JP3863057B2 - Wdm光通信システムにおける主信号制御装置及びその方法 - Google Patents
Wdm光通信システムにおける主信号制御装置及びその方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、WDM光通信システムにおける信号制御装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年光海底端局装置の様な長距離国際通信を行う装置は、WDM技術によって高速化、大容量化がかなりのスピードで進んでいるが、これに伴って主信号特性を維持するためのいくつかの制御機能が必要になってきている。1つ目は海底伝送路に敷設される海底中継器や利得等化器の監視制御機能である。2つ目は各波長間の特性を統一させるために行う自動プリエンファシス制御機能である。3つ目は、伝送路のQ値ゆらぎや受信機の温度変動によってずれる識別電圧・識別位相を最適値に調整する自動閾値制御機能である。そして、4つ目は、波長分散の補償を可変デバイスで実施する自動分散補償機能である。これらの制御機能は、装置立ち上げ時に制御するものや、運用中定期的に制御をするようなものが混在するが、これらの制御は主信号のレベルなどを可変したり、主信号に変調をかけたりするため、個々の制御が同時に実行されてしまった場合、信号特性が一時的に劣化し、エラーが生じる危険性がある。
【0003】
図49は、従来のWDM光海底端局装置の一構成例を示す図である。
同図は、A局(端局10)とB局(端局11)の対向接続を示したものである。まず、A局のTRIB(TRIBUTARY)部12は、いわゆるトランスポンダ部であり、1波長分の信号処理を行う機能部である。従って、WDMシステムにおいては、端局10には、波長数分のTRIB部12が設けられる。しかし、同図においては、1波長分のみを示す。TXF(送信機盤)18に陸上からのSDH信号などが入力され、これを一旦光/電気変換し、エラー訂正用のリードソロモン符号を付加した後、再び電気/光変換し出力する。次に次段のCHA(Channel増幅盤)17で、TXF18からの光信号を所定のレベルまで光増幅する。その後信号はDCF(分散補償ファイバ)50に入り、ここで前置の波長分散補償を行う。その次段のTPA(Transmitting Pre-emphasis Amplifier)16は、送信プリエンファシス増幅盤で、各波長(各チャネル)の特性が伝送後にフラットとなるよう、光増幅後にレベルを調整するプリエンファシス機能を持っている。以上のTRIB部12が波長多重分の数だけあり、それらがWDM部30で波長多重され、海底伝送路へ送信される。
【0004】
海底伝送路では光増幅中継器31−1、31−2が挿入され、また波長多重数や伝送距離によっては、波長毎の利得を等化するための利得等化器31−3、31−4も挿入される。
【0005】
上記の信号はB局(端局11)のWDM部32で受信され、波長分割される。分割された各波長の信号は、DCF33で後置分散補償された後、送信側と同じくCHA部34で増幅され、RXF(受信機盤)35に入力される。RXF35では、受信した信号を光/電気変換し、エラー訂正用のリードソロモン符号を復調子、エラー訂正を行った後、再び電気/光変換し、SDH信号にして陸上伝送路へ送信する。
【0006】
以上が主信号の流れであるが、これら各ユニットの警報監視や制御を行っているのがTRIB部12にあるMPTR(TRIB監視盤:Management Processor for Tributary)23、41で、各TRIB部12、14のMPTR23、41とインターフェースを行い、端局装置全体の監視制御を行うのがCOM部13、15である。また、COM部13、15はGUIを持つ監視端末(CT:Craft Terminal)29、47や監視装置(SSE:System Supervisory Equipment)28、46と接続される。
【0007】
COM部13、15は、全波長に対して1つ設けられており、各波長のTRIB部12、14のMPTR23、41からの信号は、COM部13、15のSIP(Signal Interface Processor)24、42を介して、SMP(System Management Processor)27、45に渡される。SMP27、45には、SSE28、46、CT29、47の他に、PCP(Pre-emphasis Control Processor)25、43及びRSP(Repeater Supervisory Processor)26、44が接続される。
【0008】
従来においては、一般的に主信号制御としては海底の中継器/利得等化器の監視制御機能とプリエンファシス自動制御が実現されている。
海底中継器/利得等化器の監視制御の方法であるが、まずはSSE28、46もしくはCT29、47より監視制御用コマンドがSMP(システム監視盤)27、45に送信される。SMP27、45はRSP(中継器コマンド送受信盤)26、44に対し、コマンドを転送し、RSP26、44よりWDM部30、32に対しコマンドが送信される。WDM部30、32では、受信したコマンド信号を波長多重後の信号に重畳し、送出する。コマンドとしては、中継器の出力レベルを可変させる制御用のものと、入出力レベルやPUMP LD電流(励起光源を制御する電流)などをモニタするモニタ用のものがあるが、いずれも同じ方法で重畳される。一般的に変調周波数としては150kHz程度の低周波で、変調度は5%程度であり、主信号への影響を少なくしている。
【0009】
次に、プリエンファシス自動制御の方法であるが、各波長の対向局受信側のエラー訂正個数をモニタすることにより各波長のプリエンファシス最適設定値を計算し、設定を行う。
【0010】
B局(端局11)のSSE46(CT47)からプリエンファシス制御命令を実行した場合、B局(端局11)のMPTR41は、A局(端局10)のTRIB12のエラー訂正個数を受信する(エラー訂正個数は、RXF20において得られる。具体的には、A局(端局10)RXF20でエラー訂正した個数がA局(端局10)MPTR23に送信され、その情報がFOI(FEC Overhead Interface:オーバヘッドインターフェース盤)19に取り込まれる。FOI19では、エラー訂正用オーバヘッドに本情報を挿入し、A局TXF18より主信号として送信される。B局(端局11)では、RXF35で受信した信号からFOI36を経由してA局エラー訂正個数情報がB局MPTR41へ送信される。
【0011】
B局COM部15は、各波長TRIB14のMPTR41から対向局のエラー訂正個数を取得し、エラー訂正個数の情報は、PCP(プリエンファシス制御盤)43へ取り込まれる。PCP43では各波長毎にエラー数をQ値に変換し、各波長のQ値がなるべく等しくなるようなプリエンファシス設定を波長毎に計算する。その後、計算値を各TRIB部14のTPA40に対して設定し、Q値を再計算する。ここで、また各波長のQ値が等しくなかった場合は、再計算を行って再設定を行う。このルーチンを数回繰り返すことにより、波長間のQ値の差が収束していき、最終的に最適値に落ち着いて完了となる。
なお、端局10の監視装置28及び監視端末29は、光伝送路とは異なる電気伝送路で端局11の監視装置46及び監視端末47と接続されており、主信号の監視制御に必要な情報を交換できるように構成されている。典型的には、この電気伝送路は、2Mbpsの伝送速度を持つ電気回線である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
最近においては波長数の増大、伝送速度の高速化などにより、前述した2つの制御に加えて以下の制御機能を取り入れる必要が生じてきている。
・受信機の振幅閾値・位相閾値の自動調整機能
・分散補償量の自動調整機能
前者については、本来エラー訂正機能として発揮できる能力が、波長数増大、伝送速度向上などによって生じる伝送路Q値ゆらぎ、装置の温度変動のために十分発揮できなくなることが懸念される。これは、受信機で受信波形を再生する際、振幅方向での閾値と、位相方向での閾値がずれていくためである。そのため、外部からのトリガにより、これらの閾値を自動的に最適点に調整し直す必要がある。
【0013】
また、次に、後者についてであるが、従来ではDCF(Dispersion Compensation Fiber)で行っていた分散補償であるが、DCFの場合、分散補償量が固定であるため、微妙な調整が困難であることと、実装領域をかなり必要とするため、装置の小型化が実現しにくいという難点があった。そのため、近年開発されたVIPA(Virtually Imaged Phased Array)デバイスにより電圧値によって分散補償量を可変できる機能を持つ必要性が生じている。そのため、外部トリガにより分散補償値を自動的に調整する機能が必要となる。
【0014】
ところで、これらの制御機能は、基本的に主信号に監視信号を重畳させたり、主信号レベルを可変させたり、閾値を可変させたり、分散補償値を可変させたり、とうい動作を行うため、同時に実行されてしまうと、信号特性が許容範囲を越えて劣化してしまうというおそれがあり、危険である。
【0015】
本発明の課題は、より安全に、かつ、主信号(海底伝送路を伝搬する光主信号)の伝送品質を長期的に渡って補償できる装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の主信号制御装置は、WDM光通信システムの端局における主信号制御装置であって、該WDM通信システムの伝送路に設けられる中継器の監視制御をする中継器監視制御手段と、該端局から送信するWDM光信号の波長間のレベル差を調整するプリエンファシスを行うプリエンファシス制御手段と、光信号の受信装置が信号検出するために使用する閾値を設定制御する閾値設定制御手段と、送信端あるいは受信端での波長分散補償量を調節する波長分散補償制御手段と、中継器の監視制御、プリエンファシス制御、閾値設定制御、及び波長分散補償制御を、この順序で優先的に行うことにより、これらの制御の内少なくとも2つが同時に起こったときに、該WDM通信システムが送受する主信号の信号品質に悪影響を与えることなく該制御を実現する優先制御手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
本発明の主信号制御方法は、WDM光通信システムの端局における主信号制御方法であって、該WDM通信システムの伝送路に設けられる中継器の監視制御をする中継器監視制御ステップと、該端局から送信するWDM光信号の波長間のレベル差を調整するプリエンファシスを行うプリエンファシス制御ステップと、光信号の受信装置が信号検出するために使用する閾値を設定制御する閾値設定制御ステップと、送信端あるいは受信端での波長分散補償量を調節する波長分散補償制御ステップと、中継器の監視制御、プリエンファシス制御、閾値設定制御、及び波長分散補償制御を、この順序で優先的に行うことにより、これらの制御の内少なくとも2つが同時に起こったときに、該WDM通信システムが送受する主信号の信号品質に悪影響を与えることなく該制御を実現する優先制御ステップとを備えることを特徴とする。
【0018】
本発明によれば、今後必要とされる高速WDM光通信システムにおける中継器監視制御、プリエンファシス制御、受信端での閾値制御、波長分散補償制御の4つの制御を、主信号の品質劣化を起こすことなく安全かつ容易に実行できる装置及び方法を提供可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態に従った装置構成例を示す図である。
なお、同図においては、図49と同じ構成要素には同じ参照符号を付して、説明を省略する。
【0020】
中継器/利得等化器の監視制御機能、プリエンファシス自動制御機能については、従来の技術と同じである。
受信機の振幅閾値・位相閾値の自動調整機能について述べる。本来エラー訂正機能として発揮できる能力が、波長数増大、伝送速度向上などによって生じる伝送路Q値ゆらぎ、装置の温度変動のために十分発揮できなくなることが懸念される。これは、受信機で受信波形を再生する際、振幅方向での閾値と、位相方向での閾値がずれていくためである。
【0021】
そのため、外部からのトリガにより、これらの閾値を自動的に最適点に調整し直す必要がある。また、温度変動に対しても、自動的に調整を始めるような仕組みが必要となる。従って、図1においては、端局10と端局11のTRIB12、14に、閾値制御回路65、66が設けられる。
【0022】
閾値制御の方法は、一般的には、RXF20、35の振幅閾値を一定のステップで可変しながらRXF20のエラー訂正個数をモニタし、エラー訂正個数が最も少なくなる点を検出し、最適点に持っていくというものである。これを位相閾値に対しても行う。これらの制御はMPTR23、41が行う。閾値の可変は、主信号に影響のないようなフローで行われる。また、波長単位で個別に制御することはもちろん、SSE28、46/CT29、47から指定することにより、前波長一括で同時に制御する命令を送信することも可能になる。
【0023】
本機能を実行させるトリガとしては以下が挙げられる。
(1)監視装置(SSE28、46)からの実行命令
(2)監視端末(CT29、47)からの実行命令
(3)プリエンファシス制御時
(4)受信機の周囲温度変動時
上記のうち(3)は、プリエンファシス制御時に事前に対向局の受信機の閾値を一旦最適値に合わせておく必要があるため、プリエンファシス自動調整シーケンスのフロー中に閾値調整の実行トリガを与えるようにするもので、本発明の実施形態で設けられるものである。
【0024】
次に、分散補償量の自動調整機能について述べる。従来ではDCFで行っていた分散補償であるが、DCFの場合、分散補償量が固定であるため、微妙な調整が困難であることと、実装領域をかなり必要とするため、装置の小型化が実現しにくいという難点があった。そのため、近年開発されたVIPAデバイスにより電圧値によって分散補償量を可変できる機能を用いる必要性が生じている。
【0025】
具体的には図1に示すように、TXF18、37の後段にVDC(分散補償増幅盤:Variable Dispersion Compensator)60、62を設ける。VDC60にはVIPAと光増幅器が内蔵される。また、受信側にもRXF20、35の前段にVDC61、63を設ける。これで前段補償、後段補償の両方を実行できる。
【0026】
分散補償の方法については、一般的に閾値調整と同様、VDC60、61、62、63の分散補償値を一定のステップで可変しながらRXF20、35のエラー訂正個数をモニタし、エラー訂正個数が最も少なくなる点を検出し、最適点に持っていくというものである。これらの制御はMPTR23、41が行う。また、波長単位での個別に制御することはもちろん、SSE/CTから指定することにより、前波長一括で同時に制御する命令を送信することも可能になる。
【0027】
本機能を実行させるトリガとしては以下が挙げられる。
(1)監視装置(SSE28、46)からの実行命令
(2)監視端末(CT29、47)からの実行命令
閾値制御、分散補償制御とも最適点設定後に全波長の設定値をSSE28、46/CT29、47に送信し、表示・保存させる。
【0028】
各制御機能の手順を、それぞれ図2〜7のブロック図に示す。
図2は、中継器監視制御(以下、SVと称す)の実行シーケンスのブロック図である。同図においては、A局を起点にしたシーケンスとなっているが、B局を起点にしても同様である。
(1)まず、A局SSEからSV問い合わせ(準備)要求がSMPに送信される。これは、中継器監視制御コマンドを実際に送る前に、それが可能な状態かを問い合わせる要求である。
(2)A局SSEからB局SSEに対し、同様にSV問い合わせ(準備)要求が送信される。SSE−SSE間は一般的に公衆の2M回線(2メガ回線)などを使用して接続されている。
(3)SV問い合わせ(準備)要求を受け取ったB局SSEからB局SMPに対してもSV問い合わせ(準備)要求が送信される。
(4)A局SMPは、他の主信号制御が実行されていないことを確認後、中継器監視コマンドを送信してもよいというOK応答をA局SSEに返す。
(5)A局SSEからA局SMPに対し中継器監視用のコマンドが送信される。
(6)SMPは中継器監視コマンドをRSPに転送する。
(7)RSPはコマンドをレベル変換してWDM部に送信し、主信号にコマンドが重畳される。
(8)中継器へコマンドが送信される。
(9)中継器よりコマンドに対するレスポンス信号が送信される。
(10)レスポンス信号がWDM部を経てCOM部のRSPへ入力される。
(11)RSPからレスポンス信号がSMPに送信される。
(12)SMPはレスポンス信号をSSEに返す。SSEでは応答結果が表示される。
(13)SSEから中継器監視制御の終了を知らせるため、SV問い合わせ(完了)要求が送信される。
(14)A局SSEからB局SSEに対し同様に、SV問い合わせ(完了)要求が送信される。
(15)SV問い合わせ(完了)要求を受け取ったB局SSEからB局SMPに対してもSV問い合わせ(完了)要求が送信される。
(16)A局SMPは、中継器監視完了通知に対する応答としてOK応答をA局SSEに返す。
【0029】
以上で一連のシーケンスが終了する。
図3は、プリエンファシス自動調整の前半部分のシーケンスブロック図を示している。A局を起点にしたシーケンスとなっているが、B局を起点にしても同様である。
【0030】
本発明の実施形態においては、プリエンファシス制御前には、必ず対向局の全波長の受信機閾値を一旦自動調整する。前半部分は、その閾値自動調整が完了するまでのシーケンスである。
(1)A局SSEからSMPに対しプリエンファシス(PE)調整開始命令が送信される。
(2)SMPからSIPに対し対向局閾値調整実行コマンドをSIPに送信する。
(3)(2)の情報をPE調整開始命令を通知するために使用される通信チャネルのTRIB部のMPTRへ送信する。
(4)(3)の情報がFOIへ転送される。
(5)TXFで当該情報の2Mデータがオーバヘッドへ多重される。
(6)当該情報を主信号としてB局へ送信する。
(7)B局のRXFで2Mデータをオーバヘッドより抽出する。
(8)B局のRXFで抽出された(2)の情報がB局MPTRに送信される。
(9)(8)の情報をB局COM部のSIPへ転送する。
(10)(9)の情報をSMPへ転送する。
(11)SMPは、受信した情報をトリガとして全波長のTRIB部に対し閾値自動調整開始を命令する。そして全TRIB部で閾値自動調整が開始される。その結果、受信機閾値調整中というMPTRの状態情報が対向局の同波長TRIBに送信される。
(12)A局SMPはSSEに対し、(1)の応答としてOK応答を返す。
(13)B局のTRIBで閾値(Vth)調整が始まったことを示すVth調整中ステータスがTRIB毎にB局SSEへ送信される。
(14)同様にA局においてもリモート局Vth調整中ステータスをSSEへ送信する。
(15)B局では、RXFからFECエラー訂正個数をMPTRで収集する。
(16)MPTRがRXFに指示して閾値(Vth)を可変させる。
(17)MPTRは(15)で書き込んだ設定値をRXFから読み込み、評価し、(13)〜(16)を繰り返し、調整を繰り返す。これらを振幅閾値、位相閾値に対し、それぞれ行い、自動調整を収束させ、最適値に設定する。
(18)閾値設定完了したことを各TRIB部のMPTRがCOM部のSIPへ通知する。
(19)(18)の情報がSMPに転送される。
(20)全TRIBで閾値調整が終わったことを示す閾値調整完了のステータスをB局SMPからA局SMPへ送信する。
(21)B局では全TRIBのVth調整中ステータスがOFFに変化し、SSEへ送信される。
(22)同様にA局でも全TRIBのリモート局Vth調整中ステータスOFF信号がSSEへ送信される。
【0031】
以上のB局受信機の閾値自動調整が終了したら、後半として図4に示すA局プリエンファシス調整のシーケンスに移行する。
(23)A局でプリエンファシス調整が開始され、PE調整実行中ステータスをSIPへ送信する。
(24)(20)の情報が通信経路用TRIBのMPTRへ転送される。
(25)(21)の情報をFOIへ転送する。
(26)TXFで(20)の情報を2Mデータとしてオーバヘッドで多重する。
(27)主信号としてB局へ送信する。
(28)B局RXFで2Mデータがオーバヘッドより抽出される。
(29)(20)の情報をMPTRへ送信する。
(30)(26)の情報をSIPへ転送する。
(31)(27)の情報をSMPへ転送する。
(32)B局SMPはリモート局がプリエンファシス調整中になったことを示すリモート局PE調整中ステータスON信号をB局SSEへ送信する。
(33)A局でも同様にPE調整中ステータスON信号をSMPがSSEへ送信する。
(34)A局SSEは、現在の全波長のPE設定値と対向局の受信側で測定したQ値情報(MPTR間通信にてA局MPTRが取得しSMPへ転送)をSMPへ取得要求する。
(35)SMPは現PE値と対向局Q値情報をSSEへ送信する。これでSSEは自動調整前の設定値、Q値を表示できる。
(36)SMPはPE調整開始命令をPCPへ送信する。
(37)B局では、RXFのFECエラー個数情報をMPTRが収集し、A局へ転送する。
(38)A局では(37)の情報をSMPがPCPに転送する。
(39)PCPがPE設定値書き込み命令をSMPへ送信する。
(40)PE設定値書き込み命令を当該TRIBのSIPへ送信する。
(41)PE設定値書き込みを当該TRIBのMPTRへ送信する。
(42)MPTRがTPAに対し指示された設定値を設定する。
(43)MPTRは(40)で設定した値をTPAから読み出し内容を評価する。
(44)設定完了後はPCPがQ値を計算し、次の設定値を算出する。そして(39)〜(43)を繰り返して、全波長のQ値が等しくなるように各波長のプリエンファシスを設定し、調整を完了させる。
(45)完了したら、PCPはPE調整フラグをOFFにしてSMPへ送信する。
(46)(23)〜(31)と同様にしてPE調整完了ステータスをB局SMPに送信する。
(47)B局のSMPはリモート局PE調整中ステータスOFF信号をSSEへ送信する。
(48)同様にA局ではSMPがPE調整中ステータスOFF信号をSSEへ送信する。
(49)A局SSEは自動調整完了後の各波長PE設定値と対向局Q値をSMPへ取得要求する。
(50)A局SMPは調整後のPE設定値とQ値をSSEへ送信する。
【0032】
以上で一連のシーケンスが終了する。
図5は、受信機自動閾値調整のシーケンスブロック図である。A局を起点にしたシーケンスとなっているが、B局を起点にしても同様である。
【0033】
基本的にはプリエンファシス調整の前半部分と同じ(ただし自局のTRIB部に対する命令となる)になる。
(1)閾値調整開始命令をA局SSEからA局SMPへ通知する。
(2)閾値調整実行中ステータスをA局SMPからA局の全TRIBのSIPに送信する。
(3)(2)の情報をA局の該当するTRIBのMPTRへ転送する。
(4)(3)の情報をFOIへ転送する。
(5)TXFでFOIからの2Mデータをオーバヘッドに多重する。
(6)FOIからの情報が載った主信号をB局に送信する。
(7)B局RXFで2Mデータをオーバヘッドから分解する。
(8)(2)の情報をB局MPTRへ転送する。
(9)(8)の情報をB局SIPへ転送する。
(10)(9)の情報をB局SMPへ転送する。
(11)閾値調整可能であることをA局CTに通知する。
(12)リモート閾値調整中ステータスON信号をB局SMPからB局SSEに通知する。
(13)閾値調整中ステータスON信号をA局SMPからA局CTに通知する。
(14)A局MPTRは、A局のRXFから現状の識別電圧、位相、FECエラー数を収集する。
(15)閾値を可変させ、A局RXFに閾値設定を実行する。
(16)設定値を読み、評価する。(15)〜(16)を繰り返し、最適値を設定し、設定完了をA局MPTRに送信する。
(17)設定完了をA局SIPへ送信する。
(18)(17)の情報をA局SMPへ転送する。
(19)(2)〜(10)と同様にして、A局SMPからB局SMPへ閾値調整完了ステータスを送信する。
(20)リモート閾値調整中ステータスOFF信号をB局SMPからB局SSEに送信する。
(21)A局SMPから、閾値調整中ステータスOFF信号をA局CTに送信する。
【0034】
以上によって、一連のシーケンスが終了する。
図6、及び、図7は、分散値自動調整のシーケンスブロック図を示している。A局を起点にしたシーケンスとなっているが、B局を起点としても同様である。VDCは送信側と受信側両方にあるが、自動調整機能は両方に備える必要はない。基本的に送信側VDCを一定の値に設定してから、対向局受信側VDCに対し自動調整を実行する方法が適している。
【0035】
図6は、送信側の分散補償量設定のシーケンスブロック図である。
(1)A局SSE(CT)よりSMPに対し、VDC(T)(送信側VDC)の設定開始命令を送信する。
(2)A局SMPは、他の制御が実行されていないことを確認後、VDC(T)設定中フラグをA局SIPに送信する。
(3)上記2つの情報を、当該情報を送信するためのチャネルに対応するA局TRIB部のMPTRにも転送する。
(4)VDC(T)設定命令中フラグをA局FOIへ転送する。
(5)A局TXFで(4)のデータをオーバヘッドへ多重する。
(6)(4)のデータを主信号としてB局へ送信する。
(7)B局RXFで(4)の2Mデータをオーバヘッドより抽出する。
(8)(4)の情報をB局MPTRに送信する。
(9)(8)の情報をB局SIPへ転送する。
(10)(9)の情報をB局SMPへ転送する。
(11)A局SMPからA局SSE(CT)に対し(1)の応答としてOK応答を返す。
(12)A局SSE(CT)は設定値をA局SMPに送信する。
(13)(12)の情報を、分散補償量を設定するチャネルのA局TRIBのSIPへ転送する。
(14)(13)の情報が当該TRIBのMPTRへ送信される。
(15)MPTRは(12)で指示された分散補償設定値をVDC(T)に設定する。
(16)設定値を読み込みを評価する。
(17)MPTRは設定完了したことをSIPに通知する。
(18)(17)の情報をA局SMPへ転送する。
(19)B局SMPに対し、VDC(T)設定完了ステータスを送信する。
(20)B局SMPからVDC(T)設定完了ステータスをSSE(CT)に送信する。
【0036】
以上で一連のシーケンスが終了する。
図7に、分散値自動調整(受信側)のシーケンスブロック図を示す。A局を起点にしたシーケンスとなっているが、B局を起点にしても同様である。
(1)A局SSE(CT)よりSMPに対しVDC(R)(受信側VDC)調整開始命令を送信する。
(2)SMPは他の制御が実行されていないことを確認後、VDC(R)自動調整実行中ステータスをSIPに送信する。
(3)(2)の情報をその情報の通信用チャネルに対応するTRIB部のMPTRに転送する。
(4)VDC(R)自動調整中フラグをFOIへ転送する。
(5)TXFで(4)のデータをオーバヘッドへ多重する。
(6)オーバヘッドに多重されたデータを主信号としてB局へ送信する。
(7)B局RXFでオーバヘッドに多重された2Mデータをオーバヘッドより抽出する。
(8)(4)の情報をB局MPTRに送信する。
(9)(8)の情報をSIPへ転送する。
(10)(9)の情報をSMPへ転送する。
(11)A局ではVDC(T)設定可能であることを通知するOK応答をCT(SSE)に知らせる。
(12)B局SMPはリモート局VDC(R)調整中ステータスON信号をSSE(CT)に送信する。
(13)A局SMPはVDC(R)調整中ステータスON信号をSSE(CT)に送信する。
(14)A局ではVDC(R)から現在の分散設定値をMPTRが収集する。
(15)さらにRXFからFECエラー訂正個数をMPTRが収集
(16)VDC(R)に対し分散補償値を一定のステップで可変設定させる。
(17)設定値をVDC(R)から読み込み、評価する。(14)〜(15)を繰り返し、エラー個数最小になる設定値に設定し完了する。
(18)MPTRはVDC(R)自動調整フラグをOFFにしてSIPに送信する。
(19)(18)の情報をSMPへ転送する。
(20)B局SMPに対しVDC(R)自動調整完了ステータスを送信する。
(21)B局SMPはリモート局VDC(R)自動調整中ステータスOFF信号をSSE(CT)に送信する。
(22)A局SMPからVDC(R)自動調整中ステータスOFF信号をSSE(CT)に送信する。
【0037】
以上で一連のシーケンスが終了する。
前述した4つの制御機能を同時制御しないよう保護を取る手段としては、自局COM部のSMPと対向局COM部のSMP間もしくはSSE間で通信を行う方法がある。SMP間通信手段としては、主信号のオーバヘッドを利用する。SMPとTRIB部のFOIと直接接続する方法と、一旦SIPとTRIB部のMPTRを経由してFOIとインターフェースする方法がある。その場合は、通信経路に使用するTRIBを予め決めておき、その経路を利用して通信を行う。
【0038】
SMP間でやりとりされる情報としては、コマンドとステータスという2種類の種別の情報を用いる。コマンドは、自局から対向局に対して命令する情報で、対向局に対し閾値制御の開始を命令するような場合に送信される。
【0039】
ステータスは、自局が現在どういう状態にあるかを対向局へ知らせる情報である。表1にSMP間通信でやりとりされるコマンド、ステータスの一覧を示す。
【0040】
【表1】
【0041】
中継器監視制御については、命令そのものはSSEで管理しているため、コマンド、ステータスをSSE間で通信する。
また、前述した4つの制御機能に優先順位を付けることで、より重要度・緊急度の高い制御機能を優先させて処理することが可能である。ここで言う優先順位とは、例えば同時に多種の制御命令が発生した場合に、片方を優先させるというものである。
【0042】
優先順位について、図8の表2に示す。以下のような優先順位を設ける。
中継器監視制御>プリエンファシス制御>受信機閾値制御>分散補償制御
上記は、重要度・緊急度が高い順となっている。
【0043】
最も緊急度が高いのは中継器監視制御である。中継器の異常は、全波長の信号異常となる可能性が高い。従って、一番優先度を高くする必要がある。次に優先度が高いのはプリエンファシス制御である。これは、ある波長のプリエンファシスが変化すると他波長にも影響が出てくるため、中継器監視の次に優先度を高くする必要がある。3番目の優先順位は受信機閾値制御となる。これは、単一波長での制御機能となるため、他波長に与える影響はプリエンファシスなどに比べて低いため、3番目とする。4番目の優先順位は分散補償制御となる。波長分散はシステム長と伝送路の非線形効果でほぼ決まってくるため、装置の立ち上げ時に一度調整を行った後は、再調整の必要性はそれほど要求されない。従って、一番優先順位を低くしている。
【0044】
この優先順位により、例えば中継器監視制御中にプリエンファシス制御を命令しても、プリエンファシス制御命令は拒否するようにする。また、逆に、プリエンファシス制御中に中継器監視命令を実行した場合は、プリエンファシス制御を即中止し、中継器監視命令を受け付ける様にする。
【0045】
上記を実現するために、SMP間で通信を行う。SMP間でやりとりされる情報としては、コマンドとステータスという2種類の種別の情報を用いる。
コマンドは、自局から対向局に対して命令する情報で、対向局に対しプリエンファシス制御の中止を命令したり、分散制御の中止を命令するような場合に送信される。
【0046】
ステータスは、自局が現在どういう状態になるかを対向局へ知らせる情報である。
前述した4つの制御機能に関して、それぞれ制御中に警報が発生したり、制御するユニットが抜かれたりした場合についても、保護を取る必要がある。そこで、制御途中で警報などが発生した場合は、制御前の設定値に戻す、いわゆるリカバリ処理を行う。そうすることで、制御途中で中途半端な設定値で固定されてしまうことを防ぐことができる。このリカバリ処理は、中継器制御を除く全ての制御に対して適用される。
【0047】
まず、プリエンファシス調整中については、ある波長の信号入力断が発生した場合、これ以上プリエンファシス制御を続行することは危険であるため、調整シーケンスを停止させる。その後、リカバリ処理を行い、全波長のプリエンファシス値を調整前の値に設定し直す。この判断、命令はCOM部にあるPCPが行う。また、自動調整中に、そのPCPが万一抜かれてしまった場合は、やはりプリエンファシス制御を続行することができないため、SMPが予め調整前の設定値を内部メモリで保存しておき、それを全TRIB部に対して設定する。また、自動調整中にTRIB部のMPTRが抜かれた場合は、TPAがやはり調整前の設定値を内部メモリで保存しており、それを内部で設定し直す。
【0048】
次に、受信機閾値調整中と分散補償値調整中については、基本的にはプリエンファシスの場合と同じである。これらの調整シーケンスはプリエンファシス制御と違ってTRIB部内で実行されるので、COM部のSMPが抜かれた場合も本来は調整続行可能であるが、SMP間通信ができなくなるため、同時制御防止機能を使うことができない。従って、安全のためにこの場合もMPTRで調整前の値に戻すリカバリ処理を実行する。
【0049】
本発明の基本動作を図9〜図13に示す。これらの図は、局間で行われる各情報のやりとりを説明した図である。
図9は、中継器監視制御(SV)の基本動作シーケンス図、図10はプリエンファシス自動調整(PE)の基本動作シーケンス図、図11は受信機閾値自動調整の基本動作シーケンス図、図12は送信側分散補償値設定の基本動作シーケンス図、図13は受信側分散補償値自動調整の基本動作シーケンス図である。
【0050】
それぞれコマンドとステータスをSMP間(中継器監視制御についてはSSE間)でやりとりすることにより、各制御シーケンスを実現させている。
ここでは、中継器監視制御をSV、プリエンファシス自動調整をPE自動調整、受信機閾値自動調整をVTH自動調整、分散値自動調整をVDC自動調整と称している。
・中継器監視制御(図9)
(1)A局SSEからSV問い合わせ(準備)要求がSMPへ送信される。
(2)A局SMPは、自局で他の制御が無いこと、警報が発生していないことを確認し、OK応答をSSEに返す。
(3)一方SSE間通信により、SV準備の情報がB局SSEにも送られ、B局SSEからB局SMPに対してもSV問い合わせ(準備)要求が送信される。
(4)B局SMPは、自局で他の制御が無いこと、警報が発生していないことを確認し、OK応答をSSEに返す。
(5)A局SSEから、中継器監視制御用のコマンド(SVコマンド)がSMPへ送信される。
(6)中継器へSVコマンドが送信され、そのレスポンスが中継器から戻ってくる。
(7)SVレスポンスがA局SMPからA局SSEへ送信される。
(8)A局SSEはSVレスポンスを受け取ったことを確認したら、SMPに対しSV問い合わせ(完了)要求を送信する。
(9)A局SMPからOK応答をA局SSEに返す。
(10)A局SSEからのSV問い合わせ(完了)要求はB局SSEにも通知される。
(11)B局SSEからSV問い合わせ(完了)要求はB局SMPに通知される。
(12)B局SMPは、OK応答をB局SSEに返す。
【0051】
つまり中継器監視制御については、SSE間の通信によって動作する。
・プリエンファシス自動調整(図10)
(1)A局SSEからPE自動調整開始命令がSMPへ送信される。
(2)A局SMPはVTH調整開始コマンドを対向局へ送信する。
(3)VTH調整開始コマンドを受信したB局SMPは、他の制御が無いこと、警報が発生していないことを確認し、全波長のTRIB部にたいし閾値調整命令を行う(B局にて閾値自動調整シーケンス実行)。また、B局SSEに対し各TRIB毎のVTH調整中ステータスON信号が送信される。
(4)B局SMPからVTH調整実行中ステータスがA局SMPに送られる。
(5)VTH調整実行中ステータスを受けたA局SMPは、SSEに対し(1)の応答としてOK応答を送る。また、A局SSEに対し各TRIB毎のリモート局VTH調整中ステータスON信号が送信される。
(6)B局で閾値自動調整シーケンスが完了したら、B局SMPからVTH調整完了ステータスがA局SMPに送られる。また、B局SSEに対し各TRIB毎のVTH調整中ステータスOFF信号が送信される。
(7)A局でもSSEに対し各TRIB毎のVTH調整中ステータスOFF信号が送信される。VTH調整完了ステータスを受信したA局SMPは、PCPに対しプリエンファシス調整命令を行う。これをトリガとしてA局でプリエンファシス自動調整シーケンスが始まる。
(8)A局SSEからPE自動調整実行中ステータスがB局SMPへ送信される。また、SSEに対してもPE調整中ステータスON信号が送信される。
(9)プリエンファシス自動調整シーケンスが完了したら、A局SMPからPE調整完了ステータスがB局SMPに送られる。また、A局SSEにはPE調整中ステータスOFF信号が、B局SSEにはリモート局PE調整中ステータスOFF信号がそれぞれ送信される。
・受信機閾値自動調整(図11)
(1)A局SSEからVTH自動調整開始命令がSMPへ送信される。
(2)A局SMPは他の制御や警報が発生していないことを確認後、指定されたTRIBもしくは全波長のTRIBに対してVTH調整命令を行い、各TRIB部において閾値自動調整シーケンスが開始される。
(3)A局SMPはSSEに対し(1)の応答としてOK応答を返す。同時に対向局に対しVTH自動調整実行中ステータスを送信する。
(4)A局SSEに対しては各TRIB毎にVTH調整中ステータスON信号が送信される。また、B局SSEに対しては各TRIB毎にリモート局VTH調整中ステータスON信号が送信される。
(5)閾値自動調整シーケンスが完了したら、A局SMPからVTH調整完了ステータスがB局SMPに送られる。
(6)A局SSEに対しては各TRIB毎にVTH調整中ステータスOFF信号が送信される。また、B局SSEに対しては各TRIB毎にリモート局VTH調整中ステータスOFF信号が送信される。
・送信側分散値設定(図12)
(1)A局SSEからVSC(T)設定開始命令がSMPへ送信される。
(2)A局SMPは他の制御や警報が発生していないことを確認後、SSEに対しOK応答を返す。同時に対向局に対しVDC(T)設定中ステータスを送信する。
(3)A局SSEはオペレータが入力した設定値をSMPに対して送信する。SMPは受信した設定値を指定TRIB部へ送信し、送信側分散値がVDC(T)盤に対して設定される。
(4)設定が完了したら、A局SMPからVDC(T)設定完了ステータスがB局SMPに送られる。
(5)A局SSEに対しては(3)の応答としてOK応答を返す。
・受信側分散値自動調整(図13)
(1)A局SSEからVDC(R)自動調整開始命令がSMPへ送信される。
(2)A局SMPは他の制御や警報が発生していないことを確認後、指定されたTRIBもしくは全波長のTRIBに対してVDC(R)自動調整命令を行い、各TRIB部において受信側分散値自動調整シーケンスが開始される。
(3)A局SMPはSSEに対し(1)の応答としてOK応答を返す。同時に対向局に対しVDC(R)自動調整実行中ステータスを送信する。
(4)A局SSEに対しては各TRIB毎にVDC(R)調整中ステータスON信号が送信される。また、B局SSEに対しては各TRIB毎にリモート局VDC(R)調整中ステータスON信号が送信される。
(5)自動調整シーケンスが完了したら、A局SMPからVDC(R)調整完了ステータスがB局SMPに送られる。
(6)A局SSEに対しては各TRIB毎にVDC(R)調整中ステータスOFF信号が送信される。また、B局SSEに対しては各TRIB毎にリモート局VDC(R)調整中ステータスOFF信号が送信される。
【0052】
このように、SSE間、及びSMP間でコマンド、ステータスの送受信を行うことにより、対向局の状態を常に知ることができるので、中継器監視制御、プリエンファシス制御、閾値制御、分散値制御をそれぞれ主信号に影響与えることなく、更にオペレータが気にする必要なく実行することが可能となる。
【0053】
図14〜図22に、中継器監視制御中の割り込み時の各動作シーケンス例を示す。
優先順位を付けることにより、中継器監視制御が最優先項目となっている。したがって、中継器監視制御中は、自局、対向局とも他の如何なる制御も拒否される。
(1)A局SSEからSV問い合わせ(準備)がA局SMPと、B局SSEに送られる。
(2)B局SSEからはB局SMPに対し、SV問い合わせ(準備)が転送される。
(3)A局及びB局のSMPからは、SV問い合わせ(準備)の応答として、OK応答がなされる。
【0054】
ここまでの手順は、前述の中継器監視制御シーケンスのはじめの部分と同じである。ここで、PE自動調整開始の割り込みがあったとする(4)。PE自動調整開始命令は、SMPに送られるが、SMPでは、優先順位の高い中継器監視制御シーケンスを実行中であるので、SSEにPE自動調整を実行不可能であることを通知して、PE自動調整を行わないまま、(5)でSVコマンドをSSEからSMPにおくって、SVシーケンスを継続する。その後の動作は、前述のSVシーケンスと同じであるので、説明を省略する。
【0055】
図15においては、(1)で、A局SSEからSV実行準備のためのSV問い合わせ(準備)要求がA局SMPとB局SSE、SMPに送られ、その応答としてOK応答が返ってきた時に、A局のCTから、VTH自動調整開始の命令がSMPに通知された場合を示している。VTH自動調整開始命令を受けたA局SMPは、優先順位の高いSVを実行中であるので、CTにVTH自動調整が実行不可能であることをCTに通知して、以下、SVシーケンスを継続する。SVシーケンスは前述したので、ここでは説明を省略する。
【0056】
図16では、A局SSEからSVシーケンスが開始された後に、CTからVDC(T)の設定開始命令がA局SMPに発せられた場合を示している。ここでも、SMPは、VDC(T)設定よりも優先順位の高いSVシーケンスを実行中であるので、CTからの要求を受け付けられない旨の通知をCTに返して、以下、SVシーケンスを継続する。SVシーケンスは前述の説明を参照されたい。
【0057】
図17では、A局SSEからSVシーケンスが開始された場合に、A局CTからVDC(R)の自動調整シーケンスの開始命令がA局SMPに通知された場合を示している。この場合も、A局SMPは、VDC(R)の自動調整よりも優先度の高いSVシーケンスを実行中であることを検出し、CTに対して、VDC(R)の自動調整が実行不可能であることを通知して、以下、SVシーケンスを続行する。
【0058】
図18では、A局SSEからSVシーケンスが開始された後、B局SSEからSVシーケンスの開始命令が発せらようとしている場合を示している。この場合は、いずれもSVシーケンスであるので、優先度は同じであるが、SSE間通信により、A局でSVシーケンスを実行中であることをB局SSEが取得し、B局のSSEは、B局からのSVシーケンスの開始命令を発しないようにブロックする。そして、A局SSEからの命令によるSVシーケンスを以下続行する。
【0059】
図19では、A局SSEからの命令に基づくSVシーケンスが実行中の場合に、B局SSEからPE自動調整開始命令が発せられた場合を示している。この場合、B局SMPは、A局SSEからの命令により、SVシーケンスが行われていることを知っているので、B局SMPがB局SSEからPE自動調整命令を受け取った時点で、PE自動調整命令を実行不可能とし、B局SSEに通知する。その後は、A局SSEの命令によるSVシーケンスを続行する。
【0060】
図20では、A局SSEの命令に基づくSVシーケンスが始まった後に、B局CTから、VTH自動調整開始命令がB局SMPに発せられた場合を示している。この場合、B局のSSEからB局のSMPにVTH自動調整開始命令が発せられるが、B局SMPは、A局から始まったSVシーケンスが実行中であることを知っているので、VTH自動調整シーケンスが実行不可能であるとして、B局CTに実行不可能を通知する。A局SSEの命令から始まったSVシーケンスは、続行される。
【0061】
図21においては、A局SSEからのSVシーケンスが行われている最中に、B局CTからVDC(T)の自動設定命令がB局SMPに発せられた場合を示している。この場合も、B局SMPは、SVシーケンスが実行中であるので、B局CTからのVDC(T)の自動調整は実行不可能であるとして、B局CTに通知し、VDC(T)の自動調整を行わないで、SVシーケンスを続行する。
【0062】
図22においては、A局SSEから始まるSVシーケンスが実行中に、B局CTからVDC(R)自動調整シーケンスを始める命令がB局SMPに通知された場合を示している。この場合も、B局SMPは、SVシーケンスが行われている最中であることを知っているので、CTからのVDC(R)の自動調整シーケンスが実行不可能であることをB局CTに通知して、SVシーケンスを続行する。
【0063】
図23〜図27に、プリエンファシス自動調整中の割り込み時の各動作シーケンス例を示す。
本発明の実施形態に従って優先順位を付けることにより、プリエンファシスは2番目の優先項目となる。したがって、図23、図25のように、途中で中継器監視制御命令(SV問い合わせ要求)が割り込まれた場合は、一旦ビジー信号をSSEに返し、その間プリエンファシス自動調整シーケンスを停止し、全TRIB部のTPAに対し調整開始前の設定値に戻す。その後SSEより再度SV問い合わせが送られ、中継器監視制御動作が始まる。その他の制御(閾値調整、分散値調整)命令が合ったときは、それらを拒否し、プリエンファシス調整シーケンスを継続する。
【0064】
ただし、信号の方向によっては、同時に実行できる制御もある。表2に示した●がそれである。プリエンファシスは送信側の信号レベルを変える制御なので、同時に受信側の信号を制御しても問題はない。従って、自局の受信機閾値調整や受信側分散値調整および対向局のプリエンファシス調整、送信側分散値設定は同時に実行可能である。
【0065】
図23においては、A局SSEからPE自動調整開始命令がA局SMPに発せられ、前述のシーケンスに基づいて、PE自動調整シーケンスが行われている最中に、A局SSEから、SVシーケンスの実行開始が命令された場合を示している。A局SSEからSV問い合わせを受け取ったA局SMPは、A局SSEにビジー信号を通知する。また、A局SSEのSV問い合わせは、B局のSMPにも通知されているので、B局SSEにもビジー信号を通知する。今の場合、PE自動制御の前半の処理であるVTH調整シーケンス中であるので、A局SMPは、B局SMPに、B局SMPは、A局SMPにVTH異常終了ステータスを渡して、VTH調整シーケンスを終了させる。また、VTH調整シーケンスが異常終了するので、A局あるいはB局のRXFの閾値が中途半端な値に設定されないように、これらの閾値をVTH調整シーケンス開始前の値にリカバリ処理する。リカバリ処理が終了すると、A局SSEからSVシーケンスの開始であるSV問い合わせが行われ、前述のSVシーケンスと同様のシーケンスによってSV処理を行う。
【0066】
図24においては、A局SSEから開始されたPE自動調整シーケンスの途中で、A局CTからVDC(T)調整開始命令がA局SMPに入力された場合を示している。この場合には、PE自動調整シーケンスがVDC(T)の調整シーケンスよりも優先的であるので、A局CTには、VDC(T)の調整シーケンスができない旨の通知を行い、PE自動調整シーケンスを続行する。
【0067】
図25においては、A局SSEから開始されたPE自動調整シーケンスの途中で、B局のSSEからSVシーケンス開始命令が行われた場合を示している。この場合には、SVシーケンスがPE自動調整シーケンスよりも優先されるので、SV問い合わせがSSEからSMPに行われた時点で、SMPは、ビジー信号をSSEに返し、A局SSEから始まったPE自動調整シーケンスを中止し、PE自動調整シーケンスの開始前の状態に、閾値やプリエンファシス量を戻して(リカバリ処理)、リカバリ処理が終了したら、SVシーケンスを開始する。
【0068】
図26においては、A局SSEから開始されたPE自動調整シーケンスの実行中に、B局CTからVTH自動調整開始命令が発せられた場合を示している。この場合には、PE自動調整シーケンスの方が、VTH自動調整シーケンスより優先されるので、B局CTが発したVTH自動調整開始命令は、B局SMPにおいて拒絶され、B局CTには、VTH自動調整シーケンスが行えないことを通知すると共に、PE自動調整シーケンスを継続する。
【0069】
図27においては、A局SSEから始まったPE自動調整シーケンスの途中で、B局CTからVDC(R)の調整開始命令がB局SMPに発せられた場合を示している。この場合には、PE自動調整シーケンスが、VDC(R)の調整シーケンスより優先されるので、B局CTからのVDC(R)の調整シーケンス開始要求は拒絶され、PE自動調整シーケンスが続行される。
【0070】
図28〜32に、受信機閾値自動調整中の割り込み時の各動作シーケンス例を示す。
優先順位を付けることにより、閾値自動調整は3番目の優先項目となる。従って、図28、図30、図31のように、途中で中継器監視制御命令(SV問い合わせ要求)や対向局のプリエンファシス制御が割り込まれた場合は、一旦ビジー信号をSSEに返し、その間閾値自動調整シーケンスを停止し、全TRIB部のRXFに対し調整開始前の設定値に戻す。その後SSEより再度制御命令が送られ、割り込みした制御のシーケンスが始まる。
【0071】
その他の制御(同時実行できない自局の受信側分散値調整及び対向局の送信側分散値設定)命令があった時は、それらを拒否し、閾値自動調整シーケンスを継続する。
【0072】
図28においては、A局のSSEあるいはCTから始まるVTH自動調整シーケンスの実行中に、A局SSEあるいはCTからSVの実行が指示された場合を示している。この場合、A局及びB局のSMPは、SV問い合わせ要求を受けると、それぞれのSSEあるいはCTにビジー信号を通知して、VTH自動調整シーケンスを中止し、VTH自動調整シーケンスが始まる前の状態に閾値などをリカバリし、リカバリが完了した時点で、SVシーケンスを開始する。
【0073】
図29においては、A局のSSEまたはCTから始まったVTH自動調整シーケンスの途中で、A局SSEまたはCTからVDC(R)自動調整シーケンスの開始命令が発せられた場合を示してる。この場合には、VTH自動調整シーケンスの方がVDC(R)自動調整シーケンスよりも優先されるので、A局SSEあるいはCTからのVDC(R)の自動調整シーケンス実行命令を実行不可能として拒絶し、VTH自動調整シーケンスを続行する。
【0074】
図30においては、A局SSEあるいはCTから始まったVTH自動調整シーケンスの途中で、B局SSEあるいはCTから、SVシーケンスの開始命令がでた場合を示している。この場合、SVシーケンスが優先されるので、両局のSMPは、それぞれのSSEあるいはCTにビジー信号を送出し、その間に、VTH自動調整シーケンスを停止し、リカバリ処理を行う。リカバリ処理が終了すると、SVシーケンスが開始される。
【0075】
図31においては、A局SSEあるいはCTから始まったVTH自動調整シーケンスの途中で、B局のSSEあるいはCTから、PE自動調整シーケンスの開始命令が発せられた場合を示している。この場合、PE自動調整シーケンスのほうが、VTH自動調整シーケンスよりも優先されるので、B局のSMPは、B局のSSEあるいはCTに対し、ビジー信号を送出すると共に、VTH自動調整シーケンスを終了し、VTH自動調整シーケンス開始前の状態に戻すために、リカバリ処理を行う。リカバリ処理が終了すると、B局を起点としたPE自動調整シーケンスが開始される。図10は、A局を起点としたPE自動調整シーケンスであるが、いずれの局が起点となっても、シーケンスは基本的に同様なので、説明は省略する。
【0076】
図32においては、A局SSEあるいはCTからVTH自動調整シーケンスが開始され、その途中で、B局SSEあるいはCTからVDC(T)調整シーケンス開始命令が発せられた場合を示している。この場合、VTH自動調整シーケンスのほうが、VDC(T)調整シーケンスよりも優先されるので、VDC(T)自動調整シーケンス開始命令はB局SMPにより拒絶され、システムでは、VTH自動調整シーケンスが継続される。
【0077】
図33〜37に、送信側分散値設定中の割り込み時の各動作シーケンス例を示す。
優先順位を付けることにより、自局分散値調整は4番目の優先項目となるが、本制御は自動調整と違い、1つの命令で任意値に設定されるのみの制御なので、短時間(約2秒間程度)で完了する。そのため途中で割り込みがあったからといって必ずしもリカバリ処理するメリットはない。したがって、本実施形態では、リカバリ処理は行わず、優先順位の高い割り込み制御命令はそのまま受け付ける動作とする(図33〜36)。優先順位の低い受信側分散値制御のみについては、割り込まれても拒否することにする。
【0078】
図33においては、A局SSEあるいはCTからVDC(T)の自動調整シーケンス実行中にA局SSEあるいはCTからSVシーケンス開始命令が発せられた場合を示している。この場合、VDC(T)の自動調整シーケンスは、シーケンスが完了するまで実行し、その後、SVシーケンスを実行する。
【0079】
図34においては、A局SSEあるいはCTからVDC(T)自動調整シーケンスの開始命令が発せられ、このシーケンスの途中で、A局SSEあるいはCTからPE自動調整開始命令が発せられた場合である。この場合も、PE自動調整開始命令をそのまま受け付け、一方で、VDC(T)の自動調整を最後までやってしまう。その後は、前述したPE自動調整シーケンスと同じなので、説明を省略する。
【0080】
図35においては、A局SSEあるいはCTから始められたVDC(T)自動設定シーケンスの途中で、B局SSEあるいはCTからSVシーケンスが割り込みで始められた場合を示している。この場合も、SVシーケンスのの開始命令はそのまま受け付けられると共に、VDC(T)の自動設定シーケンスも同時に行われる。VDC(T)の自動設定シーケンスが終了すると、SVシーケンスが始められる。
【0081】
図36においては、A局SSEあるいはCTから始まったVDC(T)の自動設定シーケンスの途中で、B局SSEあるいはCTがVTH自動調整シーケンス開始命令を発した場合を示している。この場合も、VTH自動調整シーケンスの開始命令は、そのまま受け付けられる。一方で、VDC(T)の自動設定シーケンスも続行され、これが終了した時点で、VTH自動調整シーケンスを実行する。
【0082】
図37においては、A局SSEあるいはCTから始まったVDC(T)自動設定シーケンスの途中で、B局SSEあるいはCTからVDC(R)の自動設定シーケンス開始命令が発せられた場合を示している。この場合には、VDC(T)の自動設定シーケンスはVDC(R)の自動設定シーケンスよりも優先されるので、VDC(R)自動設定シーケンスの開始命令は拒絶される。そして、VDC(T)自動設定シーケンスのみが実行され、終了する。
【0083】
図38〜42に、受信側分散値自動調整中の割り込み時の各動作シーケンス例を示す。
優先順位を付けることにより、受信側分散値調整は5番目の優先項目となる。したがって、図8の表2に示されているように、同時制御可能な自局プリエンファシス、自局送信側分散値設定、対向局閾値調整および対向局受信側分散値調整の4つ以外については、全て命令を受け付け、実行中の受信側分散値調整シーケンスは中止し、調整前の設定値に戻すリカバリ処理を行う。その後に割り込み制御を実行する。
【0084】
図38においては、A局SSEあるいはCTからVDC(R)の設定開始命令が発せられ、シーケンスの実行中に、A局SSEあるいはCTからSVシーケンスの開始命令が発せられた場合を示している。この場合には、両局のSMPはそれぞれのSSEあるいはCTに対してビジー信号を送信し、VDC(R)設定処理のリカバリ処理を行う。そして、リカバリ処理が終了した後に、SVシーケンスを開始する。
【0085】
図39においては、A局SSEあるいはCTから始められたVDC(R)の設定シーケンスの実行中に、A局SSEあるいはCTからVTH自動調整開始命令が発せられた場合を示している。A局のSMPは、VTH自動調整開始命令に対し、ビジー信号をA局のSSEあるいはCTに送信し、VDC(R)の設定シーケンスを中止し、リカバリ処理を行う。リカバリ処理が終了すると、VTH自動調整シーケンスを開始する。
【0086】
図40においては、A局SSEあるいはCTから始められたVDC(R)の設定シーケンスの実行中に、B局SSEあるいはCTからSVシーケンスの開始命令が発せられた場合を示している。両局のSMPは、それぞれのSSEあるいはCTにビジー信号を送信し、VDC(R)設定処理のリカバリ処理を実行し、リカバリ処理が終了すると、SVシーケンスを実行する。
【0087】
図41においては、A局SSEあるいはCTから始められたVDC(R)の設定シーケンスの実行中に、B局SSEあるいはCTから、PE自動調整シーケンスの開始命令が発せられた場合を示している。この場合、PE自動調整シーケンス開始命令を受けたB局SMPは、ビジー信号をB局SSEあるいはCTに返し、A局から始められたVDC(R)設定シーケンスを中止し、リカバリ処理を行う。リカバリ処理が終了すると、PE自動調整シーケンスが開始される。
【0088】
図42においては、A局SSEあるいはCTから始められたVDC(R)の自動設定シーケンスの途中で、B局SSEあるいはCTからVDC(T)の設定開始命令が発せられた場合を示している。この場合、B局SMPは、ビジー信号をB局SSEあるいはCTに送信し、A局から始まったVDC(T)の設定シーケンスを終了させ、リカバリ処理を行わせる。リカバリ処理が終わると、VDC(T)設定処理が開始される。
【0089】
図43〜48に、各制御実行中に障害が発生した場合の各動作シーケンス例を示す。
障害発生のパターンについては数多く存在するため、本実施形態では代表的と思われる6パターンについて示した。
【0090】
図43は、プリエンファシス調整中に送信側伝送路で障害が発生した場合であるが、この場合は対向局通信が一部異常となり、対向局エラー訂正個数をもらえない状態になるので、これ以上プリエンファシス調整シーケンスを実行することができない。したがって、処理を中止し、リカバリ処理を実行する。この場合、対向局(B局)受信側で警報が発生し、それを検出したB局SMPは、A局に対しプリエンファシス強制終了コマンドを送信する。A局SMPは、このステータスを受信することにより、プリエンファシス調整を中止し、リカバリ処理を行う。
【0091】
図44は、プリエンファシス調整中に受信側伝送路で障害が発生した場合であるが、この場合は自局で警報が発生するので、自局SMPで検出することができ、即プリエンファシス調整を中止してリカバリ処理に入る。そして、対向局に対してPE異常終了ステータスを送信し、リカバリ処理中であることを通知する。
【0092】
図45は、プリエンファシス調整中に受信側ユニットが抜けた場合であるが、この場合も基本的には図44と同様の動作となり、自局SMPの判断で自動調整シーケンスの中止・リカバリ処理を行う。
【0093】
図46〜48は、受信機閾値調整中に障害が発生した場合の動作を示したものであるが、これも基本的にはプリエンファシスの場合と同じで、送信側障害の場合は対向局からの強制終了コマンドでシーケンス中止、受信側障害の場合は自局SMPの判断でシーケンス中止・リカバリ処理を行う。
【0094】
すなわち、図46は、A局CTから始まったVTH自動調整シーケンスの途中で、B局SMPにおいて障害が検出された場合である。B局SMPは、A局SMPにVTH自動調整シーケンスの強制終了コマンドを送信し、A局SMPは、VTH異常終了ステータスONの信号をA局CTに渡すと共に、VTH自動調整シーケンスを中止して、リカバリ処理を開始する。リカバリ処理が終了した時点で、A局SMPは、A局CTにVTH異常終了ステータスのOFFと、VTH調整中ステータスOFFの通知をする。障害が復旧したら、A局SMPから、B局SMPに対して、VTH調整終了ステータスを渡し、B局SMPは、B局SSEに対し、リモートVTH調整中ステータスOFFを通知する。
【0095】
図47は、A局CTから始まったVTH自動調整シーケンスの途中で、A局SMPが障害を検出した場合である。この場合、A局SMPは、A局CTに対し、VTH異常終了ステータスONを通知し、B局SMPには、VTH異常終了ステータスを通知する。B局SMPは、B局SSEにリモートVTH異常終了ステータスONを通知する。そして、リカバリ処理を行い、リカバリ処理が終了すると、A局SMPは、A局CTにVTH調整中/異常終了ステータスOFFを通知し、B局SMPには、VTH調整終了ステータスを通知する。B局SMPは、更に、B局SSEにリモートVTH異常終了ステータスOFFを通知する。
【0096】
図48は、A局CTから始まったVTH自動調整シーケンスの途中でA局のMPTRの抜くなどの障害が生じた場合を示している。この場合には、アラーム発生と同時に、A局CTにVTH異常終了ステータスONが通知される。また、B局SMPにはVTH異常終了ステータスを通知する。B局SMPは、リモートVTH異常終了ステータスONをB局SSEに通知する。そして、A局でリカバリ処理を行い、リカバリ処理が終わると、A局SMPは、B局SMPにVTH調整終了ステータスを通知し、B局SMPからB局SSEに対して、リモートVTH異常終了ステータスOFFを通知する。そして、障害が復旧すると、A局SMPからA局CTにVTH調整中/異常終了ステータスOFFが通知される。
【0097】
受信側分散値調整についても、考え方は閾値調整時(VTH調整時)と同様なので図示していないが、障害発生時は即シーケンスを中止し、リカバリ処理を行う。
【0098】
ただし、中継器監視制御については例外で、回線状態によらず最優先で実行される必要があるため、障害発生時もシーケンスはそのまま続行させるようにする。
【0099】
以上のように、障害発生時においては設定値を以前の値に戻すことにより、障害がより複雑化することを防止する。
(付記1)WDM光通信システムの端局における主信号制御装置であって、該WDM通信システムの伝送路に設けられる中継器の監視制御をする中継器監視制御手段と、
該端局から送信するWDM光信号の波長間のレベル差を調整するプリエンファシスを行うプリエンファシス制御手段と、
光信号の受信装置が信号検出するために使用する閾値を設定制御する閾値設定制御手段と、
送信端あるいは受信端での波長分散補償量を調節する波長分散補償制御手段と、
中継器の監視制御、プリエンファシス制御、閾値設定制御、及び波長分散補償制御を、この順序で優先的に行うことにより、これらの制御の内少なくとも2つが同時に起こったときに、該WDM通信システムが送受する主信号の信号品質に悪影響を与えることなく該制御を実現する優先制御手段と、
を備えることを特徴とする主信号制御装置。
【0100】
(付記2)前記波長分散量の調整は、送信端における調整が受信端における調整よりも優先することを特徴とする付記1に記載の主信号制御装置。
(付記3)対向する端局からの中継器の監視制御と自端局からの中継器の監視制御が同時に生じた場合には、両端局の前記優先制御手段を接続する専用の回線によって情報を交換し、先に行っていた制御を優先して行うことを特徴とする付記1に記載の主信号制御装置。
【0101】
(付記4)前記各制御の内、対向端局と自端局を接続する前記WDM通信システムの異なる伝送路に関連した制御は、同時に実行することを特徴とする付記1に記載の主信号制御装置。
【0102】
(付記5)前記閾値制御は、受信信号の振幅方向の閾値と位相方向の閾値を制御することを特徴とする付記1に記載の主信号制御装置。
(付記6)優先順位の低い制御が優先順位の高い制御によって割り込まれた場合、該優先順位の低い制御は、制御を中止すると共に、前記WDM通信システムの状態を該優先順位の低い制御が始まる前の状態に戻すリカバリ処理を行うことを特徴とする付記1に記載の主信号制御装置。
【0103】
(付記7)前記優先順位の低い制御が自端局の波長分散補償制御である場合には、リカバリ処理を行わないことを特徴とする付記6に記載の主信号制御装置。
【0104】
(付記8)前記いずれかの制御の実行中に障害が発生した場合には、該制御を中止し、前記WDM通信システムを該制御が行われる前の状態に戻すリカバリ処理を行うことを特徴とする付記1に記載の主信号制御装置。
【0105】
(付記9)WDM光通信システムの端局における主信号制御方法であって、
該WDM通信システムの伝送路に設けられる中継器の監視制御をする中継器監視制御ステップと、
該端局から送信するWDM光信号の波長間のレベル差を調整するプリエンファシスを行うプリエンファシス制御ステップと、
光信号の受信装置が信号検出するために使用する閾値を設定制御する閾値設定制御ステップと、
送信端あるいは受信端での波長分散補償量を調節する波長分散補償制御ステップと、
中継器の監視制御、プリエンファシス制御、閾値設定制御、及び波長分散補償制御を、この順序で優先的に行うことにより、これらの制御の内少なくとも2つが同時に起こったときに、該WDM通信システムが送受する主信号の信号品質に悪影響を与えることなく該制御を実現する優先制御ステップと、
を備えることを特徴とする主信号制御方法。
【0106】
(付記10)前記波長分散量の調整は、送信端における調整が受信端における調整よりも優先することを特徴とする付記9に記載の主信号制御方法。
(付記11)対向する端局からの中継器の監視制御と自端局からの中継器の監視制御が同時に生じた場合には、両端局の前記優先制御ステップにおいて専用に使用する回線によって情報を交換し、先に行っていた制御を優先して行うことを特徴とする付記9に記載の主信号制御方法。
【0107】
(付記12)前記各制御の内、対向端局と自端局を接続する前記WDM通信システムの異なる伝送路に関連した制御は、同時に実行することを特徴とする付記9に記載の主信号制御方法。
【0108】
(付記13)前記閾値制御は、受信信号の振幅方向の閾値と位相方向の閾値を制御することを特徴とする付記9に記載の主信号制御方法。
(付記14)優先順位の低い制御が優先順位の高い制御によって割り込まれた場合、該優先順位の低い制御は、制御を中止すると共に、前記WDM通信システムの状態を該優先順位の低い制御が始まる前の状態に戻すリカバリ処理を行うことを特徴とする付記9に記載の主信号制御方法。
【0109】
(付記15)前記優先順位の低い制御が自端局の波長分散補償制御である場合には、リカバリ処理を行わないことを特徴とする付記14に記載の主信号制御方法。
【0110】
(付記16)前記いずれかの制御の実行中に障害が発生した場合には、該制御を中止し、前記WDM通信システムを該制御が行われる前の状態に戻すリカバリ処理を行うことを特徴とする付記9に記載の主信号制御方法。
【0111】
【発明の効果】
本発明により、WDM海底端局装置に要求されている海底中継器/利得等化器の監視制御機能、プリエンファシス制御機能、受信機閾値制御機能及び分散値制御機能の各種主信号制御機能を、より安全に、主信号への影響を防ぎながら、それぞれ確実に動作させることが可能になり、またオペレータにとって制御の順番などを考慮すること必要なく、安心して保守できる装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に従った装置構成例を示す図である。
【図2】各制御機能の手順を示すブロック図(その1)である。
【図3】各制御機能の手順を示すブロック図(その2)である。
【図4】各制御機能の手順を示すブロック図(その3)である。
【図5】各制御機能の手順を示すブロック図(その4)である。
【図6】各制御機能の手順を示すブロック図(その5)である。
【図7】各制御機能の手順を示すブロック図(その6)である。
【図8】本発明の実施形態に従った各制御機能の優先順位を示す図である。
【図9】本発明の実施形態の基本動作を示し、局間で行われる各情報のやりとりを説明する図(その1)である。
【図10】本発明の実施形態の基本動作を示し、局間で行われる各情報のやりとりを説明する図(その2)である。
【図11】本発明の実施形態の基本動作を示し、局間で行われる各情報のやりとりを説明する図(その3)である。
【図12】本発明の実施形態の基本動作を示し、局間で行われる各情報のやりとりを説明する図(その4)である。
【図13】本発明の実施形態の基本動作を示し、局間で行われる各情報のやりとりを説明した図(その5)である。
【図14】中継器監視制御中の割り込み時の各動作シーケンス例(その1)を示す図である。
【図15】中継器監視制御中の割り込み時の各動作シーケンス例(その2)を示す図である。
【図16】中継器監視制御中の割り込み時の各動作シーケンス例(その3)を示す図である。
【図17】中継器監視制御中の割り込み時の各動作シーケンス例(その4)を示す図である。
【図18】中継器監視制御中の割り込み時の各動作シーケンス例(その5)を示す図である。
【図19】中継器監視制御中の割り込み時の各動作シーケンス例(その6)を示す図である。
【図20】中継器監視制御中の割り込み時の各動作シーケンス例(その7)を示す図である。
【図21】中継器監視制御中の割り込み時の各動作シーケンス例(その8)を示す図である。
【図22】中継器監視制御中の割り込み時の各動作シーケンス例(その9)を示す図である。
【図23】プリエンファシス自動調整中の割り込み時の各動作シーケンス例(その1)を示す図である。
【図24】プリエンファシス自動調整中の割り込み時の各動作シーケンス例(その2)を示す図である。
【図25】プリエンファシス自動調整中の割り込み時の各動作シーケンス例(その3)を示す図である。
【図26】プリエンファシス自動調整中の割り込み時の各動作シーケンス例(その4)を示す図である。
【図27】プリエンファシス自動調整中の割り込み時の各動作シーケンス例(その5)を示す図である。
【図28】受信機閾値自動調整中の割り込み時の各動作シーケンス例(その1)を示す図である。
【図29】受信機閾値自動調整中の割り込み時の各動作シーケンス例(その2)を示す図である。
【図30】受信機閾値自動調整中の割り込み時の各動作シーケンス例(その3)を示す図である。
【図31】受信機閾値自動調整中の割り込み時の各動作シーケンス例(その4)を示す図である。
【図32】受信機閾値自動調整中の割り込み時の各動作シーケンス例(その5)を示す図である。
【図33】送信側分散値設定中の割り込み時の各動作シーケンス例(その1)を示す図である。
【図34】送信側分散値設定中の割り込み時の各動作シーケンス例(その2)を示す図である。
【図35】送信側分散値設定中の割り込み時の各動作シーケンス例(その3)を示す図である。
【図36】送信側分散値設定中の割り込み時の各動作シーケンス例(その4)を示す図である。
【図37】送信側分散値設定中の割り込み時の各動作シーケンス例(その5)を示す図である。
【図38】受信側分散値自動調整中の割り込み時の各動作シーケンス例(その1)を示す図である。
【図39】受信側分散値自動調整中の割り込み時の各動作シーケンス例(その2)を示す図である。
【図40】受信側分散値自動調整中の割り込み時の各動作シーケンス例(その3)を示す図である。
【図41】受信側分散値自動調整中の割り込み時の各動作シーケンス例(その4)を示す図である。
【図42】受信側分散値自動調整中の割り込み時の各動作シーケンス例(その5)を示す図である。
【図43】各制御実行中に障害が発生した場合の各動作シーケンス例(その1)を示す図である。
【図44】各制御実行中に障害が発生した場合の各動作シーケンス例(その2)を示す図である。
【図45】各制御実行中に障害が発生した場合の各動作シーケンス例(その3)を示す図である。
【図46】各制御実行中に障害が発生した場合の各動作シーケンス例(その4)を示す図である。
【図47】各制御実行中に障害が発生した場合の各動作シーケンス例(その5)を示す図である。
【図48】各制御実行中に障害が発生した場合の各動作シーケンス例(その6)を示す図である。
【図49】従来のWDM光海底端局装置の一構成例を示す図である。
【符号の説明】
10、11 端局
12、14 TRIB
13、15 COM
16、40 TPA
18、37 TXF
19、36 FOI
20、35 RXF
23、41 MPTR
24、42 SIP
25、43 PCP
26、44 RSP
27、45 SMP
28、46 SSE
29、47 CT
30、32 WDM部
31―1、31−2 海底中継器
31−3、31−4 利得等化器
60、61、62、62 可変分散補償器
65、66 閾値可変回路
Claims (5)
- WDM光通信システムの端局における主信号制御装置であって、
該WDM通信システムの伝送路に設けられる中継器の監視制御をする中継器監視制御手段と、
該端局から送信するWDM光信号の波長間のレベル差を調整するプリエンファシスを行うプリエンファシス制御手段と、
光信号の受信装置が信号検出するために使用する閾値を設定制御する閾値設定制御手段と、
送信端あるいは受信端での波長分散補償量を調節する波長分散補償制御手段と、
中継器の監視制御、プリエンファシス制御、閾値設定制御、及び波長分散補償制御を、この順序で優先的に行うことにより、これらの制御の内少なくとも2つが同時に起こったときに、該WDM通信システムが送受する主信号の信号品質に悪影響を与えることなく該制御を実現する優先制御手段と、
を備えることを特徴とする主信号制御装置。 - 前記波長分散補償量の調整は、送信端における調整が受信端における調整よりも優先することを特徴とする請求項1に記載の主信号制御装置。
- 対向する端局からの中継器の監視制御と自端局からの中継器の監視制御が同時に生じた場合には、両端局の前記優先制御手段を接続する専用の回線によって情報を交換し、先に行っていた制御を優先して行うことを特徴とする請求項1に記載の主信号制御装置。
- 前記各制御の内、対向端局と自端局を接続する前記WDM通信システムの異なる伝送路に関連した制御は、同時に実行することを特徴とする請求項1に記載の主信号制御装置。
- WDM光通信システムの端局における主信号制御方法であって、
該WDM通信システムの伝送路に設けられる中継器の監視制御をする中継器監視制御ステップと、
該端局から送信するWDM光信号の波長間のレベル差を調整するプリエンファシスを行うプリエンファシス制御ステップと、
光信号の受信装置が信号検出するために使用する閾値を設定制御する閾値設定制御ステップと、
送信端あるいは受信端での波長分散補償量を調節する波長分散補償制御ステップと、
中継器の監視制御、プリエンファシス制御、閾値設定制御、及び波長分散補償制御を、この順序で優先的に行うことにより、これらの制御の内少なくとも2つが同時に起こったときに、該WDM通信システムが送受する主信号の信号品質に悪影響を与えることなく該制御を実現する優先制御ステップと、
を備えることを特徴とする主信号制御方法。
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