JP4328105B2 - デジタル放送受信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、地上波、衛星波、ケーブルテレビ網および通信回線網を通して送信されているデジタル放送の番組を選択して視聴するデジタル放送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のアナログ放送において、新聞のラジオテレビ欄やテレビ情報誌の番組表を活用して、受信側の視聴者が視聴する番組を選択していたのに比べ、デジタル放送では、送信側から送信されるサービス情報(SI)が用いられて、受信側で電子番組ガイド(EPG)が表示され、受信側の視聴者は、この電子番組ガイドを参照して、視聴する番組を選択している。例えば、電子番組ガイドを参照して視聴する番組を選択するものとして、特許文献1が挙げられる。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−344839号公報(特許請求の範囲、第6図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、昨今、BSデジタル放送、CSデジタル放送が開始され、地上デジタル放送も開始されると、受信側の視聴者が視聴できる番組数は飛躍的に増大する。また、放送(アナログ放送、デジタル放送)は、老若男女を問わず、幅広い年齢層の視聴者が、1日3時間以上も視聴する基幹メディアであるとの調査結果が出ている。しかしながら、従来の受信側の受信機では、飛躍的に増大する番組の中から、受信側の視聴者に適合した番組を視聴者が選択して視聴することが受信機の簡単な操作では実現できないという問題がある。
【0005】
また、飛躍的に番組数が増加しても、視聴者が視聴する番組はあまり極端に増加するわけではなく、一定の時間、例えば、平日の朝(午前7時から午前8時まで)には、一定のチャンネルの番組を視聴する傾向がある。つまり、番組数の増加に伴って、視聴する番組数が増加し、これらの番組を視聴するためにチャンネルを逐次変更しても、視聴する時刻に応じて視聴する番組が決まっており、この番組を簡単に選択できる受信機が望まれていた。
【0006】
そこで、本発明の目的は前記した従来の技術が有する課題を解消し、飛躍的に増大するデジタル放送の番組の中から、受信側の受信機をより簡単に操作することで、受信側の視聴者に適合した番組を視聴者に視聴させることができるデジタル放送受信装置を提供することにある。
【0007】
本発明は、前記した目的を達成するため、以下に示す構成とした。
請求項1に記載のデジタル放送受信装置は、地上波、衛星波、ケーブルテレビ網および通信回線網を通して送信されているデジタル放送の番組の中で、入力手段を介して視聴者によって入力された当該視聴者の嗜好、年齢、性別および職業の少なくとも1つである個人情報が当該装置内の主制御部において参照されて生成される所定の選択パターンに従った番組を受信するデジタル放送受信装置であって、比較手段と、因子重み付けテーブルと、データベース作成手段と、検索語決定手段と、記憶手段と、選択パターン決定手段と、選択パターン切替手段と、受信手段と、を備える構成とした。
【0008】
かかる構成によれば、デジタル放送受信装置は、比較手段によって、視聴者の予め登録してある個人情報と視聴者個人が現在関心のある事項とに基づいて関心番組分類生成手段により当該視聴者が関心を寄せる番組をジャンルごとに分類して生成した関心番組分類に分類される番組情報と、デジタル放送におけるサービス情報に含まれている、各番組の番組名、番組の簡単な説明である番組記述および番組を分類した番組分類を含んだ番組情報とを比較する。続いて、デジタル放送受信装置は、データベース作成手段によって、デジタル放送におけるサービス情報に含まれているスケジュール情報で規定される一定期間に含まれる番組名および番組の簡単な説明である番組記述の一般名詞、人物名、地域名と、前記番組を識別するための番組識別情報とを対照できるデータベースを作成する。そして、デジタル放送受信装置は、検索語決定手段によって、データベース作成手段で作成されたデータベースから、一般名詞、人物名、地域名を抜き出し、検索語候補として前記視聴者に提示し、検索語を決定させる。そして、デジタル放送受信装置は、選択パターン決定手段によって、視聴者が視聴する番組の視聴方法の種類を示す選択パターンである番組選択パターン、番組検索パターン、過ごし方指定パターン、番組推奨パターンおよびチャンネル設定パターンの中から、入力手段による視聴者の視聴意図に応じた当該視聴者の選択操作に基づいて、所定の選択パターンを決定する。記憶手段には、この選択パターン決定手段で決定された所定の選択パターンが記憶される。そして、デジタル放送受信装置は、選択パターン切替手段によって、記憶手段に記憶されている選択パターンに切り替え、受信手段によって、選択パターン切替手段で切り替えられた所定の選択パターンに従って、デジタル放送の番組を受信する。
このとき、デジタル放送受信装置は、番組選択パターンに切り替えられた際に、主制御部が、現在放送されているデジタル放送の番組の中から比較手段で比較した比較結果に基づいて設定された番組を選別する。また、デジタル放送受信装置は、番組検索パターンに切り替えられた際に、主制御部が、検索語決定手段で決定された検索語を指定して番組を検索する。また、デジタル放送受信装置は、過ごし方指定パターンに切り替えられた際に、主制御部が、気楽希求、情報希求および感動希求のいずれかの希求を視聴者に予め選択させて、この選択された希求に対応して因子重み付けテーブルに設定されている因子に基づいて視聴する番組を決定する。この因子重み付けテーブルによって、各ジャンル、例えば、ジャンル「ニュース」の場合、情報希求の重み(重み付けの重み)が大きくなり、ジャンル「ドラマ」の場合、気楽希求および感動希求の重み(重み付けの重み)が大きくなる。これによって、デジタル放送のSI(サービスインフォメーション)で放送されている各番組のジャンル分けを利用して、各番組の気楽、情報および感動の3因子の傾向を簡単に求めることができる。
また、デジタル放送受信装置は、番組推奨パターンに切り替えられた際に、主制御部が、番組を視聴する視聴動機である気楽希求、情報希求および感動希求に対応する前記因子重み付けテーブルの因子に対して時間帯に応じて予め設定されている重み係数により、気楽因子、情報因子および感動因子の優先順位を、曜日毎の時間帯で切り替えて、この優先順位に基づいて、番組を選定する。また、デジタル放送受信装置は、チャンネル設定パターンに切り替えられた際に、主制御部が、視聴者が番組を視聴する視聴時刻に関連付けられたチャンネルに設定する。
【0009】
つまり、所定の選択パターンには、番組選別パターン、番組検索パターン、過ごし方指定パターン、番組推奨パターン、チャンネル設定パターンの5種類が含まれており、これら5種類の選択パターンで、視聴者の視聴意図に応じた視聴態様を実現することができる。なお、選択パターンは、視聴者毎に設定できると共に、視聴者が視聴する時間帯によって変更させることが可能である。また、各選択パターンと視聴者の視聴態様とを対応付けると、番組選別パターンと番組検索パターンとが「目的専念視聴」と「なにげ専念視聴」とに、過ごし方指定パターンが「目的ながら視聴」に、番組推奨パターンが「なにげながら視聴」に対応する。また、チャンネル設定パターンでは、視聴者が視聴する時間帯(例えば、曜日毎の一定時間[午前7時から午前7時30分まで])に一定のチャンネルが選択されることになる。
【0010】
請求項2に記載のデジタル放送受信装置は、請求項1に記載のデジタル放送受信装置において、前記因子重み付けテーブルをダウンロードすることによって更新する因子重み付けテーブル更新手段を備えることを特徴とする。
【0011】
かかる構成によれば、デジタル放送受信装置は、因子重み付けテーブル更新手段によって、因子重み付けテーブルをダウンロードすることによって更新する。これによって、デジタル放送のSIの運用について見直しがあった場合に即座に(的確に)対応することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
この実施の形態の説明では、まず、デジタル放送受信装置の構成およびこのデジタル放送受信装置全体の動作、後記する視聴者個人情報の処理手順、後記する番組配列情報の受信処理を説明し、続いて、後記する所定の選択パターン毎の動作を説明し、これら選択パターンによってユーザーが番組を選択する概略について説明する。そして、表示画面に表示されるサンプル画面を図示したものを参照して、実際の動作例を説明し、最後に実際に試作したデジタル放送受信装置および評価実験について説明する。
【0040】
(デジタル放送受信装置の構成)
図1にデジタル放送受信装置のブロック図を示す。この図1に示すように、デジタル放送受信装置1は、主制御部3と、記憶部5と、受信部7と、入力部9と、表示出力部11とを備えている。
このデジタル放送受信装置1は、デジタル放送されている多数の番組の中から、視聴者が視聴したい番組(視聴したいと推測される番組)を、所定の選択パターンにして提示し、視聴者が視聴意図(視聴動機)に応じて当該選択パターンを選んで、選んだ選択パターンに含まれている番組を視聴可能にするものである。
【0041】
また、このデジタル放送受信装置1では、図2に示すように、視聴者が番組を選択する方法(所定の選択パターン)が、視聴の目的や視聴の態度に関連して、(a)CH設定と、(b)番組推奨と、(c)過ごし方指定と、(d)番組選別と、(e)番組検索との5種類に大別される。
【0042】
(a)「CH設定」(チャンネル設定パターン)は、視聴者が番組を視聴する視聴時刻に関連付けられたチャンネルに予め設定され、このチャンネルで放送されている番組を視聴させるものである。つまり、この「CH設定」(チャンネル設定パターン)は、特定の曜日、時間帯にチャンネル(または番組のシリーズもの[番組シリーズ])が設定され、この設定に基づいて、番組を視聴させるものである。つまり、この「CH設定」(チャンネル設定パターン)は、例えば、月曜日から金曜日までの7時から7時30分までについて、CHは「1」、木曜日の20時から21時までについて、CHは「8」、土曜日の21時から23時までについて、CHは「10」が設定されている場合、この設定した時刻に、デジタル放送受信装置1を起動させた場合(電源をONにした場合)、各「CH」(チャンネル)(この場合、火曜日の7時10分ならCH1が、土曜日の22時ならCH10)が自動的に選局され、このチャンネルで放送されている番組を視聴者に視聴させるものである。
【0043】
(b)「番組推奨」(番組推奨パターン)は、推奨された適当な番組を視聴させるものである(特に視聴する番組を選択しないが、視聴者の嗜好に適合していることが望ましい)。
【0044】
(c)「過ごし方指定」(過ごし方指定パターン)は、視聴者の意図する過ごし方に適合した番組があれば、当該番組を視聴させるものである。
【0045】
(d)「番組選別」(番組選別パターン)は、放送されている番組の中から、視聴者の好みの番組を選択して視聴させるものである。また、この「番組選別」(番組選別パターン)は、放送される予定の番組の中から、視聴者の好みの番組を提示するものである。
【0046】
(e)「番組検索」(番組検索パターン)は、視聴者の関心のある事項に関連する番組が放送されていれば、当該番組を検索して、その番組を視聴させるものである。
【0047】
これらの5種類(a)〜(e)の選択パターン(番組の視聴方法)が、視聴者の視聴意図に応じて、図2中の矢印の示す方向に適宜変更され、これから詳細に説明する各部の連携した処理によって実現される。図1に戻って説明を続ける。
【0048】
主制御部3は、デジタル放送受信装置1の制御を司るもので、選択パターン提示手段3aと、選択パターン決定手段3bと、選択パターン切替手段3cと、比較手段3dと、関心番組分類生成手段3eと、選別番組情報生成手段3fと、選別番組提示選択手段3gと、選別番組提示変更手段3hと、地域人物名包含番組選択手段3iと、データベース作成手段3jと、検索語決定手段3kと、検索語提示変更手段3lとを備えている。なお、これら3a〜3lは、主制御部3に展開するプログラムである。
【0049】
選択パターン提示手段3aは、チャンネル設定パターン、番組推奨パターン、過ごし方指定パターン、番組選別パターン、番組検索パターンの5種類の番組選択(所定の選択パターン)を、入力部9(例えば、デジタル放送受信装置1に付属しているリモコン)の操作で選択可能な、表示出力部11の表示画面上のメッセージボックス(クリックボタン)として視聴者に提示するものである。
【0050】
選択パターン決定手段3bは、選択パターン提示手段3aで表示出力部11の表示画面上に提示されている5種類の番組選択から視聴者が入力部9(例えば、デジタル放送受信装置1に付属しているリモコン)の操作で入力した選択パターンに関する制御信号に基づいて、選択パターンを決定するものである。
【0051】
選択パターン切替手段3cは、選択パターン決定手段3bで決定された選択パターンに切り替えるものである。なお、この選択パターン切替手段3cは、選択パターン決定手段3bで選択パターンが決定されない場合、或いは、デジタル放送受信装置1を起動させた直後は、自動的に番組推奨パターンに切り替わるように構成されており、一旦、チャンネル設定パターンの詳細が設定された後は、このチャンネル設定パターンがデフォルト値(初期値)となるように選択パターンを切り替えるものである。つまり、チャンネル設定パターンの詳細が設定された後は、この選択パターン切替手段3cによって、当該デジタル放送受信装置1を起動させた時刻に応じて、当該チャンネル設定パターンで設定されているチャンネル(CH)が選局され、このチャンネルの番組が視聴者に視聴されることになる。
【0052】
比較手段3dは、記憶部5に記憶されている視聴者個人情報と、受信部7で受信した送信側から送信されたデジタル放送におけるサービス情報に含まれている番組情報とを比較するものである。番組情報には、各番組の番組名と、番組の簡単な説明である番組記述と、番組を分類した番組分類とが含まれている。この比較手段3dで比較された比較結果に基づいて、番組選別パターンを構成する番組が選定される(設定される)。
【0053】
関心番組分類生成手段3eは、記憶部5に記憶されている視聴者個人情報と、入力部9を介して入力された視聴者個人が現在関心のある事柄(関心事項情報)とに基づいて、視聴者が関心を寄せる番組の分類である関心番組分類を生成するものである。
【0054】
選別番組情報生成手段3fは、関心番組分類生成手段3eで生成された関心番組分類と、デジタル放送におけるサービス情報に含まれている番組情報の中の番組分類とを比較して、これらの関心番組分類と番組分類とが一致する番組を検出すると共に、サービス情報に基づいて、現在、受信部7で受信している(放送されている)番組の残り時間、または、放送される番組の放送時刻を算出する。さらに、この選別番組情報生成手段3fは、サービス情報に含まれている、番組をジャンル分けしたジャンル情報と、関心番組分類と、放送番組の残り時間または放送時刻とに基づいて、関心番組分類と番組分類とが一致する番組を選別した選別番組に関する情報である選別番組情報を生成するものである。
【0055】
選別番組提示選択手段3gは、選別番組情報生成手段3fで生成された選別番組情報に含まれている選別番組数が一定数より多い場合には、視聴者に対し、表示出力部11を介して、ジャンル情報を提示すると共に、選別番組情報に含まれている選別番組数が一定数以下である場合には、視聴者に対し、表示出力部11を介して、当該選別番組情報を提示し、選択させるものである。
【0056】
選別番組提示変更手段3hは、選別番組提示選択手段3gで選択された選別番組情報を表示出力部11に提示する(表示する)際の提示の仕方を変更するものである。例えば、選別番組情報に含まれている選別番組の中で、現在放送中の選別番組で残り時間が一定時間(任意時間であり、特許請求の範囲に記載した第一所定時間に相当)以上のもの、現在放送中の選別番組の中で当該一定時間未満のもの、近く放送予定の選別番組で一定時間(任意時間であり、特許請求の範囲に記載した第二所定時間に相当)以内に放送が開始されるもの、近く放送予定の選別番組で当該一定時間以上先に放送が開始されるものについて、当該選別番組の番組名の表示文字の大きさや、表示色または背景色が、視聴者に一目で区別できるように、この選別番組提示変更手段3hによって変更される。
【0057】
地域人物名包含番組選択手段3iは、記憶部5に記憶されている視聴者個人情報に地域名が含まれている(登録されている)場合、または、入力部9を介して入力された視聴者個人が現在関心のある事柄(関心事項情報)に人物名が含まれている場合、サービス情報の中から、当該地域名または当該人物名を含んだ番組情報を検索し、検索した結果を地域人物名包含番組情報として、表示出力部11を介して視聴者に提示し選択させるものである。
【0058】
データベース作成手段3jは、サービス情報に含まれているスケジュール情報で規定される一定期間(例えば、1日間〜1週間)に含まれている番組の番組名および番組記述中に記述されている一般名詞、人物名、地域名と、番組を識別するための番組識別情報(イベントID、サービスID、ネットワークID)とを対照できるデータベースを作成するものである。
【0059】
検索語決定手段3kは、データベース作成手段3jで作成されたデータベースから一般名詞、人物名、地域名を抜き出して、番組を検索する際に用いる検索語の候補として、視聴者に対し、表示出力部11を介して提示し、検索語を決定させるものである。
【0060】
検索語提示変更手段3lは、検索語決定手段3kによって決定された検索語で検索した際に、放送予定データベース(後記する)内を検索した際に、この検索語と放送予定データベース内に含まれている番組名、番組記述とに一致する(合致する)部分がある場合、当該検索語に合致した部分の番組名、番組記述の表示色または背景色を他の表示色とは変更して提示すると共に、当該検索語と番組名、番組記述とに合致した部分がない場合、当該検索語だけの表示色若しくは背景色または表示パターンを他の表示色とは変更して提示するものである。
【0061】
記憶部5は、一般的なハードディスク等によって構成され、送信側から送信されたサービス情報と、予め記憶されている番組配列情報とからなるサービス情報・番組配列情報(放送予定データベース)と、チャンネル設定パターン、番組推奨パターン、過ごし方指定パターン、番組選別パターン、番組検索パターンを含む選択パターンと、視聴者個人の嗜好、年齢、性別、職業等に関する視聴者個人情報(ユーザープロファイルデータベース)と、気楽因子、情報因子および感動因子に関して番組のジャンル毎に重み付けを設定した因子重み付けテーブルとを記憶するものである。なお、因子重み付けテーブルは、主制御部3の因子重み付けテーブル更新手段(図示せず)によって、SIの運用の見直し等により、これに対応するように自動的に更新されるものである。
【0062】
受信部7は、地上波、衛星波、ケーブルテレビ網、通信回線網を介して送信されているデジタル放送における番組を受信するものである。
入力部9は、キーボード、マウス、リモコン等によって構成されるものであり、選択パターンの決定や視聴者個人の視聴者個人情報、関心事項情報等を入力する際に利用するものである。
【0063】
表示出力部11は、CRTディスプレイ、プラズマディスプレイや液晶と、音声出力装置(スピーカ)等によって構成されるものであり、番組の表示や選択パターンの表示、番組の音声出力を行うものである。なお、この表示出力部11に表示される選択パターン等の情報を総括して、番組ナビゲーション情報と呼称することにする。
【0064】
このデジタル放送受信装置1によれば、記憶部5に記憶されている所定の選択パターンが、視聴者の視聴意図に応じて選択パターン決定手段3bで決定される。そして、選択パターン切替手段3cで選択パターンが切り替えられて、受信部7で、切り替えられたデジタル放送の番組が受信される。このため、飛躍的に増大するデジタル放送の番組の中から、当該装置1に記憶されている選択パターンを選択するといった簡単な操作によって、受信側の視聴者に適合した番組を視聴者は視聴することができる。
【0065】
(デジタル放送受信装置の全体動作)
次に、図3に示すシーケンシャルチャートを参照して、デジタル放送受信装置1の全体動作を説明する(適宜、図1参照)。
まず、視聴者(ユーザー)がデジタル放送受信装置1の電源をオンすると(A1)、デジタル放送受信装置1の初期設定に基づいて、デジタル放送受信装置1が起動する(B1)。この初期設定は、主制御部3の選択パターン切替手段3cで保持される選択パターン(番組ナビゲーション情報)によるものであり、デジタル放送受信装置1は、この選択パターン切替手段3cで保持される選択パターン(番組ナビゲーション情報)を、ユーザープロファイルデータベース(視聴者個人情報)と放送予定データベース(サービス情報・番組配列情報)とを参照して生成して、表示出力部11に表示する(B2)。
【0066】
すると、ユーザー(視聴者)は、表示出力部11の表示画面に表示された情報を認識し(A2)、入力部9を利用して、選択パターンの選択操作を行い(A3)、視聴する番組を決定するまで(A4、No)、A2〜A4の選択操作を繰り返す。その後、デジタル放送受信装置1は、ユーザー(視聴者)が選択した内容(選択パターン)を取得し(B3)、視聴する番組が決定されるまで(B4、No)、B2〜B4の動作が繰り返される。
【0067】
ユーザー(視聴者)によって、視聴する番組が決定される(A4、Yes)と、デジタル放送受信装置1で受信される番組が決定され(B4、Yes)、当該番組が受信され、表示出力部11に表示され(B5)、ユーザー(視聴者)は、表示された番組を視聴する(A5)。
【0068】
(視聴者個人情報の処理手順について)
次に、図4に示すフローチャートを参照して、ユーザープロファイルデータベース(視聴者個人情報)の処理手順について説明する(適宜、図1参照)。
まず、デジタル放送受信装置1に付属しているICカード等のセキュリティモジュール(図示せず)が、当該装置1に挿入され、このセキュリティモジュールに記憶されているユーザーIDによって、ユーザーの識別が行われる(S1)。このとき、顔画像による認識や声紋等の個人識別技術を用いてユーザーの識別を行ってもよい。そして、入力部9を利用して、ユーザー(視聴者)の性別、年齢層(年齢)、地域(地域名)が入力される(S2)。
【0069】
続いて、デジタル放送受信装置1の主制御部3の関心番組分類生成手段3eによって、関心番組分類(領域1)が設定される(S3)。さらに、ユーザー(視聴者)が、入力部9を利用して、関心事項情報(関心分野:領域2)を入力する(S4)。これら関心番組分類と関心事項情報とをあわせてユーザー関心領域が設定される(S5)。S1〜S5の処理で入力されたユーザーID、性別、年齢層(年齢)、地域(地域名)、関心分野(関心事項情報)、ユーザー関心領域が1つのユーザープロファイルに記述され、このユーザープロファイルが複数集められユーザープロファイルデータベースが作成される(S6)。
なお、これら視聴者個人情報の入力はデジタル放送受信装置1の購入時に行われる。
【0070】
(サービス情報・番組配列情報の受信処理について)
次に、図5に示すフローチャートを参照して、サービス情報・番組配列情報(放送予定データベース)の受信処理について説明する(適宜、図1参照)。
まず、デジタル放送受信装置1の受信部7で受信可能なネットワーク(放送伝送路:BS、CS、地上のデジタル放送など)が設定される(S11)。続いて、各ネットワーク(放送伝送路)のNIT(Network Information Table)からネットワーク内の全編成チャンネル、局名が取得される(S12)。さらに、各編成チャンネルのSDT(Service Description Table)から編成チャンネル名、事業者名(放送事業者名)が取得される(S13)。各編成チャンネルのEIT(Event Information Table)から所定期間(一定期間)内の番組の放送日時、番組名、番組記述、番組分類(ジャンル)のデータが取得される(S14)。
【0071】
その後、放送予定データベース(サービス情報・番組配列情報)が記憶部5に作成される(S15)。この放送予定データベースには、図5中下方に示したように、放送予定として、スタート日時(放送開始時刻)、継続時間(放送時間)が、番組内容として、番組名、番組記述、番組分類が、番組IDとして、イベントID、サービスID、ネットワークIDが記述されている。
【0072】
(チャネル設定パターン)
選択パターン決定手段3bで決定された選択パターン(番組の選択方法)がチャンネル設定パターンであった場合および選択パターン切替手段3cで自動的に切り替えられた選択パターン(番組の選択方法)がチャンネル設定パターンであった場合、このチャンネル設定パターンに設定されている週、曜日、日付の特定の時間帯に、デジタル放送受信装置1を起動直後(電源オン)には、このチャンネル設定パターンで設定されているチャンネル(局)が選択され、このチャンネルで放送されている番組がユーザー(視聴者)に視聴される。
【0073】
ここで、図6に示すフローチャートを参照して、チャンネル設定パターンの設定の仕方を詳細に説明する(適宜、図1参照)
視聴者個人情報の処理手順のところで説明したように、まず、デジタル放送受信装置1に付属しているICカード等のセキュリティモジュール(図示せず)が、当該装置1に挿入され、このセキュリティモジュールに記憶されているユーザーIDによって、ユーザーの識別が行われる(S21)。
【0074】
次に、入力部9を介して、特定の時間帯の指定がなされる(S22)。特定の時間帯の指定には、全日・曜日指定と、開始・終了時刻とが含まれている。また、サービス情報・番組配列情報の受信処理のところで説明したように、デジタル放送受信装置1の受信部7で受信可能なネットワーク(放送伝送路:BS、CS、地上のデジタル放送など)が設定され(S23)、さらに、各編成チャンネルのSDT(Service Description Table)に記載されている編成チャンネル名、事業者名(放送事業者名)が設定される(S24)。
【0075】
なお、シリーズ番組を設定する場合には、この番組のID(シリーズ番組ID)が設定される(S25)。そして、S24またはS25で設定された編成チャンネル名、事業者名(放送事業者名)またはシリーズ番組IDがユーザープロファイルプロファイルデータベースに記録される(S26)。
【0076】
このチャンネル設定パターンによれば、特定の時間帯にデジタル放送受信装置1を起動させた場合には、いつも見馴れた特定のチャンネルの番組がユーザー(視聴者)に視聴されることになる。このチャンネル設定パターンをユーザー(視聴者)が設定することにより、デジタル放送受信装置1を“時計代わり”にして、視聴することができ、例えば、出勤、登校前のユーザーにとって、身支度しながら(朝食を取りながら)、ながら視聴する場合、利便性の高いものになる。また、このチャンネル設定パターンに、毎日または毎週、定期的に放送されているシリーズ番組を設定することにより、見逃すことなく(見そこなうことなく)当該シリーズ番組を視聴することができる。
【0077】
(番組推奨パターンの動作)
選択パターン決定手段3bで決定された選択パターン(番組の選択方法)が番組推奨パターンであった場合には、視聴者には明確な目的がなく「なにげなく」番組を視聴する場合に適した番組を、デジタル放送受信装置1がユーザー(視聴者)に推奨して、この推奨した番組がユーザー(視聴者)に視聴される。このデジタル放送受信装置1がユーザー(視聴者)に番組を推奨する場合に、この推奨する番組に対応する希求因子(気楽、情報、感動の3因子であり、記憶部5に記憶されている因子重み付けテーブル、図8参照)をつけ(重み付けをし)、この希求因子の優先順位を曜日毎の時間帯で切り替えて、これに基づいて、番組が推奨される。
【0078】
この図8に示すように、因子重み付けテーブルは、各番組がジャンル大分類、ジャンル中分類に分類され、これら各番組に希求因子の重み付けが設定されているものである。ジャンル大分類は、識別子“0”の「ニュース/報道」、識別子“1”の「スポーツ」、識別子“2”の「情報/ワイドショー」の3個の大分類に分類されている。
【0079】
大分類「ニュース/報道」では、ジャンル中分類は、識別子“0”の「定時総合」、識別子“1”の「天気」、識別子“2”の「特集ドキュメント」、識別子“3”の「政治国会」、識別子“4”の「経済市況」、識別子“5”の「海外国際」、識別子“6”の「解説」、識別子“7”の「討論会談」、識別子“8”の「報道特番」、識別子“9”の「ローカル地域」、識別子“A”の「交通」、識別子“F”の「その他」の中分類に分類されている。
【0080】
大分類「スポーツ」では、ジャンル中分類は、識別子“0”の「スポーツニュース」、識別子“1”の「野球」、識別子“2”の「サッカー」、識別子“3”の「ゴルフ」、識別子“4”の「その他の球技」、識別子“5”の「相撲格闘技」、識別子“6”の「オリンピック国際大会」、識別子“7”の「マラソン陸上水泳」、識別子“8”の「モータースポーツ」、識別子“9”の「マリンウインタースポーツ」、識別子“A”の「競馬公営競技」、識別子“F”の「その他」の中分類に分類されている。
【0081】
大分類「情報/ワイドショー」では、ジャンル中分類は、識別子“0”の「芸能ワイドショー」、識別子“1”の「ファッション」、識別子“2”の「暮らし住まい」、識別子“3”の「健康医療」、識別子“4”の「ショッピング通販」、識別子“5”の「グルメ料理」、識別子“6”の「イベント」、識別子“7”の「番組紹介のお知らせ」、識別子“F”の「その他」の中分類に分類されている。
【0082】
また、時間帯に応じて、希求因子の重み付けが変化するように、3因子のそれぞれに乗算する係数を設定している(図9、以下、3因子係数表という)。この図9に示すように、時刻0−6(午前0時から午前6時まで)では、気楽希求(気楽因子)に0.2、情報希求(情報因子)に0.8の係数が設定されており、時刻6−12(午前6時から午後12時まで)では、気楽希求(気楽因子)に0.2、情報希求(情報因子)に0.8の係数が設定されている。また、時刻12−18(午後12時から午後6時まで)では、気楽希求(気楽因子)に0.4、情報希求(情報因子)に0.3、感動希求(感動因子)に0.3の係数が設定されており、時刻18−24(午後6時から午前24時[午前0時]まで)では、気楽希求(気楽因子)に0.4、情報希求(情報因子)に0.2、感動希求(感動因子)に0.4の係数が設定されている。
【0083】
ここで、図7に示すフローチャートを参照して、番組推奨パターン選択時の動作をより詳細に説明する(適宜、図1参照)。
まず、ユーザープロファイルデータベースおよび放送予定データベースが参照され、現在放送中の番組、放送予定時刻が間近な番組の中で、ユーザー(視聴者)に好まれそうな番組が抽出される(S31)。続いて、抽出された各番組の3因子の重み付けが図8に示した因子重み付けテーブルを参照してなされる(S32)。さらに、この3因子の重み付けの係数処理が、現在時刻と図9に示した3因子係数表とに基づいてなされる(S33)。
【0084】
そして、抽出された番組が1個であるかどうかが判断される(S34)。抽出された番組が1個であると判断された場合(S34、Yes)には、当該1個の番組が視聴する番組に決定される(S35)。なお、このS35は、デジタル放送受信装置1が起動してから一定時間経過した後に、自動的に抽出された番組が推奨番組として決定されるタイムアウト処理である。
【0085】
抽出された番組が1個であると判断されなかった場合(S34、No)、つまり、抽出された番組が複数ある場合には、放送予定データベースが参照され、現在放送中で終了までの残り時間が最長の番組が選択される(S36)。さらに、現在放送中で終了までの残り時間が最長の番組が1個であるかどうかが判断され(S37)、1個であると判断された場合(S37、Yes)には、当該残り時間が最長の番組に決定され、1個であると判断されなかった場合(S37、No)には、現在時刻(現在の時間帯)の優先因子の高い順に選択される(S38)。
【0086】
ここで、S32における「3因子の重み付け」およびS33における「3因子の重み付けの係数処理」について、より詳細に説明する。S32において、図8に示したジャンル毎の気楽、情報、感動の3因子で示される番組の傾向が求められ、どの因子の影響が大きい番組であるかが判断される。なお、1個の番組に複数のジャンルが指定されている場合には、算術平均で3因子の重みが求められる。そして、S33において、現在時刻における3因子の係数が図9に示した時刻毎の3因子の係数から求められて、3因子の重みにそれぞれを乗算した総和、つまり、時間帯に応じて重み付けした番組の傾向を求め、現在放送中の番組の中で最大の番組が求められる。最大の番組が複数ある場合には、残り時間が最長のものが求められる。さらに、残り時間が同一の番組がある場合には、3因子の係数の中で最大の係数(例えば、図9中、午前6時から午後12まででは、情報因子の係数が最大となる。または、午後12時から午後18時まででは、気楽因子の係数が最大となる)に該当する番組が求められる。
【0087】
この番組推奨パターンの動作によれば、番組推奨パターンにおける番組は、選別番組提示選択手段3gまたは地域人物名包含番組選択手段3iで選択された番組で構成されるものであり、この推奨番組に希求因子の重み付けがなされ、さらに、時間帯(現在時刻)に応じて、希求因子の3因子の重み付けに係数が乗算され(3因子の重み付け係数処理)、推奨番組が決定される。また、複数ある場合には、この複数の推奨番組の中で放送の残り時間が最も長い番組が番組推奨パターンに組み入れられる。さらに、放送の残り時間が最も長い番組が複数ある場合には、予め設定された希求因子の高い順(優先因子の高い順)に番組が選択され、番組推奨パターンが生成される。このため、ユーザー(視聴者)は、自分の嗜好にフィットした(適合した)番組を自動的に視聴することができる。
【0088】
(過ごし方指定パターンの動作)
選択パターン決定手段3bで決定された選択パターン(番組の選択方法)が過ごし方指定パターンであった場合には、放送されている番組の視聴を通じて、番組が放送されている時間をどのように過ごしたいかといった視聴動機に見合った番組を、デジタル放送受信装置1がユーザー(視聴者)に推奨して、ユーザー(視聴者)が推奨された番組の中から視聴したい番組が選択される。
【0089】
ここで、図10に示すフローチャートを参照して、過ごし方指定パターン選択時の動作をより詳細に説明する(適宜、図1参照)。
まず、過ごし方指定パターンが選択された場合には、気楽さを希求する「気楽希求」、役に立つ情報を希求する「情報希求」、感動、共感を希求する「感動希求」がクリックボタンとして表示出力部11の表示画面に表示され、ユーザー(視聴者)がいずれかを選択して視聴動機が設定される(S41)。ここで、デジタル放送受信装置1固有に設定するか、あるいは、記憶部5に記憶されている因子重み付けテーブル、または、データ放送またはダウンロードで受信した3因子と番組分類との関係を定義した因子重み付けテーブルが参照されて関連する番組分野(関連領域)が設定される(S42)。
【0090】
そして、視聴動機に該当する番組分野の領域がユーザープロファイルデータベース(視聴者個人情報)が参照されて限定され(S43)、さらに、放送予定データベースが参照されて番組が選別される(S44)。その後、選別された結果が一覧表(過ごし方の気分別に推奨される番組の番組表であり、気分別推奨番組表とする)として表示出力部11の表示画面に表示され(S45)、ユーザー(視聴者)によって視聴する番組が決定される(S46)。
【0091】
この過ごし方指定パターンの動作によれば、ユーザー(視聴者)の視聴動機である気楽希求、情報希求、感動希求に応じて、視聴者の所望する生活態様「過ごし方」が指定され、この「過ごし方」の選択結果により、視聴する番組が決定される。この場合、視聴する番組は、例えば、記憶部5に記憶されている視聴者毎の視聴者個人情報に基づいて、決定される。このため、ユーザー(視聴者)は、飛躍的に増大するデジタル放送の番組の中から、自分の過ごし方、気分に応じた番組が選び出され、選び出された番組を視聴することができる。
【0092】
(番組選別パターンの動作)
選択パターン決定手段3bで決定された選択パターン(番組の選択方法)が番組選別パターンであった場合には、様々な放送伝送路(ネットワーク)を介して放送されているデジタル放送の番組の中から、ユーザー(視聴者)に好まれそうな番組が選別され、表示出力部11に一覧表が表示される。そして、この一覧表に表示されている番組の中からユーザー(視聴者)が視聴したい番組が選択される。
【0093】
この場合、ユーザー(視聴者)の特性(嗜好)を示すデータとして、予め、当該装置1の記憶部5に記憶されているユーザープロファイルデータベース(視聴者個人情報)と、デジタル放送の番組に多重化されているサービス情報(SI)および番組配列情報(PSI)に含まれている番組の放送予定と、各番組の番組名、番組記述、番組分類によって構成されている放送予定データベース(サービス情報・番組配列情報)とが比較され、ユーザー(視聴者)が好む可能性の高い番組が選別され、その結果が表示出力部11に表示され、ユーザー(視聴者)に選択される。
【0094】
ここで、図11に示すフローチャートを参照して、番組選別パターン選択時の動作をより詳細に説明する(適宜、図1参照)。
まず、主制御部3の比較手段3dで、ユーザープロファイルデータベース(視聴者個人情報)が参照され、ユーザー関心領域が設定される(S51)。このユーザープロファイルデータベースには、ユーザーが登録した(入力した)性別、年齢層、地域に基づいて、自動的に設定される番組分類の領域(関心番組分類)と、ユーザー(視聴者)が入力部9を利用して入力した関心事項情報とをあわせたユーザー関心領域が設定されている。
【0095】
また、選別番組情報生成手段3fで、放送予定データベースが参照され、今、放送されていて終了まで一定時間以上(例えば、30分)の残り時間のある番組と、一定時間以内(例えば、1時間)に放送が開始される番組とを限定し(S52)、この中から、ユーザー関心領域に該当する番組が、サービス情報のEITテーブルのコンテンツ記述子に含まれているジャンル1(大分類)、ジャンル2(中分類)により選別される(S53)。
【0096】
このユーザー関心領域に該当する番組の総数が7個以下であるかどうかが判断され(S54)、総数が7個以下であると判断された場合(S54、Yes)、これらの選別結果について、選別番組提示選択手段3gで、ジャンル1名(大分類名)、番組名、放送局等の一覧表(ジャンル毎の番組表であり、ジャンル毎番組表とする)が表示出力部11の表示画面に表示され(S57)、ユーザー(視聴者)によって選択される(S58)。なお、この表示出力部11に表示される際に、選別番組提示変更手段3hによって、現在時刻と放送終了時刻または放送予定時刻との差分時間に基づいて、ジャンル1名(大分類名)、番組名、放送局等の表示文字の大きさや、表示色または背景色が変更される。
【0097】
S54にて、ユーザー関心領域に該当する番組の総数が7個以下であると判断されない場合(S54、No)、各ジャンル1(各大分類)または各ジャンル2(各中分類)に含まれている該当番組数(ジャンル毎の番組数を表にしたものであり、ジャンル毎番組数表とする)を、表示出力部11の表示画面に表示し(S55)、ユーザー(視聴者)が大分類または中分類を選択したのち(S56)、当該大分類名または中分類名、番組名、放送局等の一覧表が表示出力部11の表示画面に表示され(S57)、ユーザー(視聴者)によって選択される(S58)。
【0098】
また、この番組選別パターンの動作では、ユーザープロファイルデータベース(視聴者個人情報)の中にユーザー(視聴者)の関心分野だけでなく、地名(地域名)や、関心のある事項として入力された人物名(例えば、出演者、番組制作者、脚本家等)が含まれている(登録されている)場合、放送予定データベースが用いられて、番組名、番組記述の中から、当該地名(地域名)、当該人物名を含む番組が地域人物名包含番組選択手段3iで検出され、表示出力部11の表示画面に、大分類名、番組名、放送局等の一覧表が表示され、ユーザー(視聴者)によって選択される。
【0099】
この番組選別パターンの動作によれば、関心番組分類生成手段3eで、記憶部5に記憶されている視聴者個人情報と、当該視聴者が個別に入力部9を利用して入力した視聴者個人の関心事項情報とに基づいて、関心番組分類が生成される。続いて、選別番組情報生成手段3fで、サービス情報に含まれている番組情報の番組分類と関心番組分類とが比較され、一致する番組の中から、当該番組が放送中である場合には、残りの放送時間に基づき、当該番組が放送予定の場合には、放送される放送時刻に基づいて、選別番組情報が生成される。そして、選別番組提示選択手段3gで、選別番組情報が一定数より多い場合には、ジャンル情報のみが表示され、一定数以下である場合には、選別番組情報が提示され、視聴者に選択される。なお、選別番組情報が一定数より多い場合に、複数のジャンル情報が表示され、このジャンル情報が選択された後には、このジャンル情報に係る(属する)選別番組情報が提示される。
【0100】
選別番組提示変更手段3hによって、選別番組提示選択手段3gで選択した選別番組のジャンル1名(大分類名)、番組名、放送局等の一覧表が表示出力部11の表示画面に表示される際に、現在時刻と放送終了時刻または放送予定時刻との差分時間に基づいて、これらジャンル1名(大分類名)、番組名、放送局等の表示文字の大きさや、表示色または背景色が変更される。これによって、視聴者は一目で、現在放送されている選別番組と現在放送されていない選別番組とを区別することができる。
【0101】
また、地域人物名包含番組選択手段3iで、視聴者の個人情報に地域名が含まれている場合や、視聴者個人の関心事項情報に人物名が含まれている場合には、これらの地域名や人物名が含まれている番組情報が地域人物名包含番組情報として検索され、視聴者に提示され、選択される。このため、飛躍的に増大するデジタル放送の番組の中から、ユーザー(視聴者)が視聴したいであろう番組が予め、選別されて提示されるので、この選別された番組を選択することで(簡単な操作で、あまり迷うことなく)、受信側のユーザー(視聴者)は、自分の嗜好に適合した番組を視聴することができる。
【0102】
(番組検索パターンの動作)
選択パターン決定手段3bで決定された選択パターン(番組の選択方法)が番組検索パターンであった場合には、ユーザー(視聴者)が関心のある事項(関心事項情報)を指定して(入力して)、それに関わる番組が選択される。
デジタル放送受信装置1では、予め全デジタル放送(地上波、衛星波、ケーブルテレビ網、通信回線網)の番組の放送予定が一定期間(例えば、現時点から1日間または1週間)、記憶部5のサービス情報・番組配列情報(放送予定データベース)に記憶されており、データベース作成手段3jによって、このサービス情報・番組配列情報に含まれている番組名、番組記述の中から、一般名詞、人物名、地域名が抜き出されて、番組を識別する番組識別情報(イベントID、サービスID、ネットワークID)を対照できるデータベース(検索語候補データベース)が作成される。
【0103】
そして、ユーザー(視聴者)が選択パターン決定手段3bで番組検索パターンを選択した場合、この検索語候補データベースから一般名詞、人物名、地域名が、検索語決定手段3kで、あいうえお順に整理されて表示出力部11の表示画面に表示される。この表示された一般名詞、人物名、地域名の中から、ユーザー(視聴者)によって、関心のある1つまたは複数の検索語が選択され、検索語が決定される。例えば、検索語候補データベースの中から、ユーザー(視聴者)が視聴したい人物名を含んだ番組の番組名が表示出力部11の表示画面に表示され、当該番組をユーザー(視聴者)が選択して視聴することが想定される。なお、この検索語決定手段3kで、あいうえお順に整理された一般名詞、人物名、地域名が表示出力部11の表示画面に表示される際に、検索語提示変更手段3lで、これら一般名詞、人物名、地域名の表示文字の大きさや、表示色または背景色が変更される
【0104】
或いは、検索語候補データベースに番組名や番組識別を含ませず、検索語の候補のみのデータベースとする場合、設定された検索語によって、サービス情報・番組配列情報(放送予定データベース)の中の番組名や番組記述に含まれている番組が検索され、表示出力部11の表示画面に表示されることになる。
【0105】
ここで、図12に示すフローチャートを参照して、番組検索パターン選択時の動作をより詳細に説明する(適宜、図1参照)。
まず、データベース作成手段3jで、放送予定データベース(サービス情報・番組配列情報)が参照され、番組名と番組記述とに含まれる一般名詞、人物名、地域名が抜き出され、検索語候補データベースが作成される(S61)。
【0106】
そして、検索語決定手段3kで検索語の候補が表示出力部11の表示画面に表示され(S62)、ユーザー(視聴者)によって検索語が1または複数(任意に)設定される(S63)。続いて、放送予定データベースまたは検索語候補データベースが参照され、番組が検索される(S64)。番組の検索結果が一覧表として表示出力部11の表示画面に表示され(S65)、ユーザー(視聴者)によって、視聴する番組が決定される(S66)。この検索結果の一覧表が表示出力部11の表示画面に表示される際に、検索語提示変更手段3lで、検索語と一致した部分の番組名、番組記述の表示文字の大きさや、表示色または背景色の変更がなされる。
【0107】
なお、S61における検索語候補データベースの作成では、漢字かな混じり文から一般名詞、人物名、地域名が単語(文字列)として切り出され、この場合、単語の区切りがサービス情報の予約語を表す墨付きカッコ、《》、によって、或いは、「」、()、〈〉、〜、−、▼、▽、!、スペース、句読点などの記号、および字種の変化箇所から判定される。
【0108】
なお、番組名や番組記述では、限られた字数、データ量の中で、番組を的確に紹介するために、体言止めも多いので、このような特定の記号、字種の変化箇所で単語の区切りが判定できる。また、墨付きカッコ、または、《》に囲まれた文字列は、これらに続く記述の属性を表すものなので、検索語としないように処理される。これによって、検索語候補に含まれる不要な雑音の一部を取り除くことができる。
【0109】
特に、作者、出演者、演出家、監督、キャスター、ゲスト、朗読者、ナレーター、音楽等の番組に対して、検索語の役割を特定した上で、人物名を検索語候補とする場合には、墨付きカッコ、《》に続く人物名が、検索語の役割を果たすものなので、この人物名と、検索対象としている人物名との一致を検索することが有効である。
【0110】
また、ARIB技術資料ARIB−TR−B15(第二分冊)「BSデジタル放送運用規定」付録Eに規定されている追加特殊文字、例えば、2カ国語放送を示す追加特殊文字(区点コード:90区58点)、選択表示できる字幕付きを示す追加特殊文字(区点コード:90区54点)、解説音声付きを示す追加特殊文字(区点コード:90区60点)等の放送番組の内容属性についても、追加特殊文字を指定して検索することで、ユーザー(視聴者)の希望に応じて番組を検索する際に有効である。
【0111】
さらに、番組名と番組記述に含まれる一般名詞、人物名、地域名の一覧表を送信側(放送局側)で作成し、データ放送または通信回線網を介してダウンロードデータの一部として放送して、受信側のデジタル放送受信装置1の受信部7で受信して、記憶部5に記憶させ、検索語候補データベースとして使用することにより、検索語候補の雑音を低減して、検索語の検索性能を向上させることができると共に、受信側のデジタル放送受信装置1の主制御部3におけるデータ処理量を低減することができる。
【0112】
また、検索語候補データベースのデータには、図12の下方に示したように、一般名詞、人物名、地域名、ネットワークID、サービスID、イベントID、番組名が含まれている。
さらに、S64において、番組が検索される際に参照されるデータベースは、検索語候補データベースにイベントIDが含まれている場合には、検索語候補データベースであり、イベントIDが含まれていない場合には、放送予定データベースである。
【0113】
この番組検索パターンの動作によれば、データベース作成手段3jで、サービス情報に含まれているスケジュール情報で規定される一定期間の番組名および番組記述の一般名詞、人物名、地域名と番組を識別するための番組識別情報とを対照できるデータベースが作成される。そして、検索語決定手段3kで、作成されたデータベースから一般名詞、人物名、地域名が抜き出され、検索語候補として視聴者に提示される。その後、決定された検索語に基づいて、番組検索パターンが決定される。また、検索語候補を作成する際に、特定の記号で区切られた文字列または字種が変化した文字列が一般名詞、人物名、地域名とみなされる。
【0114】
さらに、送信側で、番組名および番組記述に含まれている一般名詞、人物名、地域名の一覧表が生成される。そして、この一覧表が受信側で受信され、検索語決定手段3kで検索語候補が抜き出される。このため、飛躍的に増大するデジタル放送の番組の中から、ユーザー(視聴者)が視聴したい番組を検索するための検索語が容易に得られ、この検索語によって、視聴したい番組を容易に検索することができ、ユーザー(視聴者)は、自分の要求する番組を視聴することができる。
【0115】
また、検索語決定手段3kで決定された検索語を使用して、放送データベースが検索された場合に、検索語提示変更手段3lによって、放送データベースに含まれている番組名、番組記述の中で、検索語と一致した番組名、番組記述の表示文字の大きさや、表示色または背景色が変更して提示され、ユーザー(視聴者)は、これに基づいて、自分の視聴したい番組を容易に選択して視聴することができる。
【0116】
(選択パターンによってユーザーが番組を選択する概略について)
次に、図13に示すフローチャートを参照して、前記した5個の選択パターンによって、ユーザー(視聴者)が番組を選択する概略の動作について説明する(適宜図1参照)。
【0117】
まず、ユーザー(視聴者)によって、デジタル放送受信装置1の電源がオンされる(S71)と、この電源がオンされた現在時刻が、チャンネル設定パターンで設定されている特定の時間帯に該当しているかどうかが判断される(S72)。特定の時間帯に該当していると判断された場合(S72、Yes)には、デジタル放送受信装置1の表示出力部11の表示画面に特定のチャンネルで放送されている番組が表示される(S73)。この番組がユーザー(視聴者)に視聴される(S74)。
【0118】
また、S72にて、特定の時間帯に該当していると判断されなかった場合(S72、No)には、デジタル放送受信装置1の表示出力部11の表示画面に「受信ナビの先頭画面」(一例として、後記する図14に図示)が表示される(S75)。
【0119】
続いて、番組推奨パターンで設定されている時間(タイム)内であるかどうかが判断される(S76)。この時間(タイム)内であると判断されなかった場合(S76、No)、タイムアウト処理がなされ、表示出力部11の表示画面に、番組推奨パターンにおいて推奨されている推奨番組が表示され(S77)、この番組がユーザー(視聴者)に視聴される(S74)。
【0120】
また、S76にて、番組推奨パターンで設定されている時間(タイム)内であると判断された場合(S76、Yes)、番組推奨パターンにおける推奨番組(推奨第2候補)を視聴するかどうかが判断される(S78)。この推奨番組(推奨第2候補)を視聴するとユーザー(視聴者)が判断した場合(S78、Yes)、選択操作がなされ(S79)、この推奨番組がユーザー(視聴者)に視聴される(S74)。
【0121】
また、S78にて、番組推奨パターンにおける推奨番組(推奨第2候補)を視聴するとユーザー(視聴者)が判断しなかった場合(S78、No)、気分別推奨(過ごし方指定パターン)における推奨番組を視聴するかどうかが判断される(S80)。気分別推奨(過ごし方指定パターン)における推奨番組を視聴すると判断された場合(S80、Yes)、気分別推奨(過ごし方指定パターン)を選択する選択操作がなされ(S81)、気分別推奨番組表が表示出力部11の表示画面に表示され(S82)、選択操作によって当該気分別推奨番組表から推奨番組が選択されて(S83)、この推奨番組がユーザー(視聴者)に視聴される(S74)。
【0122】
また、S80にて、気分別推奨(過ごし方指定パターン)における推奨番組を視聴すると判断されなかった場合(S80、No)、限定領域選別(番組選別パターン)における選別番組を視聴するかどうかが判断される(S84)。限定領域選別(番組選別パターン)における選別番組を視聴すると判断された場合(S84、Yes)、限定領域選別(番組選別パターン)を選択する選択操作がなされ(S85)、ジャンル毎番組表が表示出力部11の表示画面に表示され(S86)、選択操作によって当該ジャンル毎番組表から選別番組が選択されて(S87)、この選別番組がユーザー(視聴者)に視聴される(S74)。
【0123】
また、S84にて、限定領域選別(番組選別パターン)における選別番組を視聴すると判断されなかった場合(S84、No)、全領域選別(番組選別パターン)における選別番組を視聴するかどうかが判断される(S88)。全領域選別(番組選別パターン)における選別番組を視聴すると判断された場合(S88、Yes)、全領域選別(番組選別パターン)を選択する選択操作がなされ(S89)、ジャンル毎番組数表が表示出力部11の表示画面に表示される(S90)。このジャンル毎番組数表から番組表を選択する選択操作がなされ(S91)、番組表が表示出力部11の表示画面に表示される(S92)。選択操作によって当該番組表から選別番組が選択されて(S92)、この選別番組がユーザー(視聴者)に視聴される(S74)。
【0124】
また、S88にて、全領域選別(番組選別パターン)における選別番組を視聴すると判断されなかった場合(S88、No)、番組検索(番組検索パターン)における番組を視聴するかどうかが判断される(S94)。番組検索(番組検索パターン)における番組を視聴すると判断されなかった場合(S94、No)、S76に戻る。さらに、番組検索(番組検索パターン)における番組を視聴すると判断された場合(S94、Yes)、番組検索(番組検索パターン)を選択する選択操作がなされ(S95)、検索語によって放送データベースが検索された検索結果が表示出力部11の表示画面に表示され(S96)、この中から番組が選択されて(S97)、この番組がユーザー(視聴者)に視聴される(S74)。
【0125】
(デジタル放送受信装置の動作例[実際に表示される表示画面の一例])
次に、図14〜図19を参照して、デジタル放送受信装置1の表示出力部11の表示画面に表示される(提示される)表示画面の例(提示画面の例)を説明する。ここでは、デジタル放送受信装置1を起動させた時刻が、チャンネル設定パターンで設定された時間帯に該当していないものとして、以下の説明をする。なお、デジタル放送受信装置1を起動させた時刻が、チャンネル設定パターンで設定された時間帯に該当している場合には、チャンネル設定パターンで設定されているチャンネルの番組が表示されることになる。
【0126】
まず、図14の提示画面例(1)は、デジタル放送受信装置1を起動させた場合に表示出力部11の表示画面に表示されるもので、この場合、記憶部5に記憶されている視聴者個人情報が参照された「番組推奨パターン」による番組が一定時間(例えば、10秒程度)表示される。この図14に示すように、「番組推奨パターン」によって推奨される番組の局番、番組名が「170ポチたま」である。
【0127】
さらに、推奨される他の番組として、ジャンル情報が「暮らし住まい」の番組として、局番、番組名が「102趣味の園芸」、「556DIYあした」の番組が、ジャンル情報が「映画」の番組として、局番、番組名(映画名)、公開年度、制作国が「611「DNAV」96米」、「614「エドTV」99米」、「712「お日柄もよくご愁傷さま」95日」の番組が、ジャンル情報が「ニュース報道」の番組として、局番、番組名が「101NHKニュース」の番組が表示されている。
さらにまた、推奨される他の番組の下方に「らくらくテレビ」、「さくさくテレビ」に移行するクリックボタン(リンクボタン)が表示されている。
【0128】
また、図15の提示画面例(2)は、図14に示した提示画面例(1)内の「らくらくテレビ」のクリックボタンが、デジタル放送受信装置1の入力部9(リモコン)の操作で押下された場合に移行する画面を示したものである。この「らくらくテレビ」は、デジタル放送受信装置1の主制御部3の関心番組分類生成手段3eで生成された関心番組分類と、記憶部5のサービス情報・番組配列情報の番組分類とが一致した選別番組情報(関心番組領域の番組、ジャンル毎番組表)を表示して、ユーザー(視聴者)に視聴したい番組を選択させるものである。
【0129】
つまり、この提示画面例(2)は、番組選別パターンにおいて生成されるジャンル毎番組表を示したもので、「ニュース報道」、「暮らし住まい」、「映画」、「自然動物環境」、「旅釣り野外」といったジャンル毎に各番組が表示されている。また、この提示画面例(2)における「ポチたま」(A)という自然動物環境に属する番組は、現在放送中で残り放送時間30分以上のものであり、「「お日柄もよくご愁傷さま」95日」(B)という映画は、現在放送中で残り放送時間が30分未満のものである。また、「NHKニュース 報道特集19:30〜」(C)は近く放送予定で30分間以内に放送が開始されるものであり、「下町横町風物詩20:00〜」(D)は近く放送予定で30分間以上先に放送が開始されるものである。これら(A)〜(D)の文字列の大きさ、表示色または背景色が他の文字列とは異なって表示されている。さらに、この番組の下方に「この他、放送番組全体から」に移行するクリックボタン(リンクボタン)が表示されている。
【0130】
この提示画面例(2)の様に画面を構成する以外に、例えば、番組名を表示する先頭にアイコン記号を表示させ、このアイコン記号の表示色が現在時刻と当該番組の放送時刻とに基づいて適宜変更するようにして、番組名の一覧表を作成し、この一覧表を主に画面を構成する仕方がある。
【0131】
次に、図16(a)の提示画面例(3)は、図15に示した提示画面例(2)内の「この他、放送番組全体から」のクリックボタンが、デジタル放送受信装置1の入力部9(リモコン)の操作で押下された場合に移行する画面を示したものである。この提示画面例(3)では、各ジャンル情報(大分類名)が示されると共に、このジャンル情報に属する番組の属性(中分類名)と番組数が提示されている。つまり、例えば、大分類名「ニュース/報道」には、中分類名「定時総合」(番組数3)、中分類名「天気」(番組数:2)、中分類名「特集ドキュメント」(番組数:2)があることが提示されている(表示されている)。
【0132】
また、図16(b)の提示画面例(4)は、図16(a)に示した提示画面例(3)内の「ドラマ」のクリックボタン(リンクボタン)が、デジタル放送受信装置1の入力部9(リモコン)の操作で押下された場合に移行する画面を示したものである。さらに、この提示画面例(4)は、いま放送中のドラマから視聴する番組をユーザー(視聴者)が選択する場合の画面である。
この提示画面例(4)では、番組名と、番組のサブタイトル名と、主要な出演者名とが提示されている(表示されている)。
【0133】
さらに、図17(a)の提示画面例(5)は、図16(b)に示した提示画面例(4)内に含まれている4個の「ドラマ」の静止画像(サンプル画像)を提示する(表示する)画面を示したものである。
【0134】
次に、図17(b)の提示画面例(6)は、図14、図15に示した提示画面例(1)、(2)内の「さくさくテレビ」のクリックボタンが、デジタル放送受信装置1の入力部9(リモコン)の操作で押下された場合に移行する画面を示したものである。提示画面例(6)は、ユーザー(視聴者)が視聴したい番組を検索するための画面であり、この提示画面例(6)には、ユーザー(視聴者)が入力部9(キーボード)を利用して、「内容分類」、「出演者」、「地域名称」、「そのほか」の情報を入力する入力欄と、検索を開始する「検索開始」ボタンとが設けられている。
【0135】
また、図18の提示画面例(7)は、図17(b)に示した提示画面例(6))内の入力欄に、ユーザー(視聴者)が情報を入力し、「検索開始」ボタンをクリックした後の検索結果を表示したものである。この図18の提示画面例(7)に示したように、入力された検索キーワード(検索語)は、「海外ドラマ」、「時代劇」、「あおい輝彦」、「泉ピン子」であり、この提示画面例(7)には、検索結果として該当する番組「水戸黄門」、「渡る世間は鬼ばかり」、「アリー・myラブ4」、「愉快なシーバー家」の4個が提示されている。ここでは、検索キーワード(検索語)に合致した項目の例を示しており、番組の分類が合致している場合には、番組の表示色を変更している。すなわち、「水戸黄門」は時代劇に該当しており、「アリー・myラブ4」、「愉快なシーバー家」は海外ドラマに該当しているので、これらの番組の表示色が他の文字列とは異なって表示されている。なお、検索キーワード(検索語)に合致する番組名および番組記述がない場合には、この検索キーワード(検索語)のみの表示色または表示パターン(文字列の大きさが変更される、または、文字列に装飾(網掛け、下線等)がなされる)が変更されて表示される。
【0136】
次に、図19の提示画面例(8)は、ユーザー(視聴者)の個人情報であるユーザープロファイルデータベース(視聴者個人情報)を作成する際のユーザー情報(設定)を入力する画面を示したものである。
【0137】
(試作したデジタル放送受信装置および評価実験について)
最後に、図20〜図27を参照して、実際に試作したデジタル放送受信装置1(受信ナビシステム)および評価実験について説明する。
図20は、デジタル放送受信装置1(以下、受信ナビシステムとする)によって、番組を視聴する際の視聴態度について説明したものである。この図20に示したように、視聴態度には、視聴行動が「専念視聴」および視聴意識が「目的指向」である視聴態度Aと、視聴行動が「ながら視聴」および視聴意識が「目的指向」である視聴態度Bと、視聴行動が「専念視聴」および視聴意識が「何気なく」である視聴態度Cと、視聴行動が「ながら視聴」および視聴意識が「何気なく」である視聴態度Dとが想定される(友宗、原:“時間快適化装置としてのテレビ”,放送研究と調査,51巻11号,pp.2−17,(Nov.2001)参照)。
【0138】
視聴態度Aは、放送されている番組を集中して視聴する視聴態度であり、例えば、ニュース、教養特集、ドラマ、ドキュメンタリーを、あたかも映画館や劇場等で映画や演劇を見るように視聴する視聴態度である。
視聴態度Bは、放送されている番組を、何かをしながら視聴する視聴態度であり、例えば、家事をしながら、台風情報を視聴する、或いは、食事をしながらニュース、スポーツ中継を視聴する視聴態度である。
【0139】
視聴態度Cは、放送されている番組を、目的意識はありながらも何気なく視聴する視聴態度であり、例えば、家事や食事をしている部屋で、受信ナビシステムを起動させておいて、この受信ナビシステムで放送されている番組の音声等を参考することで、おおよその時刻を知る等、時計代わりに放送されている番組を視聴する視聴態度である。
視聴態度Dは、放送されている番組を、目的意識なく、何気なく視聴する視聴態度であり、例えば、時間をもてあましている場合に、放送されている番組をだらだらと視聴する視聴態度である。
【0140】
また、これらの視聴態度A〜Dは、個々の視聴者によっても一定ではなく、生活時間帯や視聴者の気分によって変化するものである。ここで、視聴する番組の選択の方法と視聴態度とについて、図21を参照して説明する。
図21は、番組選択方法と視聴態度(視聴態度A〜D)との関係について示した図である。番組選択方法に、番組検索と、番組選択と、番組推奨とを列挙している。
【0141】
番組検索は、関心のある事項に関連する番組があれば視聴する(番組検索パターンに相当する)。視聴態度AおよびBの場合に適切な番組選択方法である。
番組選択は、放送されている番組の中から番組を選んで視聴する(番組選別パターンに相当する)。例えば、新聞、雑誌の番組表、EPGを参照し、チャンネルを素早く切り替えるなどして、放送中の番組から選んで視聴する。視聴態度A〜Cの場合に適切な番組選択方法である。
【0142】
番組推奨は、視聴者が意図する過ごし方に適合した番組があれば視聴する(番組推奨パターン、過ごし方指定パターンに相当する)。例えば、気楽で、楽しい気分で過ごしたい等、推奨された適当な番組を視聴する。この番組推奨は、番組を視聴するのに消極的な視聴者に対応している方法である。視聴態度CおよびDの場合に適切な番組選択方法である。
【0143】
次に、番組選択方法が番組検索、番組選択、番組推奨に対応する受信ナビシステム(本発明であるデジタル放送受信装置の一実施形態)について、図22を参照して説明する。図22は、受信ナビシステムのブロック図であり、この図に示すように、受信ナビシステム21は、デコーダ部23と、SIデータベース25と、番組選別・検索部27と、項目選択マウス操作部29と、PFデータベース31と、番組推奨エンジン部33と、対話意図把握部35と、GDC部37と、HDTV表示部39とを備えている。
【0144】
デコーダ部23は、デジタルTV信号をデコード(復号)するものである。SIデータベース25はSI(番組配列情報)を蓄積するものである。番組選別・検索部27は、番組を選別、検索する。項目選択マウス操作部29は、マウス等のユーザーインターフェースであり、当該受信ナビシステム21のユーザーが操作するものである。PFデータベース31は、視聴者のプロファイル(PF)データを蓄積するものである。番組推奨エンジン部33は、番組推奨に含める番組を選択するものである。対話意図把握部35は、番組選別・検索部27、項目選択マウス操作部29および番組推奨エンジン部33と制御信号を入出力して、GDC部37を制御するものである。GDC部37は、対話意図把握部35による制御によって、デコーダ部23でデコードされたデジタルTV信号をHDTV表示部39に出力するものである。HDTV表示部39は、デコードされたデジタルTV信号を表示出力するものである。
【0145】
この受信ナビシステム21を使用して、番組検索、番組選別、番組推奨によって、放送されている番組を選択する手順について、図23を参照して説明する(適宜、図22参照)。
【0146】
図23は、番組選択の手順を一覧表にしたものである。この図23に示すように、番組検索の自由語彙および限定語彙の場合、SIデータベース25に記憶されているSIデータの中で、番組名、番組記述を示すイベント記述子が使用される。自由語彙の場合、視聴者が設定する自由な検索語で番組が検索され、検索語に該当したものが表示され、その中から選択される。限定語彙の場合、全番組の番組名、番組記述に含まれる名詞、人名、地名が検索語候補として表示され、視聴者が選んだ検索語で番組が検索され、その中から選択される。
【0147】
番組選別の全番組領域および関心領域の場合、SIデータベース25に記憶されているSIデータの中で、番組の大分類、中分類を示すコンテンツ記述子および番組名、番組記述を示すイベント記述子が使用される。また、番組選別の関心領域の場合、PFデータベース31に記憶されているPFデータの中で、視聴者の性別、年齢層、地域、関心分野(番組分類)、視聴者の視聴履歴が使用される。全番組領域の場合、番組分類にそって階層的に表示される番組表(ジャンル毎番組数表に相当する)が用いられ、全番組の中から選択される。関心領域の場合、関心分野・視聴者層に合わせた関心領域に限定して該当する番組が選別されて表示され、その中から選択される。
【0148】
番組推奨の気分別および一番組の場合、SIデータベース25に記憶されているSIデータの中で、番組の大分類、中分類を示すコンテンツ記述子および番組名、番組記述を示すイベント記述子が使用される。また、PFデータベース31に記憶されているPFデータの中で、視聴者の性別、年齢層、地域、関心分野(番組分類)、視聴者の視聴履歴が使用される。気分別の場合、どんな気分で過ごすのかの視聴者の希望を、気楽(気楽希求)、情報(情報希求)および感動(感動希求)に分けられ、該当していれば、表示され、その中から選択される。一番組の場合、関心領域の選別結果から、残り時間が長く、番組分類の推奨順位にそって決定され、推奨される。
【0149】
次に、受信ナビシステム21を使用して、受信ナビゲーションが有効に機能しているかどうか(視聴者の嗜好に応じた番組が選択されるかどうか)を評価する主観評価実験の結果について、図24〜図27を参照して説明する。
【0150】
まず、主観評価実験の概要(1)〜(4)について説明する。
(1)評価方法は、単一刺激法(5段階尺度)と、数値尺度法を使用した。受信ナビシステム21を使用して番組選択操作に関する印象について、図26に示した24対の形容詞、または、形容動詞がどの程度当てはまっているか5段階評価する。また、当該受信ナビシステム21を実際に使用したいと感じる程度を100点満点で評価する。
【0151】
(2)観視条件は、標準観視条件であり、使用するモニターは、30インチハイビジョン液晶テレビであり、視距離は、4Hである。
(3)実験のパラメータは、次に示す番組選択手順(○印が最初の画面)と、場面設定とを組み合わせた6ケースを評価者が与えられた順に試用して評価する。選択手順Iは、○番組選別、番組検索であり、選択手順IIは、○番組推奨、気分別推奨であり、選択手順IIIは、○番組推奨、気分別推奨、番組選別、番組検索である。場面設定aは、朝、朝食時(これから外出する予定)であり、場面設定bは、夜、夕食時(食事の後でくつろぐ時)である。提示情報のデザイン「あ」は、「テレビにおまかせ」であり、提示情報のデザイン「い」は、「ごくらくテレビ」である。選択手順が表示される順序は、評価者毎にランダムとし、場面設定はabまたはbaの順で切り替える。提示情報のデザインは「あ」を基本、「い」の一部を評価する。
【0152】
(4)評価者は30名であり、世代は20〜30才代の若年層と、65才以上の高齢層との2群とし、男女比も共にほぼ半々とする。以上の条件で、主観評価実験を2003年1月10日〜2003年1月27日までの18日間実施した。なお、主観評価実験は評価者毎、個別に行った。
【0153】
評価者各人の主観評価実験は、9セッション(第1セッションから第9セッション)からなり、最初の6セッション(第1セッションから第6セッションまで)では、Ia〜IIIbの内の一種類について、15分間を限度で受信ナビシステム21を試用し、その印象について、図26に示した形容詞対のどちら側に当てはまるかを5段階評価するものである。この主観評価実験で使用した印象評価用の形容詞対は、受信ナビシステム21を大づかみに評価するためのもので、形容詞自体のもつ概念が広範囲なものである。
【0154】
また、評価者の心理的な負担を軽減するために、主観評価実験を行う際の事前の教示において、「あまり深く考えないこと、直感的に判断して欲しいこと」を説明した。
【0155】
第7セッションでは、試用した6ケースに「受信ナビシステム21を使用したい」と思う程度を100点満点で総合評価した。番組選択する際の操作方法に共通点が多いので、試用する時間は徐々に減少することが多かった。
【0156】
この主観評価実験で使用したHDTV表示部39の表示画面の一例を図24に示す。この主観評価実験では、選択された番組の代わりに、当該番組が選択されたことを示す静止画が提示されるようにした。この主観評価実験の実験結果(評価の平均と標準偏差)を図25に示す。
【0157】
この図25は、受信ナビシステム21を使用した際に、実験のパラメータの選択手順Iについて、場面設定aのときの評価(受信ナビシステム21の使いやすさを100点満点としたときの点数)を「Ia」に、選択手順Iについて、場面設定bのときの評価を「Ib」に、選択手順IIについて、場面設定aのときの評価を「IIa」に、選択手順IIIについて、場面設定aのときの評価を「IIIa」に、選択手順IIIについて、場面設定bのときの評価を「IIIb」に示したものである。また、図25中、棒グラフ対の左側が若年層(若齢)、右側が高齢層(高齢)の評価を示している。この図25に示すように、標準偏差は10〜16程度であり、有意な差とはいえないとしても、次に述べる傾向(1)〜(3)が認められる。
【0158】
(1)受信ナビシステム21を使用する場面(朝、夜)で比べると、朝は、II、夜は、I、IIIの評価が高い。
(2)若年層では、朝、夜の評価に10点以上の差異がみられる。高年層では、その差異が少ない。
(3)選択手順としては、朝では、II番組推奨、夜では、III番組推奨、番組選別、番組検索の組み合わせの評価が高い。
【0159】
これらのことから、受信ナビシステム21の使用方法(案内方法)として、番組推奨は、若年層にとって朝の慌ただしい生活時間帯では有効とされ、高齢層にとって全生活時間帯で番組選別、番組検索とを併せて備えることで有効とされると解釈することができる。
【0160】
また、どのような観点から、受信ナビシステム21が評価されているかを明確にするために、セッション1〜6、8、9の全評価者の印象評価に使用した24項目について、印象評価の主成分分析を行った。この主成分分析の結果(情報吸収量の上位3つの主成分分析)を図27に示す。
【0161】
図27に示すように、第1主成分は40.2%、第2主成分は15.0%、第3主成分は5.3%であり、合計で60.5%となっている。第1主成分は、単純な、能率がよい、選びやすい、分かりやすい、整理された、使い易い等、使用における「能率良さ」、第2主成分は、豊富な、自由な、楽しい、おもしろい等で「豊富さ」、第3主成分は、のんびりした、やさしい、暢気な等で「暢気さ」と解釈される。
【0162】
評価者の世代(若年層、高齢層)に分けて、それぞれの主成分分析をすると、第1主成分、第2主成分は、双方の世代とも大きな差異はなかった。しかし、第3主成分は若年層で、陽気、整理、やさしい等で「暢気さ」、高齢層で斬新、おもしろい、自由な等で「斬新さ」といった差異がみられた。
【0163】
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
デジタル放送受信装置1の各構成の処理を1つ1つのステップ(過程)と捉えたデジタル放送受信方法とみなすことや、各構成の処理を汎用のコンピュータ言語で記述したデジタル放送受信プログラムとみなすことも可能である。この場合、デジタル放送受信装置1と同様の効果が得られる。
【0164】
請求項1に記載の発明によれば、地上波、衛星波、ケーブルテレビ網および通信回線網を通じて送信されているデジタル放送の番組が、視聴者の視聴意図に応じて、選択パターンが切り替えられる。つまり、デジタル放送の番組数が増大しても、所定の選択パターンによって、放送される番組の中から、視聴者は、自分の嗜好に応じた番組を視聴することができる。
また、視聴者の個人情報とデジタル放送におけるサービス情報に含まれている番組情報とが比較され、この比較された比較結果に基づいて、番組選別パターンにおける番組が設定される。この番組選別パターンにおいて選別された番組を選んで視聴することで、視聴者は、送信されるデジタル放送の番組数が増大しても、視聴者の嗜好に適合した番組を簡単に視聴することができる。
さらに、サービス情報に含まれているスケジュール情報で規定される一定期間の番組名および番組記述の一般名詞、人物名、地域名と番組を識別するための番組識別情報とを対照できるデータベースが作成される。そして、作成されたデータベースから一般名詞、人物名、地域名が抜き出され、検索語候補として視聴者に提示される。その後、決定された検索語に基づいて、番組検索パターンが決定される。この番組検索パターンにおいて検索された番組を選んで視聴することで、視聴者は、送信されるデジタル放送の番組数が増大しても、視聴者の嗜好に適合した番組を簡単に視聴することができる。
さらにまた、視聴者の視聴動機である気楽希求、情報希求、感動希求に応じて、視聴者の所望する生活態様「過ごし方」が指定され、この「過ごし方」の選択結果により、視聴する番組が決定されるので、視聴者は視聴する番組自体を取捨選択することなく、生活態様に応じた番組を視聴することができる。
そしてまた、気楽希求、情報希求、感動希求の優先順位が曜日毎の時間帯で切り替えられ、この優先順位に基づいて、番組推奨パターンが生成される。このため、視聴者は、送信されるデジタル放送の番組数が増大しても、視聴者の嗜好に適合した番組が曜日毎の時間帯で自動的に切り替えられ、簡単に視聴することができる。視聴者の生活時間に合わせた番組を推奨することができる。
また、ジャンル情報の各ジャンルに、気楽希求、情報希求および感動希求の3因子の重み付けが設定された因子重み付けテーブルによって、各ジャンル、例えば、ジャンル「ニュース」の場合、情報希求の重み(重み付けの重み)を大きくすることができ、ジャンル「ドラマ」の場合、気楽希求および感動希求の重み(重み付けの重み)を大きくすることができ、番組推奨パターンにおいて、視聴者の気分にあった番組を提供することができる。また、デジタル放送のSI(サービスインフォメーション)で放送されている各番組のジャンル分けを利用して、各番組の気楽、情報および感動の3因子の傾向を簡単に求めることができる。
【0165】
請求項2に記載の発明によれば、因子重み付けテーブル更新手段で因子重み付けテーブルがダウンロードされることによって更新される。これによって、デジタル放送のSIの運用について見直しがあった場合に即座に(的確に)対応することができる。つまり、3因子の重み付けが、送信側の番組制作者の意図によって変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施の形態であるデジタル放送受信装置のブロック図である。
【図2】図1に示したデジタル放送受信装置の選択パターンを説明した説明図である。
【図3】デジタル放送受信装置の全体の動作を説明したシーケンスチャートである。
【図4】視聴者個人情報の処理手段を説明したフローチャートとデータ内容を説明した図である。
【図5】サービス情報・番組配列情報の受信処理を説明したフローチャートとデータの内容を説明した図である。
【図6】チャンネル設定パターンの動作を説明したフローチャートである。
【図7】番組推奨パターンの動作を説明したフローチャートである。
【図8】因子重み付けテーブル示した図である。
【図9】3因子係数表を示した図である。
【図10】過ごし方指定パターンの動作を説明したフローチャートである。
【図11】番組選別パターンの動作を説明したフローチャートである。
【図12】番組検索パターンの動作を説明したフローチャートである。
【図13】選択パターンによってユーザーが番組を選択する概略の動作を説明したフローチャートである。
【図14】提示画面例(起動直後)を説明した図である。
【図15】提示画面例(らくらくテレナビクリック)を説明した図である。
【図16】(a)提示画面例(全番組選別)を説明した図である。
(b)提示画面例(「ドラマ」選別後)を説明した図である。
【図17】(a)提示画面例(「ドラマ」静止画)を説明した図である。
(b)提示画面例(検索画面)を説明した図である。
【図18】提示画面例(検索結果)を説明した図である。
【図19】提示画面例(ユーザー設定)を説明した図である。
【図20】番組を視聴する際の視聴態度について説明した図である。
【図21】番組選択方法と視聴態度との関係について示した図である。
【図22】受信ナビシステムのブロック図である。
【図23】放送されている番組を選択する手順について説明した図である。
【図24】主観評価実験の表示画面の一例を示した図である。
【図25】主観評価実験の実験結果を示した図である。
【図26】主観評価実験で使用した印象評価用の形容詞対を示した図である。
【図27】印象評価の主成分分析の結果を示した図である。
【符号の説明】
1 デジタル放送受信装置
3 主制御部
3a 選択パターン提示手段
3b 選択パターン決定手段
3c 選択パターン切替手段
3d 比較手段
3e 関心番組分類生成手段
3f 選別番組情報生成手段
3g 選別番組提示選択手段
3h 選別番組提示変更手段
3i 地域人物名包含番組選択手段
3j データベース作成手段
3k 検索語決定手段
3l 検索語提示変更手段
5 記憶部
7 受信部
9 入力部
11 表示出力部
Claims (2)
- 地上波、衛星波、ケーブルテレビ網および通信回線網を通して送信されているデジタル放送の番組の中で、入力手段を介して視聴者によって入力された当該視聴者の嗜好、年齢、性別および職業の少なくとも1つである個人情報が当該装置内の主制御部において参照されて生成される所定の選択パターンに従った番組を受信するデジタル放送受信装置であって、
前記視聴者の予め登録してある個人情報と視聴者個人が現在関心のある事項とに基づいて関心番組分類生成手段により当該視聴者が関心を寄せる番組をジャンルごとに分類して生成した関心番組分類に分類される番組情報と、デジタル放送におけるサービス情報に含まれている、各番組の番組名、番組の簡単な説明である番組記述および番組を分類した番組分類を含んだ番組情報とを比較する比較手段と、
前記番組をジャンル分けしたジャンル情報に、前記番組を視聴する視聴動機が、気楽に視聴できる番組を望む気楽希求、役立つ情報が紹介されている番組を望む情報希求および感動できる番組を望む感動希求の重み付けの因子である気楽因子、情報因子および感動因子を設定した因子重み付けテーブルと、
前記デジタル放送におけるサービス情報に含まれているスケジュール情報で規定される一定期間に含まれる番組名および番組の簡単な説明である番組記述の一般名詞、人物名、地域名と、前記番組を識別するための番組識別情報とを対照できるデータベースを作成するデータベース作成手段と、
このデータベース作成手段で作成されたデータベースから、前記一般名詞、人物名、地域名を抜き出し、検索語候補として前記視聴者に提示し、検索語を決定させる検索語決定手段と、
前記視聴者が視聴する番組の視聴方法の種類を示す前記選択パターンである番組選択パターン、番組検索パターン、過ごし方指定パターン、番組推奨パターンおよびチャンネル設定パターンの中から、入力手段による前記視聴者の視聴意図に応じた当該視聴者の選択操作に基づいて、前記所定の選択パターンを決定する選択パターン決定手段と、
この選択パターン決定手段で決定された所定の選択パターンを記憶する記憶手段と、
この記憶手段に記憶されている選択パターンに切り替える選択パターン切替手段と、
この選択パターン切替手段で切り替えられた所定の選択パターンに従って、前記デジタル放送の番組を受信する受信手段と、を備え、
前記番組選択パターンに切り替えられた際に、
前記主制御部が、現在放送されているデジタル放送の番組の中から前記比較手段で比較した比較結果に基づいて設定された番組を選別し、
前記番組検索パターンに切り替えられた際に、
前記主制御部が、前記検索語決定手段で決定された検索語を指定して番組を検索し、
前記過ごし方指定パターンに切り替えられた際に、
前記主制御部が、前記気楽希求、前記情報希求および前記感動希求のいずれかの希求を前記視聴者に予め選択させて、この選択された希求に対応して前記因子重み付けテーブルに設定されている因子に基づいて視聴する番組を決定し、
前記番組推奨パターンに切り替えられた際に、
前記主制御部が、前記番組を視聴する視聴動機である気楽希求、情報希求および感動希求に対応する前記因子重み付けテーブルの因子に対して時間帯に応じて予め設定されている重み係数により、前記気楽因子、前記情報因子および前記感動因子の優先順位を、曜日毎の時間帯で切り替えて、この優先順位に基づいて、番組を選定し、
前記チャンネル設定パターンに切り替えられた際に、
前記主制御部が、前記視聴者が前記番組を視聴する視聴時刻に関連付けられたチャンネルに設定することを特徴とするデジタル放送受信装置。 - 前記因子重み付けテーブルをダウンロードすることによって更新する因子重み付けテーブル更新手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信装置。
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