JP3588087B2 - Sir測定装置および方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、SIR測定装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
高精度な送信電力制御(TCP:Transmit Power Control)を実現するためには、SIR(Signal to Interference Ratio:信号電力対干渉電力の比)を高い精度で測定する必要がある。
【0003】
たとえば、TD−SCDMA(Time Division−Synchronous Code Division Multiple Access)システムでは、下りタイムスロットの干渉除去(たとえば、JD復調)後のSIRを高い精度で測定し、その結果を用いて送信電力制御(TPC)ビットを計算するようにしている。ジョイントディテクション(JD:Joint Detection)は、干渉除去技術の一つであり、遅延プロファイルと拡散コードから得られる行列(システムマトリクス)を用いた演算により高精度な干渉除去を行う受信方式である。
【0004】
この場合、従来のSIR測定法では、JD復調後のデータ部からSIRを測定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のSIR測定法においては、JD復調後のSIRを測定するため、この結果を用いたTPCビットの計算が次の上りタイムスロットの送信に間に合わないおそれがある。すなわち、JD復調は計算量が多く、時間がかかるため、送信電力制御ビットの計算を次の上りタイムスロットに間に合わせるためには、上記SIR測定処理、または、JD復調処理を高速に行う必要がある。しかし、上記SIR測定処理またはJD復調処理の高速化には、一定の限界がある。なお、TPCビットの計算が次の上りタイムスロットの送信に間に合わない場合、伝搬環境の変動に高速に追従することができず、送信電力制御の精度向上に一定の限界が生じることになる。
【0006】
そのため、TD−SCDMAシステムでは、下りタイムスロットの干渉除去後のSIRを高い精度で測定し、その結果を用いたTPCビットの計算を次の上りタイムスロットに間に合わせることが強く求められている。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、JD復調を行うことなく干渉除去後のSIRを受信後短時間で高精度に測定することができるSIR測定装置および方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明のSIR測定装置は、受信信号に含まれる既知信号を用いて遅延プロファイルを作成する作成手段と、作成された遅延プロファイルを用いて実在するパスを選択する選択手段と、受信信号をRAKE合成するRAKE合成手段と、作成された遅延プロファイル、選択されたパスの位置、およびRAKE合成後の受信電力を用いて干渉除去後のSIRを測定する測定手段と、を有する構成を採る。
【0009】
この構成によれば、遅延プロファイル、選択パス位置、およびRAKE合成後の受信電力からSIRを測定するため、たとえば、JD復調処理の終了を待たずにSIRを測定することができ、つまり、下りタイムスロットを受信した後すぐにSIRを測定することができ、送信電力制御ビットの計算を次の上りタイムスロットに間に合わせることができる。しかも、その際、選択パス位置によって信号成分と干渉成分を分けることができるため、干渉除去後のSIRを測定することができる。すなわち、JD復調を行うことなく干渉除去後のSIRを受信後短時間で測定することができる。
【0010】
(2)本発明のSIR測定装置は、上記構成において、前記既知信号は、各スロットのミッドアンブル部である構成を採る。
【0011】
この構成によれば、ミッドアンブル部を用いて遅延プロファイルを作成するため、データ部を利用する従来のSIR測定法に比べて処理利得が大きく、高い精度でSIRを測定することができる。
【0012】
(3)本発明のSIR測定装置は、上記構成において、前記測定手段は、作成された遅延プロファイルおよび選択されたパスの位置を用いて信号電力を測定する信号電力測定手段と、作成された遅延プロファイルおよび選択されたパスの位置を用いて干渉電力を測定する干渉電力測定手段と、測定された信号電力および干渉電力ならびにRAKE合成後の受信電力を用いて、所定の演算式により、SIRを演算する演算手段と、を有する構成を採る。
【0013】
この構成によれば、遅延プロファイルと選択パス位置から信号電力と干渉電力をそれぞれ測定し、各測定結果とRAKE合成後の受信電力からSIRを測定するため、上記のように、JD復調を行うことなく干渉除去後のSIRを受信後短時間で測定することができる。
【0014】
(4)本発明のSIR測定装置は、上記構成において、前記測定手段は、選択されたパス同士の干渉による影響を除去するように、測定された信号電力を補正する信号電力補正手段、をさらに有し、前記演算手段は、測定された信号電力に代えて前記信号電力補正手段によって補正された信号電力を用いてSIRの演算を行う、構成を採る。
【0015】
この構成によれば、選択パス同士の干渉(各パスの信号電力に含まれている)による影響を除去するように信号電力を補正するため、信号電力の測定精度が向上し、SIRの測定精度を高めることができる。
【0016】
(5)本発明のSIR測定装置は、上記構成において、前記測定手段は、自己相関成分による影響を除去するように、測定された干渉電力を補正する第1干渉電力補正手段、をさらに有し、前記演算手段は、測定された干渉電力に代えて前記第1干渉電力補正手段によって補正された干渉電力を用いてSIRの演算を行う、構成を採る。
【0017】
この構成によれば、自己相関成分による影響(干渉電力には信号成分の自己相関により生じた電力が含まれている)を除去するように干渉電力を補正するため、干渉電力の測定精度が向上し、SIRの測定精度をさらに高めることができる。
【0018】
(6)本発明のSIR測定装置は、上記構成において、前記測定手段は、受信フィルタによる影響を除去するように、測定された干渉電力を補正する第2干渉電力補正手段、をさらに有し、前記演算手段は、測定された干渉電力に代えて前記第2干渉電力補正手段によって補正された干渉電力を用いてSIRの演算を行う、構成を採る。
【0019】
この構成によれば、受信フィルタ(たとえば、ロールオフフィルタ)による影響(各パスはロールオフフィルタにより信号がひずんでいるため干渉電力に信号電力が含まれている)を除去するように干渉電力を補正するため、干渉電力の測定精度がさらに向上し、SIRの測定精度をさらに高めることができる。
【0020】
(7)本発明のSIR測定装置は、上記構成において、前記既知信号が各スロットのミッドアンブル部である場合、前記作成手段は、自ユーザが使用しているミッドアンブルシフトの遅延プロファイルおよび自ユーザが使用していないミッドアンブルシフトの遅延プロファイルを作成し、前記第2測定手段は、自ユーザが使用しているミッドアンブルシフトの遅延プロファイルおよび自ユーザが使用していないミッドアンブルシフトの遅延プロファイルを用いて干渉電力の測定を行う、構成を採る。
【0021】
この構成によれば、自ユーザが使用しているミッドアンブルシフトの遅延プロファイルに加えて自ユーザが使用していないミッドアンブルシフトの遅延プロファイルを用いて干渉電力を測定するため、干渉電力の測定範囲が拡大され、動特性の伝搬路の場合においても、干渉電力の測定精度が改善され、SIRの測定精度を改善することができる。
【0022】
(8)本発明のSIR測定装置は、上記構成において、前記既知信号が各スロットのミッドアンブル部である場合、前記演算手段で用いられる演算式は、各スロットに対するミッドアンブル部の割り当て方法を示す各アロケーションモードに応じて異なる構成を採る。
【0023】
この構成によれば、演算式が各アロケーションモード(Allocation Mode)、具体的には、共通ミッドアンブル(Common Midamble)、デフォルトミッドアンブル(Default Midamble)、およびUE個別ミッドアンブル(UE Specific Midamble)に応じて異なるため、各アロケーションモードにおいて、JD復調を行うことなく干渉除去後のSIRを受信後短時間で高精度に測定することができる。
【0024】
(9)本発明のSIR測定装置は、上記構成において、前記既知信号が各スロットのミッドアンブル部である場合、前記演算手段は、各スロットに対するミッドアンブル部の割り当て方法を示す各アロケーションモードに対応する演算式を記憶する手段と、指定されたアロケーションモードに対応する演算式を選択する手段と、を含み、選択された演算式によりSIRの演算を行う、構成を採る。
【0025】
この構成によれば、あらかじめ各アロケーションモードに対応する演算式を記憶しておき、指定されたアロケーションモードに対応する演算式によりSIRを演算する、つまり、アロケーションモードごとにSIRの測定方法を切り替えるため、アロケーションモードが異なる場合でも1つの装置でSIRを測定することができる。
【0026】
(10)本発明のSIR測定装置は、上記構成において、前記測定手段は、前記信号電力測定手段によって測定された信号電力を用いて受信信号コード電力を測定するRSCP測定手段、をさらに有する構成を採る。
【0027】
この構成によれば、測定された信号電力を用いて受信信号コード電力(RSCP:Received Signal Code Power)を測定するため、たとえば、3GPP TDDの測定項目であるP−CCPCH(Primary−Common Control Physical Channel)のRSCPの測定を、遅延プロファイルと選択パス位置から、SIRの測定と並行して同時に行うことができる。
【0028】
(11)本発明のSIR測定装置は、上記構成において、前記測定手段は、前記干渉電力測定手段によって測定された干渉電力を用いて干渉信号コード電力を測定するISCP測定手段、をさらに有する構成を採る。
【0029】
この構成によれば、測定された干渉電力を用いて干渉信号コード電力(ISCP:Interference Signal Code Power)(3GPP TDDではタイムスロットISCPと呼ばれる)を測定するため、たとえば、3GPP TDDの測定項目であるタイムスロットISCPの測定を、遅延プロファイルと選択パス位置から、SIRの測定と並行して同時に行うことができる。
【0030】
(12)本発明の移動局装置は、上記構成のいずれかに記載のSIR測定装置を有する構成を採る。
【0031】
この構成によれば、上記と同様の作用効果を有する移動局装置を提供することができる。
【0032】
(13)本発明の基地局装置は、上記構成のいずれかに記載のSIR測定装置を有する構成を採る。
【0033】
この構成によれば、上記と同様の作用効果を有する基地局装置を提供することができる。
【0034】
(14)本発明のSIR測定方法は、受信信号に含まれる既知信号を用いて遅延プロファイルを作成する作成ステップと、作成した遅延プロファイルを用いて実在するパスを選択する選択ステップと、受信信号をRAKE合成するRAKE合成ステップと、作成した遅延プロファイル、選択したパスの位置、およびRAKE合成後の受信電力を用いて干渉除去後のSIRを測定する測定ステップと、を有するようにした。
【0035】
この方法によれば、遅延プロファイル、選択パス位置、およびRAKE合成後の受信電力からSIRを測定するため、たとえば、JD復調処理を待たずにSIRを測定することができ、つまり、下りタイムスロットを受信した後すぐにSIRを測定することができ、送信電力制御ビットの計算を次の上りタイムスロットに間に合わせることができる。しかも、その際、選択パス位置によって信号成分と干渉成分を分けることができるため、干渉除去後のSIRを測定することができる。すなわち、JD復調を行うことなく干渉除去後のSIRを受信後短時間で測定することができる。
【0036】
(15)本発明のSIR測定方法は、上記方法において、各スロットに対するミッドアンブル部の割り当て方法を示すアロケーションモードに応じて、干渉除去後のSIRを測定するための演算式を切り替えるようにした。
【0037】
この方法によれば、アロケーションモードごとに測定方法を切り替えるため、アロケーションモードが異なる場合でも1つの装置でSIRを測定することができる。
【0038】
(16)本発明のSIR測定方法は、各スロットに対するミッドアンブル部の割り当て方法を示すアロケーションモードが、1つのスロットに1つのミッドアンブル部のみを割り当てる共通ミッドアンブルの場合、次の式により、干渉除去後のSIRを測定するようにした。
【数10】
Figure 0003588087
ただし、
:パス数
W:遅延プロファイル長
DP(i):遅延プロファイルのiチップ目の電力
DP(j):遅延プロファイルのjチップ目の電力
P:実在パスの集合
RAKE_own:自ユーザの拡散コードによるRAKE合成後の電力
RAKE_total:各拡散コードによるRAKE合成後の電力の全拡散コード分の合計電力
SF:拡散率
pg:ミッドアンブル部のチップ数
【0039】
この方法によれば、アロケーションモードが共通ミッドアンブルの場合において、JD復調を行うことなく干渉除去後のSIRを受信後短時間で高精度に測定することができる。
【0040】
(17)本発明のSIR測定方法は、各スロットに対するミッドアンブル部の割り当て方法を示すアロケーションモードが、1つのスロットに1つのミッドアンブル部のみを割り当てる共通ミッドアンブルの場合、信号電力に対してパス同士の干渉による影響を除去するための補正を行い、信号電力に対する当該補正後のSIRを、次の式により測定するようにした。
【数11】
Figure 0003588087
【0041】
この方法によれば、上記(16)の方法に加えて、さらに、選択パス同士の干渉による影響を除去するように信号電力を補正するため、信号電力の測定精度が向上し、SIRの測定精度を高めることができる。
【0042】
(18)本発明のSIR測定方法は、各スロットに対するミッドアンブル部の割り当て方法を示すアロケーションモードが、1つのスロットに1つのミッドアンブル部のみを割り当てる共通ミッドアンブルの場合、信号電力に対してパス同士の干渉による影響を除去するための補正を行うとともに、干渉電力に対して自己相関成分による影響を除去するための補正を行い、信号電力および干渉電力に対する当該補正後のSIRを、次の式により測定するようにした。
【数12】
Figure 0003588087
【0043】
この方法によれば、上記(17)の方法に加えて、さらに、自己相関成分による影響を除去するように干渉電力を補正するため、干渉電力の測定精度が向上し、SIRの測定精度をさらに高めることができる。
【0044】
(19)本発明のSIR測定方法は、各スロットに対するミッドアンブル部の割り当て方法を示すアロケーションモードが、1つのスロットに1つのミッドアンブル部のみを割り当てる共通ミッドアンブルの場合、信号電力に対してパス同士の干渉による影響を除去するための補正を行うとともに、干渉電力に対して自己相関成分による影響を除去するための補正および受信フィルタによる影響を除去するための補正を行い、信号電力および干渉電力に対する当該補正後のSIRを、次の式により測定するようにした。
【数13】
Figure 0003588087
ただし、
':同一パスとみなされる範囲のパス数
【0045】
この方法によれば、上記(18)の方法に加えて、さらに、受信フィルタ(たとえば、ロールオフフィルタ)による影響を除去するように干渉電力を補正するため、干渉電力の測定精度がさらに向上し、SIRの測定精度をさらに高めることができる。
【0046】
(20)本発明のSIR測定方法は、各スロットに対するミッドアンブル部の割り当て方法を示すアロケーションモードが、1つのスロットに1つのミッドアンブル部のみを割り当てる共通ミッドアンブルの場合、信号電力に対してパス同士の干渉による影響を除去するための補正を行うとともに、自ユーザが使用しているミッドアンブルシフトおよび自ユーザが使用していないミッドアンブルシフトを用いて干渉電力を測定し、測定した干渉電力に対して自己相関成分による影響を除去するための補正および受信フィルタによる影響を除去するための補正を行い、信号電力および干渉電力に対する当該補正後の、干渉除去後のSIRを、次の式により測定するようにした。
【数14】
Figure 0003588087
ただし、
all:ミッドアンブルシフト数
all:ミッドアンブルシフトの集合
pk':ミッドアンブルkにおける同一パスとみなされる範囲のパス数
DP(j):ミッドアンブルkの遅延プロファイルのjチップ目の電力
【0047】
この方法によれば、上記(19)の方法に加えて、さらに、自ユーザが使用しているミッドアンブルシフトの遅延プロファイルに加えて自ユーザが使用していないミッドアンブルシフトの遅延プロファイルを用いて干渉電力を測定するため、干渉電力の測定範囲が拡大され、動特性の伝搬路の場合においても、干渉電力の測定精度が改善され、SIRの測定精度をさらに改善することができる。
【0048】
(21)本発明のSIR測定方法は、各スロットに対するミッドアンブル部の割り当て方法を示すアロケーションモードが、1つのスロットに複数のユーザに使用可能な複数のミッドアンブル部を割り当てるデフォルトミッドアンブルの場合、ミッドアンブル部ごとにSIRを計算し、得られた計算結果を平均することにより、次の式により、干渉除去後のSIRを測定するようにした。
【数15】
Figure 0003588087
【数16】
Figure 0003588087
ただし、
SIR:ミッドアンブルkのSIR
:多重されている総ミッドアンブルシフト数
K:多重されている総ミッドアンブルシフトの集合
pk:ミッドアンブルkのパス数
pk':ミッドアンブルkにおける同一パスとみなされる範囲のパス数
code,k:ミッドアンブルkに割り付けられている拡散コード数
W:遅延プロファイル長
DP(i):ミッドアンブルkの遅延プロファイルのiチップ目の電力
DP (j) :ミッドアンブルkの遅延プロファイルのjチップ目の電力
P:実在パスの集合
SF:拡散率
pg:ミッドアンブル部のチップ数
all:ミッドアンブルシフト数
all:ミッドアンブルシフトの集合
own:自ユーザが使用しているミッドアンブルシフト数
own:自ユーザが使用しているミッドアンブルシフトの集合
【0049】
この方法によれば、アロケーションモードがデフォルトミッドアンブルの場合において、JD復調を行うことなく干渉除去後のSIRを受信後短時間で高精度に測定することができる。
【0050】
(22)本発明のSIR測定方法は、各スロットに対するミッドアンブル部の割り当て方法を示すアロケーションモードが、1つのスロットに複数のユーザで使用可能な複数のミッドアンブル部を割り当てるデフォルトミッドアンブルの場合、ミッドアンブル部ごとに信号電力および干渉電力を計算し、それぞれの計算結果を平均することにより、次の式により、干渉除去後のSIRを測定するようにした。
【数17】
Figure 0003588087
ただし、
own:自ユーザが使用しているミッドアンブルシフト数
own:自ユーザが使用しているミッドアンブルシフトの集合
all:ミッドアンブルシフト数
all:ミッドアンブルシフトの集合
pk:ミッドアンブルkのパス数
pk':ミッドアンブルkにおける同一パスとみなされる範囲のパス数
code,k:ミッドアンブルkに割り付けられている拡散コード数
W:遅延プロファイル長
DP(i):ミッドアンブルkの遅延プロファイルのiチップ目の電力
DP(j):ミッドアンブルkの遅延プロファイルのjチップ目の電力
P:実在パスの集合
SF:拡散率
pg:ミッドアンブル部のチップ数
【0051】
この方法によれば、アロケーションモードがデフォルトミッドアンブルの場合において、JD復調を行うことなく干渉除去後のSIRを受信後短時間で高精度に測定することができる。
【0052】
(23)本発明のSIR測定方法は、各スロットに対するミッドアンブル部の割り当て方法を示すアロケーションモードが、1つのスロットにおのおの1ユーザのみで使用可能な複数のミッドアンブル部を割り当てるUE個別ミッドアンブルの場合、次の式により、干渉除去後のSIRを測定するようにした。
【数18】
Figure 0003588087
ただし、
:パス数
':同一パスとみなされる範囲のパス数
code:割り付けられている拡散コード数
W:遅延プロファイル長
DP(i):遅延プロファイルのiチップ目の電力
DP(j):遅延プロファイルのjチップ目の電力
P:実在パスの集合
SF:拡散率
pg:ミッドアンブル部のチップ数
all:ミッドアンブルシフト数
all:ミッドアンブルシフトの集合
【0053】
この方法によれば、アロケーションモードがUE個別ミッドアンブルの場合において、JD復調を行うことなく干渉除去後のSIRを受信後短時間で高精度に測定することができる。
【0054】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、ミッドアンブル部を用いて遅延プロファイルを作成し、この遅延プロファイルと推定したパス位置とを用いてSIRを測定することにより、JD復調を行わずに干渉除去後のSIRを求めることである。これにより、下りスロット受信後すぐに送信電力制御(TPC)ビットの計算を行うことができ、TPCビットの計算を次の上りタイムスロットの送信に間に合わせることができる。
【0055】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、ここでは、本発明をTD−SCDMAシステムに適用した場合を例にとって説明する。
【0056】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るSIR測定装置の構成を示すブロック図である。
【0057】
図1に示すSIR測定装置100は、大別して、アンテナ110、無線受信部120、JD復調部130、およびSIR測定部140を有する。JD復調部130は、相関処理部131、遅延プロファイル作成部132、パス選択部133、RAKE合成部134、およびJD演算部135で構成されている。
【0058】
アンテナ110で受信された無線信号は、無線受信部120で、ダウンコンバートなどの所定の受信処理が施されてベースバンド信号に変換される。無線受信部120には、図示しない受信フィルタ(たとえば、ロールオフフィルタ)が設けられている。無線受信部120で得られたベースバンド信号は、JD復調部130へ出力される。
【0059】
JD復調部130は、受信信号のJD復調を行う。具体的には、まず、相関処理部131で、受信信号に含まれる既知信号(ここでは、下りタイムスロットのミッドアンブル部)を用いて相関処理を行った後、この相関処理結果を用いて遅延プロファイル作成部132で遅延プロファイルを作成し、この遅延プロファイルを用いてパス選択部133で所定のしきい値処理により実在するパスを選択(推定)する。このパス選択結果は、RAKE合成部134およびJD演算部135へ出力される。RAKE合成部134では、パス選択結果を用いて受信信号のRAKE合成を行う。JD演算部135では、RAKE合成結果とパス選択結果を用いてJD演算を行い、干渉が除去された復調信号を得る。JD演算部135で得られた干渉除去後の復調信号は、図示しない復号部へ送られる。
【0060】
SIR測定部140は、JD復調部130でそれぞれ得られる遅延プロファイル、選択パス位置、RAKE合成後の受信電力を用いて、JD復調処理の終了を待たずに、干渉除去後のSIRを測定する。SIR測定部140には、遅延プロファイル作成部132から遅延プロファイルが、パス選択部133から選択パス位置が、RAKE合成部134からRAKE合成後の受信電力がそれぞれ入力さえる。また、SIR測定部140には、拡散率およびアロケーションモードに加えて、JD演算部135からコード情報が入力される。コード情報は、JD演算の途中段階で得られる。SIR測定部140の測定結果は、図示しない送信電力制御(TPC)ビット計算部へ送られる。
【0061】
図2は、SIR測定部140の構成の一例を示すブロック図である。
【0062】
SIR測定部140は、図2に示すように、信号電力測定部142、干渉電力測定部144、信号電力補正部146、干渉電力補正部148、およびSIR演算部150を有する。信号電力測定部142は、遅延プロファイルと選択パス位置を用いて信号電力を測定し、干渉電力測定部144は、遅延プロファイルと選択パス位置を用いて干渉電力を測定する。信号電力補正部146と干渉電力補正部148は、測定精度を上げるための補正を行う。そのため、たとえば、信号電力補正部146にはコード情報が入力され、干渉電力補正部148には自己相関値が入力される。SIR演算部150は、信号電力と干渉電力の比を計算し、データ部のSIRに変換する。具体的には、たとえば、信号電力、干渉電力、RAKE合成後の受信電力、アロケーションモード、および拡散率を用いて、所定の演算式により、SIRを算出する。
【0063】
次いで、上記構成を有するSIR測定部140によって実現されるSIR測定方法について、詳細に説明する。
【0064】
まず、TD−SCDMAシステムで用いられるミッドアンブルアロケーションモード(Midamble Allocation Mode)(以下単に「アロケーションモード」という)について説明する。SIR測定方法(演算式)は、後で詳述するように、アロケーションモードごとに異なる。
【0065】
TD−SCDMAシステムのアロケーションモードには、共通ミッドアンブル(Common Midamble)、デフォルトミッドアンブル(Default Midamble)、UE個別ミッドアンブル(UE Specific Midamble)の3つがある。
【0066】
図3は、共通ミッドアンブルのタイムスロットの一例を示す図である。共通ミッドアンブルの場合、図3に示すように、1つのタイムスロットに1つのミッドアンブルしかなく、データ部には複数のユーザのデータが1または複数のコードで多重されている。このとき、多重されたデータ部の電力とミッドアンブル部の電力とは等しい。
【0067】
図4は、デフォルトミッドアンブルのタイムスロットの一例を示す図である。デフォルトミッドアンブルの場合、図4に示すように、1つのタイムスロットに複数のミッドアンブルが存在し、複数のユーザが複数のミッドアンブルを使用する。また、各ミッドアンブルに対して、データが1つまたは複数のコードで多重されており、そのデータ部の電力と当該ミッドアンブルの電力とは等しい。
【0068】
図5は、UE個別ミッドアンブルのタイムスロットの一例を示す図である。UE個別ミッドアンブルの場合、図5に示すように、1つのタイムスロットに複数のミッドアンブルが存在し、複数のユーザがそれぞれ1つのミッドアンブルを使用する。また、各ミッドアンブルに対して、データが1つまたは複数のコードで多重されており、そのデータ部の電力と当該ミッドアンブルの電力とは等しい。
【0069】
以下、各アロケーションモードに対して、具体的に、ミッドアンブル部を用いたSIR測定方法について説明する。ここでは、まず、タイムスロットの構造が比較的簡単な共通ミッドアンブルの場合について説明し、その後、他のアロケーションモードについて順次説明する。
【0070】
ここで、仮定する条件は次のとおりである。
1)ミッドアンブル相関演算時に干渉成分は平均で1/pgに抑圧される。pgは、相関をとるミッドアンブル長(ミッドアンブル部のチップ数)であり、TD−SCDMAの場合、128となる。
2)ミッドアンブル相関のパス位置以外のところには干渉成分が現れている。
3)自セル内の干渉は、JDで完全に除去可能である。JDの干渉除去が不完全であることを考慮する場合は、干渉除去率(たとえば、0.8など)を導入すればよい。
【0071】
なお、本実施の形態では、ミッドアンブル部を用いてSIRを測定するが、本発明はこれに限定されるわけではない。ミッドアンブル部に代えて他のパイロット信号(既知信号)を用いることも可能である。
【0072】
共通ミッドアンブルを用いたSIR測定
まず、基本的なSIR算出方法について説明する。
【0073】
図6は、遅延プロファイルの一例を示す図である。この遅延プロファイルは、遅延プロファイル作成部132で、ミッドアンブル部を用いて作成される。図6において、P1、P2、P3は信号成分と、N1〜N6は干渉成分とそれぞれみなすことができる。
【0074】
ここで、Nをパス数、Wを遅延プロファイル長、DP(i)を遅延プロファイルのiチップ目の電力、DP(j)を遅延プロファイルのjチップ目の電力、Pを実在パスの集合とすると、ミッドアンブル部のSIRは、次の(式1)、
【数19】
Figure 0003588087
で求められる。
【0075】
図6の例では、(式1)の分子の信号電力は、実在パス位置であるP1、P2、P3の合計になり、分母の干渉電力は実在パス位置でないN1〜N6の平均になる。また、N=3、W=9である。なお、干渉電力について平均をとるのは、同相でないためである。
【0076】
そして、ミッドアンブル部で測定したSIRをデータ部のSIRに換算するために、ミッドアンブル部の信号電力をデータ部の1コード、1シンボル当たりの信号電力にする必要がある。共通ミッドアンブルのタイムスロットは、たとえば、上記図3に示すとおりである。
【0077】
まず、ミッドアンブル部の信号電力をデータ部の1コード当たりの信号電力に変換する。上記のように、データ部は、複数の拡散コードで多重されており、多重された信号の電力の総和は、ミッドアンブル部の電力と等しい。そのため、JD演算部135でのコード判定時に作成された使用コードのRAKE合成結果の比を用いて、ミッドアンブル部の電力から自ユーザの受信コード電力を算出することができる。すなわち、ミッドアンブル部の信号電力をPRAKE_own/PRAKE_total倍する。ここで、PRAKE_ownは、自ユーザの拡散コードによるRAKE合成後の電力、PRAKE_totalは、各拡散コードによるRAKE合成後の電力の全拡散コード分の合計電力である。なお、自ユーザが複数の拡散コードを使用していた場合は、自ユーザが使用していた全コードの受信コード電力の平均値をPRAKE_ownとする。
【0078】
次に、1シンボル当たりの信号電力に換算する。ミッドアンブル部ではpgの処理利得があるが、データ部では拡散率SF(Spreading Factor)の処理利得しかない。よって、SF/pg倍する。
【0079】
以上から、データ部のSIRは、次の(式2)、
【数20】
Figure 0003588087
で表される。これが、SIR測定の基本式となる。
【0080】
ここで、(式2)を用いて、図7に示すシミュレーション条件の下でSIR測定シミュレーションを行ったところ、図8に示すシミュレーション結果(基本SIR測定特性)が得られた。
【0081】
次に、測定精度を上げるための各種補正を行う。補正には、信号電力の補正(選択パス同士の干渉による影響の除去)、干渉電力の補正(自己相関成分による影響の除去)、干渉電力の補正(ロールオフフィルタによる影響の除去)、干渉電力測定範囲の拡大(動特性の伝搬路に対する改善策)がある。以下、順に説明する。
【0082】
まず、信号電力の補正(選択パス同士の干渉による影響の除去)について、図9を用いて説明する。図9は、パス同士の干渉を説明するための図である。
【0083】
図9に示すように、各パスの測定された信号電力には他のパスからの干渉成分も含まれている。たとえば、その電力は、
パス1に含まれるパス2からの干渉成分:P2×1/pg
パス1に含まれるパス3からの干渉成分:P3×1/pg
となる。
【0084】
これらの干渉成分の位相はランダムであるため、他のパスからの干渉成分の合計は、これらの電力の次元での加算でよい。よって、パス1の本当の電力は、
P1−(P2×1/pg+P3×1/pg)
となる。同様に、パス2の本当の電力、パス3の本当の電力は、それぞれ、
P2−(P3×1/pg+P1×1/pg)
P3−(P1×1/pg+P2×1/pg)
となる。
【0085】
したがって、補正後の信号電力は、
P1+P2+P3−(P1+P2+P3)×1/pg×(N−1)=(P1+P2+P3)×(1−(N−1)/pg)
となる。
【0086】
以上から、信号電力補正後のSIRの一般式は、次の(式3)、
【数21】
Figure 0003588087
で表される。
【0087】
このように、選択パス同士の干渉による影響を除去するように信号電力を補正することにより、信号電力の測定精度が向上し、SIRの測定精度を高めることができる。
【0088】
次に、干渉電力の補正(自己相関成分による影響の除去)について説明する。
【0089】
図9に示すように、測定された干渉電力には自己相関により生じた電力が含まれている。よって、自セル内干渉除去後の干渉電力を求めるためには、測定された干渉電力から信号電力成分(好ましくは、補正後の信号電力成分)を差し引く必要がある。たとえば、信号電力成分は、
干渉信号電力に含まれるパス1の成分:P1×1/pg
干渉信号電力に含まれるパス2の成分:P2×1/pg
干渉信号電力に含まれるパス3の成分:P3×1/pg
となる。
【0090】
したがって、本当の干渉信号電力は、
(N1〜N6の平均)−(P1+P2+P3)×1/pg
となる。さらに、上述した信号電力の補正を考慮すると、(P1+P2+P3)を(P1+P2+P3)×(1−(N−1)/pg)に置き換えて、
(N1〜N6の平均)−(P1+P2+P3)×(1−(N−1)/pg)
となる。
【0091】
以上から、信号電力の補正に加えて干渉電力補正(自己相関成分による影響除去)後のSIRの一般式は、次の(式4)、
【数22】
Figure 0003588087
で表される。
【0092】
このように、自己相関成分による影響を除去するように干渉電力を補正することにより、干渉電力の測定精度が向上し、SIRの測定精度をさらに高めることができる。
【0093】
なお、実際には、信号電力成分の干渉信号電力に対する影響は1/pgではなく、ミッドアンブルに依存する傾向があるため、基本ミッドアンブル(Basic Midamble)から自己相関値を算出している。
【0094】
ここで、補正後の(式4)を用いてSIR測定シミュレーションを行ったところ、図10に示すシミュレーション結果(補正後のSIR測定特性)が得られた。図10に示すように、高いSIR付近でずれが生じている。これは、ロールオフフィルタにより信号電力がひずみ、干渉電力に影響を与えているためであると考えられる。
【0095】
そこで、次に、さらなる干渉電力の補正(ロールオフフィルタによる影響の除去)について、図11を用いて説明する。図11は、ロールオフフィルタの影響を説明するための図である。
【0096】
図11に示すように、オーバサンプリングされた遅延プロファイルでは、ロールオフフィルタの影響により、ピーク(パス位置)以外にも信号成分が現れる。この信号成分が干渉成分に含まれてしまうため、これを補正する必要がある。
【0097】
具体的な補正方法としては、ロールオフフィルタの影響は選択パス位置付近の数チップ分の範囲に大きく現れるため(たとえば、図11のP1’、P2’、P3’)、選択パス位置付近での干渉電力を干渉電力の計算に含めないようにする方法をとる。ここで、Np’を同一パスとみなされる範囲のパス数とすると、干渉電力補正(ロールオフフィルタによる影響除去)後のSIRの一般式は、次の(式5)、
【数23】
Figure 0003588087
で表される。
【0098】
ここで、同一パスとみなす範囲を決めるに当たって、フィルタのインパルス応答の電力の広がりを調べた。図12は、フィルタのインパルス応答の波形を示す図であり、図13は、同一パスとみなした範囲のチップ数に対する同一パス内電力と総電力の比(同一パス範囲内電力比)を示す図である。図13に示すように、同一パスとみなす範囲を広くするほどフィルタの影響は少なくなっていくが、他方で、同一パスとみなす範囲を広くするほど干渉電力を測定する範囲が狭くなるため、除外範囲をできるだけ小さくしてフィルタの影響を取り除く必要がある。そこで、たとえば、図13の例の場合、3チップを同一パス範囲とするのが好ましい。
【0099】
3チップを同一パス範囲として補正後の(式5)を用いてSIR測定シミュレーションを行ったところ、図14に示すシミュレーション結果(ロールオフフィルタの補正を行った後のSIR測定特性)が得られた。このシミュレーション結果によれば、先のシミュレーション結果(図8、図9参照)と比較して、高いSIR付近でのずれが補正され全体的に理論値に近いSIR測定特性になっていることがわかる。
【0100】
このように、ロールオフフィルタによる影響を除去するように干渉電力を補正することにより、干渉電力の測定精度がさらに向上し、SIRの測定精度をさらに高めることができる。
【0101】
さらに、伝搬路によるSIR測定特性の違いを調べた。図15、図16、図17は、それぞれ、伝搬路が動特性である場合の、(式5)を用いたSIR測定シミュレーションの結果を示している。図15は、伝搬路特性の違いによるSIR測定特性(動特性ケース1)の一例を示し、図16は、伝搬路特性の違いによるSIR測定特性(動特性ケース2)の一例を示し、図17は、伝搬路特性の違いによるSIR測定特性(動特性ケース3)の一例を示している。図18は、各ケース1〜3の伝搬路特性を示す図である。これを見ると、図16に示すケース2の場合に、測定精度の劣化が生じている。これは、遅延波の間隔が広がったマルチパス状態では、干渉電力の測定範囲(W−Np’)が少ないため、干渉電力の測定精度が劣化したためであると考えられる。
【0102】
そこで、次に、干渉電力測定範囲の拡大(動特性の伝搬路に対する改善策)について説明する。
【0103】
上記のように、遅延波の間隔が広がったマルチパス状態では、干渉電力を平均化する範囲(W−Np’)が少ないため、干渉電力の測定精度が劣化したと考えられる。そこで、干渉電力を平均化する範囲を増やすために、自ユーザが使用しているミッドアンブルシフト(Midamble Shift)により作成された遅延プロファイルに加えて、自ユーザが使用していないミッドアンブルシフトにより作成された遅延プロファイルを利用する。
【0104】
アロケーションモードが共通ミッドアンブルの場合、遅延プロファイルには1つのミッドアンブルシフトの相関値が現れる。1スロット内にあるミッドアンブルシフト(ミッドアンブル)は、1つの基本ミッドアンブルから生成される。このため、遅延プロファイルを作成する際に、すべてのミッドアンブルシフトの遅延プロファイルを一度に作成することができる。
【0105】
図19は、共通ミッドアンブルの遅延プロファイルの一例を示す図である。図19に示すように、使用されているミッドアンブルシフトがミッドアンブル(2)の場合、作成された遅延プロファイルのミッドアンブル(2)の部分のみに相関値が現れている。使用されていないミッドアンブルシフト(ミッドアンブル(1)、ミッドアンブル(3)〜ミッドアンブル(8))には、信号電力は現れず、干渉電力のみが現れている。そこで、他のミッドアンブルシフトにより作成された遅延プロファイルの干渉電力を平均化することで、干渉電力の測定範囲を拡大する。
【0106】
これにより、補正(干渉電力測定範囲拡大)後のSIRの一般式は、次の(式6)、
【数24】
Figure 0003588087
で表される。ただし、NKallは、ミッドアンブルシフト数、Kallは、ミッドアンブルシフトの集合、Npk’は、ミッドアンブルkにおける同一パスとみなされる範囲のパス数、DP(j)は、ミッドアンブルkの遅延プロファイルのjチップ目の電力である。
【0107】
ここで、伝搬路特性が動特性ケース2の場合において、補正後の(式6)を用いてSIR測定シミュレーションを行ったところ、図20に示すシミュレーション結果(遅延プロファイル長の違いによるSIR測定特性)が得られた。図20によれば、干渉電力の測定範囲を拡大するにつれてSIRの測定精度が改善されていることがわかる。
【0108】
このように、自ユーザが使用しているミッドアンブルシフトの遅延プロファイルに加えて自ユーザが使用していないミッドアンブルシフトの遅延プロファイルを用いて干渉電力を測定することにより、干渉電力の測定範囲が拡大され、動特性の伝搬路の場合においても、干渉電力の測定精度が改善され、SIRの測定精度を改善することができる。
【0109】
なお、この方法は、共通ミッドアンブルの場合だけでなく、他のアロケーションモードでも使用可能である。図21は、デフォルト(UE個別)ミッドアンブルの遅延プロファイルの一例を示す図である。この場合、図21に示すように、1タイムスロットに複数のミッドアンブルが使用されており、各ミッドアンブルで作成された遅延プロファイルにおいて、選択パス範囲以外に干渉電力が現れている。よって、他のミッドアンブルで作成された遅延プロファイルの選択パス範囲以外では、干渉電力を測定することができる。これにより、干渉電力の測定範囲が拡大され、干渉電力の測定精度が改善される(後述する(式7)〜(式10)参照)。
【0110】
デフォルトミッドアンブルを用いたSIR測定
デフォルトミッドアンブルの場合、1ユーザが複数のミッドアンブルを使用する可能性がある(図4参照)。そこで、この場合、SIR算出方法として、大きく分けて次の2つの方法、つまり、
a)ミッドアンブルごとにSIRを計算し、それを平均する方法、
b)ミッドアンブルごとに信号電力を計算して平均したものをSとし、ミッドアンブルごとに干渉電力を計算して平均したものをIとし、両者(SとI)の比をとる方法、
が考えられる。SIRの計算は、他ユーザも含めた全遅延プロファイルのパスを用いて、共通ミッドアンブルの場合と同様に行うことができる。以下、それぞれの方法について順に説明する。
【0111】
a)ミッドアンブルごとにSIRを計算し、それを平均する方法
この方法では、まず、各ミッドアンブルに対して共通ミッドアンブルの場合と同様にSIRを計算する。このとき、分子の干渉電力の補正項のパスには他のミッドアンブルのパス(他ユーザの信号成分)も含めるようにする。
【0112】
ここで、SIRをミッドアンブルkのSIR、Nを多重されている総ミッドアンブルシフト数、Kを多重されている総ミッドアンブルシフトの集合、Npkをミッドアンブルkのパス数、Npk’をミッドアンブルkにおける同一パスとみなされる範囲のパス数、Ncode,kをミッドアンブルkに割り付けられている拡散コード数、Wを遅延プロファイル長、DP(i)をミッドアンブルkの遅延プロファイルのiチップ目の電力、Pを実在パスの集合、SFを拡散率、pgをミッドアンブル部のチップ数、NKallをミッドアンブルシフト数、Kallをミッドアンブルシフトの集合とすると、ミッドアンブルkから求められるSIRは、次の(式7)、
【数25】
Figure 0003588087
で表される。
【0113】
このSIRを自ユーザが使用している全ミッドアンブルコードについて計算し、それを平均すること、つまり、次の(式8)、
【数26】
Figure 0003588087
により、デフォルトミッドアンブルのSIRが算出される。ここで、NKownは、自ユーザが使用しているミッドアンブルシフト数、Kownは、自ユーザが使用しているミッドアンブルシフトの集合である。(式7)と(式8)が、本方法によるSIR測定の一般式(共通ミッドアンブルの場合と同様の上記各種補正後の式)となる。
【0114】
たとえば、図4に示すデフォルトミッドアンブルのタイムスロットの例において、本方法における具体的な遅延プロファイルの一例を図22に示す。ここでは、自ユーザがミッドアンブル(2)とミッドアンブル(4)を使用していると仮定する。この場合、ミッドアンブル(2)とミッドアンブル(4)でそれぞれSIRを算出する。その際、1つのミッドアンブルで複数のコードが多重されている場合、1コード当たりの信号電力の平均を出すためにコード数で割る必要がある。各SIRを算出した後、それらの平均をとる。
【0115】
b)ミッドアンブルごとに信号電力と干渉電力を計算し、それぞれを平均する方法
この方法では、分子の信号成分は、自ユーザが使用するミッドアンブルコードごとの信号電力の平均となる。また、分母の干渉電力は、自ユーザが使用するミッドアンブルコードごとの干渉電力の平均から全ユーザ分の信号電力補正分を差し引いたものとなる。
【0116】
すなわち、本方法によるSIR測定の一般式(共通ミッドアンブルの場合と同様の上記各種補正後の式)は、次の(式9)、
【数27】
Figure 0003588087
で表される。ただし、NKownは、自ユーザが使用しているミッドアンブルシフト数、Kownは、自ユーザが使用しているミッドアンブルシフトの集合、NKallは、ミッドアンブルシフト数、Kallは、ミッドアンブルシフトの集合、Npkは、ミッドアンブルkのパス数、Npk’は、ミッドアンブルkにおける同一パスとみなされる範囲のパス数、Ncode,kは、ミッドアンブルkに割り付けられている拡散コード数、Wは、遅延プロファイル長、DP(i)は、ミッドアンブルkの遅延プロファイルのiチップ目の電力、DP(j)は、ミッドアンブルkの遅延プロファイルのjチップ目の電力、Pは、実在パスの集合、SFは、拡散率、pgは、ミッドアンブル部のチップ数である。
【0117】
図23は、本方法における具体的な遅延プロファイルの一例を示す図である。ここでは、信号電力をミッドアンブル(2)とミッドアンブル(4)の信号電力の和とする。干渉電力は、全ミッドアンブルの干渉電力の和とする。ミッドアンブル(2)、ミッドアンブル(4)、ミッドアンブル(6)、ミッドアンブル(7)の信号電力からパス間での干渉成分を算出し、上記干渉電力の和から差し引くことにより、補正を行う。そして、こうして求めた信号電力と干渉電力の比をとって、SIRを算出する。
【0118】
UE個別ミッドアンブルを用いたSIR測定
UE個別ミッドアンブルの場合、1ユーザが1つのミッドアンブルを使用する。また、自ユーザのコードのみでJDを行うため、他ユーザの干渉除去が行われず、他ユーザの信号電力による干渉電力の補正は不要である。したがって、SIR測定の一般式(共通ミッドアンブルの場合と同様の上記各種補正後の式)は、次の(式10)、
【数28】
Figure 0003588087
で表される。ただし、Nは、パス数、N’は、同一パスとみなされる範囲のパス数、Ncodeは、割り付けられている拡散コード数、Wは、遅延プロファイル長、DP(i)は、遅延プロファイルのiチップ目の電力、DP(j)は、遅延プロファイルのjチップ目の電力、Pは、実在パスの集合、SFは、拡散率、pgは、ミッドアンブル部のチップ数、NKallは、ミッドアンブルシフト数、Kallは、ミッドアンブルシフトの集合である。
【0119】
たとえば、図5のUE個別ミッドアンブルのタイムスロットの例に示すように、この場合、複数のミッドアンブルが多重されており、各ユーザは1つのミッドアンブルを用いており、その際、複数のコードでデータ部を多重している。
【0120】
以上のように、本実施の形態によれば、遅延プロファイル、選択パス位置、およびRAKE合成後の受信電力からSIRを測定するため、たとえば、JD復調処理の終了を待たずにSIRを測定することができ、つまり、下りタイムスロットを受信した後すぐにSIRを測定することができ、送信電力制御ビットの計算を次の上りタイムスロットに間に合わせることができる。しかも、その際、ミッドアンブル部を用いて遅延プロファイルを作成するため、データ部を利用する従来のSIR測定法に比べて処理利得が大きく、高い精度でSIRを測定することができるとともに、選択パス位置によって信号成分と干渉成分を分けることができるため、干渉除去後のSIRを測定することができる。すなわち、JD復調を行うことなく干渉除去後のSIRを受信後短時間で高精度に測定することができる。
【0121】
なお、本実施の形態の変更例として、アロケーションモードごとにSIRの測定方法を切り替えることが考えられる。具体的には、あらかじめ各アロケーションモード(共通ミッドアンブル、デフォルトミッドアンブル、UE個別ミッドアンブル)に対応する演算式(たとえば、上記の(式6)〜(式10))を記憶しておき、スロットごとに、指定されたアロケーションモードに対応する演算式を選択し、選択された演算式によりSIRの演算を行うようにする。これにより、アロケーションモードが異なる場合でも1つの装置でSIRを測定することができる。
【0122】
(実施の形態2)
図24は、本発明の実施の形態2に係るSIR測定装置のSIR測定部の構成を示すブロック図である。なお、このSIR測定装置(およびSIR測定部)は、図1および図2に示す実施の形態1に対応するSIR測定装置(およびSIR測定部)と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0123】
本実施の形態の特徴は、SIRを測定する際に得られるパラメータを利用して同時に受信信号コード電力(RSCP)および干渉信号コード電力(ISCP)をも算出することである。そのため、SIR測定部140aは、さらに、RSCP演算部210とISCP演算部220を有する。なお、上記のように、P−CCPCHのRSCPは、3GPP TDDの測定項目であり、タイムスロットISCPも、3GPP TDDの測定項目である。
【0124】
RSCP演算部210は、測定されたSIRの信号電力成分からRSCPを測定する。具体的には、RSCPは、アロケーションモードに応じて、つまり、共通ミッドアンブル、デフォルトミッドアンブル、UE個別ミッドアンブルに対して、それぞれ、次の(式11)、(式12)、(式13)、
【数29】
Figure 0003588087
【数30】
Figure 0003588087
【数31】
Figure 0003588087
で求められる。
【0125】
ISCP演算部220は、測定されたSIRの干渉電力成分からISCPを測定する。具体的には、ISCPは、アロケーションモードに応じて、つまり、共通ミッドアンブル、デフォルトミッドアンブル、UE個別ミッドアンブルに対して、それぞれ、次の(式14)、(式15)、(式16)、
【数32】
Figure 0003588087
【数33】
Figure 0003588087
【数34】
Figure 0003588087
で求められる。
【0126】
このように、本実施の形態によれば、RSCPおよびISCPの測定を、遅延プロファイルと選択パス位置から、SIRの測定と並行して同時に行うことができる。
【0127】
なお、本実施の形態では、RSCPとISCPの測定をSIRの測定と並行して同時に行うようにしているが、これに限定されるわけではない。たとえば、RSCPとISCPのいずれか一方のみを測定することも可能である。また、SIRの測定と並行して同時に行うことなく、RSCPとISCPのいずれか一方または両方をSIRの測定と切り離して独立の構成で測定することも可能である。
【0128】
上記各実施の形態に係るSIR測定装置は、移動局装置および/または基地局装置に搭載可能である。
【0129】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、JD復調を行うことなく干渉除去後のSIRを受信後短時間で高精度に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るSIR測定装置の構成を示すブロック図
【図2】図1のSIR測定部の構成の一例を示すブロック図
【図3】共通ミッドアンブルのタイムスロットの一例を示す図
【図4】デフォルトミッドアンブルのタイムスロットの一例を示す図
【図5】UE個別ミッドアンブルのタイムスロットの一例を示す図
【図6】共通ミッドアンブルの遅延プロファイルの一例を示す図
【図7】シミュレーション条件の一例を示す図
【図8】SIR測定シミュレーションの結果である基本SIR測定特性の一例を示す図
【図9】パス同士の干渉を説明するための図
【図10】SIR測定シミュレーションの結果である補正後のSIR測定特性の一例を示す図
【図11】ロールオフフィルタの影響を説明するための図
【図12】フィルタのインパルス応答の波形を示す図
【図13】同一パスとみなした範囲のチップ数に対する同一パス内電力と総電力の比(同一パス範囲内電力比)を示す図
【図14】SIR測定シミュレーションの結果であるロールオフフィルタの補正を行った後のSIR測定特性の一例を示す図
【図15】SIR測定シミュレーションの結果である伝搬路特性の違いによるSIR測定特性(動特性ケース1)の一例を示す図
【図16】SIR測定シミュレーションの結果である伝搬路特性の違いによるSIR測定特性(動特性ケース2)の一例を示す図
【図17】SIR測定シミュレーションの結果である伝搬路特性の違いによるSIR測定特性(動特性ケース3)の一例を示す図
【図18】図15〜図17の各ケース1〜3の伝搬路特性を示す図
【図19】干渉電力測定範囲を拡大した場合における共通ミッドアンブルの遅延プロファイルの一例を示す図
【図20】SIR測定シミュレーションの結果である遅延プロファイル長の違いによるSIR測定特性の一例を示す図
【図21】干渉電力測定範囲を拡大した場合におけるデフォルト(UE個別)ミッドアンブルの遅延プロファイルの一例を示す図
【図22】ミッドアンブルごとにSIRを計算し、それを平均する方法における具体的な遅延プロファイルの一例を示す図
【図23】ミッドアンブルごとに信号電力と干渉電力を計算し、それぞれを平均する方法における具体的な遅延プロファイルの一例を示す図
【図24】本発明の実施の形態2に係るSIR測定装置のSIR測定部の構成を示すブロック図
【符号の説明】
110 アンテナ
120 無線受信部
130 JD復調部
131 相関処理部
132 遅延プロファイル作成部
133 パス選択部
134 RAKE合成部
135 JD演算部
140、140a SIR測定部
142 信号電力測定部
144 干渉電力測定部
146 信号電力補正部
148 干渉電力補正部
150 SIR演算部
210 RSCP演算部
220 ISCP演算部

Claims (23)

  1. 受信信号に含まれる既知信号を用いて遅延プロファイルを作成する作成手段と、
    作成された遅延プロファイルを用いて実在するパスを選択する選択手段と、
    受信信号をRAKE合成するRAKE合成手段と、
    作成された遅延プロファイル、選択されたパスの位置、およびRAKE合成後の受信電力を用いて干渉除去後のSIRを測定する測定手段と、
    を有することを特徴とするSIR測定装置。
  2. 前記既知信号は、各スロットのミッドアンブル部であることを特徴とする請求項1記載のSIR測定装置。
  3. 前記測定手段は、
    作成された遅延プロファイルおよび選択されたパスの位置を用いて信号電力を測定する信号電力測定手段と、
    作成された遅延プロファイルおよび選択されたパスの位置を用いて干渉電力を測定する干渉電力測定手段と、
    測定された信号電力および干渉電力ならびにRAKE合成後の受信電力を用いて、所定の演算式により、SIRを演算する演算手段と、
    を有することを特徴とする請求項1記載のSIR測定装置。
  4. 前記測定手段は、
    選択されたパス同士の干渉による影響を除去するように、測定された信号電力を補正する信号電力補正手段、をさらに有し、
    前記演算手段は、
    測定された信号電力に代えて前記信号電力補正手段によって補正された信号電力を用いてSIRの演算を行う、
    ことを特徴とする請求項3記載のSIR測定装置。
  5. 前記測定手段は、
    自己相関成分による影響を除去するように、測定された干渉電力を補正する第1干渉電力補正手段、をさらに有し、
    前記演算手段は、
    測定された干渉電力に代えて前記第1干渉電力補正手段によって補正された干渉電力を用いてSIRの演算を行う、
    ことを特徴とする請求項3記載のSIR測定装置。
  6. 前記測定手段は、
    受信フィルタによる影響を除去するように、測定された干渉電力を補正する第2干渉電力補正手段、をさらに有し、
    前記演算手段は、
    測定された干渉電力に代えて前記第2干渉電力補正手段によって補正された干渉電力を用いてSIRの演算を行う、
    ことを特徴とする請求項3記載のSIR測定装置。
  7. 前記既知信号が各スロットのミッドアンブル部である場合、
    前記作成手段は、
    自ユーザが使用しているミッドアンブルシフトの遅延プロファイルおよび自ユーザが使用していないミッドアンブルシフトの遅延プロファイルを作成し、
    前記第2測定手段は、
    自ユーザが使用しているミッドアンブルシフトの遅延プロファイルおよび自ユーザが使用していないミッドアンブルシフトの遅延プロファイルを用いて干渉電力の測定を行う、
    ことを特徴とする請求項3記載のSIR測定装置。
  8. 前記既知信号が各スロットのミッドアンブル部である場合、前記演算手段で用いられる演算式は、各スロットに対するミッドアンブル部の割り当て方法を示す各アロケーションモードに応じて異なることを特徴とする請求項3記載のSIR測定装置。
  9. 前記既知信号が各スロットのミッドアンブル部である場合、
    前記演算手段は、
    各スロットに対するミッドアンブル部の割り当て方法を示す各アロケーションモードに対応する演算式を記憶する手段と、
    指定されたアロケーションモードに対応する演算式を選択する手段と、を含み、
    選択された演算式によりSIRの演算を行う、
    ことを特徴とする請求項3記載のSIR測定装置。
  10. 前記測定手段は、
    前記信号電力測定手段によって測定された信号電力を用いて受信信号コード電力を測定するRSCP測定手段、
    をさらに有することを特徴とする請求項3記載のSIR測定装置。
  11. 前記測定手段は、
    前記干渉電力測定手段によって測定された干渉電力を用いて干渉信号コード電力を測定するISCP測定手段、
    をさらに有することを特徴とする請求項3記載のSIR測定装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれかに記載のSIR測定装置を有することを特徴とする移動局装置。
  13. 請求項1から請求項11のいずれかに記載のSIR測定装置を有することを特徴とする基地局装置。
  14. 受信信号に含まれる既知信号を用いて遅延プロファイルを作成する作成ステップと、
    作成した遅延プロファイルを用いて実在するパスを選択する選択ステップと、
    受信信号をRAKE合成するRAKE合成ステップと、
    作成した遅延プロファイル、選択したパスの位置、およびRAKE合成後の受信電力を用いて干渉除去後のSIRを測定する測定ステップと、
    を有することを特徴とするSIR測定方法。
  15. 各スロットに対するミッドアンブル部の割り当て方法を示すアロケーションモードに応じて、干渉除去後のSIRを測定するための演算式を切り替えることを特徴とする請求項14記載のSIR測定方法。
  16. 各スロットに対するミッドアンブル部の割り当て方法を示すアロケーションモードが、1つのスロットに1つのミッドアンブル部のみを割り当てる共通ミッドアンブルの場合、次の式により、干渉除去後のSIRを測定することを特徴とするSIR測定方法。
    Figure 0003588087
    ただし、
    :パス数
    W:遅延プロファイル長
    DP(i):遅延プロファイルのiチップ目の電力
    DP(j):遅延プロファイルのjチップ目の電力
    P:実在パスの集合
    RAKE_own:自ユーザの拡散コードによるRAKE合成後の電力
    RAKE_total:各拡散コードによるRAKE合成後の電力の全拡散コード分の合計電力
    SF:拡散率
    pg:ミッドアンブル部のチップ数
  17. 各スロットに対するミッドアンブル部の割り当て方法を示すアロケーションモードが、1つのスロットに1つのミッドアンブル部のみを割り当てる共通ミッドアンブルの場合、信号電力に対してパス同士の干渉による影響を除去するための補正を行い、信号電力に対する当該補正後のSIRを、次の式により測定することを特徴とするSIR測定方法
    Figure 0003588087
  18. 各スロットに対するミッドアンブル部の割り当て方法を示すアロケーションモードが、1つのスロットに1つのミッドアンブル部のみを割り当てる共通ミッドアンブルの場合、信号電力に対してパス同士の干渉による影響を除去するための補正を行うとともに、干渉電力に対して自己相関成分による影響を除去するための補正を行い、信号電力および干渉電力に対する当該補正後のSIRを、次の式により測定することを特徴とするSIR測定方法
    Figure 0003588087
  19. 各スロットに対するミッドアンブル部の割り当て方法を示すアロケーションモードが、1つのスロットに1つのミッドアンブル部のみを割り当てる共通ミッドアンブルの場合、信号電力に対してパス同士の干渉による影響を除去するための補正を行うとともに、干渉電力に対して自己相関成分による影響を除去するための補正および受信フィルタによる影響を除去するための補正を行い、信号電力および干渉電力に対する当該補正後のSIRを、次の式により測定することを特徴とするSIR測定方法
    Figure 0003588087
    ただし、
    ':同一パスとみなされる範囲のパス数
  20. 各スロットに対するミッドアンブル部の割り当て方法を示すアロケーションモードが、1つのスロットに1つのミッドアンブル部のみを割り当てる共通ミッドアンブルの場合、信号電力に対してパス同士の干渉による影響を除去するための補正を行うとともに、自ユーザが使用しているミッドアンブルシフトおよび自ユーザが使用していないミッドアンブルシフトを用いて干渉電力を測定し、測定した干渉電力に対して自己相関成分による影響を除去するための補正および受信フィルタによる影響を除去するための補正を行い、信号電力および干渉電力に対する当該補正後の、干渉除去後のSIRを、次の式により測定することを特徴とするSIR測定方法
    Figure 0003588087
    ただし、
    Kall:ミッドアンブルシフト数
    all:ミッドアンブルシフトの集合
    pk':ミッドアンブルkにおける同一パスとみなされる範囲のパス数
    DP(j):ミッドアンブルkの遅延プロファイルのjチップ目の電力
  21. 各スロットに対するミッドアンブル部の割り当て方法を示すアロケーションモードが、1つのスロットに複数のユーザに使用可能な複数のミッドアンブル部を割り当てるデフォルトミッドアンブルの場合、ミッドアンブル部ごとにSIRを計算し、得られた計算結果を平均することにより、次の式により、干渉除去後のSIRを測定することを特徴とするSIR測定方法。
    Figure 0003588087
    Figure 0003588087
    ただし、
    SIR:ミッドアンブルkのSIR
    :多重されている総ミッドアンブルシフト数
    K:多重されている総ミッドアンブルシフトの集合
    pk:ミッドアンブルkのパス数
    pk':ミッドアンブルkにおける同一パスとみなされる範囲のパス数
    code,k:ミッドアンブルkに割り付けられている拡散コード数
    W:遅延プロファイル長
    DP(i):ミッドアンブルkの遅延プロファイルのiチップ目の電力
    DP(j):ミッドアンブルkの遅延プロファイルのjチップ目の電力
    P:実在パスの集合
    SF:拡散率
    pg:ミッドアンブル部のチップ数
    Kall:ミッドアンブルシフト数
    all:ミッドアンブルシフトの集合
    Kown:自ユーザが使用しているミッドアンブルシフト数
    own :自ユーザが使用しているミッドアンブルシフトの集合
  22. 各スロットに対するミッドアンブル部の割り当て方法を示すアロケーションモードが、1つのスロットに複数のユーザで使用可能な複数のミッドアンブル部を割り当てるデフォルトミッドアンブルの場合、ミッドアンブル部ごとに信号電力および干渉電力を計算し、それぞれの計算結果を平均することにより、次の式により、干渉除去後のSIRを測定することを特徴とするSIR測定方法。
    Figure 0003588087
    ただし、
    Kown:自ユーザが使用しているミッドアンブルシフト数
    own:自ユーザが使用しているミッドアンブルシフトの集合
    Kall:ミッドアンブルシフト数
    all:ミッドアンブルシフトの集合
    pk:ミッドアンブルkのパス数
    pk':ミッドアンブルkにおける同一パスとみなされる範囲のパス数
    code,k:ミッドアンブルkに割り付けられている拡散コード数
    W:遅延プロファイル長
    DP(i):ミッドアンブルkの遅延プロファイルのiチップ目の電力
    DP(j):ミッドアンブルkの遅延プロファイルのjチップ目の電力
    P:実在パスの集合
    SF:拡散率
    pg:ミッドアンブル部のチップ数
  23. 各スロットに対するミッドアンブル部の割り当て方法を示すアロケーションモードが、1つのスロットにおのおの1ユーザのみで使用可能な複数のミッドアンブル部を割り当てるUE個別ミッドアンブルの場合、次の式により、干渉除去後のSIRを測定することを特徴とするSIR測定方法。
    Figure 0003588087
    ただし、
    :パス数
    ':同一パスとみなされる範囲のパス数
    code:割り付けられている拡散コード数
    W:遅延プロファイル長
    DP(i):遅延プロファイルのiチップ目の電力
    DP(j):遅延プロファイルのjチップ目の電力
    P:実在パスの集合
    SF:拡散率
    pg:ミッドアンブル部のチップ数
    Kall:ミッドアンブルシフト数
    all:ミッドアンブルシフトの集合
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