JP3584883B2 - 合成開口ソーナー及び合成開口処理方法 - Google Patents

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    • G01S15/108Systems for measuring distance only using transmission of interrupted, pulse-modulated waves using transmission of pulses having some particular characteristics using more than one pulse per sonar period

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は合成開口ソーナー及び合成開口処理方法に関し、特に進行速度を高速化するための実開口アレイ分割および送受信多重化手法を用いた合成開口ソーナー及び合成開口処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
合成開口レーダー(Synthetic Aperture Rader:SAR)は高い空間分解能を得るレーダー方式として人工衛星、航空機で利用されている。これと同じ原理に基づき、合成開口処理をソーナーに対して適用したものが合成開口ソーナー(Synthetic Aperture Sonar:SAS)である。
【0003】
図8はストリップ・マップ(Strip−Map)方式の合成開口ソーナーの基本原理の説明図である。同図を参照すると、実開口アレイ101が図面下方から上方方向(アジマス方向)へ進行するとすると、まず位置Aで探知目標方向(レンジ方向)Eに対して1回目の信号の送信及び受信を行い、次に実開口アレ長の半分だけ進行した点で信号の送信及び受信を行う。この信号の送信及び受信を、位置Bを経て位置Cに到るまで、合計N回連続的に行う。この時、N回の送受信追いずれも探知目標102がビームの照射領域に含まれる。そして、これらN回の受信データを集約し、合成開口処理(コンボリュ−ション処理)を行うことにより、実開口アレイ101よりも長い開口長(合成開口長)Hで1回送受信した場合に得られる分解能と同様の分解能が得られる。これが、合成開口ソーナーの基本原理である。
【0004】
合成開口処理にもいくつか手法があるがここでは最も一般的なストリップ・マップ(Strip−Map)方式の合成開口ソーナーを対象とする。
【0005】
ストリップ・マップ方式の合成開口ソーナーは、従来から用いられているサイドスキャンソーナー(Side−Scan Sonar:SSS)のアジマス分解能を向上する処理として認識できる。サイドスキャンソーナーは連続的に音響送受信を行いながら進行することで、海底面の音響反射強度の2次元マップを生成する。この海底面マップのレンジ方向の分解能(レンジ分解能)は、送受信信号にPCW(Pulse Continuous Wave)を用いた場合はパルス長に、LFM(Linear Frequency Modulation)のような広帯域信号を用いた場合には周波数帯域幅にそれぞれ比例する。又、角度分解能は、送受波器アレイが形成するビーム幅により決定される。即ち、角度分解能は、ソーナーの実開口長もしくは中心周波数に比例する。
【0006】
一方合成開口ソーナーは、前述したように連続する複数の送受信信号を用いて仮想的な長いアレイ(合成開口アレイ)を生成することで、通常のSSS以上の角度分解能(もしくはアジマス分解能)を得る方式である。
【0007】
通常、合成開口ソーナーではレンジに比例して合成開口アレイの長さを変える処理を行う。この結果、得られる海底マップはアジマス方向の空間分解能(アジマス分解能)が、レンジに関係なく一定となる。このアジマス分解能はグレーティングローブ抑圧条件から、実開口アレイ長Dの半分D/2に制限される。これは即ち空間サンプリング間隔がD/2となることを意味し、合成開口処理を行った結果得られる空間分解能もD/2以下に制限される。
【0008】
又、ソーナー進行速度Vは最大レンジをRとした場合、
V≦(D/2)(c/2R)・・・・・・(1)
に制限される。ここでcは水中音速である。このVとRのトレードオフ条件はレーダーにも当てはまるが、ソーナーでは水中音速cの遅さから、レーダーに比べて進行速度、レンジおよび分解能が厳しく制限される。
【0009】
このトレードオフ制限を越えてソーナーの運用効率を向上する方式が幾つか提案されている。例えばバーニア分割方式(M.A.Lawlor et al.著 “Further results from the SAMI synthetic aperture sonar” IEEE OCEANS´96,1996, Vol.2,pp545−550)や、特開平10−142333号公報等がある。これらの方式はいずれも1送受信で複数の空間サンプリングを行うものであり、実開口アレイを分割して使用する。この分割数に比例してアジマス分解能は向上し、かつ進行速度を遅くする必要もない。
【0010】
ここでバーニア分割方式の一例を図9及び図10を参照しながら説明する。図9が通常の合成開口方式であるのに対し、図10が実開口アレイを2分割した2バーニア分割方式である。まず、通常の合成開口方式について説明する。
【0011】
図9を参照すると、まずピング(ping)1ではアジマス位置S1にて長さDのアレイ110から探知目標102に対して信号の1回目の送信を行い、探知目標102からの反射(エコー)信号を受信する。次に、ピング2ではピング1からD/2進んだ位置(アジマス位置S2)にてバ−ニア110から探知目標102に対して信号の2回目の送信を行い、探知目標102からの反射信号を受信する。次に、ピング3ではピング2からD/2進んだ位置(アジマス位置S3)にてバ−ニア110から探知目標102に対して信号の3回目の送信を行い、探知目標102からの反射信号を受信する。この送受信を連続的にN回繰り返し、N回の受信信号に基づき合成開口処理が行われる。このように、1ピングでD/2ずつ移動しながら送受信するのでアジマス分解能RESはD/2となり、アレイ110の速度VはPRF・D/2となる。又、アレイ全体を用いて送受信を行うため、位相等価なオーバーラップ点を定義できず、従ってオーバーラップ方式による動揺補正が困難である。
【0012】
次に、実開口アレイを2分割した2バーニア分割方式について説明する。図10を参照すると、図10の2バーニア分割方式では図9のアレイ110を2分割し、後方バーニア111と前方バーニア112とでアレイが構成される。そして、後方バーニア111(長さD/2のサブアレイ)で信号を送信し、探知目標102からの反射信号を後方バーニア111と前方バーニア112の両者で受信する。この時、後方バーニア111の受信信号はアジマス位置S1,1(後方バーニア111の最後部からD/4前進した位置)における送受信信号に等しく、前方バーニア112の受信信号はアジマス位置S1,2(アジマス位置S1,1からD/4前進した位置)における送受信信号に等しい。この関係はディスプレイスド・フェイズ・センタ(Displaced Phase Center)と呼ばれるものである。この送受信をD/2進むごとに行うことにより、アジマス分解能RESは通常方式の2倍のD/4となり、アレイ110の速度Vは通常方式と同じPRF・D/2となる。又、位相等価なオーバーラップ点を定義できないため、この方式もオーバーラップ方式による動揺補正が困難である。なお、実開口アレイを分割して使用する方式の一例が特許第2803658号公報にも開示されている。
【0013】
一方、合成開口ソーナーの技術課題としてソーナーの動揺に弱いことが挙げられる。図11はソーナーの動揺の説明図である。同図はソーナー120が同図の左側から右側へ進行する場合を示している。ソーナー120は理想的には直線軌跡121上を進行する。しかし、ソーナー120、即ち水中を曳航される曳航体や自走する航走体といったソーナー・プラットフォームは、必ずしも理想的な直線軌跡121上を進行する訳ではなく、流体乱流や潮流の影響で動揺し、実際には曲線121´で示すような曲線上を進行する。
【0014】
水中音速の遅い合成開口ソーナーでは送受信間の時間間隔がレーダーに比べて長く、従って変移量122も大きくなる。この結果、SASの合成開口アレイは著しく歪んだものとなり、理想的なビーム合成ができず分解能が劣化する。動揺に対する脆弱性は極めてシビアな問題で、中心周波数の波長をλとすると、λの10%程度の動揺でも画像は劣化してしまう。これは10kHz程度の低周波ソーナーであっても僅か1.5cm程度の動揺に相当し、これを精度良く計測することは現在の高精度加速度センサを用いても困難である。
【0015】
動揺補正を行うためSARではオ−ト・フォ−カシング(Auto−focusing)と呼ばれる各種の後処理が用いられている。オ−ト・フォ−カシングの基本的な原理は、動揺を含んで分解能が劣化した(フォーカスがずれた)合成開口画像に対し、当該画像のフォーカスが合うような位相補正項を逆算的に求める方式である。
【0016】
しかしこの方式は「フォーカスの合った画像」を先見的に知っていることが前提となる。例えばSARではビルや市街区画といった人工構造物がフォーカスの目安となり得るし、また強い電波散乱体を予めマッピング領域に配置しておく方式でもよい。主として地上情報を対象とするSARではこのような手法が活用可能かつ有効である。
【0017】
一方、SASが扱う海底面情報には一般にこうした人工構造物の存在を期待できず、フォーカスの合った状態を予め予測することは出来ない。また人工の音波散乱体を予め配置する方式も考えられるが、音速の遅いソーナーでは1回の航走で得られるマップの面積が極めて狭いため、広いエリアのマッピングを行う場合は海底が散乱体だらけになってしまう。
【0018】
このような背景から、SASではSARと異なる動揺補正へのアプローチが研究されてきた。最も代表的な手法は、送受信毎に実開口アレイを部分的にオーバーラップさせ、オーバーラップ部分での受信信号からping間の動揺変移量を逐次的に求める方式である(R.S.Raven,“Electronic Stabilization for Displaced phase Center System”,U.S.Patent 4,244,0336,Jan 1981)。
【0019】
先述のバーニア分割方式への適用を考えると、バーニアによって得られた複数空間サンプリング点のひとつをオーバーラップさせながら進行する方式が考えられる。この方式をバーニア・オーバーラップ方式と呼ぶこととし、図12にその概略を示す。
【0020】
図12を参照すると、バーニア・オーバーラップ方式におけるアレイの構成は前述の2バーニア分割方式(図10参照)と同様であるので、これと同様の番号を付しその説明を省略する。バーニア・オーバーラップ方式では1ピングあたりD/4ずつ進行して送受信を行う。
【0021】
即ち、まずピング1ではアジマス位置S1,1及びS1,2にて送受信信号が得られる。次に、このピング1よりD/4進行したピング2ではアジマス位置S2,1及びS2,2にて送受信信号が得られる。従って、ピング1におけるアジマス位置S1,2の送受信信号とピング2におけるアジマス位置S2,1の送受信信号とは同じアジマス位置における送受信信号となるため、この2つの送受信信号を相互相関処理することにより動揺量による変移量を検出でき、よって動揺補正が可能となる。
【0022】
図13はピング1,2のオーバーラップ点における位相・動揺補正の説明図である。同図(A)はピング1の前方アレイ(バーニア)112による信号131の受信時刻t1を示し、同図(B)はピング2の後方アレイ(バーニア)111による信号132の受信時刻t2を示している。ピング1とピング2間には位相動揺があるため、受信時刻t1とt2とは一致しない。そこで、前方アレイ112による受信信号131と後方アレイ111による受信信号132の相互相関を取ることにより、時間遅延および位相動揺を算出して動揺補正を行う。
【0023】
同様に、ピング2におけるアジマス位置S2,2の送受信信号とピング3におけるアジマス位置S3,1の送受信信号とは同じアジマス位置における送受信信号となるため、この2つの送受信信号を相互相関処理することにより動揺補正が可能となる。
【0024】
図14はピング2,3のオーバーラップ点における位相・動揺補正の説明図である。同図(A)はピング2の前方アレイ112による信号133の受信時刻t3を示し、同図(B)はピング2の後方アレイ111による信号134の受信時刻t4を示している。ピング2とピング3間にも動揺があるため、受信時刻t3とt4とは一致しない。そこで、前方アレイ112による受信信号133と後方アレイ111による受信信号134の相互相関を取ることにより、時間遅延および位相動揺を算出して動揺補正を行う。
【0025】
同図を見ても分かるようにバーニア・オーバーラップ方式ではD/4の高分解能と動揺補正機能を同時に実現できるが、空間サンプリング点をオーバーラップさせるため、1ピングあたりD/4ずつしか進行することができない。即ち、バーニア・オーバーラップ方式では、レンジを短くするか、実開口長Dを長くしない限り、通常の半分の進行速度しか得られないことになる。
【0026】
即ち、図12は2バーニア分割処理にオーバーラップ動揺補正を適用した方式である。アジマス分解能は通常の2倍で動揺補正が可能となるが、位相等価なオーバーラップ点を定義する必要上、速度が通常の半分に低下する。
【0027】
なお、実開口アレイをオーバーラップさせて動揺補正を行う方式の他の例が特開平3−218485号公報、特開平9−264959号公報、特開平11−337639号公報及び特開平11−344565号公報に開示されている。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
第1の問題点は、オーバーラップ方式による動揺補正を行う合成開口ソーナーは進行速度が遅くなるという点である。その理由は、実開口アレイを部分的にオーバーラップさせながら進行するため、通常のオーバーラップなしの場合に比べて1送受信あたりの進行距離が短くなるからである。
【0029】
第2の問題点は、進行速度を速めようとすると、レンジが短くなる点である。その理由は、(1)のトレードオフに示されるように、V→大とするためにはR→小とする必要があるからである。V、Rが反比例関係にあれば、面積効率の向上にはならない。
【0030】
第3の問題点は、進行速度を速めようとすると、実開口アレイが大型化し、空間分解能が低下する点である。その理由は、式(1)のトレードオフに示されるように、V→大とするためには(D/2)→大とする必要があるからである。ここで(D/2)は実開口アレイの長手方向長さであると共に、アジマス空間分解能を表す。実開口アレイの大型化はシステムの運用性を著しく損ね、空間分解能の低下は得られるマップ映像の品質劣化を意味する。
【0031】
第4の問題点は、進行速度を速めようとすると、オーバーラップ方式による動揺補正処理が出来なくなる点である。その理由は、式(1)の等号条件の速度で進行する場合は実開口アレイにオーバーラップ部分が生成されないため、ピング間の動揺変移量を検出できないからである。
【0032】
そこで本発明の目的は、レンジ、空間分解能を低下させず、動揺補正処理が行え、かつ進行速度を高速化する手法を提供することにある。また本発明の他の目的は、分解能を低下させることなくマルチルック(multi−look)処理を行える手法を提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明による合成開口ソーナーは、複数個のバ−ニアに分割された実開口アレイを有する合成開口ソーナーであって、そのソーナーは前記合成開口ソーナーが一定距離進行する度に前記バ−ニアの各々から音響信号を送信しかつそのエコーを受信分離する送受信手段と、一定距離進行後と進行前とでオーバーラップする2個のバ−ニアから送受信される音響信号の相互相関処理を行う相互相関処理手段とを含むことを特徴とする。
【0034】
本発明による合成開口ソーナーによれば、上記構成を有するためレンジ、空間分解能を低下させず、動揺補正処理が行え、かつ進行速度を高速化することが可能となる。
【0035】
又、本発明による合成開口処理方法は、複数個のバーニアに分割された実開口アレイを有する合成開口処理方法であって、その方法は前記合成開口ソーナーが一定距離進行する度に前記バ−ニアの各々から音響信号を送信しかつそのエコーを受信分離する送受信ステップと、一定距離進行後と進行前とでオーバーラップする2個のバ−ニアから送受信される音響信号の相互相関処理を行う相互相関処理ステップとを含むことを特徴とする。
【0036】
本発明による合成開口処理方法によれば、上述した合成開口ソーナーと同様の効果を奏する。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明は2バーニアの場合で説明するが、2以上の分割についても同様の効果を期待できる。図1は本発明に係る合成開口ソーナーの最良の実施の形態の基本原理を示す図である。同図を参照すると、合成開口ソーナーの実開口アレイは後方バーニア1と前方バーニア2とに分割されている。そして、後方バーニア1と前方バーニア2はともに送受信機能を備えている。
【0038】
又、送信については、受信処理により分離可能な2種類の送信波形(例えばLFMであればアップチャ−プ(Up−Chirp)とダウンチャ−プ(down−Chirp)、PCMであれば異なる周波数帯域を用意する。図7はアップチャ−プ信号及びダウンチャ−プ信号の一例の波形図である。同図(A)に示すようにアップチャ−プ信号とは周波数が徐々に上がる周波数変調信号をいい、同図(B)に示すようにダウンチャ−プ信号とは周波数が徐々に下がる周波数変調信号をいう。なお、用意した送信波形をWa(t)、Wb(t)とする。
【0039】
次に、図1及び図4を参照しながら合成開口ソーナーの動作について説明する。図4は合成開口ソーナーの動作を示すフローチャートである。第1回目のピング(ping1)では、後方バーニア1からは波形Wa(t)を、前方バーニア2からは波形Wb(t)をほぼ同時に送信する(図4のS1)。すると、送信された2種類の音響信号Wa(t)及びWb(t)は、水中にある探知目標102に当たって反射し、エコーとしてほぼ同時に実開口アレイへ戻ってくる。この際、2種類の波形Wa(t)及びWb(t)は加算されている。
【0040】
そこで、各バーニア1,2は受信信号(即ち、加算された2波形のエコー)の受信・分離処理を行う(図4のS2)。受信処理は一般的に前置増幅器、バンドパスフィルター、アナログ・デジタル(A/D)変換器等で構成される。波形分離処理は一般的にマッチドフィルター(遅延線整合フィルタ)等が用いられる。本発明の場合は受信信号と各送信波形Wa(t)及びWb(t)のレプリカ(replica:複製)信号との相関処理により、加算された信号の分離が可能となる。受信・分離処理により送信波形W1(t)及びW2(t)のエコーは独立に分離され、1つのバーニアから2通り、前後バーニア合わせて4通りのエコーが得られる。
【0041】
続いて、第2回のピング(ping2)ではD/2進行して同様の送受信処理を反復する(図4のS3)。ただし、プラットフォーム動揺の影響により、各バーニア中心と探知目標102との距離関係に計測不能の動揺誤差成分が含まれている。そこで、第1回ピング及び第2回ピング間の動揺誤差を検出するため、第1回目ピングの前方バーニア2の送受信信号と、第2回目ピングの後方バーニア1の送受信信号との相互相関処理を行う(図4のS4)。この結果、第1、第2ピング間の動揺変移量δに比例したタイムラグ(τ=c・δ)に相関ピークが検出される。このタイムラグに相当する時間遅延成分および位相成分を用いて第2回ピング受信信号に補正を行うことにより、両信号間の動揺誤差成分は除去される(図4のS5)。
【0042】
以上のピング、動揺補正を反復することにより(図4のS6にてYの場合)、ピング間動揺誤差成分の含まれない一連の送受信信号を得ることができる。そして、必要な数の送受信信号が得られた後は(図4のS6にてNの場合)、通常のアジマス圧縮処理を行うことで合成開口処理映像を得ることができる。この結果、送信波形Wa(t)及びWb(t)の2つの独立な合成開口映像が得られるので、これらの2映像を加算し、最終的な合成開口映像とする。
【0043】
即ち、図2及び図3の合成開口ソーナーの動作説明図に示すように、後方バーニア1と前方バーニア2がほぼ同時にWa(t)波形(一例としてアップチャ−プ信号)及びWb(t)波形(一例としてダウンチャ−プ信号)を送信し、そのエコーを受信・分離することで、4つのエコーが得られる。前述のDisplaced Phase Centerの関係から、この4つのエコーは、後方バーニア1の中点、実開口アレイの中点及び前方バーニア2の中点での送受信信号に位相等価である。この結果、1回のピングにより3点の空間サンプリングが実現でき、空間分解能は通常の合成開口処理の2倍の相当するD/4となる。
【0044】
なお、図3はピング2における前方アレイ2が受信した信号135の受信時刻t5と後方アレイ1が受信した信号136の受信時刻t6との関係を示している。この信号135と信号136との相関を取ることにより、時間遅延および位相動揺を算出し、位相・動揺補正を行うことができる。
【0045】
又、従来のバーニア処理との比較では、本発明によれば前方バーニア2の独立な送受信信号を得ることができる。従って、D/2進行して第2回目ピングを行っても、第1回目及び第2回目ピング間でオーバーラップするバーニア(すなわち第1回ピングでの前方バーニア2の送受信と第2回ピングでの後方バーニア1の送受信)が形成される。よってオーバーラップするこれらのバーニア間で相互相関処理を行うことでピング間動揺の検出・補正が可能となる。この結果、ピングあたりD/2ずつ進行する高速性と、空間分解能がD/4となる高分解能と、オーバーラップ方式による動揺補正機能とを全て同時に実現することが可能となる。
【0046】
又、送信波形Wa(t)及びWb(t)による2つの独立な合成開口映像を加算することで、2ルックのマルチルック処理を行ったことになる。マルチルック処理により合成開口映像の小斑点(speckle)ノイズが低減され、より高品質の映像が得られる。
【0047】
次に、2ルックのマルチルック処理の概略を説明する。図5は2ルックのマルチルック処理の動作を示す説明図である。いま、後方アレイ1での受信信号をS(a)、前方アレイ2の受信信号をS(b)で表示すると、後方アレイ1での受信信号はピング1がS(a)1,1とS(a)1,2、ピング2がS(a)2,1とS(a)2,2、ピング3がS(a)3,1とS(a)3,2となり、以下同様にピングN(Nは正の整数)がS(a)N,1とS(a)N,2となる。この受信信号S(a)のデータ列から波形Waによる合成開口イメージが得られる

【0048】
同様に、前方アレイ2での受信信号はピング1がS(b)1,2とS(b)1,3、ピング2がS(b)2,2とS(b)2,3、ピング3がS(b)3,2とS(b)3,3となり、以下同様にピングN(Nは正の整数)がS(b)N,2とS(b)N,3となる。この受信信号S(b)のデータ列から波形Wbによる合成開口イメージが得られる。
【0049】
そして、S(a)による合成開口イメージとS(b)による合成開口イメージを加算することでマルチルック合成開口イメージが得られるのである。
【0050】
【実施例】
図6は本発明に係る合成開口ソーナーの一例の構成図である。なお、図1と同様の構成部分には同一番号を付しその説明を省略する。まず、第1実施例について説明する。図6を参照すると、合成開口ソーナーは後方バーニア1と前方バーニア2とからなる。そして、後方バーニア1及び前方バーニア2の後段にそれぞれ送受信部が配置され、更にこれらを結合する形で動揺補正処理部(位相補正処理部)43,44と、その後段にアジマス圧縮処理部51,52とが配置される

【0051】
11は送受切替回路で後方バーニア1と後段の回路の接続を適宜切り替える。19以降は後方バーニア送信処理部で19はパワーアンプ、18はデジタル/アナログ変換器(DAC)、17はデジタルのバンドパスフィルタ(BPF)、151は送信波形生成部で、アップチャ−プ信号のデジタル波形を生成、出力する。12以降は後方バーニア受信処理部で、12がプリアンプ、13がアナログ/デジタル変換器(ADC)、14がデジタルのバンドパスフィルタ(BPF)である。15はアップチャ−プ信号によるマッチドフィルタ部(MF)で、送信波形生成部151で生成されたアップチャ−プ送信波形をレプリカ信号として用いている。16はダウンチャ−プ信号によるマッチドフィルタであり、前方バーニア2の送信波形生成部251にて生成したダウンチャ−プ送信波形をレプリカ信号として用いる。
【0052】
マッチドフィルタ15及び16で分離された受信信号は、ミキシング部(MIX)31及び32でベースバンド信号に変換される。ここではオシレータ33で生成したキャリアトーン信号fc(t)をそれぞれ積算し、ローパスフィルタリングし、デシメーション(decimation)を行う。
【0053】
21は送受切替回路で前方バーニア2と後段の回路の接続を適宜切り替える。29以降は前方バーニア送信処理部で29はパワーアンプ、28はデジタル/アナログ変換器(DAC)、27はデジタルのバンドパスフィルタ(BPF)、251は送信波形生成部で、ダウンチャ−プ信号のデジタル波形を生成、出力する。22以降は前方バーニア受信処理部で、22がプリアンプ、23がアナログ/ディジタル変換器(ADC)、24がデジタルのバンドパスフィルタ(BPF)である。25はダウンチャ−プ信号によるマッチドフィルタ(MF)で、251で生成されたダウンチャ−プ送信波形をレプリカ信号として用いている。26はアップチャ−プ信号によるマッチドフィルタ(MF)であり、後方バーニア1の送信信号生成部151にて生成したアップチャ−プ波形をレプリカ信号として用いる。
【0054】
マッチドフィルタ25及び26で分離された受信信号は、ミキシング部(MIX)34及び35でベースバンド信号に変換される。ここではオシレータ36で生成したキャリアトーン信号fc(t)をそれぞれ積算し、ローパスフィルタリングし、デシメーションを行う。
【0055】
波形メモリ41は前方バーニア2のダウンチャ−プ信号を入力とし、相互相関処理部42への出力を有する。相互相関処理部42は波形メモリ41及び後方バーニアアップチャ−プ信号を入力とし、処理結果を位相補正処理部43及び44へ出力する。位相補正処理部43及び44はそれぞれのマッチドフィルタ出力及び他方の位相補正処理部からの出力を入力とし、アップチャ−プ信号の処理結果はアジマス圧縮処理部51へ、ダウンチャ−プ信号の処理結果はアジマス圧縮処理部52へ出力する。
【0056】
そして、アジマス圧縮処理部51,52の出力は映像化処理部53で合成処理され、最終的な合成開口映像が得られる。なお、CPU(Central Processing Unit)61は各部の動作を制御する。
【0057】
次に、図6を参照して合成開口ソーナーの動作について説明する。始めに送信信号生成部151及び251にてそれぞれの送信波形がほぼ同時に生成され、出力される。次に、その送信信号はBPF17及び27で所定の信号帯域外の成分が抑圧された後、DAC18及び28でアナログ信号に変換され、さらにパワーアンプ19及び29で所定のレベルにまで増幅され、送受切替回路11を介して各バーニアへ出力される。各バーニアは入力された電気信号を音響信号に変換して同時に水中へ放射する。この際、バーニアはリニアアレイであるため、放射される音響信号は空間指向性を有している。
【0058】
2つのバーニアから出力された音響信号は水中を伝搬して探知目標102に反射し、エコーとなって各バーニアに戻る。この時、2つの送信波形は加算されている。エコーは各バーニアで音響−電気変換され送受切替回路11及び12へ出力され、送受切替回路11,12は信号を受信処理部12以降及び22以降へ出力する。受信信号はプリアンプ12及び22で所定レベルまで増幅され、ADC13及び23でアナログ−デジタル変換され、BPF14及び24で信号帯域外成分が抑圧される。その後受信信号はそれぞれ2分され、後方バーニア1の受信信号はマッチドフィルタ15及び16へ、前方バーニア2の受信信号はマッチドフィルタ部25及び26へ並行して出力される。
【0059】
後方バーニア1のマッチドフィルタ15は受信信号のアップチャ−プ成分を抽出する処理で、後方バーニア1の送信波形をレプリカ信号として受信信号との相互相関処理を行う。同様にマッチドフィルタ16は受信信号のダウンチャ−プ成分を抽出する処理で、前方バーニア1の送信波形をレプリカ信号として受信信号との相互相関処理を行う。前方バーニア2のマッチドフィルタ25及び26も同様に、受信信号からアップ/ダウンチャ−プ信号をそれぞれ抽出する。
【0060】
マッチドフィルタ15,16,25,26で分離されたそれぞれの信号は中心周波数fcの狭帯域波形信号であるので、ミキシング部31,32,34,35でこれを0Hz中心に落とした上で、データのデシメーションを行う。この結果、後段の信号処理負荷が軽減される。
【0061】
波形メモリ41には、前回のピングで得られた前方バーニア2のダウンチャ−プ受信波形が記録・保持されている。相互相関処理部42は、波形メモリ41に記録された波形と、今回のピングで得られた後方バーニア1のアップチャ−プ受信波形との相互相関処理を行い、相関ピークが得られるラグタイムを検出する。得られたラグタイムは位相補正量として位相補正処理部43及び44へ並行して出力される。その後、波形メモリ41の情報は今回のピングの前方バーニアのダウンチャ−プ受信波形に書き替えられる。
【0062】
位相補正処理部43及び44では、それぞれの受信波形に対して、相互相関処理部42で得られたラグタイム分の時間シフト及び位相シフト演算を行う。この結果、前回ピングと今回ピング間の時間及び位相シフト成分が受信信号から除去され、動揺補正がなされたことになる。
【0063】
動揺補正がなされた後の受信信号は、アップチャ−プ信号及びダウンチャ−プ信号毎にアジマス圧縮処理部51及び52へ出力され、通常の合成開口処理と同様のアジマス圧縮が行われる。この結果、同じマップに対してアップ/ダウンチャ−プ信号に対応したそれぞれ独立の映像が2つ得られることになるので、映像化処理部53で加算処理等を施すことで小斑点ノイズの低減等が期待できる。この動揺補正後の動作が前述した2ルックのマルチルック処理である。
【0064】
次に、図6を参照して他の実施例について説明する。まず第2実施例について説明する。図6では後方バーニア1でアップチャ−プ信号、前方バーニア2でダウンチャ−プ信号を送信しているが、これを逆にして後方バーニア1でダウンチャ−プ信号を、前方バーニア2でアップチャ−プ信号をそれぞれ送信することが考えられる。この場合、波形メモリ41には前方バーニアアップチャ−プ信号を保持し、相互相関処理部42では後方バーニアダウンチャ−プ信号との相互相関処理を行う形態となる。
【0065】
次に、第3実施例について説明する。第3実施例として、送受信信号としてアップ/ダウンチャ−プ信号といったLFM波形ではなく、周波数がステップ状に変化するコード変調波形を用いることが考えられる。この場合、レプリカ信号には当該送信波形を用いてマッチドフィルタ処理を行うことになる。
【0066】
次に、第4実施例について説明する。第4実施例として、送受信信号としてアップ/ダウンチャ−プ信号といったLFM波形ではなく、帯域の異なる狭帯域PCM波形を用いることが考えられる。この場合、受信処理部のマッチドフィルタが不要となるが、後段のアジマス圧縮処理におけるアジマス方向の空間レプリカ波形は通常のチャ−プ波形とはならない。従ってこの場合は、使用する周波数によって得られる空間レプリカ波形を予め予想、算出してマッチドフィルタ処理に適用する。
【0067】
次に、第5実施例について説明する。第5実施例として、ミキシング部31,32,34,35をマッチドフィルタ15、16及び25、26の前段に配置することが考えられる。この場合、マッチドフィルタのレプリカ波形には、送信波形に同じミキシング処理を施した信号、もしくはそれと同等の0Hz中心の低データレート信号を用いる必要がある。
【0068】
次に、第6実施例について説明する。第6実施例として、アジマス圧縮処理部を1つだけ有し、一方の送信波形にのみ対応した合成開口映像を生成する方式が考えられる。この場合、アジマス圧縮処理部は51もしくは52のいずれかであり、映像化処理部53も必要とはならない。
【0069】
次に、第7実施例について説明する。第7実施例として、2つの送信信号をほぼ同時に送信するのではなく、一方のバーニアが送信完了直後に続けて他方バーニアが送信を開始する方式が考えられる。この場合、送信波形はアップ/ダウンチャ−プ信号が加算されたものではなく、むしろアップ/ダウンチャ−プのタンデム(tandem:直列)送信波形として見ることもできる。処理系については図6とほぼ同様の構成で処理可能だが、アジマス圧縮処理における空間レプリカ波形は通常のチャ−プ波形とはならない点を考慮する必要がある。
【0070】
【発明の効果】
本発明によれば、複数個のバ−ニアに分割された実開口アレイを有する合成開口ソーナーであって、そのソーナーは前記合成開口ソーナーが一定距離進行する度に前記バ−ニアの各々から音響信号の送受信を行う送受信手段と、一定距離進行後と進行前とでオーバーラップする2個のバ−ニアから送受信される音響信号の相互相関処理を行う相互相関処理手段とを含むため、レンジ、空間分解能を低下させず、動揺補正処理が行え、かつ進行速度を高速化することが可能となる。又、本発明による他の発明も上述した本発明と同様の効果を奏する。
【0071】
具体的には、第1の効果は、進行速度を遅くすることなく高分解能の合成開口映像を得ることができる点である。その理由は、前方バーニア送受信信号を生成してオーバーラップ方式の動揺補正を行うことにより、1ピングあたりD/2ずつ進行しながらもピング間動揺補正を実現でき、動揺による分解能劣化を回避できるからである。またバーニア分割処理されているため、空間分解能も通常の2倍のD/4に向上しているためである。この結果、通常の合成開口処理と同等のマッピング効率(進行速度、レンジ)および実開口アレイ長を備えつつ、高分解能かつ動揺補正された合成開口映像を得ることができる。
【0072】
第2の効果は、分解能を低下させることなく複数の独立な合成開口映像を得られる点である。その理由は、複数種類の送信信号を用いて受信処理で分離し、独立に合成開口処理を行うためである。このため、通常のマルチルック処理のように合成開口長を分割して短くする必要がなく、従って分解能の低下を免れることができる。
【0073】
第3の効果は、装置の大型化を防ぐことができる点である。その理由は、バーニア分割方式は、現在知られている高分解能方式の中でも最も単純かつ処理量の少ない方式のひとつであり、他の複雑かつ高度な方式に比べて小さな装置規模で実現できるからである。同様にオーバーラップ方式は、現在知られている動揺補正方式の中でも最も単純かつ処理量の少ない方式のひとつであり、他の複雑かつ高度な方式に比べて小さな装置規模で実現できるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る合成開口ソーナーの最良の実施の形態の基本原理を示す図である。
【図2】同合成開口ソーナーの動作説明図である。
【図3】同合成開口ソーナーの動作説明図である。
【図4】同合成開口ソーナーの動作を示すフローチャートである。
【図5】2ルックのマルチルック処理の動作説明図である。
【図6】同合成開口ソーナーの一例の構成図である。
【図7】アップチャ−プ信号及びダウンチャ−プ信号の一例の波形図である。
【図8】合成開口ソーナーの基本原理の説明図である。
【図9】従来の合成開口方式の基本原理の説明図である。
【図10】従来の実開口アレイを2分割した2バーニア分割方式の基本原理の説明図である。
【図11】ソーナーの動揺の説明図である。
【図12】従来のバーニア・オーバーラップ方式の基本原理の説明図である。
【図13】ピング1,2のオーバーラップ点における位相・動揺補正の説明図である。
【図14】ピング2,3のオーバーラップ点における位相・動揺補正の説明図である。
【符号の説明】
1 後方バーニア
2 前方バーニア
11、21 送受切替回路
12,22 プリアンプ
13,23 アナログ/デジタル変換器
14,17 バンドパスフィルタ
15,16 マッチドフィルタ部
18、28 D/A変換器
19、29 パワーアンプ
24,27 バンドパスフィルタ
25、26 マッチドフィルタ部
31,32 ミキシング部
33、36 オシレータ
34、35 ミキシング部
41 波形メモリ
42 相互相関処理部
43,44 位相補正処理部
51、52 アジマス圧縮処理部
53 映像化処理部
61 CPU
151,251 送信波形生成部

Claims (16)

  1. 複数個のバ−ニアに分割された実開口アレイを有する合成開口ソーナーであって、
    前記合成開口ソーナーが一定距離進行する度に前記バ−ニアの各々から音響信号を送信しかつそのエコーを受信分離する送受信手段と、一定距離進行後と進行前とでオーバーラップする2個のバ−ニアから送受信される音響信号の相互相関処理を行う相互相関処理手段とを含むことを特徴とする合成開口ソーナー。
  2. さらに、一定距離進行する度に各々の前記バ−ニアで受信される音響信号をアジマス圧縮処理するアジマス圧縮処理手段を含むことを特徴とする請求項1記載の合成開口ソーナー。
  3. 前記バ−ニアから送信される音響信号は受信処理により複数個に分離可能な音響信号で構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の合成開口ソーナー。
  4. 前記バ−ニアからの音響信号はほぼ同時に送信されることを特徴とする請求項1から3いずれかに記載の合成開口ソーナー。
  5. 前記アジマス圧縮処理手段により前記バ−ニア毎の送信信号の独立した合成開口処理映像が得られることを特徴とする請求項2記載の合成開口ソーナー。
  6. さらに、前記アジマス圧縮処理手段により得られた前記バ−ニア毎の合成開口処理映像を加算する映像化処理部を含むことを特徴とする請求項5記載の合成開口ソーナー。
  7. 隣接する前記バーニアのうち各バーニアがそれぞれ異なる信号を送受信することを特徴とする請求項1から6いずれかに記載の合成開口ソーナー。
  8. 隣接する前記バーニアのうち一方のバーニアが送信完了直後に続けて他方バーニアが送信を開始することを特徴とする請求項1から3いずれかに記載の合成開口ソーナー。
  9. 複数個のバーニアに分割された実開口アレイを有する合成開口処理方法であって、
    前記合成開口ソーナーが一定距離進行する度に前記バ−ニアの各々から音響信号を送信しかつそのエコーを受信分離する送受信ステップと、一定距離進行後と進行前とでオーバーラップする2個のバ−ニアから送受信される音響信号の相互相関処理を行う相互相関処理ステップとを含むことを特徴とする合成開口処理方法。
  10. さらに、一定距離進行する度に各々の前記バーニアで受信される音響信号をアジマス圧縮処理するアジマス圧縮処理ステップを含むことを特徴とする請求項9記載の合成開口処理方法。
  11. 前記バ−ニアから送信される音響信号は受信処理により複数個に分離可能な音響信号で構成されることを特徴とする請求項9又は10記載の合成開口処理方法。
  12. 前記バ−ニアからの音響信号はほぼ同時に送信されることを特徴とする請求項9から11いずれかに記載の合成開口処理方法。
  13. 前記アジマス圧縮処理ステップにより前記バーニア毎の送信信号の独立した合成開口処理映像が得られることを特徴とする請求項10記載の合成開口処理方法。
  14. さらに、前記アジマス圧縮処理ステップにより得られた前記バーニア毎の合成開口処理映像を加算する映像化処理ステップを含むことを特徴とする請求項13記載の合成開口処理方法。
  15. 隣接する前記バーニアのうち、各バーニアがそれぞれ異なる信号を送受信することを特徴とする請求項9から14いずれかに記載の合成開口処理方法。
  16. 隣接する前記バーニアのうち一方のバーニアが送信完了直後に続けて他方バーニアが送信を開始することを特徴とする請求項9から11いずれかに記載の合成開口処理方法。
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