JP3464172B2 - 送信装置および送信方法、受信装置および受信方法、ならびに、送受信システムおよび送受信方法 - Google Patents

送信装置および送信方法、受信装置および受信方法、ならびに、送受信システムおよび送受信方法

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JP3464172B2 JP18649099A JP18649099A JP3464172B2 JP 3464172 B2 JP3464172 B2 JP 3464172B2 JP 18649099 A JP18649099 A JP 18649099A JP 18649099 A JP18649099 A JP 18649099A JP 3464172 B2 JP3464172 B2 JP 3464172B2
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    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10S707/99941Database schema or data structure
    • Y10S707/99943Generating database or data structure, e.g. via user interface

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、階層構造を有す
ると共に、ネットワーク上に分散されて配置されたデー
タを一斉同報的に配信する際に用いて好適な送信装置お
よび送信方法、受信装置および受信方法、ならびに、送
受信システムおよび送受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】データの配信方法としては、種々の方法
が提案されており、例えば、現在のインターネット上に
おいては、http(Hyper Text Transfer Protocol)の
ような、TCP/IP(Transmission Control Protocol
/Internet Protocol) を基本とするプロトコルが採用さ
れている。TCP/IPでは、データの配信を受ける受
信側からデータのデータの送信側に対して発呼が行わ
れ、さらに、データの送受信を行う毎に、送信側と受信
側との間でコネクションが確立されるようになってい
る。そのため、信頼性の高いデータの配信を行うことが
できる。その反面で、送信側やネットワークの負荷が大
きくなり、効率的なデータ配信を行うことが困難になる
場合があった。
【0003】すなわち、データの提供を受ける端末が増
加し、データを提供するサーバへのアクセスが集中する
と、サーバやネットワークに多大な負荷がかかり、デー
タを要求しても、そのデータを得るまでに多大な時間を
要することがあった。
【0004】そこで、データの配信を、例えば、広い地
域にわたって一斉同報が可能な衛星回線やCATV(Cab
le Television)回線、実用化が予定されている地上波デ
ィジタル放送などを用いて行う方法が提案されている。
この場合、端末の増加によって、サーバやネットワーク
に対する負荷が影響を受けることがない。
【0005】一方、近年では、インターネットなどディ
ジタル通信ネットワークの発達により、ネットワーク上
に膨大なデータが蓄積されるようになり、この膨大なデ
ータを効率的に利用することが求められている。そこ
で、ネットワーク上に分散されて存在するデータを階層
的に管理し、ユーザに提供する、ディレクトリサービス
が注目を集めている。ディレクトリサービスを利用する
ことで、ユーザは、ネットワーク上に分散して存在する
情報の中から、自分が必要な情報を素早く見つけ出し、
アクセスすることが可能になる。
【0006】ディレクトリサービスは、例えば、国際標
準であるOSI(Open Systems Interconnection)などに
よって、X.500シリーズとして規定されている。
X.500によれば、ディレクトリについて、開放型シ
ステムの集合体であり、各開放型システムが協調して、
現実世界のオブジェクトの集合に関する情報の、論理的
なデータベースを持つと定義されている。
【0007】X.500による主なディレクトリサービ
スによれば、ディレクトリが擁する情報の検索や閲覧を
行うことができる。また、例えば電話帳に例えられる一
覧やユーザの認証などもディレクトリサービスで提供さ
れる。さらに、ディレクトリサービスでは、特に人間の
ユーザにとって覚え易く、推測ならびに認識し易いよう
に、オブジェクトの名前が付けられる。
【0008】なお、このX.500によるディレクトリ
サービスは、極めて包括的なものであって、プログラム
サイズが非常に大きく、TCP/IPをプロトコルとす
るインターネットでは実現が非常に難しい。そのため、
LDAP(Lightweight Directory Access Protocol) と
いった、TCP/IP向けに軽量化されたディレクトリ
サービスが提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
上述した一斉同報を行うデータ伝送手段、すなわち、衛
星回線やCATV回線、地上波ディジタル放送などで、
このディレクトリサービスを行うことが提案されてい
る。この場合には、ディレクトリサービスによる情報が
一方向的に提供され、ユーザ側からの情報の要求ができ
ない。したがって、ディレクトリサービスによるディレ
クトリ情報は、同一の情報が繰り返し送信される。ユー
ザ側では、送信されてきた情報を、例えばテレビジョン
受像機などに接続して用いられる、ディジタル放送用受
信機であるIRD(Integrated Reciever Decoder) や、
STB(Set Top Box) に蓄積する。
【0010】ここで、ディレクトリサーバ側とユーザ側
との、情報の同期、すなわち同期管理について考える。
ディレクトリサーバ側では、実体的なディレクトリの更
新を検知し、ディレクトリの階層構造の動的な変化に対
応する。ディレクトリの階層構造の変化を反映させたデ
ィレクトリ情報を、ユーザに対して送信する。このと
き、全てのディレクトリ情報を送信するのではデータ量
が膨大になるので、変化の差分だけが抽出されて送信さ
れる。
【0011】ディレクトリサーバ側では、ディレクトリ
情報の更新を検知する度に、あるいは、一定期間毎に、
ユーザに対して差分更新データを送信する。ユーザ側が
ディレクトリの更新に基づく差分更新データを常に受信
し、受信された差分更新データで蓄積されたディレクト
リ情報を更新することで、ディレクトリサーバとユーザ
との間で、ディレクトリ情報の同期を取ることができ
る。
【0012】このとき、ユーザ側において、例えば受信
機の電源が投入されていないなどの何らかの理由により
休止状態とされ、ディレクトリサーバからの差分更新デ
ータが一定期間、受信できなかったとする。例えば、図
27に示されるように、ディレクトリサーバからは、差
分更新データMsg1、Msg2およびMsg3が順に
送信されている。差分更新データMsg2は、差分更新
データMsg1によって更新されたディレクトリ情報に
対する差分であり、差分更新データMsg3は、差分更
新データMsg2によって更新されたディレクトリ情報
に対する差分である。
【0013】一方、受信側が図27の中央付近に示され
るように休止状態となっている場合、受信側は、差分更
新データMsg2が取得できていない。このような場
合、受信側では、差分更新データMsg3を用いて差分
更新データMsg1を更新することになり、正しく更新
がなされずに、ディレクトリサーバと受信機との間で、
情報に不整合が発生する可能性があるという問題点があ
った。
【0014】したがって、この発明の目的は、受信側で
差分更新データの取りこぼしがあっても、不整合無くデ
ィレクトリ情報の更新が行えるような送信装置および送
信方法、受信装置および受信方法、ならびに、送受信シ
ステムおよび送受信方法を提供することにある。
【0015】この発明は、上述した課題を解決するため
に、コンテンツの所在を階層的に管理するディレクトリ
の階層構造を送信する送信装置において、ディレクトリ
の階層構造の節点であって自分の配下の節点の情報を格
納可能なコンテナエントリと、コンテナエントリの配下
にあって、自分の配下の節点の情報を格納できないリー
フエントリとからなるディレクトリの階層構造を管理す
る管理手段と、管理手段に管理されるディレクトリの階
層構造の変化を検出し、検出の結果に基づき、コンテナ
エントリの変化の差分からなる第1の差分情報と、リー
フエントリの変化の差分からなる第2の差分情報とをそ
れぞれ求める検出手段と、第1の差分情報と第2の差分
情報を検出手段によるディレクトリの階層構造の変化の
検出に応じてそれぞれ送信、ディレクトリの階層構造
最上位の節点であるルートエントリとの差分である全
構成情報を再現するための第3の差分情報を所定の周期
で送信する送信手段とを有することを特徴とする送信装
置である。
【0016】また、この発明は、コンテンツの所在を階
層的に管理するディレクトリの階層構造を送信する送信
方法において、ディレクトリの階層構造の節点であって
自分の配下の節点の情報を格納可能なコンテナエントリ
と、コンテナエントリの配下にあって、自分の配下の
点の情報を格納できないリーフエントリとからなるディ
レクトリの階層構造を管理する管理のステップと、管理
のステップに管理されるディレクトリの階層構造の変化
を検出し、検出の結果に基づき、コンテナエントリの変
化の差分からなる第1の差分情報と、リーフエントリの
変化の差分からなる第2の差分情報とをそれぞれ求める
検出のステップと、第1の差分情報と第2の差分情報を
検出のステップによるディレクトリの階層構造の変化の
検出に応じてそれぞれ送信、ディレクトリの階層構造
最上位の節点であるルートエントリとの差分である全
構成情報を再現するための第3の差分情報を所定の周期
で送信する送信のステップとを有することを特徴とする
送信方法である。
【0017】また、この発明は、送信された、コンテン
ツの所在を階層的に管理するディレクトリの階層構造を
受信する受信装置において、ディレクトリの階層構造の
節点であって自分の配下の節点の情報を格納可能なコン
テナエントリと、コンテナエントリの配下にあって、自
分の配下の節点の情報を格納できないリーフエントリと
からなるディレクトリの階層構造の変化の検出に応じて
それぞれ送信された、上記コンテナエントリの変化を検
出して求められた第1の差分情報と、リーフエントリの
変化を検出して求められた第2の差分情報とをそれぞれ
受信、所定の周期で送信される、ディレクトリの階層
構造の最上位の節点であるルートエントリとの差分であ
る全構成情報を再現するための第3の差分情報を受信す
る受信手段と、受信手段により受信された、第1の差分
情報、第2の差分情報および第3の差分情報に基づき構
築されるディレクトリの階層構造を管理する管理手段と
を有することを特徴とする受信装置である。
【0018】また、この発明は、送信された、コンテン
ツの所在を階層的に管理するディレクトリの階層構造を
受信する受信方法において、ディレクトリの階層構造の
節点であって自分の配下の節点の情報を格納可能なコン
テナエントリと、コンテナエントリの配下にあって、自
分の配下の節点の情報を格納できないリーフエントリと
からなるディレクトリの階層構造の変化の検出に応じて
それぞれ送信された、上記コンテナエントリの変化を検
出して求められた第1の差分情報と、リーフエントリの
変化を検出して求められた第2の差分情報とをそれぞれ
受信、所定の周期で送信される、ディレクトリの階層
構造の最上位の節点であるルートエントリとの差分であ
る全構成情報を再現するための第3の差分情報を受信す
る受信のステップと、受信のステップにより受信され
た、第1の差分情報、第2の差分情報および第3の差分
情報に基づき構築されるディレクトリの階層構造を管理
する管理のステップとを有することを特徴とする受信方
法である。
【0019】また、この発明は、コンテンツの所在を階
層的に管理するディレクトリの階層構造を送信し、送信
されたディレクトリの階層構造を受信する送受信システ
ムにおいて、ディレクトリの階層構造の節点であって
分の配下の節点の情報を格納可能なコンテナエントリ
と、コンテナエントリの配下にあって、自分の配下の
点の情報を格納できないリーフエントリとからなるディ
レクトリの階層構造を管理する第1の管理手段と、第1
の管理手段に管理されるディレクトリの階層構造の変化
を検出し、検出の結果に基づき、コンテナエントリの変
化の差分からなる第1の差分情報と、リーフエントリの
変化の差分からなる第2の差分情報とをそれぞれ求める
検出手段と、第1の差分情報と第2の差分情報を検出手
段によるディレクトリの階層構造の変化の検出に応じて
それぞれ送信、ディレクトリの階層構造の最上位の節
点であるルートエントリとの差分である全構成情報を再
現するための第3の差分情報を所定の周期で送信する送
信手段と送信手段により送信された、第1の差分情報、
第2の差分情報および第3の差分情報をそれぞれ受信す
る受信手段と、受信手段により受信された、第1の差分
情報、第2の差分情報および第3の差分情報に基づき構
築されるディレクトリの階層構造を管理する第2の管理
手段とを有することを特徴とする送受信システムであ
る。
【0020】また、この発明は、コンテンツの所在を階
層的に管理するディレクトリの階層構造を送信し、送信
されたディレクトリの階層構造を受信する送受信方法に
おいて、ディレクトリの階層構造の節点であって自分の
配下の節点の情報を格納可能なコンテナエントリと、コ
ンテナエントリの配下にあって、自分の配下の節点の
報を格納できないリーフエントリとからなるディレクト
リの階層構造を管理する第1の管理のステップと、第1
の管理のステップに管理されるディレクトリの階層構造
の変化を検出し、検出の結果に基づき、コンテナエント
リの変化の差分からなる第1の差分情報と、リーフエン
トリの変化の差分からなる第2の差分情報とをそれぞれ
求める検出のステップと、第1の差分情報と第2の差分
情報を検出のステップによるディレクトリの階層構造の
変化の検出に応じてそれぞれ送信、ディレクトリの階
層構造の最上位の節点であるルートエントリとの差分で
ある全構成情報を再現するための第3の差分情報を所定
の周期で送信する送信のステップと送信のステップによ
り送信された、第1の差分情報、第2の差分情報および
第3の差分情報をそれぞれ受信する受信のステップと、
受信のステップにより受信された、第1の差分情報、第
2の差分情報および第3の差分情報に基づき構築される
ディレクトリの階層構造を管理する第2の管理のステッ
プとを有することを特徴とする送受信方法である。
【0021】上述したように、請求項1および請求項6
に記載の発明は、管理される、自分の配下の情報を格納
可能なコンテナエントリと、コンテナエントリの配下に
あって、自分の配下の情報を格納できないリーフエント
リとからなるディレクトリの階層構造の変化を検出し、
検出の結果に基づき、コンテナエントリの変化の差分か
らなる第1の差分情報と、リーフエントリの変化の差分
からなる第2の差分情報とをそれぞれ求め、第1の差分
情報と第2の差分情報を送信すると共に、ディレクトリ
の階層構造の全てを再現するための第3の差分情報を所
定の周期で送信するようにしているため、受信側では、
差分情報に基づくディレクトリの階層構造の構築を、不
整合無く行うことができる。
【0022】また、請求項7および請求項12に記載の
発明は、送信された、自分の配下の情報を格納可能なコ
ンテナエントリと、コンテナエントリの配下にあって、
自分の配下の情報を格納できないリーフエントリとから
なるディレクトリの階層構造の、コンテナエントリの変
化を検出して求められた第1の差分情報と、リーフエン
トリの変化を検出して求められた第2の差分情報とをそ
れぞれ受信すると共に、所定の周期で送信される、ディ
レクトリの階層構造の全てを再現するための第3の差分
情報を受信し、受信された第1の差分情報、第2の差分
情報および第3の差分情報に基づき構築されるディレク
トリの階層構造を管理するようにしているため、差分情
報によるディレクトリの階層構造の構築を不整合無く行
い、構築されたディレクトリの階層構造の管理を行うこ
とができる。
【0023】また、請求項13および請求項18記載の
発明は、管理される、自分の配下の情報を格納可能なコ
ンテナエントリと、コンテナエントリの配下にあって、
自分の配下の情報を格納できないリーフエントリとから
なるディレクトリの階層構造の変化を検出し、検出の結
果に基づき求められた、コンテナエントリの変化の差分
からなる第1の差分情報と、リーフエントリの変化の差
分からなる第2の差分情報とをそれぞれ送信すると共
に、ディレクトリの階層構造の全てを再現するための第
3の差分情報を所定の周期で送信し、送信された第1の
差分情報、第2の差分情報および第3の差分情報をそれ
ぞれ受信し、受信された第1の差分情報、第2の差分情
報および第3の差分情報に基づき構築されるディレクト
リの階層構造を管理するようにしているため、受信側で
は、差分情報によるディレクトリの階層構造の構築を不
整合無く行い、構築されたディレクトリの階層構造の管
理を行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態
を、図面を参照しながら説明する。図1は、この発明に
適用できる系の一例を示す。送信側1は、例えばインタ
ーネットや放送ネットワークなどの、図示されないネッ
トワーク上に存在する多数のコンテンツをツリー状の階
層構造に整理し、ディレクトリ構造として管理してい
る。送信側1では、このディレクトリ構造を示すディレ
クトリ情報を放送ネットワーク2に対して送信する。受
信側3は、図2に一例が示されるように、放送ネットワ
ーク2に対して多数が接続され、放送ネットワーク2を
介してなされた放送をそれぞれが受信可能とされてい
る。受信側3は、放送ネットワーク2で放送されたディ
レクトリ情報を受信し、受信されたディレクトリ情報を
参照して、放送ネットワーク2や他のネットワーク上に
存在する多数の情報の中から必要な情報を選択し、入手
することができる。
【0025】また、送信側1と受信側3とは、さらに、
双方向ネットワーク4によって互いに接続される。図2
に一例が示されるように、受信側3は、受信側ディレク
トリサービスレプリケータ17によって双方向ネットワ
ーク4に対して多数が接続され、それぞれが送信側1と
双方向に通信を行うことができるようにされている。
【0026】図1に一例が示されるように、送信側1
は、送信側ディレクトリサービスクライアント10(以
下、送信側クライアント10と略す)、送信側ディレク
トリサーバ11(以下、送信側サーバ11と略す)およ
び送信側ディレクトリサーバレプリケータ12(以下、
送信側レプリケータ12と略す)からなる。これら送信
側クライアント10、送信側サーバ11および送信側レ
プリケータ12は、互いに例えばインターネットといっ
たネットワークなどで接続されており、相互に通信が行
われる。
【0027】送信側クライアント10は、例えば図示さ
れないネットワークなどによってコンテンツを提供する
コンテンツプロバイダであって、ディレクトリ構造の変
更や更新を行う。送信側クライアント10は、ネットワ
ーク上の何処に位置していてもよい。送信側サーバ11
は、送信側クライアント10の内容照会や変更などを行
い、ディレクトリ構造を管理する。送信側サーバ11
は、ネットワーク上で分散して構成することができる。
送信側レプリケータ12は、送信側サーバ11で管理さ
れているディレクトリ構造をモニタしてディレクトリ構
造の更新を検出する。そして、送信側レプリケータ12
は、この検出結果に基づき、更新前の構造と更新後の構
造とを比較して差分を抽出し、ディレクトリ構造の差分
更新情報を構成する。差分更新情報の構成については、
後述する。
【0028】差分更新情報は、定期的に放送ネットワー
ク2に送信される。さらに、この発明では、送信側サー
バ11で管理されているディレクトリ構造の全体の情報
(以下、全構成情報と称する)が放送ネットワーク2に
送信される。詳細は後述するが、差分更新情報の送信の
間隔と全構成情報の送信の間隔とは、それぞれ個別に設
定される。受信側3では、受信された差分更新情報と全
構成情報とに基づき、受信側3ローカルでのディレクト
リ構造を構築する。
【0029】受信側3は、受信側ディレクトリサーバレ
プリケータ17(以下、受信側レプリケータ17と略
す)、受信側ディレクトリサーバ16(以下、受信側サ
ーバ16と略す)および受信側ディレクトリサービスク
ライアント15(以下、受信側クライアント15と略
す)からなる。受信側3は、例えばパーソナルコンピュ
ータや従来技術で述べたSTB、IRDなどであり、受
信側クライアント15は、ディレクトリ構造にアクセス
して複数の異なる形式のデータの取得ならびに表示がで
きるようにされた、例えばWWW(World Wide Web)ブラ
ウザなどのアプリケーションソフトウェアである。ま
た、受信側サーバ16は、ローカルなデータベースから
なり、ディレクトリ情報が格納される。
【0030】放送ネットワーク2で送信された全構成情
報、ディレクトリ構造の更新情報および更新情報の差分
情報などは、受信側レプリケータ17に受信される。受
信側レプリケータ17では、受信されたこれらの情報に
基づき、受信側サーバ16にローカルで格納されたデー
タベースを更新し、ディレクトリ構造の再構築を行う。
受信側クライアント15は、例えばユーザの指示によ
り、受信側レプリケータ17に対して必要な情報を要求
する。受信側レプリケータ17は、この要求に基づき受
信側サーバ16のデータベースを検索して、受信側クラ
イアント15に対して、例えば要求された情報のアドレ
スを返す。受信側クライアント15は、このアドレスに
基づき、例えば図示されないネットワーク上に存在する
情報にアクセスすることができる。
【0031】一方、送信側レプリケータ12と受信側レ
プリケータ17とが双方向ネットワーク4で互いに接続
される。双方向ネットワーク4には、多数の受信側レプ
リケータ17が接続される。1または複数の受信側レプ
リケータ17のそれぞれは、双方向ネットワーク4を介
して送信側レプリケータ17と双方向に通信を行うこと
ができる。
【0032】図3を用いて、ディレクトリ構造について
説明する。ディレクトリは、図に示されるように、ツリ
ー状の階層構造からなる。ツリーの各節点(ノード)を
エントリと称し、各エントリには、情報が格納される。
エントリには、ルートエントリ、コンテナエントリおよ
びリーフエントリの3種類が定義される。コンテナエン
トリは、さらに配下のエントリを包含することができる
エントリである。コンテナエントリによって構成される
階層を、以下、コンテナ階層と称する。
【0033】コンテナエントリ以外のエントリを、リー
フエントリと称する。リーフエントリは、配下にエント
リを含むことができない、末端の節点である。リーフエ
ントリによる階層を、以下、リーフ階層と称する。リー
フ階層は、コンテナエントリの配下に構成される。
【0034】また、ディレクトリツリーの最上位のエン
トリは、ルートエントリと称され、当該ディレクトリ構
造で完結される世界全体を示すエントリである。なお、
以下では、コンテナエントリは、少なくとも一つのリー
フエントリあるいはコンテナエントリを配下に持つもの
とする。
【0035】エントリは、複数の属性を持つ。エントリ
が持つ属性のうちで、ディレクトリツリーで一意に識別
される名前を、エントリ名と称する。エントリ名によっ
て、そのエントリの、ディレクトリ構造上の位置を特定
することができる。図3の例では、ルートエントリに
は、エントリ名Aが与えられている。ルートエントリの
直接的な配下のエントリには、図の左側に示されるリー
フエントリにはエントリ名A.Bが、右側のコンテナエ
ントリにはエントリ名A.Cがそれぞれ与えられる。以
下、ルートエントリから階層構造を辿った順にピリオド
で区切られて、各エントリに対してエントリ名が与えら
れる。
【0036】図4は、コンテナエントリの構造の一例を
示す。コンテナエントリは、コンテナエントリ自身の属
性と、自分の配下のコンテナエントリおよびリーフエン
トリのリストとを有する。配下のエントリのリストは、
要素を含まないこともできる。また、コンテナエントリ
自身の属性は、図示されるように、複数持つことができ
る。
【0037】図5は、リーフエントリの構造の一例を示
す。リーフエントリは、図5Aに示されるように、リー
フエントリの属性を複数、有する。図5Bは、リーフエ
ントリの属性のより具体的な例である。各属性は、属性
名と属性値とからなる。例えばリーフエントリがコンテ
ンツの検索情報である場合には、属性名の一つにアドレ
スがあり、その属性値としてURL(Uniform Resource
Locator)などのコンテンツのアドレス情報が記述され
る。
【0038】ディレクトリ構造は、例えば、そのディレ
クトリ構造で完結する世界全体を表すルートエントリの
下に、コンテナエントリが例えば情報ジャンルに応じて
ツリー状に分類され配されて、構成される。
【0039】送信側1の構成について、より具体的に説
明する。送信側サーバ11には、図3〜図5で既に説明
したような構成に準えて、ディレクトリ構造が管理され
ている。送信側クライアント10は、提供するコンテン
ツに応じて、送信側サーバ11で管理されているディレ
クトリ構造に対して変更などを加える。送信側サーバ1
1に対してなされた変更は、送信側レプリケータ12に
モニタされる。
【0040】図6は、送信側レプリケータ12の機能を
説明するための機能ブロック図である。送信側レプリケ
ータ12は、例えば一般的なコンピュータシステムで構
成することができ、CPU(Central Processing Unit)
、メモリ、ハードディスクといった記録および記憶媒
体、通信手段、タイマ、ユーザインターフェイスなどか
らなる。この図6に示される機能ブロックは、CPU上
で動作するアプリケーションソフトウェアにより実現さ
れ、各モジュールは、アプリケーションソフトウェア上
の機能的な単位であって、それぞれがソフトウェアから
なる。
【0041】送信側レプリケータ12は、更新検知モジ
ュール20、メッセージ生成モジュール21およびメッ
セージ放送モジュール22からなる。これらモジュール
20、21および22のそれぞれは、コンテナ階層に関
する処理を行うモジュールと、リーフ階層に関する処理
を行うモジュールとを有する。
【0042】更新検知モジュール20は、送信側サーバ
11を参照して、サーバ11上に管理されているディレ
クトリ構造に変化があったかどうかを検知するモジュー
ルで、コンテナ階層更新検知モジュール23とリーフ階
層更新検知モジュール24とからなる。コンテナ階層更
新検知モジュール23は、送信側サーバ11をモニタし
て、コンテナ階層の構造の変化を検知する。また、リー
フ階層更新検知モジュール24は、送信側サーバ11を
モニタして、リーフ階層の構造およびリーフエントリの
内容の変化を検知する。
【0043】メッセージ生成モジュール21は、更新検
知モジュール20によるディレクトリ構造の変化の検知
結果に基づく、ディレクトリ構造の差分更新情報が示さ
れたメッセージを生成するモジュールで、コンテナスト
ラクチャアップデートメッセージ生成モジュール25
と、リーフエントリアップデートメッセージ生成モジュ
ール26とからなる。コンテナストラクチャアップデー
トメッセージ生成モジュール25は、コンテナ階層更新
検知モジュール23の検知結果に基づき、コンテナ階層
における構造変化に関する差分更新情報が示されたメッ
セージを生成する。また、リーフエントリアップデート
メッセージ生成モジュール26は、リーフ階層更新検知
モジュール24の検知結果に基づき、リーフ階層におけ
る更新情報が示されたメッセージを生成する。
【0044】メッセージ放送モジュール22は、メッセ
ージ生成モジュール21で生成されたメッセージを放送
ネットワーク2に対して放送するモジュールで、コンテ
ナストラクチャアップデートメッセージ放送モジュール
27とリーフエントリアップデートメッセージ放送モジ
ュール28とからなる。コンテナストラクチャアップデ
ートメッセージ放送モジュール27は、上述した、コン
テナストラクチャアップデートメッセージ生成モジュー
ル25で生成されたメッセージを放送する。また、リー
フエントリアップデートメッセージ放送モジュール28
は、上述した、リーフエントリアップデートメッセージ
生成モジュール26で生成されたメッセージを放送す
る。なお、メッセージ放送モジュール22からの放送ネ
ットワーク2に対するメッセージの放送は、同一のメッ
セージが所定回数だけ、サイクリックに送信されて行わ
れる。
【0045】次に、受信側3の構成について、より具体
的に説明する。図7は、受信側クライアント15の機能
を説明するための機能ブロック図である。受信側クライ
アント15は、例えば一般的なコンピュータシステムで
構成することができ、CPU(Central Processing Uni
t) 、メモリ、ハードディスクといった記録および記憶
媒体、通信手段、ユーザインターフェイスなどからな
る。この図7に示される機能ブロックは、CPU上で動
作するアプリケーションソフトウェアにより実現され、
各モジュールは、アプリケーションソフトウェア上の機
能的な単位であって、それぞれがソフトウェアからな
る。
【0046】受信側クライアント15は、上述したよう
に、例えばWWWブラウザであり、供給されたコンテン
ツ、例えば画像データ、テキストデータ、音声データお
よび動画データを統一的に表示および再生することがで
きるようにされている。また、所定の入力手段を用いて
ユーザによって入力された指示に基づき、上述の表示な
らびに再生を制御することができる。
【0047】受信側クライアント15は、ディレクトリ
検索モジュール30、ユーザ対話管理モジュール31お
よびコンテンツ取得モジュール32とからなる。また、
ユーザ対話管理モジュール31に対して、例えばキーボ
ードなどのテキスト入力手段、マウスなどのポインティ
ングデバイスや表示装置などからなるユーザインターフ
ェイス33が接続される。ユーザの、受信側クライアン
ト15に対するコンテンツ検索要求の入力は、ユーザイ
ンターフェイス33を用いて、ユーザ対話モジュール3
1に対して対話形式で行われる。
【0048】ユーザ対話モジュール31に対してコンテ
ンツ検索要求が入力されると、ユーザ対話管理モジュー
ル31からディレクトリ検索モジュール30に対して、
コンテンツのアドレスを検索するため、コンテンツに対
応するディレクトリエントリを検索するよう依頼が出さ
れる。ディレクトリ検索モジュール30では、この検索
依頼に応じて、受信側サーバ16に対してディレクトリ
エントリ検索要求を送る。
【0049】受信側サーバ16での検索要求に基づくデ
ィレクトリエントリの検索結果がディレクトリ検索モジ
ュール30に返される。検索結果は、ディレクトリ検索
モジュール30からユーザ対話管理モジュール31に返
される。そして、検索結果のディレクトリエントリ情報
から、例えば検索結果がリーフエントリであれば、属性
の一つであるコンテンツのアドレス情報が取り出され
る。ユーザ対話管理モジュール31からコンテンツ取得
モジュール32に対して、取り出されたアドレス情報に
よって示されるコンテンツを取得するよう、コンテンツ
取得依頼が出される。
【0050】コンテンツ取得モジュール32では、受け
取ったコンテンツ取得依頼に基づき、コンテンツサーバ
35に対してコンテンツの取得要求を送る。コンテンツ
サーバ35は、受信側クライアント15と、例えばイン
ターネットといった双方向ネットワーク36を介して接
続されるサーバであり、ユーザに対してコンテンツを提
供する。コンテンツの提供は、双方向ネットワーク36
を介して行ってもいいし、放送ネットワーク2によって
行うこともできる。
【0051】コンテンツ取得要求に基づきコンテンツサ
ーバ35から取得されたコンテンツは、例えば双方向ネ
ットワーク36を介してコンテンツ取得モジュール32
に供給され、コンテンツ取得モジュール32からユーザ
対話管理モジュール31に返される。ユーザ対話管理モ
ジュール31では、受け取ったコンテンツをユーザイン
ターフェイス33に出力する。
【0052】なお、要求するコンテンツが放送ネットワ
ーク2で伝送されるものである場合には、コンテンツ取
得モジュール32は、放送ネットワーク2で放送される
所望のコンテンツを、コンテンツ取得依頼に基づき直接
的に取得するようにしてもよい。
【0053】図8は、受信側サーバ16の機能を説明す
るための機能ブロック図である。この受信側サーバ16
も、説明は省略するが、上述の受信側クライアント15
と同様に、一般的なコンピュータシステムによって構成
される。受信側サーバ16は、ディレクトリ更新要求処
理モジュール40、ディレクトリデータベース41およ
びディレクトリ検索要求処理モジュール42からなる。
【0054】ディレクトリデータベース41は、送信側
サーバ11で管理されるディレクトリ構造に基づくディ
レクトリ情報が格納されている。上述したように、受信
側レプリケータ17は、放送ネットワーク2を介して送
信側1から送信されたディレクトリ構造の差分更新情報
を受信する。詳細は後述するが、受信側レプリケータ1
7からディレクトリ更新要求処理モジュール40に対し
て、差分更新情報に基づきディレクトリデータベース4
1に格納されているディレクトリ情報の更新を行うよ
う、要求が出される。ディレクトリ更新要求処理モジュ
ール40では、この要求に基づき、差分更新情報を用い
てディレクトリデータベース41に格納されているディ
レクトリ情報の更新を行う。
【0055】一方、上述した受信側クライアント15か
らのディレクトリエントリの検索要求は、ディレクトリ
検索要求処理モジュール40に受け取られる。ディレク
トリ検索要求処理モジュール40によって、受け取った
検索要求に基づきディレクトリデータベース41が検索
される。検索した結果得られたディレクトリエントリ、
例えばリーフエントリ中のアドレス情報は、ディレクト
リ検索要求処理モジュール42から受信側クライアント
15に返される。
【0056】上述したように系を構成することで、ユー
ザは、受信側クライアント15によってディレクトリ情
報を検索し、検索結果として、所望のコンテンツが提供
されるアドレス情報を得ることができる。そして、ユー
ザは、得られたアドレス情報に基づき所望のコンテンツ
を取得することができる。また、ディレクトリ構造は、
常に送信側レプリケータ12によってモニタされ、ディ
レクトリ構造の差分更新情報および全構成情報がそれぞ
れに設定された間隔で送信され、放送ネットワーク2を
介して受信側レプリケータ17に供給される。ユーザ側
では、供給された差分更新情報および全構成情報に基づ
き、受信側レプリケータ17によってディレクトリデー
タベース41に格納されたディレクトリ情報が変更され
る。そのため、ユーザは、常に実際のディレクトリ構造
と同期したディレクトリ情報を、ディレクトリデータベ
ース41に保持することができる。
【0057】次に、図9、図10、図11および図12
を用いて、上述したディレクトリ構造の差分更新情報お
よび全構成情報について説明する。以下では、スキーマ
バージョンSvで特定されるあるコンテナ階層のコンテ
ナエントリXの配下に、コンテナエントリCまたはリー
フエントリlを追加または削除する処理を、(Sv,
X,〔+/−〕〔C/l〕)と記述する。このディレク
トリ構造に対する処理を示す記述は、この記述による処
理で変化したディレクトリ構造の、元の構造との差分を
表しており、これを差分更新情報として用いることがで
きる。
【0058】一方、全構成情報は、ある時点でのディレ
クトリ構造を示す情報である。全構成情報をルートエン
トリとの差分であると考えることで、上述した差分更新
情報を用いて全構成情報を表現することができる。
【0059】スキーマバージョンSvは、ディレクトリ
構造の変更に伴い変化する値である。コンテナエントリ
X(またはC)は、コンテナエントリ名であり、ここで
は大文字のアルファベットで表す。リーフエントリl
は、リーフエントリ名であり、ここでは小文字のアルフ
ァベットで表す。エントリの追加は〔+〕で表され、削
除は〔−〕で表される。括弧〔〕中のスラッシュ記号
は、その両側に記された何方かが記述されることを示
す。なお、図9および図10において、二重線の四角
は、コンテナエントリを表し、単線の四角は、リーフエ
ントリを表す。ルートエントリは、接続線だけが示さ
れ、本体は省略されている。
【0060】図9Aにおいて、図示されないルートエン
トリの配下にコンテナエントリAのみが存在する、ディ
レクトリ構造100が構成されている。この状態をスキ
ーマバージョンSv=1とする。この状態に、上述の記
述に従い(1,A,+B)の処理を行う。すなわち、コ
ンテナエントリAの配下にコンテナエントリBが加えら
れる。すると、図9Bに示すディレクトリ構造101に
なる。図9Aの状態にコンテナエントリBが加えられた
ことで、コンテナエントリの階層イメージが変化したと
され、スキーマバージョンSv=2とされる。
【0061】図9Bの状態に、さらに(2,A,+a)
の処理を行う。すなわち、コンテナエントリAの配下に
リーフエントリaを加える。すると、図9Cに示すディ
レクトリ構造102になる。さらにまた、図9Cの状態
に(2,A,−a)の処理を行う。すなわち、リーフエ
ントリaを、コンテナエントリAの配下から削除する。
すると、図9Dに示すディレクトリ構造103になる。
さらに、図9Dの状態に(2,A,−B)の処理を行
う。すなわち、コンテナエントリBを、コンテナエント
リAの配下から削除する。すると、図9Eに示すディレ
クトリ構造104になる。
【0062】図9Eの状態では、コンテナエントリの階
層イメージが図9Dの状態から変化しているため、スキ
ーマバージョンSvが更新され、スキーマバージョンS
v=3になる。したがって、図9Eの状態において、コ
ンテナエントリAの配下にコンテナエントリCを加える
処理は、(3,A,+C)と記述できる。この処理を行
うと、図9Fに示されるディレクトリ構造105とな
る。
【0063】この図9の例では、(1,A,+B)、
(2,A,+a)、(2,A,−a)、(2,A,−
B)および(3,A+C)がそれぞれの段階での差分更
新情報とされる。
【0064】図10は、ディレクトリ構造を変更する別
の例を示す。上述の図9に示される例では、一度に一つ
の処理を行っていたが、図10では、2つずつの処理を
まとめて行っている。図10Aは、図示されないルート
エントリの配下にコンテナエントリAのみが存在してい
るディレクトリ106を示す。この状態がスキーマバー
ジョンSv=1とする。この図10Aの状態に対して、
(1,A,+B)および(1,A,+a)の処理を順に
行う。すなわち、コンテナエントリAの配下に、コンテ
ナエントリBとリーフエントリaとが追加される。する
と、図10Bに示すディレクトリ構造107となる。コ
ンテナエントリの階層イメージが変わり、スキーマバー
ジョンSv=2となる。
【0065】図10Bの状態に、さらに、(2,A,−
a)および(2,B,+b)の処理を順に行う。すなわ
ち、コンテナエントリAの配下からリーフエントリaを
削除し、その後、コンテナエントリBの配下にリーフエ
ントリbを追加する。すると、図10Cに示すディレク
トリ構造108となる。
【0066】図10Cの状態に対して、さらに、(2,
B,+C)および(2,C,+c)の処理を行う。すな
わち、コンテナエントリBの配下にコンテナエントリC
を追加した後に、追加されたコンテナエントリCの配下
にリーフエントリcを追加する。この処理においては、
追加されたコンテナエントリに対してさらにエントリが
追加されるため、処理の前後を入れ換えることができな
い。処理後、図10Dに示すディレクトリ構造109と
なり、コンテナエントリの階層イメージが変わったた
め、スキーマバージョンSvが更新され、スキーマバー
ジョンSv=3とされる。
【0067】この図10の例では、(1,A,+B)お
よび(1,A,+a)、(2,A,−a)および(2,
B,+b)、ならびに、(2,B,+C)および(2,
C,+c)がそれぞれの段階での差分更新情報とされ
る。上述したように、複数の処理を一つのディレクトリ
構造の更新処理としてまとめて行うときには、処理の順
序を考慮する必要がある。
【0068】図11は、上述した図9に対応した一例の
全構成情報を示す。全構成情報は、所定の周期Tで以て
送信側レプリケータ17から送信される。以下、全構成
情報が送信される周期Tを、全構成情報通知周期Tと称
する。図11において、図の左方向から右方向へ時間の
経過が表され、構造100、101、102、103お
よび104とディレクトリ構造が変化される間隔は、一
定であるものとする。また、ここでは、全構成情報通知
周期Tが構造100〜102、構造102〜104の間
隔と対応している。
【0069】上述したように、この例では、全構成情報
は、ある時点におけるディレクトリ構造の、ルートエン
トリからの差分情報として表される。したがって、構造
102に対応する全構成情報は、図11に示されるよう
に、処理の順に(0,root,+A)、(0,A,+
B)および(0,A,+a)と表すことができる。すな
わち、ルートエントリに対して、この順序で各処理がな
され、各エントリが追加されて、構造102が構成され
たように表現される。同様に、構造104は、ルートエ
ントリの配下にコンテナエントリAが存在するだけなの
で、構造104の時点に対応する全構成情報は、(0,
root,+A)と表現される。
【0070】なお、全構成情報通知周期Tではスキーマ
バージョンSvは、0にリセットされ、全構成情報にお
けるSvは常に0である。
【0071】図12は、上述した図10に対応した一例
の全構成情報を示す。この例では、構造106〜構造1
09の間隔が全構成情報通知周期T’と対応している。
構造109に対応する全構成情報は、処理の順に(0,
root,+A)、(0,A,+B)、(0,B,+
b)、(0,B,+C)および(0,C,+c)と表す
ことができる。
【0072】なお、ディレクトリ構造の差分更新情報お
よび全構成情報は、上述の例に限定されず、適用される
システムに応じて様々な形式とすることができる。
【0073】また、リーフエントリに関しては、コンテ
ナエントリの配下からの削除やコンテナエントリの配下
への追加の他に、内容の修正だけが行われることがあ
る。内容の修正だけが行われた場合には、ディレクトリ
構造における変化は、生じない。この場合には、例え
ば、リーフエントリ名と、当該リーフエントリ中で修正
のあった属性名および属性値の列で、差分更新情報が構
成される。一例として、 このように差分更新情報が記述される。
【0074】この発明が適用される系では、上述したよ
うに、差分更新情報および全構成情報は、送信側1から
受信側3に対して放送ネットワーク2を介して一方向的
に送信される。また、一つの送信側1に対して複数の受
信側3が存在し、複数の受信側3の稼働状態もそれぞれ
異なる。そのため、送信側1で管理されているディレク
トリ情報と、受信側3で管理されているディレクトリ情
報とを同期させる必要がある。
【0075】以下、送信側1の送信側サーバ11に格納
されたディレクトリ情報と、受信側3の受信側サーバ1
6に格納されたディレクトリ情報とを同期させ、ディレ
クトリ構造の同期管理方法について説明する。
【0076】最初に、図13のフローチャートを用いて
コンテナエントリの同期管理方法について説明する。先
ず、ステップS1で、送信側クライアント10によっ
て、送信側サーバ11で管理されているディレクトリ構
造の、コンテナ階層の構成が変更される。例えば、コン
テナエントリの配下に新たなコンテナエントリやリーフ
エントリが追加される処理や、コンテナエントリの配下
のコンテナエントリやリーフエントリが削除される処理
が行われる。
【0077】次のステップS2では、送信側サーバ11
に対してなされた変更が送信側レプリケータ12によっ
て検知され、検知結果に基づき、コンテナ階層構成の変
更によるコンテナ構造更新情報Msg.1が生成され
る。生成されたコンテナ構造更新情報Msg.1は、放
送ネットワーク2に対して放送される。コンテナ構造更
新情報Msg.1の放送は、同一の内容が所定回数、サ
イクリックに繰り返されて行われる。
【0078】放送されたコンテナ構造更新情報Msg.
1は、ステップS3で、受信側レプリケータ17によっ
て受信される。受信側レプリケータ17は、受信側サー
バ16に格納されたディレクトリ情報に管理されるコン
テナ階層構成を、受信したコンテナ構造更新情報Ms
g.1に基づき変更する。これにより、送信側1と受信
側3とで、ディレクトリ情報のコンテナ階層の構造の同
期がとられる。
【0079】コンテナ構造更新情報Msg.1のフォー
マットは、例えば、 このように定義される。「MessageID 」(メッセージI
D)は、このメッセージ(コンテナ構造更新情報Ms
g.1)の識別情報であって、例えば、このメッセージ
が生成される毎に1ずつ増加される整数である。また、
「差分更新情報」は、コンテナ階層構成の変更による、
上述したディレクトリ構造の差分更新情報である。
【0080】図13のフローチャートにおけるステップ
S2の処理を、図14のフローチャートを用いて、より
詳細に説明する。この図14のフローチャートによる処
理は、全て送信側レプリケータ12上で行われる。先
ず、最初のステップS100で、全構成情報通知周期T
を計測する全構成情報通知周期タイマT1 を、後述のス
テップS102でセットされるタイマT2 の整数倍の時
間にセットされ、タイマT1 が起動される。なお、全構
成情報通知周期タイマT1 の値の詳細な設定方法につい
ては、後述する。
【0081】タイマT1 がセットされると、次のステッ
プS101で、送信側サーバ11上のコンテナエントリ
の階層構成の情報が全て読み込まれる。読み込まれたコ
ンテナエントリの階層構成の情報は、送信側レプリケー
タ12が有する、例えばメモリやハードディスクといっ
た記録または記憶媒体に、コピー1として記憶される。
【0082】コピー1が記憶されたら、次のステップS
102で、タイマT2 が所定の時間にセットされ、起動
され、その次のステップS103では、上述のステップ
S100でセットされた全構成情報通知周期タイマT1
若しくはタイマT2 の何れかがセットされた時間を超過
するまで待機される。タイマT1 若しくはタイマT2
何れかがセットされた時間を超過したら、処理はステッ
プS104に移行する。
【0083】ステップS104では、上述のステップS
103で超過したタイマが全構成情報通知周期タイマT
1 であるかどうかが判断される。若し、セットされた時
間を超過したタイマがタイマT1 ではない、すなわち、
タイマT2 であると判断された場合には、処理はステッ
プS106に移行する。
【0084】一方、ステップS104で、全構成情報通
知周期タイマT1 が超過したと判断されれば、処理はス
テップS105に移行し、上述のステップS101で記
憶されたコピー1の内容がクリアされる。クリアされる
ことによって、コピー1の内容は、ルートエントリのみ
とされる。コピー1の内容がクリアされると、処理はス
テップS106に移行する。
【0085】ステップS106では、再び送信側サーバ
11上のコンテナエントリの階層構成の情報が全て読み
込まれる。読み込まれたコンテナエントリの階層構造
は、送信側レプリケータ12が有する、例えばメモリや
ハードディスクといった記録または記憶媒体に、コピー
2として記憶される。
【0086】次のステップS107では、上述したコピ
ー1と、ステップS106で記憶されたコピー2とが比
較される。若し、比較の結果、両者に差分が無いとされ
れば(ステップS108)、処理はステップS100へ
戻され、再び全構成情報通知周期タイマT1 がセットさ
れ、上述した、以降の処理が行われる。
【0087】なお、上述のステップS104により全構
成情報通知周期タイマT1 が超過し、ステップS105
でコピー1の内容がクリアされている場合、ステップS
107のコピー1とコピー2との比較により、ルートエ
ントリに対しての、コピー2として記憶されたコンテナ
エントリの階層構造の差分が求められることになる。
【0088】一方、ステップS108で、コピー1とコ
ピー2との間に差分があると判断されれば、処理はステ
ップS109に移行する。ステップS109では、コピ
ー1とコピー2との差分に基づき、差分更新情報が生成
される。そして、この差分更新情報が記述されたコンテ
ナ構造更新情報Msg.1が生成される。生成されたコ
ンテナ構造更新情報Msg.1は、放送ネットワーク2
に対して送信され、放送される。放送されたコンテナ構
造更新情報Msg.1は、受信側レプリケータ17に受
信される。
【0089】ステップS109でコンテナ構造更新情報
Msg.1が放送されると、次のステップS110で、
コピー1の内容がコピー2の内容で置き替えられ、処理
はステップS100に戻される。
【0090】図13のフローチャートにおけるステップ
S3の処理を、図15のフローチャートを用いて、より
詳細に説明する。この図15のフローチャートによる処
理は、全て受信側レプリケータ17上で行われる。最初
のステップS20で、送信側レプリケータ12によって
放送ネットワーク2を介して放送されたコンテナ構造更
新情報Msg.1が、受信側レプリケータ17によって
受信される。
【0091】ステップS21で、ステップS20での受
信がコンテナ構造更新情報Msg.1の初回の受信かど
うかが判断される。そして、この受信が初回の受信で
と判断されたら、処理はステップS23に移行し、受
信されたコンテナ構造更新情報Msg.1のメッセージ
IDが受信側レプリケータ17が有する、例えばメモリ
やハードディスクといった記録または記憶媒体に、コピ
ー3として記憶される。
【0092】次のステップS24では、受信されたコン
テナ構造更新情報Msg.1の内容、すなわち、コンテ
ナ構造更新情報Msg.1に記述された差分更新情報に
基づき、受信側サーバ16で管理されているディレクト
リ情報が更新され、そのディレクトリ情報で示されるコ
ンテナ階層の構成が変更される。ステップS24の処理
の後、処理はステップS20に戻される。
【0093】一方、上述のステップS21で、ステップ
S20でのコンテナ構造更新情報Msg.1の受信が初
回の受信では無いと判断されたら、処理はステップS2
2に移行する。ステップS22では、受信されたコンテ
ナ構造更新情報Msg.1に記述されるメッセージID
と、前回の受信の際のステップS23の処理でコピー3
として記憶されたメッセージIDとが同一であるかどう
かが判断される。若し、同一であるとされれば、処理は
ステップS20に戻される。
【0094】一方、ステップS22で、両者のメッセー
ジIDが同一では無いとされれば、処理はステップS2
3に移行する。ステップS23では、上述したように、
メッセージIDが記憶媒体にコピー3として記憶され
る。この場合には、新たに受信されたメッセージID
で、前回受信され記憶されたメッセージIDが例えば上
書きされることになる。そして、次のステップS24
で、受信されたコンテナ構造更新情報Msg.1に基づ
き、受信側サーバ16上のコンテナエントリ階層の内容
が変更される。
【0095】次に、図16のフローチャートを用いてリ
ーフエントリの同期管理方法について説明する。先ず、
ステップS30で、送信側クライアント10によって、
送信側サーバ11で管理されているディレクトリ構造
の、あるコンテナエントリの配下のリーフエントリが変
更される。例えば、あるコンテナエントリの配下の新た
なリーフエントリの追加や、あるコンテナエントリの配
下のリーフエントリの削除や修正といった処理が行われ
る。
【0096】次のステップS31では、送信側サーバ1
1のあるコンテナエントリの配下のリーフエントリに対
してなされた変更が送信側レプリケータ12によって検
知される。そして、検知結果に基づき、あるコンテナエ
ントリ配下のリーフエントリの変更によるリーフ更新情
報Msg.x1が生成される。生成されたリーフ更新情
報Msg.x1は、放送ネットワーク2を介して複数の
受信側レプリケータ17に対してサイクリックに放送さ
れる。
【0097】放送されたリーフ更新情報Msg.x1
は、ステップS32で、受信側レプリケータ17によっ
て受信される。受信側レプリケータ17は、受信したリ
ーフ更新情報Msg.x1に基づき、受信側サーバ16
に格納されたディレクトリ情報に管理される、対応する
リーフエントリを変更する。これにより、送信側1と受
信側3とで、ディレクトリ情報のリーフエントリの同期
がとられる。
【0098】リーフ更新情報Msg.x1のフォーマッ
トは、例えば、 このように定義される。「MessageID 」(メッセージI
D)は、このメッセージ(リーフ更新情報Msg.x
1)の識別情報であって、例えば、このメッセージが生
成される毎に1ずつ増加される整数である。また、「差
分更新情報」は、上述したディレクトリ構造の差分更新
情報である。
【0099】図16のフローチャートにおけるステップ
S31の処理を、図17のフローチャートを用いて、よ
り詳細に説明する。この図17のフローチャートによる
処理は、全て送信側レプリケータ12上で行われる。図
17のフローチャートによる処理は、送信側レプリケー
タ12によって、送信側サーバ11が管理するディレク
トリ構造上の全てのコンテナエントリに対して行われ
る。先ず、最初のステップS120で、全構成情報通知
周期Tを計測する全構成情報通知周期タイマT1’を、
後述のステップS122でセットされるタイマT2 の整
数倍の時間にセットされ、タイマT1 が起動される。な
お、詳細は後述するが、全構成情報通知周期タイマ
1 ’は、上述した全構成情報通知周期タイマT1 と別
個に時間をセットすることができる。
【0100】タイマT1 がセットされると、次のステッ
プS121で、送信側サーバ11上の、あるコンテナエ
ントリ(コンテナエントリAとする)の配下のリーフエ
ントリ名が全て読み込まれる。読み込まれたリーフエン
トリ名は、送信側レプリケータ12が有する、例えばメ
モリやハードディスクといった記録または記憶媒体に、
コピー4として記憶される。
【0101】コピー4が記憶されたら、次のステップS
122で、タイマT2 が所定の時間にセットされ、起動
され、その次のステップS123では、上述のステップ
S120でセットされた全構成情報通知周期タイマT1
若しくはタイマT2 の何れかがセットされた時間を超過
するまで待機される。タイマT1 若しくはタイマT2
何れかがセットされた時間を超過したら、処理はステッ
プS124に移行する。
【0102】ステップS124では、上述のステップS
123で超過したタイマが全構成情報通知周期タイマT
1 であるかどうかが判断される。若し、セットされた時
間を超過したタイマがタイマT1 ではない、すなわち、
タイマT2 であると判断された場合には、処理はステッ
プS126に移行する。
【0103】一方、ステップS124で、全構成情報通
知周期タイマT1 が超過したと判断されれば、処理はス
テップS125に移行し、上述のステップS121で記
憶されたコピー4の内容がクリアされる。クリアされる
ことによって、コピー4の内容は、上述したコンテナエ
ントリAのみとされる。コピー4の内容がクリアされ所
定のコンテナエントリのみとされると、処理はステップ
S126に移行する。ステップS126では、再び送信
側サーバ11上の、あるコンテナエントリ(この例では
コンテナエントリA)の配下のリーフエントリ名が全て
読み込まれる。読み込まれたリーフエントリ名は、送信
側レプリケータ12が有する、例えばメモリやハードデ
ィスクといった記録または記憶媒体に、コピー5として
記憶される。
【0104】次のステップS127では、上述したコピ
ー4と、ステップS126で記憶されたコピー5とが比
較される。比較の結果、両者の間に差分が無いとされれ
ば(ステップS128)、処理はステップS120へ戻
され、再び全構成情報通知周期タイマT1 がセットさ
れ、上述した、以降の処理が行われる。
【0105】一方、ステップS128で、コピー4とコ
ピー5との間に差分があるとされれば、処理はステップ
S129に移行する。ステップS129では、コピー4
とコピー5との差分に基づき、差分更新情報が生成され
る。そして、この差分更新情報が記述されたリーフ更新
情報Msg.x1が生成される。生成されたリーフ更新
情報Msg.x1は、放送ネットワーク2に対して送信
され、放送される。放送されたリーフ更新情報Msg.
x1は、複数の受信側レプリケータ17に受信される。
【0106】ステップS129でリーフ更新情報Ms
g.x1が放送されると、次のステップS130で、コ
ピー4の内容がコピー5の内容で書き替えられ、処理は
ステップS120に戻される。
【0107】なお、上述のステップS124で全構成情
報通知周期タイマT1 が超過し、次のステップS125
でコピー4の内容がクリアされた場合には、ステップS
ステップS129で生成される差分更新情報は、配下の
情報がクリアされたコンテナエントリAに対して、新た
にリーフエントリを追加するようになされる。
【0108】図16のフローチャートにおけるステップ
S32の処理を、図18のフローチャートを用いて、よ
り詳細に説明する。この図18のフローチャートによる
処理は、全て受信側レプリケータ17上で行われる。最
初のステップS50で、送信側レプリケータ12によっ
て放送ネットワーク2を介して放送されたリーフ更新情
報Msg.x1が、受信側レプリケータ17によって受
信される。
【0109】ステップS51で、ステップS50での受
信がリーフ更新情報Msg.x1の初回の受信であるか
どうかが判断される。若し、この受信が初回の受信で無
いと判断されたら、処理はステップS53に移行し、受
信されたリーフ更新情報Msg.x1のメッセージID
が受信側レプリケータ17が有する、例えばメモリやハ
ードディスクといった記録または記憶媒体に、コピー6
として記憶される。
【0110】次のステップS54では、受信されたリー
フ更新情報Msg.x1の内容、すなわち、リーフ更新
情報Msg.x1に記述された差分更新情報に基づき、
受信側サーバ16で管理されているディレクトリ情報の
うち、対応するリーフエントリの内容が変更される。ス
テップS54の処理の後、処理はステップS50に戻さ
れる。
【0111】一方、上述のステップS51で、ステップ
S50でのリーフ更新情報Msg.x1の受信が初回の
受信では無いと判断されたら、処理はステップS52に
移行する。ステップS52では、受信されたリーフ更新
情報Msg.x1に記述されるメッセージIDと、前回
の受信の際のステップS53の処理でコピー6として記
憶されたメッセージIDとが同一であるかどうかが判断
される。若し、同一であるとされれば、処理はステップ
S50に戻される。
【0112】一方、ステップS52で、両者のメッセー
ジIDが異なるとされれば、処理はステップS53に移
行する。ステップS53では、上述したように、メッセ
ージIDが記憶媒体にコピー6として記憶される。この
場合には、新たに受信されたメッセージIDで、前回受
信され記憶されたメッセージIDが例えば上書きされる
ことになる。そして、次のステップS54で、受信され
たリーフ更新情報Msg.x1に基づき、受信側サーバ
16上の対応するリーフエントリの内容が変更される。
【0113】ところで、上述したように、図16のフロ
ーチャート中のステップS31による、リーフ更新情報
Msg.x1の放送は、送信側1で管理されるディレク
トリ構造中の、全コンテナエントリのそれぞれに関して
行われ、放送されるリーフ更新情報Msg.x1は、膨
大な量になることが予想される。したがって、従来技術
で問題点として既に述べたように、受信側3において全
てのリーフ更新情報Msg.x1を受信し、図18のフ
ローチャートによる処理を行うことは、大きな負担にな
る。そのため、受信側3では、必要とされている、すな
わち、頻繁に照会されるコンテナエントリの配下のリー
フエントリに対するリーフ更新情報Msg.x1のみ
を、放送された多数のリーフ更新情報Msg.x1か
ら、効率よくフィルタ処理する必要がある。
【0114】例えば、受信側レプリケータ17が家庭内
でテレビジョン受像機などに接続して用いられる、セッ
トトップボックス(STB)のような、処理能力や記憶
容量が限定された、すなわち、コンピュータリソースに
制約のある環境に実装される場合を想定する。この場合
には、放送されるリーフ更新情報Msg.x1の取得に
は限度がある。そのため、受信されたリーフ更新情報M
sg.x1を取捨選択して装置内に取り込み、記憶コス
トやメッセージ処理コストの軽減を図る必要がある。す
なわち、受信側レプリケータ17において、不必要な記
憶や処理にかかるコストを制限する必要がある。特に、
ディレクトリサービスが普及し、送信側サーバ11で管
理される対象のディレクトリ構造が巨大になるのに伴
い、上述のリーフ更新情報Msg.x1の取捨選択は、
より重要な事項となってくる。
【0115】以下に、リーフ更新情報Msg.x1に対
してフィルタ処理を行う方法について説明し、さらに、
この発明の主旨に係る、フィルタ処理を効率的に行う方
法について説明する。送信側レプリケータ12は、放送
されるリーフ更新情報Msg.x1に対して、受信側レ
プリケータ17においてフィルタ処理を行うためのフィ
ルタリングマスクを付加する。フィルタリングマスクを
解釈するためのマスクスキーマ構造と、マスクスキーマ
構造を送信側レプリケータ12から受信側レプリケータ
17に通知する方法などについては、後述する。
【0116】リーフ更新情報Msg.x1にフィルタリ
ングマスクを付加したメッセージ(Msg.x1’)の
構造を、次のように定義し、上述のリーフ更新情報Ms
g.x1を全てこのリーフ更新情報Msg.x1’で置
き替える。すなわち、リーフ更新情報Msg.x1’
は、 このように定義される。「MessageID 」(メッセージI
D)は、上述のリーフ更新情報Msg.x1の場合と同
様に、このメッセージ(リーフ更新情報Msg.x
1’)の識別情報であって、例えば、このメッセージが
生成される毎に1ずつ増加される整数である。「差分更
新情報」は、ここに記述されるフィルタリングマスクで
特定されるコンテナエントリ配下のリーフエントリの、
追加、削除および属性変更といった手続の情報である。
【0117】「FilteringMask 」(フィルタリングマス
ク)の構造は、次のように定義される。すなわち、フィ
ルタリングマスクは、 このように定義される。「MaskSchema Version」(マス
クスキーマバージョン)は、例えば上述のコンテナ構造
更新情報Msg.1におけるメッセージIDに相当し、
例えばこのフィルタリングマスクが生成される毎に1、
増加される値である。「Mask Value」(マスク値)は、
例えばビット列あるいはバイト単位で表されるマスクの
値である。
【0118】なお、マスク値の構造は、マスクスキーマ
バージョンによって対応付けられるマスクスキーマ(後
述する)によって規定される。マスクスキーマは、後述
する別のメッセージによって送信側レプリケータ12か
ら受信側レプリケータ17に通知される。
【0119】マスク値の割当方法について説明する。こ
の実施の一形態では、あるコンテナエントリの配下のコ
ンテナエントリのそれぞれを、所定ビット数からなるビ
ット列で識別する。受信側レプリケータ17では、受信
されたリーフ更新情報Msg.x1’中に記述されるマ
スク値を参照することによってフィルタ処理を行い、必
要なリーフ更新情報Msg.x1’を選択的に抽出する
ことができる。
【0120】フィルタリングマスクのマスク値のビット
配列構造は、コンテナエントリの階層構造に対応させて
決定される。例えば図19Aに一例が示されるように、
図3で説明したエントリ名の記述方法に倣い、上位のコ
ンテナエントリXの配下のエントリX.A、X.B、
X.C、X.DおよびX.Eを互いに識別するために、
それぞれ3ビットのマスク値(000)、(001)、
(010)、(011)および(100)が割り当てら
れる。なお、〔... 〕は、より上位のコンテナエントリ
が存在することを示す。
【0121】このようにマスク値が与えられた、コンテ
ナエントリXの配下のコンテナエントリに対して、エン
トリの追加や削除が行われた場合、図20のフローチャ
ートに従って処理が行われ、コンテナエントリの増減に
応じてマスク値の割り当てを行う。なお、以下では、コ
ンテナエントリの追加や削除が行われる前のコンテナ階
層を、更新前コンテナ階層と称する。更新前コンテナ階
層のマスク桁数M’は、送信側レプリケータ12の例え
ばメモリに記憶されているものとする。
【0122】先ず、最初のステップS60で、送信側レ
プリケータ12によって、対象となるコンテナエントリ
の配下のコンテナエントリの数Nが取得される。コンテ
ナエントリ中の、配下のコンテナエントリのリストを参
照することで、コンテナエントリ数Nが求められる。次
のステップS61では、N個の要素を一意に識別可能な
ビット数Mが選ばれ、マスクの桁数がM桁とされる。例
えば、上述した図19Aの例では、コンテナエントリX
は、配下のコンテナエントリを5個有しているので、5
個を一意に識別可能なビット数〔3〕がマスクの桁数と
される。
【0123】次に、ステップS62で、上述のステップ
S61で割り当てられたビット数Mが、対応する更新前
コンテナ階層に割り当てられたマスク桁数M’と同一か
どうかが判断される。若し、マスク桁数Mとマスク桁数
M’とが同一であれば、処理はステップS63に移行す
る。
【0124】ステップS63では、更新後のコンテナ階
層のコンテナエントリのうち、更新前コンテナ階層のコ
ンテナエントリに対応するエントリには、同一のマスク
値を割り当てる。さらに、次のステップS64で、例え
ば更新後のコンテナ階層に新規にコンテナエントリの追
加が起こったなどして、更新後のコンテナ階層に、更新
前コンテナ階層に対応するコンテナエントリが存在しな
いコンテナエントリがあった場合、そのコンテナエント
リに対して、同一のコンテナ階層の他のコンテナエント
リのマスク値と重複しないようなマスク値が与えられ
る。
【0125】一方、上述のステップS62で、マスク桁
数Mとマスク桁数M’とが同一ではないと判断された
ら、処理はステップS65に移行し、当該コンテナ階層
の全コンテナエントリのそれぞれに対して、一意にマス
ク値が与えられる。
【0126】例えば、上述の図19Aの状態に、新たに
コンテナエントリ”... X.F”が追加され、図19B
のようなコンテナ階層になったとする。コンテナエント
リ”... X”の配下のコンテナエントリ数Nは、6であ
り、一意に表現するためには3ビットが必要とされ、更
新後のコンテナエントリ”... X”の配下のコンテナ階
層のマスク桁数M=3でる。更新前コンテナ階層のマス
ク桁数M’=3であって、マスク桁数M’とマスク桁数
Mとは等しい。したがって、図19Bに示される各コン
テナエントリ”... X.A”、”... X.B”、”...
X.C”、”... X.D”および”... X.E”は、更
新前コンテナ階層の対応するエントリのマスク値がそれ
ぞれ割り当てられる(ステップS63)。一方、新規に
追加されたコンテナエントリ”... X.F”は、同じコ
ンテナ階層の他のコンテナエントリと重複しないよう
に、マスク値(101)が割り当てられる(ステップS
64)。
【0127】また例えば、上述の図19Aの状態から、
コンテナエントリ”... X.C”を削除して、図19C
のようなコンテナ階層になったとする。この場合、コン
テナエントリ”... X”配下のコンテナエントリ数N
は、4であり、2ビットのマスク桁数Mで各コンテナエ
ントリを識別可能なので、更新後のコンテナ階層のマス
ク桁数M=2である。一方、更新前コンテナ階層のマス
ク桁数M’=3であって、更新前と更新後とで、マスク
桁数が異なる。したがって、ステップS65の処理によ
って、当該階層の全エントリに、マスク桁数M=2で新
たにマスク値が割り当てられる。
【0128】さらに、図19Cの状態に、新たにコンテ
ナエントリ”... X.G”が追加され、図19Dの状態
になったとする。この場合、コンテナエントリ”...
X”配下のコンテナエントリ数Nは5であり、コンテナ
エントリを互いに識別するためには、マスク桁数M=3
とする必要がある。マスク桁数Mが更新前のマスク桁数
M’=2と異なるため、ステップS65の処理によっ
て、コンテナエントリ”... X”の配下の全コンテナエ
ントリに、新たにマスク値が割り当てられる。
【0129】マスク値のビットアサインは、ディレクト
リ構造の上位側から、コンテナ階層順にシリアルになさ
れる。一方、この実施の一形態では、上述のように、同
一階層に存在するエントリ数によってマスク桁数が異な
る。また、エントリの削除や追加などによって、コンテ
ナ階層中のエントリ数が変化し、それに伴いマスク桁数
が変化する。そのため、マスク値を表すビット列中のど
のビットがどのコンテナエントリ(あるいはコンテナ階
層)に対応するかを判断し、マスク値を解釈するための
情報機構が必要となる。
【0130】この実施の一形態では、マスク値を解釈す
るための情報機構として、次に示すマスクスキーマ(Mas
kSchema)を定義する。マスクスキーマは、 このように定義される。「MaskSchema Version」(マス
クスキーマバージョン)は、例えば上述のコンテナ構造
更新情報Msg.1におけるメッセージIDに相当し、
例えば対応するフィルタリングマスクが生成される毎に
1、増加される値である。「TotalMaskLength 」(全マ
スク長)は、全体のコンテナ階層に対応する、マスク値
全体のビット長を表す。すなわち、全マスク長は、ディ
レクトリ構造の全ての階層を表現するために必要なビッ
ト数に対応する。「Set of ContainerEntryMaskSchema
」(セットオブコンテナエントリマスクスキーマ)
は、後述する「 ContainerEntryMaskSchema 」(コンテ
ナエントリマスクスキーマ)の配列を表す。
【0131】上述のコンテナエントリマスクスキーマ
は、あるコンテナエントリに対応するフィルタリングマ
スクを規定する。すなわち、コンテナエントリマスクス
キーマは、 このように定義される。「ContainerEntryName」(コン
テナエントリ名)は、対象となるコンテナエントリのエ
ントリ名を表す文字列である。「OffsetLength」(オフ
セット長)は、このコンテナエントリに対応するフィル
タリングマスクの、全マスク値の最初のビットからのオ
フセット値であり、「MaskLength」(マスク長)は、マ
スク値の桁数(ビット長)である。「AssignedMaskValu
e 」(割り当てマスク値)は、対象となるコンテナエン
トリに割り当てられたマスク値であり、ビット列で表さ
れる。
【0132】図21を用いて、コンテナエントリマスク
スキーマの符号化について説明する。図21Aは、上述
の図19Aに対応する図であって、上位のコンテナエン
トリ”... X”の配下に、コンテナエントリ名”...
X.A”、”... X.B”、”... X.C”、”...
X.D”および”... X.E”の5つのコンテナエント
リが存在し、それぞれ3桁のマスク長で以てマスク値が
割り当てられている。なお、ここでは説明のため、これ
ら5つのコンテナエントリは、配下に他のエントリを有
しないものとする。
【0133】図21Bは、コンテナエントリ”... X.
C”のマスク値の一例を示す。この例では、オフセット
長が77ビットであることから、コンテナエント
リ”... X.C”に3ビットのマスク長で割り当てられ
た割り当てマスク値が、コンテナエントリ”... X.
C”のマスク値の78ビット目から開始される3ビット
であることが分かる。オフセット長に含まれる77ビッ
トのマスク値は、コンテナエントリ”... X.C”より
上位のコンテナエントリに対応する割り当てマスク値で
ある。
【0134】このように、マスク値における対象コンテ
ナエントリの割り当てマスク値の位置が規定され、コン
テナエントリマスクスキーマが符号化される。
【0135】コンテナエントリマスクスキーマのより具
体的な例を示す。上述したコンテナエントリ”... X.
C”に対応するコンテナエントリマスクスキーマは、例
えば、 このようになる。なお、括弧()内は、説明のためのもの
であって、実際に記述する必要は無い。
【0136】また、図21Aに示されるコンテナエント
リ”... X.Dに対応するコンテナエントリマスクスキ
ーマは、例えば、 このようになる。
【0137】このときのマスクスキーマは、例えばマス
クスキーマバージョンを498、全マスク長を134ビ
ットとした場合、 このようになる。上述の例では、コンテナエント
リ”... X.Cおよび”... X.Dのコンテナエントリ
マスクスキーマがマスクスキーマ中に記述されている
が、〔....〕の部分には、さらに他のコンテナエントリ
マスクスキーマが記述される。この例で分かるように、
マスクスキーマには、一つのディレクトリ構造における
全コンテナエントリに関するコンテナエントリマスクス
キーマが記述される。
【0138】なお、この例で、全マスク長が134ビッ
トとなっているのに対して、コンテナエントリ”...
X.Cおよび”... X.Dについてのコンテナエントリ
マスクスキーマでは、オフセット値が77ビットおよび
マスク長が3ビットの、合計で80ビットである。これ
は、これらコンテナエントリ”... X.Cおよび”...
X.Dの配下にも、さらにコンテナ階層が存在すること
を示している。
【0139】上述したマスクスキーマにおいて、コンテ
ナエントリ”... X.Cに対応するフィルタリングマス
クの符号化は、例えば、 このようになる。なお、マスク値(Mask Value)は、〔0
11〕以外の部分も全て、他の階層のコンテナエントリ
の割り当てマスク値からなるビットで埋められる。
【0140】同様に、コンテナエントリ”... X.Dに
対応するフィルタリングマスクの符号化は、例えば、 このようになる。
【0141】送信側レプリケータ12では、送信側サー
バ11をモニタして、コンテナエントリの階層構造の変
更を検知して、上述したマスクスキーマの変更を行う。
したがって、受信側3において適切なフィルタ処理を行
うためには、送信側レプリケータ12によって、階層構
造の変更に基づく差分更新情報の通知と共に、変更され
たマスクスキーマが受信側レプリケータ17に通知され
る必要がある。
【0142】この発明では、マスクスキーマを送信側レ
プリケータ12から受信側レプリケータ17に通知する
ために、上述したコンテナ構造更新情報Msg.1の構
造に対して、マスクスキーマ構造を追加する。マスクス
キーマ構造を追加されたコンテナ構造更新情報Msg.
1’を、 このように定義する。マスクスキーマは、コンテナ階層
の構成が変更される毎に変更される可能性がある。その
ため、このコンテナ構造更新情報Msg.1’も、コン
テナ階層の構成の変更に応じて生成される。「MessageI
D 」(メッセージID)は、コンテナ構造更新情報Ms
g.1’が生成される毎に1ずつ増加される整数であ
る。以下では、上述したコンテナ構造更新情報Msg.
1を、全てこのコンテナ構造更新情報Msg.1’に置
き替えるものとする。
【0143】送信側レプリケータ12では、上述した図
17のフローチャートにおけるステップS46で、コン
テナ階層に対応させたフィルタリングマスクが付加され
たメッセージである、リーフ更新情報Msg.x1’を
生成し、受信側レプリケータ17に放送している。ここ
で、受信側3では、リーフ更新情報Msg.x1’によ
る受信側レプリケータ17でのフィルタ処理を行う前
に、受信側クライアント15が必要としているコンテナ
階層の対象部分を特定しておく必要がある。
【0144】この実施の一形態では、受信側レプリケー
タ17において、対象となるコンテナ階層をフィルタ処
理するためのマスクをリストにした、ターゲットマスク
リストを作成する。
【0145】図22を用いてターゲットマスクについて
説明する。先ず、図22Aに示されるようなディレクト
リ構造を想定する。図22Aのディレクトリ階層は、最
上位のルートエントリ以外は全てコンテナエントリで構
成されているものとする。各四角はコンテナエントリを
表し、二重線の四角で示されるコンテナエントリは、例
えばユーザの嗜好に基づき受信側クライアント15でフ
ィルタ処理を行うように特定されたエントリである。各
エントリ内に表示された数字は、当該エントリ毎に割り
当てられたマスク値である。
【0146】図22Aに示されるように、ユーザの嗜好
に基づきフィルタ処理するように受信側クライアント1
5で特定されたコンテナエントリのそれぞれに対して、
マスク1〜5が割り当てられている。このディレクトリ
構造において、マスク1〜5の全マスク長分のマスク値
は、ディレクトリ構造を上位側から辿り、マスク1が
〔000〕、マスク2が〔0010〕マスク3が〔01
0〕、マスク4が〔10000〕およびマスク5が〔1
0010〕となる。
【0147】図22Bは、このように特定されたマスク
がリストとされたターゲットマスクリストの一例を示
す。ターゲットマスクリストは、ディレクトリの構造を
特定するスキーマバージョンと、ユーザの嗜好などに基
づき受信側クライアント15で特定された上述したマス
ク値のリストとからなる。すなわち、このターゲットマ
スクリストは、スキーマバージョンで記述されたディレ
クトリ構造でのみ有効なリストである。
【0148】図23は、ターゲットマスクリストを作成
する処理のフローチャートである。このフローチャート
は、受信側レプリケータ17で実行される。先ず、最初
のステップS70で、受信側レプリケータ17によっ
て、コンテナ構造更新情報Msg.1’が受信される。
ステップS71で、ステップS70での受信がコンテナ
構造更新情報Msg.1’の初回の受信であるかどうか
が判断され、初回の受信であると判断されれば、処理は
ステップS73に移行する。
【0149】ステップS73では、受信されたコンテナ
構造更新情報Msg.1’のメッセージIDを、受信側
レプリケータ17が有する、例えばメモリやハードディ
スクといった記録または記憶媒体に、コピー7として記
憶される。
【0150】次のステップS74で、受信されたコンテ
ナ構造更新情報Msg.1’の内容に基づき、コンテナ
階層を生成する。生成されたコンテナ階層を示す情報が
受信側レプリケータ17から受信側クライアント15に
提示され、特定すべきコンテナエントリの選択が促され
る。例えば、受信側クライアント15では、所定の表示
手段を用いて、供給されたコンテナ階層を示す情報に基
づく表示を行う。ユーザは、この表示に基づき、所定の
方法で必要なコンテナエントリを選択する。選択された
コンテナエントリの情報は、受信側クライアント15か
ら受信側レプリケータ17に渡される。
【0151】なお、コンテナエントリの特定は、ユーザ
の直接的な選択によってなされるのに限定されない。例
えば、受信側クライアント15によって、ユーザが照会
を行ったコンテナエントリの情報を蓄積し、蓄積された
情報に基づきユーザの嗜好の傾向を学習して自動的に必
要と思われるコンテナエントリを選択するようにもでき
る。さらに、ユーザによる直接的な選択と、学習による
自動的な選択とを併用することもできる。
【0152】このようにして、ステップS74でコンテ
ナエントリが選択されると、ステップS75で、選択さ
れたコンテナ階層に対応するフィルタリングマスクが設
定される。設定されたフィルタリングマスクの一覧は、
ターゲットマスクリストとして、例えば受信側レプリケ
ータ17が有する、例えばメモリやハードディスクとい
った記録または記憶媒体に記憶される。
【0153】一方、上述のステップS71で、コンテナ
構造更新情報Msg.1’の受信が初回ではないと判断
されれば、処理はステップS72に移行する。ステップ
S72では、受信されたコンテナ構造更新情報Msg.
1’のメッセージIDが、前回までのコンテナ構造更新
情報Msg.1’の受信によりステップS73でコピー
7として記憶媒体に記憶されたメッセージIDと同一か
どうかが判断される。
【0154】若し、両者が同一であると判断されたら、
処理はステップS70に戻される。一方、ステップS7
3で両者が同一では無いと判断されたら、処理はステッ
プS74に移行し、今回受信されたコンテナ構造更新情
報Msg.1’のメッセージIDが前回までのメッセー
ジIDの代わりに記憶媒体に記憶され、今回受信された
コンテナ構造更新情報Msg.1’に基づき以降の処理
が行われる。
【0155】図24は、図23のフローチャートに従っ
て作成されたターゲットマスクリストに基づき、放送さ
れたリーフ更新情報Msg.x1’を選択的に受信する
処理を示すフローチャートである。受信側レプリケータ
17は、ターゲットマスクリストに列挙されたフィルタ
リングマスクを有するリーフ更新情報Msg.x1’
を、放送ネットワーク2で放送されたリーフ更新情報M
sg.x1’の中から選択的に受信する。選択的に受信
されたリーフ更新情報Msg.x1’により、上述した
図16のフローチャートにおけるステップS32の処理
が実行される。
【0156】図24において、先ず、最初のステップS
80で、受信側レプリケータ17によって、放送ネット
ワーク2によって放送されたリーフ更新情報Msg.x
1’が受信される。受信側レプリケータ17では、記憶
媒体に記憶されているターゲットマスクリストが参照さ
れ、受信されたリーフ更新情報Msg.x1’に示され
るフィルタリングマスクがターゲットマスクリストに存
在するかどうかが判断される。若し、ターゲットマスク
リスト中に存在しなければ、処理はステップS80に戻
される。
【0157】一方、ステップS81で、当該フィルタリ
ングマスクがターゲットマスクリスト中に存在すると判
断されれば、処理はステップS82に移行し、ステップ
S80での受信がリーフ更新情報Msg.x1’の初回
の受信であるかどうかが判断される。若し、初回の受信
であるとされれば、処理ステップS84へ移行し、受信
されたリーフ更新情報Msg.x1’に示されるメッセ
ージIDが、例えば受信側レプリケータ17が有する、
例えばメモリやハードディスクといった記録または記憶
媒体に、コピー8として記憶される。そして、次のステ
ップS85で、受信されたリーフ更新情報Msg.x
1’が受信側レプリケータ17での処理の対象として選
択される。
【0158】一方、ステップS82で、上述のステップ
S80でのリーフ更新情報Msg.x1’の受信が初回
の受信では無いと判断されたら、処理はステップS83
に移行する。ステップS83では、受信されたリーフ更
新情報Msg.x1’のメッセージIDが、前回までの
リーフ更新情報Msg.x1’の受信によりステップS
84でコピー8として記憶媒体に記憶されたメッセージ
IDと同一かどうかが判断される。
【0159】若し、両者が同一であると判断されたら、
処理はステップS80に戻される。一方、ステップS8
3で両者が同一では無いと判断されたら、処理はステッ
プS84に移行し、今回受信されたコンテナ構造更新情
報Msg.x1’のメッセージIDが前回までのメッセ
ージIDの代わりに記憶媒体に記憶され、今回受信され
たコンテナ構造更新情報Msg.x1’に基づき以降の
処理が行われる。
【0160】上述のようにして、受信側サーバ16で管
理されるディレクトリ構造には、送信側サーバ11で管
理されるディレクトリ構造のうち、受信側サーバ16を
利用するユーザの嗜好を反映した部分のみを蓄積し、更
新することができる。そのため、受信側サーバ16にお
いてディレクトリ構造を蓄積するための蓄積記憶媒体を
有効に利用することができる。また、それと共に、受信
側サーバ16でのディレクトリ構造の格納コストを抑え
ることができる。さらに、受信側クライアント15によ
る受信側サーバ16の内容の検索要求に対する処理効率
を大幅に向上させることが可能となる。
【0161】なお、上述では、各コンテナエントリに割
り当てられた割り当てマスク長を可変長としたが、これ
はこの例に限定されない。割り当てマスク長は、例えば
バイト単位などの固定長とすることもできる。
【0162】次に、上述した全構成情報通知周期タイマ
1 およびT1 ’の設定の方法について説明する。上述
したように、この実施の一形態においては、コンテナ構
造項新情報Msg.1’を放送するタイミングを決定す
る際に用いる全構成情報通知周期タイマT1 と、リーフ
更新情報Msg.x1’を放送するタイミングを決定す
る際に用いる全構成情報通知周期タイマT1 ’の2種類
のタイマは、それぞれ個別に値を設定することができ
る。また、これらタイマT1 およびT1 ’は、設定され
た値を任意の時点で変更することが可能とされている。
【0163】この実施の一形態では、送信側1(送信側
レプリケータ12)が受信側3(受信側レプリケータ1
7)の稼働状態を所定の方法でモニタし、モニタ結果に
基づきタイマT1 およびT1 ’の値を設定する。タイマ
1 およびT1 ’の値を、それぞれ受信側3の稼働状態
に応じて、例えば時間帯毎に異なる値に設定する。
【0164】図25は、全構成情報通知周期タイマT1
およびT1 ’の値を設定する処理の一例のフローチャー
トである。先ず、最初のステップS140で、受信側レ
プリケータ17が自身の稼働状況をモニタする。すなわ
ち、受信側レプリケータ17の稼働状況が所定単位時間
毎にモニタされ、稼働状況の時間変動が受信側レプリケ
ータ17が有する、例えばメモリやハードディスクとい
った記録または記憶媒体に記憶される。稼働状況は、例
えば、受信側レプリケータ17の稼働時間、すなわち、
受信側レプリケータ17における2種類の更新メッセー
ジを受信処理している時間を、各時間帯毎に累積して得
る。
【0165】モニタされ記憶された受信側レプリケータ
17の稼働状況を示すデータは、次のステップS141
で送信側レプリケータ12に通知される。受信側レプリ
ケータ17から送信された稼働状況情報は、双方向ネッ
トワーク4を介して送信側レプリケータ12に送信さ
れ、通知される。
【0166】送信側レプリケータ12では、双方向ネッ
トワーク4を介して送られた受信側レプリケータ17の
稼働状況情報を受信し、受信された稼働状況情報に基づ
き所定の統計処理を行う(ステップS142)。統計処
理は、例えば複数の受信側レプリケータ17から送られ
た稼働状況情報を単位時間毎に累積することで行われ
る。この統計処理の結果、受信側レプリケータ17の稼
働状況の時間変動統計情報が得られる。得られた時間変
動統計情報は、送信側レプリケータ12に記憶される。
【0167】次のステップS143で、送信側レプリケ
ータ12において、上述のステップS142での統計処
理結果に基づき、全構成情報通知周期タイマT1 および
1’がセットされる。
【0168】例えば、ステップS142における統計処
理の結果が、図26に一例が示されるような時間変動と
して得られたとする。なお、図26において、横軸は、
例えば一日における時刻を表す。縦軸が受信側レプリケ
ータ17の稼働率を表し、一日のうち領域bの時間帯が
稼働率の高い時間帯で、領域aおよび領域cは、一日の
うち稼働率の比較的低い時間帯であることが示されてい
る。
【0169】この図26のような統計結果に対して、例
えば、領域a、領域bおよび領域cに、それぞれ異なる
値で全構成情報通知周期タイマT1 およびT1 ’がセッ
トされる。領域bでは、領域aおよび領域cよりも稼働
率が高く、送信側1からの放送に対する受信側3のアク
セス率が高いと考えられる。したがって、領域bの期間
は、タイマT1 あるいはT1 ’の設定時間を大きくし
て、差分更新情報を放送する周期を長くしても、放送さ
れた差分更新情報を受信側3が取りこぼす確率が他の2
つの領域aおよびcに比べて低いと予想される。
【0170】そのため、一例として、領域bのように、
受信側レプリケータ17の稼働率の高い領域ではタイマ
1 およびT1 ’の設定値を大きくして差分更新情報の
放送周期を長くして、他の2つの領域aおよびcでは、
タイマT1 およびT1 ’の設定値を小さく取り差分更新
情報の放送周期を短くすることが考えられる。このよう
に、この実施の一形態では、通信資源を多く消費する全
構成情報通知の頻度を、受信側3の稼働率に応じて動的
に変更することができるようにしている。それにより、
ディレクトリ構造の差分更新情報の通知を、効率的に行
うことができる。
【0171】なお、上述では、受信側レプリケータの稼
働率の統計を、一日の時間帯を単位として行っている
が、これはこの例に限られない。例えば、稼働率の変動
情報を統計処理する単位は、1週単位、1月単位、1年
単位など様々に考えられる。また、複数の単位を組み合
わせて稼働率の変動についての統計処理を行うようにす
ることも可能である。
【0172】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、送信側で管理されるディレクトリ構造を、構造の変
更に応じたコンテナエントリおよびリーフエントリの差
分更新情報で放送すると共に、所定期間で全ディレクト
リ構造を再現できる全構成情報を送信するようにしてい
るため、送信側と受信側とのディレクトリ構造の同期を
受信側が必要とする部分だけでとることができると共
に、稼働状況の異なる複数の受信側の間での同期を取る
ことができる効果がある。
【0173】また、この実施の一形態によれば、送信側
で管理されるディレクトリ構造を、構造の変更に応じた
コンテナエントリおよびリーフエントリの差分更新情報
で放送すると共に、所定期間で全ディレクトリ構造を再
現できる全構成情報を送信するようにされ、通信資源を
多く消費する全構成情報通知の頻度を、受信側の稼働率
に応じて動的に変更することができるようにしている。
それにより、ディレクトリ構造の差分更新情報の通知
を、効率的に行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に適用できる系の一例を示す略線図で
ある。
【図2】複数の受信側が放送ネットワークに接続される
ことを説明するための略線図である。
【図3】ディレクトリ構造を説明するための略線図であ
る。
【図4】コンテナエントリの構造の一例を示す略線図で
ある。
【図5】リーフエントリの構造の一例を示す略線図であ
る。
【図6】送信側レプリケータの機能を説明するための機
能ブロック図である。
【図7】受信側クライアントの機能を説明するための機
能ブロック図である。
【図8】受信側サーバの機能を説明するための機能ブロ
ック図である。
【図9】ディレクトリ構造の差分更新情報について説明
するための略線図である。
【図10】ディレクトリ構造の差分更新情報について説
明するための略線図である。
【図11】ディレクトリ構造の全構成情報について説明
するための略線図である。
【図12】ディレクトリ構造の全構成情報について説明
するための略線図である。
【図13】コンテナエントリの同期管理方法を説明する
ためのフローチャートである。
【図14】コンテナエントリの同期管理方法をより詳細
に説明するためのフローチャートである。
【図15】コンテナエントリの同期管理方法をより詳細
に説明するためのフローチャートである。
【図16】リーフエントリの同期管理方法を説明するた
めのフローチャートである。
【図17】リーフエントリの同期管理方法をより詳細に
説明するためのフローチャートである。
【図18】リーフエントリの同期管理方法をより詳細に
説明するためのフローチャートである。
【図19】フィルタリングマスクのマスク値のビット配
列構造を説明するための略線図である。
【図20】エントリの追加や削除が行われた場合の、コ
ンテナエントリの増減に応じたマスク値の割り当て処理
のフローチャートである。
【図21】コンテナエントリマスクスキーマの符号化を
説明するための略線図である。
【図22】ターゲットマスクリストを説明するための略
線図である。
【図23】ターゲットマスクリストを作成する処理のフ
ローチャートである。
【図24】ターゲットマスクリストに基づき、放送され
たリーフ更新情報Msg.x1’を選択的に受信する処
理を示すフローチャートである。
【図25】全構成情報通知周期タイマの値を設定する処
理の一例のフローチャートである。
【図26】受信側の稼働率の統計処理の一例の結果を示
す略線図である。
【図27】受信側で一定期間、ディレクトリサーバから
の差分更新データを受信できない例を示す略線図であ
る。
【符号の説明】 1・・・送信側、2・・・放送ネットワーク、3・・・
受信側、10・・・送信側ディレクトリサービスクライ
アント、11・・・送信側ディレクトリサーバ、12・
・・送信側ディレクトリサーバレプリケータ、15・・
・受信側ディレクトリサービスクライアント、16・・
・受信側ディレクトリサーバ、17・・・受信側ディレ
クトリサーバレプリケータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西尾 郁彦 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (72)発明者 高林 和彦 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (72)発明者 原岡 和生 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−303983(JP,A) 特開 平8−185348(JP,A) 特開 平5−73393(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 12/00 G06F 13/00 G06F 17/30 H04L 12/00

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンテンツの所在を階層的に管理するデ
    ィレクトリの階層構造を送信する送信装置において、上記ディレクトリの階層構造の節点であって 自分の配下
    節点の情報を格納可能なコンテナエントリと、上記コ
    ンテナエントリの配下にあって、自分の配下の節点の
    報を格納できないリーフエントリとからなるディレクト
    リの階層構造を管理する管理手段と、 上記管理手段に管理される上記ディレクトリの階層構造
    の変化を検出し、該検出の結果に基づき、上記コンテナ
    エントリの変化の差分からなる第1の差分情報と、上記
    リーフエントリの変化の差分からなる第2の差分情報と
    をそれぞれ求める検出手段と、 上記第1の差分情報と上記第2の差分情報を上記検出手
    段による上記ディレクトリの階層構造の変化の検出に応
    じてそれぞれ送信、上記ディレクトリの階層構造の
    上位の節点であるルートエントリとの差分である全構成
    情報を再現するための第3の差分情報を所定の周期で送
    信する送信手段とを有することを特徴とする送信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の送信装置において、 上記第3の差分情報は、上記ディレクトリの階層構造中
    の全ての上記コンテナエントリの情報からなることを特
    徴とする送信装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の送信装置において、上記検出手段による上記検出は周期的に行われ、 上記所
    定の周期は、上記検出手段による上記検出の周期の整数
    倍の周期であることを特徴とする送信装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の送信装置において、 上記第3の差分情報は、上記コンテナエントリそれぞれ
    の配下の全ての上記リーフエントリの情報からなること
    を特徴とする送信装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の送信装置において、上記検出手段による上記検出は周期的に行われ、 上記所
    定の周期は、上記検出手段による上記検出の周期の整数
    倍の周期であることを特徴とする送信装置。
  6. 【請求項6】 コンテンツの所在を階層的に管理するデ
    ィレクトリの階層構造を送信する送信方法において、上記ディレクトリの階層構造の節点であって 自分の配下
    節点の情報を格納可能なコンテナエントリと、上記コ
    ンテナエントリの配下にあって、自分の配下の節点の
    報を格納できないリーフエントリとからなるディレクト
    リの階層構造を管理する管理のステップと、 上記管理のステップに管理される上記ディレクトリの階
    層構造の変化を検出し、該検出の結果に基づき、上記コ
    ンテナエントリの変化の差分からなる第1の差分情報
    と、上記リーフエントリの変化の差分からなる第2の差
    分情報とをそれぞれ求める検出のステップと、 上記第1の差分情報と上記第2の差分情報を上記検出の
    ステップによる上記ディレクトリの階層構造の変化の検
    出に応じてそれぞれ送信、上記ディレクトリの階層構
    造の最上位の節点であるルートエントリとの差分である
    全構成情報を再現するための第3の差分情報を所定の周
    期で送信する送信のステップとを有することを特徴とす
    る送信方法。
  7. 【請求項7】 送信された、コンテンツの所在を階層的
    に管理するディレクトリの階層構造を受信する受信装置
    において、上記ディレクトリの階層構造の節点であって自分の配下
    の節点の情報を格納可能なコンテナエントリと、上記コ
    ンテナエントリの配下にあって、自分の配下の節点の情
    報を格納できないリーフエントリとからなるディレクト
    リの階層構造の変化の検出に応じてそれぞれ 送信され
    、上記コンテナエントリの変化を検出して求められた
    第1の差分情報と、上記リーフエントリの変化を検出し
    て求められた第2の差分情報とをそれぞれ受信、所定
    の周期で送信される、上記ディレクトリの階層構造の最
    上位の節点であるルートエントリとの差分である全構成
    情報を再現するための第3の差分情報を受信する受信手
    段と、 上記受信手段により受信された、上記第1の差分情報、
    上記第2の差分情報および上記第3の差分情報に基づき
    構築されるディレクトリの階層構造を管理する管理手段
    とを有することを特徴とする受信装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の受信装置において、 上記第3の差分情報は、上記ディレクトリの階層構造中
    の全ての上記コンテナエントリの情報からなることを特
    徴とする受信装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の受信装置において、上記ディレクトリの階層構造の変化の上記検出は周期的
    に行われ、 上記所定の周期は、上記検出手段による上記
    検出の周期の整数倍の周期であることを特徴とする受信
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の受信装置において、 上記第3の差分情報は、上記コンテナエントリそれぞれ
    の配下の全ての上記リーフエントリの情報からなること
    を特徴とする受信装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の受信装置におい
    て、上記ディレクトリの階層構造の変化の上記検出は周期的
    に行われ、 上記所定の周期は、上記検出手段による上記
    検出の周期の整数倍の周期であることを特徴とする受信
    装置。
  12. 【請求項12】 送信された、コンテンツの所在を階層
    的に管理するディレクトリの階層構造を受信する受信方
    法において、上記ディレクトリの階層構造の節点であって自分の配下
    の節点の情報を格納可能なコンテナエントリと、上記コ
    ンテナエントリの配下にあって、自分の配下の節点の情
    報を格納できないリーフエントリとからなるディレクト
    リの階層構造の変化の検出に応じてそれぞれ 送信され
    、上記コンテナエントリの変化を検出して求められた
    第1の差分情報と、上記リーフエントリの変化を検出し
    て求められた第2の差分情報とをそれぞれ受信、所定
    の周期で送信される、上記ディレクトリの階層構造の最
    上位の節点であるルートエントリとの差分である全構成
    情報を再現するための第3の差分情報を受信する受信の
    ステップと、 上記受信のステップにより受信された、上記第1の差分
    情報、上記第2の差分情報および上記第3の差分情報に
    基づき構築されるディレクトリの階層構造を管理する管
    理のステップとを有することを特徴とする受信方法。
  13. 【請求項13】 コンテンツの所在を階層的に管理する
    ディレクトリの階層構造を送信し、送信されたディレク
    トリの階層構造を受信する送受信システムにおいて、上記ディレクトリの階層構造の節点であって 自分の配下
    節点の情報を格納可能なコンテナエントリと、上記コ
    ンテナエントリの配下にあって、自分の配下の節点の
    報を格納できないリーフエントリとからなるディレクト
    リの階層構造を管理する第1の管理手段と、 上記第1の管理手段に管理される上記ディレクトリの階
    層構造の変化を検出し、該検出の結果に基づき、上記コ
    ンテナエントリの変化の差分からなる第1の差分情報
    と、上記リーフエントリの変化の差分からなる第2の差
    分情報とをそれぞれ求める検出手段と、 上記第1の差分情報と上記第2の差分情報を上記検出手
    段による上記ディレクトリの階層構造の変化の検出に応
    じてそれぞれ送信、上記ディレクトリの階層構造の
    上位の節点であるルートエントリとの差分である全構成
    情報を再現するための第3の差分情報を所定の周期で送
    信する送信手段と 上記送信手段により送信された、上記第1の差分情報、
    上記第2の差分情報および上記第3の差分情報をそれぞ
    れ受信する受信手段と、 上記受信手段により受信された、上記第1の差分情報、
    上記第2の差分情報および上記第3の差分情報に基づき
    構築されるディレクトリの階層構造を管理する第2の管
    理手段とを有することを特徴とする送受信システム。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の送受信システムに
    おいて、 上記第3の差分情報は、上記ディレクトリの階層構造中
    の全ての上記コンテナエントリの情報からなることを特
    徴とする送受信システム。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の送受信システムに
    おいて、上記ディレクトリの階層構造の変化の上記検出は周期的
    に行われ、 上記所定の周期は、上記検出手段による上記
    検出の周期の整数倍の周期であることを特徴とする送受
    信システム。
  16. 【請求項16】 請求項13に記載の送受信システムに
    おいて、 上記第3の差分情報は、上記コンテナエントリそれぞれ
    の配下の全ての上記リーフエントリの情報からなること
    を特徴とする送受信システム。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の送受信システムに
    おいて、上記ディレクトリの階層構造の変化の上記検出は周期的
    に行われ、 上記所定の周期は、上記検出手段による上記
    検出の周期の整数倍の周期であることを特徴とする送受
    信システム。
  18. 【請求項18】 コンテンツの所在を階層的に管理する
    ディレクトリの階層構造を送信し、送信されたディレク
    トリの階層構造を受信する送受信方法において、上記ディレクトリの階層構造の節点であって 自分の配下
    節点の情報を格納可能なコンテナエントリと、上記コ
    ンテナエントリの配下にあって、自分の配下の節点の
    報を格納できないリーフエントリとからなるディレクト
    リの階層構造を管理する第1の管理のステップと、 上記第1の管理のステップに管理される上記ディレクト
    リの階層構造の変化を検出し、該検出の結果に基づき、
    上記コンテナエントリの変化の差分からなる第1の差分
    情報と、上記リーフエントリの変化の差分からなる第2
    の差分情報とをそれぞれ求める検出のステップと、 上記第1の差分情報と上記第2の差分情報を上記検出の
    ステップによる上記ディレクトリの階層構造の変化の検
    出に応じてそれぞれ送信、上記ディレクトリの階層構
    造の最上位の節点であるルートエントリとの差分である
    全構成情報を再現するための第3の差分情報を所定の周
    期で送信する送信のステップと 上記送信のステップにより送信された、上記第1の差分
    情報、上記第2の差分情報および上記第3の差分情報を
    それぞれ受信する受信のステップと、 上記受信のステップにより受信された、上記第1の差分
    情報、上記第2の差分情報および上記第3の差分情報に
    基づき構築されるディレクトリの階層構造を管理する第
    2の管理のステップとを有することを特徴とする送受信
    方法。
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