JP2021534856A - 腎臓除神経準備 - Google Patents

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Abstract

本発明は、腎臓除神経の文脈に関する。腎臓除神経の結果に関連した更なる改善を提供するために、入力ユニット12と処理ユニット14と出力ユニット16とを備える、腎臓除神経準備のための装置10が提供される。入力ユニットは、第1の動脈パラメータデータと第2の動脈パラメータデータとを受信するように構成されている。第1の動脈パラメータデータは、対象者の腎動脈部の動脈硬化度に関連しており、第2の動脈パラメータデータは、対象者の非腎動脈部の動脈硬化度に関連している。処理ユニットは、第1の動脈パラメータデータに基づいて腎動脈部に対するそれぞれの脈管硬化度を計算することと、第2の動脈パラメータデータに基づいて非腎動脈部に対するそれぞれの脈管硬化度を計算することと、更に、腎動脈部に対する脈管硬化度と非腎動脈部に対する脈管硬化度とに基づいて腎臓除神経のための応答パラメータを特定することとを行うように構成されている。次に、出力ユニットが応答パラメータを提供するように構成されている。

Description

本発明は、腎臓除神経の分野に関し、特に、腎臓除神経準備のためのデバイス、腎臓除神経評価のためのシステム、及び、腎臓除神経準備のための方法に関する。
高血圧は、健康リスクに関連している。一例として、高血圧の原因のうちの1つは、腎動脈緊張に影響する交感神経オーバードライブである。腎臓除神経は、それぞれの神経信号を遮り、ひいては血圧を下げるための1つの選択肢である。しかし、腎臓除神経の有効性は、患者間で異なり得る。例えば、WO2017/198490(A1)は腎臓除神経の結果の観点による患者の層別化を更に改善するために圧力/流量の脈動の速度、すなわち、主腎動脈内における脈波伝播速度を特定することに関連している。しかし、患者が腎臓除神経(RDN)に対して異なる応答を示すことが示されている。電気的神経信号に起因した腎動脈の硬化に加えて、他の因子も動脈硬化度に影響を与え得る。
したがって、腎臓除神経の結果に関連した更なる改善を提供する必要性が存在する。
本発明の目的は独立請求項の主題により解決され、更なる実施形態が従属請求項に組み込まれる。本発明の後述の態様が、腎臓除神経準備のためのデバイス、腎臓除神経評価のためのシステム、及び腎臓除神経準備のための方法にも適用されることに留意されなければならない。
本発明によると、腎臓除神経準備のための方法は、
a)第1の動脈パラメータデータと第2の動脈パラメータデータとを受信するステップであって、
第1の動脈パラメータデータが、腎動脈部の動脈硬化度に関連しており、
第2の動脈パラメータデータが、非腎動脈部の動脈硬化度に関連している、
受信するステップと、
b)第1の動脈パラメータデータに基づいて、腎動脈部に対するそれぞれの脈管硬化度を計算するステップと、第2の動脈パラメータデータに基づいて、非腎動脈部に対するそれぞれの脈管硬化度を計算するステップと、
c)腎動脈部に対する脈管硬化度と非腎動脈部に対する脈管硬化度とに基づいて、腎臓除神経のための応答パラメータを特定するステップと、
d)応答パラメータを提供するステップと、
を有する。
このパラメータは、全身動脈硬化から、交感神経オーバードライブに起因した動脈硬化を区別することができるための更なる情報を医療スタッフに提供する。したがって、可能な腎臓除神経の予測及び評価が改善される。
一例によると、第1の動脈パラメータデータ及び第2の動脈パラメータデータは、脈波伝播速度(PWV)に基づいている。代替的に、又は追加的に、第1の動脈パラメータデータ及び第2の動脈パラメータデータは、同じ時点からの測定結果に基づいている。
一例によると、ステップa)に対して、第1の動脈パラメータデータは、物体の脈管構造における第1の位置において測定され、第2のパラメータデータは、物体の脈管構造における第2の位置において測定される。第1のデータは、腎動脈部において測定され、第2のデータは、非腎動脈部において測定される。
本発明によると、更に、腎臓除神経準備のためのデバイスが備えられる。デバイスは、入力ユニット、処理ユニット、及び出力ユニットを備える。入力ユニットは、第1の動脈パラメータデータと第2の動脈パラメータデータとを受信するように構成されている。第1の動脈パラメータデータは、対象者の腎動脈部の動脈硬化度に関連しており、第2の動脈パラメータデータは、対象者の非腎動脈部の動脈硬化度に関連している。処理ユニットは、第1の動脈パラメータデータに基づいて、腎動脈部に対するそれぞれの脈管硬化度を計算するように、及び、第2の動脈パラメータデータに基づいて、非腎動脈部に対するそれぞれの脈管硬化度を計算するように、及び、腎動脈部に対する脈管硬化度と非腎動脈部に対する脈管硬化度とに基づいて、腎臓除神経のための応答パラメータを特定するように構成されている。出力ユニットは、応答パラメータを提供するように構成されている。
一例によると、第1の動脈パラメータデータ及び第2の動脈パラメータデータは、脈波伝播速度に基づいている。
一例によると、第1の動脈パラメータデータ及び第2の動脈パラメータデータは、順応性、膨張度、及び断面積の相対的増加からなる群のうちの少なくとも1つに基づいている。
一例によると、腎動脈部の硬化度は交感神経オーバードライブによる影響を受け、非腎動脈部の硬化度は交感神経オーバードライブにより影響を受けない(又は、大幅に小さい影響しか受けない)。
本発明によると、更に、腎臓除神経評価のためのシステムが提供される。システムは、測定構成体と、上記の例のうちの1つによる腎臓除神経準備のためのデバイスとを備える。測定構成体は、腎動脈部に対する第1の動脈パラメータデータを検出するように、及び、非腎動脈部に対する第2の動脈パラメータデータを検出するように、及び、腎臓除神経評価のためにデバイスの入力ユニットに第1の動脈パラメータデータ及び第2の動脈パラメータデータを提供するように構成されている。1つの選択肢として、特定された応答パラメータを示すためにディスプレイが提供される。
一例によると、測定構成体は、第1の位置における硬化度パラメータと第2の位置における硬化度パラメータとを提供する。第1の位置において、測定構成体は、腎動脈部に少なくとも部分的に配置されるように構成される。第2の位置において、測定構成体は、非腎動脈部に配置されるように構成される。
1つの選択肢として、脈波伝播速度は、それぞれの第1の位置及び第2の位置に対する硬化度パラメータとして提供される。
一例によると、測定構成体は、圧力センサー、流速センサー、及びイメージングセンサーからなる群のうちの少なくとも1つのセンサーを備える。
一例によると、測定構成体は、少なくとも第1のセンサーユニットと第2のセンサーユニットとを備える。
一態様によると、腎動脈と非腎動脈である別の動脈(例えば大動脈)との両方における動脈硬化度測定結果に基づいて、抵抗性高血圧を患った患者が腎臓除神経に応答を示す可能性を評価することが提供される。これは、神経性刺激に起因した動脈の硬化の影響と全身動脈硬化の影響とを区別することを可能にする。一例において、2つの検出ユニットを伴うカテーテル又はガイドワイヤが提供され、一方が大動脈に位置し、他方が腎動脈に位置する(又は、2つの位置間を動かされるガイドワイヤ/カテーテルにおける1つの検出ユニットが提供される)。更に、獲得「ボックス」、及び、検出ユニットの信号を収集することと、2つの位置における脈管硬化度を計算することと、2つの計算された硬化度値に基づいて1つのパラメータを特定することと、その値のみに基づいて腎臓除神経の応答者又は非応答者として患者を分類することとを行うそれぞれの処理アルゴリズムが提供される。この提供された指標又は指数又は値は、次に、執刀医又は他の適格な者により実施される診断ステップのために使用され得る。更なる例において、スクリーンに特定されたパラメータを示す、及び/又は、例えば値又は図を提供しながら患者が腎臓除神経に応答を示す可能性を示す可視化ユニットが提供される。
一例において、医療介入型デバイス(カテーテル又はガイドワイヤ)は、少なくとも2つの検出ユニットを備える。1つのユニットが腎動脈の内部に位置し得るとともに、他方が、例えば10cmの距離をとって別の動脈に、例えば大動脈に位置するように、ユニットは離隔されている。各検出ユニットは、それぞれの脈管の硬化度を評価することが可能である。一例として、硬化度は、2つの圧力センサーを使用して評価され得る。信号獲得ボックスは検出要素の信号を収集する。硬化度の尺度が両方の動脈に対して特定されるように、収集された信号が処理される。両方の動脈における硬化度の組合せに基づいて、腎臓除神経に対して高血圧を患った患者を階層化すること(すなわち、患者が腎臓除神経に応答を示す可能性があるか否か)を可能にするパラメータが特定される。このパラメータに基づいて、可視化ユニットは、患者が腎臓除神経に応答を示す可能性を示す。
本発明のこれらの態様及び他の態様が、以下で説明される実施形態から明らかとなり、以下で説明される実施形態を参照しながら説明される。
本発明の例示的な実施形態が以下の図面を参照しながら以下で説明される。
腎臓除神経準備のためのデバイスの一例を概略的に示す図である。 腎臓除神経評価のためのシステムの例を概略的に示す図である。 脈管系の文脈における腎臓除神経評価のためのシステムの更なる例の一部を概略的に示す図である。 脈管系の文脈における更なる例を示す図である。 図4に示される構成体の脈波伝播速度測定結果に関連したグラフである。 脈波伝播速度測定結果に関連したグラフである。 腎臓除神経準備のための方法の例の基本ステップを示す図である。
図1は、腎臓除神経準備のためのデバイス又は装置10を示す。装置10は入力ユニット12、処理ユニット14、及び出力ユニット16を備える。入力ユニット12は、第1の動脈パラメータデータと第2の動脈パラメータデータとを受信するように構成されている。第1の動脈パラメータデータは、対象者の腎動脈部の動脈硬化度に関連している。更に、第2の動脈パラメータデータは、対象者の非腎動脈部の動脈硬化度に関連している。処理ユニット14は、第1の動脈パラメータデータに基づいて腎動脈部に対するそれぞれの脈管硬化度を計算するように構成されている。処理ユニット14は、第2の動脈パラメータデータに基づいて非腎動脈部に対するそれぞれの脈管硬化度を計算するように更に構成されている。処理ユニット14は、腎動脈部に対する脈管硬化度と非腎動脈部に対する脈管硬化度とに基づいて、腎臓除神経のための応答パラメータを特定するように更に構成されている。出力ユニット16は、応答パラメータを提供するように構成されている。
「腎臓除神経準備のためのデバイス」は、「腎臓除神経評価のための精査デバイス」とも呼ばれ得る。更に、「腎臓除神経結果予測のためのデバイス」、「腎臓除神経を事前確認するためのデバイス」、又は「腎臓除神経のための分析デバイス」という用語が使用され得る。一例において、腎臓除神経準備のためのデバイスは、更に、腎臓変性前の層別化に関連する。腎臓除神経準備のためのデバイスは、腎臓除神経前及び後に、又は更には腎臓除神経中に検査、準備、観察、調査、分析、試験、又は確認することを表す。
一例において、2つの異なる位置からデータを取得することは、全身動脈硬化によりもたらされる高血圧と交感神経オーバードライブによりもたらされる高血圧とをより良く区別することをサポートする。2つの測定結果は、同時に、又はおおむね同時に取得される。2つの測定結果は、次に、特定された指数に組み合わされる。
硬化度を測定するために、異なるデータが使用され得る。一例において、脈波伝播速度が使用される。
出力ユニット16は、特定された応答パラメータを提示するために、図1において1つの選択肢として破線により示されたディスプレイ18に接続される。
「第1の」及び「第2の」という用語は、2つの例えばパラメータ、位置、ユニットを区別するために使用されることに留意されたい。しかし、これは、必ずしもそれぞれの順序に対する限定を意味するとは限らない。
「対象者」という用語は、個人と呼ばれる場合もある。「対象者」は更に患者と呼ばれる場合もあるが、この用語は任意の疾病又は疾患が対象者に実際に見られるか否かを示すわけではないことに留意されたい。
詳細には示されていない別の例において、第1の動脈パラメータデータ及び第2の動脈パラメータデータは脈波伝播速度に基づいている。
一例において、第1の動脈パラメータデータ及び第2の動脈パラメータデータは、それぞれの動脈部の硬化度に関連しており、硬化度は脈波伝播速度を介して評価される。
別の例において、第1の動脈パラメータデータ及び第2の動脈パラメータデータは、順応性、膨張度、及び断面積の相対的増加からなる群のうちの少なくとも1つに基づいている。
別の例において、第1の動脈パラメータデータ及び第2の動脈パラメータデータは、それぞれの動脈部の硬化度に更に関連しているが、硬化度は、他の測定結果及び硬化度検出原理、例えば順応性測定結果を介して評価される。例えば、順応性測定のために、例えば、C=dV/dPを特定することにより、圧力検出及びイメージング(例えば、脈管内超音波、IVUS)が提供され、ここで、V=ボリュームであり、P=圧力である。別の例は、膨張度=dV/VdPを介したものであり、又はヤング率を介したものであり、又は更に、脈管断面積dA/A(=dV/V)又は半径dr/rの相対的増加の特定を介したものである。
1つの選択肢において、腎動脈部の硬化度は交感神経オーバードライブによる影響を受け、非腎動脈部の硬化度は交感神経オーバードライブにより影響を受けない。
図2は、腎臓除神経評価のためのシステム50を示す。システム50は測定構成体52を備える。システム50は、上記の例のうちの1つによる腎臓除神経準備のためのデバイス又は装置10の例54を更に含む。測定構成体52は、腎動脈部に対する第1の動脈パラメータデータを検出するように構成されている。測定構成体52は、非腎動脈部に対する第2の動脈パラメータデータを検出するように更に構成されている。測定構成体52は、更に、腎臓除神経評価のためのデバイスの入力ユニット12に、第1の動脈パラメータデータ及び第2の動脈パラメータデータを提供するように更に構成されている。1つの選択肢として、ディスプレイ55が、特定された応答パラメータを示すために提供される。
測定構成体52は、物体の脈管構造における第1の位置における第1の動脈パラメータデータと、物体の脈管構造物における第2の位置における第2のパラメータデータとを測定する。第1のデータは腎動脈部において測定され、第2のデータは非腎動脈部において測定される。
一例において、測定構成体52の追跡が測定中に提供される。
したがって、測定構成体52は、それぞれの第1の動脈パラメータデータ及び第2の動脈パラメータデータを検出することが可能であり、腎臓除神経評価処理ユニットのためのデバイスに、すなわち入力ユニット12を介して処理ユニット14にデータとしてパラメータを提供する。
一例において、測定構成体52は、少なくとも第1のセンサーユニットと第2のセンサーユニットとを備える。第1のセンサーユニットは第1の動脈パラメータデータを提供し、第2のセンサーユニットは第2の動脈パラメータデータを提供する。
別の例において、測定構成体52は、センサーユニットを備える。センサーユニットは、第1の動脈パラメータデータと第2の動脈パラメータデータとを提供する。したがって、センサーユニットは第1の位置から第2の位置まで動かされ得る。第1の位置は腎動脈部であり、第2の位置は非腎動脈部である。
腎臓除神経評価のためのシステムは、腎臓除神経準備のためのシステムとも呼ばれ得、又は上述のそれぞれのデバイスに対して示唆される他の用語で呼ばれ得る。
更に示されはしない一例において、測定構成体52は、第1の位置における硬化度パラメータと第2の位置における硬化度パラメータとを提供する。第1の位置において、測定構成体52は、腎動脈部に少なくとも部分的に配置されるように構成されており、第2の位置において、測定構成体52は、非腎動脈部に配置されるように構成されている。
1つの選択肢において、脈波伝播速度は、それぞれの第1の位置及び第2の位置に対する硬化度パラメータとして提供される。
一例において、測定構成体52が第1のセンサーユニットと第2のセンサーユニットとを備える場合、第1のセンサーユニットは第1の位置における脈波伝播速度に対する指標を提供し、第2のセンサーユニットは第2の位置における脈波伝播速度に対する指標を提供する。
別の例において、第1のセンサーユニットは第1の位置における硬化度パラメータを提供し、第2のセンサーユニットは第2の位置における硬化度パラメータを提供する。第1のセンサーユニットは腎動脈部に配置されるように構成されており、第2のセンサーユニットは非腎動脈部に配置されるように構成されている。脈波伝播速度は、それぞれの第1の位置及び第2の位置に対する硬化度パラメータとして提供される。別の選択肢において、第1の動脈パラメータデータ及び第2の動脈パラメータデータは、順応性、膨張度、及び断面積の相対的増加からなる群のうちの少なくとも1つに基づいている。
1つの選択肢として更に示される更なる例において、測定構成体52は、ガイドワイヤ、カテーテル、及び介入ツールからなる群のうちの少なくとも1つにおいて提供される少なくとも1つのセンサーユニット56を備える。代替的に、又は追加的に、測定構成体52は圧力センサー、流速センサー、及びイメージングセンサーからなる群のうちの少なくとも1つのセンサー58を備える。水平の矢印は、腎臓除神経準備のための装置10の例54と測定構成体52との間のデータ通信を示す。
一例(詳細には示されていない)において、1つ又は2つのセンサーユニットがアブレーションツールにおいて提供される。別の例(同様に詳細には示されていない)において、介入型デバイスは腎臓除神経デバイスである。
更に違う別の例(詳細には示されていない)において、1つではなく2つ以上の介入型デバイスが使用されるものが提供される。各デバイスは、硬化度を評価するための検出ユニット、すなわちセンサーユニットを含む。1つのデバイスが腎動脈に配置され、他方が別の動脈、すなわち大動脈などの非腎動脈に配置される。
更に違う別の例において、介入型デバイス、すなわちガイドワイヤ、カテーテルなどは、硬化度を測定し得る1つの検出ユニットであって、(例えば、X線、超音波、EM追跡、光学的形状検出、インサイチュカメラといった)脈管樹内における介入型デバイスの位置を重ね合わせ得るシステムに接続された1つの検出ユニットを備える。硬化度測定は、適切な第1の位置、例えば腎動脈又は大動脈において実施され、次に、介入型デバイスは、適切な第2の位置、例えば大動脈又は腎動脈まで、手動で、又はモーター駆動式の引き戻しにより自動的に移動させられる。画像ベースの重ね合わせの場合、医師は、画像における所望の測定位置を選択し得る。システムは、硬化度測定が関心のある両方の脈管において実施されたときはいつでも自動的に認識し、後で、腎臓除神経有効性パラメータを計算する。
一例において、2つの異なる位置に対するデータを獲得するために、すなわち提供するために、2つの測定結果が提供される。2つの測定結果は、腎臓除神経の結果及び有効性に対する指標又はファクターを計算又は特定するために取得される。
測定構成体52は、2つの位置における例えば脈波データを収集するために、データ収集構成体を提供する。したがって、センサーユニットは、各々、データ収集デバイスと呼ばれ得る。
一例において、2つのセンサーは、ガイドワイヤにおいて提供される。別の例において、2つのセンサーは、2つの独立したデバイスにおいて提供される。一例において動かされる1つのデバイスが提供される。第1の位置におけるデータの測定及び第2の位置におけるデータの測定に対して、デバイスの位置が追跡される。
一例において、測定構成体52は、上記の群のうちの少なくとも1つのセンサーを含む少なくとも1つのセンサーユニットを備える。
図3に示される別の例において、測定構成体52は、2つのセンサーユニット、すなわち、第1のセンサーユニット62及び第2のセンサーユニット64を備え、各々が上記の群のうちの少なくとも1つのセンサーを含む。例えば、第1のセンサーユニット62は第1の動脈パラメータデータを提供し、第2のセンサーユニット64は第2の動脈パラメータデータを提供する。
図3において、第1のセンサーユニット62及び第2のセンサーユニット64は、可撓性長尺部材、例えば介入型デバイス60、例えば、カテーテル又はガイドワイヤの遠位端において提供される。介入型デバイス60は、脈管系の非腎動脈である大動脈66の一部に挿入され、腎動脈68に到達し、腎臓70を脈管系に接続する。したがって、第1のセンサーユニット62は、第1の動脈パラメータデータを提供するために腎動脈68に配置され、したがって、第2のセンサーユニット64は、第2の動脈パラメータデータを提供するために非腎動脈66に配置される。
図3において1つの選択肢として示される一例において、4つのセンサー72が提供され、第1の検出ユニット62及び第2の検出ユニット64の各々が、4つのセンサー72のうちの2つの独立したセンサーを備える。
一例において、第1の検出ユニット又は第2の検出ユニットのうちの少なくとも1つが、知られた距離に配置された2つの圧力センサーを備える。例えば、2つのセンサーは、共通の支持体に配置されている。圧力センサーは、圧力の変化により圧力波を検出し得、距離を考慮して、脈波伝播速度が特定され得る。
別の例において、第1の検出ユニット又は第2の検出ユニットのうちの少なくとも1つが、知られた距離に配置された2つの流速センサーを備える。例えば、2つのセンサーは共通の支持体に配置されている。脈波は圧力の変化をもたらすだけでなく流量、すなわち流速の変化ももたらすので、流量の変化も通過する波を検出するための基礎を形成し得る。したがって、流速センサーは、流速の変化により圧力波を検出し得、距離を考慮して、脈波伝播速度が特定され得る。
更なる例において、第1の検出ユニット又は第2の検出ユニットのうちの少なくとも1つが、知られた距離に配置された2つのイメージングセンサーを備える。例えば、2つのセンサーは共通の支持体に配置されている。脈波は波が通る脈管の一時的な形状変化、例えば脈管の直径の変化をもたらすので、形状の変化も通過する波を検出するための基礎を形成し得る。したがって、イメージングセンサーは、形状の変化、例えば血管径の増加により圧力波を検出し得、距離を考慮して、脈波伝播速度が特定され得る。
イメージングセンサーは、例えばIVUS及び/又はOCTといった、脈管構造内部に配置され得る超音波イメージングセンサーとして提供される。
イメージングセンサーは、脈管構造の内部に配置され得る光学カメラとして提供されてもよい。
更に違う更なる例では、第1の検出ユニット又は第2の検出ユニットのうちの少なくとも1つは、知られた距離に配置された1つの圧力センサーと1つの流速センサーとを備える。しかし、同じ位置における、又は更には、知られていない距離における圧力及び流量センサーを使用してPWVを特定することも可能であることに留意されたい。
Figure 2021534856
したがって、これらの関係は、第1に、同じ位置において、及び、第2に、同じ又は知られていない距離においてPWVを特定するために使用され得る。
更なる例において、第1の検出ユニット又は第2の検出ユニットのうちの少なくとも1つが、知られた距離に配置された1つの圧力センサーと1つのイメージングセンサーとを備える。本例において、同じ位置における、又は互いの非常に近くにおける圧力及び断面(イメージング)センサーを使用してPWVを特定することも可能である。
Figure 2021534856
ここで、
Figure 2021534856
更に違う更なる例において、第1の検出ユニット又は第2の検出ユニットのうちの少なくとも1つは、知られた距離に配置された1つの流速センサーと1つのイメージングセンサーとを備える。
これらの例によるすべての組合せにおいて、センサーは、脈波の到達を検出するように構成されている。幾つかの例において、2つの測定点の距離を考慮して、脈波伝播速度が特定され得る。しかし、他の例において、脈波伝播速度は、更に、同じ位置における、又は更には知られていない距離における圧力及び流量センサーを使用して特定され得る。
別の例において、第1の検出ユニット及び第2の検出ユニットの各々が2つのセンサーを備え、測定構成体52が3つのセンサーを備えるように、1つのセンサーがシェアされたセンサーとして提供される。
例えば、図4に示されるように、少なくとも3つのセンサーが測定構成体に対して提供される。1つの選択肢において、第1のセンサー72a及び第2のセンサー72bは第1の動脈パラメータデータを提供し、第2のセンサー及び第3のセンサー72cは第2の動脈パラメータデータを提供する。第2のセンサー72bはシェアされたセンサーとして提供される。一例において、少なくとも3つのセンサーが、第1の検出ユニット及び第2の検出ユニットに対して提供される。シェアされたセンサーの概念は、検出ユニットが重なることをもたらす。
例えば、3つのセンサーが3つの圧力センサー、すなわち、第1の圧力センサー、第2の圧力センサー、及び第3の圧力センサーとして提供される。3つの圧力センサーのうちの第1の圧力センサーは第1の検出ユニットに割り当てられる。3つの圧力センサーのうちの第2の圧力センサーは、第1の検出ユニットと第2の検出ユニットとの両方に割り当てられる。3つの圧力センサーのうちの第3の圧力センサーは第2の検出ユニットに割り当てられる。
更なる例において、脈管内デバイスは、知られた距離で離隔した3つの圧力センサー72a、72b、72cを備える。中央圧力センサーが大動脈からの腎動脈の分岐部に位置するように、及び、遠位圧力センサーが腎動脈に位置するように、及び、近位圧力センサーが大動脈又は大腿動脈に位置するように、デバイスが(図4に示されるように)配置される。
図5は、図4にも示される3つの圧力センサー72a、72b、72cを使用した、構成体の脈波伝播速度測定結果に関連した第1のグラフ74を示す。縦軸76は動脈圧を示し、横軸78は時間を示す。第1の測定線80は、中央センサー、すなわち第2のセンサー72bに関連しており、第2の測定線82は、腎臓センサー、すなわち第1のセンサー72aに関連しており、第3の測定線84は、大動脈センサー、すなわち第3のセンサー72cに関連している。これらの曲線を使用して、例えば第1の測定線と第2の測定線との間の腎動脈遅延を特定すること、及び、例えば第1の測定線と第3の測定線との間の大動脈遅延を特定することが可能である。センサーの知られた距離を考慮したとき、センサーの空間的距離と時間差との比であるPWV、すなわち、
Figure 2021534856
に基づいて、2つの異なる脈波伝播速度が特定され得、2つの異なる脈波伝播速度が、次に、応答パラメータを特定するために更に処理され得る。
デバイスは、心臓から来る圧力パルスのタイミングを測ることにより、腎動脈における、及び下部大動脈におけるPWVを測定し得る。中央圧力センサーは心臓に最も近いので、最初に各圧力パルスを測定する。遠位圧力センサー及び近位圧力センサーにより測定された圧力パルスは遅延しており、遅延は中央センサーからのセンサーの距離、及び、それぞれ腎動脈及び下部大動脈における脈波伝播速度に依存する。腎動脈におけるPWVは、PWVRA=(中央センサーと遠位センサーとの間のパルス遅延)/(中央センサーと遠位センサーとの間の距離)のように推定され得るのに対し、下部大動脈における脈波伝播速度は、PWVAorta=(中央センサーと近位センサーとの間のパルス遅延)/(中央センサーと近位センサーとの間の距離)のように推定され得る。測定された脈波伝播速度は上述のように使用される。
更に違う更なる例において、患者層別化パラメータは、腎動脈及び別の動脈におけるPWVの比、例えばPWVr/PWVa又はPWVr^2/PWVa(又は逆数)である。本例において、PWVrは腎動脈におけるPWVであり、及びPWVaは別の動脈(大動脈)におけるPWVである。一例において、腎動脈における1つのPWVパラメータと比べたときの、パラメータに基づいて患者を正しく分類する能力に関して、受信機動作特性(ROC)曲線が図6に示される。
図6は縦軸90に「感度」値をとり、横軸92に「1特異性」値をとった第2のグラフ88を示す。第1の曲線94は、腎動脈における脈波伝播速度(PWVr)と非腎臓(又は他の)動脈における脈波伝播速度(PWVa)との比を示し、すなわち、第1の曲線はPWVr/PWVaに関連している。第2の曲線96はPWVr、すなわち腎動脈における脈波伝播速度を示す。第3の曲線98はPWVr^2/PWVaを示す。すべての曲線がグラフ88の右上部分において整列しており、及び重なっている。
破線により図2において1つの選択肢として示されるように、呼吸相検出デバイス73が提供される。第1の動脈パラメータデータと第2の動脈パラメータデータとが検出された呼吸相と揃えられる。揃えることは、呼吸相検出デバイスにより提供される信号に基づいて行われる。一例において、第1の動脈パラメータデータを提供するための第1のセンサーユニットの有効化、及び、第2の動脈パラメータデータを提供するための第2のセンサーユニットの有効化が検出された呼吸相と揃えられる。したがって、揃えることは、処理中に、すなわち有効な測定中に提供される。
別の例において、揃えることは後処理において提供され、例えば第1の動脈パラメータデータ及び第2の動脈パラメータデータが1つ又は複数の呼吸サイクルにわたって収集され、それぞれタグ付けされたデータが相応に揃えられる。
図7は、腎臓除神経準備のための方法100を示す。方法100は、以下のステップを有し、すなわち、ステップa)とも呼ばれる第1のステップ102において、第1の動脈パラメータデータと第2の動脈パラメータデータとが受信される。第1の動脈パラメータデータは腎動脈部の動脈硬化度に関連しており、第2の動脈パラメータデータは非腎動脈部の動脈硬化度に関連している。ステップb)とも呼ばれる第2のステップ104において、腎動脈部に対するそれぞれの脈管硬化度が、第1の動脈パラメータデータに基づいて計算され、非腎動脈部に対するそれぞれの脈管硬化度が、第2の動脈パラメータデータに基づいて計算される。ステップc)とも呼ばれる第3のステップ106において、腎臓除神経のための応答パラメータが腎動脈部に対する脈管硬化度に基づいて特定され、非腎動脈部に対する脈管硬化度が特定される。ステップd)とも呼ばれる第4のステップ108において、応答パラメータが提供される。
一例において、ステップa)において、第1の動脈パラメータデータは腎動脈部の動脈硬化度に関連しており、腎動脈部の硬化度は交感神経オーバードライブによる影響を受け、第2の動脈パラメータデータは非腎動脈部の動脈硬化度に関連しており、非腎動脈部の硬化度は交感神経オーバードライブにより影響を受けない。
2つの異なる位置における測定が侵襲性腎動脈硬化度(又は膨張度)測定結果を提供する。これは、動脈緊張に対する例えば交感神経オーバードライブの影響の改善された知識情報及び評価をもたらす。この情報は、前処置段階又は更には後処置段階における腎臓除神経の有効性を予測するために使用され得る。一例として、動脈硬化度は脈波伝播速度測定結果を使用して特定される。脈波伝播速度は、動脈を通した、例えば拍動する心臓により生成された圧力/流量波の伝達速度である。一例において、脈波伝播速度は、次の関係、すなわち、
Figure 2021534856
に従った拡張する脈管の能力、すなわち膨張度Dにより特定され、ここで、
Figure 2021534856
であり、Vは脈管ボリュームであり、Pは圧力であり、ρは血液密度である。この関係から、いわゆるメーンズ・コルテベークの式、すなわち、
Figure 2021534856
が導出され得、ここで、Eはヤング率であり、dは血管径であり、hは壁厚である。
別の例において、PWVは、次の関係、すなわち、
Figure 2021534856
に従って、流量の変化に対する圧力の比により特定され、ここで、dPは単位時間当たりの圧力の変化であり、dUは単位時間当たりの流量変化である。
したがって、脈波伝播速度を評価することにより、動脈の硬化度が定量化され得る。腎動脈除神経処置に適していること、及び腎動脈除神経処置に応答することに関して患者を分類するための腎動脈における脈波伝播速度の典型的な値は、約10m/sである。腎動脈における過度に低い(例えば、典型的な値より最大20%低い)脈波伝播速度を伴う患者における腎臓除神経は、長期的な高血圧低減につながらない。
交感神経オーバードライブによる影響を受ける脈管部分は、交感神経オーバードライブにより影響される脈管部分とも呼ばれ得る。腎動脈部は、非腎動脈部より高い量又は程度で交感神経オーバードライブによる影響を受ける。
動脈パラメータは、動脈膨張度値の形態で膨張度パラメータとして提供されてもよい。動脈パラメータは、硬化度指標と呼ばれ得る。交感神経オーバードライブによる影響を受ける動脈は、神経性刺激による影響を受ける動脈とも呼ばれ得る。
一例において、応答パラメータは対象者が腎臓除神経に応答を示す可能性の観点による更なる分類のために使用される。
腎臓除神経のための応答パラメータは、腎臓除神経のための応答指数とも呼ばれる。生理学的量は、脈波伝播速度として知られる。一例において、硬化度に対する2つの測定結果は、高血圧を低減しようと試みることにおいて腎臓除神経が効果をもつ可能性に対する指標又は因子を提供するために使用される。
したがって、ガイドワイヤにおける2つのセンサーの構成は、「硬化度の尺度」と呼ばれ得る。
硬化度は弾性モジュラスに関連している。
一例において、硬化度測定は、腎臓除神経有効性パラメータが同じ呼吸相に基づいて計算され得るように、呼吸相の測定と組み合わされて実施されて、両方の測定位置における硬化度測定のゲーティングを可能にする。代替的に、2つの硬化度測定が十分に比較可能であることを確実なものとするために、息止め技術が使用されてもよい。
代替的に、硬化度測定は、より長い期間にわたる平均硬化度を演算するために各位置において長引かせられ、したがって、測定は例えば呼吸変動による影響を受けにくい。
別の例において、処置の判断を導くために、及び有効性を評価するために、処置中に、及び処置後に、腎臓除神経有効性パラメータに対する腎臓除神経処置の影響が監視される。
一態様によると、非腎動脈部において、動脈部の硬化度は主に全身動脈硬化から導かれる。
1つの選択肢として、第1の動脈パラメータデータ及び第2の動脈パラメータデータは脈波伝播速度に基づいている。代替的に、又は追加的に、第1の動脈パラメータデータ及び第2の動脈パラメータデータは同じ時点からの測定結果に基づいている。
したがって、一例において、動脈パラメータは、脈波伝播速度を介して評価される。
「同じ」時点という用語は、厳密に同じ時点、及び+/−0.5s(秒)のずれに関連する。
一例において、第1の動脈パラメータデータ及び第2の動脈パラメータデータは同じ心臓サイクルにおいて測定される。
一例において、最大0.5s、例えば0.1s、例えば最大0.01sの所定の遅延又はオフセットが、2つの位置における2つの測定結果に対して提供される。
一例において、更に示されはしないが、ステップa)に対して、第1の動脈パラメータデータは物体の脈管構造における第1の位置において測定され、第2のパラメータデータは物体の脈管構造における第2の位置において測定される。第1のデータは腎動脈部において測定され、第2のデータは非腎動脈部において測定される。
一例において、非腎動脈部は大動脈部である。
一例において、第1のデータは(血流に関連して)上流において測定され、第2のデータは、(血流に関連して)下流において測定される。
別の例において、第1のデータは(血流に関連して)下流において測定され、第2のデータは(血流に関連して)上流において測定される。
一例において、第1の動脈パラメータデータ及び第2の動脈パラメータデータは2つの異なるデバイスにより提供される。
本発明の別の例示的な実施形態において、適切なシステムにおいて先行する実施形態のうちの1つによる方法の方法ステップを実行するように適応されることを特徴とするコンピュータプログラム又はコンピュータプログラム要素が提供される。
したがって、コンピュータプログラム要素がコンピュータユニットに記憶されてもよく、これも本発明の一実施形態の一部であってもよい。この演算ユニットは、上述の方法のステップを実施するように、又は上述の方法のステップの実施を誘導するように適応されてもよい。更に、この演算ユニットは、上述の装置のコンポーネントを動作させるように適応されてもよい。演算ユニットは、自動的に動作するように、及び/又はユーザーの命令を実行するように適応され得る。コンピュータプログラムは、データプロセッサの作業メモリにロードされてもよい。したがって、データプロセッサが本発明の方法を実施するように具備されてもよい。
本発明のこの例示的な実施形態は、まさに最初から本発明を使用するコンピュータプログラムと、既存のプログラムを更新により本発明を使用するプログラムに変換するコンピュータプログラムとの両方をカバーする。
更に、コンピュータプログラム要素は、上述のような方法の例示的な実施形態の手順を満たすすべての必要なステップを提供することが可能であってもよい。
本発明の更なる例示的な実施形態によると、CD−ROMなどのコンピュータ可読媒体が提示され、コンピュータ可読媒体がコンピュータ可読媒体に記憶されたコンピュータプログラム要素を含み、このコンピュータプログラム要素はこれまでのセクションにより説明されている。コンピュータプログラムは、他のハードウェアと一体的に、又は他のハードウェアの一部として供給される光記憶媒体又はソリッドステート媒体などの適切な媒体に記憶されてもよく、及び/又は、適切な媒体に格納して配布されてもよいが、例えばインターネット又は他の有線又は無線電気通信システムを介して他の形態で配布されてもよい。
しかし、コンピュータプログラムは、ワールドワイドウェブといったネットワークを通じて提示されてもよく、このようなネットワークからデータプロセッサの作業メモリにダウンロードされ得る。本発明の更なる例示的な実施形態によると、ダウンロードのためにコンピュータプログラム要素を利用可能にする媒体が提供され、このコンピュータプログラム要素は本発明の上述の実施形態のうちの1つによる方法を実施するように構成される。
本発明の実施形態が異なる主題に関連して説明されることに注意が必要である。特に、幾つかの実施形態が方法形態の請求項に関連して説明されているのに対し、他の実施形態はデバイス形態の請求項に関連して説明されている。しかし、当業者は、上述の内容と以下の説明とを参照して、別段の記載がない限り、1つの形態の主題に属する特徴の任意の組合せに加えて、異なる主題に関連した特徴間の任意の組合せも本出願において開示されていると考えられることを理解する。しかし、すべての特徴が組み合わされることにより、特徴の単なる足し合わせを上回る相乗効果を提供し得る。
図面及び上述の説明に本発明が例示され、詳細に説明されているが、このような例示及び説明は例示又は一例とみなされ、限定とはみなされない。本発明は開示されている実施形態に限定されない。開示されている実施形態に対する他の変形例が、図面、本開示、及び添付の特許請求の範囲の考察により、請求項に記載された発明を実施する当業者により理解及び実現され得る。
特許請求の範囲において、「備える(含む、有する、もつ)」という表現は、他の要素もステップも排除せず、単数形は複数を排除しない。1つのプロセッサ又は他のユニットが、特許請求の範囲に記載されている幾つかの項目の機能を実現してもよい。単に特定の手段が相互に異なる従属請求項に記載されているということが、利点を得るためにこれらの手段の組合せが使用不可能なことを示すわけではない。特許請求の範囲における参照符号は、いずれも特許請求の範囲を限定するように解釈されてはならない。

Claims (15)

  1. 入力ユニットと処理ユニットと出力ユニットとを備える、腎臓除神経準備のための装置であって、
    前記入力ユニットが、第1の動脈パラメータデータと第2の動脈パラメータデータとを受信し、前記第1の動脈パラメータデータが、対象者の腎動脈部の動脈硬化度に関連しており、前記第2の動脈パラメータデータが、前記対象者の非腎動脈部の動脈硬化度に関連しており、
    前記処理ユニットが、前記第1の動脈パラメータデータに基づいて前記腎動脈部に対するそれぞれの脈管硬化度を計算することと、前記第2の動脈パラメータデータに基づいて前記非腎動脈部に対するそれぞれの脈管硬化度を計算することと、前記腎動脈部に対する前記脈管硬化度と前記非腎動脈部に対する前記脈管硬化度とに基づいて腎臓除神経のための応答パラメータを特定することとを行い、
    前記出力ユニットが、前記応答パラメータを提供する、
    装置。
  2. 前記第1の動脈パラメータデータ及び前記第2の動脈パラメータデータが、脈波伝播速度に基づいている、請求項1に記載の装置。
  3. 前記第1の動脈パラメータデータ及び前記第2の動脈パラメータデータが、順応性、膨張度、及び断面積の相対的増加からなる群のうちの少なくとも1つに基づいている、請求項1又は2に記載の装置。
  4. 前記腎動脈部の硬化度が、交感神経オーバードライブによる影響を受け、前記非腎動脈部の硬化度が、前記交感神経オーバードライブにより影響を受けない、請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 測定構成体と請求項1から4のいずれか一項に記載の腎臓除神経準備のための装置とを備える、腎臓除神経評価のためのシステムであって、
    前記測定構成体が、腎動脈部に対する前記第1の動脈パラメータデータを検出することと、非腎動脈部に対する前記第2の動脈パラメータデータを検出することと、前記腎臓除神経評価のための前記装置の前記入力ユニットに前記第1の動脈パラメータデータ及び前記第2の動脈パラメータデータを提供することとを行い、
    好ましくは、ディスプレイが、特定された前記応答パラメータを示すために提供される、
    システム。
  6. 前記測定構成体が、第1の位置における硬化度パラメータと第2の位置における硬化度パラメータとを提供し、
    前記第1の位置において、前記測定構成体が、腎動脈部に少なくとも部分的に配置され、前記第2の位置において、前記測定構成体が、非腎動脈部に配置され、
    好ましくは、脈波伝播速度が、それぞれの前記第1の位置及び前記第2の位置に対する前記硬化度パラメータとして提供される、
    請求項5に記載のシステム。
  7. 前記測定構成体が、
    i)ガイドワイヤ、カテーテル、及び介入ツールからなる群のうちの少なくとも1つにおいて提供された少なくとも1つのセンサーユニット、並びに/又は、
    ii)圧力センサー、流速センサー、及びイメージングセンサーからなる群のうちの少なくとも1つのセンサー、
    を備える、請求項5又は6に記載のシステム。
  8. 前記測定構成体が、少なくとも第1のセンサーユニットと第2のセンサーユニットとを備え、
    好ましくは、前記第1のセンサーユニットが、前記第1の動脈パラメータデータを提供し、前記第2のセンサーユニットが、前記第2の動脈パラメータデータを提供する、
    請求項5から7のいずれか一項に記載のシステム。
  9. 前記測定構成体に対して少なくとも3つのセンサーが提供され、
    好ましくは、第1のセンサーと第2のセンサーとが、前記第1の動脈パラメータデータを提供し、前記第2のセンサーと第3のセンサーとが、前記第2の動脈パラメータデータを提供し、前記第2のセンサーが、シェアされたセンサーとして提供される、
    請求項5から8のいずれか一項に記載のシステム。
  10. 呼吸相検出デバイスが備えられ、
    前記第1の動脈パラメータデータ及び前記第2の動脈パラメータデータが、検出された呼吸相と揃えられる、
    請求項5から9のいずれか一項に記載のシステム。
  11. a)第1の動脈パラメータデータ及び第2の動脈パラメータデータを受信するステップであって、前記第1の動脈パラメータデータが、腎動脈部の動脈硬化度に関連しており、前記第2の動脈パラメータデータが、非腎動脈部の動脈硬化度に関連している、受信するステップと、
    b)前記第1の動脈パラメータデータに基づいて前記腎動脈部に対するそれぞれの脈管硬化度を計算するステップと、前記第2の動脈パラメータデータに基づいて前記非腎動脈部に対するそれぞれの脈管硬化度を計算するステップと、
    c)前記腎動脈部に対する前記脈管硬化度と前記非腎動脈部に対する前記脈管硬化度とに基づいて腎臓除神経のための応答パラメータを特定するステップと、
    d)前記応答パラメータを提供するステップと、
    を有する、腎臓除神経準備のための方法。
  12. 前記第1の動脈パラメータデータ及び前記第2の動脈パラメータデータが、脈波伝播速度に基づいており、並びに/又は、
    前記第1の動脈パラメータデータ及び前記第2の動脈パラメータデータが、同じ時点からの測定結果に基づいている、
    請求項11に記載の方法。
  13. 前記ステップa)に対して、前記第1の動脈パラメータデータが、物体の脈管構造における第1の位置において測定され、前記第2の動脈パラメータデータが、物体の脈管構造における第2の位置において測定され、
    前記第1の動脈パラメータデータが、腎動脈部において測定され、前記第2の動脈パラメータデータが、非腎動脈部において測定される、
    請求項11又は12に記載の方法。
  14. 処理ユニットにより実行されたときに、請求項11から13のいずれか一項に記載の方法のステップを実施する請求項1から10のいずれか一項に記載の装置を制御するためのコンピュータプログラム。
  15. 請求項14に記載のコンピュータプログラムを記憶した、コンピュータ可読媒体。
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