JP3939541B2 - 光クロック位相同期ループ回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光伝送システムにおいて光クロックの再生等を行う際に用いて好適な光クロック位相同期ループ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
図13は従来の光クロック位相同期ループ回路(光PLL回路(光フェーズロックループ回路))の構成例を示す図である。この図において、1は信号光入力端子、2は光カプラ、3は光相関検出手段、4は光学バンドパスフィルタ、5は受光回路、6は位相比較器、7は電圧制御発振器(VCO)、20はマイクロ波ミキサ、21、24は光パルス発生器、22は低周波発振器、13はクロック光出力端子、23は周波数逓倍器、25は光増幅器である。
【0003】
以下、図13に示す従来の光クロック位相同期ループ回路の動作を説明する。VCO7の出力信号が、低周波発振器22およびマイクロ波ミキサ20によって周波数がシフトされ、光パルス発生器21を駆動し、繰り返し周波数がf0+Δfのクロック光を発生させる。クロック光の波形としては、正弦波状ではなくてパルス幅が細く、スペクトルに繰り返し周波数の高調波成分n(f0+Δf)、(ただしnは2以上の整数)を含んでいることが必要である。この第n高調波n(f0+Δf)とビットレートnf0の信号光の相関を検出してnΔf成分を発生させる。このnΔf出力と低周波発振器22の出力をn逓倍したnΔf信号との位相比較を行って、VCO7にフィードバックすることによりPLL動作が達成される。
【0004】
原理の詳細については、特開平7−287264号公報「光相関検出回路および光クロック位相同期ループ回路」等に述べられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した光PLL回路において光パルス発生器21から出力されるクロック光の繰り返し周波数はf0+Δfであり、信号光のビットレートnf0と同期したものではない。そのため、信号光と同期したクロック光を得るためにはVCO7の出力(繰り返し周波数f0)によって別の光パルス発生器24を駆動し必要な場合は光増幅器25により増幅しなければならない。この場合、光パルス発生器24のジッタや光ファイバ増幅器等から構成される光増幅器25における光ファイバの温度変化などにより、出力されるクロック光の安定性が劣化してしまうという問題点があった。
【0006】
本発明の目的は上記の問題点を解決し、従来に比べ安定な動作を実現できる光クロック位相同期ループ回路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、交流信号を出力する第1の発振器と、入力された信号光と変調されたクロック光を合波する第1の光カプラと、前記第1の光カプラによって合波された信号光と変調されたクロック光を入射し、2つの光の相関成分を含む光を出力する光相関検出手段と、前記光相関検出手段の出力から相関成分を含む波長の光を取り出す光学バンドパスフィルタと、前記光学バンドパスフィルタで取り出された相関成分を含む光を光電変換する受光回路と、前記第1の発振器の出力信号と前記受光回路から出力される相関信号の位相を比較する位相比較器と、前記位相比較器の出力に応じて発振周波数と位相を変化させる第2の発振器と、前記第2の発振器によって駆動され、第n高調波成分(nは2以上の整数)を含むのに十分狭いパルス幅を持つクロック光を発生させる光パルス発生器と、前記光パルス発生器から出力されるクロック光を2分岐する第2の光カプラと、前記第1の発振器によって駆動され、前記第2の光カプラによって分岐された一方のクロック光を変調し、前記第1の光カプラに対して前記変調されたクロック光として出力する光変調手段と、前記第2の光カプラによって分岐された他方のクロック光を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明は、前記光相関検出手段が、進行波型半導体光増幅器であることを特徴とする。本発明は、前記光相関検出手段が、光ファイバから構成されていることを特徴とする。本発明は、前記光相関検出手段が、非線形光学結晶から構成されていることを特徴とする。
【0009】
本発明は、前記光パルス発生器に代えて、広帯域の周波数成分を含むパルス光を発生する広帯域パルス光源を用いるとともに、前記第2の光カプラの出力に光学バンドパスフィルタを設けたことを特徴とする。本発明は、前記光変調手段が、光強度変調器であることを特徴とする。本発明は、前記光変調手段が、光位相変調器であることを特徴とする。
【0010】
本発明は、前記光相関検出手段が、非線形光学結晶における和周波発生作用を用いる構成であることを特徴とする。本発明は、前記光相関検出手段が、非線形光学結晶におけるカスケードχ(2)現象を用いる構成であることを特徴とする。本発明は、前記広帯域パルス光源が、モード同期レーザ又はスーパーコンティニウム光源であることを特徴とする。
【0011】
本発明は、交流信号を出力する第1の発振器と、入力された信号光と変調されたクロック光を合波する第1の光カプラと、前記第1の光カプラによって合波された信号光と変調されたクロック光を入射し、2つの光の相関成分を含む光を出力する光相関検出手段と、前記光相関検出手段の出力から相関成分を含む波長の光を取り出す光学バンドパスフィルタと、前記光学バンドパスフィルタで取り出された相関成分を含む光を光電変換する受光回路と、前記第1の発振器の出力信号と前記受光回路から出力される相関信号の位相を比較する位相比較器と、前記位相比較器の出力に応じて発振周波数と位相を変化させる第2の発振器と、前記第2の発振器によって駆動され、該第2の発振器の発振周波数のn倍(nは2以上の整数)の繰り返し周波数で光パルス列を発生させる光パルス発生器と、前記光パルス発生器から出力されるクロック光を2分岐する第2の光カプラと、前記第1の発振器によって駆動され、前記第2の光カプラによって分岐された一方のクロック光を変調し、前記第1の光カプラに対して前記変調されたクロック光として出力する光変調手段と、前記第2の光カプラによって分岐された他方のクロック光を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする。本発明は、前記光パルス発生器に代えて、前記第2の発振器の発振周波数のn倍(nは2以上の整数)の繰り返し周波数で、広帯域の周波数成分を含む光パルス列を発生する広帯域パルス光源を用いるとともに、前記第2の光カプラの出力に光学バンドパスフィルタを設けたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図1は本発明による光クロック位相同期ループ回路の一実施の形態の構成を示すブロック図であり、特許請求の範囲の請求項1に記載した構成に対応する実施の形態である。
【0013】
図1において、1は信号光入力端子、2は光カプラ、3は光相関検出手段、4は光学バンドパスフィルタ、5は受光回路、6は位相比較器、7はVCO、8は光パルス発生器、9は光増幅器、10は光カプラ、11は光変調手段、12は低周波発振器、13はクロック光出力端子、14はバンドパスフィルタである。ここで、位相比較器6の出力電圧に応じて発振周波数と位相を変化させるVCO7の発振周波数f0は、信号光入力端子1から入力する信号光のビットレートがnf0(nは2以上の整数)(s-1)となるように設定されている。
【0014】
上記構成において、2入力×2出力分岐の光カプラ2の一方の入力端子には、信号光入力端子1から入力された信号光が入力され、他方の入力端子には光変調手段11の出力光が入力され、光カプラ2において合波される。光カプラ2の一方の出力端子からの出力光は光相関検出手段3に入力され、光相関検出手段3の出力光は光学バンドパスフィルタ4に入力される。光学バンドパスフィルタ4の出力光は受光回路5に入力され、受光回路5によって電気信号に変換された出力電気信号がバンドパスフィルタ14に入力される。バンドパスフィルタ14の出力信号は位相比較器6の一方の入力端子に入力され、位相比較器6の他方の入力端子には低周波発振器12のnΔfHzの発振信号が入力される。
【0015】
また、位相比較器6の出力信号はVCO7に入力され、VCO7の発振出力信号は光パルス発生器8に入力される。パルス発生器8の光パルス出力は、光増幅器9に入力され、光増幅器9の出力は、2入力×2出力分岐の光カプラ10の一方の入力端子に入力される。光カプラ10の一方の出力端子からの出力光は光変調手段11に入力され、他方の出力端子からの出力光はクロック光出力端子13から出力される。光変調手段11はその入力光を低周波発振器12のnΔfHzの出力信号で変調し、変調した信号光を光カプラ2へ入力する。
【0016】
以下に本実施形態の動作を説明する。VCO7の出力信号によって光パルス発生器8を駆動し、繰り返し周波数f0のクロック光を発生させる。従来技術と同様にクロック光の波形としては、正弦波状ではなくてパルス幅が細く高調波成分を含んでいることが必要である。このクロック光を必要であれば光増幅器9で増幅した後に光カプラ10によって2分岐する。光カプラ10の出力の一方がクロック光出力端子13から出力される。もう一方を光変調手段11を用いて周波数nΔfで変調することによりクロック光の第n高調波成分nf0がnf0±nΔf(ただしnは非負整数)の周波数成分を持つようになる。このn(f0±Δf)成分とビットレートnf0の信号光の相関を光相関検出手段3を用いて検出してnΔf成分を発生させる。
【0017】
光相関検出手段3の出力から相関成分を含む波長の光を光学バンドパスフィルタ4で取り出せば、あとは従来技術と同様に、受光回路5で電気信号に変換してその中のnΔf成分について位相比較器6によって低周波発振器12から出力される基準信号と比較し、その出力をVCO7にフィードバックすればPLLの動作が実現される。必要であるならば受光回路5の出力にnΔfを透過中心周波数とするバンドパスフィルタ14を用いてもよい。すなわち、図1の構成では、上述した光増幅器9とバンドパスフィルタ14は省略可能である。
【0018】
上記構成によれば、光パルス発生器8の出力の繰り返し周波数f0が信号光の繰り返し周波数nf0に同期したものであるため、従来技術に比べ高い安定性を持つクロック光を出力することができる。これは、従来技術ではn(f0±Δf)成分を作り出すのをマイクロ波ミキサを用いて電気段で行っていたものを、本発明では光変調手段11を用いて光段で行っていることにより達成されるものである。
【0019】
(実施形態2)図2は図1に示す光クロック位相同期ループ回路における光相関検出手段3の一構成例を示すブロック図であり、特許請求の範囲の請求項2に記載した構成に対応するものである。
【0020】
図2(i)および(ii)は、図1の光相関検出手段3を進行波型半導体光増幅器3aを用いて構成する場合を、異なる動作条件(i)および(ii)での入出力光の周波数分布特性(波長と強度分布の関係)とともに示すものである。図2(i)に示すように、信号光の波長λsigとクロック光の波長λclkが離れている場合(コヒーレントに干渉しない程度に離れている場合)は、進行波型半導体光増幅器3aにおいてクロック光によって信号光の利得が変調されることによって両光間の相関が検出される。この場合、図1の光学バンドパスフィルタ4は信号光のみ取り出すように設定する。
【0021】
本動作原理および実験結果の詳細については、S.Kawanishi et al., "10GHz timing extraction from randomly modulated optical pulses using phase-locked loop with travelling-wave laser diode optical amplifier using optical gain modulation," Electron. Lett., vol. 28, pp. 510-511, 1992.に述べられている。
【0022】
次に、図2(ii)に示すように、信号光の波長λsigとクロック光の波長λclkがコヒーレントに干渉する程度に接近している場合には、進行波型半導体光増幅器3aで信号光とクロック光が位相整合して発生する四光波混合によって両者の相関に相当する成分が新たな波長λFWMにおいて発生する。ただし、1/λFWM=2/λsig−1/λclkである。この場合、光学バンドパスフィルタ4は四光波混合光λFWMのみ取り出すように設定する。
【0023】
(実施形態3)図3は図1に示す光クロック位相同期ループ回路における光相関検出手段3の他の構成例を示すブロック図であり、特許請求の範囲の請求項3に記載した構成に対応するものである。
【0024】
図3は、図1の光相関検出手段3として用いられるものであって、四光波混合を発生させる媒体として光ファイバ3bを用いた構成を示している。本実施形態の場合、光ファイバ3bの零分散波長±10nm内に信号光およびクロック光の波長を設定することによって位相整合条件を満足させることが可能であり、本構成によってもPLLを実現することができる。
【0025】
(実施形態4)図4は図1に示す光クロック位相同期ループ回路における光相関検出手段3の他の構成例を示すブロック図であり、特許請求の範囲の請求項4に記載した構成に対応するものである。
【0026】
図4は、図1の光相関検出手段3として、非線形光学結晶3cにおける和周波発生作用を用いた構成である。和周波発生とは光周波数ν1、ν2の2種類の光を非線形光学結晶3cに入射したときに、入射した2つの光の強度の積に比例した大きさで、両者の和の光周波数(ν3=ν1+ν2)の光を出力する現象である。その現象の詳細については、高良、川西、山林、猿渡、「和周波光発生を用いた光サンプリングによる超高速光波形測定法」、電子情報通信学会論文誌B-1, vol. J75-B-1, pp. 372-380, 1992、に述べられている。発生した和周波光は、図2(ii)等に示す四光波混合光と同じ相関成分を有しているため、和周波光を電気信号に変換してVCO7にフィードバックすればPLLが実現できる。非線形光学結晶3cとしては、LiNbO3(リチウムナイオベート)、KTP(KTiOPO4;チタニルリン酸カリウム)、AANP(2-adamantylamino-5-nitropyridine)などがある。
【0027】
(実施形態5)図5は図1に示す光クロック位相同期ループ回路における光相関検出手段3の他の構成例を示すブロック図であり、特許請求の範囲の請求項4に記載した構成に対応するものである。
【0028】
本実施形態は、図1の光相関検出手段3として非線形光学結晶3dにおけるカスケードχ(2)現象を用いる場合である。カスケードχ(2)現象とは、非線形光学結晶3dに波長λ1,λ2の2つの光を入射したときに、新たな波長λcの光が、式1/λc=2/λ1−1/λ2の関係で発生する現象である。波長λcの光の発生は2つの過程からなる。まず、第1の過程は非線形光学結晶3dに入射した波長λ1の第二次高調波発生(SHG(Second Harmonic Generation))により、波長λ1/2の光が発生する。第2の過程は、SHGによって発生した波長λ1/2の光と結晶に入射しているもう一方の光(波長λ2)の差周波発生により2/λ1−1/λ2(=1/λc)の光が発生する。このようにして波長λcの光が発生するが、結晶への入射光波長と結晶からの出射光波長の関係に注目すると、図2(ii)等に示す四光波混合のそれと同一であり、本構成によってもPLLを実現することができる。非線形光学結晶3dとしては周期分極反転のLiNbO3やMgO−LiNbO3(酸化マグネシウム添加リチウムナイオベート)などがある。
【0029】
(実施形態6)図6は本発明による光クロック位相同期ループ回路の他の実施形態を示すブロック図であり、特許請求の範囲の請求項5に記載した構成に対応するものである。図6において、図1に示すものと同一の構成には、同一の符号を付けている。
【0030】
図6に示す光クロック位相同期ループ回路は、図1に示す光クロック位相同期ループ回路における光パルス発生器8のかわりに、パルスの繰り返し周波数f0で広帯域の周波数成分を含むパルス光を発生する広帯域パルス光源17を用いることで構成されている。この広帯域パルス光源17の光出力は、光増幅器9を介さずに直接光カプラ10へ入力される。また、光カプラ10の2つの出力端子からの出力光は、それぞれ、光学バンドパスフィルタ18および19を介して、光変調手段11に入力され、またクロック光出力端子13から出力される。
【0031】
以上の構成では、VCO7の出力によって駆動した広帯域パルス光源17の出力を光カプラ10で分岐した後、一方を光学バンドパスフィルタ18で広帯域パルス光のスペクトル内の所望の波長(λclk1)の光パルスを切り出し光変調手段11に入力する。光カプラ10の出力のもう一方のポートにおいても波長可変光学バンドパスフィルタ19で広帯域パルス光のスペクトル内の所望の波長(λclk2)の光パルスを切り出しクロック光出力端子13から出力する。
【0032】
本実施形態では、光相関検出手段3に用いるクロック光と外部へ出力するクロック光の波長を独立に設定できる利点がある。例えば、光相関検出手段3へ入力するクロック光の波長λclk1は信号光の波長λsigと異なるように設定する必要があるが、外部出力クロック光の波長λclk2は信号光波長λsigと同一の波長に設定することができる。広帯域パルス光源17としては、モード同期レーザやスーパーコンティニウム光源などがある。
【0033】
(実施形態7)図7は図1または図6に示す光クロック位相同期ループ回路における光変調手段11の構成例を示すブロック図であり、特許請求の範囲の請求項6に記載した構成に対応するものである。
【0034】
本実施形態では光変調手段11として光強度変調器11aを用いる。繰り返し周波数f0でパルス幅の細いクロック光を正弦波nΔfで強度変調すると、f0ならびにその高調波成分の±nΔfの周波数に側波帯が生じる(図7の変調後の周波数分布参照)。これらの周波数成分の中のn(f0+Δf)を光相関検出に用いる。光強度変調器11aとしてはマッハツェンダ型LiNbO3光強度変調器、電界吸収型光変調器などがある。
【0035】
(実施形態8)図8は図1または図6に示す光クロック位相同期ループ回路における光変調手段11の他の構成例を示すブロック図であり、特許請求の範囲の請求項7に記載した構成に対応するものである。
【0036】
本実施形態は光変調手段11bとして光位相変調器を用いる。繰り返し周波数f0でパルス幅の細いクロック光を正弦波nΔfで強度変調すると、f0ならびにその高調波成分の±mnΔf(mは自然数)の周波数に多数の側波帯が生じる(図8の変調後の周波数分布参照)。これらの周波数成分の中のn(f0+Δf)を光相関検出に用いる。強度変調の場合はn(f0+Δf)成分がnf0成分よりも必ず小さくなるが、位相変調の場合は変調指数によってはn(f0+Δf)成分をnf0成分より大きくすることができる(詳細は例えば、瀧保夫「通信方式」(コロナ社)の第7章に述べられている)。nf0成分は位相比較時の雑音となるため、本実施形態は光強度変調器を用いる構成よりも高い性能を実現できる。光位相変調器としては進行波型LiNbO3光位相変調器などがある。
【0037】
(実施形態9)図9は本発明による光クロック位相同期ループ回路の他の実施形態を示すブロック図であり、特許請求の範囲の請求項11に記載した構成に対応するものである。図11において、図1に示すものと同一の構成には、同一の符号を付けている。
【0038】
図1に示す実施形態1ではクロック光出力端子13から出力されるクロック光パルス列の繰り返し周波数がf0であり、信号光のビットレートnf0をn分の1に分周したものに対応していた。一方、図9に示す実施形態9では、クロック光出力端子13から出力されるクロック光パルス列の繰り返し周波数が、信号光のビットレートnf0と同一になっている。
【0039】
本実施形態では、図1のパルス発生器8に代えて、それと光パルス発生の繰り返し周波数が異なるパルス発生器30を用いている。図1のパルス発生器8は、VCO7の出力信号の発振周波数f0で駆動され、それと等しい周波数f0の繰り返し周波数で光パルス列を発生するものであった。一方、図9のパルス発生器30は、VCO7からの発振周波数f0の出力信号で駆動され、そのn倍の周波数nf0の繰り返し周波数で光パルス列を発生するものである。この場合、光相関検出では、クロック光の高調波成分を必要としないので、パルス幅がクロック光の高調波を含むような細いパルスでなくてもよい。光パルス発生器30としては、ハーモニックモード同期レーザや図1に示すパルス発生器8と同様の通常の光パルス発生器にパルス列逓倍手段を組み合わせた構成などがある。
【0040】
図10は、図9の光パルス発生器30を通常の光パルス発生器にパルス列逓倍手段を組み合わせて構成する場合に用いるパルス列逓倍手段の構成例を示すブロック図である。図10では、パルス列逓倍手段を、プレーナ型の石英系光導波路回路(PLC)による光パルス列多重回路(参考文献:H. Takara et al. ,"100 Gbit/s optical signal eye-diagram measurement with optical sampling using organic nonlinear optical crystal," Electron. Lett., vol.32, no.24. pp. 2256-2258, 1196;S. Kawanishi et al. ,"100 Gbit/s, 50km, and nonrepeated optical transmission employing all-optical multi/demultiplexing and PLL timing extraction," Electron. Lett., vol.29, no.12, pp. 1075-1077, 1993)によって構成している。ただし、図10(a)の構成では入力光パルス列の繰り返し周波数を5逓倍しており、図10(b)の構成では入力光パルス列の繰り返し周波数を4逓倍している。
【0041】
図10(a)の光パルス列逓倍手段は、石英基板301上に2つの1×nカプラ302と、その間を結合するn本の遅延時間の異なる光導波路303とを形成した構成である。繰り返し周波数f0の光パルス列は、nチャネルに分岐された後に各チャネルごとに異なる遅延時間(T/n:Tは光パルス列の周期)を与えて合波することによりn逓倍され、繰り返し周波数f0×nの光パルス列が生成される(図10(a)はn=5で5逓倍)。
【0042】
図10(b)の光パルス列逓倍手段は、石英基板303上に2×2カプラ304および光導波路305,306によって構成されたマッハツェンダ干渉計をn段縦続に接続した構成である。本構成では、入力端から出力端まで2n通りの遅延時間の異なる光路が形成される。繰り返し周波数f0の光パルス列は2nに分離され、それぞれ異なる遅延時間で伝搬して合波することにより、繰り返し周波数f0×2nの光パルス列が生成される(図10(b)はn=2で4逓倍)。
【0043】
なお、光パルス列逓倍手段は、図10の構成に限定されるものではなく、例えば特開平11−38259号公報「高速光パルス列発生装置」に記載のものなどが利用できる。これは、光パルス列逓倍手段として分散付与手段を用いるものである。分散付与手段により分散を与えられた繰り返し周波数f0の光パルス列のある時刻でのスペクトル成分に着目すると、分散の大きさによって光パルス中の2つ以上の異なる光周波数成分が含まれる。その異なる光周波数成分の光周波数差がf0のn倍であれば、分散付与手段の出力に繰り返し周波数f0×nの光パルス列が得られるという原理に基づいている。
【0044】
(実施形態10)図11は本発明による光クロック位相同期ループ回路の他の実施形態を示すブロック図であり、特許請求の範囲の請求項12に記載した構成に対応するものである。図11において、図6に示すものと同一の構成には、同一の符号を付けている。
【0045】
図6に示す実施形態6ではクロック光出力端子13から出力されるクロック光パルス列の繰り返し周波数がf0であり、信号光のビットレートnf0をn分の1に分周したものであった。一方、図11に示す実施形態10では、クロック光出力端子13から出力されるクロック光パルス列の繰り返し周波数を、信号光のビットレートと同じnf0としている。
【0046】
本実施形態では、図6の広帯域パルス光源17に代えて、それと光パルス発生の繰り返し周波数が異なる広帯域パルス光源31を用いている。図6の広帯域パルス光源17は、VCO7の出力信号の発振周波数f0で駆動され、それと等しい周波数f0の繰り返し周波数で広帯域の光パルス列を発生するものであった。一方、図11の広帯域パルス光源31は、VCO7からの発振周波数f0の出力信号で駆動され、そのn倍の周波数nf0の繰り返し周波数で光パルス列を発生するものである。
【0047】
実施形態10の構成によれば、光学バンドパスフィルタ19の透過周波数の設定を変更することで、実施形態9の特徴に加え、光相関検出に用いるクロック光(光変調手段11の入力)と外部へ出力するクロック光(クロック光出力端子13の出力)の波長を独立に設定できる利点がある。周波数f0で駆動して繰り返し周波数nf0の広帯域光パルス列を出力する広帯域パルス光源としては、ハーモニックモード同期レーザや、実施形態9で述べた光パルス発生器を励起光源として用いたスーパーコンティニウム光源などがある。
【0048】
図12は、図11に示す実施形態10における広帯域パルス光源31の構成例を説明する図である。図12に示す広帯域パルス光源は、VCO7の出力パルスによって駆動される励起光源311と、光増幅器312と、光パルス列逓倍手段313と、光増幅器314と、非線形光学媒質315とから構成されている。この場合、光パルス列逓倍手段313は、例えば、図10に示すようにして構成することができ、光増幅器312および314は、省略することができる。
【0049】
励起光源311から出力される繰り返し周波数f0(Hz)の光パルス列は、光パルス列逓倍手段313に入力されてn逓倍され、繰り返し周波数f0×n(Hz)の光パルス列になる。これにより、この光パルス列を入力する非線形光学媒質315では、縦モード間隔(チャネル周波数間隔)がf0×N(Hz)に広がったコヒーレント白色光(多波長光)を発生させることができる。
【0050】
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、PLLを用いてクロック抽出を行う光クロック位相同期ループ回路において、ビットレートがnf0の信号光の基本波周波数f0または信号光のビットレートと同一の周波数nf0のクロックパルス光を発生する光パルス発生器8もしくは広帯域パルス光源17または光パルス発生器30もしくは広帯域パルス光源31を、PLLループ外には設置せず、PLLループ内に設置したことによって、ジッタをPLL内で吸収させることが可能となる。また、PLLループ内の光パルス発生器8または広帯域パルス発生器17においては、その繰り返し周波数f0をPLLループへの入力信号光の繰り返し周波数nf0の整数分の1としたことで、従来技術に比べ安定な動作を実現できるという効果がある。
【0051】
なお、本発明の実施の形態は、上記のものに限定されることなく、例えば、光学バンドパスフィルタ、電気信号に対するバンドパスフィルタ、光増幅器等を、適宜、追加したり、省略したりする変更が可能である。
【0052】
【発明の効果】
本発明の光クロック位相同期ループ回路によれば、クロックパルス光を発生する光パルス発生器または広帯域パルス発生器を、PLLループ内に設置することができるので、光パルス発生器等によるジッタや、光ファイバの温度変化による周波数変動などを、PLL内で吸収させることができ、従来に比べ安定な動作を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による光クロック位相同期ループ回路の一実施の形態を示すブロック図。
【図2】 図1の光相関検出手段3の一構成例としての進行波型半導体光増幅器3aの構成および作用を説明する図であって、(i)が信号光の波長λsigとクロック光の波長λclkが離れている場合、(ii)信号光の波長λsigとクロック光の波長λclkがコヒーレントに干渉する程度に接近している場合を示している。
【図3】 図1の光相関検出手段3の他の構成例としての光ファイバ3bの構成および作用を説明する図。
【図4】 図1の光相関検出手段3の他の構成例としての非線形光学結晶3cの構成および作用を説明する図。
【図5】 図1の光相関検出手段3の他の構成例としての非線形光学結晶3dの構成および作用を説明する図。
【図6】 本発明による光クロック位相同期ループ回路の他の実施の形態を示すブロック図。
【図7】 図1および図6の光変調手段11の一構成例としての強度変調器11aの構成および作用を説明する図。
【図8】 図1および図6の光変調手段11の他の構成例としての位相変調器11bの構成および作用を説明する図。
【図9】 本発明による光クロック位相同期ループ回路の他の実施の形態を示すブロック図。
【図10】 図9の光クロック発生器30を光パルス発生器にパルス列逓倍手段を組み合わせて構成する場合のパルス列逓倍手段の構成例を示すブロック図であり、図10(a)が5逓倍の構成、図10(b)が4逓倍の構成を示している。
【図11】 本発明による光クロック位相同期ループ回路の他の実施の形態を示すブロック図。
【図12】 図11の広帯域パルス光源31の構成例を説明する図。
【図13】 従来の光クロック位相同期ループ回路の一構成例を示すブロック図。
【符号の説明】
1 信号光入力端子
2 光カプラ
3,3a,3b,3c,3d 光相関検出手段
4,18,19 光学バンドパスフィルタ
5 受光回路
6 位相比較器
7 電圧制御発振器(VCO)
8,30 光パルス発生器
9 光増幅器
10 光カプラ
11,11a,11b 光変調手段
12 低周波発振器
13 クロック光出力端子
14 バンドパスフィルタ
17,31 広帯域パルス光源
Claims (10)
- 交流信号を出力する第1の発振器と、
入力された信号光と変調されたクロック光を合波する第1の光カプラと、
前記第1の光カプラによって合波された信号光と変調されたクロック光を入射し、2つの光の相関成分を含む光を出力する光相関検出手段と、
前記光相関検出手段の出力から相関成分を含む波長の光を取り出す光学バンドパスフィルタと、
前記光学バンドパスフィルタで取り出された相関成分を含む光を光電変換する受光回路と、
前記第1の発振器の出力信号と前記受光回路から出力される相関信号の位相を比較する位相比較器と、
前記位相比較器の出力に応じて発振周波数と位相を変化させる第2の発振器と、
前記第2の発振器によって駆動され、第n高調波成分(nは2以上の整数)を含むのに十分狭いパルス幅を持つクロック光を発生させる光パルス発生器と、
前記光パルス発生器から出力されるクロック光を2分岐する第2の光カプラと、
前記第1の発振器によって駆動され、前記第2の光カプラによって分岐された一方のクロック光を位相変調または強度変調し、前記第1の光カプラに対して前記変調されたクロック光として出力する光強度変調器または光位相変調器により構成された光変調手段と、
前記第2の光カプラによって分岐された他方のクロック光を出力する出力手段と
を備えたことを特徴とする光クロック位相同期ループ回路。 - 前記光相関検出手段が、進行波型半導体光増幅器である
ことを特徴とする請求項1記載の光クロック位相同期ループ回路。 - 前記光相関検出手段が、光ファイバから構成されている
ことを特徴とする請求項1記載の光クロック位相同期ループ回路。 - 前記光相関検出手段が、非線形光学結晶から構成されている
ことを特徴とする請求項1記載の光クロック位相同期ループ回路。 - 前記光パルス発生器に代えて、広帯域の周波数成分を含むパルス光を発生する広帯域パルス光源を用いるとともに、
前記第2の光カプラの出力に光学バンドパスフィルタを設けた
ことを特徴とする請求項1〜4記載のいずれか1項記載の光クロック位相同期ループ回路。 - 前記光相関検出手段が、非線形光学結晶における和周波発生作用を用いる構成である
ことを特徴とする請求項4記載の光クロック位相同期ループ回路。 - 前記光相関検出手段が、非線形光学結晶におけるカスケードχ(2)現象を用いる構成である
ことを特徴とする請求項4記載の光クロック位相同期ループ回路。 - 前記広帯域パルス光源が、モード同期レーザ又はスーパーコンティニウム光源であることを特徴とする請求項5記載の光クロック位相同期ループ回路。
- 交流信号を出力する第1の発振器と、
入力された信号光と変調されたクロック光を合波する第1の光カプラと、
前記第1の光カプラによって合波された信号光と変調されたクロック光を入射し、2つの光の相関成分を含む光を出力する光相関検出手段と、
前記光相関検出手段の出力から相関成分を含む波長の光を取り出す光学バンドパスフィルタと、
前記光学バンドパスフィルタで取り出された相関成分を含む光を光電変換する受光回路と、
前記第1の発振器の出力信号と前記受光回路から出力される相関信号の位相を比較する位相比較器と、
前記位相比較器の出力に応じて発振周波数と位相を変化させる第2の発振器と、
前記第2の発振器によって駆動され、該第2の発振器の発振周波数のn倍(nは2以上の整数)の繰り返し周波数で光パルス列を発生させる光パルス発生器と、
前記光パルス発生器から出力されるクロック光を2分岐する第2の光カプラと、
前記第1の発振器によって駆動され、前記第2の光カプラによって分岐された一方のクロック光を位相変調または強度変調し、前記第1の光カプラに対して前記変調されたクロック光として出力する光強度変調器または光位相変調器により構成された光変調手段と、
前記第2の光カプラによって分岐された他方のクロック光を出力する出力手段と
を備えたことを特徴とする光クロック位相同期ループ回路。 - 前記光パルス発生器に代えて、前記第2の発振器の発振周波数のn倍(nは2以上の整数)の繰り返し周波数で、広帯域の周波数成分を含む光パルス列を発生する広帯域パルス光源を用いるとともに、
前記第2の光カプラの出力に光学バンドパスフィルタを設けた
ことを特徴とする請求項9記載の光クロック位相同期ループ回路。
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