JP3541731B2 - 偽造判定方法、偽造判定装置及び記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種券類などの複写による偽造を判定する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年は複写機の性能が向上し、使用する紙質が同じであれば、見た目では被複写物と複写物との区別が付きにくいほど精巧なものが容易に作成できるようになっている。したがって、例えば契約書、領収書などの書類や商品券、各種チケットなどの金券類においては、このような複写機によって複写された場合の対策を講じる必要がある。
【0003】
その一案として、磁気インクなどの特殊インクを利用した偽造防止技術が提案されてきた。例えば図3(a)に示すような特殊インクが印刷されている入場券などの印刷媒体は、単に複写機にて複写しただけでは特殊インクとしての機能が発揮できない。したがって、このように単に複写しただけの偽造券は、特殊インク感知センサで感知できないため偽造であることを検出できる。なお、ここでは、特殊インクとしては特殊インク以外にも、例えば特定波長を変調する特殊なインクであっても同様に適用できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術においては、偽造を完全に防止することははできなかった。例えば、図3(b)に示すように、印刷媒体を複写した後、特殊インク感知センサが走査する所定位置に別の印刷媒体から特殊インクが印刷された部分を切り取って貼り付ければ、結果的に偽造することは可能となる。つまり、特殊インク感知センサは、図3(b)の場合であれば入場券の所定位置に特殊インクが存在するか否かを感知するだけであるからである。
【0005】
なお、特殊インクを印刷した台紙を入手し、あるいは自ら作成し、その台紙を用いて複写機で複写すれば、真正品に近いものを得ることができる。つまり、専門的な知識を有するものが資金と技術を投入すれば偽造自体は不可能ではない。しかし、ここで問題にすべきは、このような専門的な知識を有するものによる偽造品の判定を目的とするのではなく、一般に使用できる通常の複写機における複写によって容易に偽造された場合にそれが見過ごされてしまうような事態を防ぐことである。なぜなら、物理的に偽造ができたとしても、真正品の価値を上回る費用がかかるようでは偽造を実行する意味がないため、偽造行為自体が発生しにくい。それに対して、数十円もあれば複写できるような状況においては、そのような簡易な手段を用いた偽造を適切に判定することが、社会的にも重要であると考えるからである。
【0006】
このような状況を鑑み、本発明は、特殊インク部分に2次元コードを重ねて印刷する情報コード印刷媒体を前提とし、複写後に、上述した特殊インクが印刷された部分を切り取って2次元コード上に貼り付けられた場合に、2次元コードの持つ特有の機能に基づいて適切に偽造判定を行う技術を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
最初に、本発明の偽造判定方法によって偽造を判定できる情報コード印刷媒体について説明する。この情報コード印刷媒体は、明暗セルの分布パターンによって情報を表現し、デコード時に誤り訂正が可能且つその誤り訂正に用いたセル位置を特定可能な2次元コードが印刷されている。例えばQRコードなどである。そして、所定の図形パターンが特殊インクを用いて2次元コードに重ねて印刷されている。一般的には、何も印刷されていない台紙などに特殊インクにて所定の図形パターンを印刷しておき、その上から、2次元コードあるいは必要に応じて文字などを印刷することとなる。特殊インクは、2次元コードなどが上から印刷されていても専用の感知センサを用いれば感知することができる。
【0008】
請求項1記載の発明は、このような情報コード印刷媒体に対し、それが偽造されたものであるか否かを判定する偽造判定方法であって、2次元コードを光学的に読み取ってデコードした際に誤り訂正が実行された場合には、誤り訂正対象となったセル位置である誤り訂正位置を特定し、その誤り訂正位置が、2次元コードと前記図形パターンとの重なり部分中の特定の位置であれば、偽造の可能性が高いと判定する。これによって、例えば、図3(b)に示した偽造は適切に判定できる。
【0009】
すなわち、図3(b)の場合には、印刷媒体を複写した後、特殊インク感知センサが走査する所定位置に別の印刷媒体から特殊インクが印刷された部分を切り取って貼り付けている。図3(a)の場合には、2次元コード上に何も貼り付けられていないので、偶発的に生じる2次元コード上の汚れなど以外では誤り訂正機能を使う必要がない。したがって、2次元コードと図形パターンとの重なり部分中の特定の位置が誤り訂正位置である場合には、偶発的にその部分が汚れたのか、図3(b)に示したような偽造が行われたのかいずかである。偶発的に汚れる可能性は低いので、この部分が誤り訂正位置となった場合には偽造の可能性が高いと判定する。このように、本発明方法では、2次元コードの持つ誤り訂正機能を巧みに利用して偽造判定を行うことができるのである。
【0010】
なお、この判定結果に基づいて偽造の可能性が高いと判定された場合には、例えば人間が情報コード印刷媒体を直接チェックすればよい。そして2次元コード上の汚れが原因であれば、偽造でないと確認すればよく、一方偽造であればしかるべき対処をすればよい。このような偽造判定方法を用いることで、基本的には偽造の判定を自動化することができる。
【0011】
このように、本発明方法によれば、特殊インク部分に2次元コードを重ねて印刷する情報コード印刷媒体を前提とし、複写後に、上述した特殊インクが印刷された部分を切り取って2次元コード上に貼り付けられた場合に、2次元コードの持つ特有の機能に基づいて適切に偽造判定を行うことができる。つまり、一般に使用できる通常の複写機を用いた複写によって容易に偽造された場合にはそれを適切に見つけられる。上述したように専門的な知識を有するものが資金と技術を投入すれば偽造自体は不可能ではないが、物理的に偽造ができたとしても、真正品の価値を上回る費用がかかるようでは偽造を実行する意味がないため、偽造行為自体が発生しにくい。それに対して、数十円もあれば複写できるような状況においては、そのような簡易な手段を用いた偽造を適切に判定することが、社会的にも重要である。したがって、本発明方法の実効性は高い。
【0012】
ところで、誤り訂正位置の特定に際しては、次のような手法が考えられる。まず、請求項2に示すように、2次元コードを構成するセルは所定にブロック単位で配置されていると共に、その配置情報が2次元コード内に記録されている場合には、その配置情報に基づいて誤り訂正位置を特定することができる。例えばQRコードにおいては、セルブロックの配置が定められており、どのブロックが誤り訂正対象となったが判るので、本手法を用いればよい。また、請求項3に示すように、2次元コードの記録形式を示す情報とデコード内容に基づいて再生成した2次元コードを構成するセル毎の明暗と、2次元コードを光学的に読み取った際のセル毎の明暗とを比較することで、誤り訂正位置を特定してもよい。請求項2に示したようなブロックの配置情報がない場合にはこのようにすればよい。つまり、デコード内容から逆にセルの明暗を再生成し、実際に読み取ったセルの明暗と比較して相違部分を探すのである。やや原始的な手法ではあるが、これでも誤り訂正位置を特定することはできる。
【0013】
これまでの説明では、図3(b)に示すように、印刷媒体を複写した後、特殊インク感知センサが走査する所定位置に別の印刷媒体から特殊インクが印刷された部分を切り取って貼り付けるような偽造を判定することを前提としたが、このレベルまで至らない偽造、すなわち特殊インクの存在を知らないで単に複写しただけの偽造も発生し得ることを鑑みれば、請求項4の偽造判定方法を採用することも有効である。つまり、上述した誤り訂正位置に基づく偽造判定に先立ち、2次元コードと図形パターンとの重なり部分中の特定の位置を通る走査線上を、特殊インクを感知可能なセンサにて走査し、図形パターンに対応する位置に前記特殊インクを感知できない場合には、情報コード印刷媒体が偽造されたものであると判定し、一方、特殊インクを感知できた場合には、誤り訂正位置に基づく偽造判定に移行するのである。
【0014】
このようにすれば、特殊インクの存在を知らないで単に複写しただけの(稚拙な)偽造については、簡易に判定でき、あえて誤り訂正位置に基づく判定処理は行わなくて済む。
一方、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明方法を実現する偽造判定装置に関するものである。この偽造判定装置においては、読取手段が、情報コード印刷媒体上に印刷されている2次元コードを構成するセル毎の明暗を光学的に読み取り、デコード手段が、その読取手段にて読み取ったセル毎の明暗に基づき、明暗セルの分布パターンにて表現されている情報をデコードする。誤り訂正位置特定手段が、デコード手段によってデコードした際に誤り訂正が実行された場合には、誤り訂正対象となったセル位置である誤り訂正位置を特定する。そして判定手段が、特定された誤り訂正位置が2次元コードと前記図形パターンとの重なり部分中の特定の位置であれば、偽造の可能性が高いと判定する。
【0015】
この結果、本偽造判定装置によれば、上述したのと同様に、情報コード印刷媒体を複写した後で特殊インクが印刷された部分を切り取って2次元コード上に貼り付けられた場合に、2次元コードの持つ特有の機能に基づいて適切に偽造判定を行うことができる。
【0016】
また、請求項6,7記載の偽造判定装置は、それぞれ請求項2,3記載の偽造判定方法を実現するための装置であり、その発揮する効果については同様であるため、ここでは繰り返さない。
なお、このような偽造判定装置は、例えば複数台の端末と少なくとも1台のホストで構成することも可能である。その場合には、上述した読取手段、デコード手段、誤り訂正位置特定手段、判定手段をいずれに備えるかについて、次のようなバリエーションが考えられる。
【0017】
まず、請求項8に示す場合には、請求項6記載の偽造判定装置を前提としており、読取手段、デコード手段及び誤り訂正位置特定手段を端末に備え、判定手段をホストに備える。この場合は、端末の訂正位置特定手段にて特定された誤り訂正位置をホストに通知し、その通知された誤り訂正位置に基づいてホストの判定手段が偽造判定を行うこととなる。
【0018】
一方、請求項9に示す場合には、請求項7記載の偽造判定装置を前提としており、読取手段及びデコード手段は端末に備え、誤り訂正位置特定手段及び判定手段をホストに備える。この場合は、端末の読取手段にて読み取った際のセル毎の明暗とデコード手段にてデコードした内容及び2次元コードの記録形式を示す情報がホストに通知される。そしてホストの誤り訂正位置特定手段が、通知された2次元コードの記録形式を示す情報とデコード内容に基づいて再生成した2次元コードを構成するセル毎の明暗と、前記端末から通知されたセル毎の明暗とを比較することで、誤り訂正位置を特定する。もちろん、その特定した誤り訂正位置に基づいてホストの判定手段が偽造判定を行う。
【0019】
また、請求項10記載の偽造判定装置は、請求項4記載の偽造判定方法を実現するための装置である。この場合には、2次元コードと前記図形パターンとの重なり部分中の特定の位置を通る走査線上を走査して、特殊インクの存在を感知可能な特殊インク感知センサをさらに備えることとなる。そして、判定手段は、誤り訂正位置に基づく偽造判定に先立ち、特殊インク感知センサによる感知を実行し、特殊インクを感知できない場合には、情報コード印刷媒体が偽造されたものであると判定し、一方、特殊インクを感知できた場合には、誤り訂正位置に基づく偽造判定に移行する。その発揮する効果については請求項4に関する説明の場合と同様であるため、ここでは繰り返さない。
【0020】
なお、請求項1〜4のいずれか記載の偽造判定方法を実行する機能は、例えば、デジタル回路やコンピュータシステム側で起動するプログラムとして備えられる。プログラムで実現する場合、例えば、フロッピーディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、ハードディスク等の機械読み取り可能な記録媒体に記憶し、必要に応じてコンピュータシステムにロードして起動することにより用いることができる。この他、ROMやバックアップRAMを機械読み取り可能な記録媒体として前記プログラムを記憶しておき、このROMあるいはバックアップRAMをコンピュータシステムに組み込んで用いても良い。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施例を図面を参照して説明する。
図1は実施例の偽造判定機能を有する読取装置(以下、単に読取装置と称す。)1の概略透視図であり、図3はこの読取装置1にて偽造か否かを判定する対象となる「情報コード印刷媒体」の一例としての入場券50の上面(後述する2次元コードなどが印刷されている面)を示す説明図である。なお、図3(a)は真正品の入場券50を示しており、図3(b)は偽造品の一例としての入場券150を示している。
【0022】
まず、図3(a)を参照して入場券50について説明する。入場券50は長方形形状の券であり、長方形の短辺幅とほぼ同じ長さの特殊インクストライプ51が、券上面の中央から左側にかけての領域に所定間隔で3本印刷されている。そして、券上面の左下側の領域には、1本の特殊インクストライプ51上に重ねて2次元コード52が印刷されている。本実施例の特殊インクストライプ51は、磁性材料を含む磁気インクにて印刷したものであり、その上に2次元コード52が重ねて印刷されていても、後述する特殊インク感知ユニット21にて感知することができる。
【0023】
次に、2次元コード52について説明する。本実施例の2次元コード52は、いわゆるQR(Quick Response)コードであって、図4に示すように、3個の位置決め用シンボル54A,54B,54C、頂点検出用セル55、情報記録領域56、タイミングセル57a,57b及びフォーマットコード58などから構成されている。
【0024】
情報記録領域56中の各セルは、光学的に異なった2種類のセルから選ばれており、図および説明上では白(明)・黒(暗)で区別して表す。図4では、便宜上、頂点検出用セル55及びタイミングセル57a,57b以外のデータセルの白黒のパターンは省略しているが、実際には、例えば図5に示すような白黒パターンとなる。なお、図5に示した2次元コード例は、図4に示すものとタイミングセル57a,57bの数が異なっているが、あくまで白黒パターンの概要を例示するものであり、以降の説明における具体例に対応するものではないことを付言しておく。
【0025】
3つの位置決め用シンボル54A,54B,54Cは、2次元コード52の4つの頂点の内、3つに配置されている。これらの位置決め用シンボル54A,54B,54Cのセルの明暗配置は、1セル幅の黒部からなる枠状正方形内の中心部分に、1セル幅の白部からなる縮小した枠状正方形が形成され、その内側の中心部分に黒部からなる3セル×3セルの大きさの正方形が形成されているパターンである。したがって、これら3つの位置決め用シンボル54A,54B,54Cは、明暗比率が走査方向によらず特定の比率、1(暗):1(明):3(暗):1(明):1(暗)となる。したがって、この特定の比率を検出すれば、3つの位置決め用シンボル54A,54B,54Cを検出することができる。
【0026】
また、頂点検出用セル55は、図4に示すごとく、4つの頂点の内、3つの位置決め用シンボル54A,54B,54Cが配置されていない残りの頂点に配置されている。
一方、タイミングセル57a,57bは、位置決め用シンボル54A,54B,54C間に配置されており、白と黒とが交互に組み合わせられた各データセル位置の指標となる基準パターンとして用いられる。
【0027】
また、フォーマットコード58は、位置決め用シンボル54Aの近傍に配置されており、情報記録領域56内に記録された情報のフォーマットについて、予め設定されたバージョン情報を示すものとなっている。本実施例の2次元コード(QRコード)の規格におけるバージョン情報は、1〜8のバージョンと、各バージョンについて4つの誤り訂正レベルL,M,Q,Hとの組み合わせで構成されるものとし、例えば「3−L」,「5−H」などと表すこととなる。
【0028】
ここで、バージョン情報に対応して設定されている情報について説明する。まず、バージョン1〜8は、主に総コードワード数の違いに対応する。コードワードは8ビットで構成されており、図6に示すD1〜D46及びE1〜E88で示すそれぞれがコードワードに対応する。なお、D1〜D46で示す46個のコードはデータコードワードであり、E1〜E88で示す88個のコード誤り訂正コードワードである。本実施例ではリード・ソロモン(RS)を用いて誤り訂正を行うため、誤り訂正コードワードをRSコードワードと表す。図5に示す例は、バージョン5に対応するものであり、46個のデータコードワードと88個のRSコードワードとの和である134個が総コードワード数となる。
【0029】
なお、データコードワードD1〜D46及びRSコードワードE1〜E88の数字は、デコードの順番に対応しており、D1からデコードを開始してD46までデコードすると続いてE1をデコードし、最後のE88で終了する。本実施例では、図6において下から上へ縦の列を順番にデコードしながら、右から左へデコードする列を移動していく。
【0030】
また、上述したように各コードワードは8ビットで構成されるため、D1〜D46及びE1〜E88はそれぞれ8つのセルで構成されることとなる。但し、最初のデータコードワードD1は4ビットで構成されている。しかし、誤り訂正のためのリード・ソロモン計算時は、4個のゼロビットを頭に付けて8ビットのコードワードとして処理される。
【0031】
そして、46個のデータコードワードの内のD1〜D23によってデータブロック1が構成され、D24〜D46によってデータブロック2が構成される。それに対応して、RSコードワードの内のE1〜D44によってRSブロック1が構成され、E45〜D88によってRSブロック2が構成される。つまり、情報記録領域56は複数(ここでは4つ)のブロックに分割されている。なお、図5では、判り易いように、データブロック2及びRSブロック2をそれぞれ太枠にて囲ってある。
【0032】
バージョン1〜8が主に総コードワード数の違いに対応することを説明したが、誤り訂正レベル(L,M,Q,H)は、例えばRSコードワード数やRSブロック数あるいはデータコードワード数などを規定する。例えば、図6に示す例は、バージョン5−Hに対応するものであり、RSコードワード数が88でRSブロック数が2である。したがって、上述したようにバージョン5の総コードワード数は134であるため、ブロック単位で考えると、1つのデータブロックは23個のデータコードワードで構成され、1つのRSブロックは44個のコードワードで構成され、それらの組み合わせが2セット存在することとなる。
【0033】
なお、ここで説明している規格の場合には、同じバージョン5でもL,M,QについてはRSブロック数が1である。また、誤り訂正能力は、誤り訂正レベルで言えばH→Q→M→Lの順番で小さくなっている。全体の内のどの程度の割合のコードワードが破損などで読み取れなくても誤り訂正によって正常にデコードすることができるかを示す許容破損率で示すと、以下のようになる。
【0034】
誤り訂正レベルH…約30%
誤り訂正レベルQ…約25%
誤り訂正レベルM…約20%
誤り訂正レベルL…約10%
このようなバージョン情報とその実質的な内容(総コードワード数、RSコードワード数、誤り訂正能力など)との対応関係が、後述する読取装置1の光学情報読取ユニット10内の例えば制御部11内のRAM等にテーブル化して格納されている。
【0035】
そして、図6で言えば134個のコードワードD1〜D44,E1〜E88の内の所定位置には、インジケータと呼ばれるコードが記録される。これは、記録されているビット列が何を意味しているのかを定義するための「記録形式指示コード」である。本実施例では4ビットで示すこととし、例えば0001は数字、0010は英数字、1000は漢字といった具合である。本実施例では、このインジケータが記録されている部分から再度インジケータが記録されるまでの間の記録形式を定義することとする。
【0036】
このインジケータは、図7に示すように、各ブロックの先頭、つまりデータブロック1の先頭のデータコードワードD1、データブロック2の先頭のデータコードワードD24、RSブロック1の先頭のRSコードワードE1、RSブロック2の先頭のRSコードワードE45にそれぞれインジケータが記録されている。もちろん、データブロック1中で記録形式が変化する場合には、対応するデータコードワードDnにインジケータが記録される。他のブロックについても同様である。
【0037】
なお、本実施例の入場券50には、上述した特殊インクストライプ51及び2次元コード52の他に、施設名や大人・子供の区別、料金、日付けなど各種情報が文字にて記載されている。上述した2次元コード52は、これらの情報を記録したものである。
【0038】
次に、読取装置1について説明する。
図1の概略透視図に示すように、読取装置1は定置式の装置であり、券搬送ベルト70の上方に配置されている。そして、券搬送ベルト70によって搬送される入場券50の上面(光学情報記録面)に印刷された情報を読み取り、偽造か否かの判定を行う。
【0039】
読取装置1は、光学情報読取ユニット10と、券検知ユニット20と、特殊インク感知ユニット30とを備えており、3つの各ユニット10,20,21は、相互に位置関係が変わらないように一体化されている。
最初に券検知ユニット20について説明する。
【0040】
券検知ユニット20は、フォトセンサを用いて構成されており、下方へ可視光を出射しこの反射光を検知する。そして、反射光が検知されたか否かを示す信号を、光学情報読取ユニット10へ出力する。券検知ユニット20からの光は、券搬送ベルト70と入場券50の上面の色の違いによって、券搬送ベルト70に照射された場合は吸収され、一方、入場券50に照射された場合は反射される。本実施例では、入場券50が券搬送ベルト70の所定位置まで来ると、具体的には入場券50の先端50aが図1中に記号αで示した位置(以下、単に「位置α」という。)まで来ると、反射光が検知されるものとする。
【0041】
続いて光学情報読取ユニット10について説明する。
光学情報読取ユニット10は、図2に示すように、制御部11、読取部12及び通信I/F13を備えている。
制御部11は、CPU、ROM、RAM、I/O等を備えたコンピュータシステムとして構成されている。そして、券検知ユニット20及び特殊インク感知ユニット30からの信号は、この制御部11に入力されるようになっている。制御部11は、ROMに記憶されているプログラムに従い、券検知ユニット20からの信号に基づき、読取部12を介して2次元コード52の画像の取り込みを行う。そして、取り込んだ画像及び特殊インク感知ユニット30からの信号に基づき、入場券50が偽造されたものであるか否かを判定し、その判定結果に基づく処理を実行する。
【0042】
読取部12は、図1に示したコレクトミラー12a、結像レンズ12b、CCDエリアセンサ12cをはじめ、図示しない照明用発光ダイオード、増幅回路、2値化回路、アドレス発生回路、画像メモリなどを備えている。そして、制御部11からの指示があると、入場券50の上面に記録された情報コードに対し、照明用発光ダイオードから照明用の赤色光を照射する。その反射光は、コレクトミラー12a及び結像レンズ12bを介して、CCDエリアセンサ12cに結像される。そして、CCDエリアセンサ12cから出力される走査線信号を増幅回路にて増幅し、2値化回路にて2値データに変換して、画像メモリへ記憶する。画像メモリにおける記憶先のアドレスは、アドレス発生回路にて例えば8ビット単位で生成される。なお、ここで示したような2次元コード(QRコード)を読み取るための構成は、当業者にとってよく知られたものである。必要ならば、例えば特開平10−187868号公報などを参照されたい。
【0043】
通信I/F13は、図示しない外部装置との間で通信を行うものであり、図示しない通信用発光素子を介してデータを外部装置に送信したり、図示しない通信用受光素子を介して外部装置からの信号を受信する。
さらに続けて、特殊インク感知ユニット30について説明する。
【0044】
上述したように、入場券50に印刷する特殊インクストライプ51が磁気インクを用いているため、本実施例の特殊インク感知ユニット30も、それを読み取れるように磁気インク読取装置を採用している。つまり、磁気ヘッドにて走査することによって磁束の変化を検出する。本実施例の特殊インク感知ユニット30は、図1に示すように券搬送ベルト70によって一定の搬送速度で搬送される入場券50に対して位置を固定した磁気ヘッドにて磁束変化を検出する。磁気ヘッドにより検出する入場券50上のラインは、図3(a)に示すように、特殊インクストライプ51と2次元コード52とが重なっている所定のラインである。
【0045】
図8(a)には、特殊インクストライプ51以外を除いて入場券50の上面を示した。なお、図3あるいはこの図8において特殊インクストライプ51を斜線で示しているが、実際には、透明であるため人間には見えない。そして、走査ラインが走査されることによって、特殊インクストライプ51上が走査される期間Tにおいて、磁束信号のレベルが変化する。すなわち、図8(a)に示すように入場券50の予め定められた位置に特殊インクストライプ51が印刷されていれば、図8(b)に示す如く磁束信号のレベルが変化する。この図8(b)に示した信号が、特殊インク感知ユニット30から出力される図形パターン対応信号として、制御部11に入力される。
【0046】
次に、以上のように構成された読取装置1の動作として、上述した制御部11にて実行される読取処理を詳細に説明する。図5は、この読取処理を示すフローチャートである。
まず最初のステップS100において、入場券50を検知したか否かを判断する。この処理は、券検知ユニット20からの信号に基づき、入場券50の先端50aが位置αに来たことを判断するものである。ここで入場券50を検知した場合(S100:YES)、S110へ移行する。一方、入場券50を検知しないうちは(S100:NO)、この判断処理を繰り返す。
【0047】
S110では、券検知ユニット20からの信号に基づくタイミングで、読取部12へ画像の取り込みを指示する。これによって、2次元コード52が画像として取り込まれる。
続くS120では、特殊インク感知ユニット30からの図形パターン対応信号を入力する。この図形パターン対応信号は、券検知ユニット20にて入場券50の先端50aが位置αに来たことが検知されてから、所定タイミングで入力される。したがって、図形パターン対応信号のレベルが変化を見れば、少なくとも走査ライン上において特殊インクストライプ51が予め決められた位置に印刷されているか否かを判断することができる。
【0048】
したがって、図9のフローチャートにおける次のステップS130では、入力された図形パターン対応信号が図8(b)に示す正常時の信号と一致するか否かによって、図形パターンの位置が正しいか否かを判断する。ここで図形パターン位置が正しいと判断された場合(S130:YES)、S140へ移行する。一方、図形パターン位置が正しくないと判断された場合は(S130:NO)、S180へ移行する。
【0049】
S140では、デコード処理を行う。このデコード処理については、図10を参照して説明する。
図10に示すように、デコード処理が開始されると、まず、位置決め用シンボル54A,54B,54Cの検出処理が行われる(S200)。
【0050】
この処理では、画像メモリおよびアドレス記憶メモリに対してアクセスし、その記憶内容から位置決め用シンボル54A,54B,54Cが適切な位置に、3つ存在しているか否かの判断と位置決め用シンボル54A,54B,54Cの画像上での正確な形状と中心位置とを決定する。
【0051】
この処理は、まずアドレス記憶メモリに多数検出された位置決め用シンボル54A,54B,54Cのアドレスが、位置的に3つのグループに分けられるかを、そのアドレス値と画像メモリ8の画像とを参照しつつ判断する。更に、各位置決め用シンボル54A,54B,54Cの形状と中心位置とを、画像メモリの画像の1(白)/0(黒)のパターンから決定し、その3つが図4に示したごとく3つの頂点に存在する配置状態になっているかを判断する。
【0052】
次に、ステップS200にて適切な3つの位置決め用シンボル54A,54B,54Cが検出されたか否かが判定され(S210)、検出されていなければ(S210:NO)、デコード処理を終了してメイン処理(図9)へ戻る。
適切な3つの位置決め用シンボル54A,54B,54Cが検出されると(S210:YES)、次に新しい2次元コード52か否かが判定される(S220)。この処理は、前回以前に検出された2次元コード52がいまだCCDにより検出され続けている場合に、別の2次元コードとして解読するのを防止するためである。例えば、前回または所定回数前の本処理にて、適切な3つの位置決め用シンボル54A,54B,54Cが検出され、更にそのコード内容も既に適切に読み取られていた場合には、同一の2次元コード52を検出しているものとして(S220:NO)、デコード処理を終了してメイン処理(図9)へ戻る。
【0053】
新しい2次元コード52であると判定すると(S220:YES)、次に位置決め用シンボル54A,54B,54Cの形状に応じて、各位置決め用シンボル54A,54B,54Cを構成する各セルの形状と中心位置が計算される(S230)。
【0054】
次に、位置決め用シンボル54Aに基づいてフォーマットコード58の検出処理を行う(S240)。このフォーマットコード58は、位置決め用シンボル54Aの最外周の枠状正方形を構成する4辺の内、位置決め用シンボル54Bに対向する辺に対して、1セル分だけ離れて平行に配置されている。したがって、この関係に基づけばフォーマットコード58の位置が判り、コード検出することができる。
【0055】
次に、設定されている処理モードが第1のデコード処理であるかどうかを判断する(S250)。本実施例においては、詳しくは後述するように、従来通りに情報記録領域56全体を対象としたデコード(全体デコード処理)を行い、失敗した場合にだけブロック単位でのデコード(部分デコード処理)を実施する第1のデコード処理と、最初から部分デコード処理を実施する第2のデコード処理があり、ユーザが図示しない設定スイッチなどを操作していずれかを設定できるようになっている。このS250ではその設定結果に基づいて、第1のデコード処理が設定されているかどうかを判断するのである。そして、第1のデコード処理が設定されている場合は(S250:YES)、第1のデコード処理を実行し(S260)、第2のデコード処理が設定されている場合は(S250:NO)、第2のデコード処理を実行する(S270)。
【0056】
ここで、S260において実行する第1のデコード処理及びS270において実行する第2のデコード処理の詳細について、図11,12のフローチャートを参照して説明する。
まず、S260での第1のデコード処理について説明する。
【0057】
図11に示すように、本処理ルーチンが開始すると、まず、全体デコード処理を実行する(S261)。具体的には、図10のS240にて検出したフォーマットコード58に基づき、そのバージョンに対応する2次元コード52中の情報記録領域56の存在するエリアを特定する。本実施例の場合には1セルのサイズは予め固定であるため、存在エリア及びセルの大きさが判り、図10のS230にて検出された位置決め用シンボル54A,54B,54Cの形状及び中心位置に基づいて、情報記録領域56の各データセルの中心位置を決定する。そして、各データセルの中心位置の画素から2値を読み取り、各セルの種類を決定しコード内容を得る。すなわち情報記録領域56内の全てのコードワードを対象としたデコード処理を行う。
なお、このデコードの際には、必要に応じてフォーマットコード58から得たフォーマット情報に基づいた処理を実行する。例えば、図6に示すように、コードワードは基本的に2セル×4セルで構成されることとなるが、縦長のものと横長のものが混在している。したがって、どのようなセルグループでコードワードが構成されるかというフォーマット情報をフォーマットコード58から得て、それに基づいてデコードすればよい。
【0058】
こうして、全体デコード処理(S261)を実行した後は、続くS262において、デコードしたコード内容が正常なものか否かが判定される。なお、S261における全体デコード処理では、RSコードワードを用いた誤り訂正が行われているため、その誤り訂正レベル以内の破損であれば正常なコード内容が得られるが、誤り訂正レベルを超える破損などがあると正常なコード内容を得ることはできない。
【0059】
コード内容が正常であれば(S262:YES)、そのまま本処理ルーチンを終了して、図10のS280へ移行するが、コード内容が正常でなければ(S262:NO)、S263へ移行する。
S263では情報記録領域56が複数のブロックに分割されているかどうかを判断する。複数ブロックに分割されていない場合には(S263:NO)、ブロック単位でのデコードが不可能なので、そのまま本処理ルーチンを終了する。
【0060】
一方、複数ブロックに分割されていれば(S263:YES)、デコード順序に従ってコードワードD1…D46,E1…E88を探索して、インジケータを検出する(S264)。そして、インジケータを検出できた場合には(S265:YES)、そのインジケータが含まれるブロックについてデコード処理(部分デコード処理)を行う(S266)。
【0061】
その後、S264へ戻る。なお、S264へ戻って行うインジケータ検出は、直前のS266でのデコード処理にてデコードしたブロックの後に存在するインジケータを検出する。このようにして、インジケータが検出できる限り、対応するブロックのデコード処理(S266)を行い、インジケータが検出できなくなった時点で(S265:NO)、S267へ移行する。このようにすることで、インジケータが検出できたブロックについてはそのインジケータで定義される記録形式に基づいてデコードすることができる。もちろん、コードワードの破損量が多ければ、誤り訂正によっても正常にコード内容を得ることができないかもしれないが、そのような判断もブロック単位で行われる。
【0062】
S267では、コード内容結合処理を実行する。このコード内容結合処理は、ブロック単位でデコードされたコード内容を、必要に応じて結合する処理である。つまり、デコードしたブロック単位のコード内容をどのように使用するかによってこの結合処理は変えればよく、例えば結合をしない場合もあるし、特定のブロックのコード内容のみを結合させることも考えられる。
【0063】
S267でのコード内容結合処理の後は、本処理ルーチンを終了して、図10のS280へ移行する。
次に、S270での第2のデコード処理について説明する。
図12に示すように、本処理ルーチンが開始すると、まず、情報記録領域56が複数のブロックに分割されているかどうかを判断する(S271)。複数ブロックに分割されていない場合には(S271:NO)、ブロック単位でのデコードが不可能なので、そのまま本処理ルーチンを終了する。
【0064】
一方、複数ブロックに分割されていれば(S271:YES)、デコード順序を決定する(S272)。図10のS240にて検出したフォーマットコード58に基づき、そのバージョンが判るので、情報記録領域56内に存在するブロックの数及びその存在エリアが判る。そして、例えば図5に示すようにデータブロック及びRSブロックがそれぞれ2つずつ存在する場合であれば、4つのブロックをどのような順序でデコードしていくかを決定する。なお、必ずしもデータブロック1→データブロック2→RSブロック1→RSブロック2の順序でデコードしなくてもよいので、S272では、任意の順序を決定すればよい。
【0065】
デコード順序が決定した後は、順序番号n=1にして(S273)、順序nのブロックにおけるインジケータを検出する(S274)。そして、インジケータを検出できなかった場合には(S275:NO)、S277へ移行するが、インジケータを検出できた場合には(S275:YES)、そのインジケータが含まれるブロックについてデコード処理(部分デコード処理)を行ってから(S276)、S277へ移行する。
【0066】
S277では、順序番号をインクリメント(n=n+1)し、その順序nのブロックがあるかどうかを判断する(S278)。順序nのブロックがあれば(S278:YES)、S274へ戻る。このようにして、S272にて設定された順序に従ってインジケータを検出し、対応するブロックのデコード処理(S276)を行い、全てデコードし終えた場合(S278:NO)、コード内容結合処理を実行する(S279)。このコード内容結合処理は、上述した図11のS268と同様なので説明は繰り返さない。
【0067】
S279でのコード内容結合処理の後は、本処理ルーチンを終了して、図10に戻る。
このように、本実施例の2次元コード読取装置2においては、ブロックの先頭に配置されたインジケータの示す記録形式に基づいて当該ブロック内のコードをデコードする部分デコード処理を、複数のブロックについてそれぞれ行い、その複数のブロックのデコード結果に基づいて、2次元コード52の内容を読み取ることができる。ブロック内のコードに対する記録形式は、自ブロックの先頭のインジケータさえあれば特定できるため、他のブロックでのデコード結果に影響を受けずにデコードすることができる。
【0068】
また、誤り訂正を行った場合には、どのブロックが誤り訂正の対象となったかという「誤り訂正位置」も特定することができる。この誤り訂正位置は、後述の偽造判定処理(図9のS160)にて用いられる。
図9の処理に戻り、続くS170では、S160でのデコード処理の結果に基づき、デコードが成功したか否かを判断する。デコードが失敗した場合には(S150:NO)、デコード失敗を出力して(S155)、本処理を終了する。
【0069】
一方、デコードが成功した場合には(S150:YES)、S160へ移行して偽造判定処理を行う。この偽造判定処理について図13のフローチャートを参照して説明する。
まず、偽造判定処理の最初のステップS310では、誤り訂正を使用したか否かを判断する。誤り訂正を使用していなければ(S310:NO)、無条件で正常な券であると判定し、その判定結果を記憶した上で(S320)、図9の処理へ戻る。
【0070】
一方、誤り訂正を使用している場合には(S310:YES)、誤り訂正位置を算出し、その誤り訂正位置が、偽造判定位置として指定された位置と一致するか否かを確認する(S330)。そして、誤り訂正が指定されたブロックで使用されている場合には(S340:YES)、偽造券であると判定し、その判定結果を記憶した上で(S350)、図9の処理へ戻る。また、誤り訂正が指定されたブロックで使用されていない場合には(S340:NO)、正常な券であると判定し、その判定結果を記憶した上で(S350)、図9の処理へ戻る。
【0071】
図9の処理に戻り、続くS170ではS160での判定結果に基づき、偽造か否かを判断する。図13のS320あるいはS360の処理が実行された場合には正常であるため(S170:NO)、S175へ移行してデコードした内容を、通信I/Fを介して図示しない管理装置等に出力する。これにより、例えば入場のためのゲートを開けるなどの処理を管理装置が行うこととなる。
【0072】
一方、図13のS350の処理が実行された場合には偽造であるため(S170:YES)、S180へ移行して警告処理を実行し、その後、本読取処理を終了する。警告処理は、通信I/Fを介して図示しない管理装置等に入場券50が偽造されている可能性がある旨を報知する処理である。これにより、例えば入場のためのゲートを閉じたままにし、警告ブザーにて係員を呼び出すなどの処理を管理装置が行うこととなる。
【0073】
なお、上述したように、特殊インクストライプ51がないために、特殊インク感知ユニット30からの図形パターン対応信号による図形パターン位置が正しくないと判断された場合も(S130:NO)、S180へ移行する。したがって、同様に入場ゲートを閉じたままにし、警告ブザーにて係員を呼び出すなどの処理が行われる。
【0074】
本実施例の偽造判定機能を有する読取装置1によれば、次のような偽造を適切に判定することができる。
まず、図3(a)に示す真正品の入場券50を複写機によって複写して偽造した場合には、特殊インクストライプ51は複写できないため、特殊インク感知ユニット30からの図形パターン対応信号には、真正品の入場券50にあるような特殊インクストライプ51部分のパターンが欠落する。一方、図8を用いて説明したように、真正品の入場券50の場合には、特殊インク感知ユニット30からの図形パターン対応信号は、記号Tで示す期間で変化し、図8(b)に示す如くとなる。したがって、このような偽造は、図9のS130の判断処理にて真正品とは異なることが判定され、S180の警告処理がなされることによって、所定の対処が実行される。
【0075】
一方、このような稚拙な偽造ではなく、図3(b)に示すような偽造も想定される。すなわち、入場券50を複写した後、特殊インク感知ユニット21にて走査する所定位置に別の入場券(例えば使用済みのものでもよい)50から特殊インクストライプ51が印刷された部分を切り取って貼り付けるのである。このような偽造に対しても、図13のS340,S350にて説明したように、誤り訂正を使用している場合の「誤り訂正位置」が、偽造判定位置として指定された位置と一致した場合には、偽造券であると判定する。
【0076】
この判定手法で適切に偽造が判定できるのは次の理由からである。図3(a)に示す真正品の入場券50の場合には、2次元コード52上に何も貼り付けられていないので、偶発的に生じる2次元コード52上の汚れなど以外では誤り訂正機能を使う必要がない。したがって、2次元コード52と特殊インクストライプ51との重なり部分中の特定の位置が誤り訂正位置である場合には、偶発的にその部分が汚れたのか、図3(b)に示したような偽造が行われたのかいずかである。しかし、偶発的に汚れる可能性は低いので、この部分が誤り訂正位置となった場合には偽造の可能性が高いと判定してもよい。このように、2次元コード52の持つ誤り訂正機能を巧みに利用して偽造判定を行っている。
【0077】
なお、上述したように、図9のS180での警告処理の結果、警告ブザーにて係員を呼び出されれば、その係員が入場券50を直接チェックすればよい。そして2次元コード52上の汚れが原因であれば、偽造でないと確認すればよく、一方、偽造であればしかるべき対処をすればよい。
【0078】
一般に使用できる通常の複写機を用いた複写によって容易に偽造された場合にはそれを適切に見つけられる。その一方で、専門的な知識を有するものが資金と技術を投入すれば偽造自体は不可能ではないが、物理的に偽造ができたとしても、真正品の価値を上回る費用がかかるようでは偽造を実行する意味がないため、偽造行為自体が発生しにくい。それに対して、数十円もあれば複写できるような状況においては、そのような簡易な手段を用いた偽造を適切に判定することが、社会的にも重要である。したがって、上述した偽造判定の実効性は高い。
【0079】
なお、入場券50を複写した後で特殊インクストライプ51(の印刷された紙片)を貼り付けるという偽造の場合には、誤り訂正位置が所定の偽造判定位置であることで判定するため、上述したように偶発的な汚れの可能性も捨てきれない。それに対して、単に複写しただけの偽造の場合には特殊インクストライプ51自体がないので、ほぼ100%偽造と判定できる。したがって、図9のS180ではこれら両者の場合を同様の警告処理にて対応しているが、区別を付けてもよい。つまり、図9のS130にて否定判断されてS180に移行した場合には、ほぼ100%偽造であるため、係員が対処する場合も、そのような認識の基で対処すればよい。それに対して、S170にて肯定判断されてS180へ移行した場合には、実際には入場券50をチェックしないと確定はできないため、係員もそのような認識で慎重に対処できる。つまり、実際には偽造しておらず単に汚れていただけの利用者に対して不適当な対処をしてしまうことを防止できる。
【0080】
以上、本発明はこのような実施例に何等限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得る。それらのいくつかを説明する。
(1)上述した実施例では、2次元コード52としてQRコードを用いた。そして、図6に示すようなブロックの配置情報を持つことを前提としていたため、誤り訂正が行われた場合には「誤り訂正位置」を算出することができた。これに対して、次のようにして誤り訂正位置を見つけることができる。すなわち、2次元コードの記録形式を示す情報とデコード内容に基づいて再生成した2次元コードを構成するセル毎の明暗と、2次元コードを光学的に読み取った際のセル毎の明暗とを比較することで、誤り訂正位置を特定するのである。例えばQRコードであれば、マスクパターン+誤り訂正レベル=フォーマット情報と、モデル番号、デコード内容に基づけば再生成できる。
【0081】
例えば、ある部分のセルの状態(白黒)が図14(a)に例示するパターンであったとする。ここで、白を1、黒を0とすると図14(b)に示すような2値化情報が得られる。一方、デコード内容に基づけば図14(c)に示すようなコード情報が再生成できる。2値化情報と再生成情報を比較すると、4段目が「1011」と「1111」で異なっている。これによって、誤り訂正位置が判る。この手法は、デコード内容から逆にセルの明暗を再生成し、実際に読み取ったセルの明暗と比較して相違部分を探すため、原始的な手法ではあるが、セルブロックの配置が判らない場合には、この手法にて誤り訂正位置を特定できる。
【0082】
(2)また、図15に例示するように、例えばn台の端末T1〜Tnと(少なくとも)1台のホストHでシステムを構成してもよい。その場合、情報コードの読取及びデコードは端末T1〜Tnにて行い、偽造判定はホストHにて行うことが考えられる。そして、誤り訂正位置の特定については、端末T1〜TnあるいはホストHのいずれか一方で行えばよい。具体的には、QRコードのような誤り訂正位置が容易に判る場合には端末T1〜Tnにて誤り訂正位置の特定まで行えばよいし、そうでない場合には、ホストHが誤り訂正位置の特定を行えばよい。
【0083】
ホストHでの処理の概略は図16に示す通りである。すなわち、端末T1〜Tnからコードのセル情報又は誤り訂正位置を受信する(S410)。そして、その受信した誤り訂正位置が、偽造判定位置として指定された位置と一致するか否かを確認する(S420)。そして、誤り訂正が指定されたブロックで使用されている場合には(S430:YES)、偽造券であると判定し、デコード出力の禁止を端末T1〜Tnに送信する(S440)。一方、誤り訂正が指定されたブロックで使用されていない場合には(S430:NO)、正常な券であると判定し、デコード出力許可を端末T1〜Tnに送信する(S450)。
【0084】
(3)上記実施例では、図3(a)に示すように特殊インクストライプ51を3本印刷した入場券50を用いたが、1本であってもよい。その場合には、2次元コード52と重ねて印刷するもののみを残す。また、例えば図3(a)の場合には、入場券50の長手方向に対して直交するよう特殊インクストライプ51を3本印刷したが、斜めに印刷し、複数の走査ラインにて走査するようにしてもよい。このようにすれば、後から特殊インクストライプ51を貼り付ける位置の特定がより困難となり、簡易な偽造を防止できる。
【0085】
また、特殊インクとしては、磁気インクではなく、特定波長を変調するインクでもよい。
(4)上記実施例では情報コード印刷媒体の一例として入場券50を例に挙げたが、それ以外にも、抽選券、乗車券、商品券などが考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の読取装置を示す概略透視図である。
【図2】実施例の読取装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】(a)は真正品の入場券の上面を示す説明図であり、(b)は偽造品の入場券の上面を示す説明図である。
【図4】実施例における2次元コードの概略構成説明図である。
【図5】2次元コードを例示する説明図である。
【図6】実施例における2次元コードの情報記録領域内のコードワードの構成を示す説明図である。
【図7】実施例における2次元コードの情報記録領域内におけるインジケータの配置場所を示す説明図である。
【図8】入場券に対する特殊インク感知ユニットによる走査ラインと走査結果の信号を示す説明図である。
【図9】読取装置の制御部にて実行される読取処理を示すフローチャートである。
【図10】デコード処理の全体を示すフローチャートである。
【図11】デコード処理内で実行される第1のデコード処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図12】デコード処理内で実行される第2のデコード処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図13】デコード処理内で実行される偽造判定処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図14】誤り訂正位置の特定の別実施例を示す説明図である。
【図15】ホストと端末にて機能を分担する場合の別実施例を示す説明図である。
【図16】ホストと端末にて機能を分担する場合の別実施例におけるホストでの処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…読取装置 10…光学情報読取ユニット
11…制御部 12…読取部
12a…コレクトミラー 12b…結像レンズ
12c…CCDエリアセンサ 13…通信I/F
20…券検知ユニット 21…特殊インク感知ユニット
30…特殊インク感知ユニット 50…(真正品の)入場券
50a…先端 51…特殊インクストライプ
52…2次元コード 54A,54B,54C…位置決め用シンボル
55…頂点検出用セル 56…情報記録領域
57a,57b…タイミングセル 58…フォーマットコード
70…券搬送ベルト 150…(偽造品の)入場券
H…ホスト T1〜Tn…端末
Claims (11)
- 明暗セルの分布パターンによって情報を表現し、デコード時に誤り訂正が可能且つその誤り訂正に用いたセル位置を特定可能な2次元コードが印刷されていると共に、所定の図形パターンが、磁気インクあるいは特定波長を変調するインクである特殊インクを用いて前記2次元コードに重ねて印刷されている情報コード印刷媒体に対し、それが偽造されたものであるか否かを判定する偽造判定方法であって、
前記2次元コードを光学的に読み取ってデコードした際に誤り訂正が実行された場合には、誤り訂正対象となったセル位置である誤り訂正位置を特定し、その誤り訂正位置が、前記2次元コードと前記図形パターンとの重なり部分中の特定の位置であれば、偽造の可能性が高いと判定すること
を特徴とする偽造判定方法。 - 請求項1記載の偽造判定方法において、
2次元コードを構成するセルは所定にブロック単位で配置されていると共に、その配置情報が2次元コード内に記録されており、当該配置情報に基づいて前記誤り訂正位置を特定すること
を特徴とする偽造判定方法。 - 請求項1記載の偽造判定方法において、
2次元コードの記録形式を示す情報とデコード内容に基づいて再生成した2次元コードを構成するセル毎の明暗と、2次元コードを光学的に読み取った際のセル毎の明暗とを比較することで、前記誤り訂正位置を特定すること
を特徴とする偽造判定方法。 - 請求項1〜3のいずれか記載の偽造判定方法において、
前記誤り訂正位置に基づく偽造判定に先立ち、前記2次元コードと前記図形パターンとの重なり部分中の特定の位置を通る走査線上を、前記特殊インクを感知可能なセンサにて走査し、前記図形パターンに対応する位置に前記特殊インクを感知できない場合には、前記情報コード印刷媒体が偽造されたものであると判定し、一方、前記特殊インクを感知できた場合には、前記誤り訂正位置に基づく偽造判定に移行すること
を特徴とする偽造判定方法。 - 明暗セルの分布パターンによって情報を表現し、デコード時に誤り訂正が可能且つその誤り訂正に用いたセル位置を特定可能な2次元コードが印刷されていると共に、所定の図形パターンが、磁気インクあるいは特定波長を変調するインクである特殊インクを用いて前記2次元コードに重ねて印刷されている情報コード印刷媒体に対し、それが偽造されたものであるか否かを判定する偽造判定装置であって、
前記2次元コードを構成するセル毎の明暗を光学的に読み取る読取手段と、
該読取手段にて読み取ったセル毎の明暗に基づき、明暗セルの分布パターンにて表現されている情報をデコードするデコード手段と、
該デコード手段によってデコードした際に誤り訂正が実行された場合には、誤り訂正対象となったセル位置である誤り訂正位置を特定する誤り訂正位置特定手段と、
該誤り訂正位置特定手段によって特定された誤り訂正位置が、前記2次元コードと前記図形パターンとの重なり部分中の特定の位置であれば、偽造の可能性が高いと判定する判定手段と、を備えること
を特徴とする偽造判定装置。 - 請求項5記載の偽造判定装置において、
前記2次元コードを構成するセルは所定にブロック単位で配置されていると共に、その配置情報が2次元コード内に記録されており、
前記誤り訂正位置特定手段は、前記セルの配置情報に基づいて前記誤り訂正位置を特定すること
を特徴とする偽造判定装置。 - 請求項5記載の偽造判定装置において、
前記誤り訂正位置特定手段は、前記2次元コードの記録形式を示す情報とデコード内容に基づいて再生成した2次元コードを構成するセル毎の明暗と、2次元コードを光学的に読み取った際のセル毎の明暗とを比較することで、前記誤り訂正位置を特定すること
を特徴とする偽造判定装置。 - 請求項6記載の偽造判定装置において、
複数台の端末と少なくとも1台のホストで構成され、前記読取手段、デコード手段及び前記誤り訂正位置特定手段は前記端末に備えられると共に、前記判定手段は前記ホストに備えられており、前記端末の訂正位置特定手段にて特定された誤り訂正位置を前記ホストに通知し、その通知された誤り訂正位置に基づいて前記ホストの判定手段が偽造判定を行うこと
を特徴とする偽造判定装置。 - 請求項7記載の偽造判定装置において、
複数台の端末と少なくとも1台のホストで構成され、前記読取手段及びデコード手段は前記端末に備えられると共に、前記誤り訂正位置特定手段及び判定手段は前記ホストに備えられており、前記端末の読取手段にて読み取った際のセル毎の明暗と前記デコード手段にてデコードした内容及び2次元コードの記録形式を示す情報を前記ホストに通知し、前記ホストの誤り訂正位置特定手段が、前記通知された2次元コードの記録形式を示す情報とデコード内容に基づいて再生成した2次元コードを構成するセル毎の明暗と、前記端末から通知されたセル毎の明暗とを比較することで、前記誤り訂正位置を特定すること
を特徴とする偽造判定装置。 - 請求項5〜9のいずれか記載の偽造判定装置において、
前記2次元コードと前記図形パターンとの重なり部分中の特定の位置を通る走査線上を走査して、前記特殊インクの存在を感知可能な特殊インク感知センサを備え、
前記判定手段は、前記誤り訂正位置に基づく偽造判定に先立ち、前記特殊インク感知センサによる感知を実行し、前記特殊インクを感知できない場合には、前記情報コード印刷媒体が偽造されたものであると判定し、一方、前記特殊インクを感知できた場合には、前記誤り訂正位置に基づく偽造判定に移行すること
を特徴とする偽造判定装置。 - 請求項1〜4のいずれか記載の偽造判定方法が、コンピュータシステムにて実行するプログラムとして記録されたことを特徴とする記録媒体。
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