JP3929668B2 - 予ブレーキ制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、前方障害物を検知して、車両に自動制御過程のブレーキ圧を設定する予ブレーキ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のブレーキ制御装置としては、例えば特開平7−144588号公報に記載の技術のように、前方障害物と自車との車間距離が所定の安全距離に満たない場合に追突を未然に防ぐように自動ブレーキ制御を行うようにしたものや、特開平6−24302号公報記載の技術のように、運転者の違いによるアクセル情報を踵止めに載せた運転者の足の踵を検出する踵検出手段等により検知して、ブレーキ操作前に予備制動を行うようにしたもの等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のブレーキ制御装置にあっては、緊急接近の状態における自動(予備)ブレーキの設定圧は、大きく設定する方が空走距離の短縮や、運転者がブレーキを踏み込んだ際の応答性の向上に効果があるものの、車間距離センサの精度により、同一線上の前方障害物以外の物を検出したり、運転者のアクセル開閉操作頻度が多い場合等には、不用意に自動ブレーキ制御が作動する可能性がある。この場合、自動ブレーキ制御により発生する減速度が運転者に違和感を与えることにもなりかねない。
【0004】
これに対し、発生減速度を抑えるために、自動(予備)ブレーキの設定圧を低く設定することも考えられるが、ブレーキパッドやディスクロータ等のブレーキ系のばらつきや、ブレーキ液圧制御アクチュエータの制御精度、車両重量或いは路面摩擦計数の変化などによって、実際に発生する減速度が目標値よりも大きくなる恐れがあり、この場合にも、やはり、自動(予備)ブレーキ圧が作動した場合に運転者に違和感を与えることになりかねない。
【0005】
そこで、この発明は、上記従来の未解決の課題に着目してなされたものであり、自動制御過程において、予備ブレーキ圧を作動させることによって、目標以上の減速度が発生した場合であっても、運転者に違和感を与えることのないブレーキ制御装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るブレーキ制御装置は、車両前方の制動対象物に対する相対距離を検出する制動対象物検出手段と、当該制動対象物検出手段で検出した制動対象物に対する相対距離に基づいて接近状態にあるかどうかを検出する接近状態検出手段と、加減速操作状況を検出する加減速操作状況検出手段と、前記接近状態検出手段の検出結果及び前記加減速操作状況検出手段で検出した減速操作状況に基づいてブレーキ予圧を必要とする要ブレーキ予圧状態であるか否かを判断するブレーキ予圧開始判断手段と、当該ブレーキ予圧開始判断手段で、要ブレーキ予圧状態であると判断されたときに、運転者のブレーキ操作に先立って車両走行状態に応じた微小ブレーキ予圧を発生させるブレーキ圧発生手段と、を備え、前記ブレーキ予圧開始判断手段、前記接近状態検出手段で接近状態にあることを検出し、且つ、前記加減速操作状況検出手段で検出される加速操作量がエンジンブレーキを期待できる加速操作量に応じて設定される加速操作量しきい値を越えた状態から減速操作が行われエンジンブレーキが作用していると推測されるときに、要ブレーキ予圧状態であると判定する構成とすることにより、前記エンジンブレーキが作用しているときにこれと共に前記微小ブレーキ予圧が発生するようにしたことを特徴としている。
この請求項に係る発明では、自車両前方の自車両よりも低速で走行している先行車両や停止している車両又は障害物等の制動対象物に対する相対距離に基づいて接近状態にあるかどうかを検出すると共に、例えばアクセルペダルの操作状況といった加減速操作状況を検出し、接近状態及び減速操作状況に基づいてブレーキ予圧を必要とする要ブレーキ予圧状態であるか否かを判断する。そして、要ブレーキ予圧状態ではないとき、すなわち自車両が制動対象物と接近状態にないとき、或いは接近状態にあるが、減速操作状況から例えばこの状態で減速操作を行ったときに作用するエンジンブレーキをそれほど期待できないときにはブレーキ予圧を行わないが、要ブレーキ予圧状態であるとき、すなわち自車両が制動対象物と接近状態にあり、且つ減速操作状況から、この状態で減速操作を行ったときに作用するエンジンブレーキを期待できるときには、運転者のブレーキ操作に先立って、ブレーキ圧発生手段により車両走行状態に応じた運転者に違和感を与えない微小ブレーキ予圧を発生させることにより制動状態とする。
これにより、その後にアクセルペダルが開放する等の減速操作が行われたときには、エンジンブレーキと共にブレーキ予圧が作用することになって、その後にブレーキペダルが踏み込まれた場合には、運転者に違和感を与えることなく応答性のよいブレーキ制御を実現することができる。
【0011】
また、このとき、接近状態検出手段で自車両が接近状態にあることを検出し、且つ、加減速操作状況検出手段で検出した加速操作量が加速操作量しきい値を越え、この状態から減速操作が行われたときに、要ブレーキ予圧状態であると判定される。よって、加速操作量しきい値をエンジンブレーキを期待できる加速操作量に応じて設定すれば、接近状態にあって加速操作量が加速操作量しきい値を越えた状態から加速操作を解除する場合であって、エンジンブレーキを期待できるときには要ブレーキ予圧状態と判定され、逆に接近状態にあっても加速操作量が加速操作量しきい値よりも小さく、作用するエンジンブレーキをそれほど期待できないときには要ブレーキ予圧状態と判定されない。よって、エンジンブレーキを期待できるときのみブレーキ予圧が発生されることになって、ブレーキ予圧の発生に起因して運転者に違和感を与えることが回避される。
【0012】
また、請求項に係るブレーキ制御装置は、車両前方の制動対象物に対する相対距離を検出する制動対象物検出手段と、当該制動対象物検出手段で検出した制動対象物に対する相対距離に基づいて接近状態にあるかどうかを検出する接近状態検出手段と、加減速操作状況を検出する加減速操作状況検出手段と、前記接近状態検出手段の検出結果及び前記加減速操作状況検出手段で検出した減速操作状況に基づいてブレーキ予圧を必要とする要ブレーキ予圧状態であるか否かを判断するブレーキ予圧開始判断手段と、当該ブレーキ予圧開始判断手段で、要ブレーキ予圧状態であると判断されたときに、運転者のブレーキ操作に先立って車両走行状態に応じた微小ブレーキ予圧を発生させるブレーキ圧発生手段と、を備え、前記ブレーキ予圧開始判断手段、前記接近状態検出手段で接近状態にあることを検出し、前記加減速操作状況検出手段で検出される加速操作量がエンジンブレーキを期待できる加速操作量に応じて設定される加速操作量しきい値を越えた状態から減速操作が行われ、且つその減速操作速度が当該減速操作速度のしきい値を越えエンジンブレーキが作用していると推測されるときに、要ブレーキ予圧状態であると判定する構成とすることにより、前記エンジンブレーキが作用しているときにこれと共に前記微小ブレーキ予圧が発生するようにしたことを特徴としている。
この請求項に係る発明では、自車両前方の自車両よりも低速で走行している先行車両や停止している車両又は障害物等の制動対象物に対する相対距離に基づいて接近状態にあるかどうかを検出すると共に、例えばアクセルペダルの操作状況といった加減速操作状況を検出し、接近状態及び減速操作状況に基づいてブレーキ予圧を必要とする要ブレーキ予圧状態であるか否かを判断する。そして、要ブレーキ予圧状態ではないとき、すなわち自車両が制動対象物と接近状態にないとき、或いは接近状態にあるが、減速操作状況から例えばこの状態で減速操作を行ったときに作用するエンジンブレーキをそれほど期待できないときにはブレーキ予圧を行わないが、要ブレーキ予圧状態であるとき、すなわち自車両が制動対象物と接近状態にあり、且つ減速操作状況から、この状態で減速操作を行ったときに作用するエンジンブレーキを期待できるときには、運転者のブレーキ操作に先立って、ブレーキ圧発生手段により車両走行状態に応じた運転者に違和感を与えない微小ブレーキ予圧を発生させることにより制動状態とする。
これにより、その後にアクセルペダルが開放する等の減速操作が行われたときには、エンジンブレーキと共にブレーキ予圧が作用することになって、その後にブレーキペダルが踏み込まれた場合には、運転者に違和感を与えることなく応答性のよいブレーキ制御を実現することができる。
【0013】
また、このとき、ブレーキ予圧開始判断手段では、接近状態にあることを検出し、且つ、加速操作量が加速操作量しきい値を越えた状態から減速操作が行われ、さらにその減速操作の操作速度が、減速操作速度のしきい値を越えたことを検出したときに、要ブレーキ予圧状態と判定される。よって、例えば急ブレーキをかける場合等、減速操作が比較的早い速度で行われたときには、要ブレーキ予圧状態であると判定され、例えば加速を少し緩める場合等、減速操作が緩やかに行われたときには、要ブレーキ予圧状態と判定されないから、ブレーキ予圧の発生タイミングを適正化することができる。
【0014】
また、請求項に係るブレーキ制御装置は、前記減速操作速度のしきい値は、自車速が高くなるほど小さくなるように設定され、前記ブレーキ予圧開始判断手段は、自車速を検出する自車速検出手段を備え、当該自車速検出手段の検出自車速に基づいて前記減速操作速度のしきい値を設定するようになっていることを特徴としている。
【0015】
この請求項に係る発明では、減速操作速度のしきい値は、自車速が高くなるほど小さくなるように設定され、自車速検出手段で検出された現在の自車速に基づいて前記減速操作速度のしきい値が設定される。よって、自車速が比較的小さいときには、自車両が制動対象物に達するまでには比較的時間があるから、減速操作の操作速度が比較的大きく減速操作を行う可能性が高いと判断されるときに要ブレーキ予圧状態と判定され、逆に、自車速が比較的大きいときには、自車両が制動対象物に達するまでに時間がないから、減速操作の操作速度が比較的小さい段階で要ブレーキ予圧状態と判定されることになって、ブレーキ予圧の発生タイミングを適正化することができる。
【0016】
また、請求項に係るブレーキ制御装置は、前記加速操作量しきい値は、自車速が高くなるほど小さくなるように設定され、前記ブレーキ予圧開始判断手段は、自車速を検出する自車速検出手段を備え、当該自車速検出手段の検出自車速に基づいて前記加速操作量しきい値を設定するようになっていることを特徴としている。
【0017】
この請求項に係る発明では、加速操作量しきい値は、自車速が高くなるほど小さくなるように設定され、自車速検出手段で検出された現在の自車速に基づいて加速操作量しきい値が設定される。よって、自車速が比較的小さいときには、多少の加速操作を行ったとしてもそれほど加速状態にはならずエンジンブレーキをそれほど期待できないから、比較的加速操作量が大きく車両が比較的加速状態にあるときに要ブレーキ予圧状態と判定される。逆に自車速が比較的大きいときには、多少の加速操作を行った場合でもこれに伴って加速状態となり、エンジンブレーキを期待できるから、比較的加速操作の小さい段階で要ブレーキ予圧状態と判定される。よって、ブレーキ予圧の発生タイミングを適正化することができる。
【0018】
また、請求項に係るブレーキ制御装置は、前記加速操作量しきい値は、変速機のシフト位置が低速段となるほど小さくなるように設定され、前記ブレーキ予圧開始判断手段は、変速機のシフト位置を検出するシフト位置検出手段を備え、当該シフト位置検出手段で検出したシフト位置に基づいて前記加速操作量しきい値を設定するようになっていることを特徴としている。
【0019】
この請求項に係る発明では、加速操作量しきい値は、変速機のシフト位置が低速段となるほど、つまり、得られるエンジンブレーキが大きくなるほど小さくなるように設定され、シフト位置検出手段で検出された現在のシフト位置に基づいて加速操作量しきい値が設定される。よって、変速機のシフト位置として、1レンジ或いは2レンジといったエンジンブレーキを意図した低速段に相当するレンジが選択されたときには、加速操作が比較的小さい状態でブレーキ予圧を発生させたとしても、エンジンブレーキに上乗せされることになって運転者に違和感を与えることはないから、比較的加速操作量が小さい段階で要ブレーキ予圧状態と判定される。逆に変速機のシフト位置としてDレンジといったエンジンブレーキを意図しないレンジが選択されたときには、加速操作が比較的小さい状態でブレーキ予圧を発生させると運転者に違和感を与えることになるから、比較的加速操作量が大きく比較的エンジンブレーキを作用させることの可能な状態で、要ブレーキ予圧状態と判定される。よって、ブレーキ予圧の発生タイミングを適正化することができる。
【0020】
また、請求項に係るブレーキ制御装置は、前記加減速操作状況検出手段は、アクセルペダルの操作量を検出する手段であることを特徴としている。また、請求項に係るブレーキ制御装置は、前記加減速操作状況検出手段は、自車両の前後加速度を検出する手段であることを特徴としている。
【0021】
の請求項6又は請求項に係る発明では、加減速操作状況検出手段では、アクセルペダルの操作量又は自車両の前後加速度を検出するから、加減速操作状況を容易に検出することが可能となる。
【0024】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係るブレーキ制御装置によれば、車両前方の制動対象物に対する相対距離に基づいて接近状態にあるかどうかを検出すると共に、減速操作状況に基づいてブレーキ予圧を必要とする要ブレーキ予圧状態であるか否かを判断し、接近状態にあり、且つ減速操作状況から、減速操作を行うと予測され且つ比較的高いエンジンブレーキが作用すると予測されるときに、運転者のブレーキ操作に先立って車両走行状態に応じた微小ブレーキ予圧を発生させることによって、エンジンブレーキと共に微小ブレーキ予圧が作用することになり、微小ブレーキ予圧が作用することに起因して運転者に違和感を与えることを回避することができる。
このとき、接近状態にあることを検出し、且つ、加速操作量が加速操作量しきい値を越えた状態から減速操作が行われたときに、要ブレーキ予圧状態であると判定するから、加速操作量が加速操作量しきい値を越えエンジンブレーキを期待できるときにのみブレーキ予圧を発生させることができ、ブレーキ予圧の発生に起因して運転者に違和感を与えることを回避することができる。
【0025】
また、請求項に係るブレーキ制御装置によれば、車両前方の制動対象物に対する相対距離に基づいて接近状態にあるかどうかを検出すると共に、減速操作状況に基づいてブレーキ予圧を必要とする要ブレーキ予圧状態であるか否かを判断し、接近状態にあり、且つ減速操作状況から、減速操作を行うと予測され且つ比較的高いエンジンブレーキが作用すると予測されるときに、運転者のブレーキ操作に先立って車両走行状態に応じた微小ブレーキ予圧を発生させることによって、エンジンブレーキと共に微小ブレーキ予圧が作用することになり、微小ブレーキ予圧が作用することに起因して運転者に違和感を与えることを回避することができる。
このとき、減速操作の操作速度が解除速度しきい値を越えたときにはブレーキペダルの踏み込みへ移行する可能性が高いものとして要ブレーキ予圧状態と判定するから、ブレーキ予圧の発生タイミングを適正化することができる。また、請求項に係るブレーキ制御装置によれば、減速操作速度のしきい値を、自車速が高くなるほど小さくなるように設定するから、ブレーキ操作に移行したときに、応答性がより要求される高車速域では早めにブレーキ予圧を発生させることによって、ブレーキ予圧の発生タイミングを適正化することができる。
【0026】
また、請求項に係るブレーキ制御装置によれば、加速操作量しきい値を、自車速が高くなるほど小さくなるように設定したから、実際の車両の加速状態に応じてブレーキ予圧の発生タイミングを設定することができる。また、請求項に係るブレーキ制御装置によれば、加速操作量しきい値を、変速機のシフト位置が低速段になるほど小さくなるように設定するから、得られるエンジンブレーキに応じてブレーキ予圧の発生タイミングを適正化することができる。
【0027】
さらに、請求項6又は請求項に係るブレーキ制御装置によれば、アクセルペダルの操作量又は自車両の前後加速度を検出することによって、加減速操作状況を容易に検出することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態を示すシステム構成図である。図中、21FL,21FRは自動車の前輪、21RL,21RRは自動車の後輪であって、これら前輪21FL,21FR及び後輪21RL,21RRにはそれぞれ例えばディスクブレーキで構成されるブレーキアチュエータ22FL,22FR及び22RL,22RRが装着されている。
【0029】
各ブレーキアクチュエータ22FL〜22RRのそれぞれは、供給される制動圧に応じた制動力を発生するように構成され、各ブレーキアクチュエータ22FL〜22RRが、ブレーキペダル23に電子式負圧ブースタ24を介して連結されたマスタシリンダ25に連結されている。
ここで、前記電子式負圧ブースタ24は、図2に示すように構成されている。すなわち、変圧室1と負圧室2とがダイヤフラム14によって画成され、変圧室1はブレーキ非作動時はエンジン負圧によって定まる負圧状態となって、負圧室2と圧力釣り合い状態にあり、ブレーキ作動時には大気が導入され、負圧室2との差圧が生じて、マスタシリンダ25に倍力された荷重が伝達される。負圧室2は、エンジン始動中は常に負圧に維持されている。
【0030】
そして、ダイヤフラム14の中央部には軸筒17が固定され、この軸筒17内に負圧室2と変圧室1とを連通する連通路11が形成され、この連通路11の右端側開口部に真空弁3が配設され、この真空弁3は運転者によってブレーキペダル23がストロークしたとき、或いは電磁弁5が励磁されたときに閉じ、負圧室2と変圧室1との連通を遮断する。
【0031】
また、変圧室1と大気との間には大気弁4が配設され、この大気弁4は、後述する摺動筒体5bに形成された弁体12と共動して動作し、運転者によりブレーキペダル23がストロークしたとき或いは電磁弁5が励磁されたときに開き、変圧室1に大気が導入される。
電磁弁5は、軸筒17の内周部に配設されたソレノイド5aと、このソレノイド5aと対向して摺動筒体5bとで構成され、摺動筒体5bの右端側に前述した真空弁3及び大気弁4を作動させる係合部18が形成されている。
【0032】
この摺動筒体5bは、負圧室2内に配設されたリターンスプリング15によって右方向に付勢されていると共に、内部には、オペレーティングロッド6が配設され、このオペレーティングロッド6の先端がプッシュロッド8を介してマスタシリンダ25に連結されている。
また、オペレーティングロッド6と軸筒17及び真空弁3,大気弁4との間にそれぞれリターンスプリング13a及び13bが配設されていると共に、オペレーティングロッド6と摺動筒体5bとの間に、リターンスプリング16が配設されている。
【0033】
図1に戻って、電子式負圧ブースタ24のオペレーディングロッド6には、ブレーキペダル23が取り付けられていると共に、このブレーキペダルの踏み込みを検出するブレースイッチ26が配設されている。
一方、アクセルペダル27には、その踏み込み量を検出するアクセル開度センサ28が配設されている。
【0034】
さらに、マスタシリンダ25の出力側配管にはブレーキ圧を検出するブレーキ圧センサ33が配設されている。
そして、電子式負圧ブースタ24の電磁弁5が制御装置29によって制御される。この制御装置29には、ブレーキスイッチ26、アクセル開度センサ28からのアクセル開度θ、ブレーキ圧センサ33の各検出信号が入力されると共に、車輪速センサ等の自車速を検出するための車速センサ30からの自車速V、車両前方のフロントグリルに配設されたレーザーレーダ或いはミリ波レーダ等で構成される車間距離センサ31からの車間距離L及び運転者が選択した自動変速機ATのレンジ位置を検出するシフト位置センサ36からのシフト位置信号が入力される。
【0035】
そして、制御装置29では、入力された各種信号に基づいて、電子式負圧ブースタ24の電磁弁5を制御して制動力を制御するように構成されている。
図3は、制御装置29の処理手順を示すフローチャートである。制御装置29では、この図3の制御処理を所定時間(例えば10msec)毎のタイマ割り込み処理として実行する。なお、処理中の各制御フラグ及び変数は、初期状態では、零にリセットされている。
【0036】
まず、ステップS1で、ブレーキスイッチ26のスイッチ信号を読み込み、これがオン状態であるか否かを判定し、オン状態であるときにはブレーキペダル23が踏み込まれているものと判定してステップS2に移行し、車速センサ30から入力される自車速Vを読み込み、これが零、すなわち停車中であるか否かを判定する。そして、V=0であるときには停車中であるとしてステップS3に移行し、荷重センサ32が検出した車両重量mを読み込んでからステップS4に移行する。一方、ステップS2で自車速VがV>0であるときには走行中であるとしてそのままステップS4に移行する。
【0037】
このステップS4では、ブレーキ予圧Pstを零に設定し、次いで、ステップS5に移行して電磁弁5を非通電状態に制御してマスタシリンダ25で発生するブレーキ予圧を零としてからタイマ割り込み処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
一方、ステップS1の判定結果が、ブレーキスイッチ26がオフ状態であるときには、ブレーキペダル23が開放されているものと判断して、ステップS6に移行し、予圧を発生させる必要があるかどうかを判定する、後述の予圧判断処理を実行する。
【0038】
次いで、ステップS7に移行し、ステップS6の予圧判断処理で得られる、制御作動フラグFcに基づいて、予圧を発生させる必要があるかどうかを判定し、制御作動フラグFcがFc=0であって予圧を発生させる必要がないと判定されるときには前記ステップS4に移行する。
一方、制御作動フラグFcがFc=1であって予圧を発生させる必要があると判定されるときにはステップS8に移行し、ブレーキ予圧開始時の自車速であるブレーキ予圧開始車速V0を読み込み、次いで、ステップS9に移行してブレーキ予圧Pstを設定する。このブレーキ予圧Pstの設定は、例えばステップS8で検出したブレーキ予圧開始車速V0と自車両停止時に測定した車両重量mとに基づいて、図4のブレーキ予圧算出マップを参照して行う。
【0039】
ここで、このブレーキ予圧算出マップは図4に示すように、自車速Vと自動制御時のブレーキ圧Pstの設定値との関係を表し、要ブレーキ予圧状態となったときの自車速V0が高いほどブレーキ圧は同じでも運転者が感じる減速度は小さく、低速時にはこの感じ方が大きいことを考慮して、特性曲線を低速部A1で一定の最小値Pminを持ち、高速部A3で一定の最大値Pmaxを持ち、中速部A2では最小値Pminと最大値Pmaxとの直線的補間値をとるように設定されている。さらに、図4の特性曲線に、車両重量mに対応して設定圧の補正を行い、車両重量が大きいほどブレーキ圧の影響も少ないことから、設定圧を高めに補正する。
【0040】
次いで、ステップS10に移行し、ブレーキ圧センサ33で検出したブレーキ圧Pbを読み込み、このブレーキ圧Pbがブレーキ予圧Pstに一致するように電磁弁5を通電制御してからタイマ割り込み処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
図5は、前記ステップS6における予圧判断処理の処理手順を示すフローチャートである。図5に示すように、まず、ステップS11で、各種センサの検出信号やスイッチ信号を読み込む。次いで、ステップS12に移行し、前方の自車両より遅い先行車、停止している先行車、道路上の障害物等の制動対象物に対して緊急接近している状態であるか否かを判断するための緊急判断距離L0を下記(1)式にしたがって算出する。なお、式中のXは緊急判断減速度(G)である。また、dVは相対速度であって、例えば車間距離センサ31で検出した現在の車間距離L(n)と前回読み込んだ車間距離L(n−1)との偏差をタイマ割り込み周期Tで除算した、車間距離変化量すなわち車間距離の微分値である。
【0041】
L0={V2 −(V−dV)2 }/(2×X×9.8) ……(1)
次いで、ステップS13に移行し、現在の車間距離L(n)が緊急判断距離L0より小さいか否かを判定し、L(n)<L0でないときには、緊急接近状態ではないものと判断して、後述のステップS19に移行する。一方、L(n)<L0であるときには緊急接近状態であると判断してステップS14に移行し、アクセルペダルの操作状況に基づきブレーキ予圧の作動判断処理を行う。
【0042】
この作動判断処理は、図6に示すように、まず、ステップS21で、アクセルペダルの踏み込み状態から加速度の発生状況を検出するための踏み込み判断しきい値θSET の設定を行う。この踏み込み判断しきい値θSET の設定は、例えば、車速センサ30からの自車速Vとシフト位置センサ36からのシフト位置信号とに基づいて、図7に示す踏み込み判断しきい値算出マップを参照して行う。
【0043】
前記踏み込み判断しきい値算出マップは、図7に示すように、自車速Vと踏み込み判断しきい値θSET との関係を、自動変速機ATのシフト位置をパラメータとして表したものであって、前記踏み込み判断しきい値θSET は、アクセルペダルを踏み込んだ状態から開放状態にすることによりエンジンブレーキが作用した場合に、この状態でブレーキ予圧を作用させた場合でも運転者に唐突感や違和感を与えないとみなすことの可能な値に設定されている。
【0044】
ここで、走行中にブレーキ予圧が突然作動した場合、運転者に唐突感や違和感を与えない条件としては、図8(a)に示すようなことが言える。すなわち、運転者がアクセルペダルを踏み込んで加速又は一定速走行している状態からアクセルペダルを戻した瞬間にエンジンブレーキが作用するが、アクセルペダルを戻すと同時にブレーキ予圧を作用させた場合、図8(a)に示すように、ブレーキ予圧による発生減速度が、エンジンブレーキによる減速度に上乗せされることになる。この場合に、運転者に違和感を与えないようにするためには、加速又は一定速での走行状態からアクセルペダルを戻しこれによりブレーキ予圧及びエンジンブレーキが作用した時の加減速度の差ΔG1 と、加速又は一定速での走行状態からアクセルペダルを戻しこれによりエンジンブレーキのみが作用した時の加減速度の差ΔG2 との比率ΔG1 /ΔG2 を、所定値Gα以下(ΔG1 /ΔG2 ≦Gα)とすることが望ましい。
【0045】
このとき、図8(b)に示すように、低車速域では、高車速域よりもエンジンブレーキにより得られる減速度ΔEが小さいため、この比率ΔG1 /ΔG2 を所定値Gα以下にするためには、高車速域に比較して、アクセルペダルを戻す前の加速度Gを大きくする必要がある。そのためには、低車速域におけるアクセルペダルの踏み込み量が、高車速域におけるアクセルペダルの踏み込み量よりも大きい必要がある。
【0046】
また、このとき、自動変速機ATのシフト位置が高い、つまり、変速比が小さい方が、アクセルペダルの踏み込み量に対する加速の度合いが小さい。
したがって、前記図7に示すように、特性曲線を、市街地走行速度相当(40km/h程度)以下である低速部B1では一定の最大値θmaxを持ち、高速道路での走行速度相当(80km/h程度)以上である高速部B3で一定の最小値θminを持ち、中速部B2では最大値θmaxと最小値θminとの直線的補間値をとるように設定している。さらに、自動変速機ATのシフト位置が高い、つまり変速比が小さい方がアクセルペダルの踏み込み量に対する加速の度合いが小さいことから、図7の特性曲線に、自動変速機ATのシフト位置に対応してしきい値の補正を行い、変速比が最小である最小シフト位置を1F、変速比が最大である最大シフト位置を4Fとすると、シフト位置が大きいほどしきい値を高めに補正するようにしている。
【0047】
このようにしてステップS21で、踏み込み判断しきい値θSET が設定されるとステップS22に移行し、アクセル開度センサ28からのアクセル開度θが、ステップS21で設定した踏み込み判断しきい値θSET よりも大きいかどうか(θ>θSET )を判定する。そして、θ>θSET であるときには、ステップS23に移行し、踏み込みフラグFSET (n)をFSET (n)=1に設定し、次いで、ステップS24に移行して初期設定処理を行った後、ステップS26に移行する。
【0048】
この初期設定処理では、戻し開始開度θREL をθREL =0、戻しカウンタCREL =0、戻しフラグFOFF をFOFF =0、作動許可フラグFPBS をFPBS =0に設定する。
一方、前記ステップS22で、アクセル開度センサ28からのアクセル開度θが、ステップS21で設定した踏み込み判断しきい値θSET よりも大きくないときには(θ≦θSET )ステップS25に移行し、踏み込みフラグFSET (n)をFSET (n)=0に設定した後、ステップS26に移行する。
【0049】
このステップS26では、予め記憶している前回の踏み込みフラグFSET (n−1)がFSET (n−1)=1であり、且つ、今回の踏み込みフラグFSET (n)がFSET (n)=0であるかどうかを判定する。そして、FSET (n−1)=1、且つ、FSET (n)=0であるときには、ステップS27に移行し、FSET (n−1)=1、且つ、FSET (n)=0でないときには、そのまま後述のステップS29に移行する。
【0050】
前記ステップS27では、戻しフラグFOFF をFOFF =1、戻し開始開度θREL をθREL =θとして設定した後ステップS28に移行し、車速センサ30からの自車速Vと図9に示すアクセル戻し速度しきい値算出マップからアクセル戻し速度しきい値dθSET を設定した後、ステップS29に移行する。
前記アクセル戻し速度しきい値算出マップは、自車速Vとアクセル戻し速度しきい値dθSET との対応を表したものであって、前記アクセル戻し速度しきい値dθSET は、運転者のアクセルペダルの戻し速度から、運転者がアクセルペダルを開放しブレーキペダル23の踏み込みに移行すると予測される値に設定される。つまり例えば、図9に示すように、特性曲線が、市街地走行速度相当(40km/h程度)以下である低速部C1では一定の最大値dθmaxを持ち、高速道路での走行速度相当(80km/h程度)以上である高速部C3で一定の最小値dθminを持ち、中速部C2では最大値dθmaxと最小値dθminとの直線的補間値をとるように設定されている。
【0051】
そして、前記ステップS29では、戻しフラグFOFF がFOFF =1であるかどうかを判定し、FOFF =1であるときにはステップS31に移行し、戻しカウンタCREL を1だけインクリメントする。次いで、ステップS32に移行し、アクセル開度θが、予め設定したアクセルペダルを開放したとみなすことの可能な戻し開度しきい値θCLEAR よりも小さいかどうか(θ<θCLEAR )を判定し、θ<θCLEAR であるときにはステップS33に移行し、戻しフラグFOFF をFOFF =0に設定した後、ステップS34に移行する。このステップS34では、次式(2)に基づいてアクセル戻し速度dθREL を算出する。なお、式(2)中のdTは、制御装置29におけるこの制御処理の制御サイクルである。
【0052】
dθREL =(θREL −θCLEAR )/(CREL ×dT) ……(2)
次いで、ステップS35に移行し、アクセル戻し速度dθREL がアクセル戻し速度しきい値dθSET 以上であるかどうか(dθREL ≧dθSET )を判定し、dθREL ≧dθSET であるときにはステップS36に移行し、作動許可フラグFPBS をFPBS =1に設定する。次いで、ステップS37に移行し、今回の踏み込みフラグFSET (n)を前回の踏み込みフラグFSET (n−1)として更新記憶し、図5の作動判断処理プログラムに戻る。
【0053】
一方、前記ステップS32で、アクセル開度θが、戻し開度しきい値θCLEAR よりも小さくないとき(θ≧θCLEAR )、また、前記ステップS35で、アクセル戻し速度dθREL がアクセル戻し速度しきい値dθSET 以上でないとき(dθREL <dθSET )には、そのまま前記ステップS37に移行する。
さらに、前記ステップS29で、戻しフラグFOFF がFOFF =1でないときには、ステップS30に移行し、戻しカウンタCREL をCREL =0に更新した後、ステップS37に移行する。
【0054】
このようにして、図5のステップS14において、アクセル操作による作動判断処理が実行されると、続いてステップS15に移行し、作動許可フラグFPBS がFPBS =1であるかどうかを判定する。そして、FPBS =1であるときには、ステップS16に移行し、制御作動フラグFcをFc=1に設定した後、ステップS17に移行する。
【0055】
このステップS17では、ブレーキ予圧の発生を解除するかどうかを判定し、例えば、ブレーキスイッチ26のスイッチ信号がオン状態でありブレーキペダル23が操作されたことを検出したとき、或いは、アクセル開度センサ28からのアクセル開度θに基づきアクセルペダル27が踏み込み判断しきい値θSET を上回ったことを検出したとき、また、予めブレーキ予圧を発生開始させた時点で計測を開始しこの計測値に基づきブレーキ予圧を発生させた状態が所定時間以上継続したことを検出したとき、等、これらの何れかが成立したときに、ブレーキ予圧の発生を解除する必要があると判定するようになっている。
【0056】
そして、ステップS17で、ブレーキ予圧の発生を解除する必要があると判定されるときには、ステップS19に移行して初期設定処理を行い、制御作動フラグFcをFc=0、戻し開始開度θREL をθREL =0、戻しカウンタCREL =0、戻しフラグFOFF をFOFF =0、作動許可フラグFPBT をFPBT =0に設定する。そして、図3の制御処理プログラムに戻る。
【0057】
一方、ステップS17で、ブレーキ予圧の発生を解除する必要がないと判定されるときには、そのまま図3の制御処理プログラムに戻る。
また、前記ステップS15で作動許可フラグFPBS がFPBS =1でないときには、前記ステップS19に移行する。
ここで、車間距離センサ31が制動対象物検出手段に対応し、図5のステップS12の処理が接近状態検出手段に対応し、アクセル開度センサ28及び図5のステップS14の処理が加減速操作状況検出手段に対応し、図5のステップS13及びステップS15の処理がブレーキ予圧開始判断手段に対応し、図3のステップS8からステップS10の処理がブレーキ圧発生手段に対応し、車速センサ30が自車速検出手段に対応し、シフト位置センサ36がシフト位置検出手段に対応している。
【0058】
次に、上記第1の実施の形態の動作を説明する。
今、自車両がブレーキペダル23を踏み込んで停車しているものとすると、この状態では、図3の制御処理において、ステップS1からS2に移行し、自車両が停車中であり自車速Vが零であるので、ステップS3に移行し、荷重センサ32で検出した車両重量mを読み込み、次いで、ステップS4に移行して、ブレーキ予圧Pstを零に設定する。次いでステップS5に移行し、このときブレーキ予圧Pstが零に設定されているので、電磁弁5に対する通電を遮断状態とする。ここで、ブレーキ予圧Pstを零としているが、運転者がブレーキペダル23を踏み込んでいるので、マスタシリンダ25からブレーキペダルの踏み込み量に応じたブレーキ圧を発生して、停車状態を維持している。
【0059】
この停車状態から、ブレーキペダル23を開放し、これに代えてアクセルペダル27を踏み込むことにより、自車両を発進させて走行状態とし、この走行状態で、先行車がいないか又は先行車との車間距離が制動を必要としていない程度に十分であるときには、図3の制御処理において、ステップS1からS6に移行し、図5の予圧判断処理が実行される。そして、自車速Vを読み込むと共に、車間距離L(n)を読み込んで相対速度dVを算出し、これらに基づいて前記(1)式にしたがって緊急接近状態であるかどうかを判断するための判断距離L0を算出する(ステップS11,S12)。
【0060】
このとき、先行車がいないか又は先行車との車間距離Lが十分に長いので、ステップS13で、L(n)≧L0となり、緊急接近状態ではないと判断されるので、ステップS19に移行し、制御作動フラグFcはFc=0に設定される。よって、図3に戻ってステップS7の処理で、制御作動フラグFc=0であって、ブレーキ予圧を発生させる必要がないと判断されるから、ステップS4に移行し、ブレーキ予圧Pstが零に設定され、電磁弁5の非通電状態が維持される。
【0061】
この走行状態から、自車速Vより遅い先行車に追いつくか、又は先行車が減速すること等によって、車間距離Lが緊急接近距離L0より小さくなると、図5の処理において、ステップS13からS14に移行し、アクセルペダルの操作状況に基づく作動判断処理が実行される。
この図6の作動判断処理では、まず、自車速V及び自動変速機ATのシフト位置をもとに、図7の踏み込み判断しきい値算出マップから、踏み込み判断しきい値θSET が設定される。そして、図10(a)の時点t0 に示すように、アクセル開度θが踏み込み判断しきい値θSET よりも小さいときには、ステップS22からS25に移行し、踏み込みフラグFSET (n)はFSET (n)=0に設定される(図10(b))。
【0062】
ここで、踏み込みフラグFSET (n)が継続して“0”であるとすると、ステップS26からステップS29に移行し、このとき、戻しフラグFOFF はFOFF =0であるから(図10(b))、ステップS30に移行して戻しカウンタCREL はCREL =0を維持したまま(図10(d))ステップS37に移行し、今回の踏み込みフラグFSET (n)をFSET (n−1)として更新記憶した後、図5の予圧判断処理に戻る。
【0063】
このとき、作動許可フラグFPBS はFPBS =0に設定されているから、ステップS15からステップS19に移行し、制御作動フラグFcはFc=0に設定される。
よって、図3のステップS7からステップS4に移行し、ブレーキ予圧Pstを零に設定し、次いでステップS5に移行するが、ブレーキ予圧Pstが零に設定されているから、電磁弁5の非通電状態が維持される。
【0064】
この状態から、運転者がさらにアクセルペダルを踏み込み、これに伴って図10の時点t1 でアクセル開度θが踏み込み判断しきい値θSET を越えると、図6のステップS22からステップS23に移行し、踏み込みフラグFSET (n)がFSET (n)=1に設定され、次いでステップS24に移行して、戻し開始開度θREL がθREL =0、戻しカウンタCREL がCREL =0、戻しフラグFOFF がFOFF =0、作動許可フラグFPBS がFPBS =0に設定される。
【0065】
そして、踏み込みフラグFSET (n−1)=0、FSET (n)=1であるから、ステップS26からステップS29、S30を経て、ステップS37に移行し、今回の踏み込みフラグF(n)を前回の踏み込みフラグF(n−1)(=1)として更新記憶する。したがって、作動許可フラグFPBS は零を維持するから、ブレーキ予圧Pstは零に設定され電磁弁5の非通電状態が維持される。
【0066】
そして、この状態から、運転者がアクセルペダルの踏み込みを緩め、時点t2 でアクセル開度θが踏み込み判断しきい値θSET を下回ると、ステップS22からステップS25に移行し、踏み込みフラグFSET (n)がFSET (n)=0に設定される。そして、踏み込みフラグがFSET (n−1)=1であり且つFSET (n)=0であることから、ステップS26からステップS27に移行し、戻しフラグFOFF がFOFF =1、戻し開始開度θREL として現在のアクセル開度θが設定され(θREL =θ)、次いでステップS28で、車速センサ30からの自車速Vと図9のアクセル戻し速度しきい値算出マップからアクセル戻し速度しきい値dθSET が設定され、このアクセル戻し速度しきい値dθSET は、車速が小さければ比較的大きな値に設定され、車速が大きければ比較的小さな値に設定される。
【0067】
次いで、ステップS29に移行するが、戻しフラグFOFF がFOFF =1であることから、ステップS31で戻しカウンタCREL を1だけインクリメントし、この時点ではアクセル開度θは戻し開度しきい値θCLEAR よりも大きいから、ステップS32からステップS37に移行し、今回の踏み込みフラグFSET (n)=0をFSET (n−1)=0として更新記憶する。したがって、作動許可フラグFPBS は零を維持するから、ブレーキ予圧Pstは零に設定され電磁弁5の非通電状態が維持される。
【0068】
そして、アクセル開度θが、踏み込み判断しきい値θSET よりも小さく且つ戻し開度しきい値θCLEAR よりも大きい間は、上記と同様に処理が行われ、ステップS31の処理で戻しカウンタCREL が1ずつインクリメントされる。
そして、時点t3 で、アクセル開度θが戻し開度しきい値θCLEAR を下回ると、ステップS32からステップS33に移行し、戻しフラグFOFF がFOFF =0に更新され、ステップS34で、前記(2)式に基づいてアクセル戻し速度dθREL が算出される。つまり、時点t2 から時点t3 までの時間ΔTあたりのアクセル開度θの変化量Δθを算出する。
【0069】
そして、このアクセル戻し速度dθREL が、ステップS28で自車速に基づいて設定されたアクセル戻し速度しきい値dθSET を越えていれば、つまり、運転者のアクセルペダルを戻す速度がアクセル戻し速度しきい値を越えるときには、ステップS35からステップS36に移行し、作動許可フラグFPBS がFPBS =1に更新され、ステップS37で今回の踏み込みフラグF(n)を前回の踏み込みフラグFSET (n−1)として更新記憶する。
【0070】
そして、作動許可フラグFPBS がFPBS =1に設定されるから、図5のステップS15からステップS16に移行し、作動制御フラグFcをFc=1に設定する。そして、ステップS17でブレーキ予圧の発生を解除するかどうかの判定が行われ、例えば、ブレーキスイッチ26のスイッチ信号がオフ状態でありブレーキペダル23が開放されていることを検出したかどうか、アクセル開度センサ28からのアクセル開度θが踏み込み判断しきい値θSET を越えたかどうか、等の判定が行われる。そして、予圧の発生を解除する必要がないと判定されたとすると、ステップS17から図3のステップS7に移行し、このとき、作動制御フラグFcはFc=1に設定されているから、ステップS8に移行して、ブレーキ予圧開始時の自車速Vが読み込まれ、この自車速Vと車両停車時に読み込んだ車両重量mとに基づいてブレーキ予圧Pstが設定される。
【0071】
次いで、ステップS10に移行して、ブレーキ圧センサ33で検出したブレーキ圧Pbを読み込み、これが設定されたブレーキ予圧Pstに一致するように、電磁弁5の通電量を制御する。このため、負圧ブースタ24の真空弁3が閉じ、逆に大気弁4が開くことにより、負圧ブースタ24の変圧室1に大気圧が導入されて、軸筒17が左方に移動してプッシュロッド8を左動させ、マスタシリンダ25から運転者のブレーキ操作に先立って、ブレーキ予圧Pstに応じたブレーキ圧が発生されて制動状態となる。
【0072】
このとき、ブレーキ予圧Pstは、自車速Vが低いほど小さい値となり、且つ車両重量mが大きいほど大きな値となるので、低車速域で乗員数や積載物が少なくて車両重量mが小さい場合にはブレーキ予圧Pstも小さい値となるため、ブレーキ予圧Pstに応じたブレーキ圧による制動状態となっても、運転者に違和感を与えることはなく、運転者のブレーキ操作を見越したブレーキ制御を行うことができる。
【0073】
また、このとき、運転者のアクセルペダルの踏み込み状態と、その戻し速度とが所定値を越えたときに、ブレーキ予圧を発生させるようにしているから、エンジンブレーキが作用するときに、これと同時にブレーキ予圧が作用することになる。よって、不意にブレーキ予圧Pstによる制動力が作用した場合でも、エンジンブレーキも作用しているから、ブレーキ予圧による制動力が作用することに起因して運転者に与える唐突感や不快感が和らげられることになる。
【0074】
このブレーキ予圧Pstに応じた制動力が発生されている状態で、運転者がアクセルペダル27に代えて、ブレーキペダル23を踏み込むと、これがブレーキスイッチ26によって検出されるから、図3の処理でステップS1からステップS2に移行し、自車両が走行中であり、自車速VがV>0であるので直接ステップS4に移行する。そして、ブレーキ予圧Pstが零に設定され、電磁弁5に対する通電が遮断されるので、マスタシリンダ25で発生されているブレーキ予圧が零となり、これに代えて、ブレーキペダル23が踏み込まれることによりその踏み込み量に応じたブレーキ圧が発生される。
【0075】
このとき、運転者がブレーキペダル23を踏み込む前にブレーキ予圧が発生されており、これに続いてブレーキペダル23の踏み込みによるブレーキ圧が発生されるので、ブレーキ応答性を向上させると共に、空走距離を短縮して制動距離を短くすることができる。
また、図7の踏み込み判断しきい値算出マップにおいては、ブレーキ予圧の発生を開始するかどうかの基準となる踏み込み判断しきい値θSET を、自車速Vが低くエンジンブレーキが小さくなるほど大きく設定し、且つ、自動変速機ATのシフト位置が高くなりエンジンブレーキが小さくなるほど大きく設定するようにしたから、実際に発生されるエンジンブレーキの大きさに応じた踏み込み判断しきい値θSET が設定されることになり、より確実に運転者に違和感を与えることを回避することができる。また、エンジンブレーキが期待できない低車速域では、踏み込み判断しきい値θSET を大きく設定し、十分なエンジンブレーキを得ることのできる加速状態であるときにブレーキ予圧を発生させるようにしているから、低速時であっても高速時と同等の効果を得ることができる。
【0076】
また、図9のアクセル戻し速度しきい値算出マップにおいては、ブレーキ予圧の発生を開始するかどうかの基準となるアクセル戻し速度しきい値dθSET を、自車速Vが大きくなるほどより小さくなるように設定している。よって、高車速となるほどその制動距離が延びることになるが、自車速Vが大きくなるほどアクセル戻し速度に応じて早めにブレーキ予圧が発生されることになり、効果的にブレーキ予圧を発生させることができ、制動距離の短縮を図ることができる。
【0077】
一方、ブレーキ予圧Pstに応じた制動力が発生されている状態から、運転者が再度アクセルペダルの踏み込みを行い、アクセル開度θが踏み込み判断しきい値θSET を越えたとき、つまり、一旦、アクセルペダルの踏み込みを解除した後再度踏み込みを行ったような場合には、図5のステップS17の処理でこれが検出され、ステップS17からステップS19に移行し、制御作動フラグFcがFc=0に設定されるから、図3のステップS7からステップS4に移行し、ブレーキ予圧Pstが零に設定され、ブレーキ予圧の発生が解除される。
【0078】
同様に、ブレーキ予圧Pstに応じた制動力が発生されている状態が、予め設定した基準時間以上継続したとき、つまり、アクセルペダルの踏み込みを解除した状態が基準時間以上継続し、また、ブレーキペダル23の踏み込みも行われないときには、図5のステップS17でこれが検出されてステップS17からステップS19に移行し制御作動フラグFcが零に設定されるから、この時点でブレーキ予圧の発生が解除される。よって、ブレーキペダルの踏み込みに移行しないと予測される時点でブレーキ予圧Pstの発生が解除されることになり、不必要にブレーキ予圧Pstを発生することが回避される。
【0079】
なお、上記第1の実施の形態においては、車間距離L(n)が緊急判断距離L0よりも小さい場合であっても、作動判断処理において、アクセル開度θが踏み込み判断しきい値θSET を越えないとき、また、越えても、そのアクセル戻し速度dθREL がアクセル戻し速度しきい値dθSET を越えないときには、ブレーキ予圧を発生させないようにしているが、アクセル戻し速度dθREL がアクセル戻し速度しきい値dθSET を越えないということは、アクセルペダルの戻し方が比較的緩やかであり直ちにブレーキペダル28の踏み込みに移行することはないとみなすことができるから、ブレーキ予圧を発生させなくても問題はない。
【0080】
また、踏み込み判断しきい値θSET は、自車速Vに応じて設定され、このとき自車速Vが大きいときには踏み込み判断しきい値θSET は比較的小さな値に設定され、逆に自車速Vが小さいときには踏み込み判断しきい値θSET は比較的大きな値に設定される。ここで、アクセル開度θが踏み込み判断しきい値θSET を越えない場合、ブレーキ予圧が発生されなくても自車速Vが比較的小さいときにはブレーキペダル28が踏み込まれたとき比較的速やかに停車することになるから、問題はない。また、自車速Vが比較的大きい状態でアクセル開度θが踏み込み判断しきい値θSET よりも小さいときには、それほど加速度が生じていないということであり、この状態からアクセルペダルを開放状態にすると、比較的強いエンジンブレーキが作用し、十分な制動力が確保されるから問題はない。
【0081】
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
この第2の実施の形態は、図11に示すように、図1に示す第1の実施の形態において、新たに車両の加速度を検出する加速度センサ35が設けられ、この加速度センサ35で検出した加速度Gは、制御装置29に入力されるようになっている。
【0082】
そして、第2の実施の形態における制御装置29では、上記第1の実施の形態と同様に、図3の制御処理を実行し、図5の予圧判断処理を実行するが、図5のステップS14におけるアクセルペダルの操作に基づく作動判断処理では、前記加速度センサ35の加速度Gに基づいて、図12に示す作動判断処理を行うようになっている。なお、上記第1の実施の形態における図6の作動判断処理と同一部には同一符号を付与しその詳細な説明は省略する。
【0083】
すなわち、まず、ステップS21aで、車両の加速度の発生状況を検出するための踏み込み判断しきい値GSET の設定を行う。この踏み込み判断しきい値GSET の設定は、例えば、車速センサ30からの自車速Vに基づいて、図13に示す踏み込み判断しきい値算出マップを参照して行う。
この踏み込み判断しきい値算出マップは、図13に示すように、自車速Vと踏み込み判断しきい値GSET との関係を表したものであって、前記踏み込み判断しきい値GSET は、上記第1の実施の形態における踏み込み判断しきい値θSET と同様に、アクセルペダルが踏み込まれ加速度が発生している状態から、アクセルペダルが開放されてエンジンブレーキが作用した場合に、この状態である程度のブレーキ予圧が作用した場合でも運転者に唐突感や違和感を与えないとみなすことの可能な値に設定されている。
【0084】
つまり、図13に示すように、特性曲線を、市街地走行速度相当(40km/h程度)以下である低速部D1では一定の最大値Gmaxを持ち、高速道路での走行速度相当(80km/h程度)以上である高速部D3で一定の最小値Gminを持ち、中速部D2では最大値Gmaxと最小値Gminとの直線的補間値をとるように設定している。
【0085】
このようにしてステップS21aで、踏み込み判断しきい値GSET が設定されるとステップS22aに移行し、加速度センサ35からの加速度Gが、ステップS21aで設定した踏み込み判断しきい値GSET よりも大きいかどうかを判定する。そして、加速度GがG≦GSET であるときには、ステップS25に移行し、踏み込みフラグFSET (n)をFSET (n)=0に設定し、ステップS26に移行する。
【0086】
そして、前回の踏み込みフラグFSET (n−1)がFSET (n−1)=0であるとすると、今回の踏み込みフラグFSET (n)はFSET (n)=0であるから、ステップS26からステップS29に移行し、このとき、戻しフラグFOFF はFOFF =0であるから、ステップS30に移行し、カウンタCREL をCREL =0に更新しステップS37で、今回の踏み込みフラグFSET (n)を前回の踏み込みフラグFSET (n−1)として更新記憶し、図5の作動判断処理プログラムに戻る。
【0087】
よって、この場合、作動許可フラグFPBS はFPBS =0であるから、ブレーキ予圧は発生されない。
この状態から、加速度Gが増加し踏み込み判断しきい値GSET を越えると、ステップS22aからステップS23に移行し、踏み込みフラグFSET (n)を“1”に更新し、ステップS24aで、初期設定処理が行われ、戻し開始加速度GREL をGREL =0、戻しカウンタCREL =0、戻しフラグFOFF をFOFF =0、作動許可フラグFPBS をFPBS =0に設定する。
【0088】
次いで、ステップS26に移行するが、このとき、前回の踏み込みフラグFSE T (n−1)は零であるから、ステップS29に移行し、さらに、ステップS30を経てS37に移行する。よって、この場合にも、作動許可フラグFPBS はFPBS =0であるから、ブレーキ予圧は発生されない。
そして、この状態から、運転者がアクセルペダルの踏み込みを緩めこれによって、加速度Gが減少し、踏み込み判断しきい値GSET を下回ると、ステップS22aからステップS25に移行して踏み込みフラグFSET (n)が零に更新される。そして、ステップS26で、踏み込みフラグFSET (n−1)=1であり且つ踏み込みフラグFSET (n)=0であるから、ステップS27aに移行し、戻しフラグFOFF をFOFF =1、戻し開始加速度GREL をGREL =Gとして設定した後ステップS28aに移行し、車速センサ30からの自車速Vと図示しない加速度変化量しきい値算出マップとから、加速度変化量しきい値dGSET を設定する。
【0089】
この加速度変化量しきい値算出マップは、自車速Vと加速度変化量しきい値dGSET との対応を表したものであって、加速度変化量しきい値dGSET は、前記図9のアクセル戻し速度しきい値算出マップにおけるアクセル戻し速度しきい値dθSET と同様に、運転者がアクセルペダルを開放しブレーキペダル23の踏み込みに移行すると予測される値に設定される。そして、その特性曲線は、図9と同様に、市街地走行速度相当(40km/h程度)以下である低速部では一定の最大値dGmaxを持ち、高速道路での走行速度相当(80km/h程度)以上である高速部で一定の最小値dGminを持ち、中速部では最大値dGmaxと最小値dGminとの直線的補間値をとるように設定されている。
【0090】
そして、ステップS28aで、加速度変化量しきい値dGSET が設定されると、ステップS29に移行し、このとき、戻しフラグFOFF がFOFF =1であるから、ステップS29からステップS31に移行し、戻しカウンタCREL を1だけインクリメントし、次いで、ステップS32aに移行し、加速度Gが、予め設定したアクセルペダルを開放したとみなすことの可能な戻し開度しきい値GCLEAR よりも小さいかどうかを判定する。そして、G<GCLEAR でないとき、つまり、アクセルペダルを開放したとみなすことのできない間はステップS32aからそままステップS37に移行する。よって、作動許可フラグFPBS はFPBS =0を維持するから、ブレーキ予圧は発生されない。
【0091】
そして、アクセルペダルの踏み込みが緩められ、加速度Gが戻し開度しきい値GCLEAR よりも小さくなると、アクセルペダルが開放されたとして、ステップS32aからステップS33に移行し、戻しフラグFOFF をFOFF =0に設定した後、ステップS34aに移行する。このステップS34aでは、次式(3)に基づいて加速度変化量dGREL を算出する。なお、式(3)中のdTは、制御装置29におけるこの制御処理の制御サイクルである。
【0092】
dGREL =(GREL −GCLEAR )/(CREL ×dT) ……(3)
次いで、ステップS35aに移行し、加速度変化量dGREL が加速度変化量しきい値dGSET 以上であるかどうか(dGREL ≧dGSET )を判定する。そして、dGREL ≧dGSET であるとき、つまり、加速度の変化量が大きく、運転者がアクセルペダルを開放してブレーキペダルの踏み込みに移行すると予測されるときにはステップS36に移行して作動許可フラグFPBS をFPBS =1に設定し、次いで、ステップS37で今回の踏み込みフラグFSET (n)を前回の踏み込みフラグFSET (n−1)として更新記憶し、図5の作動判断処理プログラムに戻る。
【0093】
よって、作動許可フラグFPBS がFPBS =1であるから、図5のステップS16の処理で作動制御フラグFcがFc=1となり、よって、図3の制御処理において、ステップS7からステップS8に移行し、上記と同様にして自車速Vに基づいてブレーキ予圧Pstを設定し、ブレーキ圧Pbがブレーキ予圧Pstと一致するように電磁弁5を制御する。これにより、ブレーキ予圧Pstに応じたブレーキ圧が発生される。
【0094】
一方、ステップS35aの処理で加速度変化量dGREL が加速度変化量しきい値dGSET より小さいとき、つまり、加速度の変化量が小さく、運転者がアクセルペダルを開放してブレーキペダルの踏み込みに移行すると予測されないときには、ステップS35aからそのままステップS37に移行する。よって、作動許可フラグFPBS はFPBS =0を維持するから、ブレーキ予圧の発生は行われない。
【0095】
したがって、この場合も、上記第1の実施の形態と同等の作用効果を得ることができる。
なお、この第2の実施の形態においては、加速度センサ35を設け、これにより加速度を検出するようにした場合について説明したが、これに限らず、例えば自車速Vの変化量を算出し、これを加速度として用いるようにしてもよい。
【0096】
なお、上記各実施の形態においては、自車速Vと車両重量mとに基づいてブレーキ予圧Pstを設定する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、車両の減速度を検出し、この車両減速度を車両重量mとに基づいて車両重量mが大きくなるほどブレーキ予圧Pstが大きくなり且つ車両減速度が大きくなるほどブレーキ予圧Pstが小さくなるように設定するようにしてもよい。また、路面状態を検出して路面摩擦係数が小さくなるに応じてブレーキ予圧Pstを小さくするようにしてもよい。
【0097】
また、上記各実施の形態においては、加減速操作状況検出手段としてアクセル開度センサ或いは加速度センサを適用した場合について説明したが、例えばシフト位置センサで自動変速機ATのシフト位置を検出し、このシフト位置がオーバードライブからシフトダウンされたときに要ブレーキ予圧状態であると判定するようにしてもよい。
【0098】
また、上記各実施の形態においては、ブレーキスイッチ26に基づいてブレーキ操作状況を検出するようにした場合について説明したが、これに限らず、ブレーキペダル23のストロークから検出したり、ブレーキ圧センサ33で検出したブレーキ圧がブレーキ予圧以上となったときにブレーキ操作を開始したものとして検出するようにしてもよい。
【0099】
また、上記各実施の形態においては、車間距離センサ31で先行車を検出している場合について説明したが、これに限定されるものではなく、道路上の落下物等のブレーキ操作を必要とする障害物を検出した場合でも、これが車間距離センサ31によって検出されるから、上記と同様に、ブレーキ制御が行われる。
【0100】
また、上記各実施の形態においては、演算によって相対速度を算出するようにした場合について説明したが、これに限定されるものではなく、相対速度を検出することのできる車間距離センサを適用した場合には、検出した相対速度をそのまま使用することができる。
また、上記各実施の形態においては、負圧ブースタ24に電磁弁5を組み込むことによって、ブレーキ予圧Pstに応じたブレーキ圧Pbを発生させるようにした場合について説明したが、これに限らず、別途油圧ポンプ等の流体圧源を設け、この流体圧源の流体圧を圧力制御弁等で圧力制御してブレーキ予圧Pstを発生させ、これをブレーキアクチュエータに供給するようにしてもよい。
【0101】
また、マスタシリンダ25を使用してブレーキ圧を発生させる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ブレーキアクチュエータとして電動モータを使用して制動力を発生させる場合には、ブレーキ予圧Pstに基づいて電動モータの駆動電流を制御するようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に適用し得る電子式負圧ブースタの断面図である。
【図3】制御装置の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】車両重量をパラメータとした自車速とブレーキ予圧との関係を表すブレーキ予圧算出マップを示す特性線図である。
【図5】図3の制御処理における予圧判断処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】図5の予圧判断処理におけるアクセルペダルの操作状況に基づく作動判断処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】シフト位置をパラメータとした自車速と踏み込み判断しきい値との関係を表す踏み込み判断しきい値算出マップを示す特性線図である。
【図8】踏み込み判断しきい値算出マップの説明に供する説明図である。
【図9】自車速とアクセル戻し速度しきい値との関係を表すアクセル戻し速度しきい値算出マップを示す特性線図である。
【図10】第1の実施の形態の動作説明に供するタイミングチャートである。
【図11】第2の実施の形態を示すシステム構成図である。
【図12】第2の実施の形態における作動判断処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】第2の実施の形態における、自車速と踏み込み判断しきい値との関係を表す踏み込み判断しきい値算出マップを示す特性線図である。
【符号の説明】
21FL〜21RR 車輪
22FL〜22RR ブレーキアクチュエータ
23 ブレーキペダル
24 電子式負圧ブースタ
25 マスタシリンダ
26 ブレーキスイッチ
27 アクセルペダル
28 アクセル開度センサ
29 制御装置
30 車速センサ
31 車間距離センサ
32 荷重センサ
33 ブレーキ圧センサ
35 加速度センサ
36 シフト位置センサ

Claims (7)

  1. 車両前方の制動対象物に対する相対距離を検出する制動対象物検出手段と、
    当該制動対象物検出手段で検出した制動対象物に対する相対距離に基づいて接近状態にあるかどうかを検出する接近状態検出手段と、
    加減速操作状況を検出する加減速操作状況検出手段と、
    前記接近状態検出手段の検出結果及び前記加減速操作状況検出手段で検出した減速操作状況に基づいてブレーキ予圧を必要とする要ブレーキ予圧状態であるか否かを判断するブレーキ予圧開始判断手段と、
    当該ブレーキ予圧開始判断手段で、要ブレーキ予圧状態であると判断されたときに、運転者のブレーキ操作に先立って車両走行状態に応じた微小ブレーキ予圧を発生させるブレーキ圧発生手段と、を備え、
    前記ブレーキ予圧開始判断手段、前記接近状態検出手段で接近状態にあることを検出し、且つ、前記加減速操作状況検出手段で検出される加速操作量がエンジンブレーキを期待できる加速操作量に応じて設定される加速操作量しきい値を越えた状態から減速操作が行われエンジンブレーキが作用していると推測されるときに、要ブレーキ予圧状態であると判定する構成とすることにより、前記エンジンブレーキが作用しているときにこれと共に前記微小ブレーキ予圧が発生するようにしたことを特徴とするブレーキ制御装置。
  2. 車両前方の制動対象物に対する相対距離を検出する制動対象物検出手段と、
    当該制動対象物検出手段で検出した制動対象物に対する相対距離に基づいて接近状態にあるかどうかを検出する接近状態検出手段と、
    加減速操作状況を検出する加減速操作状況検出手段と、
    前記接近状態検出手段の検出結果及び前記加減速操作状況検出手段で検出した減速操作状況に基づいてブレーキ予圧を必要とする要ブレーキ予圧状態であるか否かを判断するブレーキ予圧開始判断手段と、
    当該ブレーキ予圧開始判断手段で、要ブレーキ予圧状態であると判断されたときに、運転者のブレーキ操作に先立って車両走行状態に応じた微小ブレーキ予圧を発生させるブレーキ圧発生手段と、を備え、
    前記ブレーキ予圧開始判断手段、前記接近状態検出手段で接近状態にあることを検出し、前記加減速操作状況検出手段で検出される加速操作量がエンジンブレーキを期待できる加速操作量に応じて設定される加速操作量しきい値を越えた状態から減速操作が行われ、且つその減速操作速度が当該減速操作速度のしきい値を越えエンジンブレーキが作用していると推測されるときに、要ブレーキ予圧状態であると判定する構成とすることにより、前記エンジンブレーキが作用しているときにこれと共に前記微小ブレーキ予圧が発生するようにしたことを特徴とするブレーキ制御装置。
  3. 前記減速操作速度のしきい値は、自車速が高くなるほど小さくなるように設定され、前記ブレーキ予圧開始判断手段は、自車速を検出する自車速検出手段を備え、当該自車速検出手段の検出自車速に基づいて前記減速操作速度のしきい値を設定するようになっていることを特徴とする請求項記載のブレーキ制御装置。
  4. 前記加速操作量しきい値は、自車速が高くなるほど小さくなるように設定され、前記ブレーキ予圧開始判断手段は、自車速を検出する自車速検出手段を備え、当該自車速検出手段の検出自車速に基づいて前記加速操作量しきい値を設定するようになっていることを特徴とする請求項から請求項3のいずれか1項に記載のブレーキ制御装置。
  5. 前記加速操作量しきい値は、変速機のシフト位置が低速段となるほど小さくなるように設定され、前記ブレーキ予圧開始判断手段は、変速機のシフト位置を検出するシフト位置検出手段を備え、当該シフト位置検出手段で検出したシフト位置に基づいて前記加速操作量しきい値を設定するようになっていることを特徴とする請求項から請求項4の何れか1項に記載のブレーキ制御装置。
  6. 前記加減速操作状況検出手段は、アクセルペダルの操作量を検出する手段であることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載のブレーキ制御装置。
  7. 前記加減速操作状況検出手段は、自車両の前後加速度を検出する手段であることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載のブレーキ制御装置。
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