JP3922755B2

JP3922755B2 - Vehicle door closer device

Info

Publication number: JP3922755B2
Application number: JP7715097A
Authority: JP
Inventors: 原博石; 椋義信小
Original assignee: Aisin Seiki Co Ltd; Aisin Kiko Co Ltd; Aisin Corp
Current assignee: Aisin Kiko Co Ltd; Aisin Corp
Priority date: 1997-03-28
Filing date: 1997-03-28
Publication date: 2007-05-30
Anticipated expiration: 2017-03-28
Also published as: JPH10266668A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クローザ機構によりラッチ機構を作動させて半閉状態にある車両ドアを完全閉状態とするドアクローザ装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種の車両用ドアクローザ装置としては、特開平７−２９３０８３号公報に示されるものが知られている。これは、車両ドア側に設けられ車両ボデー側に設けられたストライカと係合して車両ドアを半閉状態及び完全閉状態で保持するラッチ機構と、該ラッチ機構に連係され前記ラッチ機構を作動させて半閉状態にある車両ドアを完全閉状態とするクローザ機構とを有するものである。
【０００３】
この従来装置のクローザ機構は、モータ、モータの出力ピニオンギヤと噛合するセクタギヤ状のアクティブレバー及びアクティブレバーに直線移動する複数の積層レバーを介して連係され且つラッチ機構と連係可能なパッシブレバーを有して構成されており、セクタギヤの回転による複数の積層レバーの直線移動でパッシブレバーとラッチ機構とを連係し、この連係によるパッシブレバーの回転でラッチ機構を作動させ、これにより、半閉状態にある車両ドアを完全閉状態としていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来装置であると、セクタギヤの回転を複数の積層レバーの直線移動に変換してアクティブレバーを回転させ、これにより、ラッチ機構を作動させているため、レバー構造が複雑で、部品点数が増大し、コスト的にもスペース的にも不利なものであった。
【０００５】
故に、本発明は、クローザ機構をより簡素な構造とすることを、その技術的課題とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するために本発明において講じた技術的手段は、クローザ機構を、モータと、該モータの出力ピニオンギヤと噛合する回転自在に支持されたアクティブレバーと、該アクティブレバーと同軸で配置され前記ラッチ機構と連係可能で且つ前記アクティブレバーと一体的に回転自在なパッシブレバーと、前記パッシブレバーに回転自在に支持され且つ前記アクティブレバーと係脱自在なキャンセルレバーを有し、該キャンセルレバーにより前記パッシブレバーと前記アクティブレバーとを一体回転又は切り離しするようにした、ことである。
【０００７】
この技術的手段によれば、モータの駆動によりアクティブレバーとパッシブレバーが同一の回転中心で一体的に回転してパッシブレバーとラッチ機構とを連係してラッチ機構を作動させる。これにより、部品点数が削減され、レバー構造が簡素化される。
【０００８】
より好ましくは、前記ラッチ機構を支持する共に前記クローザ機構の前記アクティブレバー及び前記パッシブレバーを支持するベースプレートを有する、と良い。
【０００９】
より好ましくは、前記キャンセルレバーはピン部を備え、前記アクティブレバーは、前記ピン部が係合する開口部を備え、前記開口部は、前記ピン部が位置することにより、前記アクティブレバーと前記パッシブレバーとを相対的に回転可能にさせる第１開口部と、前記ピン部が位置することにより、前記アクティブレバーと前記パッシブレバーとを一体的に回転可能にさせる第２開口部とを有する、と良い。
【００１０】
【発明の実施の形態】
図１に示されるように、ドアクローザ装置１は、ラッチ機構２とクローザ機構３を備えており、スライド動作によって開閉するスライドドア４内に配設され、車両ボデー５に設けられたストライカ５１とラッチ機構２の後述するラッチ２１との係合によりスライドドア４を閉状態に保持する。
【００１１】
図２ないし図４に示されるように、ラッチ機構２は、ラッチ２１及びポール２２を有して構成されている。
【００１２】
ラッチ２１は、スライドドア４内に後述するベースプレート３１を介して固定され且つ所定の間隔をもって対向配置された対のベースプレート２３、２４間に配置されており、ピン２５によりベースプレート２３、２４に回転自在に支持されている。このラッチ２１は、その外周面２１ｅに開口したＵ字溝２１ａを備えており、このＵ字溝２１ａ内には、スライドドア４の閉動作に伴い、ストライカ５１が進入可能となっている。又、ラッチ２１には、その外周面２１ｅから外方に突出し且つポール２２と係脱可能な第１及び第２の係合爪２１ｂ、２１ｃが形成されている。ピン２５回りには、一端がラッチ２１に係止され且つ他端がベースプレート２４に係止されたスプリング２７が配設されており、ラッチ２１は、このスプリング２７の付勢力を受けて図２示時計方向つまりＵ字溝２１ａ内に進入したストライカ５１をＵ字溝２１ａ外に送り出す方向に常時回転付勢されている。
【００１３】
ポール２２は、ラッチ２１と同様に、ベースプレート２３、２４に配置されており、ピン２６によりベースプレート２３、２４に回転自在に支持されている。このポール２２は、その回転動作によりラッチ２１の第１及び第２の係合爪２１ｂ、２２ｃと係脱自在とされている。ピン２６回りには、一端はポール２２に係止され且つ他端がベースプレート２４に係止されたスプリング２８が配設されており、ポール２２は、このスプリング２８の付勢力を受けて図２示反時計方向つまりラッチ２１の第１及び第２の係合爪２１ｂ、２１ｃと係合する方向に常時回転付勢されている。
【００１４】
このような構成において、ストライカ５１とラッチ２１との係合時における第１の係合爪２１ｂとポール２２との係合によりラッチ機構２のハーフラッチ状態が設定され、スライドドア２を半閉状態で保持する。又、ストライカ５１とラッチ２１との係合時における第２の係合爪２１ｃとポール２２との係合によりラッチ機構２のフルラッチ状態が設定され、スライドドア２を完全閉状態で保持する。
【００１５】
ラッチ２１には、クローザ機構３と連係可能なピン６が立設されている。
【００１６】
図５ないし図７に示されるように、クローザ機構３は、モータ３２、アクティブレバー３３、パッシブレバー３４及びキャンセルレバー３５を有して構成されている。
【００１７】
モータ３２は、スライドドア４内に固定されたベースプレート３１に減速ギヤ構造３２ａを内蔵するハウジングを介して固定されている。このモータ３２には、ハウジング内蔵の減速ギヤ構造３２ａを介してベースプレート３１の表面側に配置された出力ピニオンギヤ３２ｂが連結されている。アクティブレバー３３は、ベースプレート３１の表面側に配置されており、ピン３６によりベースプレート３１に回転自在に支持されている。このアクティブレバー３３には、円弧ラック形状を呈したセクタギヤ部３３ａが形成されており、モータ３２の出力ピニオンギヤ３２ｂと噛合している。パッシブレバー３４は、アクティブレバー３３と同様に、ベースプレート３１の表面側に配置され、アクティブレバー３３と同軸となるように、ピン３６により回転自在に支持されている。このパッシブレバー３４には、連係腕部３４ａが形成されている。この連係腕部３４ａは、その回転軌跡上にラッチ２１のピン６が位置するように延在しており、パッシブレバー３４の回転で連係腕部３４ａがピン６と当接するようになっている。この連係腕部３４ａとピン６との当接により両者間の連係を成す。キャンセルレバー３５は、アクティブレバー３３とパッシブレバー３４との間に配置され、ピン３７によりパッシブレバー３４に後述する連係位置及びキャンセル位置を取るように回転自在に支持されている。アクティブレバー３３の回転中心（ピン３５）を挟んでセクタギヤ部３３ａと対向する部分には、異形形状の長穴開口３３ｂが形成されている。キャンセルレバー３５には、長穴開口３３ｂに挿通される矩形形状のピン部３５ａが一体に突出形成されている。アクティブレバー３３の長穴開口３３ｂは、アクティブレバー３３の周方向所定範囲に渡る第１開口３３１ｂ及び第１開口３３１ｂから連続し且つアクティブレバー３３の径方向に渡る第２開口３３２ｂを備える。第２開口３３２ｂのアクティブレバー３３の径方向幅は、キャンセルレバー３５のピン部３５ａと略同じ幅となっている。キャンセルレバー３５のピン部３５ａは、キャンセルレバ−３５のピン３７を中心としたパッシブレバ３４に対する回転により、第１開口３３１ｂ内に位置したり第２開口３３２ｂ内に位置したりするように、アクティブレバー３３に対して移動し、ピン部３５ａが第２開口３３２ｂ内に位置（キャンセルレバー３５の連係位置）することにより、アクティブレバー３３の回転がキャンセルレバー３５を介してパッシブレバー３４に伝わり、アクティブレバー３３及びパッシブレバー３４の両者がピン３６を中心にして一体的に回転するようになる。又、ピン部３５ａが第１開口３３１ｂ内に位置（キャンセルレバー３５のキャンセル位置）することにより、アクティブレバー３３がキャンセルレバー３５に対して空振りし、アクティブレバ３３ーとパッシブレバー３４とは相対回転するようになる。
【００１８】
キャセンルレバー３５には、ピン３６を中心とした円弧形状の長穴３５ｂが形成されている。又、ベースプレート３１の裏面側には、スライドドア４のアウトサイドハンドル４１（図１示）に連結された直線移動する２枚の移動リンク９１、９２及びベースプレート３１に回転自在に支持された回転リンク９３よりなるリンク機構９が配設されている。このリンク機構９の回転リンク９３は、出力ピン９３ａを備えており、この出力ピン９３ａは、キャンセルレバー３５の長穴３５ｂに挿通されている。長穴３５ｂには、幅の狭い部分３５１ｂと幅の広い部分３５２ｂとをその長手方向において設定されており、幅の狭い部分３５１ｂは、出力ピン９３ａと略同じ幅で、幅の広い部分３５２ｂは、出力ピン９３ａより広く、両者間にスキマを設定している。
【００１９】
パッシブレバー３４とベースプレート３１に固定されたサブプレート３１ａ（ピン６を支持すると共にキャンセルレバー３５とアクティブレバー３３との係合部位を被覆する）との間には、スプリング３８が配設されており、パッシブレバー３４は、このスプリング３８の付勢力を受けて図５示時計方向つまり連係腕部３４ａがラッチ２１のピン６から遠ざかる方向に常時付勢されている。又、ベースプレート３１に固定されたサブプレート３２（出力ピニオンギヤ３２ｂとアクティブレバー３３のセクタギヤ部３３ａとの噛合部位を被覆する）は、アクティブレバー３３のセクタギヤ部３３ａの両端面と当接可能な対のストッパ体３９、４０が固定されており、このストッパ体３９、４０によりアクティブレバー３３の回転角を規定している。
【００２０】
尚、ベースプレート３１は、ラッチ機構２を支持しており、これにより、ラッチ機構２とクローザ機構３とがベースプレート３１によりユニット化され、スライドドア４に対する組付性を向上させている。
【００２１】
図２に示されるように、ベースプレート２４上には、ロータリ式のラッチスイッチ７及びリミット式のポールスイッチ８が配設されている。ラッチスイッチ７は、ラッチ機構２のハーフラッチ状態が得られるラッチ２１のハーフラッチ位置及びフルラッチ状態が得られるフルラッチ位置を検出するものであって、その入力レバー７１にラッチ２１に立設された連結ピン２９が長穴７１ａを介して連結されている。尚、連結ピン２９は、ラッチ２１からベースプレート２４に形成された長穴２４ａに挿通されて入力レバー７１へと延在している。ポールスイッチ８は、ポール２２の回転によりオン・オフしてラッチ機構２がハーフラッチ状態及びフルラッチ状態となる時のポール２２の回転を検出するものであって、その可動接点８１がポール２２に固定された検出ブロック３０と接触可能となっている。
【００２２】
図５に示されるように、ベースプレート３１の表面側には、リミット式の元位置スイッチ１０が配設されている。又、裏面側には、リミット式のハンドルスイッチ１１が配設されている。元位置スイッチ１０は、アクティブレバー３３のセクタギヤ部３３ａの一方の端面がストッパ体３９と当接したアクティブレバー３３の初期位置を検出するものであって、その可動接点１０１がセクタギヤ部３３ａの一方の端面と当接可能となっている。ハンドルスイッチ１１は、スライドドア４のアウトサイドハンドル４１が操作されたか否かを移動リンク９１の移動から検出するものであって、その可動接点１１１が移動リンク９１の検出部９１ａと接触可能となっている。
【００２３】
図８に示されるように、ラッチスイッチ７及びポールスイッチ８の検出信号に基づいてクローザ機構３のモーター３２を作動制御するＣＰＵの入力ポートＰ１には、ラッチスイッチ７の基板状のハーフラッチ接点７２がポールスイッチ８を介して接続されている。入力ポートＰ２には、ラッチスイッチ７の可動接点７３が接続されており、入力ポートＰ３には、基板状のフルラッチ接点７４が接続されている。又、入力ポートＰ４、Ｐ５には、元位置スイッチ１０及びハンドルスイッチ１１が直列に接続されている。更に、出力ポートＰ６、Ｐ７には、クローザ機構３のモーター３２が接続されている。
【００２４】
次に作動について説明する。
【００２５】
スライドドア４が開状態の時、ストライカ５１とラッチ２１とは、非係合状態にあり、ラッチ２１の第１及び第２の係合爪２１ｂ、２１ｃとポール２２とは、非係合状態にある。この状態において、ラッチスイッチ７は、オフ状態にあり、ポールスイッチ８は、ポール２２の検出ブロック３０と可動接点８１との接触でオン状態にある。又、図５及び図９に示されるように、アクティブレバー３３は、セクタギヤ部３３ａの一方の端面がストッパ体３９と当接した初期位置にあり、キャンセルレバー３５は、ピン部３５ａが長穴開口３３ｂの第２開口３３２ｂ内に位置するように、連係位置に位置している。この状態において、元位置スイッチ１０は、可動接点１０１とセクタギヤ部３３ａの一方の端面との接触でオフ状態にあり、ハンドルスイッチ１１は、キャンセルレバー３５が連係位置に位置しているつまりアウトサイドハンドル４１が操作されていないことで、その可動接点１１１と移動リンク９１の検出部９１ａとの当接でオン状態にある。
【００２６】
この状態において、スライドドア４を閉動作すると、ストライカ５１がラッチ２１のＵ字溝２１ａ内に進入してラッチ２１がスプリング２７の付勢力に抗して回転していく。これにより、ラッチ２１がハーフラッチ位置に位置して第１の係合爪２１ｂとポール２２とが係合してラッチ機構２がハーフラッチ状態となる。この時、ポール２２は、ラッチ２１の回転に合せてスプリング２８の付勢力に抗して一旦、回転させられた後、スプリング２８の付勢力により再び回転させられて第１の係合爪２１ｂと係合する。このポール２２とラッチ２１の第１の係合爪２１ｂとの係合によりラッチ２１のスプリング２７の付勢力による回転が規制され、スライドドア４は、半閉状態で保持されることになる。
【００２７】
このようなラッチ機構２の作動を受けて、図１５に示されるように、ラッチスイッチ７は、ラッチ２１がハーフラッチ位置に位置することで、ハーフラッチ接点７２を閉じ（ラッチスイッチハーフオン）、ポールスイッチ８は、ポール２２のスプリング２８の付勢力に抗した回転で（ポールスイッチ８の可動接点８１とポール２２の検出ブロック３０との接触が外れる）一旦、オフとなった後、スプリング２８の付勢力による回転で再びオンとなる。そして、ハーフラッチ接点７２が閉じられ且つポールスイッチ８がオン状態となることで、ＣＰＵの入力ポートＰ１、Ｐ２にオン信号が入力される。このように、ラッチ機構２のハーフラッチ状態をラッチスイッチ７とポールスイッチ８の両方で検出するので、精度良く且つ確実なハーフラッチ状態の検知が可能となる。
【００２８】
ＣＰＵの入力ポートＰ１、Ｐ２にオン信号が入力されると、ＣＰＵは、このオン信号に基づいて出力ポートＰ６、Ｐ７に正転駆動信号を出力する。これにより、クローザ機構３のモーター３２が正転駆動して図９ないし図１１に示されるように、アクティブレバー３３が出力ピニオンギヤ３２ｂとセクタギヤ部３３ａとの噛合により図９ないし図１１示反時計方向にセクタギヤ３３ａの他方の端面がストッパ体４０と当接するまで回転していく。この時、キャセンルレバー３５が連係位置にあり、ピン部３５ａが長穴開口３３ｂの第２開口３３２ｂ内に位置しているので、パッシブレバー３４もアクティブレバー３３と一体にスプリング３８の付勢力に抗して図９ないし図１１示反時計方向に回転していく。又、キャンセルレバー３５も、リンク機構９の出力ピン９３ａがキャンセルレバー３５の長穴３５ｂの幅の広い部分３５２ｂから幅の狭い部分３５１ｂへと移動していくようなガイドにより、パッシブレバー３４及びアクティブレバー３３の一体回転と共に図９ないし図１１に示すように移動していく。結果、パッシブレバー３４の連係腕部３４ａがその回転軌跡上にあるラッチ２１のピン６を押し、ラッチ２１がスプリング２７の付勢力に抗して回転していく。これにより、ラッチ２１がフルラッチ位置に位置して第２の係合爪２１ｃとポール２２とが係合してラッチ機構２がフルラッチ状態となる。この時、ポール２２は、ラッチ２１の回転に合せてスプリング２８の付勢力に抗して一旦、回転させられた後、スプリング２８の付勢力により再び回転させられて第２の係合爪２１ｃと係合する。このポール２２とラッチ２１の第２の係合爪２１ｃとの係合によりラッチ２１のスプリング２７の付勢力による回転が規制され、スライドドア４は、完全閉状態で保持されることになる。
【００２９】
このようなラッチ機構２の作動を受けて、図１５に示されるように、ラッチスイッチ７は、ラッチ２１がフルラッチ位置に位置することで、フルラッチ接点７４を閉じ（ラッチスイッチフルオン）、ポールスイッチ８は、ポール２２のスプリング２８の付勢力に抗した回転で（ポールスイッチ８の可動接点８１とポール２２の検出ブロック３０との接触が外れる）一旦、オフとなった後、スプリング２８の付勢力による回転で再びオンとなる。この時、ハーフラッチ接点７２は、閉じられたままとなっている。そして、ハーフラッチ接点７２及びフルラッチ接点７４が閉じられ且つポールスイッチ８がオン状態となることで、ＣＰＵの入力ポートＰ１、Ｐ２、Ｐ３にオン信号が入力される。このように、ラッチ機構２のフルラッチ状態をラッチスイッチ７とポールスイッチ８の両方で検出するので、精度良く且つ確実なフルラッチ状態の検知が可能となる。又、元位置スイッチ１０は、アクティブレバー３３の回転によりその可動接点１０１とセクタギヤ部の一方の端面との接触が解除されることでオン状態となる。
【００３０】
ＣＰＵの入力ポートＰ１、Ｐ２、Ｐ３にオン信号が入力されると、ＣＰＵは、このオン信号に基づいて出力ポートＰ６、Ｐ７に駆動停止信号を出力する。これにより、クローザ機構３のモーター３２の正転駆動が停止する。その後、駆動停止から所定時間後にＣＰＵの出力ポートＰ６、Ｐ７から逆転駆動信号が出力され、モーター３２が前述とは逆に逆転駆動し、図１２に示されるように、アクティブレバー３３及びパッシブレバー３４が図１１ないし図１２示時計方向に一体に回転してセクタギヤ部３３ａの一方の端面とストッパ体３９とが当接する初期位置に復帰する。このアクティブレバー３３の初期位置復帰により、図１５に示されるように、セクタギヤ部３３ａの一方の端面と元位置スイッチ１０の可動接点１０１とが接触して元位置スイッチ１０がオフ状態となり、ＣＰＵの入力ポートＰ６、Ｐ７にオフ信号が入力される。この結果、ＣＰＵは、このオフ信号に基づいて出力ポートＰ６、Ｐ７に駆動停止信号を出力し、モーター３２の逆転駆動を停止する。
【００３１】
クローザー機構３のモーター３１が正転駆動してアクティブレバー３３及びパッシブレバー３４が一体回転している際に、アウトサイドハンドル４１を操作すると、移動リンク９１、９２を介して回転リンク９３が回転させられる。この回転リンク９３の回転により、図１３及び図１４に示されるように、回転リンク９３の出力ピン９３ａがキャンセルレバー３５の長穴３５ｂの側壁を押してキャンセルレバー３５がピン３７を中心に図１３示時計方向に回転し、キャンセルレバー３５のピン部３５ａがアクティブレバー３３の長穴開口３３ｂの第２開口３３２ｂから第１開口３３１ｂへと移動する。この時、ピン部３５ａは、矩形形状を呈しているので、長穴開口３３ｂの第１開口３３１ｂと第２開口３３２ｂとの連続部分の凸状の側壁３３３ｂに引っ掛かるようなことがなく、又、仮に、引っ掛かったとしても、長穴３５ｂの幅の広い部分３５２ｂによる出力ピン９３ａとの間のスキマによりキャンセルレバー３５は、引っ掛かりによる反力で出力ピン９３ａに対してその向きを変え、この引っ掛かりを解消するので、キャンセルレバー３５のスムーズな回転が確保される。これにより、アクティブレバー３３とパッシブレバー３４との一体回転が断たれ、パッシブレバー３４がスプリング３８の付勢力により今までとは逆に回転して初期位置に復帰する。結果、ラッチ機構２のハーフラッチ状態からフルラッチ状態への移行つまりスライドドア４の半閉状態から完全閉状態への移行が機械的にキャンセルされる。
【００３２】
このアウトサイドハンドル４１の操作を受けて、図１６に示されるように、ハンドルスイッチ１１は、移動リンク９１と可動接点１１１との接触が外れてオフ状態となり、ＣＰＵの入力ポートＰ４、Ｐ５にオフ信号が入力される。
【００３３】
ＣＰＵの入力ポートＰ４、Ｐ５にオフ信号が入力されると、ＣＰＵは、このオン信号に基づいて出力ポートＰ６、Ｐ７に駆動停止信号を出力する。これにより、クローザ機構３のモーター３２の正転駆動が停止する。その後、駆動停止から所定時間後にＣＰＵの出力ポートＰ６、Ｐ７から逆転駆動信号が出力され、モーター３２が前述とは逆に逆転駆動し、アクティブレバー３３が初期位置に復帰する。このアクティブレバー３３の初期位置復帰により、図１６に示されるように、セクタギヤ部３３ａの一方の端面と元位置スイッチ１０の可動接点１０１とが接触して元位置スイッチ１０がオフ状態となり、ＣＰＵの入力ポートＰ６、Ｐ７にオフ信号が再び入力される。この結果、ＣＰＵは、このオフ信号に基づいて出力ポートＰ６、Ｐ７に駆動停止信号を出力し、モーター３２の逆転駆動を停止する。
【００３４】
尚、上記した実施の形態では、キャンセルレバー３５の存在により一体回転するアクティブレバー３３とパッシブレバー３４とを構造上別体（２枚のレバー）としているが、キャンセルレバー３５の配置をアクティブレバー３３とパッシブレバー３４との間以外の部位に設けるか或はキャンセルレバーを無くした場合には、アクティブレバー３３とパッシブレバー３４とを構造上でも一体物（一枚のレバー）としてもよい。特許請求の範囲に記載の請求項１は、この変形例も含むものである。
【００３５】
【発明の効果】
本発明によれば、同軸で一体回転するアクティブレバー及びパッシブレバーによりラッチ機構をハーフラッチ状態からフルラッチ状態へと移行させて半閉状態にある車両ドアを完全閉状態とするようにしたので、従来に比べて部品点数が削減され、簡素な構造のクローザ機構とすることができる。
【００３６】
又、本発明によれば、クローザ機構のアクティブレバー及びパッシブレバーを支持するベースプレートにラッチ機構を支持したので、クローザ機構とラッチ機構のユニット化を実現でき、車両ドアへの組付性を大幅に向上することができる。
【００３７】
更に、本発明によれば、アクティブレバーとパッシブレバーとの一体回転をキャンセルレバーにより切り離すことができるので、クローザ機構の作動による車両ドアの半閉状態から完全閉状態への移行の機械的なキャンセルを実現することができる。又、この機械的なキャンセルもキャンセルレバーの追加のみで行うことができ、部品点数が大幅に増加することなく、簡素な構造で且つ機械的なキャンセル機能を持つクローザ機構とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る車両用ドアクローザ装置を搭載した車両の斜視図である。
【図２】本発明に係る車両用ドアクローザ装置のラッチ機構を示す正面図である。
【図３】本発明に係る車両用ドアクローザ装置のラッチ機構のラッチを示す断面図である。
【図４】本発明に係る車両用ドアクローザ装置のラッチ機構のポールを示す断面図である。
【図５】本発明に係る車両用ドアクローザ装置のクローザ機構の正面図である。
【図６】図５の裏面図である。
【図７】図５のＡ−Ａ線断面図である。
【図８】本発明に係る車両用ドアクローザ装置の制御回路を示す回路図である。
【図９】本発明に係る車両用ドアクローザ装置のクローザ機構の作動を示す正面図である。
【図１０】本発明に係る車両用ドアクローザ装置のクローザ機構の作動を示す正面図である。
【図１１】本発明に係る車両用ドアクローザ装置のクローザ機構の作動を示す正面図である。
【図１２】本発明に係る車両用ドアクローザ装置のクローザ機構の作動を示す正面図である。
【図１３】本発明に係る車両用ドアクローザ装置のクローザ機構の作動を示す正面図である。
【図１４】本発明に係る車両用ドアクローザ装置のクローザ機構の作動を示す正面図である。
【図１５】本発明に係る車両用ドアクローザ装置の制御回路の通常作動を示すタイミングチャート図である。
【図１６】本発明に係る車両用ドアクローザ装置の制御回路のキャンセル作動を示すタイミングチャート図である。
【符号の説明】
１車両用ドアクローザ装置
２ラッチ機構
３クローザ機構
４スライドドア（車両ドア）
５車両ボデー
３１ベースプレート
３２モーター
３３アクティブレバー
３４パッシブレバー
３５キャンセルレバー
３２ｂ出力ピニオンギヤ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a door closer device that operates a latch mechanism by a closer mechanism to fully close a vehicle door in a semi-closed state.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as this type of vehicle door closer device, one disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-293083 is known. This includes a latch mechanism that is provided on the vehicle door side and engages with a striker provided on the vehicle body side to hold the vehicle door in a semi-closed state and a fully closed state, and is linked to the latch mechanism to operate the latch mechanism. And a closer mechanism that completely closes the vehicle door in a semi-closed state.
[0003]
The closer mechanism of the conventional device has a motor, a sector gear-shaped active lever meshing with the output pinion gear of the motor, and a passive lever linked to the active lever through a plurality of laminated levers and capable of being linked to the latch mechanism. The passive lever and the latch mechanism are linked by linear movement of a plurality of laminated levers by the rotation of the sector gear, and the latch mechanism is operated by the rotation of the passive lever by this linkage, thereby being in a semi-closed state. The vehicle door was completely closed.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional device, the rotation of the sector gear is converted into a linear movement of a plurality of laminated levers, and the active lever is rotated, thereby operating the latch mechanism. The number of points increased, which was disadvantageous in terms of cost and space.
[0005]
Therefore, this invention makes it the technical subject to make a closer mechanism a simpler structure.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The technical means taken in the present invention to solve the above technical problem is that a closer mechanism includes a motor, a rotatable active lever meshing with an output pinion gear of the motor, and a coaxial with the active lever. A passive lever which is disposed and can be linked to the latch mechanism and rotatable integrally with the active lever; A cancel lever rotatably supported by the passive lever and detachable from the active lever, and the passive lever and the active lever are integrally rotated or separated by the cancel lever. That's it.
[0007]
According to this technical means, the active lever and the passive lever rotate integrally at the same rotation center by driving the motor, and the latch mechanism is operated by linking the passive lever and the latch mechanism. Thereby, the number of parts is reduced and the lever structure is simplified.
[0008]
More preferably, it includes a base plate that supports the latch mechanism and supports the active lever and the passive lever of the closer mechanism.
[0009]
More preferably, The cancel lever includes a pin portion, the active lever includes an opening portion with which the pin portion engages, and the opening portion is configured so that the active lever and the passive lever are relatively moved by positioning the pin portion. A first opening that can be rotated automatically, and a second opening that allows the active lever and the passive lever to rotate integrally by positioning the pin portion. And good.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
As shown in FIG. 1, the door closer device 1 includes a latch mechanism 2 and a closer mechanism 3. The door closer device 1 is disposed in a slide door 4 that opens and closes by a sliding operation, and a striker 51 provided in a vehicle body 5 and a latch. The sliding door 4 is held in a closed state by engagement with a latch 21 described later of the mechanism 2.
[0011]
As shown in FIGS. 2 to 4, the latch mechanism 2 includes a latch 21 and a pole 22.
[0012]
The latch 21 is fixed in the slide door 4 via a base plate 31 to be described later, and is disposed between a pair of base plates 23 and 24 that are opposed to each other with a predetermined interval. It is supported by. The latch 21 is provided with a U-shaped groove 21a opened on the outer peripheral surface 21e, and a striker 51 can enter the U-shaped groove 21a as the sliding door 4 is closed. Further, the latch 21 is formed with first and second engaging claws 21b and 21c that protrude outward from the outer peripheral surface 21e and are detachable from the pole 22. Around the pin 25, a spring 27 having one end locked to the latch 21 and the other end locked to the base plate 24 is disposed. The latch 21 receives the urging force of the spring 27 as shown in FIG. The striker 51 that has entered the U-shaped groove 21a is constantly urged to rotate in the clockwise direction, that is, the direction in which the striker 51 enters the U-shaped groove 21a.
[0013]
Like the latch 21, the pole 22 is disposed on the base plates 23 and 24, and is rotatably supported on the base plates 23 and 24 by pins 26. The pawl 22 can be engaged with and disengaged from the first and second engaging claws 21b and 22c of the latch 21 by the rotating operation. Around the pin 26, there is disposed a spring 28 having one end locked to the pole 22 and the other end locked to the base plate 24. The pole 22 receives the urging force of the spring 28 as shown in FIG. It is always urged to rotate counterclockwise, that is, in a direction to engage with the first and second engaging claws 21 b and 21 c of the latch 21.
[0014]
In such a configuration, when the striker 51 and the latch 21 are engaged, the latch mechanism 2 is set in a half-latched state by the engagement of the first engaging claw 21 b and the pole 22, and the slide door 2 is in a semi-closed state. Hold on. Further, when the striker 51 and the latch 21 are engaged with each other, the latch mechanism 2 is set in the fully latched state by the engagement between the second engaging claw 21c and the pole 22, and the slide door 2 is held in the fully closed state.
[0015]
A pin 6 that can be linked to the closer mechanism 3 is erected on the latch 21.
[0016]
As shown in FIGS. 5 to 7, the closer mechanism 3 includes a motor 32, an active lever 33, a passive lever 34, and a cancel lever 35.
[0017]
The motor 32 is fixed to a base plate 31 fixed in the slide door 4 via a housing that incorporates a reduction gear structure 32a. An output pinion gear 32b disposed on the surface side of the base plate 31 is connected to the motor 32 via a reduction gear structure 32a with a built-in housing. The active lever 33 is disposed on the surface side of the base plate 31 and is rotatably supported on the base plate 31 by pins 36. The active lever 33 is formed with a sector gear portion 33 a having an arc rack shape and meshes with the output pinion gear 32 b of the motor 32. Similarly to the active lever 33, the passive lever 34 is disposed on the surface side of the base plate 31 and is rotatably supported by a pin 36 so as to be coaxial with the active lever 33. The passive lever 34 is formed with a linkage arm 34a. The linkage arm portion 34 a extends so that the pin 6 of the latch 21 is positioned on the rotation trajectory, and the linkage arm portion 34 a comes into contact with the pin 6 by the rotation of the passive lever 34. The contact between the linkage arm portion 34a and the pin 6 forms a linkage between the two. The cancel lever 35 is disposed between the active lever 33 and the passive lever 34 and is rotatably supported by the passive lever 34 by a pin 37 so as to take a linkage position and a cancel position described later. An odd-shaped elongated hole opening 33b is formed at a portion facing the sector gear portion 33a across the rotation center (pin 35) of the active lever 33. The cancel lever 35 is integrally formed with a rectangular pin portion 35a that is inserted into the elongated hole opening 33b. The elongated hole opening 33b of the active lever 33 includes a first opening 331b extending over a predetermined circumferential range of the active lever 33 and a second opening 332b extending from the first opening 331b and extending in the radial direction of the active lever 33. The radial width of the active lever 33 in the second opening 332 b is substantially the same as the pin portion 35 a of the cancel lever 35. The pin 35a of the cancel lever 35 is positioned in the first opening 331b or in the second opening 332b by the rotation of the cancel lever 35 relative to the passive lever 34 about the pin 37. 33, the pin portion 35a is positioned in the second opening 332b (the link position of the cancel lever 35), so that the rotation of the active lever 33 is transmitted to the passive lever 34 via the cancel lever 35, and the active lever Both 33 and the passive lever 34 rotate integrally around the pin 36. Further, when the pin portion 35a is positioned in the first opening 331b (cancellation position of the cancel lever 35), the active lever 33 is swung with respect to the cancel lever 35, and the active lever 33 and the passive lever 34 are relatively rotated. Will come to do.
[0018]
An arc-shaped elongated hole 35b with the pin 36 as the center is formed in the casserole lever 35. Further, on the back side of the base plate 31, two moving links 91 and 92 that are linearly moved connected to an outside handle 41 (shown in FIG. 1) of the slide door 4 and a rotating link that is rotatably supported by the base plate 31. A link mechanism 9 comprising 93 is disposed. The rotary link 93 of the link mechanism 9 includes an output pin 93 a, and the output pin 93 a is inserted into the elongated hole 35 b of the cancel lever 35. In the long hole 35b, a narrow part 351b and a wide part 352b are set in the longitudinal direction, and the narrow part 351b is substantially the same width as the output pin 93a, and the wide part 352b is , Wider than the output pin 93a, and a clearance is set between them.
[0019]
A spring 38 is disposed between the passive lever 34 and the sub plate 31a fixed to the base plate 31 (supporting the pin 6 and covering the engaging portion between the cancel lever 35 and the active lever 33). The passive lever 34 is always urged in the clockwise direction in FIG. 5, that is, in the direction in which the linkage arm 34 a moves away from the pin 6 of the latch 21 by receiving the urging force of the spring 38. The sub-plate 32 fixed to the base plate 31 (covers the meshing portion between the output pinion gear 32b and the sector gear portion 33a of the active lever 33) is a pair of abutable against both end surfaces of the sector gear portion 33a of the active lever 33. Stopper bodies 39 and 40 are fixed, and the rotation angles of the active lever 33 are defined by the stopper bodies 39 and 40.
[0020]
Note that the base plate 31 supports the latch mechanism 2, whereby the latch mechanism 2 and the closer mechanism 3 are unitized by the base plate 31, and the assembling property with respect to the slide door 4 is improved.
[0021]
As shown in FIG. 2, a rotary latch switch 7 and a limit pole switch 8 are disposed on the base plate 24. The latch switch 7 detects a half latch position of the latch 21 where the half latch state of the latch mechanism 2 is obtained and a full latch position where the full latch state is obtained, and is connected to the input lever 71 so as to stand on the latch 21. The pin 29 is connected through the long hole 71a. The connecting pin 29 is inserted from the latch 21 into a long hole 24 a formed in the base plate 24 and extends to the input lever 71. The pole switch 8 is turned on / off by the rotation of the pole 22 to detect the rotation of the pole 22 when the latch mechanism 2 is in the half latch state and the full latch state, and the movable contact 81 is fixed to the pole 22. The detected block 30 can be contacted.
[0022]
As shown in FIG. 5, a limit type original position switch 10 is disposed on the surface side of the base plate 31. Further, a limit type handle switch 11 is disposed on the back side. The original position switch 10 detects the initial position of the active lever 33 in which one end surface of the sector gear portion 33a of the active lever 33 is in contact with the stopper body 39, and the movable contact 101 thereof is one of the sector gear portions 33a. It can come into contact with the end face. The handle switch 11 detects whether or not the outside handle 41 of the slide door 4 has been operated from the movement of the moving link 91, and the movable contact 111 can come into contact with the detecting portion 91 a of the moving link 91. ing.
[0023]
As shown in FIG. 8, a board-like half latch contact 72 of the latch switch 7 is connected to the input port P <b> 1 of the CPU that controls the operation of the motor 32 of the closer mechanism 3 based on the detection signals of the latch switch 7 and the pole switch 8. Are connected via a pole switch 8. A movable contact 73 of the latch switch 7 is connected to the input port P2, and a board-like full latch contact 74 is connected to the input port P3. The original position switch 10 and the handle switch 11 are connected in series to the input ports P4 and P5. Furthermore, the motor 32 of the closer mechanism 3 is connected to the output ports P6 and P7.
[0024]
Next, the operation will be described.
[0025]
When the sliding door 4 is in the open state, the striker 51 and the latch 21 are in a disengaged state, and the first and second engaging claws 21b and 21c of the latch 21 and the pole 22 are in a disengaged state. is there. In this state, the latch switch 7 is in an off state, and the pole switch 8 is in an on state by contact between the detection block 30 of the pole 22 and the movable contact 81. As shown in FIGS. 5 and 9, the active lever 33 is in an initial position where one end face of the sector gear portion 33a is in contact with the stopper body 39, and the cancel lever 35 has a pin portion 35a with an elongated hole. It is located in the linkage position so as to be located in the second opening 332b of 33b. In this state, the original position switch 10 is in an OFF state due to contact between the movable contact 101 and one end face of the sector gear portion 33a, and the handle switch 11 has the cancel lever 35 positioned at the linkage position, that is, the outside handle. Since 41 is not operated, the movable contact 111 and the detecting portion 91a of the moving link 91 are in contact with each other and are in the on state.
[0026]
In this state, when the sliding door 4 is closed, the striker 51 enters the U-shaped groove 21 a of the latch 21 and the latch 21 rotates against the urging force of the spring 27. As a result, the latch 21 is positioned at the half latch position, the first engaging claw 21b and the pawl 22 are engaged, and the latch mechanism 2 enters the half latch state. At this time, the pole 22 is once rotated against the urging force of the spring 28 in accordance with the rotation of the latch 21, and then rotated again by the urging force of the spring 28, so that the first engaging claw 21b and Engage. The rotation of the latch 21 by the urging force of the spring 27 is restricted by the engagement between the pole 22 and the first engagement claw 21b of the latch 21, and the slide door 4 is held in a semi-closed state.
[0027]
In response to the operation of the latch mechanism 2, as shown in FIG. 15, the latch switch 7 closes the half latch contact 72 (latch switch half-on) when the latch 21 is located at the half latch position. The pole switch 8 is rotated against the urging force of the spring 28 of the pole 22 (the contact between the movable contact 81 of the pole switch 8 and the detection block 30 of the pole 22 is released). It turns on again by the rotation by the biasing force. When the half latch contact 72 is closed and the pole switch 8 is turned on, an on signal is input to the CPU input ports P1 and P2. Thus, since the half latch state of the latch mechanism 2 is detected by both the latch switch 7 and the pole switch 8, the half latch state can be accurately and reliably detected.
[0028]
When an on signal is input to the input ports P1 and P2 of the CPU, the CPU outputs a forward drive signal to the output ports P6 and P7 based on the on signal. As a result, the motor 32 of the closer mechanism 3 is driven to rotate forward and the active lever 33 is engaged with the output pinion gear 32b and the sector gear portion 33a in the counterclockwise direction shown in FIGS. 9 to 11, as shown in FIGS. Rotate until the other end face of the sector gear 33a comes into contact with the stopper body 40. At this time, since the casserole lever 35 is in the linkage position and the pin portion 35a is located in the second opening 332b of the elongated hole opening 33b, the passive lever 34 also resists the biasing force of the spring 38 integrally with the active lever 33. 9 to 11 as shown in FIG. Further, the cancel lever 35 is also activated by the passive lever 34 and the active lever by a guide in which the output pin 93a of the link mechanism 9 moves from the wide portion 352b of the elongated hole 35b of the cancel lever 35 to the narrow portion 351b. As the lever 33 rotates integrally, the lever 33 moves as shown in FIGS. As a result, the linkage arm 34 a of the passive lever 34 presses the pin 6 of the latch 21 on the rotation locus, and the latch 21 rotates against the urging force of the spring 27. As a result, the latch 21 is positioned at the full latch position, the second engagement claw 21c and the pawl 22 are engaged, and the latch mechanism 2 enters the full latch state. At this time, the pole 22 is once rotated against the urging force of the spring 28 in accordance with the rotation of the latch 21, and then rotated again by the urging force of the spring 28, so that the second engaging claw 21c and Engage. The rotation of the latch 21 by the urging force of the spring 27 is restricted by the engagement of the pawl 22 and the second engagement claw 21c of the latch 21, and the slide door 4 is held in the fully closed state.
[0029]
In response to the operation of the latch mechanism 2, as shown in FIG. 15, the latch switch 7 closes the full latch contact 74 (latch switch full on) when the latch 21 is located at the full latch position, and the pole switch 8. Is a rotation against the urging force of the spring 28 of the pole 22 (the contact between the movable contact 81 of the pole switch 8 and the detection block 30 of the pole 22 is released). Turns on again with rotation. At this time, the half latch contact 72 remains closed. When the half latch contact 72 and the full latch contact 74 are closed and the pole switch 8 is turned on, an on signal is input to the input ports P1, P2, and P3 of the CPU. As described above, since the full latch state of the latch mechanism 2 is detected by both the latch switch 7 and the pole switch 8, the full latch state can be accurately and reliably detected. The original position switch 10 is turned on by releasing the contact between the movable contact 101 and one end face of the sector gear portion by the rotation of the active lever 33.
[0030]
When an on signal is input to the input ports P1, P2, and P3 of the CPU, the CPU outputs a drive stop signal to the output ports P6 and P7 based on the on signal. Thereby, the forward drive of the motor 32 of the closer mechanism 3 is stopped. Thereafter, a reverse drive signal is output from the output ports P6 and P7 of the CPU after a predetermined time from the stop of the drive, and the motor 32 is driven reversely in the reverse direction as described above, and as shown in FIG. 12, the active lever 33 and the passive lever 34 11 to 12 are rotated integrally in the clockwise direction to return to the initial position where one end surface of the sector gear portion 33a and the stopper body 39 abut. By returning the initial position of the active lever 33, as shown in FIG. 15, one end face of the sector gear portion 33a comes into contact with the movable contact 101 of the original position switch 10, and the original position switch 10 is turned off. An off signal is input to the input ports P6 and P7. As a result, the CPU outputs a drive stop signal to the output ports P6 and P7 based on the off signal, and stops the reverse drive of the motor 32.
[0031]
If the outside handle 41 is operated when the motor 31 of the closer mechanism 3 is driven forward and the active lever 33 and the passive lever 34 are rotating together, the rotating link 93 is rotated via the moving links 91 and 92. It is done. As shown in FIGS. 13 and 14, the rotation of the rotary link 93 causes the output pin 93a of the rotary link 93 to press the side wall of the elongated hole 35b of the cancel lever 35, so that the cancel lever 35 is centered on the pin 37 as shown in FIG. The pin 35a of the cancel lever 35 is moved clockwise from the second opening 332b of the elongated hole opening 33b of the active lever 33 to the first opening 331b. At this time, since the pin portion 35a has a rectangular shape, the pin portion 35a is not caught by the convex side wall 333b of the continuous portion of the first opening 331b and the second opening 332b of the long hole opening 33b. Even if it is caught, the cancel lever 35 changes its direction with respect to the output pin 93a due to the reaction between the output pin 93a due to the gap between the wide portion 352b of the long hole 35b and the output pin 93a. Since it cancels, smooth rotation of the cancel lever 35 is ensured. As a result, the integral rotation of the active lever 33 and the passive lever 34 is cut off, and the passive lever 34 is rotated in the opposite direction by the urging force of the spring 38 to return to the initial position. As a result, the transition of the latch mechanism 2 from the half latch state to the full latch state, that is, the transition of the slide door 4 from the half closed state to the fully closed state is mechanically canceled.
[0032]
In response to the operation of the outside handle 41, as shown in FIG. 16, the handle switch 11 is turned off because the contact between the moving link 91 and the movable contact 111 is removed, and is turned off to the input ports P4 and P5 of the CPU. A signal is input.
[0033]
When an off signal is input to the input ports P4 and P5 of the CPU, the CPU outputs a drive stop signal to the output ports P6 and P7 based on the on signal. Thereby, the forward drive of the motor 32 of the closer mechanism 3 is stopped. Thereafter, a reverse drive signal is output from the output ports P6 and P7 of the CPU after a predetermined time from the stop of the drive, the motor 32 is driven reversely in reverse to the above, and the active lever 33 is returned to the initial position. With the return of the initial position of the active lever 33, as shown in FIG. 16, one end face of the sector gear portion 33a comes into contact with the movable contact 101 of the original position switch 10, and the original position switch 10 is turned off. The off signal is input again to the input ports P6 and P7. As a result, the CPU outputs a drive stop signal to the output ports P6 and P7 based on the off signal, and stops the reverse drive of the motor 32.
[0034]
In the above-described embodiment, the active lever 33 and the passive lever 34 that rotate integrally due to the presence of the cancel lever 35 are structurally separated (two levers). However, the arrangement of the cancel lever 35 is the active lever 33. When the cancel lever is not provided, or the active lever 33 and the passive lever 34 may be structurally integrated (one lever). Claim 1 described in the scope of claims includes this modification.
[0035]
【The invention's effect】
According to the present invention, the latch mechanism is shifted from the half-latch state to the full-latch state by the active lever and the passive lever that rotate coaxially and integrally, so that the vehicle door in the semi-closed state is completely closed. Compared to the above, the number of parts is reduced, and a closer mechanism with a simple structure can be obtained.
[0036]
Further, according to the present invention, since the latch mechanism is supported by the base plate that supports the active lever and the passive lever of the closer mechanism, the closer mechanism and the latch mechanism can be unitized, and the assembly to the vehicle door is greatly improved. Can be improved.
[0037]
Further, according to the present invention, since the integral rotation of the active lever and the passive lever can be separated by the cancel lever, the mechanical cancellation of the transition from the semi-closed state to the fully closed state of the vehicle door by the operation of the closer mechanism is performed. Can be realized. Further, this mechanical cancellation can be performed only by adding a cancel lever, and a closer mechanism having a simple structure and a mechanical cancel function can be obtained without greatly increasing the number of parts.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a vehicle equipped with a vehicle door closer device according to the present invention.
FIG. 2 is a front view showing a latch mechanism of the vehicle door closer device according to the present invention.
FIG. 3 is a sectional view showing a latch of the latch mechanism of the vehicle door closer device according to the present invention.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a pawl of a latch mechanism of a vehicle door closer device according to the present invention.
FIG. 5 is a front view of the closer mechanism of the vehicle door closer device according to the present invention.
6 is a rear view of FIG. 5. FIG.
7 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 8 is a circuit diagram showing a control circuit of the vehicle door closer device according to the present invention.
FIG. 9 is a front view showing the operation of the closer mechanism of the vehicle door closer device according to the present invention.
FIG. 10 is a front view showing the operation of the closer mechanism of the vehicle door closer device according to the present invention.
FIG. 11 is a front view showing the operation of the closer mechanism of the vehicle door closer device according to the present invention.
FIG. 12 is a front view showing the operation of the closer mechanism of the vehicle door closer device according to the present invention.
FIG. 13 is a front view showing the operation of the closer mechanism of the vehicle door closer device according to the present invention.
FIG. 14 is a front view showing the operation of the closer mechanism of the vehicle door closer device according to the present invention.
FIG. 15 is a timing chart showing a normal operation of the control circuit of the vehicle door closer device according to the present invention.
FIG. 16 is a timing chart showing a cancel operation of the control circuit of the vehicle door closer device according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Vehicle door closer device
2 Latch mechanism
3 Closer mechanism
4 Sliding door (vehicle door)
5 Vehicle body
31 Base plate
32 motor
33 Active lever
34 Passive lever
35 Cancel lever
32b Output pinion gear

Claims

A latch mechanism that is provided on the vehicle door side and engages with a striker provided on the vehicle body side to hold the vehicle door in a semi-closed state and a fully-closed state, and is linked to the latch mechanism to operate the latch mechanism In a vehicle door closer device having a closer mechanism for completely closing a vehicle door in a closed state, the closer mechanism includes a motor,
An active lever that is rotatably supported to the output pinion gear meshes with the said motor, and said active lever and is arranged coaxially and capable conjunction with the latching mechanism the active lever and integrally rotatable passive lever, said passive A vehicle door closer device that includes a cancel lever that is rotatably supported by a lever and that can be engaged with and disengaged from the active lever, and wherein the passive lever and the active lever are integrally rotated or separated by the cancel lever.

Wherein a base plate for supporting the active lever and the passive lever when the latching mechanism for supporting both the closer mechanism, the vehicle door closer device according to claim 1.

The cancel lever includes a pin portion, the active lever includes an opening portion with which the pin portion engages, and the opening portion is configured so that the active lever and the passive lever are relatively moved by positioning the pin portion. And a second opening that allows the active lever and the passive lever to rotate integrally when the pin portion is positioned. Item 3. A vehicle door closer device according to Item 1 or 2.