JP3277076B2 - 歩行ロボットの歩行制御装置および歩行制御方法 - Google Patents

歩行ロボットの歩行制御装置および歩行制御方法

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JP3277076B2 JP21622594A JP21622594A JP3277076B2 JP 3277076 B2 JP3277076 B2 JP 3277076B2 JP 21622594 A JP21622594 A JP 21622594A JP 21622594 A JP21622594 A JP 21622594A JP 3277076 B2 JP3277076 B2 JP 3277076B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歩行ロボットの歩行制
御装置および歩行制御方法に関し、特に、エネルギー効
率の高い動的歩行を安定してなし得る歩行制御装置およ
び方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】特公
平5ー62363号公報等にみられるように、人間が踏
み込めない環境下で作業を行う歩行ロボットが種々開発
され、特許出願等されている。
【0003】従来の歩行ロボットには、人間と同様に2
本の足を交互に接地させて歩行する「2足歩行」のロボ
ットがある。この「2足歩行」のロボットには、移動に
伴う慣性エネルギーを活用する動的歩行技術が適用され
る。
【0004】ここに、動的歩行とは、自己の体をすばや
く移動させる際に生ずる運動エネルギーに基づく慣性運
動や体の揺動によって生ずる振り子運動を利用する歩行
制御技術のことであり、この動的歩行技術は、歩行しよ
うとする路面が平坦な場合には、移動に要するエネルギ
ーの損失が少ないという利点がある。
【0005】しかし、実際の路面には、屋内・屋外を問
わず凹凸が存在するものであり、この路面の凹凸のため
に振り子運動の維持が困難になって、場合によっては動
的歩行するロボットが凹凸につまずいて倒れてしまうこ
ともある。
【0006】こうした歩行の不安定さが、2足歩行のロ
ボットが実用化されない原因の一つとなっている。
【0007】一方、従来のロボットには、4足以上の多
くの足を交互に接地させて歩行する「多足歩行」のロボ
ットがある。この「多足歩行」のロボットには、重心位
置を安定位置に調節する静的歩行技術が適用される。
【0008】ここに、静的歩行とは、自己の移動に伴っ
て足を動かす際に、自己の体の重心から下ろした垂線
が、接地している3本以上の足の接地点同士を結ぶ多角
形の内部を通るように調節しながらゆっくりと歩行する
技術のことである。
【0009】この静的歩行は、凹凸のある路面でも簡単
な制御方法によって安定して歩行できるという利点はあ
るものの、歩き方をきわめてゆっくりにして体の慣性運
動や振り子運動が歩行の不安定要因として働くのを抑制
しているため、移動に要するエネルギーの損失が大き
く、効率が悪いという欠点がある。
【0010】そこで、平坦地では、エネルギー効率の高
い動的歩行で移動でき、凹凸のある場所では、安定性の
高い静的歩行で移動できるロボットの開発が要請され
る。
【0011】しかし、動的歩行を効率的に行うために、
2足歩行ロボットの足の裏の底面積を狭く設計すると、
体の重心が前後左右に倒れやすくなってしまい、同一の
ロボットで静的歩行をすることが困難になる。
【0012】一方、静的歩行を行うために、多足歩行ロ
ボットを、体の慣性運動や振り子運動が歩行の不安定要
因として働くのを抑制するよう設計した場合には、運動
エネルギーが機構的に抑制もしくは吸収されてしまうた
め、同一のロボットで動的歩行をすることが困難にな
る。
【0013】しかも、従来の四足歩行するロボットの前
足の長さL1は、後足の長さL2と概ね等しい長さである
上、胴体の長さL3もそれらと同等以上の長さを有して
いた。
【0014】したがって、長さL3の胴体を直立させて
歩行させようとすると、前足の先端を地面につけること
はできず、前足が浮き上がってしまう。
【0015】このように動的に直立歩行させようとして
も、構造的に2本の後足だけを用いた不安定な2足歩行
にならざるを得ないこととなっていた。
【0016】以上のように、2足歩行によって動的歩行
するロボットは、歩行が不安定であり、実用化が困難で
あった。
【0017】また、動的歩行と静的歩行とを、同一のロ
ボットで行うことが困難であり、とりわけ構造的に2本
の後足だけを用いた不安定な2足歩行にならざるを得な
いこととなっていた。
【0018】本発明は、こうした実状に鑑みてなされた
ものであり、本発明の第1発明は、動的歩行を安定して
なし得るようにすることを目的とするものである。
【0019】また、本発明の第2発明は、動的歩行と静
的歩行とを同一のロボットで行うようにすることを目的
とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明の第1
発明では、歩行ロボットの胴体に対して複数の前足およ
び複数の後足を回動自在に配設し、前足および後足の回
動を制御することにより歩行ロボットを歩行させる歩行
ロボットの歩行制御装置において、前記前足および後足
の根元から先端までの長さを変化自在に当該前足および
後足を構成し、前記前足および後足のうち、一方の足を
接地させた状態で、他方の足を接地面から離間させて重
心を接地している足の接地点のほぼ真上に位置させる第
1の制御と、前記第1の制御時に接地していた足の接地
点を回動支点にして重心を歩行方向に移行させることに
より、前記第1の制御時に接地面から離間していた足を
歩行方向に接地させるとともに、前記第1の制御時に接
地していた足を接地面から離間させる第2の制御と、前
記第2の制御時に接地していた足の根元を回動支点にし
て重心を歩行方向に移行させることにより、前記第2の
制御時に接地面から離間していた足を歩行方向に接地さ
せる第3の制御とを、前記胴体が略直立姿勢を保持する
ように、前記前足および後足を回動させるとともにこれ
ら足の長さを変化させることによって行うことを特徴と
する。
【0021】また、この発明の第2発明では、第1発明
において、前記歩行ロボットは、接地しているすべての
足のうち、一本の足を接地面から離間させてから、当該
一本の足を歩行方向に接地させる静的歩行制御を、それ
ぞれの足について順次繰り返し行うことで、静的歩行を
行う歩行ロボットであり、第1ないし第3の制御の繰り
返しによる動的歩行と前記静的歩行とを切り換えること
を特徴とする。
【0022】
【作用】かかる第1発明の構成によれば、図3に示すよ
うに、歩行ロボット1の前足3および後足4の根元5、
9から先端3a、4aまでの長さL1、L2が変化自在に
当該前足3および後足4が構成される。この結果、長さ
L3の胴体を直立させたまま前足3の先端3aを地面に
接地させた姿勢にすることが可能となる。
【0023】そこで、図9(a)に示すように、前足3
および後足4のうち、一方の足4を接地させた状態で、
他方の足3を接地面から離間させるように、前足3およ
び後足4が回動されるとともにこれら足3、4の長さが
変化される。
【0024】そして、図10(a)に示すように、こう
して接地面から離間された足3を歩行方向に接地させる
とともに、接地されていた足4を接地面から離間させる
ように、前足3および後足4が回動されるとともにこれ
ら足3、4の長さが変化される。
【0025】そして、図7(a)に示すように、こうし
て接地面から離間された足4が歩行方向に接地されるよ
うに、前足3および後足4が回動されるとともにこれら
足3、4の長さが変化される。
【0026】こうした、制御が、胴体3を略直立姿勢に
保持したまま繰り返し行われ、歩行ロボットが歩行され
る。すなわち、胴体3を略直立姿勢に保持しつつ複数の
前足と複数の後ろ足とを交互に接地させて歩行する動的
歩行であり、従来の2本の足を交互に接地させて歩行す
る「2足歩行」の動的歩行に比べて、安定して歩行する
ことができる。
【0027】また、第2発明の構成によれば、歩行ロボ
ット1は前足3および後足4の根元5、9から先端3
a、4aまでの長さL1、L2が変化自在に当該前足3お
よび後足4が構成されており、かつこれら足の長さと回
動を自由に制御できるので、上述した第1発明の動的歩
行ばかりではなく、図8(a)ないし(d)に示すよう
に、接地しているすべての足3R、3L、4R、4Lの
うち、一本の足3Rを接地面から離間させてから、当該
一本の足3Rを歩行方向に接地させる静的歩行制御を、
それぞれの足3R、3L、4R、4Lについて順次繰り
返し行うことにより、静的歩行もすることができる。つ
まり、動的歩行と静的歩行とを切り換えることで、平坦
地では、エネルギー効率の高い動的歩行で移動でき、凹
凸のある場所では、安定性の高い静的歩行で移動するこ
とができる。
【0028】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る歩行ロボ
ットの歩行制御装置および歩行制御方法の実施例につい
て説明する。
【0029】図1は、実施例の歩行ロボット1の側面を
示す外観図であり、この歩行ロボット1は後述するよう
凹凸地を静的歩行で移動し、平坦地を動的歩行で移動す
る。同図1に示すように、歩行ロボット1は、大きく
は、胴体2と、この胴体2に回動自在に配設された2本
の前足3と、同様に胴体2に回動自在に配設された2本
の後足4とから構成されている。前足3は肩関節5を回
転中心にして所定の角度範囲内を回動し、後足4は股関
節9を回転中心にして所定の角度範囲内を回動する。
【0030】図3は、図1の歩行ロボット1の体の幾何
的関係を示したものであり、図4は、図1の歩行ロボッ
ト1に配設されるセンサおよびアクチュエータ並びに該
アクチュエータを駆動制御するコントローラを示したブ
ロック図である。
【0031】これら図1、図3、図4に示すように、2
本の前足3は、それぞれ肩関節5と肘関節7を有してお
り、それぞれの関節5、7の角度a1、b1は、回転式の
アクチュエータ、たとえば直流のモータによって調整さ
れ、また、それぞれの関節角度a1、b1は角度センサに
よって検出される。
【0032】すなわち、肩関節5と肘関節7の間には、
上腕部6と称する棒状の力学的構造物が設けられてお
り、肘関節7の先には、前腕部8と称する棒状の力学的
構造物が設けられている。なお、これら棒状の力学的構
造物は、必ずしも正確な直線状もしくは円筒型等である
必要はなく、その断面の直径に比べて長手方向の長さが
長い物体であれば形状は問わない。たとえば、人間や猿
等の腕や脚のごとく曲線形状であってもよい。上腕部6
の根元から先端までの直線距離はm1となっており、前
腕部8の同距離はn1となっている。
【0033】ここで、右前足3Rを代表して説明する
と、肩関節5には肩関節モータ36が付設されており、
このモータ36がコントローラ13から出力される駆動
指令信号に応じて駆動されることにより、上腕部6が胴
体2に対して所望の角度a1まで回転される。そして、
肩関節5に付設された肩角度センサ14によって上記角
度a1が検出され、コントローラ13にフィードバック
信号として入力され、コントローラ13が行う制御に使
用される。
【0034】同様に、肘関節7には肘関節モータ37が
付設されており、このモータ37がコントローラ13か
ら出力される駆動指令信号に応じて駆動されることによ
り、前腕部8が上腕部6に対して所望の角度b1まで回
転される。そして、肘関節7に付設された肘角度センサ
16によって上記角度b1が検出され、コントローラ1
3にフィードバック信号として入力され、コントローラ
13が行う制御に使用される。
【0035】なお、こうした関節を回転駆動するアクチ
ュエータとしては、電気を駆動源とするモータの代わり
に油圧を駆動源とするモータを使用してもよく、またゴ
ム筋肉のアクチュエータを使用してもよい。
【0036】こうして、アクチュエータによって肩およ
び肘の角度a1、b1を任意に変化させることにより、右
前足3Rの長さ、つまり根元の肩関節5から足先(接地
点)3aまでの直線距離L1を任意に変化させることが
できる。
【0037】また、肩関節5には、肩関節5にかかるト
ルク(負荷)を検出する肩トルクセンサ15が付設され
ているとともに、肘関節7には、肘関節7にかかるトル
ク(負荷)を検出する肘トルクセンサ17が付設されて
いる。これらトルクセンサ15、17の検出値は、コン
トローラ13に入力され、後述する制御に使用される。
なお、関節を回動させるモータとして直流モータを使用
した場合には、モータに流れる電流を検出することによ
ってトルク(近似値)を検出するようにしてもよい。こ
の場合には、トルクセンサ15、17を別途設ける必要
がない。
【0038】また、前腕部8の先端3aには、右前足3
Rが地面に接地したことを検出する接地センサ18が配
設されている。なお、接地センサ18は、歩行ロボット
1の地面に対する体重のかかり具合を複数のレベルに分
けて検出しており、アナログもしくはデジタル式の多出
力型のセンサが使用される。また、接地したか否かを検
出するのみのオンオフ型の2値出力型のセンサであって
もよい。
【0039】左前足3Lについても、右前足3Rの肩角
度センサ14、肩トルクセンサ15、肘角度センサ1
6、肘トルクセンサ17、接地センサ18並びに肩関節
モータ36、肘関節モータ37と同様な肩角度センサ1
9、肩トルクセンサ20、肘角度センサ21、肘トルク
センサ22および接地センサ23並びに肩関節モータ3
8、肘関節モータ39が配設されている。
【0040】一方、2本の後足4も、上述した2本の前
足3と同様な構成となっており、股関節9と膝関節11
を有し、それぞれの関節9、11の角度a2、b2は、前
足と同様に回転式のアクチュエータによって調整され、
また、それぞれの関節角度a2、b2は角度センサによっ
て検出される。
【0041】すなわち、股関節9と膝関節11の間に
は、大腿部10と称する棒状の力学的構造物が設けられ
ており、膝関節11の先には、下腿部12と称する棒状
の力学的構造物が設けられている。大腿部10の根元か
ら先端までの直線距離はm2となっており、下腿部12
の同距離はn2となっている。
【0042】なお、下腿部12の先端4a、つまり地面
に接地する部分に、衝撃力吸収のための機構、スリップ
防止のための機構、地面を蹴るための機構等を設けるよ
うにしてもよい。
【0043】ここで、右後足4Rを代表して説明する
と、股関節9には股関節モータ40が付設されており、
このモータ40がコントローラ13から出力される駆動
指令信号に応じて駆動されることにより、大腿部10が
胴体2に対して所望の角度a2まで回転される。そし
て、股関節9に付設された股角度センサ24によって上
記角度a2が検出され、コントローラ13にフィードバ
ック信号として入力され、コントローラ13が行う制御
に使用される。
【0044】同様に、膝関節11には膝関節モータ41
が付設されており、このモータ41がコントローラ13
から出力される駆動指令信号に応じて駆動されることに
より、下腿部12が大腿部10に対して所望の角度b2
まで回転される。そして、膝関節11に付設された膝角
度センサ26によって上記角度b2が検出され、コント
ローラ13にフィードバック信号として入力され、コン
トローラ13が行う制御に使用される。
【0045】こうして、アクチュエータによって股およ
び膝の角度a2、b2を任意に変化させることにより、右
後足4Rの長さ、つまり根元の股関節9から足先(接地
点)4aまでの直線距離L2を任意に変化させることが
できる。
【0046】上記前足3の直線距離L1の最大値はL1ma
xであり、後足4の直線距離L2の最小値はL2minであ
る。
【0047】このロボット1は、胴体2の長さ、つまり
肩関節5と股関節9との距離をL3とすると、 L1max>L2min+L3 のような関係が成立するよう構成されている。
【0048】さて、股関節9には、股関節9にかかるト
ルク(負荷)を検出する股トルクセンサ25が付設され
ているとともに、膝関節11には、膝関節11にかかる
トルク(負荷)を検出する膝トルクセンサ27が付設さ
れている。これらトルクセンサ25、27の検出値は、
コントローラ13に入力され、後述する制御に使用され
る。
【0049】また、下腿部12の先端4aには、右後足
4Rが地面に接地したことを検出する接地センサ28が
配設されている。
【0050】右後足4Lについても、右後足4Rの股角
度センサ24、股トルクセンサ25、膝角度センサ2
6、膝トルクセンサ27、接地センサ28並びに股関節
モータ40、膝関節モータ41と同様な股角度センサ2
9、股トルクセンサ30、膝角度センサ31、膝トルク
センサ32および接地センサ33並びに股関節モータ4
2、股関節モータ43が配設されている。
【0051】図2(a)は、図1の歩行ロボット1と異
なる構成の前足3´および後足4´を備えた歩行ロボッ
ト1´を示している。
【0052】歩行ロボット1´の前足3´の前腕部8´
は、上腕部6´に対して伸縮自在に配設されているとと
もに、後足4´の下腿部12´は、大腿部10´に対し
て伸縮自在に配設されている。
【0053】このように前足3´および後足4´が矢印
に示すように伸縮することにより、前足3´の長さL1
および後足4´の長さL2が変化し得る構成となってお
り、図1の関節が屈曲するロボット1と等価な関係とな
っている。
【0054】すなわち、図2(b)は、図1の構成の足
と図2(a)の構成の足との幾何的関係を示すものであ
り、中空の円筒からなるリンクD´(例えば上腕部6
´)と、その中空の内部に入り込むリンクE´(例えば
前腕部8´)とで構成された図2(a)の構成の足は、
伸縮を行う油圧シリンダ等のアクチュエータによって伸
縮され、リンクD´の先端のA点とリンクE´の末端の
B点との距離L1(L2)が変化される。一方、リンクD
(例えば上腕部6)とリンクE(例えば前腕部8)とで
構成された図1の構成の足は、関節C(例えば肘関節
7)に設けたモータ等のアクチュエータによって角度θ
まで回転され、上記A´点とB点との距離L1(L2)が
変化される。このように両者は等価な関係となってい
る。
【0055】さらに、詳しく説明すると、図3に示すよ
うに、いま、c1を胴体2に対して前足3(上記A〜B
点を結ぶ直線)がなす角度とすると、この角度c1は、
関節の回転角a1、b1および上腕部6の長さm1、前腕
部8の長さn1を用いて、 c1=a1+tan-1(n1・sin(b1)/ (m1ーn1・cos(b1))) …(1) と表すことができる。なお、後足4の角度c2も各角関
節の回転角a2、b2および大腿部10の長さm2、下腿
部12の長さn2を用いて、上記(1)式と同様に表さ
れる。
【0056】そして、前足3の長さL1は、上記b1、m
1、n1を用いて、 L1=((m1)2ー2m1・n1・cos(b1)+(n1)2)1/2 …(2) (ただし、上式において(X)2は、Xの2乗を意味
し、(X)1/2はXの1/2乗を意味するものと定義す
る)と表すことができる。なお、後足4の長さL2も上
記(1)式と同様に表される。
【0057】また、図1のロボット1の前足3および後
足4のうち、一方の足のみを、図2(a)の構成のもの
に置換、転用する実施も可能である。
【0058】さて、胴体2には、胴体2の逐次の姿勢角
を検出する姿勢センサ34が配設されているとともに、
胴体2の速度変化を検出する加速度センサ35が配設さ
れている(図4参照)。
【0059】ここで、胴体2の姿勢センサ34と加速度
センサ35として3軸のレートジャイロと3軸の加速度
計から構成される慣性航法装置を使用することができ
る。
【0060】この場合、3軸のレートジャイロは、重力
方向を検出するだけの単なる傾斜計と異なり、胴体2の
加減速運動に影響されずに姿勢角を正確に検出できると
ともに、ロール角、ピッチ角といった姿勢角を検出する
ことができる。
【0061】また、こうした3軸レートジャイロの姿勢
センサ34によってロボット1の胴体2の姿勢角を正確
に検出することができれば、3軸の加速度計の出力から
胴体2の傾斜による重力加速度の影響分をキャンセルす
ることができ、胴体2の運動加速度を正確に検出するこ
とができる。
【0062】こうして胴体2の姿勢角および加速度を正
確に検出することができれば、後述する動的歩行の制御
において、倒立振り子の倒れる方向および速度を正確に
検出することができ、前足3あるいは後足4を地面から
浮かせた状態から、それぞれ前足3あるいは後足4を接
地させる方向およびタイミングを正確に予測することが
でき、動的歩行の制御を精度よく行うことができる(図
9、図10参照)。
【0063】以下、図4のコントローラ13で行われる
制御内容について図5および図6のフローチャートおよ
び図7ないし図10の動きを説明する図を併せ参照して
説明する。上述したように図1および図2(a)のロボ
ットは、ともに前足および後足の長さL1、L2が変化し
得る点において同一構成のロボットであるので、図1の
関節回動式のロボット1を代表させて以下説明する。
【0064】図5は、歩行ロボット1を静的歩行させる
ための処理手順であり、図7の破線で示す矢印および図
8は静的歩行時におけるロボット1の姿勢変化を示して
いる。
【0065】すなわち、静的歩行の動作の1サイクル
は、図7の(a)→(d)→(b)→(c)→(e)→
(a)で示される。各時点におけるロボット1の姿勢
は、前述した肩関節モータ36、肘関節モータ37…を
駆動制御し、前足3および後足4の長さL1、L2を変化
させるとともに、胴体2に対する前足3および後足4の
回転角c1、c2を変化させることにより取得される。
【0066】静的歩行動作は、図7(a)の静止状態か
ら始まる。この状態では、胴体2はほぼ直立した前傾姿
勢となっており、4つの足3R、3L、4R、4Lが全
て接地されるような長さL1、L2、角度c1、c2に調整
されている(ステップ101)。
【0067】図7(a)から図7(d)へ移り変わる
際、2本の後足4の股関節9および膝関節11が曲げら
れ、胴体2の高さをやや低くして重心の大半が後足4に
かかるようにする。そして、片方の前足3Rを地面から
浮かして、ロボット1の体重を他方の前足3Lと2本の
後足4R,4Lとによる3点支持で静的に支える。この
間、ロボット1の重心Gの垂線が、上記支持点である3
点を頂点とする三角形の内部を通るように、前足3と後
足4の関節5、7、9、11が回動制御される(図8
(a)参照)。
【0068】やがて、浮かせた右前足3Rは、進行方向
の前方の地点に接地させられ、4点支持の状態である図
7(d)の姿勢になる(ステップ102)。
【0069】図7(d)の4点支持の姿勢から図7
(b)へ移り変わる際、再び2本の後足4の股関節9お
よび膝関節11が曲げられ、胴体2の高さをやや低くし
て重心の大半が後足4にかかるようにする。そして、つ
ぎに移動させるべき残りの前足3Lを地面から浮かし
て、ロボット1の体重を他方の前足3Rと2本の後足4
R,4Lとによる3点支持で静的に支える。この間、ロ
ボット1の重心Gの垂線が、上記支持点である3点を頂
点とする三角形の内部を通るように、前足3と後足4の
関節5、7、9、11が回動制御される(図8(b)参
照)。
【0070】やがて、浮かせた左前足3Lは、進行方向
の前方の地点に接地させられ、4点支持の状態である図
7(b)の姿勢になる(ステップ103)。
【0071】図7(b)から図7(c)へ移り変わる
際、4点支持の状態を維持したままで、ロボット1の重
心Gが前方に移行されるように、足の長さL1、L2およ
び足の角度c1、c2が調整される。この場合、静的な安
定を維持できる範囲で、ゆっくりと姿勢が変化される
(ステップ104)。
【0072】図7(c)の4点支持の姿勢から図7
(e)へ移り変わる際、2本の前足3の肩関節5および
肘関節7が曲げられ、胴体2の高さをやや高くして重心
の大半が前足3にかかるようにする。そして、片方の後
足4Rを地面から浮かして、ロボット1の体重を他方の
後足4Lと2本の前足3R,3Lとによる3点支持で静
的に支える。この間、ロボット1の重心Gの垂線が、上
記支持点である3点を頂点とする三角形の内部を通るよ
うに、前足3と後足4の関節5、7、9、11が回動制
御される(図8(c)参照)。
【0073】やがて、浮かせた右後足4Rは、進行方向
の前方の地点に接地させられ、4点支持の状態である図
7(e)の姿勢になる(ステップ105)。
【0074】図7(e)の4点支持の姿勢から図7
(a)へ移り変わる際、再び2本の前足3の肩関節5お
よび肘関節7が曲げられ、胴体2の高さをやや高くして
重心の大半が前足3にかかるようにする。そして、残り
のつぎに移動させるべき左後足4Lを地面から浮かし
て、ロボット1の体重を他方の後足4Rと2本の前足3
R,3Lとによる3点支持で静的に支える。この間、ロ
ボット1の重心Gの垂線が、上記支持点である3点を頂
点とする三角形の内部を通るように、前足3と後足4の
関節5、7、9、11が回動制御される(図8(d)参
照)。
【0075】やがて、浮かせた左後足4Lは、進行方向
の前方の地点に接地させられ、4点支持の状態である図
7(a)の姿勢になり、静的歩行の1サイクルを終了さ
せる(ステップ106)。以後、同様にしてステップ1
01〜106の処理が繰り返し実行され、歩行ロボット
1は、凹凸地を静的歩行で歩行する。なお、歩行ロボッ
ト1を停止させるには、初期状態である図7の姿勢
(a)で静止させる。
【0076】こうした凹凸地でも安定性のよい静的歩行
がなされている状態で、地形が平坦に変わった場合に
は、エネルギー効率の高い動的歩行に移行させるべく、
図6に示す処理に切り換えられる。
【0077】図6は、歩行ロボット1を動的歩行させる
ための処理手順であり、図7の実線で示す矢印および図
9は動的歩行時におけるロボット1の姿勢変化を示して
いる。
【0078】すなわち、動的歩行の動作の1サイクル
は、図7の(a)→(b)→(c)→(a)で示され
る。各時点におけるロボット1の姿勢は、前述した肩関
節モータ36、肘関節モータ37…を駆動制御し、前足
3および後足4の長さL1、L2を変化させるとともに、
胴体2に対する前足3および後足4の回転角c1、c2を
変化させることにより取得される。
【0079】動的歩行の動作も、静的歩行のステップ1
01と同様にして、図7(a)の静止状態から始まる
(ステップ201)。
【0080】・第1の制御(ステップ202) 図7(a)から図7(b)へ移り変わる際、2本の後足
4の股関節モータ40、42および膝関節モータ41、
43が回転され、後足4の長さL2が小さくされる。こ
の結果、重心Gが後方に移行されて重量の大半が後足4
にかかることになる。このように重心Gが後方にずれ、
重量の大半が後足4にかかるということは、前足3にか
かる重量が減少し、肩関節5および肘関節7にかかるト
ルクが減少するということである。したがって、重心G
が必要十分なだけ後方にずれたことは、肩トルクセンサ
15、20および肘トルクセンサ17、22によって検
出することができる。
【0081】こうして、前足のトルクセンサの検出値に
基づいて重量の大半が後足4にかかっていることが検出
されると、肩関節モータ36、38および肘関節モータ
37、39が回転され、前足3の長さL1が小さくされ
ると同時に、股関節モータ40、42が回転され、胴体
2が直立方向I(図9(a)参照)に起こされる。この
結果、図9(a)に示すように前足3を地面から浮かす
ことができる。
【0082】・第2の制御(ステップ202、203) すると、歩行ロボット1は、図9(a)の矢印Kおよび
図9(b)の矢印に示すように、2本の後足4の接地点
4a、4aを結ぶ軸を回動支点軸として、倒立振子50
となって前方に倒れ始める。ただし、矢印Jに示すよう
にロボット1の重心Gは、倒立振り子50の支点4a、
4aのほぼ真上にあることから、倒れ始めの速度は、十
分低速度となっている。
【0083】したがって、上述したように前足3の長さ
L1を小さくしてから、モータを駆動して矢印Hに示す
ように前足3を前方に振り出し、さらにモータを駆動し
て前足3の長さL1を大きくするに要する時間を確保す
ることができる(図9(a)参照)。
【0084】こうして前足3を前方Hに伸ばしている間
にロボット1はさらに前に倒れ続け、図7(b)に示す
ように前足3が接地した姿勢になる。
【0085】前足3が接地したことは、前足3の接地セ
ンサ18、23によって検出される。なお、接地したこ
とを、肩トルクセンサ15、20および肘トルクセンサ
17、22の出力に基づき検出するようにしてもよい
(ステップ202)。
【0086】前足3が接地した時点において、ロボット
1は前方への倒れ込み運動を持続している。そこで、そ
の運動エネルギーを利用して以下に続く動作が効率よく
実行される。つまり、図7(b)の前足接地状態で静止
せずに、重心Gの運動速度を維持しつつ、すぐさま次の
動作に移るわけである。
【0087】すなわち、図7(b)から図7(c)へ移
り変わる際、静的歩行のステップ104と同様にして、
重心Gが前方に移行される。静的歩行と異なる点は、ロ
ボット1が前方に倒れ込むときの運動のエネルギー(慣
性力)を利用している点であり、2本の前足3の接地点
3a、3a同士を結ぶ軸を回動支点軸として、倒立振り
子50が起こされる。この際、股関節モータ40、42
および膝関節モータ41、43が回転され、後足4の長
さL2が大きくされる。この結果、倒立振り子50の起
き上がりが容易となり、重心Gの前方への移動を円滑に
行うことができる。
【0088】このように運動エネルギーを利用すること
によって、勢いをつけて図7(b)から図7(c)の姿
勢に移行でき、重量の大半が前足3にかかった状態にも
っていくことができるとともに、次の動作で後足4を容
易に地面から浮かすことができるようになる。
【0089】重心Gが前方にずれ、重量の大半が前足3
にかかるということは、後足4にかかる重量が減少し、
股関節9および膝関節11にかかるトルクが減少すると
いうことである。したがって、重心Gが必要十分なだけ
前方にずれたことは、股トルクセンサ25、30および
膝トルクセンサ27、32によって検出することができ
る。
【0090】こうして、後足のトルクセンサの検出値に
基づいて重量の大半が前足3にかかっていることが検出
されると、股関節モータ40、42および膝関節モータ
41、43が回転され、後足4の長さL2が小さくされ
る。この結果、後足4を地面から浮かすことができる。
【0091】このとき歩行ロボット1は、図10(a)
に示すように、2本の前足3によって体重が支えられ、
重心Gが前方Mに移動している状態であり、かつ後足4
が浮いた状態となっている。さらに、浮いた後足4が前
方に振り出されるように肩関節モータ36、38が回転
され、ロボット1は図10(b)に示すように、ブラン
コにつり下げられた振り子51のような運動を開始す
る。
【0092】ここで、後足4を浮かす際に、十分な速度
があれば、後足4を前に振り上げて次の着地点に向けて
動かすことができる。ただし、後足4をいきなり前方向
に振り上げると、その反力で重心Gが後方向に引っ張ら
れてロボット1の前向きの運動を妨げる場合がある。そ
こで、ロボット1の運動速度が不十分な場合には、まず
後足4で地面を後方向に蹴り、その反力でロボット1に
前向きの運動を予め与え加速するようにしている。
【0093】こうしてロボット1の胴体2は、左右の肩
関節5を結んだ軸3a、3aを回動支点軸としてブラン
コのように円弧の軌跡を描いて前方Mに移動する(ステ
ップ203)。
【0094】・第3の制御(ステップ204) 一方、ロボット1全体は、図9(b)に示すように、2
本の前足3の接地点3a、3aを結ぶ直線を回動支点軸
とする倒立振り子50となっている。ただし、ロボット
1の重心Gが倒立振子50の支点のほぼ真上にあること
から、倒れ始めの速度は十分低い。このため、股関節モ
ータ40、42および膝関節モータ41、43の回転に
よって後足4の長さL2を小さくしてから肩関節モータ
36、38の回転によって胴体2を前方に振り出し、再
び股関節モータ40、42および膝関節モータ41、4
3の回転によって後足4の長さL2を大きくするに要す
る時間を確保することができる。
【0095】こうして胴体2が前方に振り出され、後足
4が伸ばされていると、ロボット1は前方あるいは後方
に倒れ、やがてロボット1の後足4は、前足3の前方あ
るいは後方に着地することになる。図7(a)は後方に
着地した場合であり、後足4が接地したことは、後足4
の接地センサ28、33によって検出することができ
る。また、股トルクセンサ25、30および膝トルクセ
ンサ27、32の出力に基づいてこれを検出してもよ
い。
【0096】こうして、図7(a)の4足接地状態にな
れば、引き続き前述した処理を繰り返し実行し、図7
(b)→(c)→(a)と姿勢を変化させ、動的歩行を
継続させるようにする。なお、図7(a)の状態で、4
つの足3、4を静止させることにより、動的歩行を停止
させることもできる。
【0097】一方、重心Gの移動速度が大きい場合に
は、後足4が前足3の前方に着地する。この場合、後足
4が前足3の前方に着地した後、肩関節モータ36、3
8および肘関節モータ37、39が回転され、前足3の
長さL1を増大させ、2本の後足4の接地点4a、4a
を結ぶ軸を回動支点軸とする倒立振子50を起き上がら
せるようにする。重量の大半が後足4にかかっている状
態で、肩関節モータ36、38および肘関節モータ3
7、39が回転され前足3の長さL1が小さくなると、
前足3を地面から浮かすことができる。その後、前述し
た図7(a)から図7(b)への移り変わりの場合と同
様にして、肩関節モータ36、38および肘関節モータ
37、39が回転され前足3の長さL1を小さくした
後、肩関節モータ37、39を回転させて前足3を前方
に振り出させ、図7(a)の状態にもっていく(ステッ
プ204)。
【0098】こうした動的歩行がなされている途中で、
地形が凹凸地に変化したならば、前述した図5に示す処
理に切り換えられ、ロボット1は静的歩行を行う。
【0099】なお、実施例では、前足が2本、後足が2
本のロボットを想定して説明したが、前足または後足は
3本以上あってもよい。
【0100】なお、本発明の歩行ロボットの運転方法と
しては、無人運転、有人運転を問わない。また、無人運
転と有人運転とを切り換えるようにすることもできる。
【0101】有人で運転する場合には、例えば歩行ロボ
ットの胴体内部に運転席を設けるようにすればよい。
【0102】なお、本発明の歩行ロボットは、前述した
ように、人間が踏み込めない環境下で作業を行うことを
前提とする。したがって、例えば前足の先端若しくは前
足の側面にマニピュレータの指先やバケット等の作業機
を装着し、後足のみが接地され静止している状態で、自
由となった前足を動かしつつ上記指先によって物を把持
したり、上記バケットによって掘削を行わせたりするこ
とができる。また、こうした前足を用いた作業を行わせ
るばかりでなく、カメラ等を装着して、周囲の状況を撮
影する用途にも使用することができる。このように、本
発明の歩行ロボットの用途は任意である。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
2足歩行による動的歩行ではなく、前足と後足を交互に
接地させる四足による動的歩行がなされるので、動的歩
行を安定してなし得ることができ、動的歩行のロボット
の実用化を促進させることができる。
【0104】また、本発明によれば、2足歩行による動
的歩行ではなく、前足と後足を交互に接地させる4足に
よる動的歩行がなされ、この動的歩行と静的歩行とを、
同一のロボットで行わせることができるようになる。こ
の結果、地形が変化する場所を歩行する場合でも、最適
な歩行方法が選択され、作業効率が飛躍的に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例に適用される歩行ロボッ
トの外観側面を示す側面図である。
【図2】図2(a)は歩行ロボットの変形例を示す側面
図であり、図2(b)は図1の歩行ロボットとの関係を
示す図である。
【図3】図3は実施例の歩行ロボット各部の幾何的関係
を示す図である。
【図4】図4は実施例の制御装置の構成を示すブロック
図である。
【図5】図5は図4に示すコントローラで実行される静
的歩行制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】図6は図4に示すコントローラで実行される動
的歩行制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】図7(a)ないし(e)は、実施例の歩行ロボ
ットの姿勢の変化を示す図である。
【図8】図8(a)ないし(d)は図5に示す静的歩行
の処理を説明するために用いた図である。
【図9】図9(a)、(b)は図6に示す動的歩行の処
理を説明するために用いた図である。
【図10】図10(a)、(b)は図6に示す動的歩行
の処理を説明するために用いた図である。
【符号の説明】
1 歩行ロボット 3 前足 4 後足 13 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 智夫 神奈川県平塚市四ノ宮2597 株式会社 小松製作所 研究部内 (56)参考文献 特開 昭63−150176(JP,A) 特開 昭63−278773(JP,A) 特開 昭62−97006(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 5/00 B25J 9/16 B62D 57/032

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歩行ロボットの胴体に対して複数の
    前足および複数の後足を回動自在に配設し、前足および
    後足の回動を制御することにより歩行ロボットを歩行さ
    せる歩行ロボットの歩行制御装置において、 前記前足および後足の根元から先端までの長さを変化自
    在に当該前足および後足を構成し、 前記前足および後足のうち、一方の足を接地させた状態
    で、他方の足を接地面から離間させて重心を接地してい
    る足の接地点のほぼ真上に位置させる第1の制御と、前
    記第1の制御時に接地していた足の接地点を回動支点に
    して重心を歩行方向に移行させることにより、前記第1
    の制御時に接地面から離間していた足を歩行方向に接地
    させるとともに、前記第1の制御時に接地していた足を
    接地面から離間させる第2の制御と、前記第2の制御時
    に接地していた足の根元を回動支点にして重心を歩行方
    向に移行させることにより、前記第2の制御時に接地面
    から離間していた足を歩行方向に接地させる第3の制御
    とを、 前記胴体が略直立姿勢を保持するように、前記前足およ
    び後足を回動させるとともにこれら足の長さを変化させ
    ることによって行うことを特徴とする歩行ロボットの歩
    行制御装置。
  2. 【請求項2】 前記歩行ロボットは、接地している
    すべての足のうち、一本の足を接地面から離間させてか
    ら、当該一本の足を歩行方向に接地させる静的歩行制御
    を、それぞれの足について順次繰り返し行うことで、静
    的歩行を行う歩行ロボットであり、請求項1記載の第1
    ないし第3の制御の繰り返しによる動的歩行と前記静的
    歩行とを切り換えることを特徴とする請求項1記載の歩
    行ロボットの歩行制御装置。
  3. 【請求項3】 歩行ロボットの胴体に対して複数の
    前足および複数の後足を回動自在に配設し、前足および
    後足の回動を制御することにより歩行ロボットを歩行さ
    せる歩行ロボットの歩行制御方法において、 前記前足および後足の根元から先端までの長さを変化自
    在に当該前足および後足を構成して前記歩行ロボットを
    歩行させる場合に、 前記前足および後足のうち、一方の足を接地させた状態
    で、他方の足を接地面から離間させて重心を接地してい
    る足の接地点のほぼ真上に位置させる第1のステップ
    と、 前記第1のステップ時に接地していた足の接地点を回動
    支点にして重心を歩行方向に移行させることにより、前
    記第1のステップ時に接地面から離間していた足を歩行
    方向に接地させるとともに、前記第1のステップ時に接
    地していた足を接地面から離間させる第2のステップ
    と、 前記第2のステップ時に接地していた足の根元を回動支
    点にして重心を歩行方向に移行させることにより、前記
    第2のステップ時に接地面から離間していた足を歩行方
    向に接地させる第3のステップとを、 前記胴体が略直立姿勢を保持するように、前記前足およ
    び後足を回動させるとともにこれら足の長さを変化させ
    ることによって行うことを特徴とする歩行ロボットの歩
    行制御方法。
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