JP4066756B2

JP4066756B2 - Seat storage structure for vehicles

Info

Publication number: JP4066756B2
Application number: JP2002270151A
Authority: JP
Inventors: 博和山崎; 幸人伊丹; 智範大坪; 知生田口
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 2002-09-17
Filing date: 2002-09-17
Publication date: 2008-03-26
Anticipated expiration: 2022-09-17
Also published as: JP2004106640A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用のシート格納構造、特に３列目シートの格納構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
例えばワンボックスカー等の多人数が乗車可能な車両においては、一般的に、シートが並列に複数列配置され、車両後部の後部荷室に臨んで配設される最後部シート（例えば３列目シート）を所定の場所に格納可能とする格納構造が設けられている。かかる格納構造によれば、乗員の数，荷物の量に応じて車両内に最適な空間を作ることが可能である。
【０００３】
従来の最後部シートの格納構造としては、テールゲートによりその後方開口部が開閉自在とされる後部荷室の床面に設けられた凹部内に、シートバックをシートクッションに対して折り重ねた状態で、シートクッションの裏面が床面に対してフラットになるように、シートが格納される構造が知られている。かかる格納構造では、比較的厚く乗り心地のよいシートを床面に対してフラットに格納することができ、高い後部荷室の空間効率が実現可能である。（例えば特許文献１参照）。
【０００４】
【特許文献１】
実開平５−４００２９号公報（第５−６頁，第３図）
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述したようなシート格納構造では、その構造上の理由から、最後部シートの格納及び復帰作業を、共に、車室内から行なうことができない、すなわち、テールゲートを開いた状態で車室外から行なう必要がある。
【０００６】
このようなシート格納構造では、例えば、最後部シートの乗員が、乗車後に、そのシートが着座可能な状態にないことに気付いた場合、一旦降車して車室外から復帰作業を行なう必要があり、非常に面倒である。このため、復帰作業については、それが車室内から行なえることが望ましい。
【０００７】
他方、格納作業については、それが車室内から行なえると、例えば後部荷室内に荷物がある場合に不用意に格納操作を行なうことにより、荷物を損傷させる惧れがある。このため、シートの格納作業を車室内から行なえないことが望ましい。
【０００８】
また、車両安全性を考慮すれば、復帰及び格納作業が共に車室内から可能であると、走行時にこれらの作業が行なわれる可能性が高くなり、問題がある。このため、いずれか一方を車室内から、また、他方を車室内から可能とすることが望ましい。
【０００９】
この発明は、上記技術的課題に鑑みてなされたもので、床面に対して略面一に格納可能であるシートの格納及び復帰作業を、車両安全性を向上させつつ一層便宜的に行なえるシート格納構造を提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項１に係る発明は、（ａ）車両の前後方向において後部荷室の前方に並列に配置される前部シート及び後部シートを備えた車両内で、後部荷室に臨んで配設された後部シートを、着座可能状態から、シートバックをシートクッション上に折り畳んだ状態で、後部荷室に形成された凹部に回動移動させて格納状態とすることができる車両用のシート格納構造であって、（ｂ）シートクッションの裏面に設けられ、後部シートが着座可能状態にあるときに、後部シートと床面とを係合させる第１係合部と、（ｃ）シートバックの背面に設けられ、後部シートが格納状態にあるときに、後部シートと凹部の底面とを係合させる第２係合部と、（ｄ）シートバックの背面に設けられ、第１係合部の係合を解除する第１ロック解除レバーと、（ｅ）シートクッションの裏面に設けられ、第２係合部の係合を解除する第２ロック解除レバーと、（ｆ）シートクッションに設けられ、シートクッション上に折り畳まれた状態のシートバックの係止を解除するリクライニングレバーとを有し、（ｇ）第１ロック解除レバーは、シートバックがシートクッション上に折り畳まれた状態で車両後方に延びていて、該第１ロック解除レバーを引くことにより、記第１係合部の係合が解除され、（ｈ）第２ロック解除レバーは、シート格納状態で車両前方に延びていて、該第２ロック解除レバーを引くことにより、第２係合部の係合が解除されることを特徴としたものである。
【００１７】
また、更に、本願の請求項２に係る発明は、上記請求項１に係る発明において、上記後部シートを、上記凹部内に格納される状態からシートクッションの裏面後端側の軸まわりに回動させて取り出す操作をアシストするアシスト手段を有していることを特徴としたものである。
【００１８】
また、更に、本願の請求項３に係る発明は、上記請求項１に係る発明において、車両の走行状態を検出する検出手段と、車両の走行状態では、上記後部シートを、上記凹部内に格納される状態からシートクッションの裏面後端側の軸まわりに回動させて取り出す操作を規制する規制手段とを有していることを特徴としたものである。
【００１９】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
図１は、車室内のシート配置構造を概略的に示す斜視図である。この車室内には、前方（図中の左上）から１列目シート２，２列目シート３，３列目シート４が、前後方向において並列に配置され、３列目シート４が、車両後部の後部荷室９に臨んで配設されている。後部荷室９の後方開口部は、テールゲート１０（仮想線で示す）によって開閉自在である。また、後部荷室９を規定する床面には、３列目シート４を格納するための凹部６が形成されている。３列目シート４は、凹部６に対して、２つ折りされた状態で格納される。
【００２０】
詳しくは逐次説明するが、３列目シート４及びその近傍の床面には、シート４の格納及び復帰を実現するための構成が設けられている。例えば、３列目シート４には、格納及び復帰作業を行なうに際して操作する種々の操作部１１，２２，３１やそれらの操作部の操作に伴い連動する構成（例えば符号４１ａ）等、また、一方、床面には、凹部６や３列目シート４側の構成と係合し得る構成（例えば６ｂ）等が設けられている。
【００２１】
図２は、着座可能な状態にある３列目シート４を概略的に示す斜視図である。この３列目シート４は、基本的に、着座面をなすシートクッション４ａと、シートクッション４ａに対してその下端側で連結され、背もたれ面をなすシートバック４ｂと、シートバック４ｂの上端部に取り付けられるヘッドレスト４ｃとから構成される。凹部６へのシート４の格納に際して、ヘッドレスト４ｃは、シートバック４ｂから取り外される。
【００２２】
前述したように、シート４には、シート４の格納及び復帰を実現するための種々の構成が設けられている。まず、シートクッション４ａの裏面後端側には、車幅方向に沿って直列に配置される複数の連結部材８が固定されている。これに対応して、凹部６の内部の前方上側には、１本の支軸７が車幅方向に沿って延びるように設けられている。シートクッション４ａは、支軸７がシートクッション４ａ側の連結部材８内に挿通されることにより、支軸７に対して連結される。これにより、シートクッション４ａはその後方で支軸７に支持され、また、支軸７のまわりに回動可能である。
【００２３】
また、シートバック４ｂの背面中央には、シートバック４ｂを前倒し式に折り畳むための折畳みレバー１１が設けられている。この折畳みレバー１１の操作によって、シートクッション４ａ及びシートバック４ｂの連結部分に設けられたリクライニング機構（図６参照）における規制が解除され、シートバック４ｂが、シートクッション４ａに対して折り重なるように前倒し式に折り畳まれる。この折畳みレバー１１は、シートバック４ｂの背面にて、車両荷室９側すなわち車室外からのみ円滑に操作可能な位置に配設されている。
【００２４】
また、更に、この折畳みレバー１１と同様に、シートバック４ｂを前倒し式に折り畳み可能なレバーとして、シートクッション４ａの側面に、リクライニングレバー３１が設けられている。折畳みレバー１１が、車室外からのみ円滑に操作可能な位置に配設されるのに対して、このリクライニングレバー３１は、車室内からのみ円滑に操作可能な位置に配設されている。
【００２５】
更に、シートバック２２の背面の中央近傍には、シート４の着座可能な状態での床面に対するシートクッション４ａのロックを解除するための第１ロック解除レバー２２が設けられている。この実施の形態において、第１ロック解除レバー２２は、引っ張り操作式のレバーであり、折畳みレバー１１と同様に、シートバック４ｂの背面にて、車室外からのみ円滑に操作可能な位置に配設されている。
【００２６】
第１ロック解除レバー２２に対応して、シートクッション４ａの裏面側前方の左右には、それぞれ、第１チャック部材２１が設けられている。詳しくは図７を参照して説明するが、この第１チャック部材２１は、シートクッション４ａの外方側へ突出する部分で把持部２１ａをなし、この把持部２１ａが床面側に設けられた軸５ｂ（図３参照）に対してそれを把持するように係合することにより、床面に対してシートクッション４ａがロックされることになる。第１チャック部材２１は、第１ロック解除レバー２２の操作に応じ、軸５ｂから外れるように動作する。これにより、床面に対するシートクッション４ａのロックが解除され、シートクッション４ａは、支軸７のまわりに回動可能となる。
【００２７】
また、更に、シートクッション４ａの裏面には、シート４が凹部６に格納された状態での凹部６に対するシートバック４ｂのロックを解除するための第２ロック解除レバー４２が設けられている。この実施の形態において、第２ロック解除レバー４２は引っ張り式のレバーである。第２ロック解除レバー４２に対応して、シートバック４ｂの背面側の左右には、それぞれ、第２チャック部材４１が設けられている。
【００２８】
第２チャック部材４１は、シートバック４ｂの背面から外方側へ突出する部分で把持部４１ａをなし、シート４が凹部６に格納された状態では、この把持部４１ａが、凹部６の底面に設けられた軸６ｂ（図３参照）に対しそれを把持するように係合することにより、シートバック４ｂが凹部６の底面に対してロックされることになる。また、この把持部４１ａは、第２ロック解除レバー４２の操作に応じて、軸６ｂから外れるように動作し、これにより、凹部６の底面に対するシートバック４ｂのロックが解除される。また、これにより、シートクッション４ａは、支軸７のまわりに回動可能となる。
【００２９】
なお、第１及び第２チャック部材２１，４１を作動させるための操作部としては、上記の第１及び第２のロック解除レバー２２，４２に限定されるものでなく、引っ張り操作式以外のタイプのものを用いてもよい。
【００３０】
次に、シート４に設けられた各操作部及びその操作に伴い連動する部材の機構を明確にすべく、３列目シート４の格納及び復帰作業についてそれぞれ説明する。
まず、図３−５に、格納作業における３列目シート４の状態を段階順に示す。格納作業は、テールゲート１０が開かれた状態（図３−５では２点鎖線で示す）で車室外から行われる。図３は、格納作業における第１段階での３列目シートの状態を示す図である。このとき、シート４が着座可能な状態にあり、この状態では、シートクッション４ａの裏面側前方に設けられた第１チャック部材２１の把持部２１ａが、床面５に設けられた軸５ｂに対して係合し、また、シートバック４ｂが、シートクッション４ａに対して所定角度をなして保持されている。この図から分かるように、床面５には、凹部６の前側に、窪み部５ａが形成されており、軸５ｂは、この窪み部５ａの内部に車幅方向に沿って延びるように設けられている。
【００３１】
詳しくは図６を参照して後述するが、図３から分かるように、シートクッション４ａ及びシートバック４ｂの連結部分には、ギヤ１４及び係止部材１２を備えたリクライニング機構が構成されている。係止部材１２は、シートバック４ｂの背面に設けられた折畳みレバー１１とワイヤ１９を介して連結され、折畳みレバー１１の操作に応じて連動（回動）する。係止部材１２と折畳みレバー１１との間には、両者がスムーズに連動可能となるようにワイヤ１９を導くべく、ガイドピン１８及び１６が設けられている。
【００３２】
通常、ギヤ１４に対して係止部材１２がその一端側で係合することにより、シートバック５ｂがシートクッション５ａに対して所定の姿勢に保持されているが、折畳みレバー１１の操作によって、係止部材１２がギヤ１４から外れ、これにより、シートバック４ｂは、付勢バネ６０（図６参照）の付勢力で、シートクッション４ａに対して前倒し式に折り畳まれることになる。
【００３３】
図４は、格納作業における第２段階での３列目シートの状態を示す図である。このとき、シート４は折り畳まれた状態にあり、この状態では、シートバック４ｂがシートクッション４ａに対して折り重なるように保持されるものの、依然として、シートクッション４ａの裏面側前方に設けられた第１チャック部材２１の把持部２１ａが、床面５に設けられた軸５ｂに対して係合し、床面５に対するシートクッション４ａのロックが維持されている。また、この状態では、シートバック４ｂの背面に設けられた第１ロック解除レバー２２が、車室外からの操作が容易に行なえるように、車両後方へ延びている。
【００３４】
第１チャック部材２１は、そのシートクッション４ａの内方側へ突出する部分で内側連動部２１ｂをなし、この内側連動部２１ｂがワイヤ２３を介して第１ロック解除レバー２２に連結されることにより、第１ロック解除レバー２２の操作に応じて連動することができる。ワイヤ２３は、シートクッション４ａ及びシートバック４ｂの連結部分を経由するように取り付けられ、また、シートバック４ｂ及びシートクッション４ａには、それぞれ、第１チャック部材２１及び第１ロック解除レバー２２がスムーズに連動可能となるようにワイヤ２３を導くべく、ガイドピン２４及び２５が設けられている。
【００３５】
詳しくは図７を参照して後述するが、第１チャック部材２１の把持部２１ａ及び内側連動部２１ｂは互いに連動するように構成されており、これにより、第１ロック解除レバー２２の操作に応じて、内側連動部２１ｂがワイヤ２３を介して動作するに伴い、把持部２１ａが軸５ｂから外れるように動作することが可能である。第１チャック部材２１が軸５ｂから外れることにより、床面５に対するシートクッション４ａのロックが解除される。その結果、シートクッション４ａは、それに折り重なるシートバック４ｂとともに凹部６内に格納されるように、支軸７まわりに回動可能となる。
【００３６】
図５は、格納作業における第３段階での３列目シートの状態を示す図である。このとき、シート４は凹部６内に格納された状態にあり、この状態では、シートバック４ｂの背面が、凹部６の底面に対向しており、シートクッション４ａの裏面が、凹部６内で露出している。
【００３７】
また、この状態では、シートバック４ｂの背面に設けられる第２チャック部材４１の把持部４１ａが、凹部６の底面に設けられた軸６ｂに対しそれを把持するように係合することにより、凹部６の底面に対するシートバック４ｂのロックが維持されている。この図から分かるように、凹部６の底面には、その後方に、窪み部６ａが形成されており、軸６ｂは、この窪み部６ａの内部に車幅方向に沿って延びるように設けられている。軸６ｂに対する把持部４１ａの係合は、シートクッション４ａ及びシートバック４ｂを凹部６に格納するに際し、シート４自体の荷重により若しくはシートクッション４ａの裏面を下方へ軽く押し下げることで達成される。
【００３８】
このようにして、シート４は、シートバック４ｂがシートクッション４ａに対して折り畳まれた状態で、凹部６内に格納される。
【００３９】
図６は、シートクッション４ａとシートバック４ｂとの間に構成されるリクライニング機構を更に詳細に示す図である。前述したように、シートクッション４ａ及びシートバック４ｂの連結部分には、ギヤ１４及び係止部材１２を備えたリクライニング機構が構成されている。ギヤ１４は、シートクッション４ａ内にて、枢軸１５のまわりに回動可能に保持されている。図から分かるように、このギヤ用１４の枢軸１５のまわりには、シートバック４ｂをシートクッション４ａに対して付勢するための付勢バネ６０が取り付けられ、付勢バネ６０の一端が、シートクッション４ａ内に設けられた係止ピン６１により支持される一方、他端が、シートバック４ｂ内に設けられた係止ピン６２により支持されている。
【００４０】
また、係止部材１２は、シートバック４ｂ内にて、枢軸１３のまわりに回動可能に保持されている。この係止部材１２は、リクライニング動作を規制すべく、ギヤ１４の歯に係合する係合部１２ａを有している。この係合部１２ａには、シートバック４ｂの背面に設けられた折畳みレバー１１との連結用のワイヤ１９が取り付けられている。
【００４１】
折畳みレバー１１は、断面略Ｌ字状の部材からなり、一端側でシートバック４ｂの背面側にて外部に露出するように、また、他端側で、シートバック４の内側にて係止部材１２との連結用のワイヤ１９が接続されるように、枢軸１７のまわりに回動可能に保持されている。
【００４２】
折畳みレバー１１の操作に際して、外部に露出する一端部が引き下げられると、シートバック４ｂ内でワイヤ１９が引っ張られ、これに応じて、係止部材１２の係合部１２ａがギヤ１４の歯から外れるように引き上げられる。図６では、この状態における折畳みレバー１１及び係止部材１２の係合部１２ａを、共に１点鎖線で示す。これにより、シートクッション４ａに対するシートバック４ｂのロックが解除され、付勢バネ６０の付勢力により、シートバック４ｂは前倒し式に折り畳まれる。
【００４３】
特に図示しないが、係止部材１２用の枢軸１３のまわりには、係止部材１２を、その係合部１２ａがギヤ１４の歯に対して外れた状態から係合する状態へ動作する方向へ付勢させるための付勢バネが取り付けられている。折畳みレバー１１及び係止部材１２は、操作後も、この付勢バネによる付勢力で、元の状態に戻ることができる。
【００４４】
次に、図７を参照して、第１ロック解除レバー２２の操作状況に応じて、シートクッション４ａを、床面５に対するロック状態及びロック解除状態のいずれかに設定するロック機構について説明する。図７の（ａ）及び（ｂ）は、それぞれ、上記のロック状態及びロック解除状態を達成するシートクッション裏面側の第１チャック部材２１の動作状態を示す図である。
【００４５】
シートクッション４ａの裏面側の第１チャック部材２１は、基本的に、一対の断面略Ｓ字状の部材（以下、Ｓ字部材という）から構成されるもので、各Ｓ字部材は、その両端側で他方のＳ字部材の各端部に対向するように配置され、その中央部で共通の枢軸２９のまわりに回動可能に保持されている。枢軸２９の下側及び上側には、各Ｓ字部材の下半分及び上半分の対が構成され、これら下半分及び上半分の対は、それぞれ、前述した第１チャック部材２１の把持部２１ａ及び内側連動部２１ｂをなしている。
【００４６】
第１チャック部材の把持部２１ａ及び内側連動部２１ｂは、各Ｓ字部材が枢軸２９のまわりに回動することで、それぞれ、開閉可能である。すなわち、図７の（ａ）に示すように、各Ｓ字部材の下半分及び上半分が互いに近接することにより、把持部２１ａ及び内側連動部２１ｂは閉じ、他方、図７の（ｂ）に示すように、各Ｓ字部材の下半分及び上半分が互いに隔たることにより、把持部２１ａ及び内側連動部２１ｂは開く。
【００４７】
また、内側連動部２１ｂを構成する各Ｓ字部材の上半分の間には、引っ張りバネ２７が、その両端側でそれぞれＳ字部材の互いに対向する面に接続されるように取り付けられている。このバネ２７による引っ張り力で、把持部２１ａ及び内側連動部２１ｂは、共に、閉じた状態に保持される。図７の（ａ）では、把持部２１ａは閉じた状態にあり、床面５側の軸５ｂに対してそれを把持するように係合している。把持部２１ａの互いに対向する下端部の間隔は、軸５ｂの直径よりも小さくなるように設定されており、把持部２１ａは、それが閉じた状態で、軸５ｂから外れることはなく、床面５に対するシートクッション４ａのロックが保持されるようになっている。
【００４８】
図７から分かるように、内側連動部２１ｂを構成する各Ｓ字部材の上半分の一方には、この内側連動部２１ｂを第１ロック解除レバー２２に対して連結するワイヤ２３が取り付けられている。把持部２１ａ及び内側連動部２１ｂが閉じた状態から、第１ロック解除レバー２２を操作すると、内側連動部２１ｂがワイヤ２３に引っ張られて開き、これに伴い、把持部２１ａが開く。これにより、図７の（ｂ）に示すように、把持部２１ａの互いに対向する下端部の間隔が、軸５ｂの直径よりも大きくなる。その結果、把持部２１ａが軸５ｂから外れ、床面５に対するシートクッション４ａのロックが解除される。
【００４９】
続いて、図８−１０に、復帰作業における３列目シート４の状態を段階順に示す。この復帰作業は、車室内から行なわれる。図８は、復帰作業における第１段階での３列目シート４の状態を示す図である。シート４が凹部６内に格納された状態では、シートバック４ｂの背面が、凹部６の底面に対向しており、シートクッション４ａの裏面が、凹部６内で露出している。
【００５０】
また、この状態では、シートバック４ｂの背面に設けられる第２チャック部材４１の把持部４１ａが凹部６の底面に設けられた軸６ｂに対しそれを把持することにより係合して、凹部６の底面に対しシートバック４ｂがロックされている。更に、この状態では、シートクッション４ａの裏面に設けられた第２ロック解除レバー４２が、車室内からの操作が容易に行なえるように、車両前方へ延びている。
【００５１】
第２チャック部材４１は、そのシートバック４ｂの内方側へ突出する部分で内側連動部４１ｂをなし、この内側連動部４１ｂがワイヤ４３を介して第２ロック解除レバー４２に連結されることにより、第２ロック解除レバー４２の操作に応じて連動することができる。ワイヤ４３は、シートクッション４ａ及びシートバック４ｂの連結部分を経由するように取り付けられ、また、シートクッション４ａ及びシートバック４ｂには、それぞれ、第２チャック部材４１及び第２ロック解除レバー４２がスムーズに連動可能となるようにワイヤ４３を導くべく、ガイドピン４４及び４５が設けられている。
【００５２】
詳しくは図１１及び１２を参照して後述するが、第２チャック部材４１の把持部４１ａ及び内側連動部４１ｂは互いに連動するように構成されており、これにより、内側連動部４１ｂがワイヤ４３を介して動作するに伴い、把持部４１ａは軸６ｂから外れるように動作することが可能である。第２チャック部材４１の把持部４１ａが軸６ｂから外れることにより、凹部６の底面に対するシートバック４ｂのロックが解除される。
【００５３】
凹部６の底面に対するシートバック４ｂのロックが解除されると、シートクッション４ａ及びシートバック４ｂを支軸７のまわりに回動させて、凹部６から引き出すことが可能になる。この引出し作業を簡単化するために、図８及び９に示すように、シートクッション４ａを引出し方向へ付勢させるアシストバネ７０が、支軸７のまわりに取り付けられている。符号７１及び７２は、それぞれ、シートクッション４ａ及び凹部６に対するアシストバネ７０の固定部をあらわしている。このアシストバネ７０を設けることにより、シートクッション４ａ及びシートバック４ｂを凹部６から引き出すのに必要な力が、アシストバネ７０による付勢力により軽減され、比較的に簡単に引出し作業を行なうことができる。
【００５４】
図９は、復帰作業における第２段階での３列目シート４の状態を示す図である。凹部６から引き出されたシート４は、シートクッション４ａが床面５に対向する位置に来ると、それ自体の荷重で、第１チャック部材２１の把持部２１ａが床面５側の軸５ｂに係合することにより、床面５に対してロックされる。この状態では、まだ、シートバック４ｂがシートクッション４ａに対して折り重なるように保持されている。
【００５５】
続いて、図１０は、復帰作業における第３段階での３列目シート４の状態を示す図である。前述したように、シートクッション４ａの側面には、リクライニングレバー３１が設けられる。このリクライニングレバー３１は、ワイヤ３３を介して、シートバック４ｂ側に設けられた係止部材１２に連結され、このリクライニングレバー３１の操作に応じて、係止部材１２がギヤ１４との係合を解除するように動作する。ワイヤ３３は、シートクッション４ａ及びシートバック４ｂの連結部分を経由するように取り付けられ、また、シートクッション４ａ及びシートバック４ｂ内には、リクライニングレバー３１及び係止部材１２がスムーズに連動可能となるようにワイヤ３３を導くべく、ガイドピン１６，３４，３５が設けられている。
【００５６】
更に、図６を参照すれば、リクライニングレバー３１は、シートクッション４ａの側面において、枢軸３２のまわりに回動可能に保持されている。ワイヤ３３は、一端側でリクライニングレバー３１に連結される一方、他端側で係止部材１２の係合部１２ａに連結されている。リクライニングレバー３１がその操作に際して回動させられると、係止部材１２が連動し、その係合部１２ａがギヤ１４の歯から外れるように引き上げられる。図６では、この状態でのリクライニングレバー３１及び係止部材１２の係合部１２ａを、共に１点鎖線で示す。
【００５７】
リクライニングレバー３１を操作しつつ、シートクッション４ａに対して折り畳まれたシートバック４ｂを起し、その状態で、リクライニングレバー３１を離すと、係止部材１２の係合部１２ａがギヤ１４の歯に再度係合することとなり、シートバック４ｂは、シートクッション４ａに対して所定の角度をなして保持される。
【００５８】
このようにして、シート４は、凹部６内に格納された状態から着座可能な状態に復帰させられる。
【００５９】
次に、図１１及び１２を参照して、第２ロック解除レバー４２の操作状況に応じて、シートバック４ｂを、凹部６の底面に対するロック状態及びロック解除状態のいずれかに設定するロック機構について説明する。図１１の（ａ）及び（ｂ）は、それぞれ、凹部６の底面に対するシートバック４ｂのロック状態及びロック解除状態を達成するシートバック背面側の第２チャック部材４１の動作状態を示す図であり、また、図１２の（ａ）及び（ｂ）は、それぞれ、図１１の（ａ）及び（ｂ）に対応する、第２チャック部材及びその周辺の斜視図である。
【００６０】
シートバック４ｂの背面側の第２チャック部材４１は、第１チャック部材２１と同様に、基本的には、一対のＳ字部材から構成されるもので、各Ｓ字部材は、その両端側で他方のＳ字部材の各端部に対向するように配置され、その中央部で共通の枢軸４９のまわりに回動可能に保持されている。枢軸４９の下側及び上側には、各Ｓ字部材の下半分及び上半分の対が構成され、これら下半分及び上半分の対は、それぞれ、前述した第２チャック部材４１の把持部４１ａ及び内側連動部４１ｂをなしている。
【００６１】
第２チャック部材の把持部４１ａ及び内側連動部４１ｂは、各Ｓ字部材が枢軸４９のまわりに回動することで、それぞれ、開閉可能である。すなわち、図１１及び１２の（ａ）に示すように、各Ｓ字部材の下半分及び上半分が互いに近接することにより、把持部４１ａ及び内側連動部４１ｂは閉じ、他方、図１１及び１２の（ｂ）に示すように、各Ｓ字部材の下半分及び上半分が互いに隔たることにより、把持部４１ａ及び内側連動部４１ｂは開く。
【００６２】
また、内側連動部４１ｂを構成する各Ｓ字部材の上半分の間には、引っ張りバネ４７が、その両端側でそれぞれＳ字部材の互いに対向する面に接続されるように取り付けられている。この引っ張りバネ４７による引張り力で、把持部４１ａ及び内側連動部４１ｂは、共に、閉じた状態に保持される。図１１及び１２の（ａ）では、把持部２１ａは閉じた状態にあり、凹部６の底面に形成された窪み部６ａにおける軸６ｂに対してそれを把持するように係合している。把持部４１ａの互いに対向する下端部の間隔は、軸６ｂの直径よりも小さくなるように設定されており、把持部４１ａは、それが閉じた状態で、軸６ｂから外れることはなく、凹部６の底面に対するシートバック４ｂのロックが保持されるようになっている。
【００６３】
図１１及び１２から分かるように、内側連動部４１ｂを構成する各Ｓ字部材の上半分の一方には、この内側連動部４１ｂを第２ロック解除レバー４２に対して連結するワイヤ４３が取り付けられている。把持部４１ａ及び内側連動部４１ｂが閉じた状態から、第２ロック解除レバー４２を操作すると、内側連動部４１ｂがワイヤ４３により引っ張られて開き、これに伴い、把持部４１ａが開く。これにより、図１１及び１２の（ｂ）に示すように、把持部４１ａの互いに対向する下端部の間隔が、軸６ｂの直径よりも大きくなる。その結果、把持部４１ａが軸６ｂから外れ、凹部６の底面に対するシートバック４ｂのロックが解除される。
【００６４】
以上のように、このシート格納構造では、シート４の格納作業に際して操作する折畳みレバー１１及び第１ロック解除レバー２２が、車室外からのみ円滑に操作可能な位置に配設されるとともに、シート４の復帰作業に際して操作する第２ロック解除レバー４２及びリクライニングレバー３１が、車室内からのみ円滑に操作可能な位置に配設されることにより、シート４の格納作業が車室外から行われる一方、シート４の復帰作業は車室内から行なわれるよう規制がなされている。
【００６５】
かかる規制によれば、例えば、シート４の乗員が、乗車後に、シート４が着座可能な状態にないことに気付いた場合にも、一旦降車する必要がなく、車室内から簡単にシート４を復帰させることができる。
また、シート４の格納作業については、車室内から行なえないため、例えば後部荷室９内に荷物がある場合に、不用意にシートを回動させて荷物を損傷させる惧れもなくすることができる。
更に、格納作業及び復帰作業を、共に車両内から可能とせず、車両外及び車両内で別々に行なう作業としたので、走行時に車室内にてこれらの作業が行なわれる可能性を抑制することが可能であり、車両安全性の向上を図ることができる。
【００６６】
ところで、車室内でのシート４の復帰作業は、乗員の安全性を考慮すれば、車両が停止している状態で行なわれることが望ましい。かかる要望に応じて、この実施の形態では、車両が停止していない場合すなわち走行状態では復帰作業を不可能とするように、シートバック４ｂの背面側のロック機構を制御し得る手段が設けられている。具体的には、ソレノイド５０が、内側連動部４１ｂを構成する各Ｓ字部材の上半分の一方に近接して配設されている。このソレノイド５０は、本体に対してその軸方向に沿って前後に駆動する駆動ピン５１を備えており、駆動ピン５１は、ソレノイド５０がオンされた場合に、ソレノイド本体から突出し、また、ソレノイド５０がオフされた場合に、本体内に収納される。
【００６７】
図１２の（ａ）からよく分かるように、ソレノイド５０は、内側連動部４１ｂが閉じた状態で、本体から突出した駆動ピン５１が、内側連動部４１ｂを構成する各Ｓ字部材の上半分の一方（ワイヤ４３が接続されない側）に沿って延びるように配置されている。ソレノイド本体から突出した駆動ピン５１は、内側連動部４１ｂを構成する各Ｓ字部材の上半分の一方を係止し、内側連動部４１ｂが開くことを禁止する。すなわち、駆動ピン５１がソレノイド本体から突出した状態では、把持部４１ａが軸６ｂから外れてシートバック４ｂのロックが解除されることが不可能になる。
【００６８】
また、図１２の（ａ）及び（ｂ）に示すように、ソレノイド５０には、電源及びコントローラが電気的に接続されている。コントローラは、外部から入力される所定の信号（例えば車速信号）から車両の走行状態を判定し、この判定結果に基づいて、駆動ピン５１を動作制御する。具体的には、コントローラが、車両が停止している、すなわち車速が０であると判定した場合、ソレノイド５０をオフし、駆動ピン５１をソレノイド本体内に収納させる。他方、コントローラが、車両が走行している、すなわち車速が０でないと判定した場合には、ソレノイド５０をオンし、駆動ピン５１をソレノイド本体から突出させる。
【００６９】
図１３に、かかるロック機構制御動作のフローチャートを示す。この動作では、まず、Ｓ２１において、例えば車速を検出するなどして、車両の走行状態を検出する。次に、Ｓ２２において、車速が０であるか否かを判定する。その結果、車速が０でないと判定された場合には、Ｓ２４へ進み、ソレノイド５０をオンする。これにより、駆動ピン５１が、閉じた状態にある第２チャック部材４１の内側連動部４１ｂに沿って延びるように突出させられ、これにより、内側連動部４１ｂは、第２ロック解除レバー４２の操作に応じて開くことが禁止される。その結果、凹部６の底面に対するシートバック４ｂのロックを解除することができなくなる。その後、Ｓ２１へ戻り、それ以降の処理を繰り返す。
【００７０】
他方、Ｓ２２において、車速が０であると判定された場合には、Ｓ２３へ進み、ソレノイド５０をオフする。これにより、駆動ピン５１が本体に収納され、第２チャック部材４１の内側連動部４１ｂは、第２ロック解除レバー４２の操作に応じて開くことが可能となる。その結果、凹部６の底面に対するシートバック４ｂのロックを任意に解除することができる。以上で、処理を終了する。
【００７１】
かかるロック機構の制御動作によれば、車室内でのシート４の復帰作業を、車両が停止している状態でのみ行なえるようにすることが可能であり、乗員の安全性を一層向上させることができる。
【００７２】
なお、本発明は、例示された実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
【００７３】
【発明の効果】
本願の請求項１に係る発明によれば、車両の前後方向において後部荷室の前方に並列に配置される前部シート及び後部シートを備えた車両内で、後部荷室に臨んで配設された後部シートを、着座可能状態から、シートバックをシートクッション上に折り畳んだ状態で、後部荷室に形成された凹部に回動移動させて格納状態とすることができる車両用のシート格納構造において、シートクッションの裏面に設けられ、後部シートが着座可能状態にあるときに、後部シートと床面とを係合させる第１係合部と、シートバックの背面に設けられ、後部シートが格納状態にあるときに、後部シートと凹部の底面とを係合させる第２係合部と、シートバックの背面に設けられ、第１係合部の係合を解除する第１ロック解除レバーと、シートクッションの裏面に設けられ、第２係合部の係合を解除する第２ロック解除レバーと、シートクッションに設けられ、シートクッション上に折り畳まれた状態のシートバックの係止を解除するリクライニングレバーとを有し、第１ロック解除レバーは、シートバックがシートクッション上に折り畳まれた状態で車両後方に延びていて、該第１ロック解除レバーを引くことにより、記第１係合部の係合が解除され、第２ロック解除レバーは、シート格納状態で車両前方に延びていて、該第２ロック解除レバーを引くことにより、第２係合部の係合が解除される。このため、例えば、後部シートの乗員が、乗車後に、後部シートが着座可能な状態にないことに気付いた場合に、一旦降車する必要がなく、車室内から後部シートを復帰させることができ、また、後部シートの格納作業については、車室外内から行なうため、例えば後部荷室内に荷物がある場合に、車室内から不用意に後部シートを回動させて荷物を損傷させる惧れもない等、シートの格納及び復帰作業を一層便宜的に行なえる。更に、格納作業及び復帰作業を、共に車両内から可能とせず、車両外及び車両内で別々に行なう作業としたので、走行時に車室内にてこれらの作業が行なわれる可能性を抑制することが可能であり、車両安全性の向上を図ることができる。
【００８０】
また、更に、本願の請求項２に係る発明によれば、上記後部シートを、上記凹部内に格納される状態からシートクッションの裏面後端側の軸まわりに回動させて取り出す操作をアシストするアシスト手段を有するため、たとえ狭い車室内で乗員が無理な態勢にあっても、後部シートの取出しを比較的楽に行なうことができる。
【００８１】
また、更に、本願の請求項３に係る発明によれば、車両の走行状態を検出する検出手段と、車両の走行状態では、上記後部シートを、上記凹部内に格納される状態からシートクッションの裏面後端側の軸まわりに回動させて取り出す操作を規制する規制手段とを有するため、車両の走行状態でシートの復帰作業が不可能であり、車両安全性の向上を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態に係る車室内のシート配置構造を概略的に示す斜視図である。
【図２】着座可能な状態にある３列目シートを概略的に示す斜視図である。
【図３】格納作業における第１段階での３列目シートの状態（着座可能な状態）を示す図である。
【図４】格納作業における第２段階での３列目シートの状態（折畳み状態）を示す図である。
【図５】格納作業における第３段階での３列目シートの状態（格納状態）を示す図である。
【図６】シートクッションとシートバックとの間に構成されるリクライニング機構を概略的に示す図である。
【図７】（ａ）床面に対するシートクッションのロック状態を達成するシートクッション裏面側の第１チャック部材の動作状態を示す図である。
（ｂ）床面に対するシートクッションのロック解除状態を達成するシートクッション裏面側の第１チャック部材の動作状態を示す図である。
【図８】復帰作業における第１段階での３列目シートの状態（格納状態）を示す図である。
【図９】復帰作業における第２段階での３列目シートの状態（折畳み状態）を示す図である。
【図１０】復帰作業における第３段階での３列目シートの状態（着座可能な状態）を示す図である。
【図１１】（ａ）凹部の底面に対するシートバックのロック状態を達成するシートバック背面側の第２チャック部材の動作状態を示す図である。
（ｂ）凹部の底面に対するシートバックのロック解除状態を達成するシートバック背面側の第２チャック部材の動作状態を示す図である。
【図１２】（ａ）図１１の（ａ）に対応する、第２チャック部材及びその周辺の斜視図である。
（ｂ）図１１の（ｂ）に対応する、第２チャック部材及びその周辺の斜視図である。
【図１３】ロック機構制御動作のフローチャートである。
【符号の説明】
４…３列目シート
４ａ…シートクッション
４ｂ…シートバック
５…床面
５ｂ…軸
６…凹部
６ｂ…軸
９…後部荷室
１０…テールゲート
１１…折畳みレバー
１２…係止部材
１２ａ…係合部
１４…ギヤ
２１…第１チャック部材
２１ａ…把持部
２１ｂ…内側連動部
２２…第１ロック解除レバー
２３…ワイヤ
３１…リクライニングレバー
４１…第２チャック部材
４１ａ…把持部
４１ｂ…内側連動部
４２…第２ロック解除レバー
４３…ワイヤ
４７…引っ張りバネ
５０…ソレノイド
５１…駆動ピン
６０…付勢バネ
７０…アシストバネ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a seat storage structure for a vehicle, and more particularly to a storage structure for a third row seat.
[0002]
[Prior art]
For example, in a vehicle in which a large number of people can ride, such as a one-box car, a plurality of seats are generally arranged in parallel, and the rearmost seat (for example, the third row) arranged facing the rear luggage compartment at the rear of the vehicle. A storage structure that can store a sheet in a predetermined place is provided. According to such a storage structure, it is possible to create an optimal space in the vehicle according to the number of passengers and the amount of luggage.
[0003]
The conventional rear seat storage structure is a state in which the seat back is folded with respect to the seat cushion in a recess provided on the floor surface of the rear cargo compartment whose rear opening can be opened and closed by a tailgate. A structure in which the seat is stored so that the back surface of the seat cushion is flat with respect to the floor surface is known. In such a storage structure, a relatively thick and comfortable seat can be stored flat with respect to the floor surface, and a high space efficiency of the rear luggage compartment can be realized. (For example, refer to Patent Document 1).
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Utility Model Publication No. 5-40029 (Page 5-6, Fig. 3)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the seat storage structure as described above, for the reasons of the structure, both the storage and return operations of the rearmost seat cannot be performed from the passenger compartment, that is, from the outside of the passenger compartment with the tailgate opened. Need to do.
[0006]
In such a seat storage structure, for example, when the occupant of the rearmost seat notices that the seat is not in a seatable state after getting on, it is necessary to get off the vehicle and perform a return operation from outside the passenger compartment, Very troublesome. For this reason, it is desirable that the return operation can be performed from the passenger compartment.
[0007]
On the other hand, if the storage operation can be performed from the passenger compartment, for example, when there is a load in the rear luggage compartment, the storage operation may be inadvertently performed to damage the load. For this reason, it is desirable that the storing operation of the seat cannot be performed from the passenger compartment.
[0008]
In consideration of vehicle safety, if both return and storage operations are possible from the interior of the vehicle, there is a high possibility that these operations will be performed during traveling. For this reason, it is desirable to make one of them possible from the passenger compartment and the other from the passenger compartment.
[0009]
The present invention has been made in view of the above technical problem, and can perform the storing and returning operations of the seat that can be stored substantially flush with the floor surface more conveniently while improving the vehicle safety. An object is to provide a sheet storage structure.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 of the present application includes (a) vehicle In the longitudinal direction In front of the rear luggage compartment In a vehicle with a front seat and a rear seat arranged in parallel, The rear seat arranged facing the rear cargo compartment is moved from the seatable state to the recessed portion formed in the rear cargo compartment in the retracted state with the seat back folded on the seat cushion. Can Seat storage structure for vehicles And (b) a first engagement portion that is provided on the back surface of the seat cushion and engages the rear seat and the floor surface when the rear seat is in a seatable state; and (c) the back surface of the seat back. A second engagement portion that engages the rear seat and the bottom surface of the recess when the rear seat is in the retracted state; and (d) an engagement of the first engagement portion that is provided on the back surface of the seat back. A first lock release lever for releasing the engagement, (e) a second lock release lever provided on the back surface of the seat cushion and releasing the engagement of the second engagement portion, and (f) a seat cushion provided on the seat cushion. And a reclining lever for releasing the locking of the seat back in the folded state on the cushion, and (g) the first unlocking lever extends rearward of the vehicle with the seat back folded on the seat cushion. The first By pulling the lock release lever, the engagement of the first engaging portion is released. (H) The second lock release lever extends forward of the vehicle in the seat retracted state, and pulls the second lock release lever. As a result, the engagement of the second engagement portion is released. It is characterized by that.
[0017]
Furthermore, the claims of this application 2 The invention according to claim 1 1 Related to Clearly The rear seat has assist means for assisting an operation of rotating the rear seat around the rear rear end side axis of the seat cushion from the state of being stored in the recess. It is.
[0018]
Furthermore, the claims of this application 3 The invention according to claim 1 1 Related to Clearly In the vehicle, the detection means for detecting the running state of the vehicle, and in the running state of the vehicle, the rear seat is rotated from the state stored in the concave portion around the rear rear end side axis of the seat cushion and taken out. And a restricting means for restricting the operation.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a perspective view schematically showing a seat arrangement structure in a vehicle interior. In this vehicle interior, the first row seat 2, the second row seat 3, and the third row seat 4 are arranged in parallel in the front-rear direction from the front (upper left in the figure), and the third row seat 4 is arranged at the rear of the vehicle. The rear cargo room 9 is arranged. The rear opening of the rear luggage compartment 9 can be opened and closed by a tailgate 10 (shown in phantom). In addition, a recess 6 for storing the third row seat 4 is formed on the floor surface defining the rear cargo compartment 9. The third row sheet 4 is stored in a folded state with respect to the recess 6.
[0020]
Although described in detail in detail, the third row seat 4 and a floor surface in the vicinity thereof are provided with a configuration for realizing storage and return of the seat 4. For example, the third row seat 4 includes various operation units 11, 22, 31 that are operated when performing storage and return operations, a configuration that interlocks with the operation of these operation units (for example, reference numeral 41a), and the like. The floor surface is provided with a configuration (for example, 6b) that can be engaged with the configuration on the concave portion 6 or the third row seat 4 side.
[0021]
FIG. 2 is a perspective view schematically showing the third row seat 4 in a seatable state. This third row seat 4 is basically connected to the seat cushion 4a that forms the seating surface, the seat back 4b that is connected to the seat cushion 4a on the lower end side, and forms the backrest surface, and the upper end of the seat back 4b. And a headrest 4c to be attached. When the seat 4 is stored in the recess 6, the headrest 4c is detached from the seat back 4b.
[0022]
As described above, the seat 4 is provided with various configurations for realizing the storing and returning of the seat 4. First, the some connection member 8 arrange | positioned in series along a vehicle width direction is being fixed to the back surface rear end side of the seat cushion 4a. Correspondingly, one support shaft 7 is provided on the upper front side inside the recess 6 so as to extend in the vehicle width direction. The seat cushion 4a is connected to the support shaft 7 by inserting the support shaft 7 into the connecting member 8 on the seat cushion 4a side. As a result, the seat cushion 4 a is supported by the support shaft 7 at the rear thereof, and can be rotated around the support shaft 7.
[0023]
A folding lever 11 for folding the seat back 4b forward is provided at the center of the back surface of the seat back 4b. By the operation of the folding lever 11, the restriction in the reclining mechanism (see FIG. 6) provided at the connecting portion of the seat cushion 4a and the seat back 4b is released, and the seat back 4b is folded forward so as to be folded over the seat cushion 4a. Folded into a formula. The folding lever 11 is disposed on the back surface of the seat back 4b at a position where it can be smoothly operated only from the side of the vehicle luggage compartment 9, that is, from outside the passenger compartment.
[0024]
Further, as with the folding lever 11, a reclining lever 31 is provided on the side surface of the seat cushion 4a as a lever that can fold the seat back 4b forward. The folding lever 11 is disposed at a position where it can be smoothly operated only from outside the vehicle compartment, whereas the reclining lever 31 is disposed at a position where it can be operated smoothly only from within the vehicle interior.
[0025]
Further, a first lock release lever 22 for releasing the lock of the seat cushion 4a on the floor surface in a state where the seat 4 can be seated is provided in the vicinity of the center of the back surface of the seat back 22. In this embodiment, the first unlocking lever 22 is a pull-operating lever, and is disposed at a position where it can be smoothly operated only from the outside of the passenger compartment on the back surface of the seat back 4b, like the folding lever 11. Has been.
[0026]
Corresponding to the first lock release lever 22, first chuck members 21 are provided on the left and right front sides of the seat cushion 4 a, respectively. Although described in detail with reference to FIG. 7, the first chuck member 21 has a gripping portion 21a at a portion protruding outward of the seat cushion 4a, and the gripping portion 21a is provided on the floor surface side. By engaging the shaft 5b (see FIG. 3) so as to hold it, the seat cushion 4a is locked to the floor surface. The first chuck member 21 operates so as to be disengaged from the shaft 5b in accordance with the operation of the first lock release lever 22. Thereby, the lock of the seat cushion 4a with respect to the floor surface is released, and the seat cushion 4a can be rotated around the support shaft 7.
[0027]
Further, a second lock release lever 42 for releasing the lock of the seat back 4b with respect to the recess 6 in a state where the seat 4 is stored in the recess 6 is provided on the back surface of the seat cushion 4a. In this embodiment, the second lock release lever 42 is a pull-type lever. Corresponding to the second lock release lever 42, the second chuck members 41 are provided on the left and right sides of the back side of the seat back 4b.
[0028]
The second chuck member 41 has a grip portion 41 a at a portion protruding outward from the back surface of the seat back 4 b, and when the seat 4 is stored in the recess 6, the grip portion 41 a is formed on the bottom surface of the recess 6. By engaging with the provided shaft 6b (see FIG. 3) so as to hold it, the seat back 4b is locked with respect to the bottom surface of the recess 6. Further, the grip portion 41 a operates so as to be disengaged from the shaft 6 b in accordance with the operation of the second lock release lever 42, thereby releasing the lock of the seat back 4 b with respect to the bottom surface of the recess 6. Thereby, the seat cushion 4 a can be rotated around the support shaft 7.
[0029]
The operation unit for operating the first and second chuck members 21 and 41 is not limited to the first and second lock release levers 22 and 42 described above, but is a type other than the pull operation type. May be used.
[0030]
Next, the operation of storing and returning the third row seat 4 will be described in order to clarify each operation portion provided on the seat 4 and the mechanism of the members that are interlocked with the operation.
First, FIG. 3-5 shows the state of the third row sheet 4 in the storing operation in the order of steps. The storing operation is performed from the outside of the passenger compartment with the tailgate 10 opened (indicated by a two-dot chain line in FIG. 3-5). FIG. 3 is a diagram illustrating a state of the third row sheet in the first stage in the storing operation. At this time, the seat 4 is in a seatable state, and in this state, the grip portion 21a of the first chuck member 21 provided in front of the back surface of the seat cushion 4a is opposed to the shaft 5b provided on the floor surface 5. The seat back 4b is held at a predetermined angle with respect to the seat cushion 4a. As can be seen from this figure, a recess 5a is formed on the floor 5 on the front side of the recess 6, and the shaft 5b is provided inside the recess 5a so as to extend in the vehicle width direction. ing.
[0031]
Although details will be described later with reference to FIG. 6, as can be seen from FIG. 3, a reclining mechanism including a gear 14 and a locking member 12 is configured at a connecting portion of the seat cushion 4 a and the seat back 4 b. The locking member 12 is connected to a folding lever 11 provided on the back surface of the seat back 4b via a wire 19 and interlocks (rotates) in accordance with the operation of the folding lever 11. Guide pins 18 and 16 are provided between the locking member 12 and the folding lever 11 so as to guide the wire 19 so that both can be smoothly interlocked.
[0032]
Usually, the engagement member 12 is engaged with the gear 14 at one end thereof, so that the seat back 5b is held in a predetermined posture with respect to the seat cushion 5a. The stop member 12 is disengaged from the gear 14, whereby the seat back 4 b is folded forward with respect to the seat cushion 4 a by the urging force of the urging spring 60 (see FIG. 6).
[0033]
FIG. 4 is a diagram illustrating a state of the third row sheet in the second stage in the storing operation. At this time, the seat 4 is in a folded state. In this state, the seat back 4b is held so as to be folded with respect to the seat cushion 4a, but still the first provided on the back side of the seat cushion 4a. The grip portion 21 a of the chuck member 21 is engaged with a shaft 5 b provided on the floor surface 5, and the lock of the seat cushion 4 a with respect to the floor surface 5 is maintained. Further, in this state, the first lock release lever 22 provided on the back surface of the seat back 4b extends to the rear of the vehicle so that the operation from outside the passenger compartment can be easily performed.
[0034]
The first chuck member 21 forms an inner interlocking portion 21b at a portion protruding inward of the seat cushion 4a, and the inner interlocking portion 21b is connected to the first unlocking lever 22 via the wire 23. It can be interlocked according to the operation of the first unlocking lever 22. The wire 23 is attached so as to pass through a connecting portion between the seat cushion 4a and the seat back 4b, and the first chuck member 21 and the first lock release lever 22 are smoothly attached to the seat back 4b and the seat cushion 4a, respectively. Guide pins 24 and 25 are provided to guide the wire 23 so as to be interlocked with each other.
[0035]
Although details will be described later with reference to FIG. 7, the gripping portion 21 a and the inner interlocking portion 21 b of the first chuck member 21 are configured to be interlocked with each other, and accordingly, according to the operation of the first lock release lever 22. Thus, as the inner interlocking portion 21b moves through the wire 23, the gripping portion 21a can move so as to be detached from the shaft 5b. When the first chuck member 21 is disengaged from the shaft 5b, the lock of the seat cushion 4a with respect to the floor surface 5 is released. As a result, the seat cushion 4a can be rotated around the support shaft 7 so as to be stored in the recess 6 together with the seat back 4b that is folded on the seat cushion 4a.
[0036]
FIG. 5 is a diagram illustrating a state of the third row sheet in the third stage in the storing operation. At this time, the seat 4 is stored in the recess 6. In this state, the back surface of the seat back 4 b faces the bottom surface of the recess 6, and the back surface of the seat cushion 4 a is exposed in the recess 6. is doing.
[0037]
Further, in this state, the grip portion 41a of the second chuck member 41 provided on the back surface of the seat back 4b is engaged with the shaft 6b provided on the bottom surface of the recess 6 so as to grip it. The seat back 4b is locked with respect to the bottom surface of FIG. As can be seen from this figure, a recess 6a is formed at the back of the bottom surface of the recess 6 and the shaft 6b is provided inside the recess 6a so as to extend along the vehicle width direction. Yes. When the seat cushion 4a and the seat back 4b are stored in the recess 6, the engagement of the grip portion 41a with the shaft 6b is achieved by lightly pressing the back surface of the seat cushion 4a downward by the load of the seat 4 itself.
[0038]
In this way, the seat 4 is stored in the recess 6 in a state in which the seat back 4b is folded with respect to the seat cushion 4a.
[0039]
FIG. 6 is a view showing the reclining mechanism configured between the seat cushion 4a and the seat back 4b in more detail. As described above, the reclining mechanism including the gear 14 and the locking member 12 is configured at the connecting portion of the seat cushion 4a and the seat back 4b. The gear 14 is rotatably held around the pivot 15 in the seat cushion 4a. As can be seen from the drawing, a biasing spring 60 for biasing the seat back 4b against the seat cushion 4a is attached around the pivot 15 of the gear 14 and one end of the biasing spring 60 is attached to the seat cushion 4a. The other end is supported by a locking pin 62 provided in the seat back 4b while being supported by a locking pin 61 provided in the cushion 4a.
[0040]
The locking member 12 is held so as to be rotatable around the pivot 13 in the seat back 4b. The locking member 12 has an engaging portion 12a that engages with the teeth of the gear 14 in order to restrict the reclining operation. A wire 19 for connecting to the folding lever 11 provided on the back surface of the seat back 4b is attached to the engaging portion 12a.
[0041]
The folding lever 11 is composed of a member having a substantially L-shaped cross section, and is exposed to the outside on the back side of the seat back 4b on one end side and on the inside of the seat back 4 on the other end side. 12 is rotatably held around the pivot shaft 17 so that the connecting wire 19 is connected.
[0042]
When one end portion exposed to the outside is pulled down during the operation of the folding lever 11, the wire 19 is pulled in the seat back 4b, and accordingly, the engaging portion 12a of the locking member 12 is disengaged from the teeth of the gear 14. Pulled up. In FIG. 6, the folding lever 11 and the engaging portion 12a of the locking member 12 in this state are both indicated by a one-dot chain line. Thereby, the lock of the seat back 4b with respect to the seat cushion 4a is released, and the seat back 4b is folded forward by the biasing force of the biasing spring 60.
[0043]
Although not particularly shown, the locking member 12 is moved around the pivot 13 for the locking member 12 in a direction in which the engagement portion 12a moves from a state where it is disengaged from the teeth of the gear 14 to an engaged state. A biasing spring for biasing is attached. The folding lever 11 and the locking member 12 can return to the original state by the biasing force of the biasing spring even after the operation.
[0044]
Next, a lock mechanism that sets the seat cushion 4a to either the locked state or the unlocked state with respect to the floor surface 5 in accordance with the operation state of the first unlocking lever 22 will be described with reference to FIG. FIGS. 7A and 7B are views showing the operating state of the first chuck member 21 on the back side of the seat cushion that achieves the locked state and the unlocked state, respectively.
[0045]
The first chuck member 21 on the back surface side of the seat cushion 4a is basically composed of a pair of substantially S-shaped members (hereinafter referred to as S-shaped members), and each S-shaped member has both ends thereof. It arrange | positions so that it may oppose each edge part of the other S-shaped member by the side, and it is rotatably hold | maintained around the common pivot axis 29 in the center part. A lower half and an upper half pair of each S-shaped member are formed on the lower side and the upper side of the pivot 29, and the lower half and the upper half pair respectively correspond to the grip portion 21a and the first chuck member 21 described above. The inner interlocking portion 21b is formed.
[0046]
The gripping portion 21a and the inner interlocking portion 21b of the first chuck member can be opened and closed as each S-shaped member rotates around the pivot 29. That is, as shown in FIG. 7A, when the lower half and the upper half of each S-shaped member come close to each other, the gripping portion 21a and the inner interlocking portion 21b are closed, while FIG. As shown, when the lower half and the upper half of each S-shaped member are separated from each other, the gripping portion 21a and the inner interlocking portion 21b are opened.
[0047]
Moreover, between the upper half of each S-shaped member which comprises the inner interlocking | linkage part 21b, the tension | pulling spring 27 is attached so that it may be connected to the mutually opposing surface of an S-shaped member at the both ends. The gripping portion 21a and the inner interlocking portion 21b are both held in a closed state by the pulling force of the spring 27. In FIG. 7A, the gripping portion 21a is in a closed state, and is engaged with the shaft 5b on the floor surface 5 side so as to grip it. The interval between the lower end portions of the gripping portion 21a facing each other is set to be smaller than the diameter of the shaft 5b, and the gripping portion 21a does not come off the shaft 5b in the closed state, and the floor surface 5, the lock of the seat cushion 4a is held.
[0048]
As can be seen from FIG. 7, a wire 23 that connects the inner interlocking portion 21 b to the first unlocking lever 22 is attached to one of the upper halves of each S-shaped member constituting the inner interlocking portion 21 b. . When the first lock release lever 22 is operated from the state where the gripping part 21a and the inner interlocking part 21b are closed, the inner interlocking part 21b is pulled and opened by the wire 23, and the gripping part 21a is opened accordingly. Thereby, as shown in FIG. 7B, the interval between the lower end portions of the gripping portion 21a facing each other becomes larger than the diameter of the shaft 5b. As a result, the grip portion 21a is disengaged from the shaft 5b, and the lock of the seat cushion 4a with respect to the floor surface 5 is released.
[0049]
Next, FIG. 8-10 shows the state of the third row sheet 4 in the return operation in the order of steps. This return operation is performed from the passenger compartment. FIG. 8 is a diagram illustrating a state of the third row sheet 4 in the first stage in the return operation. In the state where the seat 4 is stored in the recess 6, the back surface of the seat back 4 b faces the bottom surface of the recess 6, and the back surface of the seat cushion 4 a is exposed in the recess 6.
[0050]
In this state, the grip portion 41a of the second chuck member 41 provided on the back surface of the seat back 4b is engaged by gripping the shaft 6b provided on the bottom surface of the recess 6 so that the recess 6 The seat back 4b is locked to the bottom surface. Further, in this state, the second lock release lever 42 provided on the back surface of the seat cushion 4a extends forward of the vehicle so that the operation from the passenger compartment can be easily performed.
[0051]
The second chuck member 41 has an inner interlocking portion 41 b at a portion protruding inward of the seat back 4 b, and the inner interlocking portion 41 b is connected to the second lock release lever 42 via the wire 43. The second lock release lever 42 can be interlocked according to the operation. The wire 43 is attached so as to pass through a connecting portion of the seat cushion 4a and the seat back 4b, and the second chuck member 41 and the second lock release lever 42 are smoothly attached to the seat cushion 4a and the seat back 4b, respectively. Guide pins 44 and 45 are provided to guide the wire 43 so as to be interlocked with each other.
[0052]
Although details will be described later with reference to FIGS. 11 and 12, the gripping portion 41 a and the inner interlocking portion 41 b of the second chuck member 41 are configured to interlock with each other, whereby the inner interlocking portion 41 b connects the wire 43. Accordingly, the gripper 41a can be moved away from the shaft 6b. When the grip portion 41a of the second chuck member 41 is disengaged from the shaft 6b, the lock of the seat back 4b with respect to the bottom surface of the recess 6 is released.
[0053]
When the seat back 4 b is unlocked with respect to the bottom surface of the recess 6, the seat cushion 4 a and the seat back 4 b can be rotated around the support shaft 7 and pulled out from the recess 6. In order to simplify the drawing operation, as shown in FIGS. 8 and 9, an assist spring 70 for urging the seat cushion 4 a in the drawing direction is attached around the support shaft 7. Reference numerals 71 and 72 represent fixing portions of the assist spring 70 with respect to the seat cushion 4a and the recess 6, respectively. By providing this assist spring 70, the force required to pull out the seat cushion 4a and the seat back 4b from the recess 6 is reduced by the urging force of the assist spring 70, and the pull-out operation can be performed relatively easily. .
[0054]
FIG. 9 is a diagram illustrating a state of the third row sheet 4 in the second stage in the return operation. When the seat cushion 4a comes to a position where the seat cushion 4a faces the floor surface 5 when the seat 4 is pulled out from the recess 6, the grip portion 21a of the first chuck member 21 is engaged with the shaft 5b on the floor surface 5 side by its own load. As a result, the floor 5 is locked. In this state, the seat back 4b is still held so as to be folded over the seat cushion 4a.
[0055]
Next, FIG. 10 is a diagram illustrating a state of the third row sheet 4 in the third stage in the return operation. As described above, the reclining lever 31 is provided on the side surface of the seat cushion 4a. The reclining lever 31 is connected to a locking member 12 provided on the seat back 4 b side via a wire 33, and the locking member 12 engages with the gear 14 according to the operation of the reclining lever 31. Works to release. The wire 33 is attached so as to pass through a connecting portion between the seat cushion 4a and the seat back 4b, and the reclining lever 31 and the locking member 12 can be smoothly interlocked in the seat cushion 4a and the seat back 4b. In order to guide the wire 33 as described above, guide pins 16, 34 and 35 are provided.
[0056]
Further, referring to FIG. 6, the reclining lever 31 is rotatably held around the pivot 32 on the side surface of the seat cushion 4 a. The wire 33 is connected to the reclining lever 31 on one end side, and is connected to the engaging portion 12a of the locking member 12 on the other end side. When the reclining lever 31 is rotated during the operation, the locking member 12 is interlocked, and the engaging portion 12 a is pulled up so as to be disengaged from the teeth of the gear 14. In FIG. 6, the reclining lever 31 and the engaging portion 12 a of the locking member 12 in this state are both indicated by a one-dot chain line.
[0057]
When the reclining lever 31 is operated, the seat back 4b folded with respect to the seat cushion 4a is raised, and in this state, when the reclining lever 31 is released, the engaging portion 12a of the locking member 12 is engaged with the teeth of the gear 14. The seat back 4b is held at a predetermined angle with respect to the seat cushion 4a.
[0058]
In this way, the seat 4 is returned from the state stored in the recess 6 to the seatable state.
[0059]
Next, referring to FIGS. 11 and 12, a lock mechanism that sets the seat back 4 b to either the locked state or the unlocked state with respect to the bottom surface of the recess 6 in accordance with the operation state of the second unlock lever 42. explain. FIGS. 11A and 11B are views showing the operation state of the second chuck member 41 on the back side of the seat back that achieves the locked state and the unlocked state of the seat back 4b with respect to the bottom surface of the recess 6, respectively. FIGS. 12A and 12B are perspective views of the second chuck member and its periphery corresponding to FIGS. 11A and 11B, respectively.
[0060]
Similar to the first chuck member 21, the second chuck member 41 on the back side of the seat back 4b is basically composed of a pair of S-shaped members. It arrange | positions so that each edge part of the other S-shaped member may be opposed, and it is rotatably hold | maintained around the common pivot 49 in the center part. A lower half and an upper half pair of each S-shaped member are formed on the lower side and the upper side of the pivot 49, and the lower half and the upper half pair respectively correspond to the grip portions 41a and the second chuck member 41 described above. The inner interlocking part 41b is formed.
[0061]
The gripping portion 41 a and the inner interlocking portion 41 b of the second chuck member can be opened and closed as each S-shaped member rotates around the pivot 49. That is, as shown to (a) of FIG.11 and 12, when the lower half and upper half of each S-shaped member adjoin each other, the holding | grip part 41a and the inner interlocking part 41b are closed, On the other hand, FIG. As shown in (b), when the lower half and the upper half of each S-shaped member are separated from each other, the gripping portion 41a and the inner interlocking portion 41b are opened.
[0062]
Moreover, between the upper half of each S-shaped member which comprises the inner interlocking | linkage part 41b, the tension | pulling spring 47 is attached so that it may be connected to the mutually opposing surface of an S-shaped member at the both ends. The gripping portion 41a and the inner interlocking portion 41b are both held in a closed state by the tensile force of the tension spring 47. 11A and 12A, the gripping portion 21a is in a closed state, and is engaged so as to grip the shaft 6b in the recess 6a formed on the bottom surface of the recess 6. The interval between the lower end portions of the gripping portion 41a facing each other is set to be smaller than the diameter of the shaft 6b, and the gripping portion 41a does not come off the shaft 6b when it is closed, and the recess 6 The seat back 4b is locked with respect to the bottom surface.
[0063]
As can be seen from FIGS. 11 and 12, a wire 43 for connecting the inner interlocking portion 41b to the second unlocking lever 42 is attached to one of the upper halves of each S-shaped member constituting the inner interlocking portion 41b. ing. When the second lock release lever 42 is operated from the state where the gripping part 41a and the inner interlocking part 41b are closed, the inner interlocking part 41b is pulled and opened by the wire 43, and the gripping part 41a is opened accordingly. As a result, as shown in FIGS. 11 and 12B, the interval between the lower ends of the gripping portion 41a facing each other is larger than the diameter of the shaft 6b. As a result, the grip portion 41a is disengaged from the shaft 6b, and the lock of the seat back 4b with respect to the bottom surface of the recess 6 is released.
[0064]
As described above, in this seat storage structure, the folding lever 11 and the first lock release lever 22 that are operated when the seat 4 is stored are disposed at positions that can be smoothly operated only from the outside of the passenger compartment. The second unlocking lever 42 and the reclining lever 31 that are operated during the return operation of the vehicle are disposed at positions that can be smoothly operated only from the passenger compartment, so that the seat 4 can be stored from outside the passenger compartment. The return operation 4 is regulated so as to be carried out from the passenger compartment.
[0065]
According to such regulations, for example, even when the passenger of the seat 4 notices that the seat 4 is not in a seatable state after getting on, it is not necessary to get off the vehicle once, and the seat 4 can be easily returned from the passenger compartment. Can be made.
Further, since the storage operation of the seat 4 cannot be performed from the passenger compartment, for example, when there is a luggage in the rear luggage compartment 9, there is no possibility of accidentally rotating the seat and damaging the luggage. it can.
Furthermore, since the storage work and the return work are not both possible from the inside of the vehicle and are performed separately outside the vehicle and inside the vehicle, it is possible to suppress the possibility that these operations will be performed in the passenger compartment during traveling. It is possible to improve vehicle safety.
[0066]
By the way, it is desirable that the returning operation of the seat 4 in the passenger compartment is performed in a state where the vehicle is stopped in consideration of the safety of the occupant. In response to such a demand, in this embodiment, means for controlling the lock mechanism on the back side of the seat back 4b is provided so that the return operation is impossible when the vehicle is not stopped, that is, in the running state. ing. Specifically, the solenoid 50 is disposed close to one of the upper halves of each S-shaped member constituting the inner interlocking portion 41b. The solenoid 50 includes a drive pin 51 that drives back and forth along the axial direction of the main body. The drive pin 51 protrudes from the solenoid main body when the solenoid 50 is turned on. When is turned off, it is stored in the main body.
[0067]
As can be clearly seen from FIG. 12A, the solenoid 50 has a drive pin 51 protruding from the main body in a state where the inner interlocking portion 41b is closed, and the upper half of each S-shaped member constituting the inner interlocking portion 41b. It arrange | positions so that it may extend along one (side to which the wire 43 is not connected). The drive pin 51 protruding from the solenoid main body locks one of the upper halves of each S-shaped member constituting the inner interlocking portion 41b and prohibits the inner interlocking portion 41b from opening. That is, in a state where the drive pin 51 protrudes from the solenoid body, the grip portion 41a cannot be released from the shaft 6b and the seat back 4b cannot be unlocked.
[0068]
Further, as shown in FIGS. 12A and 12B, a power source and a controller are electrically connected to the solenoid 50. The controller determines the running state of the vehicle from a predetermined signal (for example, a vehicle speed signal) input from the outside, and controls the operation of the drive pin 51 based on the determination result. Specifically, when the controller determines that the vehicle is stopped, that is, the vehicle speed is 0, the solenoid 50 is turned off and the drive pin 51 is accommodated in the solenoid body. On the other hand, when the controller determines that the vehicle is traveling, that is, the vehicle speed is not 0, the solenoid 50 is turned on and the drive pin 51 is protruded from the solenoid body.
[0069]
FIG. 13 shows a flowchart of the lock mechanism control operation. In this operation, first, in S21, the vehicle running state is detected, for example, by detecting the vehicle speed. Next, in S22, it is determined whether or not the vehicle speed is zero. As a result, when it is determined that the vehicle speed is not 0, the process proceeds to S24 and the solenoid 50 is turned on. As a result, the drive pin 51 is projected so as to extend along the inner interlocking portion 41b of the second chuck member 41 in the closed state, whereby the inner interlocking portion 41b operates the second lock release lever 42. Opening is prohibited depending on As a result, the seat back 4b cannot be unlocked with respect to the bottom surface of the recess 6. Thereafter, the process returns to S21 and the subsequent processing is repeated.
[0070]
On the other hand, if it is determined in S22 that the vehicle speed is 0, the process proceeds to S23 and the solenoid 50 is turned off. As a result, the drive pin 51 is housed in the main body, and the inner interlocking portion 41 b of the second chuck member 41 can be opened according to the operation of the second lock release lever 42. As a result, the seat back 4b can be arbitrarily unlocked with respect to the bottom surface of the recess 6. Thus, the process ends.
[0071]
According to such a control operation of the locking mechanism, it is possible to perform the returning operation of the seat 4 in the passenger compartment only when the vehicle is stopped, thereby further improving the safety of the occupant. Can do.
[0072]
Note that the present invention is not limited to the illustrated embodiments, and it goes without saying that various improvements and design changes are possible without departing from the scope of the present invention.
[0073]
【The invention's effect】
According to the invention of claim 1 of the present application, vehicle In the longitudinal direction In front of the rear luggage compartment In a vehicle with a front seat and a rear seat arranged in parallel, The rear seat arranged facing the rear cargo compartment is moved from the seatable state to the recessed portion formed in the rear cargo compartment in the retracted state with the seat back folded on the seat cushion. Can In the seat storage structure for a vehicle, Provided on the back surface of the seat cushion, the first engagement portion that engages the rear seat and the floor surface when the rear seat is in a seatable state, and provided on the back surface of the seat back, the rear seat is in the retracted state A second engagement portion that engages the rear seat with the bottom surface of the recess, a first lock release lever that is provided on the back surface of the seat back and releases the engagement of the first engagement portion, and a seat cushion. A second unlocking lever that releases the engagement of the second engaging portion, and a reclining lever that is provided on the seat cushion and that unlocks the seat back folded on the seat cushion; The first lock release lever extends rearward of the vehicle with the seat back folded on the seat cushion, and pulls the first lock release lever to Engagement is released, the second unlocking lever, extend forward of the vehicle in the seat stowed state, by pulling the second release lever, the engagement of the second engaging portion is canceled. this Therefore, for example, when the occupant of the rear seat notices that the rear seat is not in a seatable state after getting on, there is no need to get off once, the rear seat can be returned from the passenger compartment, Since the rear seat is stored from outside the passenger compartment, for example, when there is a baggage in the rear cargo compartment, there is no possibility that the rear seat will be inadvertently rotated from the passenger compartment to damage the cargo. Can be stored and restored more conveniently. Furthermore, since the storage work and the return work are not both possible from the inside of the vehicle and are performed separately outside the vehicle and inside the vehicle, it is possible to suppress the possibility that these operations will be performed in the passenger compartment during traveling. It is possible to improve vehicle safety.
[0080]
Furthermore, the claims of this application 2 According to the invention according to the present invention, since the rear seat has the assist means for assisting the operation of rotating the rear seat around the rear rear end side axis of the seat cushion from the state of being stored in the concave portion, Even if the passenger is in an uncomfortable position indoors, the rear seat can be removed relatively easily.
[0081]
Furthermore, the claims of this application 3 According to the invention, the detection means for detecting the traveling state of the vehicle, and the traveling state of the vehicle, the rear seat is rotated around the axis on the rear rear end side of the seat cushion from the state of being stored in the recess. Since it has a restricting means for restricting the operation of moving and taking out the seat, it is impossible to return the seat while the vehicle is running, and the vehicle safety can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view schematically showing a seat arrangement structure in a vehicle compartment according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view schematically showing a third row seat in a seatable state.
FIG. 3 is a diagram illustrating a state of a third row seat (a seatable state) at a first stage in a storing operation.
FIG. 4 is a diagram illustrating a state (folded state) of a third row sheet in a second stage in the storing operation.
FIG. 5 is a diagram showing a state (storage state) of a third row sheet in a third stage in the storage operation.
FIG. 6 is a diagram schematically showing a reclining mechanism configured between a seat cushion and a seat back.
FIG. 7A is a diagram showing an operating state of the first chuck member on the back side of the seat cushion that achieves the locked state of the seat cushion with respect to the floor surface.
(B) It is a figure which shows the operation state of the 1st chuck member of the seat cushion back surface side which achieves the lock release state of the seat cushion with respect to a floor surface.
FIG. 8 is a diagram illustrating a state (stored state) of a third-row sheet at the first stage in the return operation.
FIG. 9 is a diagram showing a state (folded state) of the third row seat in the second stage in the return operation.
FIG. 10 is a diagram showing a state of a third row seat (a seatable state) at a third stage in the return operation.
FIG. 11A is a diagram showing an operation state of the second chuck member on the back side of the seat back that achieves the locked state of the seat back with respect to the bottom surface of the recess.
(B) It is a figure which shows the operation state of the 2nd chuck member of the seat back back surface side which achieves the unlocking state of the seat back with respect to the bottom face of a recessed part.
12A is a perspective view of the second chuck member and its periphery corresponding to FIG. 11A. FIG.
(B) It is a perspective view of the 2nd chuck member corresponding to (b) of Drawing 11, and its circumference.
FIG. 13 is a flowchart of a lock mechanism control operation.
[Explanation of symbols]
4 ... 3rd row seat
4a ... Seat cushion
4b ... Seat back
5 ... Floor
5b ... axis
6 ... recess
6b ... axis
9 ... Rear cargo compartment
10 ... Tailgate
11 ... Folding lever
12 ... Locking member
12a ... engaging portion
14 ... Gear
21: First chuck member
21a ... gripping part
21b ... Inner interlocking part
22 ... First unlocking lever
23 ... Wire
31 ... Reclining lever
41. Second chuck member
41a ... gripping part
41b ... Inner interlocking part
42 ... Second unlocking lever
43 ... Wire
47 ... Tension spring
50 ... Solenoid
51 ... Drive pin
60 ... Biasing spring
70 ... Assist spring

Claims

In a vehicle equipped with a front seat and a rear seat arranged in parallel in front of the rear cargo compartment in the front-rear direction of the vehicle, the rear seat arranged facing the rear cargo compartment can be seated from a seatable state. Is a seat storage structure for a vehicle that can be turned into a retracted state by being pivoted to a recess formed in the rear luggage compartment in a state of being folded on a seat cushion ,
A first engaging portion that is provided on the back surface of the seat cushion and engages the rear seat and the floor surface when the rear seat is in a seatable state;
A second engagement portion that is provided on the back surface of the seat back and engages the rear seat and the bottom surface of the recess when the rear seat is in the retracted state;
A first lock release lever provided on a back surface of the seat back and releasing engagement of the first engagement portion;
A second unlocking lever provided on the back surface of the seat cushion for releasing the engagement of the second engaging portion;
A reclining lever that is provided on the seat cushion and releases the locking of the seat back in a folded state on the seat cushion;
The first unlocking lever extends rearward of the vehicle with the seat back folded on the seat cushion, and by pulling the first unlocking lever, the engagement of the first engaging portion is released,
The second lock release lever extends forward of the vehicle in the seat retracted state, and the engagement of the second engagement portion is released by pulling the second lock release lever. Storage structure.

Furthermore, it has an assist means which assists the operation which rotates the said back seat | sheet around the axis | shaft of the back surface rear end side of a seat cushion from the state stored in the said recessed part. 2. A seat storage structure for a vehicle according to 1 .

Further, a detecting means for detecting the running state of the vehicle, and an operation for rotating the rear seat around the axis on the rear rear end side of the seat cushion from the state stored in the recess in the running state of the vehicle. The vehicle seat storage structure according to claim 1 , further comprising: a restricting unit that restricts the vehicle.