JP4257250B2 - 生体情報照合装置並びに生体特徴情報絞込み装置,生体特徴情報絞込みプログラムおよび同プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents

生体情報照合装置並びに生体特徴情報絞込み装置,生体特徴情報絞込みプログラムおよび同プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、指紋,掌紋,虹彩,顔画像,音声,血管パターン等の生体情報を用いた個人認証技術に関し、特に、認証対象者によって入力された照合用生体情報に基づき、複数の登録用特徴情報(複数の登録用生体情報から抽出され予め登録されている特徴情報)の中から前記認証対象者本人の登録用特徴情報を特定する1対N認証(一対多認証)に適用される技術に関するものである。
近年、人間の生体情報(バイオメトリクス情報)を利用したバイオメトリクス認証が、パーソナルコンピュータ(PC)のログイン,入退出管理等で広く活用されている。生体情報としては、指紋,掌紋,虹彩,顔画像,音声,血管パターンなどが用いられている。これらの生体情報を用いた認証の中でも、指紋による認証は、実用化が最も進んだバイオメトリクス認証技術である。
指紋認証では、一般にユーザ名等のID(IDentification)情報を入力した後、指紋を入力する1対1認証が用いられている。つまり、この1対1認証では、指紋データ(指紋画像から抽出された特徴情報)がID情報に対応して予め登録されており、認証時に、認証対象者は、その場でID情報を入力するとともに、指紋画像を入力する。そして、入力されたID情報に対応した登録指紋データが呼び出されるとともに、入力された指紋画像から照合用指紋データが抽出され、登録指紋データと照合用指紋データとを比較照合することにより、認証対象者の本人認証(認証対象者が登録指紋データを登録した本人であることの認証)が行なわれる。
このため、1対1照合では、認証対象者がID情報を入力するためのキーボード,キーパッド,IDカード用リーダなどを、指紋センサに付設しておく必要がある。つまり、指紋認証を行なうべき場所(PCの設置場所や、入退出管理を行なう出入り口など)に、指紋センサとともにID情報入力用のキーボード,キーパッド等を設置する必要があり、その設置に手間がかかるほか設備コストもかかる。また、ID情報を入力する手間を省きたいという要望も多い。
これに対し、認証対象者がID情報を入力することなく指紋画像だけを入力して本人を特定する認証は1対N認証(一対多認証)と呼ばれ、この1対N認証によれば、ID情報を入力する手間を省くことができ、ID情報入力用のキーボード,キーパッド等を設置する必要もなくなる。一般的な1対N認証では、認証対象者によって入力された照合用指紋画像から照合用指紋データ(照合用特徴情報)を抽出し、その照合用指紋データを、予め登録されている全ての登録用指紋データ(登録用特徴情報)と比較照合し、照合用指紋データと一致した登録用指紋データから認証対象者本人を特定している。
しかし、このような1対N認証では、登録用指紋データの数が増加すると、当然、比較照合に要する時間も増加する。このため、登録用指紋データの数が多くなっても、高い信頼性を保ちながら効率よく短時間で比較照合を行なえるようにすることが望まれている。
そこで、1対N認証において比較照合時間の増加を抑制する手法として、例えば、以下のように、照合用指紋データと比較照合すべき登録用指紋データの数を絞り込む技術が用いられている。つまり、指紋登録時に、登録用指紋画像から、実際の照合で必要になる登録用指紋データ(例えば隆線の分岐点,端点などの特徴点についての情報を含む特徴情報)を抽出するとともに、その指紋データ以外の1種類以上の登録用副特徴情報(例えば、指紋の紋様種別,特徴点間の距離など)を抽出し、その副特徴情報に従って登録用指紋データを分類(グループ分け)して登録しておく。
そして、照合認証時には、認証対象者によって入力された照合用指紋画像から照合用特徴情報(照合用指紋データ)および照合用副特徴情報を抽出し、抽出された照合用副特徴情報に基づいて、照合用指紋データが属しうる登録用指紋データのグループを選択して呼び出す。これにより、照合用指紋データと比較照合すべき登録用指紋データの数が絞り込まれることになる。
この後、照合用指紋データを、呼び出されたグループに属する1以上の登録用指紋データと比較照合し、照合用指紋データと一致した登録指紋データから認証対象者本人を特定する。
このように副特徴情報によって絞り込まれた登録用指紋データと照合用指紋データとを比較照合して認証を行なうことにより、照合用指紋データを全ての登録用指紋データと比較照合する必要がなくなり、1対N認証において比較照合時間の増加を抑制することができる。
ところで、一般に、指紋をはじめとする生体情報による認証を行なう場合、照合認証時に認証対象者によって入力される生体情報は、入力時における認証対象者個人の状態(指紋の場合、指紋センサに対する指の押し方等)や環境条件(気温,湿度等)などの影響を受け、入力を行なう度に変動するものである。したがって、当然、そのように変動する生体情報から抽出される照合用副特徴情報も変動することになり、その照合用副特徴情報による登録用指紋データの絞込みに失敗することが考えられる。
このような状況を考慮して、従来、複数種類の副特徴情報により登録用指紋データの分類(グループ化)を行なっておき、照合認証時に抽出された複数種類の照合用副特徴情報を併せて評価することにより、上述のような変動による絞込みの失敗の発生を抑止することが行なわれている。
より具体的に説明すると、照合認証時に抽出された複数種類の照合用副特徴情報と、登録用指紋データの分類(グループ化)に用いられた複数種類の登録用副特徴情報とを比較して、種類毎に類似度(値が近いか/同一グループに属するか)を算出し、種類毎に算出された類似度に、各種類に応じた重みを乗算して重み付けを行ない、重み付け後の類似度の総和を評価値として算出する。このような評価値を登録用指紋データのグループ毎に算出し、その評価値に基づいて、照合用指紋データが属しうる登録用指紋データのグループを選択する。例えば、評価値の最も大きくなるグループを選択する。
このとき、従来技術(例えば下記特許文献1,2参照)では、複数種類の副特徴情報のそれぞれについての類似度に乗算される上記重みの値は、既存の指紋データベースに蓄積された過去情報から得られる統計値に基づいて設定される。例えば、上記過去情報に基づいて副特徴情報の種類毎(項目別)に照合成功率〔照合を行なって一致した割合(確率)〕を上記統計値として算出し、その照合成功率が高い副特徴情報に対する重みは大きく設定する一方、照合成功率が低い副特徴情報に対する重みは小さく設定することが行なわれている。
特開平9−114981号公報 特開平9−179978号公報
しかしながら、認証対象者によって入力される生体情報(指紋画像)の変動の度合いには個人差があり、さらに、その変動の度合いは、生体情報の入力毎でも異なる。従って、従来技術のごとく上記重みの値として過去の統計値(過去の照合成功率)を用いた場合、上記変動度合いの個人差や入力毎に異なる変動度合いを上記重みの値に反映させることができない。
このため、認証対象者が照合用生体情報(指紋画像)の入力を行なう都度、その照合用生体情報に応じた重み付けを行なうことにより、上記変動度合いを上記重みの値に反映できるようにして、絞込みの失敗の発生を確実に抑止するだけでなく、登録用特徴情報(登録用指紋データ)の絞込みをより確実に且つ高い精度で行なえるようにすることが望まれている。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、生体情報による1対N認証を行なうに際して、照合用生体情報が入力される都度、その照合用生体情報の変動度合いを登録用特徴情報の絞込みに反映できるようにして、絞込みの失敗の発生を確実に抑止するだけでなく、登録用特徴情報の絞込みをより確実に且つ高い精度で行なえるようにすることを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の生体情報照合装置は、登録者毎に、当該登録者の登録用生体情報から取得された登録用特徴情報と複数種類の登録用副特徴情報とを対応付けて予め登録保存しているシステムにおいて、生体情報による照合を行なうものであって、同一生体部位についての照合用生体情報を複数回入力する生体情報入力部と、該生体情報入力部によって入力された照合用生体情報から照合用特徴情報を抽出して取得する照合用特徴情報取得部と、該生体情報入力部によって入力された複数の照合用生体情報のそれぞれから複数種類の照合用副特徴情報を抽出して取得する照合用副特徴情報取得部と、該照合用副特徴情報取得部によって前記同一生体部位から取得された複数組の照合用副特徴情報に基づいて、副特徴情報の種類毎に、該照合用副特徴情報の統計量を算出する統計量算出部と、副特徴情報の種類毎に、該統計量算出部によって算出された前記統計量に基づいて、各照合用副特徴情報の取得安定性を判定評価する照合用副特徴情報評価部と、該複数種類の照合用副特徴情報および該複数種類の登録用副特徴情報に基づいて且つ該照合用副特徴情報評価部による前記取得安定性の判定評価結果に従って、予め登録されている登録用特徴情報の中から、該照合用特徴情報取得部によって取得された該照合用特徴情報と照合されるべき1以上の登録用特徴情報を選択する登録用特徴情報絞込み部と、該登録用特徴情報絞込み部によって選択された前記1以上の登録用特徴情報と該照合用特徴情報取得部によって取得された照合用特徴情報とを比較照合する照合部とをそなえて構成されていることを特徴としている。
なお、該登録用特徴情報絞込み部を、該複数種類の照合用副特徴情報と各登録用特徴情報に対応付けられた該複数種類の登録用副特徴情報とをそれぞれ比較する副特徴情報比較部と、該副特徴情報比較部による比較結果値と該照合用副特徴情報評価部による前記取得安定性の判定評価結果とに基づいて、該複数種類の照合用副特徴情報と該複数種類の登録用副特徴情報との一致度を算出する一致度算出部と、該一致度算出部によって算出された前記一致度に応じて、前記1以上の登録用特徴情報を選択する登録用特徴情報選択部とをそなえて構成してもよい。
このとき、該一致度算出部が、該副特徴情報比較部により副特徴情報の種類毎に得られた比較結果値に対し、前記取得安定性の判定評価結果に応じた重み付けを行ない、重み付け後の比較結果値の総和を前記一致度として算出してもよく、さらに、該一致度算出部が、前記取得安定性が高い程、該比較結果値に対する重みを大きく設定してもよい。
また、副特徴情報の種類毎に1以上の境界値を設定する境界値設定部と、副特徴情報の種類毎に、該境界値設定部によって設定された境界値に従って該登録用副特徴情報および該照合用副特徴情報を分類する副特徴情報分類部とをさらにそなえ、該副特徴情報比較部が、副特徴情報の種類毎に、該副特徴情報分類部による照合用副特徴情報の分類結果と該副特徴情報分類部による登録用副特徴情報の分類結果とを比較するように構成してもよい。また、該照合用副特徴情報取得部によって前記同一生体部位から取得された複数組の照合用副特徴情報に基づいて、副特徴情報の種類毎に、該照合用副特徴情報の平均値もしくは中央値を統計値として算出する算出部をさらにそなえ、該算出部によって副特徴情報の種類毎に算出された前記統計値を、該照合用副特徴情報取得部による該照合用副特徴情報の取得結果として用いてもよい。
さらに、該照合用特徴情報取得部によって取得された複数の照合用特徴情報の中から任意の2つを選択して照合し、これら2つの類似度を算出する類似度算出部と、該類似度算出部によって算出された複数の類似度の統計値を算出し、その統計値に基づいて、該照合部において登録用特徴情報と照合用特徴情報との照合一致を判定するための基準となる照合閾値を算出し、その照合閾値を該照合部に設定する照合閾値設定部とをさらにそなえてもよい。
一方、本発明の生体特徴情報絞込み装置は、登録者毎に、当該登録者の登録用生体情報から取得された登録用特徴情報と複数種類の登録用副特徴情報とを対応付けて予め登録保存しているシステムにおいて、生体情報による照合を行なう際に照合対象とするべき登録用特徴情報を絞り込むものであって、同一生体部位についての照合用生体情報を複数回入力する生体情報入力部と、該生体情報入力部によって入力された複数の照合用生体情報のそれぞれから複数種類の照合用副特徴情報を抽出して取得する照合用副特徴情報取得部と、該照合用副特徴情報取得部によって前記同一生体部位から取得された複数組の照合用副特徴情報に基づいて、副特徴情報の種類毎に、該照合用副特徴情報の統計量を算出する統計量算出部と、副特徴情報の種類毎に、該統計量算出部によって算出された前記統計量に基づいて、各照合用副特徴情報の取得安定性を判定評価する照合用副特徴情報評価部と、該複数種類の照合用副特徴情報および該複数種類の登録用副特徴情報に基づいて且つ該照合用副特徴情報評価部による前記取得安定性の判定評価結果に従って、予め登録されている登録用特徴情報の中から、前記照合対象とするべき1以上の登録用特徴情報を選択する登録用特徴情報絞込み部とをそなえて構成されていることを特徴としている。
また、本発明の生体特徴情報絞込みプログラムは、登録者毎に、当該登録者の登録用生体情報から取得された登録用特徴情報と複数種類の登録用副特徴情報とを対応付けて予め登録保存しているシステムにおいて、生体情報による照合を行なう際に照合対象とするべき登録用特徴情報を絞り込む生体特徴情報絞込み装置としてコンピュータを機能させるためのものであって、生体情報入力部によって複数回入力された同一生体部位についての照合用生体情報のそれぞれから複数種類の照合用副特徴情報を抽出して取得する照合用副特徴情報取得部、該照合用副特徴情報取得部によって前記同一生体部位から取得された複数組の照合用副特徴情報に基づいて、副特徴情報の種類毎に、該照合用副特徴情報の統計量を算出する統計量算出部、副特徴情報の種類毎に、該統計量算出部によって算出された前記統計量に基づいて、各照合用副特徴情報の取得安定性を判定評価する照合用副特徴情報評価部、および、該複数種類の照合用副特徴情報および該複数種類の登録用副特徴情報に基づいて且つ該照合用副特徴情報評価部による前記取得安定性の判定評価結果に従って、予め登録されている登録用特徴情報の中から、前記照合対象とするべき1以上の登録用特徴情報を選択する登録用特徴情報絞込み部として、該コンピュータを機能させることを特徴としている。そして、本発明のコンピュータ読取可能な記録媒体は、上述した生体特徴情報絞込みプログラムを記録したものである。
上述した本発明によれば、照合用生体情報が入力されると、その照合用生体情報から複数種類の照合用副特徴情報が抽出され、これらの照合用副特徴情報に基づいて各照合用副特徴情報の取得安定性が判定評価され、この取得安定性の判定評価結果に従って、照合対象とするべき1以上の登録用特徴情報が選択され絞り込まれる。つまり、照合用生体情報が入力される都度、複数種類の照合用副特徴情報の中で、安定的に取得されているもの(変動度合いの低いもの)がどれであるかを取得安定性として評価し、その取得安定性の高いものの重要度(重み)を高く設定して、登録用特徴情報の絞込みを行なう。
これにより、生体情報による1対N認証(一対多認証)を行なう際に、照合用生体情報が入力される都度、その照合用生体情報の変動度合いが、取得安定性の判定評価結果として登録用特徴情報の絞込みに反映されることになり、絞込みの失敗の発生を確実に抑止できるとともに、登録用特徴情報の絞込みをより確実に且つ高い精度で行なうことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
まず、図4を参照しながら、本発明の第1〜第8実施形態の生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)および生体情報登録装置を実現するシステム(パーソナルコンピュータ)のハードウェア構成について説明する。図4はそのハードウェア構成を示すブロック図であり、この図4に示すパーソナルコンピュータ1は、後述する生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)1A〜1Hおよび生体情報登録装置2としての機能を実現するためのもので、CPU(Central Processing Unit)3,記憶装置4,メモリ5,入出力インターフェース6,バス7および指紋センサ10をそなえて構成されている。
CPU3は、後述するごとく、所定のアプリケーションプログラムを実行することにより、生体情報照合装置1A〜1Hおよび生体情報登録装置2としての機能を実現するものである。ここでは、アプリケーションプログラムとしての照合プログラム(生体特徴情報絞込みプログラムを含む)を実行することにより、生体情報照合装置1A〜1Hとしての機能が実現され、アプリケーションプログラムとしての登録プログラムを実行することにより、生体情報登録装置2としての機能が実現される。
記憶装置(データ格納部)4は、例えばハードディスク等によって構成されるもので、上述したアプリケーションプログラム(登録/照合プログラム)を格納するほか、生体情報登録装置2としての機能により、図3を参照しながら後述するごとく登録用特徴情報および登録用副特徴情報を登録保存するデータ格納部として機能するものである。
メモリ5は、例えばRAM(Random Access Memory)等によって構成されるもので、CPU3が上記アプリケーションプログラムを実行する際にワーキングエリア等として用いられるものであり、入出力インターフェース6は、プリンタ,外部記憶装置等の各種外部機器とのインターフェース機能を果たすものであり、バス7は、CPU3,記憶装置4,メモリ5,入出力インターフェース6および指紋センサ10の相互間を通信可能に接続するものである。
指紋センサ(生体情報入力部)10は、パーソナルコンピュータ1に付設接続され、登録者もしくは認証対象者が登録用生体情報もしくは照合用生体情報としての指紋画像を入力するためのものである。つまり、本実施形態(第1〜第8実施形態)の生体情報照合装置1A〜1Hおよび生体情報登録装置2は、ハードウェア構成としては、一般的なパーソナルコンピュータ1に指紋センサ10を接続して構成されている。
さて、次に、図2〜図6を参照しながら、本実施形態における生体情報登録装置2について説明する。図2はその生体情報登録装置2の機能構成を示すブロック図、図3は、その生体情報登録装置2によってデータ格納部4に登録される登録用特徴情報および登録用副特徴情報の登録保存形式を示す図、図5は、その生体情報登録装置2の基本動作(生体情報登録の基本的な手順)を説明するためのフローチャート、図6は、その生体情報登録装置2の動作(生体情報登録手順)をより具体的に説明するためのフローチャートである。
図2に示すように、本実施形態の生体情報登録装置2は、生体情報(本実施形態では指紋画像)の登録時に登録者から登録用生体情報を採取し、その登録用生体情報から抽出して取得された情報をデータ格納部(記憶装置4)に予め登録保存するためのもので、上述した通りパーソナルコンピュータ1に指紋センサ10を接続して構成され、登録用特徴情報取得部120および登録用副特徴情報取得部130としての機能を有している。これらの機能は、CPU3が上記登録プログラムを実行することにより実現される。
登録用特徴情報取得部120は、登録者により指紋センサ10から入力された登録用生体情報(指紋画像)から登録用特徴情報(登録用指紋データ;例えば隆線の分岐点,端点などの特徴点についての情報を含む特徴情報)を抽出して取得するものである。
登録用副特徴情報取得部130は、複数の取得部131,132,…をそなえて構成され、これらの取得部131,132,…によって、それぞれ、登録者により指紋センサ10から入力された登録用生体情報(指紋画像)から、特徴情報とは異なる複数種類の登録用副特徴情報(属性情報)が抽出されて取得されるようになっている。
ここで、生体情報が指紋画像である場合に登録用副特徴情報取得部130によって採取される副特徴情報の種類としては、例えば、以下のようなものが挙げられる。
・指紋の紋様分類
・登録用特徴情報取得部120においてマニューシャ法で抽出された特徴点の数
・上記特徴点間の距離
・指が指紋センサ10のセンサ面と接触している面積
・指紋の隆線の太さ
・指紋の隆線の本数
そして、登録時に、登録用特徴情報および複数種類の登録用副特徴情報がそれぞれ登録用特徴情報取得部120および登録用副特徴情報取得部130によって取得されると(図5のステップS1参照)、登録用特徴情報と複数種類の登録用副特徴情報とID(識別番号)とが対応付けられ、図3に示すようなテーブル形式でデータ格納部(記憶装置,データベース)4に登録保存される(図5のステップS2参照)。
図3に示す例では、副特徴情報として3種類(項目A,B,C)のものが取得されており、ID1の登録用特徴情報(データ1)には、項目A,B,Cの登録用副特徴情報の取得値a1,b1,c1が対応付けられ、ID2の登録用特徴情報(データ2)には、項目A,B,Cの登録用副特徴情報の取得値a2,b2,c2が対応付けられ、ID3の登録用特徴情報(データ3)には、項目A,B,Cの登録用副特徴情報の取得値a3,b3,c3が対応付けられている。
次に、図6に示すフローチャート(ステップS10〜S15)に従って、その生体情報登録装置2の動作(生体情報登録手順)をより具体的に説明する。
生体情報の登録時に、登録者が、指紋センサ10から登録用生体情報(指紋画像)を入力すると(ステップS10)、登録用特徴情報取得部120によって、入力された登録用生体情報から登録用特徴情報が抽出されて取得される(ステップS11)。さらに、登録用副特徴情報取得部130(取得部131,132,…)によって、入力された登録用生体情報から複数種類の登録用副特徴情報が取得される(ステップS12〜S14)。
このとき、取得すべき副特徴情報の種類(以下、項目という場合もある)が順次呼び出され(ステップS12)、呼び出された種類(項目)の照合用副特徴情報が、登録用副特徴情報取得部130(取得部131,132,…のうちの対応する取得部)によって取得される(ステップS13)。
そして、今回取得対象であった項目が最後の項目であるか否か、つまり全ての項目について登録用副特徴情報が取得されたか否かを判定し(ステップS14)、最後の項目でなければ(ステップS14のNOルート)、ステップS12に戻る一方、最後の項目であれば(ステップS14のYESルート)、ステップS11で取得された登録用特徴情報と、ステップS12〜S14で取得された複数種類の登録用副特徴情報と、IDとが対応付けられて、図3に示すようなテーブル形式でデータ格納部4に登録保存される(ステップS15)。
本実施形態では、上述のごとく、生体情報登録装置2により、多数の登録者についての登録用特徴情報と複数種類の登録用副特徴情報とIDとが対応付けられデータ格納部4に登録保存されているシステムにおいて、以下に説明する本発明の第1〜第8実施形態としての生体情報照合装置1A〜1Hが、認証対象者から取得された照合用特徴情報とデータ格納部4に保存されている登録用特徴情報との1対N照合(1対N認証)を行なう。
〔1〕第1実施形態の説明
図1は本発明の第1実施形態としての生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)の機能構成を示すブロック図で、この図1に示す第1実施形態の生体情報登録装置(生体特徴情報絞込み装置)1Aは、認証対象者から取得された照合用特徴情報とデータ格納部4に保存されている登録用特徴情報との1対N照合(1対N認証)を行なうもので、上述した通りパーソナルコンピュータ1に指紋センサ10を接続して構成され、照合用特徴情報取得部20,照合用副特徴情報取得部30,照合用副特徴情報評価部40,登録用特徴情報絞込み部50および照合部60としての機能を有している。これらの機能は、CPU3が生体特徴情報絞込みプログラムを含む照合プログラムを実行することによって実現される。
照合用特徴情報取得部20は、認証対象者により指紋センサ10から入力された照合用生体情報(指紋画像)から照合用特徴情報(照合用指紋データ;例えば隆線の分岐点,端点などの特徴点についての情報を含む特徴情報)を抽出して取得するものである。
照合用副特徴情報取得部30は、複数の取得部31,32,…をそなえて構成され、これらの取得部31,32,…によって、それぞれ、認証対象者により指紋センサ10から入力された照合用生体情報(指紋画像)から、特徴情報とは異なる複数種類の照合用副特徴情報が抽出されて取得されるようになっている。ここで取得される照合用副特徴情報の種類(項目)は、データ格納部4に登録保存されている登録用副特徴情報の種類(例えば上記項目A,B,C)と同じものであり、具体例は前述した通りである。
照合用副特徴情報評価部40は、照合用副特徴情報取得部30によって取得された複数種類の照合用副特徴情報に基づいて、各照合用副特徴情報の取得安定性を判定評価するものである。
本発明において、照合用副特徴情報の取得安定性とは、照合用生体情報の変動度合いを反映するもので、今回取得した照合用副特徴情報と同一もしくはほぼ同一のものを次回も取得できる可能性に関する情報であり、換言すると、照合用生体情報の入力ごとに照合用副特徴情報が変化することなくその照合用副特徴情報と類似する登録用副特徴情報を安定的に選択することのできる度合い(可能性)を評価する情報である。この取得安定性は、照合用副特徴情報の種類(項目)毎に判定評価されるもので、その具体的な例については第2,第3,第5実施形態において詳述する。
登録用特徴情報絞込み部50は、複数種類の照合用副特徴情報および複数種類の登録用副特徴情報に基づいて且つ照合用副特徴情報評価部40による前記取得安定性の判定評価結果に従って、データ格納部4に予め登録されている登録用特徴情報の中から、照合用特徴情報取得部20によって取得された照合用特徴情報と照合されるべき1以上の登録用特徴情報を選択するものである。
この登録用特徴情報絞込み部50は、副特徴情報比較部51,一致度算出部52および登録用特徴情報選択部53をそなえて構成されている。
副特徴情報比較部51は、複数種類の照合用副特徴情報と、各登録用特徴情報に対応付けられた複数種類の登録用副特徴情報とをそれぞれ比較するものである。このとき、データ格納部4に登録されている全ての登録用特徴情報に対応付けられている、複数種類の登録用副特徴情報の全ての組が、複数種類の照合用副特徴情報との比較対照となる。この副特徴情報比較部51は、副特徴情報の種類(項目)毎に、照合用副特徴情報と登録用副特徴情報とが一致した場合に第1所定値(例えば1)を比較結果値として出力する一方、不一致の場合に第1所定値よりも小さい第2所定値(例えば0)を出力する。
一致度算出部52は、副特徴情報比較部51による比較結果値と照合用副特徴情報評価部40による前記取得安定性の判定評価結果とに基づいて、複数種類の照合用副特徴情報と複数種類の登録用副特徴情報との一致度(副特徴情報の一致の度合いを示す数値)を算出するものである。より具体的に説明すると、一致度算出部52は、副特徴情報比較部51により副特徴情報の種類毎に得られた比較結果値に対し、前記取得安定性の判定評価結果に応じた重み付けを行ない、重み付け後の比較結果値の総和を前記一致度として算出する。
このとき、各比較結果値に対する重みの値は、前記取得安定性が高い程、大きく設定される。つまり、前記取得安定性は副特徴情報の項目(種類)の優先順位に対応しており、前記取得安定性の高い項目の副特徴情報の比較結果値が、登録用特徴情報の選択評価基準である一致度において、より優先的に反映されるよう、一致度算出部52によって上述のような重みの設定および重み付けが行なわれる。この一致度は、複数種類の登録用副特徴情報の組毎(つまり登録用特徴情報毎)に全ての組について算出される。
登録用特徴情報選択部53は、一致度算出部52によって算出された一致度に応じて、データ格納部4に予め登録されている登録用特徴情報の中から、1以上の登録用特徴情報を選択するものである。例えば、照合用副特徴情報との一致度が所定閾値以上となる登録用副特徴情報の組に対応付けられた登録用特徴情報が、登録用特徴情報選択部53によって選択されるようになっている。
照合部60は、照合用特徴情報取得部20によって取得された照合用特徴情報と登録用特徴情報絞込み部50によって選択された前記1以上の登録用特徴情報のそれぞれとを比較照合して各組合せの類似度を算出し、類似度の最も高い登録用特徴情報を照合結果として出力するものである。つまり、照合部60により、照合用特徴情報との類似度の最も高い登録用特徴情報が、認証対象者本人の登録用特徴情報として特定されるようになっている。
なお、上述した生体情報照合装置1Aにおいては、指紋センサ10,照合用副特徴情報取得部30,照合用副特徴情報評価部40および登録用特徴情報絞込み部50により、本発明の第1実施形態としての生体特徴情報絞込み装置が構成されている。この生体特徴情報絞込み装置は、上述のごとく、生体情報による照合を行なう際に照合対象とするべき登録用特徴情報を絞り込むためのもので、その生体特徴情報絞込み装置としての機能は、生体情報照合装置1AにおいてCPU3が上記照合プログラムに組み込まれる生体特徴情報絞込みプログラムを実行することによって実現される。
次に、上述のごとく構成された第1実施形態の生体情報照合装置1Aの動作について、図7および図8を参照しながら説明する。図7は、その生体情報照合装置1Aの基本動作(登録用特徴情報絞込みの基本的な手順)を説明するためのフローチャート、図8は、その生体情報照合装置1Aの動作(登録用特徴情報絞込み手順)をより具体的に説明するためのフローチャートである。
まず、図7に示すフローチャート(ステップS3〜S6)に従って、生体情報照合装置1Aの基本動作について説明する。照合時に、照合用特徴情報および複数種類の照合用副特徴情報がそれぞれ照合用特徴情報取得部20および照合用副特徴情報取得部30によって取得されると(ステップS3)、その複数種類の照合用副特徴情報に基づき、照合用副特徴情報評価部40によって、各照合用副特徴情報の取得安定性が判定評価され、その判定評価結果に従って、上述のごとく副特徴情報の項目の優先順位が決定される。つまりは、副特徴情報比較部51により副特徴情報の項目毎に得られた比較結果値に対する重みが決定される(ステップS4)。
そして、副特徴情報比較部51によって、複数種類の照合用副特徴情報と、各登録用特徴情報に対応付けられた複数種類の登録用副特徴情報とが比較され、項目(種類)毎に比較結果値が出力され、さらに、一致度算出部52において、ステップS4で決定された重みに従って、各比較結果値に対する重み付けが行なわれ、重み付け後の比較結果値の総和が一致度として算出される。この後、複数種類の登録用副特徴情報の組毎(つまり登録用特徴情報毎)に全ての組について算出された一致度が、登録用特徴情報選択部53において評価され(ステップS5)、この登録用特徴情報選択部53によって、照合用副特徴情報との一致度の高い登録用副特徴情報の組に対応付けられた登録用特徴情報が、データ格納部4に予め登録されている登録用特徴情報の中から選択され、照合用特徴情報と照合されるべき登録用特徴情報が絞り込まれる(ステップS6)。
ここで、さらに、図8に示すフローチャート(ステップS20〜S27)に従って、その生体情報照合装置1Aの動作(登録用特徴情報絞込み手順)をより具体的に説明する。なお、図8では、照合用特徴情報の取得についての説明は省略されている。
照合時に、認証対象者が、指紋センサ10から照合用生体情報(指紋画像)を入力すると(ステップS20)、照合用特徴情報取得部20によって、入力された照合用生体情報から照合用特徴情報が抽出されて取得されるほか、照合用副特徴情報取得部30(取得部31,32,…)によって、入力された照合用生体情報から複数種類の照合用副特徴情報が取得される(ステップS21〜S23)。
このとき、図6のステップS12〜S14と同様、取得すべき副特徴情報の項目が順次呼び出され(ステップS21)、呼び出された項目の照合用副特徴情報が、照合用副特徴情報取得部30(取得部31,32,…のうちの対応する取得部)によって取得される(ステップS22)。
そして、今回取得対象であった項目が最後の項目であるか否か、つまり全ての項目について照合用副特徴情報が取得されたか否かを判定し(ステップS23)、最後の項目でなければ(ステップS23のNOルート)、ステップS21に戻る一方、最後の項目であれば(ステップS23のYESルート)、その複数種類の照合用副特徴情報に基づいて、照合用副特徴情報評価部40により、項目毎に取得された照合用副特徴情報を登録用特徴情報の選択にて安定的に使用できるか否かが、各照合用副特徴情報の取得安定性として判定評価される(ステップS24)。
その評価の結果、取得安定性が高い場合には、その安定した照合用副特徴情報の項目の優先順位を上げその項目の比較結果値に対する重みを大きく設定し、取得安定性が低い場合、その安定していない照合用副特徴情報の項目の優先順位下げその項目の比較結果値に対する重みを小さく設定する(ステップS25)。
ついで、副特徴情報比較部51によって、複数種類の照合用副特徴情報と、各登録用特徴情報に対応付けられた複数種類の登録用副特徴情報とが比較され、項目毎に比較結果値が出力され、さらに、一致度算出部52において、ステップS25で決定された重みに従って、各比較結果値に対する重み付けが行なわれ、重み付け後の比較結果値の総和が一致度として算出される。このようにして、複数種類の登録用副特徴情報の組毎(つまり登録用特徴情報毎)に一致度が算出される(ステップS26)。
この後、全ての組について算出された一致度が、登録用特徴情報選択部53において評価され、この登録用特徴情報選択部53によって、照合用副特徴情報との一致度の高い登録用副特徴情報の組(即ち照合用副特徴情報と類似している登録用副特徴情報の組)に対応付けられた登録用特徴情報が、データ格納部4に予め登録されている登録用特徴情報の中から選択され、照合用特徴情報と照合されるべき登録用特徴情報が絞り込まれる(ステップS27)。
そして、照合部60により、照合用特徴情報取得部20によって取得された照合用特徴情報と、登録用特徴情報絞込み部50によって絞り込まれた登録用特徴情報のそれぞれとが比較照合されて各組合せの類似度が算出され、類似度の最も高い登録用特徴情報が照合結果として出力される。つまり、照合部60において、照合用特徴情報と絞り込まれた登録用特徴情報との間で1対N照合が行なわれ、絞り込まれた登録用特徴情報の中で照合用特徴情報との類似度の最も高い登録用特徴情報が、認証対象者本人の登録用特徴情報として特定される。
このように本発明の第1実施形態としての生体情報照合装置1Aによれば、照合用生体情報が入力される都度、複数種類の照合用副特徴情報の中で、安定的に取得されているもの(変動度合いの低いもの)がどれであるかを取得安定性として評価し、その取得安定性の高いものの重要度(重み)を高く設定することにより、取得安定性の高い項目の副特徴情報の比較結果値が、登録用特徴情報の選択評価基準である一致度において、より優先的に反映される。
このような一致度に基づいて登録用特徴情報の絞込みを行なうことにより、生体情報による1対N認証を行なう際に、照合用生体情報が入力される都度、その照合用生体情報の変動度合いが、取得安定性の判定評価結果として登録用特徴情報の絞込みに反映されることになり、絞込みの失敗の発生を確実に抑止して絞込みの失敗による照合時間の増大を確実に抑止できるとともに、登録用特徴情報の絞込みをより確実に且つ高い精度で行なうことができる。
〔2〕第2実施形態の説明
図9は本発明の第2実施形態としての生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)の機能構成を示すブロック図で、この図9に示す第2実施形態の生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)1Bも、認証対象者から取得された照合用特徴情報とデータ格納部4に保存されている登録用特徴情報との1対N照合を行なうもので、上述した通りパーソナルコンピュータ1に指紋センサ10を接続して構成されるとともに、第1実施形態と同様の照合用特徴情報取得部20,照合用副特徴情報取得部30,照合用副特徴情報評価部40,登録用特徴情報絞込み部50および照合部60としての機能に加え、さらに境界値設定部70および副特徴情報分類部80としての機能を有している。これらの機能も、CPU3が生体特徴情報絞込みプログラムを含む照合プログラムを実行することによって実現される。なお、図9において既述の符号と同一の符号は同一もしくはほぼ同一の部分を示しているので、その詳細な説明は省略する。
境界値設定部70は、各副特徴情報の値について2以上のカテゴリ(領域)を定義するための1以上の境界値を、副特徴情報の種類(例えば上記項目A,B,C)毎に設定するもので、この境界値設定部70によって設定された境界値は、データ格納部4に保存される。
副特徴情報分類部80は、副特徴情報の種類毎に、境界値設定部70によって設定された境界値に従って、データ格納部4に登録されている登録用副特徴情報や、指紋センサ10から入力された照合用副特徴情報を、上記2以上のカテゴリのいずれか一つに分類するものである。
第2実施形態の副特徴情報比較部51は、副特徴情報の項目毎に、副特徴情報分類部80による照合用副特徴情報の分類結果と副特徴情報分類部80による登録用副特徴情報の分類結果とを比較し、これらの分類結果が一致した場合に第1所定値(例えば1)を比較結果値として出力する一方、不一致の場合に第1所定値よりも小さい第2所定値(例えば0)を出力する。
第2実施形態の照合用副特徴情報評価部40は、副特徴情報の項目毎に、各照合用副特徴情報の値を中心とする所定範囲内に境界値が存在するか否かを前記取得安定性として判定評価する。上記所定範囲は、例えば、照合用副特徴情報の値よりも上側の範囲を示す上側幅、および、照合用副特徴情報の値よりも下側の範囲を示す下側幅として、副特徴情報の項目毎に、データ格納部4に予め設定されており、照合用副特徴情報評価部40は、取得安定性の判定評価時に、上側幅および下側幅をデータ格納部4から取得するとともに、上記境界値をデータ格納部4もしくは境界値設定部70から取得する。
ここで、上側幅および下側幅は、同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。また、上側幅および下側幅は、照合用副特徴情報が入力ごとに値がばらつく範囲を考慮して設定される。各項目の照合用副特徴情報が正規分布でばらつく場合には、その正規分布の標準偏差もしくは分散を考慮して上側幅および下側幅を設定する。例えば、上側幅および下側幅を標準偏差とし、上記所定範囲を、照合用副特徴情報の値±標準偏差とする。
そして、照合用副特徴情報評価部40は、各照合用副特徴情報の値を中心とする所定範囲内に境界値が存在する場合には、前記取得安定性が、その所定範囲内に境界値が存在しない場合の取得安定性よりも低いと判定評価する一方、その所定範囲内に境界値が存在しない場合には、前記取得安定性が、その所定範囲内に境界値が存在する場合の取得安定性よりも高いと判定評価する。
また、第2実施形態の一致度算出部52では、照合用副特徴情報評価部40によって取得安定性が高いと評価されている場合に取得安定性が低いと評価されている場合よりも、その項目についての比較結果値に対する重みが大きく設定される。つまり、所定範囲内に境界値が存在し分類結果が不安定な項目(取得安定性が低い項目)についての重みは小さく設定される一方(例えば0.5)、分類結果が安定した項目(取得安定性が高い項目)についての重みは大きく設定される(例えば1)。このとき、不安定な項目(取得安定性が低い項目)についての重みを0に設定することにより、その項目の照合用副特徴情報を一致度の算出対象から除外して一致度算出で使用しないようにすることができる。
なお、上述した生体情報照合装置1Bにおいては、指紋センサ10,照合用副特徴情報取得部30,照合用副特徴情報評価部40,登録用特徴情報絞込み部50,境界値設定部70および副特徴情報分類部80により、本発明の第2実施形態としての生体特徴情報絞込み装置が構成されている。この生体特徴情報絞込み装置も、上述のごとく、生体情報による照合を行なう際に照合対象とするべき登録用特徴情報を絞り込むためのもので、その生体特徴情報絞込み装置としての機能は、生体情報照合装置1BにおいてCPU3が上記照合プログラムに組み込まれる生体特徴情報絞込みプログラムを実行することによって実現される。
次に、上述のごとく構成された第2実施形態の生体情報照合装置1Bの動作について、図10〜図12を参照しながら説明する。図10は第2実施形態における副特徴情報の分類例を示す図、図11は第2実施形態における照合用副特徴情報の取得安定性評価手法について説明するための図、図12は第2実施形態における副特徴情報の一致度算出例について説明するための図である。なお、第2実施形態の生体情報照合装置1Bの動作(登録用特徴情報絞込み手順)は、図8を参照しながら前述した生体情報照合装置1Aの動作と基本的に同じであるので、その説明は省略する。
第2実施形態の生体情報照合装置1Bにおいては、各副特徴情報の値を2以上のカテゴリ(領域)のいずれか一つに分類するための1以上の境界値が、境界値設定部70によって項目毎に設定されており、その境界値に従って、副特徴情報分類部80が、各項目の登録用副特徴情報および照合用副特徴情報を、その2以上のカテゴリのいずれか一つに分類する。
このような副特徴情報の分類例を図10に示す。この図10では、それぞれ3種類(項目A,B,C)の副特徴情報を含む3組のデータ1,2,3を分類対象とした例が示され、各データにおける3種類(項目A,B,C)の副特徴情報が、項目毎に3つのカテゴリのいずれか一つに分類されている。ここで、各項目でのカテゴリ数を3(つまり境界値数を2)とし、項目Aの副特徴情報はカテゴリA1,A2,A3のいずれか一つに分類され、項目Bの副特徴情報はカテゴリB1,B2,B3のいずれか一つに分類され、項目Cの副特徴情報はカテゴリC1,C2,C3のいずれか一つに分類される。そして、図10に示す例では、データ1の分類結果は(A1,B2,C2)、データ2の分類結果は(A2,B2,C3)、データ3の分類結果は(A3,B1,C1)となっている。
このように分類された照合用副特徴情報の分類結果と登録用副特徴情報の分類結果とが副特徴情報比較部51によって副特徴情報の項目毎に比較され、その比較結果に従って、一致度算出部53により副特徴情報の一致度が算出される。ここで、一致度算出の具体例について説明する。たたし、ここでは、項目毎に照合用副特徴情報評価部40によって判定評価された取得安定性が全て等しく(項目の優先順位が等しく)、各比較結果値に対する重みが全て等しく「1」に設定されているものとする。
例えば、照合用副特徴情報の分類結果を(A1,B2,C3)とし、登録用副特徴情報の分類結果を(A1,B1,C3)とした場合、項目Aおよび項目Cのカテゴリ(分類結果)が一致し、項目Bのカテゴリ(分類結果)が不一致であるので、項目Aおよび項目Cの比較結果値としていずれも「1」が得られ、項目Bの比較結果値として「0」が得られ、一致度としては、これらの比較結果値の総和である「2」が算出される。つまり、ここで算出される一致度は、カテゴリ(分類結果)が一致した項目の数となっている。
ついで、照合用副特徴情報評価部40による項目毎の判定結果(各照合用副特徴情報の値を中心とする所定範囲内に境界値が存在するか否か)を取得安定性として用い、その判定結果を一致度算出に反映する場合について具体的に説明する。
照合用副特徴情報の値を中心とした所定範囲内に境界値が存在する場合、照合用副特徴情報の分類結果が入力毎に異なる可能性が高い。例えば図11に示すように、ある認証対象者の照合用生体情報1から取得された項目Aの副特徴情報の値VA1は、その値VA1を中心とする所定範囲内に境界値は存在せず、入力ごとのばらつきを考慮しても分類結果が異なる可能性は低い。
これに対し、異なる認証対象者の照合用生体情報2から取得された項目Aの副特徴情報の値VA2は、その値VA2を中心とする所定範囲内に境界値2が存在し、照合用生体情報2についての項目Aの副特徴情報の分類結果は、入力毎に異なる可能性が高い。従って、照合用生体情報1では項目Aの副特徴情報を一致度算出に反映すべきであるが、照合用生体情報2では項目Aの副特徴情報を一致度算出に反映すべきではないものと考えられる。
そこで、第2実施形態の照合用副特徴情報評価部40では、上述のごとく、副特徴情報の項目毎に、各照合用副特徴情報の値を中心とする所定範囲内に境界値が存在するか否かが前記取得安定性として判定評価され、各照合用副特徴情報の値を中心とする所定範囲内に境界値が存在する項目(つまり取得安定性が低い項目)については、分類結果が不安定になるものと判断し、その項目の照合用副特徴情報(その項目の比較結果値)を登録用副特徴情報との一致度算出対象から除外して一致度算出で使用しないようにするか、もしくは、その項目の比較結果値に対する重みを小さく設定する。
後者の場合、上述した通り、分類結果が不安定な項目についての重は小さく設定される一方、分類結果が安定した項目(取得安定性が高い項目)についての重みは大きく設定される。例えば、分類結果が不安定な項目についての重みを0.5とし、安定した項目についての重みを1.0とする。つまり、安定した項目の優先順位が不安定な項目の優先順位よりも高く設定されることになる。
ここで、上述のような重みを用いた一致度算出の具体例を図12に示す。この図12では、照合用副特徴情報の分類結果が(A1,B2,C3)であり、登録用副特徴情報の分類結果が(A1,B1,C3)であり、項目Aおよび項目Cのカテゴリ(分類結果)が一致し、項目Bのカテゴリ(分類結果)が不一致であるので、項目Aおよび項目Cの比較結果値としていずれも「1」が得られ、項目Bの比較結果値として「0」が得られる。
そして、項目A,B,Cに対してそれぞれ重みWA,WB,WCが設定されており、一致度は、1・WA+0・WB+1・WC=WA+WCとして算出される。このとき、例えば、項目Aが分類結果の安定した項目(取得安定性の高い項目)であり、この項目Aの重みWAとして1.0が設定され、項目Cが分類結果の不安定な項目(取得安定性の低い項目)であり、この項目Cの重みWCとして0.5が設定されている場合、上記一致度は、WA+WC=1.0+0.5=1.5として算出されることになり、項目毎に設定された重み(優先順位)が一致度の算出に反映される。つまり、分類結果の安定した項目Aの副特徴情報の比較結果値が、登録用特徴情報の選択評価基準である一致度において、分類結果の不安定な項目Cの副特徴情報の比較結果値よりも優先的に反映されることになる。
このように本発明の第2実施形態としての生体情報照合装置1Bによれば、項目毎に、照合用副特徴情報の値を中心に上側幅および下側幅によって囲まれる所定範囲内に分類用の境界値が存在するか否かが判定され、その判定結果に応じて、一致度算出における項目の使用/不使用が決定されたり、もしくは、一致度算出における項目毎の重みが設定されたりする。これにより、照合用副特徴情報の値が分類用の境界値に近く分類結果の不安定な項目が一致度算出に及ぼす影響を極力抑えることができ、一致度算出部52で算出される一致度のばらつきを減少させることができ、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
〔3〕第3実施形態の説明
図13は本発明の第3実施形態としての生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)の機能構成を示すブロック図で、この図13に示す第3実施形態の生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)1Cは、認証対象者から取得された照合用特徴情報とデータ格納部4に保存されている登録用特徴情報との1対N照合を行なうもので、上述した通りパーソナルコンピュータ1に指紋センサ10を接続して構成されるとともに、第1実施形態と同様の照合用特徴情報取得部20,照合用副特徴情報取得部30,照合用副特徴情報評価部40,登録用特徴情報絞込み部50および照合部60としての機能に加え、さらに統計値算出部90としての機能を有している。これらの機能も、CPU3が生体特徴情報絞込みプログラムを含む照合プログラムを実行することによって実現される。なお、図13において既述の符号と同一の符号は同一もしくはほぼ同一の部分を示しているので、その詳細な説明は省略する。
第3実施形態の生体情報照合装置1Cでは、照合時に、指紋センサ10によって、同一生体部位(例えば右手の人差し指)についての照合用生体情報(指紋画像)が複数回入力される。その際、認証対象者は、指紋画像を1回入力する毎に、生体部位である指を指紋センサ10のセンサ面上で置き直してもよいし、指を指紋センサ10のセンサ面上に載置したまま、指紋画像を複数回採取してもよい。
そして、第3実施形態の照合用副特徴情報取得部30(取得部31,32,…)は、指紋センサ10によって入力された複数の照合用生体情報のそれぞれから、複数種類(項目A,B,C)の照合用副特徴情報を抽出して取得するようになっている。
第3実施形態で新たに追加された統計値算出部90は、照合用副特徴情報取得部30によって同一生体部位から取得された複数組の照合用副特徴情報に基づいて、副特徴情報の項目毎に、照合用副特徴情報の統計値、例えば分散,標準偏差,最大値と最小値との差など、照合用副特徴情報のばらつきを示す統計値を算出するものである。ここで統計値として算出される、分散,標準偏差,最大値と最小値との差は、その値が大きいほど、照合用副特徴情報の値に入力ごとにばらつきがあることを示す。第3実施形態では、このような統計値が、項目毎の取得安定性の判定評価の指標として用いられる。
第3実施形態の照合用副特徴情報評価部40は、副特徴情報の項目毎に、統計値算出部90によって算出された統計値に基づいて前記取得安定性を判定評価する。
具体的には、例えば、以下のような手法(1)および(2)のいずれかによって、取得安定性が判定評価される。
(1)項目毎に、照合用副特徴情報の統計値に対する所定閾値を予め設定してデータ格納部4に保存しておく。照合時には、照合用副特徴情報評価部40が、データ格納部4から所定閾値を取得し、項目毎に、統計値算出部90によって算出された統計値と所定閾値とを比較し、その統計値が所定閾値を超えたか否かを前記取得安定性として判定評価する。そして、一致度算出部52が、統計値と所定閾値との比較結果に従って各項目の照合用副特徴情報を一致度算出に使用するか否かを判断する。つまり、照合用副特徴情報評価部40は、統計値が所定閾値を超えている場合(もしくは所定閾値以上の場合)には、前記取得安定性が、統計値が所定閾値以下の場合(もしくは所定閾値未満の場合)の取得安定性よりも低いと判定評価し、その判定評価対象の項目の照合用副特徴情報を一致度算出部52での算出対象から除外して一致度算出で使用しないようにする。
(2)図15を参照しながら後述するごとく、項目毎に、照合用副特徴情報の統計値について2以上のカテゴリ(領域)を定義するための1以上の境界値を予め設定してデータ格納部4に保存しておき、照合時には、照合用副特徴情報評価部40が、データ格納部4からその1以上の境界値を取得し、項目毎に、その境界値によって区切られる2以上のカテゴリ(領域)のいずれか一つに統計値を分類し、分類されたカテゴリによって前記取得安定性を判定評価する。つまり、統計値の大きい領域に属する項目は取得安定性が低いと評価され、一致度算出部52において、その項目についての重みを小さく設定する一方、統計値の小さい領域に属する項目は取得安定性が高いと評価され、一致度算出部52において、その項目についての重みを大きく設定する。このとき、1の境界値により2のカテゴリを定義し、統計値の大きい領域に属する項目についての重みを0に設定することにより、その項目の照合用副特徴情報を一致度の算出対象から除外して一致度算出で使用しないようにすることができる。
なお、上述した生体情報照合装置1Cにおいては、指紋センサ10,照合用副特徴情報取得部30,照合用副特徴情報評価部40,登録用特徴情報絞込み部50および統計値算出部90により、本発明の第3実施形態としての生体特徴情報絞込み装置が構成されている。この生体特徴情報絞込み装置も、上述のごとく、生体情報による照合を行なう際に照合対象とするべき登録用特徴情報を絞り込むためのもので、その生体特徴情報絞込み装置としての機能は、生体情報照合装置1CにおいてCPU3が上記照合プログラムに組み込まれる生体特徴情報絞込みプログラムを実行することによって実現される。
次に、上述のごとく構成された第3実施形態の生体情報照合装置1Cの動作(登録用特徴情報絞込み手順)について、図14に示すフローチャート(ステップS20〜S23,S30〜S36)に従い、図15を参照しながら説明する。図15は第3実施形態における統計値の分類例を示す図である。なお、図14でも、照合用特徴情報の取得についての説明は省略されている。
第3実施形態の生体情報照合装置1Cにおいては、上述した通り、照合時に、指紋センサ10によって、同一指についての照合用生体情報(指紋画像)が複数回入力される。指紋センサ10から照合用生体情報が入力されると(ステップS20)、図6のステップS12〜S14と同様、取得すべき副特徴情報の項目が順次呼び出され(ステップS21)、呼び出された項目の照合用副特徴情報が、照合用副特徴情報取得部30によって取得される(ステップS22)。
そして、今回取得対象であった項目が最後の項目であるか否か、つまり全ての項目について照合用副特徴情報が取得されたか否かを判定し(ステップS23)、最後の項目でなければ(ステップS23のNOルート)、ステップS21に戻る一方、最後の項目であれば(ステップS23のYESルート)、今回取得対象であった照合用生体情報が最後のものであるか否かを判定する(ステップS30)。最後のものでなければ(ステップS30のNOルート)、ステップS20に戻り次の照合用生体情報から照合用副特徴情報を取得する。
一方、最後のものであれば(ステップS30のYESルート)、ステップS20〜S23およびS30によって取得された複数組の照合用副特徴情報に基づき、統計値算出部90により、照合用副特徴情報の統計値(例えば分散,標準偏差,最大値と最小値との差など)が項目毎に算出され(ステップS31)、照合用副特徴情報評価部40により、副特徴情報の項目毎に、統計値算出部90によって算出された統計値に基づいて取得安定性が判定評価される(ステップS32)。これらステップS31およびS32の処理は、全ての項目について終了したと判定されるまで(ステップS33でYES判定となるまで)、繰り返し実行される。
そして、項目毎の評価結果に応じ、上記手法(1)により一致度算出における項目の使用/不使用が優先順位として決定されるか、もしくは、上記手法(2)により一致度算出における項目毎の重みが優先順位として設定されると(ステップS34)、副特徴情報比較部51は、データ格納部4から全ての登録用副特徴情報を取得し、複数種類の照合用副特徴情報と各登録用特徴情報に対応付けられた複数種類の登録用副特徴情報とをそれぞれ比較して項目毎に比較結果値を出力し、さらに、一致度算出部52において、ステップS34で決定された使用/不使用情報もしくは重みに従って、登録用副特徴情報の組毎(つまり登録用特徴情報毎)に一致度が算出される(ステップS35)。
なお、ここで、副特徴情報比較部51での比較に用いられる各項目の照合用副特徴情報としては、例えば、ステップS20〜S23およびS30により同一項目について複数回取得された照合用副特徴情報のうちの任意の一つ、もしくは、第6実施形態で説明する照合用副特徴情報の平均値または中央値が用いられる。
この後、図8のステップS27と同様、全ての組について算出された一致度が、登録用特徴情報選択部53において評価され、この登録用特徴情報選択部53によって、照合用副特徴情報との一致度の高い登録用副特徴情報の組(即ち照合用副特徴情報と類似している登録用副特徴情報の組)に対応付けられた登録用特徴情報が、データ格納部4に予め登録されている登録用特徴情報の中から選択され、照合用特徴情報と照合されるべき登録用特徴情報が絞り込まれる(ステップS36)。
ここで、上述した手法(1)を採用した場合には、データ格納部4から、項目毎に設定された所定閾値が取得され、その所定閾値と項目毎に照合用副特徴情報の統計値とを比較し、統計値が所定閾値を超えている場合(もしくは所定閾値以上の場合)、その項目は副特徴情報の比較(つまりは一致度の算出)に使用しないことにする。
また、上述した手法(2)を採用した場合には、データ格納部4から、項目毎に設定された1以上の境界値が取得され、項目毎に、境界値によって区切られる2以上のカテゴリ(領域)のいずれか一つに統計値が分類される。このような統計値の分類例を図15に示す。
この図15では、2つの境界値1,2によって区切られた3つのカテゴリ(領域)1,2,3に統計値を分類する例が示され、ある認証対象者の照合用生体情報1から取得された項目Aの照合用副特徴情報の統計値がカテゴリ1に分類され、他の認証対象者の照合用生体情報2から取得された項目Aの照合用副特徴情報の統計値がカテゴリ3に分類されている。図15中では、右に向かうほど統計値(照合用副特徴情報のばらつきを示す量)が大きくなり、左に向かうほど統計値が小さくなる。
つまり、項目Aの統計値が統計値の大きいカテゴリ3に分類された場合、項目Aの優先順位を下げるために項目Aについての重み(図12のWA参照)を小さく設定する一方、項目Aの統計値が統計値の小さいカテゴリ1に分類された場合、優先順位を上げるために項目Aについての重みを大きく設定する。このようにして、項目毎に、照合用副特徴情報のばらつきを示す統計値の大小に応じて重み付け(優先順位付け)が行なわれる。
このように本発明の第3実施形態としての生体情報照合装置1Cによれば、手法(1)のごとく、統計値が大きく入力毎のばらつきが大きい項目の照合用副特徴情報を比較や一致度算出で使用しないことで、データ選択のばらつきを減少させることができる。また、手法(2)のごとく、統計値の大きいカテゴリに分類された項目についての重みを小さく設定することで、一致度算出のばらつきを減少させることができる。つまり、入力毎に状態の変動する不安定な項目(ばらつきの大きい項目)が一致度算出に及ぼす影響を極力抑えることができ、一致度算出部52で算出される一致度のばらつきを減少させることができ、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
〔4〕第4実施形態の説明
図16は本発明の第4実施形態としての生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)の機能構成を示すブロック図で、この図16に示す生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)1Dも、認証対象者から取得された照合用特徴情報とデータ格納部4に保存されている登録用特徴情報との1対N照合を行なうもので、上述した通りパーソナルコンピュータ1に指紋センサ10を接続して構成されるとともに、第2実施形態と同様の照合用特徴情報取得部20,照合用副特徴情報取得部30,照合用副特徴情報評価部40,登録用特徴情報絞込み部50,照合部60,境界値設定部70および副特徴情報分類部80としての機能に加え、さらに、第3実施形態と同様の統計値算出部90としての機能を有している。これらの機能も、CPU3が生体特徴情報絞込みプログラムを含む照合プログラムを実行することによって実現される。なお、図16において既述の符号と同一の符号は同一もしくはほぼ同一の部分を示しているので、その詳細な説明は省略する。
第4実施形態の生体情報照合装置1Dでも、第3実施形態の生体情報照合装置1Cと同様、照合時に、指紋センサ10によって、同一生体部位についての照合用生体情報が複数回入力され、照合用副特徴情報取得部30が、指紋センサ10によって入力された複数の照合用生体情報のそれぞれから、複数種類(複数項目)の照合用副特徴情報を抽出して取得するようになっている。
また、第4実施形態の統計値算出部90も、第3実施形態と同様、照合用副特徴情報取得部30によって同一生体部位から取得された複数組の照合用副特徴情報に基づいて、副特徴情報の項目毎に、照合用副特徴情報の統計値、例えば分散,標準偏差,最大値と最小値との差など、照合用副特徴情報のばらつきを示す統計値を算出するものである。
そして、第4実施形態の境界値設定部70は、図17および図18を参照しながら後述するごとく、副特徴情報の項目毎に、統計値算出部90によって算出された統計値に基づいて、各副特徴情報の値について2以上のカテゴリ(領域)を定義するための上記境界値の数もしくは間隔を設定変更するもので、このように境界値設定部70によって設定変更された境界値は、データ格納部4に保存される。
ここで、境界値設定部70は、前記統計値の大小に応じて、副特徴情報の境界値の設定数、もしくは、その境界値の間隔を項目毎に決定する。その際、前記統計値が大きい場合には境界値の設定数を減らすかもしくは境界値の間隔を広げ、統計値が小さい場合には境界値の設定数を増やすかもしくは境界値の間隔を狭め、副特徴情報の分類に失敗する確率を減少させる。
図17および図18は、第4実施形態の境界値設定部70による具体的な境界値設定変更例を示す図である。前記統計値が大きい場合には、例えば図17に示すように、境界値の間隔を広げ、境界値の設定数を2とする。図17に示す例において、副特徴情報は、2つの境界値1,2により3つのカテゴリA1,A2,A3に分類される。一方、前記統計値が小さい場合には、例えば図18に示すように、境界値の間隔を狭め、境界値の設定数を4としている。図18に示す例において、副特徴情報は、4つの境界値1,2,3,4により5つのカテゴリA1,A2,A3,A4,A5に分類される。
このとき、境界値の設定数や間隔の変更に伴い、各照合用副特徴情報の値を中心とする所定範囲(上側幅および下側幅)も設定変更する。例えば図17に示すように、境界値の間隔を広げ境界値の設定数を減らした場合には所定範囲の幅を広げる一方、例えば図18に示すように境界値の間隔を狭め設定値の設定数を増やした場合には所定範囲の幅を狭める。
なお、上述した生体情報照合装置1Dにおいては、指紋センサ10,照合用副特徴情報取得部30,照合用副特徴情報評価部40,登録用特徴情報絞込み部50,境界値設定部70,副特徴情報分類部80および統計値算出部90により、本発明の第4実施形態としての生体特徴情報絞込み装置が構成されている。この生体特徴情報絞込み装置も、上述のごとく、生体情報による照合を行なう際に照合対象とするべき登録用特徴情報を絞り込むためのもので、その生体特徴情報絞込み装置としての機能は、生体情報照合装置1DにおいてCPU3が上記照合プログラムに組み込まれる生体特徴情報絞込みプログラムを実行することによって実現される。
次に、上述のごとく構成された第4実施形態の生体情報照合装置1Dの動作(登録用特徴情報絞込み手順)について、図19に示すフローチャート(ステップS20〜S27,S40〜S43)に従って説明する。なお、図19でも、照合用特徴情報の取得についての説明は省略されている。
図19に示す手順では、図8を参照しながら前述した第1実施形態での登録用特徴情報絞込み手順(ステップS20〜S27)に、ステップS40〜S43が新たに組み込まれている。
第4実施形態の生体情報照合装置1Dにおいても、上述した通り、照合時に、指紋センサ10によって、同一指についての照合用生体情報が複数回入力され、各照合用生体情報から、照合用副特徴情報取得部30によって複数種類の照合用副特徴情報が取得される(ステップS20〜S23およびS40)。ステップS20〜S23およびS40の処理は、図14のステップS20〜S23およびS30と同様の処理であるので、その説明は省略する。また、図19のステップS24〜S27の処理も、図8のステップS24〜S27と同様の処理であるので、その説明は省略する。
全ての照合用生体情報から照合用副特徴情報が取得されると(ステップS40でYES判定となると)、ステップS20〜S23およびS30によって取得された複数組の照合用副特徴情報に基づき、統計値算出部90により、照合用副特徴情報の統計値(例えば分散,標準偏差,最大値と最小値との差など)が項目毎に算出され(ステップS41)、境界値設定部70により、副特徴情報の項目毎に、統計値算出部90によって算出された統計値に基づいて上記境界値の設定数もしくは間隔が設定変更される(ステップS42)。これらステップS41およびS42の処理は、全ての項目について終了したと判定されるまで(ステップS43でYES判定となるまで)、繰り返し実行される。このようにして項目毎に境界値の設定数や間隔が設定変更された後、第2実施形態と同様にして登録用特徴情報の絞込みが行なわれる。
このように本発明の第4実施形態としての生体情報照合装置1Dによれば、前記統計値が大きい場合には境界値の設定数を減らすかもしくは境界値の間隔を広げ、統計値が小さい場合には境界値の設定数を増やすかもしくは境界値の間隔を狭めることにより、副特徴情報分類部80による分類結果のばらつきが減少し、副特徴情報の分類に失敗する確率を減少させることができ、一致度算出部52で算出される一致度のばらつきを減少させることができ、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
〔5〕第5実施形態の説明
図20は本発明の第5実施形態としての生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)の機能構成を示すブロック図で、この図20に示す生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)1Eも、認証対象者から取得された照合用特徴情報とデータ格納部4に保存されている登録用特徴情報との1対N照合を行なうもので、上述した通りパーソナルコンピュータ1に指紋センサ10を接続して構成されるとともに、第2実施形態と同様の照合用特徴情報取得部20,照合用副特徴情報取得部30,照合用副特徴情報評価部40,登録用特徴情報絞込み部50,照合部60,境界値設定部70および副特徴情報分類部80としての機能を有している。これらの機能も、CPU3が生体特徴情報絞込みプログラムを含む照合プログラムを実行することによって実現される。なお、図20において既述の符号と同一の符号は同一もしくはほぼ同一の部分を示しているので、その詳細な説明は省略する。
第5実施形態の生体情報照合装置1Eでも、第3実施形態の生体情報照合装置1Cと同様、照合時に、指紋センサ10によって、同一生体部位についての照合用生体情報が複数回入力され、照合用副特徴情報取得部30が、指紋センサ10によって入力された複数の照合用生体情報のそれぞれから、複数種類(複数項目)の照合用副特徴情報を抽出して取得するようになっている。
また、第5実施形態の副特徴情報分類部80は、副特徴情報の項目毎に、境界値設定部70によって設定された境界値に従って、照合用副特徴情報取得部30によって同一生体部位から取得された複数組の照合用副特徴情報を分類し、最も多くの照合用副特徴情報が分類されたカテゴリ(領域;以下、最頻出カテゴリという)を当該照合用副特徴情報の分類結果として出力するように構成されている。
その際、第5実施形態の照合用副特徴情報評価部40は、副特徴情報の項目毎に、前記分類結果として出力された最頻出カテゴリに分類された当該照合用副特徴情報の数(以下、分類数という)が所定閾値を超えているか否かを、前記取得安定性として判定評価する。
より具体的に説明すると、第5実施形態では、項目毎に、分類数に対する所定閾値を予め設定してデータ格納部4に保存しておく。照合時には、照合用副特徴情報評価部40が、データ格納部4から所定閾値を取得し、項目毎に、その所定閾値と副特徴情報分類部80によって得られた最頻出カテゴリの分類数とを比較し、分類数が所定閾値を超えているか否かを前記取得安定性として判定評価する。
そして、一致度算出部52が、分類数と所定閾値との比較結果に従って各項目の照合用副特徴情報を一致度算出に使用するか否かを判断する。つまり、照合用副特徴情報評価部40は、分類数が所定閾値以下の場合(もしくは所定閾値未満の場合)には、前記取得安定性が、分類数が所定閾値を超えている場合(もしくは所定閾値以上の場合)の取得安定性よりも低いと判定評価し、その判定評価対象の項目の照合用副特徴情報を一致度算出部52での算出対象から除外して一致度算出で使用しないようにする。
つまり、第5実施形態では、ある項目の最頻出カテゴリの分類数が所定閾値以下(もしくは未満)である場合には、その項目の照合用副特徴情報は入力毎のばらつきが大きく、分類結果が不安定になるものと判断し、その項目の照合用副特徴情報(その項目の比較結果値)を登録用副特徴情報との一致度算出対象から除外して一致度算出で使用しないようにしている。
なお、上述した生体情報照合装置1Eにおいては、指紋センサ10,照合用副特徴情報取得部30,照合用副特徴情報評価部40,登録用特徴情報絞込み部50,境界値設定部70および副特徴情報分類部80により、本発明の第5実施形態としての生体特徴情報絞込み装置が構成されている。この生体特徴情報絞込み装置も、上述のごとく、生体情報による照合を行なう際に照合対象とするべき登録用特徴情報を絞り込むためのもので、その生体特徴情報絞込み装置としての機能は、生体情報照合装置1EにおいてCPU3が上記照合プログラムに組み込まれる生体特徴情報絞込みプログラムを実行することによって実現される。
次に、上述のごとく構成された第5実施形態の生体情報照合装置1Eの動作(登録用特徴情報絞込み手順)について、図21に示すフローチャート(ステップS20〜S23,S50〜S56)に従って説明する。なお、図21でも、照合用特徴情報の取得についての説明は省略されている。
第5実施形態の生体情報照合装置1Eにおいても、上述した通り、照合時に、指紋センサ10によって、同一指についての照合用生体情報が複数回入力され、各照合用生体情報から、照合用副特徴情報取得部30によって複数種類の照合用副特徴情報が取得される(ステップS20〜S23およびS50)。ステップS20〜S23およびS50の処理は、図14のステップS20〜S23およびS30と同様の処理であるので、その説明は省略する。
全ての照合用生体情報から照合用副特徴情報が取得されると(ステップS50でYES判定となると)、副特徴情報分類部80により、副特徴情報の項目毎に、境界値設定部70によって設定された境界値に従って、照合用副特徴情報取得部30によって同一生体部位から取得された複数組の照合用副特徴情報が分類され、最も多くの照合用副特徴情報が分類された最頻出カテゴリが求められ当該照合用副特徴情報の分類結果として出力される(ステップS51)。
そして、照合用副特徴情報評価部40により、項目毎に、前記分類結果として出力された最頻出カテゴリの分類が所定閾値を超えているか否かが、前記取得安定性として判定評価される(ステップS52)。これらステップS51およびS52の処理は、全ての項目について終了したと判定されるまで(ステップS53でYES判定となるまで)、繰り返し実行される。
項目毎の評価結果に応じ、一致度算出における項目の使用/不使用が優先順位として決定されると(ステップS54)、副特徴情報比較部51は、データ格納部4から全ての登録用副特徴情報を取得し、複数種類の照合用副特徴情報と各登録用特徴情報に対応付けられた複数種類の登録用副特徴情報とをそれぞれ比較して項目毎に比較結果値を出力し、さらに、一致度算出部52において、ステップS54で決定された使用/不使用情報に従って、登録用副特徴情報の組毎(つまり登録用特徴情報毎)に一致度が算出される(ステップS55)。
なお、ここで、副特徴情報比較部51での比較に用いられる各項目の照合用副特徴情報としては、例えば、最頻出カテゴリに属する照合用副特徴情報のうちの任意の一つ、もしくは、最頻出カテゴリに属する照合用副特徴情報の平均値または中央値が用いられる。比較対照とするべき照合用副特徴情報の決定は、本実施形態では例えばステップS54で行なわれている。
この後、図8のステップS27と同様、全ての組について算出された一致度が、登録用特徴情報選択部53において評価され、この登録用特徴情報選択部53によって、照合用副特徴情報との一致度の高い登録用副特徴情報の組(即ち照合用副特徴情報と類似している登録用副特徴情報の組)に対応付けられた登録用特徴情報が、データ格納部4に予め登録されている登録用特徴情報の中から選択され、照合用特徴情報と照合されるべき登録用特徴情報が絞り込まれる(ステップS56)。
このように本発明の第5実施形態としての生体情報照合装置1Eによれば、最頻出カテゴリを分類結果として用いることで、安定した分類結果が得られるほか、最頻出カテゴリの分類数が少ない項目の優先順位を下げ、その項目の照合用副特徴情報を登録用副特徴情報との一致度算出対象から除外して一致度算出で使用しないようにすることで、一致度算出部52で算出される一致度のばらつきを減少させることができ、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
〔6〕第6実施形態の説明
図22は本発明の第6実施形態としての生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)の機能構成を示すブロック図で、この図22に示す生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)1Fも、認証対象者から取得された照合用特徴情報とデータ格納部4に保存されている登録用特徴情報との1対N照合を行なうもので、上述した通りパーソナルコンピュータ1に指紋センサ10を接続して構成されるとともに、第1実施形態と同様の照合用特徴情報取得部20,照合用副特徴情報取得部30,照合用副特徴情報評価部40,登録用特徴情報絞込み部50および照合部60としての機能に加え、さらに算出部91としての機能を有している。これらの機能も、CPU3が生体特徴情報絞込みプログラムを含む照合プログラムを実行することによって実現される。なお、図22において既述の符号と同一の符号は同一もしくはほぼ同一の部分を示しているので、その詳細な説明は省略する。
第6実施形態の生体情報照合装置1Fでも、第3実施形態の生体情報照合装置1Cと同様、照合時に、指紋センサ10によって、同一生体部位についての照合用生体情報が複数回入力され、照合用副特徴情報取得部30が、指紋センサ10によって入力された複数の照合用生体情報のそれぞれから、複数種類(複数項目)の照合用副特徴情報を抽出して取得するようになっている。
第6実施形態で新たに追加された算出部91は、照合用副特徴情報取得部30によって同一生体部位から取得された複数組の照合用副特徴情報に基づいて、副特徴情報の項目毎に、照合用副特徴情報の平均値もしくは中央値を統計値として算出するものであり、第6実施形態では、この算出部91によって副特徴情報の項目毎に算出された前記統計値(平均値もしくは中央値)が、照合用副特徴情報取得部30(取得部31,32,…)による照合用副特徴情報の取得結果として採用され、照合用副特徴情報評価部40および副特徴情報比較部51に入力されるようになっている。
なお、上述した生体情報照合装置1Fにおいては、指紋センサ10,照合用副特徴情報取得部30,照合用副特徴情報評価部40,登録用特徴情報絞込み部50,境界値設定部70,副特徴情報分類部80および算出部91により、本発明の第6実施形態としての生体特徴情報絞込み装置が構成されている。この生体特徴情報絞込み装置も、上述のごとく、生体情報による照合を行なう際に照合対象とするべき登録用特徴情報を絞り込むためのもので、その生体特徴情報絞込み装置としての機能は、生体情報照合装置1FにおいてCPU3が上記照合プログラムに組み込まれる生体特徴情報絞込みプログラムを実行することによって実現される。
次に、上述のごとく構成された第6実施形態の生体情報照合装置1Fの動作(登録用特徴情報絞込み手順)について、図23に示すフローチャート(ステップS20〜S27,S60〜S63)に従って説明する。なお、図23でも、照合用特徴情報の取得についての説明は省略されている。
図23に示す手順では、図8を参照しながら前述した第1実施形態での登録用特徴情報絞込み手順(ステップS20〜S27)に、ステップS60〜S63が新たに組み込まれている。
第6実施形態の生体情報照合装置1Fにおいても、上述した通り、照合時に、指紋センサ10によって、同一指についての照合用生体情報が複数回入力され、各照合用生体情報から、照合用副特徴情報取得部30によって複数種類の照合用副特徴情報が取得される(ステップS20〜S23およびS60)。ステップS20〜S23およびS60の処理は、図14のステップS20〜S23およびS30と同様の処理であるので、その説明は省略する。また、図23のステップS24〜S27の処理も、図8のステップS24〜S27と同様の処理であるので、その詳細な説明は省略する。
全ての照合用生体情報から照合用副特徴情報が取得されると(ステップS60でYES判定となると)、ステップS20〜S23およびS60によって取得された複数組の照合用副特徴情報に基づき、算出部91により、照合用副特徴情報の平均値もしくは中央値が項目毎に算出される(ステップS61)。このステップS61の処理は、全ての項目について終了したと判定されるまで(ステップS62でYES判定となるまで)、繰り返し実行される。
このようにして項目毎に照合用副特徴情報の平均値もしくは中央値が統計値として算出され、その統計値が各項目の照合用副特徴情報として決定されると(ステップS63)、以降、第2実施形態と同様にして登録用特徴情報の絞込みが行なわれる。ただし、第6実施形態のステップS26において、副特徴情報比較部51は、算出部91によって項目毎に算出された照合用副特徴情報の平均値もしくは中央値と、登録用副特徴情報とを比較することになる。
このように本発明の第6実施形態としての生体情報照合装置1Fによれば、算出部91によって項目毎に算出された平均値もしくは中央値を照合用副特徴情報として用いることで、1回だけ入力された照合用生体情報から取得された照合用副特徴情報よりも、安定した照合用副特徴情報を得ることができる。
なお、第6実施形態では、算出部91を第1実施形態の構成に追加した場合について説明しているが、第2〜第5実施形態の構成に算出部91を追加し、第2〜第5実施形態において、算出部91によって項目毎に算出された照合用副特徴情報の平均値もしくは中央値を照合用副特徴情報として用いるように構成してもよく、この場合、安定した照合用副特徴情報を得ることができるだけでなく、安定した分類結果を得ることができる。
〔7〕第7実施形態の説明
図24は本発明の第7実施形態としての生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)の機能構成を示すブロック図で、この図24に示す生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)1Gも、認証対象者から取得された照合用特徴情報とデータ格納部4に保存されている登録用特徴情報との1対N照合を行なうもので、上述した通りパーソナルコンピュータ1に指紋センサ10を接続して構成されるとともに、第2もしくは第5実施形態と同様の照合用特徴情報取得部20,照合用副特徴情報取得部30,照合用副特徴情報評価部40,登録用特徴情報絞込み部50,照合部60,境界値設定部70および副特徴情報分類部80としての機能を有している。ただし、第7実施形態では、登録用特徴情報絞込み部50において、副特徴情報比較部51,一致度算出部52および登録用特徴情報選択部53としての機能のほかに、算出部54としての機能が追加されている。これらの機能も、CPU3が生体特徴情報絞込みプログラムを含む照合プログラムを実行することによって実現される。なお、図24において既述の符号と同一の符号は同一もしくはほぼ同一の部分を示しているので、その詳細な説明は省略する。
第7実施形態の生体情報照合装置1Gでも、第3実施形態の生体情報照合装置1Cと同様、照合時に、指紋センサ10によって、同一生体部位についての照合用生体情報が複数回入力され、照合用副特徴情報取得部30が、指紋センサ10によって入力された複数の照合用生体情報のそれぞれから、複数種類(複数項目)の照合用副特徴情報を抽出して取得するようになっている。また、第7実施形態では、同一生体部位から取得された複数組の照合用副特徴情報のそれぞれについて、照合用副特徴情報評価部40は、項目毎に照合用副特徴情報の取得安定性を判定評価するようになっている。
さらに、第7実施形態では、上述のごとく同一生体部位から取得された複数組の照合用副特徴情報のそれぞれについて、第2実施形態と同様にして、データ格納部4に登録されている、ある1組の登録用副特徴情報との一致度を算出する。
つまり、副特徴情報分類部80が、照合用副特徴情報およびその1組の登録用副特徴情報の分類を行ない、副特徴情報比較部51が、副特徴情報分類部80による分類結果を用いた比較を行ない、一致度算出部52が、副特徴情報比較部51による比較結果値と照合用副特徴情報評価部40による取得安定性の判定評価結果とに基づいて照合用副特徴情報とある1組の登録用副特徴情報との一致度を算出する。
これにより、その1組の登録用副特徴情報と照合用副特徴情報の各組との一致度が算出される。つまり、その1組の登録用副特徴情報との一致度が、照合用副特徴情報の組数分(生体情報の入力回数分)、算出されることになる。
そして、第7実施形態で新たに追加された算出部54は、複数組の照合用副特徴情報のそれぞれについて算出された複数の一致度(上記ある1組の登録用特徴情報との一致度)に基づいて、これらの一致度の平均値もしくは中央値を統計値として算出するものであり、第7実施形態では、この算出部54によって算出された前記統計値(平均値もしくは中央値)が、同一生体部位についての照合用副特徴情報と上記ある1組の登録用副特徴情報との一致度として採用され、登録用特徴情報選択部53に入力されるようになっている。このような統計値としての一致度が、データ格納部4に登録されている全ての組の登録用副特徴情報について算出される。
なお、上述した生体情報照合装置1Gにおいては、指紋センサ10,照合用副特徴情報取得部30,照合用副特徴情報評価部40,登録用特徴情報絞込み部50,境界値設定部70および副特徴情報分類部80により、本発明の第7実施形態としての生体特徴情報絞込み装置が構成されている。この生体特徴情報絞込み装置も、上述のごとく、生体情報による照合を行なう際に照合対象とするべき登録用特徴情報を絞り込むためのもので、その生体特徴情報絞込み装置としての機能は、生体情報照合装置1GにおいてCPU3が上記照合プログラムに組み込まれる生体特徴情報絞込みプログラムを実行することによって実現される。
次に、上述のごとく構成された第7実施形態の生体情報照合装置1Gの動作(登録用特徴情報絞込み手順)について、図25に示すフローチャート(ステップS20〜S23,S70〜S77)に従って説明する。なお、図25でも、照合用特徴情報の取得についての説明は省略されている。
第7実施形態の生体情報照合装置1Gにおいても、上述した通り、照合時に、指紋センサ10によって、同一指についての照合用生体情報が複数回入力され、各照合用生体情報から、照合用副特徴情報取得部30によって複数種類の照合用副特徴情報が取得される(ステップS20〜S23およびS70)。ステップS20〜S23およびS70の処理は、図14のステップS20〜S23およびS30と同様の処理であるので、その説明は省略する。
全ての照合用生体情報から照合用副特徴情報が取得されると(ステップS70でYES判定となると)、同一生体部位から取得された複数組の照合用副特徴情報のそれぞれについて、項目毎に照合用副特徴情報の取得安定性が判定評価されるとともに(ステップS71)、その評価の結果に応じた重み付け(項目の優先順位付け)が行なわれる(ステップS72)。
ついで、データ格納部4から取得された、ある1組の登録用副特徴情報を対象として以下のステップS73〜S75が実行され、その登録用副特徴情報との一致度が統計値として算出される。
つまり、上述したように、副特徴情報分類部80によって、その1組の登録用副特徴情報の分類が行なわるとともに各照合用副特徴情報の分類が行なわれ、副特徴情報比較部51によって、副特徴情報分類部80による登録用副特徴情報の分類結果と各照合用副特徴情報の分類結果との比較が行なわれ、さらに、一致度算出部52によって、副特徴情報比較部51で得られた比較結果値と照合用副特徴情報評価部40による取得安定性の判定評価結果(つまりはステップS72での重み付け結果)とに基づいて各照合用副特徴情報と上記ある1組の登録用副特徴情報との一致度が算出される(ステップS73)。このステップS73の処理は、全ての照合用副特徴情報の組について終了したと判定されるまで(ステップS74でYES判定となるまで)、繰り返し実行される。
このようにして、上記ある1組の登録用副特徴情報と照合用副特徴情報の各組との一致度が算出され、複数(生体情報の入力回数分)の一致度が算出されると、算出部54により、これらの複数の一致度の平均値もしくは中央値が算出され、算出された値(統計値)が、その1組の登録用副特徴情報との一致度として採用される(ステップS75)。
そして、上述したステップS73〜S75の処理は、データ格納部4に登録されている全ての登録用副特徴情報の組について終了したと判定されるまで(ステップS76でYES判定となるまで)、繰り返し実行される。
この後、図8のステップS27と同様、全ての組について算出された一致度(統計値)は、登録用特徴情報選択部53において評価され、この登録用特徴情報選択部53によって、照合用副特徴情報との一致度の高い登録用副特徴情報の組(即ち照合用副特徴情報と類似している登録用副特徴情報の組)に対応付けられた登録用特徴情報が、データ格納部4に予め登録されている登録用特徴情報の中から選択され、照合用特徴情報と照合されるべき登録用特徴情報が絞り込まれる(ステップS77)。
このように本発明の第7実施形態としての生体情報照合装置1Gによれば、算出部91によって算出された平均値もしくは中央値を一致度として用いることで、1回だけ入力された照合用生体情報から取得された一致度よりも、安定した一致度を得ることができる。
〔8〕第8実施形態の説明
図26は本発明の第8実施形態としての生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)の機能構成を示すブロック図で、この図26に示す第8実施形態の生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)1Hも、認証対象者から取得された照合用特徴情報とデータ格納部4に保存されている登録用特徴情報との1対N照合を行なうもので、上述した通りパーソナルコンピュータ1に指紋センサ10を接続して構成されるとともに、第1実施形態と同様の照合用特徴情報取得部20,照合用副特徴情報取得部30,照合用副特徴情報評価部40,登録用特徴情報絞込み部50および照合部60としての機能に加え、さらに類似度算出部100および照合閾値設定部110としての機能を有している。これらの機能も、CPU3が生体特徴情報絞込みプログラムを含む照合プログラムを実行することによって実現される。なお、図26において既述の符号と同一の符号は同一もしくはほぼ同一の部分を示しているので、その詳細な説明は省略する。
第8実施形態の生体情報照合装置1Hでは、第3実施形態の生体情報照合装置1Cと同様、照合時に、指紋センサ10によって、同一生体部位についての照合用生体情報が複数回入力され、照合用特徴情報取得部20が、指紋センサ10によって入力された複数の照合用生体情報のそれぞれから照合用特徴情報(特徴点についての情報を含む特徴情報)を抽出して取得するとともに、照合用副特徴情報取得部30が、指紋センサ10によって入力された複数の照合用生体情報のそれぞれから、複数種類(複数項目)の照合用副特徴情報を抽出して取得するようになっている。
そして、類似度算出部100は、照合用特徴情報取得部20によって取得された複数の照合用特徴情報の中から任意の2つを選択して照合し、これら2つの類似度を算出するものである。なお、類似度算出部100としての機能は、照合部60の機能をそのまま用いて実現される。つまり、第8実施形態では、照合部60が類似度算出部100としての機能も兼ねている。
また、照合閾値設定部110は、類似度算出部100によって算出された複数の類似度の統計値を算出し、その統計値に基づいて、照合部60において登録用特徴情報と照合用特徴情報との照合一致を判定するための基準となる照合閾値を算出し、その照合閾値を照合部60に設定するものである。
次に、上述のごとく構成された第8実施形態の生体情報照合装置1Hの動作(照合閾値設定手順)について、図27に示すフローチャート(ステップS80〜S89)に従って説明する。
第8実施形態の生体情報照合装置1Hにおいては、上述した通り、照合時に、指紋センサ10によって、同一指についての照合用生体情報が複数回入力され、各照合用生体情報から、照合用特徴情報取得部20によって照合用特徴情報が取得されるとともに、照合用副特徴情報取得部30によって複数種類の照合用副特徴情報が取得される(ステップS80〜S85)。
指紋センサ10から照合用生体情報が入力されると(ステップS80)、まず、その照合用生体情報から照合用特徴情報が照合用特徴情報取得部20によって取得される(ステップS81)。ついで、図6のステップS12〜S14と同様、取得すべき副特徴情報の項目が順次呼び出され(ステップS82)、呼び出された項目の照合用副特徴情報が、照合用副特徴情報取得部30によって取得される(ステップS83)。
そして、今回取得対象であった項目が最後の項目であるか否か、つまり全ての項目について照合用副特徴情報が取得されたか否かを判定し(ステップS84)、最後の項目でなければ(ステップS84のNOルート)、ステップS82に戻る一方、最後の項目であれば(ステップS84のYESルート)、今回取得対象であった照合用生体情報が最後のものであるか否かを判定する(ステップS85)。最後のものでなければ(ステップS85のNOルート)、ステップS80に戻り、次の照合用生体情報から照合用特徴情報および複数種類の照合用副特徴情報を取得する。
一方、最後のものであれば(ステップS85のYESルート)、類似度算出部100としての機能(照合部60)により、複数の照合用特徴情報の中から任意の2つが選択されて照合され、これら2つの照合用特徴情報の類似度が算出される(ステップS86)。そして、類似度の算出を終了するか否か(所定数の類似度が算出されたか否か)を判定し(ステップS87)、終了しない場合(ステップS87のNOルート)、ステップS86に戻り、照合用特徴情報の組合せを変えて類似度が算出される。
所定数の類似度が算出されて類似度の算出を終了すると(ステップS87のYESルート)、照合閾値設定部110において、上述のごとく算出された複数(所定数)の類似度の統計値が算出され(ステップS88)、その統計値に基づいて、照合一致を判定するための基準となる照合閾値が算出され、その照合閾値が照合部60に設定される(ステップS89)。
このとき、照合閾値設定部110は、複数の類似度に基づき、類似度の統計値として、その類似度の標準偏差,平均値,中央値,最大値,最小値などを算出し、算出された統計値を用いて、照合閾値を決定する。例えば、最小値をそのまま照合閾値として決定してもよい。また、複数の類似度の分布が正規分布と仮定し、〔平均値−標準偏差×3〕を照合閾値として決定してもよい。
この第8実施形態では説明を省略しているが、上述したステップS86〜S89の処理と並行して、ステップS83で取得された照合用副特徴情報に基づいて、第1〜第7実施形態で説明した登録用特徴情報の絞込みが実行されている。
照合部60では、照合用特徴情報と絞り込まれた登録用特徴情報との1対N照合が、照合閾値設定部110によって設定された照合閾値に基づいて実行され、絞り込まれた登録用特徴情報の中で照合用特徴情報との類似度の最も高い登録用特徴情報が、認証対象者本人の登録用特徴情報として特定される。なお、ここで、照合部60での照合に用いられる照合用特徴情報としては、例えば、複数の照合用特徴情報のうちの任意の一つ、もしくは、複数の照合用特徴情報の平均値または中央値、もしくは、照合閾値設定後に取得された一の照合用特徴情報などが用いられる。
このように本発明の第8実施形態としての生体情報照合装置1Hによれば、同一認証対象者の同一生体部位から取得された照合用特徴情報どうしの類似度の統計値に基づいて照合閾値が算出されて設定されるので、登録用特徴情報が照合用特徴情報との照合に成功するためには、登録用特徴情報と照合用特徴情報との類似度が本人の照合用特徴情報どうしの類似度(統計値)よりも高くなければならず、他人の登録用特徴情報を認証対象者のものとして誤って特定して受理してしまう確率を大幅に減少させることができ、1対多認証での誤認証の発生を確実に防ぐことができる。なお、第8実施形態では、類似度算出部100および照合閾値設定部110を第1実施形態の構成に追加した場合について説明しているが、第2〜第7実施形態の構成に類似度算出部100および照合閾値設定部110を追加してもよい。
〔9〕その他
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述した実施形態では、生体情報が指紋画像である場合について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、生体情報としては、指紋画像のほかに、虹彩パターン画像,顔画像,掌紋画像,血管パターン画像,網膜パターン画像,音声パターン画像,署名画像などを用いてもよいし、2種類以上の生体情報を組み合わせて用いてもよい。
また、上述した実施形態では、生体情報照合装置1A〜1Hの機能と生体情報登録装置2の機能とを1台のパーソナルコンピュータ1によって実現する場合について説明しているが、生体情報照合装置1A〜1Hの機能と生体情報登録装置2の機能とを別々な端末装置(パーソナルコンピュータ等)によって実現し、これらの端末装置を、通信ネットワーク等を介して通信可能に接続してもよく、この場合も上述した各実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
さらに、上述した実施形態における生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)1A〜1Hおよび生体情報登録装置2としての機能を実現するためのアプリケーションプログラム(生体特徴情報絞込みプログラムを含む照合プログラムや、登録プログラム)は、例えばフレキシブルディスク,CD−ROM,CD−R,CD−RW,DVD等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。また、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
ここで、コンピュータとは、ハードウエアとOS(オペレーティングシステム)とを含む概念であり、OSの制御の下で動作するハードウエアを意味している。また、OSが不要でアプリケーションプログラム単独でハードウェアを動作させるような場合には、そのハードウェア自体がコンピュータに相当する。ハードウエアは、少なくとも、CPU等のマイクロプロセッサと、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取るための手段とをそなえている。上記アプリケーションプログラム(照合/登録プログラム)は、上述のようなコンピュータに、生体情報照合装置1A〜1Hおよび生体情報登録装置2としての機能を実現させるプログラムコードを含んでいる。また、その機能の一部は、アプリケーションプログラムではなくOSによって実現されてもよい。
さらに、本実施形態における記録媒体としては、上述したフレキシブルディスク,CD−ROM,CD−R,CD−RW,DVD,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスクのほか、ICカード,ROMカートリッジ,磁気テープ,パンチカード,コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなど),外部記憶装置等や、バーコードなどの符号が印刷された印刷物等の、コンピュータ読取可能な種々の媒体を利用することもできる。
〔10〕付記
(付記1)
登録者毎に、当該登録者の登録用生体情報から取得された登録用特徴情報と複数種類の登録用副特徴情報とを対応付けて予め登録保存しているシステムにおいて、生体情報による照合を行なう生体情報照合装置であって、
照合用生体情報を入力する生体情報入力部と、
該生体情報入力部によって入力された該照合用生体情報から照合用特徴情報を抽出して取得する照合用特徴情報取得部と、
該生体情報入力部によって入力された該照合用生体情報から複数種類の照合用副特徴情報を抽出して取得する照合用副特徴情報取得部と、
該照合用副特徴情報取得部によって取得された該複数種類の照合用副特徴情報に基づいて、各照合用副特徴情報の取得安定性を判定評価する照合用副特徴情報評価部と、
該複数種類の照合用副特徴情報および該複数種類の登録用副特徴情報に基づいて且つ該照合用副特徴情報評価部による前記取得安定性の判定評価結果に従って、予め登録されている登録用特徴情報の中から、該照合用特徴情報取得部によって取得された該照合用特徴情報と照合されるべき1以上の登録用特徴情報を選択する登録用特徴情報絞込み部と、
該登録用特徴情報絞込み部によって選択された前記1以上の登録用特徴情報と該照合用特徴情報取得部によって取得された照合用特徴情報とを比較照合する照合部とをそなえて構成されていることを特徴とする、生体情報照合装置。
(付記2)
該登録用特徴情報絞込み部が、
該複数種類の照合用副特徴情報と各登録用特徴情報に対応付けられた該複数種類の登録用副特徴情報とをそれぞれ比較する副特徴情報比較部と、
該副特徴情報比較部による比較結果値と該照合用副特徴情報評価部による前記取得安定性の判定評価結果とに基づいて、該複数種類の照合用副特徴情報と該複数種類の登録用副特徴情報との一致度を算出する一致度算出部と、
該一致度算出部によって算出された前記一致度に応じて、前記1以上の登録用特徴情報を選択する登録用特徴情報選択部とをそなえて構成されていることを特徴とする、付記1記載の生体情報照合装置。
(付記3)
該一致度算出部が、該副特徴情報比較部により副特徴情報の種類毎に得られた比較結果値に対し、前記取得安定性の判定評価結果に応じた重み付けを行ない、重み付け後の比較結果値の総和を前記一致度として算出することを特徴とする、付記2記載の生体情報照合装置。
(付記4)
該一致度算出部が、前記取得安定性が高い程、該比較結果値に対する重みを大きく設定することを特徴とする、付記3記載の生体情報照合装置。
(付記5)
副特徴情報の種類毎に1以上の境界値を設定する境界値設定部と、
副特徴情報の種類毎に、該境界値設定部によって設定された境界値に従って該登録用副特徴情報および該照合用副特徴情報を分類する副特徴情報分類部とをさらにそなえ、
該副特徴情報比較部が、副特徴情報の種類毎に、該副特徴情報分類部による照合用副特徴情報の分類結果と該副特徴情報分類部による登録用副特徴情報の分類結果とを比較することを特徴とする、付記2〜付記4のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
(付記6)
該照合用副特徴情報評価部が、副特徴情報の種類毎に、各照合用副特徴情報の値を中心とする所定範囲内に前記境界値が存在するか否かを前記取得安定性として判定評価することを特徴とする、付記5記載の生体情報照合装置。
(付記7)
副特徴情報の種類毎に1以上の境界値を設定する境界値設定部と、
副特徴情報の種類毎に、該境界値設定部によって設定された境界値に従って該登録用副特徴情報および該照合用副特徴情報を分類する副特徴情報分類部とをさらにそなえ、
該照合用副特徴情報評価部が、副特徴情報の種類毎に、各照合用副特徴情報の値を中心とする所定範囲内に前記境界値が存在するか否かを前記取得安定性として判定評価し、前記所定範囲内に前記境界値が存在する場合には、前記取得安定性が、前記所定範囲内に前記境界値が存在しない場合の取得安定性よりも低いと判定評価する一方、前記所定範囲内に前記境界値が存在しない場合には、前記取得安定性が、前記所定範囲内に前記境界値が存在する場合の取得安定性よりも高いと判定評価し、
該副特徴情報比較部が、副特徴情報の種類毎に、該副特徴情報分類部による照合用副特徴情報の分類結果と該副特徴情報分類部による登録用副特徴情報の分類結果とを比較するとともに、
該一致度算出部が、前記取得安定性が高いと評価されている場合に前記取得安定性が低いと評価されている場合よりも該比較結果値に対する重みを大きく設定することを特徴とする、付記3記載の生体情報照合装置。
(付記8)
該一致度算出部が、前記取得安定性が低いと評価された照合用副特徴情報を前記一致度の算出対象から除外することを特徴とする、付記2〜付記7のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
(付記9)
該生体情報入力部から、同一生体部位についての照合用生体情報が複数回入力され、
該照合用副特徴情報取得部が、入力された複数の照合用生体情報のそれぞれから、複数種類の照合用副特徴情報を抽出して取得し、
該照合用副特徴情報取得部によって前記同一生体部位から取得された複数組の照合用副特徴情報に基づいて、副特徴情報の種類毎に、該照合用副特徴情報の統計値を算出する統計値算出部とをさらにそなえ、
該照合用副特徴情報評価部が、副特徴情報の種類毎に、該統計値算出部によって算出された前記統計値に基づいて前記取得安定性を判定評価することを特徴とする、付記1〜付記5のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
(付記10)
該照合用副特徴情報評価部が、副特徴情報の種類毎に、該統計値算出部によって算出された前記統計値が所定閾値を超えたか否かを、前記取得安定性として判定評価し、
該一致度算出部が、該照合用副特徴情報評価部によって前記所定閾値を超えたと判定された照合用副特徴情報を前記一致度の算出対象から除外することを特徴とする、付記9記載の生体情報照合装置。
(付記11)
該生体情報入力部から、同一生体部位についての照合用生体情報が複数回入力され、
該照合用副特徴情報取得部が、入力された複数の照合用生体情報のそれぞれから、複数種類の照合用副特徴情報を抽出して取得し、
該照合用副特徴情報取得部によって前記同一生体部位から取得された複数組の照合用副特徴情報に基づいて、副特徴情報の種類毎に、該照合用副特徴情報の統計値を算出する統計値算出部をさらにそなえ、
該境界値設定部が、副特徴情報の種類毎に、該統計値算出部によって算出された前記統計値に基づいて前記境界値の数もしくは間隔を決定することを特徴とする、付記5〜付記8のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
(付記12)
該生体情報入力部から、同一生体部位についての照合用生体情報が複数回入力され、
該照合用副特徴情報取得部が、入力された複数の照合用生体情報のそれぞれから、複数種類の照合用副特徴情報を抽出して取得し、
該副特徴情報分類部が、副特徴情報の種類毎に、該境界値設定部によって設定された境界値に従って、該照合用副特徴情報取得部によって前記同一生体部位から取得された複数組の照合用副特徴情報を分類し、最も多くの照合用副特徴情報が分類された領域を当該照合用副特徴情報の分類結果として出力することを特徴とする、付記5記載の生体情報照合装置。
(付記13)
該照合用副特徴情報評価部が、副特徴情報の種類毎に、前記分類結果として出力された領域に分類された当該照合用副特徴情報の数が所定閾値を超えているか否かを、前記取得安定性として判定評価し、
該一致度算出部が、該照合用副特徴情報評価部によって前記所定閾値を超えていないと判定された照合用副特徴情報を前記一致度の算出対象から除外することを特徴とする、付記12記載の生体情報照合装置。
(付記14)
該生体情報入力部から、同一生体部位についての照合用生体情報が複数回入力され、
該照合用副特徴情報取得部が、入力された複数の照合用生体情報のそれぞれから、複数種類の照合用副特徴情報を抽出して取得し、
該照合用副特徴情報取得部によって前記同一生体部位から取得された複数組の照合用副特徴情報に基づいて、副特徴情報の種類毎に、該照合用副特徴情報の平均値もしくは中央値を統計値として算出する算出部をさらにそなえ、
該算出部によって副特徴情報の種類毎に算出された前記統計値を、該照合用副特徴情報取得部による該照合用副特徴情報の取得結果として用いることを特徴とする、付記1〜付記13のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
(付記15)
該生体情報入力部から、同一生体部位についての照合用生体情報が複数回入力され、
該照合用副特徴情報取得部が、入力された複数の照合用生体情報のそれぞれから、複数種類の照合用副特徴情報を抽出して取得し、
該複数種類の照合用副特徴情報の組毎に、該副特徴情報分類部が、副特徴情報の種類毎に、登録用副特徴情報および取得された照合用副特徴情報を分類し、該副特徴情報比較部が、該副特徴情報分類部による分類結果を用いた比較を行ない、該一致度算出部が、該副特徴情報比較部による比較結果値と該照合用副特徴情報評価部による前記取得安定性の判定評価結果とに基づいて前記一致度を算出し、
前記複数の照合用生体情報のそれぞれについて算出された複数の一致度の平均値もしくは中央値を統計値として算出する算出部をさらにそなえ、
該算出部によって算出された前記統計値を、前記同一生体部位についての照合用副特徴情報の一致度として用いることを特徴とする、付記5記載の生体情報照合装置。
(付記16)
該生体情報入力部から、同一生体部位についての照合用生体情報が複数回入力され、
該照合用特徴情報取得部が、入力された複数の照合用生体情報のそれぞれから照合用特徴情報を抽出して取得し、
該照合用特徴情報取得部によって取得された複数の照合用特徴情報の中から任意の2つを選択して照合し、これら2つの類似度を算出する類似度算出部と、
該類似度算出部によって算出された複数の類似度の統計値を算出し、その統計値に基づいて、該照合部において登録用特徴情報と照合用特徴情報との照合一致を判定するための基準となる照合閾値を算出し、その照合閾値を該照合部に設定する照合閾値設定部とをさらにそなえたことを特徴とする、付記1〜付記15のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
(付記17)
登録者毎に、当該登録者の登録用生体情報から取得された登録用特徴情報と複数種類の登録用副特徴情報とを対応付けて予め登録保存しているシステムにおいて、生体情報による照合を行なう際に照合対象とするべき登録用特徴情報を絞り込む生体特徴情報絞込み装置であって、
照合用生体情報を入力する生体情報入力部と、
該生体情報入力部によって入力された該照合用生体情報から複数種類の照合用副特徴情報を抽出して取得する照合用副特徴情報取得部と、
該照合用副特徴情報取得部によって取得された該複数種類の照合用副特徴情報に基づいて、各照合用副特徴情報の取得安定性を判定評価する照合用副特徴情報評価部と、
該複数種類の照合用副特徴情報および該複数種類の登録用副特徴情報に基づいて且つ該照合用副特徴情報評価部による前記取得安定性の判定評価結果に従って、予め登録されている登録用特徴情報の中から、前記照合対象とするべき1以上の登録用特徴情報を選択する登録用特徴情報絞込み部とをそなえて構成されていることを特徴とする、生体特徴情報絞込み装置。
(付記18)
該登録用特徴情報絞込み部が、
該複数種類の照合用副特徴情報と各登録用特徴情報に対応付けられた該複数種類の登録用副特徴情報とをそれぞれ比較する副特徴情報比較部と、
該副特徴情報比較部による比較結果値と該照合用副特徴情報評価部による前記取得安定性の判定評価結果とに基づいて、該複数種類の照合用副特徴情報と該複数種類の登録用副特徴情報との一致度を算出する一致度算出部と、
該一致度算出部によって算出された前記一致度に応じて、前記1以上の登録用特徴情報を選択する登録用特徴情報選択部とをそなえて構成されていることを特徴とする、付記17記載の生体特徴情報絞込み装置。
(付記19)
該一致度算出部が、該副特徴情報比較部により副特徴情報の種類毎に得られた比較結果値に対し、前記取得安定性の判定評価結果に応じた重み付けを行ない、重み付け後の比較結果値の総和を前記一致度として算出することを特徴とする、付記18記載の生体特徴情報絞込み装置。
(付記20)
該一致度算出部が、前記取得安定性が高い程、該比較結果値に対する重みを大きく設定することを特徴とする、付記19記載の生体特徴情報絞込み装置。
(付記21)
副特徴情報の種類毎に1以上の境界値を設定する境界値設定部と、
副特徴情報の種類毎に、該境界値設定部によって設定された境界値に従って該登録用副特徴情報および該照合用副特徴情報を分類する副特徴情報分類部とをさらにそなえ、
該副特徴情報比較部が、副特徴情報の種類毎に、該副特徴情報分類部による照合用副特徴情報の分類結果と該副特徴情報分類部による登録用副特徴情報の分類結果とを比較することを特徴とする、付記18〜付記20のいずれか一項に記載の生体特徴情報絞込み装置。
(付記22)
該照合用副特徴情報評価部が、副特徴情報の種類毎に、各照合用副特徴情報の値を中心とする所定範囲内に前記境界値が存在するか否かを前記取得安定性として判定評価することを特徴とする、付記21記載の生体特徴情報絞込み装置。
(付記23)
副特徴情報の種類毎に1以上の境界値を設定する境界値設定部と、
副特徴情報の種類毎に、該境界値設定部によって設定された境界値に従って該登録用副特徴情報および該照合用副特徴情報を分類する副特徴情報分類部とをさらにそなえ、
該照合用副特徴情報評価部が、副特徴情報の種類毎に、各照合用副特徴情報の値を中心とする所定範囲内に前記境界値が存在するか否かを前記取得安定性として判定評価し、前記所定範囲内に前記境界値が存在する場合には、前記取得安定性が、前記所定範囲内に前記境界値が存在しない場合の取得安定性よりも低いと判定評価する一方、前記所定範囲内に前記境界値が存在しない場合には、前記取得安定性が、前記所定範囲内に前記境界値が存在する場合の取得安定性よりも高いと判定評価し、
該副特徴情報比較部が、副特徴情報の種類毎に、該副特徴情報分類部による照合用副特徴情報の分類結果と該副特徴情報分類部による登録用副特徴情報の分類結果とを比較するとともに、
該一致度算出部が、前記取得安定性が高いと評価されている場合に前記取得安定性が低いと評価されている場合よりも該比較結果値に対する重みを大きく設定することを特徴とする、付記19記載の生体特徴情報絞込み装置。
(付記24)
該一致度算出部が、前記取得安定性が低いと評価された照合用副特徴情報を前記一致度の算出対象から除外することを特徴とする、付記18〜付記23のいずれか一項に記載の生体特徴情報絞込み装置。
(付記25)
該生体情報入力部から、同一生体部位についての照合用生体情報が複数回入力され、
該照合用副特徴情報取得部が、入力された複数の照合用生体情報のそれぞれから、複数種類の照合用副特徴情報を抽出して取得し、
該照合用副特徴情報取得部によって前記同一生体部位から取得された複数組の照合用副特徴情報に基づいて、副特徴情報の種類毎に、該照合用副特徴情報の統計値を算出する統計値算出部とをさらにそなえ、
該照合用副特徴情報評価部が、副特徴情報の種類毎に、該統計値算出部によって算出された前記統計値に基づいて前記取得安定性を判定評価することを特徴とする、付記17〜付記21のいずれか一項に記載の生体特徴情報絞込み装置。
(付記26)
該照合用副特徴情報評価部が、副特徴情報の種類毎に、該統計値算出部によって算出された前記統計値が所定閾値を超えたか否かを、前記取得安定性として判定評価し、
該一致度算出部が、該照合用副特徴情報評価部によって前記所定閾値を超えたと判定された照合用副特徴情報を前記一致度の算出対象から除外することを特徴とする、付記25記載の生体特徴情報絞込み装置。
(付記27)
該生体情報入力部から、同一生体部位についての照合用生体情報が複数回入力され、
該照合用副特徴情報取得部が、入力された複数の照合用生体情報のそれぞれから、複数種類の照合用副特徴情報を抽出して取得し、
該照合用副特徴情報取得部によって前記同一生体部位から取得された複数組の照合用副特徴情報に基づいて、副特徴情報の種類毎に、該照合用副特徴情報の統計値を算出する統計値算出部をさらにそなえ、
該境界値設定部が、副特徴情報の種類毎に、該統計値算出部によって算出された前記統計値に基づいて前記境界値の数もしくは間隔を決定することを特徴とする、付記21〜付記24のいずれか一項に記載の生体特徴情報絞込み装置。
(付記28)
該生体情報入力部から、同一生体部位についての照合用生体情報が複数回入力され、
該照合用副特徴情報取得部が、入力された複数の照合用生体情報のそれぞれから、複数種類の照合用副特徴情報を抽出して取得し、
該副特徴情報分類部が、副特徴情報の種類毎に、該境界値設定部によって設定された境界値に従って、該照合用副特徴情報取得部によって前記同一生体部位から取得された複数組の照合用副特徴情報を分類し、最も多くの照合用副特徴情報が分類された領域を当該照合用副特徴情報の分類結果として出力することを特徴とする、付記21記載の生体特徴情報絞込み装置。
(付記29)
該照合用副特徴情報評価部が、副特徴情報の種類毎に、前記分類結果として出力された領域に分類された当該照合用副特徴情報の数が所定閾値を超えているか否かを、前記取得安定性として判定評価し、
該一致度算出部が、該照合用副特徴情報評価部によって前記所定閾値を超えていないと判定された照合用副特徴情報を前記一致度の算出対象から除外することを特徴とする、付記28記載の生体特徴情報絞込み装置。
(付記30)
該生体情報入力部から、同一生体部位についての照合用生体情報が複数回入力され、
該照合用副特徴情報取得部が、入力された複数の照合用生体情報のそれぞれから、複数種類の照合用副特徴情報を抽出して取得し、
該照合用副特徴情報取得部によって前記同一生体部位から取得された複数組の照合用副特徴情報に基づいて、副特徴情報の種類毎に、該照合用副特徴情報の平均値もしくは中央値を統計値として算出する算出部をさらにそなえ、
該算出部によって副特徴情報の種類毎に算出された前記統計値を、該照合用副特徴情報取得部による該照合用副特徴情報の取得結果として用いることを特徴とする、付記17〜付記29のいずれか一項に記載の生体特徴情報絞込み装置。
(付記31)
該生体情報入力部から、同一生体部位についての照合用生体情報が複数回入力され、
該照合用副特徴情報取得部が、入力された複数の照合用生体情報のそれぞれから、複数種類の照合用副特徴情報を抽出して取得し、
該複数種類の照合用副特徴情報の組毎に、該副特徴情報分類部が、副特徴情報の種類毎に、登録用副特徴情報および取得された照合用副特徴情報を分類し、該副特徴情報比較部が、該副特徴情報分類部による分類結果を用いた比較を行ない、該一致度算出部が、該副特徴情報比較部による比較結果値と該照合用副特徴情報評価部による前記取得安定性の判定評価結果とに基づいて前記一致度を算出し、
前記複数の照合用生体情報のそれぞれについて算出された複数の一致度の平均値もしくは中央値を統計値として算出する算出部をさらにそなえ、
該算出部によって算出された前記統計値を、前記同一生体部位についての照合用副特徴情報の一致度として用いることを特徴とする、付記21記載の生体特徴情報絞込み装置。
(付記32)
登録者毎に、当該登録者の登録用生体情報から取得された登録用特徴情報と複数種類の登録用副特徴情報とを対応付けて予め登録保存しているシステムにおいて、生体情報による照合を行なう際に照合対象とするべき登録用特徴情報を絞り込む生体特徴情報絞込み装置としてコンピュータを機能させるための生体特徴情報絞込みプログラムであって、
生体情報入力部によって入力された照合用生体情報から複数種類の照合用副特徴情報を抽出して取得する照合用副特徴情報取得部、
該照合用副特徴情報取得部によって取得された該複数種類の照合用副特徴情報に基づいて、各照合用副特徴情報の取得安定性を判定評価する照合用副特徴情報評価部、および、
該複数種類の照合用副特徴情報および該複数種類の登録用副特徴情報に基づいて且つ該照合用副特徴情報評価部による前記取得安定性の判定評価結果に従って、予め登録されている登録用特徴情報の中から、前記照合対象とするべき1以上の登録用特徴情報を選択する登録用特徴情報絞込み部として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、生体特徴情報絞込みプログラム。
(付記33)
登録者毎に、当該登録者の登録用生体情報から取得された登録用特徴情報と複数種類の登録用副特徴情報とを対応付けて予め登録保存しているシステムにおいて、生体情報による照合を行なう際に照合対象とするべき登録用特徴情報を絞り込む生体特徴情報絞込み装置としてコンピュータを機能させるための生体特徴情報絞込みプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、
該生体特徴情報絞込みプログラムが、
生体情報入力部によって入力された照合用生体情報から複数種類の照合用副特徴情報を抽出して取得する照合用副特徴情報取得部、
該照合用副特徴情報取得部によって取得された該複数種類の照合用副特徴情報に基づいて、各照合用副特徴情報の取得安定性を判定評価する照合用副特徴情報評価部、および、
該複数種類の照合用副特徴情報および該複数種類の登録用副特徴情報に基づいて且つ該照合用副特徴情報評価部による前記取得安定性の判定評価結果に従って、予め登録されている登録用特徴情報の中から、前記照合対象とするべき1以上の登録用特徴情報を選択する登録用特徴情報絞込み部として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、生体特徴情報絞込みプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
本発明の第1実施形態としての生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)の機能構成を示すブロック図である。 本実施形態における生体情報登録装置の機能構成を示すブロック図である。 本実施形態における生体情報登録装置によって登録される登録用特徴情報および登録用副特徴情報の登録保存形式を示す図である。 本実施形態の生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)および生体情報登録装置を実現するシステム(パーソナルコンピュータ)のハードウェア構成を示すブロック図である。 本実施形態における生体情報登録の基本的な手順を説明するためのフローチャートである。 本実施形態における生体情報登録手順を説明するためのフローチャートである。 第1実施形態における登録用特徴情報絞込みの基本的な手順を説明するためのフローチャートである。 第1実施形態における登録用特徴情報絞込み手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態としての生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)の機能構成を示すブロック図である。 第2実施形態における副特徴情報の分類例を示す図である。 第2実施形態における照合用副特徴情報の取得安定性評価手法について説明するための図である。 第2実施形態における副特徴情報の一致度算出例について説明するための図である。 本発明の第3実施形態としての生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)の機能構成を示すブロック図である。 第3実施形態における登録用特徴情報絞込み手順を説明するためのフローチャートである。 第3実施形態における統計値の分類例を示す図である。 本発明の第4実施形態としての生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)の機能構成を示すブロック図である。 第4実施形態の境界値設定部による具体的な境界値設定変更例を示す図である。 第4実施形態の境界値設定部による具体的な境界値設定変更例を示す図である。 第4実施形態における登録用特徴情報絞込み手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第5実施形態としての生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)の機能構成を示すブロック図である。 第5実施形態における登録用特徴情報絞込み手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第6実施形態としての生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)の機能構成を示すブロック図である。 第6実施形態における登録用特徴情報絞込み手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第7実施形態としての生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)の機能構成を示すブロック図である。 第7実施形態における登録用特徴情報絞込み手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第8実施形態としての生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)の機能構成を示すブロック図である。 第8実施形態における照合閾値設定手順を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 パーソナルコンピュータ(生体情報照合装置,生体特徴情報絞込み装置,生体情報登録装置)
1A〜1H 生体情報照合装置(生体特徴情報絞込み装置)
2 生体情報登録装置
3 CPU
4 記憶装置(データ格納部)
5 メモリ
6 入出力インターフェース
7 バス
10 指紋センサ(生体情報入力部)
20 照合用特徴情報取得部
30 照合用副特徴情報取得部
31,32 取得部
40 照合用副特徴情報評価部
50 登録用特徴情報絞込み部
51 副特徴情報比較部
52 一致度算出部
53 登録用特徴情報選択部
54 算出部
60 照合部
70 境界値設定部
80 副特徴情報分類部
90 統計値算出部
91 算出部
100 類似度算出部
110 照合閾値設定部
120 登録用特徴情報取得部
130 登録用副特徴情報取得部
131,132 取得部

Claims (10)

  1. 登録者毎に、当該登録者の登録用生体情報から取得された登録用特徴情報と複数種類の登録用副特徴情報とを対応付けて予め登録保存しているシステムにおいて、生体情報による照合を行なう生体情報照合装置であって、
    同一生体部位についての照合用生体情報を複数回入力する生体情報入力部と、
    該生体情報入力部によって入力された照合用生体情報から照合用特徴情報を抽出して取得する照合用特徴情報取得部と、
    該生体情報入力部によって入力された複数の照合用生体情報のそれぞれから複数種類の照合用副特徴情報を抽出して取得する照合用副特徴情報取得部と、
    該照合用副特徴情報取得部によって前記同一生体部位から取得された複数組の照合用副特徴情報に基づいて、副特徴情報の種類毎に、該照合用副特徴情報の統計量を算出する統計量算出部と、
    副特徴情報の種類毎に、該統計量算出部によって算出された前記統計量に基づいて、各照合用副特徴情報の取得安定性を判定評価する照合用副特徴情報評価部と、
    該複数種類の照合用副特徴情報および該複数種類の登録用副特徴情報に基づいて且つ該照合用副特徴情報評価部による前記取得安定性の判定評価結果に従って、予め登録されている登録用特徴情報の中から、該照合用特徴情報取得部によって取得された該照合用特徴情報と照合されるべき1以上の登録用特徴情報を選択する登録用特徴情報絞込み部と、
    該登録用特徴情報絞込み部によって選択された前記1以上の登録用特徴情報と該照合用特徴情報取得部によって取得された照合用特徴情報とを比較照合する照合部とをそなえて構成されていることを特徴とする、生体情報照合装置。
  2. 該登録用特徴情報絞込み部が、
    該複数種類の照合用副特徴情報と各登録用特徴情報に対応付けられた該複数種類の登録用副特徴情報とをそれぞれ比較する副特徴情報比較部と、
    該副特徴情報比較部による比較結果値と該照合用副特徴情報評価部による前記取得安定性の判定評価結果とに基づいて、該複数種類の照合用副特徴情報と該複数種類の登録用副特徴情報との一致度を算出する一致度算出部と、
    該一致度算出部によって算出された前記一致度に応じて、前記1以上の登録用特徴情報を選択する登録用特徴情報選択部とをそなえて構成されていることを特徴とする、請求項1記載の生体情報照合装置。
  3. 該一致度算出部が、該副特徴情報比較部により副特徴情報の種類毎に得られた比較結果値に対し、前記取得安定性の判定評価結果に応じた重み付けを行ない、重み付け後の比較結果値の総和を前記一致度として算出することを特徴とする、請求項2記載の生体情報照合装置。
  4. 該一致度算出部が、前記取得安定性が高い程、該比較結果値に対する重みを大きく設定することを特徴とする、請求項3記載の生体情報照合装置。
  5. 副特徴情報の種類毎に1以上の境界値を設定する境界値設定部と、
    副特徴情報の種類毎に、該境界値設定部によって設定された境界値に従って該登録用副特徴情報および該照合用副特徴情報を分類する副特徴情報分類部とをさらにそなえ、
    該副特徴情報比較部が、副特徴情報の種類毎に、該副特徴情報分類部による照合用副特徴情報の分類結果と該副特徴情報分類部による登録用副特徴情報の分類結果とを比較することを特徴とする、請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
  6. 該照合用副特徴情報取得部によって前記同一生体部位から取得された複数組の照合用副特徴情報に基づいて、副特徴情報の種類毎に、該照合用副特徴情報の平均値もしくは中央値を統計値として算出する算出部をさらにそなえ、
    該算出部によって副特徴情報の種類毎に算出された前記統計値を、該照合用副特徴情報取得部による該照合用副特徴情報の取得結果として用いることを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
  7. 該照合用特徴情報取得部によって取得された複数の照合用特徴情報の中から任意の2つを選択して照合し、これら2つの類似度を算出する類似度算出部と、
    該類似度算出部によって算出された複数の類似度の統計値を算出し、その統計値に基づいて、該照合部において登録用特徴情報と照合用特徴情報との照合一致を判定するための基準となる照合閾値を算出し、その照合閾値を該照合部に設定する照合閾値設定部とをさらにそなえたことを特徴とする、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
  8. 登録者毎に、当該登録者の登録用生体情報から取得された登録用特徴情報と複数種類の登録用副特徴情報とを対応付けて予め登録保存しているシステムにおいて、生体情報による照合を行なう際に照合対象とするべき登録用特徴情報を絞り込む生体特徴情報絞込み装置であって、
    同一生体部位についての照合用生体情報を複数回入力する生体情報入力部と、
    該生体情報入力部によって入力された複数の照合用生体情報のそれぞれから複数種類の照合用副特徴情報を抽出して取得する照合用副特徴情報取得部と、
    該照合用副特徴情報取得部によって前記同一生体部位から取得された複数組の照合用副特徴情報に基づいて、副特徴情報の種類毎に、該照合用副特徴情報の統計量を算出する統計量算出部と、
    副特徴情報の種類毎に、該統計量算出部によって算出された前記統計量に基づいて、各照合用副特徴情報の取得安定性を判定評価する照合用副特徴情報評価部と、
    該複数種類の照合用副特徴情報および該複数種類の登録用副特徴情報に基づいて且つ該照合用副特徴情報評価部による前記取得安定性の判定評価結果に従って、予め登録されている登録用特徴情報の中から、前記照合対象とするべき1以上の登録用特徴情報を選択する登録用特徴情報絞込み部とをそなえて構成されていることを特徴とする、生体特徴情報絞込み装置。
  9. 登録者毎に、当該登録者の登録用生体情報から取得された登録用特徴情報と複数種類の登録用副特徴情報とを対応付けて予め登録保存しているシステムにおいて、生体情報による照合を行なう際に照合対象とするべき登録用特徴情報を絞り込む生体特徴情報絞込み装置としてコンピュータを機能させるための生体特徴情報絞込みプログラムであって、
    生体情報入力部によって複数回入力された同一生体部位についての照合用生体情報のそれぞれから複数種類の照合用副特徴情報を抽出して取得する照合用副特徴情報取得部、
    該照合用副特徴情報取得部によって前記同一生体部位から取得された複数組の照合用副特徴情報に基づいて、副特徴情報の種類毎に、該照合用副特徴情報の統計量を算出する統計量算出部、
    副特徴情報の種類毎に、該統計量算出部によって算出された前記統計量に基づいて、各照合用副特徴情報の取得安定性を判定評価する照合用副特徴情報評価部、および、
    該複数種類の照合用副特徴情報および該複数種類の登録用副特徴情報に基づいて且つ該照合用副特徴情報評価部による前記取得安定性の判定評価結果に従って、予め登録されている登録用特徴情報の中から、前記照合対象とするべき1以上の登録用特徴情報を選択する登録用特徴情報絞込み部として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、生体特徴情報絞込みプログラム。
  10. 登録者毎に、当該登録者の登録用生体情報から取得された登録用特徴情報と複数種類の登録用副特徴情報とを対応付けて予め登録保存しているシステムにおいて、生体情報による照合を行なう際に照合対象とするべき登録用特徴情報を絞り込む生体特徴情報絞込み装置としてコンピュータを機能させるための生体特徴情報絞込みプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、
    該生体特徴情報絞込みプログラムが、
    生体情報入力部によって複数回入力された同一生体部位についての照合用生体情報のそれぞれから複数種類の照合用副特徴情報を抽出して取得する照合用副特徴情報取得部、
    該照合用副特徴情報取得部によって前記同一生体部位から取得された複数組の照合用副特徴情報に基づいて、副特徴情報の種類毎に、該照合用副特徴情報の統計量を算出する統計量算出部、
    副特徴情報の種類毎に、該統計量算出部によって算出された前記統計量に基づいて、各照合用副特徴情報の取得安定性を判定評価する照合用副特徴情報評価部、および、
    該複数種類の照合用副特徴情報および該複数種類の登録用副特徴情報に基づいて且つ該照合用副特徴情報評価部による前記取得安定性の判定評価結果に従って、予め登録されている登録用特徴情報の中から、前記照合対象とするべき1以上の登録用特徴情報を選択する登録用特徴情報絞込み部として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、生体特徴情報絞込みプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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