JP3610563B2 - Pdlデータ処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力されたPDLデータを解析処理(インタープリテーション)してPDLデータが表現するオブジェクトを可視化するに際し、不要なPDLデータ部分を可視化処理の対象から除外することにより処理効率を向上させるPDLデータ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ページ記述言語(PDL)を用いた画像処理システムでは、グラフィクス、テキスト、ラスタイメージ等をオブジェクトとして記述したPDLデータを解析処理して可視化し、例えばプリント用のラスタ画像やVDT用のラスタ画像を出力する。
従来、PDLデータの可視化処理では、PDLデータの解析処理を行い、PDLデータ中に記述されている順序に従って全てのオブジェクトを可視化処理していた。
【0003】
ここで、PDLデータが含むオブジェクトの中には、可視化された場合にオブジェクト間の重なりで覆い隠されるために、不可視なオブジェクトや部分的に不可視なオブジェクトが存在する場合がある。
このような不可視なオブジェクトやオブジェクト部分についてのPDLデータを可視化処理することは、本来不要であり可視化処理に要するCPUパワーの浪費となる。特に、高解像度のラスタ画像はそのデータサイズが巨大なものであるので、部分的に不可視なラスタ画像を含むPDLデータにおいても浪費されるCPUパワーも大きいといえる。また、複雑なグラフィクスデータの可視化処理も大きなCPUパワーを要するため、不可視なグラフィクスオブジェクトの処理もCPUパワーの浪費であるといえる。
【0004】
上記のような不要な可視化処理に対して、特開平6−119456号公報には、入力されたPDLデータが含む全てのオブジェクトの描画順序を指定することにより、オブジェクトが重なり合う領域の展開処理を行わない画像出力システムが開示されている。この画像出力システムでは、オブジェクトを展開する順序を指定し、指定された順序に従って展開処理を行うことにより展開処理の重複を避けるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した画像出力システムにあっては、PDLデータが含むオブジェクトの展開処理順序はユーザが指定するのもであるため、PDLデータに含まれている全てのオブジェクトの展開処理順序をプリント時にユーザが指定することは現実には困難である。
本発明は上記従来の事情に鑑みなされたもので、自動的にオブジェクト間の包含関係を判断して不可視なオブジェクトに係るPDLデータを排除し、これによって、PDLデータの可視化処理にかかる負荷を低減するPDLデータ処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るPDLデータ処理装置では、オブジェクト間の重なりで覆い隠されるオブジェクトについてそのPDLデータを削除する前処理を、入力されたPDLデータをプリント出力等のために可視化するに際して行うことにより、可視化処理にかかる負荷を低減する。
すなわち、入力されたPDLデータが含む複数のオブジェクトの座標値を座標値変換手段が単一の座標系上の座標値へ変換し、これらオブジェクトについて描画サイズ及び位置に基づいてオブジェクト間の包含関係を包含解析手段が解析し、オブジェクト間の重なりで覆い隠されるオブジェクトを特定する。そして、この特定されたオブジェクトについてそのPDLデータを削除手段が削除し、可視化処理の対象となるPDLデータ中から不可視なオブジェクトに係るPDLデータを排除する。
【0007】
また、本発明に係るPDLデータ処理装置では、オブジェクト間の重なりで部分的に覆い隠されるオブジェクトについて、その不可視部分のPDLデータを可視化処理の対象から排除する前処理を、入力されたPDLデータをプリント出力等のために可視化するに際して行うことにより可視化処理にかかる負荷を低減する。
すなわち、入力されたPDLデータが含む複数のオブジェクトの座標値を座標値変換手段が単一の座標系上の座標値へ変換し、これらオブジェクトについて描画サイズ及び位置に基づいてオブジェクト間の包含関係を包含解析手段が解析し、オブジェクト間の部分的な重なりで覆い隠されるオブジェクト不可視部分と、このような重なり合いが生じない可視部分とを特定する。そして、この特定された不可視部分と可視部分とに分割手段がオブジェクトを分割し、このオブジェクトの可視部分を再配置手段が座標値を変換する前の座標系上の座標値へ再配置することにより、可視化処理の対象となるPDLデータ中からオブジェクトの不可視部分に係るPDLデータを排除する。
【0008】
また、本発明に係るPDLデータ処理装置では、上記した不可視なオブジェクト及びオブジェクト部分についてのPDLデータの削除を行い、プリント出力等のための可視化処理の対象となるPDLデータ中から可視化処理を行っても意味を持たないPDLデータを排除する。
このような処理を施されて変換されたPDLデータは不可視なオブジェクトを含まないため、プリント処理等に際して不可視なオブジェクトを可視化処理するために費やされていたCPU負荷を削減できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のPDLデータ処理装置に係る実施例を図面を参照して説明する。
図1には、第1実施例に係るPDLデータ処理装置の構成を示してある。
このPDLデータ処理装置は、オブジェクト間の重なりで覆い隠されるオブジェクトについてそのPDLデータを削除するものであり、PDLデータを取り込むPDLデータ入力手段1と、PDLデータの解析処理を行う記述解析手段2と、PDLデータが含む複数のオブジェクトの座標値を単一の座標系上の座標値へ変換する座標値変換手段3と、PDLデータに含まれているオブジェクト間の包含関係を解析する包含解析手段4と、包含関係の解析によって特定された不可視なオブジェクトの記述をPDLデータ中から削除する削除手段5と、削除処理後の残存するデータ(すなわち、可視なオブジェクトデータ)によってPDLデータを生成し直すPDLデータ生成手段6と、を有している。
【0010】
記述解析手段2によるPDLデータの解析処理は、本例においては、パージングを行って字句解析とトークンの切り出しを行い、命令トークン列を生成することにより行う。
また、座標値変換手段3による変換処理では、記述解析手段2で抽出されたトークン列からオブジェクト毎の記述を切り分けてオブジェクトの大きさと存在座標値を計算する。すなわち、オブジェクトが記述される座標系からページ内の統一座標系へ各オブジェクトを変換し、この変換後の座標及び大きさデータを各オブジェクト毎にオブジェクトテーブル7に保持する。
【0011】
また、包含解析手段4では、座標値変換手段3で計算したオブジェクトの大きさと座標位置から、オブジェクト間の包含関係を解析する。この包含解析手段4は外接矩形テーブル8と包含関係テーブル9とを有しており、各オブジェクトの外接矩形データを計算して外接矩形テーブル8に格納し、これら外接矩形の比較から不可視なオブジェクトを特定し、この特定するためのデータを包含関係テーブル9に格納する。
また、削除手段5では包含解析手段4による解析結果に基づいて不可視なオブジェクトの記述を入力されたPDLデータから削除し、このデータによってPDLデータ生成手段6が可視化処理の対象となるPDLデータを生成し直す。
【0012】
第2図には、本発明の第2実施例に係るPDLデータ処理装置の構成を示してある。
このPDLデータ処理装置は、オブジェクト間の部分的な重なりで覆い隠されるオブジェクトの不可視部分についてそのPDLデータを削除するものであり、上記の第1実施例で示した削除手段5に代えて、オブジェクトの不可視部分と可視部分とに分割する分割手段10と、オブジェクトの可視部分を座標値変換手段3で座標値を変換する前の元の座標系上の座標値へ再配置する再配置手段11と、を有している。
なお、PDLデータ入力手段1、記述解析手段2、座標値変換手段3、包含解析手段4、及び、PDLデータ生成手段6は上記の第1実施例と同様であるが、本実施例の包含解析手段4はオブジェクト間の部分的な重なりで覆い隠されるオブジェクトの不可視部分を特定する。
【0013】
分割手段10での分割処理では、包含解析手段4による解析結果に基づいて部分的に不可視なラスタオブジェクトがあれば、その包含境界に対する外接矩形を境として複数のラスタオブジェクトへ分割する。
再配置手段11では分割手段10で分割したオブジェクトを統一座標上で分割前のオブジェクトと等価な座標へ再配置する。そして、再配置手段11は分割されたオブジェクトの不可視部分及び可視部分について、これら部分の配置座標値及びサイズを分割テーブル12に格納する。
すなわち、オフジェクトの不可視部分の記述を入力されたPDLデータから排除して、PDLデータ生成手段6が可視化処理の対象となるPDLデータを生成し直す。
【0014】
第3図には、本発明の第3実施例に係るPDLデータ処理装置の構成を示してある。
このPDLデータ処理装置は、オブジェクト間の重なりで覆い隠されるオブジェクト及びオブジェクトの不可視部分についてそのPDLデータを削除するものであり、上記した第1実施例と第2実施例とを融合させた構成となっている。
なお、本実施例の包含解析手段4は、オブジェクト間の重なりで覆い隠されるオブジェクト及びオブジェクト間の部分的な重なりで覆い隠されるのオブジェクトの不可視部分を特定し、これらをそれぞれ削除処理の対象及び再配置処理の対象とする。
【0015】
次に、上記した座標値変換手段3、包含解析手段4、分割手段10、及び、再配置手段11で行われる処理を詳細に説明する。
第4図には、座標値変換手段3で行われる処理の手順を示してある。
まず、当該前処理においてPDLデータを可視化処理して生成するオブジェクトイメージの出力座標系を設定し(ステップS1)、記述解析手段2で生成された命令トークン列のカレントポインタから命令トークンをフェッチしてカレントポインタを更新する(ステップS2)。次いで、フェッチした命令トークンがNULLであるか否かを判定し(ステップS3)、PDLデータ中の全てのオブジェクトについての座標値変換処理が終了した状態を示すNULLである場合には包含解析手段4による包含解析処理へ移行する一方、NULLでない場合には座標値変換処理を行うためにオブジェクトテーブル7へ新規エントリを追加する(ステップS4)。
【0016】
オブジェクトテーブル7は、オブジェクトの描画座標とサイズとをステップS1で設定した出力座標系へ変換したデータを含むこととなり、PDLデータが含む全てのオブジェクトの描画座標とサイズとが統一した座標系上のデータとしてオブジェクト毎に各エントリに格納されることとなる。
すなわち、オブジェクトの元の座標系からステップS1で設定した出力座標系への2次元座標変換を行い(ステップS5)、この座標変換値をオブジェクトテーブル7のカレントエントリへストアする(ステップS6)。したがって、オブジェクトテーブル7の1エントリは、オペレータ単位の変換座標値を含むこととなる。
【0017】
ここで、或る座標系上の座標値の組(x、y)を別の座標系上の座標値の組(x’、y’)へ変換するためには、(式1)に示す3×3の変換行列を用いて行うことができることが知られている。
具体的には、PDLデータ中の座標変換オペレータで指定されるパラメータa、b、c、d、tx、tyからオペレータ単位で(式2)に示す座標変換式を用いて座標計算をする。
【0018】
【数1】
【0019】
【数2】
【0020】
そして、記述解析手段2で生成した命令トークン列のカレントポインタから命令トークンをフェッチしてカレントポインタを更新し(ステップS7)、当該命令トークンがオブジェクトの記述か否かを判別する(ステップS8)。この結果、オブジェクトの記述である場合には座標変換処理を行うためにステップS5の処理へ戻る一方、オブジェクトの記述でない場合にはオブジェクトテーブル7のカレントエントリへオブジェクトの区切りを記してテーブル7のアップデート処理を行う(ステップS9)。
そして、ステップS7でフェッチしたオペレータが新しいオブジェクトの記述か否かを判定し(ステップS10)、新しいオブジェクトの記述である場合には座標変換処理を行うためにステップS4の処理へ進む一方、新しいオブジェクトの記述でない場合には次のオペレータをフェッチするためにステップS2の処理へ進む。
【0021】
次に、第5図には包含解析手段4で行われる処理の手順を示してある。
まず、座標値変換手段3で生成したオブジェクトテーブル7からカレントポインタが示すオブジェクトをフェッチしてカレントポインタを更新する(ステップS21)。次いで、フェッチしたオブジェクトがNULLであるか否かを判断し(ステップS22)、PDLデータ中の全てのオブジェクトについての外接矩形の計算処理が終了した状態を示すNULLである場合には後述するステップS25へ移行する一方、NULLでない場合にはオブジェクトの外接矩形を計算するために処理へ移行する(ステップS23)。
因みに、この外接矩形の計算において、原点に対してX、Y軸が各々右方向と上方向に正である座標平面上へオブジェクトを置いたときの外接矩形は、そのオブジェクトについて、(Xの最小値、Yの最大値)、(Xの最大値、Yの最小値)を対角とする矩形である。
【0022】
そして、上記のようにして計算した外接矩形を外接矩形テーブル8へ記録してテーブルを更新し(ステップS24)、ステップS22での判断でフェッチしたオブジェクトがNULLとなったところで、テーブル8に保持されたオブジェクト(外接矩形)間の包含関係を解析する処理へ移行する(ステップS25)。
すなわち、外接矩形テーブル8からカレントポインタが示す外接矩形をフェッチしてカレントポインタを更新し(ステップS25)、フェッチした外接矩形がNULLか否かを判断する(ステップS26)。
この結果、外接矩形テーブル8の全てのエントリについて包含関係の解析処理が終了したことを示すNULLである場合には削除手段5による削除処理へ移行する一方、NULLでない場合には包含関係の解析処理を行う(ステップS27)。
【0023】
すなわち、外接矩形テーブル8を検索してステップS25でフェッチした外接矩形が他のオブジェクトの外接矩形と交差しないか否かを判断し(ステップS27)、交差しない場合にはステップS25へ戻って次の外接矩形をフェッチする。一方、交差する場合には、オブジェクトの重なりタイプを判断し(ステップS28)、オブジェクトタイプがラスタ上へのラスタの重なりである場合にはラスタオブジェクトとラスタオブジェクトの包含領域を判定し(ステップS29)、その他の場合には2つの重なり合うオブジェクトの外接矩形の包含関係を判定する(ステップS30)。
【0024】
ラスタオブジェクトとラスタオブジェクトとの包含領域判定(ステップS29)では、第6図に示すように、ラスタオブジェクト甲と、甲に重なるラスタオブジェクト乙の外接矩形について、各々の外接矩形が重なり合う領域である丙を抽出する。そして、甲が含む領域丙を削除領域として包含関係テーブル9へ格納する(ステップS31)。
また、2つの重なり合うオブジェクトの外接矩形の包含関係判定(ステップS30)では、第7図に示すように、オブジェクト甲と、甲に重なるオブジェクト乙の外接矩形について、原点に対してX、Y軸が各々右方向と上方向に正である座標平面上において、乙のXの最小値>甲のXの最小値、且つ、乙のYの最大値<甲のYの最大値、且つ、乙のXの最大値<甲のXの最大値、且つ、乙のYの最小値>甲のYの最小値、であれば甲は乙を包含すると判定する。そして、甲と乙の包含関係を判定した結果を、包含関係テーブル9へ格納する(ステップS31)。
【0025】
なお、削除手段5では、包含解析手段4で生成した包含関係テーブル9に記録された包含されるオブジェクト(すなわち、不可視のオブジェクト)について、そのPDLデータを入力されたPDLデータから削除する。
したがって、図1に示した第1実施例ではこの削除処理されたデータに基づいてPDLデータ生成手段6によりPDLデータが生成され、また、図3に示した第3実施例ではこの削除処理及び後述する再配置処理がなされたデータに基づいてPDLデータ生成手段6によりPDLデータが生成される。
【0026】
次に、第8図には分割手段10で行われる処理の手順を示してある。
この分割処理では、重なり合う二つのラスタオブジェクトについて包含されるラスタを複数の矩形領域へ分割し、包含関係テーブル9に記録された不可視な領域を削除する。
まず、包含関係テーブル9のエントリをフェッチしてカレントポインタを更新し(ステップS41)、エントリがNULLであるか否かを判定する(ステップS42)。この結果、テーブル9の全てのエントリについての分割処理が終了したことを示すNULLである場合には再配置手段11による再配置処理へ移行する一方、NULLでない場合には分割処理を行う(ステップS43)。
【0027】
すなわち、ステップS41でフェッチしたエントリがラスタの削除領域でないか否かを判断し(ステップS43)、削除領域でない場合には次のエントリを判断するためにステップS41の処理へ戻る。一方、削除領域である場合には、ステップS41でフェッチした削除領域に該当するラスタオブジェクトを削除領域を含む複数の矩形領域へ分割し、削除領域(不可視部分)を除く矩形領域を分割テーブル12へ記録する(ステップS44)。
例えば、第9図に示すように、オブジェクト乙がオブジェクト甲を部分的に包含している場合には、包含解析手段での解析の結果から包含関係テーブル9には図中の領域甲3が削除領域であることが記録される。分割処理では、オブジェクト甲を甲1、甲2、甲3の3つの領域に分割し、分割テーブル10には削除領域甲3を除いた2つの矩形領域(可視部分)甲1、甲2のみを記録する。
【0028】
次に、再配置手段11では、分割手段10で生成した分割テーブル12に基づいて、残存したラスタオブジェクト領域の座標配置を計算する。
例えば、第10図に示すように、分割したラスタオブジェクトが分割境界L1、L2でA1、A2、A3、A4の4つのオブジェクト領域に分割された場合、このオブジェクトの開始座標は(x1、y1)、サイズはX方向にax、Y方向にayであり、分割境界L1、L2の座標は開始座標からdx、dy移動した位置である。この時、座標軸の正方向をX、Yについて各々右、下とすれば、分割領域A1の開始座標はオブジェクトと同様に(x1、y1)であり、サイズはX、Y方向に各々dx、dyである。また、分割領域A2の開始座標は(x1+dx、y1)であり、サイズはX、Y方向に各々ax−dx、dyである。また、分割領域A3の開始座標は(x1、y1+dy)であり、サイズはX、Y方向に各々dx、ay−dyである。また、分割領域A4の開始座標は(x1+dx、y1+dy)であり、サイズはX、Y方向に各々ax−dx、ay−dyである。
【0029】
再配置手段11では、上記のようにしてオブジェクト領域の配置座標とサイズとを再計算し、この結果を分割テーブル12へ記録する。
そして最後に、
入力手段1から入力されたPDLデータに対して、座標値変換手段3で生成したオブジェクトテーブル7、包含解析手段4で生成した包含関係テーブル9、分割手段10と再配置手段11で生成した分割テーブル12に基づいて、PDLデータが含む全てのオブジェクトの座標の変換と不可視なオブジェクトの削除並びに部分的に不可視なラスタオブジェクト部分の分割削除とを行って、オブジェクトの元の座標上への再配置を施したPDLデータをPDLデータ生成手段6で生成する。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るPDLデータ処理装置によると、前処理で変換されたPDLデータは不可視なオブジェクトの記述を含まないため、プリント出力等において可視化処理を行う際に、不可視なオブジェクトを可視化処理することがなくなり、無駄な処理を省くことでCPUの負荷を削減することができる。したがって、PDLデータの可視化処理に要する時間を短縮することができるため、本発明のPDLデータ処理装置を例えばPDLプリンタあるいはプリントサーバへ組み込めば高速プリンティングが可能となり、また、PDLプレビューアへ組み込めばPDLデータのプレビューの高速化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るPDLデータ処理装置の構成図である。
【図2】本発明の第2実施例に係るPDLデータ処理装置の構成図である。
【図3】本発明の第3実施例に係るPDLデータ処理装置の構成図である。
【図4】本発明に係る座標変換処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る包含解析処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る包含解析の一例を示す概念図である。
【図7】本発明に係る包含解析の他の一例を示す概念図である。
【図8】本発明に係る分割処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明に係る領域分割の一例を示す概念図である。
【図10】本発明に係る領域再配置の一例を示す概念図である。
【符号の説明】
2・・・記述解析手段、 3・・・座標値変換手段、
4・・・包含解析手段、 5・・・削除手段、
7・・・オブジェクトテーブル、 8・・・外接矩形テーブル、
9・・・包含関係テーブル、 10・・・分割手段、
11・・・再配置手段、
Claims (3)
- 入力されたPDLデータを可視化するに先立って、不要なオブジェクトの記述を省いたPDLデータを再生成する前処理を行うPDLデータ処理装置であって、
入力されたPDLデータが含む複数のオブジェクトの記述から各オブジェクトの座標値を単一の座標系上の座標値へ変換する座標値変換手段と、
前記座標変換された複数のオブジェクトの記述から算出される各オブジェクトの描画サイズ及び座標値に基づいてオブジェクト間の包含関係を解析する包含解析手段と、
前記包含解析によって特定された前記オブジェクト間の重なりで覆い隠されるオブジェクトについての記述を前記入力されたPDLデータから削除する削除手段と、
前記入力されたPDLデータの前記削除手段による削除で残存するオブジェクトの記述によってPDLデータを再生成するPDLデータ生成手段と、
を有することを特徴とするPDLデータ処理装置。 - 入力されたPDLデータを可視化するに先立って、不要なオブジェクトの記述を省いたPDLデータを再生成する前処理を行うPDLデータ処理装置であって、
入力されたPDLデータが含む複数のオブジェクトの記述から各オブジェクトの座標値を単一の座標系上の座標値へ変換する座標値変換手段と、
前記座標変換された複数のオブジェクトの記述から算出される各オブジェクトの描画サイズ及び座標値に基づいてオブジェクト間の包含関係を解析する包含解析手段と、
前記包含解析によって特定された前記オブジェクト間の重なりで部分的に覆い隠されるオブジェクトを不可視部分と可視部分とにオブジェクトの記述を分割する分割手段と、
前記可視部分のオブジェクトの記述を前記座標値を変換する前の座標系上の座標値へ再配置する再配置手段と、
前記再配置された可視部分のオブジェクトの記述、及び、前記入力されたPDLデータの前記部分的覆い隠されるオブジェクトの記述を除いた残存するオブジェクトの記述によってPDLデータを再生成するPDLデータ生成手段と、
を有することを特徴とするPDLデータ処理装置。 - 入力されたPDLデータを可視化するに先立って、不要なオブジェクトの記述を省いたPDLデータを再生成する前処理を行うPDLデータ処理装置であって、
入力されたPDLデータが含む複数のオブジェクトの記述から各オブジェクトの座標値を単一の座標系上の座標値へ変換する座標値変換手段と、
前記座標変換された複数のオブジェクトの記述から算出される各オブジェクトの描画サイズ及び座標値に基づいてオブジェクト間の包含関係を解析する包含解析手段と、
前記包含解析によって特定された前記オブジェクト間の重なりで覆い隠されるオブジェクトについての記述を前記入力されたPDLデータから削除する削除手段と、
前記包含解析によって特定された前記オブジェクト間の重なりで部分的に覆い隠されるオブジェクトを不可視部分と可視部分とにオブジェクトの記述を分割する分割手段と、
前記可視部分のオブジェクトの記述を前記座標値を変換する前の座標系上の座標値へ再配置する再配置手段と、
前記再配置された可視部分のオブジェクトの記述、及び、前記入力されたPDLデータの前記部分的覆い隠されるオブジェクトの記述並びに前記削除手段により削除されたオブジェクトの記述を除いた残存するオブジェクトの記述によってPDLデータを再生成するPDLデータ生成手段と、
を有することを特徴とするPDLデータ処理装置。
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