JP3917821B2 - チエノピリジン誘導体、その製造法および用途 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、抗炎症作用、骨吸収抑制作用、免疫性サイトカイン産生抑制作用などを示し、関節炎治療剤などの医薬として有用な新規チエノジピリジン誘導体またはその塩、その製造法およびその用途に関する。
【0002】
【従来の技術】
関節炎は、関節の炎症性疾患であり、主な疾患としては、リウマチ様関節炎や関節に炎症の認められるその類縁疾患があげられる。
とりわけ、リウマチ様関節炎は、慢性関節リウマチともいわれ、関節内包層の滑膜における炎症性変化を主要病変とする慢性多発性関節炎である。リウマチ様関節炎などの関節炎は、進行性であり、関節の変形、強直などの関節障害を来たし、効果的な治療がなされずに悪化すれば、重症の身体障害にいたることも多い。
従来、これらの関節炎の治療に当たっては、薬物療法として、副腎皮質ホルモンなどのステロイド(例、コーチゾン等)、非ステロイド系抗炎症剤(例、アスピリン、ピロキシカム、インドメタシン等)、金剤(例、金チオマレート等)、抗リウマチ剤(例、クロロキン製剤、D−ペニシラミン等)、抗痛風剤(例、コルヒチン等)、免疫抑制剤(例、サイクロホスファマイド、アザチオプリン、メトトレキセート、レバミソール等)などが用いられてきた。しかしながら、これらの薬剤は重篤なあるいは長期的使用を困難にさせる副作用があったり、効果が不十分であったり、あるいは既に発症している関節炎に対しては有効でないなどの問題点が見られるものがあった。
抗炎症剤、特に関節炎治療剤として、特開平8−225577号公報(PCT国際出願公開WO96/14319号公報);特開平10−36374号公報(PCT国際出願公開第WO97/40050号公報)およびPCT国際出願公開第WO99/65916号公報等にチエノピリジン誘導体あるいはチエノジピリジン誘導体が報告されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
関節炎等の臨床においては、さらに優れた関節炎等に対する予防、治療に優れた薬剤が今なお望まれている
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記状況に鑑みて種々研究したところ、3位のGと環Bに特徴を有する以下に示される式(I)で表される新規チエノピリジン誘導体が、強い抗炎症作用、特に、抗関節炎作用を有し関節破壊抑制剤として、また、骨に直接作用する優れた骨吸収抑制作用を有することから、骨吸収抑制剤として、さらには免疫抑制剤として有用であることを見出し、これに基づいてさらに研究した結果、本発明を完成した。
【0005】
すなわち本発明は、
(1)式(I):
【化29】
〔式中、Gはハロゲン原子、ヒドロキシ基、置換されていてもよいアミノ基、置換されていてもよい低級アルキル基または置換されていてもよい低級アルコキシ基を、alkは置換されていてもよい低級アルキレン基を、Xは酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子または−(CH2)q−(qは0から5の整数を示す。)を、Rは置換されていてもよいアミノ基または置換されていてもよい複素環基を示し、環BはYを含み、環構成原子として窒素原子を含まない、置換されていてもよい5〜8員環を形成していることを示し、Yは酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子、
【化30】
(式中、RaおよびRbは、それぞれ同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい炭化水素残基、置換されていてもよいアシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよいチオカルバモイル基、置換されていてもよいスルホニル基、置換されていてもよいスルフィニル基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、エステル化されていてもよいカルボキシル基もしくは置換されていてもよい複素環基を示し、RaとRbが互いに結合して5〜7員環を形成していてもよく、Rcは、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい炭化水素残基、置換されていてもよいアシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよいチオカルバモイル基、置換されていてもよいスルホニル基、置換されていてもよいスルフィニル基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、エステル化されていてもよいカルボキシル基もしくは置換されていてもよい複素環基を示す。)を示し、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環を示す。〕で表される化合物またはその塩、
【0006】
(2)alkが、メチレンである上記(1)記載の化合物、
(3)Gが、ハロゲン原子である上記(1)記載の化合物、
(4)Gが、塩素原子である上記(1)記載の化合物、
(5)Xが、−(CH2)q−(qは0〜5の整数を表す。)である上記(1)記載の化合物、
(6)Xが、結合手である上記(1)記載の化合物、
(7)Rで示される置換されていてもよいアミノ基が、−N(R1)(R2)(式中、R1およびR2は、それぞれ同一または異なって、水素、それぞれ置換されていてもよい炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基もしくは複素環基を示し、R1とR2が互いに結合して置換されていてもよい含窒素複素環を形成していてもよい。)である上記(1)記載の化合物、
(8)R1とR2が互いに結合して置換されていてもよい含窒素複素環を形成している上記(7)記載の化合物、
(9)R1およびR2が、アシル基である上記(7)記載の化合物、
(10)Rが、置換されていてもよい含窒素複素環基である上記(1)記載の化合物、
(11)Rで示される置換されていてもよい複素環基の置換基が、オキソ基である上記(1)記載の化合物、
(12)Rが、
【化31】
〔式中、環Cは該1個の窒素原子以外に窒素、硫黄および酸素から選ばれる1個以上のヘテロ原子を含んでいてもよい5〜7員複素環基を示す。〕である上記(1)記載の化合物、
(13)環Bが、Yを含む置換されていてもよい6員環である上記(1)記載の化合物、
(14)環Bの置換基が、C1−6アルキル基およびハロゲン原子から選ばれる1ないし4個の置換基である上記(1)記載の化合物、
(15)環Bが、C1−6アルキル基およびハロゲン原子から選ばれる1ないし4個の置換基で置換されていてもよい、式
【化32】
〔Y'およびY''はそれぞれ炭素、硫黄または酸素原子を示し、nは0ないし4の整数を示し、Yは上記と同意義を有する。〕で表される環である上記(1)記載の化合物、
(16)Yが、酸化されていてもよい硫黄原子または
【化33】
である上記(1)記載の化合物、
【0007】
(17)環Aが、ハロゲン原子、ニトロ基、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、置換されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいアシル基、エステル化されていてもよいカルボキシル基および置換されていてもよい芳香族環基から選ばれる1ないし4個の置換基で置換されていてもよいベンゼン環である上記(1)記載の化合物、
(18)環Aの置換基が、C1-6アルコキシ基またはヒドロキシ基である上記(1)記載の化合物、
(19)式(I)で示される化合物が、
1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオン エチレンケタール;
3-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1,3-チアゾリジン-2,4-ジオンもしくはその光学活性体またはその塩;
3-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1,3-オキサゾリジン-2,4-ジオンもしくその光学活性体またはその塩;
1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオンもしくその光学活性体またはその塩;
1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオンまたはその塩;
1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオンまたはその塩;
3-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-8,8-ジメチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1,3-チアゾリジン-2,4-ジオンまたはその塩;
1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-6,6-ジメチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオンまたはその塩;あるいは
2-アミノメチル-3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジンもしくその光学活性体またはその塩である上記(1)記載の化合物、
【0008】
(20)式(I)で示される化合物が、
3-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1,3-チアゾリジン-2,4-ジオンもしくはその光学活性体またはその塩;
3-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1,3-オキサゾリジン-2,4-ジオンもしくはその光学活性体またはその塩;あるいは
1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオンもしくはその光学活性体またはその塩である上記(1)記載の化合物、
(21)式(I)で示される化合物が、
1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオンまたはその塩;
1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-8,8-ジメチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオンまたはその塩;
3-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-8,8-ジメチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1,3-チアゾリジン-2,4-ジオンまたはその塩;あるいは
1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-6,6-ジメチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオンまたはその塩である上記(1)記載の化合物、
(22)式(I)で示される化合物が、
1-{[3-クロロ-4-(4-ヒドロキシフェニル)-7,7-ジオキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオンまたはその塩;
4-{3-クロロ-2-[2,5-ジオキソ-1-ピロリジニル)メチル]-7,7-ジオキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-4-イル}フェニル ジイソブチル ホスフェートまたはその塩;あるいは
ブチル 4-{3-クロロ-2-[(2,5-ジオキソ-1-ピロリジニル)メチル]-7,7-ジオキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-4-イル}フェニル カーボネートまたはその塩である上記(1)記載の化合物、
(23)上記(1)記載の化合物のプロドラッグ、
【0009】
(24)式(II-1):
【化34】
〔式中、Gはハロゲン原子、ヒドロキシ基、置換されていてもよいアミノ基、置換されていてもよい低級アルキル基または置換されていてもよい低級アルコキシ基を、Qは脱離基を、alkは置換されていてもよい低級アルキレン基を、Xは酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子または−(CH2)q−(qは0から5の整数を示す。)を、Rは置換されていてもよいアミノ基または置換されていてもよい複素環基を示し、環BはYを含み、環構成原子として窒素原子を含まない、置換されていてもよい5〜8員環を形成していることを示し、Yは酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子、
【化35】
(式中、RaおよびRbは、それぞれ同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい炭化水素残基、置換されていてもよいアシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよいチオカルバモイル基、置換されていてもよいスルホニル基、置換されていてもよいスルフィニル基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、エステル化されていてもよいカルボキシル基もしくは置換されていてもよい複素環基を示し、RaとRbが互いに結合して5〜7員環を形成していてもよく、Rcは、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい炭化水素残基、置換されていてもよいアシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよいチオカルバモイル基、置換されていてもよいスルホニル基、置換されていてもよいスルフィニル基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、エステル化されていてもよいカルボキシル基もしくは置換されていてもよい複素環基を示す。)を示し、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環を示す。〕で表される化合物またはその塩を式(III):
R−X1H (III)
〔式中、Rは置換されていてもよいアミノ基または置換されていてもよい複素環基を示し、X1は酸素原子または酸化されていてもよい硫黄原子を示す。〕で表される化合物またはその塩と反応させて式(I-1):
【化36】
〔式中、各記号は上記と同意義を有する。〕で表される化合物またはその塩を得るか;あるいは
【0010】
式(II-2):
【化37】
〔式中、各記号は上記と同意義を有する。〕で表される化合物またはその塩を式(IV):
【化38】
〔式中、R1およびR2は、それぞれ同一または異なって、置換されていてもよい炭化水素残基、アシル基、スルホニル基もしくは複素環基を示し、またはR1とR2が互いに結合して置換されていてもよい含窒素複素環を形成していてもよい。〕で表される化合物またはその塩と反応させて、式(I-2):
【化39】
〔式中、各記号は上記と同意義を有する。〕で表される化合物またはその塩を得るか;あるいは
【0011】
式(I-3):
【化40】
〔式中、Xは酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子または−(CH2)q−(qは0から5の整数を示す)を、環B1はY1を含み、環構成原子として窒素原子を含まない、置換されていてもよい5〜8員環を形成していることを示し、Y1は硫黄原子または
【化41】
を示し、その他の記号は上記と同意義を有する。〕で表される化合物またはその塩を酸化反応に付して式(I-4):
【化42】
〔式中、環B2はY2を含み、環構成原子として窒素原子を含まない、置換されていてもよい5〜8員環を形成していることを示し、Y2は酸化された硫黄原子または
【化43】
を示し、その他の記号は上記と同意義を有する。〕で表される化合物またはその塩を得るか;あるいは
【0012】
式(II-3):
【化44】
〔式中、G'はハロゲン原子を示し、その他の記号は上記と同意義を有する。〕で表される化合物またはその塩と、
(C6H5)3P
を溶媒中で反応させて式(VI):
【化45】
〔式中、各記号は上記と同意義を有する。〕で表される化合物を得、次いで式(VI)で表される化合物を式(VII):
Z1−(CH2)q 'CHO (VII)
〔式中、Z1は、置換されていてもよい複素環基を示し、q'は0〜4の整数を示す。〕で表される化合物またはその塩と反応させて式(VIII):
【化46】
〔式中、各記号は上記と同意義を有する。〕で表される化合物またはその塩を得、さらに式(VIII)で表される化合物またはその塩を還元反応に付して、式(I-5):
【化47】
〔式中、各記号は上記と同意義を有する。〕で表される化合物またはその塩を得るか;あるいは
【0013】
式(II-1):
【化48】
〔式中、各記号は上記と同意義を有する。〕で表される化合物またはその塩を、式(XII):
R−H (XII)
〔式中、Rは上記と同意義を有する。〕で表される化合物またはその塩を反応させて、式(I-9)
【化49】
〔式中、各記号は上記と同意義を有する。〕で表される化合物またはその塩を得ることを特徴とする一般式(I):
【化50】
〔式中、各記号は上記と同意義を有する。〕で表される化合物またはその塩の製造法、
【0014】
(25)式(I):
【化51】
〔式中、Gはハロゲン原子、ヒドロキシ基、置換されていてもよいアミノ基、置換されていてもよい低級アルキル基または置換されていてもよい低級アルコキシ基を、alkは置換されていてもよい低級アルキレン基を、Xは酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子または−(CH2)q−(qは0から5の整数を示す。)を、Rは置換されていてもよいアミノ基または置換されていてもよい複素環基を示し、環BはYを含み、環構成原子として窒素原子を含まない、置換されていてもよい5〜8員環を形成していることを示し、Yは酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子、
【化52】
(式中、RaおよびRbは、それぞれ同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい炭化水素残基、置換されていてもよいアシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよいチオカルバモイル基、置換されていてもよいスルホニル基、置換されていてもよいスルフィニル基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、エステル化されていてもよいカルボキシル基もしくは置換されていてもよい複素環基を示し、RaとRbが互いに結合して5〜7員環を形成していてもよく、Rcは、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい炭化水素残基、置換されていてもよいアシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよいチオカルバモイル基、置換されていてもよいスルホニル基、置換されていてもよいスルフィニル基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、エステル化されていてもよいカルボキシル基もしくは置換されていてもよい複素環基を示す。)を示し、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環を示す。〕で表される化合物もしくはそのプロドラッグまたはその薬学的に許容される塩を含有してなる医薬組成物、
【0015】
(26)炎症性疾患の予防または治療のための上記(25)記載の医薬組成物、
(27)関節炎の予防または治療のための上記(25)記載の医薬組成物、
(28)リウマチの予防または治療のための上記(25)記載の医薬組成物、
(29)慢性関節リウマチの予防または治療のための上記(25)記載の医薬組成物、
(30)骨吸収抑制剤である上記(25)記載の医薬組成物、
(31)骨粗鬆症の予防または治療のための上記(25)記載の医薬組成物、
(32)サイトカインの産生抑制剤である上記(25)記載の医薬組成物、
(33)自己免疫疾患の予防または治療のための上記(25)記載の医薬組成物、
(34)臓器移植後の拒絶反応の予防または治療のための上記(25)記載の医薬組成物、
(35)T細胞分化調節薬である上記(25)記載の医薬組成物、
【0016】
(36)哺乳動物に対して式(I):
【化53】
〔式中、Gはハロゲン原子、ヒドロキシ基、置換されていてもよいアミノ基、置換されていてもよい低級アルキル基または置換されていてもよい低級アルコキシ基を、alkは置換されていてもよい低級アルキレン基を、Xは酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子または−(CH2)q−(qは0から5の整数を示す。)を、Rは置換されていてもよいアミノ基または置換されていてもよい複素環基を示し、環BはYを含み、環構成原子として窒素原子を含まない、置換されていてもよい5〜8員環を形成していることを示し、Yは酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子、
【化54】
(式中、RaおよびRbは、それぞれ同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい炭化水素残基、置換されていてもよいアシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよいチオカルバモイル基、置換されていてもよいスルホニル基、置換されていてもよいスルフィニル基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、エステル化されていてもよいカルボキシル基もしくは置換されていてもよい複素環基を示し、RaとRbが互いに結合して5〜7員環を形成していてもよく、Rcは、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい炭化水素残基、置換されていてもよいアシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよいチオカルバモイル基、置換されていてもよいスルホニル基、置換されていてもよいスルフィニル基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、エステル化されていてもよいカルボキシル基もしくは置換されていてもよい複素環基を示す。)を示し、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環を示す。〕で表される化合物もしくはそのプロドラッグまたはその薬学的に許容される塩を有効量投与することを特徴とする炎症性疾患の予防または治療方法、および
【0017】
(37)炎症性疾患の予防治療剤を製造するための
式(I):
【化55】
〔式中、Gはハロゲン原子、ヒドロキシ基、置換されていてもよいアミノ基、置換されていてもよい低級アルキル基または置換されていてもよい低級アルコキシ基を、alkは置換されていてもよい低級アルキレン基を、Xは酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子または−(CH2)q−(qは0から5の整数を示す。)を、Rは置換されていてもよいアミノ基または置換されていてもよい複素環基を示し、環BはYを含み、環構成原子として窒素原子を含まない、置換されていてもよい5〜8員環を形成していることを示し、Yは酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子、
【化56】
(式中、RaおよびRbは、それぞれ同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい炭化水素残基、置換されていてもよいアシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよいチオカルバモイル基、置換されていてもよいスルホニル基、置換されていてもよいスルフィニル基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、エステル化されていてもよいカルボキシル基もしくは置換されていてもよい複素環基を示し、RaとRbが互いに結合して5〜7員環を形成していてもよく、Rcは、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい炭化水素残基、置換されていてもよいアシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよいチオカルバモイル基、置換されていてもよいスルホニル基、置換されていてもよいスルフィニル基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、エステル化されていてもよいカルボキシル基もしくは置換されていてもよい複素環基を示す。)を示し、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環を示す。〕で表される化合物もしくはそのプロドラッグまたはその薬学的に許容される塩の使用に関する。
【0018】
【発明の実施の形態】
上記一般式ならびに本発明の範囲内に包含される諸定義の説明およびそれらの好適な例を以下に記載する。
上記の式(I)中、Gはハロゲン原子(例、塩素、臭素、ヨウ素またはフッ素)、ヒドロキシ基、置換されていてもよいアミノ基〔例、アミノ基;メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ブチルアミノ等のN−(C1-6アルキル)アミノ基;ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジブチルアミノ等のN,N−ジ(C1-6アルキル)アミノ基〕、置換されていてもよい低級アルキル基〔例、1ないし3個のハロゲン原子等で置換されていてもよいC1-6アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、ブチル等)〕または置換されていてもよい低級アルコキシ基〔例、1ないし3個のハロゲン原子等で置換されていてもよいC1-6アルコキシ基(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ等)〕を示す。Gとして好ましくはハロゲン原子、より好ましくは塩素原子が挙げられる。
上記の式中、G'は、ハロゲン原子(例、塩素、臭素、ヨウ素またはフッ素)を示す。G'として好ましくは、塩素が挙げられる。
【0019】
alkで示される置換されていてもよい低級アルキレン基における低級アルキレン基としては、メチレン、エチレン、プロピレン等のC1−6アルキレン基が挙げられる。
alkで示される低級アルキレン基の置換基としては、ハロゲン原子(例、塩素、臭素、ヨウ素またはフッ素)、ヒドロキシ基、置換されていてもよいアミノ基〔例、アミノ基;メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ブチルアミノ等のN−(C1-6アルキル)アミノ基;ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジブチルアミノ等のN,N−ジ(C1-6アルキル)アミノ基〕、置換されていてもよい低級アルキル基〔例、1ないし3個のハロゲン原子等で置換されていてもよいC1-6アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、ブチル等)〕および置換されていてもよい低級アルコキシ基〔例、1ないし3個のハロゲン原子等で置換されていてもよいC1-6アルコキシ基(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ等)〕から選ばれる1ないし4個の置換基が挙げられる。
alkとして好ましくは、メチレンが挙げられる。
上記の式(I)中、Xは、酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子、または
−(CH2)q− (qは0〜5の整数、好ましくは0〜3の整数、より好ましくは0を表す)を示す。Xとして表される酸化されていてもよい硫黄原子としては、チオ基、スルフィニル基およびスルホニル基が挙げられ、このうちチオ基が好ましい。
Xとしては、好ましくは −(CH2)q− (qは0〜5の整数、好ましくは0〜3の整数、より好ましくは0を表す)が挙げられる。
【0020】
上記の式(I)中、Rで示される置換されていてもよいアミノ基は、例えば、式:−N(R1)(R2)(式中、R1およびR2は、それぞれ同一または異なって、水素、それぞれ置換されていてもよい炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基もしくは複素環基(好ましくはアシル基)を示すか、R1およびR2が結合して置換されていてもよい含窒素複素環を形成していることを示す)で表される基などが挙げられる。
【0021】
R1またはR2で表される置換されていてもよい炭化水素残基における炭化水素残基としては、脂肪族炭化水素残基、脂環族炭化水素残基、脂環族−脂肪族炭化水素残基、芳香脂肪族炭化水素残基、芳香族炭化水素残基などが挙げられる。
【0022】
該脂肪族炭化水素残基としては、C1-8飽和脂肪族炭化水素残基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル等のC1-8アルキル)、および、C2-8不飽和脂肪族炭化水素残基(例えば、ビニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−ヘキセニル、3−ヘキセニル、2,4−ヘキサジエニル、5−ヘキセニル、1−ヘプテニル、1−オクテニル、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−ヘキシニル、3−ヘキシニル、2,4−ヘキサジイニル、5−ヘキシニル、1−ヘプチニル、1−オクチニル等のC2−8アルケニル、C2−8アルキニル、C4−8アルカジエニル、C4−8アルカジイニル)などが挙げられる。
【0023】
該脂環族炭化水素残基としては、C3-7飽和脂環族炭化水素残基(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキル)およびC5-7不飽和脂環族炭化水素残基(例えば、1−シクロペンテニル、2−シクロペンテニル、3−シクロペンテニル、1−シクロヘキセニル、2−シクロヘキセニル、3−シクロヘキセニル、1−シクロヘプテニル、2−シクロヘプテニル、3−シクロヘプテニル、2,4−シクロヘプタジエニル等などのC5-7シクロアルケニル、C5-7シクロアルカジエニル)などが挙げられる。
【0024】
該脂環族−脂肪族炭化水素残基としては、上記の脂環族炭化水素残基と上記の脂肪族炭化水素残基とが結合したもののうち、炭素数4〜9のもの(例えば、シクロプロピルメチル、シクロプロピルエチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、2−シクロペンテニルメチル、3−シクロペンテニルメチル、シクロヘキシルメチル、2−シクロヘキセニルメチル、3−シクロヘキセニルメチル、シクロヘキシルエチル、シクロヘキシルプロピル、シクロヘプチルメチル、シクロヘプチルエチル等)などの炭素数4〜9のシクロアルキルアルキル,シクロアルケニルアルキルなどが挙げられる。
【0025】
該芳香脂肪族炭化水素残基としては、C7-9フェニルアルキル(例えば、ベンジル、フェネチル、1−フェニルエチル、3−フェニルプロピル、2−フェニルプロピル、1−フェニルプロピル等)およびC11-13ナフチルアルキル(例えば、α−ナフチルメチル、α−ナフチルエチル、β−ナフチルメチル、β−ナフチルエチル等)が挙げられる。
【0026】
該芳香族炭化水素残基としては、例えば、フェニル、ナフチル(α−ナフチル,β−ナフチル)などが挙げられる。
【0027】
R1またはR2で表される置換されていてもよい炭化水素残基における炭化水素残基としては、C1-6の直鎖状または分枝鎖状アルキル、とりわけC1-4の直鎖状アルキルまたはC3-4の分枝鎖状アルキルがより好ましい。具体的には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル基などが好ましい。
【0028】
R1またはR2で示される置換されていてもよいアシル基におけるアシル基としては、(i)ホルミル、または、(ii)C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-7シクロアルキル、C5-7シクロアルケニルもしくは芳香族基(例、フェニル基,ピリジル基など)とカルボニル基の結合したもの(例、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタノイル、シクロブタンカルボニル、シクロペンタンカルボニル、シクロヘキサンカルボニル、シクロヘプタンカルボニル、クロトニル、2-シクロヘキセンカルボニル、ベンゾイル、ニコチノイル等)が挙げられる。
【0029】
R1またはR2で示される置換されていてもよいスルホニル基におけるスルホニル基としては、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-7シクロアルキル、C5-7シクロアルケニルまたは芳香族基(例、フェニル基,ピリジル基など)とスルホニル基の結合したもの(例、メタンスルホニル、エタンスルホニル、ベンゼンスルホニル等)が挙げられる。
R1またはR2で示される置換されていてもよいスルフィニル基におけるスルフィニル基としては、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-7シクロアルキル、C5-7シクロアルケニルまたは芳香族基(例、フェニル基,ピリジル基など)とスルフィニル基の結合したもの(例、メタンスルフィニル、エタンスルフィニル、ベンゼンスルフィニル等)が挙げられる。
【0030】
R1またはR2で表される置換されていてもよい複素環基における複素環基としては、たとえば(i)1個の硫黄原子、1個の窒素原子もしくは1個の酸素原子を含む5〜7員複素環基、(ii)2〜4個の窒素原子を含む5〜6員複素環基、または、(iii)1〜2個の窒素原子および1個の硫黄もしくは酸素原子を含む5〜6員複素環基などが挙げられ、(iv)これらの複素環基は2個以下の窒素原子を含む5〜6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環と縮合していてもよい。また(i)〜(iV)に例示した複素環基は、それぞれ飽和または不飽和の複素環基であってもよく、不飽和の複素環基は、芳香族および非芳香族の何れであってもよい。
【0031】
R1またはR2で表される置換されていてもよい複素環基における複素環基の例としては、芳香族単環式複素環基、芳香族縮合複素環基および非芳香族複素環基が挙げられる。
R1またはR2で表される置換されていてもよい複素環基における複素環基の具体例としては、(i)芳香族単環式複素環基(例、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニルなど)、(ii)芳香族縮合複素環基(例、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ[b]チエニル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、1,2−ベンゾイソチアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プリニル、プテリジニル、カルバゾリル、α−カルボリニル、β−カルボリニル、γ−カルボリニル、アクリジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、フェノキサチイニル、チアントレニル、フェナントレジニル、フェナントロリニル、インドリジニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジル、イミダゾ[1,2−a]ピリジル、イミダゾ[1,5−a]ピリジル、イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジル、イミダゾ[1,5−a]ピリジル、イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピリジル、1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジニル等)、および、(iii)非芳香族複素環基(例、オキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフリル、チオラニル、ピペリジル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル等)が挙げられる。
【0032】
R1とR2は互いに結合して環、とりわけ含窒素5〜7員環を形成することもあるが、このような−N(R1)(R2)の例としては、例えば、1−ピロリル、1−ピロリジニル、1−イミダゾリジニル、1−ピラゾリジニル、1−ピペリジル(ピペリジノ)、1−ピペラジニル、4−モルホリニル(モルホリノ)、4−チオモルホリニル、ホモピペラジン−1−イル、ピラゾール−1−イル、イミダゾール−1−イル、1,3−チアジアゾール−3−イル、1,3−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−トリアゾール−1−イル、1,2,4−トリアゾール−2−イル、1,2,4−トリアゾール−4−イル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、1,2,3−トリアゾール−2−イル、テトラゾール−1−イル、オキサゾール−3−イル、チアゾール−3−イルおよびこれらの一部または全部が飽和した含窒素複素環基などが挙げられ、これらの複素環基は後述の炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基および複素環基が有していてもよい置換基と同様な基を1〜3個有していてもよく、前述の芳香族単環式複素環基またはベンゼン環などの芳香環と縮合していてもよい。このように芳香環と縮合した場合の具体例としては、例えば、ベンズイミダゾール−1−イル、インドール−1−イル、1H−インダゾール−1−イル等が挙げられ;好ましくはそれぞれ置換されていてもよく、ベンゼン環と縮合していてもよい1,2,4−トリアゾール−1−イル、1,2,4−トリアゾール−2−イル、イミダゾール−1−イル、モルホリノ(4−モルホリニル)、ピペリジノ(1−ピペリジル)、オキサゾリジン-3-イル、チアゾリジン-3-イル、ヒダントイン-1-イル、ピロリジノ(1−ピロリジン−1−イル)等;より好ましくは、1ないし2個のオキソ基を有していてい含窒素5〜7員環(例、2,4-ジオキソオキサゾリジン-3-イル、2,4-ジオキソチアゾリジン-3-イル、2,5-ジオキソヒダントイン-1-イル、2,5-ジオキソピロリジン-1-イル等)、とりわけ好ましくは2,5-ジオキソピロリジン-1-イルが挙げられる。
【0033】
R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基および複素環基は、その鎖上または環上の置換可能な任意の位置に置換基を1〜3個有していてもよい。
かかるR1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基および複素環基の置換基としては、脂肪族鎖式炭化水素基、脂環式炭化水素基、アリール基、芳香族複素環基、非芳香族複素環基、ハロゲン原子、置換されていてもよいアミノ基、アミジノ基、置換されていてもよいアシル基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、エステル化またはアミド化されていてもよいカルボキシル基、アラルキル基(例、C6−14アリール−C1-6アルキル基等)、カルバモイル基、置換されていてもよいチオカルバモイル基、N−モノ置換カルバモイル基(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル、フェニルカルバモイル等)、N,N−ジ置換カルバモイル基(N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、ピペリジノカルバモイル、モルホリノカルバモイル等)、スルファモイル基、N−モノ置換スルファモイル基(例、メチルスルファモイル、エチルスルファモイル、フェニルスルファモイル、p−トルエンスルファモイル等)、N,N−ジ置換スルファモイル基(N,N−ジメチルスルファモイル、N−メチル−N−フェニルスルファモイル、ピペリジノスルファモイル、モルホリノスルファモイル等)、メルカプト基、スルホ基、シアノ基、アジド基、ニトロ基、ニトロソ基、オキソ基などが挙げられる。
【0034】
R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基および複素環基の置換基としての脂肪族鎖式炭化水素基としては、直鎖状または分枝鎖状の脂肪族炭化水素基、例えばアルキル基(好ましくはC1-10アルキル基)、アルケニル基(好ましくはC2-10アルケニル基)、アルキニル基(好ましくはC2-10アルキニル基)などが挙げられる。該アルキル基の好適な例としては、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、1−エチルプロピル、ヘキシル、イソヘキシル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、2−エチルブチル、ヘキシル、ペンチル、オクチル、ノニル、デシルなどが挙げられる。該アルケニル基の好適な例としては、例えばビニル、アリル、イソプロペニル、1−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、2−エチル−1−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニルなどが挙げられる。該アルキニル基の好適な例としては、例えばエチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシニルなどが挙げられる。
【0035】
R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基および複素環基の置換基としての脂環式炭化水素基としては、飽和または不飽和のC3-8脂環式炭化水素基、例えばC3-8シクロアルキル基、C3-8シクロアルケニル基、C4-8シクロアルカジエニル基などが挙げられる。該C3-8シクロアルキル基の好適な例としては、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オクチル、ビシクロ[3.2.1]オクチルなどが挙げられる。該C3-8シクロアルケニル基の好適な例としては、例えば2−シクロペンテン−1−イル、3−シクロペンテン−1−イル、2−シクロヘキセン−1−イル、3−シクロヘキセン−1−イルなどが挙げられる。該C4-8シクロアルカジエニル基の好適な例としては、例えば2,4−シクロペンタジエン−1−イル、2,4−シクロヘキサジエン−1−イル、2,5−シクロヘキサジエン−1−イルなどが挙げられる。
【0036】
R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基および複素環基の置換基としてのアリール基およびアラルキル基におけるアリール基は、単環式または縮合多環式芳香族炭化水素基を意味し、好適な例としては、例えばフェニル、ナフチル、アントリル、フェナントリル、アセナフチレニルなどが挙げられ、なかでもフェニル、1−ナフチル、2−ナフチルなどのC6−10アリールがより好ましく挙げられる。
【0037】
R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基および複素環基の置換基としての置換されていてもよいチオカルバモイル基としては、メチルチオカルバモイル、エチルチオカルバモイル、フェニルチオカルバモイルなどが挙げられる。
【0038】
R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基および複素環基の置換基としての芳香族複素環基の好適な例としては、芳香族単環式複素環基(例えばフリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル等の窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族単環式複素環基)、および、芳香族縮合複素環基(例えばベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ[b]チエニル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、1,2−ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、1,2−ベンゾイソチアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プリニル、プテリジニル、カルバゾリル、α−カルボリニル、β−カルボリニル、γ−カルボリニル、アクリジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、フェノキサチイニル、チアントレニル、フェナトリジニル、フェナトロリニル、インドリジニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジル、イミダゾ[1,2−a]ピリジル、イミダゾ[1,5−a]ピリジル、イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピリジル、1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジニル等の窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する8〜12員芳香族単環式複素環基)などが挙げられる。
【0039】
R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基および複素環基の置換基としての非芳香族複素環基の好適な例としては、例えばオキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフリル、チオラニル、ピペリジル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニルなどの窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜8員非芳香族単環式複素環基が挙げられる。
【0040】
R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基および複素環基の置換基としてのハロゲン原子の例としては、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素があげられ、とりわけフッ素および塩素が好ましい。
【0041】
R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基および複素環基の置換基としての、置換されていてもよいアミノ基としては、アミノ基、N−モノ置換アミノ基およびN,N−ジ置換アミノ基が挙げられる。該置換アミノ基としては、例えばC1-10アルキル基、C3-7シクロアルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-7シクロアルケニル基、C1-4アルキル基を有していてもよいC6-10アリール基、複素環基(例えば、R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基および複素環基の置換基としての複素環基と同様なもの)、またはC1-10アシル基(例、C3-7アルカノイル等)を、1個または2個置換基として有するアミノ基(例、メチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、ジブチルアミノ、ジアリルアミノ、シクロヘキシルアミノ、フェニルアミノ、N−メチル−N−フェニルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ベンゾイルアミノ、ニコチノイルアミノ等)が挙げられる。また、該置換アミノ基における2個の基が結合して、含窒素5−7員環(例えば、R1とR2が互いに結合して形成する環と同様なもの、好ましくはピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ等)を形成していてもよい。
また、R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基および複素環基の置換基としてのカルバモイル基およびスルファモイル基は、上記した置換アミノ基が有していてもよい置換基と同様な置換基を1ないし2個有していてもよい。
【0042】
R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基および複素環基の置換基としての置換されていてもよいアシル基としては、(i)ホルミル、または、(ii)C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-7シクロアルキル、C5-7シクロアルケニルもしくは芳香族基(例、フェニル基,ピリジル基など)とカルボニル基が結合したもの(例、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタノイル、シクロブタンカルボニル、シクロペンタンカルボニル、シクロヘキサンカルボニル、シクロヘプタンカルボニル、クロトニル、2−シクロヘキセンカルボニル、ベンゾイル、ニコチノイル等)などが挙げられる。
【0043】
R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基および複素環基の置換基としての置換されていてもよいヒドロキシ基としては、ヒドロキシ基およびこのヒドロキシ基に適宜の置換基、特に保護基として用いられるものを有したヒドロキシ基(例、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アラルキルオキシ、アシルオキシ、アリールオキシ等)が挙げられる。
該アルコキシとしては、C1-10アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、ノニルオキシ等)、C3-7シクロアルキルオキシ(例、シクロブトキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ等)が好ましい。
該アルケニルオキシとしては、C2-10アルケニルオキシ(例、アリル(allyl)オキシ、クロチルオキシ、2−ペンテニルオキシ、3−ヘキセニルオキシ等)、C3-7 シクロアルケニルオキシ(例、2−シクロペンテニルメトキシ、2−シクロヘキセニルメトキシなど)が好ましい。
該アルキニルオキシとしては、C2-10アルキニルオキシ(例、エチニルオキシ、2−プロピニルオキシ等)が好ましい。
該アラルキルオキシとしては、例えばフェニル−C1-4アルキルオキシなど(例、ベンジルオキシ、フェネチルオキシ等)が好ましい。
該アシルオキシとしては、C2-4アルカノイルオキシ(例、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオキシ等)、C3-4アルケノイルオキシまたはC3-4アルキノイルオキシが好ましい。
該アリールオキシとしては、フェノキシ、4−クロロフェノキシなどのハロゲン原子で置換されていてもよいフェノキシなどが好ましい。
【0044】
R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基および複素環基の置換基としての置換されていてもよいチオール基としては、チオール基およびこのチオール基に適宜の置換基、特に保護基として用いられるものを有したチオール基(例えばアルキルチオ、アルケニルチオ、アルキニルチオ、アラルキルチオ、アシルチオ、アリールチオなど)が挙げられ、該置換基としては置換されていてもよいヒドロキシ基が有していてもよい置換基と同様なものが挙げられる。
【0045】
R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基および複素環基の置換基としてのエステル化されていてもよいカルボキシル基としては、カルボキシル基の他、例えばアルキルオキシカルボニル基、アルケニルオキシカルボニル、アルキニルオキシカルボニル、アラルキルオキシカルボニル基、アシルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基などが挙げられる。
該アルキルオキシカルボニル基におけるアルキル基としては、C1- 10アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル等)が挙げられる。
該アルケニルオキシカルボニル基におけるアルケニル基としては、C2-6アルケニル基(例、ビニル、アリル、1−プロペニル、イソプロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、2−メチルアリル等)が挙げられる。
該アルキニルオキシカルボニル基におけるアルキニル基としては、C2-6アルキニル基(例、エチニル、2−プロピニル等)が挙げられる。
該アラルキルオキシカルボニル基におけるアラルキル基は、アリール−アルキル基(例、C6−14アリール−C1-6アルキルなど)を意味する。該アリール−アルキル基におけるアリール基は、単環式または縮合多環式芳香族炭化水素基を意味し、好適な例としては、例えば、フェニル、ナフチル、アントリル、フェナントリル、アセナフチレニルなどが挙げられ、これらはC1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、C3-8シクロアルケニル基、C4-8シクロアルカジエニル基、アリール基(例、C6−14アリールなど)、芳香族複素環基(例えば、R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基および複素環基の置換基としての芳香族複素環基と同様なものなど)、非芳香族複素環基(例えば、R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基および複素環基の置換基としての非芳香族複素環基と同様なものなど)、アラルキル基(例、C6−14アリール−C1-6アルキル基等)、アミノ基、N−モノ置換アミノ基(例えば、R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基および複素環基の置換基としてのN−モノ置換アミノ基と同様なもの、好ましくは、N−モノ−C1−4 アルキルアミノ基など)、N,N−ジ置換アミノ基(例えば、R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基および複素環基の置換基としてのN,N−ジ置換アミノ基と同様なもの、好ましくは、N,N−ジ−C1−4 アルキルアミノ基など)、アミジノ基、アシル基(R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基および複素環基の置換基としてのアシル基など)、カルバモイル基、N−モノ置換カルバモイル基(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイルなどのN−モノ−C1−4 アルキルカルバモイル基、フェニルカルバモイル等)、N,N−ジ置換カルバモイル基(N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイルなどのN,N−ジ−C1−4 アルキルカルバモイル基、ピペリジノカルバモイル、モルホリノカルバモイル等)、スルファモイル基、N−モノ置換スルファモイル基(例、メチルスルファモイル、エチルスルファモイルなどのN−モノ−C1−4 アルキルスルファモイル基、フェニルスルファモイル、p−トルエンスルファモイル等)、N,N−ジ置換スルファモイル基(N,N−ジメチルスルファモイルなどのN,N−ジ−C1−4 アルキルスルファモイル基、N−メチル−N−フェニルスルファモイルなどのN−C1−4 アルキル−N−フェニルスルファモイル基、ピペリジノスルファモイル、モルホリノスルファモイル等)、カルボキシル基、C1-10アルコキシカルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル等)、ヒドロキシ基、C1-10アルコキシ基、C2-10アルケニルオキシ基、C3-7シクロアルキルオキシ基、アラルキルオキシ基(例、C6−14アリール−C1-6アルキルオキシなど)、アリールオキシ基(例、C6−14アリールオキシなど)、メルカプト基、C1-10アルキルチオ基、アラルキルチオ基(例、C6−14アリール−C1-6アルキルチオなど)、アリールチオ基(例、C6−14アリールチオなど)、スルホ基、シアノ基、アジド基、ニトロ基、ニトロソ基、ハロゲン原子などの置換基を有していてもよい。該アリール−アルキル基におけるアルキル基としては、C1-6アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、ブチル等)が好ましい。
該アラルキル基、即ちアリール−アルキル基の好適な例としては、ベンジル、フェネチル、3−フェニルプロピル、(1−ナフチル)メチル、(2−ナフチル)メチルなどが挙げられ、なかでもベンジル、フェネチルなどが好ましい。
該アシルオキシカルボニル基におけるアシル基としては、ホルミル、C2-4アルカノイル基、C3-4アルケノイル基、C3-4アルキノイル基などが挙げられる。
該アリールオキシカルボニル基におけるアリール基としては、フェニル、ナフチルなどが挙げられる。
【0046】
R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基および複素環基の置換基としてのアミド化されたカルボキシル基としては、上記R1またはR2で示されるそれぞれ置換されていてもよい炭化水素残基、アシル基、スルホニル基および複素環基の置換基としての置換されていてもよいアミノ基でアミド化されたカルボキシル基などが挙げられる。
【0047】
上記の式(I)中、Rで示される置換されていてもよい複素環基における複素環基としては、例えば、上記R1またはR2について定義したものと同様なものが挙げられる。Rで示される置換されていてもよい複素環基は、隣接するXと、複素環基中の結合可能な如何なる原子(例、窒素、炭素)を介して結合していてもよい。Rで示される置換されていてもよい複素環基は、窒素原子を介して結合していることが好ましい。
【0048】
Rで示される置換されていてもよい複素環基における複素環基(好ましくは含窒素複素環基)としては、例えば(i)1個の硫黄原子、1個の窒素原子もしくは1個の酸素原子を含む5〜7員複素環基、(ii)2〜4個の窒素原子を含む5〜6員複素環基、または、(iii)1〜2個の窒素原子および1個の硫黄もしくは酸素原子を含む5〜6員複素環基などが挙げられ、(iv)これらの複素環基は、2個以下の窒素原子を含む5〜6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環と縮合していてもよい。また(i)〜(iV)に例示した複素環基は、それぞれ飽和または不飽和の複素環基であってもよく、不飽和の複素環基は、芳香族および非芳香族の何れであってもよい。
これらの該複素環基は、その環上の置換可能な任意の位置に置換基を1〜3個有していてもよい。かかる置換基としては、上記R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基および複素環基上の置換基として定義したものと同様な基(好ましくはオキソ基)などが挙げられる。
【0049】
Rで表される置換されていてもよい複素環基の複素環基の例としては、複素環構成原子としての炭素原子が隣接するXと結合する場合には、具体的には、2−イミダゾリル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、2−チアゾリル、2−オキサゾリル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ベンゾイミダゾリル等が挙げられる。
Rで表される置換されていてもよい複素環基の複素環基の例としては、複素環構成原子としての窒素原子が隣接するXと結合する場合には、例えば、1−ピロリル、1−ピロリジニル、1−イミダゾリジニル、1−ピラゾリジニル、1−ピペリジル(ピペリジノ)、1−ピペラジニル、4−モルホリニル(モルホリノ)、4−チオモルホリニル、ホモピペラジン−1−イル、ピラゾール−1−イル、イミダゾール−1−イル、1,3−チアジアゾール−3−イル、1,3−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−トリアゾール−1−イル、1,2,4−トリアゾール−2−イル、1,2,4−トリアゾール−4−イル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、1,2,3−トリアゾール−2−イル、テトラゾール−1−イル、オキサゾール−3−イル、チアゾール−3−イルおよびこれらの一部または全部が飽和した含窒素複素環基などが挙げられ、これらの複素環基はR1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基および複素環基が有していてもよい置換基と同様な基を1〜3個有していてもよく、前述の非芳香族単環式複素環基またはベンゼン環などの芳香環と縮合していてもよい。このように芳香環と縮合した場合の具体例としては、例えば、ベンズイミダゾール−1−イル、インドール−1−イル、1H−インダゾール−1−イル等が挙げられ; 好ましくはそれぞれ置換されていてもよく、ベンゼン環と縮合していてもよい1,2,4−トリアゾール−1−イル、1,2,4−トリアゾール−2−イル、イミダゾール−1−イル、モルホリノ(4−モルホリニル)、ピペリジノ(1−ピペリジル)、オキサゾリジン-3-イル、チアゾリジン-3-イル、ヒダントイン-1-イル、ピロリジノ(1−ピロリジン−1−イル)等; より好ましくは、1ないし2個のオキソ基を有していてい含窒素5〜7員環(例、2,4-ジオキソオキサゾリジン-3-イル、2,4-ジオキソチアゾリジン-3-イル、2,5-ジオキソヒダントイン-1-イル、2,5-ジオキソピロリジン-1-イル等)、とりわけ好ましくは2,5-ジオキソピロリジン-1-イルが挙げられる。
Rとしては、
【化57】
[式中、環C1はR1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基および複素環上の置換基を1〜3個有していてもよく、ベンゼン環が縮合していてもよい、該1個の窒素原子以外に、窒素、硫黄および酸素から選ばれる1〜3個のヘテロ原子を含んでいてもよい5〜7員複素環基を示す。]が好ましい。
Rとしては、
【化58】
〔式中、環Cは該1個の窒素原子以外に、窒素、硫黄および酸素から選ばれる1個以上(1〜3個、好ましくは1個)のヘテロ原子を含む5〜7員複素環基を示す。〕がより好ましい。
【0050】
上記の式(I)中、Yは、酸素原子,酸化されていてもよい硫黄原子,
【化59】
(式中、RaおよびRbは、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい炭化水素残基、置換されていてもよいアシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよいチオカルバモイル基、置換されていてもよいスルホニル基、置換されていてもよいスルフィニル基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、エステル化されていてもよいカルボキシル基もしくは置換されていてもよい複素環基を示し、RaとRbが互いに結合して5〜7員環を形成していてもよく、Rcは、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい炭化水素残基、置換されていてもよいアシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよいチオカルバモイル基、置換されていてもよいスルホニル基、置換されていてもよいスルフィニル基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、エステル化されていてもよいカルボキシル基もしくは置換されていてもよい複素環基を示す。)を示す。
【0051】
Ra、RbおよびRcで示される置換されていてもよい炭化水素残基としては、上記R1またはR2で示される置換されていてもよい炭化水素残基と同様のものが挙げられる。Ra、RbおよびRcで示される置換されていてもよい炭化水素残基としては、とりわけメチル、エチル、イソプロピル、プロピル、ブチル、ベンジル、フェネチル、2−、3−または4−ピリジルメチル等が好ましい。
【0052】
Ra、RbおよびRcで示される置換されていてもよいアシル基としては、上記R1またはR2で示される置換されていてもよいアシル基と同様のものが挙げられ、とりわけベンゾイル、アセチルなどが好ましい。
【0053】
Ra、RbおよびRcで示される置換されていてもよいカルバモイル基としては、上記R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、もしくは複素環基の置換基として定義された置換されていてもよいカルバモイル基と同様のものが挙げられる。
【0054】
Ra、RbおよびRcで示される置換されていてもよいチオカルバモイル基としては、上記R1またはR2で示される置換されていてもよい炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、もしくは複素環基の置換基として定義された置換されていてもよいチオカルバモイル基と同様のものが挙げられる。
【0055】
Ra、RbおよびRcで示される置換されていてもよいスルホニル基としては、上記R1またはR2で示される置換されていてもよいスルホニル基と同様のものが挙げられる。
Ra、RbおよびRcで示される置換されていてもよいスルフィニル基としては、上記R1またはR2で示される置換されていてもよいスルフィニル基と同様のものが挙げられる。
【0056】
Ra、RbおよびRcで示される置換されていてもよいヒドロキシ基としては、上記R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基もしくは複素環基の置換基として定義された置換されていてもよいヒドロキシ基と同様のものが挙げられる。
【0057】
Ra、RbおよびRcで示される置換されていてもよいチオール基としては、上記R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基もしくは複素環基の置換基として定義された置換されていてもよいチオール基と同様のものが挙げられる。
【0058】
Ra、RbおよびRcで示される置換されていてもよいエステル化されていてもよいカルボキシル基としては、上記R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基もしくは複素環基の置換基として定義された置換されていてもよいエステル化されていてもよいカルボキシル基と同様のものが挙げられる。
【0059】
Ra、RbおよびRcで示される置換されていてもよい複素環基としては、上記R1またはR2で定義された置換されていてもよい複素環基と同様のものが挙げられる。
【0060】
また、RaとRbが互いに結合して5〜7員環を形成した場合の、5〜7員環としては、、C5−7飽和炭化水素環(例、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン)、または窒素、硫黄、酸素から選ばれるヘテロ原子を1−4個有する5−7員の飽和複素環基〔例えば含窒素C5−7飽和炭化水素環(例、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ピロリジン、ピペリジン)、含酸素C5−7飽和炭化水素(例、ジオキソラン、ジオキサン、ジオキセパン環)等〕、好ましくはC5−7飽和炭化水素環(例、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン)または含酸素C5−7飽和炭化水素環ジオキソラン、ジオキサン、ジオキセパン環)等が挙げられる。
【0061】
Rcとしては、好ましくは、水素原子、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基等が挙げられる。
【0062】
Yとしては、好ましくは酸化されていてもよい硫黄原子または
【化60】
が挙げられる。
【0063】
上記の式(I)中、環Bは、隣接するチオフェン環の炭素二重結合部分と共に、Yを含み、環構成原子として窒素原子を含まない、置換されていてもよい5〜8員環(好ましくは6員環)を形成していることを示す。また、環BはYが
【化61】
の時には、Yを含んでラクトン環を形成していてもよい。
【0064】
Yを含み、環構成原子として窒素原子を含まない、置換されていてもよい5〜8員環の、5〜8員環としては、例えば、
【化62】
〔式中、Ra、RbおよびRcは上記と同意義を有する。nは0ないし4の整数、kは0ないし4の整数(但し、nとkの和は1ないし4である)、好ましくはnおよびkは1を示す〕等および環の一部または全部が不飽和結合に変換されたものなどの
【化63】
〔Y'およびY''はそれぞれ炭素、硫黄,酸素(好ましくは炭素)原子を示し、Yおよびnは上記と同意義を有する。〕で表される環が挙げられる。
【0065】
さらに好ましくは、
【化64】
等が、挙げられる。
また、上記式中、Y’およびY”の少なくとも一方が窒素原子を示すもの、例えば、
【化65】
[式中、各記号は上記と同意義を有する。]で表される環を有する化合物またはその塩も、後述する製造法で製造でき、後述する作用効果を有する。
【0066】
Yを含み、環構成原子として窒素原子を含まない5〜8員環は、Yの部分で明示される置換基以外の1〜4個の置換基をさらに有していてもよく、かかる置換基としては、例えば、R1またはR2の複素環基の置換基として定義された置換基と同様のもの;好ましくは、脂肪族鎖式炭化水素基〔例、アルキル基(好ましくはC1-10アルキル基)、アルケニル基(好ましくはC2-10アルケニル基)、アルキニル基(好ましくはC2-10アルキニル基)〕、置換されていてもよいアシル基、ハロゲン原子等;より好ましくは、C1−10アルキル基(とりわけC1− 6アルキル基)およびハロゲン原子(例、塩素、臭素、ヨウ素またはフッ素)から選ばれる1〜4個の置換基が挙げられる。
【0067】
上記の式(I)中、環Aはその環上の置換可能な任意の位置に、同一または異なっていてもよい、1〜4個、好ましくは1個または2個、より好ましくは1個の置換基を有していてもよい。環A上の該置換基としては例えば、ハロゲン原子、ニトロ基、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、置換されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいアシル基、エステル化されていてもよいカルボキシル基または置換されていてもよい芳香族環基が用いられる。
【0068】
環Aの置換基としてのハロゲン原子の例としては、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素があげられる。
【0069】
環Aの置換基としての置換されていてもよいアルキル基のアルキル基としてはC1-10直鎖状アルキル基、C3-10分枝状アルキル、C3-10環状アルキルのいずれでもよく、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどが挙げられる。
環Aの置換基としての置換されていてもよいアルキル基の置換基としては、例えば、上記R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基もしくは複素環基の置換基として定義された置換基と同様のものが挙げられる。
【0070】
環Aの置換基としての置換されていてもよいヒドロキシ基としては、置換されていてもよい炭化水素残基、置換されていてもよいアシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよいスルホニル基、置換されていてもよいスルフィニル基、置換されていてもよい複素環基またはエステル化されていてもよいカルボシキル基が挙げられる。
かかる置換されていてもよい炭化水素残基、置換されていてもよいアシル基、置換されていてもよいスルホニル基、置換されていてもよいスルフィニル基および置換されていてもよい複素環基としては、上記R1またはR2で示される置換されていてもよい炭化水素残基、置換されていてもよいアシル基、置換されていてもよいスルホニル基、置換されていてもよいスルフィニル基および置換されていてもよい複素環基と同様のものが各々挙げられる。また、置換されていてもよいカルバモイル基およびエステル化されていてもよいカルボシキル基としては、上記R1またはR2で示される置換されていてもよい炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基もしくは複素環基の置換基として定義された置換されていてもよいカルバモイル基およびエステル化されていてもよいカルボシキル基と同様のものが各々挙げられる。
環Aの置換基としての置換されていてもよいヒドロキシ基としては、好ましくはC1-6アルコキシ基またはヒドロキシ基、さらに好ましくはC1-6アルコキシ基、より好ましくはC1-3アルコキシ基、とりわけメトキシ基が挙げられる
【0071】
環Aの置換基としての置換されていてもよいチオール基としては、上記R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基もしくは複素環基の置換基として定義された置換されていてもよいチオール基と同様のものが挙げられる。
【0072】
環Aの置換基としての置換されていてもよいアミノ基としては、上記R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基もしくは複素環基の置換基として定義された置換されていてもよいアミノ基と同様のものが挙げられる。
【0073】
環Aの置換基としての置換されていてもよいアシル基としては、上記R1またはR2で示される置換されていてもよいアシル基と同様のものが挙げられる。
【0074】
環Aの置換基としてのエステル化されていてもよいカルボキシル基としては、上記R1またはR2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基もしくは複素環基の置換基として定義された置換されていてもよいエステル化されていてもよいカルボキシル基と同様のものが挙げられる。
【0075】
環Aの置換基としての置換されていてもよい芳香族環基としては、フェニル、ナフチル、アントリル等C6-14芳香族炭化水素残基に加えてピリジル、フリル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル等の窒素、硫黄、酸素から選ばれるヘテロ原子を有する5〜7員複素芳香族残基が挙げられる。
【0076】
環A上の置換基は、好ましくは、環Aの3位および/または4位に位置する。これら置換基は環A上の置換基が互いに隣接しているときは、隣接する置換基が連結して、−(CH2)m−または−O−(CH2)l−O−[式中、mは3〜5の整数を、lは1〜3の整数を示す]で示される環を形成していてもよく、かかる環は、ベンゼン環の炭素原子とともに形成される5〜7員環を含む。
【0077】
環Aは、少なくとも1個の置換されていてもよいヒドロキシ基、好ましくはC1-6アルコキシ基またはヒドロキシ基、さらに好ましくはC1-6アルコキシ基、より好ましくはC1-3アルコキシ基、とりわけメトキシ基で置換されていることが好ましい。さらに好ましくは、1個の置換されていてもよいヒドロキシ基で置換されている。具体的には例えば、環Aの4位が、置換されていてもよいヒドロキシ基(とりわけ、メトキシ基)で置換されているものが特に好ましい。
【0078】
上記の式(I)で表される化合物として、好ましくは、alk がメチレン、Gが塩素原子等のハロゲン原子、Xが−(CH2)q−(qは0から5の整数を示す。)、Rが置換されていてもよいアミノ基、環BはYを含む置換されていてもよい5〜8員環、Yが、酸化されていてもよい硫黄原子または
【化66】
環AがC1-6アルコキシ基またはヒドロキシ基で置換された化合物もしくはそのプロドラッグまたはその塩;より好ましくは、alk がメチレン、Gが塩素原子等のハロゲン原子、Xが−(CH2)q−(qは0を示す。)、すなわち、結合手、Rが
【化67】
[式中、環Cは上記と同意義である。]、環Bは
【化68】
[Y’およびY”はそれぞれ炭素、硫黄、酸素(好ましくは炭素)原子を、Yは上記と同意義(好ましくは、酸化されていてもよい硫黄原子または
【化69】
を、nは上記と同意義(好ましくは1)を示す。]で表される環であって、C1−6アルキル基およびハロゲン原子から選ばれる1〜4個の置換基で置換されていてもよく、環Aが、C1−6アルコキシ基またはヒドロキシ基(好ましくは、環Aの4位においてC1-6アルコキシ基)で置換されたものである化合物もしくはそのプロドラッグまたはその塩が挙げられる。
【0079】
このような化合物として、好ましくは、例えば 3-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1,3-チアゾリジン-2,4-ジオンもしくはその光学活性体またはその塩;
3-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1,3-オキサゾリジン-2,4-ジオンもしくはその光学活性体またはその塩;
1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオンもしくはその光学活性体またはその塩;
1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオンまたはその塩;
1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-8,8-ジメチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオンまたはその塩;
3-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-8,8-ジメチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1,3-チアゾリジン-2,4-ジオンまたはその塩;
1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-6,6-ジメチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオンまたはその塩;
2-アミノメチル-3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジンもしくその光学活性体またはその塩;
1-{[3-クロロ-4-(4-ヒドロキシフェニル)-7,7-ジオキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオンまたはその塩;
4-{3-クロロ-2-[2,5-ジオキソ-1-ピロリジニル)メチル]-7,7-ジオキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-4-イル}フェニル ジイソブチル ホスフェートまたはその塩;あるいは
ブチル 4-{3-クロロ-2-[(2,5-ジオキソ-1-ピロリジニル)メチル]-7,7-ジオキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-4-イル}フェニル カーボネートまたはその塩等が挙げられる
【0080】
また、上記の式(I)で表される化合物として、Gが塩素原子、Xが−(CH2)q−(qは0から5の整数を示す。)、Rが置換されていてもよいアミノ基、環BはYを含む置換されていてもよい5〜8員環、Yが、
【化70】
(式中、RaおよびRbは、それぞれ同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい炭化水素残基、置換されていてもよいアシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよいチオカルバモイル基、置換されていてもよいスルホニル基、、置換されていてもよいスルフィニル基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、エステル化されていてもよいカルボキシル基もしくは置換されていてもよい複素環基を示し、RaとRbが互いに結合して5〜7員環を形成していてもよい。)、環AがC1-6アルコキシ基またはヒドロキシ基で置換された化合物も好ましい。このような化合物として、例えば、
3-クロロ-2-[(2,5-ジオキソピロリジン-1-イル)メチル]-5,6,7,8-テトラヒドロ-7-オキソ-4-(4-メトキシフェニル)[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン エチレンケタールまたはその塩などが挙げられる。
【0081】
本発明の式(I)で表される化合物〔化合物(I)と称す。〕の塩および化合物(I)を製造する原料化合物の塩としては、薬学的に許容される塩が好ましく、例えば無機塩基との塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩基性または酸性アミノ酸との塩などが挙げられる。無機塩基との塩の好適な例としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;ならびにアルミニウム塩、アンモニウム塩などが挙げられる。有機塩基との塩の好適な例としては、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N'−ジベンジルエチレンジアミンなどとの塩が挙げられる。無機酸との塩の好適な例としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸などとの塩が挙げられる。有機酸との塩の好適な例としては、例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマール酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などとの塩が挙げられる。塩基性アミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアルギニン、リジン、オルニチンなどとの塩が挙げられ、酸性アミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアスパラギン酸、グルタミン酸などとの塩が挙げられる。
【0082】
化合物(I)またはその塩は、そのプロドラッグであってもよい。化合物(I)またはその塩のプロドラッグは、生体内における生理条件下で酵素や胃酸等による反応により化合物(I)またはその塩に変換する化合物、すなわち、▲1▼酵素的に酸化、還元、加水分解等を起こして化合物(I)またはその塩に変化する化合物、▲2▼胃酸等により加水分解などを起こして化合物(I)またはその塩に変化する化合物をいう。化合物(I)またはその塩のプロドラッグとしては、化合物(I)またはその塩の水酸基が、アシル化、アルキル化、リン酸化、ほう酸化された化合物またはその塩(例えば、化合物(I)またはその塩の水酸基がアセチル化、パルミトイル化、プロパノイル化、ピバロイル化、サクシニル化、フマリル化、アラニル化、ジメチルアミノメチルカルボニル化された化合物またはその塩など)、化合物(I)またはその塩のカルボキシル基が、エステル化、アミド化された化合物(例えば、化合物(I)またはその塩のカルボキシル基がエチルエステル化、フェニルエステル化、カルボキシオキシメチルエステル化、ジメチルアミノメチルエステル化、ピバロイルオキシメチルエステル化、エトキシカルボニルオキシエチルエステル化、フタリジルエステル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルエステル化、シクロヘキシルオキシカルボニルエチルエステル化、メチルアミド化された化合物またはその塩など)などが用いられる。これらのプロドラッグは自体公知の方法あるいはそれに準じる方法に従って製造することができる。
また、化合物(I)またはその塩のプロドラッグは、広川書店1990年刊「医薬品の開発」第7巻分子設計163〜198頁に記載されているような生理的条件で化合物(I)またはその塩に変化するものであってもよい。
本発明の化合物(I)またはその塩は同位元素(例、3H、14C、35S、125Iなど)などで標識されていてもよい。
本発明の化合物(I)がラセミ体である場合には、通常の光学分割手段により、(S)体、(R)体に分離することができ、各々の光学活性体ならびにラセミ体のいずれも本発明に包含される。
【0083】
上記化合物(I)は次の様にして製造できる。すなわち、
A法
【化71】
〔式中、alkは置換されていてもよい低級アルキレン基を、Qは脱離基を、X1は酸素原子または酸化されていてもよい硫黄原子を示し、他の記号は上記と同意義を有する。〕
一般式(II-1)中、Qで表される脱離基としては、例えばハロゲン、好ましくは塩素、臭素またはヨウ素やエステル化することにより活性化されたヒドロキシ基、例えば有機スルホン酸の残基(例、p-トルエンスルホニルオキシ基、メタンスルホニルオキシ基等)や有機リン酸の残基であるジフェニルホスホリルオキシ基、ジベンジルホスホリルオキシ基、ジメチルホスホリルオキシ基などが挙げられる。
【0084】
本法では(II-1)を塩基の存在下(III)と反応させて(I-1)を製造する。(II-1)と(III)の反応は適宜の溶媒中で行われる。該溶媒としては例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)、ジメトキシエタンなどのエーテル類、メタノール、エタノール、プロパノールなどのアルコ−ル類、酢酸エチル、アセトニトリル、ピリジン、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、1,1,2,2-テトラクロロエタン、アセトン、2-ブタノンおよびこれらの混合溶媒があげられる。(II-1)と(III)の反応は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどのアルカリ金属塩、炭酸銀(Ag2CO3)、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ピリジン、トリエチルアミン、N,N-ジメチルアニリン、1,5-ジアザビシクロ[4.3.0]ノン-5-エン、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ-7-エン(DBU)等のアミン類、などの適宜の塩基の存在下に行われ、これら塩基の使用量は化合物(II-1)に対し1〜5モル当量程度が好ましい。本反応は通常−20℃〜150℃、好ましくは約−10℃〜100℃で行われる。
このようにして得られるチエノピリジン誘導体(I-1)は公知の分離精製手段例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0085】
B法
【化72】
〔式中、各記号は上記と同意義を有する。〕
本法では(II-2)を塩基の存在下(IV)と反応させて(I-2)を製造する。(II-2)と(IV)の反応は適宜の溶媒中で行われる。該溶媒としては例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタンなどのエ−テル類、メタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ルなどのアルコ−ル類、酢酸エチル、アセトニトリル、ピリジン、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMA)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、1−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、1,1,2,2-テトラクロロエタン、アセトン、2-ブタノンおよびこれらの混合溶媒があげられる。(II-2)と(IV)の反応は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどのアルカリ金属塩、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、などの金属アルコキシド類、ピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン等のアミン類、水素化ナトリウム、水素化カリウムなどの適宜の塩基の存在下に行われ、これら塩基の使用量は化合物(II-2)に対し1〜5モル当量程度が好ましい。本反応は通常−20℃〜150℃、好ましくは約−10℃〜100℃で行われる。本反応は、また、過剰量の(IV)を塩基として使用することによっても行われる。
このようにして得られるチエノピリジン誘導体(I-2)は公知の分離精製手段例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0086】
C法
【化73】
〔式中、環B1はY1を含み、環構成原子として窒素原子を含まない、置換されていてもよい5〜8員環を形成していることを、Y1は硫黄原子または
【化74】
を示し、他の記号は上記と同意義を有する。〕
本法では(I-3)を酸化反応に付し、(I-4)を製造する。本反応は適宜の溶媒中酸化剤または必要により触媒の存在下に行われる。該溶媒としては例えば、1−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシドなどの高極性非プロトン溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタンなどのエ−テル類、酢酸エチル、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、1,1,2,2-テトラクロロエタンおよびこれらの混合溶媒があげられる。酸化剤としては、過酸化水素水、過酢酸、メタクロロ過安息香酸、クメンヒドロパーオキシド、tert−ブチルヒドロパーオキシド、活性化DMSO、二酸化マンガン、硝酸などが挙げられる。触媒としては金属を含有した錯体が好んで用いられ、その金属としては、例えばバナジウム、チタン、ルテニウム、レニウム、タングステン、マンガン、コバルトが挙げられるが、中でもバナジウムが好ましい。該バナジウム錯体としては、酸化バナジウムアセチルアセトナート、酸化バナジウムベンゾイルアセトナート、酸化バナジウムピコリナート、酸化バナジウム(V)、酢酸酸化バナジウム(IV)、酸化硫酸バナジウム(IV)水和物などの酸化バナジウム類、窒化バナジウムなどの、窒化バナジウム類、オキシ三塩化バナジウム、二塩化バナジウム、四塩化バナジウムなどの塩化バナジウム類、酸化バナジウムトリメトキシド、酸化バナジウムトリエトキシド、酸化バナジウムトリ−n−プロポキシド、酸化バナジウムトリイソプロポキシド、酸化バナジウムトリ−n−ブトキシド、酸化バナジウムトリ−sec−ブトキシド、酸化バナジウムトリイソブトキシド、酸化バナジウムトリ−t−ブトキシド、酸化β−ヒドロキシキノリルバナジウム、酸化β−ヒドロキシピリジルバナジウムなどが挙げられる。これら酸化剤の使用量は化合物(I-3)に対し当量または過剰量(例えば、1〜50モル当量)が好ましい。また、触媒の使用量は化合物(I-3)に対して0.0000001〜10当量、好ましくは0.0000005〜1当量である。本反応は通常−70℃〜150℃、好ましくは約−60℃〜120℃で行われ、反応時間は通常1〜100時間である。
このようにして得られるチエノピリジン誘導体(I-4)は公知の分離精製手段例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0087】
D法
【化75】
[式中、Z1は置換されていてもよい複素環基を示し、q'は0ないし4の整数を示し、G'はハロゲン原子を示し、他の記号は上記と同意義を有する。]
本法では最初に、一般式(II-3)で表される化合物と反応対応量のトリフェニルホスフィンを反応させ、一般式(VI)で表されるホスホニウム塩誘導体を製造する。本反応は、溶媒中で行われ、該溶媒としてはベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン等のエーテル類、アセトニトリルおよびこれらの混合溶媒が挙げられる。本反応は10℃〜200℃、好ましくは30℃〜150℃で、0.5〜50時間で行われる。
【0088】
ついで、ホスホニウム塩誘導体(VI)とアルデヒド誘導体(VII)を縮合反応に付し、(VIII)を製造する。(VI)と(VII)の縮合反応は適宜の溶媒中、塩基の存在下に行われる。該溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノールなどのアルコール類、エチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタンなどのエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドおよびこれらの混合溶媒が挙げられる。該塩基としては、水素化ナトリウム、水素化カリウムなどのアルカリ金属水素化物、ナトリウムエトキシド、ナトリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウムtert.ブトキシドなどのアルコキシド類、メチルリチウム、ブチルリチウム、フェニルリチウムなどの有機リチウム化合物、ナトリウムアミド等が用いられる。これら塩基の使用量は化合物(VI)に対して1〜1.5モル程度が好ましい。本反応は通常−50℃〜100℃、好ましくは−20℃〜50℃で行う。反応時間は0.5〜20時間である。
【0089】
(VIII)は、新しく生成した二重結合に関し(E)体および(Z)体の異性体の混合物として得られるが、これら(E)体および(Z)体は単離後それぞれを、または単離することなく混合物を還元反応に付し、(I-5)を製造する。本還元反応は常法に従い溶媒中、パラジウム触媒(パラジウム炭素、パラジウム黒等)、白金触媒(二酸化白金等)、ラネーニッケル等の触媒の存在下、水素雰囲気中で行われる。該溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノールなどのアルコール類、エチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタンなどのエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、酢酸エチル、アセトニトリル、アセトン、2−ブタノン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドおよびこれらの混合溶媒が挙げられる。水素雰囲気圧は1〜150気圧、好ましくは1〜20気圧で行われる。このようにして得られるチエノピリジン誘導体(I-5)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどに単離精製することができる。
【0090】
E法
【化76】
〔式中、各記号は上記と同意義を有する。〕
本法では、化合物(II-1)をジホルミルイミド ナトリウム塩などのジホルミルイミドのアルカリ金属塩との反応でホルミルアミノ体(I-6)とし、ついで酸との反応によりアミノ体(I-7)を製造する。
化合物(II-1)とジホルミルイミド ナトリウム塩などのジホルミルイミドのアルカリ塩との反応はA法と同様にして行われる。
化合物(I-7)は、ホルミルアミノ体(I-6)を酸の存在下加水分解反応に付すことにより製造される。化合物(I-6)の加水分解反応は含水の溶媒中で行われる。該溶媒としては例えば、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタンなどのエ−テル類、メタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、ブタノール、2−メトキシエタノールなどのアルコ−ル類、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトン、2-ブタノン、酢酸およびこれらの混合溶媒があげられる。酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸などが挙げられ、これら酸の使用量は化合物(I-6)に対し大過剰量、5〜50モル当量程度が好ましい。本反応は通常30℃〜150℃、好ましくは約50℃〜120℃で行われ、反応時間は通常1〜100時間である。また、化合物(I-7)から特開平10−36374号公報記載のF法にしたがってスルホニルアミノ体を、またI法にしたがってアシルアミノ体を製造する。
このようにして得られるチエノピリジン誘導体は、公知の分離精製手段例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0091】
E法で得られる化合物(I-7)は、化合物(II-1)とフタルイミドカリウムなどのフタルイミドのアルカリ金属塩との反応で得られる化合物(I-8)を、酸またはヒドラジンを用いて分解するGabriel 法によっても製造される(F法)。
F法
【化77】
〔式中、各記号は上記と同意義を有する。〕
化合物(II-1)とフタルイミドカリウムなどのフタルイミドのアルカリ金属塩との反応は、A法と同様にして行われる。化合物(I-7)は、化合物(I-8)を酸またはヒドラジン存在下、分解反応に付すことにより製造される。化合物(I-8)の分解反応は水の存在下で行われる。該溶媒としては、E法において化合物(I-6)の加水分解反応で用いた溶媒中と同様のものを用いることができる。該酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸などを用いることができる。
このようにして得られるチエノピリジン誘導体(I-7)および(I-8)は、公知の分離精製手段例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0092】
G法
【化78】
〔式中、各記号は上記と同意義を有する。〕
本法では(II-1)を塩基の存在下(XII)と反応させて(I-9)を製造する。(II-1)と(XII)の反応は適宜の溶媒中で行われる。該溶媒としては例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタンなどのエ−テル類、メタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ルなどのアルコ−ル類、酢酸エチル、アセトニトリル、ピリジン、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、1,1,2,2-テトラクロロエタン、アセトン、2-ブタノンおよびこれらの混合溶媒があげられる。(II-1)と(XII)の反応は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどのアルカリ金属塩、ピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン等のアミン類、水素化ナトリウム、水素化カリウム、n-ブチルリチウム、t-ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド(LDA) などの適宜の塩基の存在下に行われ、これら塩基の使用量は化合物(II-1)に対し1〜5モル当量程度が好ましい。本反応は通常−70℃〜150℃、好ましくは約−70℃〜100℃で行われる。本反応は、また、過剰量の(XII)を塩基として使用することによっても行われる。
このようにして得られるチエノピリジン誘導体(I-9)は公知の分離精製手段例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0093】
なお、上記A法、E法、F法およびG法の出発原料となる一般式(II-1)で表される化合物は、例えば、以下のように製造することができる。
【化79】
〔式中、各記号は上記と同意義を有する。〕
化合物(XI)は、ジャ−ナル オブ メディシナル ケミストリ−(Journal of Medicinal Chemistry)、17巻、624頁(1974年)記載の方法に従い、化合物(IX)、硫黄および化合物(X)を塩基の存在下、溶媒中で反応することにより製造される。該溶媒としては例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタンなどのエ−テル類、メタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ルなどのアルコ−ル類、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、1,1,2,2-テトラクロロエタン、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMA)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、1−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンおよびこれらの混合溶媒があげられる。該塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどのアルカリ金属塩、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、などの金属アルコキシド類、ピリジン、トリエチルアミン、ジエチルアミン、モルホリン、ピペリジン、N,N-ジメチルアニリン等のアミン類の適宜の塩基の存在下に行われ、これら塩基の使用量は化合物(IX)に対し1〜5モル当量程度が好ましい。本反応は通常−20℃〜150℃、好ましくは約−10℃〜100℃で行われる。ついで化合物(XI)と化合物(XII)の反応のより、化合物(II-1)を製造する。(XI)と(XII)の反応は、塩化アルミニウム、塩化亜鉛等のルイス酸、塩酸、硫酸、トリフルオロ酢酸、p-トルエンスルホン酸等の適宜の酸の存在下、溶媒中で行われる。該溶媒としてはベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン等のエ−テル類、メタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ルなどのアルコ−ル類、酢酸エチル、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、1,1,2,2-テトラクロロエタンおよびこれらの混合溶媒があげられる。化合物(VIII)の使用量は化合物(VII)に対し1.0〜2.0モル当量程度が好ましい。酸の使用量は化合物(VII)に対し0.05〜2.0モル当量程度が好ましい。本反応は通常0℃〜200℃、好ましくは約20℃〜120℃で行われる。反応時間は0.5〜20時間、好ましくは1〜10時間である。
このようにして得られる一般式(II-1)で表される化合物は、公知の分離精製手段例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0094】
A法〜G法で製造されるチエノピリジン誘導体が、環Aの置換基としてイソプロポキシ基を有するとき、四塩化チタンで処理することによりイソプロポキシ基をヒドロキシ基に変換することができる。本反応は、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素等の溶媒中、−50〜30℃、好ましくは−10〜20℃で行われる。およびおよびおよび
およびおよびおよびおよび
【0095】
本発明の化合物(I)またはその塩は、抗炎症作用を有し、さらに抗関節炎作用を有するので、関節に炎症症状を呈する総ての関節炎の予防または治療に用いることができる。該関節炎としては、例えば、慢性関節リウマチ等が挙げられる。
また、本発明の化合物(I)またはその塩は、リウマチ等の予防または治療に用いることができる。
また、本発明化合物(I)またはその塩は、優れた骨吸収抑制作用を有し、関節炎に伴う骨破壊、骨粗鬆症等の予防・治療に有用である。さらに、本発明化合物は、免疫性サイトカイン産生抑制作用を有しており、免疫が関与すると考えられる疾患の予防・治療、または/および臓器移植後の拒絶反応の予防・治療にも有効である。
本発明の化合物(I)またはその塩は、さらに、免疫性サイトカイン〔例えば、インターロイキン−2(IL−2)、インターフェロン−γ(IFN−γ)など〕の産生を抑制する作用を有し、自己免疫疾患を含む免疫が関与すると考えられる疾患の予防または治療に有用である。
かかる対象疾患としては、例えば全身性エリセマトーデス、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、多発性硬化症、乾癬、慢性肝炎、膀胱ガン、乳ガン、子宮頚部ガン、慢性リンパ性白血球、慢性骨髄性白血病、大腸ガン、結腸ガン、直腸ガン、ヘリコバクターピロリ感染症、ホジキン病、インスリン依存性糖尿病、悪性黒色腫、多発性骨髄腫、非ホジキン性リンパ腫、非小細胞肺ガン、卵巣ガン、消化性潰瘍、前立腺ガン、敗血症ショック、結核、不妊症、動脈硬化、ベーチュット病、喘息、アトピー性皮膚炎、腎炎、全身性真菌感染症、急性バクテリア髄膜炎、急性心筋梗塞、急性膵炎、急性ウイルス脳炎、成人呼吸促迫症候群、バクテリア肺炎、慢性膵炎、単純ヘルペスウイルス感染症、水痘−帯状疱疹ウイルス感染症、AIDS、ヒトパピローマウイルス感染症、インフルエンザ、侵襲性ブドウ状球菌感染症、末梢血管疾患、敗血症、間質性肝疾患、時局性回腸炎などが挙げられる。本発明の化合物(I)またはその塩は、とりわけ、全身性エリセマトーデス、慢性肝炎、間質性肝疾患、喘息、乾癬、潰瘍性大腸炎、クローン病、限局性回腸炎または多発性硬化症などの予防または治療に対し用いられる。
また、本発明の化合物(I)またはその塩は、臓器移植後の拒絶反応の予防・治療にも有用である。
さらに、本発明の化合物(1)またはその塩はT細胞分化調節薬としても有用である。T細胞分化調節薬とはTリンパ球がI型Tリンパ球(T1細胞)あるいはII型Tリンパ球(T2細胞)に分化することを調節する化合物の総称である。T1細胞はサイトカインとしてIFN−g、IL−2およぴTNFbを主に産生するTリンパ球で、CD4+ Tリンパ球およびCD8+ Tリンパ球を含む。T2細胞はサイトカインとしてIL−4、IL−5およびIL−10を主に産生するTリンハ球で、CD4+ Tリンパ球およびCD8+ Tリンハ球を含む。したがって、T細胞分化調節薬は関節炎をはじめ、上記の各種疾患の予防または治療に用いることができる。
本発明の化合物の毒性は低い。
【0096】
従って、本発明の化合物(I)またはその塩は、ヒトを含む哺乳動物(例、ヒト、ウマ、ウシ、ブタ、イヌ、ネコ、ラット、マウスなど)の炎症性疾患、関節炎、リウマチ、慢性関節リウマチまたは自己免疫疾患の予防・治療剤として、臓器移植後の拒絶反応の予防・治療剤として、関節炎に伴なう骨破壊、骨粗鬆症等の予防・知用剤として用いることができる。
【0097】
本発明の化合物(I)またはその塩の投与量は、投与経路、治療すべき患者の症状により種々選択できるが、化合物(I)として、通常、成人1人あたり、経口投与の場合、例えば約1mg〜約500mg、好ましくは約5mg〜約100mg、非経口投与の場合、約0.1mg〜約100mg、さらに好ましくは約0.3mg〜約10mgの範囲から選択でき、これらを1日1〜3回に分けて投与できる。
【0098】
本発明の目的化合物(I)またはその塩は、薬学的に許容される担体と配合し、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤などの固形製剤;またはシロップ剤、注射剤などの液状製剤として経口または非経口的に投与することができる。また、パッチ剤、パップ剤、軟膏剤(クリーム剤も含む)、硬膏剤、テープ剤、ローション剤、液剤、懸濁剤、乳剤、噴霧剤などの経皮投与製剤とすることもできる。
薬学的に許容される担体としては、製剤素材として慣用の各種有機あるいは無機担体物質が用いられ、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤などとして配合される。また必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、安定化剤、着色剤、甘味剤などの製剤添加物を用いることもできる。
【0099】
賦形剤の好適な例としては、例えば乳糖、白糖、D−マンニトール、デンプン、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸などが挙げられる。滑沢剤の好適な例としては、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカなどが挙げられる。結合剤の好適な例としては、例えば結晶セルロース、α化デンプン、白糖、D−マンニトール、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。崩壊剤の好適な例としては、例えばデンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースなどが挙げられる。溶剤の好適な例としては、例えば注射用水、アルコール、プロピレングリコール、マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油などが挙げられる。
【0100】
必要により、味のマスキング、腸溶性あるいは持続性の目的のため、自体公知の方法でコーティングすることにより、経口投与製剤とすることもできる。そのコーティング剤としては、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリオキシエチレングリコール、ツイーン80、ブルロニックF68、セルロースアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシメチルセルロースアセテートサクシネート、オイドラギット(ローム社製、メタアクリル酸・アクリル酸共重合体)などが用いられる。
【0101】
溶解補助剤の好適な例としては、例えばポリエチレングリコール、プロピレングリコール、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスアミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムなどが挙げられる。懸濁化剤の好適な例としては、例えばステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセリンなどの界面活性剤;例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの親水性高分子物質などが挙げられる。等張化剤の好適な例としては、例えば塩化ナトリウム、グリセリン、D−マンニトールなどが挙げられる。緩衝剤の好適な例としては、例えばリン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩などの緩衝液などが挙げられる。無痛化剤の好適な例としては、例えばベンジルアルコールなどが挙げられる。防腐剤の好適な例としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸などが挙げられる。抗酸化剤の好適な例としては、例えば亜硫酸塩、アスコルビン酸などが挙げられる。
【0102】
さらに、化合物(I)またはその塩は、例えば、▲1▼シクロオキシゲナーゼ抑制剤(Cox−I,Cox−II抑制剤)、▲2▼疾患修飾性抗リウマチ薬および免疫抑制薬、▲3▼生物製剤、▲4▼鎮痛剤および消炎剤、▲5▼骨疾患治療薬、▲6▼p38MAPキナーゼ阻害薬および/またはTNF−α産生阻害薬、または▲7▼c−JUN N末端キナーゼ(JNK)阻害薬等と、単一製剤として、または同時にあるいは時間的間隔をおいて投与することができる。
▲1▼シクロオキシゲナーゼ抑制剤(Cox−I,Cox−II抑制剤)としては、例えば、セレコキシブ,ロフェコキシブ,アスピリン等のサリチル酸誘導体,ジクロフェナック,インドメタシン,ロキソプロフェン等が挙げられる。これらの経口剤としての投与量は、例えば、セレコキシブは約100〜200mg/日,ロフェコキシブは約10〜30mg/日,アスピリン等のサリチル酸誘導体は約1000〜4500mg/日,ジクロフェナックは約25〜75mg/日,インドメタシンは約50〜150mg/日,ロキソプロフェンは約60〜180mg/日である。
▲2▼疾患修飾性抗リウマチ薬および免疫抑制薬としては、例えば、メソトレキセイト,レフルノミド,プログラフ,スルファサラジン,D−ペニシラミン,経口金剤等が挙げられる。これらの経口剤としての投与量は、例えば、メソトレキセイトは約2.5〜7.5mg/週,レフルノミドは約20〜100mg/日,プログラフは約1〜5mg/日,スルファサラジンは約500〜2000mg/日,D−ペニシラミンは約100〜600mg/日,経口金剤は約3〜6mg/日である。
▲3▼生物製剤としては、例えば、モノクロナール抗体(例、抗TNF−α抗体,抗IL−12抗体,抗IL−6抗体,抗ICAM−I抗体,抗CD4抗体等)、可溶性レセプター(例、可溶性TNF−αレセプター等)、タンパク性リガンド(IL−1レセプターアンタゴニスト等)が挙げられる。これらの経口剤としての投与量は、例えば約0.1〜50mg/kg/日、好ましくは0.5〜20mg/kg/日である。
【0103】
▲4▼鎮痛剤および消炎剤としては、例えば、中枢性鎮痛剤(例、モルフィン,コデイン,ペンタジシン等)、ステロイド剤(例、プレドニゾロン,デキサメタゾン,ベタメタゾン等)、消炎酵素剤(例、ブロメルシン,リゾチーム,プロクターゼ等)が挙げられる。これらの経口剤としての投与量は、例えば、中枢性鎮痛剤は約1〜1000mg/日,好ましくは約5〜300mg/日、ステロイド剤は約0.1〜400mg/日,好ましくは約0.5〜100mg/日、消炎酵素剤は約1〜100mg/日,好ましくは約5〜40mg/日である。
▲5▼骨疾患(例えば、骨折,再骨折,骨粗鬆症,骨軟化症,骨ペーチェット病,硬直性脊髄炎,慢性関節リウマチ,変形性膝関節炎およびそれらの類似疾患における関節組織の破壊等)治療薬としては、例えば、カルシウム製剤(例、炭酸カルシウム等)、カルシトニン製剤、ビタミンD製剤(例、アルファカルシドール等)、性ホルモン類(例、エストロゲン,エストランジオール等)、プロスタグランジンA1、ビスホスホン酸類、イプリフラボン類、フッ素化合物(例、フッ化ナトリウム等)、ビタミンK2、骨形成タンパク(BMP)、線維芽細胞増殖因子(FGF)、血小板由来増殖因子(PDGF)、トランスフォーミング成長因子(TGF−β)、インスリン様成長因子−1および2(IGF−1,−2)、副甲状腺ホルモン(PTH)、ヨーロッパ出願公開EP−A1−376197号公報,EP−A1−460488号公報およびEP−A1−719782号公報記載の化合物(例、(2R.4S)-(-)-N-[4-(diethoxyphosphorylmethyl)phenyl]-1,2,4,5-tetrahydro-4-methyl-7,8-methylenedioxy-5-oxo-3-benzothiepin-2-carboxamide等)等が挙げられる。
【0104】
▲6▼p38MAPキナーゼ阻害薬および/またはTNF−α産生阻害薬としては、
i)式
【化80】
〔式中、R1’は水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよい複素環基、置換基を有していてもよいアミノ基またはアシル基、R2’は置換基を有していてもよいピリジル基、および
R3’は置換基を有していてもよい芳香族基を示す。〕で表される化合物若しくはその塩またはそのプロドラッグ、
ii)N−オキシド化されていてもよい式
【化81】
〔式中、R1 aは水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよい複素環基、置換基を有していてもよいアミノ基またはアシル基を、
R2aは置換基を有していてもよい芳香族基を、
R3 aは水素原子、置換基を有していてもよいピリジル基または置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基を、
Xaは酸素原子または酸化されていてもよい硫黄原子を、
Yaは結合手、酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子または式 NR4 a(式中、R4 aは水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基またはアシル基を示す)で表される基を、およびZaは結合手または置換基を有していてもよい2価の鎖状炭化水素基を示す。〕で表される化合物若しくはその塩またはそのプロドラッグ、
それらの具体例として、
N-[5-(2-ベンゾイルアミノ-4-ピリジル)-4-(3,5-ジメチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]アセトアミド、
N-[5-(2-ベンジルアミノ-4-ピリジル)-4-(3,5-ジメチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]アセトアミド、
N-[4-[4-(4-メトキシフェニル)-2-メチル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]ベンズアミド、
N-[4-[2-(4-フルオロフェニル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]フェニルアセトアミド、
N-[4-[2-エチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]フェニルアセトアミド、
N-[4-[4-(3-メチルフェニル)-2-プロピル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]フェニルアセトアミド、
N-[4-[2-ブチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]フェニルアセトアミド、
N-[4-[4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メチルチオフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]フェニルアセトアミド、
N-[4-[2-エチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]ベンズアミド、
N-[4-[2-エチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]-3-フェニルプロピオンアミド、
N-[4-[2-エチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]-3-(4-メトキシフェニル)プロピオンアミド、
N-[4-[2-エチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]-4-フェニルブチルアミド、
N-[4-[4-(3-メチルフェニル)-2-プロピル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]ベンズアミド、
N-[4-[4-(3-メチルフェニル)-2-プロピル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]-3-フェニルプロピオンアミド、
N-[4-[2-ブチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]ベンズアミド、
N-[4-[2-ブチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]-3-フェニルプロピオンアミド、
N-[4-[2-(4-フルオロフェニル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]ベンズアミド、
N-[4-[2-(4-フルオロフェニル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]-3-フェニルプロピオンアミド、
N-[4-[4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メチルチオフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]ベンズアミド、
N-[4-[4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メチルチオフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]-3-フェニルプロピオンアミド、
N-ベンジル-N-[4-[2-エチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]アミン、
N-[4-[2-エチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]-N-(2-フェニルエチル)アミン、
N-[4-[2-エチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]-N-(3-フェニルプロピル)アミン、
N-ベンジル-N-[4-[4-(3-メチルフェニル)-2-プロピル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]アミン、
N-[4-[4-(3-メチルフェニル)-2-プロピル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]-N-(2-フェニルエチル)アミン、
N-[4-[4-(3-メチルフェニル)-2-プロピル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]-N-(3-フェニルプロピル)アミン、
N-ベンジル-N-[4-[2-ブチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]アミン、
N-[4-[2-ブチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]-N-(2-フェニルエチル)アミン、
N-[4-[2-ブチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]-N-(3-フェニルプロピル)アミン、
N-ベンジル-N-[4-[4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メチルチオフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]アミン、
N-[4-[4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メチルチオフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]-N-(2-フェニルエチル)アミン、
N-[4-[4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メチルチオフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]-N-(3-フェニルプロピル)アミン、
N-[4-[4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メチルスルホニルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]ベンズアミド、
N-[4-[4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メチルスルホニルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]フェニルアセトアミド、
N-[4-[4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メチルスルホニルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]-3-フェニルプロピオンアミド、
N-ベンジル-N-[4-[4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メチルスルホニルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]アミン、
N-[4-[4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メチルスルホニルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]-N-(3-フェニルプロピル)アミン、
N-[4-[4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メチルスルホニルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]-N-(2-フェニルエチル)アミン、
N-(4-フルオロベンジル)-N-[4-[4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メチルスルホニルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]アミン、
(S)-N-[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-(1-フェニルエチルアミノ)-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]ニコチンアミド、
(R)-N-[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-(1-フェニルエチルアミノ)-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]ニコチンアミド、
(S)-N-[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-(1-フェニルエチルアミノ)-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]-2-メチルニコチンアミド、
(R)-N-[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-(1-フェニルエチルアミノ)-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]-2-メチルニコチンアミド、
(S)-N-[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-(1-フェニルエチルアミノ)-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]-2-クロロニコチンアミド、
(R)-N-[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-(1-フェニルエチルアミノ)-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]-2-クロロニコチンアミド、
(S)-N-[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-(1-フェニルエチルアミノ)-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]-2-メトキシニコチンアミド、
(R)-N-[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-(1-フェニルエチルアミノ)-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]-2-メトキシニコチンアミド、
N-[5-(2-ベンジルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]ニコチンアミド、
N-[5-(2-ベンジルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]-2-メトキシニコチンアミド、
N-[5-(2-ベンジルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]-2-クロロニコチンアミド、
N-[5-(2-ベンジルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]-2-メチルニコチンアミド、
N-[5-(2-ベンゾイルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]ニコチンアミド、
N-[5-(2-ベンゾイルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]-2-メチルニコチンアミド、
N-[5-(2-ベンゾイルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]-2-クロロニコチンアミド、
N-[5-(2-ベンゾイルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]-2-メトキシニコチンアミド、
(S)-N-(1-フェニルエチル)-4-[2-エチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン、
(R)-N-(1-フェニルエチル)-4-[2-エチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン、
(S)-N-(1-フェニルエチル)-4-[4-(3-メチルフェニル)-2-プロピル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン、
(R)-N-(1-フェニルエチル)-4-[4-(3-メチルフェニル)-2-プロピル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン、
(S)-N-(1-フェニルエチル)-4-[2-ブチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン、
(R)-N-(1-フェニルエチル)-4-[2-ブチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン、
(S)-N-(1-フェニルエチル)-4-[4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メチルチオフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン、
(R)-N-(1-フェニルエチル)-4-[4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メチルチオフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン、
(S)-N-(1-フェニルエチル)-4-[4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メチルスルホニルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン、
(R)-N-(1-フェニルエチル)-4-[4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メチルスルホニルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン、
(S)-N-(1-フェニルエチル)-4-[2-(4-フルオロフェニル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン、
(R)-N-(1-フェニルエチル)-4-[2-(4-フルオロフェニル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミンまたはその塩、
iii)式
【化82】
〔式中、aはNまたはCを;
bはaがNのときCHを、aがCのときOを;
=はアゾール環がイミダゾール環またはオキサゾール環であるかによって単結合または二重結合を;
ZbはNまたはCHを;
Wbは−NR6b−Yb−(R6bは水素原子、C1−4アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8シクロアルキル−C1−3アルキル基、C6−18アリール基、C3−18ヘテロアルキル基、C7−19アラルキル基またはC4−19ヘテロアラルキル基を、−Yb−はC1−4アルキレン基または結合手を示す)、−O−または−S−を、
R2bはフェニル基(ハロゲン原子、トリフルオロメチル、シアノ、アミド、チオアミド、カルボキシレート、チオカルボキシレート、C1−4アルコキシ、アミノおよびモノ−またはジ−C1−4アルキルアミノから成る群から選ばれる1または2個以上の置換基で置換されていてもよい)を、
R3bは水素原子、ハロゲン原子、C1−10アルキル基、C1−4アルケニル基、C3−10シクロアルキル基、C3−18ヘテロシクロアルキル基、C6−18アリール基、C3−18ヘテロアリール基または−CH=N−NH−C(NH)NH2(それぞれヒドロキシで置換されていてもよいC1−4アルキル、ハロゲン原子、ハロゲンで置換されたC1−4アルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、カルボキシ、C1−6アルキルもしくはC1−6アルコキシで置換されていてもよいカルボニル、アミノ、モノ−またはジ−C1−4アルキルアミノおよび5ないし7員N−ヘテロ基(さらにヘテロ原子を含んでいてもよい)から成る群から選ばれる1ないし4個の置換基で置換されていてもよい)を、
R5bはC6−18アリール基、C3−18ヘテロアリール基またはC3−12シクロアルキル基(それぞれC1−4アルキル、ハロゲンで置換されたC1−4アルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4アルキルアミノおよび5ないし7員N−ヘテロ基(さらにヘテロ原子を含んでいてもよい)から成る群から選ばれる1ないし4個の置換基で置換されていてもよい)を示す。〕で表される化合物若しくはその塩またはそのプロドラッグ等が挙げられる。
【0105】
▲7▼JNK阻害薬としては、例えば、WO 00/35906、WO 00/35909、WO 00/35921、WO 00/64872またはWO 00/75118に記載の化合物等が挙げられる。
【0106】
【実施例】
以下に参考例、実施例および実験例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、以下において、Meはメチルを、Etはエチルを、Phはフェニルを、Cbzはベンジルオキシカルボニルをそれぞれ示す。
【0107】
試験例1
ラットアジュバント関節炎に対する作用
右後肢足蹠皮内に完全フロイントアジュバント (Freund's complete adjuvant : 0.5% 結核死菌の流動パラフィン懸濁液) 0.05 ml を注射して感作した雄性 Lewis 系ラット(7週齢、日本クレア) に対して、試験化合物を 0.5% メチルセルロースに懸濁して、14 日間、1日1回経口投与した。感作直前 (Day 0) および 14 日目 (Day 14) に左後肢浮腫容積をプレサイスモメーター (Ugo Basile 社製、イタリア) で測定し、下記の〔数1〕によって非感作ラットに対する足蹠膨張抑制率(%)を求めた。
【数1】
結果は各群(n = 6) の平均±S.E. で表わし、ダンネット (Dunnet) 法で比較・検定した。また、危険率5% 未満を有意とした。〔表1〕に示した通り、本発明の化合物は、足蹠の浮腫抑制において効果を示した。
【表1】
**; p < 0.01 vs. コントロール
【0108】
参考例1
4-オキソチアン(2.0 g)、4-メトキシベンゾイルアセトニトリル(PCT国際出願公開第WO 99/65916号公報記載)(3.0 g)、硫黄(577 mg)、モルホリン(1.6 g) およびエタノール(120 ml) の混合液を3時間還流下に加熱撹拌した後、溶媒を減圧下に留去した。残留物に酢酸エチルを加え、1規定塩酸、水で洗浄、乾燥(MgSO4) 後、溶媒を減圧下に留去した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキサン (3:1) から溶出する部分から2-アミノ-4,5-ジヒドロ-3-(4-メトキシベンゾイル)-7H-チエノ[2,3-c]チオピラン (3.6 g, 69%)を得た。THF-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点178-179℃。
【0109】
同様にして〔表2〕に記載の参考例2〜9の化合物を合成した。
【表2】
a) 1H NMR (CDCl3)δ: 1.68 (3H, s), 1.69 (3H, s), 1.97 (2H, t, J= 6.0 Hz), 3.20 (2H, t, J= 6.0 Hz), 3.30 (2H, s), 3.86 (3H, s), 6.40 (2H, br s), 6.90 (2H, d, J= 8.8 Hz), 7.51 (2H, d, J= 8.8 Hz); b) 1H NMR (CDCl3)δ: 1.60-2.30 (4H, m), 2.56-2.70 (1H, m), 2.82-3.00 (1H, m), 3.80-3.90 (4H, m), 4.58 (2H, s), 6.29 (2H, s), 6.78-6.92 (2H, m), 7.30-7.36 (5H, m), 7.48-7.53 (2H, m); c) 1H NMR (CDCl3)δ: 1.55-1.74 (1H, m), 1.88-2.12 (3H, m), 2.70-2.89 (3H, m), 3.85 (3H, s), 5.14 (2H, s), 6.30 (2H, br s), 6.89 (2H, d, J= 8.8 Hz), 7.34 (5H, s), 7.48 (2H, d, J= 8.8 Hz).
【0110】
参考例10
テトラヘドロン 第47巻、1991 年、3259 頁に記載の方法に従い、1,4-シクロヘキサンジオン モノエチレンケタール (18.5 g) のTHF (100 ml) 溶液に窒素雰囲気下、溶液の温度を10〜20 ℃に保ちながらナトリウムアミド (18.5 g) の THF (100 ml) 溶液を加えた。20℃で30分間撹拌後、ヨウ化メチル (41.3 g)を加え、さらに室温で1時間撹拌を続けた。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液 (100 ml) を加え、ジエチルエーテルで抽出した。ジエチルエーテル層を水洗、乾燥(MgSO4) 後、溶媒を減圧下に留去した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン-ジエチルエーテル (4:1) から溶出する部分から 4,4-エチレンジオキシ-2-メチル-1-シクロヘキサノンおよび 4,4-エチレンジオキシ-2,2-ジメチル-1-シクロヘキサノンの油状混合物 (混合比約 1:1, 15.1 g) を得た。この混合物 (2.0 g) のエタノール (20 ml) 溶液に氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム (440 mg) を加えた。室温で2時間撹拌後、酢酸 (0.2 ml) を加え、減圧下に溶媒を留去した。残留物に酢酸エチルを加え、水洗、乾燥(MgSO4) 後、溶媒を減圧下に留去した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン-酢酸エチル (6:1) から溶出する部分から 4-ヒドロキシ-3-メチル-1-シクロヘキサノン エチレンケタール (140 mg, 1H NMR (CDCl3) δ: 1.02 (3H, d, J= 6.6 Hz), 1.20-2.00 (8H, m), 3.15-3.30 (1H, m), 3.94 (4H, br s)) および 4-ヒドロキシ-3,3-ジメチル-1-シクロヘキサノン エチレンケタール (470 mg, 1H NMR (CDCl3) δ: 1.00 (3H, s), 1.01 (3H, s), 1.35-1.90 (7H, m), 3.38-3.46 (1H, m), 3.90-4.00 (4H, m)) をそれぞれ油状物として得た。
【0111】
参考例11
参考例10で得られた化合物 4-ヒドロキシ-3,3-ジメチル-1-シクロヘキサノン エチレンケタール (372 mg) の THF-DMF (5:1, 8 ml) 溶液に水素化ナトリウム (60% 油性, 160 mg) を氷冷下に加えた。同温で10分間撹拌後、臭化ベンジル (518 mg)およびヨウ化テトラブチルアンモニウム (369 mg) を加え、さらに室温で11時間撹拌を続けた。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4) 後、溶媒を減圧下に留去した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン-ジエチルエーテル (4:1) から溶出する部分から 4-ベンジルオキシ-3,3-ジメチル-1-シクロヘキサノン エチレンケタール (360 mg, 65%)を油状物として得た。1H NMR (CDCl3) δ: 1.01 (3H, s), 1.03 (3H, s), 1.20-1.90 (6H, m), 3.07-3.12 (1H, m), 3.90-3.93 (4H, m), 4.42 (1H, d, J= 12.2 Hz), 4.64 (1H, d, J= 12.2 Hz), 7.25-7.40 (5H, m).
【0112】
参考例12
参考例11で得られた化合物(360 mg) のTHF (5ml)溶液に、室温で 1N 塩酸水溶液 (2.5 ml) を加え、50℃で2時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4) 後、溶媒を減圧下に留去した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン-ジエチルエーテル (4:1) から溶出する部分から 4-ベンジルオキシ-3,3-ジメチル-1-シクロヘキサノン (250 mg, 82%)を油状物として得た。1H NMR (CDCl3) δ: 0.95 (3H, s), 1.06 (3H, s), 2.00-2.30 (4H, m), 2.45-2.60 (2H, m), 3.32-3.37 (1H, m), 4.52 (1H, d, J= 11.6 Hz), 4.71 (1H, d, J= 11.6 Hz), 7.26-7.40 (5H, m).
【0113】
参考例13
参考例12で得られた化合物(258 mg)、4-メトキシベンゾイルアセトニトリル (195 mg)、硫黄(40 mg)、モルホリン(106 mg) およびエタノール(5 ml) の混合液を6時間還流下に加熱撹拌した後、水に注ぎ酢酸エチルで留去した。酢酸エチル層を飽和塩化アンモニウム水溶液および水で洗浄、乾燥(MgSO4) 後、溶媒を減圧下に留去した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキサン (1:4) から溶出する部分から 6-ベンジルオキシ-2-アミノ-3-(4-メトキシベンゾイル)-5,5-ジメチル-4,5,6,7-テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン(170 mg, 36%)を油状物として得た。1H NMR (CDCl3) δ: 0.83-0.84 (6H, m), 1.74 (1H, d, J= 16.4 Hz), 1.96 (1H, d, J= 16.4 Hz), 2.58 (1H, dd, J= 16.4, 6.6 Hz), 2.83 (1H, dd, J= 16.4, 5.2 Hz), 3.38 (1H, dd, J= 6.6, 5.2 Hz), 3.87 (3H, s), 4.49 (1H, d, J= 12.0 Hz), 4.67 (1H, d, J= 12.0 Hz), 6.16 (2H, br s), 6.87-6.93 (2H, m), 7.25 -7.40 (5H, m), 7.50-7.56 (2H, m).
【0114】
参考例14
塩化アルミニウム (85 mg) を参考例13で得られた化合物 (130 mg)、1,3-ジクロロアセトン (80 mg) および THF (10 ml) の混合液に室温で加えた後、15分間還流下に加熱撹拌した。反応溶液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4) 後、溶媒を減圧下に留去した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ジエチルエーテル-ヘキサン (1:8) から溶出する部分から 7-ベンジルオキシ-3-クロロ-2-クロロメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-6,6-ジメチル-(4-メトキシフェニル)[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン (25 mg, 16%)を油状物として得た。1H NMR (CDCl3) δ: 0.78 (3H, s), 0.81 (3H, s), 1.59 (1H, d, J= 17.0 Hz), 1.83 (1H, d, J= 17.0 Hz), 2.92 (1H, dd, J= 17.6, 6.0 Hz), 3.09 (1H, dd, J= 17.6, 4.8 Hz), 3.37 (1H, dd, J= 6.0, 4.8 Hz), 3.90 (3H, s), 4.48 (1H, d, J= 12.0 Hz), 4.66 (1H, d, J= 12.0 Hz), 4.94 (2H, s), 6.98-7.05 (2H, m), 7.10-7.22 (2H, m), 7.26-7.34 (5H, m).
【0115】
参考例15
参考例1で得られた化合物(2.0 g)、1,3-ジクロロアセトン(1.6 g) および THF (120 ml) の混合液に、塩化アルミニウム(1.7 g) を室温で加え、さらに3時間還流下に加熱撹拌した。反応溶液をトルエン(150 ml) および水 (75 ml) の混合液に撹拌しながら注ぎ、さらに2時間撹拌を続けた。有機層を分離し、乾燥(MgSO4) 後、溶媒を減圧下に留去し3-クロロ-2-クロロメチル-4-(4-メトキシフェニル)-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン(2.1 g, 81%) を得た。酢酸エチル-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点153-154℃。
【0116】
同様にして表3に記載の参考例16〜24の化合物を合成した。
【0117】
【表3】
参考例25
4-メトキシベンゾイルアセトニトリル
4-メトキシ安息香酸メチル(7.2kg)のジメチルスルホキシド(21.6L)溶液に、ナトリウムメトキシド(3.046kg)、アセトニトリル(2.135kg)を加え110℃で2時間攪拌した後、15℃以下で水(10.83L)を滴下し、アセトニトリル(14.4L)を加えた。ついで20℃以下で6NHClを加えてpH7.9に調製した後、酢酸エチル(72L)で抽出した。水層をさらに酢酸エチル(36.32L)で抽出し、有機層を合わせて内容物重量が17.39kgになるまで濃縮した。メタノール(17.84L)を加え、水(17.84L)を滴下後、5℃で1時間攪拌し、析出した結晶をろ取した。メタノール−水(1:1)で洗浄して標題化合物を得た(6.40kg、82.7%)。
1H-NMR(CDCl3)δ : 3.90(3H, s), 4.03(2H, s), 6.98(2H, d, J=11.25 Hz), 7.90(2H, d, J=11.25 Hz).
参考例26
2-アミノ-4,5-ジヒドロ-3-(4-メトキシベンゾイル)-7H-チエノ[2,3-c]チオピラン
4-メトキシベンゾイルアセトニトリル(6.283kg)、4-オキソチアン(5.00kg)、硫黄(1.157kg)、エタノール(62.83L)の混合物に、かき混ぜながらモルホリン(3.433kg)を滴下した。60℃で5.5時間攪拌後、5℃に冷却して1時間攪拌した。析出した結晶をろ取し、冷エタノール(19.18L)で洗浄した。標題化合物を黄色結晶として得た(9.557kg、88.9%)。
1H-NMR(CDCl3)δ : 2.31(2H, t, J=5.4 Hz), 2.61(2H, t, J=5.4 Hz), 3.65(2H, s), 3.86(3H, s), 6.91(2H, br s), 7.01(2H, d, J=9.6 Hz), 7.55(2H, d, J=9.6 Hz).
参考例27
3-クロロ-2-クロロメチル-5,8-ジヒドロ-4-(4-メトキシフェニル)-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン
2-アミノ-4,5-ジヒドロ-3-(4-メトキシベンゾイル)-7H-チエノ[2,3-c]チオピラン(9.557kg)、1,3-ジクロロアセトン(4.172kg)、テトラヒドロフラン(47.79L)の混合物に、5−15℃で塩化アルミニウム(5.424kg)を4回に分割して加えた。ついで還流下に4.5時間攪拌した後、10℃以下でトルエン(38.74L)を加え、さらに水(47.79L)を滴下した。トルエン(56.83L)を加えて攪拌後、有機層を分取し、水、飽和重曹水、水で順次洗浄した。内容物重量が34.61kgになるまで溶媒を留去し、25℃付近でメタノール(57.34L)を滴下した。5℃で1時間攪拌後、析出した結晶をろ取した。冷メタノール(28.67L)で洗浄して、標題化合物を得た(11.055kg、88.3%)。
1H-NMR(CDCl3)δ : 2.18(2H, t, J=5.7 Hz), 2.68(2H, t, J=5.7 Hz), 3.90(5H, s), 4.94(2H, s), 7.01(2H, d, J=8.7 Hz), 7.16(2H, d, J=8.7 Hz).
【0118】
実施例1
水素化ナトリウム(60%油性、360 mg) をベンズイミダゾール (1.1 g) のDMF (40 ml) 溶液に氷冷下に加えた。15 分間室温で撹拌した後、参考例15で得た化合物 (3.0 g) を加え、80℃で3時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後溶媒を減圧下に留去した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチルから溶出する部分から2-[(1H-ベンズイミダゾール-1-イル)メチル]-3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン (1.4 g, 38%) を得た。酢酸エチル−ヘキサンより再結晶した。無色結晶。融点201-203 ℃。
【0119】
実施例2
参考例15で得た化合物 (3.0 g)、2,4-チアゾリジンジオン (1.8 g)、炭酸カリウム(2.1 g) および DMF (60 ml) の混合物を 80℃で2時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキサン (1 : 1) から溶出する部分から3-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1,3-チアゾリジン-2,4-ジオン (2.9 g, 80%) を得た。酢酸エチル-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点208-209℃。
【0120】
同様にして〔表4〕〜〔表7〕に記載の実施例3〜6、8〜17、35、36、39の化合物を合成した。
【表4】
【0121】
【表5】
a) 1H NMR (200 MHz, CDCl3)δ: 1.88 (2H, m), 2.22 (2H, t, J= 6.2 Hz), 2.91 (4H, s), 3.55 (2H, s), 3.90 (3H, s), 4.82 (1H, s), 4.87 (1H, s), 5.02 (2H, s), 6.99 (2H, d, J= 8.8 Hz), 7.14 (2H, d, J= 8.8 Hz).
b) 1H NMR (200 MHz, CDCl3)δ: 1.70 (2H, t, J= 6.2 Hz), 2.02 (2H, t, J= 6.2 Hz), 2.91 (4H, s), 3.01 (2H, s), 3.90 (3H, s), 3.91-4.03 (4H, m), 5.01 (2H, s), 7.00 (2H, d, J= 8.8 Hz), 7.16 (2H, d, J= 8.8 Hz).
【0122】
【表6】
【0123】
【表7】
【0124】
実施例7
水素化ナトリウム(60%油性、480 mg)を1H-1,2,4-トリアゾール (840 mg)のDMF (50 ml) 溶液に室温で加え、15 分間室温で撹拌した。参考例15で得た化合物(4.0 g) を加え、80℃で2時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチルから溶出する部分から3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-2-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イルメチル)-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン(3.0 g, 69%) を得た。酢酸エチル-ヘキサンより再結晶した。黄色結晶。融点198-200℃。
【0125】
実施例18
実施例1で得られた化合物 (800 mg) の塩化メチレン (20 ml) 溶液に、m-クロロ過安息香酸 (70%, 400 mg) を氷冷下に加え、さらに同温で1時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、塩化メチレンで抽出した。塩化メチレン層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および水で洗浄、乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-メタノール (20:1) から溶出する部分から 2-[(1H-ベンズイミダゾール-1-イル)メチル]-3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン(530 mg, 64%) を得た。THF-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点233-235℃。
【0126】
同様にして〔表5〕〜〔表6〕に記載の実施例19〜26の化合物を合成した。
【0127】
実施例27
実施例5で得られた化合物 (500 mg) の塩化メチレン (20 ml) 溶液に m-クロロ過安息香酸 (70%, 609 mg) を氷冷下に加え、さらに室温で1時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、塩化メチレンで抽出した。塩化メチレン層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および水で洗浄、乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキサン (1:1)から溶出する部分から1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7.7-ジオキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオン (295 mg, 55%) を得た。THF-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点300℃ 以上。
【0128】
同様にして〔表6〕に記載の実施例28および29の化合物を合成した。
【0129】
実施例30
実施例25で得られた化合物 (300 mg) の塩化メチレン (20 ml) 溶液に、四塩化チタン (620 mg) の塩化メチレン (10 ml) 溶液を氷冷下に加え、さらに同温で8時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、塩化メチレンで抽出した。塩化メチレン層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および水で洗浄、乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-メタノール (9:1)から溶出する部分から1-{[3-クロロ-4-(4-ヒドロキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオン (130 mg, 52%) を得た。メタノール-酢酸エチル-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点274-276℃。
【0130】
同様にして〔表7〕に記載の実施例31および32の化合物を合成した。
【0131】
実施例33
実施例13で得られた化合物 (2.4 g)、10% 塩酸水溶液 (10 ml) およびジオキサン(25 ml) の混合物を 60 ℃で2時間撹拌した後、減圧下に溶媒を留去した。残留物を塩化メチレンで希釈、水で洗浄、乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム-酢酸エチル (4:1) から溶出する部分から1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオン (1.8 g, 86%) を得た。酢酸エチル-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点257-258℃。
【0132】
実施例34
実施例14で得られた化合物を用い、実施例33と同様の方法によって3-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1,3-チアゾリジン-2,4-ジオンを得た。酢酸エチル-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点203-204℃。
【0133】
実施例37
実施例36で得られた化合物 (3.4 g)、10% パラジウム炭素 (50%含水、3.0 g) THF (30 ml) および酢酸 (60 ml) の混合物に、蟻酸 (6 ml) を撹拌しながら室温で加えた後、さらに同温で3時間撹拌を続けた。触媒をろ別した後、ろ液を減圧下に留去した。残留物にジエチルエーテル-メタノール (10:1、50 ml) を加え、室温で30分撹拌した。析出した結晶をろ集し、 ジエチルエーテル-メタノール (10:1) で洗浄し、3-クロロ-2-[(2,5-ジオキソピロリジン-1-イル)メチル]-5,6,7,8-テトラヒドロ-4-(4-メトキシフェニル)[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-7-カルボン酸 (2.6 g, 92%)を得た。THF-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点258-259℃。
【0134】
実施例38
実施例37で得られた化合物 (500 mg)、モルホリン (99 mg)、N,N-ジメチルアミノピリジン (13 mg)、塩酸 1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド (197 mg) および DMF (10 ml) の混合物を室温で10時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。 酢酸エチル層を水洗、 乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチルから溶出する部分から1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-[(4-モルホリニル)カルボニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオン (2.6 g, 92%)を得た。クロロホルム-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点170-171℃。
【0135】
実施例40
実施例39で得られた化合物 (1.2 g)、10% パラジウム炭素 (50%含水、1.2 g) および酢酸 (70 ml) の混合物に、蟻酸 (10 ml) を撹拌しながら室温で加えた後、さらに同温で2時間撹拌を続けた。触媒をろ別した後、ろ液を減圧下に留去した。残留物に酢酸エチルを加え、5% アンモニア水溶液続いて水で洗浄、乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキサン (2:1) から溶出する部分から1-{[3-クロロ-7-ヒドロキシ-4-(4-メトキシフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオン (1.8 g, 86%)を得た。酢酸エチル-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点218-220℃。
【0136】
実施例41
実施例33で得られた化合物 (500 mg)、ヨウ化メチル (470 mg) の DMF (15 ml) 溶液に DBU (420 mg) を氷冷下に加えた後、同温で2時間撹拌した。反応溶液を飽和塩化アンモニウム水溶液 (30 ml) に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、 乾燥(MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン-酢酸エチル (3:1) から溶出する部分から1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-8,8-ジメチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオン:
【化83】
(291 mg, 55%)を得た。酢酸エチル-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点245-246℃。
【0137】
実施例42
実施例34で得られた化合物を用い、実施例41と同様の方法によって3-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-8,8-ジメチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1,3-チアゾリジン-2,4-ジオン:
【化84】
を得た。酢酸エチル-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点211-212℃。
【0138】
実施例43
参考例14で得られた化合物 (512 mg)、こはく酸イミド (198 mg)、炭酸カリウム (276 mg) および DMF (5 ml) の混合物を80℃で1時間撹拌後、水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキサン (1:2)から溶出する部分から1-{[7-(ベンジルオキシ)-3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-6,6-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオン:
【化85】
(554 mg, 96%) を得た。酢酸エチル-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点221-223℃。
【0139】
実施例44
実施例43で得られた化合物 (480 mg)、10%パラジウム炭素 (50%含水、480 mg) および THF (20 ml) の混合物に蟻酸 (10 ml) を室温で撹拌しながら加えた。室温で5時間撹拌後触媒をろ取し、ろ液を減圧下に留去した。残留物を酢酸エチル-THF (5:1) に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および水で洗浄、乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキサン (1:1) から溶出する部分から1-{[3-クロロ-7-ヒドロキシ-4-(4-メトキシフェニル)-6,6-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオン:
【化86】
(221 mg, 55%) を無色粉末として得た。融点227-229 ℃。
【0140】
実施例45
ジメチルスルホキシド (30 mg) の塩化メチレン (1 ml) 溶液を、塩化オキサリル (37 mg) の塩化メチレン (4 ml) 溶液に窒素雰囲気下 -78℃で加えた。同温で1時間撹拌後、実施例44で得られた化合物 (70 mg) の塩化メチレン (4 ml) 溶液を加え、さらに -78℃で1時間撹拌を続けた。反応温度を -30℃に上げ30分間撹拌した後、トリエチルアミン (150μl) を加え、さらに液温をゆるやかに0℃まで上昇させた。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は水洗、乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキサン (1:2)から溶出する部分から1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-6,6-ジメチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオン
【化87】
(30 mg, 62%) を結晶として得た。エタノール-ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点222-224 ℃。
【0141】
実施例46
実施例22で得られた化合物 400 mg を、2-プロパノール 350 ml およびヘキサン 100 ml に溶解した。これを高速液体クロマトグラフ(HPLC)[カラム:CHIRALCEL OD 50 mmφ×500 mm(ダイセル化学工業株式会社製)、温度:20℃、移動相:ヘキサン/2−プロパノール=6/4、流速:100 ml/分、検出波長:254 nm、1ショット:約 40 mg]にて分画し、濃縮した。次いで 50 ml のエタノールに溶解し、0.45 μm のフィルターで濾過後濃縮乾涸し、ヘキサンを加えて再び乾涸して白色粉末を得た。
保持時間が小さく、旋光性の方向が(+)の鏡像体(R)-1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオンを 153 mg(光学純度 99.4 %ee)および保持時間が大きく、旋光性の方向が(−)の鏡像体(S)-1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオンを 152 mg(光学純度 99.8 %ee)得た。光学純度の測定は、キラルカラムを用いてHPLC(カラム:CHIRALPAK AD 4.6 mmφ×250 mm(ダイセル化学工業株式会社製)、温度:約 20 ℃、移動相:ヘキサン/エタノール=4/6、流速:0.5 ml /分、検出波長:254 nm)により行った。
【0142】
実施例47
実施例22で得られた化合物 1.1 g を、エタノール 500 ml および 2−プロパノール 500 ml に溶解し、その後液量が約1/2となるまで濃縮した。高速液体クロマトグラフ(HPLC)[カラム:CHIRALPAK AD 50 mmφ×500 mm(ダイセル化学工業株式会社製)、温度:20℃、移動相:ヘキサン/エタノール=4/6、流速:70 ml/分、検出波長:254 nm、1ショット:約 0.8 g]にて分画し、濃縮した。次いでエタノールに溶解し、0.45 μmのフィルターで濾過後濃縮乾涸し、ヘキサンを加えて再び乾涸して白色粉末を得た。
同じ操作により 3.1 g のラセミ体から保持時間が小さく、旋光性の方向が(+)の鏡像体(R)-1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオンを 1.39 g(光学純度> 99.9 %ee)および保持時間が大きく、旋光性の方向が(−)の鏡像体(S)-1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオンを 1.47 g(光学純度 99.4 %ee)得た。
【0143】
実施例48
実施例19で得られた化合物 980 mg を、2−プロパノール 700 ml およびエタノール 300 ml に溶解した。これを高速液体クロマトグラフ(HPLC)[カラム:CHIRALCEL OD 50 mmφ× 500 mm(ダイセル化学工業株式会社製)、温度:20℃、移動相:ヘキサン/2−プロパノール=6/4、流速:100 ml/分、検出波長:254 nm、1ショット:約 40 mg]にて分画し、濃縮した。次いでエタノールに溶解し、0.45 μmのフィルターで濾過後濃縮乾涸し、ヘキサンを加えて再び乾涸して白色粉末を得た。
保持時間が小さく、旋光性の方向が(+)の鏡像体(R)-3-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1,3-チアゾリジン-2,4-ジオンを 188 mg(光学純度 99.4 %ee)および保持時間が大きく、旋光性の方向が(−)の鏡像体(S)-3-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1,3-チアゾリジン-2,4-ジオンを 153 mg(光学純度 99.0 %ee)得た。
【0144】
実施例49
実施例19で得られた化合物 1.0 g を、エタノール 900 ml およびアセトニトリル100 ml に溶解し、その後液量が約1/2となるまで濃縮した。HPLC(カラム:CHIRALPAK AD 50 mmφ×500 mm(ダイセル化学工業株式会社製)、温度:20℃、移動相:ヘキサン/エタノール=4/6、流速:100 ml/分、検出波長:254 nm、1ショット:約 1.2 g)にて分画し、濃縮した。次いでエタノールに溶解し、0.45 μmのフィルターで濾過後濃縮乾涸し、ヘキサンを加えて再び乾涸して白色粉末を得た。
同じ操作により 2.5 gのラセミ体から保持時間が小さく、旋光性の方向が(+)の鏡像体(R)-3-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1,3-チアゾリジン-2,4-ジオンを 1.21 g(光学純度> 99.9 %ee)および保持時間が大きく、旋光性の方向が(−)の鏡像体(S)-3-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1,3-チアゾリジン-2,4-ジオンを 1.14 g(光学純度 99.8 %ee)得た。
【0145】
実施例50
実施例47で得られた化合物(R)-1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオン10 mg、ラクトース 90 mgおよび微結晶セルロース 70 mgを混和し、ヒドロキシプロピルセルロース1.4mgを溶解した水70μlで顆粒化する。これをゼラチンカプセルに封入する。
【0146】
実施例51
実施例47で得られた化合物(S)-1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオン10 mg、ラクトース 90 mgおよび微結晶セルロース 70 mgを混和し、ヒドロキシプロピルセルロース1.4mgを溶解した水70μlで顆粒化する。これをゼラチンカプセルに封入する。
【0147】
実施例52
実施例49で得られた化合物(R)-3-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1,3-チアゾリジン-2,4-ジオン10 mg、ラクトース 90 mgおよび微結晶セルロース 70 mgを混和し、ヒドロキシプロピルセルロース1.4mgを溶解した水70μlで顆粒化する。これをゼラチンカプセルに封入する。
【0148】
実施例53
実施例49で得られた化合物(S)-3-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1,3-チアゾリジン-2,4-ジオン10 mg、ラクトース 90 mgおよび微結晶セルロース 70 mgを混和し、ヒドロキシプロピルセルロース1.4mgを溶解した水70μlで顆粒化する。これをゼラチンカプセルに封入する。
【0149】
実施例54
実施例47で得られた化合物(R)-1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオン10 mg、ラクトース 35 mg、コーンスターチ 150 mgおよび微結晶セルロース 20 mgを混和し、ヒドロキシプロピルセルロース1.4mgを溶解した水70μlで顆粒化する。これに微結晶セルロース 10 mg およびステアリン酸マグネシウム 2.5 mg をこの顆粒に加えて混合し、錠剤に加圧成形する。
【0150】
実施例55
実施例47で得られた化合物(S)-1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオン10 mg、ラクトース 35 mg、コーンスターチ 150 mgおよび微結晶セルロース 20 mgを混和し、ヒドロキシプロピルセルロース1.4mgを溶解した水70μlで顆粒化する。これに微結晶セルロース 10 mg およびステアリン酸マグネシウム 2.5 mg をこの顆粒に加えて混合し、錠剤に加圧成形する。
【0151】
実施例56
実施例49で得られた化合物(R)-3-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1,3-チアゾリジン-2,4-ジオン10 mg、ラクトース 35 mg、コーンスターチ 150 mgおよび微結晶セルロース 20 mgを混和し、ヒドロキシプロピルセルロース1.4mgを溶解した水70μlで顆粒化する。これに微結晶セルロース 10 mg およびステアリン酸マグネシウム 2.5 mg をこの顆粒に加えて混合し、錠剤に加圧成形する。
【0152】
実施例57
実施例49で得られた化合物(S)-3-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1,3-チアゾリジン-2,4-ジオン10 mg、ラクトース 35 mg、コーンスターチ 150 mgおよび微結晶セルロース 20 mgを混和し、ヒドロキシプロピルセルロース1.4mgを溶解した水70μlで顆粒化する。これに微結晶セルロース 10 mg およびステアリン酸マグネシウム 2.5 mg をこの顆粒に加えて混合し、錠剤に加圧成形する。
【0153】
実施例58
実施例23で得られた化合物(4.5 g)、エタノール(100 ml) および THF (100 ml) の混合液にヒドラジン一水和物 (20 ml) を室温で加えた。この混合物を70℃で2時間攪拌した後、減圧下に濃縮した。残留物をクロロホルムで希釈、水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を減圧下に留去し、2-アミノメチル-3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド- 5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン:
【化88】
(3.0 g, 89%) を得た。酢酸エチル-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点300℃ 以上。
【0154】
実施例59
実施例33で得られた化合物(1.5 g)、N-フルオロビス(ベンゼンスルホン)イミド(2.6 g)およびDMF(45 ml)の混合液に、氷冷下で DBU(2.0 g)を加え、さらに3時間攪拌を続けた。反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液(150 ml)に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を減圧下に留去した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム-ヘキサン-酢酸エチル(2:2:1)から溶出する部分から1-{[3-クロロ-8-フルオロ-7-ヒドロキシ-4-(4-メトキシフェニル)[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオン:
【化89】
(750 mg, 48%) を得た。THF-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点294-295℃。
【0155】
実施例60
実施例59で得られた化合物(250 mg)の DMF(5 ml) 溶液に氷冷下で水素化ナトリウム(60%油性、25 mg)を加えた。室温で10分間攪拌後、ヨードメタン(150 mg) を加え、さらに30分間攪拌を続けた。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を減圧下に留去し、1-{[3-クロロ-8-フルオロ-7-ヒドロキシ-4-(4-メトキシフェニル)[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオン (190 mg, 74%) を得た。THF-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点215-216℃。
【化90】
【0156】
実施例61
実施例45で得られた化合物 (200 mg), ヨードメタン (176 mg) および DMF (6 ml) の混合液に DBU (158 mg) を氷冷下に加えた。反応溶液を0℃で20分間撹拌後、飽和塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、酢酸エチル-THF(5:1)で抽出した。抽出層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を減圧下に留去した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキサンから溶出する部分から1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-6,6,8,8-テトラメチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオン:
【化91】
(140 mg, 66%) を得た。無色粉末。融点 214-216℃。
【0157】
実施例62
実施例45で得られた化合物 (200 mg), N-フルオロビス(ベンゼンスルホン)イミド (391 mg) および DMF (6 ml) の混合液に DBU (158 mg) を氷冷下に加えた。反応溶液を0℃で30分間撹拌後、飽和塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、酢酸エチル-THF(5:1)で抽出した。抽出層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を減圧下に留去した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキサン-メタノール (1 : 2 : 0.1) から溶出する部分から1-{[3-クロロ-8,8-ジフルオロ-4-(4-メトキシフェニル)-6,6-ジメチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオン:
【化92】
(85 mg) を得た。エタノール-イソプロピルエーテルより再結晶した。無色プリズム晶。融点 200-202℃。
【0158】
実施例63
実施例33で得られた化合物 (2.0 g)、塩酸ヒドロキシルアミン (673 mg)、水 (5 ml)、メタノール (5 ml) および THF (40 ml) の混合液を2時間加熱還流した後、減圧下に溶媒を留去した。残留物を塩化メチレンに溶解、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および水で洗浄、乾燥(MgSO4)後、溶媒を減圧下に留去した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-クロロホルム (1 : 1) から溶出する部分のうち低極性の部分より(Z)-1-{[3-クロロ-7-(ヒドロキシイミノ)-4-(4-メトキシフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオン:
【化93】
(810 mg, 39%) を得た。THF-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点 248-249℃。
また、高極性の部分から(E)-1-{[3-クロロ-7-(ヒドロキシイミノ)-4-(4-メトキシフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオン:
【化94】
(226 mg, 11%) を得た。THF-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点 250-251℃。
【0159】
実施例64
実施例32で得た化合物 (150 mg)、トリエチルアミン (41 mg)、塩化メチレン (4 ml) および DMF (0.4 ml) の混合溶液に氷冷下、塩化アセチル (27 mg) を加えた。反応液を室温で30分攪拌した後水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去し、4-{3-クロロ-2-[(2,5-ジオキソ-1-ピロリジニル)メチル]-7,7-ジオキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-4-イル}フェニルアセテート (75 mg, 46%) を得た。アセトン-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点 272-273 ℃。
【0160】
同様にして〔表8〕に記載の実施例65〜72の化合物を合成した。
【表8】
【0161】
実施例73
実施例32で得た化合物 (462 mg)、ジメチルグリシン (300 mg)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩 (WSC, 556 mg) およびピリジン (8 ml) の混合物を室温で10時間攪拌した後、減圧下に溶媒を留去した。残留物を酢酸エチル (10 ml) で希釈し、水洗、乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去した。残留物 (210 mg) をクロロホルム (2 ml) に溶解し、氷冷下に攪拌しながら4規定塩酸-酢酸エチル溶液 (0.09 ml) を加え、さらに10分間攪拌を続けた。反応溶液を減圧下で濃縮し、4-{3-クロロ-2-[(2,5-ジオキソ-1-ピロリジニル)メチル]-7,7-ジオキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-4-イル}フェニル(ジメチルアミノ)アセテート塩酸塩の結晶 (90 mg, 15%) を得た。エタノール-ヘキサンより再結晶した。無色結晶。融点 199-200 ℃。
【0162】
実施例74
実施例32で得た化合物 (100 mg)、トリエチルアミン (70 mg) および塩化メチレン (3 ml) の混合溶液に氷冷下、ジメチルホスフィニッククロリド (97%, 73 mg) を加えた。反応液を室温で2時間攪拌した後水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-メタノール (10 : 1) から溶出する部分から 4-{3-クロロ-2-[(2,5-ジオキソ-1-ピロリジニル)メチル]-7,7-ジオキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-4-イル}フェニルジメチルホスフィネート (67 mg, 58%) を得た。THF-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点 253-254 ℃。
同様にして、〔表8〕に記載の実施例75の化合物を合成した。
【0163】
実施例76
実施例32で得た化合物 (300 mg)、THF (6 ml) および DMF (0.5 ml) の混合溶液に、氷冷下に水素化ナトリウム (60% 油性, 37 mg) を加えた後、15分間攪拌した。ジエチルホスホリルクロリド (217 mg) を加えた後、さらに氷冷下で3時間攪拌を続けた。反応溶液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキサン (4 : 1) から溶出する部分から
4-{3-クロロ-2-[(2,5-ジオキソ-1-ピロリジニル)メチル]-7,7-ジオキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-4-イル}フェニルジエチルホスフェート (200 mg, 52%) を得た。酢酸エチル-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点 204-205 ℃。
同様にして〔表8〕に記載の実施例77〜80の化合物を合成した。
【0164】
実施例81
実施例32で得た化合物 (300 mg)、トリエチルアミン (127 mg)、塩化メチレン (6 ml) の混合溶液に氷冷下、プロピルイソシアネート (80 mg) を加えた。反応液を室温で10時間攪拌した後水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキサン (2 : 1) から溶出する部分から 4-{3-クロロ-2-[(2,5-ジオキソ-1-ピロリジニル)メチル]-7,7-ジオキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-4-イル}フェニルプロピルカーバメート (220 mg, 62%) を得た。THF-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点 164-165 ℃。
同様にして〔表8〕に記載の実施例82〜84の化合物を合成した。
【0165】
実施例85
実施例32で得た化合物 (250 mg)、トリエチルアミン (106 mg)、塩化メチレン (5 ml) の混合溶液に氷冷下、イソプロピルスルホニルクロリド (112 mg) を加えた。反応液を室温で3時間攪拌した後水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキサン (2 : 1) から溶出する部分から 4-{3-クロロ-2-[(2,5-ジオキソ-1-ピロリジニル)メチル]-7,7-ジオキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-4-イル}フェニル2-プロパンスルホネート (200 mg, 66%) を得た。THF-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点 288-289 ℃。
同様にして〔表8〕に記載の実施例86の化合物を合成した。
【0166】
実施例87
実施例32で得た化合物 (300 mg) のピリジン (5 ml) 溶液に 4-モルホリニルカルボニルクロリド (188 mg) を室温で加えた。反応液を10時間撹拌した後、析出した 4-{3-クロロ-2-[(2,5-ジオキソ-1-ピロリジニル)メチル]-7,7-ジオキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-4-イル}フェニル モルホリンカルボキシレートの結晶をろ取し、さらに水洗した。DMSO-水より再結晶した (152 mg, 41%)。淡黄色プリズム晶。融点 327-328 ℃。
【0167】
実施例88
実施例32で得た化合物 (200 mg) のピリジン (4 ml) 溶液に ジメチルカルバモイルクロリド (113 mg) を室温で加えた。反応液を10時間撹拌した後水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキサン (2 : 1) から溶出する部分から 4-{3-クロロ-2-[(2,5-ジオキソ-1-ピロリジニル)メチル]-7,7-ジオキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-4-イル}フェニルジメチルカーバメート (180 mg, 79%) を得た。クロロホルム-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点 290-291 ℃。
【0168】
実施例89
実施例32で得た化合物 (500 mg)、トリエチルアミン (138 mg)、塩化メチレン (10 ml) の混合溶液に氷冷下、クロロ炭酸メチル (109 mg) を加えた。反応液を室温で1時間攪拌した後水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去し、4-{3-クロロ-2-[(2,5-ジオキソ-1-ピロリジニル)メチル]-7,7-ジオキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-4-イル}フェニルメチルカーボネート (480 mg, 86%) を得た。酢酸エチル-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点 275-276 ℃。
同様にして〔表9〕に記載の実施例90〜101、103,104,107および108の化合物を合成した。
【0169】
【表9】
【0170】
【表10】
【0171】
実施例102
実施例28で得た化合物 (2.2 g)、DL-メチオニン (1.9 g) およびメタンスルホン酸 (20 ml) の混合物を 100 ℃で2時間撹拌した。反応溶液を氷冷後、15% アンモニア水溶液 (100 ml) に氷冷下、ゆっくりと加えた。さらに30分撹拌した後、析出した 3-{[3-クロロ-4-(4-ヒドロキシフェニル)-7,7-ジオキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}チアゾリジン-2,4-ジオンの結晶をろ取し、水洗した。乾燥した後、アセトニトリル-ジエチルエーテルより再結晶した (920 mg, 44%)。無色プリズム晶。融点 219-220 ℃。
同様にして〔表9〕および〔表10〕に記載の実施例106、111の化合物を合成した。
実施例105
実施例6で得た化合物 (2.8 g) の塩化メチレン (60 ml) 溶液に、m-クロロ過安息香酸 (70%, 3.0 g) を氷冷下で加えた後、室温で1時間撹拌を続けた。反応溶液を飽和重曹水、次いで水で洗浄、乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去し、2-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7,7-ジオキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオンの結晶 (2.0 g, 69%) を得た。THF-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点 298-299 ℃。
【0172】
実施例109
実施例32で得た化合物 (100 mg) の DMF (3 ml) 溶液に氷冷下、水素化ナトリウム (60% 油性, 11 mg) を加え、10分間攪拌した。ベンジルクロロメチルエーテル (65 mg) を加えた後、70 ℃で1時間攪拌を続けた。反応溶液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキサン (3 : 2) から溶出する部分から 1-[(4-{4-[(ベンジルオキシ)メトキシ]フェニル}-3-クロロ-7,7-ジオキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル)メチル]-2,5-ピロリジンジオンを得た。酢酸エチル-ヘキサンより再結晶した (35 mg, 28%)。無色プリズム晶。融点 122-123 ℃。
【0173】
実施例110
実施例32で得た化合物 (100 mg) の DMF (3 ml) 溶液に、氷冷下に水素化ナトリウム (60% 油性, 11 mg) を加えた後、15分間攪拌した。ブロモ酢酸エチル (70 mg) を加え、さらに室温で30分間攪拌を続けた。反応溶液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキサン (3 : 2) から溶出する部分から (4-{3-クロロ-2-[(2,5-ジオキソ-1-ピロリジニル)メチル]-7,7-ジオキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-4-イル}フェノキシ)酢酸エチルエステルを得た。酢酸エチル-ヘキサンより再結晶した (30 mg, 25%)。無色プリズム晶。融点 215-216
℃。
【0174】
実施例112
実施例111で得た化合物 (5.0 g) の DMF (50 ml) 溶液に、氷冷下に水素化ナトリウム (60%, 539 mg) を加え、15分間攪拌した。ブロモ酢酸 tert-ブチル (3.3 g) を加えた後、さらに1.5 時間攪拌を続けた。反応溶液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキサン-クロロホルム (1 : 5 : 5) から溶出する部分から (4-{3-クロロ-2-[(2,5-ジオキソ-1-ピロリジニル)メチル]−5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-4-イル}フェノキシ)酢酸 tert-ブチルエステルを得た。酢酸エチル-ヘキサンより再結晶した (3.3 g, 53%)。無色プリズム晶。融点 191-192 ℃。
【0175】
実施例113
実施例112で得た化合物 (2.7 g) の塩化メチレン (50 ml) 溶液に、m-クロロ過安息香酸 (70%, 1.2 g) を氷冷下で加えた後、室温で1時間撹拌を続けた。反応溶液を飽和重曹水、次いで水で洗浄、乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチルから溶出する部分から (4-{3-クロロ-2-[(2,5-ジオキソ-1-ピロリジニル)メチル]-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-4-イル}フェノキシ)酢酸 tert-ブチルエステルを得た。酢酸エチル-ヘキサンより再結晶した (2.2 g, 79%)。無色プリズム晶。融点 175-176 ℃。
【0176】
実施例114
実施例112で得た化合物 (300 mg) の塩化メチレン (6 ml) 溶液に、m-クロロ過安息香酸 (70%, 278 mg) を氷冷下で加えた後、室温で1時間撹拌を続けた。反応溶液を飽和重曹水、次いで水で洗浄、乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキサン (3 : 2) から溶出する部分から (4-{3-クロロ-2-[(2,5-ジオキソ-1-ピロリジニル)メチル]-7,7-ジオキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-4-イル}フェノキシ)酢酸 tert-ブチルエステルを得た。酢酸エチル-ヘキサンより再結晶した (235 mg, 74%)。無色プリズム晶。融点 204-205 ℃。
【0177】
実施例115
実施例113で得た化合物 (600 mg) の蟻酸 (7 ml) 溶液を室温で6時間攪拌した後、減圧下に濃縮した。残留物を塩化メチレンで希釈し、水洗、乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム-酢酸エチル (7 : 1) 次いでクロロホルム-メタノール (10 : 1)から溶出する部分から (4-{3-クロロ-2-[(2,5-ジオキソ-1-ピロリジニル)メチル]-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-4-イル}フェノキシ)酢酸を得た (476 mg, 88%)。メタノール-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点 205-206 ℃。
【0178】
実施例116
実施例114で得た化合物 (200 mg)、10% 塩酸水 (3 ml) およびジオキサン (5 ml) 混合溶液を 80 ℃で30分間攪拌した。反応溶液を室温まで冷却後、水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去し、(4-{3-クロロ-2-[(2,5-ジオキソ-1-ピロリジニル)メチル]-7,7-ジオキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-4-イル}フェノキシ)酢酸を得た (130 mg, 72%)。アセトン-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点 260-261 ℃。
【0179】
実施例117
実施例115で得た化合物 (104 mg)、ベンジルアミン (24 mg)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩 (WSC, 42 mg)、1-ヒドロキシ-1H-ベンズイミダゾール1水和物 (HOBt, 34 mg) および DMF (3 ml) の混合溶液を室温で10時間攪拌した。反応溶液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥 (MgSO4) 後溶媒を減圧下に留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-メタノール (6 : 1) から溶出する部分から N-ベンジル-2-(4-{3-クロロ-2-[(2,5-ジオキソ-1-ピロリジニル)メチル]-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-4-イル}フェニキシ)アセトアミドを得た (70 mg, 57%)。THF-ヘキサンより再結晶した。無色プリズム晶。融点 220-221 ℃。
【0180】
実施例118
2-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオンフタルイミドカリウム(6.2kg)およびジメチルホルムアミド(110.74L)の混合物に参考例27で得られた3-クロロ-2-クロロメチル-5,8-ジヒドロ-4-(4-メトキシフェニル)-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン(11.055kg)を加え、60−65℃で1時間攪拌した。25℃まで冷却後、水(36.91L)を滴下し、同温度で1時間攪拌した。析出した結晶をろ取し、水(29.14L)で洗浄して、標題化合物を得た(14.057kg、99.4%)。
1H-NMR(CDCl3)δ : 2.14(2H, t, J= 5.7Hz), 2.64(2H, t, J= 5.7Hz), 3.80(2H, s), 3.89(3H, s), 5.20(2H, s), 6.98-7.13(2H, s), 6.98-7.13(3H, m), 7.75-7.78(2H, m), 7.79-7.94(2H, m).
【0181】
実施例119
2-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオン
N−メチルピロリドン(140.56L)に2-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオン(14.056kg)を加え、約40℃に加熱して溶解後、バナジウム(IV)オキシアセチルアセトン(49.009g)を加え、20−23℃を保ちながら、30%過酸化水素(3.143kg)を滴下した。同温度で1時間攪拌後、3℃まで冷却し、0.5Nチオ硫酸ナトリウム(5L)を滴下した。さらに水(281.14L)を滴下し、氷冷下で1時間攪拌後、析出した結晶をろ取し、乾燥しN−メチルピロリドン(135.65L)加温溶解した。活性炭(678g)を加え室温で30分間攪拌後、活性炭をろ去し、N−メチルピロリドン(13.565L)で洗浄した。ろ液と洗液を合わせて攪拌下にイソプロピルエーテル(298.43L)を滴下した。析出した結晶をろ取しイソプロピルエーテル(67.83Lx2)で洗浄して、標題化合物を得た(9.56kg、64.3%)。
1H-NMR(CDCl3)δ : 2.01-2.19(1H, m), 2.54-2.73(2H, m), 3.00-3.07(1H, m), 3.89(3H, s), 3.95(1H, d, J=16.9 Hz), 4.05(1H, d, J=16.9 Hz), 5.20(2H, s), 6.99-7.03(2H, m), 7.16-7.20(2H, m), 7.76-7.80(2H, m), 7.91-7.95(2H, m).
【0182】
実施例120
2-(アミノメチル)-3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン
2-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオン(8.94kg)、ジエチレングリコールジメチルエーテル(44.7L)の混合物にヒドラジン水和物(100%、8.56Kg)を滴下し、5.5時間60℃で攪拌した。同温度で水(44.7L)を滴下後室温まで冷却し、イソプロピルエーテル(32.4kg)を加え、1時間攪拌した。析出した結晶をろ取し、水(17.88L)ついでイソプロピルエーテル(8.94kg)で洗浄して、標題化合物を得た(6.11kg、90.5%)。
1H-NMR(CDCl3)δ : 2.13-2.19(1H, m), 2.54-2.73(2H, m), 3.00-3.09(1H, m), 3.89(3H, s), 4.05(1H, d, J=16.9 Hz), 4.09(1H, d, J=16.9 Hz), 4.20(2H, s), 6.98-7.03(2H, m), 7.16-7.19(2H, m).
【0183】
実施例121
(S)-2-(アミノメチル)-3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン
60℃に加熱したメタノール(63L)に2-(アミノメチル)-3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン(6.5kg)を加え5分間攪拌後、(R)-(−)-リン酸水素-1,1'-ビナフチル-2,2'-ジイル(3.455kg)を加え60℃で10分間攪拌した。徐々に冷却し、25℃で1時間攪拌後、結晶をろ取しメタノール(13L)で洗浄した。メタノール−エタノール(1:3,63L)を75℃に加熱し、得られた結晶を加え10分間75℃で攪拌した。徐々に冷却し25℃で1時間攪拌後、析出した結晶をろ取し、メタノール−エタノール(1:1,13L)で洗浄した。本結晶をテトラヒドロフラン−水(3:1,121.4L)に溶解し、活性炭(242g)を加え、室温で15分間攪拌後、活性炭をろ去した。減圧下にテトラヒドロフランを留去し、得られた水層を25℃で攪拌し析出した結晶をろ取し、(S)-2-(アミノメチル)-3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジンの (R)-(−)-リン酸水素-1,1'-ビナフチル-2,2'-ジイルとのジアステレオマー塩を得た(4.618kg、37.7%)。
1H-NMR(DMSO-d6)δ : 1.98-2.04(1H, m), 2.35-2.43(1H, m), 2.71-2.81(1H, m), 3.01-3.06(1H, m), 3.83(3H, s), 3.18(1H, d, J=17.1 Hz), 4.26(1H, d, J=17.1 Hz), 4.35(2H, s), 7.07-7.43(12H, m), 7.96-8.01(4H, m), 8.64(3H, bs).本ジアステレオマー塩(1.538kg)を、ジメチルスルホキシド(8.1L)、水(7.8L)、ジクロロメタン(16.2L)、25%アンモニア水(324mL)の混合物中に加え攪拌した。結晶が溶解した後、ジクロロメタン層を分取した。水層はさらにジクロロメタンで抽出した。抽出液を合わせて1%食塩水(16.2Lx3)で洗浄後、内容物重量が2.98kgになるまで濃縮した。残留物にかき混ぜながらイソプロピルエーテル(3.26L)を滴下し、1夜放置後結晶をろ取し標題化合物を得た(773g、94.8%)。
1H-NMR(CDCl3)δ : 2.14-2.22(1H, m), 2.60-2.77(2H, m), 3.07-3.13(1H, m), 3.91(3H, s), 4.06(1H, d, J=15 Hz), 4.14(1H, d, J=15 Hz), 4.23(2H, s), 7.01-7.06(2H, m), 7.17-7.21(2H, m).
【0184】
実施例122
1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオン
ジメチルスルホキシド(2450ml)に28%ナトリウムメトキシド(97.4g)を加え、ついでスクシンイミド(178.9g)を加えた。20℃付近で30分間攪拌後、3-クロロ-2-クロロメチル-5,8-ジヒドロ-4-(4-メトキシフェニル)-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン(490g)を加えた。室温で2.5時間攪拌後、メタノール(1225ml)と水(613ml)の混合物を滴下した。10℃以下で1時間攪拌後、析出した結晶をろ取し標題化合物を得た(546g、96.3%)。
【0185】
実施例123
1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオン
1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオン(239.6g)とジメチルホルムアミド(1.8L)の混合物を−7℃に冷却し、バナジウム(IV)オキシアセチルアセトン(691mg)を加えた。30%過酸化水素(59.2g)を滴下し、2℃以下で8時間攪拌した。0.5Nチオ硫酸ナトリウム(100ml)および水(3L)を5〜7℃で滴下した。15〜20℃で1時間攪拌後、析出した結晶をろ取し、標題化合物を得た(242g、97.5%)。
1H-NMR(CDCl3)δ : 2.13-2.20(1H, m), 2.54-2.73(2H, m), 2.91(4H, s), 3.02-3.09(1H, m), 3.90(3H, s), 4.00(1H, d, J=16.9 Hz), 4.10(1H, d, J=16.9 Hz), 5.00(1H, d, J=17.2 Hz), 5.06(1H, d, J=17.2 Hz), 7.01(2H, d, J=8.1 Hz), 7.16(2H, d, J=8.1 Hz).
【0186】
実施例124
(S)-1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオン
無水コハク酸(303.25g)のDMF(3.5L)溶液に(S)-2-(アミノメチル)-3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン(1134g)を加え、1時間攪拌後、カルボニルジイミダゾール(935.9g)を徐々に加えた。室温で22時間、36−38℃で5時間攪拌し、反応液を水中(20L)に滴下した。2.5時間攪拌した後、析出した結晶をろ取し、水で洗浄した(1277g、86.4%)。本品をアセトニトリル(8.7L)、水(2.9L)混液に溶解後、活性炭処理しさらに水(45L)を加えて結晶をろ取した。ついでアセトン(2.9L)に懸濁し、48−52℃で1時間攪拌後、室温まで冷却し、結晶をろ取し、標題化合物を得た(997g)。融点 217−218.5℃(分解)。[α]D 20 −123.63(c=0.00490,CHCl3)。
元素分析値:C22H19ClN2O4S2として
計算値:C,55.63;H,4.03;N,5.90
実測値:C,55.58;H,4.18;N,5.94
1H-NMR(CDCl3)δ : 2.13-2.20(1H, m), 2.54-2.73(2H, m), 2.91(4H, s), 3.02-3.09(1H, m), 3.90(3H, s), 4.00(1H, d, J= 16.9Hz), 4.10(1H, d, J=16.9 Hz), 5.00(1H, d, J= 17.2Hz), 5.06(1H, d, J= 17.2Hz), 7.01(2H, d, J=8.1 Hz), 7.16(2H, d, J=8.1 Hz).
【0187】
【発明の効果】
本発明の化合物(I)またはその塩は、優れた抗炎症作用を有しているので抗炎症剤、特に関節炎治療剤として有用であり、優れた骨吸収抑制作用を有しているので関節炎に伴う骨破壊、骨粗鬆症等の予防・治療に有用であり、優れた免疫性サイトカイン産生抑制作用を有しているので自己免疫疾患を含む免疫の関与している疾患の予防・治療に有用であり、また、臓器移植後の拒絶反応の予防・治療剤としても有用である。しかも、本発明の化合物(I)またはその塩は、低毒性で、生体内において代謝に対して安定であるため、長時間にわたってその薬効を発揮するので、医薬として有利に使用できる。
Claims (32)
- 式(I):
Gはハロゲン原子を、
alk は (1) ハロゲン原子、 (2) ヒドロキシ基、 (3) アミノ基、 (4) N−(C 1-6 アルキル)アミノ基、 (5) N , N−ジ(C 1-6 アルキル)アミノ基、 (6) 1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC 1-6 アルキル基、および (7) 1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC 1-6 アルコキシ基から選ばれる1ないし4個の置換基で置換されていてもよいC 1-6 アルキレン基を、
Xは酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子または−(CH2)q−(qは0から5の整数を示す。)を、
Rは
(1) 式:−N ( R 1 )( R 2 )
(式中、R 1 およびR 2 は、それぞれ同一または異なって、
(1 ’ ) 水素、
(2 ’ ) C 1-8 アルキル、
(3 ’ ) C 2-8 アルケニル、
(4 ’ ) C 2-8 アルキニル、
(5 ’ ) C 4-8 アルカジエニル、
(6 ’ ) C 4-8 アルカジイニル、
(7 ’ ) C 3-7 シクロアルキル、
(8 ’ ) C 5-7 シクロアルケニル、
(9 ’ ) C 5-7 シクロアルカジエニル、
(10 ’ ) C 4-9 シクロアルキルアルキル、
(11 ’ ) C 4-9 シクロアルケニルアルキル、
(12 ’ ) C 7-9 フェニルアルキル、
(13 ’ ) C 11-13 ナフチルアルキル、
(14 ’ ) フェニル、
(15 ’ ) ナフチル、
(16 ’ ) ホルミル、
(17 ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、カルボニル基が結合した基、
(18 ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、スルホニル基の結合した基、
(19 ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、スルフィニル基の結合した基、
(20 ’ ) 1個の硫黄原子、1個の窒素原子もしくは1個の酸素原子を含む5〜7員複素環 基、
(21 ’ ) 2〜4個の窒素原子を含む5〜6員複素環基、
(22 ’ ) 1〜2個の窒素原子および1個の硫黄もしくは酸素原子を含む5〜6員複素環基または、
(23 ’ )(20 ’ ) 〜 (22 ’ ) の複素環基が、2個以下の窒素原子を含む5〜6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環と縮合した基、
あるいは、
(24 ’ ) R 1 とR 2 は互いに結合して含窒素5〜7員環を形成していてもよい
上記 (2 ’ ) 〜 (24 ’ ) の基はさらに下記置換基群(置換基群Aと略記する)から選ばれる1〜3個の置換基を有していてもよい
(a) C 1-10 アルキル基、
(b) C 2-10 アルケニル基、
(c) C 2-10 アルキニル基、
(d) C 3-8 シクロアルキル基、
(e) C 3-8 シクロアルケニル基、
(f) C 4-8 シクロアルカジエニル基、
(g) C 6-10 アリール基
(h) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族単環式複素環基、
(i) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する8〜12員芳香族単環式複素環基、
(j) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜8員非芳香族単環式複素環基
(k) ハロゲン原子、
(l) アミノ基、
(m)(a ’ ) C 1-10 アルキル基、 (b ’ ) C 3-7 シクロアルキル基、 (c ’ ) C 2-10 アルケニル基、 (d ’ ) C 2-10 アルキニル基、 (e ’ ) C 3-7 シクロアルケニル基、 (f ’ ) C 1-4 アルキル基を有していてもよいC 6-10 アリール基、 (g ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族単環式複素環基、 (h ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する8〜12員芳香族単環式複素環基、 (i ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜8員非芳香族単環式複素環基、または (j ’ ) C 1-10 アシル基を1個または2個置換基として有するアミノ基、
(n) 含窒素5−7員環基、
(o) アミジノ基、
(p) ホルミル、
(q) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基もしくはピリジル基とカルボニル基が結合した基、
(r) ヒドロキシ基
(s) C 1-10 アルコキシ、
(t) C 3-7 シクロアルキルオキシ、
(u) C 2-10 アルケニルオキシ、
(v) C 3-7 シクロアルケニルオキシ、
(w) C 2-10 アルキニルオキシ、
(x) フェニル−C 1-4 アルキルオキシ、
(y) C 2-4 アルカノイルオキシ、
(z) C 3-4 アルケノイルオキシ、
(aa) C 3-4 アルキノイルオキシ、
(bb) ハロゲン原子で置換されていてもよいフェノキシ、
(cc) チオール基
(dd) C 1-10 アルキルチオ、
(ee) C 3-7 シクロアルキルチオ、
(ff) C 2-10 アルケニルチオ、
(gg) C 3-7 シクロアルケニルチオ、
(hh) C 2-10 アルキニルチオ、
(ii) フェニル−C 1-4 アルキルチオ、
(jj) C 2-4 アルカノイルチオ、
(kk) C 3-4 アルケノイルチオ、
(ll) C 3-4 アルキノイルチオ、
(mm) ハロゲン原子で置換されていてもよいフェニルチオ、
(nn) カルボキシル基、
(oo) C 1-10 アルキル−オキシカルボニル基、
(pp) C 2-6 アルケニル−オキシカルボニル基、
(qq) C 2-6 アルキニル−オキシカルボニル基、
(rr) 下記 (a ’ ) 〜 (ww ’ ) から選ばれる置換基を有していてもよいC 6-14 アリール−C 1-6 アルキル−オキシカルボニル基、
(a ’ ) C 1-10 アルキル基、 (b ’ ) C 2-10 アルケニル基、 (c ’ ) C 2-10 アルキニル基、 (d ’ ) C 3-8 シクロアルキル基、 (e ’ ) C 3-8 シクロアルケニル基、 (f ’ ) C 4-8 シクロアルカジエニル基、 (g ’ ) C 6-14 アリール基、 (h ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族単環式複素環基、 (i ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する8〜12員芳香族単環式複素環基、 (j ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜8員非芳香族単環式複素環基、 (k ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキル基、 (l ’ ) アミノ基、 (m ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルアミノ基、 (n ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルアミノ基、 (o ’ ) アミジノ基、 (p ’ ) ホルミル、 (q ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基もしくはピリジル基とカルボニル基が結合した基、 (r ’ ) カルバモイル基、 (s ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルカルバモイル基、 (t ’ ) フェニルカルバモイル基、 (u ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルカルバモイル基、 (v ’ ) ピペリジノカルバモイル基、 (w ’ ) モルホリノカルバモイル基、 (x ’ ) スルファモイル基、 (y ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルスルファモイル基、 (z ’ ) フェニルスルファモイル基、 (aa ’ )p −トルエンスルファモイル基、 (bb ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルスルファモイル基、 (cc ’ ) N−C 1-4 アルキル−N−フェニルスルファモイル基、 (dd ’ ) ピペリジノスルファモイル基、 (ee ’ ) モルホリノスルファモイル基、 (ff ’ ) カルボキシル基、 (gg ’ ) C 1-10 アルコキシカルボニル基、 (hh ’ ) ヒドロキシ基、 (ii ’ ) C 1-10 アルコキシ基、 (jj ’ ) C 2-10 アルケニルオキシ基、 (kk ’ ) C 3-7 シクロアルキルオキシ基、 (ll ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキルオキシ基、 (mm ’ ) C 6-14 アリールオキシ基、 (nn ’ ) メルカプト基、 (oo ’ ) C 1-10 アルキルチオ基、 (pp ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキルチオ基、 (qq ’ ) C 6-14 アリールチオ基、 (rr ’ ) スルホ基、 (ss ’ ) シアノ基、 (tt ’ ) アジド基、 (uu ’ ) ニトロ基、 (vv ’ ) ニトロソ基および (ww ’ ) ハロゲン原子
(ss) ホルミル−オキシカルボニル基、
(tt) C 2-4 アルカノイル−オキシカルボニル基、
(uu) C 3-4 アルケノイル−オキシカルボニル基、
(vv) C 3-4 アルキノイル−オキシカルボニル基、
(ww) フェニル−オキシカルボニル基、
(xx) ナフチル−オキシカルボニル基、
(yy) アミノ−カルボニル基、
(zz)(a ’ ) C 1-10 アルキル基、 (b ’ ) C 3-7 シクロアルキル基、 (c ’ ) C 2-10 アルケニル基、 (d ’ ) C 2-10 アルキニル基、 (e ’ ) C 3-7 シクロアルケニル基、 (f ’ ) C 1-4 アルキル基を有していてもよいC 6-10 アリール基、 (g ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれ た1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族単環式複素環基、 (h ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する8〜12員芳香族単環式複素環基、 (i ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜8員非芳香族単環式複素環基、または (j) C 1-10 アシル基を1個または2個置換基として有するアミノ−カルボニル基、
(aaa) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキル基、
(bbb) カルバモイル基、
(ccc) メチルチオカルバモイル基、
(ddd) エチルチオカルバモイル基、
(eee) フェニルチオカルバモイル基、
(fff) メチルカルバモイル、
(ggg) エチルカルバモイル、
(hhh) フェニルカルバモイル、
(iii) N , N−ジメチルカルバモイル、
(jjj) N , N−ジエチルカルバモイル、
(kkk) ピペリジノカルバモイル、
(lll) モルホリノカルバモイル、
(mmm) スルファモイル基、
(nnn) メチルスルファモイル、
(ooo) エチルスルファモイル、
(ppp) フェニルスルファモイル、
(qqq)p −トルエンスルファモイル、
(rrr) N , N−ジメチルスルファモイル、
(sss) N−メチル−N−フェニルスルファモイル、
(ttt) ピペリジノスルファモイル、
(uuu) モルホリノスルファモイル、
(vvv) メルカプト基、
(www) スルホ基、
(xxx) シアノ基、
(yyy) アジド基、
(zzz) ニトロ基、
(aaaa) ニトロソ基、および
(bbbb) オキソ基、
(2) 1個の硫黄原子、1個の窒素原子もしくは1個の酸素原子を含む5〜7員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(3) 2〜4個の窒素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(4) 1〜2個の窒素原子および1個の硫黄もしくは酸素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)または、
(5)(2) 〜 (4) の複素環基が、2個以下の窒素原子を含む5〜6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環と縮合した基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)を示し、
環BはYを含み、環構成原子として窒素原子を含まない、置換基群Aから選ばれる1〜4個の置換基を有していてもよい5〜8員環を形成していることを示し、Yは酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子、
(1) 水素原子、
(2) ハロゲン原子、
(3) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 1-8 アルキル、
(4) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 2-8 アルケニル、
(5) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 2-8 アルキニル、
(6) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-8 アルカジエニル、
(7) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-8 アルカジイニル、
(8) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 3-7 シクロアルキル、
(9) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 5-7 シクロアルケニル、
(10) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 5-7 シクロアルカジエニル、
(11) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-9 シクロアルキルアルキル、
(12) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-9 シクロアルケニルアルキル、
(13) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 7-9 フェニルアルキル、
(14) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 11-13 ナフチルアルキル、
(15) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいフェニル、
(16) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいナフチル、
(17) ホルミル、
(18) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、カルボニル基が結合した基(本基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(19) カルバモイル基、
(20) メチルチオカルバモイル基、
(21) エチルチオカルバモイル基、
(22) フェニルチオカルバモイル基、
(23) メチルカルバモイル、
(24) エチルカルバモイル、
(25) フェニルカルバモイル、
(26) N , N−ジメチルカルバモイル、
(27) N , N−ジエチルカルバモイル、
(28) ピペリジノカルバモイル、
(29) モルホリノカルバモイル、
(30) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、スルホニル基の結合した基(本基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(31) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、スルフィニル基の結合した基(本基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(32) ヒドロキシ基
(33) C 1-10 アルコキシ、
(34) C 3-7 シクロアルキルオキシ、
(35) C 2-10 アルケニルオキシ、
(36) C 3-7 シクロアルケニルオキシ、
(37) C 2-10 アルキニルオキシ、
(38) フェニル−C 1-4 アルキルオキシ、
(39) C 2-4 アルカノイルオキシ、
(40) C 3-4 アルケノイルオキシ、
(41) C 3-4 アルキノイルオキシ、
(42) ハロゲン原子で置換されていてもよいフェノキシ、
(43) チオール基、
(44) C 1-10 アルキルチオ、
(45) C 3-7 シクロアルキルチオ、
(46) C 2-10 アルケニルチオ、
(47) C 3-7 シクロアルケニルチオ、
(48) C 2-10 アルキニルチオ、
(49) フェニル−C 1-4 アルキルチオ、
(50) C 2-4 アルカノイルチオ、
(51) C 3-4 アルケノイルチオ、
(52) C 3-4 アルキノイルチオ、
(53) ハロゲン原子で置換されていてもよいフェニルチオ、
(54) カルボキシル基、
(55) C 1-10 アルキル−オキシカルボニル基、
(56) C 2-6 アルケニル−オキシカルボニル基、
(57) C 2-6 アルキニル−オキシカルボニル基、
(58) 下記 (a ’ ) 〜 (ww ’ ) から選ばれる置換基を有していてもよいC 6-14 アリール−C 1-6 アルキル−オキシカルボニル基、
(a ’ ) C 1-10 アルキル基、 (b ’ ) C 2-10 アルケニル基、 (c ’ ) C 2-10 アルキニル基、 (d ’ ) C 3-8 シクロアルキル基、 (e ’ ) C 3-8 シクロアルケニル基、 (f ’ ) C 4-8 シクロアルカジエニル基、 (g ’ ) C 6-14 アリール基、 (h ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族単環式複素環基、 (i ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する8〜12員芳香族単環式複素環基、 (j ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜8員非芳香族単環式複素環基、 (k ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキル基、 (l ’ ) アミノ基、 (m ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルアミノ基、 (n ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルアミノ基、 (o ’ ) アミジノ基、 (p ’ ) ホルミル、 (q ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基もしくはピリジル基とカルボニル基が結合した基、 (r ’ ) カルバモイル基、 (s ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルカルバモイル基、 (t ’ ) フェニルカルバモイル基、 (u ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルカルバモイル基、 (v ’ ) ピペリジノカルバモイル基、 (w ’ ) モルホリノカルバモイル基、 (x ’ ) スルファモイル基、 (y ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルスルファモイル基、 (z ’ ) フェニルスルファモイル基、 (aa ’ )p −トルエンスルファモイル基、 (bb ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルスルファモイル基、 (cc ’ ) N−C 1-4 アルキル−N−フェニルスルファモイル基、 (dd ’ ) ピペリジノスルファモイル基、 (ee ’ ) モルホリノスルファモイル基、 (ff ’ ) カルボキシル基、 (gg ’ ) C 1-10 アルコキシカルボニル基、 (hh ’ ) ヒドロキシ基、 (ii ’ ) C 1-10 アルコキシ基、 (jj ’ ) C 2-10 アルケニルオキシ基、 (kk ’ ) C 3-7 シクロアルキルオキシ基、 (ll ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキルオキシ基、 (mm ’ ) C 6-14 アリールオキシ基、 (nn ’ ) メルカプト基、 (oo ’ ) C 1-10 アルキルチオ基、 (pp ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキルチオ基、 (qq ’ ) C 6-14 アリールチオ基、 (rr ’ ) スルホ基、 (ss ’ ) シアノ基、 (tt ’ ) アジド基、 (uu ’ ) ニトロ基、 (vv ’ ) ニトロソ基および (ww ’ ) ハロゲン原子
(59) ホルミル−オキシカルボニル基、
(60) C 2-4 アルカノイル−オキシカルボニル基、
(61) C 3-4 アルケノイル−オキシカルボニル基、
(62) C 3-4 アルキノイル−オキシカルボニル基、
(63) フェニル−オキシカルボニル基、
(64) ナフチル−オキシカルボニル基、
(65) 1個の硫黄原子、1個の窒素原子もしくは1個の酸素原子を含む5〜7員複素環基、
(66) 2〜4個の窒素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(67) 1〜2個の窒素原子および1個の硫黄もしくは酸素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)または、
(68)(65) 〜 (67) の複素環基が、2個以下の窒素原子を含む5〜6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環と縮合した基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)
を示し、RaとRbが互いに結合して5〜7員環を形成していてもよく、Rcは、
(1) 水素原子、
(2) ハロゲン原子、
(3) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 1-8 アルキル、
(4) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 2-8 アルケニル、
(5) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 2-8 アルキニル、
(6) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-8 アルカジエニル、
(7) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-8 アルカジイニル、
(8) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 3-7 シクロアルキル、
(9) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 5-7 シクロアルケニル、
(10) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 5-7 シクロアルカジエニル、
(11) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-9 シクロアルキルアルキル、
(12) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-9 シクロアルケニルアルキル、
(13) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 7-9 フェニルアルキル、
(14) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 11-13 ナフチルアルキル、
(15) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいフェニル、
(16) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいナフチル、
(17) ホルミル、
(18) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、カルボニル基が結合した基(本基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(19) カルバモイル基、
(20) メチルチオカルバモイル基、
(21) エチルチオカルバモイル基、
(22) フェニルチオカルバモイル基、
(23) メチルカルバモイル、
(24) エチルカルバモイル、
(25) フェニルカルバモイル、
(26) N , N−ジメチルカルバモイル、
(27) N , N−ジエチルカルバモイル、
(28) ピペリジノカルバモイル、
(29) モルホリノカルバモイル、
(30) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、スルホニル基の結合した基(本基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(31) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、スルフィニル基の結合した基(本基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(32) ヒドロキシ基
(33) C 1-10 アルコキシ、
(34) C 3-7 シクロアルキルオキシ、
(35) C 2-10 アルケニルオキシ、
(36) C 3-7 シクロアルケニルオキシ、
(37) C 2-10 アルキニルオキシ、
(38) フェニル−C 1-4 アルキルオキシ、
(39) C 2-4 アルカノイルオキシ、
(40) C 3-4 アルケノイルオキシ、
(41) C 3-4 アルキノイルオキシ、
(42) ハロゲン原子で置換されていてもよいフェノキシ、
(43) チオール基、
(44) C 1-10 アルキルチオ、
(45) C 3-7 シクロアルキルチオ、
(46) C 2-10 アルケニルチオ、
(47) C 3-7 シクロアルケニルチオ、
(48) C 2-10 アルキニルチオ、
(49) フェニル−C 1-4 アルキルチオ、
(50) C 2-4 アルカノイルチオ、
(51) C 3-4 アルケノイルチオ、
(52) C 3-4 アルキノイルチオ、
(53) ハロゲン原子で置換されていてもよいフェニルチオ、
(54) カルボキシル基、
(55) C 1-10 アルキル−オキシカルボニル基、
(56) C 2-6 アルケニル−オキシカルボニル基、
(57) C 2-6 アルキニル−オキシカルボニル基、
(58) 下記 (a ’ ) 〜 (ww ’ ) から選ばれる置換基を有していてもよいC 6-14 アリール−C 1-6 アルキル−オキシカルボニル基、
(a ’ ) C 1-10 アルキル基、 (b ’ ) C 2-10 アルケニル基、 (c ’ ) C 2-10 アルキニル基、 (d ’ ) C 3-8 シクロアルキル基、 (e ’ ) C 3-8 シクロアルケニル基、 (f ’ ) C 4-8 シクロアルカジエニル基、 (g ’ ) C 6-14 アリール基、 (h ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族単環式複素環基、 (i ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する8〜12員芳香族単環式複素環基、 (j ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜8員非芳香族単環式複素環基、 (k ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキル基、 (l ’ ) アミノ基、 (m ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルアミノ基、 (n ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルアミノ基、 (o ’ ) アミジノ基、 (p ’ ) ホルミル、 (q ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基もしくはピリジル基とカルボニル基が結合した基、 (r ’ ) カルバモイル基、 (s ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルカルバモイル基、 (t ’ ) フェニルカルバモイル基、 (u ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルカルバモイル基、 (v ’ ) ピペリジノカルバモイル基、 (w ’ ) モルホリノカルバモイル基、 (x ’ ) スルファモイル基、 (y ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルスルファモイル基、 (z ’ ) フェニルスルファモイル基、 (aa ’ )p −トルエンスルファモイル基、 (bb ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルスルファモイ ル基、 (cc ’ ) N−C 1-4 アルキル−N−フェニルスルファモイル基、 (dd ’ ) ピペリジノスルファモイル基、 (ee ’ ) モルホリノスルファモイル基、 (ff ’ ) カルボキシル基、 (gg ’ ) C 1-10 アルコキシカルボニル基、 (hh ’ ) ヒドロキシ基、 (ii ’ ) C 1-10 アルコキシ基、 (jj ’ ) C 2-10 アルケニルオキシ基、 (kk ’ ) C 3-7 シクロアルキルオキシ基、 (ll ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキルオキシ基、 (mm ’ ) C 6-14 アリールオキシ基、 (nn ’ ) メルカプト基、 (oo ’ ) C 1-10 アルキルチオ基、 (pp ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキルチオ基、 (qq ’ ) C 6-14 アリールチオ基、 (rr ’ ) スルホ基、 (ss ’ ) シアノ基、 (tt ’ ) アジド基、 (uu ’ ) ニトロ基、 (vv ’ ) ニトロソ基および (ww ’ ) ハロゲン原子
(59) ホルミル−オキシカルボニル基、
(60) C 2-4 アルカノイル−オキシカルボニル基、
(61) C 3-4 アルケノイル−オキシカルボニル基、
(62) C 3-4 アルキノイル−オキシカルボニル基、
(63) フェニル−オキシカルボニル基、
(64) ナフチル−オキシカルボニル基、
(65) 1個の硫黄原子、1個の窒素原子もしくは1個の酸素原子を含む5〜7員複素環基、
(66) 2〜4個の窒素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(67) 1〜2個の窒素原子および1個の硫黄もしくは酸素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)または、
(68)(65) 〜 (67) の複素環基が、2個以下の窒素原子を含む5〜6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環と縮合した基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)
を示す。)を示し、
環Aは
(1) ハロゲン原子、
(2) ニトロ基、
(3) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 1-10 直鎖状アルキル基、
(4) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 3-10 分枝状アルキル基、
(5) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 3-10 環状アルキル基、
(6) C 1-6 アルコキシ基、
(7) ヒドロキシ基、
(8) チオール基
(9) C 1-10 アルキルチオ、
(10) C 3-7 シクロアルキルチオ、
(11) C 2-10 アルケニルチオ、
(12) C 3-7 シクロアルケニルチオ、
(13) C 2-10 アルキニルチオ、
(14) フェニル−C 1-4 アルキルチオ、
(15) C 2-4 アルカノイルチオ、
(16) C 3-4 アルケノイルチオ、
(17) C 3-4 アルキノイルチオ、
(18) ハロゲン原子で置換されていてもよいフェニルチオ、
(19) アミノ基、
(20)(a ’ ) C 1-10 アルキル基、 (b ’ ) C 3-7 シクロアルキル基、 (c ’ ) C 2-10 アルケニル基、 (d ’ ) C 2-10 アルキニル基、 (e ’ ) C 3-7 シクロアルケニル基、 (f ’ ) C 1-4 アルキル基を有していてもよいC 6-10 アリール基、 (g ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族単環式複素環基、 (h ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する8〜12員芳香族単環式複素環基、 (i ’ ) 窒素 、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜8員非芳香族単環式複素環基、または (j ’ ) C 1-10 アシル基を1個または2個置換基として有するアミノ基、
(21) ホルミル、
(22) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、カルボニル基が結合した基(該基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(23) カルボキシル基、
(24) C 1-10 アルキル−オキシカルボニル基、
(25) C 2-6 アルケニル−オキシカルボニル基、
(26) C 2-6 アルキニル−オキシカルボニル基、
(27) 下記 (a ’ ) 〜 (ww ’ ) から選ばれる置換基を有していてもよいC 6-14 アリール−C 1-6 アルキル−オキシカルボニル基、
(a ’ ) C 1-10 アルキル基、 (b ’ ) C 2-10 アルケニル基、 (c ’ ) C 2-10 アルキニル基、 (d ’ ) C 3-8 シクロアルキル基、 (e ’ ) C 3-8 シクロアルケニル基、 (f ’ ) C 4-8 シクロアルカジエニル基、 (g ’ ) C 6-14 アリール基、 (h ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族単環式複素環基、 (i ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する8〜12員芳香族単環式複素環基、 (j ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜8員非芳香族単環式複素環基、 (k ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキル基、 (l ’ ) アミノ基、 (m ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルアミノ基、 (n ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルアミノ基、 (o ’ ) アミジノ基、 (p ’ ) ホルミル、 (q ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基もしくはピリジル基とカルボニル基が結合した基、 (r ’ ) カルバモイル基、 (s ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルカルバモイル基、 (t ’ ) フェニルカルバモイル基、 (u ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルカルバモイル基、 (v ’ ) ピペリジノカルバモイル基、 (w ’ ) モルホリノカルバモイル基、 (x ’ ) スルファモイル基、 (y ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルスルファモイル基、 (z ’ ) フェニルスルファモイル基、 (aa ’ )p −トルエンスルファモイル基、 (bb ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルスルファモイル基、 (cc ’ ) N−C 1-4 アルキル−N−フェニルスルファモイル基、 (dd ’ ) ピペリジノスルファモイル基、 (ee ’ ) モルホリノスルファモイル基、 (ff ’ ) カルボキシル基、 (gg ’ ) C 1-10 アルコキシカルボニル基、 (hh ’ ) ヒドロキシ基、 (ii ’ ) C 1-10 アルコキシ基、 (jj ’ ) C 2-10 アルケニルオキシ基、 (kk ’ ) C 3-7 シクロアルキルオキシ基、 (ll ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキルオキシ基、 (mm ’ ) C 6-14 アリールオキシ基、 (nn ’ ) メルカプト基、 (oo ’ ) C 1-10 アルキルチオ基、 (pp ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキルチオ基、 (qq ’ ) C 6-14 アリールチオ基、 (rr ’ ) スルホ基、 (ss ’ ) シアノ基、 (tt ’ ) アジド基、 (uu ’ ) ニトロ基、 (vv ’ ) ニトロソ基および (ww ’ ) ハロゲン原子
(28) ホルミル−オキシカルボニル基、
(29) C 2-4 アルカノイル−オキシカルボニル基、
(30) C 3-4 アルケノイル−オキシカルボニル基、
(31) C 3-4 アルキノイル−オキシカルボニル基、
(32) フェニル−オキシカルボニル基、
(33) ナフチル−オキシカルボニル基、
(34) C 6-14 芳香族炭化水素残基、および
(35) 窒素、硫黄、酸素から選ばれるヘテロ原子を有する5〜7員複素芳香族残基
から選ばれる置換基を1〜4個有していてもよいベンゼン環を示す。〕で表される化合物またはその塩。 - alkが、メチレンである請求項1記載の化合物。
- Gが、塩素原子である請求項1記載の化合物。
- Xが、−(CH2)q−(qは0〜5の整数を表す。)である請求項1記載の化合物。
- Xが、結合手である請求項1記載の化合物。
- R1とR2が互いに結合して、置換基群Aから選ばれる1〜3個の置換基を有していてもよい含窒素5〜7員環を形成している請求項1記載の化合物。
- R1およびR2が、
(1) ホルミルまたは
(2) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、カルボニル基が結合した基(該基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)
である請求項1記載の化合物。 - Rが、
(1) 1個の硫黄原子、1個の窒素原子もしくは1個の酸素原子を含む5〜7員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(2) 2〜4個の窒素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(3) 1〜2個の窒素原子および1個の硫黄もしくは酸素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)または、
(4)(1) 〜 (3) の複素環基が、2個以下の窒素原子を含む5〜6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環と縮合した基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)である請求項1記載の化合物。 - Rが、
(1) 1個の硫黄原子、1個の窒素原子もしくは1個の酸素原子を含む5〜7員複素環基(該複素環基はオキソ基を1〜3個有していてもよい)、
(2) 2〜4個の窒素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基はオキソ基を1〜3個有していてもよい)、
(3) 1〜2個の窒素原子および1個の硫黄もしくは酸素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基はオキソ基を1〜3個有していてもよい)または、
(4)(1) 〜 (3) の複素環基が、2個以下の窒素原子を含む5〜6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環と縮合した基(該複素環基はオキソ基を1〜3個有していてもよい)である請求項1記載の化合物。 - 環Bが、Yを含む、置換基群Aから選ばれる1〜4個の置換基を有していてもよい6員環である請求項1記載の化合物。
- 環Bの置換基が、C1-6アルキル基およびハロゲン原子から選ばれる1ないし4個の置換基である請求項1記載の化合物。
- 環Aの置換基が、C1-6アルコキシ基またはヒドロキシ基である請求項1記載の化合物。
- 式(I)で示される化合物が、
1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオン エチレンケタール;
3-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4’,3’:4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1,3-チアゾリジン-2,4-ジオンもしくはその光学活性体またはその塩;
3-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4’,3’:4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1,3-オキサゾリジン-2,4-ジオンもしくその光学活性体またはその塩;
1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4’,3’:4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオンもしくその光学活性体またはその塩;
1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオンまたはその塩;
1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオンまたはその塩;
3-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-8,8-ジメチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1,3-チアゾリジン-2,4-ジオンまたはその塩;
1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-6,6-ジメチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオンまたはその塩;あるいは
2-アミノメチル-3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジンもしくその光学活性体またはその塩である請求項1記載の化合物。 - 式(I)で示される化合物が、
3-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4’,3’:4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1,3-チアゾリジン-2,4-ジオンもしくはその光学活性体またはその塩;
3-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4’,3’:4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1,3-オキサゾリジン-2,4-ジオンもしくはその光学活性体またはその塩;あるいは
1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4’,3’:4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオンもしくはその光学活性体またはその塩である請求項1記載の化合物。 - 式(I)で示される化合物が、
1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオンまたはその塩;
1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-8,8-ジメチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオンまたはその塩;
3-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-8,8-ジメチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-1,3-チアゾリジン-2,4-ジオンまたはその塩;あるいは
1-{[3-クロロ-4-(4-メトキシフェニル)-6,6-ジメチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオンまたはその塩である請求項1記載の化合物。 - 式(I)で示される化合物が、
1-{[3-クロロ-4-(4-ヒドロキシフェニル)-7,7-ジオキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-2-イル]メチル}-2,5-ピロリジンジオンまたはその塩;
4-{3-クロロ-2-[2,5-ジオキソ-1-ピロリジニル)メチル]-7,7-ジオキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-4-イル}フェニル ジイソブチル ホスフェートまたはその塩;あるいは
ブチル 4-{3-クロロ-2-[(2,5-ジオキソ-1-ピロリジニル)メチル]-7,7-ジオキシド-5,8-ジヒドロ-6H-チオピラノ[4',3':4,5]チエノ[2,3-b]ピリジン-4-イル}フェニル カーボネートまたはその塩である請求項1記載の化合物。 - 式(II-1):
(1) 式:−N ( R 1 )( R 2 )
(式中、R 1 およびR 2 は、それぞれ同一または異なって、
(1 ’ ) 水素、
(2 ’ ) C 1-8 アルキル、
(3 ’ ) C 2-8 アルケニル、
(4 ’ ) C 2-8 アルキニル、
(5 ’ ) C 4-8 アルカジエニル、
(6 ’ ) C 4-8 アルカジイニル、
(7 ’ ) C 3-7 シクロアルキル、
(8 ’ ) C 5-7 シクロアルケニル、
(9 ’ ) C 5-7 シクロアルカジエニル、
(10 ’ ) C 4-9 シクロアルキルアルキル、
(11 ’ ) C 4-9 シクロアルケニルアルキル、
(12 ’ ) C 7-9 フェニルアルキル、
(13 ’ ) C 11-13 ナフチルアルキル、
(14 ’ ) フェニル、
(15 ’ ) ナフチル、
(16 ’ ) ホルミル、
(17 ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、カルボニル基が結合した基、
(18 ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、スルホニル基の結合した基、
(19 ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、スルフィニル基の結合した基、
(20 ’ ) 1個の硫黄原子、1個の窒素原子もしくは1個の酸素原子を含む5〜7員複素環基、
(21 ’ ) 2〜4個の窒素原子を含む5〜6員複素環基、
(22 ’ ) 1〜2個の窒素原子および1個の硫黄もしくは酸素原子を含む5〜6員複素環基または、
(23 ’ )(20 ’ ) 〜 (22 ’ ) の複素環基が、2個以下の窒素原子を含む5〜6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環と縮合した基、
あるいは、
(24 ’ ) R 1 とR 2 は互いに結合して含窒素5〜7員環を形成していてもよい
上記 (2 ’ ) 〜 (24 ’ ) の基はさらに置換基群Aから選ばれる1〜3個の置換基を有していてもよい
(2) 1個の硫黄原子、1個の窒素原子もしくは1個の酸素原子を含む5〜7員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(3) 2〜4個の窒素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(4) 1〜2個の窒素原子および1個の硫黄もしくは酸素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)または、
(5)(2) 〜 (4) の複素環基が、2個以下の窒素原子を含む5〜6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環と縮合した基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)を示し、環BはYを含み、環構成原子として窒素原子を含まない、置換基群Aから選ばれる1〜4個の置換基を有していてもよい5〜8員環を形成していることを示し、Yは酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子、
(1) 水素原子、
(2) ハロゲン原子、
(3) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 1-8 アルキル、
(4) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 2-8 アルケニル、
(5) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 2-8 アルキニル、
(6) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-8 アルカジエニル、
(7) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-8 アルカジイニル、
(8) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 3-7 シクロアルキル、
(9) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 5-7 シクロアルケニル、
(10) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 5-7 シクロアルカジエニル、
(11) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-9 シクロアルキルアルキル、
(12) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-9 シクロアルケニルアルキル、
(13) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 7-9 フェニルアルキル、
(14) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 11-13 ナフチルアルキル、
(15) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいフェニル、
(16) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいナフチル、
(17) ホルミル、
(18) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、カルボニル基が結合した基(本基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(19) カルバモイル基、
(20) メチルチオカルバモイル基、
(21) エチルチオカルバモイル基、
(22) フェニルチオカルバモイル基、
(23) メチルカルバモイル、
(24) エチルカルバモイル、
(25) フェニルカルバモイル、
(26) N , N−ジメチルカルバモイル、
(27) N , N−ジエチルカルバモイル、
(28) ピペリジノカルバモイル、
(29) モルホリノカルバモイル、
(30) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、スルホニル基の結合した 基(本基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(31) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、スルフィニル基の結合した基(本基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(32) ヒドロキシ基
(33) C 1-10 アルコキシ、
(34) C 3-7 シクロアルキルオキシ、
(35) C 2-10 アルケニルオキシ、
(36) C 3-7 シクロアルケニルオキシ、
(37) C 2-10 アルキニルオキシ、
(38) フェニル−C 1-4 アルキルオキシ、
(39) C 2-4 アルカノイルオキシ、
(40) C 3-4 アルケノイルオキシ、
(41) C 3-4 アルキノイルオキシ、
(42) ハロゲン原子で置換されていてもよいフェノキシ、
(43) チオール基、
(44) C 1-10 アルキルチオ、
(45) C 3-7 シクロアルキルチオ、
(46) C 2-10 アルケニルチオ、
(47) C 3-7 シクロアルケニルチオ、
(48) C 2-10 アルキニルチオ、
(49) フェニル−C 1-4 アルキルチオ、
(50) C 2-4 アルカノイルチオ、
(51) C 3-4 アルケノイルチオ、
(52) C 3-4 アルキノイルチオ、
(53) ハロゲン原子で置換されていてもよいフェニルチオ、
(54) カルボキシル基、
(55) C 1-10 アルキル−オキシカルボニル基、
(56) C 2-6 アルケニル−オキシカルボニル基、
(57) C 2-6 アルキニル−オキシカルボニル基、
(58) 下記 (a ’ ) 〜 (ww ’ ) から選ばれる置換基を有していてもよいC 6-14 アリール−C 1-6 アルキル−オキシカルボニル基、
(a ’ ) C 1-10 アルキル基、 (b ’ ) C 2-10 アルケニル基、 (c ’ ) C 2-10 アルキニル基、 (d ’ ) C 3-8 シクロアルキル基、 (e ’ ) C 3-8 シクロアルケニル基、 (f ’ ) C 4-8 シクロアルカジエニル基、 (g ’ ) C 6-14 アリール基、 (h ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族単環式複素環基、 (i ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する8〜12員芳香族単環式複素環基、 (j ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜8員非芳香族単環式複素環基、 (k ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキル基、 (l ’ ) アミノ基、 (m ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルアミノ基、 (n ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルアミノ基、 (o ’ ) アミジノ基、 (p ’ ) ホルミル、 (q ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基もしくはピリジル基とカルボニル基が結合した基、 (r ’ ) カルバモイル基、 (s ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルカルバモイル基、 (t ’ ) フェニルカルバモイル基、 (u ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルカルバモイル基、 (v ’ ) ピペリジノカルバモイル基、 (w ’ ) モルホリノカルバモイル基、 (x ’ ) スルファモイル基、 (y ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルスルファモイル基、 (z ’ ) フェニルスルファモイル基、 (aa ’ )p −トルエンスルファモイル基、 (bb ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルスルファモイル基、 (cc ’ ) N−C 1-4 アルキル−N−フェニルスルファモイル基、 (dd ’ ) ピペリジノスルファモイル基、 (ee ’ ) モルホリノスルファモイル基、 (ff ’ ) カルボキシル基、 (gg ’ ) C 1-10 アルコキシカルボニル基、 (hh ’ ) ヒドロキシ基、 (ii ’ ) C 1-10 アルコキシ基、 (jj ’ ) C 2-10 アルケニルオキシ基、 (kk ’ ) C 3-7 シクロアルキルオキシ基、 (ll ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキルオキシ基、 (mm ’ ) C 6-14 アリールオキシ基、 (nn ’ ) メルカプト基、 (oo ’ ) C 1-10 アルキルチオ基、 (pp ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキルチオ基、 (qq ’ ) C 6-14 アリールチオ基、 (rr ’ ) スルホ基、 (ss ’ ) シアノ基、 (tt ’ ) アジド基、 (uu ’ ) ニトロ基、 (vv ’ ) ニトロソ基および (ww ’ ) ハロゲン原子
(59) ホルミル−オキシカルボニル基、
(60) C 2-4 アルカノイル−オキシカルボニル基、
(61) C 3-4 アルケノイル−オキシカルボニル基、
(62) C 3-4 アルキノイル−オキシカルボニル基、
(63) フェニル−オキシカルボニル基、
(64) ナフチル−オキシカルボニル基、
(65) 1個の硫黄原子、1個の窒素原子もしくは1個の酸素原子を含む5〜7員複素環基、
(66) 2〜4個の窒素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(67) 1〜2個の窒素原子および1個の硫黄もしくは酸素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)または、
(68)(65) 〜 (67) の複素環基が、2個以下の窒素原子を含む5〜6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環と縮合した基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)
を示し、RaとRbが互いに結合して5〜7員環を形成していてもよく、Rcは、
(1) 水素原子、
(2) ハロゲン原子、
(3) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 1-8 アルキル、
(4) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 2-8 アルケニル、
(5) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 2-8 アルキニル、
(6) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-8 アルカジエニル、
(7) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-8 アルカジイニル、
(8) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 3-7 シクロアルキル、
(9) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 5-7 シクロアルケニル、
(10) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 5-7 シクロアルカジエニル、
(11) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-9 シクロアルキルアルキル、
(12) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-9 シクロアルケニルアルキル、
(13) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 7-9 フェニルアルキル、
(14) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 11-13 ナフチルアルキル、
(15) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいフェニル、
(16) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいナフチル、
(17) ホルミル、
(18) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、カルボニル基が結合した基(本基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(19) カルバモイル基、
(20) メチルチオカルバモイル基、
(21) エチルチオカルバモイル基、
(22) フェニルチオカルバモイル基、
(23) メチルカルバモイル、
(24) エチルカルバモイル、
(25) フェニルカルバモイル、
(26) N , N−ジメチルカルバモイル、
(27) N , N−ジエチルカルバモイル、
(28) ピペリジノカルバモイル、
(29) モルホリノカルバモイル、
(30) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、スルホニル基の結合した基(本基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(31) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、スルフィニル基の結合した基(本基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(32) ヒドロキシ基
(33) C 1-10 アルコキシ、
(34) C 3-7 シクロアルキルオキシ、
(35) C 2-10 アルケニルオキシ、
(36) C 3-7 シクロアルケニルオキシ、
(37) C 2-10 アルキニルオキシ、
(38) フェニル−C 1-4 アルキルオキシ、
(39) C 2-4 アルカノイルオキシ、
(40) C 3-4 アルケノイルオキシ、
(41) C 3-4 アルキノイルオキシ、
(42) ハロゲン原子で置換されていてもよいフェノキシ、
(43) チオール基、
(44) C 1-10 アルキルチオ、
(45) C 3-7 シクロアルキルチオ、
(46) C 2-10 アルケニルチオ、
(47) C 3-7 シクロアルケニルチオ、
(48) C 2-10 アルキニルチオ、
(49) フェニル−C 1-4 アルキルチオ、
(50) C 2-4 アルカノイルチオ、
(51) C 3-4 アルケノイルチオ、
(52) C 3-4 アルキノイルチオ、
(53) ハロゲン原子で置換されていてもよいフェニルチオ、
(54) カルボキシル基、
(55) C 1-10 アルキル−オキシカルボニル基、
(56) C 2-6 アルケニル−オキシカルボニル基、
(57) C 2-6 アルキニル−オキシカルボニル基、
(58) 下記 (a ’ ) 〜 (ww ’ ) から選ばれる置換基を有していてもよいC 6-14 アリール−C 1-6 アルキル−オキシカルボニル基、
(a ’ ) C 1-10 アルキル基、 (b ’ ) C 2-10 アルケニル基、 (c ’ ) C 2-10 アルキニル基、 (d ’ ) C 3-8 シクロアルキル基、 (e ’ ) C 3-8 シクロアルケニル基、 (f ’ ) C 4-8 シクロアルカジエニル基、 (g ’ ) C 6-14 アリール基、 (h ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族単環式複素環基、 (i ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する8〜12員芳香族単環式複素環基、 (j ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜8員非芳香族単環式複素環基、 (k ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキル基、 (l ’ ) アミノ基、 (m ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルアミノ基、 (n ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルアミノ基、 (o ’ ) アミジノ基、 (p ’ ) ホルミル、 (q ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基もしくはピリジル基とカルボニ ル基が結合した基、 (r ’ ) カルバモイル基、 (s ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルカルバモイル基、 (t ’ ) フェニルカルバモイル基、 (u ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルカルバモイル基、 (v ’ ) ピペリジノカルバモイル基、 (w ’ ) モルホリノカルバモイル基、 (x ’ ) スルファモイル基、 (y ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルスルファモイル基、 (z ’ ) フェニルスルファモイル基、 (aa ’ )p −トルエンスルファモイル基、 (bb ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルスルファモイル基、 (cc ’ ) N−C 1-4 アルキル−N−フェニルスルファモイル基、 (dd ’ ) ピペリジノスルファモイル基、 (ee ’ ) モルホリノスルファモイル基、 (ff ’ ) カルボキシル基、 (gg ’ ) C 1-10 アルコキシカルボニル基、 (hh ’ ) ヒドロキシ基、 (ii ’ ) C 1-10 アルコキシ基、 (jj ’ ) C 2-10 アルケニルオキシ基、 (kk ’ ) C 3-7 シクロアルキルオキシ基、 (ll ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキルオキシ基、 (mm ’ ) C 6-14 アリールオキシ基、 (nn ’ ) メルカプト基、 (oo ’ ) C 1-10 アルキルチオ基、 (pp ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキルチオ基、 (qq ’ ) C 6-14 アリールチオ基、 (rr ’ ) スルホ基、 (ss ’ ) シアノ基、 (tt ’ ) アジド基、 (uu ’ ) ニトロ基、 (vv ’ ) ニトロソ基および (ww ’ ) ハロゲン原子
(59) ホルミル−オキシカルボニル基、
(60) C 2-4 アルカノイル−オキシカルボニル基、
(61) C 3-4 アルケノイル−オキシカルボニル基、
(62) C 3-4 アルキノイル−オキシカルボニル基、
(63) フェニル−オキシカルボニル基、
(64) ナフチル−オキシカルボニル基、
(65) 1個の硫黄原子、1個の窒素原子もしくは1個の酸素原子を含む5〜7員複素環基、
(66) 2〜4個の窒素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(67) 1〜2個の窒素原子および1個の硫黄もしくは酸素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)または、
(68)(65) 〜 (67) の複素環基が、2個以下の窒素原子を含む5〜6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環と縮合した基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)を示す。)を示し、環Aは
(1) ハロゲン原子、
(2) ニトロ基、
(3) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 1-10 直鎖状アルキル基、
(4) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 3-10 分枝状アルキル基、
(5) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 3-10 環状アルキル基、
(6) C 1-6 アルコキシ基、
(7) ヒドロキシ基、
(8) チオール基
(9) C 1-10 アルキルチオ、
(10) C 3-7 シクロアルキルチオ、
(11) C 2-10 アルケニルチオ、
(12) C 3-7 シクロアルケニルチオ、
(13) C 2-10 アルキニルチオ、
(14) フェニル−C 1-4 アルキルチオ、
(15) C 2-4 アルカノイルチオ、
(16) C 3-4 アルケノイルチオ、
(17) C 3-4 アルキノイルチオ、
(18) ハロゲン原子で置換されていてもよいフェニルチオ、
(19) アミノ基、
(20)(a ’ ) C 1-10 アルキル基、 (b ’ ) C 3-7 シクロアルキル基、 (c ’ ) C 2-10 アルケニル基、 (d ’ ) C 2-10 アルキニル基、 (e ’ ) C 3-7 シクロアルケニル基、 (f ’ ) C 1-4 アルキル基を有 していてもよいC 6-10 アリール基、 (g ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族単環式複素環基、 (h ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する8〜12員芳香族単環式複素環基、 (i ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜8員非芳香族単環式複素環基、または (j ’ ) C 1-10 アシル基を1個または2個置換基として有するアミノ基、
(21) ホルミル、
(22) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、カルボニル基が結合した基(該基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(23) カルボキシル基、
(24) C 1-10 アルキル−オキシカルボニル基、
(25) C 2-6 アルケニル−オキシカルボニル基、
(26) C 2-6 アルキニル−オキシカルボニル基、
(27) 下記 (a ’ ) 〜 (ww ’ ) から選ばれる置換基を有していてもよいC 6-14 アリール−C 1-6 アルキル−オキシカルボニル基、
(a ’ ) C 1-10 アルキル基、 (b ’ ) C 2-10 アルケニル基、 (c ’ ) C 2-10 アルキニル基、 (d ’ ) C 3-8 シクロアルキル基、 (e ’ ) C 3-8 シクロアルケニル基、 (f ’ ) C 4-8 シクロアルカジエニル基、 (g ’ ) C 6-14 アリール基、 (h ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族単環式複素環基、 (i ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する8〜12員芳香族単環式複素環基、 (j ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜8員非芳香族単環式複素環基、 (k ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキル基、 (l ’ ) アミノ基、 (m ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルアミノ基、 (n ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルアミノ基、 (o ’ ) アミジノ基、 (p ’ ) ホルミル、 (q ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基もしくはピリジル基とカルボニル基が結合した基、 (r ’ ) カルバモイル基、 (s ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルカルバモイル基、 (t ’ ) フェニルカルバモイル基、 (u ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルカルバモイル基、 (v ’ ) ピペリジノカルバモイル基、 (w ’ ) モルホリノカルバモイル基、 (x ’ ) スルファモイル基、 (y ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルスルファモイル基、 (z ’ ) フェニルスルファモイル基、 (aa ’ )p −トルエンスルファモイル基、 (bb ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルスルファモイル基、 (cc ’ ) N−C 1-4 アルキル−N−フェニルスルファモイル基、 (dd ’ ) ピペリジノスルファモイル基、 (ee ’ ) モルホリノスルファモイル基、 (ff ’ ) カルボキシル基、 (gg ’ ) C 1-10 アルコキシカルボニル基、 (hh ’ ) ヒドロキシ基、 (ii ’ ) C 1-10 アルコキシ基、 (jj ’ ) C 2-10 アルケニルオキシ基、 (kk ’ ) C 3-7 シクロアルキルオキシ基、 (ll ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキルオキシ基、 (mm ’ ) C 6-14 アリールオキシ基、 (nn ’ ) メルカプト基、 (oo ’ ) C 1-10 アルキルチオ基、 (pp ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキルチオ基、 (qq ’ ) C 6-14 アリールチオ基、 (rr ’ ) スルホ基、 (ss ’ ) シアノ基、 (tt ’ ) アジド基、 (uu ’ ) ニトロ基、 (vv ’ ) ニトロソ基および (ww ’ ) ハロゲン原子
(28) ホルミル−オキシカルボニル基、
(29) C 2-4 アルカノイル−オキシカルボニル基、
(30) C 3-4 アルケノイル−オキシカルボニル基、
(31) C 3-4 アルキノイル−オキシカルボニル基、
(32) フェニル−オキシカルボニル基、
(33) ナフチル−オキシカルボニル基、
(34) C 6-14 芳香族炭化水素残基、および
(35) 窒素、硫黄、酸素から選ばれるヘテロ原子を有する5〜7員複素芳香族残基
から選ばれる置換基を1〜4個有していてもよいベンゼン環を示す。〕で表される化合物またはその塩を式(III):
R−X1H (III)
〔式中、Rは
(1) 式:−N ( R 1 )( R 2 )
(式中、R 1 およびR 2 は、それぞれ同一または異なって、
(1 ’ ) 水素、
(2 ’ ) C 1-8 アルキル、
(3 ’ ) C 2-8 アルケニル、
(4 ’ ) C 2-8 アルキニル、
(5 ’ ) C 4-8 アルカジエニル、
(6 ’ ) C 4-8 アルカジイニル、
(7 ’ ) C 3-7 シクロアルキル、
(8 ’ ) C 5-7 シクロアルケニル、
(9 ’ ) C 5-7 シクロアルカジエニル、
(10 ’ ) C 4-9 シクロアルキルアルキル、
(11 ’ ) C 4-9 シクロアルケニルアルキル、
(12 ’ ) C 7-9 フェニルアルキル、
(13 ’ ) C 11-13 ナフチルアルキル、
(14 ’ ) フェニル、
(15 ’ ) ナフチル、
(16 ’ ) ホルミル、
(17 ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、カルボニル基が結合した基、
(18 ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、スルホニル基の結合した基、
(19 ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、スルフィニル基の結合した基、
(20 ’ ) 1個の硫黄原子、1個の窒素原子もしくは1個の酸素原子を含む5〜7員複素環基、
(21 ’ ) 2〜4個の窒素原子を含む5〜6員複素環基、
(22 ’ ) 1〜2個の窒素原子および1個の硫黄もしくは酸素原子を含む5〜6員複素環基または、
(23 ’ )(20 ’ ) 〜 (22 ’ ) の複素環基が、2個以下の窒素原子を含む5〜6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環と縮合した基、
あるいは、
(24 ’ ) R 1 とR 2 は互いに結合して含窒素5〜7員環を形成していてもよい
上記 (2 ’ ) 〜 (24 ’ ) の基はさらに置換基群Aから選ばれる1〜3個の置換基を有していてもよい
(2) 1個の硫黄原子、1個の窒素原子もしくは1個の酸素原子を含む5〜7員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(3) 2〜4個の窒素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(4) 1〜2個の窒素原子および1個の硫黄もしくは酸素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)または、
(5)(2) 〜 (4) の複素環基が、2個以下の窒素原子を含む5〜6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環と縮合した基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)を示し、X1は酸素原子または酸化されていてもよい硫黄原子を示す。〕で表される化合物またはその塩と反応させて式(I-1):
式(II-2):
式(I-3):
式(II-3):
(C6H5)3P
を溶媒中で反応させて式(VI):
Z1−(CH2)q’CHO (VII)
〔式中、Z1は、
(1) 1個の硫黄原子、1個の窒素原子もしくは1個の酸素原子を含む5〜7員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(2) 2〜4個の窒素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(3) 1〜2個の窒素原子および1個の硫黄もしくは酸素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)または、
(4)(1) 〜 (3) の複素環基が、2個以下の窒素原子を含む5〜6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環と縮合した基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)を示し、q’は0〜4の整数を示す。〕で表される化合物またはその塩と反応させて式(VIII):
式(II-1):
R−H (XII)
〔式中、Rは上記と同意義を有する。〕で表される化合物またはその塩と反応させて、式(I-9)
- 式(I):
(1) 式:−N ( R 1 )( R 2 )
(式中、R 1 およびR 2 は、それぞれ同一または異なって、
(1 ’ ) 水素、
(2 ’ ) C 1-8 アルキル、
(3 ’ ) C 2-8 アルケニル、
(4 ’ ) C 2-8 アルキニル、
(5 ’ ) C 4-8 アルカジエニル、
(6 ’ ) C 4-8 アルカジイニル、
(7 ’ ) C 3-7 シクロアルキル、
(8 ’ ) C 5-7 シクロアルケニル、
(9 ’ ) C 5-7 シクロアルカジエニル、
(10 ’ ) C 4-9 シクロアルキルアルキル、
(11 ’ ) C 4-9 シクロアルケニルアルキル、
(12 ’ ) C 7-9 フェニルアルキル、
(13 ’ ) C 11-13 ナフチルアルキル、
(14 ’ ) フェニル、
(15 ’ ) ナフチル、
(16 ’ ) ホルミル、
(17 ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、カルボニル基が結合した基、
(18 ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、スルホニル基の結合した基、
(19 ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、スルフィニル基の結合した基、
(20 ’ ) 1個の硫黄原子、1個の窒素原子もしくは1個の酸素原子を含む5〜7員複素環基、
(21 ’ ) 2〜4個の窒素原子を含む5〜6員複素環基、
(22 ’ ) 1〜2個の窒素原子および1個の硫黄もしくは酸素原子を含む5〜6員複素環基または、
(23 ’ )(20 ’ ) 〜 (22 ’ ) の複素環基が、2個以下の窒素原子を含む5〜6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環と縮合した基、
あるいは、
(24 ’ ) R 1 とR 2 は互いに結合して含窒素5〜7員環を形成していてもよい
上記 (2 ’ ) 〜 (24 ’ ) の基はさらに置換基群Aから選ばれる1〜3個の置換基を有していてもよい
(2) 1個の硫黄原子、1個の窒素原子もしくは1個の酸素原子を含む5〜7員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(3) 2〜4個の窒素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(4) 1〜2個の窒素原子および1個の硫黄もしくは酸素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)または、
(5)(2) 〜 (4) の複素環基が、2個以下の窒素原子を含む5〜6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環と縮合した基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)を示し、環BはYを含み、環構成原子として窒素原子を含まない、置換基群Aから選ばれる1〜4個の置換基を有していてもよい5〜8員環を形成していることを示し、Yは酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子、
(1) 水素原子、
(2) ハロゲン原子、
(3) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 1-8 アルキル、
(4) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 2-8 アルケニル、
(5) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 2-8 アルキニル、
(6) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-8 アルカジエニル、
(7) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-8 アルカジイニル、
(8) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 3-7 シクロアルキル、
(9) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 5-7 シクロアルケニル、
(10) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 5-7 シクロアルカジエニル、
(11) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-9 シクロアルキルアルキル、
(12) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-9 シクロアルケニルアルキル、
(13) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 7-9 フェニルアルキル、
(14) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 11-13 ナフチルアルキル、
(15) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいフェニル、
(16) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいナフチル、
(17) ホルミル、
(18) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、カルボニル基が結合した基(本基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(19) カルバモイル基、
(20) メチルチオカルバモイル基、
(21) エチルチオカルバモイル基、
(22) フェニルチオカルバモイル基、
(23) メチルカルバモイル、
(24) エチルカルバモイル、
(25) フェニルカルバモイル、
(26) N , N−ジメチルカルバモイル、
(27) N , N−ジエチルカルバモイル、
(28) ピペリジノカルバモイル、
(29) モルホリノカルバモイル、
(30) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、スルホニル基の結合した基(本基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(31) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、スルフィニル基の結合した基(本基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(32) ヒドロキシ基
(33) C 1-10 アルコキシ、
(34) C 3-7 シクロアルキルオキシ、
(35) C 2-10 アルケニルオキシ、
(36) C 3-7 シクロアルケニルオキシ、
(37) C 2-10 アルキニルオキシ、
(38) フェニル−C 1-4 アルキルオキシ、
(39) C 2-4 アルカノイルオキシ、
(40) C 3-4 アルケノイルオキシ、
(41) C 3-4 アルキノイルオキシ、
(42) ハロゲン原子で置換されていてもよいフェノキシ、
(43) チオール基、
(44) C 1-10 アルキルチオ、
(45) C 3-7 シクロアルキルチオ、
(46) C 2-10 アルケニルチオ、
(47) C 3-7 シクロアルケニルチオ、
(48) C 2-10 アルキニルチオ、
(49) フェニル−C 1-4 アルキルチオ、
(50) C 2-4 アルカノイルチオ、
(51) C 3-4 アルケノイルチオ、
(52) C 3-4 アルキノイルチオ、
(53) ハロゲン原子で置換されていてもよいフェニルチオ、
(54) カルボキシル基、
(55) C 1-10 アルキル−オキシカルボニル基、
(56) C 2-6 アルケニル−オキシカルボニル基、
(57) C 2-6 アルキニル−オキシカルボニル基、
(58) 下記 (a ’ ) 〜 (ww ’ ) から選ばれる置換基を有していてもよいC 6-14 アリール−C 1-6 アルキル−オキシカルボニル基、
(a ’ ) C 1-10 アルキル基、 (b ’ ) C 2-10 アルケニル基、 (c ’ ) C 2-10 アルキニル基、 (d ’ ) C 3-8 シクロアルキル基、 (e ’ ) C 3-8 シクロアルケニル基、 (f ’ ) C 4-8 シクロアルカジエニル基、 (g ’ ) C 6-14 アリール基、 (h ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族単環式複素環基、 (i ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する8〜12員芳香族単環式複素環基、 (j ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜8員非芳香族単環式複素環基、 (k ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキル基、 (l ’ ) アミノ基、 (m ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルアミノ基、 (n ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルアミノ基、 (o ’ ) アミジノ基、 (p ’ ) ホルミル、 (q ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3 -7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基もしくはピリジル基とカルボニル基が結合した基、 (r ’ ) カルバモイル基、 (s ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルカルバモイル基、 (t ’ ) フェニルカルバモイル基、 (u ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルカルバモイル基、 (v ’ ) ピペリジノカルバモイル基、 (w ’ ) モルホリノカルバモイル基、 (x ’ ) スルファモイル基、 (y ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルスルファモイル基、 (z ’ ) フェニルスルファモイル基、 (aa ’ )p −トルエンスルファモイル基、 (bb ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルスルファモイル基、 (cc ’ ) N−C 1-4 アルキル−N−フェニルスルファモイル基、 (dd ’ ) ピペリジノスルファモイル基、 (ee ’ ) モルホリノスルファモイル基、 (ff ’ ) カルボキシル基、 (gg ’ ) C 1-10 アルコキシカルボニル基、 (hh ’ ) ヒドロキシ基、 (ii ’ ) C 1-10 アルコキシ基、 (jj ’ ) C 2-10 アルケニルオキシ基、 (kk ’ ) C 3-7 シクロアルキルオキシ基、 (ll ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキルオキシ基、 (mm ’ ) C 6-14 アリールオキシ基、 (nn ’ ) メルカプト基、 (oo ’ ) C 1-10 アルキルチオ基、 (pp ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキルチオ基、 (qq ’ ) C 6-14 アリールチオ基、 (rr ’ ) スルホ基、 (ss ’ ) シアノ基、 (tt ’ ) アジド基、 (uu ’ ) ニトロ基、 (vv ’ ) ニトロソ基および (ww ’ ) ハロゲン原子
(59) ホルミル−オキシカルボニル基、
(60) C 2-4 アルカノイル−オキシカルボニル基、
(61) C 3-4 アルケノイル−オキシカルボニル基、
(62) C 3-4 アルキノイル−オキシカルボニル基、
(63) フェニル−オキシカルボニル基、
(64) ナフチル−オキシカルボニル基、
(65) 1個の硫黄原子、1個の窒素原子もしくは1個の酸素原子を含む5〜7員複素環基、
(66) 2〜4個の窒素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(67) 1〜2個の窒素原子および1個の硫黄もしくは酸素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)または、
(68)(65) 〜 (67) の複素環基が、2個以下の窒素原子を含む5〜6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環と縮合した基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)を示し、RaとRbが互いに結合して5〜7員環を形成していてもよく、Rcは、
(1) 水素原子、
(2) ハロゲン原子、
(3) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 1-8 アルキル、
(4) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 2-8 アルケニル、
(5) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 2-8 アルキニル、
(6) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-8 アルカジエニル、
(7) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-8 アルカジイニル、
(8) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 3-7 シクロアルキル、
(9) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 5-7 シクロアルケニル、
(10) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 5-7 シクロアルカジエニル、
(11) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-9 シクロアルキルアルキル、
(12) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-9 シクロアルケニルアルキル、
(13) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 7-9 フェニルアルキル、
(14) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 11-13 ナフチルアルキル、
(15) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいフェニル、
(16) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいナフチル、
(17) ホルミル、
(18) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、カルボニル基が結合した基(本基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(19) カルバモイル基、
(20) メチルチオカルバモイル基、
(21) エチルチオカルバモイル基、
(22) フェニルチオカルバモイル基、
(23) メチルカルバモイル、
(24) エチルカルバモイル、
(25) フェニルカルバモイル、
(26) N , N−ジメチルカルバモイル、
(27) N , N−ジエチルカルバモイル、
(28) ピペリジノカルバモイル、
(29) モルホリノカルバモイル、
(30) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、スルホニル基の結合した基(本基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(31) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、スルフィニル基の結合した基(本基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(32) ヒドロキシ基
(33) C 1-10 アルコキシ、
(34) C 3-7 シクロアルキルオキシ、
(35) C 2-10 アルケニルオキシ、
(36) C 3-7 シクロアルケニルオキシ、
(37) C 2-10 アルキニルオキシ、
(38) フェニル−C 1-4 アルキルオキシ、
(39) C 2-4 アルカノイルオキシ、
(40) C 3-4 アルケノイルオキシ、
(41) C 3-4 アルキノイルオキシ、
(42) ハロゲン原子で置換されていてもよいフェノキシ、
(43) チオール基、
(44) C 1-10 アルキルチオ、
(45) C 3-7 シクロアルキルチオ、
(46) C 2-10 アルケニルチオ、
(47) C 3-7 シクロアルケニルチオ、
(48) C 2-10 アルキニルチオ、
(49) フェニル−C 1-4 アルキルチオ、
(50) C 2-4 アルカノイルチオ、
(51) C 3-4 アルケノイルチオ、
(52) C 3-4 アルキノイルチオ、
(53) ハロゲン原子で置換されていてもよいフェニルチオ、
(54) カルボキシル基、
(55) C 1-10 アルキル−オキシカルボニル基、
(56) C 2-6 アルケニル−オキシカルボニル基、
(57) C 2-6 アルキニル−オキシカルボニル基、
(58) 下記 (a ’ ) 〜 (ww ’ ) から選ばれる置換基を有していてもよいC 6-14 アリール−C 1-6 アルキル−オキシカルボニル基、
(a ’ ) C 1-10 アルキル基、 (b ’ ) C 2-10 アルケニル基、 (c ’ ) C 2-10 アルキニル基、 ( d ’ ) C 3-8 シクロアルキル基、 (e ’ ) C 3-8 シクロアルケニル基、 (f ’ ) C 4-8 シクロアルカジエニル基、 (g ’ ) C 6-14 アリール基、 (h ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族単環式複素環基、 (i ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する8〜12員芳香族単環式複素環基、 (j ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜8員非芳香族単環式複素環基、 (k ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキル基、 (l ’ ) アミノ基、 (m ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルアミノ基、 (n ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルアミノ基、 (o ’ ) アミジノ基、 (p ’ ) ホルミル、 (q ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基もしくはピリジル基とカルボニル基が結合した基、 (r ’ ) カルバモイル基、 (s ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルカルバモイル基、 (t ’ ) フェニルカルバモイル基、 (u ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルカルバモイル基、 (v ’ ) ピペリジノカルバモイル基、 (w ’ ) モルホリノカルバモイル基、 (x ’ ) スルファモイル基、 (y ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルスルファモイル基、 (z ’ ) フェニルスルファモイル基、 (aa ’ )p −トルエンスルファモイル基、 (bb ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルスルファモイル基、 (cc ’ ) N−C 1-4 アルキル−N−フェニルスルファモイル基、 (dd ’ ) ピペリジノスルファモイル基、 (ee ’ ) モルホリノスルファモイル基、 (ff ’ ) カルボキシル基、 (gg ’ ) C 1-10 アルコキシカルボニル基、 (hh ’ ) ヒドロキシ基、 (ii ’ ) C 1-10 アルコキシ基、 (jj ’ ) C 2-10 アルケニルオキシ基、 (kk ’ ) C 3-7 シクロアルキルオキシ基、 (ll ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキルオキシ基、 (mm ’ ) C 6-14 アリールオキシ基、 (nn ’ ) メルカプト基、 (oo ’ ) C 1-10 アルキルチオ基、 (pp ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキルチオ基、 (qq ’ ) C 6-14 アリールチオ基、 (rr ’ ) スルホ基、 (ss ’ ) シアノ基、 (tt ’ ) アジド基、 (uu ’ ) ニトロ基、 (vv ’ ) ニトロソ基および (ww ’ ) ハロゲン原子
(59) ホルミル−オキシカルボニル基、
(60) C 2-4 アルカノイル−オキシカルボニル基、
(61) C 3-4 アルケノイル−オキシカルボニル基、
(62) C 3-4 アルキノイル−オキシカルボニル基、
(63) フェニル−オキシカルボニル基、
(64) ナフチル−オキシカルボニル基、
(65) 1個の硫黄原子、1個の窒素原子もしくは1個の酸素原子を含む5〜7員複素環基、
(66) 2〜4個の窒素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(67) 1〜2個の窒素原子および1個の硫黄もしくは酸素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)または、
(68)(65) 〜 (67) の複素環基が、2個以下の窒素原子を含む5〜6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環と縮合した基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)を示す。)を示し、環Aは
(1) ハロゲン原子、
(2) ニトロ基、
(3) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 1-10 直鎖状アルキル基、
(4) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 3-10 分枝状アルキル基、
(5) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 3-10 環状アルキル基、
(6) C 1-6 アルコキシ基、
(7) ヒドロキシ基、
(8) チオール基
(9) C 1-10 アルキルチオ、
(10) C 3-7 シクロアルキルチオ、
(11) C 2-10 アルケニルチオ、
(12) C 3-7 シクロアルケニルチオ、
(13) C 2-10 アルキニルチオ、
(14) フェニル−C 1-4 アルキルチオ、
(15) C 2-4 アルカノイルチオ、
(16) C 3-4 アルケノイルチオ、
(17) C 3-4 アルキノイルチオ、
(18) ハロゲン原子で置換されていてもよいフェニルチオ、
(19) アミノ基、
(20)(a ’ ) C 1-10 アルキル基、 (b ’ ) C 3-7 シクロアルキル基、 (c ’ ) C 2-10 アルケニル基、 (d ’ ) C 2-10 アルキニル基、 (e ’ ) C 3-7 シクロアルケニル基、 (f ’ ) C 1-4 アルキル基を有していてもよいC 6-10 アリール基、 (g ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族単環式複素環基、 (h ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する8〜12員芳香族単環式複素環基、 (i ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜8員非芳香族単環式複素環基、または (j ’ ) C 1-10 アシル基を1個または2個置換基として有するアミノ基、
(21) ホルミル、
(22) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、カルボニル基が結合した基(該基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(23) カルボキシル基、
(24) C 1-10 アルキル−オキシカルボニル基、
(25) C 2-6 アルケニル−オキシカルボニル基、
(26) C 2-6 アルキニル−オキシカルボニル基、
(27) 下記 (a ’ ) 〜 (ww ’ ) から選ばれる置換基を有していてもよいC 6-14 アリール−C 1-6 アルキル−オキシカルボニル基、
(a ’ ) C 1-10 アルキル基、 (b ’ ) C 2-10 アルケニル基、 (c ’ ) C 2-10 アルキニル基、 (d ’ ) C 3-8 シクロアルキル基、 (e ’ ) C 3-8 シクロアルケニル基、 (f ’ ) C 4-8 シクロアルカジエニル基、 (g ’ ) C 6-14 アリール基、 (h ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族単環式複素環基、 (i ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する8〜12員芳香族単環式複素環基、 (j ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜8員非芳香族単環式複素環基、 (k ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキル基、 (l ’ ) アミノ基、 (m ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルアミノ基、 (n ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルアミノ基、 (o ’ ) アミジノ基、 (p ’ ) ホルミル、 (q ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基もしくはピリジル基とカルボニル基が結合した基、 (r ’ ) カルバモイル基、 (s ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルカルバモイル基、 (t ’ ) フェニルカルバモイル基、 (u ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルカルバモイル基、 (v ’ ) ピペリジノカルバモイル基、 (w ’ ) モルホリノカルバモイル基、 (x ’ ) スルファモイル基、 (y ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルスルファモイル基、 (z ’ ) フェニルスルファモイル基、 (aa ’ )p −トルエンスルファモイル基、 (bb ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルスルファモイル基、 (cc ’ ) N−C 1-4 アルキル−N−フェニルスルファモイル基、 (dd ’ ) ピペリジノスルファモイル基、 (ee ’ ) モルホリノスルファモイル基、 (ff ’ ) カルボキシル基、 (gg ’ ) C 1-10 アルコキシカルボニル基、 (hh ’ ) ヒドロキシ基、 (ii ’ ) C 1-10 アルコキシ基、 (jj ’ ) C 2-10 アルケニルオキシ基、 (kk ’ ) C 3-7 シクロアルキルオキシ基、 (ll ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキルオキシ基、 (mm ’ ) C 6-14 アリールオキシ基、 (nn ’ ) メルカプト基、 (oo ’ ) C 1-10 アルキルチオ基、 (pp ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキルチオ基、 (qq ’ ) C 6-14 アリールチオ基、 (rr ’ ) スルホ基、 (ss ’ ) シアノ基、 (tt ’ ) アジド基、 (uu ’ ) ニトロ基、 (vv ’ ) ニトロソ基および (ww ’ ) ハロゲン原子
(28) ホルミル−オキシカルボニル基、
(29) C 2-4 アルカノイル−オキシカルボニル基、
(30) C 3-4 アルケノイル−オキシカルボニル基、
(31) C 3-4 アルキノイル−オキシカルボニル基、
(32) フェニル−オキシカルボニル基、
(33) ナフチル−オキシカルボニル基、
(34) C 6-14 芳香族炭化水素残基、および
(35) 窒素、硫黄、酸素から選ばれるヘテロ原子を有する5〜7員複素芳香族残基
から選ばれる置換基を1〜4個有していてもよいベンゼン環を示す。〕で表される化合物またはその薬学的に許容される塩を含有してなる医薬組成物。 - 炎症性疾患の予防または治療のための請求項21記載の医薬組成物。
- 関節炎の予防または治療のための請求項21記載の医薬組成物。
- リウマチの予防または治療のための請求項21記載の医薬組成物。
- 慢性関節リウマチの予防または治療のための請求項21記載の医薬組成物。
- 骨吸収抑制剤である請求項21記載の医薬組成物。
- 骨粗鬆症の予防または治療のための請求項21記載の医薬組成物。
- サイトカインの産生抑制剤である請求項21記載の医薬組成物。
- 自己免疫疾患の予防または治療のための請求項21記載の医薬組成物。
- 臓器移植後の拒絶反応の予防または治療のための請求項21記載の医薬組成物。
- T細胞分化調節薬である請求項21記載の医薬組成物。
- 炎症性疾患の予防治療剤を製造するための
式(I):
(1) 式:−N ( R 1 )( R 2 )
(式中、R 1 およびR 2 は、それぞれ同一または異なって、
(1 ’ ) 水素、
(2 ’ ) C 1-8 アルキル、
(3 ’ ) C 2-8 アルケニル、
(4 ’ ) C 2-8 アルキニル、
(5 ’ ) C 4-8 アルカジエニル、
(6 ’ ) C 4-8 アルカジイニル、
(7 ’ ) C 3-7 シクロアルキル、
(8 ’ ) C 5-7 シクロアルケニル、
(9 ’ ) C 5-7 シクロアルカジエニル、
(10 ’ ) C 4-9 シクロアルキルアルキル、
(11 ’ ) C 4-9 シクロアルケニルアルキル、
(12 ’ ) C 7-9 フェニルアルキル、
(13 ’ ) C 11-13 ナフチルアルキル、
(14 ’ ) フェニル、
(15 ’ ) ナフチル、
(16 ’ ) ホルミル、
(17 ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、カルボニル基が結合した基、
(18 ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、スルホニル基の結合した基、
(19 ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、スルフィニル基の結合した基、
(20 ’ ) 1個の硫黄原子、1個の窒素原子もしくは1個の酸素原子を含む5〜7員複素環基、
(21 ’ ) 2〜4個の窒素原子を含む5〜6員複素環基、
(22 ’ ) 1〜2個の窒素原子および1個の硫黄もしくは酸素原子を含む5〜6員複素環基または、
(23 ’ )(20 ’ ) 〜 (22 ’ ) の複素環基が、2個以下の窒素原子を含む5〜6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環と縮合した基、
あるいは、
(24 ’ ) R 1 とR 2 は互いに結合して含窒素5〜7員環を形成していてもよい
上記 (2 ’ ) 〜 (24 ’ ) の基はさらに置換基群Aから選ばれる1〜3個の置換基を有していてもよい
(2) 1個の硫黄原子、1個の窒素原子もしくは1個の酸素原子を含む5〜7員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(3) 2〜4個の窒素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(4) 1〜2個の窒素原子および1個の硫黄もしくは酸素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)または、
(5)(2) 〜 (4) の複素環基が、2個以下の窒素原子を含む5〜6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環と縮合した基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)を示し、
環BはYを含み、環構成原子として窒素原子を含まない、置換基群Aから選ばれる1〜4個の置換基を有していてもよい5〜8員環を形成していることを示し、Yは酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子、
(1) 水素原子、
(2) ハロゲン原子、
(3) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 1-8 アルキル、
(4) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 2-8 アルケニル、
(5) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 2-8 アルキニル、
(6) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-8 アルカジエニル、
(7) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-8 アルカジイニル、
(8) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 3-7 シクロアルキル、
(9) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 5-7 シクロアルケニル、
(10) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 5-7 シクロアルカジエニル、
(11) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-9 シクロアルキルアルキル、
(12) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-9 シクロアルケニルアルキル、
(13) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 7-9 フェニルアルキル、
(14) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 11-13 ナフチルアルキル、
(15) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいフェニル、
(16) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいナフチル、
(17) ホルミル、
(18) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、カルボニル基が結合した基(本基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(19) カルバモイル基、
(20) メチルチオカルバモイル基、
(21) エチルチオカルバモイル基、
(22) フェニルチオカルバモイル基、
(23) メチルカルバモイル、
(24) エチルカルバモイル、
(25) フェニルカルバモイル、
(26) N , N−ジメチルカルバモイル、
(27) N , N−ジエチルカルバモイル、
(28) ピペリジノカルバモイル、
(29) モルホリノカルバモイル、
(30) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、スルホニル基の結合した基(本基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(31) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、スルフィニル基の結合した基(本基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(32) ヒドロキシ基
(33) C 1-10 アルコキシ、
(34) C 3-7 シクロアルキルオキシ、
(35) C 2-10 アルケニルオキシ、
(36) C 3-7 シクロアルケニルオキシ、
(37) C 2-10 アルキニルオキシ、
(38) フェニル−C 1-4 アルキルオキシ、
(39) C 2-4 アルカノイルオキシ、
(40) C 3-4 アルケノイルオキシ、
(41) C 3-4 アルキノイルオキシ、
(42) ハロゲン原子で置換されていてもよいフェノキシ、
(43) チオール基、
(44) C 1-10 アルキルチオ、
(45) C 3-7 シクロアルキルチオ、
(46) C 2-10 アルケニルチオ、
(47) C 3-7 シクロアルケニルチオ、
(48) C 2-10 アルキニルチオ、
(49) フェニル−C 1-4 アルキルチオ、
(50) C 2-4 アルカノイルチオ、
(51) C 3-4 アルケノイルチオ、
(52) C 3-4 アルキノイルチオ、
(53) ハロゲン原子で置換されていてもよいフェニルチオ、
(54) カルボキシル基、
(55) C 1-10 アルキル−オキシカルボニル基、
(56) C 2-6 アルケニル−オキシカルボニル基、
(57) C 2-6 アルキニル−オキシカルボニル基、
(58) 下記 (a ’ ) 〜 (ww ’ ) から選ばれる置換基を有していてもよいC 6-14 アリール−C 1-6 アルキル−オキシカルボニル基、
(a ’ ) C 1-10 アルキル基、 (b ’ ) C 2-10 アルケニル基、 (c ’ ) C 2-10 アルキニル基、 (d ’ ) C 3-8 シクロアルキル基、 (e ’ ) C 3-8 シクロアルケニル基、 (f ’ ) C 4-8 シクロアルカジエニル基、 (g ’ ) C 6-14 アリール基、 (h ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族単環式複素環基、 (i ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する8〜12員芳香族単環式複素環基、 (j ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜8員非芳香族単環式複素環基、 (k ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキル基、 (l ’ ) アミノ基、 (m ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルアミノ基、 (n ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルアミノ基、 (o ’ ) アミジノ基、 (p ’ ) ホルミル、 (q ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基もしくはピリジル基とカルボニル基が結合した基、 (r ’ ) カルバモイル基、 (s ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルカルバモイル基、 (t ’ ) フェニルカルバモイル基、 (u ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルカルバモイル基、 (v ’ ) ピペリジノカルバモイル基、 (w ’ ) モルホリノカルバモイル基、 (x ’ ) スルファモイル基、 (y ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルスルファモイル基、 (z ’ ) フェニルスルファモイル基、 (aa ’ )p −トルエンスルファモイル基、 (bb ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルスルファモイル基、 (cc ’ ) N−C 1-4 アルキル−N−フェニルスルファモイル基、 (dd ’ ) ピペリジノスルファモイル基、 (ee ’ ) モルホリノスルファモイル基、 (ff ’ ) カルボキシル基、 (gg ’ ) C 1-10 アルコキシカルボニル基、 (hh ’ ) ヒドロキシ基、 (ii ’ ) C 1-10 アルコキシ基、 (jj ’ ) C 2-10 アルケニルオキシ基、 (kk ’ ) C 3-7 シクロアルキルオキシ基、 (ll ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキルオキシ基、 (mm ’ ) C 6-14 アリールオキシ基、 (nn ’ ) メルカプト基、 (oo ’ ) C 1-10 アルキルチオ基、 (pp ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキルチオ基、 (qq ’ ) C 6-14 アリールチオ基、 (rr ’ ) スルホ基、 (ss ’ ) シアノ基、 (tt ’ ) アジド基、 (uu ’ ) ニトロ基、 (vv ’ ) ニトロソ基および (ww ’ ) ハロゲン原子
(59) ホルミル−オキシカルボニル基、
(60) C 2-4 アルカノイル−オキシカルボニル基、
(61) C 3-4 アルケノイル−オキシカルボニル基、
(62) C 3-4 アルキノイル−オキシカルボニル基、
(63) フェニル−オキシカルボニル基、
(64) ナフチル−オキシカルボニル基、
(65) 1個の硫黄原子、1個の窒素原子もしくは1個の酸素原子を含む5〜7員複素環基、
(66) 2〜4個の窒素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(67) 1〜2個の窒素原子および1個の硫黄もしくは酸素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)または、
(68)(65) 〜 (67) の複素環基が、2個以下の窒素原子を含む5〜6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環と縮合した基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)を示し、RaとRbが互いに結合して5〜7員環を形成していてもよく、
Rcは、
(1) 水素原子、
(2) ハロゲン原子、
(3) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 1-8 アルキル、
(4) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 2-8 アルケニル、
(5) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 2-8 アルキニル、
(6) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-8 アルカジエニル、
(7) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-8 アルカジイニル、
(8) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 3-7 シクロアルキル、
(9) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 5-7 シクロアルケニル、
(10) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 5-7 シクロアルカジエニル、
(11) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-9 シクロアルキルアルキル、
(12) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 4-9 シクロアルケニルアルキル、
(13) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 7-9 フェニルアルキル、
(14) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 11-13 ナフチルアルキル、
(15) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいフェニル、
(16) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいナフチル、
(17) ホルミル、
(18) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、カルボニル基が結合した基(本基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(19) カルバモイル基、
(20) メチルチオカルバモイル基、
(21) エチルチオカルバモイル基、
(22) フェニルチオカルバモイル基、
(23) メチルカルバモイル、
(24) エチルカルバモイル、
(25) フェニルカルバモイル、
(26) N , N−ジメチルカルバモイル、
(27) N , N−ジエチルカルバモイル、
(28) ピペリジノカルバモイル、
(29) モルホリノカルバモイル、
(30) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、スルホニル基の結合した基(本基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(31) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、スルフィニル基の結合した基(本基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(32) ヒドロキシ基
(33) C 1-10 アルコキシ、
(34) C 3-7 シクロアルキルオキシ、
(35) C 2-10 アルケニルオキシ、
(36) C 3-7 シクロアルケニルオキシ、
(37) C 2-10 アルキニルオキシ、
(38) フェニル−C 1-4 アルキルオキシ、
(39) C 2-4 アルカノイルオキシ、
(40) C 3-4 アルケノイルオキシ、
(41) C 3-4 アルキノイルオキシ、
(42) ハロゲン原子で置換されていてもよいフェノキシ、
(43) チオール基、
(44) C 1-10 アルキルチオ、
(45) C 3-7 シクロアルキルチオ、
(46) C 2-10 アルケニルチオ、
(47) C 3-7 シクロアルケニルチオ、
(48) C 2-10 アルキニルチオ、
(49) フェニル−C 1-4 アルキルチオ、
(50) C 2-4 アルカノイルチオ、
(51) C 3-4 アルケノイルチオ、
(52) C 3-4 アルキノイルチオ、
(53) ハロゲン原子で置換されていてもよいフェニルチオ、
(54) カルボキシル基、
(55) C 1-10 アルキル−オキシカルボニル基、
(56) C 2-6 アルケニル−オキシカルボニル基、
(57) C 2-6 アルキニル−オキシカルボニル基、
(58) 下記 (a ’ ) 〜 (ww ’ ) から選ばれる置換基を有していてもよいC 6-14 アリール−C 1-6 アルキル−オキシカルボニル基、
(a ’ ) C 1-10 アルキル基、 (b ’ ) C 2-10 アルケニル基、 (c ’ ) C 2-10 アルキニル基、 (d ’ ) C 3-8 シクロアルキル基、 (e ’ ) C 3-8 シクロアルケニル基、 (f ’ ) C 4-8 シクロアルカジエニル基、 (g ’ ) C 6-14 アリール基、 (h ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族単環式複素環基、 (i ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する8〜12員芳香族単環式複素環基、 (j ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜8員非芳香族単環式複素環基、 (k ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキル基、 (l ’ ) アミノ基、 (m ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルアミノ基、 (n ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルアミノ基、 (o ’ ) アミジノ基、 (p ’ ) ホルミル、 (q ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基もしくはピリジル基とカルボニル基が結合した基、 (r ’ ) カルバモイル基、 (s ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルカルバモイル基、 (t ’ ) フェニルカルバモイル基、 (u ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルカルバモイル基、 (v ’ ) ピペリジノカルバモイル基、 (w ’ ) モルホリノカルバモイル基、 (x ’ ) スルファモイル基、 (y ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルスルファモイル基、 (z ’ ) フェニルスルファモイル基 、 (aa ’ )p −トルエンスルファモイル基、 (bb ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルスルファモイル基、 (cc ’ ) N−C 1-4 アルキル−N−フェニルスルファモイル基、 (dd ’ ) ピペリジノスルファモイル基、 (ee ’ ) モルホリノスルファモイル基、 (ff ’ ) カルボキシル基、 (gg ’ ) C 1-10 アルコキシカルボニル基、 (hh ’ ) ヒドロキシ基、 (ii ’ ) C 1-10 アルコキシ基、 (jj ’ ) C 2-10 アルケニルオキシ基、 (kk ’ ) C 3-7 シクロアルキルオキシ基、 (ll ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキルオキシ基、 (mm ’ ) C 6-14 アリールオキシ基、 (nn ’ ) メルカプト基、 (oo ’ ) C 1-10 アルキルチオ基、 (pp ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキルチオ基、 (qq ’ ) C 6-14 アリールチオ基、 (rr ’ ) スルホ基、 (ss ’ ) シアノ基、 (tt ’ ) アジド基、 (uu ’ ) ニトロ基、 (vv ’ ) ニトロソ基および (ww ’ ) ハロゲン原子
(59) ホルミル−オキシカルボニル基、
(60) C 2-4 アルカノイル−オキシカルボニル基、
(61) C 3-4 アルケノイル−オキシカルボニル基、
(62) C 3-4 アルキノイル−オキシカルボニル基、
(63) フェニル−オキシカルボニル基、
(64) ナフチル−オキシカルボニル基、
(65) 1個の硫黄原子、1個の窒素原子もしくは1個の酸素原子を含む5〜7員複素環基、
(66) 2〜4個の窒素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(67) 1〜2個の窒素原子および1個の硫黄もしくは酸素原子を含む5〜6員複素環基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)または、
(68)(65) 〜 (67) の複素環基が、2個以下の窒素原子を含む5〜6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環と縮合した基(該複素環基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)
を示す。)を示し、環Aは
(1) ハロゲン原子、
(2) ニトロ基、
(3) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 1-10 直鎖状アルキル基、
(4) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 3-10 分枝状アルキル基、
(5) 置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいC 3-10 環状アルキル基、
(6) C 1-6 アルコキシ基、
(7) ヒドロキシ基、
(8) チオール基
(9) C 1-10 アルキルチオ、
(10) C 3-7 シクロアルキルチオ、
(11) C 2-10 アルケニルチオ、
(12) C 3-7 シクロアルケニルチオ、
(13) C 2-10 アルキニルチオ、
(14) フェニル−C 1-4 アルキルチオ、
(15) C 2-4 アルカノイルチオ、
(16) C 3-4 アルケノイルチオ、
(17) C 3-4 アルキノイルチオ、
(18) ハロゲン原子で置換されていてもよいフェニルチオ、
(19) アミノ基、
(20)(a ’ ) C 1-10 アルキル基、 (b ’ ) C 3-7 シクロアルキル基、 (c ’ ) C 2-10 アルケニル基、 (d ’ ) C 2-10 アルキニル基、 (e ’ ) C 3-7 シクロアルケニル基、 (f ’ ) C 1-4 アルキル基を有していてもよいC 6-10 アリール基、 (g ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族単環式複素環基、 (h ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する8〜12員芳香族単環式複素環基、 (i ’ ) 窒素 、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜8員非芳香族単環式複素環基、または (j ’ ) C 1-10 アシル基を1個または2個置換基として有するアミノ基、
(21) ホルミル、
(22) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基またはピリジル基と、カルボニル基が結合した基(該基は置換基群Aから選ばれる置換基を1〜3個有していてもよい)、
(23) カルボキシル基、
(24) C 1-10 アルキル−オキシカルボニル基、
(25) C 2-6 アルケニル−オキシカルボニル基、
(26) C 2-6 アルキニル−オキシカルボニル基、
(27) 下記 (a ’ ) 〜 (ww ’ ) から選ばれる置換基を有していてもよいC 6-14 アリール−C 1-6 アルキル−オキシカルボニル基、
(a ’ ) C 1-10 アルキル基、 (b ’ ) C 2-10 アルケニル基、 (c ’ ) C 2-10 アルキニル基、 (d ’ ) C 3-8 シクロアルキル基、 (e ’ ) C 3-8 シクロアルケニル基、 (f ’ ) C 4-8 シクロアルカジエニル基、 (g ’ ) C 6-14 アリール基、 (h ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族単環式複素環基、 (i ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する8〜12員芳香族単環式複素環基、 (j ’ ) 窒素、硫黄、酸素原子から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜8員非芳香族単環式複素環基、 (k ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキル基、 (l ’ ) アミノ基、 (m ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルアミノ基、 (n ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルアミノ基、 (o ’ ) アミジノ基、 (p ’ ) ホルミル、 (q ’ ) C 1-10 アルキル基、C 2-10 アルケニル基、C 2-10 アルキニル基、C 3-7 シクロアルキル、C 5-7 シクロアルケニル、フェニル基もしくはピリジル基とカルボニル基が結合した基、 (r ’ ) カルバモイル基、 (s ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルカルバモイル基、 (t ’ ) フェニルカルバモイル基、 (u ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルカルバモイル基、 (v ’ ) ピペリジノカルバモイル基、 (w ’ ) モルホリノカルバモイル基、 (x ’ ) スルファモイル基、 (y ’ ) N−モノ−C 1-4 アルキルスルファモイル基、 (z ’ ) フェニルスルファモイル基、 (aa ’ )p −トルエンスルファモイル基、 (bb ’ ) N , N−ジ−C 1-4 アルキルスルファモイル基、 (cc ’ ) N−C 1-4 アルキル−N−フェニルスルファモイル基、 (dd ’ ) ピペリジノスルファモイル基、 (ee ’ ) モルホリノスルファモイル基、 (ff ’ ) カルボキシル基、 (gg ’ ) C 1-10 アルコキシカルボニル基、 (hh ’ ) ヒドロキシ基、 (ii ’ ) C 1-10 アルコキシ基、 (jj ’ ) C 2-10 アルケニルオキシ基、 (kk ’ ) C 3-7 シクロアルキルオキシ基、 (ll ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキルオキシ基、 (mm ’ ) C 6-14 アリールオキシ基、 (nn ’ ) メルカプト基、 (oo ’ ) C 1-10 アルキルチオ基、 (pp ’ ) C 6-14 アリール−C 1-6 アルキルチオ基、 (qq ’ ) C 6-14 アリールチオ基、 (rr ’ ) スルホ基、 (ss ’ ) シアノ基、 (tt ’ ) アジド基、 (uu ’ ) ニトロ基、 (vv ’ ) ニトロソ基および (ww ’ ) ハロゲン原子
(28) ホルミル−オキシカルボニル基、
(29) C 2-4 アルカノイル−オキシカルボニル基、
(30) C 3-4 アルケノイル−オキシカルボニル基、
(31) C 3-4 アルキノイル−オキシカルボニル基、
(32) フェニル−オキシカルボニル基、
(33) ナフチル−オキシカルボニル基、
(34) C 6-14 芳香族炭化水素残基、および
(35) 窒素、硫黄、酸素から選ばれるヘテロ原子を有する5〜7員複素芳香族残基
から選ばれる置換基を1〜4個有していてもよいベンゼン環を示す。〕で表される化合物またはその薬学的に許容される塩の使用。
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