JP3935784B2 - 電子メールサービス装置、電子メールサービスプログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子メールサービス装置、電子メールサービスプログラムおよびそのプログラムを格納した記録媒体に関する。詳しくは、差出人のアドレスを変更できないメーラ(電子メールソフト)から送信された電子メールであっても、他の差出人アドレスの使用を可能とし、本来の電子メールアドレスを秘匿したい用途に用いて好適なサービスを提供する電子メールサービス装置、電子メールサービスプログラムおよびそのプログラムを格納した記録媒体に関する。
【0002】
なお、本明細書中において、“アドレス”とは、電子メールの送信者や受信者を特定するための識別情報のことをいい、とりわけ、インターネットで用いられる「“アカウント”+“@”+“ドメイン”形式」又はそれに準じた形式のもののことをいう。また、本明細書中においては、このアドレスを電子メールアドレスということもあるが意味は同じである。また、メールヘッダ部における送信者(From)欄にセットされるアドレスのことを送信者アドレス(又は差出人アドレス若しくは返信者アドレス)ということもあり、あるいは、同受信者(To)欄にセットされるアドレスのことを受信者アドレス(又は宛先アドレス)ということもある。
【0003】
【従来の技術】
電子メールとは、通信ネットワークを介してやり取りされる電子的なメッセージ伝達手段の通称である。今日、電子メールは、パーソナルコンピュータや携帯電話機などの通信端末の普及に伴い、老若男女および公私の別を問わず多用されているが、とりわけ、電子メール機能付き携帯電話機の普及は、電子メールの利用者を一気に増加させた最大の要因の一つとされている。なお、以前からパソコン通信などの閉鎖的ネットワークにおいても同名のメッセージ伝達手段が用いられていたが、現在、電子メールといえば、インターネット上の電子メール(E−mail)を指す習わしとなっているため、本明細書においてもそれに従うものとする。
【0004】
図8は、従来の電子メールシステムの概念図である。この図において、波線1の範囲は、ある携帯電話サービス(たとえば、エヌ・ティー・ティー・ドコモ(R)の携帯電話サービス)を表している。この携帯電話サービスは、有線あるいは有線無線の混在自営回線網2をサービスエリア内に張り巡らし、同エリア内の要所要所に設置された無線基地局3、4を自営回線網2に接続すると共に、任意の拠点に設置された電子メールサーバ5を同自営回線網2に接続して構成されている。
【0005】
携帯電話サービスの加入者(以下「携帯電話ユーザ」という)6、7は、それぞれ本人名義の携帯電話機8、9を所持しており、最寄りの無線基地局3、4および自営回線網2を介して他の携帯電話機や加入電話機などとの間で自由に音声通話を行うことができると共に、さらに、電子メールサーバ5にアクセスして任意の相手宛の電子メールを送信し、又は、電子メールサーバ5の自分のメールボックス5a、5bに届けられた任意の相手からの電子メールを受信できるようになっている。
【0006】
ここで、メールボックス5aは携帯電話ユーザ6のもの、メールボックス5bは携帯電話ユーザ7のものとする。すなわち、任意の相手から届けられた携帯電話ユーザ6宛の電子メールは、メールボックス5aに蓄積され、任意の相手から届けられた携帯電話ユーザ7宛の電子メールは、メールボックス5bに蓄積されるものとすると、一方の携帯電話ユーザ6は、自分のメールボックス5aをアクセスし、自分宛の電子メールを携帯電話機8にダウンロードして、その内容を読み、また、他方の携帯電話ユーザ7は、自分のメールボックス5bをアクセスし、自分宛の電子メールを携帯電話機9にダウンロードして、その内容を読むことになる。
【0007】
利便性を考慮して、携帯電話機8、9で送受信する電子メールは、自サービス内のみならず、他の携帯電話サービスの携帯電話機やインターネット網に接続されたパーソナルコンピュータなどの端末10、11との間でも自由にやり取りすることができるようになっている。いずれの電子メールも、インターネット電子メールの標準プロトコル、すなわち、送信手順を規定する“SMTP”(Simple Mail Transfer Protocol)や受信手順を規定する“POP”(Post Office Protocol)をサポートしているからである。
【0008】
このため、携帯電話サービスの自営回線網2は、ルータ(異ネット間接続装置)12を介して世界的規模のインターネット網13に接続されている。さらに、インターネット網13は、様々なインターネット接続業者(第二種接続業者、いわゆるブロバイダ)のアクセスポイント14〜20を介して、各プロバイダと接続契約を交わした利用者(以下「インターネットユーザ」という)21、22の端末10、11に接続されている。
【0009】
このような構成において、今、任意のインターネットユーザと任意の携帯電話ユーザとの間で電子メールをやり取りする場合を説明する。送信元のユーザ(便宜的にインターネットユーザ21とする)は、自分の端末10のメーラを起動して電子メールを作成し、相手先(便宜的に携帯電話ユーザ6とする)を指定して、その電子メールを、アクセスポイント14、インターネット網13およびルータ12を介して電子メールサーバ5に送信する。電子メールサーバ5は、その電子メールの宛先アドレス(この場合は携帯電話ユーザ6の電子メールアドレス)を調べ、そのアドレスに対応したメールボックス(この場合はメールボックス5a)に、受け取った電子メールを格納する。
【0010】
しかる後、携帯電話ユーザ6は、自分の携帯電話機8を操作して、電子メールサーバ5の自分のメールボックス(この場合はメールボックス5a)にアクセスし、そのメールボックス5aに届けられている電子メール(インターネットユーザ21から送信された電子メール)を自分の携帯電話機8にダウンロードし、内容を確認する。
【0011】
そして、返信が必要であれば、携帯電話ユーザ6は、メーラの返信機能を利用して、インターネットユーザ21宛の返信メールを作成し、その返信メールを電子メールサーバ5に送信する。電子メールサーバ5は、その電子メールの宛先アドレス(この場合はインターネットユーザ21の電子メールアドレス)を調べるが、そのアドレスに対応するメールボックスが自サーバ(電子メールサーバ5)にないため、SMTPの手順に従ってインターネット網13に転送する。
【0012】
多くの場合、インターネットユーザのメールボックスは、当該ユーザの契約プロバイダによって用意されている。インターネット網13に転送されたインターネットユーザ21宛の電子メールは、アクセスポイント14を運用するブロバイダの電子メールサーバ23に届けられ、同電子メールサーバ23内の特定のメールボックス(インターネットユーザ21のメールボックス23a)に蓄積される。
【0013】
以降、インターネットユーザ21は、自分の端末10を操作して、自分のメールボックス23aにアクセスし、そのメールボックス23aに届けられている電子メール(携帯電話ユーザ6からの返信メール)を自分の端末10にダウンロードし、内容を確認する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の電子メールシステムにあっては、携帯電話機のメーラから送信される電子メール(返信メールを含む)の差出人アドレス(From欄のアドレス)に特定のアドレスしか使用できない仕組み(携帯電話機に実装されたメーラの仕様である)になっていたため、とりわけ、差出人アドレスを秘匿したい場合に不都合を来すという問題点があった。
【0015】
たとえば、エヌ・ティー・ティー・ドコモ(R)の携帯電話サービスを引き合いにして具体的に説明すると、同社の携帯電話機の利用者(携帯電話ユーザ)に割り当てられる電子メールアドレスは、“****@docomo.ne.jp”という形式である。アットマーク(@)以降の文字列(“docomo.ne.jp”)は同社のドメイン名であり、“****”は同サービス内で重複しない任意の文字列(数字、アルファベット又はいくつかの記号の組み合わせ)である。今、図8における携帯電話機8の電子メールアドレスを便宜的に“hanako@docomo.ne.jp”とすると、この電子メールアドレスは当該携帯電話機8の所有者(すなわち、“花子”という名前の携帯電話ユーザ6)に固有の識別情報(個人情報)となる。
【0016】
ここで、携帯電話ユーザ6(“花子”さん)が、自分の携帯電話機8を操作して任意の相手に電子メールを送信し、又は、任意の相手からの電子メールに対する返信メールを送信した場合、それらの送信メールの差出人アドレスに“hanako@docomo.ne.jp”がセットされる。先にも触れたように、このアドレスは携帯電話機8のメーラの仕様上、変更することができない。なお、ここでいう「差出人アドレスの変更」とは、メールヘッダ部のFrom欄(差出人アドレス欄)の情報変更を意味し、所定の事務手続きを経て行われるメールアドレスの変更は意味しない。
【0017】
さて、電子メールの差出人アドレス欄(From欄)は、その電子メールの送信者を明示するために設けられており、基本的には、当該送信者を特定できる情報をセットする習わしになっているものの、まれに、送信者を特定されたくない(送信者を秘匿したい)場合がある。たとえば、インターネットの出会い系サイトなどに掲示された見知らぬ相手に電子メールを送信したりする場合である。このような場合、信頼できる相手とわかるまでは、自分の携帯電話機の情報(“hanako@docomo.ne.jp”)を相手に知られたくない。不用意に自分の携帯電話機の情報(“hanako@docomo.ne.jp”)を相手に知らせてしまった場合は、迷惑メールが送り付けられるなどのトラブルに発展する可能性があるからである。とりわけ、携帯電話を用いた電子メールシステムにあっては、迷惑メールといえども、単に迷惑の域にとどまらない。迷惑メールを受信するだけでパケット通信費が発生し、経済的な実害を被るからである。
【0018】
したがって、本発明の究極の目的は、差出人のアドレスを変更できないメーラ(電子メールソフト)から送信された電子メールであっても、他の差出人アドレスの使用を可能とし、本来の電子メールアドレスを秘匿したい用途に用いて好適なサービスを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を達成するために、 差出人アドレスAから送信された宛先アドレスB宛の電子メールを受信する受信手段と、
前記差出人アドレスAを該差出人アドレスAに対応したアドレスA′に変換する第1変換手段と、
前記宛先アドレスBを該宛先アドレスBに対応したアドレスB′に変換する第2変換手段と、
前記変換後のアドレスをセットした電子メールを転送する転送手段とを備え、
前記第1変換手段は、前記宛先アドレスBが登録済み会員のアドレスである場合に、当該会員のアドレス帳を参照して前記差出人アドレスAが登録済みであるか否かを判定し、登録済みであれば、その登録位置に基づいて前記アドレスA´を生成する一方、未登録であれば、前記差出人アドレスAを当該アドレス帳に登録すると共に、その登録位置に基づいて前記アドレスA´を生成し、
前記第2変換手段は、前記宛先アドレスBが登録済み会員のアドレスである場合に、当該会員の会員情報テーブルに登録されている当該会員の本来のアドレスを取り出して、その本来のアドレスを前記アドレスB´とすることを特徴とする。
【0020】
この発明では、電子メールの差出人アドレスAがA′に変換されて相手に届けられる。したがって、差出人のアドレスAを変更できないメーラ(電子メールソフト)から送信された電子メールであっても、他の差出人アドレスA′の使用を可能とし、本来の電子メールアドレスAを秘匿したい用途に用いて好適なサービスを提供することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の説明における様々な細部の特定ないし実例および数値や文字列その他の記号の例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あくまでも参考であって、それらのすべてまたは一部によって本発明の思想が限定されないことは明らかである。また、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび周知の回路構成等(以下「周知事項」)についてはその細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下の説明に当然含まれている。
【0022】
図1は、本発明に係る「電子メールサービス装置」の一適用例を示すネットワークシステム30の構成を模式的に示した図である。このネットワークシステム30は、前述の従来システム(図8参照)の構成を簡略化したものであり、概略的に、インターネット網31と、そのインターネット網31に接続された無数のコンピュータシステムとにより構成されている。これらのコンピュータシステムは、世界規模に散在し、一部のコンピュータは各種のサービスを有償または無償で提供する「サーバ」として稼動し、他の一部はサーバに対してサービスを要求する「クライアント(または端末ともいう)」として稼動する。ここで、図示の電子メールサーバ32、33、34は、上記の「サーバ」の代表である。これらの電子メールサーバ32、33、34のうち右端に示すもの(電子メールサーバ33)が本発明の「電子メールサービス装置」として機能する。以下、この電子メールサーバ33を、他の電子メールサーバ32、34と区別するために、便宜的に電子メールサービス装置33と呼ぶことにする。
【0023】
インターネット網31上のコンピュータシステム同士は、たとえば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの所定の通信プロトコルに従って相互に接続できるようになっている。
【0024】
インターネット網31には、たとえば、携帯電話サービスプロバイダやPHS(Personal Handyphone System)サービスプロバイダなどの無線基地局35が接続されており、上記の「クライアント(または端末)」の一つとして機能する携帯電話機36a〜36cのユーザは、この無線基地局35を介してインターネット網31経由で電子メールサーバ32や電子メールサービス装置33にアクセスし、電子メールの送受信サービスを受けることができるようになっている。
【0025】
また、インターネット網31には、不図示のブロバイダアクセスポイントを介してパーソナルコンピュータなどの多数のクライアント(又は端末;以下「パソコン」という)37a〜37cも接続されており、これらのパソコン37a〜37cのユーザも、契約先プロバイダの電子メールサーバ34や電子メールサービス装置33にアクセスして電子メールの送受信サービスを受けることができるようになっている。
【0026】
携帯電話機36a〜36cは、他の携帯電話機や加入電話機との間で音声通話を行うことができるのはもちろんのこと、インターネット網31上の各種サーバとの間で上記の所定のプロトコル(TCP/IP)を用いたパケット通信を行うことができるもの(たとえば、iモード(R)機能を搭載したもの)である。
【0027】
ここで、図示の電子メールサーバ32、33、34は、いずれもSMTPサーバ(送信サーバ)とPOPサーバ(受信サーバ)の機能を有しており、各サーバに割り当てられているPOPドメイン(又はPOPドメインのサブドメイン)を次のとおりと仮定すると、
(A)電子メールサーバ32のドメイン:
docomo.ne.jp
(B)電子メールサーバ33(電子メールサービス装置33)のドメイン:
mail−i.com
(C)電子メールサーバ34のドメイン:
xxx.ne.jp
docomo.ne.jpドメイン宛の電子メールは電子メールサーバ32に届けられ、mail−i.comドメイン宛の電子メールは電子メールサーバ33(電子メールサービス装置33)に届けられ、xxx.ne.jpドメイン宛の電子メールは電子メールサーバ34に届けられる。なお、POPドメインのサブドメインとは、一つの団体(法人や組織等)に対して占有的に割り当てられる主ドメイン(POPドメインに相当し、割当数は1個又は希望により複数個である)の左側に区切り記号(ドット記号)を入れて任意の数字、記号又は文字若しくはそれらの文字列を付加したもののことをいう。たとえば、“X.mail−i.com”は、POPドメイン“mail−i.com”のサブドメインの一つである。多くの場合、サブドメインを表す文字列(たとえば、“X”)はそのPOPドメインの所有者によって任意に付けることができる。ただし、本明細書においては、説明の複雑化を避けるために、上記のPOPドメインの例(“docomo.ne.jp”、“mail−i.com”、“xxx.ne.jp”など)に統一することにする。
【0028】
本発明を適用しない場合、すなわち、インターネット網31に電子メールサービス装置33が存在しない場合、インターネット網31にはmail−i.comドメイン宛の電子メールは送信されない。したがって、携帯電話機36a〜36cのユーザは、契約先ブロバイダの電子メールサーバ32にアクセスして任意の相手への電子メールを送信し、又は、任意の相手からの電子メールを受信し、あるいは、パソコン37a〜37cのユーザも、契約先ブロバイダの電子メールサーバ34にアクセスして任意の相手への電子メールを送信し、又は、任意の相手からの電子メールを受信する。
【0029】
一方、本発明を適用した場合、すなわち、インターネット網31に電子メールサービス装置33が存在し、且つ、その電子メールサービス装置33が正常に動作している場合、携帯電話機36a〜36cやパソコン37a〜37cから送信された、POPドメイン“mail−i.com”宛の電子メールは、本発明の電子メールサービス装置33に届けられる。そして、詳細は後述するが、本発明の電子メールサービス装置33によって提供される「メールアドレス変換機能」(詳細は後述)により、差出人や宛先のアドレスを他のアドレスに変換して、特に「元の差出人アドレスを秘匿した電子メール」を、所望の宛先へと転送(電子メールサーバ32、34などの受信ボックスへ転送)することができる。
【0030】
なお、インターネット網31は、図では簡略化して示してあるが、その一部に、専用線や電話回線(アナログまたはディジタル)あるいはDSL(Digital Subscriber Line)やCATV(Community Antenna TeleVision)若しくはFTTH(Fiber To The Home)などの通信媒体を含んでいてもよく、さらに、IP接続のためのインターネットサービスプロバイダ(ISP)のアクセスポイントが介在していてもよい。
【0031】
図2は、電子メールサービス装置33のハードウェア構成概念図である。電子メールサービス装置33は、公知のアーキテクチャ(DOS/Vアーキテクチャなど)によって構成された汎用のコンピュータシステムを使用することができる。この場合、電子メールサービス装置33は、マイクロコントロールユニット(転送手段、第1変換手段、第2変換手段)(以下「CPU」と略す)33a、揮発性情報記憶部(以下「RAM」と略す)33b、ディスクコントローラ33c、外部記憶装置(一般にハードディスク装置)33d、ディスプレイコントローラ33e、ディスプレイ装置33f、キーボードコントローラ33g、キーボード装置33h、ポインティングデバイス装置(典型的にはマウス)33i、モデム等を含む通信部(受信手段)33j、メインバス33k、バスインターフェース33mおよび内部バス33nなどによって構成される。
【0032】
電子メールサービス装置33は、外部記憶装置33dにあらかじめインストールされたオペレーティングシステムや各種のアプリケーションプログラム(以下、これらを総称して「ソフトウェアリソース」という。)をRAM33bにロードしてCPU33aで実行することにより、CPU33aなどのハードウェアリソースと上記ソフトウェアリソースとの有機的結合によって、本発明の電子メールサービス装置33に必要な様々な処理機能を実現する。
【0033】
図3は、携帯電話機36a〜36cに共通の外観図、及びそのブロック構成図である。以下、携帯電話機36aを代表にして説明すると、携帯電話機36aは、持ち運びに適した形状を有するボディ36a_1の前面に、受話部(スピーカ)36a_2、液晶ディスプレイ36a_3、キーボード部36a_4、送話部(マイクロフォン)36a_5を設けると共に、ボディ36a_1の上端部にアンテナ36a_6を取り付けて構成されており、また、そのボディ36a_1の内部に、たとえば、最寄りの無線基地局35との間でデータの送受信を行う通信部36a_7と、上記のキーボード部36a_4を含む操作部36a_8と、携帯電話機36aの全体動作を制御する制御部36a_9と、インターネット網31上のサーバ(電子メールサーバ32や電子メールサービス装置33)からダウンロードした電子メールデータなどを保持する記憶部36a_10と、送受話信号と送受話部36a_2、36a_5との間の信号インターフェースをとる電話部36a_11と、上記の液晶ディスプレイ36a_3を含む表示部36a_12とを実装して構成されている。
【0034】
先にも説明したとおり、この携帯電話機36a(及び携帯電話機36b、36c)は、他の携帯電話機や加入電話機との間で音声通話を行うことができるのはもちろんのこと、インターネット網31上の各種サーバとの間で上記の所定のプロトコル(たとえば、TCP/IP)を用いたパケット通信を行うことができるもの(たとえば、iモード(R)機能を搭載したもの)であり、特に、パケット通信を利用した電子メールの送受信機能を有するものである。
【0035】
すなわち、携帯電話機36aのキーボード部36a_4のテンキーボタンを操作して相手側電話機(携帯電話機やPHSまたは一般加入電話機等)の電話番号を入力し、同キーボード部36a_4のオンフックボタンを押すことにより、相手側電話機を呼び出して相互に音声通信を行うことができるうえ、さらに、iモード機能を利用してインターネット網31上の電子メールサーバ(電子メールサーバ32や電子メールサービス装置33)にアクセスして、任意の相手への電子メールを送信し、又は、自分宛の電子メールをダウンロードし、それを閲覧したり記憶部36a_10に保存したりできるものである。
【0036】
図4(a)は、電子メールサービス装置33のハードウェアリソースとソフトウェアリソースの簡略的な階層モデルを示す図である。この階層モデル40は、OSI(Open Systems Interconnection:開放型システム間相互接続)参照モデルを模したものであり、ハードウェアリソース層41の上に、オペレーティングシステム層42とアプリケーション層43とを積層した構造になっている。
【0037】
ハードウェアリソース層41は、CPU33aなどのハードウェアリソース44(図2の構成)を含み、その上のオペレーティングシステム層42に含まれるオペレーティングシステム45を介して、アプリケーション層43からのハードウェアリソース44の間接的利用を可能する。アプリケーション層43は、少なくとも、本発明の電子メールサービス装置33の主要部をなす、SMTPおよびPOP対応の電子メールサービスプログラム46及びその電子メールサービスプログラム46に対する処理ルールなどをプログラミングした所定のアプリケーションプログラム47を含み、これらのソフトウェアリソース(オペレーティングシステム45及び電子メールサービスプログラム46並びにアプリケーションプログラム47)とハードウェアリソース44との有機的結合により、本発明の電子メールサービス装置33の機能を実現する。
【0038】
図4(b)は、本発明の電子メールサービス装置33の機能概念図である。この図において、電子メールサービスプログラム部48は、図4(a)の電子メールサービスプログラム46に相当し、処理ルール部49およびデータベース部50は、図4(a)のアプリケーションプログラム47に相当する。
【0039】
電子メールサービスプログラム部48は、SMTPおよびPOPサービスを提供し、インターネット網31に接続された各種の端末(携帯電話機36a〜36cやパソコン37a〜37cなど)からのアクセスを通信部33j経由で受け付け、それらの端末との間で電子メールの送受信を行ったりする。また、処理ルール部49は、それらの送受信データ(電子メール)を所定のルールに従って処理することにより、本発明の電子メールサービス装置33における特有の機能、すなわち、「メールアドレス変換機能」を実現する。そして、この機能により、差出人や宛先のアドレスを他のアドレスに変換して、元の差出人アドレスを秘匿した電子メールを、所望の宛先へと転送(電子メールサーバ32、34などの受信ボックスへ転送)する。
【0040】
ここで、データベース部50は、本発明の電子メールサービス装置33の運用に必要な各種の電子データを蓄積保管するものである。本発明の電子メールサービス装置33のサービスを受けようとする者は、所定の手続を経て会員登録し、所要の情報を電子メールサービス装置33に通知してデータベース部50に登録しなければならない。データベース50の構造やそのデータベース部50に登録すべき会員情報の詳細については後述する。
【0041】
図4(c)は、携帯電話機36a〜36c(36aで代表する)のハードウェアリソースとソフトウェアリソースの簡略的な階層モデルを示す図である。この階層モデル60もOSI参照モデルを模したものであり、ハードウェアリソース層61の上に、オペレーティングシステム層62とアプリケーション層63とを積層した構造になっている。
【0042】
ハードウェアリソース層61は、制御部36a_9などのハードウェアリソース64(図3(b)の構成)を含み、その上のオペレーティングシステム層62に含まれるオペレーティングシステム65を介して、アプリケーション層63からのハードウェアリソース64の間接的利用を可能する。アプリケーション層63は、少なくとも、電子メールクライアントプログラム(以下「メーラ」という)66及びその他のアプリケーションプログラム67を含み、これらのソフトウェアリソース(オペレーティングシステム65及びメーラ66並びにその他のアプリケーションプログラム67)とハードウェアリソース64との有機的結合により、携帯電話としての主機能(通話機能等)と従機能、すなわち、本発明の電子メールサービス装置33によって提供されるサービスを受けることができるメールクライアント機能を実現する。
【0043】
次に、本実施の形態の作用を、様々な利用ケースに分けて説明する。
(1)携帯電話機から携帯電話機への電子メール送信
今、送信元の携帯電話機と送信先の携帯電話機が、同一のサービス会社に属しているものとする。たとえば、当該サービス会社を便宜的にエヌ・ティー・ティー・ドコモ(R)とすると、それら二つの携帯電話機のメールアドレスは、いずれも共通のドメイン“docomo.ne.jp”が割り当てられている。そして、たとえば、携帯電話機36aから携帯電話機36b宛の電子メールを送信する場合、その電子メールの送信元アドレス(From欄)には“aaa@docomo.ne.jp”がセットされ、その電子メールの送信先アドレス(To欄)には“bbb@docomo.ne.jp”がセットされる。ここに、“aaa”は携帯電話機36aのユーザアカウント、“bbb”は携帯電話機36bのユーザアカウントである。
【0044】
さて、携帯電話機36aから送信された電子メールは、そのTo欄のドメインを持つ電子メールサーバ32に転送され、当該電子メールサーバ32にあらかじめ用意されているユーザアカウント“bbb”のメールボックスに格納される。携帯電話を用いた電子メールサービスの場合、メールボックスに電子メールが到着すると、そのメールボックスに対応した携帯電話機(この場合は携帯電話機36b)に着信通知が行われるようになっており、アカウント“bbb”を持つユーザは、遅滞なく自分の携帯電話機36bを操作してその電子メールの内容を読むことができるようになっている。
【0045】
かかる利用ケースにおける不都合な点は、電子メールの受信者に、送信者のメールアドレスが知られてしまうことである。今、電子メールの送信者(アカウント“aaa”を持つユーザ)が、たとえば、インターネットの出会い系サイトなどに掲示された見知らぬ相手(アカウント“bbb”を持つユーザ)に電子メールを送信する場合を想定すると、かかる利用ケースにあっては、送信者のメールアドレス(“aaa@docomo.ne.jp”)がFrom欄にセットされたままの状態で相手に届けられてしまう。したがって、この場合は、その相手との間でトラブルが生じたりして、その相手から迷惑メールが送り付けられるなどの被害を被ることが考えられる。迷惑メールの回避策として、メールアドレスの変更(すなわち、所定の事務手続きを経て“aaa@docomo.ne.jp”を他のアドレスに変更する)が有効とされているが、この対策は、変更後のメールアドレスを友人等に周知徹底する必要があり、面倒で使い勝手が悪いという欠点がある。
【0046】
(2)パソコンから携帯電話機への電子メール送信
今、たとえば、パソコン37aから携帯電話機36b宛の電子メールを送信する場合、その電子メールの送信元アドレス(From欄)には、パソコン37aのユーザのメールアドレス(例:“ccc@xxx.ne.jp”)がセットされ、その電子メールの送信先アドレス(To欄)には“aaa@docomo.ne.jp”がセットされる。ここに、“ccc”はパソコン37aのユーザアカウント、“xxx.ne.jp”は当該ユーザの契約プロバイダによって用意された電子メールサーバ34のドメインである。
【0047】
さて、パソコン37aから送信された電子メールは、電子メールサーバ34のSMTPサービスを経て、そのTo欄のドメインを持つ電子メールサーバ32に転送される。そして、当該電子メールサーバ32にあらかじめ用意されているユーザアカウント“aaa”のメールボックスに格納される。上記(1)と同様に、携帯電話を用いた電子メールサービスの場合、メールボックスに電子メールが到着すると、そのメールボックスに対応した携帯電話機(この場合は携帯電話機36a)に着信通知が行われるようになっており、アカウント“aaa”を持つユーザは、遅滞なく自分の携帯電話機36aを操作してその電子メールの内容を読むことができるようになっている。
【0048】
かかる利用ケースにおける不都合な点も、上記(1)と同様に、電子メールの受信者に、送信者のメールアドレスが知られてしまうことである。今、電子メールの送信者(メールアドレス“ccc@xxx.ne.jp”を持つユーザ)が、たとえば、インターネットの出会い系サイトなどに掲示された見知らぬ相手(メールアドレス“aaa@docomo.ne.jp”を持つユーザ)に電子メールを送信する場合を想定すると、かかる利用ケースにあっては、送信者のメールアドレス(“ccc@xxx.ne.jp”)がFrom欄にセットされたままの状態で相手に届けられてしまう。したがって、この場合は、その相手との間でトラブルが生じたりして、その相手から迷惑メールが送り付けられるなどの被害を被ることが考えられる。迷惑メールの回避策として、上記(1)と同様に、メールアドレスの変更(すなわち、所定の事務手続きを経て“ccc@xxx.ne.jp”を他のアドレスに変更する)が有効とされているが、この対策も、変更後のメールアドレスを友人等に周知徹底する必要があり、やはり面倒で使い勝手が悪いという欠点がある。
【0049】
(3)パソコンからパソコンへの電子メール送信
今、たとえば、パソコン37aからパソコン37b宛の電子メールを送信する場合、その電子メールの送信元アドレス(From欄)には、パソコン37aのユーザのメールアドレス(例:“ccc@xxx.ne.jp”)がセットされ、その電子メールの送信先アドレス(To欄)には“ddd@xxx.ne.jp”がセットされる。ここに、“ddd”はパソコン37bのユーザアカウント、“xxx.ne.jp”は当該ユーザの契約プロバイダによって用意された電子メールサーバ34のドメインである。
【0050】
さて、パソコン37aから送信された電子メールは、電子メールサーバ34にあらかじめ用意されているユーザアカウント“ddd”のメールボックスに格納される。パソコンを用いた電子メールサービスの場合、メールボックスに電子メールが到着しても着信通知は行われない。受信者は自分のパソコン(この場合はパソコン37b)を操作してユーザアカウント“ddd”のメールボックスにアクセスし、着信メールの有無を調べる。そして、着信メールがあればそれをパソコン37bにダウンロードし、その電子メールの内容を読む。
【0051】
かかる利用ケースにおける不都合な点も、上記(1)(2)と同様に、電子メールの受信者に、送信者のメールアドレスが知られてしまうことである。今、電子メールの送信者(メールアドレス“ccc@xxx.ne.jp”を持つユーザ)が、たとえば、インターネットの出会い系サイトなどに掲示された見知らぬ相手(メールアドレス“ddd@xxx.ne.jp”を持つユーザ)に電子メールを送信する場合を想定すると、かかる利用ケースにあっても、送信者のメールアドレス(“ccc@xxx.ne.jp”)がFrom欄にセットされたままの状態で相手に届けられてしまう。したがって、この場合は、その相手との間でトラブルが生じたりして、その相手から迷惑メールが送り付けられるなどの被害を被ることが考えられる。迷惑メールの回避策として、上記(1)(2)と同様に、メールアドレスの変更(すなわち、所定の事務手続きを経て“ccc@xxx.ne.jp”を他のアドレスに変更する)が有効とされているが、この対策も、変更後のメールアドレスを友人等に周知徹底する必要があり、やはり面倒で使い勝手が悪いという欠点がある。
【0052】
なお、一時的に利用するアドレス(匿名アドレス又はフリーメールアドレス)を取得し、そのフリーメールアドレスを電子メールのFrom欄にセットして送信することにより、本来の電子メールアドレスを秘匿することができる。しかしながら、メーラの仕様により、From欄を変更できないもの(本来のメールアドレスしか使用できないもの;その代表は携帯電話機のメーラである)があり、このようなメーラを実装した携帯電話機やパソコンにあっては、当然ながらフリーメールアドレスを利用できない。
【0053】
そこで、本実施の形態では、差出人のアドレスを変更できないメーラ(電子メールソフト)から送信された電子メールであっても、他の差出人アドレス(本実施の形態における電子メールサービス装置33によって機械的に生成されるアドレス)の使用を可能とし、本来の電子メールアドレスを秘匿したい用途に用いて好適なサービスを提供する。
【0054】
図5は、本実施の形態におけるサービスの概念図である。電子メールサービス装置33は、要するに、以下に説明するような「メールアドレス変換機能」を提供する。
すなわち、電子メール70を受信すると、そのメールヘッダのFrom欄とTo欄のメールアドレスを所定のルールに従って変換し、その変換後の電子メール71をTo欄で指定されたアドレスに転送する。また、返信メール72を受信すると、そのメールヘッダのFrom欄とTo欄のメールアドレスを所定のルールに従って変換し、その変換後の返信メール73をTo欄で指定されたアドレスに転送する。
【0055】
今、電子メール70のFrom欄とTo欄にそれぞれ、“taro@docomo.ne.jp”と“hanako@mail−i.com”がセットされているものとする。ここで、波線で囲まれた“taro@docomo.ne.jp”は相手に知られたくない送信者のメールアドレスであり、このメールアドレスは、電子メールサーバ装置33のアドレス変換機能により、“1234@9.mail−i.com”に変換される(変換ルールは後述する)。また、“hanako@mail−i.com”は送信相手のメールアドレスであり、このメールアドレスも、電子メールサーバ装置33のアドレス変換機能により、“hanako@docomo.ne.jp”に変換される。
【0056】
着目すべきは、電子メール70の送信者は送信相手のメールアドレスとして“hanako@mail−i.com”しか知り得ない点、および、電子メール71の受信者は送信者のメールアドレスとして“1234@9.mail−i.com”しか知り得ない点にある。つまり、送信者と受信者は、いずれも相手の本来のメールアドレス(“taro@docomo.ne.jp”、“hanako@docomo.ne.jp”)をまったく知ることができない点に特徴がある。これにより、自分の本来のメールアドレスを秘匿して、事後のトラブル(迷惑メール等)の回避を図ることができる。
【0057】
このことは、返信メール72についても同様にいえる。すなわち、今、返信メール72のFrom欄とTo欄に、それぞれ、“hanako@docomo.ne.jp”と“1234@9.mail−i.com”がセットされているものとする。ここで、波線で囲まれた“hanako@docomo.ne.jp”は相手に知られたくない返信者のメールアドレスであり、このメールアドレスは、電子メールサーバ装置33のアドレス変換機能により、“hanako@mail−i.com”に変換される。また、“1234@9.mail−i.com”は返信相手のメールアドレスであり、このメールアドレスも、電子メールサーバ装置33のアドレス変換機能により、“taro@docomo.ne.jp”に変換される。上記と同様に、着目すべきは、返信メール72の送信者は送信相手のメールアドレスとして“1234@9.mail−i.com”しか知り得ない点、および、返信メール73の受信者は返信者のメールアドレスとして“hanako@mail−i.com”しか知り得ない点にある。つまり、送信者と受信者は、いずれも相手の本来のメールアドレス(“hanako@docomo.ne.jp”、“taro@docomo.ne.jp”)をまったく知ることができない点に特徴がある。これにより、返信メールであっても、自分の本来のメールアドレスを秘匿して、事後のトラブル(迷惑メール等)の回避を図ることができる。
【0058】
次に、メール変換機能について具体的に説明する。
図6は、本実施の形態の電子メールサービス装置33のサービスを受けるための会員登録の概念図である。
会員登録の希望者は、まず、所定の手続きを経て会員情報を登録しなければならない。たとえば、エヌ・ティー・ティー・ドコモ(R)の携帯電話機36aを所有するユーザ36dが本実施の形態のサービスを受けようとするとき、所定の手続により、ユーザ36dのメールアドレス(エヌ・ティー・ティー・ドコモ(R)のメールアドレス:“hanako@docomo.ne.jp”)およびその他の個人情報(氏名等)を電子メールサービス装置33のデータベース部50に登録する。この登録により、データベース部50に当該ユーザの個人情報テーブル80が作成される。個人情報テーブル80は、会員IDフィールド80a、会員個人情報フィールド80b、第1メールアドレスフィールド80c、および、第2メールアドレスフィールド80dなどで構成される。
【0059】
会員IDフィールド80aには会員登録時に自動的に付与される固有の会員識別情報(以下「会員ID」という:図では“1234”)が格納される。また、会員個人情報フィールド80bには会員の個人情報(氏名など)が格納される。また、第1メールアドレスフィールド80cにはその会員の本来のメールアドレス(秘匿したいメールアドレス:図では“hanako@docomo.ne.jp”)が格納される。また、第2メールアドレスフィールド80dには上記の秘匿したいメールアドレスの代わりに公開するメールアドレスが格納される。このメールアドレスは、電子メールサーバ33のPOPドメイン(“mail−i.com”)をアットマーク(@)以降に持ち。且つ、アットマークの前に任意の文字列(その会員によって指定された文字列又は電子メールサーバ33によって自動生成された文字列若しくはいくつかの候補の中からその会員に選択させた文字列)を付加した書式になっている。
【0060】
また、会員登録時に、その会員専用のアドレス帳81が作られるようになっている。このアドレス帳81は、アドレスNo.フィールド81a、第3メールアドレスフィールド81bおよびその他の情報フィールド81cなどで構成されている。アドレスNo.フィールド81aには自動的に一連番号(1、2、3、4、・・・・)が格納され、第3メールアドレスフィールド81bにはその会員宛に送信(又は返信)された電子メールのFrom欄のメールアドレス(送信者又は返信者のメールアドレス)が格納される(図では一例として、No.1に“taro@docomo.ne.jp”が格納されている)。また、その他の情報フィールド81cには必要に応じて送信者又は返信者の情報(氏名等)が格納される。
【0061】
図7は、上記の会員情報テーブル80および会員毎のアドレス帳81を用いて行われるアドレス変換処理の概念的な動作を示すフローチャートである。
この図において、電子メールサービス装置33は、インターネット網31から受け取った受信メール82の差出人(From)アドレスと宛先(To)アドレスを以下に詳述する処理ルールに従ってアドレス変換し、そのアドレス変換後のメールを転送メール83としてインターネット網31に再送する。
【0062】
今、受信メール82の差出人アドレスとして“taro@docomo.ne.jp”が、また、宛先アドレスとして“hanako@mail−i.com”がセットされているものとする。“taro@docomo.ne.jp”は、相手に対して秘匿したいアドレスであり、“hanako@mail−i.com”は、前記の会員登録手続きを経て発行される代替アドレス(会員情報テーブル80の第2メールアドレスフィールド80dに格納されているアドレス)である。
【0063】
このような受信メール82を受け取ると、電子メールサービス装置33は、まず、その受信メール82が会員宛のメールであるか否かを判定する(ステップS10)。詳しくは、会員情報テーブル80の第2メールアドレスフィールド80dを調べて、受信メール82の宛先アドレスと一致するレコードが会員情報テーブル80に存在する場合は、その受信メール82を会員宛のメールであると判定し、そうでない場合は、その受信メール82を会員宛のメールでないと判定して受信を拒否(たとえば、“User Unknown”を返す)する(ステップS11)。
【0064】
その受信メール82を会員宛のメールであると判定した場合は、次に、その会員情報テーブル80の会員IDフィールド80aの値(会員ID)に基づいて、当該会員のアドレス帳81を特定し(ステップS12)、そのアドレス帳81の第3メールアドレスフィールド81bに、受信メール82の差出人アドレス(“taro@docomo.ne.jp”)がすでに登録されているか否かを判定する(ステップS13)。そして、未登録の場合は、そのアドレス帳81の第3メールアドレスフィールド81bに、受信メール82の差出人アドレスを登録する(ステップS14)。以下、図6におけるNo1の“taro@docomo.ne.jp”を、その登録処理(ステップS14)によって格納された受信メール82の差出人アドレスとする。
【0065】
次に、転送メール83の差出人(From)アドレスにセットする代替送信者アドレスと、同転送メール83の宛先(To)アドレスにセットする代替受信者アドレスを生成する(ステップS15、ステップS16)。
【0066】
代替送信者アドレスの書式は、「会員ID」+「アットマーク(“@”)」+「No.」+「ピリオド(“.”)」+「ドメイン(“mail−i.com”)」である。
会員IDは“hanako@mail−i.com”に固有のものであり、図6の会員情報テーブル80によれば“1234”である。この会員IDは“hanako@mail−i.com”専用のアドレス帳81の識別番号でもあり、したがって、上記書式の「会員ID」は、「その会員のアドレス帳の識別番号」と言い換えることもできる。
【0067】
また、アットマークの右側の「No.」は、アドレス帳81のアドレスNo.フィールド81aの値である。たとえば、“taro@docomo.ne.jp”の代替送信者アドレスを生成する場合、図6の例によれば、“taro@docomo.ne.jp”は、アドレス帳81の1行目、すなわち、No.=“1”に登録されているから、上記の「No.」には、その行番号に相当する値“1”が入る。また、ドメイン“mail−i.com”は電子メールサービス装置33に固定的に割り当てられたPOPドメインである。
【0068】
ゆえに、ステップS15において生成される代替送信者アドレスは、“1234@1.mail−i.com”となる。
【0069】
次に、ステップS16において生成される代替受信者アドレスは、会員情報テーブル80の第1メールアドレスフィールド80cの内容と同じものである。すなわち、代替受信者アドレスは、会員情報テーブル80の第2メールアドレス(“hanako@mail−i.com”)から第1メールアドレス(“hanako@docomo.ne.jp”)への置換によって生成されたものである。
【0070】
本実施の形態の電子メールサービス装置33は、このようにして受信メール82の差出人アドレスと宛先アドレスとをそれぞれアドレス変換し、元の差出人アドレス(“taro@docomo.ne.jp”)を他のアドレス(“1234@1.mail−i.com”)に置き換えて秘匿すると共に、宛先アドレスに本来のアドレス(“hanako@docomo.ne.jp”)をセットして、たとえば、花子さんの携帯電話機に電子メールを転送することができる。
【0071】
以上のとおりであるから、本実施の形態の電子メールサービス装置によれば、以下の顕著な効果を得ることができる。
(イ)自分のメールアドレス(“hanako@docomo.ne.jp”)を秘匿したい場合は、電子メールサービス装置33の会員登録手続を行って代替メールアドレス(“hanako@mail−i.com”)を取得し、その代替メールアドレスを相手(特に、出会い系サイトなどに掲示された見知らぬ相手)に伝えればよい。当該相手は、花子さんの代替メールアドレスだけを知ることとなり、個人情報ともいえる花子さん本来のメールアドレス(“hanako@docomo.ne.jp”)が相手に知られることはない。そして、当該相手が花子さんにメールを出すときは、差出人アドレスに花子さんの代替メールアドレス(“hanako@mail−i.com”)をセットして送信すればよい。その送信メールは、電子メールサービス装置33に届けられ、当該装置において、代替メールアドレス(“hanako@mail−i.com”)から花子さん本来のメールアドレス(“hanako@docomo.ne.jp”)への変換が行われた後、再び転送される結果、間違いなく花子さんの端末(この場合はエヌ・ティー・ティー・ドコモ(R)の携帯電話機)に当該相手からの電子メールが届けられる。したがって、このサービスの正規登録会員(上記の例でいえば“花子”さん)は、自己の本来のアドレス(“hanako@docomo.ne.jp”)の代わりに、本サービスによって提供される代替アドレス(“hanako@mail−i.com”)を使用して、任意の相手にメールを出すことができ、上記本来のアドレス(“hanako@docomo.ne.jp”)を秘匿することができる。
【0072】
(ロ)一方、差出人アドレスに電子メールサービス装置33のドメイン(“mail−i.com”)を含む電子メールを受信した場合で、且つ、その電子メールに対して返信メールを出した場合も、返信メールの差出人アドレスを秘匿することができる。たとえば、差出人アドレスを“xxx@mail−i.com”とする電子メールを受信し、その返信メールを送信する場合は、返信メールの宛先アドレスに“xxx@mail−i.com”がセットされると共に、差出人アドレスに自分の本来のアドレス(秘匿したいアドレス:たとえば、“yyy@docomo.ne.jp”)がセットされるが、電子メールサービス装置33を経由する際に、上記の本来のアドレス(“yyy@docomo.ne.jp”)が他の代替アドレスに変換(図7のステップS15)されるため、返信メールであっても、特別な意識をすることなく、自分の本来のアドレス(“yyy@docomo.ne.jp”)を相手に知らせないようにすることができる。ただし、このメリット(ロ)は、とりわけ本サービスを有料で提供する場合において積極的に利用しないものとする。上記のメリット(イ)はもっぱら正規会員登録を行った者に対して与えられるのに対し、このメリット(ロ)は非会員にも与えられてしまうからであり、サービスの有益性(差出人アドレスの秘匿)を宣伝して多くの会員を獲得し、ビジネスの収益基盤を安定させるためには、会員にとってのメリット(イ)を第一義的に考えるべきであるからである。
【0073】
なお、本発明は、以上の実施の形態に限定されず、その思想の範囲で様々な変形態様を含むことはもちろんである。たとえば、第三者がランダムに“1234@1.mail−i.com”へメールを送信した場合の対策として、hanako@docomo.ne.jp(正)から配信された場合は、会員ID:1234宛に転送し、又、会員ID:1234のドコモメールアドレスから配信された場合は該当するユーザー(上記の場合はhanako@docomo.ne.jp)に転送する一方、その他のメールアドレスから配信された場合は“User Unknown”を返すようにしてもよい。
【0074】
又、アドレス帳からアドレス削除する場合は、その削除アドレスの「No.」を予約番号として残すようにする。削除した「No.」が新たに追加するメールアドレスで利用されないため、間違って他人に送信されることがない。
【0075】
又、会員同士の場合であって、ある会員がメールアドレスのドメイン部分を変更したとき(例:taro@mail−i.com→taro@boys−i.jp)は、知人へメールを返信する際に、変更前の古いドメイン“taro@mail−i.com”宛に返信することになるが、電子メールサービス装置33は、会員ID、アドレス帳No.をそのまま使用し、ドメイン部分を無視して処理するため、変更後のドメイン(boys−i.jp)として処理され、通常通り返信することができる
【0076】
本実施の形態の主要な機能は、マイクロコンピュータを含むハードウェア資産と、OSや各種プログラムなどのソフトウェア資産との有機的結合によって機能的に実現されるものであるが、ハードウェア資産およびOSは汎用のものを利用できるから、本発明にとって欠くことのできない必須の事項は、実質的に、ソフトウェア資産としてのプログラムに集約されているということがいえる。したがって、本発明は、プログラムのすべてまたはその要部を格納した、フロッピー(登録商標)ディスク、MO、CD、ハードディスク、半導体メモリなどの記録媒体(それ自体が流通経路に乗るものはもちろん、ネットワーク上にあって記録内容だけを提供するものも含む)を包含するものである。
【0077】
【発明の効果】
本発明によれば、電子メールの差出人アドレスAがA′に変換されて相手に届けられる。したがって、差出人のアドレスAを変更できないメーラ(電子メールソフト)から送信された電子メールであっても、他の差出人アドレスA′の使用を可能とし、本来の電子メールアドレスAを秘匿したい用途に用いて好適なサービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る「電子メールサービス装置」の一適用例を示すネットワークシステム30の構成を模式的に示した図である。
【図2】電子メールサービス装置33のハードウェア構成概念図である。
【図3】携帯電話機36a〜36cに共通の外観図及びそのブロック構成図である。
【図4】電子メールサービス装置33のハードウェアリソースとソフトウェアリソースの簡略的な階層モデルを示す図および本発明の電子メールサービス装置33の機能概念図である。
【図5】本実施の形態におけるサービスの概念図である。
【図6】本実施の形態の電子メールサービス装置33のサービスを受けるための会員登録の概念図である。
【図7】会員情報テーブル80および会員毎のアドレス帳81を用いて行われるアドレス変換処理の概念的な動作を示すフローチャートである。
【図8】従来の電子メールシステムの概念図である。
【符号の説明】
33 電子メールサーバ(電子メールサービス装置)
33a CPU(転送手段、第1変換手段、第2変換手段)
33j 通信部(受信手段)
Claims (3)
- 差出人アドレスAから送信された宛先アドレスB宛の電子メールを受信する受信手段と、
前記差出人アドレスAを該差出人アドレスAに対応したアドレスA′に変換する第1変換手段と、
前記宛先アドレスBを該宛先アドレスBに対応したアドレスB′に変換する第2変換手段と、
前記変換後のアドレスをセットした電子メールを転送する転送手段とを備え、
前記第1変換手段は、前記宛先アドレスBが登録済み会員のアドレスである場合に、当該会員のアドレス帳を参照して前記差出人アドレスAが登録済みであるか否かを判定し、登録済みであれば、その登録位置に基づいて前記アドレスA´を生成する一方、未登録であれば、前記差出人アドレスAを当該アドレス帳に登録すると共に、その登録位置に基づいて前記アドレスA´を生成し、
前記第2変換手段は、前記宛先アドレスBが登録済み会員のアドレスである場合に、当該会員の会員情報テーブルに登録されている当該会員の本来のアドレスを取り出して、その本来のアドレスを前記アドレスB´とすることを特徴とする電子メールサービス装置。 - コンピュータに所定の処理機能を実行させるための電子メールサービスプログラムであって、
前記処理機能は、差出人アドレスAから送信された宛先アドレスB宛の電子メールを受信する受信手段と、
前記差出人アドレスAを該差出人アドレスAに対応したアドレスA′に変換する第1変換手段と、
前記宛先アドレスBを該宛先アドレスBに対応したアドレスB′に変換する第2変換手段と、
前記変換後のアドレスをセットした電子メールを転送する転送手段と
を実現するための機能を含み、
前記第1変換手段は、前記宛先アドレスBが登録済み会員のアドレスである場合に、当該会員のアドレス帳を参照して前記差出人アドレスAが登録済みであるか否かを判定し、登録済みであれば、その登録位置に基づいて前記アドレスA´を生成する一方、未登録であれば、前記差出人アドレスAを当該アドレス帳に登録すると共に、その登録位置に基づいて前記アドレスA´を生成し、
前記第2変換手段は、前記宛先アドレスBが登録済み会員のアドレスである場合に、当該会員の会員情報テーブルに登録されている当該会員の本来のアドレスを取り出して、その本来のアドレスを前記アドレスB´とすることを特徴とする電子メールサービスプログラム。 - 請求項2記載の電子メールサービスプログラムを格納した記録媒体。
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