むトータル料金を発信元のユーザに課金するようにしてもよい。この場合、図12のステップS44に代えて、トータル料金を発信元のユーザに課金する処理が実行される。また、ステップS77を実行することなく、ステップS52においてトータル料金を発信元のユーザに課金する処理が実行される。さらに、図10のステップS77およびステップS78は不要である。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態における課金システム1では、差額を発信元装置であるMFP100で算出するようにしたが、第2の実施の形態における課金システム1では、差額を宛先装置であるMFP100Aで算出するようにしたものである。その他の構成は、第1の実施の形態における課金システム1と同じなので、ここでは異なる部分を主に説明する。
図16は、発信元装置で実行されるジョブ入力処理の流れの一例を示す第2のローチャートである。図17は、宛先装置で実行されるジョブ管理処理の流れの一例を示す第2のフローチャートである。
図16および図17を参照して、ジョブ入力装置であるMFP100は、ユーザ識別情報「デービッド」のユーザのユーザ認証を行う(ステップS101)。ユーザ認証の結果、認証が成功すればログインを許可して処理をステップS102に進めるが、認証が失敗すればログインを許可することなく処理をステップS101に戻し、待機状態となる。
ステップS102では、図6を用いて説明したジョブ設定処理を実行する。そして、ジョブの設定が終了すると、処理をステップS103に進める。ジョブ設定処理の終了により、送信する画像データと、画像データの送信先である宛先特定情報(ユーザ識別情報)および宛先装置(装置識別情報)と、処理手順とが決定される。
ステップS103では、宛先特定情報と処理手順とを宛先装置に送信する。宛先装置で処理手順に従って画像データを、画像形成可能か否かを確認するためである。次に、宛先装置から課金情報を受信するまで待機状態となる(ステップS104でNO)。
宛先装置であるMFP100Aにおいては、宛先特定情報と処理手順とを受信するまで待機状態となっており(ステップS121でNO)、それらを受信すると処理をステップS122に進める(ステップS121でYES)。ステップS122においては、MFP100AのCPU101は、HDD107に記憶されている個人別制限情報を読み出す。処理手順に定義された処理の全てが自装置の能力情報で実行可能とされる処理に含まれるか否かを判断する(ステップS123)。換言すれば、宛先装置であるMFP100Aが、処理手順に定義された処理を自装置で実行可能か否かを判断する。処理手順に定義された処理の全てが能力情報で実行可能とされる処理に含まれるならば処理をステップS124に進め、そうでなければ処理をステップS128に進める。
ステップS124においては、処理手順に定義された処理が宛先特定情報で特定されるユーザの個人別制限情報で制限されるか否かを判断する。換言すれば、処理手順に定義された処理を宛先装置であるMFP100Aが実行可能であるが、宛先特定情報で特定されるユーザの個人別制限情報でその実行が制限されるか否かを判断する。処理手順に定義された処理が個人別制限情報で制限されないならば処理をステップS125に進め、制限されるならば処理をステップS128に進める。
ステップS125においては、トータル料金を算出し、処理をステップS126に進める。ステップS126においては、発信元装置であるMFP100に値0が設定された差額を含む課金情報を送信する。そして、ステップS121で受信した宛先特定情報とトータル料金とをHDD107に記憶し(ステップS127)、処理をステップS131に進める。宛先特定情報で特定されるユーザにトータル料金を課金するためである。
一方、ステップS128においては、図13に示した料金算出処理を実行し、トータル料金、制限料金および差額を算出する。次に、発信元装置であるMFP100に算出した差額を含む課金情報を送信する(ステップS129)。そして、ステップS121で受信した宛先特定情報と算出した制限料金とをHDD107に記憶し(ステップS127)、処理をステップS131に進める。宛先特定情報で特定されるユーザに制限料金を課金するためである。
発信元装置であるMFP100は、ステップS104において、課金情報を受信するまで待機状態となっており、課金情報を受信すると、処理をステップS105に進める。ステップS105においては、課金情報に含まれる差額が0より大きいか否かを判断する。差額が0より大きければ処理をステップS106に進めるが、そうでなければ処理をステップS112に進める。
ステップS106においては、課金情報を表示する。CPU101は、表示部119Bに、図15に示した課金情報を含む課金情報表示画面を表示する。課金情報表示画面は、トータル料金と、差額とを含む。次のステップS107においては、課金情報表示画面のOKの文字が表されたボタンが指示され、許可を受け付けたか否かを判断する。許可を受け付けたならば処理をステップS108に進め、不許可を受け付けたならば処理を終了する。不許可を受け付けた場合には、画像データを送信するのを中止することにより、実行可能処理に従って画像データが画像形成されるのを防止することができる。
ステップS108においては、発信元のユーザのユーザ識別情報と差額とを記憶する。差額を発信元のユーザに課金するためである。ステップS109においては、宛先特定情報と、画像データと、処理手順とを宛先装置に送信する。
次のステップS110においては、宛先装置から出力完了報告を受信するまで待機状態となっており(ステップS110でNO)、出力完了報告を受信すると処理をステップS111に進める。ステップS111においては、先にステップS108においてHDD107に記憶した発信元のユーザ識別情報と差額とを読出し、発信元のユーザ識別情報で特定されるユーザ、ここでは「デービット」に差額を課金し、処理を終了する。課金は、発信元装置であるMFP100がユーザ別に記憶するカウンタをカウントアップする。また、料金情報をMFP100とネットワーク2を介して接続された料金管理サーバで管理する場合には、その料金管理サーバにユーザ識別情報と差額とを送信し、料金管理サーバがユーザ識別情報に対する料金をカウントアップする。
宛先装置であるMFP100Aは、宛先特定情報と画像データと処理手順とを受信するまで待機状態となっており(ステップS131でNO)、それらを受信するとそれらを関連付けたジョブデータを生成して、ジョブデータをそれらとともにHDD107に記憶する(ステップS132)。ジョブデータは、宛先特定情報と、画像データと、処理手順とを関連付けた関連付データである。
ステップS133〜ステップS138の処理は、図10に示したステップS79〜ステップS84の処理とそれぞれ同じなので、ここでは説明を繰り返さない。
以上説明したように、本実施の形態における課金システム1は、発信元装置であるMFP100において、発信元のユーザ「デービッド」を識別するための発信元特定情報と、データの宛先としてユーザ「ジュリー」を識別するための宛先特定情報と、データに実行する処理を定義する処理手順とが受け付けられると、ユーザ「ジュリー」を識別するための宛先特定情報と関連付けられた宛先装置であるMFP100Aが決定され、MFP100Aの能力情報とユーザ「ジュリー」の個人別制限情報とが取得される。処理手順と能力情報および個人別制限情報とに基づいて、発信元のユーザ「デービッド」に課金する課金処理およびユーザ「ジュリー」に課金する課金処理の少なくとも一方が実行される。このため、宛先装置が処理手順に従って処理できる場合とできない場合とで、発信元のユーザ「デービッド」および宛先のユーザ「ジュリー」のうちで課金するユーザを異ならせることができる。
また、処理手順と、MFP100Aの能力情報とユーザ「ジュリー」の個人別制限情報とが取得されるので、宛先装置であるMFP100Aで実行可能な処理であって、ユーザ「ジュリー」に対して実行が許可された実行可能処理を特定することができる。その結果、実行可能処理に基づいて料金を算出することができ、課金するための料金を正確に算出することができる。
また、処理手順で定義する処理のすべてを決定された実行可能処理が含む場合、宛先のユーザの「ジュリー」に課金される。このため宛先のみに課金することができる。
また、宛先装置であるMFP100Aの実行可能処理が、処理手順で定義する処理のすべてを含まない場合、制限料金が算出され、トータル料金と制限料金との差額が発信元のユーザ「デービッド」に課金され、制限料金が宛先のユーザ「ジュリー」に課金される。このため、発信元および宛先それぞれに料金を分配することができる。
また、宛先装置であるMFP100Aで画像データが画像形成された後に、課金処理が実行されるので、実際の処理と課金される額とを整合させることができ、正確に課金することができる。
なお、上述した実施の形態においては、課金システム1について説明したが、図9、12,13または16に示した処理を発信元装置に実行させるためのジョブ入力方法またはジョブ入力プログラムとして、または、図10または図17に示した処理を宛先装置に実行させるためのジョブ管理方法またはジョブ管理プログラムとして発明を捉えることができるのは言うまでもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態における課金システムの全体概要を示す図である。 本実施の形態におけるMFPのハード構成の一例を示すブロック図である。 (A)は、初期設定処理の流れの一例を示すフローチャートであり、(B)は、接続処理の流れの一例を示すフローチャートである。 登録ユーザ情報とユーザデータとを説明するための図である。 個人別制限情報の一例を示す図である。 ジョブ設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 ジョブ設定画面の一例を示す図である。 処理手順設定画面の一例を示す図である。 発信元装置で実行されるジョブ入力処理の流れの一例を示す第1のローチャートである。 宛先装置で実行されるジョブ管理処理の流れの一例を示す第1のフローチャートである。 能力情報の一例を示す図である。 送信処理の流れの一例を示すフローチャートである。 料金算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。 料金テーブルの一例を示す図である。 課金情報表示画面の一例を示す図である。 発信元装置で実行されるジョブ入力処理の流れの一例を示す第2のローチャートである。 宛先装置で実行されるジョブ管理処理の流れの一例を示す第2のフローチャートである。
符号の説明
1 課金システム、2 ネットワーク、100,100A,100B,100C MFP、101 CPU、103 ROM、105 RAM、107 HDD、109 カードI/F、111 通信I/F、113 スキャナ、115 画像形成部、117 FAX、119 操作部、119A 入力部、119B 表示部、120 バス。

Claims (14)

  1. 発信元のユーザを特定するための発信元特定情報を受け付ける発信元特定情報受付手段と、
    データの宛先としてのユーザを特定するための宛先特定情報を受け付ける宛先受付手段と、
    データの指定を受け付けるデータ指定手段と、
    前記指定されたデータに実行すべき処理を定義する処理手順を受け付ける処理手順受付手段と、
    前記宛先に対応する宛先装置を識別するための装置識別情報を取得する宛先装置決定手段と、
    宛先装置が実行可能な処理を定義する能力情報を取得する制限情報取得手段と、
    前記処理手順受付手段により受け付けられた処理手順と前記制限情報取得手段により取得された宛先装置の能力情報とに基づいて、前記処理手順で定義される処理のすべてが前記能力情報で定義される処理に含まれるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段による判断の結果、前記処理手順で定義される処理の一部前記能力情報で定義される処理に含まれない場合、前記データの処理に係る料金を前記発信元のユーザと前記宛先のユーザとに分配して課金するように課金処理を実行する課金手段と、を備えた課金システム。
  2. ユーザを識別するためのユーザ識別情報と該ユーザが使用する装置を識別するための装置識別情報とを関連付けたユーザレコードを含むユーザデータを記憶するユーザデータ記憶手段をさらに備え、
    前記発信元特定情報受付手段は、前記発信元特定情報として、発信元のユーザを識別するためのユーザ識別情報を受け付け、
    前記宛先受付手段は、前記宛先特定情報として、データの宛先としてのユーザを識別するためのユーザ識別情報を受け付け、
    前記宛先装置決定手段は、前記ユーザデータから前記宛先特定情報を定義する前記ユーザレコードを抽出し、前記宛先特定情報と関連付けられた装置識別情報を、前記宛先装置を識別するための装置識別情報として取得する、請求項1に記載の課金システム。
  3. 前記宛先特定情報、前記指定されたデータおよび前記処理手順を関連付けた関連付データを生成する関連付データ生成手段と、
    ユーザ識別情報の入力を受付けるユーザ識別情報入力手段と、
    前記受け付けられたユーザ識別情報と前記関連付データにより関連付けられたデータを取得するデータ取得手段と、
    前記受け付けられたユーザ識別情報と前記関連付データにより関連付けられた前記処理手順に従って、前記取得されたデータを処理する処理実行手段と、をさらに備え、
    前記課金手段は、前記処理実行手段により前記データが処理された後に、前記課金処理を実行する、請求項2に記載の課金システム。
  4. 前記制限情報取得手段は、前記宛先装置において、前記宛先特定情報で識別されるユーザに対して処理の実行を制限するための個人別制限情報をさらに取得する、請求項1〜3のいずれかに記載の課金システム。
  5. 前記取得された能力情報で定義される処理であって、前記取得された個人別制限情報で実行が制限されていない実行可能処理を決定する実行可能処理決定手段をさらに備え、
    前記課金手段は、前記判断手段による判断の結果、前記処理手順で定義される処理のすべて前記決定された実行可能処理に含まれる場合、前記データの処理に係る料金のすべてを前記宛先のユーザに課金するように課金処理を実行する、請求項4に記載の課金システム。
  6. 前記取得された能力情報で定義される処理であって、前記取得された個人別制限情報で実行が制限されていない実行可能処理を決定する実行可能処理決定手段と、
    前記判断手段による判断の結果、前記処理手順で定義される処理の一部前記決定された実行可能処理に含まれない場合、前記処理手順を前記実行可能処理の範囲内に制限した手順に従って、前記データを処理する場合の料金である制限料金を算出する制限料金算出手段と、
    前記処理手順に従って処理を実行する場合のトータル料金と前記制限料金との差額を算出する差額算出手段と、をさらに備え、
    前記課金手段は、前記判断手段による判断の結果、前記処理手順で定義される処理の一部前記決定された実行可能処理に含まれない場合、前記差額を前記発信元のユーザに課金するとともに、前記制限料金を前記宛先のユーザに課金するように課金処理を実行する、請求項4に記載の課金システム。
  7. 前記差額を表示する課金情報表示手段をさらに備えた、請求項6に記載の課金システム。
  8. 前記指定されたデータを前記宛先装置に送信するデータ送信手段と、
    前記差額が表示された後に、送信許可指示を受け付けるための許可受付手段と、をさらに備え、
    前記データ送信手段は、前記送信許可指示が受け付けられることを条件に、前記データを送信する、請求項7に記載の課金システム。
  9. 前記課金システムは、互いに通信可能な少なくとも2つの第1情報処理装置と第2情報処理装置とを含み、
    前記課金手段は、前記第1情報処理装置および前記第2情報処理装置のいずれか一方が備える、請求項1〜8のいずれかに記載の課金システム。
  10. 前記指定されたデータを前記宛先装置に送信するデータ送信手段をさらに備え、
    前記課金手段は、前記データ送信手段が前記データを送信した後に、前記課金処理を実行する、請求項1〜9のいずれかに記載の課金システム。
  11. 発信元のユーザを特定するための発信元特定情報を受け付ける発信元特定情報受付手段と、
    データの宛先としてのユーザを特定するための宛先特定情報を受け付ける宛先受付手段と、
    データの指定を受け付けるデータ指定手段と、
    前記指定されたデータに実行すべき処理を定義する処理手順を受け付ける処理手順受付手段と、
    前記宛先に対応する宛先装置を識別するための装置識別情報を取得する宛先装置決定手段と、
    宛先装置が実行可能な処理を定義する能力情報を取得する制限情報取得手段と、
    前記処理手順受付手段により受け付けられた処理手順と前記制限情報取得手段により取得された宛先装置の能力情報とに基づいて、前記処理手順で定義される処理のすべてが前記能力情報で定義される処理に含まれるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段による判断の結果、前記処理手順で定義される処理の一部前記能力情報で定義される処理に含まれない場合、前記データの処理に係る料金を前記発信元のユーザと前記宛先のユーザとに分配して課金するように課金処理を実行する課金手段と、を備えた画像処理装置。
  12. 発信元の装置から、データに実行すべき処理を定義する処理手順と、該データの宛先としてのユーザを特定するための宛先特定情報とを受信する処理手順受信手段と、
    自装置が実行可能な処理を定義する能力情報を取得する制限情報取得手段と、
    前記処理手順受信手段により受信された処理手順と前記制限情報取得手段により取得された自装置の能力情報とに基づいて、前記処理手順で定義される処理のすべてが前記能力情報で定義される処理に含まれるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段による判断の結果、前記処理手順で定義される処理の一部前記能力情報で定義される処理に含まれない場合、前記データの処理に係る料金を前記発信元のユーザと前記宛先のユーザとに分配して課金するように課金処理を実行する課金手段と、を備えた画像処理装置。
  13. 発信元のユーザを特定するための発信元特定情報を受け付けるステップと、
    データの宛先としてのユーザを特定するための宛先特定情報を受け付けるステップと、
    データの指定を受け付けるステップと、
    前記指定されたデータに実行すべき処理を定義する処理手順を受け付けるステップと、
    前記宛先に対応する宛先装置を識別するための装置識別情報を取得するステップと、
    宛先装置が実行可能な処理を定義する能力情報を取得するステップと、
    前記処理手順を受け付けるステップにおいて受け付けられた処理手順と前記能力情報を取得するステップにおいて取得された宛先装置の能力情報とに基づいて、前記処理手順で定義される処理のすべてが前記能力情報で定義される処理に含まれるか否かを判断するステップと、
    前記判断するステップにおける判断の結果、前記処理手順で定義される処理の一部が前記能力情報で定義される処理に含まれない場合、前記データの処理に係る料金を前記発信元のユーザと前記宛先のユーザとに分配して課金するように課金処理を実行するステップと、をコンピュータに実行させるための課金プログラム。
  14. 発信元の装置から、データに実行すべき処理を定義する処理手順と、該データの宛先としてのユーザを特定するための宛先特定情報とを受信するステップと、
    自装置が実行可能な処理を定義する能力情報を取得するステップと、
    前記受信するステップにおいて受信された処理手順と前記能力情報を取得するステップにおいて取得された自装置の能力情報とに基づいて、前記処理手順で定義される処理のすべてが前記能力情報で定義される処理に含まれるか否かを判断するステップと、
    前記判断するステップにおける判断の結果、前記処理手順で定義される処理の一部前記能力情報で定義される処理に含まれない場合、前記データの処理に係る料金を前記発信元のユーザと前記宛先のユーザとに分配して課金するように課金処理を実行するステップと、をコンピュータに実行させる課金プログラム。
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