JP3093206B1 - 砂製造装置 - Google Patents

砂製造装置

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JP3093206B1
JP3093206B1 JP11183861A JP18386199A JP3093206B1 JP 3093206 B1 JP3093206 B1 JP 3093206B1 JP 11183861 A JP11183861 A JP 11183861A JP 18386199 A JP18386199 A JP 18386199A JP 3093206 B1 JP3093206 B1 JP 3093206B1
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政雄 樋口
満 樋口
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Abstract

【要約】 【課題】 粒径が揃った小粒形の砂すなわち自然の砂に
近い砂を製造する、供給する原石の詰まりを起こしにく
い砂製造装置を提供する。 【解決手段】 回転側円盤3と固定側円盤6とが各々の
一側面を対向させて配置され、両円盤の対向面にはそれ
ぞれライナ5、7が設けられ、両ライナの表面には複数
の凸条がそれぞれ形成されており、固定側円盤に設けた
ライナ7には案内通路を構成し、固定側円盤にホッパ3
7から投入される原石を、搬送手段71により固定側円
盤に設けたライナ7の表面側に開口した出口へ輸送し
て、回転側円盤と固定側円盤の間に供給し、ホッパから
両ライナ間に供給された原石を、固定側円盤に設けたラ
イナ7の凸条と回転する回転側円盤に設けたライナ5の
凸条とにより破砕且つ擂潰しするように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、砂利などを原料の
原石にして砂を作る砂製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の砂製造装置としては、例
えば図12に示すものが知られている。62は一般に自
動車で用いられている差動装置、63は差動装置62に
より回転を受けるシャフトに設けられた回転支持体、6
4は回転支持体63に支持され回転支持体63の回転に
より回転するドラム本体であり、ドラム本体64内には
複数の破砕用ロッドが挿入されている。このドラム本体
64はモータ(図示省略)により差動装置62を介して
回転する回転支持体63により回転させられ、ドラム本
体64内で破砕用ロッドが転動落下動作を繰り返すよう
になっている。
【0003】この装置による砂の製造にあっては、回転
するドラム本体64内に投入鉱ホッパ65から砂の原料
となる原石を投入するものであり、投入された原石は、
本体ドラム64の回転により、ドラム本体64内で転動
落下する破砕用ロッド相互間、或いは破砕用ロッドと本
体ドラム64内のライナの間の摩擦によって破砕され
る。破砕石は、排鉱ホッパ66の排鉱口から下方へ排出
される。排鉱口にはトロンメル(篩)67が設けられて
おり、排鉱口から排出される破砕石はトロンメル67に
かけられ砂の選別が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の砂製造装置では、ドラム本体64内に挿入したロッ
ド相互間、或いはロッドとドラム本体64内部のライナ
の間の転動摩擦によって、ドラム本体64内に供給され
た原石が破砕される構成であるため、この破砕によりで
きる製品(砂)の粒径及び粒形が、本体ドラム64内に
挿入したロッドの寸法や重量に大きく左右されることに
なり、粒形が揃った小粒径の砂、すなわち自然の砂に近
い砂を得るのが難しいという問題があった。また、この
ようにして得られた砂は鋭角に尖った角のあるものが多
く、このような砂をホース等で送る場合、ホースを傷め
たり、ホースに詰まりが生じたりするという問題があっ
た。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、その課題は粒形が揃った小粒径の
砂すなわち自然の砂に近い砂を得ることができ、得られ
た砂を送るホース等を傷めたりすることのない砂製造装
置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に係る砂製造装置は、回転可能に支持されモー
タからの駆動力を受けて回転する回転側円盤と該円盤の
回転軸方向に変位可能に支持された固定側円盤とが各々
の一側面を対向させて配置され、回転側円盤と固定側円
盤の対向面にはそれぞれ砂の原料となる原石より硬い材
質でできたライナが設けられ、この両ライナの表面には
複数の凸条が形成されており、固定側円盤及びその一側
面に設けたライナには 案内通路を構成し、該固定側円
盤の他側面側に配置されたホッパから投入される原石
を、搬送手段により該案内通路を経て該固定側円盤に設
けたライナの表面側に開口した出口へ輸送して、該回転
側円盤と該固定側円盤の間に供給し、ホッパから両ライ
ナ間に供給された原石を、固定側円盤に設けたライナの
凸条と回転する回転側円盤に設けたライナの凸条とによ
り破砕且つ擂潰しするように構成され、更に前記回転側
円盤及びその一側面に設けたライナには、該ライナの表
面上に、回転側円盤の回転時に固定側円盤のライナに開
口した案内通路の出口と合致するような位置に開口した
開口部を有し、該開口部が前記案内通路の出口と合致し
たとき該案内通路から搬送手段により輸送される原石を
収納する収納凹部が設けられていることを特徴とする。
【0007】かかる構成から、ホッパから原石が投入さ
れると、この原石は搬送手段により案内通路を経て固定
側円盤に設けたライナの表面に開口した案内通路の出口
側に輸送され、この出口で原石は回転側円盤に設けたラ
イナの回転によりそのライナの複数の凸条と順次衝突
し、この衝突により原石は繰り返し破砕されて小さくな
る。ここで小さくなった原石は、固定側円盤に設けたラ
イナの隣接する凸条間にできる凹部と回転側円盤に設け
たライナの隣接する凸条間にできる凹部とが両ライナの
相対回転により合致してできる両凹部間の隙間に入り込
み、この隙間内で両ライナの相対回転により両ライナの
各凸条と順次衝突し、この衝突により転動しながら繰り
返し破砕されてさらに小さくなる。さらに、ここで小さ
くなった原石は、両ライナの凸条間にできる隙間(両ラ
イナ間にできる最も小さい隙間)内で、前記相対回転に
より両ライナの対向する凸条により擂り潰ぶされて粒径
の小さい粒(砂)となって落下する。
【0008】このように、ホッパから投入され搬送手段
により案内通路を経て輸送される原石は、両ライナの相
対回転により両ライナの前記凹部どうしが合致してでき
る隙間内で転動しながら繰り返し破砕されて小さくな
り、この後、両ライナの凸条間にできる最も小さい隙間
内で対向する凸条により擂り潰されて粒径の小さい砂と
なって落下する。そのため、落下した砂の粒形はほぼ均
一に揃った角のないものになる。そして、固定側円盤を
前記回転軸方向に変位させて両ライナ間にできる隙間
(すなわち両ライナの凸条間にできる隙間)を調節する
ことにより、所望の粒径の砂を得ることができる。ま
た、ホッパから投入される原石を、案内通路を経て搬送
手段により輸送し固定側円盤に設けたライナの表面側に
開口した出口に機械力により強制的に輸送するので、連
続運転中も案内通路で原石がつまり供給が滞る等の不具
合を生じることなく両ライナ間の空間に臨む案内通路の
出口へ原石を円滑に順次送ることができる。
【0009】更に、前記両ライナの相対回転により収納
凹部の開口部が案内通路の出口と合致すると、その出口
にある原石の一部が搬送手段により強制的に輸送された
原石により押されてその収納凹部内に排出されて収納さ
れる。その収納凹部内に収納された原石は、回転側円盤
に設けたライナの回転により円周方向に運ばれていき、
ここで固定側円盤に設けたライナの各凸条により順次破
砕されて小さくなっていく。小さくなった原石は、収納
凹部から両ライナ間の前記隙間内に入り込んで上述した
ように粒径の小さい砂となって落下していく。このよう
に、案内通路の出口に順次搬送手段により強制的に輸送
されてくる原石の一部が、両ライナの相対回転により収
納凹部が案内通路の出口と合致する度にその収納凹部内
に搬送手段により強制的に輸送されて収納されるので、
案内通路の出口で原石が回転側円盤に設けたライナの各
凸条との衝突により順次破砕されると共に、収納凹部内
に収納された原石も固定側円盤に設けたライナの各凸条
との衝突により順次破砕されるので、ホッパから投入さ
れる原石を分散して効率よく破砕することができる。
【0010】さらに、請求項2に係る砂製造装置は、固
定側円盤に設けたライナの表面に、半径の異なる複数の
径方向位置で、円周方向に連続的に或いは非連続的に延
び且つ最外周側では下方側が少くとも連続的に延びる複
数の帯状の凸部が設けられていることを特徴とする。
【0011】かかる構成から、案内通路の出口から両ラ
イナ間に搬送手段により強制的に輸送された原石は、先
ず凸条に衝突して破砕され且つ擂潰され、小粒径となっ
た原石は固定側円盤及び回転側円盤の外周方向、特に下
方側へと進み、その過程で中心側にある凸部から外周側
にある凸部を順次通過する。該凸部を通過する原石は通
過毎にその凸部の面と回転側円盤のライナの凸条により
擂潰されるので、これにより、より一層粒径の揃った角
のない砂が得られる。
【0012】また、前記凸部のうち最外周側では下方側
が少くとも連続的に延びる帯状の凸部が設けられている
ので、前記破砕され擂潰された原石(砂)は必ず前記帯
状の凸部を通過することになり、これにより所望の粒径
より大径の砂の落下が防止できる。
【0013】また、請求項3に係る砂製造装置は、上記
原石を輸送する搬送手段がスクリューコンベアであるこ
とを特徴とする。
【0014】かかる構成から、ホッパから原石が投入さ
れると、この原石はスクリューコンベアにより案内通路
を経て固定側円盤に設けたライナの表面に開口した案内
通路の出口側に機械力により強制的に輸送され、この出
口で原石は回転側円盤に設けたライナの回転によりその
ライナの複数の凸条と順次衝突し、この衝突により原石
は繰り返し破砕されて小さくなる。ここで小さくなった
原石は、固定側円盤に設けたライナの隣接する凸条間に
できる凹部と回転側円盤に設けたライナの隣接する凸条
間にできる凹部とが両ライナの相対回転により合致して
できる両凹部間の隙間に入り込み、この隙間内で両ライ
ナの相対回転により両ライナの各凸条と順次衝突し、こ
の衝突により転動しながら繰り返し破砕されてさらに小
さくなる。さらに、ここで小さくなった原石は、両ライ
ナの凸条間にできる隙間(両ライナ間にできる最も小さ
い隙間)内で、前記相対回転により両ライナの対向する
凸条により擂り潰ぶされて粒径の小さい粒(砂)となっ
て落下する。
【0015】このように、ホッパから投入されスクリュ
ーコンベアにより案内通路を経て強制的に輸送される原
石は、両ライナの相対回転により両ライナの前記凹部ど
うしが合致してできる隙間内で転動しながら繰り返し破
砕されて小さくなり、この後、両ライナの凸条間にでき
る最も小さい隙間内で対向する凸条により擂り潰されて
粒径の小さい砂となって落下する。そのため、落下した
砂の粒形はほぼ均一に揃った角のないものになる。そし
て、固定側円盤を前記回転軸方向に変位させて両ライナ
間にできる隙間(すなわち両ライナの凸条間にできる隙
間)を調節することにより、所望の粒径の砂を得ること
ができる。また、ホッパから投入される原石を、案内通
路経てスクリューコンベアにより強制的に輸送され固定
側円盤に設けたライナの表面側に開口した出口に輸送す
るので、連続運転中も案内通路で原石がつまり供給が滞
る等の不具合を生じることなく両ライナ間の空間に臨む
案内通路の出口へ原石を円滑に順次送ることができる。
【0016】また、請求項4に係る砂製造装置は、上記
固定側円盤およびそれに設けたライナに構成した案内通
路と、その表面側に開口した出口が複数カ所にあり、そ
れらと合致する位置に開口した上記回転側円盤の開口部
に設けられた前記収納凹部にそれぞれから上記原石を輸
送することを特徴とする。
【0017】かかる構成から、上記ホッパから投入され
る原石は、それを輸送する搬送手段を左右対称に構成す
る等により、1カ所のホッパから、固定側円盤およびそ
の一側面に設けたライナに設けられた左右対称の位置の
2カ所又は随意の位置の複数カ所の案内通路を経て、固
定側円盤およびその一側面に設けたライナの左右対称の
位置の2カ所又は随意の位置の複数カ所のそれらと合致
する位置に開口した、回転側円盤の開口部に設けられた
収納凹部に、スクリューコンベアによる所定の搬送圧力
で左右対称の位置の2カ所又は随意の位置の複数カ所か
ら輸送されるので、装置を局部的に過大な応力が賦課さ
れない平均化されたものとすることで、装置全体の構成
を重剛で高価なものとせず、又原石の供給圧力を平均化
かつ軽減されたものとすることができ、運転時の原石供
給の応力による負荷を左右対称の場合は左右均等な滑ら
かなものとしたり、数多い出口を有する場合は平均化か
つ単位当たりでは軽減されたものに構成できるので、高
負荷での連続運転中も原石供給のつまり等による不具合
を生じることなく両ライナ間の空間に臨む案内通路の出
口へ原石を円滑に順次送ることができる。又機械力を用
いた搬送手段で輸送しているので、万が一にも原石供給
に詰まりを生じた場合でも、搬送手段を逆運転すること
で、容易に詰まりを取り除き生産を再開できるので、装
置の運転停止時間を短縮して稼働を高効率なものとする
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0019】図1は本発明に係る砂製造装置の実施の形
態の一例の全体を一部を省略して示した斜視図、図2は
同砂製造装置の正面図、図3は同砂製造装置をホッパ側
から見た側面図、図4は固定側円盤に設けたライナの正
面図、そして図5は回転側円盤に設けたライナの斜視図
である。図6は同砂製造装置のホッパおよび搬送手段部
分の詳細側面図、図7は図6の砂製造装置のホッパおよ
び搬送手段部分の一部を切り欠いて示す詳細正面図、図
8は原石案内路および出口開口部を左右2カ所とした他
の実施形態の一例のホッパおよび搬送手段部分の詳細
図、図9は図8の砂製造装置のホッパおよび搬送手段部
分の詳細正面図、図10は図9の砂製造装置の回転円盤
側に設けた収納凹部部分の詳細側面図、図11は図10
の収納凹部部分の詳細正面図である。
【0020】砂製造装置1は、図1及び図2に示すよう
に、モータ2からの駆動力を受けて回転する回転側円盤
3と、該円盤3の回転軸方向に変位可能に支持された固
定側円盤6とを備え、各円盤3、6の一側面を対向させ
て配置してある。各円盤3、6の対向面にはそれぞれラ
イナ5、7が多数のボルト4或いはその他の方法で固定
されて設けられている。両円盤3、6は鉄等の金属製で
あり、両ライナ5、7はそれぞれ砂の原料となる原石
(川等で採取した砂利)より硬い材質の材料、例えばマ
ンガン等の金属でできている。
【0021】回転側円盤3の回転軸8は、ベアリングベ
ース9、10上にそれぞれ固定された軸受け11、12
により2箇所で水平に且つ回転可能に支持されている。
その回転軸8の一端側に前記回転側円盤3が垂直状態に
なるようにその中心部が固定され、他端側には大径のス
プロケット13が固定されている。このスプロケット1
3と、モータ2の出力軸に固定された小径のスプロケッ
ト14との間には、チェーンベルト15が巻き掛けら
れ、モータ2の回転が所定の減速比で減速されて回転軸
8及び回転側円盤3に伝達され、回転側円盤3が所定の
回転数で回転するようになっている。図2において、符
号16は装置全体を支持する支持台で、この支持台16
上に前記ベアリングベース9、10が支持されている。
【0022】また、図2で示すように、回転側円盤3の
他側面(回転軸8固定側の面)をこの面に垂直な方向
(回転軸方向)に押圧し、回転側円盤3の回転のぶれを
抑制する複数の(本例では図示を省略してあるが、円周
方向にほぼ等間隔に配置された3個の)円盤受けローラ
17が設けられている。これらの円盤受けローラ17
は、支持台16上にそれぞれ固定された左右の支柱及び
該両支柱を連結する水平の補強部材等からなるローラベ
ース18に保持されている。
【0023】図2及び図3に示すように、前記固定側円
盤6の他側面の左右2箇所にはスライド架台19が固定
され、該各スライド架台19の下端には逆V字形のスラ
イダ20が固定されている。左右のスライダ20は、支
持台16上に固定された左右の逆V字形のスライドベー
ス21上にそれぞれ摺動自在に嵌合し、これによって、
固定側円盤6が前記回転軸方向に変位可能に支持されて
いる。なお、本例では、固定側円盤6は、固定側円盤6
の一側面に設けたライナ7(以下、固定側ライナ7とい
う)と回転側円盤3の一側面に設けたライナ5(以下、
回転側ライナ5という)との間の隙間が0mmになる位
置からその隙間が所定の距離(例えば170mm)にな
る位置までの範囲内で前記回転軸方向に変位可能になっ
ている。
【0024】また、左右のスライド架台19の下端部外
側には、回転軸方向に所定の間隔だけ離れた2枚のスト
ッパプレート22、22がそれぞれ固定されている。左
右にある各ストッパプレート22、22の間には、基端
側が支持台16に回転軸方向に垂直な面内でそれぞれ回
動自在に支持された左右の安全フック23の係合部が挿
入可能になっている。左右の安全フック23の各係合部
を左右にある各ストッパプレート22、22の間に挿入
すると、左右のスライド架台19がロックされて固定側
円盤6及び固定側ライナ7を回転軸方向に変位させるこ
とができなくなる。これによって、運転中に固定側円盤
6及び固定側ライナ7が回転軸方向に動いて両ライナ
5、7の間隔が変化するのを防止できるようになってい
る。
【0025】さらに、左右のスライド架台19には、図
2及び図3に示すように、左右のスライド架台19と両
架台19に固定された固定側円盤6を油圧により回転軸
方向に変位させて両ライナ5、7間の間隔を油圧により
調節する間隔調節手段24が取り付けられている。この
間隔調節手段24は、左右のスライド架台19の各下端
部を油圧により押し引きする左右の2つの下側油圧ホイ
スト25と、左右のスライド架台19の各上端部を押し
引きする左右の2つの上側油圧ホイスト26との4つの
油圧ホイストを含んでいる。
【0026】左右の下側油圧ホイスト25の各油圧シリ
ンダ27が固定された左右の油圧ホイストベース28
は、支持台16上に固定されている。各油圧シリンダ2
7内を摺動するロッド29の先端が左右のスライド架台
19の下端部に固定された左右の接続部材30とそれぞ
れ連結されている。
【0027】一方、左右の上側油圧ホイスト26を取り
付けるための左右の油圧ホイスト架台31、31が、左
右のスライド架台19の後方にそれぞれ配置されて支持
台16上に固定されている。左右の油圧ホイスト架台3
1、31は、支持台16上にそれぞれ固定された左右の
補強板32、32によってそれぞれ補強されている。そ
して、左右の上側油圧ホイスト26の各油圧シリンダ3
3が固定された左右の油圧ホイストベース34は、左右
の油圧ホイスト架台31の上端部にそれぞれ固定されて
いる。各油圧シリンダ33内を摺動するロッド35の先
端が左右のスライド架台19の上端部に固定された左右
の接続部材36とそれぞれ連結されている。
【0028】このように構成された間隔調節手段24
は、4つの油圧ホイスト25、26を、該各ホイストの
ロッド29、35が同方向に同量だけ変位するように作
動させることにより、左右のスライド架台19と固定側
円盤6を回転軸方向に変位させて両ライナ5、7の間隔
を調節できるようになっている。
【0029】また、図2、図4、図6及び図7に示すよ
うに、固定側円盤6及び固定側ライナ7には、固定側円
盤6の他側面に配置されるホッパ37から投入される原
石を、入口側から、固定側ライナ7の表面側に開口した
出口へ案内する案内通路39が設けられている。案内通
路39には、本例ではギャードモーター70で駆動され
るスクリューコンベアである搬送手段71が内蔵され、
ホッパ37の端の出口が案内通路39の入口と連通して
いる。そして、スクリューコンベアである搬送手段71
を内蔵する案内通路39の出口42は、固定側ライナ7
の一側面に開口した開口部43で構成されている。本例
では搬送手段をスクリューコンベアとしたため、装置全
体のコンパクト化を計るため案内通路に内蔵することと
したが、原石を輸送する搬送手段の構造と形態によって
は、案内通路と単に接続するものとし、保守の容易化を
計ることも可能である。
【0030】一方、図5に示すように、回転側円盤3及
び回転側ライナ5には、該ライナ5の表面上の、回転側
円盤3及び回転側ライナ5の回転時に固定側円盤6の固
定側ライナ7に開口した案内通路39の出口42と合致
するような位置に開口した開口部44をそれぞれ有し、
開口部44が案内通路39の出口42と合致したとき案
内通路39から搬送手段71により強制的に排出される
原石を収納する長方形の4つの収納凹部45が設けられ
ている。4つの収納凹部45は、円周方向にほぼ等間隔
に配置され、各収納凹部45には、案内通路39の出口
42から回転側ライナ5側へ搬送手段71により押し出
される原石を受け回転側円盤3及び回転側ライナ5の回
転に伴って円周方向へ運ぶ平面部46と、平面部46に
載って運ばれる原石を前記回転により円周方向へ進むに
つれて固定側ライナ7側へ落とし易くする傾斜面部47
とが形成されている。各収納凹部45の開口部44の周
縁には、長方形に連続した凸条48が設けられている。
各収納凹部45の凸条48の4つの辺の各々は、原石を
破砕する凸条(回転歯)の一部を構成している。そし
て、各収納凹部45を形成する壁部49が回転側円盤3
の他側面に突出して形成されている (図1及び図2参
照)。
【0031】また、前記固定側ライナ7の表面には、図
4に示すように、該ライナ7の中心から放射状に延びる
多数の凸条(固定歯)50が形成されている。各凸条5
0は原石を破砕する歯(固定歯)となるもので、各凸条
50によって破砕されて粒径が小さくなった原石が、隣
接する2つの凸条50間にできる凹部68内を外方へ案
内されるようになっている。また、固定側ライナ7の表
面には、半径の異なる複数の径方向位置で、円周方向に
連続的に或いは非連続的に延び且つ最外周側では下方側
が少くとも連続的に延びる複数の帯状の凸部51〜60
が形成されている。
【0032】凸部51〜54は、固定側ライナ7のほぼ
下側半分の領域内にあって異なる径方向位置でそれぞれ
円周方向に連続している。これらの凸部51〜54は、
各凸条50の間の凹部68内を通って落下する原石の粒
径をより小さくするために設けられている。そのため、
各凸部51〜54の高さを、内側の凸部51から外側の
凸部54に向かって次第に大きくするのが好ましい。凸
部55は、破砕されて粒径の小さくなった原石が案内通
路39内に入り込まないようにするために、案内通路3
9の矩形の開口部43の内周側縁部及びその出口42の
水平縁部に沿って連続して設けられている。
【0033】凸部56〜58は、凸部51〜54と同様
に各凸条50間の凹部68内を通って落下する原石の粒
径をより小さくするために設けられていると共に、凸部
51の一部で破砕された後に凸部52、53のない領域
(図4の斜め右下の領域)に入り込んだ砂が外へ飛び出
さないように、これらの砂を阻止するためにも設けられ
ている。そのため、各凸部56〜58の高さを、内側の
凸部56から外側の凸部58の向かって次第に高くする
のが好ましい。そして、残りの凸部59、60は、周方
向に非連続的に延びており、凸部51〜54と同様に各
凸条50間の凹部68内を通って落下する原石の粒径を
より小さくするために設けられていると共に、凸部52
の一部で破砕された後に凸部51、53及び54のない
領域(図4の斜め左上の領域)内に入り込んだ砂が外へ
飛び出さないように、これらの砂を阻止するためにも設
けられている。そのため、凸部59、60の高さを凸部
52の高さより大きくするのが好ましい。
【0034】そして、回転側ライナ5の表面には、図5
に示すように、原石を破砕する回転歯としての多数の凸
条61が設けられている。これらの凸条61は、回転側
ライナ5の表面を円周方向に分割した複数の領域(本例
では円周方向にほぼ8等分した8つの領域)の各々内
に、隣接する領域の凸条61と異なる方向に延びるよう
に形成された互いに平行な複数の凸条61を含んでい
る。具体的には、8分割された各領域内の複数の凸条6
1は、隣接する領域内にある複数の凸条61に対しほぼ
45゜傾いている。その結果、回転側ライナ5の中心に
関して対称な2つの領域の各凸条61は互いに平行にな
っている。このように方向の異なる多数の凸条61を回
転側ライナ5の表面に設けたことにより、原石はより確
実に凸条に捕えられ、原石の破砕や擂潰しが効率良く行
なわれることになり、一層粒径の揃った角のない砂を得
ることができる。
【0035】このように構成された本例の砂製造装置で
は、間隔調節手段24の4つの油圧ホイスト25、26
を作動させて両ライナ5、7間の間隔を油圧により所定
の大きさに調節し、かつモータ2を駆動させて回転側円
盤3及び回転側ライナ5を回転させた状態で、ホッパ3
7から砂の原料となる原石が投入されると、この原石は
固定側円盤6及び固定側ライナ7に設けた案内通路39
に、本例では内蔵されたスクリューコンベアである搬送
手段71により強制的に輸送されて、固定側ライナ6の
表面に開口した出口42に送られ、この出口42に送ら
れた原石は回転する回転側ライナ5の多数の凸条61と
繰返し衝突し、この衝突により原石は順次破砕されて小
さくなっていく。
【0036】両ライナ5、7の相対回転により4つの収
納凹部45の各開口部44が案内通路39の出口42と
順次合致すると、その出口42にある原石の一部が、ス
クリューコンベアである搬送手段71の順回転動作によ
り押され出口42と合致した各収納凹部45内に排出さ
れて収納される。その収納凹部45内に収納された原石
は、回転側ライナ5の回転により円周方向に運ばれてい
き、その間にも固定側ライナ7の各凸条50により繰返
し破砕されて小さくなっていく。各収納凹部45内で小
さくなった原石は、各収納凹部45の傾斜面部47がそ
の平面部46より下方に向くに従いその傾斜面部47に
より案内されて各収納凹部45内から両ライナ5、7間
の隙間に落ちていく。
【0037】その隙間に落ちる原石は、固定側ライナ7
の隣接する凸条50間にできる凹部68と回転側ライナ
5の隣接する凸条61間にできる凹部69とが両ライナ
5、7の相対回転により合致してできる両凹部68、6
9間の隙間に入り込み、この隙間内で前記相対回転によ
り両ライナ5、7の各凸条61、50と順次衝突し、こ
の衝突により転動しながら繰り返し破砕されてさらに小
さくなる。
【0038】ここで小さくなった原石は、さらに、両ラ
イナ5、7の一方の凸条とその他方の凸条との間にでき
る隙間(両ライナ間にできる最も小さい隙間)に入り込
み、この隙間内で前記相対回転により両ライナ5、7の
対向する凸条61、50により擂り潰ぶされて粒径の小
さい粒(砂)となって落下する。
【0039】このように、ホッパ37から投入されて搬
送手段71により案内通路39の出口42に送られる原
石の一部は、その出口42で破砕されて小さくなり、両
ライナ5、7間の隙間に入り込む。この隙間に入り込ん
だ原石は、両ライナ5、7の凹部69、68どうしが合
致してできる隙間内で転動しながら繰り返し破砕されて
小さくなり、最終的には両ライナ5、7の凸条61、5
0間にできる最も小さい隙間内で対向する凸条により擂
潰され粒径の小さい砂となって落下する。そのため、落
下した砂の粒形はほぼ均一に揃った角のないものにな
る。そして、固定側円盤6を回転軸方向に変位させて両
ライナ5、7間の隙間(すなわち両ライナの凸条61、
50間の隙間)を調節することにより、所望の粒径の砂
を得ることができる。従って、本例の砂製造装置によれ
ば、粒形が揃った小粒径の砂すなわち自然の砂に近い砂
を得ることができ、得られた砂を送るホース等を傷めた
りすることがない。
【0040】また、本例の砂製造装置によれば、搬送手
段71により案内通路39の出口42に順次送られてく
る原石の一部が、両ライナ5、7の相対回転により各収
納凹部45がその出口42と合致する度に合致した収納
凹部45内に収納されるので、出口42で原石が回転側
ライナ5の各凸条61との衝突により順次破砕されると
共に、各収納凹部45内に収納された原石も固定側ライ
ナ7の各凸条50との衝突により順次破砕されるので、
ホッパ37から投入される原石を分散して効率よく破砕
することができる。
【0041】また、案内通路39には、本例では搬送手
段71としてスクリューコンベアが内蔵され、その回転
動作により原石を強制的に固定側ライナ7の表面側に開
口した出口42側へ向かって輸送するので、固定側円盤
と回転側円盤間に過大な応力が働く連続運転中も、案内
通路で原石が詰まり供給が滞る等の不具合を生じること
なく両ライナ間の空間に臨む案内通路の出口へ原石を円
滑に順次送ることができる。又スクリューコンベアに限
らず、搬送手段を順逆運転が可能なものとすることによ
り、万が一砂製造装置の稼働中に供給される原石に詰ま
りが生じたとしても、その逆運転により容易に詰まりを
取り除き、その停止時間を短縮して砂製造装置の稼働率
を高め、高い生産効率を得ることができる。
【0042】また、各収納凹部45内で小さくなった原
石は、各収納凹部45の傾斜面部47がその平面部46
より下方に向くに従いその傾斜面部47により案内され
て各収納凹部45内から両ライナ5、7間の隙間に落ち
ていくので、各収納凹部45内で小さくなった原石をそ
の隙間内に順次効率良く送り出すことができる。
【0043】また、本例の砂製造装置によれば、ホッパ
37から投入されスクリューコンベアである搬送手段7
1により強制的に輸送される原石は、両ライナ5、7の
間で、回転側ライナ5の表面に形成された各領域ごとに
方向が異なる多数の凸条61との衝突を繰り返して破砕
されると共に、固定側ライナ7の表面に形成された放射
状に延びる多数の凸条50との衝突を繰り返して破砕さ
れるので、このような破砕によりできる砂の粒形をより
一層均一に揃った角のないものにすることができる。
【0044】さらに、本例の砂製造装置によれば、固定
側円盤6に設けたライナ7の表面には、半径の異なる複
数の径方向位置で、円周方向に連続的に或いは非連続的
に延び且つ最外周側では下方側が少くとも連続的に延び
る複数の帯状の凸部51〜60が設けられているので、
案内通路39の出口42から両ライナ5、7間に送られ
た原石は、先ず凸条50、61に衝突して破砕され且つ
擂潰され、小粒径となった原石は固定側円盤6及び回転
側円盤3の外周方向、特に下方側へと進み、その過程で
凸部51〜60を順次通過し、該凸部51〜60を通過
する原石は通過毎にその凸部51〜60の面と回転側円
盤3のライナ5の凸条61により擂潰されるので、これ
により、より一層粒径の揃った角のない砂が得られる。
【0045】また、前記凸部51〜60のうち最外周側
では下方側が少くとも連続的に延びる帯状の凸部54が
設けられているので、前記破砕され擂潰された原石
(砂)は必ず前記帯状の凸部54を通過することにな
り、これにより所望の粒径より大径の砂の落下が防止で
きる。
【0046】図8は、本発明に係る砂製造装置の他の実
施の形態の例を一部を省略してホッパおよび搬送手段部
分を詳細に示した左側面図である。
【0047】本例では、ホッパおよび搬送手段の周辺の
みが先に示した具体例と異なっている他は、同様の構成
となっている。本例では、ホッパ37の下端に開口した
ホッパ出口は、固定側円盤に設けられた案内通路とは独
立して固定側円盤のほぼ中央部分に位置し、そのスクリ
ューが左右対称に構成されたスクリューコンベアである
搬送手段72の中央部に開口している。スクリューの順
回転により開口部から搬送手段72の両端に向かって強
制的に輸送された原石は、搬送手段72の左右端部の契
合する位置に配設された2カ所の案内通路開口部から固
定側円盤に構成された2カ所の案内通路73、74内に
輸送され、それらと合致する位置に開口した前記回転側
円盤の開口部に設けられた前記収納凹部にそれぞれから
原石を投入する。
【0048】このように構成された本例の砂製造装置で
も、間隔調節手段24の4つの油圧ホイスト25、26
を作動させて両ライナ5、7間の間隔を油圧により所定
の大きさに調節しかつモータ2を駆動させて回転側円盤
3及び回転側ライナ5を回転させた状態で、ホッパ37
から砂の原料となる原石が投入されると、この原石は固
定側円盤6及び固定側ライナ7に設けた案内通路73、
74にスクリューコンベアである搬送手段72により強
制的に輸送されて、固定側ライナ6の表面の2カ所に開
口した出口に送られ、これらの出口に送られた原石は回
転する回転側ライナ5の多数の凸条61と繰返し衝突
し、この衝突により原石は順次破砕されて小さくなって
いく。
【0049】両ライナ5、7の相対回転により4つの収
納凹部45の各開口部44が案内通路73、74の出口
と順次合致すると、その出口にある原石の一部が、スク
リューコンベアである搬送手段72の順回転動作により
押され出口と2カ所の位置で同時に合致した各収納凹部
45内に排出されて収納される。その収納凹部45内に
収納された原石は、回転側ライナ5の回転により円周方
向に運ばれていき、その間にも固定側ライナ7の各凸条
50により繰返し破砕されて小さくなっていく。各収納
凹部45内で小さくなった原石は、各収納凹部45内か
ら両ライナ5、7間の隙間に落ちていく。
【0050】その隙間に落ちる原石は、固定側ライナ7
の隣接する凸条50間にできる凹部68と回転側ライナ
5の隣接する凸条61間にできる凹部69とが両ライナ
5、7の相対回転により合致してできる両凹部68、6
9間の隙間に入り込み、この隙間内で前記相対回転によ
り両ライナ5、7の各凸条61、50と順次衝突し、こ
の衝突により転動しながら繰り返し破砕されてさらに小
さくなる。
【0051】ここで小さくなった原石は、さらに、両ラ
イナ5、7の一方の凸条とその他方の凸条との間にでき
る隙間(両ライナ間にできる最も小さい隙間)に入り込
み、この隙間内で前記相対回転により両ライナ5、7の
対向する凸条61、50により擂り潰ぶされて粒径の小
さい粒(砂)となって落下する。
【0052】このように、ホッパ37から投入されて搬
送手段72により案内通路の出口73、74に送られた
原石の一部は、その出口42で破砕されて小さくなり、
両ライナ5、7間の隙間に入り込む。この隙間に入り込
んだ原石は、両ライナ5、7の凹部69、68どうしが
合致してできる隙間内で転動しながら繰り返し破砕され
て小さくなり、最終的には両ライナ5、7の凸条61、
50間にできる最も小さい隙間内で対向する凸条により
擂潰され粒径の小さい砂となって落下する。そのため、
落下した砂の粒形はほぼ均一に揃った角のないものにな
る。そして、固定側円盤6を回転軸方向に変位させて両
ライナ5、7間の隙間(すなわち両ライナの凸条61、
50間の隙間)を調節することにより、所望の粒径の砂
を得ることができる。従って、この例の砂製造装置によ
っても、粒形が揃った小粒径の砂すなわち自然の砂に近
い砂を得ることができ、先に示した具体例により得られ
た砂と同様に砂を送るホース等を傷めたりすることがな
い。
【0053】また、本例の砂製造装置によれば、搬送手
段72により案内通路39の出口73、74に順次送ら
れてくる原石の一部が、両ライナ5、7の相対回転によ
り各収納凹部45がその出口42と合致する度に合致し
た収納凹部45内に収納されるので、出口42で原石が
回転側ライナ5の各凸条61との衝突により順次破砕さ
れると共に、各収納凹部45内に収納された原石も固定
側ライナ7の各凸条50との衝突により順次破砕される
ので、ホッパ37から投入される原石をより分散して効
率よく破砕することができる。
【0054】また、本例では固定側円盤に設けられた案
内通路とは独立してスクリューコンベアである搬送手段
72が設置され、その動作により原石を左右方向に向か
って同時に強制的に固定側ライナ7の表面側の両端部に
開口した搬送手段の出口を経由して案内通路73、74
に輸送するので、1つの出口については単位時間当たり
の搬送量が低下することにより、滑らかな搬送動作が保
証され、過大な負荷がかかる連続運転中も、案内通路で
原石が詰まり供給が滞る等の不具合の発生は先の具体例
に較べさらに希なものとなり、両ライナ間の空間に臨む
案内通路の出口へ原石をより円滑に順次送ることができ
るようになる。又先に示した具体例と同様スクリューコ
ンベアに限らず、搬送手段を順逆運転が可能なものとす
ることにより、万が一砂製造装置の稼働中に供給される
原石の詰まりが生じたとしても、搬送手段の逆運転によ
り容易に詰まりを取り除き、その停止時間を短縮して高
い稼働効率の砂製造装置とすることができる。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明に係る砂製造装置に
よれば、粒形が揃った且つ角のない砂すなわち自然の砂
に近い砂を効率よくかつ安価な装置で得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る砂製造装置の実施の形態の一例を
示す斜視図。
【図2】図1に示す砂製造装置の正面図。
【図3】図2の左側面図。
【図4】図1に示す砂製造装置で用いる固定側ライナの
正面図。
【図5】図1に示す砂製造装置で用いる回転側ライナの
斜視図。
【図6】図1に示す砂製造装置のホッパおよび搬送手段
部分の詳細側面図。
【図7】図6の一部を切り欠いた正面図。
【図8】本発明に係る砂製造装置の他の実施形態の一例
のホッパおよび搬送手段部分を示す詳細側面図。
【図9】図8の正面図。
【図10】図9の砂製造装置の回転円盤側に設けた収納
凹部部分の詳細側面図。
【図11】図10の正面図。
【図12】従来の砂製造装置を示す正面図。
【符号の説明】
1 砂製造装置 2 モータ 3 回転側円盤 5 回転側ライナ 6 固定側円盤 7 固定側ライナ 37 ホッパ 39 案内通路 42 出口 44 開口部 45 収納凹部 50、61 凸条 51〜60 帯状の凸部 68、69 凹部 70 ギャードモーター 71 搬送手段 72 搬送手段 73 案内通路 74 案内通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B02C 7/00 - 7/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能に支持されモータからの駆動力
    を受けて回転する回転側円盤と該円盤の回転軸方向に変
    位可能に支持された固定側円盤とが各々の一側面を対向
    させて配置され、前記回転側円盤と固定側円盤の対向面
    にはそれぞれ砂の原料となる原石より硬い材質でできた
    ライナが設けられ、この両ライナの表面には複数の凸条
    が形成されており、前記固定側円盤及びその一側面に設
    けたライナには案内通路を構成し、該固定側円盤の他側
    面側に配置されたホッパから投入される原石を、搬送手
    段により前記案内通路を経て前記固定側円盤に設けたラ
    イナの表面側に開口した出口へ輸送して、前記回転側円
    盤と前記固定側円盤の間に供給し、前記ホッパから前記
    両ライナ間に供給された原石を、前記固定側円盤に設け
    たライナの凸条と回転する前記回転側円盤に設けたライ
    ナの凸条とにより破砕且つ擂潰しするように構成され、
    更に前記回転側円盤及びその一側面に設けたライナに
    は、該ライナの表面上に、前記回転側円盤の回転時に固
    定側円盤のライナに開口した前記案内通路の出口と合致
    するような位置に開口した開口部を有し、該開口部が前
    記案内通路の出口と合致したとき案内通路から排出され
    る原石を収納する収納凹部が設けられていることを特徴
    とする砂製造装置。
  2. 【請求項2】 前記固定側円盤に設けたライナの表面に
    は、半径の異なる複数の径方向位置で、円周方向に連続
    的に或いは非連続的に延び且つ最外周側では下方側が少
    くとも連続的に延びる複数の帯状の凸部が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の砂製造装置。
  3. 【請求項3】 前記案内通路を経て前記原石を輸送する
    搬送手段がスクリューコンベアであることを特徴とす
    る、請求項1又は2に記載の砂製造装置。
  4. 【請求項4】 前記固定側円盤およびそれに設けたライ
    ナに構成した前記案内通路と、その表面側に開口した前
    記出口が複数カ所にあり、それらと合致する位置に開口
    した前記回転側円盤の開口部に設けられた前記収納凹部
    にそれぞれから前記原石を輸送することを特徴とする、
    請求項1、2又は3に記載の砂製造装置。
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