JP3295533B2 - 光増幅器 - Google Patents
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- H01S3/00—Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
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Description
れる光増幅器に関し、特にエルビウムなどの希土類イオ
ンをファイバにドープして励起状態とし、このファイバ
に導波した信号光を増幅する光増幅器に関する。
されたファイバ(エルビウム・ドープト・ファイバ:以
下、EDFともいう)を用いた光増幅器は、現在盛んに
研究されている。このEDFの特性として、信号光入力
が無い場合、励起状態にエネルギーが蓄積されるという
性質がある。ここで信号光が無く、かつ励起光が入力さ
れている状態では光増幅器のゲインが極めて高くなり、
ここに突発的に信号光が入力されると、極めてピークレ
ベルの高いパルス状の光信号が発生することがある。こ
れを光サージパルスと呼ぶことがあるが、このような信
号が発生すると光増幅器の後に接続される光学システム
が破壊されるおそれがある。
ジパルスを検出するモニタを光増幅器内に設け、光サー
ジパルスを検出した場合には光増幅器内に設けられたE
DFを励起する光源をオフにすることが行われていた。
の反転分布は光源により励起と直接に対応するものでは
ないので、モニタにより励起光強度で制御する方法で
は、時間応答等の点で限界があった。
し、光増幅作用を有する光ファイバのゲインを自動的に
調節して光サージ等の好ましくない現象に素早く自動的
に対処できる光増幅器を提供することを目的とする。
は、少なくとも希土類イオンをドープした光ファイバ
と、励起光を発生して前記光ファイバを励起する光源
と、前記励起光と光ファイバを通る信号光を合波する合
波器と、所定レベル異常の光が光ファイバを通るとき
に、所定の光成分を前記信号光とは逆方向に与えて光フ
ァイバのゲインを低下させる光学手段とを有し、前記光
学手段は光ファイバを通る光を所定の割合で分岐する第
1の分岐カプラと、該第1の分岐カプラに結合し 、 可飽
和吸収体を有する光路と、該光路から出力される前記所
定の光学成分が光ファイバを前記信号光とは逆方向に通
るように前記光路と光ファイバとを結合する第2の分岐
カプラとを有し、前記可飽和吸収体の飽和強度を前記信
号光の強度よりも高く設定したことを特徴とする。
手段は、所定レベル以上の光が通った場合に、前記信号
光とは逆方向の誘導放出を前記光ファイバ内で起こさせ
るループ状の光路手段を有する。
は、第1の分岐カプラと前記希土類イオンをドープした
光ファイバ間の長さよりも短い。
路に光学的に結合し、前記所定の光成分を検出する検出
手段を有する。
手段は更に、前記光路内に設けられた光アイソレータを
有することを特徴とする。
岐カプラと前記合波器との間に設けられた光アイソレー
タを有する。
くとも希土類イオンをドープした光ファイバと、励起光
を発生して前記光ファイバを励起する光源と、前記励起
光と光ファイバを通る信号光を合波する合波器と、光フ
ァイバを通る光を所定の割合で分岐する第1の分岐カプ
ラと、該第1の分岐カプラに結合した光路と、該光路を
前記希土類イオンをドープしたファイバに結合させる第
2の分岐カプラと、全光路中に設けられた光アイソレー
タとを有し、所定レベル以上の光が光ファイバを通る時
に、前記光ファイバと前記光路と前記第1の分岐カプラ
と前記第2の分岐カプラと前記アイソレータによる光学
系がループを構成し、前記ループ内にループ発振のゲイ
ンを調整するアッテネータを設けたことを特徴とするも
のである。
上の光が光ファイバを通るときに、所定の光成分を前記
信号光とは逆方向に与えて光ファイバのゲインを低下さ
せる。また、第1の分岐カプラで光ファイバを通る光を
所定の割合で分岐し、この分岐光を可飽和吸収体を有す
る光路を通して、第2の分岐カプラで光路から出力され
る前記所定の光成分が光ファイバを前記信号光とは逆方
向に通ることでゲインを調節する。
手段は、所定レベル以上の光が通った場合に、前記信号
光とは逆方向の誘導放出を前記光ファイバ内で起こさせ
るループ状の光路手段で光ファイバのゲインを低下させ
る。
は、光路からの光成分が第1の分岐カプラから光ファイ
バに到達するよりも早いタイミングで光ファイバに到達
するように作用する。
段で前記所定の光成分を検出することで、例えばアラー
ムを発生できる。
タは第2の分岐カプラから光路を通る光を遮断する作用
を有する。
レータは、光ファイバを逆方向に通る光を遮断する作用
を有する。
ル以上のゲインが発生した時に、前記光ファイバと前記
光学手段とを含む光学系がループ発振することでゲイン
を調整する。
プ発振のゲインを調節する作用を有する。
和吸収体は光の強度によって吸収係数が異なる物質であ
る。強度が弱い光が入射すると可飽和吸収体はこれを吸
収するが、ある程度光強度が高くなると、吸収が急激に
弱くなり、光を透過させる。
エルビウムの可飽和吸収特性を示す図である。1.55
μmの光を吸収したErイオンはいったん励起状態とな
り、励起状態となったErイオンは1.55μmの光を
吸収しない。この励起状態の寿命は約10msである、
光サージパルスのように強力な光が入射した場合、この
時間だけ可飽和吸収体は透明化することにある。
ドープして構成のEDFの飽和強度は、その長さやEr
イオンの濃度によって調整が可能である。また、EDF
を使うことによって、通常の色素などを用いた可飽和吸
収体よりも寿命が長く、ファイバとの相性もよく、また
信号光に対して動作波長が一致している(1.55μ
m)という利点がある。
の実施例による光増幅器を用いた光増幅システムの構成
を示すブロック図である。図示する光増幅システムは、
例えば光中継器内に設けられるもので、2つの光増幅器
AMP1及びAMP2を縦続接続した2段構成である。
第1の光増幅器AMP1は従来と同様の構成であるのに
対し、第2の光増幅器AMP2は本発明の第1の実施例
による構成を有する。実際の光増幅システムでは、複数
の光増幅器を縦続接続した構成であり、このような構成
において光サージパルスが発生する場合、後段の光増幅
器が損傷する。例えば、第1の光増幅器のコネクタの着
脱の影響により光サージパルスが発生する可能性があ
り、第2の光増幅器は通常ならば損傷する。図1の構成
は、複数の光増幅器の1つに本発明の第1の実施例を適
用したものである。なお、一般には複数の光増幅器の縦
列接続であれば、本発明は適用でき、この例に限るもの
ではない。
10、レーザダイオード(LD)等で構成された第1の
励起光源12、第1の合波器(WDM:Wevelen
gth Duplication Multiplex
er)14、及び第1の光アイソレータ(ISO1)1
6とを有する。なお、図1中、記号”×”はスプライス
接続を意味している。光入力は入力側の光ファイバの一
端に接続された光アイソレータISOを介して第1の光
増幅器AMP1に入力する。第1のEDF10は、エル
ビウムイオンをガラスにドープした構成の光ファイバで
ある。第1の励起光源12は、第1の合波器14を介し
て第1のEDF10を励起する。また、第1のEDF1
0を通った信号光は、第1の光アイソレータ16を介し
て第2の光増幅器AMP2に入力する。
18、遅延用ファイバ20、第2の励起光源(LD)2
2、第2の合波器(WDM)24、第2の光アイソレー
タ(ISO2)26、第3のEDF28、アッテネータ
(ATT)30、第3の光アイソレータ(ISO3)3
2、第1の分岐カプラ34、第2の分岐カプラ36、及
び光検出器(PD)38とを有する。第1の分岐カプラ
34は、第1の光アイソレータからの光を所定の割合で
2つに分岐する。例えば、10対1の割合で弱い光が第
3のEDF28を通るようにする。第1の分岐光は遅延
用ファイバ20を通って第2のEDF18に入る。第2
の分岐光はアッテネータ30を介して第3のEDF28
に入る。第2のEDF18は分岐カプラ36に接続され
ている。また、第3にEDF28は第3の光アイソレー
タ32を介して第2の分岐カプラ36に接続されてい
る。第2の励起光源22は第2の合波器24を介して第
2のEDF18を励起する。第2の合波器24の出力光
は第2の光アイソレータ26を介して出力側の光ファイ
バに出力される。
第3の光アイソレータ32は所定の光強度以上の光、例
えば光サージパルスが第1の分岐カプラ34に入力した
場合、第2の分岐カプラ36を介して第2のEDF18
を通る信号光とは逆方向の光を第2のEDF18に与
え、第2のEDF18のゲインを低下させるように機能
する光路を構成する。具体的には、信号光の通る方向と
は逆方向となる誘導放出を第2のEDF18に起こさせ
る。この場合、遅延用ファイバ20は光サージパルスが
遅延用ファイバ20を通って第2のEDF18に入力す
る時よりも前に、上記誘導放出が起きるように、第1の
分岐カプラ34からの光を遅延させる。
に光増幅器AMP1で増幅された信号光は第1の分岐カ
プラ34によって2つに分岐される(分岐比は例えば1
0:1)。分岐された弱い光成分はアッテネータ30を
通り、第3のEDF28に入力する。この場合の光成分
は、第3のEDF28の飽和強度に達していないため強
い吸収を受け、第3のEDF28から光は出力されな
い。通常動作において、第3のEDF28に入る光強度
は、第1の分岐カプラ34の分岐比のほか、アッテネー
タ30の損失をコントロールすることで調整できる。ま
た、第2の分岐カプラ36から第3のEDF28に向か
う光成分は、第3の光アイソレータ32で阻止される。
入らず、光サージパルスが入力した場合の動作について
説明する。
明する。ここで、一例として、第1の増幅器AMP1の
入力レベルが断となった場合を考える。通常、第1の増
幅器内のEDF10は出力強度が一定となるように制御
するため、出力を増大させるため励起光強度ば増加す
る。この時、信号が断であれば、励起を下げなければな
らないが、光のエネルギーは励起状態としてEDF10
内に蓄積されるという現象が生じる。
た状態は極めてゲインが高い状態である。信号光が無い
ため、増幅による減衰がなく、一方、信号断となっても
励起光源の制御系の応答がそれほど早くないため、励起
光は入力されるからである。この減衰無し、励起有りの
時間は制御系によって異なるが、例えばmsオーダであ
る。
と、通常は数十倍の利得が、短時間だが数千倍にもな
り、nsのオーダで極めて強力なパルスが発生すること
がある。これが光サージパルスとなる。
分岐されて、一方において遅延用ファイバ20に入り、
他方においてアッテネータ30を介して第3のEDF2
8に入る。第3のEDF28に入る分岐された光サージ
パルスは第3のEDF28に飽和強度を越えるためED
F28を通過し、第3の光アイソレータ32及び第2の
分岐カプラ36を介して、第2のEDF18に入力す
る。このとき、遅延用ファイバ20に入力した分岐光サ
ージパルスはここを通過中であり、第2のEDF18に
到達していない。
F18に入力した分岐光サージパルスはピークパワーが
高いため、第2のEDF18中にあるErイオンを効果
的に誘導放出させてしまう。これにより生成される光は
信号光とは逆方向に伝播し、かなり強力であるが、第1
の光アイソレータ16によって遮断されるので、第1の
光増幅器AMP1が悪影響を受けることはない。また、
上記分岐光サージパルスが第2のEDF18を通過した
直後は、第2のEDF18は励起状態ではなくなるた
め、増幅ではなく吸収特性を示すようになる。この状態
で、遅延用ファイバ20を通ってきた分岐光サージパル
スが第2のEDF18に入力することになる。上記の通
り、この時には既に第2のEDF18は吸収特性を示す
ようになっているので、遅延用ファイバ20からの分岐
光サージパルスは第2のEDF18で吸収される。
しない。数ms後は、第3のEDF28は励起状態から
の放出により、吸収体に復帰する。また、第2のEDF
18は信号光が入力すると励起状態になる。
ば、光増幅器内で確実に光サージパルスを吸収すること
ができ、後段への光サージパルスの伝達を防止できる。
また、本発明の第1の実施例によれば、光サージパルス
を吸収した後は、通常状態に自動的に復帰するので、先
の利点と合わせて考えると、実用性は極めて高い。な
お、前述の従来技術では、光サージパルスそのものを抑
止するのではなく、これを検出して励起光源を制御する
構成であったので、上記利点はない。
タ30及び第3のアイソレータ32は省略することがで
きるが、実際の構成ではこれらを用いた方が好ましい。
から第3のアイソレータ32及び第2の分岐カプラ36
を介して光サージパルスを受光し、警報を発するために
設けられている。ただし、光検出器38も省略可能であ
る。
点を前述の従来技術と対比させて説明する。図3は、図
1に示す構成において、信号光が無くなった後、第1の
光増幅器AMP1から光サージパルスが第2の光増幅器
AMP2に入力した場合及び従来構成(AMP1相当)
の第2の光増幅器に入力した場合の動作を示す波形図で
ある。
示す。信号光が無くなった後、例えば第1のEDF10
のコネクタが外れた等の理由又は前段の光中継器の障害
等により、光サージパルスが第2の光増幅器に入力して
いる。図3の(b)は、第2の光増幅器が従来構成(第
1の光増幅器と同様の構成)の場合の第2の光増幅器の
出力を示す。第2の光増幅器内の遅延用ファイバ20の
遅延時間だけ遅れて、信号光及び光サージパルスが第2
の光増幅器から出力されている。この時、第2のEDF
18の状態は図3の(e)に示すように、極めて高いゲ
インを持っている。
を示す。第3のEDF28は信号光の分岐光を吸収する
が、光サージパルスの分岐光は通過させる。図3の(d
−1)は、遅延用ファイバ20との接続端で観測した第2
のEDF18の出力(逆方向出力)を示す。このとき、
図3の(f)に示すように、第2のEDF18は励起準
位に電子が次第に蓄積され、極めて高いゲインを持って
いる。この状態で、第2のEDF18には逆方向の光サ
ージパルスが入るので、第2のEDF18の励起順位に
ある電子のほとんどを基底準位まで落してしまう。そし
て、遅延用ファイバ20から分岐光サージパルスが第2
のEDF18に入るが、この時は既に第2のEDF18
は吸収特性を示すようになっているので、図3の(d−
2)に示すように、第2のEDF18の順方向の出力は
光サージパルスが充分に減衰されている。よって、第2
の光増幅器AMP2から後段(例えば、次の光中継器)
に光サージパルスが伝達することはない。
的なパラメータ値を例にとり説明する。第1の分岐カプ
ラ34は反射量が少なく、安定な融着型が望ましく、ま
た分岐比は一例として10:1程度である。第1のED
F10、第2のEDF18及び第3のEDF28はすべ
て同一素材でもよく、異なる素材でもよい。また、第3
のEDF28は、Erイオンの濃度が低ければ長く、高
ければ短く設定すればよい。第2の分岐カプラ36も同
様である。
力信号レベルは通常で−3dBm、サージ時で10dB
mである。ここで、第3のEDF28は−7dBmレベ
ルの光は吸収し、0dBmの光で飽和領域にあるように
その長さを調整する。この場合、第1の分岐カプラ34
を通して−10dBmレベルの光は第3のEDF28で
吸収されるが、光サージパルスは10:1で分岐される
ものの第3のEDF28を透過し、第2の分岐カプラ3
6で−10〜20dBmのレベルとなる。このように弱
い光でもサージ時には第2のEDF18のゲインは高く
なっているため、その強度は急激に増幅され、第2のE
DF18のゲインを落すには充分である。第2のEDF
18のゲインが落ちた後、第2のEDF18に遅延用フ
ァイバ20からの光サージパルスが到達するように、遅
延用ファイバ20の長さを調整する。なお、アッテネー
タ30は、図1に示すように第3のEDF28の入力側
に設けるのが好ましく、通常レベルの光を第3のEDF
28が吸収しきれないときに、アッテネータ30で調整
して、第3のEDF28に入る光強度を調整する。
例を説明する。図4中、図1に示す構成要素と同一のも
のには同一の参照番号を付してある。図4に示す光増幅
器は、EDF10、励起光源12、合波器14及び光ア
イソレータ16を有する構成(それぞれ、”第1”なる
用語は省略する)に対し、第1の分岐カプラ40、第2
の分岐カプラ42及び、これらの間に接続された光アイ
ソレータ44及びアッテネータ46を有する光路を設け
た構成である。第1及び第2の分岐カプラ40及び42
を設けて、EDF10、光アイソレータ44及びアッテ
ネータ46を含むループが構成されている。光アイソレ
ータ44は、信号光の伝播方向とは逆方向に光を通すこ
とができるように接続されている。このループはリング
レーザを構成する。
る。EDF10は誘導放出を行う励起状態であり、共振
器によるフィードバックがあれば容易にレーザ発振す
る。光増幅においてはレーザ発振は信号光以外の光を発
生させ、信号光に対するゲインを下げるなど、通常は避
けるべきものである。ここで、通常の共振器は2枚の反
射鏡を組み合わせたファブリペロ型と呼ばれるものであ
るが、光路がループを形成していることによるリング型
と呼ばれる共振器がある。リング型では一周する光路で
右廻りと左廻りが存在するが、途中に光アイソレータを
挿入することによって、片方のモードのみで発振を起こ
させることができる。ここで、レーザの性質として共振
器損失によって定まるしきい値以上に利得が増大しなけ
れば、発振は起こらない。図4において、EDF10の
前後の分岐カプラ40及び42によって結合したループ
により、リングレーザが構成されるのであるが、この場
合光アイソレータ46によって左廻りのループしか発振
しない。
説明する。通常の動作時には、光アイソレータISOを
介して入力する信号光は第1の分岐カプラ40、EDF
10、第2の分岐カプラ42、合波器14及び第2の分
岐カプラ16を通って出力される。EDF10の励起状
態は信号光の増幅によって減衰するため、左廻りのルー
プのゲインは下がっており、発振しきい値以下になる。
この状態では、このループは無いものと考えてよい。
は自発的に発振を開始してEDF10のゲインを低下さ
せる。この応答は高速で行われるため、励起光源12の
制御系の応答特性に依存しない。また、この発振による
光は逆方向のため、入力側の光アイソレータISOで遮
断され、光増幅器を有するシステムに悪影響を与えるこ
とはない。よって、光サージの発生を完全に防ぐことが
できる。また発振開始ゲインは、ループ内に設けられた
アッテネータ46で調節できる。
例を説明する。第1の分岐カプラ40は例えば融着型カ
プラであって、その分岐比は例えば9:1である。光サ
ージパルスはEDF10のゲインが高くなるため発生す
るので、ゲインが高くなったときに誘導放出を発生させ
ればよい。この誘導放出をEDF10を含む上記リング
レーザで発生させる。このとき、左廻りループの損失S
は次の通りである。
タ44の損失)+(アッテネータ46の損失)+(カプ
ラ42の損失) =10dB+1dB+(1〜50)dB+10dB この損失SがEDF10のゲインよりも低ければ、レー
ザ発振が生じる。そのため、1)EDF10の通常ゲイ
ンよりも損失Sが高く、2)光サージが生じるゲインよ
りも損失Sは低くなければならない。通常EDF10の
ゲインは20dB〜30dB程度であり、光サージは場
合によって異なるが、危険なレベルに達するのは40d
B程度に達した場合である。よって、ループの損失Sを
30dB程度に設定する。勿論、システムの用途によっ
てこの値は最適化しなければならず、この30dBとは
大きく異なる場合もある。 以上の通り、本発明の第2
の実施例によれば、光増幅器内で発生する光サージパル
スの発生自体を抑制することができる。
下の効果が得られる。
レベル以上の光が光ファイバを通るときに、所定の光成
分を前記信号光とは逆方向に与えて光ファイバのゲイン
を低下させるので、信頼性かつ応答性よく光サージパル
スを自動的に抑圧でき、励起光源を制御する必要がなく
なる。また、入力した光サージパルスを後段に伝わるの
を防止できる。また、第1の分岐カプラで光ファイバを
通る光を所定の割合で分岐し、この分岐光を可飽和吸収
体を有する光路を通して、第2の分岐カプラで光路から
出力される前記所定の光成分が光ファイバを前記信号光
とは逆方向に通ることでゲインを調節するので、信頼性
かつ応答性よく光サージパルスを自動的に抑圧でき、励
起光源を制御する必要がなくなる。
光学手段は、所定レベル以上の光が通った場合に、前記
信号光とは逆方向の誘導放出を前記光ファイバ内で起こ
させるループ状の光路手段で光ファイバのゲインを低下
させるので、信頼性かつ応答性よく光サージパルスを自
動的に抑圧でき、励起光源を制御する必要がなくなる。
光路は、希土類ドープファイバ間の長さを短くして、光
路からの光成分が第1の分岐カプラから光ファイバに到
達するよりも早いタイミングで光ファイバに到達するの
で、確実にかつ応答性よく光サージパルスを自動的に抑
圧でき、励起光源を制御する必要がなくなる。
所定の光成分を検出することで、例えばアラームを発生
できる。
イソレータは第2の分岐カプラから光路を通る光を遮断
するので、信頼性かつ応答性よく光サージパルスを自動
的に抑圧できる。
光アイソレータは光ファイバを逆方向に通る光を遮断す
るので、他の光学系に悪影響を与えることを防止でき
る。
レベル以上のゲインが発生した時に、前記光ファイバと
前記光学手段とを含む光学系がループ発振することでゲ
インを調整するので、信頼性かつ応答性よく光サージパ
ルスの発生を自動的に抑圧できる。
インを調節するので、ループ発振の制御が容易になる。
を示す図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 少なくとも希土類イオンをドープした光
ファイバと、 励起光を発生して前記光ファイバを励起する光源と、 前記励起光と光ファイバを通る信号光を合波する合波器
と、 所定レベル異常の光が光ファイバを通るときに、所定の
光成分を前記信号光とは逆方向に与えて光ファイバのゲ
インを低下させる光学手段とを有し、 前記光学手段は光ファイバを通る光を所定の割合で分岐
する第1の分岐カプラと、 該第1の分岐カプラに結合し 、 可飽和吸収体を有する光
路と、該光路から出力される前記所定の光学成分が光フ
ァイバを前記信号光とは逆方向に通るように前記光路と
光ファイバとを結合する第2の分岐カプラとを有し、 前記可飽和吸収体の飽和強度を前記信号光の強度よりも
高く設定したこと を特徴とする光増幅器。 - 【請求項2】 前記光学手段は、所定レベル以上の光が
通った場合に、前記信号光とは逆方向の誘導放出を前記
光ファイバ内で起こさせるループ状の光路手段を有する
ことを特徴とする請求項1記載の光増幅器。 - 【請求項3】 前記光路は、第1の分岐カプラと前記希
土類イオンをドープした光ファイバ間の長さよりも短い
ことを特徴とする請求項1記載の光増幅器。 - 【請求項4】 前記光路は前記可飽和吸収体としてエル
ビウムがドープされたガラスファイバを有することを特
徴とする請求項1記載の光増幅器。 - 【請求項5】 更に、前記光路に光学的に結合し、前記
所定の光成分を検出する検出手段を有することを特徴と
する請求項1記載の光増幅器。 - 【請求項6】 前記光学手段は更に、前記光路内に設け
られた光アイソレータを有することを特徴とする請求項
1記載の光増幅器。 - 【請求項7】 前記第1の分岐カプラと前記合波器との
間に光アイソレータを有することを特徴とする請求項1
記載の光増幅器。 - 【請求項8】 少なくとも希土類イオンをドープした光
ファイバと、 励起光を発生して前記光ファイバを励起する光源と、 前記励起光と光ファイバを通る信号光を合波する合波器
と、 光ファイバを通る光を所定の割合で分岐する第1の分岐
カプラと、 該第1の分岐カプラに結合した光路と、 該光路を前記希土類イオンをドープしたファイバに結合
させる第2の分岐カプラと、 全光路中に設けられた光アイソレータとを有し、 所定レベル以上の光が光ファイバを通る時に、前記光フ
ァイバと前記光路と前記第1の分岐カプラと前記第2の
分岐カプラと前記アイソレータによる光学系がループを
構成し、 前記ループ内にループ発振のゲインを調整するアッテネ
ータを設けたことを特徴とする 光増幅器。
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