JP2004081298A

JP2004081298A - Racket frame

Info

Publication number: JP2004081298A
Application number: JP2002243494A
Authority: JP
Inventors: Yoji Honda; 本多　洋二; Takahiro Kato; 加藤　貴洋; Yasushi Nagao; 長尾　裕史
Original assignee: Mizuno Corp
Current assignee: Mizuno Corp
Priority date: 2002-08-23
Filing date: 2002-08-23
Publication date: 2004-03-18

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a racket frame which is excellent in the suppressing effect on a shock or vibration propagated to the hands of a player from a grip part when hitting a ball and which is excellent in control performance capable of performing the most stable shot even at the time of an off spot shot. <P>SOLUTION: A grip body 5 has a three-layer structure consisting of a grip body layer 10 formed integrally with a head and a shaft by an outer shell made of a fiber reinforced resin; a comparatively thick elastic layer 11 with which the outer periphery of the grip body layer 10 is covered; and a hard shell 12 which is arranged around its outer periphery and made to be independent from the grip body layer 10 by the elastic layer 11. At a longitudinal-direction cross section obtained by cutting the grip body part 5 in a direction vertical to a ball-hitting surface, the joining surface 17a of the grip body layer 10 and the elastic layer 11 presents a wave form. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テニス或いは、スカッシュ等において使用されるラケットフレーム（以下、単にラケットフレームと称する）に関し、特に、打球時にグリップ部を介してプレーヤーの手に伝播される衝撃や振動の抑制を図るようにしたものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、この種のラケットフレームにおけるグリップ部の構造としては、図１５に示すように、シャフト部の末端より一体的に延在する略八角形断面を呈したグリップ本体３１の周囲に、発泡合成樹脂或いは、非発泡合成樹脂から成るグリップ芯材３２が取着せしめられ、該グリップ芯材３２の周囲にグリップレザー３３を巻回被覆すると共に、グリップ末端部にエンドキャップ３４を嵌着せしめた構成を成すものが殆どである。又、近年では、ラケットフレームの軽量化を図ることを目的として、前記したグリップ芯材３２を用いず、図１６に示すように、グリップ本体３１を所望とするグリップ径を有するように形成し、該グリップ本体３１の周囲に直接グリップレザー３３を巻回被覆せしめるように構成されるものも公知となっている。
【０００３】
ところで、ラケットフレームでボールを打撃した時に生じる衝撃や振動は、ラケットフレームの打球部及び、シャフト部からグリップ部３０を介してプレーヤーの手に伝播されるものであるが、上記のように従来のラケットフレームでは、打撃時の衝撃緩和及び、振動吸収を前記グリップ本体３１に取着されるグリップ芯材３２及び／又は、グリップレザー３３の持つ僅かな弾性に依存しており、打撃時に生じる衝撃や振動が抑制されずにそのままプレーヤーの手に伝播され易い傾向にある。その結果、プレーヤに不快な振動が伝わることによって著しく打球感が損なわれてしまうばかりか、打撃時の衝撃がプレーヤーへの身体的な負担を招き、手首や肘等にかかる疲労が大きくなって、テニス肘等のスポーツ障害を誘発する恐れを有するものであった。
【０００４】
そのため従来より、このようなプレーヤーの手に伝播される衝撃や振動を抑制するための種々の方法が提案されている。
【０００５】
例えば、図１７に示すように、グリップ部を構成するＦＲＰ外殻３５中にゴムや、スポンジ或いは、エラストマー等の弾性材料３６を一体に埋設させて成形することにより、打撃時の衝撃を前記弾性材料３６で緩衝せしめるように構成されたラケットフレーム（実開昭６１−１８８７７０号）や、図１８に示すように、グリップ部３７と表装材３８（所謂グリップレザー）との界面の一部に、粘弾性材３９を介在させることにより、打撃時に手に伝わる衝撃を減少せしめるように構成されたラケットフレーム（特開平９−６６４号）などが提案され公知となっている。
【０００６】
しかし、実開昭６１−１８８７７０号に提案されるように、グリップ部を構成するＦＲＰ外殻３５中に弾性材料３６を埋設せしめるように構成するものにあっては、前記弾性材料３６の周囲が、硬質のＦＲＰ外殻３５によって強固に覆い固められ、弾性材料３６そのものの動き（弾性変形）が拘束されてしまうことから、弾性材料３６自体の持つ損失エネルギーを十分に高めることができず、打撃時の衝撃や振動の抑制に関して、十分に満足のできる効果が得られるものではなかった。
【０００７】
又、特開平９−６６４号に提案されるように、グリップ部３７と表装材３８（所謂グリップレザー）との界面に、粘弾性材３９を介在せしめるものでは、前記粘弾性材３９を介してプレーヤーの手の握力がラケットフレームに伝えられるため、グリップ部を把持した際の把持性が不安定になり易いと言う不具合があった。
【０００８】
近年、このような問題の解決を図ることを目的として、本出願人が提案した特開２００１−２７６２８０号では、図１９に示すように、ラケットフレームのグリップ部４０を、シャフト部の末端より一体的に延在されるグリップ本体層４１と、該グリップ本体層４１を被覆する粘弾性材層４２と、その周囲に配設される薄肉の硬質シェル４３とから成る３層構造に構成し、最外層を成す前記硬質シェル４３を前記粘弾性材層４２により前記グリップ本体層４１と独立せしめるように構成することによって、グリップ部４０として必要な把持性を確保させると共に、グリップ部４０を把持する手に伝播される衝撃や振動を大幅に抑制させるようにしたラケットフレームが公知となっている。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
この種の提案では、最外層を成す硬質シェルによって、グリップ部を把持した際の把持性を十分に確保させることができた。又、ラケットフレームのシャフト部から一体的に延在されるグリップ本体層と、最外層を成す前記硬質シェルとが構造上独立せしめられ、その両者間に介在される粘弾性材層が比較的自由に弾性変形できるように構成されることから、打撃時の衝撃や振動に対して、粘弾性材自体の持つ損失エネルギーを大幅に高めることができる。この結果、打撃時にラケットフレームの打球部及び、シャフト部から前記グリップ本体層に伝播される衝撃や振動が、前記粘弾性材層によって効率良く吸収緩和され、プレーヤーの手に伝播される衝撃や振動を大幅に抑制することができるものであった。
【００１０】
ところが、この種の提案において、良好な衝撃や振動の抑制効果を発現させるためには、前記硬質シェル４３とグリップ本体層４１との間の間隙を大きく採り、その両者間に介在される粘弾性材層４２の肉厚を比較的厚く設計しなければならない。しかし、このように前記粘弾性材層４２の厚肉化を図ると、図２０に示すように、その肉厚ｔの増加に比例して前記粘弾性材層４２は、外部応力を受けた際に横ズレ（せん断方向へのブレやズレ）が大きくなる傾向にあり、図２１に示すように、打球部４５の中央部領域（グリップ部の断面中心を通る軸線上）を外れたオフスポット領域でボール４４を打撃した場合等に、打球部４５と一体的に繋がるグリップ本体層４１が、前記粘弾性材層４２の大きな横ズレに起因して、前記硬質シェル４３内部でその断面中心を通る軸線周りに大きく捩れ、これにより打球面の面方向がずれてコントロール性能が著しく低下してしまうという問題があった。
【００１１】
そこで本発明は、このような従来の問題点に鑑み、打撃時にグリップ部からプレーヤーの手に伝播される衝撃や振動の抑制効果に優れ、しかも、オフスポット打撃時においても安定した打撃が行えるコントロール性能に優れたラケットフレームを提供することを目的とするものである。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、以下のような構成とした。
即ち、本発明の請求項１に係るラケットフレームは、シャフト部の末端より一体的に延在されるグリップ本体層と、該グリップ本体層の一部或いは、全体を被覆する弾性材層と、その周囲に配設され、該弾性材層によって前記グリップ本体層と独立された硬質シェルとから成る３層構造を有したグリップ主体部に、グリップレザー及び、エンドキャップが取着されてグリップ部が形成されるラケットフレームであって、前記グリップ主体部を構成するグリップ本体層と弾性材層との当接面及び／又は、前記硬質シェルと弾性材層との当接面の少なくとも一部が波形形状を有していることを特徴とするものである。
【００１３】
請求項２は、前記請求項１に係るラケットフレームであって、前記グリップ本体層と弾性材層との当接面及び／又は、前記硬質シェルと弾性材層との当接面の少なくとも一部が、前記グリップ主体部を打球面と垂直方向に切断した長手方向断面において波形形状を有していることを特徴とするものである。
【００１４】
請求項３は、前記請求項１又は、２に係るラケットフレームであって、前記グリップ本体層の少なくとも打球方向の表裏面を構成する部位が、該グリップ本体層の長手方向に連続して尾根と谷が連なる波形形状を有していることを特徴とするものである。
【００１５】
請求項４は、前記請求項１又は、２に係るラケットフレームであって、前記硬質シェルの少なくとも打球方向の表裏面を構成する内周部位が、該硬質シェルの長手方向に連続して尾根と谷が連なる波形形状を有していることを特徴とするものである。
【００１６】
請求項５は、前記請求項１、２、３又は、４に係るラケットフレームであって、前記波形形状の振幅、波長が、グリップ部の長手方向において一定であることを特徴とするものである。
【００１７】
請求項６は、前記請求項１、２、３又は、４に係るラケットフレームであって、前記波形形状の振幅、波長の少なくともいずれか一方が、グリップ部の長手方向において異なっていることを特徴とするものである。
【００１８】
請求項７は、前記請求項６に係るラケットフレームであって、前記波形形状は、グリップエンド側からシャフト側に向け、振幅が大きく且つ／又は、波長が小さくなるように構成されていることを特徴とするものである。
【００１９】
請求項８は、前記請求項６に係るラケットフレームであって、前記波形形状は、グリップエンド側からシャフト側に向け、振幅が小さく且つ／又は、波長が大きくなるように構成されていることを特徴とするものである。
【００２０】
【発明の実施の形態】
以下に、図面と共に詳記する好適な実施例により本発明を説明する。
図１は、本実施例のラケットフレーム１の正面図を示し、図２は、図１のラケットフレーム１のグリップ部２を構成する領域ａにおける構成説明図、図３は、前記グリップ部２からグリップレザー３及び、エンドキャップ４を取り除いたグリップ主体部５の構成説明図を示す。
【００２１】
即ち、本実施例のラケットフレーム１は、図１乃至図２に示すように、ガット６が張設されて打球面７が形成される打球部８と、シャフト部９及び、後述するグリップ主体部５の表面にグリップレザー３と、エンドキャップ４が取着せしめられて形成されるグリップ部２とから構成されている。
【００２２】
前記グリップ主体部５は、図３乃至図５に示すように、繊維強化樹脂製の外殻により前記打球部８及び、シャフト部９と共に一体的に形成されるグリップ本体層１０と、該グリップ本体層１０の外周に被覆される比較的厚肉の弾性材層１１と、その外周に配設され、該弾性材層１１によって前記グリップ本体層１０と独立された硬質シェル１２とから成る３層構造を有する構成となっている。
【００２３】
本実施例において前記グリップ本体層１０は、前記シャフト部９の末端１３側から縮径し、グリップ主体部５の略全長に亙って延在する小径の管状構造を有する構成となっており、最外層を成す前記硬質シェル１２との間に比較的大きな間隙を形成して、その両者間に介在される弾性材層１１の厚肉化を図り、ボール打撃時の衝撃や振動の抑制効果を十分に高めるように構成されている。
【００２４】
そして、本実施例では、前記弾性材層１１の肉厚を厚く構成することに伴って、従来では、その肉厚の増加に比例して前記弾性材層１１の横ズレ（せん断方向へのブレやズレ）が大きくなり、ボール打撃時にグリップ本体層１０が、前記硬質シェル１２内部で大きく捩れ、コントロール性能が低下してしまうという問題を有するものであったが、図３乃至図４に示すように、前記グリップ本体層１０の打球方向の表裏面１４を構成する部位を、該グリップ本体層１０の長手方向に連続して尾根１５と谷１６が連なる波形形状に形成し、図５に示すように、前記グリップ主体部５を打球面と垂直方向に切断した長手方向断面において、前記グリップ本体層１０と弾性材層１１との接合面１７ａが波形形状を呈するように構成することによって、前記弾性材層１１の横ズレ（せん断方向へのブレやズレ）抵抗を高め、オフスポット打撃時においても前記グリップ本体層１０が硬質シェル１２内部で容易に捩れることなく、安定した打球が行えるように構成されている。
【００２５】
このような本実施例のラケットフレーム１を製造するには、例えば、内圧成形用のチューブの周囲に、ラケットフレーム成形用の複数のプリプレグシートを積層し、これを金型のフレーム形状としたキャビティ内に配置した後に、前記チューブ内に圧縮空気等を注入し加熱するといった繊維強化樹脂製ラケットフレームの通常の製造法において、打球部８及び、シャフト部９と共に、その打球方向の表裏面１４が波形形状を成すグリップ本体層１０を一体的に形成し、ラケット本体部を形成する。その後、図６に示すように、グリップ成形用金型１８の所望のグリップ形状としたキャビティ１９内に、予め別途成形した硬質シェル１２と、前記ラケット本体部のグリップ本体層１０とを配置せしめ、前記硬質シェル１２と、前記グリップ本体層１０との間に形成される間隙２０に、弾性体層１１を形成する発泡合成樹脂を注入し、発泡硬化せしめることによりグリップ主体部５を形成するなどの手段が講じられる。
【００２６】
尚、本実施例のラケット本体部２１を構成する主たる補強繊維としては、炭素繊維、ガラス繊維、ボロン繊維、芳香族ポリアミド繊維等種々のものが使用できるが、強度や質量、コストの面からも炭素繊維が好適である。又、マトリックス樹脂としては、エポキシ樹脂、ナイロン樹脂等が使用できるが、強度、耐久性の点でエポキシ樹脂が好適である。
【００２７】
又、前記弾性材層１１を形成する材料としては、成形性が良く、低温から高温までの温度変化による硬度差が少ない軟質材料が好ましい。好ましい材料の一例としては、天然ゴムなどの天然樹脂、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリアミド系、ポリスチレン系、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンエチルアクリレート系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、フェノール系、フッ素系等の合成樹脂、或いは、合成ゴム、例えば、スチレンブタジエン系、ニトリル系、クロロプレン系、イソプレン系、ブタジエン系、ブチル系、エチレン・プロピレン系、アクリル系、チオール系のゴム等の弾性或いは、粘弾性を有する材料が用いられる。
【００２８】
又更に、前記硬質シェル１２を形成する材料としては、前記弾性材層１１を形成する材料との接着性が良く、しかも軽量で、グリップ部２を把持した際に保形性が十分に保たれる剛性を有する材料が望ましい。例えばその一例として、炭素繊維、ガラス繊維、ボロン繊維、芳香族ポリアミド繊維等を補強材とした繊維強化樹脂、チタン、アルミニウム、ステンレス等の軽金属或いは、これらの合金等の材料が挙げられる。なかでもとりわけ、繊維強化樹脂材料が軽量で、強度、剛性に優れることからより好ましい。又その他、前記硬質シェル１２として、ＡＢＳ樹脂、ポリプロピレン樹脂、塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂による射出成形品を使用することも可能である。
【００２９】
尚、本実施例においては、グリップ本体層１０を波形形状に形成する例を示したが、本発明はこれに限定されず、図７に示すように、硬質シェル１２の内周部位を波形形状に形成し、図８に示すように、その長手方向断面において、前記硬質シェル１２と弾性材層１１との接合面１７ｂが波形形状を呈するように構成することも可能であり、この場合においても上記実施例と同様に弾性材層１１の横ズレ（せん断方向へのブレやズレ）抵抗を高めることができる。又、図９に示すように、前記グリップ本体層１０と弾性材層１１との接合面１７ａ及び、前記硬質シェル１２と弾性材層１１との接合面１７ｂの双方を波形形状を呈するように構成し、前記弾性材層１１の横ズレ（せん断方向へのブレやズレ）抵抗をより一層高めるようにすることも可能である。
【００３０】
又、前記波形形状を設ける部位としては、本実施例で説明した打球方向の表裏面１４を構成する部位の他、前記面と直交する左右面或いは、全周面を波形形状とすることも可能であるが、種々の実験の結果、前記左右面を波形形状とした場合、打球方向への弾性が低下してボール打撃時にソフトな打球感が得られ難くなる傾向にあり、本発明では、前記左右面を除いた領域、とりわけ打球方向の表裏面１４を構成する部位を波形形状にすることが望ましい。
【００３１】
更に、本実施例における波形形状は、グリップ部２の長手方向に一定の振幅及び、波長で構成されるものであるが、本発明はこれに限定されることなく、前記振幅、波長の少なくともいずれか一方をグリップ部２の長手方向において異ならせることも可能である。
例えば、図１０に示すように、前記波形形状を、グリップエンド２２側からシャフト部９側に向け、振幅が大きく且つ、波長が小さくなるように構成すると、グリップ部２のシャフト側上端部領域ｐにおけるしっかり感が増し、特に、強打を多用するプロや上級者などに適したラケットフレームとなる。
又、図１１に示すように、前記波形形状を、グリップエンド２２側からシャフト部９側に向け、振幅が小さく且つ、波長が大きくなるように構成すると、グリップ部２のシャフト側上端部領域ｐにおけるソフト感が増し、特に、スイングスピードが遅い初級者に適したラケットフレームとなる。
【００３２】
【実施例】
本発明の効果を確認するために、以下の実施例１と、比較例１、２のテニス用のラケットフレームを用意した。
【００３３】
即ち、実施例１として用意したラケットフレーム１は、図３乃至図５に示すように、繊維強化樹脂製のグリップ本体層１０の表層に、ポリウレタン樹脂発泡体から成る弾性材層１１と、該弾性材層１１の表層に、前記グリップ本体層１０と独立した繊維強化樹脂製の薄肉の硬質シェル１２を配設した断面３層構造を有するもので、前記グリップ本体層１０の打球方向の表裏面１４を構成する部位を、該グリップ本体層１０の長手方向に連続して尾根１５と谷１６が連なる波形形状に形成したものを用意した。
尚、前記波形形状の尾根と谷の間の振幅Ｓは１．５ｍｍ、谷から谷への波長Ｈは４４．９５ｍｍとし、且つ該振幅Ｓ及び、波長Ｈは、グリップ部２の長手方向において一定に形成した。又、前記弾性材層１１の肉厚ｔは、前記波形形状の尾根１５と硬質シェル１２との間の肉厚ｔ１が２．９ｍｍ、前記波形形状の谷１６と硬質シェル１２との間の肉厚ｔ２が４．４ｍｍとなるように構成した。
【００３４】
又、比較例１としては、図１２に示すように、上記実施例１と同様に、グリップ本体層１０と、弾性材層１１と、硬質シェル１２とから構成される３層構造を成すものであるが、前記グリップ本体層１０の打球方向の表裏面１４を構成する部位を波形形状とせずに平滑に形成して成るものを用意した。尚、比較例１の前記弾性材層の肉厚ｔは、上記実施例１における肉厚ｔ１、ｔ２の平均値である３．７ｍｍとなるように構成した。
【００３５】
更に、比較例２としては、図１３に示すように、比較例１と同様に、グリップ本体層１０の打球方向の表裏面１４を構成する部位を波形形状とせずに平滑に形成して成るもので、弾性材層１１の肉厚ｔを１．０ｍｍと薄肉に構成したものを用意した。
【００３６】
これらの実施例１と、比較例１、２のラケットフレームについて、打撃時の衝撃や振動の抑制効果を確認するために、以下のような試験を行った。
即ち、図１４に示すように、グリップレザー３及び、エンドキャップ４を取着していないグリップ主体部５に加速度計２３を取り付けたラケットフレームをゴム製のベルト２４にて吊下し、ガット６が張設された打球部８の打球面７をインパルスハンマー２５で打撃した際に、インパルスハンマー２５に取り付けた加速度計に発生する加速度と、グリップ主体部５に取り付けた加速度計２３に発生する加速度の信号をＦＦＴアナライザー２６にて計測して、その比から応答強度を求めて、衝撃の緩和度の指標した。この比率が小さいもの程、衝撃の緩和度が高く表れるものである。又、上記試験において、グリップ主体部５に取り付けた加速度計２３に発生する加速度波形から対数減衰率を求めて振動の吸収性の指標とした。この対数減衰率が大きいほど振動の減衰性が高く表れるものである。この時の測定結果を以下の表１に示す。
【００３７】
【表１】

【００３８】
又、上記の試験に付け加え、これらのラケットフレームについて実打試験を行った。この実打試験では、一般のアマチュアプレーヤーを対象にして、実際に、実施例１と比較例１、２のラケットフレームでボールを打撃し、その際、プレーヤーが体感した打撃時のコントロール性（面安定性）や、打球感（手の痺れ等）等の評価を行った。この時の試験結果を以下の表２に示す。
【００３９】
【表２】

【００４０】
このような試験結果より、本実施例１のラケットフレームでは、比較例１、２のラケットフレームに比し、プレーヤーの手に伝播される衝撃や振動の抑制効果と、打撃時のコントロール性能において共に優れた効果が得られるものであることが確認できた。
【００４１】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、弾性材層の損失エネルギーを効率良く高めることができるため、打撃時にグリップ部からプレーヤーの手に伝播される衝撃や振動を共に満足のできるレベルにまで低減させることができる。
又、本発明では、グリップ主体部を構成するグリップ本体層と弾性材層との接合面及び／又は、硬質シェルと弾性材層との接合面の少なくとも一部を波形形状に構成していることから、前記弾性材層の横ズレ（せん断方向へのブレやズレ）を小さく抑えることができ、従来のように、グリップ本体層が前記弾性材層の横ズレに起因して硬質シェル内部で容易に捩れてしまうというようなことがなく、常に良好なコントロール性能が発現できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施例のラケットフレームの正面図。
【図２】図１のラケットフレームのグリップ部を構成する領域ａにおける構成説明図。
【図３】グリップ主体部の構成説明図。
【図４】グリップ主体部の構成説明図。
【図５】グリップ主体部を打球面と垂直方向に切断した長手方向端面説明図。
【図６】本実施例のグリップ主体部の製造方法を表す説明図。
【図７】その他の実施例の説明図。
【図８】その他の実施例の説明図。
【図９】その他の実施例の説明図。
【図１０】その他の実施例の説明図。
【図１１】その他の実施例の説明図。
【図１２】比較例１の説明図。
【図１３】比較例２の説明図。
【図１４】試験方法を表す説明図。
【図１５】従来のラケットフレームのグリップ部を表す説明図。
【図１６】従来のラケットフレームのグリップ部を表す説明図。
【図１７】従来のラケットフレームのグリップ部を表す説明図。
【図１８】従来のラケットフレームのグリップ部を表す説明図。
【図１９】従来のラケットフレームのグリップ部を表す説明図。
【図２０】粘弾性材層の横ズレ挙動を表す説明図。
【図２１】従来のラケットフレームのグリップ部を表す説明図。
【符号の説明】
１　ラケットフレーム
２　グリップ部
３　グリップレザー
４　エンドキャップ
５　グリップ主体部
６　ガット
７　打球面
８　打球部
９　シャフト部
１０　グリップ本体層
１１　弾性体層
１２　硬質シェル
１３　末端
１４　表裏面
１５　尾根
１６　谷
１７ａ　接合面
１７ｂ　接合面
１８　グリップ成形用金型
１９　キャビティ
２０　間隙
２１　ラケット本体部
２２　グリップエンド
２３　加速度計
２４　ベルト
２５　インパルスハンマー
２６　ＦＦＴアナライザー
３０　グリップ部
３１　グリップ本体
３２　グリップ芯材
３３　グリップレザー
３４　エンドキャップ
３５　ＦＲＰ外殻
３６　弾性材料
３７　グリップ部
３８　表装材
３９　粘弾性材
４０　グリップ部
４１　グリップ本体層
４２　粘弾性材層
４３　硬質シェル
４４　ボール
４５　打球部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a racket frame (hereinafter simply referred to as a racket frame) used in tennis, squash, or the like, and particularly to suppress impact and vibration transmitted to a player's hand through a grip portion at the time of hitting a ball. It is a thing.
[0002]
[Prior art]
Generally, as a structure of the grip portion in this type of racket frame, as shown in FIG. 15, a foamed synthetic resin is provided around a grip body 31 having a substantially octagonal cross section extending integrally from the end of the shaft portion. Alternatively, the grip core material 32 made of non-foamed synthetic resin is attached, the grip leather 33 is wound around the grip core material 32, and the end cap 34 is fitted to the grip end. Most of them are made. In recent years, for the purpose of reducing the weight of the racket frame, the grip body 31 is formed to have a desired grip diameter as shown in FIG. It is also well known that the grip leather 33 is wound and covered directly around the grip body 31.
[0003]
By the way, the impact and vibration generated when the ball is hit with the racket frame are propagated from the hitting portion of the racket frame and the shaft portion to the player's hand through the grip portion 30, but as described above, The racket frame relies on the slight elasticity of the grip core material 32 and / or the grip leather 33 attached to the grip body 31 for impact reduction and vibration absorption at the time of impact. There is a tendency that the vibration is easily transmitted to the player's hand without being suppressed. As a result, unpleasant vibration is transmitted to the player, and not only the feeling of hitting the ball is significantly impaired, but the impact at the time of hitting causes a physical burden on the player, and fatigue on the wrist and elbow is increased. There was a risk of inducing sports disorders such as tennis elbows.
[0004]
For this reason, various methods for suppressing the impact and vibration transmitted to the hand of the player have been proposed.
[0005]
For example, as shown in FIG. 17, an elastic material 36 such as rubber, sponge, or elastomer is integrally embedded in the FRP outer shell 35 constituting the grip portion so that the impact at the time of hitting is elastic. A racket frame (Japanese Utility Model Publication No. 61-188770) configured to be buffered by the material 36, or a part of the interface between the grip portion 37 and the cover material 38 (so-called grip leather) as shown in FIG. A racket frame (Japanese Patent Laid-Open No. 9-664) configured so as to reduce the impact transmitted to the hand at the time of impact by interposing the viscoelastic material 39 has been proposed and publicly known.
[0006]
However, as proposed in Japanese Utility Model Laid-Open No. 61-188770, in the configuration in which the elastic material 36 is embedded in the FRP outer shell 35 constituting the grip portion, the periphery of the elastic material 36 is Further, since it is firmly covered and hardened by the hard FRP outer shell 35 and the movement (elastic deformation) of the elastic material 36 itself is restricted, the loss energy of the elastic material 36 itself cannot be sufficiently increased, and the impact is reduced. In terms of suppression of impact and vibration at the time, a sufficiently satisfactory effect was not obtained.
[0007]
Further, as proposed in Japanese Patent Laid-Open No. 9-664, a viscoelastic material 39 is interposed at the interface between the grip portion 37 and the surface covering material 38 (so-called grip leather). Since the grip strength of the player's hand is transmitted to the racket frame, there is a problem that the gripping property when the grip portion is gripped tends to become unstable.
[0008]
In recent years, in order to solve such problems, in Japanese Patent Laid-Open No. 2001-276280 proposed by the present applicant, as shown in FIG. 19, the grip portion 40 of the racket frame is integrated from the end of the shaft portion. And a viscoelastic material layer 42 covering the grip body layer 41, and a thin hard shell 43 disposed around the grip body layer 41. By configuring the hard shell 43 forming the outer layer so as to be independent of the grip body layer 41 by the viscoelastic material layer 42, it is possible to ensure gripping properties necessary for the grip portion 40 and to grip the grip portion 40. A racket frame in which shocks and vibrations propagated to the vehicle are greatly suppressed is known.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
In this type of proposal, the gripping ability when gripping the grip portion can be sufficiently ensured by the hard shell forming the outermost layer. In addition, the grip body layer integrally extending from the shaft portion of the racket frame and the hard shell forming the outermost layer are structurally independent, and the viscoelastic material layer interposed therebetween is relatively free. Therefore, the loss energy of the viscoelastic material itself can be significantly increased with respect to impact and vibration at the time of impact. As a result, the impact and vibration transmitted to the grip body layer from the hitting portion of the racket frame and the shaft portion at the time of hitting are efficiently absorbed and relaxed by the viscoelastic material layer, and the impact and vibration transmitted to the player's hand. Can be greatly suppressed.
[0010]
However, in this type of proposal, in order to develop a good impact and vibration suppression effect, a large gap is provided between the hard shell 43 and the grip body layer 41, and viscoelasticity interposed between the two. The thickness of the material layer 42 must be designed to be relatively thick. However, when the thickness of the viscoelastic material layer 42 is increased in this way, as shown in FIG. 20, the viscoelastic material layer 42 is subjected to external stress in proportion to the increase in the thickness t. The horizontal deviation (blurring or deviation in the shear direction) tends to increase, and as shown in FIG. 21, the off-spot area deviated from the center area (on the axis passing through the cross-sectional center of the grip part) of the hitting ball part 45 When the ball 44 is hit, the grip body layer 41 integrally connected to the hitting ball portion 45 passes through the center of the cross section inside the hard shell 43 due to the large lateral displacement of the viscoelastic material layer 42. There has been a problem that the twisting around the axis is greatly twisted, which causes the surface direction of the ball striking face to shift and the control performance to be remarkably lowered.
[0011]
Therefore, in view of such a conventional problem, the present invention has an excellent effect of suppressing impact and vibration transmitted from the grip portion to the player's hand at the time of hitting, and can perform stable hitting even at off-spot hitting. The object is to provide a racket frame with excellent performance.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention is configured as follows.
That is, the racket frame according to claim 1 of the present invention includes a grip body layer that extends integrally from the end of the shaft portion, an elastic material layer that covers a part or the whole of the grip body layer, A grip leather and an end cap are attached to a grip main body portion having a three-layer structure including a hard shell that is arranged around and is independent of the grip body layer by the elastic material layer to form a grip portion. And a contact surface between the grip main body layer and the elastic material layer and / or at least a part of the contact surface between the hard shell and the elastic material layer is a wave shape. It is characterized by having.
[0013]
Claim 2 is the racket frame according to claim 1, wherein at least a part of the contact surface between the grip body layer and the elastic material layer and / or the contact surface between the hard shell and the elastic material layer. However, the grip main body has a corrugated shape in a longitudinal section obtained by cutting the grip main body in a direction perpendicular to the ball striking surface.
[0014]
A third aspect of the present invention is the racket frame according to the first or second aspect, wherein the portions constituting at least the front and back surfaces of the grip body layer in the hitting direction are continuous with the ridge in the longitudinal direction of the grip body layer. It has a waveform shape with continuous valleys.
[0015]
A fourth aspect of the present invention is the racket frame according to the first or second aspect, wherein the inner peripheral portion constituting at least the front and back surfaces of the hard shell in the hitting direction is continuous with the ridge in the longitudinal direction of the hard shell. It has a waveform shape with continuous valleys.
[0016]
A fifth aspect of the present invention is the racket frame according to the first, second, third, or fourth aspect, wherein the amplitude and wavelength of the corrugated shape are constant in the longitudinal direction of the grip portion. .
[0017]
A sixth aspect of the present invention is the racket frame according to the first, second, third, or fourth aspect, wherein at least one of the amplitude and wavelength of the corrugated shape is different in the longitudinal direction of the grip portion. It is what.
[0018]
A seventh aspect of the present invention is the racket frame according to the sixth aspect, wherein the corrugated shape is configured to increase in amplitude and / or decrease in wavelength from the grip end side toward the shaft side. It is a feature.
[0019]
An eighth aspect of the present invention is the racket frame according to the sixth aspect, wherein the corrugated shape is configured such that the amplitude is reduced and / or the wavelength is increased from the grip end side toward the shaft side. It is a feature.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the following, the present invention will be described with reference to preferred embodiments described in detail with reference to the drawings.
FIG. 1 is a front view of the racket frame 1 of the present embodiment, FIG. 2 is a configuration explanatory view in a region a constituting the grip portion 2 of the racket frame 1 of FIG. The structure explanatory drawing of the grip main-body part 5 which removed the grip leather 3 and the end cap 4 is shown.
[0021]
That is, as shown in FIGS. 1 and 2, the racket frame 1 of the present embodiment includes a hitting ball portion 8 in which a gut 6 is stretched to form a hitting surface 7, a shaft portion 9, and a grip main portion described later. A grip leather 3 and a grip portion 2 formed by attaching an end cap 4 to the surface of 5 are formed.
[0022]
As shown in FIGS. 3 to 5, the grip main body 5 includes a grip body layer 10 formed integrally with the hitting ball portion 8 and the shaft portion 9 by a fiber reinforced resin outer shell, and the grip body. A three-layer structure comprising a relatively thick elastic material layer 11 coated on the outer periphery of the layer 10 and a hard shell 12 disposed on the outer periphery and independent of the grip body layer 10 by the elastic material layer 11 It has composition which has.
[0023]
In this embodiment, the grip body layer 10 has a small diameter tubular structure that is reduced in diameter from the end 13 side of the shaft portion 9 and extends over substantially the entire length of the grip main body portion 5. A relatively large gap is formed between the outer shell and the hard shell 12, and the elastic material layer 11 interposed between the two is made thicker, so that the impact and vibration suppressing effect at the time of hitting the ball are reduced. It is configured to increase sufficiently.
[0024]
In this embodiment, as the thickness of the elastic material layer 11 is increased, conventionally, the elastic material layer 11 is laterally displaced (blurred in the shear direction) in proportion to the increase in thickness. As shown in FIGS. 3 to 4, the grip body layer 10 is greatly twisted inside the hard shell 12 when the ball is hit and the control performance deteriorates. Further, the portions constituting the front and back surfaces 14 in the hitting direction of the grip body layer 10 are formed in a waveform shape in which the ridges 15 and the valleys 16 are continuous in the longitudinal direction of the grip body layer 10 as shown in FIG. In addition, in the longitudinal section obtained by cutting the grip main body portion 5 in a direction perpendicular to the ball striking surface, the joint surface 17a between the grip body layer 10 and the elastic material layer 11 is configured to have a wave shape, The lateral displacement (blur and displacement in the shearing direction) of the elastic material layer 11 is increased, and the grip body layer 10 is not easily twisted inside the hard shell 12 even during off-spot hitting, and stable hitting can be performed. It is configured as follows.
[0025]
In order to manufacture such a racket frame 1 of this embodiment, for example, a plurality of prepreg sheets for racket frame molding are stacked around a tube for internal pressure molding, and this is used as a mold frame shape cavity. In a normal manufacturing method of a fiber-reinforced resin racket frame in which compressed air or the like is injected into the tube and heated after being placed inside, the front and back surfaces 14 in the direction of the ball hit together with the hit ball portion 8 and the shaft portion 9. A grip body layer 10 having a corrugated shape is integrally formed to form a racket body portion. Thereafter, as shown in FIG. 6, the hard shell 12 separately molded in advance and the grip body layer 10 of the racket body portion are placed in the cavity 19 having a desired grip shape of the grip molding die 18. The foam main body 5 is formed by injecting a foamed synthetic resin forming the elastic body layer 11 into the gap 20 formed between the hard shell 12 and the grip body layer 10 and foaming and curing the resin. Measures are taken.
[0026]
As the main reinforcing fiber constituting the racket body 21 of the present embodiment, various fibers such as carbon fiber, glass fiber, boron fiber, and aromatic polyamide fiber can be used, but also from the viewpoint of strength, mass, and cost. Carbon fiber is preferred. Moreover, as a matrix resin, an epoxy resin, a nylon resin, or the like can be used, but an epoxy resin is preferable in terms of strength and durability.
[0027]
As the material for forming the elastic material layer 11, a soft material having good moldability and a small hardness difference due to temperature change from low temperature to high temperature is preferable. Examples of preferred materials include natural resins such as natural rubber, polyvinyl chloride, polyurethane, polyamide, polystyrene, ethylene vinyl acetate copolymer, ethylene ethyl acrylate, polyolefin, polyester, phenol, fluorine Synthetic resins such as rubber or synthetic rubber such as styrene butadiene, nitrile, chloroprene, isoprene, butadiene, butyl, ethylene / propylene, acrylic, thiol rubber, etc. An elastic material is used.
[0028]
Furthermore, the material for forming the hard shell 12 has good adhesion to the material for forming the elastic material layer 11 and is light in weight, and has sufficient shape retention when gripping the grip portion 2. A material having such rigidity is desirable. For example, examples thereof include fiber reinforced resin using carbon fiber, glass fiber, boron fiber, aromatic polyamide fiber or the like as a reinforcing material, light metals such as titanium, aluminum, and stainless steel, or materials such as alloys thereof. Among them, the fiber reinforced resin material is more preferable because it is lightweight and has excellent strength and rigidity. In addition, as the hard shell 12, it is also possible to use an injection molded product made of a thermoplastic resin such as ABS resin, polypropylene resin, or vinyl chloride resin.
[0029]
In the present embodiment, an example in which the grip body layer 10 is formed in a corrugated shape is shown. However, the present invention is not limited to this, and the inner peripheral portion of the hard shell 12 is corrugated as shown in FIG. As shown in FIG. 8, it is possible to configure the joining surface 17b of the hard shell 12 and the elastic material layer 11 to have a corrugated shape in the longitudinal cross section. Similar to the above embodiment, it is possible to increase the lateral displacement (blur or displacement in the shear direction) resistance of the elastic material layer 11. Also, as shown in FIG. 9, both the joint surface 17a between the grip body layer 10 and the elastic material layer 11 and the joint surface 17b between the hard shell 12 and the elastic material layer 11 are configured to have a corrugated shape. In addition, it is possible to further increase the lateral displacement (blurring or displacement in the shear direction) resistance of the elastic material layer 11.
[0030]
In addition to the portions constituting the front and back surfaces 14 in the hitting direction described in the present embodiment, the left and right surfaces orthogonal to the surface or the entire circumferential surface can be formed into the corrugated shape as the corrugated portions. However, as a result of various experiments, when the left and right side surfaces are corrugated, the elasticity in the direction of hitting ball tends to decrease, and it is difficult to obtain a soft hitting feeling when hitting the ball. It is desirable to make the region that forms the front and back surfaces 14 in the direction of the hit ball into a wave shape, except for the left and right surfaces.
[0031]
Furthermore, the waveform shape in the present embodiment is configured with a constant amplitude and wavelength in the longitudinal direction of the grip portion 2, but the present invention is not limited to this, and at least any one of the amplitude and wavelength. It is also possible to make one of them different in the longitudinal direction of the grip part 2.
For example, as shown in FIG. 10, when the waveform shape is configured so that the amplitude is large and the wavelength is small from the grip end 22 side toward the shaft portion 9 side, the shaft-side upper end region p of the grip portion 2 is formed. The racket frame is especially suitable for professionals and advanced players who use heavy hits.
Further, as shown in FIG. 11, when the wave shape is configured so that the amplitude decreases and the wavelength increases from the grip end 22 side toward the shaft portion 9 side, the shaft-side upper end region p of the grip portion 2 is increased. The racket frame is especially suitable for beginners with slow swing speed.
[0032]
【Example】
In order to confirm the effect of the present invention, tennis racket frames of the following Example 1 and Comparative Examples 1 and 2 were prepared.
[0033]
That is, as shown in FIGS. 3 to 5, the racket frame 1 prepared as Example 1 has an elastic material layer 11 made of polyurethane resin foam on the surface layer of the grip body layer 10 made of fiber reinforced resin, and the elastic layer. It has a cross-sectional three-layer structure in which a thin hard shell 12 made of fiber reinforced resin independent of the grip body layer 10 is disposed on the surface layer of the material layer 11, and the front and back surfaces 14 of the grip body layer 10 in the hitting direction. Were prepared in a corrugated shape in which the ridges 15 and the valleys 16 continued in the longitudinal direction of the grip body layer 10.
The amplitude S between the ridge and the valley of the waveform shape is 1.5 mm, the wavelength H from the valley to the valley is 44.95 mm, and the amplitude S and the wavelength H are constant in the longitudinal direction of the grip portion 2. Formed. The thickness t of the elastic material layer 11 is 2.9 mm between the corrugated ridge 15 and the hard shell 12, and the thickness between the corrugated valley 16 and the hard shell 12. The thickness t2 was configured to be 4.4 mm.
[0034]
Further, as shown in FIG. 12, the comparative example 1 has a three-layer structure composed of a grip body layer 10, an elastic material layer 11, and a hard shell 12, as in the first embodiment. However, there was prepared a structure in which the portions constituting the front and back surfaces 14 in the hitting direction of the grip body layer 10 were formed smoothly without having a corrugated shape. In addition, the thickness t of the elastic material layer of Comparative Example 1 was configured to be 3.7 mm, which is an average value of the thicknesses t1 and t2 in Example 1 above.
[0035]
Further, as shown in FIG. 13, as in Comparative Example 2, as in Comparative Example 1, the portions constituting the front and back surfaces 14 in the hitting direction of the grip body layer 10 are formed smoothly without being corrugated. Thus, the elastic material layer 11 having a thin thickness t of 1.0 mm was prepared.
[0036]
For the racket frames of Example 1 and Comparative Examples 1 and 2, the following tests were conducted in order to confirm the effect of suppressing impact and vibration during impact.
That is, as shown in FIG. 14, a racket frame in which an accelerometer 23 is attached to a grip main body 5 to which a grip leather 3 and an end cap 4 are not attached is suspended by a rubber belt 24, and a gut 6 When the ball striking surface 7 of the ball striking portion 8 with a tension is hit with the impulse hammer 25, the acceleration generated in the accelerometer attached to the impulse hammer 25 and the acceleration generated in the accelerometer 23 attached to the grip main body 5 The signal was measured by the FFT analyzer 26, the response strength was obtained from the ratio, and the impact relaxation index was obtained. The smaller the ratio, the higher the degree of impact relaxation. In the above test, the logarithmic attenuation rate was obtained from the acceleration waveform generated in the accelerometer 23 attached to the grip main body 5 and used as an index of vibration absorption. The greater the logarithmic damping factor, the higher the damping of the vibration. The measurement results at this time are shown in Table 1 below.
[0037]
[Table 1]

[0038]
In addition to the above test, an actual hit test was performed on these racket frames. In this actual hitting test, a general amateur player was actually hit with a racket frame of Example 1 and Comparative Examples 1 and 2, and at that time, the controllability (surface) Stability) and feel at impact (such as hand numbness). The test results at this time are shown in Table 2 below.
[0039]
[Table 2]

[0040]
From these test results, the racket frame of the first embodiment has both the effect of suppressing the impact and vibration transmitted to the player's hand and the control performance at the time of hitting compared with the racket frames of the first and second comparative examples. It was confirmed that an excellent effect was obtained.
[0041]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the loss energy of the elastic material layer can be increased efficiently, so that the impact and vibration transmitted from the grip portion to the player's hand at the time of striking can be reduced to a satisfactory level. Can do.
Further, in the present invention, at least a part of the joint surface between the grip body layer and the elastic material layer and / or the joint surface between the hard shell and the elastic material layer constituting the grip main body is configured in a corrugated shape. Therefore, the lateral displacement (blurring or displacement in the shearing direction) of the elastic material layer can be reduced, and the grip body layer can be easily formed inside the hard shell due to the lateral displacement of the elastic material layer as in the past. Therefore, good control performance can always be exhibited.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a racket frame of the present embodiment.
FIG. 2 is a configuration explanatory view in a region a that constitutes a grip portion of the racket frame of FIG. 1;
FIG. 3 is a configuration explanatory diagram of a grip main body.
FIG. 4 is a diagram illustrating the configuration of a grip main body.
FIG. 5 is a longitudinal end surface explanatory view in which a grip main body is cut in a direction perpendicular to a hitting surface.
FIG. 6 is an explanatory diagram showing a manufacturing method of the grip main body according to the embodiment.
FIG. 7 is an explanatory diagram of another embodiment.
FIG. 8 is an explanatory diagram of another embodiment.
FIG. 9 is an explanatory diagram of another embodiment.
FIG. 10 is an explanatory diagram of another embodiment.
FIG. 11 is an explanatory diagram of another embodiment.
12 is an explanatory diagram of Comparative Example 1. FIG.
13 is an explanatory diagram of Comparative Example 2. FIG.
FIG. 14 is an explanatory diagram showing a test method.
FIG. 15 is an explanatory view showing a grip portion of a conventional racket frame.
FIG. 16 is an explanatory diagram showing a grip portion of a conventional racket frame.
FIG. 17 is an explanatory diagram showing a grip portion of a conventional racket frame.
FIG. 18 is an explanatory diagram showing a grip portion of a conventional racket frame.
FIG. 19 is an explanatory view showing a grip portion of a conventional racket frame.
FIG. 20 is an explanatory diagram showing lateral shift behavior of a viscoelastic material layer.
FIG. 21 is an explanatory view showing a grip portion of a conventional racket frame.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Racket frame 2 Grip part 3 Grip leather 4 End cap 5 Grip main part 6 Gut 7 Hitting ball 8 Hitting ball part 9 Shaft part 10 Grip body layer 11 Elastic body layer 12 Hard shell 13 Terminal 14 Front and back surface 15 Ridge 16 Valley 17a Joining surface 17b Joint surface 18 Grip molding die 19 Cavity 20 Gap 21 Racket main body 22 Grip end 23 Accelerometer 24 Belt 25 Impulse hammer 26 FFT analyzer 30 Grip part 31 Grip main body 32 Grip core 33 Grip leather 34 End cap 35 Outside FRP Shell 36 Elastic material 37 Grip part 38 Surface covering material 39 Viscoelastic material 40 Grip part 41 Grip body layer 42 Viscoelastic material layer 43 Hard shell 44 Ball 45 Hitting part

Claims

A grip body layer that extends integrally from the end of the shaft portion, an elastic material layer that covers a part or the whole of the grip body layer, and a periphery of the grip body layer, and the grip body by the elastic material layer A grip body having a three-layer structure comprising a layer and an independent hard shell, a grip leather and an end cap are attached to a racket frame to form a grip portion, and the grip main portion is configured A racket frame characterized in that at least a part of the contact surface between the grip body layer and the elastic material layer and / or the contact surface between the hard shell and the elastic material layer has a corrugated shape.

A longitudinal direction in which at least a part of the contact surface between the grip main body layer and the elastic material layer and / or the contact surface between the hard shell and the elastic material layer is cut in a direction perpendicular to the ball striking surface. 2. The racket frame according to claim 1, wherein the racket frame has a corrugated shape in cross section.

The portion constituting at least the front and back surfaces of the grip body layer in the hitting ball direction has a corrugated shape in which a ridge and a valley are continuous in the longitudinal direction of the grip body layer, or 2. The racket frame according to 2.

The inner peripheral portion constituting at least the front and back surfaces of the hard shell in the hitting direction has a waveform shape in which a ridge and a valley are continuous in the longitudinal direction of the hard shell, or 2. The racket frame according to 2.

5. The racket frame according to claim 1, wherein the amplitude and wavelength of the corrugated shape are constant in the longitudinal direction of the grip portion.

5. The racket frame according to claim 1, wherein at least one of an amplitude and a wavelength of the waveform shape is different in a longitudinal direction of the grip portion.

The racket frame according to claim 6, wherein the corrugated shape is configured to increase in amplitude and / or decrease in wavelength from the grip end side toward the shaft side.

The racket frame according to claim 6, wherein the corrugated shape is configured such that the amplitude decreases and / or the wavelength increases from the grip end side toward the shaft side.