JP3607257B2

JP3607257B2 - Soft baseball ball or rubber softball bat

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Publication number: JP3607257B2
Application number: JP2002101547A
Authority: JP
Inventors: 雅央小川; 和也石田; 敏彰木田
Original assignee: Mizuno Corp
Current assignee: Mizuno Corp
Priority date: 2001-05-02
Filing date: 2002-04-03
Publication date: 2005-01-05
Anticipated expiration: 2022-04-03
Also published as: US6872156B2; US20030004020A1; JP2003019236A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バットの反発特性の改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
野球用又はソフトボール用バット（以下、バットという。）は、木製、チタニウムやチタニウム合金やアルミニウム合金等の金属製のバットの他、カーボンファイバー、グラスファイバー等にマトリックス樹脂を含浸硬化させた繊維強化プラスチック製のバットなど、各種の素材により構成されたバットが市場に供給されている。
【０００３】
ところが、前記素材のみでバットを構成したものでは、バットの特性値を大きく変えることは難しいので、各種素材を組み合わせたバットが開発されている。
【０００４】
また、バットの反発特性値を大きく変えるために、弾性体を被覆したものも各種開発されている。例えば、特開昭６２−１０６７８４号公報では、バットの全長に渡るコア部に弾性体を被覆し、形状を既存のバットと同一にしたクッションバットが開示されている。実開昭６３−１５６６６７号公報では、木製の芯に２つのスポンジゴムを張り合わせたスポンジゴムパッキングバットが開示されている。また、特開２０００−１５３０１３公報では、軽量金属パイプの芯材のグリップ部を除く周面に弾性体を被覆した野球用バットが開示されている。さらに、特許第３００３８２９号では、カーボン繊維からなる芯材に硬質ウレタン層を被覆し、さらにその上に合成樹脂を含浸させたガラス繊維からなる保護層を設けた球技用バットが開示されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開昭６２−１０６７８４号公報、実開昭６３−１５６６６７号公報、特開２０００−１５３０１３公報に開示されたバットにおいて、弾性体を被覆する目的は、打撃時の衝撃や振動を低下させ、打球の飛距離を抑えて安全に使用できるバットを得ることである。従って、弾性体は打球が飛ばない物性のものを用いており、これらのバットは、狭い場所での使用やピンポン玉の打球やトスバッティングに適したものである。また、特許第３００３８２９号では、製造コストや製造工程の改良及び打球音や重量調整方法の改良を目的としており、外観及び反発性能は、従来のバットと何ら変わりはない。
【０００６】
ところが、野球やソフトボールに用いられるバットに要求される特性は、耐久性があり打球がよく飛ぶバットであり、上述した従来のバットでは、このような要求を満足することは難しかった。
【０００７】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、優れた耐久性を示すとともに、打球の飛距離を伸ばすことが可能なバットを提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
発明者は、打球の飛距離を伸ばすことが可能なバットの構成について様々な検討を行なった結果、本発明を完成するに至った。すなわち、打球の飛距離を伸ばすためにはバットの反発特性値を大きくすることが有効である。そして、発明者は、研究の結果、この反発特性値を大きくする手段として、打球時のボールの変形を小さくすることが有効であるという知見を得た。
【０００９】
打球時のボールの変形を小さくするには、バットの表面に弾性体を被覆するといった手段を用いることが考えられる。しかし、野球やソフトボールの試合に用いるバットは、耐久性や反発性の他にも質量やバランスも重要な特性である。そして、バットの全体に渡って弾性体を被覆すると、バットの質量が大きくなるため、これらの特性をバランス良く設計することが難しくなる。
【００１０】
以上のような発明者の知見に基づいて、この発明の１の局面に従った軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バットは、先端部、打球部、テーパー部、グリップ部からなる軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バットにおいて、打球部の凹部に反発特性値が大きくなる物性の弾性体を被覆一体化するものである。また、弾性体は、硬度がＪＩＳＣ硬度で２０〜８０、比重が０．２５〜０．７０、３００％伸び時での引っ張り応力が１．０ＭＰａ〜４．０ＭＰａの合成樹脂発泡体であり、バットの中心軸に対して垂直な方向における前記弾性体の厚みは１ｍｍ以上２０ｍｍ以下である。
【００１１】
このようにすれば、打球時に弾性体が圧縮変形するので、ボールの変形による損失エネルギーを抑えることができる。さらに、該弾性体の復元力が付加されてボールが打ち出されることとなるので、従来のバットよりも反発特性に優れたよく飛ぶバットとすることができる。つまり、打球時のボールの変形を弾性体の存在により小さくできるとともに、弾性体の復元力を利用できるので、打球の飛距離を伸ばすことができる。ことに、軟式野球ボールやゴムソフトボールのような柔らかいボールを打球する場合でも、バットの反発特性を増大することができる。
【００１２】
また、打球部の凹部というバットの一部のみに弾性体を被覆するので、弾性体をバットの全体に被覆する場合よりバットの質量の増加を抑制できる。
【００１３】
また、試合では打球後走塁する際バットは手放されるが、バットの先端部まで弾性体を被覆したものでは、先端部が地面との摩擦により早期に破損する恐れがある。本発明によるバットでは、打球部のみに弾性体が被覆されているのでその恐れが無い（打球後に選手がバットを手放した際、地面と弾性体とが接触して弾性体が破損する危険性を低減できる）。
【００１４】
また、本発明によるバットは、先端部、凹部を有する打球部、テーパー部、グリップ部を、従来のバットと同様の剛性のある素材で形成できるので、従来のバットと何ら遜色ない剛性を有するようにすることができる。したがって、耐久性のあるバットとすることができる。
【００１５】
また、本発明によるバットは、打球時の振動が弾性体により吸収されるので、打球時に打者の手がしびれることがない。さらに、打球時に弾性体が変形することによりボールと打球部との接触時間が長くなるので、ボールがバットに乗っている感覚が得られ、打球感が向上する。
【００１６】
なお、上記１の局面に従った軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バットにおいて、凹部の底部の角については応力集中による破損を避けるため、また、上部の角については打球による破損を避けるため、該凹部を、凹部の底部を構成する打球部中央部と、打球部中央部の先端部側の端から先端部との境界まで、および打球部中央部のテーパー部側の端からテーパー部との境界までの外径を漸増させて形成した側壁とにより構成することが望ましい。
【００１７】
また、上記１の局面に従った軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バットにおいて、打球部の凹部は、バットの中心軸からの距離が、中心軸から打球部の最外周部までの距離より小さい中央部底壁と、中心軸に沿った方向において中央部底壁の両端に位置し、中心軸からの距離が、中心軸から中央部底壁までの距離より大きくかつ中心軸から打球部の最外周部までの距離より小さく、さらに、中心軸の延びる方向とほぼ同じ方向に延在する段差部底壁と、中央部底壁と段差部底壁とを接続する側壁とを含んでいてもよい。また、側壁は中心軸に対して傾斜していてもよい。
【００１８】
また、凹部の端部において段差部底壁を形成することにより、凹部の側壁に凸部を形成したような状態となっている。そのため、凹部の壁面と弾性体との接触面積を大きくすることができる。このため、上記弾性体端部で打撃した際にも、剥離する恐れがなくなり、耐久性に優れたバットを得ることができる。
【００１９】
上記１の局面に従った軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バットにおいて、打球部は、凹部以外の領域に位置し、最も外径の大きな最外周部と、凹部の壁面であって、最外周部の外径より小さい外径を有する小外径部と、軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バットの中心軸の延びる方向とほぼ同じ方向に延在する凹部の壁面であって、凹部の端部に位置し、小外径部の外径より大きく最外周部の外径より小さい外径を有する中外径部とを含んでいてもよい。
【００２０】
上記１の局面に従った野球用又はソフトボール用バットにおいて、より好ましくは、弾性体の硬度がＪＩＳＣ硬度で２０〜５０、比重が０．２５〜０．５０、３００％伸び時での引っ張り応力が１．０ＭＰａ〜１．８ＭＰａである。この場合、上述のようないわゆる軟質の合成樹脂発泡体を用いることで、バットの反発特性値を効果的に大きくできる。
【００２１】
また、上記１の局面に従った軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バットにおいて、合成樹脂発泡体は、製造コストや成形性といった点から発泡ポリウレタンを用いることが望ましい。つまり、いわゆる軟質の発泡ポリウレタンを弾性体として用いれば、打球の飛距離を効果的に伸ばすことができるとともに、バットの製造コストの増大を抑制できる。
【００２２】
なお、一般にポリウレタンは軟質、半硬質および硬質の３つのタイプに区分することができるが、本発明において弾性体として用いる軟質の発泡ポリウレタンとは軟質および半硬質のポリウレタンに分類されるものを含み、硬質のポリウレタンは含まれない。ここで、硬質のポリウレタンの伸びは一般に数％〜数十％であり、この程度しか伸びない硬質のポリウレタンは、本発明における弾性体としての発泡ポリウレタンには該当しない。
【００２３】
上記１の局面に従った軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バットは、弾性体の最外層上に形成された保護膜を備えていてもよい。
【００２４】
この場合、保護膜により弾性体の摩耗などを抑制することができる。したがって、バットの耐久性を向上させることができる。特に、弾性体として上述したような軟質の合成樹脂発泡体を用いた場合、保護膜を形成することでバットの耐久性を効果的に向上させることができる。
【００２５】
上記１の局面に従った軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バットにおいて、保護膜は合成樹脂製シート又は合成樹脂製チューブを含んでいてもよい。
【００２６】
上記１の局面に従った軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バットにおいて、保護膜の厚さは０．１ｍｍ以上１．０ｍｍ以下であることが好ましく、保護膜は熱可塑性ポリウレタンを含むことが好ましい。
【００２７】
この場合、保護膜の形成作業における作業性および弾性体と保護膜との接着性を効果的に向上させることができる。
【００２８】
つまり、バットの耐久性を高める為、上記合成樹脂発泡体の最外層に耐摩耗性に優れた合成樹脂製シート乃至チューブを被覆、成形する事が望ましい。また、作業性、接着性を考慮した場合、合成樹脂製シート乃至チューブは、厚さ０．１ｍｍ〜１．０ｍｍの熱可塑性ポリウレタンシート乃至チューブである事が望ましい。
【００２９】
この場合、凹部の内部に封入された弾性体の特性を損なう事なく、バットとしての耐久性を向上させる事ができる。
【００３０】
また、上記熱可塑性ポリウレタンシートまたは熱可塑性ポリウレタンチューブは、透明乃至半透明である事が望ましい。上記シートの片面に印刷を施し、弾性体表面にそのシートを印刷面が内側になるようチューブ状に融着させる事で、印刷が綺麗に透けて見えてバットの外観が美しくなる。さらに、バットを長期に渡って使用しても、印刷が剥離しないという特徴をもたせる事ができる。
【００３１】
上記１の局面に従った軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バットにおいて、凹部は打球部の全周にわたって形成されていることが好ましい。
【００３９】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
【００４０】
（実施の形態１）
図１は、本発明によるバットの実施の形態１を示す側面部分断面模式図である。図２は、図１の線分ＩＩ−ＩＩにおける断面模式図である。図１および図２を参照して、本発明によるバットの実施の形態１を説明する。
【００４１】
本願発明のバットは、各種実験により確かめられた最も反発特性が大きくなる弾性体を打球部の凹部に被覆一体化したものである。図１および図２に示すように、野球用又はソフトボール用バット１は、先端部１０、打球部１１、テーパー部１２およびグリップ部１３とからなる。バット１を構成するバット基材としてのバットベース部材７には、打球部１１となるべき部分に凹部２が形成されている。該凹部は、バットの耐久性の点から打球部１１外径よりも小さな外径の打球部中央部１１ａと、打球部中央部１１ａの先端部側端１１ｂから先端部１０との境界まで、および打球部中央部１１ａのテーパー部側端１１ｃからテーパー部１２との境界までの外径を斬増させて形成することが望ましい。打球部１１の全周にわたって形成された凹部２には、弾性体３が被覆一体化されている。なお、凹部２は打球部１１の周方向の一部分において形成されていてもよい。また、グリップ部１３の終端部では、バットベース部材７にグリップエンド４が嵌め込まれて固定されている。
【００４２】
このような本発明によるバット１では、打球時に弾性体３が圧縮変形するので、ボールの変形による損失エネルギーを抑えることができる。さらに、弾性体３の復元力が付加されてボールが打ち出されることとなるので、従来のバットよりも反発特性に優れたよく飛ぶバット１を得ることができる。ことに、軟式野球ボールやゴムソフトボールのような柔らかいボールを打球する場合でも、バット１の反発特性を増大することができる。
【００４３】
また、打球部１１の凹部２というバット１の一部のみに弾性体３を被覆するので、弾性体３をバット１の全体に被覆する場合よりバット１の質量の増加を抑制できる。
【００４４】
また、試合では打球後走塁する際バット１は手放されるが、バット１の先端部１０まで弾性体を被覆したものでは、先端部１０が地面との摩擦により早期に弾性体などが破損する恐れがある。本発明によるバット１では、打球部１１のみに弾性体３が被覆されているのでその恐れが無い。
【００４５】
また、本発明によるバット１は、先端部１０、凹部２を有する打球部１１、テーパー部１２、グリップ部１３を、後述するように従来のバットと同様の剛性のある素材で形成できるので、従来のバットと何ら遜色ない剛性を有するようにすることができる。したがって、耐久性のあるバット１を得ることができる。
【００４６】
また、本発明によるバット１は、打球時の振動が弾性体３により吸収されるので、打球時に打者の手がしびれることがない。さらに、打球時に弾性体３が変形することによりボールと打球部１１との接触時間が長くなるので、ボールがバット１に乗っている感覚が得られ、打球感が向上する。
【００４７】
また、打球部１１の全周にわたって凹部２が形成されているので、打球部１１のいずれの部分でボールを打っても、ボールの飛距離を伸ばすことができる。
【００４８】
なお、図３に示すように、凹部２の底部の角２ａおよび上部の角２ｂを丸くし、凹部２の側壁２ｃをバットの長さ方向の中心軸６（図１参照）に対して垂直に形成することもできる。図３は、図１および図２に示した本発明によるバットの実施の形態１の第１の変形例を説明するための部分断面模式図である。
【００４９】
打球部１１に凹部２を形成したバット全体（バットベース部材７）は、従来の素材を用いて、木製、金属製、繊維強化プラスチック製のいずれでも形成することができる。なお、先端部１０およびグリップエンド４は、バット全体としてバットベース部材７と一体に形成することもできるが、別体に形成し取付けるようにしても良い。
【００５０】
弾性体３は、合成樹脂を射出成形ないし注型成形により、打球部１１の凹部２に被覆一体化することが望ましい。なお、弾性体スリーブとしての弾性体３を打球部１１の凹部２の形状に合うように別体に形成し、接着するようにしても良い。
【００５１】
該弾性体３は、弾性変形の後、復元する際にエネルギー損失率の低い素材であれば良く、アイオノマー、ブタジエン系ラバー等の素材の他、エアーバッグを用いることもできるが、質量やエネルギー損失率、さらに製造コストや成形のし易さを考慮すると、硬度がＪＩＳＣ硬度で２０〜８０、比重が０．２５〜０．７０、３００％伸び時での引っ張り応力が１．０ＭＰａ〜４．０ＭＰａの発泡ポリウレタンが好ましい。上記数値範囲は、以下のような理由により決定された。すなわち、硬度が２０以下になると、バットとしての成形が難しくなり、８０以上になると、反発特性が従来のバットとあまり変わらなくなる。同様に、比重が０．２５以下になるとバットとしての成形が難しくなり、０．７０以上になると、反発特性が従来のバットとあまり変わらなくなる。また、３００％伸び時での引っ張り応力が１．０ＭＰａ以下になると、バットとしての成形が困難になり、４．０ＭＰａ以上になると反発特性が従来のバットとあまり変わらなくなるためである。
【００５２】
なお、反発特性を重視する場合は、硬度がＪＩＳＣ硬度で２０〜５０、比重が０．２５〜０．５０、３００％伸び時での引っ張り応力が１．０ＭＰａ〜１．８ＭＰａの発泡ポリウレタンを弾性体３として用いることが好ましい。
【００５３】
図４は、本発明によるバットの実施の形態１の第２の変形例を説明するための側面部分断面模式図である。図４は図１に対応する。図４を参照して、バットの第２の変形例を説明する。
【００５４】
図４に示すように、バット１は基本的に図１および図２に示したバット１と同様の構造を備えるが、弾性体３の表面に保護膜としてのシート５が形成されている。
【００５５】
このようにすれば、シート５により弾性体３が保護されるので、バット１の耐久性を向上させることができる。特に、弾性体３として合成樹脂発泡体を用いる場合、このようなシート５を配置することで効果的にバットの耐久性を向上させることができる。
【００５６】
上記合成樹脂発泡体などからなる弾性体３の最外層に被覆、成形されるシート５としては、耐摩耗性に優れた合成樹脂製シート乃至チューブを用いることが望ましい。作業性、接着性を考慮した場合、合成樹脂製シート乃至チューブは、厚さ０．１ｍｍ以上１．０ｍｍ以下の熱可塑性ポリウレタンシート乃至チューブである事が望ましい。
【００５７】
ここで、合成樹脂製シート乃至チューブの厚みが０．１ｍｍ未満ではシート乃至チューブ自体の強度が不足し、耐久性を高める要因にならない。また、１．０ｍｍを越えると、シート５自体が硬さを帯び、内部に封入されている弾性体３の特性を損なうといった欠点が生じる。また、上記熱可塑性ポリウレタンシート乃至チューブはＪＩＳＡ硬度で８０〜１００、引張強度が４５０〜５００ｋｇ／ｃｍ^２のものを使用することが望ましい。ＪＩＳＡ硬度が８０未満の場合、シート乃至チューブ自体の強度が不足し、耐久性を高める要因にならない。また、ＪＩＳＡ硬度が１００を越えると、シート５自体が硬さを帯び、内部に封入されている弾性体３の特性を損なうといった欠点が生じる。引張強度に関しても、同様の事が言える。
【００５８】
また、シート５として用いる上記合成樹脂製シートは、透明乃至半透明である事が望ましく、シート５の片面に印刷を施し、そのシート５を印刷面が内側になるようチューブ状に融着させ、さらに上記チューブを弾性体３と一体に成形することで、印刷が綺麗に透けて見え、外観が美しくなり、さらにバット１を長期に渡って使用しても、印刷が剥離しないという特徴をもたせる事が可能となる。
【００５９】
（実施の形態２）
図５は、本発明によるバットの実施の形態２を示す側面部分断面模式図である。図６は、図５の線分ＶＩ−ＶＩにおける断面模式図である。図７は、図５に示したバットの凹部を説明するための部分断面模式図である。図５〜図７を参照して、本発明によるバットの実施の形態２を説明する。
【００６０】
図５〜図７に示すように、バット１は、基本的に図４に示されたバットと同様の構造を備えるが、凹部２の形状が異なる。すなわち、凹部２は、野球用又はソフトボール用バット１の中心軸６からの距離が、中心軸６から打球部１１の最外周部までの距離Ｒ１（図７参照）より小さい打球部中央部１１ａの小外径部としての中央部底壁８と、中心軸６に沿った方向において打球部中央部１１ａの両端に位置し、中心軸６からの距離が、中心軸６から打球部中央部１１ａの中央部底壁８までの距離Ｒ２（図７参照）より大きく、かつ、中心軸６から打球部１１の最外周部９までの距離Ｒ１未満であり、中心軸６の延びる方向とほぼ同じ方向に延在する段差部底壁としての端部領域１５（図５参照）と、打球部中央部１１ａと中外径部としての端部領域１５とを接続する側壁２６とを含む。また、この側壁２６は中心軸６に対して傾斜している。
【００６１】
この場合、上記端部領域１５上に位置する弾性体スリーブとしての弾性体３（図５参照）の端部である内径拡大部１７（図５参照）は、その厚さが弾性体３の中央部である最小内径部１６（図５参照）より相対的に薄くなる（弾性体３は、最も内径の小さい最小内径部１６と、弾性体３の端部に位置し、最小内径部１６の内径より大きな内径を有し、弾性体３の延びる方向（中心軸６の延びる方向）とほぼ同じ方向に延在する内径拡大部１７とを備える）。
【００６２】
また、凹部２の端部において端部領域１５を形成することにより、凹部２の側面に凸部（段差部１４（図７参照））を形成した状態となっている。そのため、凹部２の側面と弾性体３との接触面積を大きくすることができる。このため、上記弾性体３の端部でボールを打撃した際にも、弾性体３が剥離する恐れがなくなり、耐久性に優れたバット１を得ることができる。
【００６３】
なお、バット１の凹部２の形状としては、具体的に以下のような形状とすることができる。たとえば、図７に示すように、バット１の中心軸６から打球部１１（図５参照）の最外周までの距離Ｒ１を３４．５ｍｍ、中心軸６から打球部中央部１１ａまでの距離Ｒ２を２０ｍｍとした場合を考える。この場合、打球部１（図５参照）の最外周面から端部領域１５の表面までの深さである距離Ｔは、１．０ｍｍ以上１０．０ｍｍ以下とすることができる。また、距離Ｔを１．５ｍｍ以上７．０ｍｍ以下とすることが好ましい。さらに、距離Ｔを２．０ｍｍ以上４．０ｍｍ以下とすることがより好ましい。ここで、距離Ｔが１．０ｍｍ未満であると、この端部領域１５上に配置される弾性体３（図５参照）の厚みが薄くなりすぎるため、弾性体３が剥がれやすい、あるいは弾性体３が切れ易いといった問題が発生する。また、距離Ｔが１０．０ｍｍを超えると、バット１（図５参照）の本体であるバットベース部材７の本体強度に問題が生じる（充分な強度を得られなくなる）おそれがある。
【００６４】
また、端部領域１５の幅Ｌは、３．０ｍｍ以上３０．０ｍｍ以下としてもよい。さらに、幅Ｌを５．０ｍｍ以上２５．０ｍｍ以下とすることが好ましい。さらに、幅Ｌを１０．０ｍｍ以上２０．０ｍｍ以下とすることがより好ましい。ここで、幅Ｌが３．０ｍｍ未満であると、弾性体３（図５参照）と端部領域１５との接触面積が小さくなるので、弾性体３が端部領域１５から剥がれやすくなる。また、幅Ｌが３０．０ｍｍを超えると、打球部１１（図５参照）において充分な厚みを有する弾性体３が配置された部分の大きさが小さくなる。すなわち、打球の飛距離を最も増大させることが可能な部分が小さくなる。
【００６５】
また、バット１（図５参照）の中心軸６に対する端部領域１５の表面の傾斜角度は、−１８°以上＋１８°以下とすることができる。ここで、傾斜角度が−１８°とは、端部領域１５のバット１の先端部１０（図５参照）側が中心軸６側に傾いた場合であって、図７において端部領域１５の表面に沿った直線を仮定し、その直線と中心軸６との交点での交差角度が１８°であることを意味する。また、傾斜角度が＋１８°とは、端部領域１５のバット１のグリップ部１３（図５参照）側が中心軸６側に傾いた場合であって、図７において端部領域１５の表面に沿った直線を仮定し、その直線と中心軸６との交点での交差角度が１８°であることを意味する。さらに、傾斜角度を−１２°以上＋１２°以下とすることが好ましく、傾斜角度を−６°以上＋６°以下とすることがより好ましい。
【００６６】
ここで、端部領域１５の傾斜角度が−１８°未満あるいは＋１８°超えの場合、弾性体３とバットベース部材７（図５参照）との剥離が起きやすくなる。
【００６７】
また、図７に示すように、端部領域１５と打球部中央部１１ａ（凹部２の中央部）の中央部底壁８とを接続する側壁２６は、中心軸６に対して傾斜していてよいが、中心軸６に対してほぼ垂直に延在していてもよい。
【００６８】
図８は、本発明によるバットの実施の形態２の変形例を示す側面部分断面模式図である。図８は図５に対応する。図８を参照して、本発明によるバットの実施の形態２の変形例を説明する。
【００６９】
図８に示すように、バット１は基本的に図５〜図７に示したバットと同様の構造を備えるが、打球部１１の弾性体３表面にはシート５（図５参照）が形成されていない。つまり、弾性体３の表面が露出している。この場合も、図５〜図７に示したバットと同様の効果を得ることができる。
【００７０】
次に、弾性体３（図１参照）の材料として用いる発泡ポリウレタンの効果を確認するために行なった２種類の実験結果を示す。
【００７１】
まず、図９に示したような実験装置を用いて、打球部モデルの反発実験を行なった。図９は、打球部モデルの反発実験に用いた実験装置の概略模式図である。
【００７２】
図９に示すように、実験装置は、ピッチングマシン２０、ハイスピードビデオカメラ２１、および画像解析装置（図示せず）からなる。ボール２３を衝突させる衝突対称物である打球部モデル２２としては、鉄板のみ、および鉄板に弾性体を貼り付けたものを準備した。実験では、ピッチングマシン２０より打ち出したボール２３を、固定された打球部モデル２２に衝突させた。そして、この衝突を真横からハイスピードビデオカメラ２１により撮影し、衝突の前後におけるボール２３の速度から反発係数を計算した。
【００７３】
打球部モデルに用いた弾性体は、ＪＩＳＣ硬度が４０〜８０、比重が０．３５〜０．６６の発泡ポリウレタンシートで、一辺が１０ｃｍの正方形、厚みが１０ｍｍのものを２枚張り合わせたものである。
【００７４】
なお、本実験は軟式野球ボールを用いて行なった。これは、軟式野球やソフトボールにおいてゴム製のボールを打撃した時、ボールの弾性変形が大きく、バットの反発特性が生かし切れず、どのようなバットでも反発特性に顕著な差が出ないという問題があり、このような柔らかいボールにおいてもバットの反発特性を増大することができる打球部の構成を確認するために、軟式野球ボールを用いたものである。従って、硬式野球ボール、革製ソフトボールにおいても、程度の差こそあれ同様の効果が得られる。
【００７５】
次に、反発係数ｅの算出式及び符号の説明を数式１に、データーの測定方法を以下に示す。
【００７６】
【数１】

【００７７】
上記算出式のボールの重心速度は、ハイスピードビデオカメラにより撮影されたものを、画像解析装置により画像解析する事によって得た。
【００７８】
次に、３０ｍ／ｓの速度で軟式野球ボールを各打球部モデルに衝突させた反発実験結果を表１に示す。
【００７９】
【表１】

【００８０】
表１の実験結果から分かるように、表面が平坦な鉄板に衝突させるよりも弾性体を貼り付けたものの方が反発係数が高くなる。また、弾性体の硬度が低くなるほど、弾性体の比重が小さくなるほど、また、弾性体の弾性率が小さくなるほど反発係数が高くなっている。
【００８１】
次に、図１０に示したような実験装置を用いて、バットの反発実験を行なった。図１０は、バットの反発実験に用いた実験装置の概略模式図である。
【００８２】
図１０に示すように、実験装置は、ピッチングマシン２０、ハイスピードビデオカメラ２１、画像解析装置（図示せず）、バット置き台２４により構成した。
【００８３】
実験では、ピッチングマシン２０より打ち出したボール２３を、バット置き台２４に載置したバット２５に衝突させた。そして、この衝突を真上からハイスピードビデオカメラ２１により撮影し、衝突前のボール２３の速度及び衝突後のボール２３の速度、バット２５の速度から反発係数を計算した。なお、反発係数ｅは数式２により算出した。
【００８４】
【数２】

【００８５】
図１０に示した実験装置を用いて、図１および図２に示した本発明によるバットについて反発係数を求めた。反発実験に用いたバットは、従来の金属製軟式野球用バットと、図１および図２に示した本発明によるバットである繊維強化プラスチック製軟式野球用バットで、その主な仕様は表２に示す通りである。なお、本発明のバットの弾性体は、ＪＩＳＣ硬度で４３、比重が０．３５、弾性率（３００％伸び時での引っ張り応力）が１．２３ＭＰａの発泡ポリウレタンで、打球部の凹部に厚さ２０ｍｍで被覆一体化されている。
【００８６】
【表２】

【００８７】
上記バットの打球部に、１３０ｋｍ／ｈで軟式野球ボールを衝突させた実験結果を表３に示す。
【００８８】
【表３】

【００８９】
表３の結果から分かるように、本発明品のほうが約１０％反発係数が高くなっており、従来品よりも本発明品のほうがよく飛ぶといえる。
【００９０】
また、図１０に示した実験装置を用いて、図５および図６に示した本発明によるバットについて反発係数を求めた。反発実験に用いたバットは、従来の金属製軟式野球用バットと、図５および図６に示した本発明によるバットである繊維強化プラスチック製軟式野球用バットで、その主な仕様は表４に示す通りである。
【００９１】
また、実験に用いた本発明によるバットの凹部２（図５参照）における端部領域１５の深さである距離Ｔは４．０ｍｍ、端部領域１５の幅Ｌは１５．０ｍｍ、バット１（図５参照）の中心軸６（図７参照）に対する端部領域１５の表面の傾斜角度は０°（端部領域１５の表面が中心軸６とほぼ平行）とした。
【００９２】
また、本発明によるバットの弾性体は、ＪＩＳＣ硬度で４３、比重が０．３５、弾性率（３００％伸び時での引っ張り応力）が１．２３ＭＰａの発泡ポリウレタンで、打球部の凹部の中央部において厚さ２０ｍｍで被覆一体化されている。さらに、弾性体３（図５参照）としての発泡ポリウレタンの最外層にはＪＩＳＡ硬度で９１、引張強度が４７４ｋｇ／ｃｍ^２のシートを融着する事によって得た厚さ０．３ｍｍのシート５（図５参照）としての熱可塑性ポリウレタンチューブを前記弾性体に一体成形している。
【００９３】
【表４】

【００９４】
上記バットの打球部に、本発明の図１および図２に示したバットの場合と同様に、１３０ｋｍ／ｈで軟式野球ボールを衝突させた実験結果を表５に示す。
【００９５】
【表５】

【００９６】
表５の結果から分かるように、本発明品のほうが約７％反発係数が高くなっており、従来品よりも本発明品のほうがよく飛ぶといえる。
【００９７】
このように、図１および図２または図５および図６に示した本発明によるバットは、いずれも従来品より反発係数が高くなっている。これは、以下のような理由によると考えられる。すなわち、従来のバットでは、打球時に打球面がたわむとともにボールが大きく変形し、打球面とボールが復元しながらボールが打ち出される。一方、本発明のバットでは、打球時の衝撃エネルギーは、まず厚さ０．３ｍｍの熱可塑性ポリウレタンチューブ及び弾性体（あるいは弾性体３（図１参照））が圧縮されることにより圧縮エネルギーに変換される。その後、ボールが圧縮変形するので、従来のバットよりも、打球時のボールの変形量が小さくなる。この結果、ボールの変形によるエネルギーロスが低下し、弾性体の復元力が付加されて反発特性が向上するものと考えられる。
【００９８】
さらに、弾性体の最外層に一体成形した熱可塑性ポリウレタンチューブは、内部に封入された弾性体の特性を損なうことなく機能しており、かつ耐久性に優れるものである事は言うまでも無い。
【００９９】
【実施例】
以下、本願発明の軟式野球用バットの実施例について、図面に基づいて説明する。
【０１００】
（実施例１）
図１および図２に示した本発明によるバットの効果を確認するため、実打試験を行なった。
【０１０１】
試験に用いた図１および図２に示す本発明によるバットの実施例である軟式野球用バット１は、繊維強化プラスチック製の中空バットで、先端部１０、凹部２を有する打球部１１、テーパー部１２、グリップ部１３の外殻（バットベース部材７）を、内圧成形法により形成し、グリップ部１３端に合成樹脂で別体に成形したグリップエンド４を挿入接着している。そして、打球部１１の凹部２をサンドブラスト処理した後、該凹部２に弾性体３を被覆一体化できるように設計した金型を用いて注型成形したものである。なお、弾性体３はＪＩＳＣ硬度で４３、比重が０．３５、弾性率（３００％伸び時での引っ張り応力）が１．２３ＭＰａの発泡ポリウレタンを用いた。
【０１０２】
打球部１１の外径は７０ｍｍで、バット先端から４０ｍｍの位置から２６０ｍｍまでの打球部中央部１１ａの外径は３０ｍｍである。そして、打球部中央部１１ａの先端部側端１１ｂから先端部１０との境界までの外径および打球部中央部１１ａのテーパー部側端１１ｃからテーパー部１２との境界までの外径を漸増させて形成している。
【０１０３】
上記した本発明による軟式野球用バット１と従来の金属製軟式野球用バットを用いて、実打試験を行なった。その結果を表６に示す。
【０１０４】
【表６】

【０１０５】
上記実打試験の結果は、アマチュア野球部員５名の平均値であるが、前記反発実験での結果から予測された結果、すなわち、本発明によるバットの方が従来品より飛距離が大きくなることが確かめられた。
【０１０６】
（実施例２）
次に、図５および図６に示した本発明によるバットの効果を確認するため、実施例１での実験と同様の実打試験を行なった。
【０１０７】
図５および図６に示す軟式野球用バット１は、基本的に実施例１のバットと同様の構造を備える繊維強化プラスチック製の中空バットで、先端部１０、凹部２を有する打球部１１、テーパー部１２、グリップ部１３の外殻を、内圧成形法により形成し、グリップ部１３端に合成樹脂で別体に成形したグリップエンド４を挿入接着している。なお、打球部１１に形成された凹部２には、図５に示したようにその端部に端部領域１５が形成されている。そして、打球部１１の凹部２をサンドブラスト処理した後、該凹部２に弾性体３、さらに最外層に厚さ０．３ｍｍの熱可塑性製ポリウレタンシートを融着させる事によって得たシート５としてのチューブを被覆一体化できるように設計した金型を用いて注型成形したものである。なお、弾性体３としては、実施例１のバットと同様にＪＩＳＣ硬度で４３、比重が０．３５、弾性率（３００％伸び時での引っ張り応力）が１．２３ＭＰａの発泡ポリウレタンを用いた。また、弾性体３の表面に形成したシート５としては、０．３ｍｍの熱可塑性製ポリウレタンシートを融着させる事によって得たチューブを用いた。このチューブはＪＩＳＡ硬度で９１、引張強度が４７４ｋｇ／ｃｍ^２であった。
【０１０８】
打球部１１の外径は７０ｍｍで、バット先端から４０ｍｍの位置から２６０ｍｍまでの打球部中央部１１ａの外径は３０ｍｍである。そして、図７に示すように、凹部２の両端に位置する端部領域１５と凹部２の中央部の底壁とを接続する側壁２６は、バット１（図５参照）の中心軸６に対して傾斜している（図５に示すように、打球部中央部１１ａの先端部側端１１ｂから先端部１０側に位置する端部領域１５との境界までの外径および打球部中央部１１ａのテーパー部側端１１ｃからテーパー部１２側に位置する端部領域１５との境界までの外径を漸増させている）。
【０１０９】
上記実施例の軟式野球用バット１と従来の金属製軟式野球用バットを用いて、実打試験を行なった。その結果を表７に示す。
【０１１０】
【表７】

【０１１１】
上記実打試験の結果は、アマチュア野球部員５名の平均値であるが、前記反発実験での結果から予測されたように、本発明によるバットの方が従来品より打球の飛距離が伸びることが確かめられた。
【０１１２】
【発明の効果】
以上のように本発明は、打球時に弾性体が圧縮変形し、ボールの変形による損失エネルギーを抑え、該弾性体の復元力が付加されてボールが打ち出されることとなるので、従来のバットよりも反発特性に優れたよく飛ぶバットとすることができる。
【０１１３】
ことに、軟式野球ボールやゴムソフトボールのような柔らかいボールを打球する場合でも、バットの反発特性を増大することができる。
【０１１４】
さらに、弾性体の最外層に耐摩耗性に優れた厚さ０．１ｍｍ〜１．０ｍｍの熱可塑性ポリウレタンシート乃至チューブを被覆させる事により、内部に封入された弾性体の特性を損なう事なく、バットとしての耐久性を向上させる事ができる。また、先端部側近に設けた段差部（端部領域）及びテーパー部側近に設けた段差部（端部領域）により、上記弾性体及び熱可塑性ポリウレタンシートが端部においても剥離することが無く、耐久性に優れたものである。
【０１１５】
上記熱可塑性ポリウレタンシートは、透明乃至半透明である事が望ましく、シートの片面に印刷を施し、そのシートを印刷面が内側になるようチューブ状に融着させる事で、印刷が綺麗に透けて見えて外観も美しくなり、さらにバットを長期に渡って使用しても、印刷が剥離しないという特徴をもたせる事ができる。
【０１１６】
試合では打球後走塁する際バットは手放されるが、バットの先端部まで弾性体を被覆したものでは、先端部が地面との摩擦により早期に破損する恐れがある。本発明のバットでは、打球部のみに弾性体が被覆されているのでその恐れが無い。
【０１１７】
また、本発明のバットは、先端部、凹部を有する打球部、テーパー部、グリップ部を、従来のバットと同様の剛性のある素材で形成しているので、従来のバットと何ら遜色ない剛性を有しており、耐久性のあるバットとすることができる。
【０１１８】
また、本発明のバットは、打球時の振動が弾性体により吸収されるので、打球時に手がしびれることがない。さらに、ボールと打球部との接触時間が長くなるので、ボールがバットに乗っている感覚が得られ、打球感が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるバットの実施の形態１を示す側面部分断面模式図である。
【図２】図１の線分ＩＩ−ＩＩにおける断面模式図である。
【図３】図１および図２に示した本発明によるバットの実施の形態１の第１の変形例を説明するための部分断面模式図である。
【図４】本発明によるバットの実施の形態１の第２の変形例を説明するための側面部分断面模式図である。
【図５】本発明によるバットの実施の形態２を示す側面部分断面模式図である。
【図６】図５の線分ＶＩ−ＶＩにおける断面模式図である。
【図７】図５に示したバットの凹部を説明するための部分断面模式図である。
【図８】本発明によるバットの実施の形態２の変形例を示す側面部分断面模式図である。
【図９】打球部モデルの反発実験に用いた実験装置の概略模式図である。
【図１０】バットの反発実験に用いた実験装置の概略模式図である。
【符号の説明】
１野球用又はソフトボール用バット、２凹部、２ａ底部の角、２ｂ上部の角、２ｃ，２６側壁、３弾性体、４グリップエンド、５シート、６中心軸、７バットベース部材、８中央部底壁、９最外周部、１０先端部、１１打球部、１１ａ打球部中央部、１１ｂ先端部側端、１１ｃテーパー部側端、１２テーパー部、１３グリップ部、１４段差部、１５端部領域、１６最小内径部、１７内径拡大部、２０ピッチングマシン、２１ハイスピードビデオカメラ、２２打球部モデル、２３ボール、２４バット置き台、２５バット。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present inventionSoftbaseballballFor orRubberThe present invention relates to improvement of the resilience characteristics of softball bats.
[0002]
[Prior art]
Baseball or softball bats (hereinafter referred to as bats) are made of wooden, titanium, titanium alloy, aluminum alloy, and other metal bats, as well as fiber reinforced carbon fiber and glass fiber impregnated with a matrix resin. Bats made of various materials such as plastic bats are supplied to the market.
[0003]
However, since it is difficult to change the characteristic value of the bat greatly in the case where the bat is composed only of the material, bats in which various materials are combined have been developed.
[0004]
In addition, various types of coated elastic bodies have been developed in order to greatly change the rebound characteristic value of the bat. For example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 62-106784 discloses a cushion bat in which an elastic body is coated on a core portion extending over the entire length of the bat so that the shape is the same as that of an existing bat. Japanese Utility Model Publication No. 63-156667 discloses a sponge rubber packing bat in which two sponge rubbers are bonded to a wooden core. Japanese Laid-Open Patent Publication No. 2000-153013 discloses a baseball bat in which a peripheral surface excluding a grip portion of a core member of a lightweight metal pipe is covered with an elastic body. Furthermore, Japanese Patent No. 3003829 discloses a ball game bat in which a core layer made of carbon fiber is covered with a hard urethane layer, and a protective layer made of glass fiber impregnated with synthetic resin is further provided thereon.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the bat disclosed in the above-mentioned JP-A-62-106784, JP-A-63-156667, JP-A-2000-153013, the purpose of covering the elastic body is to reduce the impact and vibration at the time of impact, The aim is to obtain a bat that can be used safely by reducing the flight distance of the hit ball. Accordingly, the elastic body has a physical property that does not allow the hit ball to fly, and these bats are suitable for use in a narrow place, ping-pong ball hitting and toss batting. Japanese Patent No. 3003829 aims to improve the manufacturing cost and manufacturing process, and the hitting sound and weight adjustment method. The appearance and resilience performance are not different from those of conventional bats.
[0006]
However, the characteristics required for bats used in baseball and softball are bats that are durable and have good hitting balls, and it has been difficult for the above-described conventional bats to satisfy such requirements.
[0007]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and an object of the present invention is to provide a battery that exhibits excellent durability and can increase the flight distance of a hit ball.TheIs to provide.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
As a result of various studies on the structure of the bat capable of extending the flight distance of the hit ball, the inventors have completed the present invention. That is, it is effective to increase the rebound characteristic value of the bat in order to extend the flight distance of the hit ball. As a result of research, the inventor has found that it is effective to reduce the deformation of the ball at the time of hitting as a means for increasing the rebound characteristic value.
[0009]
In order to reduce the deformation of the ball at the time of hitting, it is conceivable to use means such as covering the surface of the bat with an elastic body. However, bats used in baseball and softball games are important in terms of mass and balance in addition to durability and resilience. When the elastic body is covered over the entire bat, the mass of the bat increases, and it becomes difficult to design these characteristics in a well-balanced manner.
[0010]
Based on the inventor's knowledge as described above, one aspect of the present invention was followed.SoftbaseballballFor orRubberSoftball bats consist of a tip, hitting ball, taper, and gripSoftbaseballballFor orRubberIn the softball bat, an elastic body having a physical property that increases the resilience characteristic value is integrally covered with the concave portion of the hit ball portion.The elastic body has a hardness of JIS A synthetic resin foam having a C hardness of 20 to 80, a specific gravity of 0.25 to 0.70, and a tensile stress at 300% elongation of 1.0 MPa to 4.0 MPa, and perpendicular to the central axis of the bat The thickness of the elastic body in the direction is 1 mm or more and 20 mm or less.
[0011]
In this way, since the elastic body is compressed and deformed at the time of hitting, loss energy due to deformation of the ball can be suppressed. Furthermore, since the ball is launched by applying the restoring force of the elastic body, it is possible to obtain a well-flying bat that has better rebound characteristics than conventional bats. That is, the deformation of the ball at the time of hitting can be reduced by the presence of the elastic body, and the restoring force of the elastic body can be used, so that the flight distance of the hitting ball can be extended. In particular, even when a soft ball such as a soft baseball ball or a rubber soft ball is hit, the rebound characteristics of the bat can be increased.
[0012]
Further, since the elastic body is covered only on a part of the bat, ie, the concave portion of the hitting ball portion, an increase in the mass of the bat can be suppressed as compared to the case where the elastic body is entirely covered.
[0013]
In a game, the bat is released when the player strikes after hitting the ball, but if the elastic body is covered up to the tip of the bat, the tip may be damaged early due to friction with the ground. In the bat according to the present invention, since the elastic body is covered only on the hitting ball portion, there is no fear thereof (when the player releases the bat after hitting the ball, there is a risk that the elastic body will be damaged due to contact between the ground and the elastic body. Can be reduced).
[0014]
In addition, the bat according to the present invention can be formed of a material having the same rigidity as that of the conventional bat because the hitting portion having a tip portion, a concave portion, a tapered portion, and a grip portion can be formed. Can be. Therefore, a durable bat can be obtained.
[0015]
Moreover, since the bat according to the present invention absorbs the vibration at the time of hitting by the elastic body, the hand of the batter is not numb at the time of hitting. Further, since the elastic body is deformed at the time of hitting, the contact time between the ball and the hitting ball portion becomes longer, so that a feeling that the ball is riding on the bat can be obtained and the hit feeling is improved.
[0016]
In addition, according to the above aspect 1SoftbaseballballFor orRubberIn the softball bat, in order to avoid damage due to stress concentration at the bottom corner of the recess, and to avoid damage due to the hit ball at the upper corner,Configure the bottom of the recessThe center of the hit ball and the tip side of the center of the hit ballofFrom the end to the boundary with the tip, and the taper side of the center of the hit ballofThe outer diameter from the end to the boundary with the taperGraduallyIncreased formationConsists of side wallsIt is desirable to do.
[0017]
Also, according to the above aspect 1SoftbaseballballFor orRubberIn the softball bat, the concave portion of the hitting portion has a central bottom wall whose distance from the central axis of the bat is smaller than the distance from the central axis to the outermost peripheral portion of the hitting ball portion, and the central portion in the direction along the central axis. Located at both ends of the bottom wall, the distance from the central axis is larger than the distance from the central axis to the central bottom wall and smaller than the distance from the central axis to the outermost periphery of the hitting ball portion, and the direction in which the central axis extends And a side wall that connects the bottom wall of the step portion and the bottom wall of the step portion may be included. Further, the side wall may be inclined with respect to the central axis.
[0018]
In addition, by forming the stepped portion bottom wall at the end of the recess, the projection is formed on the side wall of the recess. Therefore, the contact area between the wall surface of the recess and the elastic body can be increased. For this reason, even when it hits at the end of the elastic body, there is no fear of peeling, and a bat having excellent durability can be obtained.
[0019]
According to aspect 1 aboveSoftbaseballballFor orRubberIn the softball bat, the hitting portion is located in a region other than the concave portion, the outermost peripheral portion having the largest outer diameter, and the wall surface of the concave portion, the outer diameter being smaller than the outer diameter of the outermost peripheral portion. AndSoftbaseballballFor orRubberA wall surface of a recess extending in substantially the same direction as the direction of the central axis of the softball bat, located at the end of the recess and larger than the outer diameter of the small outer diameter portion and smaller than the outer diameter of the outermost peripheral portion A medium outer diameter portion having an outer diameter may be included.
[0020]
In a baseball or softball bat according to the above aspect 1, YoMore preferably, the hardness of the elastic body is JIS The C hardness is 20 to 50, the specific gravity is 0.25 to 0.50, and the tensile stress at 300% elongation is 1.0 MPa to 1.8 MPa. In this case, the rebound characteristic value of the bat can be effectively increased by using the so-called soft synthetic resin foam as described above.
[0021]
Also, according to the above aspect 1SoftbaseballballFor orRubberIn the softball bat, it is desirable to use polyurethane foam as the synthetic resin foam from the viewpoint of manufacturing cost and moldability. In other words, if so-called soft polyurethane foam is used as the elastic body, it is possible to effectively increase the flight distance of the hit ball and to suppress an increase in the manufacturing cost of the bat.
[0022]
In general, polyurethane can be classified into three types, soft, semi-rigid and hard, but the soft foamed polyurethane used as an elastic body in the present invention includes those classified as soft and semi-rigid polyurethane, Hard polyurethane is not included. Here, the elongation of hard polyurethane is generally several percent to several tens of percent, and the hard polyurethane that extends only to this extent does not correspond to the foamed polyurethane as the elastic body in the present invention.
[0023]
According to aspect 1 aboveSoftbaseballballFor orRubberThe softball bat may include a protective film formed on the outermost layer of the elastic body.
[0024]
In this case, the wear of the elastic body can be suppressed by the protective film. Therefore, durability of the bat can be improved. In particular, when a soft synthetic resin foam as described above is used as the elastic body, the durability of the bat can be effectively improved by forming a protective film.
[0025]
According to aspect 1 aboveSoftbaseballballFor orRubberFor softball bats, the protective film is a synthetic resin sheet.OrSynthetic resin chewTheMay be included.
[0026]
According to aspect 1 aboveSoftbaseballballFor orRubberIn the softball bat, the thickness of the protective film is preferably 0.1 mm or more and 1.0 mm or less, and the protective film preferably contains thermoplastic polyurethane.
[0027]
In this case, the workability in forming the protective film and the adhesion between the elastic body and the protective film can be effectively improved.
[0028]
That is, in order to increase the durability of the bat, it is desirable to coat and mold a synthetic resin sheet or tube having excellent wear resistance on the outermost layer of the synthetic resin foam. In consideration of workability and adhesiveness, the synthetic resin sheet or tube is preferably a thermoplastic polyurethane sheet or tube having a thickness of 0.1 mm to 1.0 mm.
[0029]
In this case, the durability of the bat can be improved without impairing the characteristics of the elastic body enclosed in the recess.
[0030]
The thermoplastic polyurethane sheet or the thermoplastic polyurethane tube is preferably transparent or translucent. By printing on one side of the sheet and fusing the sheet to the elastic body in a tube shape so that the printing surface is on the inside, the printing can be seen clearly and the appearance of the bat becomes beautiful. Furthermore, even if a bat is used for a long period of time, it can have a feature that the printing does not peel off.
[0031]
In the soft baseball ball or rubber softball bat according to the above aspect 1, the recess is preferably formed over the entire circumference of the hit ball portion.
[0039]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. In the following drawings, the same or corresponding parts are denoted by the same reference numerals, and description thereof will not be repeated.
[0040]
(Embodiment 1)
FIG. 1 is a schematic side sectional view showing a first embodiment of a bat according to the present invention. 2 is a schematic cross-sectional view taken along line II-II in FIG. A first embodiment of a bat according to the present invention will be described with reference to FIGS.
[0041]
The bat of the present invention is obtained by covering and integrating the elastic body having the greatest resilience characteristics confirmed by various experiments with the concave portion of the hit ball portion. As shown in FIGS. 1 and 2, the baseball or softball bat 1 includes a tip portion 10, a hit ball portion 11, a tapered portion 12, and a grip portion 13. The bat base member 7 serving as a bat base material constituting the bat 1 has a recess 2 formed in a portion to be the hitting ball portion 11. The recess includes a hitting ball central portion 11a having an outer diameter smaller than the outer diameter of the hitting ball portion 11 from the point of durability of the bat, a boundary between the tip end side end 11b of the hitting ball central portion 11a and the tip portion 10, and It is desirable that the outer diameter from the tapered portion side end 11c of the hitting ball central portion 11a to the boundary with the tapered portion 12 is increased. An elastic body 3 is integrally covered with the recess 2 formed over the entire circumference of the hit ball portion 11. In addition, the recessed part 2 may be formed in a part of the circumferential direction of the hit ball part 11. Further, the grip end 4 is fitted and fixed to the bat base member 7 at the end portion of the grip portion 13.
[0042]
In such a bat 1 according to the present invention, since the elastic body 3 is compressed and deformed at the time of hitting, loss energy due to deformation of the ball can be suppressed. In addition, since the restoring force of the elastic body 3 is added and the ball is launched, a well-flying bat 1 having better rebound characteristics than the conventional bat can be obtained. In particular, even when a soft ball such as a soft baseball ball or rubber soft ball is hit, the rebound characteristics of the bat 1 can be increased.
[0043]
Further, since the elastic body 3 is covered only on a part of the bat 1 called the concave portion 2 of the hit ball portion 11, an increase in the mass of the bat 1 can be suppressed as compared with the case where the entire elastic body 3 is covered with the elastic body 3.
[0044]
Further, in the game, the bat 1 is released when running after hitting the ball, but if the elastic body is covered up to the tip 10 of the bat 1, the elastic body or the like may be damaged early due to friction of the tip 10 with the ground. There is. In the bat 1 according to the present invention, since the elastic body 3 is covered only on the hit ball portion 11, there is no fear thereof.
[0045]
In addition, the bat 1 according to the present invention can be formed by using a material having the same rigidity as that of a conventional bat, as will be described later, because the tip portion 10, the hitting ball portion 11 having the concave portion 2, the tapered portion 12, and the grip portion 13 can be formed. It can be made to have rigidity comparable to that of the bat. Therefore, the durable bat 1 can be obtained.
[0046]
Moreover, since the bat 1 according to the present invention absorbs the vibration at the time of hitting the ball by the elastic body 3, the batter's hand is not numb at the time of hitting. Furthermore, since the elastic body 3 is deformed at the time of hitting, the contact time between the ball and the hitting ball part 11 becomes longer, so that a feeling that the ball is riding on the bat 1 is obtained and the hit feeling is improved.
[0047]
In addition, since the concave portion 2 is formed over the entire circumference of the hit ball portion 11, even if the ball is hit at any portion of the hit ball portion 11, the flight distance of the ball can be extended.
[0048]
As shown in FIG. 3, the bottom corner 2a and the top corner 2b of the recess 2 are rounded, and the side wall 2c of the recess 2 is perpendicular to the central axis 6 (see FIG. 1) in the length direction of the bat. It can also be formed. FIG. 3 is a partial cross-sectional schematic diagram for explaining a first modification of the first embodiment of the bat according to the present invention shown in FIGS. 1 and 2.
[0049]
The entire bat (bat base member 7) in which the concave portion 2 is formed in the hit ball portion 11 can be formed of any material such as wood, metal, or fiber reinforced plastic using a conventional material. The tip portion 10 and the grip end 4 can be formed integrally with the bat base member 7 as a whole bat, but may be formed separately and attached.
[0050]
The elastic body 3 is preferably coated and integrated with the concave portion 2 of the hit ball portion 11 by injection molding or cast molding of a synthetic resin. The elastic body 3 as an elastic body sleeve may be formed separately and bonded so as to match the shape of the concave portion 2 of the hit ball portion 11.
[0051]
The elastic body 3 may be a material having a low energy loss rate when it is restored after elastic deformation. In addition to materials such as ionomers and butadiene rubbers, an air bag can be used. When considering the rate, the manufacturing cost and the ease of molding, the hardness is 20 to 80 in JIS C hardness, the specific gravity is 0.25 to 0.70, and the tensile stress at 300% elongation is 1.0 MPa to 4. 0 MPa foamed polyurethane is preferred. The above numerical range was determined for the following reasons. That is, when the hardness is 20 or less, molding as a bat becomes difficult, and when the hardness is 80 or more, the rebound characteristics are not so different from those of the conventional bat. Similarly, when the specific gravity is 0.25 or less, molding as a bat becomes difficult, and when the specific gravity is 0.70 or more, the rebound characteristics are not so different from those of the conventional bat. Further, when the tensile stress at 300% elongation is 1.0 MPa or less, it becomes difficult to form the bat, and when it is 4.0 MPa or more, the rebound characteristics are not so different from those of the conventional bat.
[0052]
When emphasizing the resilience characteristics, a polyurethane foam having a hardness of 20 to 50 in JIS C hardness, a specific gravity of 0.25 to 0.50, and a tensile stress at 300% elongation of 1.0 MPa to 1.8 MPa is used. The elastic body 3 is preferably used.
[0053]
FIG. 4 is a side partial cross-sectional schematic diagram for explaining a second modification of the first embodiment of the bat according to the present invention. FIG. 4 corresponds to FIG. A second modification of the bat will be described with reference to FIG.
[0054]
As shown in FIG. 4, the bat 1 basically has the same structure as the bat 1 shown in FIGS. 1 and 2, but a sheet 5 as a protective film is formed on the surface of the elastic body 3.
[0055]
In this way, since the elastic body 3 is protected by the sheet 5, the durability of the bat 1 can be improved. In particular, when a synthetic resin foam is used as the elastic body 3, the durability of the bat can be effectively improved by arranging such a sheet 5.
[0056]
As the sheet 5 to be coated and molded on the outermost layer of the elastic body 3 made of the synthetic resin foam or the like, it is desirable to use a synthetic resin sheet or tube excellent in wear resistance. In consideration of workability and adhesiveness, the synthetic resin sheet or tube is desirably a thermoplastic polyurethane sheet or tube having a thickness of 0.1 mm to 1.0 mm.
[0057]
Here, if the thickness of the synthetic resin sheet or tube is less than 0.1 mm, the strength of the sheet or tube itself is insufficient, and it does not become a factor to increase durability. On the other hand, if the thickness exceeds 1.0 mm, the sheet 5 itself is hard, and there is a disadvantage that the characteristics of the elastic body 3 enclosed inside are impaired. The thermoplastic polyurethane sheet or tube has a JIS A hardness of 80 to 100 and a tensile strength of 450 to 500 kg / cm.²It is desirable to use those. When the JIS A hardness is less than 80, the strength of the sheet or the tube itself is insufficient, and it does not become a factor for improving durability. On the other hand, when the JIS A hardness exceeds 100, the sheet 5 itself becomes hard, and there is a disadvantage that the characteristics of the elastic body 3 enclosed inside are impaired. The same can be said about the tensile strength.
[0058]
Further, the synthetic resin sheet used as the sheet 5 is preferably transparent or translucent, printing is performed on one side of the sheet 5, and the sheet 5 is fused in a tube shape so that the printing surface is on the inside. Further, by forming the tube integrally with the elastic body 3, the printing can be clearly seen through, the appearance can be beautiful, and the printing can be prevented from peeling even if the bat 1 is used for a long time. Is possible.
[0059]
(Embodiment 2)
FIG. 5 is a schematic side sectional view showing a second embodiment of the bat according to the present invention. FIG. 6 is a schematic cross-sectional view taken along line VI-VI in FIG. FIG. 7 is a partial cross-sectional schematic view for explaining the concave portion of the bat shown in FIG. A second embodiment of the bat according to the present invention will be described with reference to FIGS.
[0060]
As shown in FIGS. 5 to 7, the bat 1 basically has the same structure as the bat shown in FIG. 4, but the shape of the recess 2 is different. That is, the concave portion 2 has a hitting portion central portion 11a in which the distance from the central axis 6 of the baseball or softball bat 1 is smaller than the distance R1 (see FIG. 7) from the central axis 6 to the outermost peripheral portion of the hitting portion 11. Are located at both ends of the hitting ball central portion 11a in the direction along the central axis 6 and the distance from the central axis 6 is from the central axis 6 to the hitting ball central portion 11a. Is larger than the distance R2 (see FIG. 7) to the center bottom wall 8 and less than the distance R1 from the central axis 6 to the outermost peripheral part 9 of the hitting ball part 11, and substantially the same direction as the direction in which the central axis 6 extends. And an end region 15 (see FIG. 5) as the stepped portion bottom wall, and a side wall 26 connecting the hitting ball central portion 11a and the end region 15 as the medium outer diameter portion. Further, the side wall 26 is inclined with respect to the central axis 6.
[0061]
In this case, the inner diameter enlarged portion 17 (see FIG. 5), which is the end of the elastic body 3 (see FIG. 5) as an elastic sleeve located on the end region 15, has a thickness at the center of the elastic body 3. (The elastic body 3 is positioned at the smallest inner diameter portion 16 having the smallest inner diameter and the end portion of the elastic body 3, and the inner diameter of the smallest inner diameter portion 16 is relatively smaller than the smallest inner diameter portion 16 (see FIG. 5)). And an inner diameter enlarged portion 17 having a larger inner diameter and extending in substantially the same direction as the direction in which the elastic body 3 extends (the direction in which the central axis 6 extends).
[0062]
Further, by forming the end region 15 at the end of the recess 2, the projecting portion (stepped portion 14 (see FIG. 7)) is formed on the side surface of the recess 2. Therefore, the contact area between the side surface of the recess 2 and the elastic body 3 can be increased. For this reason, even when the ball is hit at the end of the elastic body 3, there is no possibility that the elastic body 3 is peeled off, and the bat 1 having excellent durability can be obtained.
[0063]
In addition, as a shape of the recessed part 2 of the bat 1, it can be specifically set as the following shapes. For example, as shown in FIG. 7, the distance R1 from the central axis 6 of the bat 1 to the outermost periphery of the hitting ball portion 11 (see FIG. 5) is 34.5 mm, and the distance R2 from the central axis 6 to the hitting ball central portion 11a is Consider the case of 20 mm. In this case, the distance T, which is the depth from the outermost peripheral surface of the hit ball portion 1 (see FIG. 5) to the surface of the end region 15, can be 1.0 mm or more and 10.0 mm or less. Moreover, it is preferable that the distance T is 1.5 mm or more and 7.0 mm or less. Furthermore, the distance T is more preferably 2.0 mm or greater and 4.0 mm or less. Here, if the distance T is less than 1.0 mm, the thickness of the elastic body 3 (see FIG. 5) disposed on the end region 15 becomes too thin. The problem that 3 is easily cut occurs. Further, if the distance T exceeds 10.0 mm, there is a possibility that a problem occurs in the main body strength of the bat base member 7 which is the main body of the bat 1 (see FIG. 5) (a sufficient strength cannot be obtained).
[0064]
The width L of the end region 15 may be 3.0 mm or greater and 30.0 mm or less. Furthermore, the width L is preferably 5.0 mm or more and 25.0 mm or less. Furthermore, the width L is more preferably 10.0 mm or more and 20.0 mm or less. Here, when the width L is less than 3.0 mm, the contact area between the elastic body 3 (see FIG. 5) and the end region 15 becomes small, so that the elastic body 3 is easily peeled off from the end region 15. When the width L exceeds 30.0 mm, the size of the portion where the elastic body 3 having a sufficient thickness is disposed in the hit ball portion 11 (see FIG. 5) becomes small. That is, the portion where the flight distance of the hit ball can be increased most is reduced.
[0065]
Further, the inclination angle of the surface of the end region 15 with respect to the central axis 6 of the bat 1 (see FIG. 5) can be set to −18 ° to + 18 °. Here, the inclination angle is −18 ° when the tip portion 10 (see FIG. 5) side of the bat 1 in the end region 15 is inclined toward the central axis 6 side, and the surface of the end region 15 in FIG. This means that the intersection angle between the straight line and the central axis 6 is 18 °. Further, the inclination angle is + 18 ° when the grip portion 13 (see FIG. 5) side of the bat 1 in the end region 15 is inclined toward the central axis 6 side, and along the surface of the end region 15 in FIG. This means that the intersection angle between the straight line and the central axis 6 is 18 °. Furthermore, the inclination angle is preferably set to −12 ° to + 12 °, and more preferably set to −6 ° to + 6 °.
[0066]
Here, when the inclination angle of the end region 15 is less than −18 ° or more than + 18 °, peeling between the elastic body 3 and the butt base member 7 (see FIG. 5) easily occurs.
[0067]
Further, as shown in FIG. 7, the side wall 26 connecting the end region 15 and the central bottom wall 8 of the hitting ball central portion 11 a (the central portion of the concave portion 2) is inclined with respect to the central axis 6. However, it may extend substantially perpendicular to the central axis 6.
[0068]
FIG. 8 is a schematic side sectional view showing a modification of the second embodiment of the bat according to the present invention. FIG. 8 corresponds to FIG. A modification of the second embodiment of the bat according to the present invention will be described with reference to FIG.
[0069]
As shown in FIG. 8, the bat 1 basically has the same structure as the bat shown in FIGS. 5 to 7, but a sheet 5 (see FIG. 5) is formed on the surface of the elastic body 3 of the hit ball portion 11. Not. That is, the surface of the elastic body 3 is exposed. Also in this case, the same effect as the bat shown in FIGS. 5 to 7 can be obtained.
[0070]
Next, two types of experimental results conducted to confirm the effect of the polyurethane foam used as the material of the elastic body 3 (see FIG. 1) are shown.
[0071]
First, using a test apparatus as shown in FIG. FIG. 9 is a schematic diagram of an experimental apparatus used in a rebound experiment of a hitting ball model.
[0072]
As shown in FIG. 9, the experimental apparatus includes a pitching machine 20, a high-speed video camera 21, and an image analysis device (not shown). As the hitting ball model 22 that is a collision symmetric object that causes the ball 23 to collide, only an iron plate and an elastic plate attached to the iron plate were prepared. In the experiment, the ball 23 launched from the pitching machine 20 was made to collide with the fixed hitting ball model 22. Then, this collision was photographed from the side by the high-speed video camera 21, and the coefficient of restitution was calculated from the velocity of the ball 23 before and after the collision.
[0073]
The elastic body used for the hitting part model is a foamed polyurethane sheet having a JIS C hardness of 40 to 80 and a specific gravity of 0.35 to 0.66, which is a laminate of two 10 cm squares with a thickness of 10 mm. It is.
[0074]
This experiment was conducted using a soft baseball. This is because when a rubber ball is hit in a soft baseball or softball, the elastic deformation of the ball is large, the rebound characteristics of the bat cannot be fully utilized, and there is no significant difference in the rebound characteristics of any bat. In order to confirm the structure of the hitting ball portion that can increase the rebound characteristics of the bat even in such a soft ball, a soft baseball is used. Therefore, the same effect can be obtained with hard baseballs and leather softballs to some extent.
[0075]
Next, the calculation formula and sign of the coefficient of restitution e are described in Formula 1, and the data measurement method is shown below.
[0076]
[Expression 1]

[0077]
The center-of-gravity velocity of the ball in the above calculation formula was obtained by analyzing an image taken by a high-speed video camera using an image analyzer.
[0078]
Next, Table 1 shows the results of a repulsion experiment in which a soft baseball ball collided with each hitting ball model at a speed of 30 m / s.
[0079]
[Table 1]

[0080]
As can be seen from the experimental results in Table 1, the coefficient of restitution is higher when the elastic body is attached than when the surface is collided with a flat steel plate. The restitution coefficient increases as the hardness of the elastic body decreases, the specific gravity of the elastic body decreases, and the elastic modulus of the elastic body decreases.
[0081]
Next, a bat repulsion experiment was conducted using an experimental apparatus as shown in FIG. FIG. 10 is a schematic diagram of an experimental apparatus used in a bat repulsion experiment.
[0082]
As shown in FIG. 10, the experimental apparatus was composed of a pitching machine 20, a high-speed video camera 21, an image analysis device (not shown), and a bat table 24.
[0083]
In the experiment, the ball 23 launched from the pitching machine 20 was caused to collide with the bat 25 placed on the bat stand 24. The collision was photographed from directly above by the high-speed video camera 21, and the coefficient of restitution was calculated from the speed of the ball 23 before the collision, the speed of the ball 23 after the collision, and the speed of the bat 25. Note that the coefficient of restitution e was calculated by Equation 2.
[0084]
[Expression 2]

[0085]
Using the experimental apparatus shown in FIG. 10, the coefficient of restitution was determined for the bat according to the present invention shown in FIGS. The bat used in the repulsion experiment is a conventional metal soft baseball bat and a fiber reinforced plastic soft baseball bat which is the bat according to the present invention shown in FIGS. 1 and 2, and its main specifications are shown in Table 2. As shown. The elastic body of the bat of the present invention is a foamed polyurethane having a JIS C hardness of 43, a specific gravity of 0.35, and an elastic modulus (tensile stress at 300% elongation) of 1.23 MPa. The coating is integrated at a thickness of 20 mm.
[0086]
[Table 2]

[0087]
Table 3 shows the results of an experiment in which a soft baseball ball collided with the hitting part of the bat at 130 km / h.
[0088]
[Table 3]

[0089]
As can be seen from the results in Table 3, the product of the present invention has a higher restitution coefficient of about 10%, and it can be said that the product of the present invention flies better than the conventional product.
[0090]
Moreover, the coefficient of restitution was calculated | required about the bat by this invention shown in FIG.5 and FIG.6 using the experimental apparatus shown in FIG. The bat used in the repulsion experiment is a conventional metal soft baseball bat and a soft baseball bat made of fiber reinforced plastic which is the bat according to the present invention shown in FIGS. 5 and 6. As shown.
[0091]
Further, the distance T, which is the depth of the end region 15 in the recess 2 (see FIG. 5) of the bat used in the experiment, is 4.0 mm, the width L of the end region 15 is 15.0 mm, and the bat 1 ( The inclination angle of the surface of the end region 15 with respect to the central axis 6 (see FIG. 7) of FIG. 5) was 0 ° (the surface of the end region 15 was almost parallel to the central axis 6).
[0092]
The elastic body of the bat according to the present invention is a foamed polyurethane having a JIS C hardness of 43, a specific gravity of 0.35, and an elastic modulus (tensile stress at 300% elongation) of 1.23 MPa. The coating is integrated at a thickness of 20 mm. Furthermore, the outermost layer of polyurethane foam as the elastic body 3 (see FIG. 5) has a JIS hardness of 91 and a tensile strength of 474 kg / cm.²A thermoplastic polyurethane tube as a sheet 5 (see FIG. 5) having a thickness of 0.3 mm obtained by fusing the sheet is integrally formed with the elastic body.
[0093]
[Table 4]

[0094]
Table 5 shows the results of an experiment in which a soft baseball ball collided with the hitting portion of the bat at 130 km / h, as in the case of the bat shown in FIGS. 1 and 2 of the present invention.
[0095]
[Table 5]

[0096]
As can be seen from the results of Table 5, the product of the present invention has a higher restitution coefficient of about 7%, and it can be said that the product of the present invention flies better than the conventional product.
[0097]
Thus, the bats according to the present invention shown in FIG. 1 and FIG. 2 or FIG. 5 and FIG. 6 all have a higher coefficient of restitution than the conventional product. This is considered due to the following reasons. That is, in the conventional bat, the ball hitting surface is bent at the time of hitting and the ball is greatly deformed, and the ball is hit while the hitting ball and the ball are restored. On the other hand, in the bat of the present invention, impact energy at the time of hitting is first converted into compression energy by compressing a thermoplastic polyurethane tube having a thickness of 0.3 mm and an elastic body (or elastic body 3 (see FIG. 1)). Is done. Thereafter, since the ball is compressed and deformed, the deformation amount of the ball at the time of hitting is smaller than that of the conventional bat. As a result, it is considered that the energy loss due to the deformation of the ball is reduced, the resilience of the elastic body is added, and the resilience characteristics are improved.
[0098]
Furthermore, it goes without saying that the thermoplastic polyurethane tube integrally formed on the outermost layer of the elastic body functions without impairing the characteristics of the elastic body enclosed therein and is excellent in durability.
[0099]
【Example】
Hereinafter, embodiments of the soft baseball bat of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0100]
(Example 1)
In order to confirm the effect of the bat according to the present invention shown in FIGS. 1 and 2, an actual hit test was performed.
[0101]
A soft baseball bat 1 which is an embodiment of the bat according to the present invention shown in FIG. 1 and FIG. 2 used in the test is a hollow bat made of fiber-reinforced plastic, a tip portion 10, a hitting ball portion 11 having a concave portion 2, and a tapered portion. 12. The outer shell (butt base member 7) of the grip part 13 is formed by an internal pressure molding method, and the grip end 4 molded separately from synthetic resin is inserted and bonded to the end of the grip part 13. And after carrying out the sandblasting process of the recessed part 2 of the hit | ball hitting part 11, it cast-molds using the metal mold | die designed so that the elastic body 3 can be united and integrated with this recessed part 2. FIG. As the elastic body 3, foamed polyurethane having a JIS C hardness of 43, a specific gravity of 0.35, and an elastic modulus (tensile stress at 300% elongation) of 1.23 MPa was used.
[0102]
The outer diameter of the hitting ball portion 11 is 70 mm, and the outer diameter of the hitting ball central portion 11a from the position 40 mm from the bat tip to 260 mm is 30 mm. Then, the outer diameter from the tip portion side end 11b of the hitting ball central portion 11a to the boundary with the tip portion 10 and the outer diameter from the tapered portion side end 11c of the hit ball portion central portion 11a to the boundary with the taper portion 12 are set.GraduallyIt is formed to increase.
[0103]
Using the above-described soft baseball bat 1 according to the present invention and a conventional metal soft baseball bat, an actual hit test was conducted. The results are shown in Table 6.
[0104]
[Table 6]

[0105]
The result of the actual hit test is an average value of five amateur baseball team members, but the result predicted from the result of the rebound experiment, that is, the bat according to the present invention has a greater flight distance than the conventional product. Was confirmed.
[0106]
(Example 2)
Next, in order to confirm the effect of the bat according to the present invention shown in FIGS. 5 and 6, an actual hit test similar to the experiment in Example 1 was performed.
[0107]
A soft baseball bat 1 shown in FIGS. 5 and 6 is a hollow bat made of fiber-reinforced plastic having basically the same structure as the bat of the first embodiment, and includes a tip portion 10, a hitting ball portion 11 having a recess 2, and a taper. The outer shells of the portion 12 and the grip portion 13 are formed by an internal pressure molding method, and the grip end 4 formed separately from a synthetic resin is inserted and bonded to the end of the grip portion 13. In addition, as shown in FIG. 5, an end region 15 is formed at the end of the recess 2 formed in the hit ball portion 11. Then, after subjecting the concave portion 2 of the hit ball portion 11 to sandblasting, a tube as a sheet 5 obtained by fusing an elastic body 3 to the concave portion 2 and a thermoplastic polyurethane sheet having a thickness of 0.3 mm to the outermost layer. Are cast-molded using a mold designed so that the coating can be integrated. As the elastic body 3, a foamed polyurethane having a JIS C hardness of 43, a specific gravity of 0.35, and an elastic modulus (tensile stress at 300% elongation) of 1.23 MPa was used as in the bat of Example 1. . Further, as the sheet 5 formed on the surface of the elastic body 3, a tube obtained by fusing a 0.3 mm thermoplastic polyurethane sheet was used. This tube has a JIS A hardness of 91 and a tensile strength of 474 kg / cm.²Met.
[0108]
The outer diameter of the hitting ball portion 11 is 70 mm, and the outer diameter of the hitting ball central portion 11a from the position 40 mm from the bat tip to 260 mm is 30 mm. And as shown in FIG. 7, the side wall 26 which connects the edge part area | region 15 located in the both ends of the recessed part 2, and the bottom wall of the center part of the recessed part 2 is with respect to the central axis 6 of the bat 1 (refer FIG. 5). (As shown in FIG. 5, the outer diameter of the hit ball portion central portion 11a from the tip end side end 11b to the boundary with the end portion region 15 located on the tip end portion 10 side and the hit ball portion central portion 11a The outer diameter from the taper part side end 11c to the boundary with the end part region 15 located on the taper part 12 side isGraduallyIncreased).
[0109]
Using the soft baseball bat 1 of the above example and a conventional metal soft baseball bat, an actual hit test was conducted. The results are shown in Table 7.
[0110]
[Table 7]

[0111]
The result of the actual hit test is an average value of five amateur baseball team members, but as predicted from the result of the rebound test, the bat according to the present invention has a longer flight distance than the conventional product. Was confirmed.
[0112]
【The invention's effect】
As described above, the present invention compresses and deforms the elastic body at the time of hitting the ball, suppresses energy loss due to the deformation of the ball, and adds the restoring force of the elastic body so that the ball is launched. A well-flying bat having excellent resilience characteristics can be obtained.
[0113]
In particular, even when a soft ball such as a soft baseball ball or a rubber soft ball is hit, the rebound characteristics of the bat can be increased.
[0114]
Furthermore, by covering the outermost layer of the elastic body with a thermoplastic polyurethane sheet or tube having a thickness of 0.1 mm to 1.0 mm excellent in wear resistance, without impairing the characteristics of the elastic body enclosed inside, The durability as a bat can be improved. In addition, the stepped portion (end region) provided in the vicinity of the tip portion side and the stepped portion (end portion region) provided in the vicinity of the tapered portion side do not cause the elastic body and the thermoplastic polyurethane sheet to peel off at the end portion, It has excellent durability.
[0115]
The thermoplastic polyurethane sheet is preferably transparent or translucent. Printing is performed on one side of the sheet, and the sheet is fused in a tube shape so that the printing surface is on the inside, so that the printing can be clearly seen. The appearance and appearance are beautiful, and even if the bat is used for a long time, it can have the feature that the print does not peel off.
[0116]
In a game, the bat is released when running after hitting the ball, but if the elastic body is covered up to the tip of the bat, the tip may be damaged early due to friction with the ground. In the bat of the present invention, since only the hit ball portion is covered with the elastic body, there is no fear thereof.
[0117]
In addition, the bat of the present invention has a tip part, a hitting ball part having a concave part, a taper part, and a grip part made of a material having rigidity similar to that of a conventional bat, and therefore has rigidity comparable to that of a conventional bat. It can be made into a durable bat.
[0118]
Further, in the bat of the present invention, vibrations at the time of hitting the ball are absorbed by the elastic body, so that the hand is not numb at the time of hitting. Furthermore, since the contact time between the ball and the hitting ball portion becomes longer, a feeling that the ball is riding on the bat is obtained, and the hitting feeling is improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side partial cross-sectional schematic diagram showing a first embodiment of a bat according to the present invention.
FIG. 2 is a schematic cross-sectional view taken along line II-II in FIG.
3 is a partial cross-sectional schematic view for explaining a first modification of the first embodiment of the bat according to the present invention shown in FIGS. 1 and 2. FIG.
FIG. 4 is a side partial cross-sectional schematic diagram for explaining a second modification of the first embodiment of the bat according to the present invention.
FIG. 5 is a schematic side sectional view showing a second embodiment of the bat according to the present invention.
6 is a schematic cross-sectional view taken along line VI-VI in FIG.
7 is a partial cross-sectional schematic view for explaining a concave portion of the bat shown in FIG. 5. FIG.
FIG. 8 is a schematic side sectional view showing a modification of the second embodiment of the bat according to the present invention.
FIG. 9 is a schematic diagram of an experimental apparatus used for a rebound experiment of a hitting ball model.
FIG. 10 is a schematic diagram of an experimental apparatus used in a bat repulsion experiment.
[Explanation of symbols]
1 Baseball or softball bat, 2 recess, 2a bottom corner, 2b top corner, 2c, 26 side wall, 3 elastic body, 4 grip end, 5 seat, 6 center axis, 7 bat base member, 8 center Bottom wall, 9 outermost peripheral part, 10 tip part, 11 hitting part, 11a hitting part center part, 11b tip part side end, 11c taper part side end, 12 taper part, 13 grip part, 14 step part, 15 end part region , 16 Minimum inner diameter part, 17 Inner diameter enlarged part, 20 Pitching machine, 21 High-speed video camera, 22 Hitting part model, 23 balls, 24 bat stand, 25 bat.

Claims

In a soft baseball ball or rubber softball bat consisting of a tip part, a hitting ball part, a taper part, a grip part,
The elastic body is integrated into the concave portion of the hitting ball portion,
The elastic body is 20 to 80 hardness in JIS C hardness, Ri synthetic resin foam der tensile stress at elongation specific gravity 0.25～0.70,300 percent 1.0MPa～4.0MPa,
The elastic body has a thickness of baseball ball or bat rubber softball and wherein the Ru der least 20mm below 1mm in a direction perpendicular to the central axis of the bat.

The concave portion of the hitting ball portion includes a ball hitting portion central portion constituting a bottom portion of the concave portion, an outer diameter from an end of the hitting ball portion central portion to a boundary between the front end portion and the hitting ball central portion. baseball ball or bat rubber softball of claim 1, the outer diameter was gradually masa, characterized in that it is constituted by the formed the sidewall from the end of the tapered portion to a boundary between the tapered portion.

The hitting portion is
Located in a region other than the recess, the outermost peripheral portion having the largest outer diameter,
A small outer diameter portion that is a wall surface of the concave portion and has an outer diameter smaller than the outer diameter of the outermost peripheral portion;
The wall surface of the recess extending in the same direction as the direction in which the central axis of the bat extends, the outer diameter of the outermost peripheral portion being located at the end of the recess and larger than the outer diameter of the small outer diameter portion The soft baseball ball or rubber softball bat according to claim 1, including a medium outer diameter portion having a smaller outer diameter.

The soft baseball ball or rubber softball bat according to any one of claims 1 to 3, wherein the synthetic resin foam is foamed polyurethane.

The soft baseball ball or rubber softball bat according to any one of claims 1 to 4, further comprising a protective film formed on the outermost layer of the elastic body.

The protective layer comprises a synthetic resin sheet or synthetic resin tube, baseball ball or bat rubber softball of claim 5.

The thickness of the protective film is 0.1 mm or more and 1.0 mm or less,
The protective layer comprises a thermoplastic polyurethane, rubber-ball baseball ball or bat rubber softball according to claim 5 or 6.